JP2002281648A - バスダクトハウジング - Google Patents

バスダクトハウジング

Info

Publication number
JP2002281648A
JP2002281648A JP2001081346A JP2001081346A JP2002281648A JP 2002281648 A JP2002281648 A JP 2002281648A JP 2001081346 A JP2001081346 A JP 2001081346A JP 2001081346 A JP2001081346 A JP 2001081346A JP 2002281648 A JP2002281648 A JP 2002281648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus duct
housing
flanges
duct housing
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001081346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3659188B2 (ja
Inventor
Takashi Nakajima
孝志 中島
Nobuharu Mitsunami
信春 光浪
Yoshiyuki Tagami
嘉幸 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Original Assignee
Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp filed Critical Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Priority to JP2001081346A priority Critical patent/JP3659188B2/ja
Publication of JP2002281648A publication Critical patent/JP2002281648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3659188B2 publication Critical patent/JP3659188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/005Laminated bus-bars
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/10Cooling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水や塵埃などがハウジングの凹部内に侵入せ
ず、かつ組み立て作業性のよいバスダクトハウジングを
提供する。また、短絡時に加えられる力に対する結合部
材の負担を軽減するバスダクトハウジングを提供する。 【解決手段】 電気導体30を収納する凹部10とこの凹部
10の開口端の両側に設けられたフランジとを具える一対
のハウジング片12A、12Bを対向させフランジ11A、11Bを
互いに接合させ、結合部材19で結合するバスダクトハウ
ジング1である。接合させた両フランジ11A、11B端部の
合わせ目11Cは、断面]状の嵌合部13で覆う。バスダクト
ハウジング1において嵌合部13は、凹部10内に水や塵埃
などが侵入するのを防ぎ、短絡時に加えられる力を分担
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のハウジング
片を接合させて結合し、内部に電気導体を収納するバス
ダクトハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にバスダクトとは、電気導体をバス
ダクトハウジングの内部に収納保持するものである。こ
のバスダクトは、複数のケーブルを束ねて配線する配線
システムと比較して、火災などの発生防止や漏洩磁束防
止などに極めて優れた機能を有することから、工場施設
やビルの主電力供給ラインなどに広く用いられている。
【0003】従来のバスダクトハウジングとして、例え
ば、図6に示すものがある。図6は、電気導体を収納した
状態のバスダクトハウジングの断面図である。バスダク
トハウジング40は、帯状の電気導体50を複数収納する断
面]状の凹部41と、凹部41の開口端の両側に設けられた
フランジ42A、42Bとを具える一対のハウジング片400、4
01から構成される。バスダクトは、凹部41に複数の電気
導体50を積層して配置し、ハウジング片400、401を対向
させ、ハウジング片400、401のフランジを互いに接合さ
せ、接合させたフランジをボルトやリベットなどの結合
部材43で結合することで形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバ
スダクトハウジング40には、以下の問題があった。 バスダクトハウジング40において各ハウジング片40
0、401は、フランジ42A、42Bの接合面にそれぞれ係合凹
部44、係合凸部45を設けている。そして、バスダクトハ
ウジング40は、各ハウジング片400、401のフランジを接
合させる際、係合凹部44、係合凸部45を互いに係合させ
ることで相対的な位置決めをする。しかし、係合凹部44
又は係合凸部45の製造精度によっては、フランジを接合
した際、例えば、ハウジング片400のフランジ42A端部と
ハウジング片401のフランジ42B端部との合わせ目46や接
合面間に隙間が生じることがある。このとき、上記隙間
を伝って湿気や雨などの水や塵埃などが凹部41内に入り
込み、塵埃によって凹部41内の温度が上昇したり、水に
よって絶縁性能が低下するなどの問題がある。また、絶
縁性能が低下することで、電気導体50間で短絡電流が発
生し易くなる恐れもある。
【0005】 係合凹部44はフランジ42Aに、係合凸
部45はフランジ42Bにそれぞれ設けられている。このた
め、フランジを接合させる際に方向性が決められ、いず
れかのハウジング片を180度回転させて接合しなければ
ならず、組み立て作業性が悪い。
【0006】 係合凹部44又は係合凸部45の製造精度
