JP2002280954A - 無線基地局装置 - Google Patents

無線基地局装置

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JP2002280954A
JP2002280954A JP2001080801A JP2001080801A JP2002280954A JP 2002280954 A JP2002280954 A JP 2002280954A JP 2001080801 A JP2001080801 A JP 2001080801A JP 2001080801 A JP2001080801 A JP 2001080801A JP 2002280954 A JP2002280954 A JP 2002280954A
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  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線信号送受信部にて障害が発生した場合に
処理量を増加させず、かつ短時間で障害を補償する。 【解決手段】 無線信号送受信部20−1〜20−nの
それぞれにて、複数のセクタにてそれぞれ用いられる運
用情報を全て管理しておき、その中から所望の運用情報
を選択して該運用情報に対応するセクタにてデータの送
受信を行う。無線信号送受信部20−1〜20−nのう
ち、常用しない予備用の無線信号送受信部は、状態情報
共有線62を介して他の無線信号送受信部における動作
状態を認識し、他の無線信号送受信部にて障害が発生し
た場合、予備用の無線信号送受信部が、障害が発生した
無線信号送受信部がデータの送受信を行っているセクタ
に対応する運用情報を使用して該セクタにてデータの送
受信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局装置に
関し、特に、CDMA(Code Division MultipleAcces
s:符号分割多重アクセス)方式が採用された通信シス
テムに用いられる無線基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式が採用された通信システム
においては、周波数利用効率の向上やマルチパス環境で
の影響を軽減するために、無線基地局装置の通信エリア
を複数のセクタに分割し、各セクタ毎に周波数の異なる
複数のキャリアを用いて移動局と通信を行う方法が用い
られている。
【0003】図5は、CDMA通信システムに用いられ
る従来の無線基地局装置の一構成例を示すブロック図で
ある。
【0004】本従来例は図5に示すように、各セクタ毎
に設けられ、無線信号を送受信するためのアンテナ51
0−1〜510−nと、各セクタ毎に設けられ、アンテ
ナ510−1〜510−nを介して移動局(不図示)と
の間にてデータの送受信を行う無線信号送受信部520
−1〜520−nと、それぞれが無線信号送受信部52
0−1〜520−nの全てと接続され、無線信号送受信
部520−1〜520−nにて送受信されるデータをベ
ースバンド処理するベースバンド信号処理部530−1
〜530−Nと、無線信号送受信部520−1〜520
−n及びベースバンド信号処理部530−1〜530−
Nの監視及び制御を行うとともに、送受信されるデータ
の上位局(不図示)との間におけるやりとりを行う基地
局監視・制御部540とから構成されている。なお、ア
ンテナ510−1〜510−n及び無線信号送受信部5
20−1〜520−nにおいては、セクタ1にアンテナ
510−1及び無線送受信部520−1が割り当てら
れ、セクタ2にアンテナ510−2及び無線送受信部5
20−2が割り当てられるというように、セクタ毎にそ
れぞれ設けられている。
【0005】ここで、ベースバンド信号処理部530−
1〜530−Nは、全てのセクタに対する多重された受
信データが必要であるため、全ての無線信号送受信部5
20−1〜520−nに接続されている。
【0006】また、無線信号送受信部520−1〜52
0−nはそれぞれ、基地局監視・制御部540にて管理
されており、各無線信号送受信部520−1〜520−
n個別の運用情報を常に相互交換している。
【0007】図6は、図5に示した無線信号送受信部5
20−1の構成を示すブロック図である。
【0008】本従来例における無線信号送受信部520
−1は図6に示すように、アンテナ510−1を介して
受信された受信データを復調するとともにアンテナ51
0−1を介して移動局に送信する送信データを変調する
