JP2002282584A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002282584A
JP2002282584A JP2001083714A JP2001083714A JP2002282584A JP 2002282584 A JP2002282584 A JP 2002282584A JP 2001083714 A JP2001083714 A JP 2001083714A JP 2001083714 A JP2001083714 A JP 2001083714A JP 2002282584 A JP2002282584 A JP 2002282584A
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detergent
water
powder
washing
washing machine
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English (en)
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Yoshito Watabe
義人 渡部
Toshifumi Koike
敏文 小池
Gichu Ota
義注 太田
Toshiyasu Kamano
年恭 釜野
Isao Hiyama
功 桧山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉末洗剤が粒子状態で洗濯物へ付着するのを防
止すると共に粉末洗剤の洗浄力を十分に発揮させること
ができる洗濯機を提供する。 【解決手段】粉末洗剤を水に溶解して洗濯槽へ供給する
洗剤供給装置に、粉末洗剤収納部7と、粉末洗剤と水を
合流させる洗剤混合部9と、粉末洗剤収納部内の粉末洗
剤31を徐々に流下させて洗剤混合部に投入する洗剤送
出手段8と、粉末洗剤と水の混合物を吸引・攪拌して溶
解する洗剤溶解手段10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末洗剤を使用す
る洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−68081号公報に記載され
た洗濯機は、洗濯兼脱水槽内への給水時に、洗剤吐出装
置により洗剤攪拌容器内に洗剤を投入した後に洗濯兼脱
水槽内の水を前記洗剤攪拌容器内に入れるように構成
し、この状態から循環ポンプの動作により洗剤攪拌容器
内に渦巻き状の水流を発生させ、この水流によって洗剤
攪拌容器内の洗剤を溶解させて洗濯兼脱水槽へ投入する
ようにした洗剤投入装置を備えている。
【0003】特開平7−68082号公報に記載された
洗濯機は、給水弁および洗剤送出機構を動作させて洗剤
攪拌容器に規定量の水と洗剤とを投入すると共にポンプ
を動作させて水と洗剤とを洗剤攪拌容器とポンプの間で
循環させることにより攪拌し、この攪拌によって洗剤粒
子を水に溶解させて洗剤溶液を生成した後に該洗剤溶液
を洗濯槽に投入するように構成した洗剤投入装置を備え
ている。
【0004】また、現在、市販されている全自動洗濯機
の大部分は、洗濯物の量を検知して好ましい洗剤の量を
知らせることにより、相当する洗剤を洗濯物の上に手作
業で投入する手順を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように洗濯に必要
な多量の粉末洗剤を洗剤攪拌容器に入れた状態で該粉末
洗剤を溶解する水を該洗剤攪拌容器に注入して粉末洗剤
を溶解する方法は、粉末洗剤を十分に溶解することが困
難であり、いわゆるダマになって未溶解状態で残ってし
まう場合がある。
【0006】また、多量の粉末洗剤を一度に洗剤攪拌容
器内に供給すると、粉末洗剤が集合体として振る舞うた
めに、その集合体の表面だけが水で溶けてゲル状とな
り、集合体の内部に水が浸透しなくなることがある。こ
のような現象が発生すると、この粉末洗剤の集合体は溶
解せずにダマとなってしまう。
【0007】また、市販されている全自動洗濯機では、
粉末洗剤を洗濯物の上に投入するために、洗濯物に付着
