JP2002282196A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2002282196A
JP2002282196A JP2001089703A JP2001089703A JP2002282196A JP 2002282196 A JP2002282196 A JP 2002282196A JP 2001089703 A JP2001089703 A JP 2001089703A JP 2001089703 A JP2001089703 A JP 2001089703A JP 2002282196 A JP2002282196 A JP 2002282196A
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tableware
cleaning
water
dishwasher
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Kenichi Shimodera
健一 下寺
Toshio Eki
驛  利男
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄槽に収納された食器の形状、位置、量な
どの状態に最も適した洗浄動作をおこなうことである。 【解決手段】 洗浄槽1と、食器を収納する食器カゴ5
0と、前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズル15と、
前記洗浄ノズルに洗浄水を圧送する洗浄ポンプ14と、
前記洗浄槽に洗浄水を供給する電磁弁12と、前記洗浄
手段より洗浄槽に供給された洗浄水量を検知する水位検
知部14と、前記ポンプ、洗浄水供給手段13、水位検
知部14および温水ヒータ17等の各洗浄動作に係わる
負荷の動作を制御する制御部20とを備えた食器洗い機
において、洗浄槽に食器の収納位置を検出する検出部1
9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽に収納され
る各種食器および各種汚れに対する洗浄効率を向上する
ことを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗い機の一例として上下に2
つのカゴを有する食器洗い機をあげ説明する。図8に上
カゴ50、図9に下カゴ60を、また図10に食器洗い
機を示す。上カゴ50内部にはコップ・湯のみ類収納エ
リア52、椀物類収納エリア51があり、下カゴ60の
内部には皿類収納エリア61、コップ・湯のみ類収納エ
リア62、箸・スプーン類を収納する小物入れ収納エリ
ア63がある。上カゴ50、下カゴ60を収納する洗浄
槽1は扉10により開閉自在に覆われ、上カゴ50およ
び下カゴ60は扉10開状態において扉10上に引き出
すことが可能である。
【0003】食器洗い機により食器類の洗浄をおこなう
場合は、規定の食器を上カゴ50、下カゴ60に収納
し、食器洗い機専用洗剤をセットした後、扉10を閉
め、操作パネル11に設けられた複数の洗浄コースを選
択し、洗浄運転を開始する。洗浄工程は通常、洗い工
程、すすぎ工程、最終すすぎ工程に分かれ、各工程毎に
電磁弁12による給水動作(給水動作では電磁弁12よ
り洗浄槽下部の貯留部2に洗浄水を供給し、水位検知部
13により所定の水量が検知されるまで洗浄水が供給さ
れる)、ポンプ14による洗浄動作(洗浄動作ではポン
プ14により圧送された洗浄水が洗浄ノズル15より噴
射され、上カゴ50、下カゴ60に収納された食器類に
照射される)、ポンプ14による排水動作(排水動作で
はポンプ14により圧送された洗浄水が排水径路16よ
り洗浄槽1系外に排出される)を繰り返しおこなう。ま
た、洗い工程および最終すすぎ工程においては、貯留部
2に配置された温水ヒータ17による洗浄水の加温(洗
い工程では食器洗い機専用洗剤が有効に機能する温度域
である40℃〜50℃、最終すすぎ工程では60℃〜8
0℃まで加温する)も併せて実施される。
【0004】操作パネル11に設けられた複数の洗浄コ
ース(図示せず)は、通常汚れのレベルによって区分さ
れ、具体的には『軽い、少ない汚れ』を短時間で洗う短
時間コース、『普通の汚れ』を洗う標準コース、『頑固
な汚れ』を洗う高温念入りコースなどが選択可能とされ
る。短時間コース、標準コース、高温念入りコース等の
洗浄プログラムにおいては、上述の洗浄工程(洗い工程
もしくは最終すすぎ工程)における洗浄ポンプ14によ
る洗浄動作時間もしくは温水ヒータ17による洗浄水の
到達目標温度が各々のコースで異にして設定されてお
り、各洗浄コースの目的とする食器の汚れを確実に洗浄
することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の食器洗い機にお
いては、上述のように複数の洗浄コースを設けることに
より、皿類、椀物類、箸などの長物小物類あるいは深皿
類、鉢物類、まな板などを既定の位置に収納すること
で、食器の汚れレベルに応じた洗浄をおこなうことが可
能とされる。しかしながら、食器洗い機の実際の使用に
おいては、家庭によって日々使用される食器の種類、形
状が異なるという問題点が挙げられる。従来の食器洗い
機においては食器の量や形状、収納状態は使用者の判断
に委ねられるケースが多く、洗浄コースの選択だけでは
対応できずに食器の重なり部分や背の高いコップ等の食
器について洗浄水が十分当たらないことに起因する洗浄
不良等の問題が生じていた。また、食器量が変動しても
同様の洗浄シーケンスで洗浄することになるため、供給
水量および洗浄ポンプ吐水量不足に起因する洗浄不良、
または不必要な水資源、エネルギーを使用してしまう等
の不具合があった。
【0006】本発明の目的の1つとしては、前記課題を
解決するためになされたもので、食器カゴに収納された
食器の収納状態もしくは収納量に応じて、最適な洗浄動
作による当該食器類の洗浄を実施する食器洗い機を提供
することにある。
【0007】また、従来の食器洗い機においては、プラ
スチック容器の蓋などの軽くて小さい食器や哺乳ビンの
乳首などの小さくて袋状のものについては、洗浄ノズル
から噴射される洗浄水の水圧で飛ばされて食器カゴから
落下する恐れがあるために『洗浄できないもの』と位置
づけられている。また、他にもビン・徳利などの口が細
くて背が高い食器については、洗浄ノズルからの洗浄水
噴射が奥まで十分届かない可能性がある点、食器カゴ自
体に安定してセットすることが困難な点で、一部のプラ
