JP2002286688A - リード線封止構造を有するセンサ - Google Patents

リード線封止構造を有するセンサ

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JP2002286688A
JP2002286688A JP2001092797A JP2001092797A JP2002286688A JP 2002286688 A JP2002286688 A JP 2002286688A JP 2001092797 A JP2001092797 A JP 2001092797A JP 2001092797 A JP2001092797 A JP 2001092797A JP 2002286688 A JP2002286688 A JP 2002286688A
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sensor
lead wire
sealing structure
metal
rubber
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JP2001092797A
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Koichi Imaeda
功一 今枝
Satoshi Ishikawa
聡 石川
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力や熱が加わった場合でも、高いシール性
を確保できるリード線封止構造を有するセンサを提供す
ること。 【解決手段】 外筒23の連通部33には金属シール部
材29が内嵌され、外筒23の外側からレーザ溶接され
て接合されている。金属シール部材29には、リード線
挿通孔35があけられており、このリード線挿通孔37
は、センサの外側である後端側の近傍では同径で、その
中央より先端側にゆくほど径が大きなテーパ状である。
リード線挿通孔37には、リード線19が通されたフッ
ソゴム製のゴム栓39が嵌め込まれている。つまり、ゴ
ム栓39が金属シール部材29のリード線挿通孔35に
嵌め込まれることにより、ゴム栓39の弾性力によっ
て、リード線19とゴム栓39との間隙及びゴム栓39
と金属シール部材29との間隙が完全に塞がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサや、温度セ
ンサなどのセンサの様に、その検出素子に電気的に接続
されたリード線を封止するリード線封止構造を有するセ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば混合ガス中から特定の
ガス成分の濃度を検出するガスセンサとして、HCセン
サやNOxセンサ等、種々のものが知られている。この
種のガスセンサの一つとして、例えばジルコニア等の固
体電解質により構成された検出素子を用いた酸素センサ
がある。
【0003】前記酸素センサでは、図10に示す様に、
検出素子は開口部を有する金属製の外筒P1内に配置さ
れ、その出力は検出素子に接続されたリード線P2によ
り取り出される。また、外筒P1の開口部には、外筒P
1内に水等が浸入することを防止するために、ゴム製の
グロメット(封止部材)P3が嵌め込まれ加締めにより
固定されており、リード線P2はこのグロメットP3を
貫通するように配置されている。
【0004】ところが、上述した酸素センサの検出素子
は、例えば1000℃の高い温度環境でも使用されるの
で、グロメットP3もかなりの高温にさらされる。そこ
で、グロメットP3をフッ素ゴム等の耐熱性ゴムにより
形成して、高温下での外筒P1とリード線P2との間隙
のシール性を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ゴ
ム製のグロメットは、熱膨張率がかなり大きく、しか
も、通常は加締めにより圧縮された状態で外筒内に固定
されているので、高温下で使用されると、グロメット自
身の熱膨張により、その圧縮力が過大となった場合に
は、ゴム割れが発生し、結果としてシール性(特に防水
性)が低下するという問題があった。
【0006】この問題に対応するため、例えば実開平5
−69672号公報では、PTFE製のブッシュ(グロ
メット)を用い、リード線の挿通孔にゴム栓を付けた構
造が開示されているが、PTFE製のグロメットは、高
