JP2002286654A - 光学検査装置 - Google Patents

光学検査装置

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JP2002286654A
JP2002286654A JP2001090875A JP2001090875A JP2002286654A JP 2002286654 A JP2002286654 A JP 2002286654A JP 2001090875 A JP2001090875 A JP 2001090875A JP 2001090875 A JP2001090875 A JP 2001090875A JP 2002286654 A JP2002286654 A JP 2002286654A
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JP2001090875A
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Mitsuru Namiki
満 雙木
Takeshi Hashimoto
武 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、多種多様な検査対象物体の各種物体
情報の乗った大容量画像の各種検査を高速、簡便かつ効
率的に行う光学検査装置を提供する。 【解決手段】本発明によると、検査対象物から発生する
光束を変換対象画像としてフーリェ変換像とするフーリ
ェ変換光学系と、上記フーリェ変換像に対してフイルタ
リングを行うフィルタリング手段と、上記フィルタリン
グされたフーリェ変換像に逆フーリェ変換を行う逆フー
リェ変換光学系と、上記逆フーリェ変換された像を取得
する画像取得手段とを有し、上記検査対象物のフーリェ
変換光学系に対する物体高をhb 、上記検査対象物の上
記逆フーリェ変換光学系に対する像高をhi 、上記フー
リェ変換光学系の開口絞りの値をφb 、上記逆フーリェ
変換光学系の開口絞りの値をφi 、上記検査対象物に照
射される光束の波長をλ、上記フーリェ変換光学系の焦
点距離をfb 、上記逆フーリェ変換光学系の焦点距離を
i としたとき、これらが所定の条件式を満たす光学検
査装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査対象物体の各
種物体情報を、検査対象画像として処理する光学検査装
置に係り、特に、検査対象物体の各種物体情報を画像と
して処理する光学検査装置において、大容量の画像を処
理対象とするために広視野高分解能の光学系を採用し、
多種多様な処理対象に対応可能であるとともに、各種の
検査を簡便且つ効率的にしかも高速に行う光学検査装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶(LCD)や半導体基板等の
構造は、ますます微細化、複雑化しており、製造工程で
の各種検査では非常に多項目の検査を高速に行うことが
要求されている。
【0003】また多品種・小ロットの製造ラインも増え
てきており、汎用的に高速検査のできる光学検査装置の
ニーズは高い。
【0004】これらのニーズに応えるためには、検査対
象から得られる各種物体情報の乗った大容量画像を光束
に処理する必要があるが、コンピュータによるシリアル
な処理では膨大な時間要するため、これを回避するため
の手段として光の高速性と超並列性を利用した様々な光
学検査装置が提案されている。
【0005】そのような光学検査装置の一つとして特開
平8−129149号公報に開示されている技術が知ら
れている。
【0006】図11は、この従来技術による光学検査装
置の概略図を示している。
【0007】この光学検査装置は、第1の液晶ディスプ
レイ001、半導体レーザ002、フーリェ変換レンズ
003、第2の液晶ディスプレイ004、逆フーリェ変
換レンズ005、撮像素子006によって構成されてい
る。
【0008】このような光学検査装置では、検査対象画
像を第1の液晶ディスプレイ001に表示し、該第1の
液晶ディスプレイ001に半導体レーザ002から出射
される光束を照射することにより、検査対象画像の情報
が読み出される。
【0009】そして、この検査対象画像の情報を読み出
した光束が第1のフーリエ変換レンズ003によって光
学的にフーリェ変換されることにより、第2の液晶ディ
スプレイ004上に、検査対象画像のフーリェ変換像が
生成される。
【0010】この第2の液晶ディスプレイ004にフィ
ルタが表示されていることにより、このフィルタによっ
て検査対象画像のフーリェ変換像を持つ光束は、フィル
タリングされる。
【0011】このフィルタリングされた光束は、逆フー
リェ変換レンズ005によって逆フーリェ変換が行わ
れ、最終的に、撮像素子006上に検査対象画像の画像
処理結果が得られることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来技術による光学検査装置おいて、検査対象物体
の各種物体情報の乗った画像(検査対象画像)の画素数
を増やそうとしても、使用する光学系の性能がそれに追
従できない。
【0013】検査対象画像の画素数を増やすためには、
画像サイズを大きくすることと、分解能を向上させるこ
とが必要である。
【0014】しかし、フーリェ変換光学系はテレセント
リックにする必要があるので、物体高や像高はレンズの
口径以下に制限される。
【0015】このため、検査対象画像のサイズを無闇に
大きくすることができないとともに、分解能も回折限界
によって制限される。
【0016】光学検査装置に利用可能なテレセントリッ
ク光学系を代表する顕微鏡対物レンズを例に挙げると、
コヒーレント光照明下における光学系の分解能と、物体
視野領域の直径を比較すると、1500以上のものはな
いというのが現状である。
【0017】つまり、検査対象画像のサイズとして、物
体視野に内接する正方形を考えると、検査対象画像は1
00万画素(約1000×1000)程度の画素数しか
伝送できないことになる。
【0018】従って、従来、検査に用いられているテレ
セントリック光学系を100万画素以上の画素数を必要
とする精密な検査に用いることは非常に困難である。
【0019】また、上述したような従来技術による光学
検査装置では、検査対象画像を一度撮像素子により電気
信号に変換するため、2次元情報から1次元情報への変
換に関するボトルネックが生じて、時間を要することに
なり、その結果高速な検査が困難であるという欠点があ
る。
【0020】また、上述したような従来技術による光学
検査装置では、検査対象物体の各種情報をもつ光束を一
度撮像素子により取り込んだ後にフィルタリング処理を
行うので、検査対象物体が持っている位相情報を全く失
うことになり、この結果、位相情報を利用する検査を行
うことが不可能である。
【0021】また、現状では、汎用的な検査を高速に行
える検査装置は少なく、あったとしても光学系の煩雑な
調整が必要なものばかりである。
【0022】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、検査対象物体の各種物体情報の乗った大容量画像
(検査対象画像)を高速に検査可能で、多種多様な検査
対象物体の各種検査を、簡便かつ効率的に行うことがで
きる光学検査装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 検査対象物に光束を照射
する光照射手段と、上記光照射手段によって上記検査対
象物に光束が照射されることにより、上記検査対象物か
ら発生する光束を変換対象画像としてフーリェ変換像と
するフーリェ変換光学系と、上記フーリェ変換光学系に
