JP2002282862A - 汚水処理用電解装置 - Google Patents

汚水処理用電解装置

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JP2002282862A
JP2002282862A JP2001094492A JP2001094492A JP2002282862A JP 2002282862 A JP2002282862 A JP 2002282862A JP 2001094492 A JP2001094492 A JP 2001094492A JP 2001094492 A JP2001094492 A JP 2001094492A JP 2002282862 A JP2002282862 A JP 2002282862A
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明広 福本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】家庭排水または工場排水などを処理する汚水処
理用電解装置において、汚水の電気伝導度に関係なく、
確実に電極の交換時期を検出することができる汚水処理
用電解装置を提供することを課題とする。 【解決手段】鉄材またはアルミニウムからなる電極51
aに定電流を供給すると共に電極51a間の電圧を検出
する電圧検出部85を設け、電極51aが交換時期とな
る電圧を設定する電圧設定手段89を設けると共に、電
圧検出部85が電圧設定手段89により設定された電圧
を検知した際、報知する報知部88を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭排水または工
場排水などを処理する汚水処理用電解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の汚水処理装置として、例えば特
開平10−258288号公報に記載された汚水処理装
置が知られている。この装置は鉄電極に定電流を供給し
て鉄イオンを溶出させ、電極から溶出した鉄イオンと汚
水中のリン酸イオンとを反応させて水不溶性のリン酸鉄
として凝集沈殿させることにより、汚水中からリンを除
去するものである。
【0003】電極に電流を供給し続けることにより電極
は消耗し、鉄イオンを溶出しなくなるため、安定してリ
ンを除去するためには、電極を定期的に交換する必要が
生じる。
【0004】そこで、電極に定電流を供給すると、電極
の消耗に伴って電極間電圧が上昇することに着目して、
電極間電圧が所定値に達すると、制御部がブザー等の報
知手段により使用者に報知するようになっていた。
【0005】制御部がブザー等により報知する、電極間
電圧は、電極の交換が必要となる、電極の重量が所定量
減少した際の電極間電圧に設定されており、報知手段に
より電極の交換の必要性を知った使用者は、メンテナン
ス会社に連絡して電極の交換を行う。
【0006】報知手段により報知されてから、電極を交
換するまでの間は、残りの電極から溶出する鉄イオンに
よりリンを除去することができ、電極が完全になくなる
までは、安定したリン除去性能を維持できるようになっ
ていた。
【0007】しかしながら、このような汚水処理装置で
工場排水を処理する場合、工場により排水の電気伝導度
は異なり、電気伝導度が高いほど電極電解時の抵抗は低
くなり電解電流が流れやすくなるため、電極に定電流を
供給すると、電気伝導度が高いほど電極間電圧は低くな
る。
【0008】従って、電気伝導度の高い汚水のリンを除
去する場合には、通常の汚水の場合より電極間電圧は低
くなり、電極の交換が必要となる電極重量が所定量減少
した際にも電極間電圧は所定電圧まで上昇しない虞があ
る。
【0009】電極が交換時期になっているのに、このま
ま知らずに使用を続けると、残りの電極が消耗する間
に、電極間電圧は急激に上昇して所定電圧に達するた
め、電極がほとんど使用できない状態になって初めて、
報知手段により電極の交換時期を知ることになる。
【0010】従って、電極を交換するまでの間、汚水に
所定量の鉄イオンを供給することができず、リンを除去
性能が著しく低下する欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、汚水の電気伝導度に関係なく、確
実に電極の交換時期を検出することができる汚水処理用
電解装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段は、汚水が流入する処理槽と、該処理槽内
に配設され、鉄材またはアルミニウムからなる少なくと
も一対の電極と、該電極に定電流を供給する電源と、前
記電極間の電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部
が所定電圧を検出した際に報知する報知部と、前記所定
電圧を設定する電圧設定手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】上記課題を解決するための第2の手段は、
