JP2002286689A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

Info

Publication number
JP2002286689A
JP2002286689A JP2001092799A JP2001092799A JP2002286689A JP 2002286689 A JP2002286689 A JP 2002286689A JP 2001092799 A JP2001092799 A JP 2001092799A JP 2001092799 A JP2001092799 A JP 2001092799A JP 2002286689 A JP2002286689 A JP 2002286689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas sensor
detection element
metal member
gas
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001092799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Matsuo
康司 松尾
Satoshi Ishikawa
聡 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2001092799A priority Critical patent/JP2002286689A/ja
Publication of JP2002286689A publication Critical patent/JP2002286689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子冷えを防止して、早いライトオフ時間が
得られるガスセンサを提供すること。 【解決手段】 金属カバー23は、検出素子5の側方の
周囲を覆う四角筒状のカバー部45と、カバー部45の
対向する側壁45a、45bの上部から上方に伸びる一
対の保持部47とから構成されており、その保持部47
は、セラミックホルダ7の貫通孔49内に嵌挿されてい
る。つまり、セラミックホルダ7の貫通孔45内におい
て、検出素子5の表面と貫通孔45の内表面との間隙
に、金属カバー23の保持部47が配置されている。金
属カバー23は、耐熱合金からなり、略F字状の板材に
プレス加工及び曲げ加工を施して、略四角筒状に成形し
たものである。また、保持部47は波板状であり、その
上端には、外側に直角に曲げられた係止部51が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素ガスセンサの様
に、長尺状の検出素子を備えたガスセンサに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば混合ガス中から特定の
ガス成分の濃度を検出するガスセンサとしては、例えば
図8に示す様な酸素センサが知られている。この酸素セ
ンサは、排気管に固定するためのネジ部P1が外表面に
形成された筒状の主体金具P2と、主体金具P2の筒内
に挿入され、酸素イオン伝導性固体電解質体からなる電
池素子を備えた長尺状の検出素子(センサ素子)P3
と、検出素子P3を保持するために主体金具P2の筒内
下方から順に積層されるセラミックホルダP4、タルク
粉末P5、セラミックスリーブP6と、検出素子P6を
保護するために主体金具P5の先端に取り付けられたプ
ロテクタP7とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記酸素セ
ンサでは、金属製のプロテクタP7により、検出素子P
3が被水したり異物が付着することを防止することがで
きるが、このプロテクタP7は、センサの応答性を高め
るために、多くの開口部P8を設けてガスの通気性を高
める構造、即ちガスを速やかに検出素子P3に到達させ
る構造であるので、それによる問題が生じることがあっ
た。
【0004】また、近年では、できるだけ早くセンサを
作動させることが、より排気ガスを浄化させることが分
かっており、エンジン始動後の数秒から数十秒でセンサ
が活性化していることが重要である。センサを早期に活
性化するためには、排気管が冷えた状態であるため排気
ガス温度が低く、それにより検出素子P3が冷却される
こと(素子冷え)が問題になる。
【0005】具体的には、例えばエンジンの始動時等に
は、低温ガスが検出素子P3に到達して検出素子P3の
温度を低下させるために、即ち、いわゆる素子冷えが起
こるために、センサが作動するまでの時(ライトオフ時
間)が遅くなるという問題があった。
