JP2002284228A - 鉢型容器キャリーカートン - Google Patents

鉢型容器キャリーカートン

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JP2002284228A
JP2002284228A JP2001121374A JP2001121374A JP2002284228A JP 2002284228 A JP2002284228 A JP 2002284228A JP 2001121374 A JP2001121374 A JP 2001121374A JP 2001121374 A JP2001121374 A JP 2001121374A JP 2002284228 A JP2002284228 A JP 2002284228A
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pot
shaped container
leg
plate
pedestal
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Application number
JP2001121374A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamada
康浩 山田
Atsushi Iijima
淳 飯島
Hisashi Watanabe
尚志 渡邊
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Suntory Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に廃棄処理することができ、情報の表示
が可能であり、防水性に優れ、安定的に運搬可能な鉢型
容器のキャリーカートンを提供する。 【解決手段】 台座部(1)と、台座部(1)の少なく
とも一辺から起立する板状の表示部(2)とが区画形成
され、台座部(1)には鉢型容器(32)の支持穴(3
3)が穿設される鉢型容器キャリーカートンを、表面に
防水層が形成された紙シートを折り曲げることにより組
み立てて成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉢型容器ないし鉢
型容器入り物品の展示、販売、運搬等に使用することが
できるキャリーカートンに関し、より具体的には種苗ポ
ットの展示、販売、運搬等に使用することができるキャ
リーカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】鉢型容器としては、種苗用ポット、鉢、
飲食物等を保持するために使用される紙製ないしプラス
チック製等のカップ型およびコップ型容器等、多種多様
なものがあり、鉢型容器に入れる物品としては、種苗、
草花、鑑賞樹、飲食物などがある。そして、これらの鉢
型容器ないし鉢型容器入りの物品の複数個を展示、保
管、販売、運搬等を行うために、専用のキャリーカート
ンが考案されている。例えば、種苗の場合、ポットに入
れられた状態で出荷、保管、展示、販売等され、通常の
場合、原材料が合成樹脂であり、ポットを保持する穴を
縦方向および横方向に連ねて一体成形されたポット収容
トレー(例えば実用新案登録第3036789号、特開
平7−31288号公報等)の各収容部に種苗ポットを
それぞれ1個ずつ収容して、出荷、保管、展示、販売等
に供される。そして種苗ポットの購入者は、通常、購入
数量のポットをポリ袋に入れて持ち帰るか、あるいは多
数の種苗ポットを購入した場合には、種苗ポットをその
ままもしくはポット収容トレーに入れた上でダンボール
箱に入れて持ち帰っている。また、飲食物を紙製ないし
プラスチック製等のコップ型容器に入れたものの場合に
は、短時間の使用目的のもと、紙製の収容トレーが供さ
れることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した種苗ポット収
容トレーは、複数の種苗ポットを一括して安定的に取り
扱うことができるものの、通常の場合、原材料が合成樹
脂であることから、廃棄等に際し嵩張り、焼却は容易で
なく、環境問題を提起する一因ともなっていた。また、
合成樹脂成型品であることから、カラー写真や各種情報
等の印刷を施すことは困難であり、別途販促用の表示プ
レートを必要とし、これらの表示プレートが風等の影響
や運搬等に際して外れやすく、また、廃棄物を増やす原
因ともなっていた。さらに、これらの収容トレーは、一
般の消費者が購入した種苗ポットの複数個を持ち運ぶこ
とを目的に考案されていないため、手で持ちにくく運び
難い形状であった。一方、上述の飲食物用紙製収容トレ
ーでは、原材料が紙であるためトレーに印刷を施すこと
が可能であるが、防水性に劣っており、短時間、すなわ
ち一時的な使用の目的において供されるものであった。
また、該トレーは通常箱型で、鉢型容器内の収容物がこ
ぼれないように両手で保持し、運搬するものであった。
更に、従来の種苗ポット収容トレーは、複数の種苗ポッ
トを一括して運搬することができるが、運搬中に加わる
振動等により種苗ポットが収容トレーから脱落するおそ
れがあった。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、紙素材
で製作することにより、廃棄時の焼却が容易であり、情
報の表示が可能である鉢型容器キャリーカートンを提供
することである。
【0005】また、他の目的は、運搬時における容易性
および安定性に優れ、かつ防水性及び耐久性に優れてお
り、長い期間変形等せずに使用可能であり、鉢型容器が
安定して収容でき、該キャリーカートン自体の搬送が簡
易化された鉢型容器キャリーカートンを提供することで
ある。
【0006】また、他の目的は、運搬中振動等が加わっ
ても鉢型容器がキャリーカートンから脱落しないように