汚水が流入する処理槽と、該処理槽内に配設され、鉄材
またはアルミニウムからなる少なくとも一対の電極と、
該電極に定電流を供給する電源と、前記電極間の電圧を
検出する電圧検出部と、該電圧検出部が所定電圧を検出
した際に報知する報知部と、前記処理槽に流入する汚水
の電気伝導度を検出するセンサと、該センサの出力に基
づいて前記所定電圧を設定する制御部とを備えたことを
特徴とする。
【0014】上記課題を解決するための第3の手段は、
汚水が流入する処理槽と、該処理槽内に配設され、鉄材
またはアルミニウムからなる少なくとも一対の電極と、
該電極に定電流を供給する電源と、前記電極間の電圧を
検出する電圧検出部と、該電圧検出部が所定電圧を検出
した際に報知する報知部と、前記電圧検出部が検出する
初期の電圧値に基づいて前記所定電圧を設定する制御部
とを備えたことを特徴とする。
【0015】上記課題を解決するための第1の手段乃至
第3の手段において、前記電極と電圧検出部を複数設
け、少なくとも一つの電圧検出部が、前記所定電圧を検
知した際に報知する報知部を備えることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図面に
基づいて以下に詳述する。
【0017】まず、本実施の形態に係る汚水処理装置用
電解槽の概略構成を説明する。電解槽の容器は、平面形
状が略長方形を成す箱型の容器であり、所定の深さを有
するタンク本体1、該タンク本体1を被い、2箇所の電
極ユニットサービス口31を設けた所定の高さを有する
中蓋3、該中蓋3の電極ユニットサービス口31を閉塞
するための、比較的高さ寸法が小さい上蓋4から構成さ
れている。
【0018】前記上蓋4で被われる中蓋3の下方部に
は、電極ユニット装着用の開口部32を底面に有する凹
部33が形成されており、開口部32の周辺部は電極ユ
ニット51の支持部材として機能している。
【0019】前記凹部33には、複数の電極ユニット5
1が、電極板51aの長手方向がタンク本体1の長辺と
同一方向に且つ電極板51aの長手方向と直交する方向
に一定の間隔を置いて列をなすように挿入されて、電極
ユニット列5を2列形成している。
【0020】また、タンク本体1の短辺を成す側壁の上
部には汚水流出口11が設けられるとともに、前記中蓋
3の、前記汚水流出口11が設けられた側壁と対向する
側壁上部に対応する位置に、電解槽内に汚水を流入させ
るように汚水流入口35が設けられている。
【0021】次に、上記に説明した電解槽の各部につい
てより具体的に説明する。
【0022】タンク本体1は、汚水を流入させ電極板51
aから汚水中に金属イオンを溶出させるところであり、
この処理に必要な高さ及び容積を有している前記タンク
本体の短辺を成す一側壁の上部に前述のように汚水流出
口11として配管が水平方向に導出するように設けられ
ている。尚、この汚水流出口11にはパッキン11aが
設けられている。
【0023】前記一側壁の汚水流出口11の下方には、
底部がタンク本体1の中央側に位置するように傾斜する
傾斜面部12が形成されている。また、前記傾斜面部1
2に対向する側壁にも前記傾斜面部12と対称的な形状
をなすように傾斜面部13が形成されている。
【0024】前記傾斜面部12、13は、電解槽内に汚
水の対流を発生させるように、電極ユニット列5の下部
近傍位置に形成されている。また、傾斜面部12、13
の頂部には、傾斜面部12、13に連通して各々外方向
に張り出す棚部14、15が形成され、この棚部14、
15の下面が、この電解槽を据え付ける際の固定面とし
て機能するようになっている。
【0025】前記棚部15の上方に位置する中蓋3に
は、汚水流入口35が設けられており、汚水流入口35
を介して電解槽に流入する汚水を、棚部15により分散
させるようになっている。
【0026】前記タンク本体1の底面における、前記2
列の電極ユニット列5間には、前記傾斜面部12、13
と同様の傾斜角度を備えた滑らかな山形部16を形成
し、この山形部16と前記傾斜面部12、13とで挟ま
れるスペースの中央部が電極ユニット列5の中央となる
ように構成され、この部分(すなわち電極ユニット列5
の下方)に汚泥排出口17が設けられている。この汚泥
排出口17は、ゴム栓17aにより閉塞され、またこの
汚泥排出口17の外側面には配管継ぎ手17bがボルト
17c及びナット17dによりパッキン17e、17f
を介して取り付けられている。
【0027】また、前記タンク本体1底部には、汚泥排
出口17を囲むように散気管固定用のリブ19が形成さ
れている(本実施の形態では、計8箇所)形成されてい
る。このリブ19は、散気管25を底面から少し浮かせ
た状態で固定するように、リブ19上端部に散気管嵌め
込み用の切り欠き19aを設けたものである。
【0028】タンク本体1の底面には4箇所に支持脚2
2が形成されており、この電解槽はこの支持脚22を利
用して設置することも可能である。