によっては、フランジを接合した際、両接合面が図6に
おいて上下方向にずれたり、段差が生じることがある。
このズレや段差により、組み立てたバスダクトを安定し
て設置することができない恐れがある。
【0007】 電気導体50間で短絡電流が発生した際
に生じる電磁力により電気導体50同士が反発し合うこと
がある。このとき、各ハウジング片400、401には、互い
に離反する方向(図6においてハウジング片400は左方
向、ハウジング片401は右方向)に力が加えられる。この
力は、特に、ボルトやリベットなどの結合部材43に集中
する。このため、バスダクトハウジング40では、この力
に耐え得るようにフランジ42A、42Bの延伸方向において
結合部材43の取り付け間隔を短くして結合部材43の留め
付け箇所を多くし、強度の増大を図っている。しかし、
結合部材43が多いためバスダクトを組み立てる際、留め
付け作業が多くなって作業性が悪いだけでなく、コスト
も高くなる。
【0008】 バスダクトハウジング40では、電流が
流れることで電気導体50に発生する熱を放散させるため
の何らの配慮もない。
【0009】そこで、本発明は、水や塵埃などがバスダ
クトハウジングの凹部内に侵入せず、かつ組み立て作業
性のよいバスダクトハウジングを提供することを主目的
とする。また、短絡時に加えられる力に対する結合部材
の負担を軽減できるバスダクトハウジングを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気導体を収
納する凹部とこの凹部の開口端の両側に設けられたフラ
ンジとを具える一対のハウジング片を対向させフランジ
を互いに接合させて結合するバスダクトハウジングにお
いて、接合させた両フランジ端部の合わせ目を覆う断
面]状の嵌合部を具えることを特徴とする。
【0011】即ち、本発明は、接合させた両フランジ端
部を断面]状の嵌合部で覆って、フランジ端部の合わせ
目を露出させない構成である。従って、本発明は、嵌合
部の外面に水や塵埃などが付着しても、凹部内に水や塵
埃などが侵入することがない。また、本発明において嵌
合部は、対向する二側面で接合させた両フランジを挟
み、両フランジを接合する方向に押えると共に、短絡の
際、各フランジに加えられる離反させる力を分担する。
特に、この離反させる力を嵌合部が分担することで結合
部材の数をより減少させることができ、留め付け作業が
少なくて済む。以下に、本発明の構成を詳しく説明す
る。
【0012】本発明において嵌合部は、接合させた両フ
ランジ端部の合わせ目を覆うことができると共に接合さ
せた両フランジに適合するものが好ましい。また、嵌合
部は、嵌め込んだ両フランジの互いの位置を決める位置
決め部を具えることが好適である。位置決め部を具える
ことで本発明は、バスダクトを組み立てる際、接合させ
た両フランジに嵌合部を嵌め込むと、各フランジの相対
的な位置が自動的に決められるため、結合部材を留め付
ける際に位置合わせが不要になる。
【0013】位置決め部は、例えば、嵌合部の内側に具
え、フランジの外面にこの位置決め部と互いに係合し合
う係合部を具えるとよい。より具体的には、嵌合部の内
側に位置決め部として窪みを設け、フランジの外面に係
合部としてこの窪みに適合する突片を具えることが挙げ
られる。或いは、嵌合部の内側に位置決め部として突片
を設け、フランジの外面に係合部としてこの突片に適合
する窪みを具えることが挙げられる。このとき、接合さ
せた両フランジは、係合部と位置決め部とが互いに引っ
掛かり合うことで、位置決めされると共に嵌合部から抜
け落ちにくい。また、位置決め部は、例えば、嵌合部の
開口端の縁、即ち、対向する二側面の縁とし、フランジ
の外面にこの縁が当接する突起を具えるとよい。この構
成により、接合させた両フランジは、縁が突起に当接す
るまで嵌合部を嵌め込まれることで互いに位置決めされ
る。この嵌合部は、接合させた両フランジの延伸方向か
らだけでなく、高さ方向からも嵌め込むことができ、組
み立て作業性に優れる。上記係合部や突起は、フランジ
の外面に延伸方向に連続的に設けても、断続的に設けて
もよい。また、これら係合部及び突起の形状は、断面矩
形や断面半円形など特に問わない。なお、係合部は、フ
ランジのより端部側に設けることが好ましく、突起は、
フランジのより凹部開口端側に設けることが好ましい。
【0014】ここで、バスダクトは、断面において電気
導体が並列した状態になる縦方向(例えば、図6において
上下方向)、または断面において電気導体が上下に積層
された状態となる横方向(同左右方向)のいずれの方向に
も設置できるものが好ましい。そこで、嵌合部は、バス
ダクトを縦方向や横方向に安定して設置できるように、
各方向に対する支持面を具えることが好ましい。縦方向
の設置に対しては、例えば、嵌合部の対向する二側面を
連結する連結面の外面を平坦にし縦支持面とするとよ
い。一方、横方向の設置に対しては、例えば、接合させ
た両ハウジング片の凹部間の幅と同一になるように嵌合
部の連結面の幅を大きくして嵌合部を断面T字状に形成
するとよい。このとき、連結面の縁でバスダクトを支持
できる。この断面T字状の嵌合部において、バスダクト
をより安定して横方向に設置するには、連結面の両端を
凹部側に折り曲げ、連結面の両端の外面を平坦な凹部の
外面と面一となるように形成することが好ましい。この
とき、連結面の両端の外面は、横支持面となる。更に、
横支持面の両端は、強度を増すために互いに対向する側
に折り曲げることが望ましい。
【0015】本発明の別の構成として、電気導体を収納
する凹部とこの凹部の開口端の両側に設けられたフラン
ジとを具える一対のハウジング片を対向させフランジを
互いに接合させて結合するバスダクトハウジングにおい
て、凹部の開口端の接合面に設けられたシール溝と、こ
のシール溝に配置される弾性シール材とを具えるものを
提案する。
【0016】即ち、本発明は、凹部の開口端の接合面に
弾性シール材を配置して、シール溝内における合わせ目
をシール材で塞ぐことで、凹部内への水や塵埃などの侵
入を防ぐ構成である。また、本発明は、一方のハウジン
グ片のシール溝に弾性シール材を配置し、他方のハウジ
ング片を接合することで組み立てることができ、作業性
に極めて優れる。更に、本発明は、一方のハウジング片