温環境下ではクリープが生じて変形するので、外筒との
間のシール性が悪化するという問題があった。また、外
筒とPTFE製のグロメットとの間のシール性を保つた
めに、構造が複雑化するという問題もあった。
【0007】更に、外筒の付近に飛び石や装着工具など
が衝突した場合には、外筒が変形して外筒とグロメット
に間に隙間ができ、それによってシール性が損なわれる
という問題もあった。本発明は、前記課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、外力や熱が加わ
った場合でも、高いシール性を確保できるリード線封止
構造を有するセンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、センサの内部と外部とを連通する連通
部(例えば筒状部材である外筒の連通部)に、センサの
検出素子に電気的に接続されたリード線を通したセンサ
(例えば酸素センサ)に関するものである。
【0009】本発明では、連通部を封止するように金属
部材を配置するとともに、金属部材を貫く挿通孔(例え
ばリード線挿通孔)にリード線を通し、更に、金属部材
とリード線との間にその隙間を封止するゴム部材を配置
している。つまり、本発明では、連通部をシールするシ
ール部材として、従来の様なゴム製グロメットではなく
金属部材を用いているので、連通部の近傍に大きな外力
が加わった場合でも、従来のグロメットの変形によるシ
ール性の低下という事態は生じない。よって、高いシー
ル性を確保することができる。
【0010】また、連通部の近傍に飛び石等が当たった
場合でも、従来の様なゴムの切れが生じないので、この
点からも高いシール性を確保できる。更に、リード線の
周囲は、ゴム部材によりシール性を確保するが、このゴ
ム部材は、金属部材とリード線の間の僅かな隙間を埋め
るだけで十分であるので、ゴム部材として小型のものを
使用することができる。よって、ゴム部材の熱膨張によ
る影響も小さく、割れ等も発生しない。
【0011】(2)請求項2の発明では、リード線は複
数であり、金属部材の挿通孔は各リード線毎に一つづつ
設けている。本発明は、リード線と挿通孔とを例示した
ものであり、ここでは、各リード線に対応してそれぞれ
挿通孔があけられている。
【0012】(3)請求項3の発明では、金属部材の挿
通孔にゴム部材を配置するとともに、ゴム部材の貫通孔
にリード線を配置している。本発明は、金属部材とゴム
部材とリード線との配置を例示したものである。つま
り、本発明では、リード線が貫通するゴム部材を金属部
材の挿通孔に配置しているので、この構成により、高い
シール性を実現することができる。
【0013】(4)請求項4の発明では、金属部材の挿
通孔は、センサの内側の方が大径の略テーパ形状を有し
ている。従って、ゴム部材を金属部材の挿通孔の径の大
きな方(センサ内側)から押し込んで固定した様な場合
には、リード線やゴム部材に対してセンサ外側に引き出
す様な力が加わったときでも、ゴム部材が金属部材の外
側に抜け落ち難いという利点がある。
【0014】(5)請求項5の発明では、ゴム部材は、
ゴム部材自身のセンサの外側方向への移動を規制する係
止部(例えばテーパや凸部)を備えている。従って、ゴ
ム部材を金属部材の挿通孔に(センサ内側から)嵌め込
んだ場合には、リード線やゴム部材に対してセンサ外側
に引き出す様な力が加わったときでも、ゴム部材の係止
部が金属部材の内側表面等にひっかかるので、ゴム部材
が金属部材の外側に抜け落ちることを防止できる。
【0015】(6)請求項6の発明では、金属部材より
センサの内側に、ゴム部材のセンサ内側への移動を規制
する規制部材を配置している。本発明では、金属部材の
内側に規制部材(例えば各リード線を分離するセパレー
タ)を配置しているので、ゴム部材がセンサ内側に移動
すること(ゴム部材が内側に抜け落ちること)を防止す
ることができる。
【0016】(7)請求項7の発明では、金属部材は、
別体の部材を接合して形成したものである。本発明で
は、例えば金属板を加工した部材をレーザ溶接等で接合
した(例えばキャップ状の)金属部材を用いることがで
きる。この場合には、中実の金属部材と比べて、軽量化
や低コスト化を実現することができる。
【0017】(8)請求項8の発明では、ゴム部材のセ
ンサの外側の先端が、金属部材の外側表面より突出して
いる。本発明では、ゴム部材の先端が金属部材の外側表
面より突出しているので、リード線が曲げられた場合で
