JP2002286293A - 複数台熱源液化ガス蒸発装置 - Google Patents

複数台熱源液化ガス蒸発装置

Info

Publication number
JP2002286293A
JP2002286293A JP2001089527A JP2001089527A JP2002286293A JP 2002286293 A JP2002286293 A JP 2002286293A JP 2001089527 A JP2001089527 A JP 2001089527A JP 2001089527 A JP2001089527 A JP 2001089527A JP 2002286293 A JP2002286293 A JP 2002286293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat source
liquefied gas
flow path
heat medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001089527A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Nakamichi
信貴 中道
Masanori Enomoto
正徳 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001089527A priority Critical patent/JP2002286293A/ja
Publication of JP2002286293A publication Critical patent/JP2002286293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液化ガス蒸発装置において、熱源機設置コスト
を低減すると共に、熱源機から温水が溢れ出る事態を避
ける。 【解決手段】 温水焚LPG気化器9に、熱媒水往管
6、熱媒水戻り管7で熱源機10,20を接続し、熱源
機10もしくは20で加熱された熱媒水を温水焚LPG
気化器9に供給して液化ガスを蒸発させる液化ガス蒸発
装置において、前記熱源機10,20としてポンプ1
3,23備えた家庭暖房用の温水供給装置もしくは家庭
用の給湯装置を用い、熱源機10,20を前記熱媒水往
管6、熱媒水戻り管7に対して互いに並列に接続し、前
記熱源機10,20を交互に運転すると共に、各熱源機
の熱媒水の入り側、出側を、それぞれ遮断弁1〜4を介
して熱媒水往管6、熱媒水戻り管7に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス蒸発装置
に係り、特に、加熱用熱源として家庭用暖房熱源や家庭
用の給湯装置など、小型の温水供給装置を複数台用いる
複数台熱源液化ガス蒸発装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温水焚液化ガス蒸発装置の温水供
給源としては、業務用、産業用等の大型ボイラを用い、
これら大型ボイラで作られた温水を循環ポンプで液化ガ
ス蒸発器に供給する方法が一般的に採用されてきた。し
かし、業務用、産業用等の大型ボイラは設置コスト、運
転コストが嵩むため、コスト低減および設置を容易にす
ることを目的として、熱源機として家庭用暖房熱源機を
利用し、家庭用暖房熱源機で作った温水を温水焚液化ガ
ス蒸発器に供給する方法が採用され始めている。
【0003】一方、家庭暖房用の熱源機や家庭用の給湯
装置などの小型の温水供給装置(以下、家庭用の熱源機
という)は、液化ガスの蒸発器を業務用、産業用の目的
で長期間連続使用することに対応して設計されていない
ため、長期に亙る使用中に故障を起こし、気相の液化ガ
ス供給に支障を来す惧れがある。このような事態を回避
するため、点検を頻繁に行ない、かつ、熱源機を短期間
で交換することが必要になる。また図5に示すように、
設置コストの優位性は低下するが家庭用の熱源機を複数
台設置し、1台が故障しても気相の液化ガスの供給に支
障を生ぜず、かつ交互運転を行なうことで個々の機器の
寿命を延ばすシステムが提案されている。
【0004】図5に示すシステムは、温度検出器で液化
ガス蒸発器からの戻り熱媒水の温度を検知し、検知した
温度に応じて遮断弁1,2,3を開閉して循環する熱媒
水を加熱するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図5に示
すシステムでは、熱源機と別に、熱媒水循環のための供
給ポンプを設置する必要があるため、広い設置スペース
を要する、電気工事が増えるなどのため、コストが高く
なる問題がある。また、図6に示すように、それぞれポ
