JP2002284567A - 耐熱部材 - Google Patents

耐熱部材

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JP2002284567A
JP2002284567A JP2001090371A JP2001090371A JP2002284567A JP 2002284567 A JP2002284567 A JP 2002284567A JP 2001090371 A JP2001090371 A JP 2001090371A JP 2001090371 A JP2001090371 A JP 2001090371A JP 2002284567 A JP2002284567 A JP 2002284567A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低熱容量で、アルカリに対する高耐食性を有
し、しかも低コストで高い生産性で得られる耐熱部材を
提供する。 【解決手段】 少なくとも表層が、アルミナ質の含有量
が70重量%以上の高アルミナ質繊維と、アルミナ質の
含有量が70重量%以上の高アルミナ質粒子とが無機バ
インダーで結合された構造を有し、かつ、表層から内部
に向かって(高アルミナ質繊維の重量比率/高アルミナ
質粒子の重量比率)の値が漸次または段階的に大きくな
っていることを特徴とする耐熱部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ成分に対
する耐食性が高く、かつ低熱容量の耐熱部材に関する。
【0002】セラミックス材料を焼成したり、熱処理を
行う炉の内部に用いられる耐熱部材には、熱容量の小さ
な材質が求められる。これは、加熱のために投入したエ
ネルギーが耐熱部材に吸収されてしまうことを抑制し、
エネルギーの利用効率を高めるためである。
【0003】他方において、焼成材料によっては、ナト
リウム等のアルカリを含んだ腐食性ガスが発生し、それ
により耐熱部材が傷み易くなるという問題がある。
【0004】この腐食を抑制するには、耐熱部材の構成
材料として結晶性の高い高純度アルミナ用い、しかもガ
スの浸透を抑えるために高密度化すればよいことが分か
っている。しかし、結晶性の高い高純度高密度のアルミ
ナ成形体は高価であり、また材質を高密度化することに
より、必然的に高比熱化して熱容量が大きくなってしま
う。
【0005】この問題を解決する技術として、特開平6-
24778号公報には、セラミックス成形体において、表層
から内部に向かって漸次気孔径が大きくなっていくよう
な傾斜構造を付与することで、表層は緻密質で内部に向
かって粗になるようなものとし、全体の熱容量の増加を
抑えたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された傾斜構造を得るには、気孔径の制御のた
めに微妙な製造条件の調整が必要であり、低コストで高
い生産性が要求される場合には好ましくない。また、耐
アルカリ性の向上が十分とは言えず、更なる改善が必要
である。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、低熱容量で、アルカリに対する高耐食性を
有し、しかも低コストで高い生産性で得られる耐熱部材
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本願第1の発明は、少なくとも表層が、アルミナ質
の含有量が70重量%以上の高アルミナ質繊維と、アル
ミナ質の含有量が70重量以上の高アルミナ質粒子とが
無機バインダーで結合された構造を有し、かつ、表層か
ら内部に向かって(高アルミナ質繊維の重量比率/高ア
ルミナ質粒子の重量比率)の値が漸次または段階的に大
きくなっていることを特徴とする耐熱部材である。
【0009】第1の発明によれば、アルカリ雰囲気に接
触する面における高アルミナ質繊維及び高アルミナ質粒
子の配合割合を高くすることで、該面が高アルミナ化、
高密度化、高緻密化し、耐アルカリ性が高くなる。さら
に、表面から内部に向かって低密度化するので、耐熱部
材として低熱容量化することができる。特に高アルミナ
質粒子として純度99.5%以上のαアルミナ粒子を用
いた場合には、表層が高アルミナ結晶化し、高耐食性を
得る上でさらに好ましい。
【0010】高アルミナ質繊維として最も好ましいの
は、アルミナ質が90重量%以上のものである。また、