【0006】つまり、検出素子P3の電池素子の温度が
低下すると、電池素子の活性が低下するので、検出素子
P3から必要な信号が得られ難くなるという問題があっ
た。本発明は、前記課題を解決するためになされたもの
であり、その目的は、素子冷えを防止して、早いライト
オフ時間が得られるガスセンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、測定対象となるガスに向けられる検出
部が先端側に形成された長尺状の検出素子と、検出素子
が貫挿される主体金具と、主体金具の先端側に取り付け
られて、検出素子の先端側の周囲を覆うプロテクタと、
を備えたガスセンサに関するものである。
【0008】本発明では、特に、プロテクタの内側に、
従来のプロテクタとは別に、検出素子の先端側の周囲を
覆う金属部材を備えている。従って、例えばエンジンの
始動時に、低温ガス(例えば過度に冷却した排気ガス)
がセンサの先端側に到達した場合でも、前記金属部材に
より、低温ガスが検出素子に当たってその温度を低下さ
せることをかなりの程度まで防止できるので、いわゆる
素子冷えを防ぐことができる。よって、その後、より温
度の高いガスが検出素子に到達した際には、速やかに検
出素子の温度が上昇するので、電池素子(検出部)が迅
速に活性化し、それにより早期に出力が発生するという
効果がある。
【0009】また、検出素子の周囲は、金属部材により
覆われているので、外力が加わった場合でも、検出素子
の折れを防止することができる。更に、セラミック部材
の様に、急冷された場合でもクラックが生じ無いので、
被水に対しても強いという効果がある。
【0010】(2)請求項2の発明では、検出素子のホ
ルダから突出した部分の側面と金属部材の内面との最大
距離は、プロテクタの内面と金属部材の外面との最小距
離よりも大きい。本発明では、金属部材とその周辺の構
成を例示したものである。
【0011】金属部材により素子冷えを防止する効果を
高めるためには、検出素子の側面と金属部材の内面との
最大間隔が大きいと、検出素子と金属部材との間の保温
層に、冷えた排気ガスが容易に置換するので好ましくな
い。従って、この間隔は小さい方が良い。但し、あまり
小さいと、保温層としての断熱効果が無くなるので、あ
る程度の間隔は必要である。
【0012】一方、金属部材との外面とプロテクタの内
面との間隔は広い方が良い。なぜならば、プロテクタの
通気孔より入った排気ガスにより、プロテクタ内の空気
が良好に置換されないと、応答性が悪くなるからであ
る。従って、検出素子のホルダから突出した部分の側面
と金属部材の内面との距離の最大値は、プロテクタの内
面と金属部材の外面との距離の最小値よりも大きくする
ことが、応答性と保温性を両立させる上で重要である。
【0013】(3)請求項3の発明は、測定対象となる
ガスに向けられる検出部が先端側に形成された長尺状の
検出素子と、検出素子が貫挿される主体金具と、を備え
たガスセンサに関するものである。本発明では、特に、
主体金具内に配置されたホルダ(例えば検出素子が貫挿
されるセラミックホルダ)と、ホルダに保持されてガス
センサの先端側に突出する金属部材とを備え、この金属
部材によりホルダより突出し検出素子の先端側の周囲を
覆うように構成されている。
【0014】従って、例えばエンジンの始動時に、低温
ガス(例えば過度に冷却した排気ガス)がセンサの先端
側に到達した場合でも、前記金属部材により、低温ガス
が検出素子に当たってその温度を低下させることをかな
りの程度まで防止できるので、いわゆる素子冷えを防ぐ
ことができる。よって、その後、より温度の高いガスが
検出素子に到達した際には、速やかに検出素子の温度が
上昇するので、電池素子(検出部)が迅速に活性化し、
それにより早期に出力が発生するという効果がある。
【0015】また、検出素子の周囲は、金属部材により
覆われているので、外力が加わった場合でも、検出素子
の折れを防止することができる。尚、前記ホルダは、検
出素子を保持する部材でもよいが、それとは別に、金属
部材を保持するために別の部材を用いてもよい。また、
ホルダにより金属部材を保持できれば良いので、必ずし
も、金属部材の一端がホルダの貫通孔を貫くように配置
されていなくともよい。
【0016】(4)請求項4の発明では、検出素子は板
状である。本発明は、検出素子の形状を例示したもので
ある。この形状の場合には、素子の折れが発生し易い
が、上述した金属部材により素子の折れを防止すること
ができる。
【0017】(5)請求項5の発明では、金属部材によ
って検出素子の検知部以外を覆っている。従って、例え
ばエンジン始動時に、低温ガスが検出素子に到達して素
子冷えを起こすことを防止できるとともに、検出部には
ガスが到達し易いので、到達したガスに対するガス測定
