JP2002280179A - 有機発光素子 - Google Patents

有機発光素子

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JP2002280179A JP2001075648A JP2001075648A JP2002280179A JP 2002280179 A JP2002280179 A JP 2002280179A JP 2001075648 A JP2001075648 A JP 2001075648A JP 2001075648 A JP2001075648 A JP 2001075648A JP 2002280179 A JP2002280179 A JP 2002280179A
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Mitsuo Hiraoka
美津穂 平岡
Naoki Yamada
直樹 山田
Hiroshi Tanabe
浩 田邊
Kazunori Ueno
和則 上野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 極めて高効率で高輝度、高寿命の光出力を有
し、種々の発光色相を呈するとともに極めて耐久性があ
り、さらには製造が容易でかつ比較的安価に作成可能な
有機発光素子を提供する。 【解決手段】 陽極および陰極からなる一対の電極と、
該一対の電極間に挟持された一または複数の有機化合物
を含む層を少なくとも有する有機発光素子において、前
記有機化合物を含む層のうち少なくとも一層が下記一般
式[1]で示される化合物を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機発光素子に関
し、詳しくは有機化合物を含む薄膜に電界を印加するこ
とにより光を放出する素子に関する。
【0002】
【従来の技術】有機発光素子は、陽極と陰極間に蛍光性
有機化合物を含む薄膜を挟持させて、各電極から電子お
よびホール(正孔)を注入することにより、蛍光性化合
物の励起子を生成させ、この励起子が基底状態にもどる
際に放射される光を利用する素子である。
【0003】1987年コダック社の研究(Appl.
Phys.Lett.51,913(1987))で
は、陽極にITO、陰極にマグネシウム銀の合金をそれ
ぞれ用い、電子輸送材料および発光材料としてアルミニ
ウムキノリノール錯体を用いホール輸送材料にトリフェ
ニルアミン誘導体を用いた機能分離型2層構成の素子
で、10V程度の印加電圧において1000cd/m2
程度の発光が報告されている。関連の特許としては,米
国特許第4,539,507号,米国特許第4,72
0,432,米国特許第4,885,211号等が挙げ
られる。
【0004】また、蛍光性有機化合物の種類を変えるこ
とにより、紫外から赤外までの発光が可能であり、最近
では様々な化合物の研究が活発に行われている。例え
ば、米国特許第5,151,629号,米国特許第5,
409,783号,米国特許第5,382,477号,
特開平2−247278号公報,特開平3−25519
0号公報,特開平5−202356号公報,特開平9−
202878号公報,特開平9−227576号公報等
に記載されている。
【0005】さらに、上記のような低分子材料を用いた
有機発光素子の他にも、共役系高分子を用いた有機発光
素子が、ケンブリッジ大学のグループ(Nature,
347,539(1990))により報告されている。
この報告ではポリフェニレンビニレン(PPV)を塗工
系で成膜することにより、単層で発光を確認している。
共役系高分子を用いた有機発光素子の関連特許として
は、米国特許第5,247,190号、米国特許第5,
514,878号、米国特許第5,672,678号、
特開平4−145192号公報、特開平5−24746
0号公報等が挙げられる。
【0006】このように有機発光素子における最近の進
歩は著しく、その特徴は低印加電圧で高輝度、発光波長
の多様性、高速応答性、薄型、軽量の発光デバイス化が
可能であることから、広汎な用途への可能性を示唆して
いる。
【0007】しかしながら、現状では更なる高輝度の光
出力あるいは高変換効率が必要である。また、長時間の
使用による経時変化や酸素を含む雰囲気気体や湿気など
による劣化等の耐久性の面で未だ多くの問題がある。さ
らにはフルカラーディスプレイ等への応用を考えた場合
の色純度の良い青、緑、赤の発光が必要となるが、この
問題に関してもまだ十分に解決されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
り、極めて高効率で高輝度、高寿命の光出力を有する有
機発光素子を提供することにある。また、発光波長に多
様性があり、種々の発光色相を呈するとともに極めて耐
久性のある有機発光素子を提供する事にある。さらには
製造が容易でかつ比較的安価に作成可能な有機発光素子
を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、陽極及び陰極か
らなる一対の電極と、該一対の電極間に挟持された一ま
たは複数の有機化合物を含む層を少なくとも有する有機