耐食性に若干劣ることを許容するならば、アルミナ質が
70重量%〜90重量%未満のもの、例えばムライト繊
維を用いることができる。
【0011】高アルミナ質粒子は、アルミナ質の割合が
極力高く、より結晶化度の高いものが好ましい。高アル
ミナ質粒子として、最も好ましいものは、アルミナ質が
99重量%以上のαアルミナ粒子である(第9発明)。
耐アルカリ性に若干劣ることを許容するならば、高アル
ミナ質粒子として、ムライト粒子を用いることができ
る。最低限の耐アルカリ性を得るためには、高アルミナ
粒子のアルミナ含有量は70重量%以上であることが必
要である。
【0012】また、第2の発明は、少なくとも表層が、
アルミナ質の含有量が70重量%以上の高アルミナ質繊
維と、アルミナ質の含有量が70重量%以上の高アルミ
ナ質粒子とが無機バインダーで結合された構造を有し、
かつ、表層から内部に向かって、高アルミナ質繊維か
ら、アルミナ質の含有量が50重量%以下の低アルミナ
質繊維またはシリカ質の含有量が50重量%を超える高
シリカ質繊維へと漸次または段階的に組成が変化してい
ることを特徴とする耐熱部材である。
【0013】第2の発明によれば、表層を高アルミナ質
繊維及び高アルミナ質粒子で構成することで、高い耐ア
ルカリ性を得ることができる。また、内部に向かって高
アルミナ質繊維の割合を高めることで、低コスト化する
ことができる。尚、低アルミナ質繊維としては、アルミ
ナ質の割合の小さいアルミナシリカ繊維(アルミナ質5
0重量%、シリカ質50重量%)を挙げることができ
る。
【0014】また、第3の発明は、少なくとも表層が、
アルミナ質の含有量が70重量%以上の高アルミナ質繊
維と、アルミナ質の含有量が70重量%以上の高アルミ
ナ質粒子とが無機バインダーで結合された構造を有し、
かつ、表層から内部に向かって、高アルミナ質粒子か
ら、アルミナ質の含有量が50重量%以下の低アルミナ
質粒子またはシリカ粒子へと漸次または段階的に組成が
変化していることを特徴とする耐熱部材である。
【0015】第3の発明によれば、表層を高アルミナ質
繊維及び高アルミナ質粒子で構成することで、高い耐ア
ルカリ性を得ることができる。また、内部に向かって低
アルミナ質粒子の割合を高めることで、低コスト化する
ことができる。尚、低アルミナ質粒子の具体例として
は、シリカ質を50重量%、アルミナ質を50重量%含
むシリカアルミナ粒子を挙げることができる。
【0016】また、第4の発明は、第1乃至第3の発明
において、表層における高アルミナ質繊維と高アルミナ
質粒子との比率は、重量比で10:90〜40:60で
あることを特徴とする耐熱部材である。
【0017】耐アルカリ性が必要とされる表層では、あ
る程度高アルミナ質粒子の割合を高くし、緻密化すると
共にα化率を高め、高結晶化させることが好ましい。こ
のために高アルミナ質繊維と高アルミナ質粒子との比率
は、上記範囲とすることが好ましい。高アルミナ質粒子
の割合が上記範囲より少ないと、耐アルカリ性が不足す
る。また、高アルミナ質粒子の割合が上記範囲より大き
いと、繊維の補強効果が小さくなり、耐熱部材としての
強度が不足し好ましくない。
【0018】また、第5の発明は、第1乃至第4の発明
において、高アルミナ質繊維が、90重量%以上のアル
ミナ質を含みかつαコランダム結晶化度が20〜60%
のアルミナ質繊維、もしくは70〜90重量%のアルミ
ナ質を含みかつムライト結晶化度が60%以上のアルミ
ナ質繊維であることを特徴とする耐熱部材である。
【0019】高アルミナ質繊維では、その結晶性につい
て、α化結晶をどの程度の割合で含んでいるかというα
コランダム結晶化度またはムライト結晶化度により評価
できる。そして、アルミナ質を90重量%以上含む高ア
ルミナ質繊維の場合、αコランダム結晶化度が20%以
下では、耐アルカリ性に劣り好ましくない。また、αコ
ランダム結晶化度が60%以上のものは、製造が困難で
入手し難いという問題がある。本発明においては、アル
ミナ質を90重量%有する高アルミナ質繊維の中でも、
αコランダム結晶化度が20%〜50%のものを用いる
ことで高い耐アルカリ性を実現する。
【0020】また、アルミナ質を70〜90重量%含む
高アルミナ繊維の場合、ムライト結晶化度が60%以上
でないと耐アルカリ性に劣り好ましくない。本発明にお
いては、アルミナ質を70〜90重量%有する高アルミ
ナ質繊維の中でも、ムライト結晶化度が60%以上のも
のを用いることで高い耐アルカリ性を実現する。尚、ム
