JP2002284321A - 室内用荷物運搬方法及び運搬機 - Google Patents

室内用荷物運搬方法及び運搬機

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JP2002284321A
JP2002284321A JP2001090861A JP2001090861A JP2002284321A JP 2002284321 A JP2002284321 A JP 2002284321A JP 2001090861 A JP2001090861 A JP 2001090861A JP 2001090861 A JP2001090861 A JP 2001090861A JP 2002284321 A JP2002284321 A JP 2002284321A
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JP
Japan
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pad
luggage
transport
slide plate
carrying
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Application number
JP2001090861A
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English (en)
Inventor
Yataro Nozawa
弥太郎 野澤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引越し作業等に好適な室内用荷物運搬方法及
び運搬機であり、荷物を持ち上げることなく滑り搬送さ
せることにより、荷物を安全かつ確実にしかも短時間に
搬送処理でき、省人化を図る。 【解決手段】 床面養生を兼ねた搬送パット20と、搬
送パット20上を滑り搬送できる偏平状のスライドプレ
ート30とから構成され、搬送パット20を縦横方向任
意に連接させることにより、搬送ルートを確保して、荷
物を載置したスライドプレート30を搬送パット20表
面を両側のガードレール23により横ブレを規制しなが
ら滑り搬送させることにより、横ブレや上下動がなく、
荷物を持ち上げることなく円滑に搬送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、引越し時の荷物
の運搬に好適な室内用荷物運搬方法及び運搬機に係り、
特に、荷物を持ち上げることなく玄関先から設置ポイン
トまで滑り搬送させることにより、少ない労力で大型の
荷物を簡単かつ安全、しかも短時間に搬送処理できる室
内用荷物運搬方法及び運搬機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、引越し時における荷物の搬入・
搬出は、通常手作業で行なっており、実際に荷物を搬入
・搬出する前には壁等を傷付けることがないように、壁
や床を養生処理した後、荷物の搬入・搬出を行なってい
る。
【0003】更に、大型の荷物、例えば洋服タンスや冷
蔵庫等、一人では搬入・搬出が困難なものについては、
複数の作業者で搬送するか、あるいは台車等の運搬器具
を使用して搬送を行なっているのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の引
越し作業については、多くの作業者を必要とし、基本的
に荷物を持ち上げて搬送するというものであるため、幅
や奥行き寸法が嵩張る荷物は壁や柱等に傷を付けないよ
うに慎重に搬送しなければならない。また、洋服タンス
等、高さ寸法が高い荷物においては、鴨居等に傷を付け
ないように細かな神経を使って搬送しなければならな
い。
【0005】更に、台車等の運搬器具を使用する際に
も、台車上に荷物を持ち上げ載置して、搬送後は台車か
ら荷物を再び持ち上げて所定位置に設置するなど、運搬
器具を使用した際でも多くの労力と神経を費やさざるを
得ないのが実情である。
【0006】また、荷物の搬入・搬出の前段階として、
壁や床面を養生パット等の養生材で処理する必要があ
り、特に、新築家屋への荷物の搬入前には、この養生作
業を特に念入りに行なわなければならず、養生材を運び
込み、セットするために多くの手間と時間を必要とす
る。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、大型の荷物でも持ち上げる必要がなく、滑
り搬送させることにより、一人作業で搬送が可能であ
り、壁面への養生材のセット作業を不要とでき、省人化
が図れ、安全かつ確実に、しかも短時間で荷物の搬送を
完了させることができる室内用荷物運搬方法及び運搬機