発光素子において、前記有機化合物を含む層のうち少な
くとも一層が特定の化合物を含有することにより、より
高効率で高輝度の光出力を有する有機発光素子を作成す
ることが可能となることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0010】即ち、本発明の有機発光素子の第一は、陽
極および陰極からなる一対の電極と、該一対の電極間に
挟持された一または複数の有機化合物を含む層を少なく
とも有する有機発光素子において、前記有機化合物を含
む層のうち少なくとも一層が下記一般式[1]で示され
る化合物を含有することを特徴とする。
【0011】
【化3】
【0012】(式[1]中、R1〜R18は水素、置換ま
たは無置換のアルキル基、置換または無置換のアラルキ
ル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無
置換のアルコキシ基、置換または無置換のアリール基、
置換または無置換の複素環基、置換または無置換のカル
ボニル基、置換または無置換のアミノ基、ハロゲン、置
換または無置換のアゾ基のいずれかを示す。但し、R1
〜R18は同じであっても異なっていても良い。また、R
1〜R7、R10〜R16のそれぞれの置換基の中で、隣り合
う2つ以上の置換基が縮合環を形成していても良い。こ
れら縮合環は同時に2つ以上形成しても良い。縮合環は
ヘテロ環で形成していても良い。
【0013】−Cm−、−Cn−は炭素数1〜11の炭
素鎖で、m、nは炭素の数を表す。m、n=1の時は、
この炭素と式中に明示された窒素原子は単結合してい
る。m、n≧2以上の時は、式中に明示された窒素原子
との結合も含み、炭素鎖は不飽和結合を含んでいても良
い。また、m、n≧3の時、炭素鎖中に窒素原子を含ん
でいてもよい。
【0014】Ri、Rjは−Cm−、−Cn−中の置換
基で、水素、置換または無置換のアルキル基、置換また
は無置換のアラルキル基、置換または無置換のアルケニ
ル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無
置換のアリール基、置換または無置換の複素環基、置換
または無置換のカルボニル基、置換または無置換のアミ
ノ基、ハロゲン、置換または無置換のアゾ基のいずれか
を示す。m、nの数、炭素原子、窒素原子の結合状態に
よりRi、Rjの数も異なるが、これらRi、Rjは同
じであっても異なっていても良い。隣り合う2つ以上の
置換基が縮合環を形成していても良い。これら縮合環は
同時に2つ以上形成しても良い。縮合環はヘテロ環で形
成していても良い。
【0015】また、Mは1価から5価の金属で、周期律
表における遷移元素の全てを含む。また、aは金属原子
の数、b〜eは水素原子の数で、aは0〜2、b〜eは
0あるいは1である。
【0016】b〜eの数はCm、Cnの炭素のうち、式
中に明示された窒素と結合する端部の炭素原子の、窒素
との結合状態、Mの価数、Mの数、Cm、Cn中の窒素
原子の存在とその結合状態で決定される。)
【0017】また、本発明の有機発光素子の第二は、陽
極および陰極からなる一対の電極と、該一対の電極間に
挟持された一または複数の有機化合物を含む層を少なく
とも有する有機発光素子において、前記有機化合物を含
む層のうち少なくとも一層が下記一般式[2]で示され
る化合物を含有することを特徴とする。
【0018】
【化4】
【0019】(式[2]中、R1〜R17は水素、置換ま
たは無置換のアルキル基、置換または無置換のアラルキ
ル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無
置換のアルコキシ基、置換または無置換のアリール基、
置換または無置換の複素環基、置換または無置換のカル
ボニル基、置換または無置換のアミノ基、ハロゲン、置
換または無置換のアゾ基のいずれかを示す。但し、R1
〜R17は同じであっても異なっていても良い。また、R
1〜R8、R10〜R17のそれぞれの置換基の中で、隣り合
う2つ以上の置換基が縮合環を形成していても良い。こ
れら縮合環は同時に2つ以上形成しても良い。縮合環は
ヘテロ環で形成していても良い。
【0020】−Cm−、−Cn−は炭素数1〜11の炭
素鎖で、m、nは炭素の数を表す。m、n=1の時は、
この炭素と式中に明示された窒素原子は単結合してい
る。m、n≧2以上の時は、式中に明示された窒素原子
との結合も含み、炭素鎖は不飽和結合を含んでいても良
い。また、m、n≧3の時、炭素鎖中に窒素原子を含ん
でいてもよい。
【0021】Ri、Rjは−Cm−、−Cn−中の置換
基で、水素、置換または無置換のアルキル基、置換また
は無置換のアラルキル基、置換または無置換のアルケニ
ル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無
置換のアリール基、置換または無置換の複素環基、置換
または無置換のカルボニル基、置換または無置換のアミ
ノ基、ハロゲン、置換または無置換のアゾ基のいずれか
を示す。m、nの数、炭素原子、窒素原子の結合状態に
よりRi、Rjの数も異なるが、これらRi、Rjは同
じであっても異なっていても良い。隣り合う2つ以上の
置換基が縮合環を形成していても良い。これら縮合環は
