JP2002282954A - パーキングギヤおよびその成形方法・装置 - Google Patents

パーキングギヤおよびその成形方法・装置

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JP2002282954A
JP2002282954A JP2001088356A JP2001088356A JP2002282954A JP 2002282954 A JP2002282954 A JP 2002282954A JP 2001088356 A JP2001088356 A JP 2001088356A JP 2001088356 A JP2001088356 A JP 2001088356A JP 2002282954 A JP2002282954 A JP 2002282954A
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cylindrical portion
parking gear
work
serration
liquid
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JP2001088356A
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Yasutomo Nagai
康友 永井
Takashi Kuwata
尚 桑田
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Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材から成形できると共に歯部及びセレーシ
ョン部の強度を充分に確保できるパーキングギヤおよび
その成形方法・装置を提供する。 【解決手段】 外筒部13と、内筒部14と、これら外
筒部13と内筒部14との底端部同士をつなぐ底板部1
5からなるワーク11を形成し、外筒部13と内筒部1
4との間に液体23を充填し、その状態で外筒部13と
内筒部14との間を蓋して軸方向に押圧し、その押圧力
および押圧によって圧縮加圧される液体23の液圧とに
よって、ワーク11の外筒部13を増肉しつつ径方向外
方へ押し拡げて径方向外方に配置された外側転写型19
に押し付けて歯部を成形すると共に、内筒部14を増肉
しつつ径方向内方へ押し込んで径方向内方に配置された
内側転写型21に押付けてセレーション部を成形するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のパーキング
ギヤおよびその成形方法・装置に係り、特に、板材から
一体成形したパーキングギヤおよびその成形方法・装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパーキングギヤの一例を図8に示
す。
【0003】図に示すように、パーキングギヤ50は略
円板形状に形成されており、円板部51の外周部に矩形
状の歯部52が設けられ、内周部にセレーション部53
が設けられている。
【0004】このようなパーキングギヤ50は、オート
マチィック車両における変速機の出力軸等にセレーショ
ン部53を嵌め合わせて結合され、車両の駐車時に、矩
形状の歯部52に図示しないロックピースが噛み合うこ
とによって、出力軸をロックして車両が動きだすことを
防止するものである。従って、歯部52には高い強度が
必要とされる。なお、一般に歯部52の厚さh2 は8〜
10mm程度、パーキングギヤ50全体の外径は150
〜200mm程度である。また、セレーション部53
は、回転軸と嵌め合わせる部分であるため、歯部52や
円板部51と比べて長さ(図8における厚さ)が必要と
される。
【0005】従来、パーキングギヤ50には熱間鍛造品
が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱間鍛
造品は寸法精度が悪いため歯部52に機械加工やシェー
ビング加工を施す必要があるうえに、セレーション部5
3は機械加工によって形成しているため、工程数が多く
製造コストが高かった。
【0007】また、歯部52と比較して、高い強度が必
要とされない円板部51はなるべく肉厚を薄くして軽量
化を図ることが好ましいが、熱間鍛造品ではあまり薄肉
の加工ができないため、重量が重くなる問題があった。
そこで従来、軽量化のために円板部51の一部をくりぬ
いて肉抜き穴54を形成するようにしているが、より軽
量化されたパーキングギヤが望まれていた。
【0008】そこで、軽量化のために、通常の金型によ
るプレス加工によって板材からパーキングギヤを成形し
ようした場合、図9に示すように、歯部52の角部55
が丸くなってしまう。上記のように歯部52はロックピ
ースと噛み合って出力軸を固定するものであるため、こ
のように角部55が丸くなることは好ましくない。ま
た、通常のプレス加工によって板材から成形した場合、