ンプを備えた家庭暖房用の熱源機を図5に示す熱源機に
代えて配置し、供給ポンプを省く構成が考えられる。こ
の場合、家庭暖房用の熱源機のポンプ入り側の温水回路
が開放型になっているため、温水循環時、一方の熱源機
を運転し、他方の熱源機を停止(ポンプを停止)してい
ると、停止側の熱源機の温水回路から温水が溢れ出ると
いう問題がある。図6に示す構成では、熱源機の温水出
側にのみ遮断弁が設けられているので、運転側の熱源機
のポンプで加圧された温水(熱媒水)は、図示されてい
ない液化ガス蒸発器を経由したのち、熱媒水戻り配管か
らポンプ入り側に配置された大気開放型のシスターンに
流入する。停止側、つまり出側の遮断弁が閉じられてい
る熱源機のシスターンに流入した温水は、ポンプで取出
されないまま、シスターンから溢れ出ることになる。
【0006】本発明の課題は、熱媒として温水を用いて
液化ガスを蒸発させる液化ガス蒸発装置において、設置
コストを低減すると共に、熱媒を加熱する熱源機から温
水が溢れ出るような事態を避けることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、ポンプ内蔵型の家庭暖房用の温水機やポ
ンプ内蔵型の家庭用給湯装置などの熱源機を複数台用い
て液化ガス蒸発器に熱媒水を供給し、前記各熱源機の熱
媒水出側と入り側の配管に弁を設けたことを特徴とす
る。
【0008】すなわち、上記課題を達成する本発明の第
1の手段は、第1の熱媒が循環する循環流路と、第2の
熱媒18が収容される貯槽9aと、前記循環流路6,7
の一部であって前記貯槽9a内に配設された第1の熱交
換器9fと、前記貯槽9a内に配設されて液化ガスが通
流する第2の熱交換器9eと、前記循環流路に介装さ
れ、前記第1の熱媒を加熱する加熱手段11,12、2
1,22及び該第1の熱媒を加圧して前記循環流路に送
り出すポンプ13,23を備えた熱源機10,20と、
を有してなり、前記第1の熱媒の熱を第2の熱媒18を
介して第2の熱交換器9eを通流する液化ガスに与えて
蒸発させる液化ガス蒸発装置において、前記熱源機は前
記循環流路に対して互いに並列に複数台介装されてお
り、各熱源機の第1の熱媒の入り側、出側は、それぞれ
遮断弁を介して循環流路に接続されていることを特徴と
する。
【0009】上記課題を達成する本発明の第2の手段
は、第1の熱媒が循環する循環流路と、液化ガスが通流
する被加熱側流路と前記循環流路の一部をなす加熱側流
路からなる気化熱交換器9jと、前記循環流路に介装さ
れ、前記第1の熱媒を加熱する加熱手段及び該第1の熱
媒を加圧して前記循環流路に送り出すポンプを備えた熱
源機10,20と、を有してなり、前記第1の熱媒の熱
を気化熱交換器9jの被加熱側流路を通流する液化ガス
に与えて蒸発させる液化ガス蒸発装置において、前記熱
源機は前記循環流路に対して互いに並列に複数台介装さ
れており、各熱源機の第1の熱媒入り側、出側は、それ
ぞれ遮断弁1〜4を介して循環流路に接続されているこ
とを特徴とする。
【0010】上記課題を達成する本発明の第3の手段
は、上記第1又は第2の手段において、前記各遮断弁1
〜4は遠隔制御による開閉が可能な構成であるととも
に、各熱源機の加熱手段11,12,21,22、前記
遮断弁1〜4及びポンプ13,23を制御する制御手段
8が設けられ、該制御手段8は、ポンプが運転されない
熱源機の出側、入り側の前記遮断弁を閉止するように構
成されていることを特徴とする。
【0011】上記各手段によれば、それぞれ加熱手段と
ポンプを備えた熱源機が複数台、互いに並列に第1の熱
媒の循環流路に介装されるから、熱源機と別にあらたに
供給ポンプを設ける必要がなく、設置コストが低減され
る。また、熱源機として第1の熱媒流路、つまり温水流
路に大気開放部分があったとしても、ポンプが運転され
ない熱源機の出側、入側の遮断弁を閉止することによ
り、循環流路から熱媒がポンプが運転されない熱源機に
流入して前記大気開放部分から溢れ出る惧れがなくな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に示す本発明の第1の実施の
形態である複数台熱源液化ガス蒸発装置は、液相の液化
ガスを気化させる温水焚液化ガス気化器9と、この温水
焚液化ガス気化器9に第1の熱媒である温水(熱媒水)
19を循環供給する熱源機10、熱源機20と、温水焚
液化ガス気化器9と熱源機10、熱源機20を接続する
熱媒水管路と、温水焚液化ガス気化器9への熱媒水供給
を制御する制御系とを含んで構成される。
【0013】温水焚液化ガス気化器9は、第2の熱媒1
8である水を収容する貯槽9aと、貯槽9a底部に内装
され第1の熱媒が通流される第1の熱交換器である水―
