JP2002282803A - 無端帯状体の洗浄装置 - Google Patents

無端帯状体の洗浄装置

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JP2002282803A
JP2002282803A JP2001091060A JP2001091060A JP2002282803A JP 2002282803 A JP2002282803 A JP 2002282803A JP 2001091060 A JP2001091060 A JP 2001091060A JP 2001091060 A JP2001091060 A JP 2001091060A JP 2002282803 A JP2002282803 A JP 2002282803A
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Yutaka Mochizuki
豊 望月
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MOCHIZUKI YURIKO
SHIRAI HAMAKO
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MOCHIZUKI YURIKO
SHIRAI HAMAKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水噴出装置の洗浄水噴出圧や付着物吸引
装置の吸引圧を増大させることなく無端帯状体の表面に
付着した付着物を効率的に除去することのできる無端帯
状体の洗浄装置を提供する。 【解決手段】 無端帯状体の表面に洗浄水を噴出する洗
浄水噴出装置と、この洗浄水噴出装置から無端帯状体の
表面に噴出された洗浄水を吸引する付着物吸引装置との
間に、外力付与装置13を設ける。外力付与装置13は
無端帯状体の表面に摺動自在に接する摺動部材14と、
この摺動部材14を無端帯状体EBの幅方向に往復駆動
する摺動部材駆動機構15とから構成され、摺動部材1
4を無端帯状体EBの幅方向に往復駆動して無端帯状体
EBの表面に付着した付着物を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば抄紙機など
で使用されるエンドレスのワイヤーメッシュベルト、カ
ンバスベルト、フェルトベルトなどの通水性を有する無
端帯状体を洗浄する洗浄装置に関し、さらに詳しくは、
無端帯状体の表面に付着したパルプ繊維等の親水性付着
物を除去する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パルプ懸濁液を原料とする抄紙機では、
ほぼ水平に張られた状態で走行するエンドレスのワイヤ
ーメッシュベルト上に原料を流し込むことによって不要
な水分を除去するようにしている。そして、その後の加
圧工程では脱水処理によって得られたシート状のパルプ
繊維をエンドレスのフェルトベルト上に移し替え、この
フェルトベルトを加圧ドラムで両面側から加圧すること
によってパルプ繊維に含まれる水分を除去し、また次の
乾燥工程では加圧工程で得られた湿紙をエンドレスのカ
ンバスベルト上に移し替え、このカンバスベルトを加熱
ドラムで両面側から加圧して湿紙に含まれる水分を除去
するようにしている。
【0003】このような抄紙機では、上述したワイヤー
メッシュベルト、フェルトベルト、カンバスベルトなど
の無端帯状体の表面にパルプ繊維の一部が付着する。そ
して、これに伴い無端帯状体の通水性が次第に低下し、
断紙等の製品欠陥を引き起こす要因となるため、無端帯
状体の表面に付着したパルプ繊維等の親水性付着物を除
去する必要がある。そこで、無端帯状体の通水性を確保
するために、従来においては、図20に示されるような
洗浄装置を使用し、洗浄水噴出装置11から無端帯状体
EBの表面(図中下面)に洗浄水をシャワー状に噴出し
て無端帯状体EBの表面に付着したパルプ繊維等の親水
性付着物を洗浄水で浸潤させ、これを洗浄水噴出装置1
1の下流に設けられた付着物吸引装置12で吸引して付
着物を無端帯状体EBの表面から除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような洗浄装置
では、無端帯状体EBの表面に付着した付着物の除去効
率を高めるためには、洗浄水噴出装置11の洗浄水噴出