歯部52の幅w2 は板材の板厚となるため、強度が低下
してしまう問題があった。これらのことから、通常の金
型によるプレス加工によって板材からパーキングギヤを
成形することは現実的ではなかった。
【0009】更に、転造加工で歯部52を加工しようと
しても、矩形状の歯部52は噛み合って回転するもので
はないため、転造加工では加工できない。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、板材から成形できると共に歯部及びセレーション部
の強度を充分に確保できるパーキングギヤおよびその成
形方法・装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明に係るパーキングギヤの成形方法は、外筒
部およびその内方の内筒部並びにこれら外筒部と内筒部
との底端部同士をつなぐ底板部からなるワークを形成
し、該ワークの外筒部と内筒部との間に液体を充填し、
その状態で外筒部と内筒部との間を蓋して軸方向に押圧
し、その押圧力および押圧によって圧縮加圧される上記
液体の液圧とによって、ワークの外筒部を増肉しつつ径
方向外方へ押し拡げて径方向外方に配置された外側転写
型に押し付けて上記歯部を成形すると共に、上記内筒部
を増肉しつつ径方向内方へ押し込んで径方向内方に配置
された内側転写型に押付けて上記セレーション部を成形
するようにしたものである。
【0012】これによれば、板材からパーキングギヤを
成形できるため軽量化が図れる。また、歯部及びセレー
ション部が板材から増肉されるため、充分な強度を確保
できる。更に、歯部の機械加工やシェービング加工及び
セレーション部の機械加工が不要であるため工程数を少
なくでき、製造コストが低減できる。
【0013】第2の発明に係るパーキングギヤの成形装
置は、外筒部およびその内方の内筒部並びにこれら外筒
部と内筒部との底端部同士をつなぐ底板部からなるワー
クの外筒部と内筒部との間に液体を充填するための充填
手段と、ワークの外筒部と内筒部との間に液体が充填さ
れた状態で、外筒部と内筒部との間を蓋して軸方向に押
圧する軸力パンチと、上記外筒部の径方向外方に配置さ
れ、成形すべき歯形形状に形成された歯形転写面を内面
に有する外側転写型と、上記内筒部の径方向内方に配置
され、成形すべきセレーション形状に形成されたセレー
ション転写面を外面に有する内側転写型とからなるもの
である。この「パーキングギヤの成形装置」は、上記第
1の発明に係る「パーキングギヤの成形方法」の実施に
用いられる。
【0014】第3の発明に係るパーキングギヤは、外周
部に歯部を有し、内周部にセレーション部を有するパー
キングギヤであって、板材から一体成形されたものであ
る。
【0015】第3の発明に係るパーキングギヤは、外筒
部およびその内方の内筒部並びにこれら外筒部と内筒部
との底端部同士をつなぐ底板部からなるワークを形成
し、該ワークの外筒部と内筒部との間に液体を充填し、
その状態で外筒部と内筒部との間を蓋して軸方向に押圧
し、その押圧力および押圧によって圧縮加圧される上記
液体の液圧とによって、ワークの外筒部を増肉しつつ径
方向外方へ押し拡げて径方向外方に配置された外側転写
型に押し付けて歯部を成形すると共に、上記内筒部を増
肉しつつ径方向内方へ押し込んで径方向内方に配置され
た内側転写型に押し付けてセレーション部を成形して成
形するようにしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】図1は、本実施形態に係るパーキングギヤ
の成形装置を示す断面図であり、図1(a)が成形前、
図1(b)が成形後を示している。
【0018】図1に示すように、プレス装置の下台10
の上面には、ワーク11を載置するための載置台12が
取り付けられている。ワーク11は、図4に示すよう
に、所定の外径を有する外筒部13と、その内方の内筒
部14と、それら外筒部13と内筒部14との底端部同
士をつなぐ底板部15とからなり、その底板部15が載
置台12上に当接するように載置される。載置台12の
外周部には、後述する外側転写型19の歯形転写面20
と歯合する歯部16が形成されており、内周部には、後
述する内側転写型21のセレーション転写面22と嵌合
するセレーション部17が形成されている。
【0019】また、下台10の上面には、載置台12及
びその上に載置されたワーク11の外筒部13の外側に
位置して円筒形状の外側転写型19が取り付けられてい
る。外側転写型19の内周部には、成形すべきパーキン
グギヤの歯部と同形状に形成された歯形転写面20が形
成されている。歯形転写面20の下部は、載置台12の
外周部の歯部16と歯合している。
【0020】更に、下台10の上面には、載置台12及
びその上に載置されたワーク11の内筒部14の内側に
位置して円柱形状の内側転写型21が取り付けられてい
る。内側転写型21の外周部には、成形すべきパーキン
グギヤのセレーション部と同形状に形成されたセレーシ