(例えば酸素濃度等の測定)を行うことができる。
【0018】(6)請求項6の発明では、金属部材に
は、検知部に対応する箇所に開口部を設けている。本発
明は、金属部材が検出素子をどの様に覆っているかを例
示したものであり、前記開口部から導入されたガスに対
して、そのガス測定を正確に行うことができる。
【0019】(7)請求項7の発明では、金属部材は、
金属板を加工してなる部材である。本発明は、金属部材
を例示したものであり、金属部材を加工して例えば筒状
に形成することにより、検出素子の周囲を覆うことがで
きる。 (8)請求項8の発明では、金属部材の後端側の保持部
を、主体金具内に配置されたホルダの貫通孔に嵌挿して
いる。
【0020】つまり、金属部材は、その先端側によって
検出素子の周囲を覆っているが、その後端側の保持部は
ホルダの貫通孔に嵌め込まれているので、例えば保持部
を貫通孔にて保持する構成にすることにより、金属部材
全体を保持することができる。
【0021】(9)請求項9の発明では、検出素子をホ
ルダの貫通孔に貫挿して配置するとともに、金属部材の
保持部を検出素子とホルダとの間に間隙に配置してい
る。本発明では、金属部材の保持部は、検出素子とホル
ダとの間に配置されている。従って、例えば検出素子と
ホルダとが硬質のセラミックス製である場合でも、その
セラミックス同士が直接に接触しないので、長尺の検出
素子の素子折れを防止することができる。
【0022】特に、検出素子が板状である場合には、素
子折れの懸念があるが、この様な構成とすることによ
り、素子折れの発生を効果的に防止することができる。 (10)請求項10の発明では、金属部材の保持部に、
(凹凸が繰り返される様な)蛇行部分又は(凹や凸が緩
やかにカーブする様な)湾曲部分を設けている。
【0023】上述した様に、検出素子とホルダとがセラ
ミックス製である場合でも、本発明の様に、その間に配
置された金属部材の保持部に蛇行部分又は湾曲部分を設
けておけば、衝撃力を緩和する能力が高く、素子折れを
効果的に防止することもできる。
【0024】また、金属部材の保持部に蛇行部分又は湾
曲部分をバネとして構成することにより、そのバネ力に
よって保持部を貫通孔に固定することができる。これに
より、金属部材をホルダに固定することができる。 (11)請求項11の発明では、金属部材の保持部に、
ホルダに係止する係止部を設けている。
【0025】この係止部により、金属部材をホルダに係
止できるので、ホルダから金属部材が脱落することを防
止することができる。 (12)請求項12の発明では、ガスセンサが、測定対
象のガスの種類又はガスの濃度を測定するガスセンサで
ある。
【0026】本発明は、ガスセンサの種類を例示したも
のであり、ここでは、ガスの種類を検出したり、ガスの
濃度を検出するガスセンサが挙げられる。このガスセン
サとしては、酸素の濃度を測定する酸素ガスセンサ、N
Xの濃度を測定するNOXガスセンサ、HCの濃度を測
定するHCガスセンサ、COの濃度を測定するCOガス
センサなどが挙げられる。
【0027】(13)請求項13の発明では、ガスセン
サが、内燃機関の排気を浄化する触媒(例えば三元触
媒)の下流側に配置される下流ガスセンサ、又は触媒の
上流側に取り付けられる上流ガスセンサ(制御ガスセン
サ)である。本発明は、ガスセンサの使用位置及びその
用途を例示したものである。
【0028】尚、上述した発明においては、プロテクタ
としては種々のタイプのものを利用できるが、内筒と外
筒とを備えた2重構造のプロテクタを用いると、素子冷
えや、素子への被水を防止する上で望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のガスセンサの実
施の形態の例(実施例)について説明する。 (実施例1)本実施例のガスセンサは、例えば自動車の
排気系に取り付けられて、検出ガス(排気ガス)中の酸
素濃度を測定する酸素センサ(ガスセンサ)である。
【0030】a)まず、本実施例の酸素センサの構成に
ついて、図1及び図2に基づいて説明する。尚、図1は
酸素センサの全体構成を示し、図2は検出素子の構成を
示している。図1に示す様に、本実施例の酸素センサ1
は、筒状の主体金具3と、主体金具3の筒内に挿入され
る長板状の検出素子5と、検出素子5を保持するために
主体金具3の筒内下方から積層されるセラミックホルダ
7、タルク粉末9、セラミックスリーブ11と、検出素
子5にて検出された信号(即ち、酸素濃淡電池起電力)
を取り出すため等に用いる複数(本実施例では4本)の
長尺状の端子金具(リードフレーム)13とを備えてい
る。
【0031】また、酸素センサ1の後端側(図1の上
方)には、主体金具3から伸びる外筒14の内側に、セ
