JP2002283129A - 鋼材の切断用金型 - Google Patents
鋼材の切断用金型Info
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- JP2002283129A JP2002283129A JP2001087478A JP2001087478A JP2002283129A JP 2002283129 A JP2002283129 A JP 2002283129A JP 2001087478 A JP2001087478 A JP 2001087478A JP 2001087478 A JP2001087478 A JP 2001087478A JP 2002283129 A JP2002283129 A JP 2002283129A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 初期投資額を少なくすると共に、かつ保全費
用も少なくすることができる一対の切断刃を備えた鋼材
の切断用金型を提供する。 【解決手段】 一対の切断刃は、被切断鋼材と対向する
部分に刃を形成したナイフがナイフホルダーに設けた開
口部の周囲に沿って刃が被切断鋼材と対向するように、
かつ被切断鋼材が通過できるようにそれぞれ複数配置さ
れていると共に、各ナイフが取り外し可能に組み付けて
構成されている。
用も少なくすることができる一対の切断刃を備えた鋼材
の切断用金型を提供する。 【解決手段】 一対の切断刃は、被切断鋼材と対向する
部分に刃を形成したナイフがナイフホルダーに設けた開
口部の周囲に沿って刃が被切断鋼材と対向するように、
かつ被切断鋼材が通過できるようにそれぞれ複数配置さ
れていると共に、各ナイフが取り外し可能に組み付けて
構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の切断刃を備
えた鋼材の切断用金型に関し、特に、H形鋼を切断する
のに好適な切断用金型に関する。
えた鋼材の切断用金型に関し、特に、H形鋼を切断する
のに好適な切断用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】H形鋼やT形鋼等の形鋼、鋼管さらには
帯鋼といったような長尺の鋼材を所定の長さに切断する
場合、それぞれ専用の切断用金型が用いられている。例
えば、H形鋼の切断には、図5、図6に示す切断用金型
が知られている。H形鋼の切断用金型は、固定刃40と移
動刃50とからなる一対の切断刃を備えており、固定刃40
および移動刃50は、搬送される長尺なH形鋼9が通過で
きる同一形状の孔型刃を有すると共に、移動刃50は、H
形鋼9の搬送方向と交叉する方向へ移動自在となるよう
に固定刃40に並設されている。
帯鋼といったような長尺の鋼材を所定の長さに切断する
場合、それぞれ専用の切断用金型が用いられている。例
えば、H形鋼の切断には、図5、図6に示す切断用金型
が知られている。H形鋼の切断用金型は、固定刃40と移
動刃50とからなる一対の切断刃を備えており、固定刃40
および移動刃50は、搬送される長尺なH形鋼9が通過で
きる同一形状の孔型刃を有すると共に、移動刃50は、H
形鋼9の搬送方向と交叉する方向へ移動自在となるよう
に固定刃40に並設されている。
【0003】図6中符号Zで示す矢印が移動方向であ
る。切断の際には、入側ガイド21により案内されて送り
ローラ22上を搬送されるH形鋼9を孔型刃に通し、固定
刃40に対して移動刃50を符号Zで示す矢印(ベースプレ
ート1となす角度α)の方向へ移動させることにより切
断する。切断後、移動刃50 をスプリング11等の機構に
より原位置に復帰させて、1回の切断動作が完了する。
より具体的には、ノッカー10をプレス等で叩くことによ
って移動刃50がスライドブロック7、7間に沿って移動
し、固定刃40との間でH形鋼9を切断し、その後、スプ
リング11によって押し戻されるプッシャー8によって原
位置に復帰する。なお、この切断用金型では、ベースプ
