JP2002281140A - 制御媒体および携帯電話機 - Google Patents

制御媒体および携帯電話機

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JP2002281140A JP2001080266A JP2001080266A JP2002281140A JP 2002281140 A JP2002281140 A JP 2002281140A JP 2001080266 A JP2001080266 A JP 2001080266A JP 2001080266 A JP2001080266 A JP 2001080266A JP 2002281140 A JP2002281140 A JP 2002281140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、手引き書などの助けを必要とせ
ず、しかも極めて簡単な操作で携帯電話機の機能を特化
することができる制御媒体、およびこの制御媒体により
制御される携帯電話機を提供することにある。 【解決手段】 携帯電話機1の機能の少なくとも一部を
制御する外付けの制御媒体2において、固体メモリ部2
2と読み出し部21と接続部3とを有し、固体メモリ部
22が携帯電話機1の機能を制御する制御信号を収蔵
し、読み出し部21が制御信号を読み出し、接続部3が
携帯電話機1と着脱自由に接続して制御信号を携帯電話
機1に伝送し、携帯電話機1に接続した状態で、制御信
号が携帯電話機1の機能を制御できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御媒体および携帯
電話機に関するものであり、特に携帯電話機に外付けで
携帯電話機の機能の少なくとも一部を制御することがで
きる着脱自由の制御媒体とこの制御媒体に機能に応じて
装着される固体メモリ部とにより機能が制御されるよう
にした携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるPHS機を含め、近年の携帯電
話機は単なる相互通話以外にさまざまな機能を付加する
に至っている。例えば通話に関わる機能においては電話
帳記録機能、短縮ダイアルによる呼び出し機能、留守番
電話機能、転送電話機能などが付加され、更に液晶表示
装置を備え文字・画像・映像の送受信を可能とし、更に
インターネット、E−メイル網と接続するなど、通話装
置としての範疇を越えて多元情報端末としての機能を備
えるに至っている。更に、携帯電話機の内部に前記の多
様な機能を包蔵するにとどまらず、外付けによって機能
を追加する試みも提案されている。例えば特開2000
−311144号公報は交換可能な接続部を介して移動
電話端末と携帯情報端末装置とを接続した携帯情報端末
装置を提案している。また特開平10−233826号
公報は、携帯電話機と、前記携帯電話機に着脱自在とな
されラジオ受信機、ディスク状・テープ状などの記録媒
体を用いた記録/再生機器、光通信電子機器、ページ
ャ、FAXアダプタ、ハンディスキャナおよびデジタル
電子スチルカメラのうち少なくとも一機器である追加機
能手段とを有する携帯電話装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように携帯電話
機にさまざまな機能が付加されるようになると、一見便
利そうであるが使用者にとっては逆に、必要な特定の機
能を選択する操作が極めて煩雑になり、ある機能を選択
しようとすると、その都度、手引き書などを参照しなが
ら指定された手順に従って多数のスイッチ操作を行う必
要があり、しかも一度でもスイッチ操作を誤れば全く作
動しないかまたは目的とする以外の機能が選択されるな
ど、携帯電話機が多機能化されるに伴って使用者側の使
い勝手はますます悪くなってきている。本発明は前記の
課題を解決するためになされたものであって、従ってそ
の目的は、手引き書などの助けを必要とせず、しかも極
めて簡単な操作で携帯電話機の機能を特化することがで
きる制御媒体、およびこの制御媒体により制御される携
帯電話機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明は、携帯電話機の機能の少なくとも一部を制
御する外付けの制御媒体であって、固体メモリ部と読み
出し部と接続部とを有し、前記固体メモリ部が前記携帯
電話機の機能を制御する制御信号を収蔵し、前記読み出
し部が前記制御信号を読み出し、前記接続部が前記携帯
電話機と着脱自由に接続して前記制御信号を前記携帯電
話機に伝送し、前記携帯電話機に接続した状態で、前記
制御信号が前記携帯電話機の機能を制御できるようにし
た制御媒体を提供する。本発明の前記制御媒体は携帯電
話機に着脱自由に接続され、固体メモリ部が前記携帯電
話機の機能の少なくとも一部を制御する制御信号を収蔵
し、読み出し部がこの制御信号を読み出し、読み出され
た制御信号が接続部を介して携帯電話機に伝送されるの
で、この制御信号を受容可能な携帯電話機はこの制御媒
体によって機能が特化される。従って使用者は、必要に
応じて前記制御媒体を選択し携帯電話機に接続すること
により、極めて容易に携帯電話機の機能を特化すること
ができ、手引き書などを参照して煩雑な機能切り替え操
作を行う必要がなくなる。ここで制御媒体による制御と
は、当該携帯電話機が本来包蔵している機能を限定する
ばかりでなく制御媒体の接続により携帯電話機が本来包
蔵していない機能を付加する場合も含まれる。本発明の
制御媒体は半導体集積回路などで構成することにより極
めて小型化できるので携帯電話機に接続した状態でもそ
の携帯性を損なうことはない。
【0005】前記本発明の制御媒体は、固体メモリ部と
読み出し部とが着脱自由に係合されていることが好まし
い。固体メモリ部と読み出し部とが着脱自由とされてい
れば、使用者は制御媒体の読み出し部を携帯電話機に常
時接続しておき、必要に応じて特定の制御信号を収蔵し
た固体メモリ部を読み出し部に接合するだけで、容易に
携帯電話機の機能を特化することができる。固体メモリ
部は半導体集積回路などにより構成すれば極めて大量か
つ安価に製造できるので、使用者は各種機能の固体メモ
リ部を安価かつ容易に入手でき、携帯電話機の利便性が
損なわれることはない。また固体メモリ部は半導体集積
回路によらず。例えばキーマトリックス方式の記録媒体
などであってもよい。この場合は収蔵データ量は限られ
るが更に安価に製造することができる。またこの制御媒
体は、固体メモリ部が読み出し部に係合された状態で制
御信号の書き込みが可能とされていてもよい。
【0006】前記本発明の制御媒体は、制御信号の伝送
を制御するスイッチが設けられていることが好ましい。