同時に2つ以上形成しても良い。縮合環はヘテロ環で形
成していても良い。
【0022】また、Mは1価から5価の金属で、周期律
表における遷移元素の全てを含む。また、aは金属原子
の数、b〜eは水素原子の数で、aは0〜2、b〜eは
0あるいは1である。
【0023】b〜eの数はCm、Cnの炭素のうち、式
中に明示された窒素と結合する端部の炭素原子の、窒素
との結合状態、Mの価数、Mの数、Cm、Cn中の窒素
原子の存在とその結合状態で決定される。)
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】まず、本発明で用いる上記一般式[1]、
[2]で示される化合物について説明する。
【0026】一般式[1]、[2]における置換基R1
〜R18の具体的な例を以下に示す。
【0027】置換あるいは無置換のアルキル基、アラル
キル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基、ter−ブチル基、オクチル
基、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0028】置換あるいは無置換のアルケニル基として
は、ビニル基、アリル基(2−プロペニル基)、1−プ
ロペニル基、iso−プロペニル基、2−ブテニル基等
が挙げられる。
【0029】置換あるいは無置換のアルコキシ基として
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、2−エチ
ル−オクチルオキシ基、フェノキシ基、4−ブチルフェ
ノキシ基、ベンジルオキシ基等が挙げられる。
【0030】置換あるいは無置換のアリール基として
は、フェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフ
ェニル基、3−クロロフェニル基、3,5−ジメチルフ
ェニル基、トリフェニルアミノ基、ビフェニル基、ター
フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリ
ル基、ピレニル基、トリル基、トシル基、ハロゲン置換
ナフチル基等が挙げられる。
【0031】置換あるいは無置換の複素環基としては、
チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、
ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基
等の五員環複素環、ピラニル基、ピリジル基、ピラジニ
ル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基等の六員環複素
環、ビピリジル基、メチルピリジル基、ターチエニル
基、プロピルチエニル基、イソベンゾフラニル基、イン
ドリジニル基、イソインドリル基、インドリル基、イン
ダゾリル基、プリニル基、インドリニル基、イソインド
リニル基、クロメニル基、キノリジニル基、イソキノリ
ル基、キノリル基、フタラジニル基、ナフチリジニル
基、キナゾリニル基、カルバゾリル基、N−エチルカル
バゾリル基、チアントレニル基、フェナントリジニル
基、ペリミジニル基等が挙げられる。
【0032】置換または無置換のカルボニル基として
は、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、メ
タクリロイル基、ベンゾイル基、ナフトイル基、アンス
ロイル基、トルオイル基等が挙げられる。
【0033】置換または無置換のアミノ基としては、メ
チルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ベンジルアミ
ノ基、メチルベンジルアミノ基、アニリノ基、ジフェニ
ルアミノ基、フェニルトリルアミノ基、ジトリルアミノ
基等が挙げられる。
【0034】ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素が挙げられる。
【0035】置換または無置換のアゾ基としては、無置
換のアゾ基の他、以上の置換基により置換されたアゾ基
を使用できる。
【0036】縮合環としては、ベンゾ、ナフト、アント
ラ、アセナフト等が使用でき、またフロ、イミダゾ、ピ
リド、キノ、チエノ等ヘテロ環を含むこともできる。
【0037】また、これらのR1〜R18が有しても良い
置換基としては、上記のようなアルキル基、アラルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基、複素環
基、カルボニル基、アミノ基、ハロゲン、アゾ基、縮合
環等が挙げられるが、もちろんこれらに限定されるもの
ではない。
【0038】次に一般式[1]、[2]で示される化合
物について−Cm−、−Cn−を具体的に示した一般式
を挙げる(化合物(1)〜(16))。ただし、これら
の化合物に限定されるものではない。尚、化合物(1)
〜(16)におけるa、a’は0または1を表す。
【0039】化合物(1)はm=n=1の場合の例、化
合物(2)、(3)はm=n=2の場合の例、化合物
(4)はm=n=3の場合の例、化合物(5)、(6)
はm=n=4の場合の例、化合物(7)はm=n=5の