圧や付着物吸引装置12の吸引圧を増大させる必要があ
る。しかし、洗浄水噴出装置11の洗浄水噴出圧や付着
物吸引装置12の吸引圧を増大させるためには大型のポ
ンプや真空装置を必要とするばかりでなく、付着物吸引
装置12の吸引圧などによって無端帯状体EBが損傷し
やすいため、無端帯状体EBの交換回数が増加し、その
結果としてランニングコストを上昇させるという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たもので、洗浄水噴出装置の洗浄水噴出圧や付着物吸引
装置の吸引圧を増大させることなく洗浄効果の向上を図
ることのできる無端帯状体の洗浄装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、一方向に走行する無端帯状
体の表面に洗浄水を噴出して前記無端帯状体の表面に付
着した親水性付着物を前記洗浄水で浸潤させる洗浄水噴
出手段と、この洗浄水噴出手段で浸潤された前記付着物
を吸引する付着物吸引手段とを備えた無端帯状体の洗浄
装置であって、前記付着物に対して外力を前記無端帯状
体の走行方向とほぼ直角な方向に且つ前記無端帯状体の
表面に沿って付与する外力付与手段を、前記洗浄水噴出
手段と前記付着物吸引手段との間に設けたことを特徴と
するものである。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の洗
浄装置において、前記外力付与手段が前記付着物の表層
部を摺動する摺動部材と、この摺動部材を前記無端帯状
体の幅方向に駆動する駆動機構とを備えて構成されるも
のである。請求項3に係る発明は、請求項2記載の洗浄
装置において、前記摺動部材がドラム状に形成されてい
るものである。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3記載の洗
浄装置において、前記記摺動部材が前記無端帯状体の幅
方向に軸方向を一致させて回転可能に支承されているも
のである。請求項5に係る発明は、請求項3又は4記載
の洗浄装置において、前記摺動部材は、前記付着物の表
層部と接する周面に複数の溝を有しているものである。
【0009】請求項6に係る発明は、請求項5記載の洗
浄装置において、前記溝が前記ドラム状摺動部材の円周
方向に互いに平行に形成されているものである。請求項
7に係る発明は、請求項5記載の洗浄装置において、前
記溝が前記ドラム状摺動部材の円周方向に互いに非平行
に且つスパイラル状に形成されているものである。
【0010】請求項8に係る発明は、請求項4乃至7の
いずれか1項に記載の洗浄装置において、前記外力付与
手段が前記ドラム状摺動部材を回転駆動する回転駆動手
段を備えているものである。請求項9に係る発明は、請
求項2記載の洗浄装置において、前記摺動部材がプレー
ト状に形成されているものである。
【0011】請求項10に係る発明は、請求項9記載の
洗浄装置において、前記摺動部材が前記付着物の表層部
と接する周面に複数の溝を有しているものである。請求
項11に係る発明は、請求項10記載の洗浄装置におい
て、前記溝が前記無端帯状体の走行方向に沿って互いに
平行に形成されているものである。請求項12に係る発
明は、請求項10記載の洗浄装置において、前記溝が前
記無端帯状体の走行方向に対し斜めに且つ隣り合う溝同
士が互いに平行に形成されているものである。
【0012】請求項13に係る発明は、請求項11記載
の洗浄装置において、前記溝が前記無端帯状体の走行方
向に対し斜めに且つ隣り合う溝同士が互いに非平行に形
成されているものである。請求項14に係る発明は、請
求項1乃至13のいずれか1項に記載の洗浄装置におい
て、前記外力付与手段が前記洗浄水噴出手段と一体に構
成されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、図20に示したものと同一
の部分若しくは相当する部分には同一符号を付して説明
する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄装置
の側面図である。同図において、洗浄装置10は、図中
矢印方向に走行する無端帯状体EBの表面に洗浄水を噴
出して無端帯状体EBの表面に付着したパルプ繊維等の
親水性付着物を洗浄水で浸潤させる洗浄水噴出装置11
と、この洗浄水噴出装置11からの洗浄水により浸潤さ
れた付着物を無端帯状体EBの表面から吸引力により除