ョン転写面22が形成されている。セレーション転写面
22の下部は、載置台12の内周部のセレーション部1
7と嵌合している。
【0021】また下台10には、載置台12、外側転写
型19及び内側転写型21を収容すると共に、内部に液
体(オイル又は水)23が充填された液槽24が設けら
れている。載置台12、外側転写型19及び内側転写型
21は、液槽24内で液面下に浸漬された状態となる。
従って、ワーク11を載置台12上に載置すると、外筒
部13と内筒部14との間に液体23が充填される。
【0022】他方、プレス装置の上台25の下面には、
円筒状の軸力パンチ26が取り付けられている。軸力パ
ンチ26の外周部には外側転写型19の歯形転写面20
と歯合する歯部27が形成されており、内周部には内側
転写型21のセレーション転写面22と嵌合するセレー
ション部29が形成されている。軸力パンチ26の下面
は成形時にワーク11の外筒部13及び内筒部14の上
側端面と当接して、外筒部13と内筒部14との間に充
填された液体23が漏れないようにシールする機能も有
している。
【0023】ワーク11は、上台25を上昇させて軸力
パンチ26を外側転写型19及び内側転写型21から上
方に離間させた状態で、その底板部15を下側にして載
置台12上に載置される。そうすると、ワーク11の外
筒部13と内筒部14との間に液体23が充填される。
その後、上台25が下降されて、軸力パンチ26の下面
が外筒部13及び内筒部14の上側端面と当接して、外
筒部13と内筒部14との間を蓋する。この結果、軸力
パンチ26の下面、ワーク11の外筒部13の内面、内
筒部14の外面、底板部15の上面とによって、リング
状の圧縮室30が区画される。
【0024】軸力パンチ26には、圧縮室30内の液体
23の液圧を適正値に保つためのリリーフ手段33が接
続されている。リリーフ手段33は、軸力パンチ26内
に形成された液体通路31と、液体通路31に接続され
たリリーフ弁32とからなる。液圧の適正値は、成形す
べきパーキングギヤの形状、ワーク11の板厚及び材質
等から適宜設定される。パンチ26が下降すると圧縮室
30内の液体23の体積が減少して液圧が上昇する。こ
の液圧が適正値を越えると液体23の一部がリリーフ弁
32から液槽24内へと戻される。
【0025】ここで、リリーフ手段33を設けずに、軸
力パンチ26が下死点に位置したときに、圧縮室30内
の内圧(液圧)が適正値となるように設定することもで
きる。
【0026】即ち、図1(a)に示す、成形前の圧縮室
30の体積、即ち、液体23の体積をV1 とし、図1
(b)に示す、成形後(軸力パンチ26が下死点に位置
したとき)の圧縮室30の体積をV2 とし、液体23が
適正圧になるために必要な圧縮率をαとした場合に、V
2 =(1−α)V1 となるようにすれば良い。V2 は、
成形すべきパーキングギヤの形状により決定するため、
そのV2 を基に、ワーク11の形状を決定してV1 が上
式を満たすようにすれば良い。
【0027】このように、リリーフ手段33を設けた場
合と、設けない場合とでは、圧縮室30内の内圧(液
圧)の上昇のしかたが異なる。即ち、図2に線Aで示す
ように、リリーフ手段33を設けた場合では、軸力パン
チ26の下方へのストロークが大きくなるにつれて内圧
(液圧)が上昇し、軸力パンチ26が下死点S1 よりも
手前の位置で内圧(液圧)が適正値P1 に達する。そし
て、軸力パンチ26が下死点S1 に位置するまでの間、
内圧はリリーフ手段33によって適正値P1 に保たれ
る。これに対して、リリーフ手段33を設けない場合で
は、線Bで示すように、軸力パンチ26の下方へのスト
ロークが大きくなるにつれて内圧(液圧)が徐々に上昇
し、軸力パンチ26が下死点S1 に位置するとほぼ同時
に適正値P1に達する。
【0028】図1に戻り、これまで、ワーク11の外筒
部13と内筒部14との間に液体23を充填するために
下台10上に液槽24を設けるとして説明してきたが、
本発明はこの点において限定されず、軸力パンチ26内
に、図示しない充填液体通路を形成すると共に、その充
填液体通路に加圧ポンプを接続して、加圧ポンプによっ
て圧縮室30内に液体23を充填するようにしても良
い。
【0029】次に本実施形態の作用を述べる。
【0030】まず、図3に示すように、中心穴34を有
する円板状の板材35を、金型による通常のプレス加工
によって、図4に示すように、外筒部13、内筒部14
及びそれら外筒部13と内筒部14の底端部同士をつな
ぐ底板部15とからなるワーク11を成形する。ワーク
11の形状は成形すべきパーキングギヤの形状によって
適宜設定される。
【0031】次に、図1における上台25を上昇させて
軸力パンチ26を外側転写型19および内側転写型21
から上方に離間させて、ワーク11を載置台12上に載
置する。このとき、液槽24内の液体23がワーク11
の外筒部13の内側と内筒部14の外側との間に流れこ
んで充填される。その後、上台25が下降されると軸力