も、その曲がる部分のカーブが緩やかになる。よって、
リード線が破損し難いという利点がある。
【0018】(9)請求項9の発明では、連通部を有す
る金属製の外筒に金属部材を嵌め込んで、外筒と金属部
材を溶接により一体化している。本発明では、外筒と金
属部材は強固に一体化しているので、外筒などに飛び石
等が当たって外筒等が変形するような場合でも、そのシ
ール性が低下し難いという効果がある。
【0019】(10)請求項10の発明では、センサ
が、測定対象のガスの種類又はガスの濃度を測定するガ
スセンサである。本発明は、センサの種類を例示したも
のであり、ここでは、ガスの種類を検出したり、ガスの
濃度を検出するガスセンサが挙げられる。
【0020】このガスセンサとしては、酸素の濃度を測
定する酸素センサ、NOXの濃度を測定するNOXセン
サ、HCの濃度を測定するHCセンサ、COの濃度を測
定するCOセンサなどが挙げられる。 (11)請求項11の発明では、センサが、内燃機関の
排気を浄化する触媒(例えば三元触媒)の下流側に配置
される下流センサである。
【0021】つまり、いわゆる下流センサ(モニタセン
サ)は、排気管の下流側に取り付けられて、車体の外部
に露出しているので、飛び石等による外力の影響を受け
易いが、本発明の下流センサでは、上述したリード線封
止構造を備えているので、シール性が低下し難く好適で
ある。
【0022】尚、下流センサだけでなく、触媒の上流側
に取り付けられる上流センサ(制御センサ)に、上述し
たリード線封止構造を設けることにより、同様な効果を
奏する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のリード線封止構
造を有するセンサの実施の形態の例(実施例)について
説明する。 (実施例1)本実施例のリード線封止構造を有するセン
サは、例えば自動車の排気系に取り付けられて、検出ガ
ス(排気ガス)中の酸素濃度を測定する酸素センサ(ガ
スセンサ)である。
【0024】a)まず、本実施例の酸素センサの構成に
ついて、図1及び図2に基づいて説明する。尚、図1は
酸素センサの全体構成を示し、図2は検出素子の構成を
示している。図1に示す様に、この酸素センサ1は、λ
型酸素センサと呼ばれるガスセンサであり、主として、
酸素濃度を検出する板状の検出素子3と、検出素子3を
収容するケーシング5等から構成されている。
【0025】前記検出素子3は、図2に示す様に、(Z
rO2を主成分とする)固体電解質体からなる酸素濃淡
電池7と、酸素濃淡電池7を加熱するセラミックヒータ
9とを積層したものである。この検出素子3には、酸素
濃淡電池7の一対の電極11a、11bに導通する端子
部13a、13bと、セラミックヒータ9の発熱パター
ン15に導通する端子部13c、13dとが形成されて
いる(端子部は13と総称する)。
【0026】図1に戻り、検出素子3の後端側(同図の
上方)に設けられた前記端子部13には、それぞれ端子
金具17が接合され、各端子金具17にはそれぞれリー
ド線19が接続されている。一方、前記ケーシング5
は、金属製(JIS:SUS430)の主体金具21の
上部に金属製(JIS:SUS304)の外筒23を外
嵌して、レーザ溶接により一体化した筒状の容器であ
り、その先端側(同図の下方)には、プロテクタ25、
27が取り付けられ、その後端側には、後に詳述する様
に、金属シール部材29等を備えたリード線封止構造3
1が形成されている。
【0027】このうち、主体金具21は、その内部に、
セラミック粉末33及びガラスシール35を収容し、検
出素子3の先端側を主体金具21から突出させた状態で
保持している。つまり、検出素子3からそれぞれ伸びる
複数の端子金具17は、外筒23の内部で各リード線1
9と接続され、各リード線19は、金属シール部材29
を貫いて外部に伸びるとともに、リード線封止構造31
により、外部からセンサ内部に水等が浸入しないように
されている。
【0028】b)次に、本実施例の要部である酸素セン
サ1のリード線封止構造31について、図3及び図4に
基づいて説明する。尚、図3はリード線封止構造31の
断面を示し、図4はそれを分解して示している。
【0029】図3及び図4に示す様に、外筒23の上部
の開口部(連通部)33には、連通部33の大部分を封
止するように、円盤状の金属シール部材(JIS:SU
S304)(厚み6.0mm×外径14.6mm)29
が内嵌されており、この金属シール部材29は、外筒2