した粉末洗剤が洗濯中に溶解せずに洗濯終了後も洗濯物
に付着したままになってしまう場合がある。
【0008】本発明の1つの目的は、粉末洗剤が粒子状
態で洗濯物へ付着するのを防止すると共に粉末洗剤の洗
浄力を十分に発揮させることができる洗濯機を提供する
ことにある。
【0009】本発明の他の目的は、このような洗濯機を
実現するのに好適な洗剤供給装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の更に他の目的は、粉末石けんを使
用するのに好適な洗濯機およびその洗剤供給装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉末洗剤を水
に溶解して洗濯槽へ供給する洗剤供給装置を備えた洗濯
機において、前記洗剤供給装置は、粉末洗剤収納部と、
粉末洗剤と水を合流させる洗剤混合部と、前記粉末洗剤
収納部内の粉末洗剤を所定の流量で前記洗剤混合部の水
面上に投入する洗剤送出手段と、前記洗剤混合部の水位
を周期的に上下動させるように前記粉末洗剤と水の混合
物を吸引・攪拌して該粉末洗剤を水に溶解する洗剤溶解
手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
洗濯機の縦断側面図である。
【0014】この実施の形態における洗濯機は、筐体1
と、洗濯水を溜める外槽2と、洗濯物を入れる洗濯兼脱
水槽3と、攪拌翼4と、駆動手段5と、イオン交換装置
6、粉末洗剤収納部7と、洗剤送出手段8と、洗剤混合
部9と、洗剤溶解手段10および風呂水供給手段11等
を備える。
【0015】ここで、外槽2と洗濯兼脱水槽3は洗濯槽
を構成する。また、イオン交換装置6は、水道水中の硬
度成分を吸着して除去することにより軟水化するイオン
交換樹脂と該イオン交換樹脂の硬度成分吸着能力を回復
させる再生液(食塩水)を該イオン交換樹脂に作用させ
る再生手段を内蔵する。
【0016】粉末洗剤収納部7は、着脱可能であり、複
数回の洗濯で使用する量の粉末洗剤を収納しておくこと
ができるように構成する。洗剤送出手段8は、粉末洗剤
収納部7内の粉末洗剤を徐々に流下させて洗剤混合部9
の水面上に投入する。
【0017】そして、洗剤混合部9は、配管22を介し
て流入する水と洗剤送出手段8から流下して投入される
粉末洗剤を混合する部位である。この洗剤混合部9の構
成は、図示するような形状に限定されるものではなく、
配管22と同等程度の内径を有する管状部材で良い。無
論、配管22の内径より大きい管状部材で構成しても良
いが、内部に淀みが発生しにくい形状であることが望ま
しい。
【0018】また、洗剤溶解手段10は、洗剤混合部9
において混合された粉末洗剤と水の混合物を吸引・攪拌
・溶解して洗濯槽に送出する手段であり、この実施の形
態においては、羽根車による剪断力を前記混合物に強く
作用させて粉末洗剤を微粒化および分散する作用が大き
い遠心ポンプを使用することにより、粉末洗剤の溶解を
促進することができるように構成している。
【0019】ここで、粉末洗剤収納部7,洗剤送出手段
8,洗剤混合部9および洗剤溶解手段10は、洗剤供給
装置を構成する。
【0020】なお、洗剤溶解手段10は、遠心ポンプに
限らず、稼動することにより強い剪断力を作用させるこ
とができるポンプであれば良い。
【0021】また、風呂水供給手段11は、風呂の残り
湯を吸引して洗濯槽に供給するためのポンプである。
【0022】そして、水道水を軟水化して洗濯槽に給水
する場合には、水道水の蛇口であるバルブ16を開と
し、電磁弁12を閉,電磁弁13を開として配管17と
配管18を連通させ、電磁弁14を閉,電磁弁15を開
とすることにより、配管17から供給される水道水をイ
オン交換装置6に通して軟水化した後に配管20,電磁
弁15,配管21を介して洗濯槽に供給するように構成
する。
【0023】また、イオン交換装置6に通して得た軟水
を洗剤供給装置に供給する場合には、電磁弁12を閉,
電磁弁13を開として配管17と配管18を連通させ、
電磁弁14を開,電磁弁15を閉とすることにより、イ
オン交換装置6を通過して軟水化した水道水を配管2