水熱交換器9fと、貯槽9a内部の前記水―水熱交換器
9f上方に配置され液化ガスが導入される第2の熱交換
器である気化熱交換器9eと、貯槽9aの上部に内装さ
れて貯槽9a内部の水位を検出する水位検知器9bと、
前記気化熱交換器9eの入口側配管に前記貯槽9aの外
部で接続された気化圧力調整弁9dと、気化圧力調整弁
9dの入り側に接続されたサーモバルブ9cと、サーモ
バルブ9cの入り側に接続された止め弁9hと、を含ん
で構成されている。
【0014】サーモバルブ9cの温度検出端9gは貯槽
9a内部上方に配置されて貯槽9a内部の水(第2の熱
媒)の温度を感知し、水温が所定の温度以下になったら
てサーモバルブ9cの開度を低下させるようになってい
る。気化熱交換器9eの出側は貯槽9a外部のガス取出
し配管に接続され、水―水熱交換器9fの出入口配管は
前記熱媒水管路に接続されている。
【0015】熱源機10と熱源機20は同一の構成とな
っているので、熱源機20について説明する。熱源機2
0は、第1の熱媒である熱媒水が通流される熱交換器2
1と、燃料ガスを燃焼させ前記熱交換器21を加熱する
バーナユニット22と、前記熱交換器21の熱媒水入り
側に吐出口を接続したポンプ23と、ポンプ23の吸い
込み側に底部が接続されたシスターン24と、前記バー
ナユニット22及びポンプ23を制御する器具基板25
と、を含んで構成されている。熱交換器21とバーナユ
ニット22とが熱源機10の加熱手段を構成する。前記
シスターン24は大気開放型で、配管系統に過大な圧力
が負荷されるのを防いでいる。
【0016】なお、この熱源機としては、ポンプをパッ
ケージに組み込んだ家庭暖房用の温水供給装置や、家庭
用の給湯装置(ポンプを内装したもの)を用いるのが、
設置やメンテナンスの容易さの点から望ましい。
【0017】熱媒水管路は、往系と戻り系の2系統で構
成されている。往系は、上流端が熱源機10の熱交換器
11出側に接続され、遮断弁1を介装した熱媒水出口管
16と、熱媒水出口管16の下流端に上流端を接続さ
せ、下流端を前記水―水熱交換器9fの入り側配管に接
続した熱媒水往管6と、熱媒水往管6と熱源機20の熱
交換器21出側を遮断弁2を介して接続する熱媒水出口
管26と、を含んで構成されている。戻り系は、上流端
が前記水―水熱交換器9fの出口配管に接続された熱媒
水戻り管7と、熱媒水戻り管7の下流端と前記シスター
ン14の入り側配管を遮断弁3を介して接続する熱媒水
入口管17と、熱媒水戻り管7と前記シスターン24の
入り側配管を遮断弁4を介して接続する熱媒水入口管2
7と、を含んで構成されている。熱媒水往管6、熱媒水
戻り管7、熱媒水出口管16、熱媒水入口管17、熱媒
水出口管26、熱媒水入口管27が第1の熱媒である熱
媒水の循環流路を構成している。
【0018】熱源機10、熱源機20は、図1からも分
かるように、循環流路に対して互いに並列になるよう
に、循環流路に介装されている。
【0019】制御系は、熱媒水出口管26との合流点よ
りも下流側の熱媒水往管6に設置されて該熱媒水往管6
内の熱媒水温度を検知して出力する温度検出器5と、温
度検出器5及び前記水位検知器9bの出力を入力とし
て、前記遮断弁1〜4の開閉制御を行なうと共に、前記
器具基板15,25を介して、バーナユニット12,2
2及びポンプ13,23を制御する制御手段である制御
板8と、それらを接続する信号線を含んで構成されてい
る。制御板8はCPUを用いた演算手段を備え、また、
機器の状態に応じて警報(アラーム)を出力する機能を
備えている。
【0020】制御板8は、温度検出器5で検出された熱
媒水温度Tに基づいて運転中の熱源機のバーナユニット
の燃焼を制御し、熱媒水温度Tを所定の範囲に維持す
る。
【0021】本実施の形態の装置では、2台の熱源機が
1台づつ交互に運転され、1台の熱源機で必要な液化ガ
スの蒸発量が得られるようになっている。運転側の熱源
機10が運転側の熱源機の場合、ポンプ13により熱媒
水が加圧されて熱交換器11に送り込まれ、バーナユニ
ット12により熱交換器11を流れる熱媒水が加熱され
る。加熱された熱媒水は遮断弁1を経て熱媒水往管6に
流入し、熱媒水往管6から水―水熱交換器9fに流入す
る。水―水熱交換器9fに流入した熱媒水は、水―水熱
交換器9fを通過しつつ周囲の第2の熱媒18を加熱
し、熱媒水戻り管7に流出する。熱媒水戻り管7に流出
した熱媒水は、遮断弁3を経てシスターン24に流入す
る。シスターン24に流入した熱媒水は、再びポンプ1
3により上記循環を繰り返す。
【0022】一方、水―水熱交換器9fを流れる熱媒水
で加熱された第2の熱媒は貯槽9a内を上昇して気化熱
交換器9e内を流れる液化ガスを加熱して蒸発させる。
第2の熱媒は、水―水熱交換器9fによる加熱と、気化