このスイッチは、携帯電話機に向けて制御信号の伝送を
断続するものであってもよく、また固体メモリ部が複数
の制御信号を収蔵している場合はこれらの制御信号の何
れかを選択して携帯電話機に伝送するものであってもよ
い。もちろん断続機能と切り替え機能とを兼備するもの
であってもよい。更に、固体メモリ部に制御信号を書き
込むための出/入力モード切り替え機能を有するもので
あってもよい。このスイッチによって、本発明の制御媒
体による携帯電話機の機能の制御を断続し、また制御媒
体により特化される機能を変更することができる。また
この制御媒体が制御信号を書き込む機能も有しているも
のであれば、出/入力モードを読み出しモードから書き
込みモードに切り替えることもできる。このスイッチを
オフにしておけば、携帯電話機は、制御媒体が接続され
ていてもその制御を受けることなく本来の機能を発現す
ることができる。前記スイッチは制御媒体の読み出し部
に設けられていることが好ましい。
【0007】前記本発明の制御媒体は、携帯電話機への
前記制御信号の伝送を表示する表示手段が設けられてい
ることが好ましい。この表示手段によって使用者は、携
帯電話機の機能が制御媒体の接続によって望みどおりに
特化されていることを目で確認することができる。この
表示手段は、1個または複数個のLEDなどで構成され
ていてもよく液晶表示装置などによって構成されていて
もよい。前記の表示手段は制御媒体の読み出し部に設け
られていることが好ましい。
【0008】前記本発明の制御媒体には、外部情報機器
との間で信号を授受する外部信号授受手段が設けられて
いてもよい。さらに前記外部情報機器との間で信号の授
受を表示する表示手段が設けられていてもよい。本発明
の制御媒体が外部情報機器、すなわち例えばコンピュー
タや音響・画像出力装置などとの間で信号を授受するこ
とができれば、外部情報機器から入力した信号を携帯電
話機に伝送したり、固体メモリ部に制御信号を書き込む
ための信号を外部情報機器から入力することができるよ
うになる。このとき外部情報機器との間で信号の授受を
表示する表示手段が設けられていれば、固体メモリ部か
らのものとは異なる情報信号が用いられていることを目
で確認することができる。
【0009】本発明の制御媒体には、前記読み出し部に
制御ROMインターフェースと管制部とを有し、制御R
OMインターフェースは前記固体メモリ部に収蔵された
制御信号を管制部に伝送し、該管制部は固体メモリ部か
ら伝送された制御信号を処理し前記接続部に伝送するこ
とが好ましい。固体メモリ部に容量の大きなデータやプ
ログラムされた制御信号を収蔵し、管制部はそれを必要
に応じて読み出して処理すればよいので、管制部の負担
が軽くなり、低性能なCPUでも十分使用可能となりコ
ストダウンが図れる。
【0010】本発明の制御媒体は、前記読み出し部に音
声信号変換器と音声出力回路とを有し、該音声信号変換
器は携帯電話機または外部より伝送された音声信号を管
制部で処理可能な制御信号に変換し管制部に伝送すると
ともに管制部から伝送された制御信号を音声信号に変換
し携帯電話機または音声出力回路を介し外部に伝送する
ことが好ましい。音声信号変換器は携帯電話機または外
部より伝送された音声信号を管制部で処理可能な制御信
号に変換し管制部に伝送するとともに管制部から伝送さ
れた制御信号を音声信号に変換し携帯電話機または音声
出力回路を介し外部に伝送することによって、緊急事態
にも必要な連絡先に混乱なく速やかに情報を伝達するこ
とができる。この固体メモリ部には、例えば親族、知
人、役所、警察、消防署、病院などの緊急連絡先に架電
するようにしておけば架電先と導通後に緊急音声信号を
発生し受信側に緊急事態を通知するように連絡するの
で、通話が困難な状況での緊急事態にも必要な連絡先に
混乱なく速やかに情報を伝達することができ、例えば高
齢者や心臓病患者、あるいは夜道を歩く人などが常時携
行すると非常に有効である。
【0011】前記制御媒体には、携帯電話機が架電先に
接続した時から接続時間の計時を開始し架電が終了する
ことにより計時を終了するタイマと、前記タイマが計時
した接続時間を数値データとして加算するカウンタとを
有することが好ましい。本発明の制御媒体により、携帯
電話装置によって後払い方式の支払いサービスが可能と
なる。なおこのタイマとカウンタは機能として成立して
いればタイマやカウンタという素子として存在しなくて
も、固定メモリ部内にプログラムされた制御信号として
存在していれば良い。
【0012】前記制御媒体には、前記固体メモリ部にあ
らかじめ設定された所定の保有数値データと、携帯電話
機が架電先に接続した時から接続時間の計時を開始し架
電が終了することにより計時を終了するタイマと、前記
保有数値データから前記接続時間に対応する使用数値デ
ータを差し引き残り数値データを算出するようプログラ
ムされた制御信号とが収蔵されており、該制御信号は架
電開始時と架電終了時に前記使用可能時間を参照し該残
り数値データが所定の数値以下の場合は接続を停止する
ことが好ましい。本発明の制御媒体により、携帯電話装
置によってプリペイド方式の支払いサービスが可能とな
る。なおこのタイマは機能として成立していればタイマ
という素子として存在しなくても、固定メモリ部内にプ
ログラムされた制御信号として存在していれば良い。
【0013】前記制御媒体には、前記固体メモリ部に読
み出し部を介し携帯電話機に接続したときに該携帯電話
機の電話番号を含む所有者データを固体メモリ部に記録
するようプログラムされた制御信号が収蔵されているこ
とが好ましい。本発明の制御媒体により、本人確認が確
実にしかも容易に出来るようになる。例えば貸金業にお
いて顧客に固定メモリ部を配布しておき、登録申請の際
に携帯電話機の電話番号と所有者データを送信させれば
信頼性の高い本人情報を入手できる。携帯電話機は購入
の際に身元確認があり、本人証明の有効な手段として利
用できる。また登録後の顧客から貸金やクレジットの申
請の際にも携帯電話機の電話番号と所有者データを送信
させれば信頼性の高い本人情報を入手でき、事務手続き
を簡略化できる。
【0014】前記制御媒体には、前記固体メモリ部に特
定の通話先電話番号データが記録されているとともに、
該通話先電話番号に架電するようプログラムされた制御
信号が収蔵されていることが好ましい。本発明の制御媒
体によって、本人確認が確実に出来る。固体メモリ部
は、特定の通話先を呼び出すとき、固体メモリ部を制御
媒体に差し込めば架電操作が完了するので、通常の架電
のように通話先の電話番号を記憶や電話帳を参照しなが
ら携帯電話機の多数のダイヤルボタンを定められた順序
に従って選択して押したり、短縮ダイヤル機能を用いる
としても多数件登録された短縮ダイヤルのリストの中か