のシール溝に配置された弾性シール材の突出部分に、他
方のハウジング片のシール溝を係合させることで、各ハ
ウジング片の相対的な位置が自動的に決められる。その
ため、本発明は、結合部材を留め付ける際に位置合わせ
が不要であり、組み立て作業性に優れる。以下、本発明
の構成を詳しく説明する。
【0017】本発明においてシール溝は、凹部の開口
端、即ちフランジとの結合部分の接合面に設ける。ここ
で、シール溝をフランジの接合面に設ける場合、シール
溝の幅分フランジの厚みを厚くするか、シール溝の形状
に合わせてフランジに突条を設けなければならず、ハウ
ジング片の材料がより多く必要になる。また、フランジ
に突条があることで、バスダクトの組み立ての際、突条
に引っ掛かったりするなど取り扱いにくく、更に美観上
も好ましくない。そこで、本発明では、ハウジング片の
材料をより少なくし、組み立て作業の際に取り扱い易く
するために、凹部の開口端、即ちフランジとの結合部分
の接合面にシール溝を設ける。シール溝の形状は、断
面]状や断面半円状など特に問わないが、弾性シール材
が両シール溝の合わせ目を塞ぐことができればよい。例
えば、配置する弾性シール材よりもシール溝を若干小さ
くし、接合させた両ハウジング片のシール溝の内壁で弾
性シール材を押圧させて固定させるとよい。このとき、
弾性シール材は、押圧された状態で保持され、両シール
溝の合わせ目を塞ぐ。なお、シール溝は、弾性シール材
を配置して両ハウジング片を接合できる大きさにする。
また、シール溝は、ハウジング片の延伸方向に連続的に
設ける。
【0018】シール溝内には、弾性シール材を保持する
把持部を具えることが好ましい。把持部を具えること
で、一方のハウジング片のシール溝に弾性シール材を配
置した際、シール材をシール溝に確実に固定できる。従
って、他方のハウジング片を接合する際、弾性シール材
がシール溝から脱落することがない。また、このシール
溝から突出した弾性シール材は動くことがなく、シール
材の突出部分に他方のハウジング片のシール溝を容易に
嵌め合わせることができる。このとき、シール溝及び弾
性シール材は、各ハウジング片の相対的な位置を自動的
に決める位置決め機能を果たす。この把持部は、弾性シ
ール材を把持しシール溝内にシール材を固定できるもの
であればよく、例えば、一対の把持爪をシール溝の内側
に向かって対向させて設け、一対の把持爪でシール材を
掴むようにして保持するものなどが挙げられる。また、
把持部は、弾性シール材を把持できればシール溝内のど
こに設けてもよい。例えば、上記把持爪をシール溝の開
口部に設け、両ハウジング片を接合させた際、各シール
溝の把持爪が接合するように設けてもよい。このとき、
接合させた両把持爪は、弾性シール材を押圧してシール
溝における合わせ目を塞ぎ、凹部内への水や塵埃などの
侵入を防止する。
【0019】シール溝に配置する弾性シール材は、ニト
リルゴムなどのゴム材が好適である。弾性シール材の形
状は、シール溝に配置し易いように線条のものが好まし
い。また、弾性シール材は、断面円状のものや、断面円
状のものに上記把持部に適合する切欠を設けたものが挙
げられる。このとき、切欠を把持部に嵌め込むことで弾
性シール材を配置することができ、シール溝にシール材
を配置し易い。
【0020】一方ハウジング片において、電流を流すこ
とで電気導体に発生する熱をより効率よく放散するため
に、ハウジング片の外面で、少なくとも内面に電気導体
が接する部分に複数の熱放散溝を設けることが好適であ
る。熱放散溝を設けることで、ハウジング片の表面積が
増加するため、熱の放散性が向上する。このような熱放
散溝は、ハウジング片の外面全面に設けてもよく、また
内面に設けてもよい。熱放散溝の形状は、特に問わない
が、例えば、延伸方向に直線状に連続した溝を複数並列
させたものが製造し易く好ましい。もちろん、熱放散溝
は、延伸方向に断続的に設けてもよい。また、熱放散溝
は、ハウジング片の外面の断面が台形状や山状に形成す
ると、表面積がより大きくなり特に好ましい。熱放散溝
の深さは、ハウジング片を突き抜けない程度、例えば、
ハウジング片の厚みの1/4程度が適する。
【0021】熱放散性をよくするために表面積を増加さ
せる別の構成として、ハウジング片自体、特に凹部を電
気導体に対してより大きくすることが考えられる。例え
ば、凹部において、対向する二面を繋ぐ結合面の高さを
大きくすることが考えられる。このとき、結合面の高さ
よりも小さい電気導体は、凹部内で固定されず動いてし
まう。そこで、本発明は、凹部の内面に電気導体の位置
決めをする仕切部を具える。このような仕切部は、一つ
でもよいが、凹部内のほぼ中央に電気導体を配置できる
ように一対具えることが好ましい。このとき、一対の仕
切部間に電気導体を嵌め込むことで、電気導体は、凹部
内において固定される。仕切部は、凹部の対向する二面
とほぼ平行するように具えることが好ましい。仕切部と
しては、例えば、凹部の結合面に延伸方向に断続的に具
えても、また凹部の結合面に延伸方向に連続的に具えて
もよい。なお、仕切部の幅は、両ハウジング片のフラン
ジを接合させた際における両凹部の結合面内面間の幅以
下にする。
【0022】本発明バスダクトハウジングは、アルミニ
ウムや鉄などの金属を異形押し出しすることにより形成
するとよい。また、本発明バスダクトハウジングは、凹
部内に収納する電気導体の大きさ、量に応じて適宜大き
さを変更するとよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 (実施例1)図1は、本発明バスダクトハウジングにおい
て、電気導体を収納した状態の断面図である。本発明バ
スダクトハウジング1は、電気導体30を収納する凹部10
と、凹部10の開口端の両側に設けられたフランジとを具
える一対のハウジング片12A、12Bを対向させ、互いのフ
ランジ11A(ハウジング片12Aに具えるフランジ)、11B(ハ
ウジング片12Bに具えるフランジ)を接合させ結合部材19
で結合し、電気導体30を収納保持する。特に、本発明
は、接合させた両フランジ11A、11B端部の合わせ目11C
を覆う断面]状の嵌合部13を具える。以下、本発明の実
施例を詳しく説明する。なお、本例では、図1において
左右方向の長さを幅、同上下方向の長さを高さとする。
また、図1の表面から手前又は奥に向かう方向を延伸方
