JP2002281543A - 測距システム及び測距方法 - Google Patents

測距システム及び測距方法

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JP2002281543A
JP2002281543A JP2001082042A JP2001082042A JP2002281543A JP 2002281543 A JP2002281543 A JP 2002281543A JP 2001082042 A JP2001082042 A JP 2001082042A JP 2001082042 A JP2001082042 A JP 2001082042A JP 2002281543 A JP2002281543 A JP 2002281543A
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JP2001082042A
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Takeshi Hashimoto
武志 橋本
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Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス環境において、最初に到来するパ
スの検出を容易にし、測距精度の向上を図る測距システ
ムを提供する。 【解決手段】 送信した拡散符号の位相タイミングと受
信した拡散符号の位相タイミングとの差を検出し、この
差に基づいて無線機間の距離を測定するスペクトル拡散
技術を用いた測距システムにおいて、測距側の無線機A
が、受信した拡散符号の内の大きな拡散符号を除去し
て、最初に到来した第一パス位置を検出する検出手段2
〜9を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散技
術を用いた測距システム及び測距方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送受信における拡散符号の位相
タイミングにより、無線機間の距離を測定するスペクト
ル拡散技術を用いた測距システムが知られている。
【0003】図6は、従来技術のシステム構成を示す。
本システムは、無線機Aにおいて、無線機A−B間の距
離dを測定するものである。まず、無線機Aの拡散符号
生成部61において、ベースバンドの拡散符号と拡散符
号の位相タイミングを生成し、生成した拡散符号は、送
信部62で中心周波数flの高周波信号に変換した後、
アンテナ63を介して無線機Bへ送信する。この無線機
Bでは、アンテナ71を介して受信した高周波の拡散符
号を受信部72で増幅し、周波数変換部73で中心周波
数f2に変換した後、送信部74およびアンテナ75を
介して無線機Aへ再送信する。この無線機Aでは、アン
テナ64および受信部65を介して再送信された拡散符
号を受信し、高周波の拡散符号を直交検波によりベース
バンドに変換する。更に、相関演算部66において、拡
散符号の自己相関演算(マッチドフィルタリング)を行
い、相関位置判定部67にて、自己相関ピーク位置をも
とに、受信した拡散符号の位相タイミングを検出する。
【0004】距離測定部68では、図7に示すように、
送信した拡散符号の位相タイミングと受信した拡散符号
の位相タイミングの差T1を検出し、無線機A−B間の
距離dを以下の式より算出する。
【0005】d=c×(T1−T2)/2 ここで、cは光速、T2はシステム遅延、すなわち送受
信における各部の遅延の総和である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】測距用の拡散符号とし
てGold符号等の自己相関のサイドローブが大きな符
号を用いると、厳しいマルチパス環境においてはサイド
ローブレベルが増加し、パスがサイドローブに埋もれる
という問題が発生する。この問題はM系列符号やBar
ker符号のように、比較的自己相関のサイドローブが
小さい符号であっても、符号長が短い場合は相対的に自
己相関ピークとサイドローブの比が小さくなるため、同
様に発生する。
【0007】すなわち、図8は、マルチパスの有無にお
ける相関演算部66の出力相関波形例を示している。マ
ルチパス無の場合、自己相関ピークとサイドローブとを
分離できるため、相関位置判定部67において、適切な
スレッショルドを設定することにより、自己相関ピーク
の位置を容易に検出できる。
【0008】これに対し、マルチパス有の場合、複数の
パスのサイドローブが合成されるため、サイドローブが
自己相関ピークに対して相対的に大きくなり、測距にお
いて最も重要な最初に到来するパス、すなわち第一パス
の自己相関ピークがサイドローブに埋もれるため、第一
パスの検出が困難となる。
【0009】これより、他のパスの自己相関ピークを誤
って検出した場合は、大きな測距誤差が発生することに