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この出願の請求項1に記載の発明は、養生を兼ねた
長尺状の搬送パットを縦方向あるいは縦横方向に連接し
て、室内の床面に敷設することにより、荷物の搬送ルー
トを形成するとともに、荷物を載置したスライドプレー
トを搬送パットの表面に沿って滑らせていき、荷物を持
ち上げることなく目的位置まで搬送することを特徴とす
る。
【0009】そして、請求項1に記載の発明によれば、
床面養生を兼ねる長尺状の搬送パットを室内の床面上に
敷設して、所定の搬送ルートを形成することができ、搬
送荷物を載置したスライドプレートをこの搬送パットの
ルートに沿って表面に沿って滑り搬送させることによ
り、搬送荷物を所定箇所まで移動させることができるた
め、荷物を人手で持ち上げることなく搬送することがで
き、少ない労力での荷物の搬入・搬出が可能となる。
【0010】更に、搬送パットの表面に沿ってスライド
プレートを滑らせ荷物を滑り搬送させるという構造を有
することより、荷物が横ブレや上下動をしないため、
壁、柱、鴨居等を傷付けることがなく、壁面への養生材
の設置も不要となる。
【0011】この出願の請求項2に記載の発明は、室内
の床面に敷設される搬送パット上に沿ってスライドプレ
ートを滑らせることにより、スライドプレート上に載置
された荷物を目的位置まで搬送した後、設置ポイントに
下敷シートを敷いた上に荷物をスライドプレートから移
動させた後、このシートを荷物と床面との間から引き抜
くことにより、荷物の設置を完了することを特徴とす
る。
【0012】そして、請求項2に記載の発明によれば、
搬送パット上を滑らせて、スライドプレート上の荷物を
目的箇所近傍部分に搬送した後、設置箇所に下敷シート
を敷いて、その上に荷物をスライドプレートから移動し
た後、抜き取り用シートを引き抜けば、荷物を持ち上げ
ることなく簡単に設置できる。
【0013】この出願の請求項3に記載の発明は、荷物
を持ち上げることなく運搬できる室内用荷物運搬機であ
って、床面養生を兼ねるとともに、縦方向、あるいは縦
横方向に連接して搬送ルートを形成できる長尺状の搬送
パットと、搬送パットの表面上を滑らせる荷物載置用の
スライドプレートとから構成されていることを特徴とす
る。
【0014】ここで、搬送パットとしては、ポリプロピ
レン(PP)発泡樹脂シート等の硬質発泡樹脂シートが
軽量で適度のクッション性を備えていることから好まし
く、また、搬送パットの裏面には、室内の床面にセット
した際、滑ることがないようにゴムシート等の滑り止め
部材を設けるのが良い。
【0015】また、搬送パットの表面を滑り搬送させる
スライドプレートは、これもPP発泡樹脂板等の硬質発
泡樹脂板を素材とした偏平プレート状のものが好まし
い。
【0016】そして、請求項3に記載の発明によれば、
搬送パットの表面をスライドプレートが滑ることによ
り、スライドプレート上に載置した荷物は横ブレや上下
動することがない。
【0017】また、荷物を搬送する高さが床面を基準と
して5mm程度の上方位置であり、床面に近い位置で荷
物を搬送するため、寸法の高い荷物でも鴨居等にぶつか
ることがなく、持ち上げたり台車で搬送する場合と比べ
て安全かつ確実に滑り搬送させることができる。
【0018】この出願の請求項4に記載の発明は、搬送
パットの両側部、あるいは一方側部には、スライドプレ
ートの脱落を防ぐガードレールが付設されていることを
特徴とする。
【0019】そして、請求項4に記載の発明によれば、
搬送パットの両側、あるいは一方側部にガードレールが
設けられているため、スライドプレートを搬送パット表
面に沿って滑り滑走させて荷物を所定ルートに沿って搬
送させる際、スライドプレートがガードレールにより左
右方向にブレることがなく、壁、柱等を傷付けることが
なく、狭い幅の廊下等においても、確実かつ短時間に荷
物を搬送処理できる。
【0020】この出願の請求項5に記載の発明は、搬送
方向変換部には、搬送方向を略90°相違させた搬送パ
ットを中継する中継パットが設けられているとともに、
内側コーナー部に三角形状のコーナーパットがあてがわ
れ、コーナーパットの斜辺に沿ってガードレールが付設
され、かつコーナーパットと接合する搬送パットの縁部
には、ガードレールが廃止されていることにより、スラ
イドプレートを緩やかなカーブ状に搬送できるようにし
たことを特徴とする。
【0021】ここで、搬送パットは、標準タイプのもの
は左右両側にその全長に沿ってガードレールが設けられ
ており、方向変換部分に使用する搬送パットは、一方側
のみ全長に沿ってガードレールが設けられているが、他
方側はガードレールの一部が切り欠かれている。
【0022】また、搬送パットの搬送ルートを左右側に
方向変換する際には、搬送パットを正方形状の中継パッ