ら特定のものを選択して発信操作を行うなどの煩雑な手
間を必要としない。
【0015】前記制御媒体には、前記固体メモリ部に暗
証記号データが記録されているとともに、架電時に架電
先に暗証記号データを送信するようプログラムされた制
御信号が収蔵されていることが好ましい。本発明の制御
媒体によれば、各種の秘守通信が可能となる。例えば金
融機関を含む特定の事業体と特定顧客との暗証記号によ
る秘守通信、暗証記号による身元保証、暗証記号による
企業の顧客管理、プリペイド方式の電話サービスなど、
更に携帯電話機が暗証記号によるロック機能を有する場
合は、携帯電話機1をロックした状態で固体メモリ部を
装着したときのみ特定範囲の電話番号を架電可能にする
こと、または特定範囲の電話番号を架電不能にすること
などが可能となる。
【0016】前記制御媒体には、前記固体メモリ部に前
記音声信号変換器から管制部を介して伝送される制御信
号がファイル化されて記録されるとともに、前記制御信
号をファイル単位で送信するようプログラムされた制御
信号が収蔵されていることが好ましい。音声信号を記録
し送信するに当たって、本発明によれば、音声を再生さ
せ音声の発生時間と同じ時間を掛けて送信するのでな
く、長い音声信号も圧縮が可能なファイル化された制御
信号に変換され記憶されるので収蔵の容量が少なくて済
み、さらに送信時間も格段に短縮される。
【0017】前記制御媒体には、前記固体メモリ部に記
録されているファイル化された制御信号を再生し、再生
された音声を確認しながら制御信号の少なくとも一部を
編集するようプログラムされた制御信号が収蔵されてい
ることが好ましい。この編集操作は、携帯電話機で再生
音声を聞きながら編集操作を行うので不要な部分を的確
に編集することが出来、使い勝手が極めて良好である。
【0018】本発明はまた、前記本発明の制御媒体が接
続された状態で、前記制御信号によって機能の少なくと
も一部が制御されるようにした携帯電話機を提供する。
従って、前記携帯電話機に本発明の制御媒体が接続され
てなる携帯電話装置も本発明に属することは言うまでも
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明の実施
の形態を更に詳しく説明するが、以下に掲げる実施例は
本発明を何ら限定するものではない。 (実施例1)図1は、本発明の制御媒体および携帯電話
機の一組み合わせ例を示している。以下、本発明の制御
媒体と携帯電話機との組み合わせを携帯電話装置と称す
る。図1の携帯電話装置は、携帯電話機1と制御媒体2
とからなっている。この携帯電話機1と制御媒体2と
は、制御媒体2の側から突出して延びる接続部3によっ
て着脱自由に接続されている。
【0020】携帯電話機1は、一般的な携帯電話機とし
ての装備および機能を有するものであって、例えばダイ
ヤルボタン11、アンテナ12、液晶表示面13、機能
選択ボタン14などを備えている。図示しないがマイク
ロフォン、スピーカ、電源装置および各種機能を発現す
るための電気回路を有していることは言うまでもない。
【0021】制御媒体2は、読み出し部21と固体メモ
リ部22とからなっている。固体メモリ部22は、カー
ド状またはスティック状の固体メモリ媒体であり、携帯
電話機1の機能を制御するための電気回路(制御用RO
M)を内蔵しかつ一方の端部にI/O端子部221を有
している。読み出し部21は、前記の接続部3を有する
と共に、接続部3とは反対側となる端部に、固体メモリ
部22を着脱自由に挿入し固定するためのポート211
が形成され、このポート211の奥部には固体メモリ部
のI/O端子部221と電気的に接触する接点列が設け
られている。また読み出し部21には押しボタン方式の
スイッチ212およびLEDからなる表示灯213が設
けられている。接続部3には、固体メモリ部22の制御
用ROMに収蔵された制御信号を携帯電話機1の電気回
路に伝送するインターフェースの一部となる端子列が形
成され、対応する携帯電話機1の端子列と着脱自由に係
合できるようになっている。
【0022】図2に、制御媒体2の電気回路の構成をブ
ロック図として示す。図2において、固体メモリ部22
には制御用ROM222が組み込まれ、この制御用RO
M222は、固体メモリ部のI/O端子部221がその
一部となる制御用ROMインターフェース4を介して読
み出し部21の管制部214に接続されている。管制部
214はCPU、ROM、更に必要ならRAMなどで構
成され、スイッチ212を介して電源部215から電力
が供給されて、制御用ROM222から読み出された制
御信号を処理する。管制部214において処理された制
御信号は接続部3を介して携帯電話機1に出力され、携
帯電話機1の機能を制御する。このとき管制部214は
表示灯213を点灯する。表示灯213は、固体メモリ
部22を引き抜くかスイッチ212がオフとされたとき
消灯するようになっていてもよい。
【0023】前記の固体メモリ部22は複数の種類が用
意されていて、それぞれの固体メモリ部22には、実施
例2以降に示すように、それぞれ異なる制御信号が記録
された制御用ROM222が組み込まれている。これら
の固体メモリ部22は、携帯電話機1の特化したい機能
に応じて差し替えて用いることができる。
【0024】実施例1の携帯電話装置は、特化したい機
能に対応する固体メモリ部22を選択して読み出し部2
1のポート211に差し込み、スイッチ212をオンに
すると、読み出し部21内で電源部215から電力が供
給され、管制部214が固体メモリ部22から制御用R
OMインターフェース4を通して制御信号を読み出し、
かつ携帯電話機1が受容可能な制御信号に変換した上で
接続部3を通して携帯電話機1に伝送する。携帯電話機
1は、接続部3を通して前記制御信号を受信すると、内
蔵する多くの機能回路から特定の機能回路のみを選択
し、選択された機能を発現するようになる。スイッチ2
12をオフにするか、または固体メモリ部22を読み出
し部のポート211から引き抜くか、もしくは読み出し
部21自体を携帯電話機1から引き抜けば、携帯電話機
1は制御媒体2からの制御を受けることなく、本来の多
機能性を回復する。
【0025】前記実施例1の携帯電話装置において固体
メモリ部22はROM方式の記録媒体を用いたが、半導
体集積回路などの素子を使用しない他の固体記録媒体、
例えばキーマトリックス方式の記録媒体などであっても
よい。固体メモリ部22の形状はカード状以外に例えば
スティック状またはブロック状などであってよい。読み
出し部21と固体メモリ部22との係合は差し込み方式
に限定されるものではなく、重ね合わせ方式、隣接方
式、はめ込み方式などであってもよい。更に実施例1の
携帯電話装置では読み出し部21と固体メモリ部22と