熱交換器9eへの放熱により、貯槽9a内部で、下から
上へ、上から下への対流を生じて循環する。
【0023】次に上記構成の装置の熱源機2台の運転切
り換え動作を図2を参照して説明する。この切り換え動
作は、制御板8の演算手段により実行される。なお、温
度検出器5で検出された熱媒水温度Tについて、温度高
と温度低Tの二つの温度が設定される。温度高T
は、熱源機の作動温度以上で熱源機の燃焼停止温度以
下に設定され、温度低Tは、温度高Tより低く、か
つ熱源機の燃焼停止温度より10度以上低い温度(熱源
機の燃焼が行なわれていないことを確認できる温度)に
設定される。
【0024】装置が起動されると、水位検知器9bの出
力が所定の範囲にあるかどうかが判断される(ステップ
1)。水位検知器9bの出力が所定の範囲にない場合、
警報が出力されて手順はそこで停止する。第1の熱媒が
貯槽9aに補給され、図示されていないリセットスイッ
チが押されることにより、ステップ1に復帰する。水位
検知器9bの出力が所定の範囲にある場合、ステップ2
に進む。
【0025】ステップ2では、検出された熱媒水温度T
が温度高Tと比較される。T≧T であれば、制御板
8のカウンタに1が加算され(ステップ3)、ステップ
3に進む。T≧Tでなければ、ステップ7に進む。
【0026】ステップ7では、検出された熱媒水温度T
が温度高Tと比較される。T≧Tであれば、ステッ
プ9に進み、T≧Tでなければ、ステップ8に進む。
システム運転のスイッチが投入された段階では、まだ熱
源機の運転は開始されておらず、熱媒水の加熱も開始さ
れていないから、TはTよりも低温であるから、ステ
ップ8に進んで運転開始後(システム運転のスイッチ投
入後)の経過時間が予め設定された時間、たとえば2分
を越えているかどうかが判定される。この段階では経過
時間は2分未満であるから、第1の熱媒の加熱がまだ済
んでいないと判断し、ステップ9に進む。
【0027】ステップ9では、カウンタの現在値が奇数
か偶数かが判定され、それに応じて、カウンタの現在値
が奇数の場合は、ステップ10,11に、カウンタの現
在値が偶数の場合はステップ12,13に、それぞれ進
む。ステップ10,11では、熱源機20が運転され、
熱源機10が停止される。同時に、遮断弁1,3が閉じ
られ、遮断弁2,4が開かれる。ステップ12,13で
は、熱源機10が運転され、熱源機20が停止される。
同時に、遮断弁2,4が閉じられ、遮断弁1,3が開か
れる。すなわち、いずれかの熱源機の運転が開始され
る。
【0028】ステップ10,11あるいは12,13が
実行されたら、ステップ2に戻り、上記手順が所定の時
間間隔で繰り返される。
【0029】熱源機20で加熱された第1の熱媒が水―
水熱交換器9fで第2の熱媒を加熱し、第2の熱媒の温
度Tが次第に上昇する。TがTを越えるまでは、ステ
ップ2,7、8,9、10、11の手順が繰り返され、
TがTを越えると、TがT を越えるまで、ステップ
2,7、9、10、11の手順が繰り返される。システ
ム運転のスイッチが投入されてからの経過時間が2分を
越えるまでの間に、TがTを越えることができない
と、点火失敗もしくは故障と判定され、ステップ8から
ステップ6に進む。ステップ6では、アラームが出力さ
れ、熱源機2台の交互運転からそのとき運転されていな
い熱源機による1台運転モードに切り換えられる。
【0030】なお、上記手順では、カウンタの数値が変
化していないのでステップ9、10、11が繰り返され
る。
【0031】ステップ2でTがT以上になると、先に
述べたように、ステップ3に進み、カウンタに1が加算
され、ステップ4に進む。ステップ4は、TがT未満
に低下するまで、所定の時間間隔で繰り返され、TがT
未満に低下すると、ステップ5に進む。ステップ5で
は、TがT以下になったかどうかが判定され、TがT
以下になっていない場合、すなわち、T≦T≦T
のとき、ステップ9に進む。
【0032】ステップ9では、カウンタの数値が前記ス
テップ3で1加算されて増えているため偶数となってお
り、ステップ12,13に進んで、熱源機10が起動さ
れ、これまで運転されていた熱源機20が停止される。
同時に、遮断弁1、3が開かれ、遮断弁2,4が閉じら
れる。
【0033】ステップ9の実行後ステップ2に戻るが、
≦T≦Tになっているから、ステップ2,7,9
と進む。カウンタの数値は変化していないから、ステッ
プ9からステップ12,13に進み、ステップ2でTが
以上になるまで、この手順が繰り返される。
【0034】前記ステップ5でTがT以下になってい
る場合は、運転中の熱源機になにか問題が生じたと判定
され、ステップ6に進む。ステップ6では、アラームが
出力され、熱源機2台の交互運転からそのとき運転され