向とする。後述する実施例2、3を示す図2、3、4におい
ても同様とする。
【0024】(ハウジング片)ハウジング片12A、12Bは、
電気導体30を収納する凹部10と、凹部10の開口端の両側
に設けられたフランジとを具える左右同一形状の二分割
体である。凹部10は、対向する二面(上面10A、下面10C)
とこれら上面10A、下面10Cを繋ぐ結合面10Bとから構成
される断面]状であり、これらの3面10A、10B、10Cで囲
まれる空間内に電気導体30を収納する。凹部10の大きさ
は、内部に所要数の電気導体30を重ね合せて積層したも
のを収納し保持できる程度であればよい。本例では、上
面10A及び下面10Cの幅を12.5mm、結合面10Bの高さ(上面
10Aの外面から下面10Cの外面間の長さ)を128mmとした。
フランジ11A、11Bは、凹部10の開口側と同じ側の面を接
合面とするハウジング片12A、12Bの接合部である。本例
においてフランジ11A、11Bは、端部を外側(接合面と対
向する側)にほぼ直角に屈曲させて断面L字状に形成して
おり、接合させた両フランジ11A、11Bは、断面T字状と
なる。本例では、このL字の短辺を係合部14とする。こ
のため、本例は、結合部14を延伸方向に連続して具え
る。なお、フランジ11A、11Bにおいて、凹部10開口端か
ら係合部14までの高さは、結合部材19を貫通させ留め付
けるのに十分な長さを有する。
【0025】(嵌合部)嵌合部13は、対向する二側面15と
これら両側面15を連結する連結面16とを具える断面]状
であり、ハウジング片12A、12Bに対して着脱自在な部材
である。
【0026】嵌合部13の内側は、接合させた両フランジ
11A、11Bに適合させた形状、特に、係合部14に適合する
位置決め部18を具えた断面T字状である。この形状によ
り、接合させた両フランジ11A、11Bは、嵌合部13が嵌め
込まれると、互いに相対的な位置が決められると共に、
係合部14が位置決め部18に掛止されるため、嵌合部13か
ら抜け落ちにくい。
【0027】嵌合部13の外形は、バスダクトを縦方向
(図1において上下方向)、横方向(同左右方向)のいずれ
に設置した場合でも、安定して設置でき、バスダクトを
設置した際、バスダクトの荷重が偏重しないように形成
した。具体的には、連結面16の幅を接合させた両ハウジ
ング片12A、12Bの凹部10間の幅と同一にし、断面T字状
に形成した。このとき、連結面16の外面は、平坦であ
り、バスダクトを縦方向に設置した際、縦支持面として
機能し、バスダクトを安定して支持する。また、連結面
16の幅を接合させた両ハウジング片12A、12Bの凹部10間
の幅と同一(本例では25mm)としたことで、バスダクトを
横方向に設置した際、連結面16によってバスダクトの荷
重を分散して支持できる。本例では、バスダクトを横方
向により安定して設置できるように、連結面16の両端を
凹部10の結合面10Bと面一となるように凹部10側に折り
曲げている。即ち、連結面16の両端側の外面は、横支持
面17として機能する。なお、各横支持面17の端部は、強
度を増すために互いに対向する側に向かって折り曲げて
いる。また、両側面15の高さは、結合部材19を貫通させ
て留め付けるのに十分な大きさとした。
【0028】本例においてハウジング片12A、12B及び嵌
合部13は、それぞれアルミニウムを異形押し出しして、
厚さ2mmに形成した。また、ハウジング片12A、12Bの高
さ、即ち一方の係合部14から他方の係合部14までの長さ
は176mm、嵌合部13を取り付けたバスダクトハウジング1
の全長は180mm、組み立てたバスダクト(電気導体30を含
む)の重量は、2.85kg/mである。
【0029】(電気導体)電気導体30は、アルミニウムや
銅などで、断面矩形または断面矩形で角部を円弧状に形
成した帯状の裸導体31をポリエステルシートなどの電気
絶縁層32で被覆したものである。本例では、断面矩形で
角部を円弧状に形成した銅の裸導体31にポリエステルシ
ートの電気絶縁層32を被覆した。裸導体31の高さは、12
0mmである。また、電気導体30の幅は、所要数積層させ
た際、両凹部10がつくる空間にほぼ適合する大きさとし
た。
【0030】(バスダクトの組み立て)次に、本発明バス
ダクトハウジング1を用いてバスダクトを組み立てる手
順を説明する。 (1) 一方のハウジング片12Aの凹部10内に所要数の電気
導体30を重ね合せて積層し、収納する。本例では、3層
の電気導体30を積層する。
【0031】(2) ハウジング片12Aの凹部10から突出し
た電気導体30をハウジング片12Bの凹部10に収納するよ
うにハウジング片12A、12Bを対向させ、フランジ11A、1
1Bの接合面を接合させる。そして、これら対向し合う両
凹部10がつくる空間内に電気導体30を収容する。なお、
本発明バスダクトハウジング1においてハウジング片12
A、12Bは、左右同一形状であるため、接合の際に方向性
がなく作業性に優れる。
【0032】(3) 接合させた両フランジ11A、11B端部
の合わせ目11Cを覆うように、フランジ11A、11Bの延伸
方向から嵌合部13の]状部分を嵌め込む。嵌合部13が嵌
め込まれると各フランジ11A、11Bは、両フランジ11A、1
1Bの係合部14と嵌合部13の位置決め部18とが互いに係合
して、相対的な位置が自動的に決められる。
【0033】(4) 接合させた両フランジ11A、11B及び
嵌合部13の二側面15を結合部材19で結合する。このと
き、接合させた両フランジ11A、11Bは、相対的な位置決
めがされているため、結合の際に位置合わせをする必要
がなく、作業性がよい。本例において結合部材19は、リ
ベットを用いた。リベットは、軸に中空部を有するもの
で、リベッタでかしめると、一方の側面15に孔を開け、
両フランジ11A、11Bを経て、他方の側面15に向かって貫
通する。そして、軸の先端が他方の側面15に伸び出て広
がることでかしめられる。なお、フランジ11A、11B及び
嵌合部13の二側面15に予めボルト挿通孔を設けておき、
結合部材19としてボルト及びナットを用いてハウジング
片12A・12Bを結合してもよい。本例のようにリベットを
用いた場合、側面15の外面からの結合部材19の突出が極
めて少なく好ましい。また、リベットを用いた場合、ボ