トにより連接して方向を変換するとともに、方向変換部
分のコーナー内側部に三角形状のコーナーパットをあて
がい、なだらかなカーブを描くようにするが、その際、
コーナーパットの斜辺にはガードレールが設けられてお
り、かつコーナーパットと連接する搬送パットの側部に
はガードレールが切り欠かれていれば良い。
【0023】そして、請求項5に記載の発明によれば、
荷物を直線状に搬送する際には、両側の全長に沿ってガ
ードレールを設けた搬送パットを縦方向に連接していけ
ば、搬送距離を充分確保できる。また、左右側に搬送方
向を変換する際には、搬送パット同士を略90°搬送方
向を相違させて中継パットを介して連接し、かつ連結部
分の内側コーナー部に三角形状のコーナーパットをあて
がうことにより、荷物の搬送ルートを直線状だけでな
く、左右側に搬送方向を略90°変更させた搬送ルート
を選択できる。しかも、コーナーパットを利用すること
により、緩やかなカーブを描く形で搬送することがで
き、円滑に荷物をカーブ状に搬送することができる。
【0024】この出願の請求項6に記載の発明は、スラ
イドプレートの裏面には、搬送パットの表面上に沿って
摺接するソリが設けられていることを特徴とする。
【0025】ここで、スライドプレート裏面に設けられ
るソリは、複数列、例えば4列に別体のものを取り付け
ても良く、ソリの搬送パット表面の当接面には、テフロ
ン(登録商標)(フッ素樹脂)等の滑り性に富むフィル
ムを貼付しておけば、スライドプレートに僅かな力を加
えるだけで、搬送パットの表面に沿って円滑にスライド
プレートが滑走する。
【0026】また、スライドプレートにおけるプレート
本体と一体にスライド部を形成し、このスライド部をソ
リ機能として代替させることもできる。
【0027】そして、請求項6に記載の発明によれば、
スライドプレート裏面にソリを設けることにより、スラ
イドプレートが搬送パット表面上をより円滑に滑らせる
ことができる。
【0028】この出願の請求項7に記載の発明は、搬送
パットの表面には、滑性に富む表面層が設けられている
ことを特徴とする。
【0029】ここで、搬送パットの表面に形成される表
面層としては、フッ素樹脂フィルムを搬送パット表面に
ラミネート処理しても、あるいは粘状のシリコーン樹脂
を塗工しても良い。
【0030】そして、請求項7に記載の発明によれば、
搬送パットの表面には、表面滑性に富む表面層が形成さ
れているため、この表面層とスライドプレートとの間の
摺動抵抗が大幅に低減されているため、僅かな労力で重
量の嵩む荷物を搬送処理することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る室内用荷物運
搬方法及び運搬機の好適な実施の形態について、添付図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】図1は本発明に係る室内用荷物運搬方法に
使用する運搬機の全体構成を示す斜視図、図2,図3
は、同運搬機における搬送パットを示す平面図、同搬送
パットの断面図、図4は同運搬機における搬送パットの
方向を変更する際に使用する(a)中継パット、(b)
コーナーパットを示す各平面図、図5は同運搬機におけ
るスライドプレートの平面図並びに断面図、図6は同運
搬機の使用形態を示す断面図、図7乃至図9は室内用荷
物運搬方法の一実施形態を示すもので、図7は搬送パッ
トのレイアウト説明図、図8はスライドプレートの方向
変換作業を示す説明図、図9は荷物の設置作業を示す説
明図である。また、図10は搬送パットの別のレイアウ
トを示す説明図である。
【0033】図1において、本発明に係る室内用荷物運
搬機10の全体構成について簡単に説明すると、運搬機
10は、床面養生を兼ねた搬送パット20と、この搬送
パット20の表面を滑走するスライドプレート30とか
ら大略構成されている。
【0034】そして、スライドプレート30上に載置し
た荷物Pは、スライドプレート30を搬送パット20の
表面に沿って滑り搬送させることにより横ブレや上下移
動がなく、安全かつ簡単、しかも迅速に荷物Pを搬送処
理できる。
【0035】次いで、各部材、すなわち搬送パット20
とスライドプレート30との具体的な構成について以下
に説明する。まず、図2乃至図4において、搬送パット
20の各種バリエーションについて説明する。
【0036】搬送パット20は、図2,図3に示される
ように、PP発泡樹脂からなる基材シート21が幅方向
に分割体21a,21bに2分割されている。ここで、
分割体21a,21bは樹脂フィルム22で接着固定さ
れており、中央の分割ラインAを基に2つ折り可能に構
成されている(図3(b)参照)。
【0037】そして、この搬送パット20における基材
シート21の両側の全長、あるいはその一部に、スライ