去する付着物吸引装置12とを備えており、洗浄水噴出
装置11と付着物吸引装置12との間には、上記付着物
に対して外力を無端帯状体EBの走行方向とほぼ直角な
方向に且つ無端帯状体EBの表面に沿って付与する外力
付与装置13が設けられている。
【0014】付着物吸引装置12は、矩形状に形成され
た複数の付着物掻き落し板12aを備えている。これら
の付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向
に対し略直角に配設されており、各付着物掻き落し板1
2aの間には無端帯状体EBの表面に付着した付着物を
吸引する吸引スリット12bが形成されている。また、
付着物掻き落し板12aは、図2に示されるように、無
端帯状体EBの走行方向に対して上流側の側縁部にエッ
ジ部12cを有しており、このエッジ部12cの先端部
を無端帯状体EBの表面に摺接させて無端帯状体EBの
表面に付着した付着物を掻き落すように構成されてい
る。
【0015】外力付与装置13は、図3に示されるよう
に、無端帯状体EBの表面に付着した付着物の表層部を
摺動する摺動部材14と、この摺動部材14を無端帯状
体EBの幅方向に駆動する摺動部材駆動機構15とを備
えて構成されている。摺動部材14はドラム状に形成さ
れ、モータ21により無端帯状体EBの走行方向に沿っ
て回転駆動されるようになっている。また、摺動部材1
4は無端帯状体EBの幅方向に軸方向を一致させて軸受
17,18により回転可能に支承され、かつモータ21
及び軸受17,18と共にリニアガイド19,20によ
り無端帯状体EBの幅方向に移動可能に支持されてい
る。さらに、摺動部材14は無端帯状体EBの表面に付
着した付着物の表層部と接する周面に複数の溝16を有
している。これらの溝16は付着物の少なくとも一部と
係合する係合部を構成しており、摺動部材14の円周方
向に沿って互いに平行に形成されている。
【0016】摺動部材駆動機構15は、摺動部材14の
軸方向に沿って設けられた連結ロッド22と、この連結
ロッド22を軸方向に駆動するカム23(図4参照)
と、このカム23を回転駆動するモータ24とからな
り、連結ロッド22は摺動部材14に連結されている。
このような構成において、摺動部材駆動機構15により
摺動部材14が軸無端帯状体EBの幅方向に往復駆動さ
れると、摺動部材14の周面に形成された溝16間のエ
ッジが無端帯状体EBの表面に付着した付着物に引っ掛
かり、付着物を無端帯状体EBの表面から剥ぎ取ろうと
する。これにより、無端帯状体EBの表面に付着した付
着物は無端帯状体EBの表面から剥離しやすい状態とな
るので、無端帯状体EBの表面に付着した付着物を付着
物吸引装置12のエッジ部12cで容易に掻き落とすこ
とができると共に、無端帯状体EBの表面に残留した付
着物を付着物吸引装置12の吸引スリット12bで容易
に吸引して除去することが可能となる。
【0017】従って、本実施形態では洗浄水噴出装置1
1の洗浄水噴出圧や付着物吸引装置12の吸引圧を増大
させることなく無端帯状体EBの表面に付着した付着物
を効率的に除去することができる。また、本実施形態で
はモータ21を駆動すると摺動部材14が無端帯状体E
Bの走行方向に回転するので、無端帯状体EBの表面を
摺動部材14によって損耗させることなく無端帯状体E
Bを洗浄することができる。
【0018】上述した第1の実施形態では洗浄水噴出装
置11と外力付与装置13とを別々に構成したが、図5
及び図6に示す第2の実施形態のように、溝16の底面
に洗浄水噴出ノズル25を設けることにより、洗浄水噴
出装置を外力付与装置13と一体に構成することができ
る。次に、本発明の第3の実施形態を図7及び図8に示
す。図7において、洗浄装置26は、図中矢印方向に走
行する無端帯状体EBの表面に洗浄水を噴出して無端帯
状体EBの表面に付着した親水性付着物を洗浄水で浸潤
させる洗浄水噴出装置11と、この洗浄水噴出装置11
からの洗浄水により浸潤された付着物を無端帯状体EB
の表面から吸引力により除去する付着物吸引装置12と
を備えており、洗浄水噴出装置11と付着物吸引装置1
2との間には、上記付着物に対して外力を無端帯状体E
Bの走行方向とほぼ直角な方向に且つ無端帯状体EBの
表面に沿って付与する外力付与装置13が設けられてい
る。
【0019】付着物吸引装置12は、矩形状に形成され
た複数の付着物掻き落し板12aを備えている。これら