なる。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、マルチパス環境において、
最初に到来するパスの検出を容易にし、測距精度の向上
を図る測距システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
送信した拡散符号の位相タイミングと受信した拡散符号
の位相タイミングとの差を検出し、この差に基づいて無
線機間の距離を測定するスペクトル拡散技術を用いた測
距システムにおいて、測距側の無線機が、上記受信した
拡散符号の内の大きな拡散符号を除去して、最初に到来
した第一パス位置を検出する検出手段を備えたことを特
徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、上記受信した拡散符号の内の大きな拡散符
号を除去する過程で、時間的に一番前にある位置を第一
パスと判定することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、初期の状態で得られる最大パス位置と、疑
似第一パス位置と、複数回のパス除去の繰り返しにより
得られる最大パス位置と、疑似第一パス位置とを逐次記
憶し、疑似第一パス位置が最大パス位置と同等もしくは
前にあるものの中から、一番前にあるものを第一パス位
置として判定することを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一項記載のものにおいて、測距側の無線機
が、受信部出力から距離判定部入力までに、前処理部
と、相関演算部と、最大相関検出部と、サイドローブ検
出部と、スレッショルド設定部と、第1相関位置検出部
と、相関位置判定部と、参照拡散符号生成部とを備えて
構成されることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載のも
のにおいて、上記最大相関検出部が、マルチパスにより
複数発生する自己相関ピークの中で、最大となるパスの
位置における位相、レベルを検出することを特徴とす
る。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載のものにおいて、上記サイドローブ検出部が、最大
パス位置情報をもとに、最大パス位置から十分離れた位
置の相関演算信号をサイドローブとし、その位置のサイ
ドローブの平均化処理を行うことを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項4ないし6
のいずれか一項記載のものにおいて、上記スレッショル
ド設定部が、平均化されたサイドローブレベルと最大パ
スレベルをもとに、スレッショルドを生成することを特
徴とする。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項4ないし7
のいずれか一項記載のものにおいて、上記第1相関位置
検出部が、符号1周期内において、最初にスレッショル
ド値を超えた疑似第一パス位置を検出することを特徴と
する。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項4ないし8
のいずれか一項記載のものにおいて、上記相関位置判定
部が、最大パス位置情報、最大パス位相情報および最大
パスレベル情報を参照拡散符号生成部に転送し、この参
照拡散符号生成部が、最大パス位置情報、最大パス位相
情報および最大パスレベル情報をもとに、受信した最大
パスの拡散符号と符号位相タイミング、位相、レベルを
あわせた参照拡散符号を生成し、この参照拡散符号を前
処理部に送信することを特徴とする。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項4ないし
9のいずれか一項記載のものにおいて、上記前処理部
が、参照拡散符号生成部で生成した拡散符号を、受信部
で受信された拡散符号に逆相で加算して、最大パスの除
去を行うことを特徴とする。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項4ないし
10のいずれか一項記載のものにおいて、最大パスの除
去を行い、相関演算部の出力において、サイドローブレ
ベルを低下し、同様の動作を所定回数繰り返し行って、
大きなパスの順に除去して、真の第一パス位置を検出す
ることを特徴とする。
【0022】請求項12記載の発明は、測距測で拡散符
号によりキャリアを拡散してスペクトル拡散信号を生成
し、それを電波として被測距測に送信し、被測距測では
その電波を受信した後、折り返し測距測に再送信し、測
距測ではその再送信された電波を受信してスペクトル拡
散信号を直交検波によりベースバンドに変換し、自己相
関演算をおこない相関ピーク位置をもとに、測距測と被
測距測との距離を演算により求める測距システムにおい
て、測距測が、自己相関演算によって唯一の相関ピーク
が得られた場合、そのピーク位置をもとに距離演算をお
こない、複数の相関ピークが得られた場合、時間的に一