ラミックス製のセパレータ15及びフッソゴム製のグロ
メット17が配置されている。そして、各リードフレー
ム13の端部には、それぞれリード線19が抵抗溶接に
より固定されており、このリード線19が、セパレータ
15及びグロメット17を貫いてセンサ内部から外部に
伸びている。
【0032】更に、酸素センサ1の先端側(図1の下
方)には、主体金具3の先端に2重の壁面を有する金属
製のプロテクタ21が外嵌しており、このプロテクタ2
1の内側には、後に詳述する様に、検出素子5の周囲を
覆うように、筒状の金属カバー(金属部材)23が配置
されている。
【0033】上述した構成のうち、前記検出素子5は、
図2に示す様に、長板状の酸素濃淡電池素子25と、同
様な長板状の(酸素濃淡電池素子25を活性化させるた
めの)ヒータ27とが積層されて形成されたものであ
る。前記酸素濃淡電池素子25は、例えば、ジルコニア
等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体により形
成され、ヒータ25は、例えば、導電性セラミックから
なる抵抗発熱体パターン31をセラミック基体中に埋設
した公知のセラミックヒータから形成されている。
【0034】また、酸素濃淡電池素子25の長手方向の
一端側(図中左方)には、両面に多孔質電極33,35
が形成され、これら電極33,35とそれらの間に挟ま
れる固体電解質部分とが検出素子5の検出部37を構成
する。更に、多孔質電極33,35には、酸素濃淡電池
素子25の長手方向に沿って、酸素センサ1の後端側
(図中右方)に向けて延びる電極リード部33a,35
aが一体に形成され、電極リード部33a,35aの端
部には端子部(電極端子)37、39が形成されてい
る。尚、端子部39は、ビアを介して電極リード部35
aに接続されている。
【0035】一方、前記ヒータ27には、抵抗発熱体パ
ターン31に導通するための二本のリード部31aが形
成され、左右にリード部31aには端子部(電極端子)
41、43が接続されている。従って、上記構成によ
り、図1に示す様に、検出素子5の先端側は、検出部3
7の部分がプロテクタ21内に突出している。また、金
属カバー23は、検出素子5の先端側の側方の周囲を覆
っているが、先端の検出部37までは覆っていない。
【0036】b)次に、本実施例の要部である金属カバ
ー23及びその周辺の構成について、図3及び図4に基
づいて説明する。尚、図3(a)は金属カバー等を破断
して示し、図3(b)は金属カバー等を側面から示し、
図4(a)は金属カバーを展開して示し、図4(b)は
金属カバーを斜めから示している。
【0037】図3に示す様に、金属カバー23は、検出
素子5の側方の周囲を覆う四角筒状のカバー部45と、
カバー部45の対向する側壁45a、45bの上部から
上方に伸びる一対の保持部47とから構成されており、
その保持部47は、セラミックホルダ7の(四角孔であ
る)貫通孔49内に嵌挿されている。
【0038】つまり、セラミックホルダ7の貫通孔49
には、検出素子5が貫挿されており、この検出素子5の
表面と貫通孔49の内表面との間隙に、金属カバー23
の保持部47が配置されている。前記金属カバー23
は、耐熱合金の例えばインコネル601(登録商標)又
はJIS:SUS301からなり、図4(a)に示す様
に、略F字状の板材(厚さ0.2〜0.4mm)に、プ
レス加工及び曲げ加工を施して、図4(b)に示す様
に、略四角筒状に成形したものである。
【0039】また、保持部47は波板状の板材であり、
その上端には、セラミックホルダ7の上面に係止する様
に、外側に直角に曲げられた係止部51が形成されてお
り、その下端は、カバー部の上部に到る様に、外側に傾
斜して伸びている。尚、係止部51は、保持部47をセ
ラミックホルダ7の貫通孔49に通してからその先端を
曲げて形成される。
【0040】c)次に、本実施例の酸素センサ1の組み
付け手順について、図5を用いて説明する。まず、図5
(a)に示すように、セラミックスリーブ11の挿通孔
53に、検出素子5と、セラミックスリーブ11の挿通
孔53の内壁とで、リードフレーム13を挟み込むよう
にして、検出素子5及びリードフレーム13を挿通す
る。
【0041】尚、この状態では、検出素子5は、リード
フレーム13の波状部分の弾性変形を受けて、セラミッ
クスリーブ11の挿通孔53にしっかりと固定された状
態となる。次に、図5(b)に示すように、セラミック
ホルダ7の貫通孔49に、金属カバー23の一対の保持
部47をはめ込み、その先端をそれぞれ外方向に曲げ
て、係止部51を形成する。
【0042】次に、図5(b)に示すように、主体金具
3の筒内に、金属カバー23を取り付けたセラミックホ
ルダ7を配置する。次に、図5(c)に示す様に、セラ