の付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向
に対し略直角に配設されており、各付着物掻き落し板1
2aの間には無端帯状体EBの表面に付着した付着物を
吸引する吸引スリット12bが形成されている。また、
付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向に
対して上流側の側縁部にエッジ部12c(図2参照)を
有しており、このエッジ部12cの先端部を無端帯状体
EBの表面に摺接させて無端帯状体EBの表面に付着し
た付着物を掻き落すように構成されている。
【0020】外力付与装置13は、図8に示されるよう
に、無端帯状体EBの表面に付着した付着物の表層部を
摺動する摺動部材14と、この摺動部材14を無端帯状
体EBの幅方向に往復駆動する摺動部材駆動機構15と
から構成され、摺動部材14は付着物の表層部に所定の
角度(5°前後)で接触している。また、摺動部材14
はドラム状に形成され、無端帯状体EBの幅方向に軸方
向を一致させて軸受17,18により回転可能に、かつ
軸受17,18と共にリニアガイド19,20により無
端帯状体EBの幅方向に移動可能に支持されている。さ
らに、摺動部材14は無端帯状体EBの表面に付着した
付着物の表層部と接する周面に2つの溝16を有してい
る。これらの溝16は、摺動部材14の円周方向に沿っ
て互いに非平行に且つスパイラル状に形成されている。
【0021】摺動部材駆動機構15は、摺動部材14の
軸方向に沿って設けられた連結ロッド22と、この連結
ロッド22を軸方向に駆動するカム23と、このカム2
3を回転駆動するモータ24とからなり、連結ロッド2
2は摺動部材14に連結されている。このような構成に
おいて、摺動部材駆動機構15により摺動部材14が軸
無端帯状体EBの幅方向に往復駆動されると、摺動部材
14の周面に形成された溝16間のエッジが無端帯状体
EBの表面に付着した付着物に引っ掛かり、付着物を無
端帯状体EBの表面から剥ぎ取ろうとする。これによ
り、無端帯状体EBの表面に付着した付着物は無端帯状
体EBの表面から剥離しやすい状態となるので、無端帯
状体EBの表面に付着した付着物を付着物吸引装置12
のエッジ部12cで容易に掻き落とすことができると共
に、無端帯状体EBの表面に残留した付着物を付着物吸
引装置12の吸引スリット12bで容易に吸引して除去
することが可能となる。
【0022】従って、本実施形態では洗浄水噴出装置1
1の洗浄水噴出圧や付着物吸引装置12の吸引圧を増大
させることなく無端帯状体EBの表面に付着した付着物
を効率的に除去することができる。また、本実施形態で
は摺動部材14の周面に形成された溝16が摺動部材1
4の円周方向に沿って互いに非平行に且つスパイラル状
に形成されているので、無端帯状体EBが摺動部材14
の軸方向に張られた状態となり、これにより無端帯状体
EBの蛇行走行を防止できる。
【0023】上述した第3の実施形態では洗浄水噴出装
置11と外力付与装置13とを別々に構成したが、図9
及び図10に示す第4の実施形態のように、溝16の底
面に洗浄水噴出ノズル25を設けることにより、洗浄水
噴出装置を外力付与装置13と一体に構成することがで
きる。次に、本発明の第5の実施形態を図11乃至図1
3に示す。図11において、洗浄装置27は、図中矢印
方向に走行する無端帯状体EBの表面に洗浄水を噴出し
て無端帯状体EBの表面に付着した親水性付着物を洗浄
水で浸潤させる洗浄水噴出装置11と、この洗浄水噴出
装置11からの洗浄水により浸潤された付着物を無端帯
状体EBの表面から吸引力により除去する付着物吸引装
置12とを備えており、洗浄水噴出装置11と付着物吸
引装置12との間には、上記付着物に対して外力を無端
帯状体EBの走行方向とほぼ直角な方向に且つ無端帯状
体EBの表面に沿って付与する外力付与装置13が設け
られている。
【0024】付着物吸引装置12は、矩形状に形成され
た複数の付着物掻き落し板12aを備えている。これら
の付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向
に対し略直角に配設されており、各付着物掻き落し板1
2aの間には無端帯状体EBの表面に付着した付着物を
吸引する吸引スリット12bが形成されている。また、
付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向に