【0029】また、タンク本体1の上端縁部にはフラン
ジ部23が形成されているとともに、端縁部の強度を向
上させるため下向きの補強リブ24が形成されている。
【0030】中蓋3は、電極ユニット列5の上方部に電
極ユニット51の電源ケーブル用中継ターミナルボック
ス6や電源ケーブル62の配線スペースを確保するなど
のために必要な高さを有し、その上面が電解槽の上面を
構成している。
【0031】また、中蓋3の周縁下端は前記タンク本体
1の上端縁のフランジ部23に当接するフランジ部34
を有し、さらにこのフランジ部34の先端が下方に折り
曲げられた折り曲げ片34aとして構成され、タンク本
体1の上端に被さるように形成されている。そして、中
蓋3とタンク本体1とはこのフランジ部23、34にお
いてビス34bによりビス止め等され固定されている。
【0032】また、前記棚部15の上方に位置する中蓋
3には、上面から少しくぼませた小スペースの平面部3
0を形成し、該平面部30に汚水流入口35が取り付け
られている。前記汚水流入口35の高さ位置は、中蓋3
の凹部33上面よりも低くなっており、汚水流入口35
と中蓋3との接合面から汚水が漏れた場合でも、汚水が
凹部33内に侵入するのを防止し、凹部33内に配設さ
れている中継ターミナルボックス6(電装部)の浸水に
よるショート等を防止できるようになっている。
【0033】前記汚水流入口35は、下方に取り付け用
フランジを備えたフランジ付き配管35a、このフラン
ジ付き配管35aに接続される直管35b、この直管3
5bに対し回転自在に取り付けられた90度エルボ管3
5cからなり、この90度エルボ管35cに対し、電解
槽に流入する前に処理を行う処理装置からの汚水を供給
する連絡配管35dが取り付けられている。
【0034】また、中蓋3の汚水流入口35から、この
汚水流入口35に対向する側壁側にかけての部分には、
電解槽の長辺と直交する方向を長辺とする平面形状が略
長方形の凹部33が2つ形成されている。この凹部33
の深さは中蓋3の周縁部よりも下方で、且つタンク本体
1内の汚水面よりやや上方となる位置に設定されてい
る。そして、この凹部33底面に、電極ユニット挿入用
開口部32が形成されている。
【0035】また、前記電極ユニット挿入用開口部32
の一側部には、前記開口部32位置よりも高く棚状に形
成され、前記電極ユニット51を電源に接続するための
中継ターミナルボックス6を配置する取付部33aが形
成されている。
【0036】前記電極ユニット51は、長方形の鉄製の
平板電極(電極板51a)2枚一組とした電極であり、
これら2枚の電極板51aは上部のホルダー51bによ
り所定の間隔に保持されたものである。このホルダー5
1bの上面には電源ケーブル62を接続するための端子
51cが設けられ、ホルダー51b内にてこの端子51
cと電極板51aとが結線されている。
【0037】前記ホルダー51bは電極板51aの幅
(長手方向の寸法)よりも大きな幅を有し、前記電極板
51aより大きな幅の両端部には、中蓋3の電極ユニッ
ト挿入用開口部32の周辺に配置されたピン36と係合
するピン穴51eが1個ずつ設けられている。このピン
穴51aは、下方がピン36の挿入が容易なように大径
部とするとともに、上方部は固定位置の正確度を高める
ために小径部とされている。また、ホルダー51bの上
面部には取っ手51dが設けられている。
【0038】隣接する電極ユニット51の間にはセパレ
ータ52が取り付けられている。前記セパレータ52
は、絶縁材料であるプラスチックからなるものであっ
て、平板部52aの大きさは電極板51aの大きさに略
等しく、その上部を電極のホルダーと同様に幅広の支持
部52bとして、両側に、中蓋3の電極ユニット挿入用
開口部32の周辺に配置されたピン36'または中蓋3
に取り付けられているボルト38と係合する穴52cが
1個ずつ設けられると共に、支持部52bの上面部には
取っ手52dが設けられている。
【0039】また、ピン36'とボルト38とは交互に
配置されている。また、汚泥排出口17の上に位置する
セパレータ52の下部には汚泥排出口17を閉塞するゴ
ム栓17aが鎖55を介して接続されている。
【0040】前記セパレータ52と電極ユニット51と
をタンク本体1に装着する際には、まずセパレータ52
を、その支持部52bの穴52cを各々ピン36'また
はボルト38に係合させながら挿入する。ついで、電極
ユニット51を、そのホルダー51bのピン穴51eを
ピン36に係合させながら挿入する。この時、電極ユニ
ット51のホルダー51bがセパレータ52の支持部5
2bの上に載る形となる。
【0041】次に、断面略L字状の固定板53をボルト
38に係合させながら、電極ユニット51のホルダー5
1b上に載置し、サービスナット39をボルト38に締
め付け、最終的に固定する。尚、53aは、固定板53
に取り付けられている緩衝材兼絶縁材である。
【0042】これにより、汚水流入口35側と汚水流出
口11側とを結ぶ線と、電極板51aの長手方向が一