することができる鉢型容器キャリーカートンを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、台座部(1)と、台座部(1)
の少なくとも一辺から起立する板状の表示部(2又は2
a)とが区画形成され、台座部(1)に鉢型容器(3
2)の支持穴(33)が穿設された、表面に防水層が形
成された紙シートを折り曲げることにより組み立てられ
た鉢型容器キャリーカートンを提供する。
【0008】この請求項1の発明によれば、鉢型容器キ
ャリーカートンが紙を主材とするシートで構成されるの
で、廃棄時に嵩張らず、焼却も容易である。また、紙を
主材に構成されると同時に台座部(1)の少なくとも一
辺から板状の表示部(2又は2a)が起立するので、様
々な情報を印刷または添付あるいは書き込み等を行うこ
とにより有益な情報を表示することが可能である。
【0009】また、請求項2の発明は、台座部(1)の
相対向する二脚に帯状の取っ手(3)の両端が係止さ
れ、取っ手(3)の中間が表示部(2又は2a)の上部
に係止された請求項1に記載の鉢型容器キャリーカート
ンを提供する。
【0010】この請求項2の発明によれば、帯状の取っ
手(3)の中間部が表示部(2又は2a)により支持さ
れ、取っ手(3)は両端と中間の少なくとも三点がカー
トンに係止されるので、カートンは安定的に提げられ
る。従って、鉢型容器(32)の内容物がこぼれたり、
種苗ポットの場合は苗を傷付けられたりすることなく運
搬される。
【0011】また、請求項3の発明は、台座部(1)の
下縁に紙シートの山折れ線(14,15)が位置付けら
れた請求項1又は請求項2に記載の鉢型容器キャリーカ
ートンを提供する。
【0012】この請求項3の発明によれば、鉢型容器キ
ャリーカートンの底に紙シートの紙端が露出しないの
で、水が紙シート内に染み込み難くなり、鉢型容器キャ
リーカートンが長持ちする。
【0013】また、請求項4の発明は、台座部(1)が
四角錐台に形成された請求項1乃至請求項3のいずれか
に記載の鉢型容器キャリーカートンを提供する。
【0014】この請求項4の発明によれば、鉢型容器キ
ャリーカートンの座りがよくなる。また、台座部(1)
で多数の鉢型容器キャリーカートン同士を重ね合わせる
ことができ、鉢型容器キャリーカートンの搬送が簡易化
される。
【0015】また、請求項5の発明は、支持穴(33)
が、その穴縁で把持する鉢型容器(32)の底が台座部
(1)の底に略合致するような大きさに形成される請求
項1乃至請求項4のいずれかに記載の鉢型容器キャリー
カートンを提供する。
【0016】この請求項5の発明によれば、出荷、展
示、保管、販売中に鉢型容器(32)が支持穴(33)
内でぐらつかないようにすることができる。また、出
荷、展示、保管、販売中に鉢型容器(32)の全重量が
支持穴(33)の回りにかかるのを防止し、台座部
(1)の変形を防止することができる。
【0017】また、請求項6の発明は、支持穴(33)
の縁に起立片(46)が谷折れ線(48)を介して連結
され、起立片(46)に鉢型容器(32)の口縁(32
a)に係合する係止片(47)が連結された請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の鉢型容器キャリーカート
ンを提供する。
【0018】この請求項6の発明によれば、起立片(4
6)が鉢型容器(32)の側壁に沿って立ち上がり、起
立片(46)に連結される係止片(47)が鉢型容器
(32)の口縁(32a)に係合する。これにより、出
荷、展示、保管、販売中に振動等が加わっても鉢型容器
(32)が支持穴(33)から脱落しないようにするこ
とができる。
【0019】また、請求項7の発明は、鉢型容器が種苗
ポットである請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
鉢型容器キャリーカートンを提供する。
【0020】この請求項7の発明によれば、種苗ポット
を適正に出荷、展示、保管、販売等することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】鉢型容器入り物品としては、鉢型
容器に入った液体、例えば紙コップ入り飲料、固体、例
えばアイスクリーム、カップ入り嗜好品や副菜、ポット
入り種苗等があげられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0022】以下、鉢型容器入り物品がポット入り種
苗、すなわち種苗ポットである場合を例にあげ本発明の
実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0023】<実施の形態1>図1に示すように、この
種苗ポット32のキャリーカートンは、台座部1と、板
状の表示部2と、取っ手3とを具備する。
【0024】台座部1と表示部2は種苗ポットキャリー
カートンの本体を構成するもので、表面に防水層が形成
された紙シートを折り曲げることにより組み立てられ
る。防水層は、例えばポリエチレンを紙の表面と裏面の
双方又は一方にコートすることにより形成される。この
ように種苗ポットキャリーカートンが紙を主材に構成さ
れるので、廃棄が簡易化され、また印刷等による表示が
可能ないし容易化される。
【0025】取っ手3は、図5に示すように帯状に形成
される。取っ手3は上記紙シートと同じ材料で作ること
もできるが、望ましくはポリプロピレン(PP)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂シート
で作られる。取っ手3の両端には後述する台座部1の係
止穴から容易に抜け出ないように係止穴の縁に係止する
ための返し片3aが形成されている。
【0026】種苗ポットキャリーカートンの本体である
台座部1と表示部2は、図2に示すような紙シートを打
ち抜いて得られるブランク板から組み立てられる。