レート1、トップカバー2およびサイドカバー3で形成
された金型外枠の中に上記の一対の切断刃40 、50 、
リテーナー6、スライドブロック7およびプッシャー8
等が組み込まれている。
る。切断の際には、入側ガイド21により案内されて送り
ローラ22上を搬送されるH形鋼9を孔型刃に通し、固定
刃40に対して移動刃50を符号Zで示す矢印(ベースプレ
ート1となす角度α)の方向へ移動させることにより切
断する。切断後、移動刃50 をスプリング11等の機構に
より原位置に復帰させて、1回の切断動作が完了する。
より具体的には、ノッカー10をプレス等で叩くことによ
って移動刃50がスライドブロック7、7間に沿って移動
し、固定刃40との間でH形鋼9を切断し、その後、スプ
リング11によって押し戻されるプッシャー8によって原
位置に復帰する。なお、この切断用金型では、ベースプ
レート1、トップカバー2およびサイドカバー3で形成
された金型外枠の中に上記の一対の切断刃40 、50 、
リテーナー6、スライドブロック7およびプッシャー8
等が組み込まれている。
【0004】このようなH形鋼の一対の切断刃は、H形
鋼の寸法によっても異なるが、研磨して再利用の場合で
もその研磨回数は孔型刃の寸法制約により1、2回が限
界であり、普通に使用した場合、概ね5千回から一万回
程の切断回数で孔型刃の摩耗によって取替える必要が生
ずる。その際、かなり大きな刃物部材であって、高価で
ある移動刃および固定刃を取替えざるを得ないのが現状
である。
鋼の寸法によっても異なるが、研磨して再利用の場合で
もその研磨回数は孔型刃の寸法制約により1、2回が限
界であり、普通に使用した場合、概ね5千回から一万回
程の切断回数で孔型刃の摩耗によって取替える必要が生
ずる。その際、かなり大きな刃物部材であって、高価で
ある移動刃および固定刃を取替えざるを得ないのが現状
である。
【0005】また、被切断鋼材であるH形鋼は、小型の
ものから大型のものまで種々サイズがあって、これらの
サイズが異なるH形鋼を切断する場合、その寸法に応じ
た専用の切断用金型を用意する必要があり、多大な初期
投資が必要であった。そこでこれらの問題点を軽減する
ため、図7(a)、図7(b)に示すような移動刃50’
が提案されている。この移動刃50’と共に用いる固定刃
も同様な構造であって、このような一対の切断刃は、ナ
イフホルダー12にナイフ13をボルト等により組み付けた
ものである。
ものから大型のものまで種々サイズがあって、これらの
サイズが異なるH形鋼を切断する場合、その寸法に応じ
た専用の切断用金型を用意する必要があり、多大な初期
投資が必要であった。そこでこれらの問題点を軽減する
ため、図7(a)、図7(b)に示すような移動刃50’
が提案されている。この移動刃50’と共に用いる固定刃
も同様な構造であって、このような一対の切断刃は、ナ
イフホルダー12にナイフ13をボルト等により組み付けた
ものである。
【0006】しかしながら、このナイフ13は、上述の場
合と同様に、一体の刃物部材に孔型刃を形成したナイフ
13であって、上記の一対の切断刃40 ,50 を縮小した
ものに過ぎず、このような一体の刃物部材に孔型刃を形
成したナイフ13では、刃先の摩耗の程度が位置によって
異なったり、部分的に刃先が欠けたりした場合、縮小し
たとはいえ、ナイフ13そのものを取替えざるを得ないの
で、保守費用がまだ高いという問題が残っていた。
合と同様に、一体の刃物部材に孔型刃を形成したナイフ
13であって、上記の一対の切断刃40 ,50 を縮小した
ものに過ぎず、このような一体の刃物部材に孔型刃を形
成したナイフ13では、刃先の摩耗の程度が位置によって
異なったり、部分的に刃先が欠けたりした場合、縮小し
たとはいえ、ナイフ13そのものを取替えざるを得ないの
で、保守費用がまだ高いという問題が残っていた。
【0007】また、一体の刃物部材に孔型刃を形成した
ナイフは、サイズが異なるH形鋼を切断する場合、その
寸法に応じた専用の切断用金型を用意する必要があり、