スチック容器については、耐熱性が低いことによる変形
の恐れがある点、洗浄水圧を受けやすい形状であり、食
器カゴ自体に安定してセットすることが困難な点で、同
様に『洗浄できないもの』とされている。
【0008】これらの洗浄できないとされる食器類につ
いては、洗浄動作もしくは洗浄温度を考慮することで洗
浄可能とすることは可能となるが、通常使用においてこ
れらの食器類を必ず使用する訳ではないため、それらの
食器を洗浄する専用コースを追加することは、洗浄コー
ス自体の数が増えることに繋がり、使用者の操作性(洗
浄できないとされる食器類をセットする度毎に洗浄コー
スを別途選択する必要があり、操作が煩雑)または視認
性(洗浄コースが多数あるため識別がし難い)を考慮す
ると好ましくない。本発明のもう1つの目的は、前記課
題を解決するためになされたもので、通常の洗浄コース
における洗浄動作では十分に洗浄できない食器類を安定
して食器カゴに収納すると同時に、最適な洗浄動作によ
る当該食器類の洗浄を実施する食器洗い機を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1では、洗浄槽と、食器を収納する食器カゴ
と、前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗
浄ノズルに洗浄水を圧送するポンプとを備えた食器洗い
機において、前記洗浄槽に食器の収納位置を検出する検
出部を設けると共に、前記検出部の信号により、ポンプ
の動作もしくは洗浄ノズルの動作または洗浄水噴射範囲
が変更されることを特徴とする。
【0010】請求項2では、洗浄槽と、食器を収納する
食器カゴと、前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズル
と、前記洗浄ノズルに洗浄水を圧送するポンプと、前記
洗浄槽に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記洗浄
手段より洗浄槽に供給された洗浄水量を検知する水位検
知部と、前記洗浄水を加熱する温水ヒータと、洗い工
程、すすぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程に
おける前記ポンプ、洗浄水供給手段、水位検知部および
温水ヒータ等の各洗浄動作に係わる負荷の動作を制御す
る制御部とを備えた食器洗い機において、洗浄槽に食器
の収納位置を検出する検出部を設けると共に、前記検出
部の信号により、前記制御部による洗浄動作シーケンス
が変更されることを特徴とする。
【0011】請求項3では、請求項2に記載の食器洗い
乾燥機において、前記制御部により変更される洗浄動作
シーケンスにおいては、前記検出部の信号に応じて、前
記洗浄ポンプの吐水圧もしくは前記水位検知部による洗
浄使用水量が変更されることを特徴とする。
【0012】また、請求項4では、洗浄槽と、食器を収
納する食器カゴと、食器カゴの一部を構成すると共に位
置可変もしくは着脱自在に取付けられる食器保持ユニッ
トと、前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを備え
た食器洗い機において、前記食器保持ユニットの位置に
より、前記洗浄ノズルの動作もしくは洗浄水噴射範囲が
変更されることを特徴とする。
【0013】請求項5では、洗浄槽と、食器を収納する
食器カゴと、食器カゴの一部を構成すると共に位置可変
にもしくは着脱自在取付けられる食器保持ユニットと、
前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノ
ズルに洗浄水を圧送するポンプとを備えた食器洗い機に
おいて、前記洗浄槽に前記食器保持ユニットの位置を検
出する検出部を設けると共に、前記検出部の信号によ
り、ポンプの動作もしくは洗浄ノズルの動作または洗浄
水噴射範囲が変更されることを特徴とする。
【0014】請求項6では、洗浄槽と、食器を収納する
食器カゴと、食器カゴの一部を構成すると共に位置可変
もしくは着脱自在に取付けられる食器保持ユニットと、
前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノ
ズルに洗浄水を圧送するポンプと、前記洗浄槽に洗浄水
を供給する洗浄水供給手段と、前記洗浄手段より洗浄槽
に供給された洗浄水量を検知する水位検知部と、前記洗
浄水を加熱する温水ヒータと、洗い工程、すすぎ工程、
最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程における前記ポン
プ、洗浄水供給手段、水位検知部および温水ヒータ等の
各洗浄動作に係わる負荷の動作を制御する制御部とを備
えた食器洗い機において、前記洗浄槽に前記食器保持ユ
ニットの位置を検出する検出部を設けると共に、前記検
出部の信号により、前記制御部による洗浄動作シーケン
スが変更されることを特徴とする。
【0015】請求項7では請求項6に記載の食器洗い乾
燥機において、前記制御部により変更される洗浄動作シ
ーケンスにおいては、前記検出部の信号に応じて、前記
洗浄ポンプの吐水圧、もしくは前記水位検知部による洗
浄使用水量、もしくは温水ヒータによる到達目標温度が
変更されることを特徴とする
【0016】請求項8では、請求項4〜7に記載の食器
洗い機において、洗浄槽と、食器を収納する食器カゴ
と、食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは
着脱自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器
に洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを備えた食器洗い機に
おいて、前記食器保持ユニットは食器カゴに複数配設さ
れると共に各々の食器保持ユニットは異なる形状の食器
類を保持するよう構成したことを特徴とする。
【0017】請求項9では、請求項5〜8記載の食器洗
い機において、洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水
を圧送するポンプと、前記食器保持ユニットの位置を検
出する検出部とを備えた食器洗い機において、前記検出
部の信号の有無を表示する表示部を設けたことを特徴と
する。
【0018】請求項10では、請求項5〜9に記載する
食器洗い機において、洗浄槽と、食器を収納する食器カ