パンチ26が下降して、その外周部の歯部27が外側転
写型19の歯形転写面20に歯合すると共に、内周部の
セレーション部29が内側転写型21のセレーション転
写面22に嵌合される。そして、軸力パンチ26が所定
ストローク下降するとその下面がワーク11の外筒部1
3及び内筒部14の上側端面と当接してその間を蓋す
る。この結果、外筒部13と内筒部14との間に圧縮室
30が形成される。
【0032】そして軸力パンチ26を更に下降させる
と、ワーク11の外筒部13及び内筒部14は軸力パン
チ26によって軸方向下方に押圧・圧縮されて増肉され
ると共に、軸力パンチ26の押圧によって圧縮加圧され
た液体23の液圧(内圧)によって、外筒部13は径方
向外方に押し拡げられて外側転写型19の歯形転写面2
0に押付けられ、内筒部14は径方向内方に押し込めら
れて内側転写型21のセレーション転写面22に押付け
られる。
【0033】このように、軸力パンチ26によってワー
ク11を軸方向に圧縮すると共に、液体23を押圧して
液体23にワーク11を径方向外方及び内方に押付ける
力を与えるため、外筒部13及び内筒部14が座屈する
ことはない。
【0034】そして、外筒部13は増肉されつつ歯形転
写面20に倣って成形され、内筒部14は増肉されつつ
セレーション転写面22に倣って成形される。その結
果、図5及び図6に示すように、歯部36と、セレーシ
ョン部37と、円板部39とを有するパーキングギヤ4
0が成形される。
【0035】このように本実施形態によれば、板材であ
るワーク11からパーキングギヤ40を成形することが
できる。従って、高い強度を必要としない円板部39の
厚さt1 を薄くでき、軽量化が図れる。
【0036】ここで、図8に示したような、熱間鍛造品
からなる従来のパーキングギヤ50では、円板部51の
厚さは、歯部52の厚さh2 とほぼ等しいのに対して、
本実施形態によるパーキングギヤ40では、円板部39
の厚さt1 を歯部36の厚さh1 よりも小さくでき、そ
の分、軽量化されている。また、軽量化された分だけ、
材料費が安くなるため、製造コストが低くなる。更に、
図6に示すように、円筒部39の一部をくりぬいて肉抜
き穴42を形成してより軽量化を図ることもできる。こ
の肉抜き穴42は、成形後にくりぬくようにしても良い
し、予め、ワーク11に形成するようにしても良い。
【0037】また本実施形態によれば、強度の必要な歯
部36の厚さh1 及びセレーション部37の厚さH1
大きくでき、充分な強度を確保できる。更に、歯部36
及びセレーション部37は成形時に増肉されるため、歯
部36の幅w1 及びセレーション部37の幅W1 がワー
ク11の板厚よりも大きくなり、充分な強度を確保でき
る。
【0038】歯部36及びセレーション部37の厚さh
1 ,H1 と幅w1 ,W1 は、製品に求められる強度から
決定され、それに基づいてワーク11の板厚や、外筒部
13及び内筒部14の高さ等が設定される。
【0039】また、歯部36は歯形転写面20に沿って
正確に成形されるため、従来必要であった機械加工やシ
ェービング加工が不要となる。更に、セレーション部3
7についても、液圧によりセレーション転写面22に沿
って成形できるため、機械加工を不要とできる。従っ
て、工程数が少なくなり、製造コストの低減が図れる。
【0040】更に、図6(a)に示すように、歯部36
の角部41をシャープに成形できる。
【0041】なお、歯部36及びセレーション部37の
成形をより確実にするために、図7に示すように、ワー
ク11を成形する際に、外筒部13と、内筒部14の内
周面とを略波形状に成形してそれぞれ予備歯部及び予備
セレーション部としても良い。
【0042】また、軸力パンチ26の下面が、ワーク1
1の外筒部13及び内筒部14の上側端面と接触するタ
イミングは同時であっても良いし、若干時差があっても
良い。軸力パンチ26と外筒部13及び内筒部14との
接触タイミングに時差がある場合、先に軸力パンチ26
と接触した方は、他方が軸力パンチ26と接触して圧縮
室30が形成されるまでは、内圧がかかることなく軸方
向に押圧・圧縮される。
【0043】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
す如く優れた効果を発揮するものである。 1)軽量化が図れる。 2)製造コストが低減できる。 3)歯部およびセレーション部の充分な強度を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係るパーキン
グギヤの成形装置を示す断面図であり、成形前の状態を
示している。(b)は、本発明の一実施形態に係るパー
キングギヤの成形装置を示す断面図であり、成形後の状
態を示している。
【図2】軸力パンチの下降ストロークと圧縮室内の内圧
との関係を示す図である。
【図3】(a)は、ワークの成形に使用される板材の斜
視図である。(b)は、ワークの成形に使用される板材
の断面図である。
【図4】(a)は、ワークの斜視図である。(b)は、