対して上流側の側縁部にエッジ部12c(図2参照)を
有しており、このエッジ部12cの先端部を無端帯状体
EBの表面に摺接させて無端帯状体EBの表面に付着し
た付着物を掻き落すように構成されている。
【0025】洗浄水噴出装置11は、図13に示される
ように、プレート状に形成された洗浄水噴出ヘッド11
aを備えており、この洗浄水噴出ヘッド11aには多数
の洗浄水噴出ノズル11bが設けられている。外力付与
装置13は、図13に示されるように、無端帯状体EB
の表面に付着した付着物の表層部を摺動する摺動部材1
4と、この摺動部材14を洗浄水噴出ヘッド11aと共
に無端帯状体EBの幅方向に往復駆動する駆動機構15
(図12参照)とから構成されている。
【0026】摺動部材14はプレート状に形成されてお
り、この摺動部材14の前端部には、無端帯状体EBの
表面に付着した付着物を掻き取るためのエッジ14bが
形成されている。また、摺動部材14はその長手方向両
端部をリニアガイド19,20により無端帯状体EBの
幅方向に移動可能に支持されている。摺動部材駆動機構
15は摺動部材14の一端部に連結された板状の連結部
材28と、この連結部材28を無端帯状体EBの幅方向
に駆動するカム23と、このカム23を回転駆動するモ
ータ24とから構成されている。
【0027】このような構成において、摺動部材駆動機
構15により摺動部材14が軸無端帯状体EBの幅方向
に往復駆動されると、無端帯状体EBの表面に付着した
付着物が摺動部材14のエッジ14aに引っ掛かり、付
着物を無端帯状体EBの表面から掻き取ろうとする。こ
れにより、無端帯状体EBの表面に付着した付着物は無
端帯状体EBの表面から剥離しやすい状態となるので、
無端帯状体EBの表面に付着した付着物を付着物吸引装
置12のエッジ部12cで容易に掻き落とすことができ
ると共に、無端帯状体EBの表面に残留した付着物を付
着物吸引装置12の吸引スリット12bで容易に吸引し
て除去することが可能となる。
【0028】従って、本実施形態では洗浄水噴出装置1
1の洗浄水噴出圧や付着物吸引装置12の吸引圧を増大
させることなく無端帯状体EBの表面に付着した付着物
を効率的に除去することができる。次に、本発明の第6
の実施形態を図14乃至図16に示す。図14におい
て、洗浄装置29は、図中矢印方向に走行する無端帯状
体EBの表面に洗浄水を噴出して無端帯状体EBの表面
に付着した親水性付着物を洗浄水で浸潤させる洗浄水噴
出装置11と、この洗浄水噴出装置11からの洗浄水に
より浸潤された付着物を無端帯状体EBの表面から吸引
力により除去する付着物吸引装置12とを備えており、
洗浄水噴出装置11と付着物吸引装置12との間には、
上記付着物に対して外力を無端帯状体EBの走行方向と
ほぼ直角な方向に且つ無端帯状体EBの表面に沿って付
与する外力付与装置13が設けられている。
【0029】付着物吸引装置12は、矩形状に形成され
た複数の付着物掻き落し板12aを備えている。これら
の付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向
に対し略直角に配設されており、各付着物掻き落し板1
2aの間には無端帯状体EBの表面に付着した付着物を
吸引する吸引スリット12bが形成されている。また、
付着物掻き落し板12aは無端帯状体EBの走行方向に
対して上流側の側縁部にエッジ部12c(図2参照)を
有しており、このエッジ部12cの先端部を無端帯状体
EBの表面に摺接させて無端帯状体EBの表面に付着し
た付着物を掻き落すように構成されている。
【0030】洗浄水噴出装置11は、図16に示される
ように、プレート状に形成された洗浄水噴出ヘッド11
aを備えており、この洗浄水噴出ヘッド11aには多数
の洗浄水噴出ノズル11bが設けられている。外力付与
装置13は、図15に示されるように、無端帯状体EB
の表面に摺動自在に接する摺動部材14と、この摺動部
材14を洗浄水噴出装置11と共に無端帯状体EBの幅
方向に往復駆動する摺動部材駆動機構15とから構成さ
れている。
【0031】摺動部材14はプレート状に形成され、そ
の長手方向両端部をリニアガイド19,20により無端
帯状体EBの幅方向に移動可能に支持されている。ま
た、摺動部材14は無端帯状体EBの表面と接する長方
形状の平面に多数の溝16(図16参照)を有してい
る。これらの溝16は付着物の少なくとも一部と係合す