よって得られたフーリェ変換像に対してフイルタリング
を行うフィルタリング手段と、上記フィルタリング手段
によってフィルタリングされたフーリェ変換像に逆フー
リェ変換を行う逆フーリェ変換光学系と、上記逆フーリ
ェ変換光学系により逆フーリェ変換された像を取得する
画像取得手段とを有し、上記検査対象物のフーリェ変換
光学系に対する物体高をhb 、上記検査対象物の上記逆
フーリェ変換光学系に対する像高をhi 、上記フーリェ
変換光学系の開口絞りの値をφb 、上記逆フーリェ変換
光学系の開口絞りの値をφi 、上記検査対象物に照射さ
れる光束の波長をλ、上記フーリェ変換光学系の焦点距
離をfb、上記逆フーリェ変換光学系の焦点距離をfi
としたときに、次の条件式 hb φb /λfb >1800 …(1) および hi φi /λfi >1800 …(2) の少なくとも一方を満たすことを特徴とする光学検査装
置が提供される。
【0024】(作用1)図1を用いて、上記(1)、
(2)式を説明する。
【0025】すなわち、図1に示すように、検査対象画
像IMとフィルタ220Fがそれぞれ、フーリェ変換光
学系210の前側焦平面FF1近傍及び後側焦平面FB
1近傍に配置されている。
【0026】また、フィルタ220Fと再生面が、逆フ
ーリェ変換光学系230の前側焦平面FF2近傍及び後
側焦平面FB2近傍に配置されている。
【0027】この結果、フーリェ変換光学系210の前
側焦平面FF1近傍にある検査対象画像IMによる回折
光は、後側焦平面FB1にφの大きさに広がり、逆フー
リェ変換光学系230によって、FB2面に到達する。
【0028】ここで、hb 、hi は、それぞれ物体高、
像高を表し、それぞれ視野、視野の像の半径に一致す
る。
【0029】まず、フーリェ変換光学系210について
説明を進めると、このフーリェ変換光学系の分解能RF
は、以下のように、 1/RF=1/2λFNO=φ/2λf …(a) と求められ、ここで、FNOはフーリェ変換光学系21
0のF値を示す。
【0030】検査対象画像IMのサイズとして半径hb
に内接する正方形を考えると、検査対象画像サイズLb
は、 Lb =21/2 b …(b) となる。
【0031】結局、検査対象画像IMの画像全体の画素
数Nは、(a)、(b)式より、 N=(Lb /RF)2 =1/2(hb φ/λf)2 と表すことができる。
【0032】結局、フーリェ変換光学系210が性能を
発揮できる物体高hb が上記(1)および(2)式の少
なくとも一方の条件を満たせば、前述したような従来技
術の光学系のほぼ限界である100万画素よりも大容量
の画像に対応可能となる。
【0033】また、逆フーリェ変換光学系230につい
ても、検査対象画像IMの像について考えれば良く、上
述したフーリェ変換光学系210の場合と同様に説明す
ることができる。
【0034】また、上記の構成であれば、検査対象画像
IMが、電子デバイスであるフィルタリング画像獲得手
段に取り込まれる前に光学的にフィルタリングされるた
め、電子デバイスがもつ、2次元情報から1次元情報へ
の変換に係わるボトルネックに対して影響を全く受けず
に高速にフィルタリングを実行できる上、検査対象画像
IMの位相情報を活用した検査も可能となる。
【0035】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 検査対象物に光束を照射する光照射
手段と、上記検査対象物に対する光束の照射方向を変化
させる照射方向変更手段と、上記検査対象物を移動させ
る検査対象物移動手段と、上記光照射手段により上記検
査対象物に光束が照射されることにより、上記検査対象
物から発生する光束を変換対象画像としてフーリェ変換
像とするフーリェ変換光学系と、上記フーリェ変換光学
系によって得られたフーリェ変換像に対してフィルタリ
ングを行うフィルタリング手段と、上記フイルタリング
手段によってフィルタリングされたフーリェ変換像に逆
フーリェ変換を行う逆フーリェ変換光学系とを有し、上
記照射方向変更手段による光束の照射の変化する方向お
よび上記検査対象物移動手段による上記検査対象物の上
記移動方向が、上記検査対象物に照射される光束の第1
の光軸と、上記フーリェ変換光学系の第2の光軸の交点
を回転中心とし、上記第1の光軸と上記第2の光軸を含
む平面内で移動することを特徴とする光学検査装置が提
供される。
【0036】(作用2)上記(2)の構成により、検査
対象物体の様々な検査条件に関するパラメータを変化さ
せながら、検査対象画像IMを光情報処理手段に入力さ
せることができるので、検査対象物体の最適な検査条件
に関するパラメータを簡便かつ効率的に決定して高速に
検査することが可能となる。
【0037】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 上記検査対象物のフーリェ変換光学
系に対する物体高をhb 、上記検査対象物の上記逆フー
リェ変換光学系に対する像高をhi 、上記フーリェ変換
光学系の開口絞りの値をφb 、上記逆フーリェ変換光学
系の開口絞りの値をφi 、上記検査対象物に照射される
光束の波長をλ、上記フーリェ変換光学系の焦点距離を
b 、上記逆フーリェ変換光学系の焦点距離をfi とし
たときに、 hb φb /λfb >1800 …(1) および hi φi /λfi >1800 …(2) の少なくとも一方を満たすことを特徴とする(2)記載
の光学検査装置が提供される。
【0038】(作用3)上記(3)の構成により、上記
(2)のように検査対象物体の様々な検査条件に関する
パラメータを変化させながら、検査対象画像IMを光情
報処理手段に入力させることができるので、検査対象物
体の最適な検査条件に関するパラメータを簡便かつ効率
的に決定して高速に検査することが可能となることにに
加え、一層の高速検査が可能となる。
【0039】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(4) 上記フーリェ変換光学系または上記
逆フーリェ変換光学系の前後の焦平面近傍に設けられた
少なくとも一つの反射光学素子と、上記反射光学素子か
ら反射される光束を分岐する分岐手段とを有し、上記反
射光学素子と上記分岐手段の間の光学系が、上記反射光
学素子への入射経路および反射経路となっていることを
特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一に記載の光学
検査装置が提供される。
【0040】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(5) 上記フーリェ変換光学系または上記
逆フーリェ変換光学系は複数の光学素子群からなってお
り、上記複数の光学素子群の第1群と最終群の間に上記
分岐手段を設けたことを特徴とする(4)に記載の光学
検査装置が提供される。
【0041】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(6) 上記フーリェ変換光学系の上記分岐
手段より入射側にある上記光学素子群、または上記逆フ
ーリェ変換光学系の上記分岐手段より反射側にある光学
素子群が、アフォーカル系を構成するレンズ群であるこ
とを特徴とする(5)に記載の光学検査装置が提供され
る。
【0042】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(7) 上記フーリェ変換光学系の上記アフ
ォーカル系を構成するレンズ群のパワーが負、正という
順であることを特徴とする(6)に記載の光学検査装置
が提供される。
【0043】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(8) 上記光照射手段は、上記検査対象物