変復調部528と、変復調部528にて復調された受信
データをデジタルデータに変換するA/D変換部527
と、A/D変換部527にてデジタルデータに変換され
た受信データをベースバンド信号処理部530−1〜5
30−Nに対して出力するための受信データに変換する
とともに、ベースバンド信号処理部530−1〜530
−Nから出力された送信データを所定の形態の送信デー
タに変換する入出力データ変換部525と、入出力デー
タ変換部525にて変換された送信データをアナログデ
ータに変換するD/A変換部526と、現在使用してい
る無線変調用周波数等のセクタ1における運用情報を管
理するセクタ管理部523と、無線信号送受信部520
−1の監視制御を行う監視制御部524とから構成され
ている。なお、無線信号送受信部520−2〜520−
nの構成においても、セクタ管理部523にて管理され
る運用情報に対応するセクタが異なるのみでその他の構
成は図6に示したものと同様である。
【0009】以下に、上記のように構成された無線基地
局装置の動作について説明する。
【0010】まず、データ送信時の動作について説明す
る。
【0011】上位局から送られてきた送信データは、基
地局監視・制御部540を介してベースバンド信号処理
部530−1〜530−Nに与えられ、ベースバンド信
号処理部530−1〜530−Nにてベースバンド処理
される。
【0012】ベースバンド信号処理部530−1〜53
0−Nにてベースバンド処理された送信データは、無線
信号送受信部520−1〜520−nに送られ、無線信
号送受信部520−1〜520−n内のD/A変換部5
26にてアナログデータに変換された後、変復調部52
8にて変調されてアンテナ510−1〜510−nを介
して送信される。
【0013】次に、データ受信時の動作について説明す
る。
【0014】アンテナ510−1〜510−nを介して
受信された受信データは、無線信号送受信部520−1
〜520−n内の変復調部528にて復調された後、A
/D変換部527にてデジタルデータに変換され、入出
力データ変換部525を介してベースバンド信号処理部
530−1〜530−Nに送られる。
【0015】ベースバンド信号処理部530−1〜53
0−Nに送られた受信データは、ベースバンド信号処理
部530−1〜530−Nにて逆拡散されてユーザデー
タが抽出され、基地局監視・制御部540を介して上位
局に送信される。
【0016】ここで、無線信号送受信部520−1〜5
20−nにて障害が発生した場合は、無線信号送受信部
520−1〜520−nにて使用している無線変調用周
波数等の運用情報を予備用の無線信号送受信部(不図
示)に伝達し、予備用の無線信号送受信部は、伝達され
た運用情報に基づいて、障害が発生した無線信号送受信
部の処理を代行して行うことになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
無線基地局装置においては、無線信号送受信部にて障害
が発生した場合に、該無線信号送受信部にて使用してい
る無線変調用周波数等の運用情報を予備用の無線信号送
受信部に伝達しなければならないため、常に処理されて
いるベースバンド信号処理部と基地局監視・制御部間で
のユーザ情報交換の他に、障害を補償するための情報交
換が発生することとなり、基地局監視・制御部の処理量
が急激に増加してしまうという問題点がある。
【0018】また、無線基地局装置内の無線信号送受信
部以外の部分に障害が生じた場合は、更に基地局監視・
制御部の情報処理量が増加することは言うまでもなく、
リアルタイムに情報の伝達を行うことが困難になる虞れ
があるとともに、ユーザ情報交換の妨げとなり、サービ
ス全体に影響を与えてしまう虞れがある。
【0019】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、無線信号送
受信部にて障害が発生した場合に処理量を増加させず、
かつ短時間で障害を補償することができる無線基地局装
置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、通信エリアが分割された複数のセクタ毎に
割り当てられ、割り当てられたセクタにて移動局との間
におけるデータの送受信を行うための複数の無線信号送
受信手段と、該複数の無線信号送受信手段を介して送受
信されるデータをベースバンド処理する複数のベースバ
ンド信号処理手段と、前記複数の無線信号送受信手段及
び前記複数のベースバンド信号処理手段の監視及び制御
を行う基地局監視・制御手段とを少なくとも有し、前記
無線信号送受信手段が、前記セクタ毎に決められた運用