ていない熱源機による1台運転モードに切り換えられ
る。
【0035】上述の手順により、熱源機の2台交互運転
が実行される。本実施の形態では2台の熱源機による交
互運転の例を示したが、3台以上の熱源機を用いる場合
は、カウンタの数値の判定を偶数、奇数でなく、数値自
体と熱源機に付した番号を対応させることにより、同様
の切り換えが可能である。
【0036】上記構成によれば、ポンプを内装した家庭
暖房用の温水供給装置あるいはポンプを内装した家庭用
の給湯装置を液化ガス蒸発装置の熱源として利用可能で
あり、設置が簡易化されて設置コストが低減されると共
に、複数台の熱源機を交互運転することにより、個々の
熱源機の寿命を延伸することができる。また、複数台設
置することから、熱源機故障の場合でも、蒸発装置の運
転を他の熱源機を用いて継続することが可能になる。
【0037】また、上述の手順により、熱源機の2台交
互運転が実行されるが、その際、停止側の熱源機の熱媒
水出側、入り側の遮断弁が閉止されるから、運転側の熱
源機のポンプで加圧されて循環する熱媒水が停止側の熱
源機のシスターンに流入して溢れ出る惧れはない。
【0038】次に上記構成の装置の熱源機2台の運転切
り換え動作の他の例を図3を参照して説明する。図3の
切り換え手順は、液化ガス蒸発装置が毎日朝起動されて
1日連続運転され、夕方あるいは夜に停止されるような
運転形式の場合に適用される。この切り換え動作も前記
図2の手順と同様に、制御板8の演算手段により実行さ
れる。なお、温度検出器5で検出された熱媒水温度Tに
ついて、判定基準として、熱源機の作動温度以上で熱源
機のの燃焼停止温度以下に温度Tが設定される。温度
は、熱源機の燃焼が行なわれていないことを確認で
きる温度である。
【0039】装置が起動されると、水位検知器9bの出
力が所定の範囲にあるかどうかが判断される(ステップ
21)。水位検知器9bの出力が所定の範囲にない場
合、警報が出力されて手順はそこで停止する。第1の熱
媒が貯槽9aに補給され、図示されていないリセットス
イッチが押されることにより、ステップ21に復帰す
る。水位検知器9bの出力が所定の範囲にある場合、ス
テップ22に進む。
【0040】ステップ22でカウンタに1が加算され
る。なお、このカウンタは、装置の電源がオフになって
もそのカウント数を保持する。次いでステップ23に進
み、カウンタの値が奇数か偶数かが判断される。カウン
タが例えば奇数であればステップ24,25に進み、偶
数であればステップ26,27に進む。
【0041】ステップ24,25では、熱源機20が起
動され、遮断弁1,3が閉じられると共に遮断弁2,4
が開かれる。すなわち、熱源機20のバーナユニットが
燃焼を開始し、熱源機20で加熱された熱媒水が温水焚
液化ガス気化器9の水―水熱交換器9fに供給される。
【0042】ステップ24,25の実行後、2分経過し
たらステップ28に進み、熱媒水温度Tが前記温度T
と比較される。T<Tならば、熱源機20になにか問
題が生じたかもしくは点火失敗と判断してステップ29
に進む。ステップ29では、アラームを出力すると共
に、熱源機をそのときに運転されていない側の熱源機に
よる1台運転とし、交互運転のフローから離れる。
【0043】ステップ28で、T≧Tならば、ステッ
プ23に戻り、上記手順を繰り返す。この場合、カウン
タの値は変化していないから前回と同様奇数であり、ス
テップ24,25に進んで熱源機20を起動する手順と
なる。熱源機20はすでに運転中であり、各遮断弁も所
定の開閉状態になっているから、そのままステップ28
に進む。すなわち2分間隔で温度チェックが行なわれる
のである。
【0044】1日の業務が終了するとシステム運転のス
イッチが切られ、装置の運転が停止される。翌日、シス
テム運転のスイッチが入れられると、水位判定後、ステ
ップ22でカウンタに1が加算される。この結果、ステ
ップ23の判定で前日と異なって偶数となり、ステップ
26,27に進んで熱源機10が起動される。
【0045】上述のように、図3に示す手順では、装置
のシステム運転スイッチが入れられるごとに、起動され
る熱源機が変更され、熱源機10,20の交互運転とな
る。
【0046】次に本発明の第2の実施の形態を図4を参
照して説明する。本実施の形態が前記図1に示した第1
の実施の形態と異なるのは、温水焚液化ガス気化器が、
熱源機から供給された熱媒水(前記第1の熱媒)と液化
ガスが、前記第2の熱媒を介することなく、直接熱交換
する気化熱交換器9jで構成され、前記貯槽9a,水位
検知器9b,サーモバルブ9c,水―水熱交換器9fな
どが設けられていない点である。制御系及び熱源機側の
構成は、制御板8に水位検知器9bの信号が入力されて
いない点を除き、前記第1の実施の形態と同じであり、