ライト結晶化度は100%に極めて近いものは入手可能
である。
【0021】また、第6の発明は、第1乃至第5の発明
において、高アルミナ質粒子の粒径が1〜45μmであ
ることを特徴とする耐熱部材である。
【0022】高アルミナ質粒子の平均粒径が1μmより
小さいと、その半径が小さくなるので、アルカリ成分に
よる粒子自体の腐食が短い時間で起こりやすく、得られ
る耐熱部材の耐食性が低くなるので好ましくない。ま
た、高アルミナ質粒子の平均粒径が45μmより大きい
と、比表面積が小さくなることに起因して腐食が進行し
易く、好ましくない。
【0023】また、第7の発明は、第1乃至第6の発明
において、表層の密度が0.5〜1.1g/cm3であ
ることを特徴とする耐熱部材である。
【0024】表層の密度が上記範囲以下であると、緻密
性が足りず、アルカリ雰囲気の浸透が問題となり、耐ア
ルカリ性が低下するので好ましくない。また、表層の密
度が上記範囲より大きくすることは、粒子密度を高くし
なければならず、それに伴って高アルミナ質繊維の配合
割合が減少するため、高アルミナ質繊維による補強効果
が小さくなり好ましくない。
【0025】また、第8の発明は、第1乃至第7の発明
において、無機バインダーがコロイダルシリカ及び/ま
たはアルミナゾルであり、かつ表層における配合比率が
固形分換算で4〜15重量%であることを特徴とする耐
熱部材である。
【0026】コロイダルシリカは、高アルミナ質繊維や
高アルミナ質粒子との結合力に優れ、また耐熱性に優れ
る。また、その配合比率が上記範囲より大きいと、コロ
イダルシリカ成分が過剰となり、耐アルカリ性の低いシ
リカ分が多くなることで、表層の耐食性が低下するので
好ましくない。また、コロイダルシリカの配合比率が上
記範囲より小さいと、焼成後においてムライト化せず、
シリカ質が残存し、耐食性が低下する要因となるので好
ましくない。
【0027】また、第9の発明は、第1乃至第8の発明
において、高アルミナ質粒子がαアルミナ粒子であるこ
とを特徴とする耐熱部材である。
【0028】また、第10の発明は、第1乃至第9の発
明において、内部から表層に向かってアルミナ質の結晶
化度が漸次または段階的に高くなっていることを特徴と
する耐熱部材である。
【0029】第10の発明によれば、表層におけるアル
ミナ質の結晶性が高く、アルカリ雰囲気に対する耐性を
高くできる。
【0030】また、第11の発明は、第1乃至第10の
発明において、組成が変化している明確な界面が存在し
ないことを特徴とする耐熱部材である。
【0031】本発明の耐熱部材の製造は、例えば、後述
するスラリーを切り替えていく製造方法を採用すること
ができる。そして、組成の変化が緩やかにある程度の幅
をもった遷移層を形成するようにスラリーの切り替えを
行うことで、組成の異なる界面が明確に現れない傾斜構
造を得ることができる。これにより、熱衝撃を受けても
組成の違いに起因する界面付近での剥離やクラックの発
生、界面における応力の発生といった問題を抑制でき
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て詳細に説明する。
【0033】本発明の耐熱部材は、高アルミナ質繊維
と、高アルミナ質粒子と、無機バインダーとを必須成分
として含む。
【0034】高アルミナ質繊維は、アルミナ質が70重
量%以上のものであり、アルミナ質が70重量%未満で
は耐アルカリ性が低く、要求される耐食性が得られな
い。アルミナ質の割合は通常95重量%程度である。そ
れ以上アルミナ質の割合が高くなると、耐食性の点では
有利であるが、繊維の柔軟性が失われ、成形体の強度の
低下や製造の困難性が高くなり好ましくない。また、高
アルミナ質繊維として90重量%以上のアルミナ質を含
む場合には、そのαコランダム結晶化度が20〜60重
量%のものを、またアルミナ質が70〜90重量%未満
の場合には、ムライト結晶化度が60%以上のものをそ
れぞれ用いる。このような要件を満たす高アルミナ質繊
維としては、アルミナ繊維やムライト繊維が挙げられ
る。
【0035】また、高アルミナ質粒子としては、極力純
度及び結晶性の高いαアルミナが好ましい。
【0036】また、無機バインダーとしては、コロイダ
ルシリカやアルミナゾルが好ましい。
【0037】本発明の耐熱部材を製造するには、先ず、
上記原料に水と有機バインダー(例えば、澱粉)を加え
て混合し、スラリーを得る。このとき、高アルミナ質繊
維と高アルミナ質粒子との配合比が異なる複数種を用意