多大な初期投資が必要であるという問題は解決できてい
なかった。
ナイフは、サイズが異なるH形鋼を切断する場合、その
寸法に応じた専用の切断用金型を用意する必要があり、
多大な初期投資が必要であるという問題は解決できてい
なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題は、H形鋼
に限らず、T形鋼等の形鋼、鋼管さらには帯鋼といった
ような長尺の鋼材を所定の長さに切断する場合でも同様
である。そこで、本発明の目的は、上記従来技術の鋼材
の切断用金型における問題点を解消することにあり、初
期投資額を少なくすると共に、かつ保全費用も少なくす
ることができる一対の切断刃を備えた鋼材の切断用金型
を提供することにある。
に限らず、T形鋼等の形鋼、鋼管さらには帯鋼といった
ような長尺の鋼材を所定の長さに切断する場合でも同様
である。そこで、本発明の目的は、上記従来技術の鋼材
の切断用金型における問題点を解消することにあり、初
期投資額を少なくすると共に、かつ保全費用も少なくす
ることができる一対の切断刃を備えた鋼材の切断用金型
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被切断鋼材の
搬送方向と交叉する方向に移動する移動刃と、該移動刃
に対して搬送方向に並設された固定刃とからなる一対の
切断刃を備えた鋼材の切断用金型であって、前記一対の
切断刃は、前記被切断鋼材と対向する部分に刃を形成し
たナイフがナイフホルダーに設けた開口部の周囲に沿っ
て前記刃が前記被切断鋼材と対向するように、かつ前記
被切断鋼材が通過できるようにそれぞれ複数配置されて
いると共に、各ナイフが取り外し可能に組み付けて構成
されていることを特徴とする鋼材の切断用金型とするこ
とによって、上記の課題を解決した。
搬送方向と交叉する方向に移動する移動刃と、該移動刃
に対して搬送方向に並設された固定刃とからなる一対の
切断刃を備えた鋼材の切断用金型であって、前記一対の
切断刃は、前記被切断鋼材と対向する部分に刃を形成し
たナイフがナイフホルダーに設けた開口部の周囲に沿っ
て前記刃が前記被切断鋼材と対向するように、かつ前記
被切断鋼材が通過できるようにそれぞれ複数配置されて
いると共に、各ナイフが取り外し可能に組み付けて構成
されていることを特徴とする鋼材の切断用金型とするこ
とによって、上記の課題を解決した。
【0010】また、本発明では、前記ナイフ間に刃を形
成していないスペーサーを取り外し可能に組み付けてな
ることが、ナイフの形状を簡単にすることができて、初
期投資額および保全費用をより少なくすることができる
ので好ましい。またさらに、本発明では、前記ナイフを
ボルトによって組み付けることが、ナイフの組み付け、
取り替えを簡単に行える構造にできて、初期投資額およ
び保全費用をよりさらに少なくすることができるので好
ましい。
成していないスペーサーを取り外し可能に組み付けてな
ることが、ナイフの形状を簡単にすることができて、初
期投資額および保全費用をより少なくすることができる
ので好ましい。またさらに、本発明では、前記ナイフを
ボルトによって組み付けることが、ナイフの組み付け、
取り替えを簡単に行える構造にできて、初期投資額およ
び保全費用をよりさらに少なくすることができるので好
ましい。
【0011】そのうえに、本発明では、前記のナイフを
厚みが同じで、刃の位置が異なる短形状のナイフAと短
形状のナイフBとし、前記一対の切断刃を互いに向かい
合う面から見て、前記移動刃のナイフホルダーに設けた
開口部の上部と、前記固定刃のナイフホルダーに設けた
開口部の下部にナイフAをそれぞれ組み付け、かつ前記
移動刃のナイフホルダーに設けた開口部の左、右および
前記固定刃のナイフホルダーに設けた開口部の左、右に
ナイフBをそれぞれ組み付けてなることが、鋼材である
H形鋼を切断するうえで、初期投資額および保全費用を
一段と少なくすることができるので好ましい。
厚みが同じで、刃の位置が異なる短形状のナイフAと短
形状のナイフBとし、前記一対の切断刃を互いに向かい