に照射する光束の物理量を変更する物理量変更手段を有
していることを特徴とする(2)または(3)に記載の
光学検査装置が提供される。
【0044】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(9) 上記検査対象物移動手段は、上記検
査対象物の法線を中心として上記検査対象物を回転させ
る手段および上記検査対象物の法線と垂直な面内で上記
検査対象物を移動させる手段の少なくとも一方を有する
ことを特徴とする(2)、(3)および(8)のいずれ
か一に記載の光学検査装置が提供される。
【0045】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(10) 上記物理量変更手段は、波長可変
光源、偏光制御装置、波面制御装置の少なくとも一つを
有することを特徴とする(8)または(9)に記載の光
学検査装置が提供される。
【0046】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(11) 上記物理量変更手段の物理量の変
更または上記照射方向変更手段の変更量および上記検査
対象物移動手段の移動量を制御用コンピュータのグラフ
ィカルユーザインターフェースにより制御することを特
徴とする(2)、(8)乃至(10)のいずれか一に記
載の光学検査装置が提供される。
【0047】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0048】(第1の実施の形態)図2を用いて第1の
実施の形態の構成について説明する。
【0049】この第1の実施の形態による光学検査装置
は、図2に示すように、光束発生手段10と、フーリェ
変換光学系210、フィルタリング手段220、逆フー
リェ変換光学系230、フィルタリング画像獲得手段2
40とからなる光情報処理手段20によって構成され
る。
【0050】そして、光束発生手段10で発生させた光
束が、検査対象物体IMに照射されると、検査対象物体
IMの各種物体情報を読み出した光束は、フーリェ変換
光学系210によって光学的フーリェ変換され、フィル
タリング手段220上に検査対象物体IMの各種物体情
報のフーリェ変換像FT1が生成される。
【0051】当該フーリェ変換像FTIは、フィルタリ
ング手段220に表示されるフィルタ220Fによって
フィルタリングされた後、次の逆フーリェ変換光学系2
30によって逆フーリェ変換されることにより、フィル
タリングが施された検査対象物体IMのフィルタリング
像FIが、フィルタリング画像獲得手段240によって
得られる。
【0052】ここで、検査対象物体IMとフィルタ22
0Fは、それぞれフーリェ変換光学系210の前側焦平
面FF1近傍と後側焦平面FB1近傍に配置される。
【0053】同様に、フィルタ220Fと、フィルタリ
ング像FIが形成されるフィルタリング画像獲得手段2
40の撮像面は、逆フーリェ変換光学系230の前側焦
平面FF2近傍と後側焦平面FB2近傍にそれぞれ配置
される。
【0054】この第1の実施の形態では、フーリェ変換
光学系210と逆フーリェ変換光学系230は共に、上
述したような条件式(1)および(2)の少なくても一
方を満足するものを採用し、大容量の検査対象画像を扱
うことが可能である。
【0055】しかも、フィルタリングを光学的に実現し
ているのため、電子デバイスが抱える画像情報の入出力
に関するボトルネックの問題は存在せず、非常に高速な
検査が可能となる。
【0056】また、検査対象物体IMを、フィルタリン
グ画像獲得手段240の手前で直接処理することから、
画像情報上の位相情報を失うことなく検査することが可
能である。
【0057】(実施例1)以下に、この第1の実施の形
態に属する実施例1について図2を用いて説明する。
【0058】この実施例1は、検査対象物体IMが透過
物体であることを想定している。
【0059】光束発生手段10は、コヒーレント光源1
10としての半導体レーザ(LD)と、集光レンズ12
0と、スペイシャルフィルタ130と、コリメータレン
ズ140によって構成されており、LDから出射するコ
ヒーレント光のビーム径を変換し、且つ、波面を乱す成
分を除去して検査対象物体IMを照射する。
【0060】フーリェ変換光学系210は、フーリェ変
換レンズ211によって構成され、前側焦平面FF1付
近に配置される検査対象物体IMを透過して各種物体情
報の乗った光束をフーリェ変換して、検査対象物体IM
の物体情報の乗った画像(検査対象画像)のフーリェ変
換像FTIを後側焦平面FB1近傍に生成する。
【0061】フィルタリング手段220は、透過型で位
相変調型の電気アドレス型液晶ディスプレイ221によ
って構成され、表示されるフィルタ220Fは、フーリ
ェ変換像FTIに対して位相変調によるフィルタリング
を行う。
【0062】逆フーリェ変換光学系230は、逆フーリ
ェ変換レンズ231によって構成され、後側焦平面FB
2近傍に配置されるフィルタリング画像獲得手段240
であるCCDカメラ241の撮像面上にフィルタリング
像FIが形成される。
【0063】次に、フーリェ変換レンズ211と逆フー
リェ変換レンズ231について説明する。
【0064】この実施例1では、逆フーリェ変換レンズ
231にはフーリェ変換レンズ211を反転して利用し
ている。
【0065】この結果、検査対象物体IMとフィルタリ
ング像FIに関する倍率は、1.0倍(等倍)である。
【0066】図3に、逆フーリェ変換レンズ231のレ
ンズ断面図を示す。
【0067】第1レンズ群2311が、凸のメニスカス
レンズ2枚、第2レンズ群2312が、凹のメニスカス
レンズ2枚、第3レンズ群2313が、凸レンズ、凹の
メニスヵスレンズ、凸レンズの3枚のレンズで構成され
ている。
【0068】以下の表1に本実施例1に採用される逆フ
ーリェ変換レンズ231のレンズデータ(曲率半径、面
間隔、屈折率)を示す。
【0069】設計波長は685nmで行い、屈折率は、
この波長に関するものである。
【0070】図3中のri、diはそれぞれ、i(i=
1〜15)面の曲率半径、面間隔を表していて、表1中
の値はいずれも焦点距離で規格化した値で小数点第3位
までを表している。
【0071】尚、F値は6.0である。
【0072】 表1 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 1 ∞ 0.640 (絞り) 2 0.435 0.050 1.874 3 1.050 0.058 4 0.346 0.024 1.874 5 0.705 0.053 6 1.531 0.016 1.489 7 0.203 0.154 8 1.041 0.016 1.755 9 0.287 0.035 10 0.429 0.097 1.53 11 −2.330 0.024 12 −0.315 0.016 1・874 13 −0.930 0.050 14 2.219 0.031 1.874 15 −0.460 0.446 図4は、この逆フーリェ変換レンズ231のMTF曲線
を示している。
【0073】ここに示されるMTF曲線は、像高(視野
の像サイズの半値)に対して、0.3、0.5、0、
7、0.9、1.0の相対的な像高におけるMTFの結
果を示している。
【0074】この図4から、いずれの像高においてもほ
ぼ回折限界に近い性能が達成できていることがわかる。
【0075】コヒーレント光源を利用する場合、解像度
がこのMTF曲線の限界周波数(インコヒーレント光照
明の場合)の約半分程度であるとすると、限界周波数は
120本/mmであるから、物体面上の最小画素サイズ
は9μm程度である。
【0076】視野の像の直径は20.7mmであるの