する。但し、説明のために、ここでは、高アルミナ質繊
維と高アルミナ質粒子との配合比の異なる2種類のスラ
リーを例示する。即ち、高アルミナ質繊維:高アルミナ
質粒子が重量比で10〜30:90〜70である第1の
スラリーと、高アルミナ質繊維:高アルミナ質粒子が重
量比で50〜80:50〜20である第2のスラリーと
を用意する。ここで、第1のスラリーが高アルミナ質粒
子の配合割合が高いスラリーで、第2のスラリーが高ア
ルミナ質粒子の配合割合が低いスラリーである。
【0038】次に、上記2種類のスラリーを用いて吸引
脱水成形法により、板状の成形物を得る。その際、先
ず、第1のスラリーを用いて吸引脱水成型を行い、ある
段階で第2のスラリーを徐々に加えてゆく。こうする
と、成型物の厚さ方向において、最初は第1のスラリー
を原料とした組成となり、ある段階から第2のスラリー
を原料とした組成へと変化する。この変化は、スラリー
の加え方を調整することで、漸次変化させたり、段階的
にさせたり、それらを組み合わせた状態にさせたり、自
由に調整することができる。
【0039】ここで示す方法では、第1のスラリーの方
が第2のスラリーに比較して、高アルミナ粒子配合割合
が大きいので、最初に堆積を行った層がより高密度で堆
積が進むうちに低密度になる傾斜構造が得られる。
【0040】即ち、堆積の始めの段階では、高アルミナ
質粒子の配合割合がより大きいので、緻密性が高く、高
密度になる。当然、アルミナ質の結晶性も高いものとな
る。また、堆積の終わりの段階では、高アルミナ質粒子
の配合割合が小さいので、アルミナ質の結晶性は低いも
のとなる。即ち、高アルミナ質粒子の配合割合が小さけ
れば、相対的に高アルミナ質繊維の配合割合は高くなる
が、高アルミナ質繊維は結晶性の低い成分を含んでいる
ので、その場合、組成物におけるアルミナ質の結晶性は
低くなる。
【0041】こうして高アルミナ質繊維と高アルミナ質
粒子との配合割合に傾斜を持たせた成形体が得られる。
【0042】そして、この成形体を乾燥させることによ
り、耐熱部材が得られる。この状態では、有機バインダ
ーとコロイダルシリカの分子間力によって高アルミナ繊
維と高アルミナ質粒子とが相互に結合され、成形体とな
っている(一般に乾燥品と呼ばれる)。
【0043】この乾燥品の状態でも耐熱部材として用い
ることができるが、更に焼成し、焼成品としてもよい。
焼成は、800℃〜1500℃の温度で1時間〜5時間
の条件で行えばよい。焼成品は、コロイダルシリカとア
ルミナ成分とが反応してムライト化し、ムライト質によ
って結合された状態となっている。
【0044】通常は、乾燥品が使用されるが、使用時に
加熱されて有機バインダーの揮発が問題となる場合に
は、予め焼成し、有機バインダーを除去したものが製品
として供給される。
【0045】尚、スラリーの組み合わせに際して、第2
(または第2以降)のスラリーにアルミナシリカ繊維や
シリカ繊維を配合したり、アルミナシリカ粒子やシリカ
粒子を配合してもよい。また、スラリーの切り替え方も
徐々にゆっくりと切り替える方法、ある段階で急激に切
り替える方法、それらの中間の方法、それらの任意の組
み合わせによる方法を採用することができる。
【0046】また、得られる成形体も、一方の面(堆積
し始めの面)が高アルミナ質で他方の面(堆積し終わり
の面)が低アルミナ質である構造以外に、例えば高アル
ミナ質―低アルミナ質―高アルミナ質といった、高アル
ミナ質と低アルミナ質とが交互に積層されたようなサン
ドイッチ構造を得ることもできる。
【0047】このようにして得られた断熱部材は、堆積
し始めの面がアルカリ雰囲気に接触する面となるように
使用する。この組成構造では、アルカリ雰囲気に接触す
る面のアルミナ質結晶の度合いが高く、且つ高密度で緻
密であるので、耐アルカリ性が高く、しかも内部に向か
うに従って低密度となるので、全体としては熱量容量が
抑えられ、またアルミナ質割合の高い高価なアルミナ繊
維の使用を抑えられるので、低コスト化できる。また、
表面が緻密で高い硬度を有しているので、高い耐風速性
を備えている。更に、表面が緻密で繊維質の割合が小さ
いので、低発塵性を有している。また、最表面のシリカ
成分がほとんどゼロなので、水素雰囲気等の飽和蒸気圧
が低い高温雰囲気中において、シリカ成分が揮発し、発
塵が生じてしまう問題がない。製造においても、微妙な
調整のない、比較的簡単な製造法で得ることができる。
【0048】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