番前にある相関ピークのピーク位置をもとに距離演算を
おこなうことを特徴とする。
【0023】請求項13記載の発明は、測距測で拡散符
号によりキャリアを拡散してスペクトル拡散信号を生成
し、それを電波として被測距測に送信し、被測距測では
その電波を受信した後、折り返し測距測に再送信し、測
距測ではその再送信された電波を受信してスペクトル拡
散信号を直交検波によりベースバンドに変換し、自己相
関演算をおこない相関ピーク位置をもとに、測距測と被
測距測との距離を演算により求める測距方法において、
測距測が、自己相関演算によって唯一の相関ピークが得
られた場合、そのピーク位置をもとに距離演算をおこな
い、複数の相関ピークが得られた場合、時間的に一番前
にある相関ピークのピーク位置をもとに距離演算をおこ
なうことを特徴とする。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項13記載
のものにおいて、測距側が、受信部出力から距離判定部
入力までに、前処理部と、相関演算部と、最大相関検出
部と、サイドローブ検出部と、スレッショルド設定部
と、第1相関位置検出部と、相関位置判定部と、参照拡
散符号生成部とを備え、上記最大相関検出部が、マルチ
パスにより複数発生する自己相関ピークの中で、最大と
なるパスの位置における位相、レベルを検出することを
特徴とする。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項14記載
のものにおいて、上記サイドローブ検出部が、最大パス
位置情報をもとに、最大パス位置から十分離れた位置の
相関演算信号をサイドローブとし、その位置のサイドロ
ーブの平均化処理を行うことを特徴とする。
【0026】請求項16記載の発明は、請求項14また
は15記載のものにおいて、上記スレッショルド設定部
が、平均化されたサイドローブレベルと最大パスレベル
をもとに、スレッショルドを生成することを特徴とす
る。
【0027】請求項17記載の発明は、請求項14ない
し16のいずれか一項記載のものにおいて、上記第1相
関位置検出部が、符号1周期内において、最初にスレッ
ショルド値を超えた疑似第一パス位置を検出することを
特徴とする。
【0028】請求項18記載の発明は、請求項14ない
し17のいずれか一項記載のものにおいて、上記相関位
置判定部が、最大パス位置情報、最大パス位相情報およ
び最大パスレベル情報を参照拡散符号生成部に転送し、
この参照拡散符号生成部が、最大パス位置情報、最大パ
ス位相情報および最大パスレベル情報をもとに、受信し
た最大パスの拡散符号と符号位相タイミング、位相、レ
ベルをあわせた参照拡散符号を生成し、この参照拡散符
号を前処理部に送信することを特徴とする。
【0029】請求項19記載の発明は、請求項14ない
し18のいずれか一項記載のものにおいて、前処理部
が、参照拡散符号生成部で生成した拡散符号を、受信部
で受信された拡散符号に逆相で加算して、最大パスの除
去を行うことを特徴とする。
【0030】請求項20記載の発明は、請求項14ない
し19のいずれか一項記載のものにおいて、最大パスの
除去を行い、相関演算部の出力において、サイドローブ
レベルを低下し、同様の動作を所定回数繰り返し行っ
て、大きなパスの順に除去して、真の第一パス位置を検
出することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面を参照して説明する。
【0032】図1は、図6に示す無線機Aの受信部出力
から距離判定部入力までに対応した構成を示している。
その他の構成は、従来例とほぼ同じであるため、図示を
省略し、その説明を省略する。
【0033】この無線機Aでは、受信部出力から距離判
定部入力までが、受信部1と、前処理部2と、相関演算
部3と、最大相関検出部4と、サイドローブ検出部5
と、スレッショルド設定部6と、第1相関位置検出部7
と、相関位置判定部8と、参照拡散符号生成部9とを備
えて構成される。
【0034】まず、受信部1で受信された拡散符号は、
前処理部2を介して相関演算部3に入力され、拡散符号
の自己相関演算が行われる。ここで、最初の受信動作に
おいては、前処理部2はスルーとし、何も処理は行われ
ない。つぎに、最大相関検出部4と、サイドローブ検出
部5と、スレッショルド設定部6と、第1相関位置検出
部7と、相関位置判定部8と、参照拡散符号生成部9と
によって、図2A〜図2Eに示すように、第一パスの検
出が行われる。
【0035】最大相関検出部4では、図2Aに示すよう
に、マルチパスにより複数発生する自己相関ピーク(パ
ス)の中で、最大となるパスの位置MDにおける位相M
P、レベルML(最大パス位置、最大パス位相、最大パ
スレベルと呼ぶ)が検出される。なお、この検出は符号
1周期内において行われる。サイドローブ検出部5で
は、最大パス位置情報MDをもとに、図2Aに示すよう
に、最大パス位置MDから十分離れた位置の相関演算信
号をサイドローブとし、その位置のサイドローブの平均