で、上記(1)および(2)式を満足することがわか
る。
【0077】また、フーリェ変換レンズ211は、この
逆フーリェ変換レンズ231を反転して利用するので、
同等の性能を実現することができる。
【0078】結局、これによって、検査対象物体IMと
して、200万画素程度の大容量化が可能となる。
【0079】また、検査対象物体IMの情報を読み出し
た光束が、フィルタリング画像獲得手段240であるC
CDカメラ241によって得られる前に、光学的なフィ
ルタリングを実現しているので、高速な画像処理ができ
るとともに、検査対象物体IMの位相情報に関するフィ
ルタリングが可能である。
【0080】尚、この実施例1では、フィルタリング手
段220の液晶ディスプレイ221を位相変調用に使用
していたが、もちろん振幅変調用として用いてもよい。
【0081】また、フィルタリング手段220に、電気
アドレス型液晶ディスプレイのような書き換え可能なデ
バイス以外に振幅、もしくは位相を変調する固定のマス
クを使用してもよい。
【0082】当然のことではあるが、位相と振幅のいず
れも変調が可能な素子を利用してもよい。
【0083】また、この実施例1では、フーリェ変換レ
ンズ211と逆フーリェ変換レンズ231を同じ仕様の
レンズを反転させて配置し、等倍の倍率になるようにし
ているが、それぞれが異なる仕様であってももちろんよ
い。
【0084】更に、フーリェ変換レンズ211と逆フー
リェ変換レンズ231を構成するレンズ群の数はいくつ
でもよく、ズーム機構を含んで、様々な倍率に変化可能
となる構成であってもよい。
【0085】更に、光束発生手段10に使用するコヒー
レント光源110の波長が可変でもよい。
【0086】検査対象物体IMの検査対象画像のフーリ
ェ変換像のサイズは、コヒーレント光源110の波長λ
とフーリェ変換レンズ211の焦点距離fの積λfに比
例するが、フーリェ変換レンズ211と逆フーリェ変換
レンズ231を色収差を補正して、フィルタFIのサイ
ズを光源110の波長ごとに変える方法をとってもよ
い。
【0087】また、λfが一定になるように設計したフ
ーリェ変換レンズ211と逆フーリェ変換レンズ231
を採用する方法をとってもよい。
【0088】後者の場合、光源110の波長に寄らずに
フィルタFIのサイズを固定することができる。
【0089】また、光束発生手段10の光源にコヒーレ
ント光源110であるLDを用いているが、インコヒー
レント光源でもよい。
【0090】(第2の実施の形態)図5を用いて第2の
実施の形態を説明する。
【0091】この第2の実施の形態による光学検査装置
は、光束発生手段10、光情報処理手段20によって構
成されている。
【0092】光束発生手段10は、検査対象物体IMに
光束を照射する。
【0093】光情報処理手段20は、第1のフーリェ変
換光学系210、第1のフィルタリング手段220、第
1の逆フーリェ変換光学系230、反射素子250、第
2のフーリェ変換光学系260、第2のフィルタリング
手段270、第2の逆フーリェ変換光学系280、フィ
ルタリング画像獲得手段240によって構成されてい
る。
【0094】第1のフーリェ変換光学系210の後側焦
平面FB1と第1の逆フーリェ変換光学系230の前側
焦平面FF2とは、ほぼ一致して配置されている。
【0095】同じように、第1の逆フーリェ変換光学系
230の後側焦平面FB2と第2のフーリェ変換光学系
260の前側焦平面FF3とは、ほぼ一致して配置され
ている。
【0096】同じように、第2のフーリェ変換光学系2
60の後側焦平面FB2と第2の逆フーリェ変換光学系
280の前側焦平面FF4とは、ほぼ、一致して配置さ
れている。
【0097】検査対象物体IM、第1のフィルタリング
手段220、反射素子250、フィルタリング手段27
0、フィルタリング画像獲得手段240は、それぞれ、
面FF1、面FF2(面FB1)、面FF3(面FB
2)、面FF4(面FB3)、面FB4に配置される。
【0098】フーリェ変換光学系210、260や逆フ
ーリェ変換光学系230、280の面FB4を除いた前
後焦平面に置かれる素子が、反射素子である場合には、
その反射素子への入射と反射の光路を分岐するために光
束分岐手段290(291、292、293、294)
を採用している。
【0099】この第2の実施の形態の光束発生手段10
は、検査対象物体IMに対して、直入射および斜入射で
略コリメート光を照射できる構成となっている。
【0100】具体的には、直入射の場合には、光束発生
手段10から出射される略コリメート光を、光束分岐手
段291を利用して検査対象物体IMへ入射させる。
【0101】一方、斜入射の場合には、光束発生手段1
0を光束分岐手段291を介すことなく、直接検査対象
物体IMに照射する。
【0102】そして、光束発生手段10で発生させた光
束を検査対象物体IMに照射すると、検査対象物体IM
で物体情報の乗った光束が反射され、この反射された光
束が光情報処理手段20の第1のフーリェ変換光学系2
10によってフーリェ変換され、第1のフーリェ変換光
学系210の後側焦平面FB1近傍に配置される第1の
フィルタリング手段220上にそのフーリェ変換像FT
I1が生成される。
【0103】この第1のフィルタリング手段220で
は、位相変調によるフィルタリングが行われる。
【0104】フィルタリング手段220でフィルタリン
グされた光束は、第1の逆フーリェ変換光学系230に
よってフーリェ変換され、後側焦平面FB2近傍に配置
される反射素子250上にフィルタリング像FI1を生
成し反射する。
【0105】そして、この光束は、次に配置される第2
のフーリェ変換光学系260によって再びフーリェ変換
されて、その後側焦平面FB3近傍に配置される第2の
フィルタリング手段270上に第2のフーリェ変換像F
TI2が生成される。
【0106】この第2のフィルタリング手段270で
は、振幅変調によるフィルタリングが行われる。
【0107】そして、逆フーリェ変換光学系280によ
ってその後側焦平面FB4近傍に配置されるフィルタリ
ング画像獲得手段240に振幅と位相のフィルタリング
を施されたフィルタリング像FI2が求められる。
【0108】この第2の実施の形態では、前述した条件
式(1)および(2)を満足するフーリェ変換光学系2
10と逆フーリェ変換光学系230に採用することによ
り、大容量の検査対象画像を扱うことが可能である。
【0109】また、フィルタリングを光学的に実現して
いるのため、電子デバイスが抱える画像情報の入出力に
関するボトルネックの問題は発生せず、非常に高速な検
査が可能となる。
【0110】また、フィルタリング手段230、270
における位相変調や振幅変調により、検査対象物体IM
の検査対象物体画像の位相情報と同時に振幅に関しての
フィルタリング処理が可能となる。
【0111】また、面FF1、面FF2(面FB1)、
面FF3(面FB2)、面FF4(面FB3)、面FB
4に反射体が置かれるとき、入射光路と反射光路の分岐
を目的として利用される光束分岐手段290を利用する
ことにより、入射光路と反射光路を空間的に重ねたまま
それらの分岐が可能となるため、検査装置全体として小
型化が実現できる。
【0112】(実施例2)この第2の実施形態に属する
実施例2について図6に示される概略図を用いて説明す
る。
【0113】光束発生手段10は、コヒーレント光源1
10としての半導体レーザ(LD)と、集光レンズ12
0と、コリメータレンズ140と、スペイシャルフィル
タ130によって構成されており、コヒーレント光源1
10から出射するコヒーレント光のビーム径を変換し、
且つ、波面を乱す成分を除去した略コリメート光を生成
する。
【0114】光情報処理手段20において、第1のフー
リェ変換光学系210は、4群(2111、2112、