合う面から見て、前記移動刃のナイフホルダーに設けた
開口部の上部と、前記固定刃のナイフホルダーに設けた
開口部の下部にナイフAをそれぞれ組み付け、かつ前記
移動刃のナイフホルダーに設けた開口部の左、右および
前記固定刃のナイフホルダーに設けた開口部の左、右に
ナイフBをそれぞれ組み付けてなることが、鋼材である
H形鋼を切断するうえで、初期投資額および保全費用を
一段と少なくすることができるので好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、被切断鋼材をH形鋼とし
た場合を例に、本発明の鋼材の切断用金型について図1
〜図4を用いて説明する。本発明の一例のH形鋼の切断
用金型は、図1、図2に示すような一対の切断刃4,5
を、例えば、図5に示した金型切断刃40、50の代わりに
組み込んだものである。
た場合を例に、本発明の鋼材の切断用金型について図1
〜図4を用いて説明する。本発明の一例のH形鋼の切断
用金型は、図1、図2に示すような一対の切断刃4,5
を、例えば、図5に示した金型切断刃40、50の代わりに
組み込んだものである。
【0013】ここで、図1は、H形鋼の切断用金型に備
えられた一対の切断刃4,5を示す縦断面図であり、図
2は一対の切断刃4、5におけるナイフの組み付け状態
を示す正面図である。図2(a)は、図1のC−C矢視
図であって、移動刃5におけるナイフの組み付け状態を
示す正面図であり、図2(b)は、図1のD−D矢視図
であって、固定刃4におけるナイフの組み付け状態を示
す正面図である。
えられた一対の切断刃4,5を示す縦断面図であり、図
2は一対の切断刃4、5におけるナイフの組み付け状態
を示す正面図である。図2(a)は、図1のC−C矢視
図であって、移動刃5におけるナイフの組み付け状態を
示す正面図であり、図2(b)は、図1のD−D矢視図
であって、固定刃4におけるナイフの組み付け状態を示
す正面図である。
【0014】このように、本発明に用いるH形鋼9を切
断する一対の切断刃4,5は、被切断鋼材であるH形鋼
9の搬送方向と交叉する方向に移動する移動刃5と、こ
の移動刃5に対して搬送方向に並設された固定刃4とか
らなる。この移動刃5並びに固定刃4は、図1、図2に
示すように、それぞれのナイフホルダー14、18に設けた
開口部19の周囲に刃を形成したナイフが複数個組み付け
てある。この開口部19は、H形鋼9が内部を通過できる
ように設けてあり、開口部19の周囲には、ナイフが複数
個組み付けることができる段差部が形成してあり、段差
部は各ナイフを組み付けた状態で、図1に示すように、
移動刃5と固定刃4との互いに向かい合う面が密着する
ように形成されている。
断する一対の切断刃4,5は、被切断鋼材であるH形鋼
9の搬送方向と交叉する方向に移動する移動刃5と、こ
の移動刃5に対して搬送方向に並設された固定刃4とか
らなる。この移動刃5並びに固定刃4は、図1、図2に
示すように、それぞれのナイフホルダー14、18に設けた
開口部19の周囲に刃を形成したナイフが複数個組み付け
てある。この開口部19は、H形鋼9が内部を通過できる
ように設けてあり、開口部19の周囲には、ナイフが複数
個組み付けることができる段差部が形成してあり、段差
部は各ナイフを組み付けた状態で、図1に示すように、
移動刃5と固定刃4との互いに向かい合う面が密着する
ように形成されている。
【0015】そして、図1、図2(a)に示すように、
移動刃5のナイフホルダー14には、開口部19の上部にナ
イフ15a が組み付けてあり、かつ開口部19の左右にナイ
フ16a が組み付けてある。また、図1、図2(b)に示
すように、もう一方の固定刃4のナイフホルダー18に
は、開口部19の下部にナイフ15b が組み付けてあり、か
つ開口部19の左右にナイフ16b が組み付けてある。さら
に、移動刃5のナイフホルダー14に設けた開口部の上部
のナイフ15a と開口部の左、右のナイフ16a 間にそれぞ
れ刃を形成していないスペーサー17を組み付けると共