化処理を行う。なお、平均化処理の範囲は、拡散符号長
に対して1/5〜1/10程度の十分狭い範囲で行うも
のとする。
【0036】スレッショルド設定部6では、図2Bに示
すように、平均化されたサイドローブレベルSLと最大
パスレベルMLをもとに、スレッショルドを生成する。
ここで、スレッショルド値Thは、Th=(ML−S
L)/2とする。第1相関位置検出部7では、符号1周
期内において、最初にスレッショルド値Thを超えたパ
スの位置、すなわち疑似第一パス位置FD1を検出す
る。なお、ここでの疑似第一パス位置FD1はマルチパ
ス環境において、図2Bに示すように、真の第一パス位
置FDとは大きな誤差を含んだものとなる。
【0037】相関位置判定部8は、最大パス位置情報M
D、最大パス位相情報MPおよび最大パスレベル情報M
Lを参照拡散符号生成部9に転送する。
【0038】参照拡散符号生成部9は、MD、MPおよ
びMLをもとに、受信した最大パスの拡散符号と符号位
相タイミング、位相、レベルをあわせた参照拡散符号を
生成する。この参照拡散符号は、前処理部2に送られ、
この前処理部2では、参照拡散符号生成部9で生成した
拡散符号を、受信部1で受信された拡散符号に逆相で加
算して、図2Cに示すように、最大パスの除去を行う。
【0039】最大パスの除去を行うと、相関演算部3の
出力において、図2Cに示すように、サイドローブレベ
ルが低下し、同様の動作が所定回数繰り返し行われる
と、図2Dに示すように、大きなパスの順に除去され
て、図2Eに示すように、真の第一パス位置FDが検出
される。
【0040】上記の最大パス除去の繰り返し動作におい
て、最終的な第一パスの判定は、相関位置判定部8で行
われる。すなわち、除去しない初期の状態において得ら
れる最大パス位置MDと、疑似第一パス位置FD1と、
複数回のパス除去の繰り返しにより得られる最大パス位
置MDと、夫々の疑似第一パス位置FD1とを相関位置
判定部8が逐次記憶し、FD1がMDと同等もしくは前
にあるものの中から、一番前にあるものを第一パス位置
FDとして判定し、距離測定部10における受信拡散符
号の位相タイミングとする。
【0041】図3は、3回の繰り返しによる判定例を示
す。ここで、記憶された位置情報の数値は、図4に示す
ように、送信の拡散符号の位相タイミング毎に更新され
る数値であり、値が小さいほど時間的に前にあるものと
する。図3では、繰り返し数が3の第一パス位置が10
であり、これを真の第一パス位置FDとして判定し、受
信拡散符号の位相タイミングとする。
【0042】図5は、動作フローを示している。
【0043】まず、受信部1で再送信信号が受信された
場合(S1)、それが最初の受信か否かが判定される
(S2)。最初の受信であれば、前処理部2はスルーと
し、拡散符号の自己相関演算処理が行われ(S3)、最
大パスの位置MD、位相MP、レベルMLが検出され
(S4)、サイドローブの平均化処理が行われる(S
5)。ついで、この平均化されたサイドローブレベルS
Lと最大パスレベルMLをもとに、スレッショルドが生
成され(S6)、疑似第一パス位置FD1が検出され
(S7)、最大パス位置MDと、疑似第一パス位置FD
1とが記憶される(S8)。S2で、最初の受信でない
場合、参照拡散符号生成部9において、MD、MPおよ
びMLをもとに、受信した最大パスの拡散符号と符号位
相タイミング、位相、レベルをあわせた参照拡散符号を
生成し、さらに前処理部2において、生成した拡散符号
を逆相で加算して、最大パスの除去が実行され(S
9)、それ以降、S3〜S8のステップが繰り返され
る。
【0044】つぎに、上記処理が所定回数繰り返された
か否かが判定され(S10)、所定回数繰り返された場
合、相関位置判定部8で、真の第一パス位置FDが判定
される(S11)。そして、これを受信拡散符号の位相
タイミングとし、距離測定部10では、図7に示すよう
に、送信した拡散符号の位相タイミングと受信した拡散
符号の位相タイミングの差T1を検出し、従来同様に、
無線機A−B間の距離dを以下の式より算出する。
【0045】d=c×(T1−T2)/2 ここで、cは光速、T2はシステム遅延、すなわち送受
信における各部の遅延の総和である。
【0046】S10で、NOの場合には、参照拡散符号
生成部9において、MD、MPおよびMLをもとに、受
信した最大パスの拡散符号と符号位相タイミング、位
相、レベルをあわせた参照拡散符号を生成し(S1
3)、S2に戻り、以下の各ステップを繰り返す。
【0047】本実施形態では、無線機Aが上記した構成
を備えているため、測距用の拡散符号として自己相関の
サイドローブが大きな符号を用いても、マルチパスに伴
う自己相関のサイドローブレベルの増加を低減すること
ができるため、マルチパス環境において、常に最初に到
来するパスの位置を検出することにより、測距精度の向
上を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明では、測距用の拡散符号として自
己相関のサイドローブが大きな符号を用いても、マルチ