ワークの断面図である。
【図5】図1に示すパーキングギヤの成形装置によって
成形されたパーキングギヤの斜視図である。
【図6】(a)は、図1に示すパーキングギヤの成形装
置によって成形されたパーキングギヤの部分平面図であ
る。(b)は、図1に示すパーキングギヤの成形装置に
よって成形されたパーキングギヤの部分断面図である。
【図7】ワークの他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】従来のパーキングギヤの斜視図である。
【図9】金型によるプレス加工で成形したパーキングギ
ヤの歯部を示す部分平面図である。
【符号の説明】
11 ワーク 13 外筒部 14 内筒部 19 外側転写型 20 歯形転写面 21 内側転写型 22 セレーション転写面 24 充填手段(液槽) 26 軸力パンチ 33 リリーフ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B21D 53/88 B21D 53/88 Z Fターム(参考) 3J030 AC10 BA01 BB18 BC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に歯部を有し、内周部にセレーシ
    ョン部を有するパーキングギヤの成形方法であって、外
    筒部およびその内方の内筒部並びにこれら外筒部と内筒
    部との底端部同士をつなぐ底板部からなるワークを形成
    し、該ワークの外筒部と内筒部との間に液体を充填し、
    その状態で外筒部と内筒部との間を蓋して軸方向に押圧
    し、その押圧力および押圧によって圧縮加圧される上記
    液体の液圧とによって、ワークの外筒部を増肉しつつ径
    方向外方へ押し拡げて径方向外方に配置された外側転写
    型に押し付けて上記歯部を成形すると共に、上記内筒部
    を増肉しつつ径方向内方へ押し込んで径方向内方に配置
    された内側転写型に押付けて上記セレーション部を成形
    するようにしたことを特徴とするパーキングギヤの成形
    方法。
  2. 【請求項2】 外周部に歯部を有し、内周部にセレーシ
    ョン部を有するパーキングギヤの成形装置であって、外
    筒部およびその内方の内筒部並びにこれら外筒部と内筒
    部との底端部同士をつなぐ底板部からなるワークの外筒
    部と内筒部との間に液体を充填するための充填手段と、
    ワークの外筒部と内筒部との間に液体が充填された状態
    で、外筒部と内筒部との間を蓋して軸方向に押圧する軸
    力パンチと、上記外筒部の径方向外方に配置され、成形
    すべき歯形形状に形成された歯形転写面を内面に有する
    外側転写型と、上記内筒部の径方向内方に配置され、成
    形すべきセレーション形状に形成されたセレーション転
    写面を外面に有する内側転写型とからなることを特徴と
    するパーキングギヤの成形装置。
  3. 【請求項3】 外周部に歯部を有し、内周部にセレーシ
    ョン部を有するパーキングギヤであって、板材から一体
    成形されたことを特徴とするパーキングギヤ。
  4. 【請求項4】 外筒部およびその内方の内筒部並びにこ
    れら外筒部と内筒部との底端部同士をつなぐ底板部から
    なるワークを形成し、該ワークの外筒部と内筒部との間
    に液体を充填し、その状態で外筒部と内筒部との間を蓋
    して軸方向に押圧し、その押圧力および押圧によって圧
    縮加圧される上記液体の液圧とによって、ワークの外筒
    部を増肉しつつ径方向外方へ押し拡げて径方向外方に配
    置された外側転写型に押し付けて歯部を成形すると共
    に、上記内筒部を増肉しつつ径方向内方へ押し込んで径
    方向内方に配置された内側転写型に押し付けてセレーシ
    ョン部を成形することにより成形された請求項3記載の
    パーキングギヤ。
JP2001088356A 2001-03-26 2001-03-26 パーキングギヤおよびその成形方法・装置 Pending JP2002282954A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011202676A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 O-Oka Corp 歯元近傍に波状溝を有する歯車
JP2014201172A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 本田技研工業株式会社 パーキングロック装置
DE102022207485A1 (de) 2022-07-21 2024-02-01 Zf Friedrichshafen Ag Parksperrenrad

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