【0049】(実施例1)本実施例では、スラリーを4
種類用意した。
【0050】即ち、第1のスラリーの原料配合は、下記
のようにした。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量%) 20重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 80重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 7重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0051】第2のスラリーの原料配合は、下記のよう
にした。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量) 40重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 60重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 10重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0052】第3のスラリーの原料配合は、下記のよう
にした。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量) 60重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 40重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 10重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0053】第4のスラリーの原料配合は、下記のよう
にした。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量) 80重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 20重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 10重量部 有機バインダー(澱粉:固形分換算) 3重量部
【0054】尚、高アルミナ質繊維は、平均繊維径が3
μmで、繊維長が20μm〜10mm程度に分布してお
り、αコランダム結晶化度が約45%のものを用いた。
また、高アルミナ質粒子は平均粒径が5μmでほぼ全体
がα化結晶となっているものを用いた。
【0055】吸引脱水条件は、固形分の堆積速度が5mm
/secとなるように設定して行った。また、スラリーの切
り替えは、堆積厚が5mmとなった段階でスラリー面が変
化しないように第1のスラリーに対して第2のスラリー
を少しずつ加え、次いで堆積厚が15mmとなった段階で
スラリー面が変化しないように第2のスラリーに対して
第3のスラリーを少しずつ加え、次いで堆積厚が25mm
となった段階でスラリー面が変化しないように第3のス
ラリーに対して第4のスラリーを少しずつ加えて行くこ
とで行った、
【0056】上記操作により、全体の厚さが50mmの成
形体を得た。次いで、この成形体を100℃、12時間
の条件で乾燥させ、厚さが49mmの試験片を得た。尚、
この乾燥によって、水分が蒸発して厚さが2%程薄くな
った。
【0057】得られた試験片は、厚さ方向にほぼ4段階
に組成が変化し、しかもその界面が明確でなく漸次組成
が変化した組成構造を有していた。また、表面(堆積し
始めの面)程、アルミナ質結晶の度合いが高く、かつ高
密度(0.7g/cm3)で、裏面(堆積し終わりの面)に向か
うにしたがってアルミナ質結晶の度合いが低く、かつ低
密度(0.2g/cm3)となっていた。
【0058】また、得られた試験片を用いて加熱炉(内
容量400リットル)を作製し、1000℃まで昇温し
た後、加熱を止め、100℃まで降温するまでの時間を
測定した。この降温時間が短いほど、熱容量が小さいこ
とを示すが、結果は5.0時間であった。更に、耐アル
カリ性試験として、アルカリ発生源を入れたアルミナ製
円筒の両開口縁を試験片で塞ぎ、全体を1400℃で1
0時間保持した後に板厚を測定し、処理前の板厚からの
寸法変化率を求めた。この寸法変化率が小さいほど、ア
ルカリに対する耐性に優れることを示すが、結果は0.