ドプレート30が搬送パット20表面上を滑走する際の
横ブレやスライドプレート30の脱落を防止するために
ガードレール23が設けられている。
【0038】このカードレール23については、図2
(a)に示す標準タイプの搬送パット20Aについて
は、基材シート21の両側の全長に沿ってガードレール
23が設けられている。
【0039】また、スライドプレート30を滑り搬送さ
せる際、方向変換を行なう時には、図2(b),(c)
に示す搬送パット20B,20Cを使用する。この搬送
パット20B,20Cは、基材シート21の一方側のガ
ードレール23が一部廃止されている。
【0040】尚、本実施形態においては、上記搬送パッ
ト20A,20B,20Cの寸法は650×1800c
mである。
【0041】そして、図3(a)には搬送パット20の
断面構造が示されている。上述した通り、基材シート2
1はPP発泡樹脂シートを素材としており、分割ライン
Aにて各分割体21a、21bが樹脂フィルム22で接
着固定されている。ここで中央の分割ラインAはガード
レール23の厚み寸法中央からずらした位置にが設定さ
れており、図3(b)に示すように、この分割ラインA
を基に2つ折りした状態では、ガードレール23同士が
干渉しないように配慮されている。
【0042】そして、この搬送パット20については、
床面に敷設した際、滑り止めとなるように裏面には、ゴ
ムシート24が貼付されて、不用意に床面上を動かない
ように構成されているとともに、スライドプレート30
がその表面を円滑に滑るように、表面層25が形成され
ている。この実施形態においては、シリコーン樹脂等の
潤滑剤を塗工することにより、表面層25が形成されて
いるが、テフロンフィルム等の表面滑性に優れたフィル
ムをラミネート処理しても良い。
【0043】次いで、図4(a),(b)は、搬送パッ
ト20の方向を変換する際に使用する中継パット20D
及びコーナーパット20Eを示すもので、中継パット2
0Dは、搬送パット20の構成と同一で、ただ寸法が短
寸に設定されているとともに、一辺のみガードレール2
3が設けられている。本実施形態においては、この中継
パット20Dの寸法は650×650cmである。ま
た、コーナーパット20Eは、正三角形状をなしてお
り、斜辺にのみガードレール23が付設されている。
【0044】次に、スライドプレート30の構成につい
て、図5を基に説明する。本実施形態においては、スラ
イドプレート30についてもPP発泡樹脂を素材として
おり、プレート本体31は偏平状であり、中央に折り畳
んで持ち運びが容易にできるように分割ラインBを基に
分割体31a,31bが接着テープ32により接合さ
れ、折り畳み可能に連結されている。本実施形態におい
てスライドプレート30の寸法はは、搬送パット20の
表面に沿って滑走できるように、620cm×620c
mに設定されている。
【0045】更にプレート本体31の裏面には、4列の
ソリ33が固着されている。このソリ33は、クッショ
ンテープ34の下面にフッ素樹脂シート等の滑り用シー
ト35がラミネートされており、搬送パット20の表面
を円滑に滑るように構成されている。また、スライドプ
レート30の4隅コーナー部は、スライドプレート30
を方向変換する際に、ガードレール23との干渉を避け
るために、R加工部36が施されている。尚、図示はし
ないが、プレート本体31を硬質樹脂成形体から構成す
れば、ソリ33とプレート本体31を一体成形すること
もできる。
【0046】このように、室内の床面に搬送パット20
を床養生を兼ねて敷設した後、搬送パット20の表面に
スライドプレート30をセットし、このスライドプレー
ト30の上に洋服タンスや冷蔵庫等の大型の荷物Pを載
置し、図6に示すように、紙面と直交する方向に沿って
スライドプレート30を滑らせれば、荷物を持ち上げて
搬送するのに比べ、荷物Pが上下動することがない。
【0047】しかも、床面を基準としてスライドプレー
ト30表面の寸法高さ(図中符号dで示す)は、5mm
程度であるため、鴨居40にぶつかることがない。かつ
横ブレもなく、搬送パット20の両側に設けたガードレ
ール23により壁41や柱(図示せず)に荷物がぶつか
ることがないため、安全かつ確実に大型の荷物Pを滑り
搬送させることができる。
【0048】次いで、図7乃至図9に基づいて、実際の
引越し作業における室内用荷物運搬方法の具体例につい
て説明する。
【0049】図7には搬送パット20のレイアウトの一
例が示されている。レイアウトの手順としては、まず、
玄関口からリビングルーム付近まで一直線に搬送パット
20Aを縦方向に繋ぎ合わせて床面に敷設した後、パタ
ーンの異なる搬送パット20Bを延長してセットし、こ
の搬送パット20Bの先端に中継パット20Dをセット