3の外側からレーザ溶接されることにより、気密性及び
水密性を確保する様に、外筒23に一体に接合されてい
る。
【0030】前記金属シール部材29には、金属シール
部材29を軸方向(両図の上下方向)に貫通して、4本
のリード線19を通すために4箇所にリード線挿通孔3
5があけられている。このリード線挿通孔37は、セン
サの外側である後端側(両図の上方)の近傍では、同径
(内径φ3.0mm)であるが、その中央より先端側
(両図の下方)にゆくほど径が大きなテーパ状となって
いる(下端の内径φ4.2mm)。
【0031】また、前記リード線挿通孔37には、フッ
ソゴム製のゴム栓39が嵌め込まれている。このゴム栓
39の軸中心には、リード線19が挿通される貫通孔4
1が形成されており、リード線19はこの貫通孔41を
介してセンサ外部に引き出される。
【0032】前記ゴム栓39は、リード線挿通孔37の
形状に合わせて、後端側は同径(外径φ2.6mm)の
円筒状であるが、その中央より先端側にゆくほど径が大
きなテーパ状となっている(下端の外径φ4.0m
m)。尚、ゴム栓39の同径の円筒部分は、リード線挿
通孔37の同径部分の長さより僅かに長いので、ゴム栓
39をリード線挿通孔37に嵌め込んだ場合には、ゴム
栓39の上部(ゴム栓自身の圧入方向の先端)39a
は、金属リード部材29の上面より僅か(例えば0.5
mm程度)に突出する。
【0033】この様に、リード線19が通されたゴム栓
39が、金属シール部材29のリード線挿通孔35に嵌
め込まれることにより、ゴム栓39の弾性力によって、
リード線19とゴム栓39との間隙及びゴム栓39と金
属シール部材29との間隙が完全に塞がれることにな
る。また、外筒23と金属シール部材29の間は、溶接
により完全にシールされて接合されている。
【0034】つまり、このようなリード線封止構造31
により、センサの内部に水等が浸入することを防止でき
る。 c)次に、上述した酸素センサ1の製造方法を簡単に説
明する。図4に示す様に、ゴム栓39の貫通孔41にリ
ード線19を圧入して通した状態で、そのリード線41
を通したゴム栓39を、同図の下方から、金属シール部
材29のリード線挿通孔35に圧入する。
【0035】このとき、リード線挿通孔35及びゴム栓
39は、センサの先端側(同図の下方)がテーパ状に大
きくなっているので、ゴム栓39はそのテーパ状の部分
でリード線挿通孔35に係止して、ゴム栓39自身の弾
性力により固定される。次に、金属シール部材29、ゴ
ム栓39、及びリード線19が一体になった通気ユニッ
ト43を、外筒23の連通部33に内嵌する。
【0036】次に、外筒23の外側からレーザ溶接を実
施し、外筒23と金属シール部材29とを、気密性及び
水密性を保って接合する。 d)次に、本実施例の酸素センサ1の使用位置につい
て、図5に基づいて説明する。
【0037】図5に示す様に、例えば自動車の内燃機関
(エンジン)51には、燃焼したガス(排気)を外部に
排出するために排気管53が接続されており、排気管5
3の途中には、排気を浄化するために三元触媒55が取
り付けられている。本実施例の酸素センサ1は、三元触
媒55の下流側に取り付けられる下流センサ(モニタセ
ンサ)として使用されるものであり、三元触媒から排出
される排気中の酸素濃度を検出し、その信号を電子制御
装置(ECU)57に出力する。
【0038】従って、この酸素センサ1により検出され
た値が適切な範囲である場合には、三元触媒にて好適に
排気の浄化が行われていることが分かる。尚、本実施例
の酸素センサ1と同様な構成の酸素センサ2を、三元触
媒55の上流側に取り付けて、いわゆる上流側センサ
(制御センサ)として使用することもできる。この場合
は、エンジン51から排出された排気中の酸素濃度を検
出し、その信号をECU57にて判断して、燃料供給量
や吸気量等を調節することにより、好適な空燃比制御な
どを行うことができる。
【0039】e)この様に、本実施例の酸素センサ1で
は、そのリード線封止構造31として、外筒23に内嵌
した金属シール部材29をレーザ溶接するとともに、金
属シール部材29のリード線挿通孔41に、リード線1
9を嵌挿したゴム栓39を圧入している。これにより、
センサ外部からの水等の浸入を防止できる。
【0040】特に、本実施例では、外筒23の連通部3
3を従来の様なゴム製のシール部材で封止するのではな
く、(レーザ溶接により接合した)金属シール部材29
により封止するので、例えば飛び石や洗車時の高圧水に