パスに伴う自己相関のサイドローブレベルの増加を低減
できるため、最初に到来するパスの検出を容易に行うこ
とができ、測距精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測距システムの一実施形態を示す
図である。
【図2】A〜Eは第一パス位置の検出手順を示す図であ
る。
【図3】第一パス位置の判定手順を示す図である。
【図4】拡散符号と位置情報の数値を示す図である。
【図5】動作フローを示す図である。
【図6】従来の測距システムの図である。
【図7】従来の測距手順を示す図である。
【図8】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
A 無線機 1 受信部 2 前処理部 3 相関演算部 4 最大相関検出部 5 サイドローブ検出部 6 スレッショルド設定部 7 第1相関位置検出部 8 相関位置判定部 9 参照拡散符号生成部 10 距離測定部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信した拡散符号の位相タイミングと受
    信した拡散符号の位相タイミングとの差を検出し、この
    差に基づいて無線機間の距離を測定するスペクトル拡散
    技術を用いた測距システムにおいて、 測距側の無線機が、上記受信した拡散符号の内の大きな
    拡散符号を除去して、最初に到来した第一パス位置を検
    出する検出手段を備えたことを特徴とする測距システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記受信した拡散符号の内の大きな拡散
    符号を除去する過程で、時間的に一番前にある位置を第
    一パスと判定することを特徴とする請求項1記載の測距
    システム。
  3. 【請求項3】 初期の状態で得られる最大パス位置と、
    疑似第一パス位置と、複数回のパス除去の繰り返しによ
    り得られる最大パス位置と、疑似第一パス位置とを逐次
    記憶し、疑似第一パス位置が最大パス位置と同等もしく
    は前にあるものの中から、一番前にあるものを第一パス
    位置として判定することを特徴とする請求項1記載の測
    距システム。
  4. 【請求項4】 測距側の無線機が、受信部出力から距離
    判定部入力までに、前処理部と、相関演算部と、最大相
    関検出部と、サイドローブ検出部と、スレッショルド設
    定部と、第1相関位置検出部と、相関位置判定部と、参
    照拡散符号生成部とを備えて構成されることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか一項記載の測距システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記最大相関検出部が、マルチパスによ
    り複数発生する自己相関ピークの中で、最大となるパス
    の位置における位相、レベルを検出することを特徴とす
    る請求項4記載の測距システム。
  6. 【請求項6】 上記サイドローブ検出部が、最大パス位
    置情報をもとに、最大パス位置から十分離れた位置の相
    関演算信号をサイドローブとし、その位置のサイドロー
    ブの平均化処理を行うことを特徴とする請求項4または
    5記載の測距システム。
  7. 【請求項7】 上記スレッショルド設定部が、平均化さ
    れたサイドローブレベルと最大パスレベルをもとに、ス
    レッショルドを生成することを特徴とする請求項4ない
    し6のいずれか一項記載の測距システム。
  8. 【請求項8】 上記第1相関位置検出部が、符号1周期
    内において、最初にスレッショルド値を超えた疑似第一
    パス位置を検出することを特徴とする請求項4ないし7
    のいずれか一項記載の測距システム。
  9. 【請求項9】 上記相関位置判定部が、最大パス位置情
    報、最大パス位相情報および最大パスレベル情報を参照
    拡散符号生成部に転送し、この参照拡散符号生成部が、
    最大パス位置情報、最大パス位相情報および最大パスレ
    ベル情報をもとに、受信した最大パスの拡散符号と符号
    位相タイミング、位相、レベルをあわせた参照拡散符号
    を生成し、この参照拡散符号を前処理部に送信すること
    を特徴とする請求項4ないし8のいずれか一項記載の測
    距システム。
  10. 【請求項10】 上記前処理部が、参照拡散符号生成部
    で生成した拡散符号を、受信部で受信された拡散符号に
    逆相で加算して、最大パスの除去を行うことを特徴とす
    る請求項4ないし9のいずれか一項記載の測距システ
    ム。
  11. 【請求項11】 最大パスの除去を行い、相関演算部の
    出力において、サイドローブレベルを低下し、同様の動
    作を所定回数繰り返し行って、大きなパスの順に除去し