に、固定刃4のナイフホルダー18に設けた開口部の左、
右のナイフ16b と開口部の下部15b のナイフとの間にス
ペーサー17を組み付けてある。
移動刃5のナイフホルダー14には、開口部19の上部にナ
イフ15a が組み付けてあり、かつ開口部19の左右にナイ
フ16a が組み付けてある。また、図1、図2(b)に示
すように、もう一方の固定刃4のナイフホルダー18に
は、開口部19の下部にナイフ15b が組み付けてあり、か
つ開口部19の左右にナイフ16b が組み付けてある。さら
に、移動刃5のナイフホルダー14に設けた開口部の上部
のナイフ15a と開口部の左、右のナイフ16a 間にそれぞ
れ刃を形成していないスペーサー17を組み付けると共
に、固定刃4のナイフホルダー18に設けた開口部の左、
右のナイフ16b と開口部の下部15b のナイフとの間にス
ペーサー17を組み付けてある。
【0016】各ナイフの組み付けはボルト20により行っ
ている。ナイフ15a 、15b は上、下フランジ9a、9cの外
面と対向する部分に刃をそれぞれ形成した同じ寸法のナ
イフAであり、ナイフ16a 、16b は上記のナイフ15a 、
15b とは刃の位置が異なるものであって、上、下フラン
ジ9a、9cの内面と対向する部分およびウエブ9bと対向す
る部分にそれぞれ刃を形成した同じ寸法のナイフBであ
る。ナイフ15a 、15b およびナイフ16a 、16b は、同じ
の厚みを有する矩形状のナイフであり、短形状の刃物部
材に刃を形成したものであって、刃はH形鋼9と対向す
る部分に形成してある。
ている。ナイフ15a 、15b は上、下フランジ9a、9cの外
面と対向する部分に刃をそれぞれ形成した同じ寸法のナ
イフAであり、ナイフ16a 、16b は上記のナイフ15a 、
15b とは刃の位置が異なるものであって、上、下フラン
ジ9a、9cの内面と対向する部分およびウエブ9bと対向す
る部分にそれぞれ刃を形成した同じ寸法のナイフBであ
る。ナイフ15a 、15b およびナイフ16a 、16b は、同じ
の厚みを有する矩形状のナイフであり、短形状の刃物部
材に刃を形成したものであって、刃はH形鋼9と対向す
る部分に形成してある。
【0017】刃物部材の材質は、特に限定されないが、
H形鋼を切断するためには、合金工具鋼、なかでもSKD-
11とするのが強度、コストの点で望ましく、各ナイフの
厚みは、切断するH形鋼の寸法、材質によって適宜な値
とすることができるが、それぞれH形鋼の上、下フラン
ジ9a、9cの内、外面およびウエブ9bの面に対して刃が平
行に形成されている複数のナイフによりH形鋼を切断す
る場合には、30〜50mmとするのが、刃が欠けたり、摩耗
を抑制できるので望ましい。
H形鋼を切断するためには、合金工具鋼、なかでもSKD-
11とするのが強度、コストの点で望ましく、各ナイフの
厚みは、切断するH形鋼の寸法、材質によって適宜な値
とすることができるが、それぞれH形鋼の上、下フラン
ジ9a、9cの内、外面およびウエブ9bの面に対して刃が平
行に形成されている複数のナイフによりH形鋼を切断す
る場合には、30〜50mmとするのが、刃が欠けたり、摩耗
を抑制できるので望ましい。
【0018】なお、図1中の矢印YはH形鋼9の搬送方
向を示す。このように、本発明に用いる移動刃5は、H
形鋼9と対向する部分に刃を形成した複数個のナイフ、
すなわち、ナイフ15a 並びに2つのナイフ16a がナイフ
ホルダー14に設けた開口部19の周囲に沿って上記の刃が
H形鋼9に対向するように、かつH形鋼が通過できるよ
うに配置されていると共に、ナイフ15a 並びに2つのナ
イフ16a が取り外し可能に組み付けて構成されている。
向を示す。このように、本発明に用いる移動刃5は、H
形鋼9と対向する部分に刃を形成した複数個のナイフ、
すなわち、ナイフ15a 並びに2つのナイフ16a がナイフ
ホルダー14に設けた開口部19の周囲に沿って上記の刃が
H形鋼9に対向するように、かつH形鋼が通過できるよ
うに配置されていると共に、ナイフ15a 並びに2つのナ