【0027】ブランク板は、四角形の座板4と、座板4
の四辺に夫々山折れ線5,6,7,8を介し連接された
脚板9,10,11,12と、三つの脚板10,11,
12に夫々山折れ線13,14,15を介し連接された
内脚板16,17,18と、四つの脚板9,10,1
1,12の隣接部に夫々山折れ線19,20,21,2
2,23,24,25,26を介し連接された接続板2
7,28,29,30と、内脚板を備えない脚板9に谷
折れ線31を介し連接された表示部2とを有する。
【0028】座板4には、種苗ポット32の支持穴33
が一個又は複数個穿設される。各支持穴33は円形、四
角形、三角形等種苗ポット32の形状に合わせて形成さ
れる。支持穴33の径dは、望ましくは、図7に示すよ
うに、その穴縁で把持する種苗ポット32の底が台座部
1の底に略合致するような大きさに形成される。
【0029】脚板9,10,11,12は、夫々末広が
りの台形に形成される。表示部2が連接される第一の脚
板9及びこれに対向する第二の脚板10は同形の等脚台
形に形成される。第一及び第二の等脚台形の脚板9,1
0に隣接する二つの対向する第三と第四の脚板11,1
2は不等脚台形に形成され、第二の脚板10側の脚辺で
ある山折れ線23,25は第一及び第二の脚板9,10
の脚辺である山折れ線20,22,24,26と同じ傾
斜を有するが、第一の脚板9側の脚辺である山折れ線1
9,21は座板4との間の山折れ線7,8に対し直角に
伸びる。このため、第一の脚板9は山折れ線5上で折り
曲げると座板4に対し垂下し、表示部2は谷折れ線31
上で折り曲げると座板4に対し垂直に立ち上がる。ま
た、第一及び第二の脚板9,10は第三及び第四の脚板
11,12と同じ幅に形成してもよいが、この場合は幅
狭に形成される。このため、第三及び第四の脚板11,
12の山折れ線14,15の箇所が接地することにな
る。
【0030】内脚板16,17,18は、夫々山折れ線
13,14,15を対称軸として隣接する脚板10,1
1,12と対称形に形成される。また、各内脚板16,
17,18の辺縁には係合用突起34が形成され、係合
用突起34に対応して脚板10,11,12と座板4と
の間の山折れ線6,7,8上に係合用切れ線35が形成
される。各脚板9,10,11,12を座板4に対し山
折れ線5,6,7,8上で山折りし、各内脚板16,1
7,18を山折れ線13,14,15上で山折りし、係
合用突起34を係合用切れ線35に係止させると台座部
1の三方の脚が夫々二重の紙で強固に構成される。
【0031】表示部2は、座板4上に高く立ち上がるよ
うな形状に形成され、その谷折れ線31寄りの箇所に
は、第一の脚板9と座板4との間の山折れ線5上に穿設
される係合用切れ線36に対応するように舌状の係合用
突起37が切れ線37aにより形成される。第一の脚板
9が山折れ線5上で山折りされ、表示部2が谷折れ線3
1上で谷折りされ、係合用突起37が係合用切れ線36
に挿入されると、表示部2は座板4上に垂直に立ち上が
る。また、これにより台座部1の残りの一つの脚が第一
の脚板9の紙と表示部2の紙との二重の紙で強固に構成
される。この表示部2には、台座部1に装着される種苗
ポット32に対応した内容の表示が印刷等により表示さ
れる。
【0032】図2には、表示部の形状を長方形に形成す
る展開図が示されているが、表示部の形状は長方形に限
定されず、谷折れ線31以外の部分に任意の直線ないし
曲線を有する形状であっても良い。
【0033】各接続板27,28,29,30には、脚
板9,10,11,12との間の二本の山折れ線19,
20,21,22,23,24,25,26の各交点を
始点とするように谷折れ線38,39,40,41が形
成される。各接続板27,28,29,30は山折れ線
19,20,21,22,23,24,25,26と谷
折れ線38,39,40,41で折り曲げられ、第一の
脚板9と表示部2との間又は第二乃至第四の脚板10,
11,12と内脚板16,17,18との間に折り込ま
れる。これにより、台座部1が四角錐台に組み立てられ
る。また、台座部1の脚の下縁に紙シートの山折れ線1
4,15が位置付けられ、この山折れ線14,15が接
地する。この山折れ線14,15は紙シートの防水層で
覆われているので、紙層への水の含浸が防止される。
【0034】また、第一の脚板9と表示部2には両者間
の谷折れ線31を対称軸として取っ手3の一端を係止す
る係止穴42,42が対称形に穿設され、第二の脚板1
0と内脚板16には両者間の山折れ線13を対称軸とし
て取っ手3の他端を係止する係止穴43,43が対称形
に穿設され、表示板2の上部には取っ手3の中間部が通
る切り込み線44が穿設される。係止穴42,43は望
ましくは脚の高さ方向に長い長穴に形成される。上述の
ごとく台座部1が組み立てられると、図1のごとく相対
向する二つの脚に夫々係止穴42,43があくことにな
り、各係止穴42,43に帯状の取っ手3の両端の返し
片3a,3aが係止される。また、取っ手3の中間は表
示部2の上部の切り込み線44に挿入され保持される。
【0035】次に、上記構成のブランク板を組み立てる
手順の一例について説明する。
【0036】まず、第一乃至第四の脚板9,10,1
1,12を座板4との間の山折れ線5,6,7,8上で
山折し、内脚板16,17,18を山折れ線13,1
4,15上で山折りし、係合用突起34を係合用切れ線
35に係止させる。また、各接続板27,28,29,
30を山折れ線19,20,21,22,23,24,
25,26と谷折れ線38,39,40,41で折り曲
げ、第二乃至第四の脚板10,11,12と内脚板1
6,17,18との間に折り込む。これにより、図3に
示すように、台座部1が四角錐台に組み立てられ、表示
部2が座板4から垂下する。台座部1が四角錐台である
ことにより、図6に示すように、途中まで組み立てた状
態でスタッキングが可能であり、保管、搬送時に省スペ