ミックホルダ7の上にタルク粉末9を配置し、この状態
のタルク粉末9の上に、検出素子5が固定された状態の
セラミックスリーブ11を、検出素子5の検出部37側
が主体金具3の開口下端から突出した状態となるように
配置する。
【0043】そして、図5(d)に示すように、セラミ
ックスリーブ11の周囲に加締リング55を配置し、主
体金具3の後端部を加締リング55を介してセラミック
スリーブ11側に加締める。これにより、タルク粉末9
が加圧充填され、この結果、検出素子5、セラミックホ
ルダ7、セラミックスリーブ11と主体金具3等とがし
っかりと固定される。
【0044】その後、主体金具3の先端外周にプロテク
タ21を溶接等により固定する。そして、各リードフレ
ーム13の端部(図中上方)にリード線19を抵抗溶接
して固定し、このリード線19を、セパレータ15及び
グロメット17のリード線挿通孔にそれぞれ挿通して、
引き出しておく。
【0045】次いで、リード線19、セパレータ15、
グロメット17等を内側に収容するようにして、外筒1
4をこの状態の主体金具3の上方から被せて、主体金具
3の後端側外周に、外筒14の先端(図中下方)を溶接
する等して外筒14を固定する。そして、外筒14の後
端側を、外周に沿って加締めてグロメット50を固定す
る。
【0046】以上の手順により、酸素センサ1を組み立
てることができる。 d)次に、本実施例の酸素センサ1の使用位置につい
て、図6に基づいて説明する。図6に示す様に、例えば
自動車の内燃機関(エンジン)61には、燃焼したガス
(排気)を外部に排出するために排気管63が接続され
ており、排気管63の途中には、排気を浄化するために
三元触媒65が取り付けられている。
【0047】本実施例の酸素センサ1は、三元触媒65
の下流側に取り付けられる下流ガスセンサ(モニタガス
センサ)として使用されるものであり、三元触媒から排
出される排気中の酸素濃度を検出し、その信号を電子制
御装置(ECU)67に出力する。
【0048】従って、この酸素センサ1により検出され
た値が適切な範囲である場合には、三元触媒にて好適に
排気の浄化が行われていることが分かる。尚、本実施例
の酸素センサ1と同様な構成の酸素センサ2を、三元触
媒65の上流側に取り付けて、いわゆる上流側ガスセン
サ(制御ガスセンサ)として使用することもできる。こ
の場合は、エンジン61から排出された排気中の酸素濃
度を検出し、その信号をECU67にて判断して、燃料
供給量や吸気量等を調節することにより、好適な空燃比
制御などを行うことができる。
【0049】e)この様に、本実施例の酸素センサ1で
は、検出素子5の先端側の周囲を覆う様に、金属カバー
23を配置しているので、例えばエンジン61の始動時
に、排気ガスが酸素センサ1の先端側に到達した場合で
も、金属カバー23に覆われた部分には、排気ガスが到
達し難いので、いわゆる素子冷えを防ぐことができる。
よって、その後、ある程度の暖まった排気ガスが検出素
子5に到達した際には、速やかに検出素子5(従って検
出部37)の温度が上昇するので、ライトオフが向上す
るという効果がある。
【0050】また、検出部37の周囲は、金属カバー2
3で覆われていないので、排気ガスが検出部37に到達
した場合には、速やかに排気ガス中の濃度濃度を検出す
ることができる。更に、金属カバー23の波板状の保持
部47を、検出素子5とセラミックホルダ7との間隙に
配置しているので、その保持部47が緩衝となり、衝撃
が加わった場合でも、検出素子5の素子折れを防止する
ことができる。
【0051】その上、保持部47には係止部51が設け
てあるので、金属カバー23のセラミックホルダ7から
の脱落を防止することができる。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0052】本実施例は、金属カバーに特徴があり、そ
の他の構成は前記実施例1とほぼ同様である。図7
(a)に示す様に、本実施例の酸素センサにおいては、
セラミックホルダ71の貫通孔73に取り付けられる金
属カバー75は、有底の四角筒状のカバー部77と、カ
バー部77の上部から上方に伸びる左右一対の保持部7
9とを備えている。
【0053】前記カバー部77には、検出素子81の先
端の検出部83と対応する位置、即ち検出部83の表裏
(同図の左右方向)の両側に、図7(b)に示す様に、
四角形状の開口部85が設けられている。また、保持部
79は、図7(a)に示す様に、緩やかに湾曲してい
る。
【0054】本実施例も、前記実施例1と同様な効果を
奏するとともに、特にカバー部77が有底で、しかもわ
ずかな開口部85のみが開けられている構成であるの
で、素子冷え防止の効果が一層高いという利点がある。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様