する。その後、搬送ルートを左方向に方向変換するため
に、搬送パット20Cを中継パット20Dに連接し、コ
ーナー部分にコーナーパット20Eをセットし、荷物の
最終搬送地点に到達する搬送パット20Aをセットし
て、搬送パット20の敷設作業を完了させる。
【0050】次に、複数のスライドプレート30を上述
した縦横方向に連接した搬送パット20の表面上を滑ら
せて荷物Pを搬送するが、玄関口から荷物Pをスロープ
等を利用すれば、荷物Pを持ち上げることなくスライド
プレート30上に載置でき、僅かの負荷でスライドプレ
ート30上に重量の嵩む荷物Pを載置することができ
る。その後、搬送パット20の表面に沿ってスライドプ
レート30を滑り搬送させることにより、上下動や横ブ
レが生じることなく確実に荷物Pを搬送することができ
る。
【0051】この時、搬送パット20Aを直列に連接し
た部分は、スライドプレート30を直線状に滑らせれば
良いが、図8に示すように、スライドプレート30の方
向変換部分においては、ガードレール23を一部切り欠
いた搬送パット20B,20Cと中継パット20D及び
コーナーパット20Eを図示するように組み合わせ、ス
ライドプレート30がカーブを描くように滑らせること
により、円滑に方向変換でき、荷物Pを所定箇所に迅速
に到達させることができる。
【0052】また、同図に示されるようにスライドプレ
ート30の四隅部には、R加工部36が設けられている
ため、スライドプレート30を方向変換する際、搬送パ
ット20のガードレール23と干渉することがない。
【0053】そして、設置箇所50に荷物Pを設置する
作業は、まず、図9(a)に示すように、設置箇所50
に下敷シート51を敷設し、その後、図9(b)に示す
ように、下敷シート51上に荷物Pを滑らせていき、設
置箇所50への荷物Pのセットが終った後は、図9
(c)に示すように、下敷シート51を抜き取れば、荷
物Pを持ち上げることなく設置箇所50に簡単に設置で
きる。
【0054】この下敷シート51としては、ポリアミド
樹脂(ナイロン)シート、フッ素樹脂シート等、滑り性
に優れた樹脂シートが使用できる。
【0055】更に、図10に示す別のレイアウト例につ
いては、それぞれ搬送パット20B、20Cを図示する
ように方向を変更させて敷設するとともに、方向変換部
分に中継パット20D、コーナーパット20Eをセット
し、続けて搬送パット20A,20Cを敷設した後、中
継パット20D、その後左方向に方向変換するために、
搬送パット20B、コーナーパット20Eを敷設するこ
とにより、搬送パット20の敷設作業を完了させる。
【0056】このレイアウト例についても、搬送パット
20を適宜縦横方向に連接して、方向変換部分のコーナ
ー部にコーナーパット20Eをセットすることにより、
スライドプレート30を方向変換させる際、充分な搬送
スペースを確保できる。そのため、直線運動はもとよ
り、右折、左折等、自由に方向を選択することにより、
荷物Pを安全かつ確実に僅かの労力で滑り搬送させるこ
とができる。また、敷居42を跨ぐ場合には、搬送パッ
ト20は適度の可撓性を備えていることから、衝撃を受
けることなく敷居42を通過させることができる。
【0057】このように、本発明に係る室内用荷物運搬
方法によれば、床面養生を兼ねた搬送パット20を縦横
方向に繋ぎ合わせて任意の搬送ルートを形成するととも
に、荷物Pを載せたスライドプレート30をこの搬送パ
ット20の表面に沿って滑り搬送させて荷物の搬送を行
なうというものである。そのため、荷物Pを持ち上げる
必要がなく、玄関先から荷物の設置箇所50まで壁41
や柱、鴨居40等を傷付けることなく確実に搬送でき、
省人化はもとより、時間的にも短時間に行なえ、作業性
を高めることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る室内用
荷物運搬方法及び運搬機は、床面養生を兼ねる搬送パッ
トを床面上に敷設してこの搬送パット上に沿って荷物を
載置したスライドプレートを滑り搬送させて荷物を搬入
・搬出するというものである。このため、重量の嵩む荷
物でも一人作業で安全かつ確実にしかも、迅速に搬送処
理が行なえるとともに、壁面養生等も不要となることか
ら、養生材のセット作業も廃止できる。すなわち、省人
化に加えて、荷物を持ち上げることなく滑り搬送させる
ため、引越し作業における作業能率を著しく向上させる
ことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る室内用荷物運搬機の全体構成を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す室内用荷物運搬機における搬送パッ
トの標準(長寸)サイズにおけるバリエーションを示す
各平面図である。