場合の例、化合物(8)、(9)はm=n=6の場合の
例、化合物(10)はm=n=7の場合の例、化合物
(11)はm=4、n=3の場合の例、化合物(12)
はm=4、n=5の場合の例である。また、化合物(1
3)〜(16)は−Cm−、−Cn−中に窒素原子を含
んだ場合である。
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】
【化7】
【0043】
【化8】
【0044】Ri、Rj(化合物(1)〜(16)中で
はR13〜R38)の具体的な例は、上記R1〜R18と同様
なものが使用できる。
【0045】次に一般式[1]、[2]で示される化合
物についてm=n=3の場合の置換基導入例をa=0の
場合で示す(化合物(17)〜(40))。また、これ
以外のm、n、各種金属に配位させた場合も同様に置換
基を導入できる。ただし、これらの化合物に限定される
ものではない。
【0046】
【化9】
【0047】
【化10】
【0048】
【化11】
【0049】また、Mは1価から5価の金属等で、Pd
(II)、Pt(II)、Zn(II)、Mg(I
I)、Sn(IV)、Pb(II)、Al、Cd、Si
(IV)、Ge(IV)、Ba、Sr、Be、Sc(I
II)、Ti(IV)、Zr(IV)、Hf(IV)、
Nb(V)、Ta(V)、Co(III)、Rh(II
I)、Ir、Ni(II)、Sn(II)、Ru(II
I)、Cu(II)、Ag、Co(II)、Ca、H
g、Mn(II)、Fe(II)、Fe(III)など
を示す。これ以外にも、これらに限定されることなく、
一般的な金属を使用することができる。また、Ru(I
I)CO、VO、Ru(II)L2、Nb(V)O、T
a(V)O等も使用することができる。
【0050】また、aは任意だが、b〜eは一般式
[1]、[2]で示される化合物の形すなわち、式中に
明示された窒素と結合する−Cm−、−Cn−中の端部
の炭素原子結合状態、−Cm−、−Cn−中の窒素原子
の存在とその結合状態、Mの価数、aによってきまり、
これらによって一般式[1]、[2]で示される化合物
骨格のイオン価数が決定される。
【0051】一般式[1]、[2]で示される化合物骨
格のイオン価数は、たとえば化合物(4)でb=d=0
のとき、マイナス2価となり、すなわち2価の陰イオン
配位子となり、たとえば2価の金属イオンによく配位す
る(a=1)。Mが2価でない陽イオンの場合は、さら
に別の配位子やカウンターイオンと組み合わせることが
できる。b=d=1のときはa=0で、配位子とはなら
ない。
【0052】また、化合物(2)は価数0で中性配位子
となることができ、金属に配位する場合は、その金属と
同じ価数で逆性のカウンターイオンを持つことができ
る。
【0053】また、化合物(3)でb〜e=0のとき、
化合物は4価の陰イオン配位子となり、金属イオンによ
く配位する。Mが4価でない陽イオンの場合は、さらに
別の配位子やカウンターイオンと組み合わせることがで
きる。
【0054】化合物(11)でb=0のとき、1価の陰
イオン配位子となる。
【0055】化合物(13)、(14)は−Cm−、−
Cn−中に窒素原子がある場合で、化合物(13)は2
価の陰イオン配位子となる。化合物(14)は金属の数
が0、1、2何れの形態もとりえ、b=d=0の時2価
の陰イオン配位子となる。
【0056】一般式[1]、[2]で示される化合物は
陰イオンとなりうるが、これ以外の陰イオン性の配位子
あるいはカウンターイオンとしては、たとえばF-、C
-、Br-、I-、O2 -、(O22-、(O2-、(O
H)-、(SH)-、(SO42-、S2-、N3-、(C
N)-、(NCO)-、(NCS)-、(NO2-、(O
Ac)-、(ClO4-、(SbO4-、(aca
c)-、OEt-、(Im)-、OMe-、OR-、OP
-、R-等が挙げられる。これ以外にも、これらに限定
されることなく、一般的な配位子、カウンターイオンを
使用することができる。
【0057】陽イオン性の配位子あるいはカウンターイ
オンとしては、たとえばK+、Na+、NH4 +、Li+
Al3+、Cr3+等が挙げられる。これ以外にも、これら
に限定されることなく、一般的な配位子、カウンターイ
オンを使用することができる。
【0058】また、中性の配位子としては、たとえばN
3、H2O、ピリジン、EtOH、イミダゾール等が挙
げられる。これ以外にも、これらに限定されることな
く、一般的な配位子を使用することができる。
【0059】a=0の場合、一般式[1]、[2]で示
される化合物は金属の配位子とはならないが、そのまま
使用することができる。
【0060】a=1、2の場合、これらの化合物のそれ
ぞれについて、上記Mと、種々の配位子、種々のカウン
ターイオンを組み合わせることができる。表1に、一般
式[1]、[2]で示される化合物骨格のイオン価数が
2価の場合の、Mと配位子とカウンターイオンの組み合
わせの例を挙げる。これらは、{一般式[1]あるいは
[2]で示される化合物骨格のイオン価数}+{Mのイ
オン化数の総数}+{他の配位子のイオン化数の総数}
+{カウンターイオンのイオン化数の総数}=0となる
ように組み合わせればよく、一般式[1]、[2]で示
される化合物骨格のイオン価数が2以外の場合もこれと
同様に組み合わせればよい。また、組み合わせは表1に
限定されるものではない。
【0061】
【表1】
【0062】次に、本発明の有機発光素子について図面
に沿って説明する。
【0063】図1は本発明の有機発光素子の一例を示す
断面図である。図1は基板1上に陽極2、発光層3及び
陰極4を順次設けた構成のものである。ここで使用する
発光素子はそれ自体でホール輸送能、エレクトロン輸送
能及び発光性の性能を単一で有している場合や、それぞ
れの特性を有する化合物を混ぜて使う場合に有用であ
る。
【0064】図2は本発明の有機発光素子における他の
例を示す断面図である。図2は基板1上に陽極2、ホー
ル輸送層5、電子輸送層6及び陰極4を順次設けた構成
のものである。この場合、発光物質はホール輸送性かあ
るいは電子輸送性のいずれかあるいは両方の機能を有し
ている材料をそれぞれの層に用い、発光性の無い単なる
ホール輸送物質あるいは電子輸送物質と組み合わせて用
いる場合に有用である。また、この場合、発光層はホー
ル輸送層5あるいは電子輸送層6のいずれかから成る。
【0065】図3は本発明の有機発光素子における他の
例を示す断面図である。図3は基板1上に陽極2、ホー
ル輸送層5、発光層3,電子輸送層6及び陰極4を順次
設けた構成のものである。これはキャリヤ輸送と発光の
機能を分離したものであり、ホール輸送性、電子輸送
性、発光性の各特性を有した化合物と適時組み合わせて
用いられ極めて材料選択の自由度が増すとともに、発光
波長を異にする種々の化合物が使用できるため、発光色
相の多様化が可能になる。さらに、中央の発光層3に各
キャリヤあるいは励起子を有効に閉じこめて発光効率の
向上を図ることも可能になる。
【0066】ただし、図1〜3はあくまでごく基本的な
素子構成であり、本発明の化合物を用いた有機発光素子
の構成はこれらに限定されるものではない。例えば、電
極と有機層界面に絶縁性層を設ける、接着層あるいは干
渉層を設ける、ホール輸送層がイオン化ポテンシャルの
異なる2層から構成されるなど多様な層構成をとること
ができる。
【0067】本発明に用いられる一般式[1]、[2]
で示される化合物は、従来の化合物に比べいずれも極め
て電子注入性、電子輸送性、発光性の優れた化合物であ
り、図1〜図3のいずれの形態をも使用することができ
る。
【0068】特に、本発明の一般式[1]、[2]で示
される化合物を用いた有機層は、電子輸送層として有用
であり、発光層としても有用である。
【0069】本発明の有機発光素子においては、一般式
[1]、[2]で示される化合物を真空蒸着法や溶液塗
布法により陽極2及び陰極4の間に形成する。その有機
層の厚みは10μmより薄く、好ましくは0.5μm以
下、より好ましくは0.01〜0.5μmの厚みに薄膜
化することが好ましい。
【0070】本発明においては、電子輸送、発光層構成
成分として前記一般式[1]、[2]で示される化合物
を用いるものであるが、必要に応じてこれまで知られて
いるホール輸送性化合物、発光性化合物、発光層マトリ
ックス化合物、電子輸送性化合物、電荷輸送性ポリマー
材料、発光性ポリマー材料(例えば以下に示される化合
物等)を必要に応じて一緒に使用することもできる。但
し、もちろんこれらに限定されるものではない。ホール
輸送性化合物
【0071】
【化12】
【0072】電子輸送性発光材料
【0073】
【化13】
【0074】発光材料
【0075】
【化14】
【0076】発光層マトリックス材料および電子輸送材
【0077】
【化15】
【0078】ポリマー系ホール輸送性材料
【0079】
【化16】
【0080】ポリマー系発光材料および電荷輸送性材料
【0081】
【化17】
【0082】本発明の有機発光素子において、一般式
[1]、[2]で示される化合物を含有する層およびそ
の他の有機化合物を含む層は、一般には真空蒸着法ある
いは、適当な溶媒に溶解させて塗布法により薄膜を形成
する。特に塗布法で成膜する場合は、適当な結着樹脂と
組み合わせて膜を形成することもできる。
【0083】上記結着樹脂としては広範囲な結着性樹脂
より選択でき、たとえばポリビニルカルバゾール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン樹脂、尿素樹脂等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。ま
た、これらは単独または共重合体ポリマーとして1種ま
たは2種以上混合してもよい。
【0084】陽極材料としては仕事関数がなるべく大き
なものがよく、例えば、金、白金、ニッケル、パラジウ
ム、コバルト、セレン、バナジウム等の金属単体あるい
はこれらの合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化錫インジウム
(ITO),酸化亜鉛インジウム等の金属酸化物が使用
できる。また、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオ
フェン、ポリフェニレンスルフィド等の導電性ポリマー
も使用できる。これらの電極物質は単独で用いてもよ
く、複数併用することもできる。
【0085】一方、陰極材料としては仕事関数の小さな
ものがよく、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウム、アルミニウム、インジウム、銀、
鉛、錫、クロム等の金属単体あるいは複数の合金として
用いることができる。酸化錫インジウム(ITO)等の
金属酸化の利用も可能である。また、陰極は一層構成で
もよく、多層構成をとることもできる。
【0086】本発明で用いる基板としては、特に限定す
るものではないが、金属製基板、セラミックス製基板等
の不透明性基板、ガラス、石英、プラスチックシート等
の透明性基板が用いられる。また、基板にカラーフィル
ター膜、蛍光色変換フィルター膜、誘電体反射膜などを
用いて発色光をコントロールする事も可能である。
【0087】なお、作成した素子に対して、酸素や水分
等との接触を防止する目的で保護層あるいは封止層を設
けることもできる。保護層としては、ダイヤモンド薄
膜、金属酸化物、金属窒化物等の無機材料膜、フッソ樹
脂、ポリパラキシレン、ポリエチレン、シリコーン樹
脂、ポリスチレン樹脂等の高分子膜さらには、光硬化性
樹脂等が挙げられる。また、ガラス、気体不透過性フィ
ルム、金属などをカバーし、適当な封止樹脂により素子
自体をパッケージングすることもできる。
【0088】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明していくが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0089】[実施例1]図1に示す構造の素子を作成
した。
【0090】基板1としてのガラス基板上に陽極2とし
ての酸化錫インジウム(ITO)をスパッタ法にて12
0nmの膜厚で成膜したものを透明導電性支持基板とし
て用いた。これをアセトン、イソプロピルアルコール
(IPA)で順次超音波洗浄し、IPAで煮沸洗浄、乾
燥をした。さらに、UV/オゾン洗浄したものを透明導
電性支持基板として使用した。
【0091】以下に示すPt(II)にポリアザマクロ
サイクリック化合物を配位させた化合物にカウンターイ
オンとしてK+を持つ化合物(41)0.050gおよ
びポリビニルカルバゾール1.00gをテトラヒドロフ
ラン75mlに溶解して溶工液を調整した。この溶工液
を用いて、透明支持基板上にスピンコート法(2000
rpm)により厚さ120nmの有機層膜(発光層3)
を製膜した。
【0092】
【化18】
【0093】次に、アルミニウムとリチウム(リチウム
濃度1原子%)からなる蒸着材料を用いて、先ほどの有
機層の上に、真空蒸着法により厚さ150nmの金属層
膜(陰極4)を形成した。蒸着時の真空度は1.0×1
-4Pa、成膜速度は1.0〜1.2nm/secの条
件で成膜した。
【0094】この様にして得られた素子に、ITO電極
を正極、Al−Li電極を負極にして、8Vの直流電圧
を印加すると2.4mA/cm2の電流密度で電流が流
れ、初期輝度140cd/m2の黄色発光が観測され
た。
【0095】[実施例2]化合物(41)の替わりに以
下に示す化合物(42)を用いた以外は実施例1と同様
に行った。
【0096】
【化19】
【0097】ITO電極を正極、Al−Li電極を負極
にして、8Vの直流電圧を印加すると2.4mA/cm
2の電流密度で電流が流れ、初期輝度155cd/m2
黄色発光が観測された。
【0098】[実施例3]図2に示す構造の素子を作成
した。
【0099】実施例1と同じ透明導電性支持基板上に化
12に示されるα−NPDを真空蒸着法により70nm
の膜厚で成膜し、ホール輸送層5を形成した。さらに、
以下に示すMn(II)にポリアザマクロサイクリック
化合物とNOを配位させた化合物(43)を真空蒸着法
により50nmの膜厚で成膜し、電子輸送層6を形成し
た。蒸着時の真空度は1.0×10-4Pa、成膜速度は
0.2〜0.3nm/secの条件で成膜した。
【0100】
【化20】
【0101】次に、実施例1と同様にしてAl−Li電
極を形成した。
【0102】この様にして得られた素子に、ITO電極
を正極、Al−Li電極を負極にして、8Vの直流電圧
を印加すると5.1mA/cm2の電流密度で電流が流
れ、初期輝度335cd/m2の橙色発光が観測され
た。
【0103】[実施例4]化合物(43)の替わりに以
下に示す化合物(44)を用いた以外は実施例3と同様
に行った。
【0104】
【化21】
【0105】ITO電極を正極、Al−Li電極を負極
にして、8Vの直流電圧を印加すると5.1mA/cm
2の電流密度で電流が流れ、初期輝度320cd/m2
橙色発光が観測された。
【0106】[実施例5]図3に示す構造の素子を作成
した。
【0107】実施例1と同じ透明導電性支持基板上に化
12に示されるTPDを真空蒸着法により70nmの膜
厚で成膜しホール輸送層5を形成した。発光層3として
はアルミニウムトリスキノリノールを用い真空蒸着法に
より25nmの膜厚で成膜した。さらに、以下に示すR
h(III)にポリアザマクロサイクリック化合物とC
lを配位させた化合物(45)を真空蒸着法により40
nmの膜厚で成膜し電子輸送層6を形成した。蒸着時の
真空度は1.0×10-4Pa、成膜速度は0.2〜0.
3nm/secの条件で成膜した。
【0108】
【化22】
【0109】次に、実施例1と同様にしてAl−Li電
極を形成した。
【0110】この様にして得られた素子に、ITO電極
を正極、Al−Li電極を負極にして、8Vの直流電圧
を印加すると5.4mA/cm2の電流密度で電流が流
れ、初期輝度560cd/m2の緑色発光が観測され
た。
【0111】また、この素子を窒素雰囲気下において、
電流密度5.0mA/cm2に保ち、1000時間電圧
を印加したところ、初期輝度515cd/m2から10
00時間後輝度460cd/m2と輝度劣化は非常に少
なかった。
【0112】[実施例6]化合物(45)の替わりに以
下に示す化合物(46)を用いた以外は実施例5と同様
に行った。
【0113】
【化23】
【0114】ITO電極を正極、Al−Li電極を負極
にして、8Vの直流電圧を印加すると5.4mA/cm
2の電流密度で電流が流れ、初期輝度570cd/m2
緑色発光が観測された。
【0115】また、この素子を窒素雰囲気下において、
電流密度5.0mA/cm2に保ち、1000時間電圧
を印加したところ、初期輝度520cd/m2から10
00時間後輝度480cd/m2と輝度劣化は非常に少
なかった。
【0116】[比較例1]実施例3の電子輸送層6に用
いられる化合物を、下記構造式の化合物に変えた他は実
施例3の素子と全く同様にして比較例1の素子を作成し
た。
【0117】
【化24】
【0118】この様にして得られた素子に、ITO電極
を正極、Al−Li電極を負極にして、8Vの直流電圧
を印加すると3.7mA/cm2の電流密度で電流が流
れ、初期輝度55cd/m2の緑色発光が観測された。
【0119】また、この素子を窒素雰囲気下において、
電流密度5.0mA/cm2に保ち、1000時間電圧
を印加したところ、初期輝度60cd/m2から100
0時間後には発光は確認されなかった。
【0120】
【発明の効果】本発明のポリアザマクロサイクリック化
合物を用いた有機発光素子は、実施例および比較例から
示される通り、低い印加電圧で高輝度な発光が得られ、
耐久性にも優れている。
【0121】特に、本発明のポリアザマクロサイクリッ
ク化合物を用いた有機層は、電子輸送層として有用であ
り、また、例えば黄色を発光する発光層としても有用で
ある。
【0122】さらに、素子の作成も真空蒸着あるいはキ
ャスティング法等を用いて作成可能であり、比較的安価
で大面積の素子を容易に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における有機発光素子の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明における有機発光素子の他の例を示す断
面図である。
【図3】本発明における有機発光素子の他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 陽極 3 発光層 4 陰極 5 ホール輸送層 6 電子輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 15/00 C07F 15/00 B F (72)発明者 田邊 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 上野 和則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB04 AB06 AB11 AB18 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 4H050 AB92 WB14 WB17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極および陰極からなる一対の電極と、
    該一対の電極間に挟持された一または複数の有機化合物
    を含む層を少なくとも有する有機発光素子において、前
    記有機化合物を含む層のうち少なくとも一層が下記一般
    式[1]で示される化合物を含有することを特徴とする
    有機発光素子。 【化1】 (式[1]中、R1〜R18は水素、置換または無置換の
    アルキル基、置換または無置換のアラルキル基、置換ま
    たは無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルコ
    キシ基、置換または無置換のアリール基、置換または無
    置換の複素環基、置換または無置換のカルボニル基、置
    換または無置換のアミノ基、ハロゲン、置換または無置
    換のアゾ基のいずれかを示す。但し、R1〜R18は同じ
    であっても異なっていても良い。また、R1〜R7、R10
    〜R16のそれぞれの置換基の中で、隣り合う2つ以上の
    置換基が縮合環を形成していても良い。これら縮合環は
    同時に2つ以上形成しても良い。縮合環はヘテロ環で形
    成していても良い。−Cm−、−Cn−は炭素数1〜1
    1の炭素鎖で、m、nは炭素の数を表す。m、n=1の
    時は、この炭素と式中に明示された窒素原子は単結合し
    ている。m、n≧2以上の時は、式中に明示された窒素
    原子との結合も含み、炭素鎖は不飽和結合を含んでいて
    も良い。また、m、n≧3の時、炭素鎖中に窒素原子を
    含んでいてもよい。Ri、Rjは−Cm−、−Cn−中
    の置換基で、水素、置換または無置換のアルキル基、置
    換または無置換のアラルキル基、置換または無置換のア
    ルケニル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換ま
    たは無置換のアリール基、置換または無置換の複素環
    基、置換または無置換のカルボニル基、置換または無置
    換のアミノ基、ハロゲン、置換または無置換のアゾ基の
    いずれかを示す。m、nの数、炭素原子、窒素原子の結
    合状態によりRi、Rjの数も異なるが、これらRi、
    Rjは同じであっても異なっていても良い。隣り合う2
    つ以上の置換基が縮合環を形成していても良い。これら
    縮合環は同時に2つ以上形成しても良い。縮合環はヘテ
    ロ環で形成していても良い。また、Mは1価から5価の
    金属で、周期律表における遷移元素の全てを含む。ま
    た、aは金属原子の数、b〜eは水素原子の数で、aは
    0〜2、b〜eは0あるいは1である。b〜eの数はC
    m、Cnの炭素のうち、式中に明示された窒素と結合す
    る端部の炭素原子の、窒素との結合状態、Mの価数、M
    の数、Cm、Cn中の窒素原子の存在とその結合状態で
    決定される。)
  2. 【請求項2】 陽極および陰極からなる一対の電極と、
    該一対の電極間に挟持された一または複数の有機化合物
    を含む層を少なくとも有する有機発光素子において、前
    記有機化合物を含む層のうち少なくとも一層が下記一般
    式[2]で示される化合物を含有することを特徴とする
    有機発光素子。 【化2】 (式[2]中、R1〜R17は水素、置換または無置換の
    アルキル基、置換または無置換のアラルキル基、置換ま
    たは無置換のアルケニル基、置換または無置換のアルコ
    キシ基、置換または無置換のアリール基、置換または無
    置換の複素環基、置換または無置換のカルボニル基、置
    換または無置換のアミノ基、ハロゲン、置換または無置
    換のアゾ基のいずれかを示す。但し、R1〜R17は同じ
    であっても異なっていても良い。また、R1〜R8、R10
    〜R17のそれぞれの置換基の中で、隣り合う2つ以上の
    置換基が縮合環を形成していても良い。これら縮合環は
    同時に2つ以上形成しても良い。縮合環はヘテロ環で形
    成していても良い。−Cm−、−Cn−は炭素数1〜1
    1の炭素鎖で、m、nは炭素の数を表す。m、n=1の
    時は、この炭素と式中に明示された窒素原子は単結合し
    ている。m、n≧2以上の時は、式中に明示された窒素
    原子との結合も含み、炭素鎖は不飽和結合を含んでいて
    も良い。また、m、n≧3の時、炭素鎖中に窒素原子を
    含んでいてもよい。Ri、Rjは−Cm−、−Cn−中
    の置換基で、水素、置換または無置換のアルキル基、置
    換または無置換のアラルキル基、置換または無置換のア
    ルケニル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換ま
    たは無置換のアリール基、置換または無置換の複素環
    基、置換または無置換のカルボニル基、置換または無置
    換のアミノ基、ハロゲン、置換または無置換のアゾ基の
    いずれかを示す。m、nの数、炭素原子、窒素原子の結
    合状態によりRi、Rjの数も異なるが、これらRi、
    Rjは同じであっても異なっていても良い。隣り合う2
    つ以上の置換基が縮合環を形成していても良い。これら
    縮合環は同時に2つ以上形成しても良い。縮合環はヘテ
    ロ環で形成していても良い。また、Mは1価から5価の
    金属で、周期律表における遷移元素の全てを含む。ま
    た、aは金属原子の数、b〜eは水素原子の数で、aは
    0〜2、b〜eは0あるいは1である。b〜eの数はC
    m、Cnの炭素のうち、式中に明示された窒素と結合す
    る端部の炭素原子の、窒素との結合状態、Mの価数、M
    の数、Cm、Cn中の窒素原子の存在とその結合状態で
    決定される。)
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