0,電磁弁14,配管22を介して洗剤供給装置に供給
するように構成する。十分な水量が得られる場合には、
電磁弁14,15を共に開として洗濯槽と洗剤供給装置
に同時に給水するように構成することもできる。
【0024】また、風呂の残り湯を洗濯槽に供給する場
合には、風呂水供給手段11を稼動させることにより吸
引した風呂の残り湯を配管23を介して洗濯槽に供給す
るように構成する。
【0025】図示説明は省略するが、洗剤供給装置に水
道水あるいは風呂の残り湯を直接供給するための配管と
電磁弁を設置しても良い。
【0026】この実施の形態において、前記洗剤供給装
置は、粉末洗剤収納部7,洗剤送出手段8,洗剤混合部
9および洗剤溶解手段10を備えた構成であり、洗濯機
の下部(下側)に設置してある。そして、配管22を介
して洗剤混合部9に流入する水に粉末洗剤収納部7に収
納してある粉末洗剤を洗剤送出手段8により徐々に流下
させて混合する。粉末洗剤と水の混合物は、洗剤溶解手
段10により吸引・攪拌して粉末洗剤を溶解して配管2
4を介して洗濯槽に送出する。洗濯機の下部に位置する
洗剤供給装置は、粉末洗剤と水の混合物を洗濯槽まで押
し上げるために該混合物に作用させる洗剤溶解手段(遠
心ポンプ)10の押し上げ力が大きくなり、従って、粉
末洗剤に作用する剪断力も大きくなるので、洗剤溶解に
好都合である。
【0027】このような洗剤溶解手段10は、粉末洗剤
と水の混合物を吸引・攪拌・溶解する機能を有するため
に、粉末洗剤と水の混合物を一時的に保持しておく容器
を必要とせず、洗剤供給装置の小型化が可能となる。こ
のために、洗濯機内における設置箇所に関して自由度が
増す。
【0028】また、このような構成によれば、洗剤供給
装置を洗濯機の下部に設置することができるために、洗
濯機上面の意匠の自由度を高めることができる。
【0029】この洗濯機における各種の前記電気部品の
制御は、図示説明は省略するが、マイクロコンピュータ
を主体にして構成した制御装置(図示省略)により、操
作パネルからの入力指示に従って洗濯および脱水制御プ
ログラムを実行することにより実現する。
【0030】このような洗濯機による洗い工程は、洗濯
兼脱水槽3内に洗濯物を入れ、蓋を閉じて操作パネルの
洗濯開始ボタンを押すことにより開始する。なお、粉末
洗剤収納部7には、複数回の洗濯に必要な量の粉末洗剤
を予め収納しておく。
【0031】制御装置は、初めに、イオン交換装置6で
生成した軟水または風呂の残り湯を洗剤混合部9へ供給
するように電磁弁13,14を開放すると共に、洗剤溶
解手段10を起動して洗剤混合部9の水を吸引する。そ
して、洗剤混合部9の水位が上昇して水が洗剤送出手段
8に接触したり溢れたりしないように、洗剤混合部9へ
の水の流入・流出量を調節する。洗剤混合部9内の水の
流れが安定した状態で洗剤送出手段8を起動し、粉末洗
剤収納部7の粉末洗剤を徐々に流下させて洗剤混合部9
へ投入し、水と粉末洗剤を合流させる。1回の洗濯で使
用する粉末洗剤の量は、洗濯物の量あるいは洗い工程に
おいて使用する水の量に対応する量とする。そして、洗
剤混合部9で生成した水と粉末洗剤の混合物を洗剤溶解
手段10により吸引・攪拌・溶解して洗濯槽内に供給す
る。
【0032】ここで、洗濯物の量あるいは洗い工程にお
いて使用する水の量は、使用者が予め設定するように構
成しても良いし、洗濯機に内蔵した検知手段により自動
的に検知して設定するように構成しても良い。
【0033】このようにして供給する洗剤溶液は、高濃
度に生成し、この高濃度の洗剤溶液に洗濯物を浸漬する
ことにより洗浄率を高めることができるようにする。
【0034】溶解した洗剤を洗濯槽内に供給した後に該
洗濯槽に給水する際には、電磁弁13,15を開き、イ
オン交換装置6によって軟水化した水道水を配管21か
ら洗濯槽内に給水する。このとき、洗剤送出手段8を稼
動させずに、配管22を介して洗剤溶解手段10に水を
供給すると共に洗剤溶解手段10を稼動させることによ
り、洗剤混合部9,洗剤溶解手段10および配管24内
に残存する洗剤成分を流し出して除去する。このとき、
洗剤溶解手段10を通過した水は、配管24を介して洗
濯槽に供給する。
【0035】この実施の形態では、軟水を用いて濃厚な