が着脱自由とされているが、必要ならこれらは一体化さ
れていてもよい。
【0026】実施例1の携帯電話装置においてスイッチ
212は制御媒体2の電源のオン/オフのみに用いられ
ているが、電源のオン/オフばかりでなく固体メモリ部
22に収蔵された複数の制御信号を選択して携帯電話機
1に伝送する選択機能を有していてもよい。従ってスイ
ッチ212は複数段の切り替え機能を有する押しボタン
スイッチ、複数個の押しボタンスイッチ列、またはダイ
ヤル式スイッチなどであってよい。これらの場合、1個
の固体メモリ部22に複数の制御信号を収蔵することが
できる。
【0027】(実施例2)実施例2の携帯電話装置にお
いて、携帯電話機1および読み出し部21の構成は実施
例1のものと同様である。従ってここでは実施例2で用
いられる固体メモリ部22Aの構成とその作用について
具体的に説明する。図3は実施例2の携帯電話装置にお
ける固体メモリ部22Aを示している。図3において固
体メモリ部22Aはカード状の薄板であり、この薄板の
内部に半導体集積回路からなる制御用ROM222Aが
形成されている。また固体メモリ部22Aの一辺部には
I/O端子部221が形成され、固体メモリ部22Aが
読み出し部21のポート211に挿入されたときポート
211の奥部に形成された接点列と接触して導通し、制
御用ROMインターフェース4の一部を形成するように
なっている。
【0028】実施例2における制御用ROM222Aに
は、携帯電話機1が特定の通話先電話番号を選択して呼
び出すようにプログラムされた制御信号が記録されてい
る。また、携帯電話機1は、前記の制御信号により制御
されるように構成されている。従って使用者が読み出し
部21のポート211にこの固体メモリ部22Aを差し
込み、スイッチ212を押すと、表示灯213が点灯
し、同時に携帯電話機1が作動して特定の電話番号の呼
び出し信号を発信する。通話先が受信すれば通常の相互
通信状態となる。
【0029】実施例2に用いた固体メモリ部22Aは、
特定の通話先を呼び出すとき、固体メモリ部22Aをポ
ートに差し込んでスイッチ212を押すだけで架電操作
が完了するので、通常の架電のように通話先の電話番号
を記憶や電話帳を参照しながら携帯電話機の多数のダイ
ヤルボタン11を定められた順序に従って選択して押し
たり、短縮ダイヤル機能を用いるとしても多数件登録さ
れた短縮ダイヤルのリストの中から特定のものを選択し
て発信操作を行うなどの煩雑な手間を必要としない。従
ってこの固体メモリ部22Aは、携帯電話機1および読
み出し部21のセットと共に携行すれば、業務上特定の
通話先に頻繁に通話したり緊急に通話する必要がある場
合に有用であるばかりでなく、例えば商業目的で顧客に
この固体メモリ部22Aを配布することによって、顧客
の架電負担を軽減し、安価な経費で多数の新規顧客や安
定顧客を獲得できるようになる。さらに固体メモリ部2
2Aに広告の画像や音声を記録しておけば宣伝効果も期
待できる。また、サークルやクラブなどの特定のメンバ
ーによるグループ内において固体メモリ部22Aにメン
バーの電話番号を記録して配布すれば、固体メモリ部2
2Aをポート211に差し込むだけで各メンバーの電話
番号リストが表示されるので架電のための操作に煩雑な
手間を必要としない。
【0030】また、警察、救急などへの緊急通報が予想
される場合には、予めこれらの電話番号を記録した固体
メモリ部22Aを携行すれば、緊急時に直ちに相手先を
呼び出すことが出来る。さらに相手先と導通したとき通
報できるように最低必要な通告事項、例えば発信側の電
話番号、氏名、年齢、性別、住所などの情報を固体メモ
リ部22Aに記録し、導通後に発信できるようにプログ
ラムしておいてもよい。固体メモリ部22Aへの、特定
電話番号を呼び出すなどの制御信号の書き込みは、通常
のRAM書き込み操作と同様にして容易に行うことがで
き、固体メモリ部22Aの大量生産も可能である。
【0031】実施例2の変形として、固体メモリ部22
Aは電話番号呼び出しプログラムの代わりに、または電
話番号呼び出しプログラムと併設して、例えば業務上の
マニュアルまたはゲームソフトなどが記録されていても
よい。この場合使用者は携帯電話機1の液晶表示面13
を見ながら、かつ架電先と通話しながらまたは架電せず
に業務またはゲームを遂行することができる。
【0032】(実施例3)実施例3の携帯電話装置にお
いて、携帯電話機1および読み出し部21の構成は実施
例1のものと同様である。従ってここでは実施例3で用
いられる固体メモリ部22Bの構成とその作用について
具体的に説明する。図4は実施例3の携帯電話装置にお
ける固体メモリ部22Bを示している。図4において固
体メモリ部22Bは、内部に制御用ROM222Aの代
わりに制御用ROM222Bが形成されている以外は実
施例2の固体メモリ部22Aと同様である。実施例3に
おける制御用ROM222Bには、少なくとも暗証記号
が記録されている。暗証記号以外に特定の電話番号など
が記録されていてもよい。更に制御用ROM222Bに
は、携帯電話機1の機能を特定範囲内に制限する制御プ
ログラムが形成されていてもよい。
【0033】実施例3の携帯電話装置を用いると、各種
の秘守通信が可能となる。例えば金融機関を含む特定の
事業体と特定顧客との暗証記号による秘守通信、暗証記
号による身元保証、暗証記号による企業の顧客管理、プ
リペイド方式の電話サービスなど、更に携帯電話機1が
暗証記号によるロック機能を有する場合は、携帯電話機
1をロックした状態で固体メモリ部22Bを装着したと
きのみ特定範囲の電話番号を架電可能にすること、また
は特定範囲の電話番号を架電不能にすることなどが可能
となる。この場合、携帯電話機1をロックする暗証記号
と固体メモリ部22Bに記録された暗証記号とは同じで
も異なっていてもよい。
【0034】(実施例4)図5は、実施例4の携帯電話
装置を示している。図5の携帯電話装置は、携帯電話機
5と制御媒体6とからなっている。この携帯電話機5と
制御媒体6とは、実施例1のものと同様に制御媒体6の
側から突出して延びる接続部3によって着脱自由に電気
的に接続されている。
【0035】この携帯電話機5は、実施例1のものと同
様に一般的な携帯電話機としての装備を有すると共に、
音声信号入力端子(外部マイクロフォン接続端子)55
を有している。制御媒体6は、読み出し部61と固体メ
モリ部22Cとからなっている。読み出し部61の構成
は概略実施例1の読み出し部21と同様であるが、ただ
し側部に音声信号出力端子616を有している。そして
この音声信号出力端子616と携帯電話機5の音声信号
入力端子55とは接続コード7によって電気的に接続さ
れている。この実施例では、制御媒体6の音声信号出力
端子616と接続コード7と携帯電話機の音声信号入力