【図3】図2に示す搬送パットにおける(a)断面図、
(b)搬送パットを2つ折り状態とした説明図である。
【図4】本発明に係る荷物運搬機における搬送パットの
方向変換部分に使用する(a)中継パット、(b)コー
ナーパットを示す各平面図である。
【図5】本発明に係る荷物運搬機におけるスライドプレ
ートを示すもので、(a)平面図、(b)断面図であ
る。
【図6】図1に示す室内用荷物運搬機の構成を示す断面
図である。
【図7】本発明に係る室内用荷物運搬方法の一実施形態
における搬送パットのレイアウトの一例を示す説明図で
ある。
【図8】本発明に係る室内用荷物運搬方法における方向
変換部での搬送作業を示す説明図である。
【図9】本発明に係る室内用荷物運搬方法における荷物
設置箇所への据え付け作業を示す説明図である。
【図10】本発明に係る室内用荷物運搬方法を実施する
搬送パットの別のレイアウトパターンを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 室内用荷物運搬機 20(20A,20B,20C) 搬送パット 20D 中継パット 20E コーナーパット 21 基材シート 21a、21b 分割体 22 接着テープ 23 ガードレール 30 スライドプレート 31 プレート本体 31a、31b 分割体 32 接着テープ 33 ソリ 34 クッションパッド 35 滑り用シート 36 R加工部 40 鴨居 41 壁 42 敷居 50 設置箇所 51 下敷シート P 荷物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養生を兼ねた長尺状の搬送パットを縦方
    向あるいは縦横方向に連接して、室内の床面に敷設する
    ことにより、荷物の搬送ルートを形成するとともに、荷
    物を載置したスライドプレートを搬送パットの表面に沿
    って滑らせていき、荷物を持ち上げることなく目的位置
    まで搬送することを特徴とする室内用荷物運搬方法。
  2. 【請求項2】 室内の床面に敷設される搬送パット上に
    沿ってスライドプレートを滑らせることにより、スライ
    ドプレート上に載置された荷物を目的位置まで搬送した
    後、設置ポイントに下敷シートを敷いた上に荷物をスラ
    イドプレートから移動させた後、このシートを荷物と床
    面との間から引き抜くことにより、荷物の設置を完了す
    ることを特徴とする請求項1に記載の室内用荷物の運搬
    方法。
  3. 【請求項3】 荷物を持ち上げることなく運搬できる室
    内用荷物運搬機であって、床面養生を兼ねるとともに、
    縦方向、あるいは縦横方向に連接して搬送ルートを形成
    できる長尺状の搬送パットと、搬送パットの表面上を滑
    らせる荷物載置用のスライドプレートとから構成されて
    いることを特徴とする室内用荷物運搬機。
  4. 【請求項4】 搬送パットの両側部、あるいは一方側部
    には、スライドプレートの脱落を防ぐガードレールが付
    設されていることを特徴とする請求項3に記載の室内用
    荷物運搬機。
  5. 【請求項5】 搬送方向変換部には、搬送方向を略90
    °相違させた搬送パットを中継する中継パットが設けら
    れているとともに、内側コーナー部に三角形状のコーナ
    ーパットがあてがわれ、コーナーパットの斜辺に沿って
    ガードレールが付設され、かつコーナーパットと接合す
    る搬送パットの縁部には、ガードレールが廃止されてい
    ることにより、スライドプレートを緩やかなカーブ状に
    搬送できるようにしたことを特徴とする請求項3又は4
    に記載の室内用荷物運搬機。
  6. 【請求項6】 スライドプレートの裏面には、搬送パッ
    トの表面上に沿って摺接するソリが設けられていること
    を特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の室内用
    荷物運搬機。
  7. 【請求項7】 搬送パットの表面には、滑性に富む表面
    層が設けられていることを特徴とする請求項3乃至6の
    いずれかに記載の室内用荷物搬送機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105173512A (zh) * 2015-07-29 2015-12-23 安徽丹凤集团桐城玻璃纤维有限公司 织轴移动装置
JP2016088683A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 株式会社 ダイサン 荷積荷降装置、荷積方法、及び荷降方法
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