ース化を図ることができる。このスタッキングした状態
で農家、農場、園芸店、販売店等に搬送、納入、保管さ
れる。
【0037】農場等では図6に示す半組立て品の種苗ポ
ットキャリーカートンのスタッキングされた山から一つ
ずつ半組立て品を取り出し、図4のごとく表示部2を谷
折れ線31上で谷折りし、係合用突起37を係合用切れ
線36に挿入する。これにより、表示部2は座板4上に
垂直に立ち上がる。表示部2には台座部1に装着される
種苗ポット32に対応した内容が予め印刷等により表示
されており、表示部2が座板4上に垂直に立ち上がって
いることから、展示効果が最大限に発揮される。
【0038】なお、台座部1及び表示部2の組立てに際
しては接着剤は不要である。これにより、接着剤に関す
る耐水性と易接着性の相反しやすい物性を考慮する必要
がない。また、廃棄時等に簡易に分解しシート状に戻す
ことができる。
【0039】次に、図5に示す取っ手3を表示部2の切
り込み線44に挿入し、次に取っ手3の両端を台座部1
に形成された二箇所の係止穴42,43に夫々挿入し、
返し片3aを係止穴42,43の縁に引っ掛ける。これ
により、取っ手3はその両端のほか中間部が種苗ポット
キャリーカートンに保持され、種苗ポットキャリーカー
トンはバランスよく提げられる。また、表示部2は取っ
手3により前後への倒れが防止されることから、展示効
果が高められる。また、係止穴42,43は紙シートが
二重になる部位に設けられるので、取っ手3の連結に必
要な強度が確保される。取っ手3はワンタッチで取り付
けが可能であり、また、種苗ポットキャリーカートンの
廃棄時等には、必要に応じて容易に分別可能である。
【0040】また、取っ手3の装着に前後して、座板4
の各支持穴33に種苗ポット32を挿入する。支持穴3
3の径dは、図7に示すように、その穴縁で把持する種
苗ポット32の底が台座部1の底に略合致するような大
きさに形成されていることから、農家、農場から園芸店
ないし販売店等への搬送時のコンテナ内において、およ
び園芸店ないし販売店等の店頭で展示中に、種苗ポット
32の底面および台座部1の底面が接地することによ
り、支持穴33にかかる種苗ポット32の重さによる負
荷が軽減され、座板4の変形や破れが防止され、穴周辺
の強度が維持される。また、台座部1の脚の下縁は山折
れ線15,14で形成され、紙層の端縁が接地しないの
で、紙層への水の浸透が防止され、紙シートの強度が維
持される。また、種苗ポット32は座板4の各支持穴3
3内に保持されるので、購入者の持ち帰り時に隣接する
種苗ポット32に押し付けられたり、転倒したりするこ
とがなく、種苗は適正に保護される。
【0041】<実施の形態2>図8に示すように、この
種苗ポット32のキャリーカートンは、台座部1と、前
後二枚の板状の表示部2a,2と、取っ手3とを具備す
る。
【0042】台座部1と前後の表示部2a,2は種苗ポ
ットキャリーカートンの本体を構成するもので、実施の
形態1の場合と同様に、表面に防水層が形成された紙シ
ートを折り曲げることにより組み立てられる。また、取
っ手3も実施の形態1の場合と同様に形成される。
【0043】種苗ポットキャリーカートンの本体である
台座部1と前後の表示部2a,2は、図9に示すような
紙シートを打ち抜いて得られるブランク板から組み立て
られる。
【0044】ブランク板は、四角形の座板4と、座板4
の四辺に夫々山折れ線5,6,7,8を介し連接された
脚板9,10,11,12と、一対の対向する脚板1
1,12に夫々山折れ線14,15を介し連接された内
脚板17,18と、四つの脚板9,10,11,12の
隣接部に夫々山折れ線19,20,21,22,23,
24,25,26を介し連接された接続板27,28,
29,30と、内脚板を備えない他の一対の脚板10,
9に夫々谷折れ線13,31を介し連接された前後の表
示部2a,2とを有する。
【0045】座板4には、実施の形態1の場合と同様に
種苗ポット32の支持穴33が一個又は複数個穿設され
る。
【0046】脚板9,10,11,12は、夫々末広が
りの台形に形成される。表示部2,2aが連接される第
一の脚板9及びこれに対向する第二の脚板10は同形の
等脚台形に形成される。第一と第二の等脚台形の脚板
9,10に隣接する二つの対向する第三と第四の脚板1
1,12は不等脚台形に形成され、第二の脚板10側の
脚辺である山折れ線23,25は第一及び第二の脚板
9,10の脚辺である山折れ線20,22,24,26
と同じ傾斜を有するが、第一の脚板9側の脚辺である山
折れ線19,21は座板4との間の山折れ線7,8に対
し直角に伸びる。このため、第一の脚板9は山折れ線5
上で折り曲げると座板4に対し垂下し、後表示部2は谷
折れ線31上で折り曲げると座板4に対し垂直に立ち上
がる。また、第一及び第二の脚板9,10は第三及び第
四の脚板11,12と同じ幅に形成してもよいが、この
場合は幅狭に形成される。このため、第三及び第四の脚
板11,12の山折れ線14,15の箇所が接地するこ
とになる。
【0047】内脚板17,18は、夫々山折れ線14,
15を対称軸として隣接する脚板11,12と対称形に
形成される。また、各内脚板17,18の辺縁には係合
用突起34が形成され、係合用突起34に対応して脚板
11,12と座板4との間の山折れ線7,8上に係合用
切れ線35が形成される。各脚板11,12を座板4に
対し山折れ線7,8上で山折りし、各内脚板17,18
を山折れ線14,15上で山折りし、係合用突起34を
係合用切れ線35に係止させると台座部1の左右の脚が
二重の紙で強固に構成される。
【0048】前後の表示部2a,2は、座板4上に高く
立ち上がるような大きさの長方形に形成され、後表示部
2は前表示部2aよりもより高く立ち上がるように形成
される。後表示部2には第一の脚板9と座板4との間の
山折れ線5上に穿設される係合用切れ線36に対応する
ように舌状の係合用突起37が切れ線37aにより形成