2%であった。
【0059】(実施例2)本実施例では、スラリーを2
種類用意した。
【0060】即ち、第1のスラリーの原料配合は、下記
のようにした。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量%) 20重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 80重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 7重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0061】第2のスラリーの原料配合は、下記のよう
にした。 シリカアルミナ繊維(アルミナ49重量%、シリカ51重量%) 75重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 25重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 7重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0062】尚、高アルミナ質繊維は、平均繊維径が3
μmで、繊維長が20μm〜10mm程度に分布してお
り、αコランダム結晶化度が約45%のものを用いた。
シリカアルミナ繊維は、平均繊維径が5μmで、繊維長
が20μm〜10mm程度に分布しているものを用いた。
また、高アルミナ質粒子は平均粒径が5μmでほぼ全体
がα化結晶となっているものを用いた。
【0063】吸引脱水条件は、固形分の堆積速度が5mm
/secとなるように設定して行った。スラリーの切り替え
は、第1のスラリーの堆積厚が20mmとなった段階でス
ラリー面が変化しないように第2のスラリーを少しずつ
加え、次いで堆積厚が50mmになるまで堆積を行った。
そして、他は実施例1と同様な工程により、試験片を得
た。
【0064】得られた試験片は、厚さ方向にほぼ2段階
に組成が変化し、しかもその界面が明確でなく漸次組成
が変化した組成構造を有していた。また、表面(堆積し
始めの面)程、アルミナ質結晶の度合いが高く、かつ高
密度(0.7g/cm3)で、裏面(堆積し終わりの面)に向か
うにしたがってアルミナ質結晶の度合いが低く、かつ低
密度(0.2g/cm3)となっていた。また、得られた試験片
を用いて実施例1と同様に降温時間を測定したところ
4.0時間であった。更に、耐アルカリ性試験を行った
ところ、寸法変化率が0.2%であった。
【0065】(比較例1)下記配合によるスラリーを調
製し、固形分の堆積速度が5mm/secとなるように設定し
て吸引脱水成形を行って、単一層からなる試験片を作製
した。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量%) 20重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 80重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 7重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0066】尚、高アルミナ質繊維は、平均繊維径が3
μmで、繊維長が20μm〜10mm程度に分布してお
り、αコランダム結晶化度が約45%のものを用いた。
また、高アルミナ質粒子は平均粒径が5μmでほぼ全体
がα化結晶となっているものを用いた。
【0067】得られた試験片は、厚み方向における密度
が0.7g/cm3で略一定であった。また、得られた試験片を
用いて実施例1と同様に降温時間を測定したところ8.