端子55との組み合わせも、制御媒体6の側から突出し
て延びる接続部3と共に接続部の一部を形成している。
【0036】固体メモリ部22Cは実質的に実施例1の
固体メモリ部22と同様である。この固体メモリ部22
Cには、例えば親族、知人、役所、警察、消防署、病院
などの緊急連絡先に架電するようにプログラムされた制
御信号が収蔵されていると共に、架電先と導通後に緊急
音声信号を発生し受信側に緊急事態を通知するようにプ
ログラムされている。
【0037】実施例4の携帯電話装置は、緊急事態が発
生したときにスイッチ212を押すと、固体メモリ部2
2Cに収蔵されたプログラムが作動して前記の緊急連絡
先に架電すると共に、導通後に、緊急音声信号が音声信
号出力端子616から接続コード7、音声信号入力端子
55を経由して伝送され、携帯電話機5が自動的に受信
側に緊急事態を通知する。これによって、緊急事態にも
必要な連絡先に混乱なく速やかに情報を伝達することが
できるので、例えば高齢者や心臓病患者、あるいは夜道
を歩く人などが常時携行することが望まれる。このとき
実施例4の携帯電話装置自体が警報音を発生して周囲に
緊急事態の発生を知らせるようにしてもよい。
【0038】実施例4の携帯電話装置は他のプログラム
が記録された固体メモリ部22Cを用いることによっ
て、緊急用以外の目的にも使用することができる。例え
ば固体メモリ部22Cに記録された架電先の名前を音声
で確認したり、架電中に背景音楽を発生したりすること
もできる。
【0039】(実施例5)図6は、実施例5の携帯電話
装置を示している。図6の携帯電話装置は、携帯電話機
1と制御媒体8とを有している。この携帯電話機1と制
御媒体8とは、実施例1のものと同様に制御媒体8の側
から突出して延びる接続部によって着脱自由に接続され
ている。
【0040】携帯電話機1は、実施例1のものと同様で
ある。制御媒体8は、読み出し部81と固体メモリ部2
2とからなっている。読み出し部81の構成は概略実施
例1の読み出し部21と同様であるが、ただし側部に、
接続コード101を介して外部情報機器100と着脱自
由に接続するI/Oポート815を有し、外部信号授受
手段を形成している。固体メモリ部22は実質的に実施
例1の固体メモリ部と同様である。また図示しないが、
読み出し部81には、外部情報機器100との間で信号
の授受を表示する表示灯が設けられていてもよい。
【0041】ここで外部情報機器100とはコンピュー
タ、電子メモ帳、画像・音響情報の出力機器などであっ
てよく、更に固体メモリ部22に制御プログラムを書き
込むことができる機能を備えた情報機器であってもよ
い。
【0042】実施例5の携帯電話装置は、通常の電話機
としての機能に加えて前記外部情報機器100からもた
らされた情報を電話回線網を通じて発信する情報発信端
末としても用いることができる。この場合、固体メモリ
部22は前記情報の発信先を特定したり、暗証記号など
によって発信元を保証するのに有用である。また外部情
報機器100が固体メモリ部22に制御プログラムを書
き込むことができる機能を有するものであれば、特定目
的の固体メモリ部を随時作成することができるようにな
る。
【0043】(実施例6)図7は、実施例6の携帯電話
装置を示している。実施例6はプリペイド方式や後払い
方式で提供されている有料サービスの支払い処理を携帯
電話装置を利用して行うようにしたものである。図7の
携帯電話装置は、携帯電話機5と制御媒体9とを有して
いる。この携帯電話機5と制御媒体9とは、実施例1の
ものと同様に制御媒体9の側から突出して延びる接続部
3によって着脱自由に接続されている。
【0044】携帯電話機5は、実施例4のものと同様に
接続コード7によって制御媒体9の音声出力端子91B
と接続コード7によって接続されている。図8に、制御
媒体9の電気回路の構成をブロック図として示す。図8
において、固体メモリ部22Dには制御用ROM222
Dが組み込まれ、この制御用ROM222Dは、固体メ
モリ部のI/O端子部221がその一部となる制御用R
OMインターフェース4を介して読み出し部91の管制
部914にバスラインで接続されている。管制部914
はCPU、制御用のROM、更に必要ならRAMなどで
構成される不揮発性メモリ914Aで構成され、スイッ
チ212を介して電源部915から電力が供給されて、
制御用ROM222Dから読み出された制御信号を処理
する。電源部915には電池915Aが接続され、さら
に接続部3を介し携帯電話機5の電源(図示省略)と接
続されている。電源部915の電池915Aが消耗した
ときには携帯電話機5の電源から電力が供給可能となっ
ており、逆に携帯電話機5の電源が消耗したときは制御
媒体9の電源部915から電力を供給することが出来
る。管制部914において処理された制御信号はインタ
ーフェース916と接続部3を介して携帯電話機5に出
力され、携帯電話機5の機能を制御する。このとき管制
部914は表示灯213を点灯する。表示灯213は、
固体メモリ部22Dを引き抜くかスイッチ212がオフ
とされたとき消灯するようになっていてもよい。
【0045】また、読み出し部91は音声信号変換器で
あるデジタル・シグナル・プロセッサ(以下DSPと称
す)917と音声出力回路918とを有する。DSP9
17には接続部3を介して入出力された携帯電話機5か
らの音声信号やマイクM等外部から伝送された音声信号
が音声信号入力端子91Aから入力される。DSP91
7は音声信号を管制部914で処理可能な制御信号に変
換する。管制部914から伝送された制御信号を音声信
号に変換して音声出力回路918を介し音声信号出力端
子91Bから接続コード7によって接続され音声入力端
子55を経由して携帯電話機5に伝送される。また、読
み出し部91は管制部914に接続された外部インター
フェース919を有しており、この外部インターフェー
ス919には実施例5で説明した外部情報機器100が
IOポート91Cから接続コード101を介し接続され
るようになっている。
【0046】固体メモリ部22Dは実質的に実施例1の
固体メモリ部22と同様である。従ってここでは実施例
6で用いられる固体メモリ22Dの構成とその作用につ
いて具体的に説明する。前述したように図8において固
体メモリ22Dには制御用ROM222Dが形成されて
いる。この制御用ROM222Dにはタイマとカウンタ
の機能を含むプリペイド方式と後払い方式を実行するよ
うプログラムされた制御信号が収蔵されている。この制
御信号は管制部914の不揮発性メモリ914Aに読み
込まれ管制部914で実行処理される。これらの固体メ
モリ部22Dは、携帯電話機5の特化したい機能に応じ
て差し替えて用いることができる。
【0047】プリペイド方式とはあらかじめ所定の金額