致、すなわち平行となり、この電極板51aの長手方向
に直交する方向に電極ユニット51とセパレータ52と
が交互に配列され、各8個の電極ユニット51と7個の
セパレータ52とを配列した電極ユニット列5がそれぞ
れ2列形成される。尚、この電極ユニット列5の中央ラ
インは、前述の汚泥排出口17の中心を通るように構成
されている。
【0043】前記凹部33に形成された取付部33aに
は、4個の中継端子を有する中継ターミナルボックス6
が、長手方向が電極ユニット列5の列方向となるように
2個配設されている。したがって、4個の中継端子61
の配列方向と電極ユニット列5の列方向とが一致してい
る。
【0044】前記中継端子61と電極ユニット51と
は、電源ケーブル62にて接続されているとともに、電
源と中継端子61とは電源ケーブル63にて接続されて
いる。
【0045】前記各電極ユニット列5の下方部には、各
々2本の散気管25が一組の散気装置として配設されて
いる。散気管25には、ブロワー80から送風される空
気を汚水内に供給するための散気孔が形成されるととも
に、2本の散気管25の先端は連絡管28により連通し
ている。前記散気管25の他端はタンク本体1の中央側
に位置する連絡配管26と該連結配管26より外側に位
置する連絡配管27に連結される。
【0046】前記連結配管26及び連絡配管27は、電
解槽の長辺を成す側壁に沿って立ち上がり、中蓋3の上
端部の切り欠き37からタンク本体1外に導出してい
る。タンク本体1外に導出した連結配管26には連絡配
管81を介してブロワー80に接続され、タンク本体1
外に導出した連結配管27には栓29が取り付けられて
いる。
【0047】前記中蓋3において、底面に電極ユニット
挿入用開口部32を備えた凹部33は、上蓋4によりカ
バーされ、ビス41にて中蓋3に固定されるようになっ
ている。この上蓋4は、人が電極ユニット51の端子5
1cに不用意に触れて感電しないように保護するもので
あり、通常使用時には閉塞されており、電極ユニット5
1の交換時に開放される。また、前記上蓋4上面には2
個の取っ手42が形成されている。
【0048】70は前記中蓋3に形成された凹部からな
るセンサー取付部で、前記二つの凹部33の隣接すると
共に、タンク本体1側壁に隣接する位置2箇所に形成さ
れている。前記2個のセンサー取付部70のいずれか一
方において、上蓋4との間に、上蓋4の開閉により作動
する蓋スイッチ71と、ブロワー80の吐出側圧力の変
動により作動する圧力スイッチ75とを収納したセンサ
ーユニット7が2セット設置されている。このセンサー
ユニット7について、図8及び図9を用いて説明する。
図8はこのセンサーユニット7の拡大図であり、図9は
電極ユニットの制御回路である。なお、簡略化のため、
図9には一つの電極ユニット列5のみが示されている
が、実際にはもう一つの電極ユニット列も同様に接続さ
れる。
【0049】図8に示すように、蓋スイッチ71は、ス
イッチボックス79の内部に取り付けられたスイッチ本
体72と上蓋4の内部に取り付けられたマグネット73
とから構成されており、上蓋3が閉じられているときは
マグネット73の作用によりスイッチ本体72内のリー
ドスイッチがONとなり、上蓋4が開放されたときに
は、マグネット73がスイッチ本体72に作用しなくな
ることにより、スイッチ本体72内のリードスイッチが
OFFとなるように設計されている。尚、この蓋スイッ
チ71は二つの上蓋4それぞれの開閉を検知するよう
に、2つの上蓋4の角部に対応して2個取り付けられて
いる。
【0050】一方、圧力スイッチ75は、散気管25の
空気噴出口が目詰まりを起こし、ブロワー80の吐出側
の圧力が異常に上昇し、汚水中に空気が供給されないよ
うな場合、あるいはブロワー80としてダイヤフラム式
のものを使用しているような場合であってブロワー80
を構成するダイヤフラムが破損したような場合、つま
り、ブロワー80吐出側の圧力が異常に低く汚水中に空
気が供給されないような場合を異常圧力として検出す
る。尚、図8において、76、77はブロワー80の吐
出側圧力を圧力スイッチ75に導入するための配管であ
る。78は制御回路用電線である。
【0051】図9に示すように、1列の電極ユニット列
5に配列された8個の電極ユニット51は、中継端子6
1を介し、更に制御盤8を経由して電源9に接続されて
いる。そして、制御盤8には2つの蓋スイッチ71及び
二つの圧力スイッチ75のON、OFF情報が入力され
ている。いずれか一方の蓋スイッチ71により上蓋4の
開放が検知されたとき、あるいはいずれか一方の圧力ス
イッチ75の作動により散気管25から空気が正常に供
給されていないことが検知されたときに、電極ユニット
51の電源ラインをOFFするように構成されている。
【0052】次に、前記電極板51aの交換時期を検出
するための電解電圧を設定する電圧設定装置について以
下に詳述する。
【0053】図10及び図11に示す電圧設定装置82
は、前記電解槽が配設される位置近傍の壁面等に装着さ
れる。