2113、2114)からなるフーリェ変換レンズ21
1によって構成され、前側焦平面FF1付近に配置され
る検査対象物体IMから、当該物体の各種物体情報の乗
った光束として反射される光束をフーリェ変換して、検
査対象物体IMのフーリェ変換像FTIを後側焦平面F
B1に生成する。
【0115】このフーリェ変換レンズ211の詳細は後
述する。
【0116】第1のフィルタリング手段220は、反射
型で位相変調型である電気アドレス型液晶ディスプレイ
221によって構成される。
【0117】この第1のフィルタリング手段220は、
フーリェ変換レンズ210の後側焦平面FB1付近に配
置され、検査対象物体IMのフーリェ変換像FTI1に
対して位相に関するフィルタリングを行う。
【0118】位相に関してフィルタリングされた検査対
象物体IMの情報の乗った光束は、第1の逆フーリェ変
換光学系230は、4群(2311、2312、231
3、2314)からなる逆フーリェ変換レンズ231に
よって構成されており、後側焦平面FB2近傍に配置さ
れるミラー250上にフィルタリング像FI1を生成す
る。
【0119】第2のフーリェ変換光学系260は、4群
(2611、2612、2613、2614)からなる
フーリェ変換レンズ261によって構成されており、前
側焦平面FF3付近に配置されるミラー250によって
反射される光束をフーリェ変換して、フーリェ変換像F
T12を後側焦平面FB3に生成する。
【0120】第2のフィルタリング手段270は、反射
型で振幅変調型の電気アドレス型液晶ディスプレイ27
1によって構成されており、フーリェ変換像FTI2に
対して振幅に関するフィルタリングを行う。
【0121】第2の逆フーリェ変換光学系280は、4
群(2811、2812、2813、2814)からな
るのフーリェ変換レンズ281によって構成されてお
り、振幅に関してフィルタリングされたフーリェ変換像
FTI2を逆フーリェ変換し、後側焦平面FB4近傍に
逆フィルタリング像FI2を生成する。
【0122】そして、フィルタリング画像獲得手段24
0は、CMOSカメラ241によって構成され、その撮
像面がFB4近傍に配置され、フィルタリング像FI2
が得られる。
【0123】この実施例2では、フーリェ変換レンズ2
11、261と逆フーリェ変換レンズ231、281は
全て同じ仕様である。
【0124】ただし、逆フーリェ変換レンズ231、2
81は、フーリェ変換レンズ211と231を反転した
ものに等しくなるようにしている。
【0125】図7は、逆フーリエ変換レンズ231のレ
ンズ断面図を示している。
【0126】第1レンズ群2311が2枚の凹のメニス
カスレンズ、第2レンズ群2312が1枚の凸のメニス
カスレンズ、第3レンズ群2313が2枚の凸のメニス
カスレンズと1枚の凹レンズ、第4レンズ群2314が
1枚のメニスカス凸レンズと1枚のメニスヵス凹レンズ
で構成されている。
【0127】また、ビームスプリッタ292、293も
フーリェ変換レンズ231内の光学素子としてみなして
設計が行われている。
【0128】以下の表2に本実施例2に採用される逆フ
ーリェ変換レンズ231のレンズデータ(曲率半径、面
間隔、屈折率)を示す。
【0129】設計波長は685nmで行い、屈折率はこ
の波長に関するものである。
【0130】図7中のri、diはそれぞれ、i(i=
1〜15)面の曲率半径、面間隔を表していて、表2中
の値はいずれも焦点距離で規格化した値で小数点第3位
までを表している。
【0131】尚、F値は6.0である。
【0132】 表2 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 1 ∞ 0.241 (絞り) 2 0.647 0.054 1.536 3 0.523 0.028 4 −0.532 0.064 1.874 5 −1.062 0.150 6 −4.164 0.052 1.874 7 −0.905 0.026 8 ∞ 0.403 1.513 9 ∞ 0.029 10 ∞ 0.403 1.513 11 ∞ 0.025 12 0.549 0.045 1.874 13 −5.020 0.026 14 0.568 0.025 1.874 15 0.915 0.027 16 −2.830 0.024 1.536 17 0.294 0.583 18 −1.889 0.062 1.536 19 −0.387 0.024 20 −0.415 0.024 1.874 21 −0.739 0.322 図8は、このフーリェ変換レンズ211のMTF曲線を
示している。
【0133】ここに示されるMTF曲線は、物体高(視
野サイズの半値)に対して、それぞれ、0.3、0.
5、0.7、0.9、1.0の相対的な物体高における
結果を示している。
【0134】この図8から、いずれの物体高においても
ほぼ回折限界に近い性能が達成できていることが分か
る。
【0135】コヒーレント光源を利用する場合、解像度
がこのMTF曲線の限界周波数(インコヒーレント光照
明の場合)の約半分程度であるとすると、限界周波数は
120本/mmであるから、結局、実施例2の構成であ
れば、大容量な画像に対して正確なフィルタリング処理
が可能となる。
【0136】また、検査対象物体IMの情報を読み出し
た光束が、フィルタリング画像獲得手段240であるC
MOSカメラ241によって得られる前に、光学的なフ
ィルタリングを実現しているので、高速な画像処理がで
きるとともに、検査対象物体IMの位相情報に関するフ
ィルタリングが可能である。
【0137】ここで、フィルタリング手段220と27
0に採用している液晶ディスプレイ221と271は共
に反射型であるので、フーリェ変換レンズ211、26
1と逆フーリェ変換レンズ231、281はいずれも光
束分岐手段として2つのビームスプリッタを含んだ構成
になっている。
【0138】この実施例2では、ビームスプリッタ29
1、292、293、294は、いずれも第2レンズ群
と第4レンズ群の間に置かれているので、隣り合うレン
ズ、例えば、フーリェ変換レンズ211と逆フーリェ変
換レンズ231は、ビームスプリッタ292と液晶ディ
スプレイ221の間にあるレンズ群2113(231
2)と2114(2311)を共有するので、全体とし
て必要となるレンズ枚数を減らすことができる。
【0139】尚、この実施例2では、フィルタリング手
段220と270が位相、振幅という順であったが、振
幅、位相という順であってももちろんよい。
【0140】また、フーリェ変換レンズ211、261
もしくは、逆フーリェ変換レンズ231、281は同じ
仕様のレンズを採用したが、それぞれ異なる仕様であっ
てもよい。
【0141】また、レンズ群の数もいくつであっても構
わない。
【0142】ところで、この実施例2では、いずれのレ
ンズも2つのビームスプリッタを第1群と最終群との間
に含んでいるが、ビームスプリッタの位置はどこでも構
わない。
【0143】また、ビームスプリッタ291、292、
293、294、295にはいずれもキューブ型を使用
しているが、形状はどんなものでもよく、無偏光用でも
偏光用でも構わない。
【0144】(第3の実施の形態)図9を用いて、第3
の実施の形態による光学検査装置を説明する。
【0145】この第3の実施の形態による光学検査装置
は、図9の構成の概念図に示すように、光束発生手段1
0によって照明された検査対象物体IMから出射される
各種物体情報の乗った光束に対して、光学的に(情報処
理)フィルタリングを実行する光情報処理手段20、光
束可動手段30、検査対象である検査対象物体IM、物
体ホルダ50、物体可動手段60とで構成されている。
【0146】そして、上記光情報処理手段20が、当該
検査対象物体IMから出射される各種物体情報の乗った