洗剤溶液を作るようにしたが、イオン交換装置6を通さ
ない水道水を用いても良いことは言うまでもない。
【0036】このような洗剤供給装置によれば、合成粉
末洗剤および粉末石けんの何れも適量を十分に溶解して
洗濯槽内に供給することができる。
【0037】ここで、合成粉末洗剤とは、通常、直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)等を主成分とす
る洗剤であり、粉末石けんとは、脂肪酸塩を主成分とす
るものである。脂肪酸塩は、直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸塩(LAS)に比べて河川等の自然環境中での分
解が速い。すなわち、生分解性が高い。このために、脂
肪酸塩の方が自然環境に対する負荷が小さいと考えられ
る。
【0038】洗濯槽に洗剤溶液を供給する前に、電磁弁
13,イオン交換装置6,配管20,電磁弁15および
配管21を介して洗濯槽に給水し、洗濯物の予洗いを行
うこともできる。このときには、電磁弁14は閉とし、
洗剤溶解手段10は停止させておく。予洗いを行うこと
により、洗濯物に付着した汚れやカルシウム分,マグネ
シウム分を除去することができ、石けんカスの発生を抑
制することができると共に洗浄率を高めることができ
る。予洗いを行った場合には、脱水を行い、給水を始め
ておいても良い。予洗いを行わない場合も給水を始めて
おくことができる。この予洗いおよび予洗い終了後の給
水の際に、水道水を配管17,19を介して直に洗濯槽
に供給しても良いし、イオン交換装置6によって生成し
た軟水を配管20,21を介して供給しても良い。
【0039】そして、洗剤溶解手段10内の濃厚な洗剤
溶液を洗濯槽2に供給し、洗い工程を開始する。このと
き、攪拌翼4を回転させながら濃厚な洗剤溶液を供給す
ることが望ましい。その後、従来の洗濯機と同様の工程
を経て十分な洗いと濯ぎ工程を行う。その後、外槽2内
の洗濯水は、電磁弁26を開いて排水口25から排水ホ
ース27を介して機外に排水する。そして、濯ぎ工程終
了後に脱水を行ってから洗濯物を取り出すことができる
ようにする。
【0040】本発明による洗濯機においては、粉末石け
んの利用が容易となるために、合成洗剤を使用する場合
に比べて洗濯排水の生分解性が高くなり、自然環境への
負荷を低減することができるという副次的な効果も得ら
れる。
【0041】また、合成洗剤の多くが硫黄分を含むため
に、生分解の過程で硫酸を生成してコンクリート製の下
水管を腐食するという問題が指摘されている。すなわ
ち、生成した硫酸がコンクリートに含まれるカルシウム
に作用してコンクリートを劣化させ、下水管の寿命を著
しく縮めてしまうというものである。この点、粉末石け
んは、硫黄分を含まないために、硫酸を生成することが
ない。従って、本発明による洗濯機が普及すれば、粉末
石けんの使用が広がって下水中の硫黄分が減少し、下水
管の劣化を抑制する効果も期待することができる。
【0042】図2は、洗剤供給装置の具体的な構成の一
例を示す部分断面図である。また、図3は、その制御系
のブロック図である。
【0043】この実施の形態において、粉末洗剤31を
収納する粉末洗剤収納部7は、粉末洗剤31が湿気を吸
収するのを防止するために蓋32を備える。また、粉末
洗剤収納部7の下部には、洗剤送出手段8を設置し、粉
末洗剤31を徐々に流下させて洗剤混合部9に投入する
ことができるように構成している。
【0044】洗剤送出手段8は、略螺旋状の回転体で構
成した作用部(図示省略)を備え、回転体の軸を中心に
電動駆動手段(図示省略)によって回転させることによ
り軸方向に粉末洗剤31を緩やかに押し出して徐々に流
下させる構成としている。
【0045】洗剤混合部9は、配管22を介して水が流
入する上端開口の混合筒91を備える。この混合筒91
は、上端開口を前記洗剤送出手段8から流下する粉末洗
剤31を受け入れる位置に開放し、洗剤送出手段8から
流下した粉末洗剤31を水面上に受け入れる。この混合
筒91の下部は、洗剤溶解手段10を構成する遠心ポン
プの吸水口に連通させる。そして、この水と粉末洗剤の