情報を用いて前記データの送受信を行う無線基地局装置
において、前記複数の無線信号送受信手段はそれぞれ、
前記複数のセクタ毎に決められた運用情報を全て管理
し、前記運用情報のうち所望の運用情報を選択的に使用
して該運用情報に対応するセクタにて前記データの送受
信を行うことを特徴とする。
【0021】また、前記複数の無線信号送受信手段どう
しを前記基地局監視・制御手段を介さずに互いに接続す
る接続手段を有することを特徴とする。
【0022】また、前記複数の無線信号送受信手段は、
前記接続手段を介して他の無線信号送受信手段における
動作状態を認識し、障害が発生した無線信号送受信手段
が前記データの送受信を行っているセクタに対応する運
用情報を使用して該セクタにて前記データの送受信を行
うことを特徴とする。
【0023】また、前記複数の無線信号送受信手段はそ
れぞれ、前記複数のセクタ毎に決められた運用情報を全
て管理するセクタ管理部と、他の無線信号送受信手段の
動作状態を示す状態情報を前記接続手段を介して取得す
ることにより他の無線信号送受信手段の動作状態を判定
するとともに、当該無線信号送受信手段の動作状態を示
す状態情報を他の無線信号送受信手段に対して前記接続
手段を介して送信する状態情報判定回路と、前記状態情
報判定回路における判定結果に基づいて、前記セクタ管
理部にて管理されている運用情報の中から障害が発生し
た無線信号送受信手段が前記データの送受信を行ってい
るセクタに対応する運用情報を選択する選択部とを有す
ることを特徴とする。
【0024】また、前記ベースバンド信号処理手段にて
ベースバンド処理された送信データを前記基地局監視・
制御手段における制御によって、前記複数の無線信号送
受信手段のうち所定の無線信号送受信手段に送信する負
荷分散処理手段を有することを特徴とする。
【0025】また、前記負荷分散処理手段は、前記複数
の無線信号送受信手段にて受信された受信データを前記
複数のベースバンド信号処理手段の全てに送信すること
を特徴とする。
【0026】(作用)上記のように構成された本発明
は、通信エリアが複数のセクタに分割され、分割された
セクタ毎に無線変調用周波数等の特定の運用情報を用い
て移動局との間にてデータの送受信を行う無線基地局装
置において、移動局との間にてデータの送受信を行う複
数の無線信号送受信手段のそれぞれにて、複数のセクタ
にてそれぞれ用いられる運用情報を全て管理しておき、
その中から所望の運用情報を選択して該運用情報に対応
するセクタにてデータの送受信を行う。この複数の無線
信号送受信手段のうち、常用する無線信号送受信手段に
おいては、基地局監視・制御手段によってデータの送受
信が行われるセクタが設定され、無線信号送受信手段に
て管理されている運用情報のうち、設定されたセクタに
対応する運用情報が用いられて移動局との間にてデータ
の送受信が行われる。また、常用しない予備用の無線信
号送受信手段を設けておき、接続手段を介して他の無線
信号送受信手段における動作状態を認識した場合、予備
用の無線信号送受信手段が、障害が発生した無線信号送
受信手段がデータの送受信を行っているセクタに対応す
る運用情報を使用して該セクタにてデータの送受信を行
う。この接続手段は、複数の無線信号送受信手段を基地
局監視・制御手段を介さずに互いに接続している。
【0027】このように、複数の無線信号送受信手段に
て運用情報が共有化されており、かつ、無線信号送受信
手段における動作状態が他の無線信号送受信手段にて基
地局監視・制御手段を介さずに認識されるので、無線信
号送受信手段にて障害が発生した場合に、該障害に対し
て基地局監視・制御手段による監視・指示及び情報の再
送を行うことなく効率的なサービスの供給継続が行われ
る。
【0028】また、無線信号送受信手段の故障・障害等
に伴うに無線基地局装置内の基地局監視・制御手段と無
線信号送受信手段及びベースバンド信号処理手段間での
データ伝達トラフィック量の急増防止や、無線信号送受
信手段等の無線基地局装置内を監視・管理する基地局監
視・制御手段における処理量の低減が図られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0030】(第1の実施の形態)図1は、本発明の無
線基地局装置の第1の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0031】本形態は図1に示すように、無線基地局装
置の通信エリアを分割したセクタの数以上設けられ、無
線信号を送受信するためのアンテナ10−1〜10−n