光束を、検査対象画像として光学的にフーリェ変換を行
って、当該画像のフーリェ変換像を求めるフーリェ変換
光学系210と、当該画像のフーリェ変換像に対してフ
ィルタリングを施すフィルタリング手段220と、上記
フィルタリング手段220によってフィルタリングを施
された当該画像のフーリェ変換像FTI1に対して、更
に光学的逆フーリェ変換を行い、当該検査対象画像にフ
ィルタリングを施した画像を生成させるための逆フーリ
ェ変換光学系230と、当該フィルタリングを施された
画像を獲得するためのフィルタリング画像獲得手段24
0によって構成されている。
【0147】そして、上記光束可動手段30および物体
可動手段60の種々の検査条件に関する各種パラメータ
を変化させながら、検査対象物体IMの各種物体情報を
光情報処理手段20に入力し処理することによって、当
該検査対象物体の検査に最適な検査条件に関するパラメ
ータを簡便且つ効率的に決定し、更に高速に検査するこ
とを可能とするものである。
【0148】以下に、この第3の実施の形態による光学
検査装置について図9を用いて更に詳しく説明する。
【0149】まず、光束発生手段10は、検査対象物体
IMに照射すべき光束IRを発生させる。
【0150】この発生された光束IRは、その光軸IR
−Aが測定中心点Oを通過するように検査対象物体IM
に向けて照射され、更に検査対象物体IMで反射、回折
あるいは散乱されて各種物体情報の乗った光束ORとし
て出射される(図9中では、一例として正反射の場合の
光束ORを図示している)。
【0151】この出射された検査対象物体IMの情報の
乗った光束は、その光軸OR−Aが検査対象物体IMに
照射される光軸IR−Aとの交点である測定中心Oを通
り、且つその前側焦平面FF1が、当該測定中心点Oに
一致するように配置される光情報処理手段20内のフー
リェ変換光学系210により、光情報処理手段20に入
力される。
【0152】この結果、上述した第1および第2の実施
形の態や実施例1および実施例2で説明したように、検
査対象物体IMに関して高速に検査が行われる。
【0153】また、光束発生手段10は光束可動手段3
0に帯同して動き、更に検査対象物体IMは物体ホルダ
ー50にて物体可動手段60に固定され、物体可動手段
60と帯同して動くよう、それぞれ構成されている。
【0154】光束可動手段30および物体可動手段60
の可動方向は、汎用的に検査を行うために種々の方向の
設定が可能であるが、少なくとも、検査対象物体IMに
照射される光束IRの光軸1R−Aと光情報処理手段2
0内のフーリェ変換光学系210の光軸OR−Aとの交
点である測定中心点0を中心とする入射面内(図9では
紙面内)で回転する方向を含むことが、光学検査装置全
体としての構成を簡便にする上で重要である。
【0155】その場合、当該光軸OR−Aを規準にし
て、検査対象物体IMの法線Fとなす角ψを物体可動手
段60の前記回転方向の回転角と定義し、同じく光軸O
R−Aを規準として光軸IR−Aとのなす角φを光束可
動手段30の前記回転方向の回転角とした場合、0<ψ
<90、0<φ〈180の範囲内で可動できるようにす
れば、検査対象物体IMに入射させた光束IRを反射さ
せて光情報処理手段20に入力し、処理するための、光
束IRの検査対象物体IMへの入射角度と、光情報処理
手段への検査対象物体IM情報の乗った光束ORの入射
角度(観察角度)との全ての検査条件での組み合わせを
簡便に実現できる。
【0156】更に、物体可動手段60は、図示はしてい
ないが、図9中のZ軸(検査対象物体IMの法線F)を
中心として回転させることもできる(θ方向)。
【0157】この場合には、上述の回転する面(図9で
は紙面)を変更することが可能となる。
【0158】また、物体可動手段60は、図9中にある
X軸(検査対象物体IMの法線Fと垂直な面内)方向と
それと直交するY軸(検査対象物体IMの法線Fと垂直
な面内)方向もしくはZ軸(検査対象物体IMの法線
F)方向への可動も実現することができる。
【0159】この場合、検査対象物体IMと測定中心点
Oの相対位置を変更することができるので、検査対象物
体IMの光束の照射領域つまり検査領域を変更すること
が可能となる。
【0160】以上の構成により、この第3の実施の形態
による光学検査装置は、検査対象物体IMに対する入射
光束の角度、光情報処理手段20の観察角度(光情報処
理手段20への検査対象物体IM情報の乗った光束の入
射角度)、検査対象物体IMへの光束の入射領域(検査
領域)等の空間的な検査条件を任意かつ簡便に変更する
ことができるようになる。
【0161】そして、この第3の実施の形態による光学
検査装置では、反射光のうち正反射光、回折光、散乱光
のいずれに検査対象物体IMの情報が乗っている場合の
検査でも、また検査対象物体IMの、どの領域の検査で
も簡便に行うことができるようになるとともに、更に、
最適なそれら空間的な検査条件の最適値を効率的に決定
することができるようになる。
【0162】更に、この第3の実施の形態による光学検
査装置の光束発生手段10では、発生させた光束の各種
物理量、例えば、波長、偏光、位相、振幅、強度等を可
変とするための構成を設ける。
【0163】この構成により、上記のような光束の空間
的な検査条件の変更のみならず、その物理量の変更も簡
便に行うことができるようになるとともに、光束の物理
的な検査条件をも簡便に決定することができるようにな
る。
【0164】従って、この第3の実施の形態による光学
検査検査装置の構成によれば、一般的に、検査対象物体
IMあるいは検査対象物体IMの検査項目毎に異なる検
査条件に関する各種パラメータの最適値の設定を、装置
を組み直すことなく簡便かつ効率的に行うことができる
ようになる。
【0165】これにより多品種・小ロット検査対象物体
IMの汎用的検査や、パイロットライン等での検査条件
に関する最適パラメータの設定検討を簡便かつ効率的に
行うことができるようになる。
【0166】また、更に、光情報処理装置20に使用す
るフーリェ変換光学系や逆フーリェ変換光学系に、上記
(1)および(2)式を満足とするものを選べば、検査
対象物体IMの検査対象画像の情報を大容量化すること
ができるので、更なる高速検査が可能となる。
【0167】(実施例3)以下に、この第3の実施の形
態に好適な実施例3を説明する。
【0168】図10は、この実施例3の概略構成図を示
している。
【0169】この実施例3による光学検査装置は、前述
した第2の実施の形態の実施例2の光情報処理手段20
の構成に、光束発生手段10、光束可動手段30、検査
対象物体IM、物体ホルダ50、物体可動手段60を付
加したものである。
【0170】より具体的には、光束発生手段10は、波
長可変光源112としてのチタンサファイアレーザ、偏
光方向制御装置150としてのファラデーローテータ、
集光レンズ120、スペイシャルフィルタ130、コリ
メータレンズ140およびアパーチャ160で構成す
る。
【0171】光束可動手段30は、上述の光束発生手段
10を測定中心点Oを回転中心とし、かつ常に光束発生
手段10で発生させた光束IRの光軸IR−Aがこの測
定中心点Oを通過するように回転させるためのレール3
1および移動ステージ32で構成する(具体的には、測
定中心点Oを中心とした一定半径(図10中ではR)の
円弧上に沿って移動するようにする)。
【0172】物体可動手段は60は、検査対象物体IM
を、測定中心点Oを回転中心として回転させる(具体的
には、測定中心点Oを中心とした一定半径(図10中で
はr)の円弧上に沿って移動するようにする)ためのT
ilt−ステージ65、Z軸(検査対象物体IMの法
線)を中心として回転させるためのθ−ステージ64及
び、検査対象物体IMをX軸、Y軸(それぞれ検査対象