より外筒23が変形した場合や、高い熱が加わった場合
でも、シール性が低下することがない。
【0041】また、リード線19はゴム栓39を利用し
て固定するが、このゴム栓39自身は、従来のゴム製の
シール部材の様に、外筒23の連通部33全体を封止す
るものではなく、リード線19の周囲のみを塞ぐような
極めて小さな部材で済むので、熱膨張による影響(膨張
による割れ等)が少なく、シール性が損なわれることは
ない。
【0042】更に、本実施例では、ゴム栓39の上部3
9aは、金属シール部材29の上面より僅かに突出して
いるので、仮にリード線19が折れ曲がった場合でも、
ゴムの弾性により、リード線19の折れ曲がり部分が破
損し難いという利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0043】本実施例は、リード線封止構造に特徴があ
り、その他の構成は前記実施例1とほぼ同様である。図
6(a)に示す様に、本実施例の酸素センサにおいて
は、外筒61の連通部63に金属シール部材65が内嵌
し、金属シール部材65は外筒61の外側からレーザ溶
接により接合されている。また、金属シール部材65の
リード線連通孔67には、リード線69が通されたゴム
栓71が圧入されている。
【0044】特に本実施例では、金属シール部材65の
先端側(図の下方)には、金属シール部材65の下面に
近接してアルミナ製のセパレータ73が配置されてい
る。このセパレータ73とは、図6(b)に示す様に、
リード線59を分離するために、4箇所に貫通孔75が
設けられた円盤状の部材であり、セパレータ75の上面
には、ゴム栓71の下方への脱落を防止するために、貫
通孔75の周囲に(即ちゴム栓71の下面の下方に位置
する)環状の凸部77が形成されている。
【0045】また、外筒61には、セパレータ73の下
方への移動を規制するために、内側に絞られて突出する
規制部79が設けられている。従って、本実施例では、
前記実施例1と同様な効果を奏するとともに、セパレー
タ73の凸部77により、ゴム栓71の下方への移動が
規制されているので、酸素センサの使用中にゴム栓71
が外れることがなく、よって、長期間にわたり高い防水
性を発揮することができる。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0046】本実施例は、リード線封止構造に特徴があ
り、その他の構成は前記実施例1とほぼ同様である。図
7に示す様に、本実施例の酸素センサにおいては、外筒
81の連通部83に金属シール部材85が内嵌し、金属
シール部材85は外筒81の外側からレーザ溶接により
接合されている。
【0047】前記金属シール部材85は、薄肉(厚さ1
mm)の金属板(JIS:SUS304)からなり、キ
ャップ状の金属シール部材本体87と4本の筒状部材8
9とを接合したキャップ状の部材である。つまり、金属
シール部材本体87は、圧延加工によって金属板を曲げ
て形成されたものであり、連通部83を塞ぐ円形の上部
91と上部93の外周縁から垂直に伸びる筒状部95と
から構成されており、しかも、その上部94aには、リ
ード線95が挿通するリード線挿通孔97が4箇所にあ
けられている。
【0048】また、前記リード線挿通孔97には、筒状
部材89の上端がリード線挿通孔97に内嵌した状態
で、例えばレーザ溶接により接合されている。この筒状
部材89は、上端近傍は同径の円筒であるが、その中央
より下端側にゆくほど径が大きくなるテーパ形状とされ
ている。
【0049】そして、前記筒状部材89を貫く(前記リ
ード線挿通孔97と一体の)貫通孔99には、リード線
95が通された(前記実施例1と同様な形状の)ゴム栓
101が圧入されている。従って、本実施例では、前記
実施例1と同様な効果を奏するとともに、金属シール部
材85は薄肉の金属板から形成されているので、軽量で
あり、しかも、コスト的に有利である。 (実施例4)次に、実施例4について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0050】本実施例は、リード線封止構造に特徴があ
り、その他の構成は前記実施例1とほぼ同様である。図
8に示す様に、本実施例の酸素センサにおいては、外筒
111の連通部113に金属シール部材115が内嵌
し、金属シール部材115は外筒111の外側からレー
ザ溶接により接合されている。
【0051】前記金属シール部材115は、いわゆるM