ルト・ナットを用いた場合に比べて、ボルト挿通孔を設
けるなどの加工や、締め付け作業が不要であり、作業効
率がよく、コストを低減することができる。
【0034】このように構成されるバスダクトは、接合
させた両フランジ11A、11Bの合わせ目11Cが嵌合部13で
覆われるため、合わせ目11Cから水や塵埃などが侵入す
ることがない。また、接合させた両フランジ11A、11Bに
嵌合部13を嵌め込むことで、各フランジ11A、11Bの相対
的な位置が自動的に決められるため、結合部材19を留め
付ける際、位置決めが不要であり、組み立て作業性に優
れる。更に、嵌合部13がその両側面15で両フランジ11
A、11Bを接合させる方向に押えると共に短絡時の電磁力
によって加えられる力を分担するため、結合部材の数が
従来より少なくても十分な強度が得られる。そのため、
より組み立て作業性に優れる。加えて、組み立てたバス
ダクトは、全体の断面形状がほぼ矩形となるため、梱包
し易く、また積載し易いため、搬送作業性もよい。
【0035】(試験例)リベットの強度と、バスダクトに
必要な強度を保持できるリベットの本数とを調べてみ
た。リベットの強度は、剪断試験及び十字剥離試験によ
り調べた。以下に両試験で用いたリベットを示す。
【0036】
【表1】
【0037】(剪断試験)厚さ2.0mmのアルミニウム板2枚
(両板ともにアルミA6063-T5)をリベットにより結合し、
各アルミニウム板をリベットの軸方向と直交する方向に
互いに逆方向に力を加え、リベットが剪断される際の荷
重を計測した。n=5の結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】(十字剥離試験)厚さ2.0mmのアルミニウム
板2枚(両板ともにアルミA6063-T5)をリベットにより結
合し、各アルミニウム板にリベットの軸方向に互いに離
反する方向に力を加え、アルミニウム板が剥離する際の
荷重を計測した。n=5の結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】次に、短絡時に生じる電磁力を調べた。表
4に短絡時に発生する電磁力の求め方と大きさを示す。
なお、回路条件による係数K1は、十字剥離試験における
ものとした。
【0042】
【表4】
【0043】表4から、例えば、電気導体を3mとすると
短絡時の電磁力は、3F=1845×3=5535kgf(54279.8N)とな
る。このとき、リベット間隔を変更してリベット1本当
たりにかかる力をまとめると以下の通りである。
【0044】
【表5】
【0045】表2に示すように、より厳しい条件の十字
剥離試験において、軸径5mmのリベット1本の耐荷重は、
Ave.353.8kgf(3469.59N)である。そのため、従来のバス
ダクトハウジング40において、本発明バスダクトハウジ
ング1と同様の幅、全長に形成した場合、に短絡時に加
えられる力に対し十分な強度を得るためのリベット間隔
は、表5に示すよう300mmであることが分かる。従って、
従来のバスダクトハウジング40では、リベットが18本必
要となる。
【0046】これに対し、本発明バスダクトハウジング
1は、嵌合部13が短絡時に生じる電磁力によって加えら
れる力を分担することができるため、リベット間隔を従
来よりも長くすることが可能である。例えば、嵌合部13
が約半分の力を分担する場合、リベット間隔を500mmと
し12本のリベットで十分な強度が得られると思われる。
そのため、本発明バスダクトハウジング1は、同一の大
きさである場合において、従来のバスダクトハウジング
40よりもリベットの本数を減らすことが可能である。
【0047】(実施例2)次に、発生する熱の放散性を向
上させた例を説明する。図2は、本発明バスダクトハウ
ジング2において、電気導体35を収納した状態の断面
図、図3は、その側面図である。図中、同一記号は、同
一物を示す。本発明バスダクトハウジング2は、基本構
造はバスダクトハウジング1と同様で電気導体35を収納
する凹部10と、凹部10の開口端の両側に設けられたフラ
ンジとを具える一対のハウジング片12A、12Bを対向させ
互いのフランジ11A、11Bを接合させ、両フランジ11A、1
1B端部の合わせ目11Cを嵌合部22で覆い、結合部材19で
結合する。以下、相違点を中心に詳しく述べる。
【0048】<熱放散溝>バスダクトハウジング2は、
熱の放散性をより向上させるために、ハウジング片12
A、12Bの表面積を大きくしている。表面積を大きくする
構成として、ハウジング片12A、12Bは、凹部10の結合面
10Bの外面に複数の熱放散溝20を設けている。本例で
は、特に、凹部10の内面に電気導体35が接する部分にお
ける結合面10Bの外面に熱放散溝20を設けている。熱放
散溝20は、結合面10Bの外面の断面が台形状となるよう
ように、溝間0.5mm、深さ0.5mmのテーパ状に設けた。台
形の上辺は2.5mmである。また、図3に示すように熱放散
溝20は、直線状で延伸方向(図3において左右方向)に連
続させて複数並行させて設けている。
【0049】<仕切部>ハウジング片12A、12Bの表面積
を大きくする別の構成として、バスダクトハウジング2
の凹部10において、結合面10Bの高さを凹部10内に収納
する電気導体35の高さよりも大きくしている。具体的に
は、結合面10Bの高さ128mmに対して、電気導体35の高さ
を100mmとした。そして、本発明バスダクトハウジング2
は、凹部10内のほぼ中央に電気導体35を位置決めさせる
一対の仕切部21を具える。
【0050】仕切部21は、上面10A、下面10Cとほぼ平行
するように結合面10Bの内面に設けている。本例では、
図3に示すように帯状の部材を延伸方向に連続的に設け
た。このような仕切部21は、ハウジング片12A、12Bと一
体形成するとよい。仕切部21の幅は、フランジ11A、11B
を接合させた際、結合面10Bの内面間の幅よりも小さく
なるようにした。具体的には、図2に示すように上面10
A、下面10Cの幅よりも若干小さくし、フランジ11A、11B
を接合させた際、仕切部21の端部同士が当接しない。仕
切部21間の高さは、電気導体35の高さとほぼ等しいか若
干大きくし、仕切部21間に電気導体35を嵌め込めるよう
にしている。