物体IMの法線Fと垂直な面内で直交する方向)、Z軸
(検査対象物体IMの法線方向)に沿ってそれぞれ移動
させるための、X−ステージ61、Y−ステージ62、
Z−ステージ63で構成する。
【0173】光束発生手段10では、波長可変光源11
2としてのチタンサファイアレーザから出射した所定波
長のレーザビームが、偏光方向制御装置150としての
ファラデーローテータで所定の偏光方向の直線偏光に変
換された後、集光レンズ120、スペイシャルフィルタ
130およびコリメータレンズ140で整形された略平
行光束に変換され、更に、アパーチャ160で所定の光
束径に絞られて出射される。
【0174】この光束発生手段10で発生した所定の波
長、偏光方向、光束径を持つ略平行な光束IRは、測定
中心点Oをその光軸IR−Aに一致させて伝播し、検査
対象物体IMに到達する。
【0175】この検査対象物体IMで反射、回折あるい
は散乱し検査対象物体IMの情報の乗った光束ORは、
光情報処理手段20に入力される(この実施例3でも一
例として正反射の場合を図示している)。
【0176】この光情報処理手段20に入力された検査
対象物体IM情報の乗った光束IRは、上記実施例2で
説明したように、広視野で分解能の高いフーリェ変換レ
ンズを用いた光情報処理手段20に入力して処理され、
上記実施例2の場合と同様に高速に検査が行われる。
【0177】なお、この波長、偏光方向、光束径の設定
値の変更は、図示していない制御用コンピュータのGU
I(グラフィックユーザインターフェース)で指示し、
同じく図示していないインターフェイス等を通して自動
的に行われるようになっており、簡便に設定の変更が可
能である。
【0178】光束可動手段30および物体可動手段60
でも、光束の検査対象物体IMへの入射角度と光情報処
理手段20での観察角度を、図示していない制御用コン
ピュータのGUIで指示すれば、自動的に移動ステージ
31の移動量とTilt−ステージ65の移動量を算出
し変更するようになっている(この実施例3では、光束
可動手段30及び物体可動手段60の機械的な重なりを
避けるために、これらの可動範囲を前述の値より少し狭
めいる)。
【0179】また、検査対象物体IMの測定領域を同様
にGUIで指示すれば、自動的にX軸、Y軸、Z軸の値
が変更されるようになっている。
【0180】つまり、この実施例3の構成による光学検
査装置は、検査条件における最適パラメータの検討にお
いて、GUIで光束の波長、偏光方向、光束径、検査対
象物体IMの入射角度、検査対象物体IMの検査領域、
光情報処理手段での検査対象物体IM情報の観察角度を
指示すれば、簡便に光学系の空間配置や光源の物理量が
変更されるので、後は種々の最適化手法を用いてそれら
を決定すればよい。
【0181】また、実際の検査の場面では、最適化され
た上記パラメータを検査のレシピに合わせて変更する指
示を(制御コンピュータ等でプログラミングし)与える
だけで、簡便かつ効率的に、光学系の空間配置や光源の
物理量に関するパラメータを変更し、種々の検査を実行
することができる。
【0182】このように実施例3による光学検査装置
は、前述したように構成しているので、一般的に、検査
対象物体IMあるいは検査対象物体IMの検査項目毎に
最適なパラメータ設定が異なる各種検査において、検査
やパラメータの検討が装置を組み直すことなく、簡便か
つ効率的に行うことができるようになる。
【0183】そして、これにより多品種・小ロットの検
査対象物体の汎用的検査や、パイロットライン等での検
査条件に関する最適パラメータの設定検討を簡便かつ効
率的に行うことができるようになる。
【0184】尚、上記実施例3では、偏光方向制御装置
としてファラデーローテータを用いたが、λ/2板を回
転させる装置や、効率はやや低くなるが液晶や偏光子を
用いた装置等の偏光方向を制御できる他の装置を用いる
ようにしてもよい。
【0185】光源としても、LDや色素を用いた他の波
長可変光源、キセノンランプ等のインコヒーレント光源
とフィルタアレイを組み合わせたもの、あるいは異なっ
た波長の複数の光源の光軸をビームスプリッタ等で合わ
せ、これらをシャッタ等で切り替えるもの等種々の波長
可変光源を使用することができる。
【0186】また、物体可動手段60で用いた全てのス
テージを使う必要はないし、順序を変更して組み込むよ
うにしてもよいとともに、簡便さは犠牲になるが用いる
ステージ数を増やしてもよい。
【0187】更に、光束発生手段で発生させる光束は、
ほぼ平行な光束でなくともよく、例えば、収束光やビー
ムを用いるようにしてもよい。
【0188】また、この実施例3では変更可能となるよ
うに構成はしなかったものの、光源の他の物理量とし
て、波面の振幅、位相あるいは強度等も重要な検査条件
の一つである。
【0189】その場合、液晶等の空間光変調器を、この
波面制御装置として光束発生手段中10に用いればよ
い。
【0190】尚、この第3の実施の形態では、検査対象
物体IMに入射させた光束を反射させて観測し検査する
場合を示したが、検査対象物体IMに入射させた光束を
透過させて観測し検査する場合も同様に構成することが
できる。
【0191】また、更に、実際には実施例3で示したよ
うに、検査対象物体IMへの垂直入射した光束を検査対
象物体IM上方の法線方向Fに近い位置で観測するに
は、構成要素の機械的な干渉が発生してしまうこともあ
る。
【0192】このような場合には、先の第2の実施の形
態の実施例2で示したように、光束発生手段10と光束
可動手段30からの光束をビームスプリッタ181で折
り曲げて検査対象物体IMへ入力するようにすれば解決
することも明らかである。
【0193】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、検査対象物体の各種物体情報の乗った大容量画
像(検査対象画像)を高速に検査可能で、多種多様な検
査対象物体の各種検査を、簡便かつ効率的に行うことが
できる光学検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による光学検査装置の作用を説
明するための図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態および第1
の実施の形態に属する実施例1を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1に採用する逆フーリ
ェ変換レンズの断面を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施例1に用いているフーリ
ェ変換レンズのMTF曲線を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態の概略図を
示す図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に属する実
施例2を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施例2に用いているフーリ
ェ変換レンズの断面図を示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施例2に用いているフーリ
ェ変換レンズのMTF曲線を示す図である。
【図9】図9は、本発明の第3の実施の形態を示す図で
ある。
【図10】図10は、本発明の第3の実施の形態に属す
る実施例3を示す図である。
【図11】図11は、従来例を示す図である。
【符号の説明】