を先払いし、その金額の範囲内でサービスを享受出来る
もので、始めに先払い金額に対応したデータが固定メモ
リ部22Dに記録され、サービスを利用する毎に固定メ
モリ部22D内の金額が徴収されて減額され、残高が無
くなるとサービスの利用が停止される仕組みになってい
る。この徴収の金額は接続時間と個々のサービスの単位
時間当たりの料金とで決定される。また後払い方式とは
利用に応じて利用料金が積算されていく方式で、接続時
間と個々のサービスの単位時間当たりの料金とで決定さ
れる徴収金額が、利用に応じて加算される仕組みになっ
ている。
【0048】つぎに図9のフローチャートにより実施例
6の作用について説明する。図9のフローチャートはプ
リペイド方式と後払い方式を一つのフローチャートで示
したものである。まず携帯電話機5に制御媒体9を差し
込む(ステップS1)と携帯電話機5の電話番号が制御
媒体9の固体メモリ部22Dに取り込まれる(ステップ
S2)。ついで、例えば携帯電話機5の液晶表示面にア
ンケート等を表示させ、それに回答して携帯電話機5の
ダイヤルボタンや機能選択ボタンを押すことで使用者の
個人情報を固体メモリ部22Dに登録し、登録が完了し
たか否かを確認して(ステップS3)、登録が完了して
いないときはステップS2に戻りからやり直す。この登
録の確認は携帯電話機5の液晶表示面に登録の有無を表
示させると良い。ここまでのステップS1からステップ
S3までの処理は以降の実施例においても共通して行う
ので、以降の実施例においてはA部と称して説明を簡略
化する。ステップS3で個人情報が登録されているのが
確認されたときは、スイッチ212を押して(ステップ
S4)プリペイド方式か後払い方式かを選択する(ステ
ップS5)。
【0049】まずステップS5でプリペイド方式が選択
された場合の処理の流れを説明する。固体メモリ部22
Dに記録されている使用可能な残高を確認し(ステップ
S6)、残高が有る場合はサービス提供先に自動ダイヤ
ルで発信する(ステップS7)。サービス提供先に接続
したか確認し接続が確認できるまで発信を繰り返す(ス
テップS8)。サービス提供先に接続が確認されたらA
部で固体メモリ部22Dに登録した電話番号及び個人情
報を送出する(ステップS9)。次に利用時間を計時す
るタイマをスタートさせる(ステップS10)。ここで
再びプリペイド方式か後払い方式かを選択する(ステッ
プS11)。ここでもプリペイド方式が選択された場合
の流れを説明する。固体メモリ部22Dに記録された保
有数値データである金額に対して一定時間毎に使用数値
データである料金を徴収し(ステップS12)、残り数
値データである残高の有無を確認する(ステップS1
3)。残高が有る間は利用者の選択でサービスの利用を
終了するか否かの選択が可能である(ステップS1
4)。なお残り数値データである残高は次の利用時には
保有数値データとなる。接続を終了すると選択をしたと
きはタイマを停止し(ステップS15)残高データを保
存し(ステップS16)接続を切断する(ステップS1
7)。接続を終了すると選択しないときはステップS1
1に戻りサービスの利用を継続する。また、ステップS
13で残高が無い場合はステップS15に進みタイマを
停止し(ステップS15)残高データを保存し(ステッ
プS16)接続を切断する(ステップS17)。なおス
テップS6で残高がない場合はステップS16に進み残
高データを保存し(ステップS16)接続を切断する
(ステップS17)。
【0050】次にステップS5でプリペイド方式を選択
せず後払い方式を選択した場合はステップS7に進み、
サービス提供先に自動ダイヤルで架電する(ステップS
7)。サービス提供先に接続したか確認し接続が確認で
きるまで架電を繰り返す(ステップS8)。サービス提
供先に接続が確認されたらA部で固体メモリ部22Dに
登録した電話番号及び個人情報を送出する(ステップS
9)。次に利用時間を計時するタイマをスタートさせ
(ステップS10)、再びプリペイド方式か後払い方式
かを選択する(ステップS11)。ステップS11でプ
リペイド方式を選択せず後払い方式を選択した場合は固
体メモリ部22D内の金額にタイマで計時されたサービ
スの利用時間に応じた金額が加算される(ステップS1
8)。料金が加算されるとサービスの利用を終了するか
否かの選択を行う(ステップS14)。切断を終了しな
いときはステップS11に戻りサービスの利用を継続す
る。接続を終了すると選択をしたときはタイマを停止し
(ステップS15)残高データを保存し(ステップS1
6)接続を切断する(ステップS17)。このように本
実施例6により携帯電話機装置を用いてプリペイド方式
と後払い方式の支払い処理が容易にしかも確実に出来
る。
【0051】(実施例7)次に実施例7の説明を図10
に基づいて説明する。実施例7はサービスの使用を制限
するセキュリティに関するものである。図10は実施例
7の携帯電話装置における固体メモリ部22Eを示して
いる。固体メモリ部22Eは実質的に実施例1の固体メ
モリ部22と同様である。図10において固体メモリ部
22Eは、内部に制御用ROM222Eが形成されてい
る。次に図11のフローチャートにより実施例7の作用
について説明する。固体メモリ部22Eには暗証記号デ
ータが記録されているとともに、架電時に架電先に暗証
記号データを送信するようプログラムされた制御信号が
収蔵されている。
【0052】まず始めにA部が実行され(ステップS1
9)固体メモリ部22Eに携帯電話番号と個人情報が登
録される。ついでスイッチ212を押す(ステップS2
0)とサービス提供先に自動ダイヤルで発信する(ステ
ップS21)。サービス提供先に接続したか確認し(ス
テップS22)接続が確認できるまで発信を繰り返す。
サービス提供先に接続が確認されたら固体メモリ部22
Eに記録されている暗証信号を送出する(ステップS2
3)。続いてA部で固体メモリ部22Eに登録した電話
番号及び個人情報を送出する(ステップS24)。相手
先からの受信した旨の確認信号を受信するための許容時
間を設定するタイマをスタートさせる(ステップS2
5)。続いて相手先からの確認信号を受信したか否かを
チェックし(ステップS26)、確認信号を受信したと
きは続けて相手先のサービスが開始される(ステップS
27)。あとは利用者の選択でサービスの利用を終了す
るか否かの選択が可能であり(ステップS28)、接続
を終了すると選択をしたときは接続を切断する(ステッ
プS29)。また切断を終了しない選択をしたときはサ
ービスの利用を継続する。またステップS26で確認信
号を受信しなかったときはタイマがタイムアップしてい
るかを確認し(ステップS30)、タイムアップしてい
ないときはステップS26に戻り確認信号を受信するか