【0054】前記電圧設定装置82は、電極ユニット5
1に直流の定電流を供給する定電流電源部83と、前記
電極ユニット51に電流が供給されていることを表示す
る電源ランプ84、前記電極ユニット51の電極板51
a間の電解電圧を検出する電圧検出部85と、該電圧検
出部85の出力電圧を表示する電圧表示部86と、前記
電圧検出部85が検出する16個の電極ユニット51の
電極板51a間の電圧の内、最大の電圧値を検出する最
大電圧検出部87と、該最大電圧検出部87の出力が基
準電圧を超えた際に点灯する警報ランプ88と、前記基
準電圧を設定する後述の電圧設定スイッチ89と、前記
電圧表示部86に表示される出力電圧を、前記電極ユニ
ット51毎に切換える電圧表示切換スイッチ90とから
構成されている。
【0055】前記電圧表示切換スイッチ90を操作する
毎に、電圧表示部86に表示される電圧が、電極ユニッ
ト51単位で順送りで切り換るようになっている。89
は電極板51aの交換時期となる基準電圧を設定する電
圧設定スイッチで、表示パネルの表示91を見ながら電
圧設定スイッチ89を回し、電圧設定スイッチ89の目
印92を任意の位置に合わせると、前記目印92に対応
する位置の数字に対応して基準電圧が設定されるように
なっている。例えば、図10においては、基準電圧は25
Vに設定されている。
【0056】電極板51aに定電流を供給すると、電極
板51aの消耗に伴って電極間電圧が上昇し、電圧設定
スイッチ89で設定された基準電圧まで上昇すると、警
報ランプ88により電極板51aの交換時期を知ること
ができる。従って、上蓋4を開いて電極板51aを確認
する必要がない。
【0057】図12に示すように、同じ電極に同じ電解
電流を供給しても、電解槽に流入する汚水の電気伝導度
により電極間電圧は異なる。
【0058】電極板51aの交換時期となった時から、
メンテナンス会社に連絡して電極版51aを交換するま
での間、リン除去性能を維持するためには、電極板51
aの重量が所定量(本実施の場合は約90%)減少した
時に、電極板51aの交換報知を行うようにするのが好
ましい。
【0059】図12に示すように、例えば、汚水の電気
伝導度が400μs/cmの場合であれば、電極板51
aの交換時期を検出する電圧を24Vに設定すれば、使
用を開始してから約3ヶ月で電極板51aの重量は約9
0%減少して報知を行う。
【0060】しかしながら、上記のように設定された電
解槽に、電気伝導度が600μs/cmの汚水が流入した
場合には、使用を開始してから約3ヶ月が過ぎても電極
間電圧は15Vとなり、電極間電圧は24Vまで上昇し
ないため、この時点での電極交換の報知を行うことがで
きない。
【0061】さらに、電解槽の使用を続けると、残りの
電極板51aが消耗して、急激に電極間電圧が上昇し
て、電極間電圧が24Vに達し、電極交換の報知を行う
が、この時点では電極板51aの残りはわずかになって
おり、電極板51aを交換するまでの間、電極板51a
からほとんどイオンを溶出させることができず、リン除
去性能が著しく低下する問題が生じる。
【0062】本実施の形態においては、電極板51aの
交換が必要となる電圧を設定できる電圧設定スイッチ8
9を設けているため、電解槽に流入する汚水の電気伝導
度に応じて電極の交換が必要となる電圧を、電圧設定ス
イッチ89を回すことにより設定できるようになってお
り、電極板51aから鉄イオンが溶出しない状態が続
き、リンを除去できない状態になるのを防止することが
できる。
【0063】具体的な設定方法は、電解槽設置時、設置
業者等が、電極ユニット51の結線忘れの確認を兼ねて
16個ある電極ユニット51全てについての電極間電圧
を電圧表示部86で確認し、電極の交換が必要となる電
圧を、各電極ユニット51のばらつきを考慮して、16
個の電極ユニット51全ての電圧の平均値か、あるい
は、特定の電極ユニット51に集中して汚水が流れ、電
極板51aの消耗が激しくなる場合を考慮して、16個
の内一番高く表示された電圧値に対して、電極板51a
の大きさ、電極板51a間の距離等による条件に応じて
実験等から求められたデータに基づき初期値の数倍の値
(本実施の形態においては1.5倍)になるように電圧
設定スイッチ89により設定すれば、汚水の電気伝導度
に応じて電極板51aの交換が必要となる時期になれ
ば、電極板51a交換の報知が行える。
【0064】また、本実施の形態においては、16個の
電極ユニット51を備えているが、各電極ユニット51
は電気的に直列に接続されており、各電極ユニット51
には同じ電流が供給されるようになっている。電極板5
1aから溶出する鉄イオン量は、電極板51aに供給さ
れた電流に比例するため、電解による各電極ユニット5
1の電極板51aの消耗度合いには殆ど差が生じない。
【0065】従って、16個の電極ユニット51の内、
少なくとも1個の電極ユニット51の電極間電圧が電圧
設定スイッチ89により設定された電圧まで上昇した際
に、警報ランプ88により報知するようにすれば、電解