される。第一の脚板9が山折れ線5上で山折りされ、後
表示部2が谷折れ線31上で谷折りされ、係合用突起3
7が係合用切れ線36に挿入されると、後表示部2は座
板4上に垂直に立ち上がる。前表示部2aには第二の脚
板10と座板4との間の山折れ線6上に穿設される係合
用切れ線36に対応するように舌状の係合用突起45が
切れ線45aにより形成される。第二の脚板10が山折
れ線6上で山折りされ、前表示部2aが谷折れ線13上
で谷折りされ、係合用突起45が係合用切れ線36に挿
入されると、前表示部2aは座板4上に斜めに立ち上が
る。これにより、台座部1の残りの二つの脚が第一及び
第二の脚板9,10の紙と前又は後表示部2a,2の紙
との二重の紙で強固に構成される。この前後の表示部2
a,2には、台座部1に装着される種苗ポット32に対
応した内容の表示が印刷等により表示される。
【0049】各接続板27,28,29,30には、脚
板9,10,11,12との間の二本の山折れ線19,
20,21,22,23,24,25,26の交点を始
点とするように谷折れ線38,39,40,41が形成
される。谷折れ線38,39,40,41は折り曲げや
すくするためミシン線により形成される。各接続板2
7,28,29,30は山折れ線19,20,21,2
2,23,24,25,26と谷折れ線38,39,4
0,41で折り曲げられ、第一及び第二の脚板9,10
と前後の表示部2a,2との間又は第三及び第四の脚板
11,12と内脚板17,18との間に折り込まれる。
これにより、台座部1が四角錐台に組み立てられる。ま
た、台座部1の脚の下縁に紙シートの山折れ線14,1
5が位置付けられ、この山折れ線14,15が接地す
る。この山折れ線14,15は紙シートの防水層で覆わ
れるので、紙層への水の含浸が防止される。
【0050】また、第一及び第二の脚板9,10と前後
表示部2a,2には両者間の谷折れ線31,13を対称
軸として取っ手3の係止穴42,43が対称形に穿設さ
れ、後表示板2の上部には取っ手3の中間部が通る切り
込み線44が穿設される。係止穴42,43は望ましく
は脚の高さ方向に長い長穴に形成される。上述のごとく
台座部1が組み立てられると、図8のごとく相対向する
前後二つの脚に夫々係止穴43,42があくことにな
り、各係止穴43,42に帯状の取っ手3の両端の返し
片3a,3aが係止される。また、取っ手3の中間が後
表示部2の上部の切り込み線44に挿入される。
【0051】次に、上記構成のブランク板を組み立てる
手順の一例について説明する。
【0052】まず、第一乃至第四の脚板9,10,1
1,12を座板4との間の山折れ線5,6,7,8上で
山折し、内脚板17,18を山折れ線14,15上で山
折りし、係合用突起34を係合用切れ線35に係止させ
る。また、各接続板27,28,29,30を山折れ線
19,20,21,22,23,24,25,26と谷
折れ線38,39,40,41で折り曲げ、第三及び第
四の脚板11,12と内脚板17,18との間に折り込
む。これにより、図10に示すように、台座部1が四角
錐台に組み立てられ、後表示部2が座板4から垂下し、
前表示部2aが斜め下に突出する。台座部1が四角錐台
であることにより、途中まで組み立てた状態でスタッキ
ングが可能であり、保管、搬送時に省スペース化を図る
ことができる。このスタッキングした状態で農家、農
場、園芸店、販売店等に搬送、納入、保管される。
【0053】農場等では半組立て品の種苗ポットキャリ
ーカートンのスタッキングされた山から一つずつ半組立
て品を取り出し、図11のごとく前後の表示部2a,2
を谷折れ線13,31上で谷折りし、係合用突起45,
37を係合用切れ線36,36に挿入する。係合用切れ
線36,36は実施の形態1の場合とは逆の向きに形成
される。これにより、後表示部2は座板4上に垂直に立
ち上がり、前表示部2aは斜め上方に立ち上がる。前後
の表示部2a,2には台座部1に装着される種苗ポット
32に対応した内容が予め印刷等により表示されてお
り、殊に後表示部2は座板4上に垂直に立ち上がってい
ることから、展示効果が最大限に発揮される。
【0054】実施の形態1の場合と同様に、台座部1及
び表示部2,2aの組立てに際しては接着剤は不要であ
る。また、図5に示す取っ手3を後表示部2の切り込み
線44に挿入し、次に取っ手3の両端を台座部1に形成
された二箇所の係止穴42,43に夫々挿入し、返し片
3aを係止穴42,43の縁に引っ掛ける。これによ
り、取っ手3はその両端のほか中間部が後表示部2に保
持され、種苗ポットキャリーカートンはバランスよく提
げられる。また、後表示部2は取っ手3に支持されるこ
とにより前後への倒れが防止されることから、展示効果
が高められる。また、係止穴42,43は紙が二重にな
る部位に設けられるので、取っ手3の連結に必要な強度
が確保される。取っ手3はワンタッチで取り付けが可能
であり、また、種苗ポットキャリーカートンの廃棄時等
には、必要に応じて容易に分別可能である。取っ手3を
通す後表示部2の切り込み線44は前表示部2aにも形
成することができる。
【0055】取っ手3の装着に前後して、座板4の各支
持穴33に種苗ポット32を挿入する。
【0056】<実施の形態3>図12に示すように、こ
の種苗ポット32のキャリーカートンは、台座部1と、
板状の表示部2と、取っ手3とを具備する。
【0057】台座部1と表示部2は種苗ポットキャリー
カートンの本体を構成するもので、実施の形態1の場合
と同様に、表面に防水層が形成された紙シートを折り曲
げることにより組み立てられる。また、取っ手3も実施
の形態1の場合と同様に形成される。
【0058】種苗ポットキャリーカートンの本体である
台座部1と表示部2は、図13に示すような紙シートを
打ち抜いて得られるブランク板から組み立てられる。
【0059】ブランク板は、四角形の座板4と、座板4
の四辺に夫々山折れ線5,6,7,8を介し連接された