る係合部を構成している。また、これらの溝16は無端
帯状体EBの走行方向に沿って互いに平行に形成されて
おり、各溝16の底面には洗浄水噴出ノズル25が設け
られている。また、洗浄水噴出ノズル25が設けられた
部分の溝16はザグリ穴30となっている。
【0032】摺動部材駆動機構15は摺動部材14の一
端部に沿って設けられた連結部材28と、この連結部材
28を無端帯状体EBの幅方向に駆動するカム23と、
このカム23を回転駆動するモータ24とからなり、連
結部材33はリニアガイド19,20を介して摺動部材
14に連結されている。このような構成において、摺動
部材駆動機構15により摺動部材14が軸無端帯状体E
Bの幅方向に往復駆動されると、摺動部材14の周面に
形成された溝16間のエッジが無端帯状体EBの表面に
付着した付着物に引っ掛かり、付着物を無端帯状体EB
の表面から剥ぎ取ろうとする。これにより、無端帯状体
EBの表面に付着した付着物は無端帯状体EBの表面か
ら剥離しやすい状態となるので、無端帯状体EBの表面
に付着した付着物を付着物吸引装置12のエッジ部12
cで容易に掻き落とすことができると共に、無端帯状体
EBの表面に残留した付着物を付着物吸引装置12の吸
引スリット12bで容易に吸引して除去することが可能
となる。
【0033】従って、本実施形態では洗浄水噴出装置1
1の洗浄水噴出圧や付着物吸引装置12の吸引圧を増大
させることなく無端帯状体EBの表面に付着した付着物
を効率的に除去することができる。上述した第6の実施
形態では、洗浄水噴出ノズル25の周囲にザグリ穴30
を設けたが、図17に示す第7の実施形態のように、洗
浄水噴出ノズル25の周囲にザグリ穴30を必ずしも設
ける必要はない。また、上述した第6及び第7の実施形
態では、摺動部材14の表面に多数本の溝16を無端帯
状体EBの走行方向に沿って互いに平行に設けたが、図
18に示す第8の実施形態のように、摺動部材14の表
面に多数本の溝16を無端帯状体EBの走行方向に対し
斜めに傾斜させ且つ隣り合う溝同士が平行となるように
設けても良いし、あるいは図19に示す第9の実施形態
のように、摺動部材14の表面に多数本の溝16を無端
帯状体EBの走行方向に対し斜めに傾斜させ且つ隣り合
う溝同士が非平行となるように設けても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る洗浄
装置は、洗浄水噴出装置と付着物吸引装置との間に付着
物を無端帯状体の表面から剥離させる外力付与装置を設
けたことにより、洗浄水噴出装置の洗浄水噴出圧や付着
物吸引装置の吸引圧を増大させることなく無端帯状体の
表面に付着した付着物を効率的に除去することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る洗浄装置の側面
図である。
【図2】付着物吸引装置の一部を示す断面図である。
【図3】図1に示される外力付与装置の正面図である。
【図4】図3に示される摺動部材駆動機構のカムを示す
平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る洗浄装置の側面
図である。
【図6】図5に示される外力付与装置の正面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る洗浄装置の側面
図である。
【図8】図7示される外力付与装置の正面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る洗浄装置の側面
図である。
【図10】図9示される外力付与装置の正面図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る洗浄装置の側
面図である。
【図12】図11示される外力付与装置の正面図であ
る。
【図13】図12に示される摺動部材の平面図である。
【図14】本発明の第6の実施形態に係る洗浄装置の側
面図である。
【図15】図14に示される外力付与装置の正面図であ
る。
【図16】図14に示される外力付与装置の平面図であ
る。
【図17】本発明の第7の実施形態における摺動部材の
平面図である。
【図18】本発明の第8の実施形態における摺動部材の
平面図である。
【図19】本発明の第9の実施形態における摺動部材の
平面図である。
【図20】抄紙機のワイヤ洗浄に用いられる従来の洗浄
装置の側面図である。