ゴと、食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしく
は着脱自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食
器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに
洗浄水を圧送するポンプと、前記食器保持ユニットの位
置を検出する検出部と、洗い工程、すすぎ工程、最終す
すぎ工程等の一連の洗浄工程における前記ポンプ、水位
検知部および温水ヒータの動作を規定した洗浄プログラ
ムと、前記洗浄プログラムを選択するプログラム選択部
とを備えた食器洗い機において、前記プログラムを選択
した際に前記検出部の信号の有無を音声により報知する
手段を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項11では、請求項10に記載する食
器洗い機において、洗浄槽と、食器を収納する食器カゴ
と、食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは
着脱自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器
に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗
浄水を圧送するポンプと、前記食器保持ユニットの位置
を検出する検出部と、洗い工程、すすぎ工程、最終すす
ぎ工程等の一連の洗浄工程における前記ポンプ、洗浄水
供給手段、水位検知部および温水ヒータ等の各洗浄動作
に係わる負荷の動作を制御する制御部と、前記洗浄工程
におけるポンプ、水位検知部および温水ヒータの動作を
規定した洗浄プログラムと、前記洗浄プログラムを選択
するプログラム選択部とを備えた食器洗い機において、
前記プログラムを選択した際に前記検出部より複数の信
号が検知された場合、前記制御部による洗浄動作シーケ
ンスにおける温水ヒータの動作は、検出された信号に基
づく目標設定温度のうち最も低い温度が優先され、且つ
洗浄ポンプの出力は、検出された信号に基づく目標設定
温度のうち最も低い出力が優先されて自動選択されるこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る食器洗い機の第1の
実施例について説明する。図1に本発明の第1の実施例
における食器洗い機の概略構成図、図2(a)(b)に
図1のA−A断面図、B−B断面図、を示す。洗浄槽1
には上下に2つのカゴ(上カゴ50、下カゴ60)が収
納される。上カゴ50内部にはコップ・湯のみ類収納エ
リア52、椀物類収納エリア51があり、下カゴ60の
内部には皿類収納エリア61、コップ・湯のみ類収納エ
リア62、箸・スプーン類を収納する小物入れ収納エリ
ア63がある。また、図示しないが上カゴ50、下カゴ
60を収納する洗浄槽1は扉10により開閉自在に覆わ
れ、上カゴ50および下カゴ60は扉10開状態におい
て扉10上に引き出すことが可能である。
【0021】上カゴ50および下カゴ60の下方位置に
は、洗浄ノズル15(a)、(b)、(c)、(d)が
配設されており、ポンプ14により圧送された洗浄水が
前記洗浄ノズル15(a)〜(d)より噴射され、上カ
ゴ50、下カゴ60に収納された各食器類を洗浄する構
成となっている。、ポンプ14から洗浄ノズル15まで
の導水径路中には切り替え手段18(a)、18(b)
が設けられている。この切り替え手段18(a)は、洗
浄ポンプ14から洗浄ノズル15(c)、15(d)に
圧送される洗浄水の流量を、また切り替え手段18
(b)は洗浄ポンプ14から洗浄ノズル15(a)、1
5(b)に圧送される洗浄水の流量を調整可能として構
成される。この切り替え手段は、洗浄ノズル(a)〜
(d)における洗浄水噴射量もしくは噴射有無を各々に
設定することを目的としている。本実施例では洗浄ノズ
ル15(a)、15(b)もしくは15(c)、15
(d)の分岐路に配設されているため、流量調整バル
ブ、流路切替バルブ等の流量制御可能な手段が好ましい
が、上記目的を考慮した場合、設置位置は15(a)〜
(d)各々の手前の流路にそれぞれ配設しても良く、そ
の場合は開閉バルブ等の開閉手段を用いることも可能で
ある。
【0022】また、洗浄槽1の左右側壁面には、食器の
有無を測定する食器検出手段19(a)〜19(f)が
設けられている。この検出手段は赤外線センサ、側距セ
ンサ、フォトインタラプタ等の物体有無を検出するもの
であり、洗浄槽1の材質(槽内の反射)等を考慮して選
定されるものである。洗浄槽1下方の食器カゴ60に
は、皿類、小物類等を収納するため、比較的高さ方向に
ゆとりを持った収納空間Aが形成されている。そのた
め、収納空間Aにおいては様々な大きさもしくは高さ
(長さ)の食器を収納される可能性があるため、収納空
間Aには高さ方向に2段の食器検出手段(すなわち19
(c)(d)列と19(e)(f)列)を設け、食器の
有無だけでなく、収納食器の高さ方向も検出可能とな
る。また、図2(b)B−B断面より、食器カゴ60は
水平面上で皿類収納エリア61、コップ・湯のみ類収納
エリア62、小物入れ収納エリア63に収納エリアが分
割されており、各々のエリアに応じて食器検出手段19
が設けられる(エリア61には検出手段19(d)19
(f)、エリア62には検出手段19(c)−1、19
(e)−1、エリア63には19(c)−2、19
(e)−2が対応)。洗浄槽1上方の食器カゴ50に
は、コップ類、椀物類等を収納するため、比較的高さ方
向が短い収納空間Bが形成されている。そのため、収納
空間Bには食器有無を検出することを目的とした1段の
食器検出手段19(a)(b)が設けられている。ま
た、図2(a)A−A断面より、上カゴ50は水平面上
でコップ・湯のみ類収納エリア52、椀物類収納エリア
51に収納エリアが分割されており、各々のエリアに応
じて食器検出手段19が設けられる(エリア51には検
出手段19(b)、エリア62には検出手段19(a)
が対応)。このような構成とすることにより、食器かご
50、60の各収納エリアの食器セット量もしくはセッ
トされた食器の高さを検出することが可能となり、食器
カゴの収納状態が把握できる。
【0023】本実施例では、高さ方向に1段もしくは2
段の食器検出手段を設けているが、これらの検出手段
は、食器かご50、60を構成する枠組み等の線材を検
出しない位置(水平方向、高さ方向)に配設することが
好ましい。また、検出手段は高さ方向に複数段もしくは
伸延して設けることも可能で、その場合は食器カゴに収
納された、食器の収納量もしくは高さ位置をより詳細に
把握することが可能である。更に本実施例では、食器検
出手段は洗浄槽1の両側面に配設しているが、配設位置
は、食器かごにおける収納エリアの区分に応じて設定す
ることが好ましく、エリア区分によっては、洗浄槽1背
面、扉10内面に設けることが好ましい。また、食器検
出手段は洗浄槽1の底面もしくは天井面に設けられても
良く、この場合はエリアの水平面上での食器有無が確認
可能となり、高さの極端に低い食器が収納された場合
や、食器を伏せて収納された場合でも、正確に食器の収
納状態を把握することが可能となる。
【0024】次に図3(a)(b)を用いて第1の実施
例における食器洗い機の動作について説明する。食器検
出手段19(a)(b)の検知信号により(食器検出手
段19については扉10が閉状態に検出され、運転開始
時の食器収納状態を把握できるように構成される)、切
り替え手段18(b)、食器検出手段19(c)(d)
の検知信号により洗浄ポンプ14、食器検出手段19
(e)(f)の検知信号により切り替え手段18
(a)、動作を異にするように設定されている。具体的
には、食器検出手段(a)(b)(e)(f)が検出さ
れている場合、切り替え手段18(a)(b)は洗浄ノ
ズル15(a)〜(d)全てに洗浄水が供給されるよう
動作する。また、食器検出手段19(a)(b)(e)
(f)のうち何れかの食器検出手段が非検出であった場
合は、非検出の食器収納エリアには食器が少ない、もし
くは入っていないということであり、非検出の食器検出
手段19(a)(b)(e)(f)に対応する洗浄ノズ
ル15(a)〜(d)への洗浄水の供給が制限されるよ
う動作する。洗浄ポンプ14の出力自体は食器検出手段
19(a)(b)(e)(f)によって変化しないた
め、切り替え手段18(a)(b)により洗浄ノズル1
5(a)〜(d)への洗浄水の供給が制限されると、洗
浄ポンプ14の総送水量が低減すると共に吐水側圧力は
高まる方向にシフトする。そのため、食器が収納されて
いるエリアに相対する洗浄ノズル15から噴射される噴
射力(吐出圧)は高まり、汚れた食器のみをより効率的
に洗浄することが可能となる。また、洗浄ノズル15上
に設けられた噴射口(図示せず)も開口形状は変化しな
いため、噴射力(吐出圧)が高まることにより、噴射範
囲もより広範囲に到達させることが可能となる。食器検
出手段19(c)(d)のいずれかが検出された場合
は、食器カゴ60の皿類収納エリア61、コップ・湯の
み類収納エリア62、小物入れ収納エリア63において
高い位置まで食器が収納されているということになる。
そのため、食器検出手段19(c)(d)のいずれかが
検出された場合は、洗浄ポンプ14は出力がアップする
ように動作し、洗浄ノズル15(a)〜(d)からの噴
射力(吐出圧)が高まることにより、噴射範囲もより広
範囲(高い位置の食器の汚れ)まで確実に洗浄すること
が可能となる。
【0025】また、本実施例において洗浄ノズル15は
加圧された洗浄水を噴射すると共に、その噴射反力を利
用して回転する自転式の洗浄ノズルとして説明したが、
洗浄ノズル15は外部動力を駆動源としたものでも良
く、その場合、洗浄ノズル15噴射軌道上における収納
エリアの食器有無(食器検出手段19の検知有無)によ
り、洗浄ノズル15の動作速度を最適にすることも可能
である(具体的には、食器が収納されていない場合に
は、洗浄ノズルは比較的高速で移動し、食器が収納され
ている場合や、高い位置まで食器が収納されている場合
は比較的低速で移動し、洗浄水噴射を食器により効率的
に供給することになるため、同等の洗浄時間においても
食器の汚れを確実に洗浄することが可能となる。)。更
に、洗浄ノズル15は回転ノズルとしてではなく、固定
式のノズルとすることも可能であり、その場合は、ノズ
ルからの洗浄水噴射方向を規制する反射板を食器検出手
段19の検知有無により駆動可能とすることにより、食
器の収納されているエリアのみに効率的に洗浄水を供給
することが可能となる。
【0026】つづいて図4(a)(b)を用いて第1の
実施例における他の食器洗い機の動作について説明す
る。食器検出手段19(a)〜(f)の検知信号は洗い
工程、すすぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程
における洗浄ポンプ14、洗浄水供給手段12、水位検
知部13等の各洗浄動作に係わる負荷の動作を制御する
制御部20に伝えられる。制御部20では食器検出手段
19(a)〜(f)の各々の信号有無により、食器かご
50、60の各収納エリアの食器セット量もしくはセッ
トされた食器の高さ等のセット状況に応じて、洗い工
程、すすぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程に
おける洗浄ポンプ14、洗浄水供給手段12、水位検知
部13等の各洗浄動作に係わる負荷の動作が最適になる
ように制御される。
【0027】具体的に図4(b)の場合には、食器検出
手段19(a)〜(f)のうち、19(a)および19
(c)−1、19(c)−2が非検出となり、それ以外
の食器検出手段は食器を検出している。これらの信号に
よると、上カゴ50ではコップ・湯のみ類収納エリア5
2には食器がセットされておらず、椀物類収納エリア5
1には食器がセットされており、下カゴ60では皿類収
納エリア61の比較的高い位置まで食器が収納されてお
り、コップ・湯のみ類収納エリア62、箸・スプーン類
を収納する小物入れ収納エリア63には低い位置までし
か食器が収納されていないことが想定される。そのた
め、洗い工程、すすぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の
洗浄工程においては、制御部20により、水位検知部1
3は通常の3/4の水位(上下かごの4エリアのうち、
食器が収納されているエリアは3エリアのため、使用水
量は3/4と節約できる)となるように制御され、洗浄
ノズル15(a)に連通する通水経路が完全に閉塞され
るよう切り替え手段18(a)は制御される。また洗浄
ポンプ14の出力は、洗浄水の送水量が3/4となるた
め、3/4とすることが可能となるが、下カゴ60の皿
類収納エリア61には高い位置まで食器が収納されてい
るため、実際は3/4+α(エリア61にて高い位置ま
で洗浄ノズル15より噴射できる噴射力(吐出圧)を確
保する)の出力で制御される。さらに、切り替え手段1
8(a)(b)については、制御部20により、洗浄ノ
ズル15(a)に通じる流路を全閉、15(b)、15
(c)については流路の3/4を閉じるよう制御され
る。以上のような構成とすることにより、食器かご5
0、60の各収納エリアの食器セット量もしくはセット
された食器の高さ等のセット状況に応じて、各洗浄ノズ
ル15(a)〜(d)において最適の洗浄水噴射流量も
しくは噴射力(吐出圧)を確保でき、確実に食器の洗浄
が可能となる。更に各洗浄ノズル15(a)〜(d)の
洗浄水噴射に必要な水量およびポンプ出力が制御可能と
なるため、必要最小限のランニングコストでの洗浄運転
が可能となる。また従来例で説明したように、洗い工程
もしくは最終すすぎ工程においては各々、洗浄水の目標
設定温度までヒータ17を作動させるため、使用水量を
必要最小限に抑えることは、食器洗い機の洗浄動作にお
いて最も消費電力量の大きい(1kW程度)ヒータ17
の作動時間を削減することに繋がるため、コストメリッ
トは非常に大きくなる。
【0028】つづいて本発明に係る食器洗い機の第2の
実施例について説明する。図5(a)に本発明の第2の
実施例における下カゴ60の平面図、図5(b)に下カ
ゴ60の側面図を示す。下カゴ60には、哺乳ビン等の
口が細く、長い丈の食器を保持する哺乳ビンホルダ70
A、乳首など比較的小型、軽量の洗浄対象物を収納する
小物ホルダ70B、耐熱性を持たない樹脂製の弁当箱等
を収納するプラスチックホルダ70Cが取付けられてい
る。各ホルダ70A〜Cは下カゴ60の外枠64を軸と
して回転自在に取付けられると共に、外枠64に対する
各種ホルダ70A〜Cの取付位置が外枠64軸線上で自
由に移動することがないよう規制されて取付けられる。
また各種ホルダ70A〜Cの食器を保持する側とは反対
側に位置する端部には磁石71が取付けられている。各
種ホルダ70A〜Cが取付けられる外枠64と相対する
洗浄槽1近傍には磁石検出部72A〜Cが配設されてお
り、各種ホルダ70A〜Cが食器を保持する位置にある
場合は、磁石検出部72A〜Cが各種ホルダ70A〜C
に取付けられた磁石71を検出するように構成される。
このような構成とすることにより、各種ホルダA〜Cが
食器カゴの所定の位置に取り付けられることにより、各
種ホルダ(ホルダに収納された食器類)を的確に検出す
ることが可能となる。また各種ホルダは各々任意の食器
を収納していることを的確に検出することを目的として
いるため、他のホルダに収納される食器類は安定して収
納することは出来ないように構成されると共に、食器カ
ゴの任意のホルダ取付け位置には別のホルダが取り付け
られないよう構成されることが好ましい。
【0029】哺乳ビンホルダ70Aを一例として食器ホ
ルダの具体的な説明をおこなう。哺乳ビンホルダ70A
は略同一平面で形成される線材から構成され、根元部8
0にて外枠64に回転自在に取り付けられている。ま
た、哺乳ビンホルダ70Aは係止部81により外枠64
と略平行位置で係止される。哺乳ビンを哺乳ビンホルダ
70Aにセットする場合は、係止部81が外枠64に係
止される状態で使用される。このとき哺乳ビンホルダ7
0Aの根元部に取り付けられた磁石71は洗浄槽1に最
も接近するため、洗浄槽1近傍の磁石検出部72Aは、
哺乳ビンが哺乳ビンホルダ70Aにセットされているこ
とを検出することが可能となる。また、当該ホルダを使
用しない際は、哺乳ビンホルダ70Aを外枠64とは略
垂直の状態で収納することが可能であるため、洗浄槽1
近傍の磁石検出部72Aは哺乳ビンが哺乳ビンホルダ7
0Aにセットされていることを検出することはなく、更
に食器カゴには哺乳ビン以外の規定の食器を収納するこ
とが可能である。小物ホルダ70Bおよびプラスチック
ホルダ70Cについても、哺乳ビンホルダ70Aと食器
カゴ、洗浄槽1と同様の構成となり、各々任意の食器類
を収納する場合は洗浄槽1近傍の磁石検出部72B、C
により各々任意の食器類がセットされていることを検出
することが可能となる。また同様に使用しない場合は、
外枠64とは略垂直の状態で収納することが可能である
ため、磁石検出部72B、Cは非検出となり、各々任意
の食器類とは別の規定の食器を収納することも可能であ
る。
【0030】つづいて図6(a)〜(d)を用いて第2
の実施例における食器洗い機の動作について説明する。
磁石検出部72A〜Cの検知信号は洗い工程、すすぎ工
程、最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程における洗浄ポ
ンプ14、洗浄水供給手段12、水位検知部13、温水
ヒータ17等の各洗浄動作に係わる負荷の動作を制御す
る制御部20に伝えられる。制御部20では磁石検出部
72A〜Cの各々の信号有無により、食器かご60の各
ホルダにセットされる任意の食器類のセット有無に応じ
て、洗い工程、すすぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の
洗浄工程における洗浄ポンプ14、洗浄水供給手段1
2、水位検知部13、温水ヒータ17等の各洗浄動作に
係わる負荷の動作が最適になるように制御される。
【0031】基本的に、哺乳ビンホルダ70Aが検出さ
れた場合は、洗浄ノズル15(c)から十分量の洗浄水
が供給されるように切り替え手段18(a)は制御され
ると共に、洗浄ポンプ14の出力を高めることにより洗
浄ノズル15(c)からの吐出圧も高くなるよう(より
高い位置の隅々まで洗浄水が供給される)制御される。
更に、水位検知部13は洗浄ポンプ14の出力向上分に
対応した多めの洗浄水量となるよう制御され、最終すす
ぎ工程における温水ヒータ17動作についても、目標到
達温度が高い温度になるよう(通常60℃→80℃)制
御され、今まで洗浄不可とされていた哺乳ビン等の口が
細く、長い丈の食器を最適に且つより衛生的に洗浄する
ことが可能となる。
【0032】また、小物ホルダ70Bが検出された場合
は、洗浄ノズル15(d)からの吐出圧が低くなるよう
(洗浄水の噴射力により小物類が飛んだり、引っくり返
ったりしないよう)洗浄ポンプ14の出力が制御され
る。更に、水位検知部は洗浄ポンプ14の出力減少分に
対応した少な目の洗浄水量となるよう制御され、小物類
を安定して、且つ必要最小限の水量で確実に洗浄するこ
とが可能となる。
【0033】更に、プラスチックホルダ70Cが検出さ
れた場合は、洗浄ノズル15(d)からは十分量の洗浄
水が供給されるように切り替え手段18(a)が制御さ
れるが、洗浄ポンプ14の出力を低めることにより洗浄
ノズル15(d)からの吐出圧も低くなるよう制御され
る。プラスチック容器等は一般的に軽量の割りに容器自
体は広範囲に渡って形成されているため、洗浄ノズル1
5(d)からの噴射量は多い方が良いが、吐出圧は低く
することが好ましい。また、洗い工程および最終すすぎ
工程における温水ヒータ17動作については、目標到達
温度が低い温度になるよう(通常60℃→50℃)制御
され、洗浄動作により、耐熱性の低いプラスチック容器
が変形したりすることもない。
【0034】具体的に図6(d)の場合には、磁石検出
部72A〜Cのうち、72Aおよび72Bが検出とな
り、磁石検出部72Cは非検出となっている。これらの
信号によると、下カゴ60では哺乳ビン等の口が細く、
長い丈の食器および乳首など比較的小型、軽量の洗浄対
象物が収納されていることが想定される。そのため、洗
い工程、すすぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の洗浄工
程においては、哺乳ビンホルダ70Aの取付け位置に相
対する洗浄ノズル15(c)より洗浄水が十分量供給さ
れるように(洗浄ノズル15(c)に通じる流路は全開
となるように)、また同時に小物ホルダ70Bの取付け
位置に相対する洗浄ノズル15(d)からの洗浄水供給
が制限されるように(洗浄ノズル15(d)に通じる流
路は1/2開となるように)、切り替え手段18(a)
は制御される。また洗浄ポンプ14については小物類の
吹き飛び等の不具合を回避するため、哺乳ビンホルダ7
0Aの信号より小物ホルダ70Bの信号が優先され、出
力は高められない。その場合、哺乳ビン等の口が細く、
長い丈の食器が十分洗浄されない(吐水圧が低いため)
ことが想定される為、洗い工程、最終すすぎ工程におけ
る洗浄ポンプ14の動作時間が長くなるように制御さ
れ、洗浄時間を延長することにより洗浄性能が確保され
る。また、最終すすぎ工程における温水ヒータ17動作
については、小物類は耐熱性が確保されているため、小
物ホルダ70Bの信号より哺乳ビンホルダ70Aの信号
が優先され、目標到達温度が高い温度になるよう(通常
60℃→80℃)制御され、更に衛生的に洗浄すること
が可能となる。このような動作シーケンスに変更して、
各負荷動作が制御されるため、哺乳ビン等の口が細く、
長い丈の食器に対しては十分量の洗浄水が対象物に隈な
く供給され、より確実に洗浄することが可能となり、更
に軽くて洗浄水の噴射により飛びやすい乳首など比較的
小型、軽量の洗浄対象物も、安定して洗浄することが可
能となる。
【0035】つぎに、第2の実施例における別の食器洗
い機の動作について図7(a)(b)を用いて説明す
る。図7(a)の場合には、磁石検出部72A〜Cのう
ち、72Aおよび72Cが検出となり、磁石検出部72
Bは非検出となっている。これらの信号によると、下カ
ゴ60では哺乳ビン等の口が細く、長い丈の食器および
耐熱性を持たない樹脂製の弁当箱等の洗浄対象物が収納
されていることが想定される。そのため、洗い工程、す
すぎ工程、最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程において
は、哺洗浄ノズル15(c)(d)より洗浄水が十分量
供給されるように(洗浄ノズル15(c)(d)に通じ
る流路は全開となるように)切り替え手段18(a)は
制御される。また洗浄ポンプ14については樹脂製容器
の吹き飛び等の不具合を回避するため、哺乳ビンホルダ
70Aの信号よりプラスチックホルダ70Cの信号が優
先され、出力は高められない。その場合、哺乳ビン等の
口が細く、長い丈の食器が十分洗浄されない(吐水圧が
低いため)ことが想定される為、洗い工程、最終すすぎ
工程における洗浄ポンプ14の動作時間が長くなるよう
に制御され、洗浄時間を延長することにより洗浄性能が
確保される。
【0036】ここで、樹脂製の弁当箱等は耐熱性が確保
されていないため、衛生洗いが好ましい哺乳類と同時に
洗浄しようとすると、一方は低温洗いを、もう一方は高
温洗いが必須となるため辻褄が合わなくなる。そのた
め、操作パネル11上の洗浄コースSW群92から任意
のプログラムを選択した際には洗浄動作シーケンスの変
更(各ホルダ類の検出信号に基づいて制御部が制御する
各負荷動作)内容が相反することを使用者に知らせる警
報音が鳴るよう設定される。操作パネル11上には各ホ
ルダ検出LED群93が設けられているため、使用者は
警報音に対してホルダ検出LED群93の点灯状況を確
認することで、相反する種類の食器を洗浄しようとして
いることを容易に認識できる。
【0037】また、操作パネル11上の洗浄コース群9
2から任意のプログラムを選択した際に警報音が鳴った
場合でも、再度洗浄コースSWを押すことにより、強制
的に洗浄動作は開始することが可能である。この場合
は、食器類の変形・破損を避ける必要があるため、哺乳
ビンホルダ70Aの信号よりプラスチックホルダ70C
の信号が優先され、洗い工程および最終すすぎ工程にお
ける温水ヒータ17動作については、目標到達温度が低
い温度になるよう(通常60℃→50℃)制御され、同
時に哺乳ビンホルダ70Aの信号は解除されるとともに
ホルダ検出LED群93における哺乳ビンホルダ70A
のLEDは非点灯となる。使用者は洗浄コースSW選択
時の警報音により、相反する種類の食器を洗浄しようと
していることは認知しており、更にホルダ検出LED群
93の点灯状況が変化することにより、最終的にどの食
器類を主眼として洗浄動作シーケンスが実施されている
かを認識することが可能となるため、洗浄終了後に(必
要に応じて)適切な後処置をおこなうこともできる。
【0038】
【発明の効果】本発明は洗浄槽に食器の収納位置を検出
する検出部を設けることで、洗浄槽内の食器の収納位置
(特に高さ位置)および収納量に応じて、最適な洗浄ポ
ンプの動作もしくは洗浄ノズルの動作をおこない、食器
類の洗浄効率を高めることが可能となった。
【0039】また、検出部の信号により、洗浄槽内の食
器の収納位置(特に高さ位置)および収納量に応じて、
最適な洗浄動作シーケンスとすることにより、食器類の
洗浄効率を高めるだけでなく、必要最小限の水量、エネ
ルギーのみを使用した高効率の洗浄が可能となった。
【0040】また、食器カゴの一部を構成すると共に位
置可変もしくは着脱自在に取付けられる食器保持ユニッ
ト設けることで、食器保持ユニットの位置により、食器
保持ユニットにセットされる任意の食器を的確に洗浄で
きるよう、洗浄ノズルの動作もしくは洗浄水噴射範囲を
変更することにより、通常洗浄できないとされていた特
定の食器類も洗浄することが可能となった。
【0041】更に、食器カゴの一部を構成すると共に位
置可変にもしくは着脱自在取付けられる食器保持ユニッ
ト、洗浄槽に前記食器保持ユニットの位置を検出する検
出部を設けることにより、洗浄動作シーケンスにおける
ポンプの動作もしくは洗浄ノズルの動作、洗浄水供給手
段、水位検知部および温水ヒータ等の各洗浄動作に係わ
る負荷の動作を、食器保持ユニットにセットされる任意
の食器を的確に、且つ必要最小限の水量、エネルギーに
て効率的に洗浄することが可能となった。
【0042】また、前記制御部により変更される洗浄動
作シーケンスにおいて、前記検出部の信号に応じて、前
記洗浄ポンプの吐水圧、もしくは前記水位検知部による
洗浄使用水量、もしくは温水ヒータによる到達目標温度
を変更することにより、食器保持ユニットにセットされ
る任意の食器の特性(形状、衛生面など)に併せた洗浄
動作シーケンスを実施することが可能となった。
【0043】食器カゴの一部を構成すると共に位置可変
もしくは着脱自在に取付けられる食器保持ユニットを食
器カゴに複数配設されると共に各々の食器保持ユニット
は異なる形状の食器類を保持するよう構成することによ
り、各々の食器保持ユニットにセットされる任意の食器
の特性(形状、衛生面など)に併せた各種洗浄動作シー
ケンスを実施することが可能となった。
【0044】更に、食器保持ユニット位置検出部の信号
の有無を表示する表示部を設けることにより、運転中の
動作シーケンスがどの食器類を主眼として実施されてい
るかが使用者に容易に認識でき、洗浄終了後に(必要に
応じて)適切な後処置をおこなうことも可能となった。
【0045】食器カゴの一部を構成すると共に位置可変
もしくは着脱自在に取付けられる複数の食器保持ユニッ
トの検出信号が、洗い工程、すすぎ工程、最終すすぎ工
程等の一連の洗浄工程における前記ポンプ、水位検知部
および温水ヒータの動作のうち相反する仕様が規定され
た洗浄プログラムとなる場合、プログラムを選択した際
に前記検出部の信号の有無を音声により報知する手段を
設けることにより、使用者に対して洗浄前に不具合を伝
達することが可能となった。
【0046】また、前述のように複数の食器保持ユニッ
トの検出信号が、各負荷動作に対して相反する仕様が規
定された洗浄プログラムとなる場合、使用者がそのまま
洗浄運転を実施した場合でも、洗浄対象物の破損、変形
等の不具合を避ける動作シーケンス(洗浄ポンプ、ヒー
タ)が優先されるため、食器類は安全に洗浄することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における食器洗い機の概
略構成図。
【図2】(a)図1のA−A断面図 (b)図1のB−B断面図
【図3】(a)第1の実施例における食器洗い機の結線
概略図。 (b)第1の実施例における食器洗い機の各負荷動作
表。
【図4】(a)第1の実施例における他の食器洗い機の
結線概略図。 (b)第1の実施例における他の食器洗い機の各負荷動
作表。
【図5】(a)本発明の第2の実施例における下カゴ6
0の平面図 (b)本発明の第2の実施例における下カゴ60の側面
【図6】(a)第2の実施例における食器洗い機の磁石
検出部72A検出時の各負荷動作表。 (b)第2の実施例における食器洗い機の磁石検出部7
2B検出時の各負荷動作表。 (c)第2の実施例における食器洗い機の磁石検出部7
2C検出時の各負荷動作表。 (d)第2の実施例における食器洗い機の磁石検出部7
2A、72C同時検出時の各負荷動作表。
【図7】(a)第2の実施例における別の食器洗い機の
各負荷動作表。 (b)第2の実施例における別の食器洗い機の操作パネ
ル図
【図8】従来の食器洗い機の上カゴ平面図
【図9】従来の食器洗い機の下カゴ平面図
【図10】従来の食器洗い機の概略構成図
【符号の説明】
1 … 洗浄槽 12 … 電磁弁 13 … 水位検知部 14 … 洗浄ポンプ 15 … 洗浄ノズル 17 … 温水ヒータ 19 … 食器検出手段 72 … 磁石検出部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノ
    ズルに洗浄水を圧送するポンプとを備えた食器洗い機に
    おいて、前記洗浄槽に食器の収納位置を検出する検出部
    を設けると共に、前記検出部の信号により、ポンプの動
    作もしくは洗浄ノズルの動作または洗浄水噴射範囲が変
    更されることを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    前記食器に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノ
    ズルに洗浄水を圧送するポンプと、前記洗浄槽に洗浄水
    を供給する洗浄水供給手段と、前記洗浄手段より洗浄槽
    に供給された洗浄水量を検知する水位検知部と、前記洗
    浄水を加熱する温水ヒータと、洗い工程、すすぎ工程、
    最終すすぎ工程等の一連の洗浄工程における前記ポン
    プ、洗浄水供給手段、水位検知部および温水ヒータ等の
    各洗浄動作に係わる負荷の動作を制御する制御部とを備
    えた食器洗い機において、洗浄槽に食器の収納位置を検
    出する検出部を設けると共に、前記検出部の信号によ
    り、前記制御部による洗浄動作シーケンスが変更される
    ことを特徴とする食器洗い機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の食器洗い乾燥機におい
    て、前記制御部により変更される洗浄動作シーケンスに
    おいては、前記検出部の信号に応じて、前記洗浄ポンプ
    の吐水圧もしくは前記水位検知部による洗浄使用水量が
    変更されることを特徴とする食器洗い機。
  4. 【請求項4】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
    自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
    浄水を噴射する洗浄ノズルとを備えた食器洗い機におい
    て、前記食器保持ユニットの位置により、前記洗浄ノズ
    ルの動作もしくは洗浄水噴射範囲が変更されることを特
    徴とする食器洗い機。