電圧のばらつきによって、電極板51aの交換を必要と
する時に報知することができなくなる不都合を解消する
ことができると共に、電極板51aの交換作業を一度に
行うことができメンテナンスの作業性が向上する。
【0066】尚、電極板51aの交換が必要となる電圧
を、電解槽設置時の電極間電圧に基づいて設定するよう
にしたが、電解槽に流入する汚水の電気伝導度は、水を
使用する状態が著しく変化しない限り、各事業所におい
て略一定となるため、電解槽に流入する汚水の電気伝導
度を測定し、図12に示すように、予め蓄積されたデー
タ、「電気伝導度に対する期間―電圧曲線」等により電
極板51aの交換が必要となる基準電圧を求め、電圧設
定スイッチ89により電極板51aの交換が必要となる
電圧に設定する方法でもよい。
【0067】また、家庭用においては、合併浄化槽と電
解槽を組み合わせた構成が考えられる。合併浄化槽に流
入する生活排水の電気伝導度は、各家庭において時間帯
により異なるが、合併浄化槽内においては略一定とな
り、事業所の場合と同様に、電解槽に流入する汚水の電
気伝導度は略一定となる。従って、家庭用においても、
上記と同様な構成により基準電圧を設定してもよい。
【0068】上記のように構成された電解槽は、例えば
図13に示されるように、事業場用排水処理システムと
して利用される。
【0069】以下に事業場用排水処理システムに利用さ
れる電解槽について説明する。
【0070】事業場から排水される汚水は、まず、活性
汚泥槽AにてBOD成分が微生物により分解され、活性
汚泥槽A内の汚水が中間流量調整槽Bを介して一定量の
汚水として電解槽Cに導入される。このとき汚水は、電
解槽Cの上部に形成した汚水流入口35からタンク本体
1の棚部15に落下して分散され、ほぼ均一な流れとな
って電極ユニット51間を通して汚水流出口11側へ流
れる。
【0071】特に本実施の形態では、電極ユニット列5
を汚水の流れる方向に対し略直交する方向に2列とし、
槽の幅方向の寸法を小さくしているので、槽の幅方向端
部で汚水がよどむことが防止される。従って、槽端部の
電極ユニットから溶出するイオンによるリン捕捉効率が
低下してリン除去効率が低下するのを防止することがで
きる。
【0072】このとき電極ユニット51の電解作用によ
り電極ユニット51の陽極から2価の鉄イオンが溶出さ
れ、陰極からは水素ガスが発生する。一方、散気管25
からのばっ気により2価の鉄イオンは3価の鉄イオンに
酸化される。また、この散気管25から噴出される空気
により水素ガス濃度が希釈され、爆発の危険が回避され
ている。
【0073】3価の鉄イオンは、汚水中のオルトリン酸
と反応し、難溶性のリン化合物に生成される。このリン
化合物を含む汚泥は、散気管25からのばっ気により積
極的に電解槽C内を浮遊し、汚水流出口11から次の工
程である凝集沈殿槽Dに汚泥を排出させる。そして、こ
の凝集沈殿槽Dでリン化合物を含む浮遊物を沈殿除去す
る。
【0074】また、電解槽C内に汚水が導入されると、
散気管25からタンク本体1の底面に向けて空気が噴出
され、泡状の気泡が上方に立ち上るとともにタンク本体
1の汚水流入側及び汚水流出側の側壁に設けられた傾斜
面部12、13及び電極ユニット列5の中間となるタン
ク本体1の底面中央部に山形部16の傾斜形状が電極ユ
ニット列5の下部近傍に形成されていることにより、汚
水は散気管25周囲からタンク本体1の底部に向けて引
き込まれ、汚水が電解槽C内で効果的に対流を起こし、
浮遊物の排出がスムーズに行われる。
【0075】また、電極板の長手方向が、汚水流入口3
5と汚水流出口11とを結ぶ線と平行(本実施の形態で
は槽の長手方向と同一)とされていること、つまり、汚
水が電極板の板状表面に沿って流れるとともに前記槽内
で発生する対流も電極板の板状表面に沿って流れること
により、効率よくリン化合物を浮遊させることができ
る。
【0076】上記のように、前記電解槽Cは汚泥を電解
槽内に溜め込まないので、通常、電解槽C内の汚泥の排
出は特別に行う必要がなく、電極ユニット51を交換す
る時にあわせて行う程度で済ますことができる。
【0077】尚、本実施の形態においては、陽極、陰極
いずれも鉄製とされ、一方の電極のみが消耗するのを避
けると共に、陽極の不動体化を避けるため、定期的に極
性転換が行われる。また、隣接する電極ユニット51間
には絶縁性を有するセパレータ52が配置されているた
め、隣接する電極ユニット51間で電解が生じることを
防止でき、各電極板51aの消耗は略均一化される。仮
にセパレータ52がない場合には、最外側以外の電極板
51aは両面で電解作用が行われ、最外側の電極板51
aに比べて約2倍の速さで溶けていくことになり、電極
板51aの消耗の均一化を図ることができなくなる。
【0078】以上のように動作する電解槽Cにおいて、
電極ユニット51の交換時には、先ず上蓋4を開放し、
中継ターミナルボックス6の中継端子61に接続されて
いる電源ケーブル62を取り外し、また、電極ユニット
51及びセパレータ52を固定している固定板53を取