IM(金属射出成型)によって形成された薄肉(厚さ1
mm)の金属製(JIS:SUS304)のキャップ状
の部材である。この金属シール部材115は、円盤状の
上部117と、上部117の外周縁から内側に垂直に伸
びる筒状部119と、リード線121が挿通する(4箇
所の)リード線挿通孔123と、リード線挿通孔123
を囲む様に内側に垂直に伸びる円筒部125とを備えて
いる。
【0052】また、円筒部125を貫く(前記リード線
挿通孔123と一体の)貫通孔127には、リード線1
21が通された円錐台形状のゴム栓129が圧入されて
いる。従って、本実施例では、前記実施例1と同様な効
果を奏するとともに、金属シール部材85は薄肉の金属
から形成されているので、軽量であり、しかも、溶接し
て製造する場合と比べて手間が少なく、コスト的に有利
である。
【0053】更に、実施例2の様に、内側にセパレータ
を設けてゴム栓を挟む構成とすることにより、一層シー
ル性を高めることができる。 (実施例5)次に、実施例5について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0054】本実施例では、金属シール部材に通気構造
を有する点に特徴がある。図9に示す様に、本実施例で
は、金属シール部材131の中央に、通気孔133が設
けてあり、その通気孔133には、通気性及び防水性を
有するシート状のPTFE製の通気フィルタ135がフ
ッ素ゴム製の止め部材137により固定されている。
【0055】前記通気孔133の周囲には、前記実施例
1と同様に、4箇所にリード線挿通孔139が形成され
ている。前記リード線挿通孔139には、貫通孔141
を有するゴム栓143が嵌め込まれ、このゴム栓143
の貫通孔141には、リード線145がその周囲を気密
された状態で通されている。
【0056】本実施例においても、前記実施例1と同様
に高いシール性等の効果を有するとともに、通気フィル
タ135を介して、例えばてセンサ内部に発生したガス
等を外部に放出することが可能である。尚、本発明は前
記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうるこ
とはいうまでもない。
【0057】(1)例えば、前記各実施例では、酸素セ
ンサを例に挙げたが、上述したリード線封止構造を用い
るものであれば、温度センサ等の各種のセンサに適用す
ることができる。尚、それ以外にも、上述したリード線
封止構造は、シール性が要求される例えばグロープラグ
やセラミックヒータ等の各種の用途に適用できる。
【0058】(2)また、前記実施例1では、規制部材
としてセパレータを使用して、ゴム栓のセンサ内側への
脱落を防止したが、他の実施例2〜4においても、同様
なセパレータを配置してもよい。更に、セパレータでは
なく、ゴム栓の底部である圧入方向後端側(センサ内
側)に規制部材を配置して、例えばゴム栓の底部に接触
したり押圧するように規制部材を配置して、ゴム栓の脱
落を防止してもよい。
【0059】(3)その上、前記実施例1〜4では、ゴ
ム栓をテーパ形状にして(そのテーパを係止部として利
用し)、センサ外側への抜け落ちを防止したが、例えば
ゴム栓の圧入方向の後端に円周方向に張り出す凸部を設
け、この凸部を係止部として利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の酸素センサを破断して示す説明図
である。
【図2】 実施例1の酸素センサの検出素子を分解して
示す斜視図である。
【図3】 (a)実施例1の酸素センサのリード線封止
構造を拡大して示す断面図、(b)はリード線封止構造
を示す斜視図である。
【図4】 実施例1の酸素センサのリード線封止構造を
示す分解斜視図である。
【図5】 実施例1の酸素センサの使用方法を示す説明
図である。
【図6】 (a)は実施例2の酸素センサのリード線封
止構造を拡大して示す断面図、(b)はそのセパレータ
を示す斜視図である。
【図7】 実施例3の酸素センサのリード線封止構造を
拡大して示す断面図である。
【図8】 実施例4の酸素センサのリード線封止構造を
拡大して示す断面図である。
【図9】 実施例5の酸素センサのリード線封止構造を
拡大して示す断面図である。