イフ16a が取り外し可能に組み付けて構成されている。
【0019】また本発明に用いる固定刃4も同様に、H
形鋼9と対向する部分に刃を形成したナイフ15b 並びに
2つのナイフ16b がナイフホルダー18に設けた開口部19
の周囲に沿って上記の刃がH形鋼9に対向するように、
かつH形鋼が通過できるように配置されていると共に、
ナイフ15a 並びに2つのナイフ16a が取り外し可能に組
み付けて構成されている。
形鋼9と対向する部分に刃を形成したナイフ15b 並びに
2つのナイフ16b がナイフホルダー18に設けた開口部19
の周囲に沿って上記の刃がH形鋼9に対向するように、
かつH形鋼が通過できるように配置されていると共に、
ナイフ15a 並びに2つのナイフ16a が取り外し可能に組
み付けて構成されている。
【0020】そして、一対の切断刃4、5によるH形鋼
の切断は、一対の切断刃4、5を組み込んだ切断用金型
により、移動刃5を図2(a)中の矢印Zで示す方向に
斜めに移動することにより、図1に示す移動刃5と固定
刃4との間で行われる。その際、移動刃5と固定刃4に
よるH形鋼9の切断は、図3に示すように、固定刃4と
移動刃5との互いに向かい合う面から見て、上フランジ
9Aは、移動刃5のナイフ15a と固定刃4の左右のナイフ
16b 間で切断され、下フランジ9Bは、固定刃4のナイフ
15b と移動刃5の左右のナイフ16a 間で切断され、ウェ
ブ9Cは、移動刃5の右のナイフ16a と固定刃4の右のナ
イフ16b の間で切断される。
の切断は、一対の切断刃4、5を組み込んだ切断用金型
により、移動刃5を図2(a)中の矢印Zで示す方向に
斜めに移動することにより、図1に示す移動刃5と固定
刃4との間で行われる。その際、移動刃5と固定刃4に
よるH形鋼9の切断は、図3に示すように、固定刃4と
移動刃5との互いに向かい合う面から見て、上フランジ
9Aは、移動刃5のナイフ15a と固定刃4の左右のナイフ
16b 間で切断され、下フランジ9Bは、固定刃4のナイフ
15b と移動刃5の左右のナイフ16a 間で切断され、ウェ
ブ9Cは、移動刃5の右のナイフ16a と固定刃4の右のナ
イフ16b の間で切断される。
【0021】ここで、寸法が異なるH形鋼を切断する場
合、例えば、高さ寸法が異なるH形鋼を切断する場合に
は、移動刃5のナイフ15b は図3に示したものと同じ形
状のものを使用し、その他のナイフについては15a 、16
a 、16b に代えて、H形鋼の寸法に応じて、図4に示す
ように、15a ’、16a ’、16b ’を組み付けるだけで切
断が可能になる。スペーサー17は同じものである。
合、例えば、高さ寸法が異なるH形鋼を切断する場合に
は、移動刃5のナイフ15b は図3に示したものと同じ形
状のものを使用し、その他のナイフについては15a 、16
a 、16b に代えて、H形鋼の寸法に応じて、図4に示す
ように、15a ’、16a ’、16b ’を組み付けるだけで切
断が可能になる。スペーサー17は同じものである。
【0022】切断するH形鋼のフランジの厚みが変わっ
た場合には、フランジの厚みに応じた刃を形成していな
いスペーサーを組み付けるようにすればよい。以上説明
したようにH形鋼の切断用金型の一例では、上記のよう
な構成としたので、刃が欠けたり、摩耗が進んだナイフ
のみを取替えることができるために、保全費用を少なく
することができると共に、切断するH形鋼の寸法に応じ
たナイフを所定の位置に組み付けることによって、一つ
の金型で数種類のH形鋼のサイズに対応できるから、初
期投資額を少なくすることができる。
た場合には、フランジの厚みに応じた刃を形成していな
いスペーサーを組み付けるようにすればよい。以上説明
したようにH形鋼の切断用金型の一例では、上記のよう
な構成としたので、刃が欠けたり、摩耗が進んだナイフ
のみを取替えることができるために、保全費用を少なく
することができると共に、切断するH形鋼の寸法に応じ
たナイフを所定の位置に組み付けることによって、一つ