混合物は、洗剤溶解手段10により吸引・攪拌すること
により粉末洗剤を溶解して配管24を介して洗濯槽に送
出するように構成する。
【0046】この実施の形態においては、洗剤混合部9
の近傍に該洗剤混合部9の混合筒91内の水位が異常に
上昇しないように溢水させる溢水部33を設け、過剰な
給水を配管34から排水するように構成する。この構成
は、洗剤混合部9の水位が過剰に上昇して洗剤送出手段
8を濡らしたり、洗剤送出手段8と混合筒91の間から
外部に漏水するのを防止するように機能する。
【0047】混合筒91には、この混合筒91内の水位
の予め設定した上限を検知する上限検知センサ92と下
限値を検知する下限値検知センサ93を設ける。また、
配管34には、溢水を検知する溢水検知センサ35を設
ける。
【0048】そして、制御系は、制御装置94に前記検
知センサ92,93,35の検知信号を入力し、この制
御装置94によって羽根車駆動手段である羽根車駆動電
動機110および電磁弁14を制御するように構成す
る。制御装置94は、前述した洗濯および脱水制御プロ
グラムを実行する制御装置を兼用することができる。
【0049】洗剤混合部9において、洗剤送出部8から
流下して混合筒91内に投入される粉末洗剤31は、混
合筒91内の水面上に落下し、その一部は沈降し、他の
一部は浮遊する。沈降した粉末洗剤31は、水との混合
物として洗剤溶解手段10に吸引されるが、浮遊する粉
末洗剤31は、混合物として吸引され難い。
【0050】そこで、制御装置94は、洗剤送出部8か
ら混合筒91内に投入された粉末洗剤31を効率良く水
に混合させて洗剤溶解手段10に吸引させることができ
るような洗剤供給制御を実行する。
【0051】混合筒91に投入されて水面上に浮遊する
粉末洗剤31を水中に混合させるためには、混合筒91
内の水面を上下動させることが有効である。そして、水
面が低下すると、この混合筒91の下部に連通する洗剤
溶解手段10の吸引力が水面近くに浮遊する粉末洗剤3
1に作用してこれらを効率良く吸引する。
【0052】制御装置94は、このような現象を伴った
洗剤供給を実現するために、検知センサ92,93の検
知信号を監視し、検知センサ92が混合筒91内の水位
が上限位置まで上昇したのを検知すると羽根車駆動電動
機110の羽根車駆動力を強めて吸引力を強めることに
より混合筒91内の水位を低下させ、検知センサ93が
下限位置まで低下したのを検知すると羽根車駆動電動機
110の羽根車駆動力を弱めて吸引力を弱めることによ
り混合筒91内の水位を上昇させる。羽根車駆動電動機
110の駆動力の強弱は、給電のオン,オフ制御によっ
て行うように構成すると良い。
【0053】そして、洗剤溶解手段10の吸引力が十分
で混合筒91内の水位が異常に上昇するような場合に
は、配管34に溢水するので、この溢水を検知センサ3
5で検知したときには電磁弁14を閉じて給水を制限す
ることにより混合筒91からの漏水を防止する。
【0054】図4は、ポンプとしても機能する洗剤溶解
手段10の一例の具体的な構成を一部を切断して示す正
面図である。この実施の形態において、洗剤溶解手段1
0は遠心ポンプの一種であり、6枚の羽根101aを有
する羽根車101と、ケーシング102と、吸引口10
3および吐出口104を備える。羽根車101は、羽根
車駆動電動機110の回転軸105に接続されて該回転
軸105と共に回転する。粉末洗剤と水の混合物は、羽
根車101の回転によって吸引口103から吸引されて
攪拌されると共に羽根101aの周縁部から剪断力を受
けた後に吐出口104から吐出される。このときの攪拌
力および剪断力によって粉末洗剤は微粒化されて溶解が
促進される。
【0055】図5は、前記洗剤溶解手段10の他の例を
示す縦断側面図である。この例は、羽根101aにより
粉末洗剤と水の混合物に作用させる剪断力を高めるため
に、羽根101aに多数の円形状の穴101bを形成し
た構成であり、その他は前述した構成と同一の構成であ
る。
【0056】このような洗剤溶解手段10によれば、穴
101bの周縁部が粉末洗剤と水の混合物に作用する剪
断力を高めるように機能し、粉末洗剤の微粒化・溶解が