10:光束発生手段 110:コヒーレント光源(半導体レーザ(LD)) 112:チタンサファイアレーザ 120:集光レンズ 130:スペイシャルフィルタ 140:コリメータレンズ 150:ファラデーローテータ 160:アパーチャ 20:光情報処理手段 210、260:フーリェ変換光学系 211、261:フーリェ変換レンズ 220:フィルタリング手段 221:透過型電気アドレス型位相変調用液晶ディスプ
レイ 230、280:逆フーリェ変換光学系 231、281:逆フーリェ変換レンズ 240:フィルタリング画像獲得手段 241:撮像素子(CCD、CMOSセンサ) 250:反射素子(ミラー) 270:フィルタリング手段 271:反射型電気アドレス型振幅変調用液晶ディスプ
レイ 290:光束分岐手段 291、292、293、294、295:ビームスプ
リッタ 30:光束可動手段 31:レール 32:移動ステージ 50:物体ホルダ 60:物体可動手段 61:X−ステージ 62:Y−ステージ 63:Z−ステージ 64:θ−ステージ 65:Tilt−ステージ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 13/22 G02B 13/22 G02F 1/13 101 G02F 1/13 101 Fターム(参考) 2G051 AA51 AA90 BA10 BA11 BB07 BC01 BC04 CA04 CB01 CB02 CB05 CB06 CC07 CC09 DA07 DA08 EA11 2G086 EE10 2H087 KA09 KA12 NA02 PA07 PA08 PA17 PB07 PB08 QA02 QA07 QA12 QA17 QA21 QA22 QA25 QA26 QA34 QA37 QA41 QA42 QA45 QA46 RA32 RA41 2H088 EA20 EA37 EA52 HA25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物に光束を照射する光照射手段
    と、 上記光照射手段によって上記検査対象物に光束が照射さ
    れることにより、上記検査対象物から発生する光束を変
    換対象画像としてフーリェ変換像とするフーリェ変換光
    学系と、 上記フーリェ変換光学系によって得られたフーリェ変換
    像に対してフイルタリングを行うフィルタリング手段
    と、 上記フィルタリング手段によってフィルタリングされた
    フーリェ変換像に逆フーリェ変換を行う逆フーリェ変換
    光学系と、 上記逆フーリェ変換光学系により逆フーリェ変換された
    像を取得する画像取得手段とを有し、 上記検査対象物のフーリェ変換光学系に対する物体高を
    b 、上記検査対象物の上記逆フーリェ変換光学系に対
    する像高をhi 、上記フーリェ変換光学系の開口絞りの
    値をφb 、上記逆フーリェ変換光学系の開口絞りの値を
    φi 、上記検査対象物に照射される光束の波長をλ、上
    記フーリェ変換光学系の焦点距離をfb、上記逆フーリ
    ェ変換光学系の焦点距離をfi としたときに、次の条件
    式 hb φb /λfb >1800 …(1) および hi φi /λfi >1800 …(2) の少なくとも一方を満たすことを特徴とする光学検査装
    置。
  2. 【請求項2】 検査対象物に光束を照射する光照射手段
    と、 上記検査対象物に対する光束の照射方向を変化させる照
    射方向変更手段と、 上記検査対象物を移動させる検査対象物移動手段と、 上記光照射手段により上記検査対象物に光束が照射され
    ることにより、上記検査対象物から発生する光束を変換
    対象画像としてフーリェ変換像とするフーリェ変換光学
    系と、 上記フーリェ変換光学系によって得られたフーリェ変換
    像に対してフィルタリングを行うフィルタリング手段
    と、 上記フイルタリング手段によってフィルタリングされた
    フーリェ変換像に逆フーリェ変換を行う逆フーリェ変換
    光学系とを有し、 上記照射方向変更手段による光束の照射の変化する方向
    および上記検査対象物移動手段による上記検査対象物の
    上記移動方向が、上記検査対象物に照射される光束の第
    1の光軸と、上記フーリェ変換光学系の第2の光軸の交
    点を回転中心とし、上記第1の光軸と上記第2の光軸を
    含む平面内で移動することを特徴とする光学検査装置。
  3. 【請求項3】 上記検査対象物のフーリェ変換光学系に
    対する物体高をhb、上記検査対象物の上記逆フーリェ
    変換光学系に対する像高をhi 、上記フーリェ変換光学
    系の開口絞りの値をφb 、上記逆フーリェ変換光学系の
    開口絞りの値をφi 、上記検査対象物に照射される光束
    の波長をλ、上記フーリェ変換光学系の焦点距離を
    b 、上記逆フーリェ変換光学系の焦点距離をfi とし
    たときに、 hb φb /λfb >1800 …(1) および hi φi /λfi >1800 …(2) の少なくとも一方を満たすことを特徴とする請求項2記
    載の光学検査装置。
  4. 【請求項4】 上記フーリェ変換光学系または上記逆フ
    ーリェ変換光学系の前後の焦平面近傍に設けられた少な
    くとも一つの反射光学素子と、 上記反射光学素子から反射される光束を分岐する分岐手
    段とを有し、 上記反射光学素子と上記分岐手段の間の光学系が、上記
    反射光学素子への入射経路および反射経路となっている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の
    光学検査装置。
  5. 【請求項5】 上記フーリェ変換光学系または上記逆フ
    ーリェ変換光学系は複数の光学素子群からなっており、
    上記複数の光学素子群の第1群と最終群の間に上記分岐
    手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の光学検
    査装置。
  6. 【請求項6】 上記フーリェ変換光学系の上記分岐手段
    より入射側にある上記光学素子群、または上記逆フーリ
    ェ変換光学系の上記分岐手段より反射側にある光学素子
    群が、アフォーカル系を構成するレンズ群であることを
    特徴とする請求項5に記載の光学検査装置。
  7. 【請求項7】 上記フーリェ変換光学系の上記アフォー
    カル系を構成するレンズ群のパワーが負、正という順で
    あることを特徴とする請求項6に記載の光学検査装置。
  8. 【請求項8】 上記光照射手段は、上記検査対象物に照
    射する光束の物理量を変更する物理量変更手段を有して
    いることを特徴とする請求項2または3に記載の光学検
    査装置。
  9. 【請求項9】 上記検査対象物移動手段は、上記検査対
    象物の法線を中心として上記検査対象物を回転させる手
    段および上記検査対象物の法線と垂直な面内で上記検査
    対象物を移動させる手段の少なくとも一方を有すること
    を特徴とする請求項2、3および8のいずれか一に記載
    の光学検査装置。
  10. 【請求項10】 上記物理量変更手段は、波長可変光
    源、偏光制御装置、波面制御装置の少なくとも一つを有
    することを特徴とする請求項8または9に記載の光学検
    査装置。
  11. 【請求項11】 上記物理量変更手段の物理量の変更ま
    たは上記照射方向変更手段の変更量および上記検査対象
    物移動手段の移動量を制御用コンピュータのグラフィカ
    ルユーザインターフェースにより制御することを特徴と
    する請求項2、8乃至10のいずれか一に記載の光学検
    査装置。
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