の金型で数種類のH形鋼のサイズに対応できるから、初
期投資額を少なくすることができる。
【0023】また、上記のナイフ間に刃を形成していな
いスペーサーを取り外し可能に組み付けてなることが、
ナイフの形状を簡単にすることができて、初期投資額お
よび保全費用をより少なくすることができるので好まし
い。またさらに、本発明では、ナイフをボルトによって
組み付けることが、ナイフの組み付け、取り替えを簡単
に行える構造にできて、初期投資額および保全費用をよ
りさらに少なくすることができるので好ましい。
いスペーサーを取り外し可能に組み付けてなることが、
ナイフの形状を簡単にすることができて、初期投資額お
よび保全費用をより少なくすることができるので好まし
い。またさらに、本発明では、ナイフをボルトによって
組み付けることが、ナイフの組み付け、取り替えを簡単
に行える構造にできて、初期投資額および保全費用をよ
りさらに少なくすることができるので好ましい。
【0024】以上の説明ではH形鋼を切断する切断用金
型を例に説明したが、H形鋼以外のT形鋼等の形鋼、鋼
管さらには帯鋼といったような長尺の鋼材を所定の長さ
に切断する場合にも、上記のように、被切断鋼材と対向
する部分に刃を形成したナイフがナイフホルダーに設け
た開口部の周囲に沿って上記の刃が被切断鋼材と対向す
るように、かつ被切断鋼材が通過できるように複数配置
されていると共に、各ナイフが取り外し可能に組み付け
て構成されている一対の切断刃を備えた専用の切断用金
型とすることにより、H形鋼を切断する場合と同様な効
果を奏することができることについては説明するまでも
ない。
型を例に説明したが、H形鋼以外のT形鋼等の形鋼、鋼
管さらには帯鋼といったような長尺の鋼材を所定の長さ
に切断する場合にも、上記のように、被切断鋼材と対向
する部分に刃を形成したナイフがナイフホルダーに設け
た開口部の周囲に沿って上記の刃が被切断鋼材と対向す
るように、かつ被切断鋼材が通過できるように複数配置
されていると共に、各ナイフが取り外し可能に組み付け
て構成されている一対の切断刃を備えた専用の切断用金
型とすることにより、H形鋼を切断する場合と同様な効
果を奏することができることについては説明するまでも
ない。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、複数のナイフをナイフ
ホルダーに設けた開口部の周囲に沿って組み付けた一対
の切断刃を備えたことによって、一つの金型で数種類の
鋼材の寸法に対応できるため、最小限の金型型枠を用意
するだけでよいから、初期投資額を少なくできる。
ホルダーに設けた開口部の周囲に沿って組み付けた一対
の切断刃を備えたことによって、一つの金型で数種類の
鋼材の寸法に対応できるため、最小限の金型型枠を用意
するだけでよいから、初期投資額を少なくできる。
【0026】さらに、本発明によれば、刃が欠けたり、
摩耗が進んだナイフのみを取替えることができるので、
保全費用も少なくすることができる。この結果、鋼材の
切断コストを削減できるという産業上多大な効果を奏す
ることができる。
摩耗が進んだナイフのみを取替えることができるので、
保全費用も少なくすることができる。この結果、鋼材の
切断コストを削減できるという産業上多大な効果を奏す
ることができる。
【図1】本発明に用いる一例の一対の切断刃を示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】本発明に用いる一例の(a)は移動刃の正面
図、(b)は固定刃の正面図である。
図、(b)は固定刃の正面図である。
【図3】本発明に用いる一対の切断刃による切断時の接
触状態を示す(a)は移動刃の正面図、(b)は固定刃
の正面図である。
触状態を示す(a)は移動刃の正面図、(b)は固定刃
の正面図である。
【図4】本発明に用いる他の例の(a)は移動刃の正面
図、(b)は固定刃の正面図である。
図、(b)は固定刃の正面図である。
【図5】H形鋼の切断用金型の一例の縦断面図である。