一層促進される。また、粉末洗剤と水の混合物の一部が
穴101bを通過して洗剤溶解手段10内に滞留するた
め、前記混合物の平均滞留時間が長くなり、剪断力を長
時間受けて溶解が促進される。
【0057】図6は、前記洗剤溶解手段10の更に他の
例を示す縦断側面図であり、図7は、図6に示す洗剤溶
解手段10の一部を切断して示す正面図である。この例
は、吐出口104と吸引口103を接続する内部循環流
路106を付加した構成であり、その他は、図5の洗剤
溶解手段10の構成と同一の構成である。
【0058】このような洗剤溶解手段10によれば、吐
出口104から吐出する粉末洗剤と水の混合物の一部が
吸引口103に返送され、再び洗剤溶解手段10で攪拌
されるために、粉末洗剤の微粒化・溶解が一層促進され
る。
【0059】なお、この実施の形態においては、洗剤溶
解手段10に内蔵された循環流路を示したが、洗剤溶解
手段10の外部に吐出口104と吸引口103を接続す
る配管を設けることにより循環流路を構成することもで
きる。
【0060】図8〜図14は、洗剤溶解手段10の更に
他の例を示すもので、粉末洗剤と水の混合物に作用させ
るせん断力を高めるように機能させる羽根101aの側
面図である。図8の例は、縦長の長方形の穴101cを
複数形成した羽根101aであり、図9の例は、先端に
三角形状の切欠き101dを形成した羽根101aであ
り、図10の例は、先端に複数条の切り込み101eを
入れて櫛状に形成した羽根101aであり、図11の例
は、両側縁の対称位置に三角形の切欠き101fを形成
した羽根101aであり、図12の例は、両側縁の対称
位置に半円形の切欠き101gを形成した羽根101a
であり、図13の例は、両側縁の非対称位置に半円形の
切欠き101hを形成した羽根101aであり、図14
の例は、先端に傾斜縁101iを形成した羽根101a
である。
【0061】このような羽根101aは、何れも粉末洗
剤と水の混合物に対して作用させる剪断力を増加させて
粉末洗剤の溶解を促進することができる。
【0062】このような洗剤供給装置は、以下に述べる
実施の形態においても同様に使用することができる。
【0063】図15は、洗濯機の他の実施の形態を示す
概略断面図である。この実施の形態において、洗剤供給
装置は、洗濯機の上部に設置してある。そして、イオン
交換装置6と洗剤供給装置を接続する配管20に電磁弁
を設けず、その代わりに、トラップ201を設けた構成
である。配管20を通過した水がトラップ201を越え
るためには、一定以上の流速あるいは水圧を必要とす
る。このような構成により、イオン交換装置6で生成し
た軟水を洗濯槽に供給する場合に、電磁弁を用いること
なく、洗剤供給装置への軟水の流入を制限することがで
きる。洗剤供給装置に軟水を供給する場合には、電磁弁
15を絞るか、あるいは閉とし、配管20,トラップ2
01を介して軟水を洗剤供給装置に供給すれば良い。
【0064】図16は、洗濯機の更に他の実施の形態を
示す概略断面図である。この実施の形態においては、洗
剤溶解手段10に風呂水供給手段11の機能を兼用させ
る構成とし、風呂の残り湯は配管211を介して吸引し
て使用する構成とした。そして、風呂の残り湯を吸引す
る場合に負圧となる領域に空気が漏れ込むことがないよ
うに、粉末洗剤収納部7,洗剤送出手段8および洗剤混
合部9の接続部分は密着させて構成する。そして、風呂
の残り湯を吸引する場合には、電磁弁13,15を閉と
して洗剤溶解手段10を稼動するように構成する。
【0065】図17は、洗濯機の更に他の実施の形態を
示す概略断面図である。この実施の形態においては、図
16,図16に示したトラップ201の代わりに電磁弁
221を用いて風呂の残り湯を吸引する場合にイオン交
換装置6内部が負圧にならないような構成としている。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、粉末石けん,粉末合成
洗剤等の粉末洗剤を十分に微粒化・分散あるいは溶解し
た洗剤溶液を洗濯槽に供給し、洗剤が粉末状態で洗濯物
へ付着するのを防止すると共に洗剤の洗浄力を十分に発
揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態を示す洗濯機の
概略断面図である。
【図2】洗剤供給装置の一例の具体的な構成を示す部分
断面図である。
【図3】図2に示した洗剤供給装置の制御系のブロック
図である。
【図4】洗剤溶解手段の一例の具体的な構成を一部を切
断して示す正面図である。
【図5】洗剤溶解手段の他の例を示す縦断側面図であ
る。
【図6】洗剤溶解手段の他の例を示す縦断側面図であ
る。
【図7】図6に示した洗剤溶解手段の正面図である。
【図8】洗剤溶解手段の内部の羽根車の羽根の他の例を
示す側面図である。
【図9】羽根車の羽根の更に他の例を示す側面図であ
る。
【図10】羽根車の羽根の更に他の例を示す側面図であ
る。
【図11】羽根車の羽根の更に他の例を示す側面図であ
る。
【図12】羽根車の羽根の更に他の例を示す側面図であ
る。
【図13】羽根車の羽根の更に他の例を示す側面図であ
る。
【図14】羽根車の羽根の更に他の例を示す側面図であ
る。
【図15】洗濯機の他の実施の形態を示す概略断面図で
ある。
【図16】洗濯機の更に他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【図17】洗濯機の更に他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1…筐体、2…外槽、3…洗濯兼脱水槽、4…攪拌翼、
5…駆動手段、6…イオン交換装置、7…粉末洗剤収納
部、8…洗剤送出手段、9…洗剤混合部、10…洗剤溶
解手段、11…風呂水供給手段。
フロントページの続き (72)発明者 太田 義注 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 釜野 年恭 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 桧山 功 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA17 AA21 BB01 BB08 CB06 CB44 FA00 FA04 GA02 GA28 GB03 GB04 HB06 KA19 MA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末洗剤を水に溶解して洗濯槽へ供給する
    洗剤供給装置を備えた洗濯機において、 前記洗剤供給装置は、粉末洗剤収納部と、粉末洗剤と水
    を合流させる洗剤混合部と、前記粉末洗剤収納部内の粉
    末洗剤を所定の流量で前記洗剤混合部の水面上に投入す
    る洗剤送出手段と、前記洗剤混合部の水位を周期的に上
    下動させるように前記粉末洗剤と水の混合物を吸引・攪
    拌して該粉末洗剤を水に溶解する洗剤溶解手段を備えた
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記洗剤溶解手段は、
    前記洗剤混合部内の下部から水と粉末洗剤の混合物を吸
    引・攪拌して洗濯槽へ供給する羽根車と、この羽根車の
    回転速度を周期的に変化させる羽根車駆動手段を備えた
    ことを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記羽根車駆動手段
    は、前記羽根車を駆動する駆動電動機と、前記洗剤混合
    部内の水位を検出する水位検出手段と、この水位検出手
    段の検出水位に応じて前記駆動電動機の回転速度を制御
    する制御装置を備えたことを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項において、前記洗剤混
    合部が過剰な水位になるのを防止する溢水手段を備えた
    ことを特徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の1項において、前記羽根車
    は、水と粉末洗剤の混合物に対して剪断力を与える形状
    に構成したことを特徴とする洗濯機。
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