脚板9,10,11,12と、三つの脚板10,11,
12に夫々山折れ線13,14,15を介し連接された
内脚板16,17,18と、四つの脚板9,10,1
1,12の隣接部に夫々山折れ線19,20,21,2
2,23,24,25,26を介し連接された接続板2
7,28,29,30と、内脚板を備えない脚板9に谷
折れ線31を介し連接された表示部2とを有する。
【0060】座板4には、種苗ポット32の支持穴33
が一個又は複数個穿設される。各支持穴33は円形、四
角形、三角形等種苗ポット32の形状に合わせて形成さ
れる。支持穴33の径dは、望ましくは、図7に示すよ
うに、その穴縁で把持する種苗ポット32の底が台座部
1の底に略合致するような大きさに形成される。
【0061】脚板9,10,11,12は、夫々末広が
りの台形に形成される。表示部2が連接される第一の脚
板9及びこれに対向する第二の脚板10は同形の等脚台
形に形成される。第一及び第二の等脚台形の脚板9,1
0に隣接する二つの対向する第三と第四の脚板11,1
2は不等脚台形に形成され、第二の脚板10側の脚辺で
ある山折れ線23,25は第一及び第二の脚板9,10
の脚辺である山折れ線20,22,24,26と同じ傾
斜を有するが、第一の脚板9側の脚辺である山折れ線1
9,21は座板4との間の山折れ線7,8に対し直角に
伸びる。このため、第一の脚板9は山折れ線5上で折り
曲げると座板4に対し垂下し、表示部2は谷折れ線31
上で折り曲げると座板4に対し垂直に立ち上がる。ま
た、第一及び第二の脚板9,10は第三及び第四の脚板
11,12と同じ幅に形成してもよいが、この場合は幅
狭に形成される。このため、第三及び第四の脚板11,
12の山折れ線14,15の箇所が接地することにな
る。
【0062】内脚板16,17,18は、夫々山折れ線
13,14,15を対称軸として隣接する脚板10,1
1,12と対称形に形成される。また、各内脚板16,
17,18の辺縁には係合用突起34が形成され、係合
用突起34に対応して脚板10,11,12と座板4と
の間の山折れ線6,7,8上に係合用切れ線35が形成
される。係合用突起34は実施の形態1の場合と異な
り、係合用切れ線35に挿入しやすくするため先端が円
弧状に形成される。各脚板9,10,11,12を座板
4に対し山折れ線5,6,7,8上で山折りし、各内脚
板16,17,18を山折れ線13,14,15上で山
折りし、係合用突起34を係合用切れ線35に係止させ
ると台座部1の三方の脚が夫々二重の紙で強固に構成さ
れる。
【0063】表示部2は、座板4上に高く立ち上がるよ
うな形状に形成され、その谷折れ線31寄りの箇所に
は、第一の脚板9と座板4との間の山折れ線5上に穿設
される係合用切れ線36に対応するように舌状の係合用
突起37が切れ線37aにより形成される。第一の脚板
9が山折れ線5上で山折りされ、表示部2が谷折れ線3
1上で谷折りされ、係合用突起37が係合用切れ線36
に挿入されると、表示部2は座板4上に垂直に立ち上が
る。また、これにより台座部1の残りの一つの脚が第一
の脚板9の紙と表示部2の紙との二重の紙で強固に構成
される。この表示部2には、台座部1に装着される種苗
ポット32に対応した内容の表示が印刷等により表示さ
れる。
【0064】図13には、表示部の形状を長方形に形成
する展開図が示されているが、表示部の形状は長方形に
限定されず、谷折れ線31以外の部分に任意の直線ない
し曲線を有する形状であっても良い。
【0065】各接続板27,28,29,30には、脚
板9,10,11,12との間の二本の山折れ線19,
20,21,22,23,24,25,26の各交点を
始点とするように谷折れ線38,39,40,41が形
成される。各接続板27,28,29,30は山折れ線
19,20,21,22,23,24,25,26と谷
折れ線38,39,40,41で折り曲げられ、第一の
脚板9と表示部2との間又は第二乃至第四の脚板10,
11,12と内脚板16,17,18との間に折り込ま
れる。これにより、台座部1が四角錐台に組み立てられ
る。また、台座部1の脚の下縁に紙シートの山折れ線1
4,15が位置付けられ、この山折れ線14,15が接
地する。この山折れ線14,15は紙シートの防水層で
覆われているので、紙層への水の含浸が防止される。
【0066】また、第一の脚板9と表示部2には両者間
の谷折れ線31を対称軸として取っ手3の一端を係止す
る係止穴42,42が対称形に穿設され、第二の脚板1
0と内脚板16には両者間の山折れ線13を対称軸とし
て取っ手3の他端を係止する係止穴43,43が対称形
に穿設され、表示板2の上部には取っ手3の中間部が通
る切り込み線44が穿設される。係止穴42,43は望
ましくは脚の高さ方向に長い長穴に形成される。また、
係止穴42,43の互いに重合するもの同士は一方が他
方よりも若干大き目に形成される。上述のごとく台座部
1が組み立てられると、図12のごとく相対向する二つ
の脚に夫々係止穴42,43があくことになり、各係止
穴42,43に帯状の取っ手3の両端の返し片3a,3
aが係止される。また、取っ手3の中間は表示部2の上
部の切り込み線44に挿入され保持される。
【0067】上記支持穴33の縁には、起立片46が連
結され、起立片46に種苗ポット32の口縁32aに係
合する係止片47が連結される。起立片46及び係止片
47は支持穴33を打ち抜くためのブランク部上に形成
される。起立片46及び係止片47は各支持穴33に対
し一組又は複数組設けられる。起立片46は支持穴33
の縁に谷折れ線48を介して連結され、係止片47は起
立片46の先端に返し47aが形成されるように折れ線
49を介し連結される。起立片46は支持穴33上に突
出する種苗ポット32の側壁の高さ程度の長さを有し、
係止片47の返し47aは種苗ポット32の口縁32a
に引っ掛かるように形成される。
【0068】次に、上記構成のブランク板を組み立てる