否かをチェックする。ステップS30でタイムアップし
ているときは接続を切断する(ステップS29)。この
ように実施例7により携帯電話機5を用いて暗唱記号を
送信して本人確認をが容易にしかも確実に出来る。
【0053】また、実施例7の変形例としてゲート状の
ID読み取り機の付近を通るとき携帯電話機5の固体メ
モリ部22EにIDが登録されているときは通過が許可
され、IDが登録されていないときは通過が許可されな
いようにしても良い。この実施例は例えば遊技場の等の
入場時の支払いシステムや家賃支払い者のみ扉が開き入
室を許可するような賃貸住宅の管理システムとして利用
できる。
【0054】(実施例8)次に実施例8について説明す
る。実施例8は音声信号をファイル化された制御信号と
して固体メモリ部22Fに記録し、ファイル化された制
御信号のまま送信するものである。図12は実施例8の
携帯電話装置における固体メモリ部22Fを示してい
る。固体メモリ部22Fは実質的に実施例1の固体メモ
リ部22と同様である。図12において固体メモリ部2
2Fは、内部に制御用ROM222Fが形成されてい
る。固体メモリ部22FにはDSP917から管制部9
14を介して伝送される制御信号を圧縮しファイル化し
て記録するとともに、記録された制御信号を編集するよ
うプログラムされた制御信号とファイル単位で送信する
ようプログラムされた制御信号とが収蔵されている。
【0055】つぎに図13及び図14のフローチャート
により実施例8の作用について説明する。まず図13に
基づいて音声信号の固体メモリ部22Fへの記録につい
て説明する。始めにマイクMまたは携帯電話機5からの
音声信号をDSP917でサンプリングし(ステップS
31)、その後圧縮処理を行い制御信号化する(ステッ
プS32)。圧縮処理をされた制御信号は固体メモリ部
22Fにファイル化されて記録される(ステップS3
3)。最後に録音を終了するか否か選択し(ステップS
34)、終了しない選択をしたときはステップS31に
戻り、終了する選択をしたときは録音を終了する。
【0056】次に図14に基づいて制御信号に変換され
固体メモリ部22Fにファイル化されて記録された音声
信号の編集と送信について説明する。まず固体メモリ部
22Fには通常複数の音声データが記録されているの
で、送信するデータの選択を行い(ステップS36)
し、所定の音声データが選択できないときは見つかるま
で記録データの選択を繰り返す。所定の音声データが選
択完了したときは再生して必要な音声だけか確認し(ス
テップS38)、不必要な部分が含まれていたらこれを
削除編集し(ステップS39)ステップS38に戻る。
再生確認して必要な音声だけが確認されたら再びファイ
ル化する(ステップS40)。次にファイル化したデー
タを送信するか否か選択し(ステップS41)、送信し
ない場合はデータを保存して終了する(ステップS4
2)。送信する場合は自動ダイヤルで相手先に発信し
(ステップS43)接続の確認を行う(ステップS4
4)。接続の確認が出来ない間はステップS43に戻り
発信操作を繰り返す。ここで相手先への接続が確認され
た場合はデータを送信し(ステップS45)、接続を切
断する(ステップS46)。
【0057】このように本実施例8によれば、長い音声
信号も圧縮が可能なファイル化された制御信号に変換さ
れ記憶されるので収蔵の容量が少なくて済み、さらに送
信時間も格段に短縮される。また編集操作は再生音声を
聞きながら編集を行うので使い勝手が極めて良好であ
る。
【0058】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明の制御
媒体は固体メモリ部を有し、携帯電話機に着脱自由に接
続でき、固体メモリ部に収蔵された制御信号により携帯
電話機の機能の少なくとも一部を制御することができる
ので、使用者が手引き書などを参照して煩雑な機能切り
替え操作を行うことなく必要に応じて携帯電話機の機能
を容易に特化できるようになる。またこの制御媒体は携
帯電話機に新しい機能を付加することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す平面図である。
【図2】 前記実施例1における制御媒体の電気回路を
示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施例2の制御媒体における固体メ
モリ部を示す平面図である。
【図4】 本発明の実施例3の制御媒体における固体メ
モリ部を示す平面図である。
【図5】 本発明の実施例4を示す平面図である。
【図6】 本発明の実施例5を示す平面図である。
【図7】 本発明の実施例6を示す平面図である。
【図8】 前記実施例6における制御媒体の電気回路を
示すブロック図である。
【図9】 前記実施例6の制御媒体及び携帯電話装置の
動作を示すフローチャート図である。
【図10】 本発明の実施例7の制御媒体における固体
メモリ部を示す平面図である。
【図11】 前記実施例7の制御媒体及び携帯電話装置
の動作を示すフローチャート図である 。
【図12】 本発明の実施例8の制御媒体における固体
メモリ部を示す平面図である。
【図13】 前記実施例8の制御媒体及び携帯電話装置
の動作の一部を示すフローチャート図である 。
【図14】 前記実施例8の制御媒体及び携帯電話装置
の動作の一部を示すフローチャート図である 。
【符号の説明】
1…携帯電話機、2…制御媒体、21…読み出し部、2
11…ポート、212…スイッチ、213…表示灯、2
14…管制部、215…電源部、22,22A,22
B,22C,22D,22E,22F…固体メモリ部、
221…I/O端子部、222,222A,222B,
222D,222E,222F…制御用ROM、3…接
続部、4…制御用ROMインターフェース 5…携帯電話機、55…音声信号入力端子 6…制御媒体、61…読み出し部、616…音声信号出
力端子 7…接続コード 8…制御媒体、81…読み出し部、815…I/Oポー
ト 9…制御媒体、91…読み出し部、914…管制部、9
17…DSP(音声信号変換器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/2745 H04M 1/725 1/725 11/00 302 11/00 302 H04B 7/26 M Fターム(参考) 5K023 AA07 BB04 BB11 HH02 HH03 HH04 HH07 HH08 MM02 MM25 NN06 PP12 5K027 AA11 BB02 FF01 FF22 GG08 HH21 HH26 KK07 MM03 MM17 5K036 AA07 BB01 BB06 DD01 DD16 DD26 DD46 JJ03 JJ10 JJ12 KK06 KK18 5K067 AA21 BB04 BB21 DD11 DD51 EE02 FF01 FF23 HH22 KK15 KK17 5K101 KK02 KK18 KK20 LL12 MM06 MM07 NN18 NN25 NN40 RR12 TT02 TT05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機の機能の少なくとも一部を制