と、アンテナ10−1〜10−nを介して移動局(不図
示)との間にてデータの送受信を行う無線信号送受信部
20−1〜20−nと、それぞれがデータバス線63を
介して無線信号送受信部20−1〜20−nの全てと接
続され、無線信号送受信部20−1〜20−nにて送受
信されるデータをベースバンド処理するベースバンド信
号処理部30−1〜30−Nと、データ伝達線61aを
介してベースバンド信号処理部30−1〜30−Nと接
続され、また、データ伝達線61bを介して無線信号送
受信部20−1〜20−nと接続され、ベースバンド信
号処理部30−1〜30−Nに対するユーザ情報の供給
や上位局(不図示)に対する情報の伝達を行うととも
に、ベースバンド信号処理部30−1〜30−N及び無
線信号送受信部20−1〜20−nの監視及び制御を行
う基地局監視・制御部40とから構成されている。な
お、無線信号送受信部20−1〜20−nは、接続手段
である状態情報共有線62を介して互いに接続されてお
り、それにより、全ての無線信号送受信部20−1〜2
0−nの動作状態を共有している。
【0032】ここで、ベースバンド信号処理部30−1
〜30−Nは、全てのセクタに対する多重された受信デ
ータが必要であるため、全ての無線信号送受信部20−
1〜20−nに接続されている。
【0033】図2は、図1に示した無線信号送受信部2
0−1の構成を示すブロック図である。なお、無線信号
送受信部20−2〜20−nの構成においても、図2に
示すものと同様である。
【0034】本形態における無線信号送受信部20−1
は図2に示すように、アンテナ10−1を介して受信さ
れた受信データを復調するとともにアンテナ10−1を
介して移動局に送信する送信データを変調する変復調部
28と、変復調部28にて復調された受信データをデジ
タルデータに変換するA/D変換部27と、A/D変換
部27にてデジタルデータに変換された受信データをベ
ースバンド信号処理部30−1〜30−Nに対して出力
するための受信データに変換するとともに、ベースバン
ド信号処理部30−1〜30−Nから出力された送信デ
ータを所定の形態の送信データに変換する入出力データ
変換部25と、入出力データ変換部25にて変換された
送信データをアナログデータに変換するD/A変換部2
6と、無線信号送受信部20−1〜20−nにて使用し
ている無線変調用周波数等のそれぞれのセクタにおける
運用情報を管理するセクタ管理部23と、他の無線信号
送受信部20−2〜20−nの動作状態を示す状態情報
を状態情報共有線62を介して取得して他の無線信号送
受信部20−2〜20−nの動作状態を判定するととも
に、無線信号送受信部20−1の動作状態を示す状態情
報を他の無線信号送受信部20−2〜20−nに対して
状態情報共有線62を介して送信する状態情報判定回路
21と、状態情報判定回路21における判定結果に基づ
いて、セクタ管理部23にて管理されている運用情報の
中から所望のセクタに関する運用情報を選択する選択部
22と、無線信号送受信部20−1の監視制御を行う監
視制御部24とから構成されている。
【0035】以下に、上記のように構成された無線基地
局装置の動作について説明する。
【0036】まず、初期設定時の動作について説明す
る。
【0037】サービス開始時、基地局監視・制御部40
は、無線信号送受信部20−1〜20−nにて使用され
る無線変調用周波数等の運用情報を無線信号送受信部2
0−1〜20−nの全てに伝達しておく。
【0038】基地局監視・制御部40から伝達された運
用情報は、無線信号送受信部20−1〜20−n内のセ
クタ管理部23にてセクタ毎に管理される。
【0039】ここで、本形態においては、無線基地局装
置の通信エリアを3つのセクタ1〜3に分割し、それぞ
れのセクタ1〜3に無線信号送受信部20−1〜20−
3を割り当て、さらに、無線信号送受信部20−4〜2
0−nを、予備用の無線信号送受信部とする。その場
合、無線信号送受信部20−1〜20−3においては、
セクタ管理部23にて管理される運用情報のうち、それ
ぞれセクタ1〜3に対応する運用情報を用いてデータの
送受信が行われることになる。
【0040】次に、データ送信時の動作について説明す
る。
【0041】上位局から送られてきた送信データは、基
地局監視・制御部40を介してベースバンド信号処理部
30−1〜30−Nに与えられ、ベースバンド信号処理
部30−1〜30−Nにてベースバンド処理される。
【0042】ベースバンド信号処理部30−1〜30−
Nにてベースバンド処理された送信データは、無線信号
送受信部20−1〜20−3に送られ、無線信号送受信
部20−1〜20−3内のD/A変換部26にてアナロ
グデータに変換された後、変復調部28にて変調されて
アンテナ10−1〜10−3を介して送信される。
【0043】次に、データ受信時の動作について説明す
る。
【0044】アンテナ10−1〜10−3を介して受信
された受信データは、無線信号送受信部20−1〜20
−3内の変復調部28にて復調された後、A/D変換部
27にてデジタルデータに変換され、入出力データ変換
部25を介してベースバンド信号処理部30−1〜30
−Nに送られる。
【0045】ベースバンド信号処理部30−1〜30−
Nに送られた受信データは、ベースバンド信号処理部3
0−1〜30−Nにて逆拡散されてユーザデータが抽出
され、基地局監視・制御部40を介して上位局に送信さ
れる。
【0046】以下に、無線信号送受信部20−1〜20
−nにて障害が発生した場合の処理について、無線信号
送受信部20−1にて障害が発生し、無線信号送受信部
20−1における処理を無線信号送受信部20−4にて
代行して行う場合を例に挙げて説明する。
【0047】無線信号送受信部20−1〜20−nは、
状態情報共有線62を介して互いに接続されており、全
ての無線信号送受信部20−1〜20−nの動作状態を
共有している。この動作状態は、無線信号送受信部20
−1〜20−n間にて常に相互交換されている。また、
無線信号送受信部20−1〜20−nの動作状態は、基
地局監視・制御部40に伝達され、基地局監視・制御部
40においてリソース管理が行われている。
【0048】無線信号送受信部20−1にて障害が発生
すると、まず、予備用の無線信号送受信部20−4内の
状態情報判定回路21において、状態情報共有線62を
介して取得した無線信号送受信部20−1の動作状態に
基づいて無線信号送受信部20−1に障害が発生したこ
とが認識される。
【0049】その後、無線信号送受信部20−4内のセ
クタ管理部23に管理されている運用情報のうち、無線
信号送受信部20−1にて使用されていた無線変調用周
波数等のセクタ1における運用情報が選択部22にて選
択され、無線信号送受信部20−4が、セクタ1におけ
る運用情報を用いて無線信号送受信部20−1における
処理を代行して行うことになる。
【0050】また、無線信号送受信部20−4における
処理は、基地局監視・制御部40にデータ伝達線61b
を介して報告され、障害に伴う切替動作を終了する。
【0051】上述したように本形態においては、複数の
無線信号送受信部のそれぞれにおいて各セクタにおける
運用情報が共有して管理されており、無線信号送受信部
の動作状態が無線信号送受信部間において状態情報共有
線を介して授受され、授受された動作状態に基づいて無
線信号送受信部にて障害が発生したことが認識された場
合に、予備用に設定された無線信号送受信部が、障害が
発生した無線信号送受信部にて使用されている運用情報
を用いて障害が発生した無線信号送受信部における処理
を代行して行うので、無線信号送受信部にて障害が発生
した場合の補償がローカルに行われることになり、基地
局監視・制御部における処理量が増えることはない。ま
た、無線信号送受信部間にて閉じた対応が可能になるた
め、障害発生時において予備無線信号送受信部への切替
動作が簡略化される。また、無線信号送受信部間にて閉
じた処理により切替が実施されるため、突発的な架内ト
ラフィック量の増加の抑制、並びに情報伝達量の低減等
も図られる。
【0052】また、初期設定において、基地局監視・制
御部が、各セクタにおける運用情報を全ての無線信号送
受信部に対して同様の内容にて伝達するので、初期設定
時における情報伝達処理量を最小にすることができる。
【0053】(第2の実施の形態)図3は、本発明の無
線基地局装置の第2の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0054】本形態は図3に示すように、無線基地局装
置の通信エリアを分割したセクタの数以上設けられ、無
線信号を送受信するためのアンテナ110−1〜110
−nと、アンテナ110−1〜110−nを介して移動
局(不図示)との間にてデータの送受信を行う無線信号
送受信部120−1〜120−nと、無線信号送受信部
120−1〜120−nにて送受信されるデータのベー
スバンド処理するベースバンド信号処理部130−1〜
130−Nと、データ伝達線161aを介してベースバ
ンド信号処理部130−1〜130−Nと接続され、ま
た、データ伝達線161bを介して無線信号送受信部1
20−1〜120−nと接続され、ベースバンド信号処
理部130−1〜130−Nに対するユーザ情報の供給
や上位局(不図示)に対する情報の伝達を行うととも
に、ベースバンド信号処理部130−1〜130−N及
び無線信号送受信部20−1〜20−nの監視及び制御
を行う基地局監視・制御部140と、データバス線16
3−1〜163−Nを介してベースバンド信号処理部1
30−1〜130−Nと接続され、また、データバス線
164−1〜164−nを介して無線信号送受信部12
0−1〜120−nと接続され、無線信号送受信部12
0−1〜120−nにて受信された受信データを全ての
ベースバンド信号処理部130−1〜130−Nに送信
するとともに、ベースバンド信号処理部130−1〜1
30−Nにてベースバンド処理された送信データを基地
局監視・制御部140における制御によって、所定の無
線信号送受信部に送信する負荷分散処理部150とから
構成されている。なお、無線信号送受信部120−1〜
120−nは、状態情報共有線162を介して互いに接
続されており、全ての無線信号送受信部120−1〜1
20−nの動作状態を共有している。
【0055】このように本形態は、第1の実施の形態に
おいて説明したものに対して、無線信号送受信部120
−1〜120−nにて受信された受信データを全てのベ
ースバンド信号処理部130−1〜130−Nに送信す
るとともに、ベースバンド信号処理部130−1〜13
0−Nにてベースバンド処理された送信データを基地局
監視・制御部140における制御によって、所定の無線
信号送受信部に送信する負荷分散処理部150が設けら
れている点のみが異なるものである。
【0056】以下に、上記のように構成された無線基地
局装置の動作について説明する。
【0057】図4は、図3に示した無線基地局装置の動
作を説明するための図である。
【0058】まず、初期設定時の動作について説明す
る。
【0059】サービス開始時、基地局監視・制御部14
0は、無線信号送受信部120−1〜120−nにて使
用される無線変調用周波数等の運用情報を無線信号送受
信部120−1〜120−nの全てに伝達しておく。
【0060】基地局監視・制御部140から伝達された
運用情報は、無線信号送受信部120−1〜120−n
内のセクタ管理部123−1〜123−nにてセクタ毎
に管理される。
【0061】ここで、本形態においては、無線基地局装
置の通信エリアを6つのセクタ1〜6に分割し、それぞ
れのセクタ1〜6に無線信号送受信部120−1〜12
0−6を割り当て、さらに、無線信号送受信部120−
7を、予備用の無線信号送受信部とする。その場合、無
線信号送受信部120−1〜120−6においては、セ
クタ管理部123−1〜123−6にて管理される運用
情報のうち、それぞれセクタ1〜6に対応する運用情報
を用いてデータの送受信が行われることになる。
【0062】次に、データ送信時の動作について説明す
る。
【0063】上位局から送られてきた送信データは、基
地局監視・制御部140を介してベースバンド信号処理
部130−1〜130−Nに与えられ、ベースバンド信
号処理部130−1〜130−Nにてベースバンド処理
される。
【0064】ベースバンド信号処理部130−1〜13
0−Nにてベースバンド処理された送信データは、負荷
分散処理部150に送られる。
【0065】負荷分散処理部150においては、まず、
ベースバンド信号処理部130−1〜130−Nにてベ
ースバンド処理された送信データが入出力データ変換部
155−1〜155−Nにて所定の形態に変換され、セ
レクタ153において基地局監視・制御部140からの
指示に基づいて、送信データが送出されるセクタに対応
する無線信号送受信部が選択され、選択された無線信号
送受信部に対して入出力データ変換部154−1〜15
4−nを介して送信される。なお、本形態においては、
無線信号送受信部120−1が選択されたものとする。
【0066】その後、無線信号送受信部120−1に送
られた送信データは、無線信号送受信部120−1内の
D/A変換部126−1にてアナログデータに変換され
た後、変復調部128−1にて変調されてアンテナ11
0−1を介して送信される。
【0067】次に、データ受信時の動作について、セク
タ1における受信動作を例に挙げて説明する。
【0068】アンテナ110−1を介して受信された受
信データは、無線信号送受信部120−1内の変復調部
128−1にて復調された後、A/D変換部127−1
にてデジタルデータに変換され、入出力データ変換部1
25−1を介して負荷分散処理部150に送られる。
【0069】負荷分散処理部150に送られた受信デー
タは、負荷分散処理部150における制御によって、全
てのベースバンド信号処理部130−1〜130−Nに
送られる。これにより、受信データが選択的に逆拡散さ
れることになり、特定のベースバンド信号処理部への処
理の集中が回避される。
【0070】ベースバンド信号処理部130−1〜13
0−Nに送られた受信データは、ベースバンド信号処理
部130−1〜130−Nにて逆拡散されてユーザデー
タが抽出され、基地局監視・制御部140を介して上位
局に送信される。
【0071】以下に、無線信号送受信部120−1〜1
20−nにて障害が発生した場合の処理について、無線
信号送受信部120−1にて障害が発生し、無線信号送
受信部120−1における処理を無線信号送受信部12
0−7にて代行して行う場合を例に挙げて説明する。な
お、無線信号送受信部120−1にて障害が発生した場
合は、図4に示す変復調部128−1から出力されてい
る送信データが無線信号送受信部120−1から送信さ
れなかったり、図4に示す変復調部128−1に入力さ
れている受信データが無線信号送受信部120−1にて
受信されなかったりする。
【0072】無線信号送受信部120−1〜120−7
は、状態情報共有線162を介して互いに接続されてお
り、全ての無線信号送受信部120−1〜120−7の
動作状態を共有している。この動作状態は、無線信号送
受信部120−1〜120−7間にて常に相互交換され
ている。また、無線信号送受信部120−1〜120−
7の動作状態は、基地局監視・制御部140に伝達さ
れ、基地局監視・制御部140においてリソース管理が
行われている。
【0073】無線信号送受信部120−1にて障害が発
生すると、まず、予備用の無線信号送受信部120−7
内の状態情報判定回路121−7において、状態情報共
有線162を介して取得した無線信号送受信部120−
1の動作状態に基づいて無線信号送受信部120−1に
障害が発生したことが認識される。
【0074】また、この障害情報は、負荷分散処理部1
50にも通知される。
【0075】その後、セクタ管理部123−7に管理さ
れている運用情報のうち、無線信号送受信部120−1
にて使用されていた無線変調用周波数等のセクタ1にお
ける運用情報が選択部122−7にて選択され、無線信
号送受信部120−7が、セクタ1における運用情報を
用いて無線信号送受信部120−1における処理を代行
して行うことになる。
【0076】また、無線信号送受信部120−7におけ
る処理は、基地局監視・制御部140にデータ伝達線1
61bを介して報告され、障害に伴う切替動作を終了す
る。
【0077】上述したように、障害を補償するための処
理に基地局監視・制御部の指示・制御を必要としないた
め、障害に対して迅速な対応が可能になる。また、基地
局装置内情報伝送路のトラフィック量も急激に増加する
ことはなく、補償動作に関する情報で占有することもな
くなる。
【0078】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、CDMA基地局装置での無線信号送受信部
切替に伴う無線変調波の送信断時間及び受信データの復
調断時間の短縮化を図ることができる。
【0079】また、障害の補償処理に伴うCDMA基地
局装置内の各処理部間で相互に交換されるメッセージ省
略化によるトラフィック緩和効果が得られ、突発的に発
生する装置内の情報の増加に伴う制御の不安定状態を回
避することができるとともに、基地局監視・制御手段の
把握情報量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線基地局装置の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】図1に示した無線信号送受信部の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の無線基地局装置の第2の実施の形態を
示すブロック図である。
【図4】図3に示した無線基地局装置の動作を説明する
ための図である。
【図5】CDMA通信システムに用いられる従来の無線
基地局装置の一構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示した無線信号送受信部の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10−1〜10−n,110−1〜110−7 アン
テナ 20−1〜20−n,120−1〜120−7 無線
信号送受信部 21,121−1〜121−7,151 状態情報判
定回路 22,122−1〜122−7 選択部 23,123−1〜123−7 セクタ管理部 24,124−1〜124−7 監視制御部 25,125−1〜125−7,154−1〜154−
7,155−1〜155−N 入出力データ変換部 26,126−1〜126−7 D/A変換部 27,127−1〜127−7 A/D変換部 28,128−1〜128−7 変復調部 30−1〜30−N,130−1〜130−N ベー
スバンド信号処理部 40,140 基地局監視・制御部 61a,61b,161a,161b データ伝達線 62,162 状態情報共有線 63,163−1〜163−N,164−1〜164−
n データバス線 150 負荷分散処理部 152 制御部 153 セレクタ 165 制御線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信エリアが分割された複数のセクタ毎
    に割り当てられ、割り当てられたセクタにて移動局との
    間におけるデータの送受信を行うための複数の無線信号
    送受信手段と、該複数の無線信号送受信手段を介して送
    受信されるデータをベースバンド処理する複数のベース
    バンド信号処理手段と、前記複数の無線信号送受信手段
    及び前記複数のベースバンド信号処理手段の監視及び制
    御を行う基地局監視・制御手段とを少なくとも有し、前
    記無線信号送受信手段が、前記セクタ毎に決められた運
    用情報を用いて前記データの送受信を行う無線基地局装
    置において、 前記複数の無線信号送受信手段はそれぞれ、前記複数の
    セクタ毎に決められた運用情報を全て管理し、前記運用
    情報のうち所望の運用情報を選択的に使用して該運用情
    報に対応するセクタにて前記データの送受信を行うこと
    を特徴とする無線基地局装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線基地局装置におい
    て、 前記複数の無線信号送受信手段どうしを前記基地局監視
    ・制御手段を介さずに互いに接続する接続手段を有する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の無線基地局装置におい
    て、 前記複数の無線信号送受信手段は、前記接続手段を介し
    て他の無線信号送受信手段における動作状態を認識し、
    障害が発生した無線信号送受信手段が前記データの送受
    信を行っているセクタに対応する運用情報を使用して該
    セクタにて前記データの送受信を行うことを特徴とする
    無線基地局装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線基地局装置におい
    て、 前記複数の無線信号送受信手段はそれぞれ、 前記複数のセクタ毎に決められた運用情報を全て管理す
    るセクタ管理部と、 他の無線信号送受信手段の動作状態を示す状態情報を前
    記接続手段を介して取得することにより他の無線信号送
    受信手段の動作状態を判定するとともに、当該無線信号
    送受信手段の動作状態を示す状態情報を他の無線信号送
    受信手段に対して前記接続手段を介して送信する状態情
    報判定回路と、 前記状態情報判定回路における判定結果に基づいて、前
    記セクタ管理部にて管理されている運用情報の中から障
    害が発生した無線信号送受信手段が前記データの送受信
    を行っているセクタに対応する運用情報を選択する選択
    部とを有することを特徴とする無線基地局装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    無線基地局装置において、 前記ベースバンド信号処理手段にてベースバンド処理さ
    れた送信データを前記基地局監視・制御手段における制
    御によって、前記複数の無線信号送受信手段のうち所定
    の無線信号送受信手段に送信する負荷分散処理手段を有
    することを特徴とする無線基地局装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の無線基地局装置におい
    て、 前記負荷分散処理手段は、前記複数の無線信号送受信手
    段にて受信された受信データを前記複数のベースバンド
    信号処理手段の全てに送信することを特徴とする無線基
    地局装置。
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