手順の一例について説明する。
【0069】まず、第一乃至第四の脚板9,10,1
1,12を座板4との間の山折れ線5,6,7,8上で
山折し、内脚板16,17,18を山折れ線13,1
4,15上で山折りし、係合用突起34を係合用切れ線
35に係止させる。また、各接続板27,28,29,
30を山折れ線19,20,21,22,23,24,
25,26と谷折れ線38,39,40,41で折り曲
げ、第二乃至第四の脚板10,11,12と内脚板1
6,17,18との間に折り込む。これにより、図3に
示したと同様に、台座部1が四角錐台に組み立てられ、
表示部2が座板4から垂下する。台座部1が四角錐台で
あることにより、図6に示したと同様に途中まで組み立
てた状態でスタッキングが可能であり、保管、搬送時に
省スペース化を図ることができる。このスタッキングし
た状態で農家、農場、園芸店、販売店等に搬送、納入、
保管される。
【0070】農場等では半組立て品の種苗ポットキャリ
ーカートンのスタッキングされた山から一つずつ半組立
て品を取り出し、図4に示したと同様に表示部2を谷折
れ線31上で谷折りし、係合用突起37を係合用切れ線
36に挿入する。これにより、表示部2は座板4上に垂
直に立ち上がる。表示部2には台座部1に装着される種
苗ポット32に対応した内容が予め印刷等により表示さ
れており、表示部2が座板4上に垂直に立ち上がってい
ることから、展示効果が最大限に発揮される。
【0071】なお、実施の形態1の場合と同様に、台座
部1及び表示部2の組立てに際しては接着剤は不要であ
る。また、図5に示す取っ手3を表示部2の切り込み線
44に挿入し、次に取っ手3の両端を台座部1に形成さ
れた二箇所の係止穴42,43に夫々挿入し、返し片3
aを係止穴42,43の縁に引っ掛ける。これにより、
取っ手3はその両端のほか中間部が種苗ポットキャリー
カートンに保持され、種苗ポットキャリーカートンはバ
ランスよく提げられる。また、表示部2は取っ手3によ
り前後への倒れが防止されることから、展示効果が高め
られる。また、係止穴42,43は紙シートが二重にな
る部位に設けられるので、取っ手3の連結に必要な強度
が確保される。取っ手3はワンタッチで取り付けが可能
であり、また、種苗ポットキャリーカートンの廃棄時等
には、必要に応じて容易に分別可能である。
【0072】また、取っ手3の装着に前後して、座板4
の各支持穴33に種苗ポット32を挿入する。種苗ポッ
ト32を各支持穴33に挿入する際は、事前に起立片4
6を谷折れ線48上で折り起こす。種苗ポット32を支
持穴33に挿入した状態で、起立片46が種苗ポット3
2の側壁に沿って立ち上がり、起立片46に連結される
係止片47が種苗ポット32の口縁32aに臨む。そこ
で、係止片47を折れ線49上で折り曲げる等してその
返し47aを種苗ポット32の口縁32aに引っ掛け
る。これにより、種苗ポット32は支持穴33の縁と係
止片47との間で拘束され、出荷、展示、保管、販売中
に振動等が加わっても種苗ポット32が支持穴33から
脱落しなくなる。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、台座部と、台
座部の少なくとも一辺から起立する板状の表示部とが区
画形成され、台座部に鉢型容器の支持穴が穿設された、
表面に防水層が形成された紙シートを折り曲げることに
より組み立てられた鉢型容器キャリーカートンであり、
紙を主材とするシートで構成されるので、廃棄時に嵩張
らず、焼却も容易である。また、紙を主材に構成される
と同時に台座部の少なくとも一辺から板状の表示部が起
立するので、様々な情報を印刷等し表示することが可能
である。また、表示部に限らず他の箇所にもカラー印刷
を施すことが出来るので、商品名、使用上の注意等、ま
た種苗においては種苗の名称、育成時の注意事項、成長
後の写真等を表示し、店頭POPの効果を高めることが
できる。
【0074】請求項2の発明によれば、台座部の相対向
する二脚に帯状の取っ手の両端が係止され、取っ手の中
間が表示部の上部に係止された請求項1に記載の鉢型容
器キャリーカートンであり、帯状の取っ手の中間部が表
示部により支持され、取っ手は両端と中間の少なくとも
三点がカートンに係止されるので、カートンは安定的に
提げられる。従って、鉢型容器の内容物がこぼれたり、
種苗ポットにおいては苗を傷付けられたりすることなく
運搬される。
【0075】請求項3の発明によれば、台座部の下縁に
紙シートの山折れ線が位置付けられた請求項1又は請求
項2に記載の鉢型容器キャリーカートンであり、鉢型容
器キャリーカートンの底に紙シートの端が露出しないの
で、水が紙シート内に染み込み難くなり、鉢型容器キャ
リーカートンが長持ちする。
【0076】請求項4の発明によれば、台座部が四角錐
台に形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の鉢型容器キャリーカートンであるから、鉢型容器キャ
リーカートンの座りがよくなる。また、台座の部分で多
数の鉢型容器キャリーカートン同士を重ね合わせること
ができ、カートンの搬送が簡易化される。
【0077】請求項5の発明によれば、支持穴が、その
穴縁で把持する鉢型容器の底が台座部の底に略合致する
ような大きさに形成される請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載の鉢型容器キャリーカートンであるから、出
荷、展示、保管、販売中に鉢型容器が支持穴内でぐらつ
かなりようにすることができる。また、出荷、展示、保
管、販売中に鉢型容器の全重量が支持穴の回りにかかる
のを防止し、台座の変形を防止することができる。
【0078】また、請求項6の発明によれば、支持穴の
縁に起立片が谷折れ線を介して連結され、起立片に鉢型
容器の口縁に係止する係止片が連結された請求項1乃至
請求項5のいずれかに記載の鉢型容器キャリーカートン