    御する外付けの制御媒体であって、 固体メモリ部と読み出し部と接続部とを有し、 前記固体メモリ部が前記携帯電話機の機能を制御する制
    御信号を収蔵し、前記読み出し部が前記制御信号を読み
    出し、前記接続部が前記携帯電話機と着脱自由に接続し
    て前記制御信号を前記携帯電話機に伝送し、 前記携帯電話機に接続した状態で、前記制御信号が前記
    携帯電話機の機能を制御できるようにしたことを特徴と
    する制御媒体。
  2. 【請求項2】 前記固体メモリ部と前記読み出し部とが
    着脱自由に係合されたことを特徴とする請求項1に記載
    の制御媒体。
  3. 【請求項3】 前記制御信号の伝送を制御するスイッチ
    が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の制御媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記携帯電話機への前記制御信号の伝送
    を表示する表示手段が設けられたことを特徴とする請求
    項1に記載の制御媒体。
  5. 【請求項5】 外部情報機器との間で信号を授受する外
    部信号授受手段が設けられたことを特徴とする請求項1
    に記載の制御媒体。
  6. 【請求項6】 前記外部情報機器との間で信号の授受を
    表示する表示手段が設けられたことを特徴とする請求項
    5に記載の制御媒体。
  7. 【請求項7】 前記読み出し部は制御ROMインターフ
    ェースと管制部とを有し、制御ROMインターフェース
    は前記固体メモリ部に収蔵された制御信号を管制部に伝
    送し、該管制部は固体メモリ部から伝送された制御信号
    を処理し前記接続部に伝送することを特徴とする請求項
    1から6のいずれかに記載の制御媒体。
  8. 【請求項8】 前記読み出し部は音声信号変換器と音声
    出力回路とを有し、該音声信号変換器は携帯電話機また
    は外部より伝送された音声信号を管制部で処理可能な制
    御信号に変換し管制部に伝送するとともに管制部から伝
    送された制御信号を音声信号に変換し携帯電話または音
    声出力回路を介し外部に伝送することを特徴とする請求
    項1から7のいずれかに記載の制御媒体。
  9. 【請求項9】 携帯電話機が架電先に接続した時から接
    続時間の計時を開始し架電が終了することにより計時を
    終了するタイマと、前記タイマが計時した接続時間を数
    値データとして加算するカウンタとを有することを特徴
    とする請求項1から8のいずれかに記載の制御媒体。
  10. 【請求項10】 前記固体メモリ部にはあらかじめ設定
    された所定の保有数値データと、携帯電話機が架電先に
    接続した時から接続時間の計時を開始し架電が終了する
    ことにより計時を終了するタイマと、前記保有数値デー
    タから前記接続時間に対応する使用数値データを差し引
    き残り数値データを算出する確認プログラムとが収蔵さ
    れており、該確認プログラムは架電開始時と架電終了時
    に前記残り数値データを参照し該残り数値データが所定
    の数値以下の場合は接続を停止することを特徴とする請
    求項1から8のいずれかに記載の制御媒体。
  11. 【請求項11】 前記制御媒体には、前記固体メモリ部
    に読み出し部を介し携帯電話機に接続したときに該携帯
    電話機の電話番号を含む所有者データを固体メモリ部に
    記録するようプログラムされた制御信号が収蔵されてい
    ることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載
    の制御媒体。
  12. 【請求項12】 前記制御媒体には、前記固体メモリ部
    に特定の通話先電話番号データが記録されているととも
    に、該通話先電話番号に架電するようプログラムされた
    制御信号が収蔵されていることを特徴とする請求項1か
    ら11のいずれかに記載の制御媒体。
  13. 【請求項13】 前記制御媒体には、前記固体メモリ部
    には暗証記号データが記録されているとともに、架電時
    に架電先に暗証記号データを送信するようプログラムさ
    れた制御信号が収蔵されていることを特徴とする請求項
    1から12のいずれかに記載の制御媒体。
  14. 【請求項14】 前記制御媒体には、前記固体メモリ部
    に前記音声信号変換器から管制部を介して伝送される制
    御信号がファイル化されて記録されるとともに、前記制
    御信号をファイル単位で送信するようプログラムされた
    制御信号が収蔵されていることを特徴とする請求項1か
    ら13に記載の制御媒体。
  15. 【請求項15】 前記制御媒体には、前記固体メモリ部
    に記録されているファイル化された制御信号を再生し、
    再生された音声を確認しながら制御信号の少なくとも一
    部を編集するようプログラムされた制御信号が収蔵され
    ていることを特徴とする請求項14に記載の制御媒体。
  16. 【請求項16】 請求項1から15に記載の制御媒体が
    接続された状態で、前記制御信号によって機能の少なく
    とも一部が制御されるようにしたことを特徴とする携帯
    電話機。
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JP2001080266A Pending JP2002281140A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 制御媒体および携帯電話機

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006211623A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Hideo Tsukada 自動情報送信端末器及びネットワークシステムの入力確認処理方法

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