交互運転も、前記図2,図3の手順が同様に適用され
る。
【0047】本実施の形態における気化熱交換器9jは
加熱側流路と被加熱側流路とを組み合わせて形成され、
被加熱側流路に液化ガスが通流され、加熱側流路入り側
に熱媒水往管6が、加熱側流路出側に熱媒水戻り管7
が、それぞれ接続されて第1の熱媒である熱媒水が通流
されるようになっている。すなわち、熱源機から供給さ
れ加熱側流路を流れる熱媒水が、被加熱側流路を流れる
液化ガスを伝熱壁を介して直接加熱し、液化ガスを蒸発
させる構成となっている。
【0048】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の効果が得られ、かつ複数の家庭暖房用熱
源機を液化ガス蒸発器の熱源として交互運転する場合の
熱源機からの熱媒水の溢れ出しを避けることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、複数の熱源機を用いて
液化ガス蒸発器に温水を供給するシステムにおいて、設
置コストを低減すると共に、熱源機から温水が溢れ出る
ような事態を避けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の要部構成を示す系
統図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の交互運転手順の例
を示す手順図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の交互運転手順の他
の例を示す手順図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の要部構成を示す系
統図である。
【図5】従来技術の例を示す系統図である。
【図6】従来技術の他の例を示す系統図である。
【符号の説明】
1〜4 遮断弁 5 温度検出器 6 熱媒水往管 7 熱媒水戻り管 8 制御板 9 温水焚LPG気化器 10、20 熱源機 11、21 熱交換器 12、22 バーナユニット 13、23 ポンプ 14、24 シスターン 15、25 器具基板 16,26 熱媒水出口管 17,27 熱媒水入口管 18 第2の熱媒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の熱媒が循環する循環流路と、第2
    の熱媒が収容される貯槽と、前記循環流路の一部であっ
    て前記貯槽内に配設された第1の熱交換器と、前記貯槽
    内に配設されて液化ガスが通流する第2の熱交換器と、
    前記循環流路に介装され、前記第1の熱媒を加熱する加
    熱手段及び該第1の熱媒を加圧して前記循環流路に送り
    出すポンプを備えた熱源機と、を有してなり、前記第1
    の熱媒の熱を第2の熱媒を介して第2の熱交換器を通流
    する液化ガスに与えて蒸発させる液化ガス蒸発装置にお
    いて、前記熱源機は前記循環流路に対して互いに並列に
    複数台介装されており、各熱源機の第1の熱媒の入り
    側、出側は、それぞれ遮断弁を介して循環流路に接続さ
    れていることを特徴とする複数台熱源液化ガス蒸発装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の熱媒が循環する循環流路と、液化
    ガスが通流する被加熱側流路と前記循環流路の一部をな
    す加熱側流路からなる気化熱交換器と、前記循環流路に
    介装され、前記第1の熱媒を加熱する加熱手段及び該第
    1の熱媒を加圧して前記循環流路に送り出すポンプを備
    えた熱源機と、を有してなり、前記第1の熱媒の熱を気
    化熱交換器の被加熱側流路を通流する液化ガスに与えて
    蒸発させる液化ガス蒸発装置において、前記熱源機は前
    記循環流路に対して互いに並列に複数台介装されてお
    り、各熱源機の第1の熱媒入り側、出側は、それぞれ遮
    断弁を介して循環流路に接続されていることを特徴とす
    る複数台熱源液化ガス蒸発装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の複数台熱源液
    化ガス蒸発装置において、前記各遮断弁1〜4は遠隔制
    御による開閉が可能な構成であるとともに、各熱源機の
    加熱手段、前記遮断弁及びポンプを制御する制御手段が
    設けられ、該制御手段は、ポンプが運転されない熱源機
    の出側、入り側の前記遮断弁を閉止するように構成され
    ていることを特徴とする複数台熱源液化ガス蒸発装置。