であるから、起立片が鉢型容器の側壁に沿って立ち上が
り、起立片に連結される係止片が鉢型容器の口縁に係止
する。これにより、出荷、展示、保管、販売中に振動等
が加わっても鉢型容器が支持穴から脱落しないようにす
ることができる。また、起立片及び係止片は支持穴を形
成する際に打ち抜かれるブランク上に簡易に形成するこ
とができる。
【0079】請求項7の発明によれば、鉢型容器が種苗
ポットである請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
鉢型容器キャリーカートンであるから、種苗ポットを適
正に出荷、展示、保管、販売等することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る種苗ポットキャリーカートンを示
す斜視図である。
【図2】種苗ポットキャリーカートンの本体の展開図で
ある。
【図3】種苗ポットキャリーカートンの本体の半組立て
品を示す斜視図である。
【図4】種苗ポットキャリーカートンの本体の組立て完
成品を示す斜視図である。
【図5】取っ手の平面図である。
【図6】図3に示す半組立て品を多数積み重ねたものを
示す模式図である。
【図7】種苗ポットキャリーカートンの本体で種苗ポッ
トを支持した状態を示す模式図である。
【図8】本発明に係る種苗ポットキャリーカートンの他
の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】種苗ポットキャリーカートンの本体の展開図で
ある。
【図10】種苗ポットキャリーカートンの本体の半組立
て品を示す斜視図である。
【図11】種苗ポットキャリーカートンの本体の組立て
完成品を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る種苗ポットキャリーカートンの
更に他の実施の形態を示す斜視図である。
【図13】種苗ポットキャリーカートンの本体の展開図
である。
【符号の説明】
1…台座部 2,2a…表示部 3…取っ手 14,15…山折れ線 32…種苗ポット 32a…種苗ポットの口縁 33…支持穴 46…起立片 47…係止片 48…谷折れ線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B65D 5/50 B65D 71/00 BSE (72)発明者 飯島 淳 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 渡邊 尚志 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2B027 NC08 NC23 ND01 ND03 NE01 NE09 QA02 SA08 TA02 TA27 3E060 AA07 AB15 BB01 BC04 CB02 CB16 CB19 CC12 CC18 CC52 EA20 3E067 AA15 AB90 AC04 BA10A BB01A EE13 FC05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座部と、台座部の少なくとも一辺から
    起立する板状の表示部とが区画形成され、台座部に鉢型
    容器の支持穴が穿設された、表面に防水層が形成された
    紙シートを折り曲げることにより組み立てられたことを
    特徴とする鉢型容器キャリーカートン。
  2. 【請求項2】 台座部の相対向する二脚に帯状の取っ手
    の両端が係止され、取っ手の中間が表示部の上部に係止
    されたことを特徴とする請求項1に記載の鉢型容器キャ
    リーカートン。
  3. 【請求項3】 台座部の下縁に紙シートの山折れ線が位
    置付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の鉢型容器キャリーカートン。
  4. 【請求項4】 台座部が四角錐台に形成されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の鉢型
    容器キャリーカートン。
  5. 【請求項5】 支持穴は、その穴縁で把持する鉢型容器
    の底が台座部の底に略合致するような大きさに形成され
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の鉢型容器キャリーカートン。
  6. 【請求項6】 支持穴の縁に起立片が谷折れ線を介して
    連結され、起立片に鉢型容器の口縁に係合する係止片が
    連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載の鉢型容器キャリーカートン。
  7. 【請求項7】 鉢型容器が種苗ポットである請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載の鉢型容器キャリーカート
    ン。
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JP2007041605A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Boe Hydis Technology Co Ltd 液晶表示装置のバックライト構造体
JP2009011605A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Masashi Minegishi 運搬用花器ホルダー
JP2015123966A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 凸版印刷株式会社 搬送用トレー及びこれを製造するためのブランク

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