【0051】なお、バスダクトハウジング2において各
電気導体35の幅は、各電気導体30よりも大きいものを用
いた。そのため、凹部10の上面10A、下面10Cの幅も、電
気導体35の幅に適合させて大きくした。本例において上
面10A、下面10Cの幅は、14mmである。
【0052】上記構成を具えるバスダクトハウジング2
は、従来のバスダクトハウジング40と比較して、表面積
が大きいことで熱の放散性に優れる。本例では、ハウジ
ング片12A、12Bの双方に熱放散溝20を設けたが、いずれ
か一方でも従来に比べて熱をより放散できる。また、熱
放散溝20を設けた構成と、凹部10を大きくする構成の双
方を具えるものを示したが、いずれか一方の構成でも従
来に比べて熱をより放散できる。
【0053】一方、本例において、フランジ11A、11B
は、より凹部10開口端側の外面に断面矩形状の突起23を
設け、接合させた際の断面がほぼ+状となる形状であ
る。嵌合部22の外形は、嵌合部13とほぼ同様に断面T字
状であるが、位置決め部18は、嵌合部13の開口端の縁、
即ち各側面15の縁とした。側面15の高さは、その縁が突
起23に接する長さとした。従って、バスダクトハウジン
グ2は、接合させた両フランジ11A、11Bに嵌合部22を位
置決め部18が突起23に当接するまで嵌め込むことで、各
フランジ11A、11Bの相対的な位置が自動的に決められ
る。なお、嵌合部22が嵌め込まれる部分のフランジ11
A、11Bの形状は、断面ほぼ直線状であるため、嵌合部22
を嵌め込み易く、作業性がよい。また、嵌合部22は、フ
ランジ11A、11Bの延伸方向だけでなく、高さ方向からも
嵌め込むことができ、組み立て作業性に優れる。
【0054】(実施例3)次に、凹部の開口端の接合面に
シール溝を設けた例を説明する。図4は、本発明バスダ
クトハウジング3において、電気導体30を収納した状態
の断面図であり、図5は、その凹部の開口端付近の部分
拡大図である。図中、同一記号は、同一物を示す。本発
明バスダクトハウジング3は、基本構造はバスダクトハ
ウジング1と同様で電気導体30を収納する凹部10と、凹
部10の開口端の両側に設けられたフランジとを具える一
対のハウジング片12A、12Bを対向させ互いのフランジ11
A、11Bを接合させ、結合部材19で結合する。以下、相違
点を中心に詳しく述べる。
【0055】バスダクトハウジング3において各ハウジ
ング片12A、12Bは、凹部10の開口端、即ちフランジ11
A、11Bの結合部分の接合面に弾性シール材26が配置され
るシール溝24を具える。本例においてシール溝24は、図
5に示すように、断面ほぼ]状の溝で、延伸方向に連続さ
せて設けている。シール溝24の高さは、配置する断面円
状の弾性シール材26の直径(2.5mmφ)と等しくし、幅
は、シール材26の半径よりも若干小さくし(1.2mm)、シ
ール材26をシール溝24の内側壁で押圧する構成である。
また、シール溝24の開口部には、内側に向かって対向す
る一対の把持爪25a、25bを設け、把持爪25a、25bは、間
は2.1mmとした。把持爪25a、25bは、断面三角形状の突
片で、両ハウジング片12A、12Bを接合させた際、各ハウ
ジング片12A、12Bのシール溝24の把持爪同士が互いに接
合する構成である。
【0056】上記構成を具えるバスダクトハウジング3
において、一方のハウジング片12Aのシール溝24に弾性
シール材26を配置すると、把持爪25a、25bがシール材26
を把持し、ハウジング片12Aのシール溝24内に固定す
る。そのため、他方のハウジング片12Bを接合する際、
弾性シール材26がハウジング片12Aのシール溝24から脱
落することがなく、ハウジング片12Aのシール溝24から
突出したシール材26にハウジング片12Bのシール溝24を
簡単に嵌め合わせることができる。このとき、ハウジン
グ片12Aのシール溝24に配置された弾性シール材26の突
出部分に、ハウジング片12Bのシール溝24を係合させる
ことで、各ハウジング片12A、12Bの相対的な位置が自動
的に決められる。従って、バスダクトハウジング3は、
結合部材19を留め付ける際に位置合わせが不要であり、
組み立て作業性に優れる。また、両ハウジング片12A、1
2Bを接合させ結合部材19によって結合すると、接合され
た把持爪は弾性シール材26を押圧し、シール溝24におけ
る合わせ目24aをシール材26で塞ぎ、凹部10内への水や
塵埃などの侵入を確実に防止することができる。
【0057】本例において弾性シール材26は、ニトリル
ゴムを断面円状で線条にしたものを用いた。また、本例
においてバスダクトハウジング3は、組み立てたバスダ
クトが縦方向及び横方向のいずれの方向にも設置できる
ように、図4に示すように各フランジ11A、11Bの端部側
をL字状に折り曲げている。従って、接合させた両フラ
ンジ11A、11Bは、断面T字状である。各フランジ11A、11
BのL字の短面(接合させた際、T字の水平面)の外面は平
坦であり、この面を縦支持面27とする。また、縦支持面
27の端部は、兵站ね凹部10の結合面10Bと面一となるよ
うに凹部10側に折り曲げており、縦支持面27の端部の外
面は、横支持面28として機能する。なお、横支持面28の
端部は、強度を増すために内側に向かって折り曲げてい
る。また、バスダクトハウジング3において、バスダク
トハウジング2のように凹部10の外面に熱放散溝を設け
てもよい。また、結合面10Bの高さを凹部10内に収納す
る電気導体30の高さよりも大きくした場合、バスダクト
ハウジング2のように凹部10内に仕切部を具えるとよ
い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明バスダクトハ
ウジングによれば、以下の特有の効果を奏する。 本発明バスダクトハウジングは、接合させたフラン
ジの合わせ目を嵌合部で覆うことで、又は凹部の開口端
の接合面に設けたシース溝の合わせ目を弾性シース材で
塞ぐことで、水や塵埃などが電気導体を収納する凹部内
に侵入することがない。 本発明バスダクトハウジングは、左右対称な二分割
体のハウジング片で構成されるため、ハウジング片を接
合させる際に方向性を問わず、組み立て作業性がよい。 本発明バスダクトハウジングは、ハウジング片に熱
放散溝を設けることで、発生した熱をより効率的に発散