で実施しうることはいうまでもない。
【0055】(1)例えば、実施例2において、実施例
1と同様な係止部を設けてもよい。 (2)また、保持部の形状は、適宜選択でき、波板状や
湾曲状など適宜選択でき、更には、直線状の板材として
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の酸素センサを破断して示す説明図
である。
【図2】 実施例1の酸素センサの検出素子を分解して
示す斜視図である。
【図3】 (a)は金属カバー及びその周囲を破断して
示す説明図、(b)は金属カバー及びその周囲を示す側
面図である。
【図4】 (a)は金属カバーを展開して示す展開図、
(b)は金属カバーを示す斜視図である。
【図5】 実施例1の酸素センサの組み付け手順を示す
説明図である。
【図6】 実施例1の酸素センサの使用方法を示す説明
図である。
【図7】 (a)実施例2の酸素センサの金属カバー及
びその周囲を破断して示す説明図、(b)は金属カバー
の一部を正面から示す説明図である。
【図8】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…酸素センサ 3…主体金具 5、81…検出素子 7、71…セラミックホルダ 21…プロテクタ 23、75…金属カバー 37、83…検出部 47、77…保持部 49、73…貫通孔 51…係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G004 BB04 BC02 BD04 BF13 BF19 BF20 BF27 BH09 BJ01 BJ03 BL08 BM04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象となるガスに向けられる検出部
    が先端側に形成された長尺状の検出素子と、 前記検出素子が貫挿される主体金具と、 前記主体金具の先端側に取り付けられて、前記検出素子
    の先端側の周囲を覆うプロテクタと、 を備えたガスセンサにおいて、 前記プロテクタの内側に配置されて、前記検出素子の先
    端側の周囲を覆う金属部材を備えたことを特徴とするガ
    スセンサ。
  2. 【請求項2】 前記検出素子のホルダから突出した部分
    の側面と前記金属部材の内面との最大距離は、前記プロ
    テクタの内面と前記金属部材の外面との最小距離よりも
    大きいことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 測定対象となるガスに向けられる検出部
    が先端側に形成された長尺状の検出素子と、 前記検出素子が貫挿される主体金具と、 を備えたガスセンサにおいて、 前記主体金具内に配置されたホルダと、 前記ホルダに保持されて前記ガスセンサの先端側に突出
    する金属部材と、 を備えるとともに、 前記金属部材により、前記検出素子の先端側の周囲を覆
    うように構成したことを特徴とするガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記検出素子は、板状であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記金属部材により、前記検知部以外を
    覆うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記金属部材には、前記検知部に対応す
    る箇所に開口部を設けたことを特徴とする請求項5に記
    載のガスセンサ。
  7. 【請求項7】 前記金属部材は、金属板を加工してなる
    部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記金属部材の後端側の保持部を、前記
    主体金具内に配置されたホルダの貫通孔に嵌挿したこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガスセン
    サ。
  9. 【請求項9】 前記検出素子を前記ホルダの貫通孔に貫
    挿して配置するとともに、前記金属部材の保持部を前記
    検出素子と前記ホルダとの間隙に配置したことを特徴と
    する請求項8に記載のガスセンサ。
  10. 【請求項10】 前記金属部材の保持部に、蛇行部分又
    は湾曲部分を設けたことを特徴とする請求項8又は9に
    記載のガスセンサ。
  11. 【請求項11】 前記金属部材の保持部に、前記ホルダ
    に係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項8〜
    10のいずれかに記載のガスセンサ。
  12. 【請求項12】 前記ガスセンサが、測定対象のガスの
    種類又はガスの濃度を測定するガスセンサであることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のガスセン
    サ。
  13. 【請求項13】 前記ガスセンサが、内燃機関の排気を
    浄化する触媒の下流側に配置される下流ガスセンサ、又
    は前記触媒の上流側に配置される上流ガスセンサである
    ことを特徴とする請求項12に記載のガスセンサ。
JP2001092799A 2001-03-28 2001-03-28 ガスセンサ Pending JP2002286689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092799A JP2002286689A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 ガスセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092799A JP2002286689A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 ガスセンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002286689A true JP2002286689A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18947205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001092799A Pending JP2002286689A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 ガスセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002286689A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308328A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308328A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP4680662B2 (ja) * 2005-04-26 2011-05-11 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010050146A1 (ja) ガスセンサ
US20100263434A1 (en) Gas sensor
US5144249A (en) Oxygen sensor
JP2017198659A (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ
WO2008103867A1 (en) Gas sensor apparatus for automotive exhaust gas applications
JPH08271474A (ja) 酸素濃度検出器
US20160290953A1 (en) Oxygen sensor element
JP4565760B2 (ja) 通気構造を有するセンサ
JP2003322631A (ja) 酸素センサ
JP2002286689A (ja) ガスセンサ
JP4826460B2 (ja) ガスセンサ素子及びこれを用いたガスセンサ
US7178382B2 (en) Structure of gas sensor designed to reduce mechanical damage to sensor element
JP2003287516A (ja) 酸素センサ
JP2001108648A (ja) ガスセンサ
JP4426084B2 (ja) ガスセンサ
JP4592204B2 (ja) 電気的接触構造及びセンサ
JP6769836B2 (ja) 濃度算出装置
JP4934072B2 (ja) ガスセンサ
JPH021540A (ja) 酸素センサの端子構造
US20030217921A1 (en) Gas sensor
JP4565763B2 (ja) 通気構造を有するセンサ
JPH019001Y2 (ja)
JP2004198363A (ja) ガスセンサ
WO2003046547A3 (de) Gasmessfühler mit festelektrolyt und referenzgasbereich
JP2913833B2 (ja) 酸素センサ