【符号の説明】
EB 無端帯状体 11 洗浄水噴出装置 12 付着物吸引装置 13 外力付与装置 14 摺動部材 15 摺動部材駆動機構 16 溝 17,18 軸受 19,20 リニアガイド 21,24 モータ 25 洗浄水噴出ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA08 AB04 AB33 BA11 BA15 BB21 BB71 3B201 AA08 AB04 AB33 BA11 BA15 BB21 BB71 BB92 4L055 CE25 CE36 CG22 FA21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に走行する無端帯状体の表面に洗
    浄水を噴出して前記無端帯状体の表面に付着した親水性
    付着物を前記洗浄水で浸潤させる洗浄水噴出手段と、こ
    の洗浄水噴出手段で浸潤された前記付着物を吸引する付
    着物吸引手段とを備えた無端帯状体の洗浄装置であっ
    て、 前記付着物に対して外力を前記無端帯状体の走行方向と
    ほぼ直角な方向に且つ前記無端帯状体の表面に沿って付
    与する外力付与手段を、前記洗浄水噴出手段と前記付着
    物吸引手段との間に設けたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記外力付与手段は、前記付着物の表層
    部を摺動する摺動部材と、この摺動部材を前記無端帯状
    体の幅方向に駆動する駆動機構とを備えて構成される請
    求項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材は、ドラム状に形成されて
    いる請求項2記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材は、前記無端帯状体の幅方
    向に軸方向を一致させて回転可能に支承されている請求
    項3記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記摺動部材は、前記付着物の表層部と
    接する周面に複数の溝を有している請求項3又は4記載
    の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記溝は、前記ドラム状摺動部材の円周
    方向に互いに平行に形成されている請求項5記載の洗浄
    装置。
  7. 【請求項7】 前記溝は、前記ドラム状摺動部材の円周
    方向に互いに非平行に且つスパイラル状に形成されてい
    る請求項5記載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記外力付与手段は、前記ドラム状摺動
    部材を回転駆動する回転駆動手段を備えている請求項4
    乃至7のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記摺動部材は、プレート状に形成され
    ている請求項2記載の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記摺動部材は、前記付着物の表層部
    と接する周面に複数の溝を有している請求項9記載の洗
    浄装置。
  11. 【請求項11】 前記溝は、前記無端帯状体の走行方向
    に沿って互いに平行に形成されている請求項10記載の
    洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記溝は、前記無端帯状体の走行方向
    に対し斜めに且つ隣り合う溝同士が互いに平行に形成さ
    れている請求項10記載の洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記溝は、前記無端帯状体の走行方向
    に対し斜めに且つ隣り合う溝同士が互いに非平行に形成
    されている請求項11記載の洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記外力付与手段は、前記洗浄水噴出
    手段と一体に構成されている請求項1乃至13のいずれ
    か1項に記載の洗浄装置。
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