【図10】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…酸素センサ 19、59、95、121、145…リード線 23、61、81、111…外筒 29、65、85、115、131…金属シール部材 33、83、113…連通部 35、99、123、139…リード線挿通孔 39、72、101、129、143…ゴム栓 73…セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G004 BB04 BC02 BD04 BF19 BF27 BG05 BH02 BH09 BH11 BJ03 BL08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサの内部と外部とを連通する連通部
    に、前記センサの検出素子に電気的に接続されたリード
    線を通したセンサにおいて、 前記連通部を封止するように金属部材を配置するととも
    に、前記金属部材を貫く挿通孔に前記リード線を通し、
    更に、前記金属部材とリード線との間にその隙間を封止
    するゴム部材を配置したことを特徴とするリード線封止
    構造を有するセンサ。
  2. 【請求項2】 前記リード線は複数であり、前記金属部
    材の挿通孔は各リード線毎に一つづつ設けたことを特徴
    とする請求項1に記載のリード線封止構造を有するセン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記金属部材の挿通孔に前記ゴム部材を
    配置するとともに、前記ゴム部材の貫通孔に前記リード
    線を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    リード線封止構造を有するセンサ。
  4. 【請求項4】 前記金属部材の挿通孔は、前記センサの
    内側の方が大径の略テーパ形状を有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のリード線封止構造を
    有するセンサ。
  5. 【請求項5】 前記ゴム部材は、該ゴム部材自身の前記
    センサの外側方向への移動を規制する係止部を備えたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリード
    線封止構造を有するセンサ。
  6. 【請求項6】 前記金属部材より前記センサの内側に、
    前記ゴム部材のセンサ内側への移動を規制する規制部材
    を配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載のリード線封止構造を有するセンサ。
  7. 【請求項7】 前記金属部材は、別体の部材を接合して
    形成したものであることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載のリード線封止構造を有するセンサ。
  8. 【請求項8】 前記ゴム部材の前記センサの外側の先端
    が、前記金属部材の外側表面より突出していることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のリード線封止
    構造を有するセンサ。
  9. 【請求項9】 前記連通部を有する金属製の外筒に前記
    金属部材を嵌め込んで、前記外筒と前記金属部材を溶接
    により一体化したことを特徴とする請求項1〜8のいず
    れかに記載のリード線封止構造を有するセンサ。
  10. 【請求項10】 前記センサが、測定対象のガスの種類
    又はガスの濃度を測定するガスセンサであることを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載のリード線封止構
    造を有するセンサ。
  11. 【請求項11】 前記センサが、内燃機関の排気を浄化
    する触媒の下流側に配置される下流センサであることを
    特徴とする請求項10に記載のリード線封止構造を有す
    るセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012215513A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2016050835A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社デンソー ガスセンサ

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