JP2001089527A 2001-03-27 2001-03-27 複数台熱源液化ガス蒸発装置 Pending JP2002286293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089527A JP2002286293A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 複数台熱源液化ガス蒸発装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089527A JP2002286293A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 複数台熱源液化ガス蒸発装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002286293A true JP2002286293A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18944445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001089527A Pending JP2002286293A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 複数台熱源液化ガス蒸発装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002286293A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267675A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 貯湯式給湯機
JP2014194317A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Hitachi Appliances Inc 給湯システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267675A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 貯湯式給湯機
JP2014194317A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Hitachi Appliances Inc 給湯システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4023139B2 (ja) ハイブリッド給湯装置
JP5087484B2 (ja) 貯湯式給湯暖房装置
JP2011515647A (ja) 暖房水及び温水を同時に供給することができるボイラー
JP5508777B2 (ja) 給湯暖房装置
JP4839141B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
KR100993832B1 (ko) 순간식 보일러의 온수 저탕장치
KR100436029B1 (ko) 히트펌프식 온수발생장치
JP2006105434A (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP2017198439A (ja) 蒸気供給装置および蒸気供給方法
JP2002286293A (ja) 複数台熱源液化ガス蒸発装置
JP4877580B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5575184B2 (ja) 暖房装置
KR100760985B1 (ko) 병렬 순환계의 팽창수 및 보충수 제어 시스템
JP6088771B2 (ja) 熱源装置
KR100926015B1 (ko) 저탕식 보일러
WO2022158217A1 (ja) 給湯システム
JP2005241167A (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP2004020075A (ja) ヒートポンプ式給湯器
JP2002174457A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP3663942B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2019138601A (ja) 給湯装置
JPH0914869A (ja) 液化ガス気化装置
JP2002013754A (ja) 潜熱回収式熱源機の排ガスドレン処理装置
JP2010091184A (ja) 貯湯式給湯システム
JP6337831B2 (ja) 給湯機