り外す。
【0079】この場合において、中継ターミナルボック
ス6の中継端子61と電極ユニット51とは、隣接し且
つ1対1対応で接続されているため、電源ケーブル62
の配線を短くし且つ整然とすることができ、電極ユニッ
ト51の結線忘れを容易に識別できるようになってい
る。
【0080】尚、電極ユニット51は上蓋4が開放され
ると上蓋4に埋め込まれていたマグネット73がスイッ
チ本体72内のスイッチ部に作用しなくなり、両電極ユ
ニット列5の電源回路がOFFされるので、作業者が誤
って感電するというようなことがなく、安全性を確保で
きる。
【0081】また、セパレータ52の下部が鎖55を介
してゴム栓17aに接続されているため、電極ユニット
51を交換するときに、セパレータ52を取り外すと同
時にゴム栓17aを引き抜くことができる。
【0082】電極ユニット51の作動中に、ブロワー8
0の系統に異常が発生してばっ気が正常に行われなくな
った場合に、そのまま運転が継続されると電解反応が引
き続きほぼ正常に継続されることにより、陰極から発生
する水素ガス濃度が上昇して爆発の危険が生じたり、槽
内の汚水の対流、ばっ気による電極表面部の洗浄を行う
ことができなくなるため、汚泥の排出が困難となり、電
極板51a間に汚泥が付着し、電極板51a間が汚泥を
介して連通してショートするなどのリスクも発生する
が、本実施の形態においては、圧力スイッチ75により
散気装置の異常を検出した場合には電極ユニット列5の
電源が切断されるので、このような危険を回避すること
ができる。
【0083】以上のごとく、本実施の形態の電解槽は、
電極が交換時期となる電圧を設定できる電圧設定スイッ
チ89を設け、電解槽に流入する汚水の電気伝導度に応
じて電極が交換時期となる電圧を設定できるようになっ
ており、電極から鉄イオンが溶出しない状態となり、リ
ン酸イオンの除去を行うことができなくなるのを防止す
ることができる。
【0084】尚、本実施の形態においては、電極板51
aの交換の目安となる基準電圧を電圧設定スイッチ89
により設定する構成にしたが、図14及び図15に示す
電圧設定装置93のように、電解槽設置時、前記電圧検
出部が検出する電極間電圧に基づいて制御部が電極板5
1aの交換が必要となる電圧を自動電圧設定スイッチ9
4を押すことにより、自動的に基準電圧を設定する構成
にしてもよい。上述した実施形態と同一部については同
一符号を付しており、同一符号に関する説明は省略す
る。
【0085】電解槽設置時、すなわち、電極ユニット5
1への通電開始時、自動設定電圧スイッチ94を押すこ
とにより、電極板51aの大きさ、電極板51a間の距
離等による条件に応じて実験等から蓄積されたデータに
基づき、電圧検出部85が検出する電極間電圧の数倍の
値(本実施の形態においては1.5倍)になるように、
制御部95が電極板51aの交換時期となる基準電圧を
自動的に設定し、前記電圧表示部86に表示できるよう
になっている。また、自動電圧設定スイッチ94により
自動的に設定された基準電圧値は制御部95に記憶され
る。
【0086】96は表示切換スイッチで、前記電圧表示
部86に表示される表示を、前記電圧検出部85で検出
された電圧値と、自動電圧設定スイッチ94により設定
された電圧値とを切換えるものであり、表示切換スイッ
チ96を押す毎に、表示が切換るようになっている。
【0087】また、汚水中の電気伝導度を検出する電気
伝導度測定センサ、例えば、堀場製作所製のフィールド
用導電率計(ES−10)等を電解槽内に設け、前記電
気伝導度測定センサが検出する汚水の電気伝導度によ
り、電極板51a間の距離等による条件に応じて実験等
から蓄積されたデータに基づき、制御部94が電極板5
1aの交換時期となる電圧を自動的に設定する構成にし
ても同様の作用効果を奏する。
【0088】さらに、本実施の形態では、電極板51aに
鉄材を用いたが、アルミニウムからなる電極板を用いて
も同様の作用効果を奏する。
【0089】また、本実施の形態においては、基準電圧
を、電極板51aが重量で約90%減少した際の電圧値
に設定したが、これに限定されるものではなく、電極板
51aが任意の重量まで減少した時点での電圧値を、基
準電圧に設定してもよい。
【0090】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、電極の交換
時期となる所定電圧を設定する電圧設定手段を設けるこ
とにより、汚水の電気伝導度による電解時の電圧のばら
つきによって、電極の交換を必要とする時に報知するこ
とができなくなる不都合を解消することができる等の効
果を奏する。
【0091】本発明の請求項2によると、汚水の電気伝
導度に基づいて、電極の交換時期となる電圧を設定する
電圧設定手段を設けることにより、汚水の電気伝導度に
よる電解時の電圧のばらつきによって、電極の交換を必
要とする時に報知することができなくなる不都合を解消
することができる等の効果を奏する。
【0092】本発明の請求項3によると、電極に定電流