    て、真の第一パス位置を検出することを特徴とする請求
    項4ないし10のいずれか一項記載の測距システム。
  12. 【請求項12】 測距測で拡散符号によりキャリアを拡
    散してスペクトル拡散信号を生成し、それを電波として
    被測距測に送信し、被測距測ではその電波を受信した
    後、折り返し測距測に再送信し、測距測ではその再送信
    された電波を受信してスペクトル拡散信号を直交検波に
    よりベースバンドに変換し、自己相関演算をおこない相
    関ピーク位置をもとに、測距測と被測距測との距離を演
    算により求める測距システムにおいて、 測距測が、自己相関演算によって唯一の相関ピークが得
    られた場合、そのピーク位置をもとに距離演算をおこな
    い、複数の相関ピークが得られた場合、時間的に一番前
    にある相関ピークのピーク位置をもとに距離演算をおこ
    なうことを特徴とする測距システム。
  13. 【請求項13】 測距測で拡散符号によりキャリアを拡
    散してスペクトル拡散信号を生成し、それを電波として
    被測距測に送信し、被測距測ではその電波を受信した
    後、折り返し測距測に再送信し、測距測ではその再送信
    された電波を受信してスペクトル拡散信号を直交検波に
    よりベースバンドに変換し、自己相関演算をおこない相
    関ピーク位置をもとに、測距測と被測距測との距離を演
    算により求める測距方法において、 測距測が、自己相関演算によって唯一の相関ピークが得
    られた場合、そのピーク位置をもとに距離演算をおこな
    い、複数の相関ピークが得られた場合、時間的に一番前
    にある相関ピークのピーク位置をもとに距離演算をおこ
    なうことを特徴とする測距方法。
  14. 【請求項14】 測距側が、受信部出力から距離判定部
    入力までに、前処理部と、相関演算部と、最大相関検出
    部と、サイドローブ検出部と、スレッショルド設定部
    と、第1相関位置検出部と、相関位置判定部と、参照拡
    散符号生成部とを備え、上記最大相関検出部が、マルチ
    パスにより複数発生する自己相関ピークの中で、最大と
    なるパスの位置における位相、レベルを検出することを
    特徴とする請求項13記載の測距方法。
  15. 【請求項15】 上記サイドローブ検出部が、最大パス
    位置情報をもとに、最大パス位置から十分離れた位置の
    相関演算信号をサイドローブとし、その位置のサイドロ
    ーブの平均化処理を行うことを特徴とする請求項14記
    載の測距方法。
  16. 【請求項16】 上記スレッショルド設定部が、平均化
    されたサイドローブレベルと最大パスレベルをもとに、
    スレッショルドを生成することを特徴とする請求項14
    または15記載の測距方法。
  17. 【請求項17】 上記第1相関位置検出部が、符号1周
    期内において、最初にスレッショルド値を超えた疑似第
    一パス位置を検出することを特徴とする請求項14ない
    し16のいずれか一項記載の測距方法。
  18. 【請求項18】 上記相関位置判定部が、最大パス位置
    情報、最大パス位相情報および最大パスレベル情報を参
    照拡散符号生成部に転送し、この参照拡散符号生成部
    が、最大パス位置情報、最大パス位相情報および最大パ
    スレベル情報をもとに、受信した最大パスの拡散符号と
    符号位相タイミング、位相、レベルをあわせた参照拡散
    符号を生成し、この参照拡散符号を前処理部に送信する
    ことを特徴とする請求項14ないし17のいずれか一項
    記載の測距方法。
  19. 【請求項19】 上記前処理部が、参照拡散符号生成部
    で生成した拡散符号を、受信部で受信された拡散符号に
    逆相で加算して、最大パスの除去を行うことを特徴とす
    る請求項14ないし18のいずれか一項記載の測距方
    法。
  20. 【請求項20】 最大パスの除去を行い、相関演算部の
    出力において、サイドローブレベルを低下し、同様の動
    作を所定回数繰り返し行って、大きなパスの順に除去し
    て、真の第一パス位置を検出することを特徴とする請求
    項14ないし19のいずれか一項記載の測距方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005207932A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Fujitsu Ten Ltd スペクトル拡散レーダ装置
JP2008085558A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Hitachi Ltd 受信装置及びそれを用いた測位システム用受信装置並びに測位方法

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