させることができる。 本発明バスダクトハウジングは、ハウジング片の凹
部がその内部に収納する電気導体よりも大きくしても、
凹部内に仕切部を具えることで、凹部内において電気導
体の位置決めができる。
【0059】 本発明バスダクトハウジングは、嵌合
部に位置決め部を具えることで、嵌合部を嵌め込むと、
接合させた各フランジの相対的な位置が自動的に決めら
れ、組み立て作業性がよい。特に、本発明において嵌合
部は、接合させたフランジの延伸方向だけでなく、高さ
方向からも嵌め込むことができ、作業性により優れる。 本発明バスダクトハウジングは、短絡時、接合させ
た各フランジに互いに離反する方向に力が加えられて
も、嵌合部がこの力を分担するため、リベットなどの結
合部材が従来よりも少なくても、十分な強度を得ること
ができる。
【0060】 本発明バスダクトハウジングは、シー
ス溝及び弾性シース材が接合させた各ハウジング片の相
対的な位置を自動的に決める位置決め機能を有すること
で、組み立て作業性がよい。また、シース溝に弾性シー
ス材の把持部を具えることで、シース溝からシース材が
脱落することがなく、ハウジング片を容易に係合でき
る。特に、本発明は、シース溝に弾性シース材を配置す
るだけでよく、作業性により優れる。 本発明バスダクトハウジングは、凹部の開口端の接
合面にシース溝を設けることで、アルミニウムなどのハ
ウジング片の材料をより少なくすると共に、凹部内への
水や塵埃などの侵入を防止でき、かつ位置決め機能を具
える。そのため、コストをより低減することができ、経
済性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明バスダクトハウジングにおいて、電気導
体を収納した状態の断面図である。
【図2】ハウジング片の外面に熱放散溝を設けた本発明
バスダクトハウジングにおいて、電気導体を収納した状
態の断面図である。
【図3】ハウジング片の外面に熱放散溝を設けた本発明
バスダクトハウジングの側面図である。
【図4】凹部の開口端の接合面にシール溝を設けた本発
明バスダクトハウジングにおいて、電気導体を収納した
状態の断面図である。
【図5】凹部の開口端の接合面にシール溝を設けた本発
明バスダクトハウジングの断面であって、凹部の開口端
付近の部分拡大図である。
【図6】従来のバスダクトハウジングにおいて、電気導
体を収納した状態の断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、40 バスダクトハウジング 10、41 凹部 10A 上面 10B 結合面 10C 下面 11A、11B、42A、42B フランジ 11C、24a、46 合わせ
目 12A、12B、400、401 ハウジング片 13、22 嵌合部
14 係合部 15 側面 16 連結面 17、28 横支持面 18 位置決
め部 19、43 結合部材 20 熱放散溝 21 仕切部 23 突起 24 シール溝
25a、25b 把持爪 26 弾性シール材 27 縦支持面 30、35、50 電気導体 31 裸導体 32 電気絶縁層 44 係合凹部 45 係合凸部
フロントページの続き (72)発明者 田上 嘉幸 兵庫県伊丹市北河原当田20番地の2 住電 朝日精工株式会社内 Fターム(参考) 5G016 DA08 DA42 5G365 CA04 CC01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気導体を収納する凹部とこの凹部の開
    口端の両側に設けられたフランジとを具える一対のハウ
    ジング片を対向させフランジを互いに接合させて結合す
    るバスダクトハウジングにおいて、 接合させた両フランジ端部の合わせ目を覆う断面]状の
    嵌合部を具えることを特徴とするバスダクトハウジン
    グ。
  2. 【請求項2】 嵌合部は、嵌め合わせた両フランジの互
    いの位置を決める位置決め部を具えることを特徴とする
    請求項1記載のバスダクトハウジング。
  3. 【請求項3】 位置決め部は嵌合部の内側に具え、フラ
    ンジの外面には位置決め部と互いに係合し合う係合部を
    具えることを特徴とする請求項2記載のバスダクトハウ
    ジング。
  4. 【請求項4】 位置決め部は嵌合部の開口端の縁であ
    り、フランジの外面にはこの縁が当接する突起を具える
    ことを特徴とする請求項2記載のバスダクトハウジン
    グ。
  5. 【請求項5】 嵌合部は、凹部の外面と面一となる支持
    面を具えることを特徴とする請求項1記載のバスダクト
    ハウジング。
  6. 【請求項6】 電気導体を収納する凹部とこの凹部の開
    口端の両側に設けられたフランジとを具える一対のハウ
    ジング片を対向させフランジを互いに接合させて結合す
    るバスダクトハウジングにおいて、 凹部の開口端の接合面に設けられたシール溝と、このシ
    ール溝に配置される弾性シール材とを具えることを特徴
    とするバスダクトハウジング。
  7. 【請求項7】 シール溝内に弾性シール材を保持する把
    持部を具えることを特徴とする請求項6記載のバスダク
    トハウジング。
  8. 【請求項8】 ハウジング片の外面で、少なくとも内面
    に電気導体が接する部分に複数の熱放散溝を具えること
    を特徴とする請求項1又は6記載のバスダクトハウジン
    グ。
  9. 【請求項9】 凹部の内面に電気導体の位置決めをする
    仕切部を具えることを特徴とする請求項1又は6記載のバ
    スダクトハウジング。
JP2001081346A 2001-03-21 2001-03-21 バスダクトハウジング Expired - Fee Related JP3659188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001081346A JP3659188B2 (ja) 2001-03-21 2001-03-21 バスダクトハウジング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001081346A JP3659188B2 (ja) 2001-03-21 2001-03-21 バスダクトハウジング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002281648A true JP2002281648A (ja) 2002-09-27