【図6】従来の移動刃を示す正面図であって、図5のA
−A断面図である。
−A断面図である。
【図7】従来の他の移動刃を示す(a)は正面図、
(b)はB−B断面図である。
(b)はB−B断面図である。
1 ベースプレート 2 トップカバー 3 サイドカバー 4、40 固定刃 5、50、50’ 移動刃 7 リテーナー 8 プッシャー 9 H形鋼(被切断鋼材) 9a、9c フランジ 9b ウエブ 10 ノッカー 11 スプリング 12、14、18 ナイフホルダー 13 ナイフ 15a 、15b 、154 ’ ナイフ(A) 16a 、16b 、16a ’、16b ’ ナイフ(B) 17 スペーサー 19 開口部 20 ボルト 21 入側ガイド 22 送りローラ
Claims (4)
- 【請求項1】 被切断鋼材の搬送方向と交叉する方向に
移動する移動刃と、該移動刃に対して搬送方向に並設さ
れた固定刃とからなる一対の切断刃を備えた鋼材の切断
用金型であって、前記一対の切断刃は、前記被切断鋼材
と対向する部分に刃を形成したナイフがナイフホルダー
に設けた開口部の周囲に沿って前記刃が前記被切断鋼材
と対向するように、かつ前記被切断鋼材が通過できるよ
うにそれぞれ複数配置されていると共に、各ナイフが取
り外し可能に組み付けて構成されていることを特徴とす
る鋼材の切断用金型。 - 【請求項2】 前記ナイフ間に刃を形成していないスペ
ーサーを取り外し可能に組み付けてなることを特徴とす
る請求項1に記載の鋼材の切断用金型。 - 【請求項3】 前記ナイフをボルトによって組み付ける
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鋼材の切断
用金型。 - 【請求項4】 前記ナイフを厚みが同じで刃の位置が異
なる短形状のナイフAと短形状のナイフBとし、前記一
対の切断刃を互いに向かい合う面から見て、前記移動刃
のナイフホルダーに設けた開口部の上部と、前記固定刃
のナイフホルダーに設けた開口部の下部にナイフAをそ
れぞれ組み付け、かつ前記移動刃のナイフホルダーに設
けた開口部の左、右および前記固定刃のナイフホルダー
に設けた開口部の左、右にナイフBをそれぞれ組み付け
てなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の鋼材の切断用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087478A JP2002283129A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 鋼材の切断用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087478A JP2002283129A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 鋼材の切断用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002283129A true JP2002283129A (ja) | 2002-10-03 |
Family
ID=18942721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001087478A Pending JP2002283129A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 鋼材の切断用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002283129A (ja) |
-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001087478A patent/JP2002283129A/ja active Pending
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