を供給した際の電極間電圧に基づいて、電極の交換時期
となる電圧を設定する電圧設定手段を設けることによ
り、汚水の電気伝導度による電解時の電圧のばらつきに
よって、電極の交換を必要とする時に報知することがで
きなくなる不都合を解消することができる等の効果を奏
する。
【0093】本発明の請求項4によると、複数の電極の
内、少なくとも一対の電極が電圧設定手段により設定さ
れた電圧を検知した際、電極交換を報知するため、汚水
の電気伝導度による電解時の電圧のばらつきによって、
電極の交換を必要とする時に報知することができなくな
る不都合を解消することができると共に、複数の電極交
換を一度に行うことができ、メンテナンス作業性が向上
する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電解槽の平面図で
ある。
【図2】同電解槽の上蓋を取り外した状態における平面
図である。
【図3】同電解槽の上蓋及び電極ユニットを取り外した
状態における平面図である。
【図4】同図1におけるIV−IV断面図であり、汚水
流出口の電極ユニット列はセパレータが見える状態と
し、汚水流入口側の電極ユニット列は電極ユニットの側
面が見える状態で示している。
【図5】同図2におけるV−V断面図である。
【図6】同図5におけるA部拡大図である。
【図7】同電解槽の汚泥排出口部分の拡大図である。
【図8】同電解槽のセンサーユニットの拡大図である。
【図9】同電解槽の電極ユニットの制御回路図である。
【図10】同電圧設定装置の外観図である。
【図11】同電圧設定装置の回路図である。
【図12】同汚水の電気伝導度に対する使用期間と電解
電圧との関係を表す図である。
【図13】同電解槽を事業場用排水処理に応用する場合
のシステム例である。
【図14】本発明の他の実施形態の電圧設定装置の外観
図である。
【図15】本発明の他の実施形態の電圧設定装置の回路
図である。
【符号の説明】
1 タンク本体(処理槽) 32 電極ユニット挿入用開口(開口部) 33 凹部(収納部) 35 汚水流入口 51a 電極板(電極) 85 電圧検出部 88 警報ランプ(報知部) 89 電圧設定スイッチ(電圧設定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 明広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 奥見 敏喜 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA08 DB11 DB19 DC13 EA06 EB01 EB04 EB27 EB28 EB37 EB38 EB39 GA06 GA14 GB11 GC12 GC14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水が流入する処理槽と、該処理槽内に
    配設され、鉄材またはアルミニウムからなる少なくとも
    一対の電極と、該電極に定電流を供給する電源と、前記
    電極間の電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部が
    所定電圧を検出した際に報知する報知部と、前記所定電
    圧を設定する電圧設定手段とを備えたことを特徴とする
    汚水処理用電解装置。
  2. 【請求項2】 汚水が流入する処理槽と、該処理槽内に
    配設され、鉄材またはアルミニウムからなる少なくとも
    一対の電極と、該電極に定電流を供給する電源と、前記
    電極間の電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部が
    所定電圧を検出した際に報知する報知部と、前記処理槽
    に流入する汚水の電気伝導度を検出するセンサと、該セ
    ンサの出力に基づいて前記所定電圧を設定する制御部と
    を備えたことを特徴とする汚水処理用電解装置。
  3. 【請求項3】 汚水が流入する処理槽と、該処理槽内に
    配設され、鉄材またはアルミニウムからなる少なくとも
    一対の電極と、該電極に定電流を供給する電源と、前記
    電極間の電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部が
    所定電圧を検出した際に報知する報知部と、前記電圧検
    出部が検出する初期の電圧値に基づいて前記所定電圧を
    設定する制御部とを備えたことを特徴とする汚水処理用
    電解装置。
  4. 【請求項4】 前記電極と電圧検出部を複数設け、少な
    くとも一つの電圧検出部が、前記所定電圧を検知した際
    に報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3記載の汚水処理装置用電解槽。
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