  5. 【請求項5】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
    自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
    浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水
    を圧送するポンプとを備えた食器洗い機において、前記
    洗浄槽に前記食器保持ユニットの位置を検出する検出部
    を設けると共に、前記検出部の信号により、ポンプの動
    作もしくは洗浄ノズルの動作または洗浄水噴射範囲が変
    更されることを特徴とする食器洗い機。
  6. 【請求項6】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
    自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
    浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水
    を圧送するポンプと、前記洗浄槽に洗浄水を供給する洗
    浄水供給手段と、前記洗浄手段より洗浄槽に供給された
    洗浄水量を検知する水位検知部と、前記洗浄水を加熱す
    る温水ヒータと、洗い工程、すすぎ工程、最終すすぎ工
    程等の一連の洗浄工程における前記ポンプ、洗浄水供給
    手段、水位検知部および温水ヒータ等の各洗浄動作に係
    わる負荷の動作を制御する制御部とを備えた食器洗い機
    において、前記洗浄槽に前記食器保持ユニットの位置を
    検出する検出部を設けると共に、前記検出部の信号によ
    り、前記制御部による洗浄動作シーケンスが変更される
    ことを特徴とする食器洗い機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の食器洗い乾燥機におい
    て、前記制御部により変更される洗浄動作シーケンスに
    おいては、前記検出部の信号に応じて、前記洗浄ポンプ
    の吐水圧、もしくは前記水位検知部による洗浄使用水
    量、もしくは温水ヒータによる到達目標温度が変更され
    ることを特徴とする食器洗い機。
  8. 【請求項8】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
    自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
    浄水を噴射する洗浄ノズルとを備えた食器洗い機におい
    て、前記食器保持ユニットは食器カゴに複数配設される
    と共に各々の食器保持ユニットは異なる形状の食器類を
    保持するよう構成したことを特徴とする請求項4〜7に
    記載の食器洗い機。
  9. 【請求項9】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
    自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
    浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水
    を圧送するポンプと、前記食器保持ユニットの位置を検
    出する検出部とを備えた食器洗い機において、前記検出
    部の信号の有無を表示する表示部を設けたことを特徴と
    する請求項5〜8記載の食器洗い機。
  10. 【請求項10】洗浄槽と、食器を収納する食器カゴと、
    食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは着脱
    自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器に洗
    浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水
    を圧送するポンプと、前記食器保持ユニットの位置を検
    出する検出部と、洗い工程、すすぎ工程、最終すすぎ工
    程等の一連の洗浄工程における前記ポンプ、水位検知部
    および温水ヒータの動作を規定した洗浄プログラムと、
    前記洗浄プログラムを選択するプログラム選択部とを備
    えた食器洗い機において、前記プログラムを選択した際
    に前記検出部の信号の有無を音声により報知する手段を
    設けたことを特徴とする請求項5〜9に記載する食器洗
    い機。
  11. 【請求項11】 洗浄槽と、食器を収納する食器カゴ
    と、食器カゴの一部を構成すると共に位置可変もしくは
    着脱自在に取付けられる食器保持ユニットと、前記食器
    に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗
    浄水を圧送するポンプと、前記食器保持ユニットの位置
    を検出する検出部と、洗い工程、すすぎ工程、最終すす
    ぎ工程等の一連の洗浄工程における前記ポンプ、洗浄水
    供給手段、水位検知部および温水ヒータ等の各洗浄動作
    に係わる負荷の動作を制御する制御部と、前記洗浄工程
    におけるポンプ、水位検知部および温水ヒータの動作を
    規定した洗浄プログラムと、前記洗浄プログラムを選択
    するプログラム選択部とを備えた食器洗い機において、
    前記プログラムを選択した際に前記検出部より複数の信
    号が検知された場合、前記制御部による洗浄動作シーケ
    ンスにおける温水ヒータの動作は、検出された信号に基
    づく目標設定温度のうち最も低い温度が優先され、且つ
    洗浄ポンプの出力は、検出された信号に基づく目標設定
    温度のうち最も低い出力が優先されて自動選択されるこ
    とを特徴とした請求項10に記載する食器洗い機。
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CN113842094A (zh) * 2018-08-09 2021-12-28 李亚锐 一种厨房设备
CN113854916A (zh) * 2021-07-09 2021-12-31 华帝股份有限公司 一种洗碗机及其清洗控制方法

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