0時間と長時間を要した。更に、耐アルカリ性試験を行
ったところ、寸法変化率が0.2%であった。
【0068】(比較例2)下記配合によるスラリーを調
製し、固形分の堆積速度が5mm/secとなるように設定し
て吸引脱水成形を行って、単一層からなる試験片を作製
した。 高アルミナ質繊維(アルミナ95重量%、シリカ5重量%) 80重量部 高アルミナ質粒子(純度99.5%以上のαアルミナ粒子) 20重量部 コロイダルシリカ(固形分換算) 7重量部 有機バインダー(澱粉;固形分換算) 3重量部
【0069】尚、高アルミナ質繊維は、平均繊維径が3
μmで、繊維長が20μm〜10mm程度に分布してお
り、αコランダム結晶化度が約45%のものを用いた。
また、高アルミナ質粒子は平均粒径が5μmでほぼ全体
がα化結晶となっているものを用いた。
【0070】得られた試験片は、厚み方向における密度
が0.2g/cm3で略一定で低いものであった。また、得られ
た試験片を用いて実施例1と同様に降温時間を測定した
ところ2.5時間と短時間であったが、寸法変化率が8
%と大きく、アルカリ耐性に劣っていた。
【0071】上記実施例1、実施例2、比較例1及び比
較例2の試験片の密度、降温時間、寸法変化率を表1に
まとめて示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低熱容量でアルカリに対する高耐食性を有し、しかも低
コストで高い生産性で得られる耐熱部材を提供すること
ができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表層が、アルミナ質の含有量
    が70重量%以上の高アルミナ質繊維と、アルミナ質の
    含有量が70重量%を超える高アルミナ質粒子とが無機
    バインダーで結合された構造を有し、かつ、 表層から内部に向かって(高アルミナ質繊維の重量比率
    /高アルミナ質粒子の重量比率)の値が漸次または段階
    的に大きくなっていることを特徴とする耐熱部材。
  2. 【請求項2】 少なくとも表層が、アルミナ質の含有量
    が70重量%以上の高アルミナ質繊維と、アルミナ質の
    含有量が70重量%以上の高アルミナ質粒子とが無機バ
    インダーで結合された構造を有し、かつ、 表層から内部に向かって、高アルミナ質繊維から、アル
    ミナ質の含有量が50重量%以下の低アルミナ質繊維ま
    たはシリカ質の含有量が50重量%を超える高シリカ質
    繊維へと漸次または段階的に組成が変化していることを
    特徴とする耐熱部材。
  3. 【請求項3】 少なくとも表層が、アルミナ質の含有量
    が70重量%以上の高アルミナ質繊維と、アルミナ質の
    含有量が70重量%の高アルミナ質粒子とが無機バイン
    ダーで結合された構造を有し、かつ、 表層から内部に向かって、高アルミナ質粒子から、アル
    ミナ質の含有量が50重量%以下の低アルミナ質粒子ま
    たはシリカ粒子へと漸次または段階的に組成が変化して
    いることを特徴とする耐熱部材。
  4. 【請求項4】 表層における高アルミナ質繊維と高アル
    ミナ質粒子との比率は、重量比で10:90〜40:6
    0であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項
    に記載の耐熱部材。
  5. 【請求項5】 高アルミナ質繊維が、90重量%以上の
    アルミナ質を含みかつαコランダム結晶化度が20〜6
    0%のアルミナ質繊維、もしくは70〜90重量%のア
    ルミナ質を含みかつムライト結晶化度が60%以上のア
    ルミナ質繊維であることを特徴とする請求項1乃至4の
    何れかに記載の耐熱部材。
  6. 【請求項6】 高アルミナ質粒子の粒径が1〜45μm
    であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に
    記載の耐熱部材。
  7. 【請求項7】 表層の密度が0.5〜1.1g/cm3
    であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に
    記載の耐熱部材。
  8. 【請求項8】 無機バインダーがコロイダルシリカ及び
    /またはアルミナゾルであり、かつ表層における配合比
    率が固形分換算で4〜15重量%であることを特徴とす
    る請求項1乃至7の何れか1項に記載の耐熱部材。
  9. 【請求項9】 高アルミナ質粒子がαアルミナ粒子であ
    ることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載
    の耐熱部材。
  10. 【請求項10】 内部から表層に向かってアルミナ質の
    結晶化度が漸次または段階的に高くなっていることを特
    徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の耐熱部
    材。
  11. 【請求項11】 組成が変化している明確な界面が存在
    しないことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項
    に記載の耐熱部材。
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