JP3659188B2 JP3659188B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=18937475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001081346A Expired - Fee Related JP3659188B2 (ja) 2001-03-21 2001-03-21 バスダクトハウジング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3659188B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102751682A (zh) * 2012-06-27 2012-10-24 江苏华鹏智能电气股份有限公司 密集型母线槽
CN103227442A (zh) * 2013-05-06 2013-07-31 陈旭云 一种冷却式母线槽
CN106159850A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 镇江市长江机电设备厂有限公司 一种防震的低压母线槽
CN106300182A (zh) * 2016-08-26 2017-01-04 镇江市长江机电设备厂有限公司 一种防震的低压母线槽壳体
CN108689096A (zh) * 2018-04-03 2018-10-23 珠海市跳跃自动化科技有限公司 一种全自动母线槽生产线
CN110445074A (zh) * 2019-08-02 2019-11-12 江苏华强电力设备有限公司 一种高安全性的防火母线槽
CN115021182A (zh) * 2022-08-04 2022-09-06 四川西高电气有限公司 一种防震的高强度母线槽

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102751682A (zh) * 2012-06-27 2012-10-24 江苏华鹏智能电气股份有限公司 密集型母线槽
CN102751682B (zh) * 2012-06-27 2017-07-07 江苏华鹏电力设备股份有限公司 密集型母线槽
CN103227442A (zh) * 2013-05-06 2013-07-31 陈旭云 一种冷却式母线槽
CN106159850A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 镇江市长江机电设备厂有限公司 一种防震的低压母线槽
CN106300182A (zh) * 2016-08-26 2017-01-04 镇江市长江机电设备厂有限公司 一种防震的低压母线槽壳体
CN108689096A (zh) * 2018-04-03 2018-10-23 珠海市跳跃自动化科技有限公司 一种全自动母线槽生产线
CN110445074A (zh) * 2019-08-02 2019-11-12 江苏华强电力设备有限公司 一种高安全性的防火母线槽
CN115021182A (zh) * 2022-08-04 2022-09-06 四川西高电气有限公司 一种防震的高强度母线槽

Also Published As

Publication number Publication date
JP3659188B2 (ja) 2005-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5407088A (en) Plastic box assembly for ceiling fixture support
US5234119A (en) Plastic box for ceiling fan support
US10892611B2 (en) Bus bar module
US8163998B2 (en) Electrical busway flange end stub
JPWO2008062885A1 (ja) シールド導電体及びシールド導電体の製造方法
US6265666B1 (en) Electrical power distribution busway having a two-piece housing
JP5252793B2 (ja) 電装品ユニット
US7075010B2 (en) Electrical conductor management system having electromagnetic radiation shielding properties
JP2002281648A (ja) バスダクトハウジング
JP5387738B2 (ja) 電装品ユニット
WO2010047225A1 (ja) コネクタ
JP5646353B2 (ja) バスダクト接続構造
KR102019663B1 (ko) 조임 장치 및 그것을 구비한 급전 시스템
US3226668A (en) Rectangular conductor harness means and attachments
JP3593999B2 (ja) 接続アタッチメント及び絶縁バスダクトの接続構造
JP3555029B2 (ja) バスダクト
JPH08251779A (ja) 分岐部用帯板導体および帯板導体電路の分岐装置
US20190131597A1 (en) Battery pack
KR20190050069A (ko) 부스덕트
US7012190B1 (en) Seam bracket for EMI shielded structure
JP4346279B2 (ja) 絶縁構造及びバスダクトの分岐ユニット並びに接続ユニット
JP4521851B2 (ja) バスダクトのフィードインシステム及びそのフィードイン部
JP3052816B2 (ja) 端子金具の組付け構造
JP3628134B2 (ja) バスダクト設置構造
CN113839361A (zh) 一种扣接密集型母线槽及其制造工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees