JP2002278619A - プラント操業管理システム及びサーバ並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

プラント操業管理システム及びサーバ並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002278619A
JP2002278619A JP2001081366A JP2001081366A JP2002278619A JP 2002278619 A JP2002278619 A JP 2002278619A JP 2001081366 A JP2001081366 A JP 2001081366A JP 2001081366 A JP2001081366 A JP 2001081366A JP 2002278619 A JP2002278619 A JP 2002278619A
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plant
failure
operation management
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JP2001081366A
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Motoyuki Fujii
基之 藤井
Kiyoshi Nakano
清 中野
Hideki Hirooka
秀樹 廣岡
Hiroshi Iwata
弘 岩田
Hideo Okuhara
秀雄 奥原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔地に配置されたプラント、特に製紙プラ
ントの不具合への対応の即応性や汎用性を向上させ、ま
た、不具合の事前検知も可能にしたプラント操業管理シ
ステムを提供する。 【解決手段】 情報通信ネットワーク8を介して接続さ
れるサーバ−クライアントシステムとしてプラント操業
管理システム10を構成し、クライアント31側にはプ
ラント構成機器1A〜1Eの稼動状態を監視する監視手
段4と情報表示機能を有する表示手段4Bとを配置し、
サーバ30側にはプラント1の操業を管理する操業管理
手段10を配置する。そして、操業管理手段10によ
り、プラント1の運転条件と監視手段4からの各プラン
ト構成機器1A〜1Eの稼動状態に関する情報とに基づ
き不具合を検出し、検出された不具合内容に応じた対策
案をデータベースから選択して、選択した対策案を表示
するための情報を表示手段4Bに送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔地に配置され
たプラント、より好適には製紙プラントの操業を管理す
るプラント操業管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は製紙プラントにおける従来の不具
合対応方法を示す概念図である。製紙プラント1に不具
合やトラブルが発生した場合には、まず、工場31から
製紙機械メーカ30に電話32やFAX33にて連絡が
入る。この場合、軽微な不具合等であれば電話32やF
AX33にて対応するが、原因の不明なもの等について
は製紙機械メーカ30から工場31に専門人員34を派
遣して対処にあたらせる。通常は電話32やFAX33
にて連絡を受けた時点では、不具合原因やトラブル原因
が推定できるデータはほとんど無く、その場で状況を判
断することは困難な場合が多い。また、工場31の機械
担当者では技術的に対処できない場合も多い。
【0003】このため、従来は、製紙プラント1に不具
合やトラブルが発生する毎に専門人員34が赴き、専門
人員34自身の知識や経験に基づき計測や診断を行い、
不具合やトラブルの原因を究明して対策を立案し、工場
31の機械担当者やその他関係者にその内容を説明した
り、実際に不具合個所の調整や修理等を行ったりするの
が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の不具合対応方法には、以下の課題がある。 (1)不具合原因の確定とその対策のために専門人員3
4を現地へ派遣して調査を行うので、時間と費用を要し
てしまう。つまり、不具合対応における即応性がない。
そして、その間に発生する製紙プラント1の運転損失額
も無視できない。 (2)あくまでも事後的処理であり、安定操業時間を延
長すべく不具合発生を事前検知したり予防したりするよ
うにはなっていない。このため、安定操業時間の短縮に
伴う損失額が発生してしまう。 (3)専門人員34によらず誰でも(特に工場31の機
械担当者)が即時に対策案を立案、実施できる状況に無
く、製紙プラント1が不安定な状態で運転され続ける可
能性がある。つまり、不具合対応における汎用性がな
い。
【0005】このように、製紙プラント1の操業管理に
おいては、不具合対応の即応性の向上、不具合の事前検
知及び予防、不具合対応の汎用性の向上等が要求されて
いた。また、これらの要求事項は製紙プラント1のみな
らず他のプラントにも当てはまる事項である。本発明
は、このような課題に鑑み創案されたもので、遠隔地に
配置されたプラント、特に製紙プラントの不具合への対
応の即応性や汎用性を向上させ、また、不具合の事前検
知も可能にした、プラント操業管理システムを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラント操業管理システム(第1のプラン
ト操業管理システム)は、情報通信ネットワークを介し
て接続されるサーバとクライアントとからなるサーバ−
クライアントシステムとして構成されたことを特徴とし
ている。そして、該クライアント側には、該プラントを
構成する一又は複数のプラント構成機器の稼動状態を監
視する監視手段と情報表示機能を有する表示手段とを配
置し、該サーバ側には、該監視手段から該情報通信ネッ
トワークを介して受信した監視情報に基づき該プラント
の操業を管理し、該情報通信ネットワークを介して該表
示手段に表示情報を送信する操業管理手段を配置してい
る。
【0007】そして、該操業管理手段には、不具合検出
手段,データベース,対策案選択手段及び表示制御手段
を備え、該プラントの運転条件と該監視手段から受信し
た上記各プラント構成機器の稼動状態に関する情報とに
基づき上記各プラント構成機器の不具合を検出し、不具
合が検出されたプラント構成機器の不具合内容に応じた
対策案を該データベースから選択して、選択した対策案
を表示するための情報を該情報通信ネットワークを介し
て該表示手段に送信するようにしている。これにより、
該クライアント側では、不具合に対する対策案が速やか
に提示されることになり、該プラントの不具合への対応
の即応性や汎用性が向上する。また、不具合とみなすレ
ベルの設定により不具合の事前検知も可能になる。
【0008】好ましくは、上記対策案として応急的な対
策案と恒久的な対策案とを該データベースに記憶してお
き、不具合内容に応じて上記応急的対策案と上記恒久的
対策案の何れか或いは双方を選択して該表示手段に表示
させるようにする。これにより、該プラントの運転状況
や不具合の進行状況に応じた対策をとることが可能にな
り、不具合への対応の即応性や汎用性がさらに向上す
る。
【0009】該表示手段へ送信する上記対策案を表示す
るための情報としては、少なくとも不具合が検出された
プラント構成機器を特定するための画像情報とその対策
内容や手順を示す文字情報とを含むのが好ましい。これ
により、誰もが不具合状態やその対策を視覚的に容易に
理解することができるようになり、不具合への対応の即
応性や汎用性がさらに向上する。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
は別のプラント操業管理システム(第2のプラント操業
管理システム)も提供している。このプラント操業管理
システムは、情報通信ネットワークを介して接続される
サーバとクライアントとからなるサーバ−クライアント
システムとして構成され、該クライアント側には、該プ
ラントを構成する一又は複数のプラント構成機器の稼動
状態を監視する監視手段と該プラント構成機器を操作す
る操作手段とを配置し、該サーバ側には、該監視手段か
ら該情報通信ネットワークを介して受信した監視情報に
基づき該プラントの操業を管理し、該情報通信ネットワ
ークを介して該操作手段に操作信号を送信する操業管理
手段を配置している。
【0011】そして、該操業管理手段には、不具合検出
手段,データベース,対策案選択手段及び操作制御手段
を備え、該プラントの運転条件と該監視手段から受信し
た上記各プラント構成機器の稼動状態に関する情報とに
基づき上記各プラント構成機器の不具合を検出し、不具
合が検出されたプラント構成機器の不具合内容に応じた
対策案を該データベースから選択して、選択した対策案
に応じた操作信号を該情報通信ネットワークを介して該
操作手段に送信するようにしている。これにより、該ク
ライアント側では、該操作手段の遠隔操作によって不具
合状態が自動的に修正されるようになり、該プラントの
不具合への対応の即応性や汎用性が向上する。また、不
具合とみなすレベルの設定により不具合を事前検知して
修復することも可能になる。なお、この場合、該操作手
段の遠隔操作のみによっては不十分な場合には、第1の
プラント操業管理システムと同様に、選択された対策案
に関する情報を表示手段に表示するようにしてもよい。
【0012】上記の第1,第2のプラント操業管理シス
テムにおいて、好ましくは、該プラントの運転条件に基
づき上記各プラント構成機器の基準稼動状態を算出し、
上記基準稼動状態と該監視手段から受信した上記各プラ
ント構成機器の稼動状態とを比較することによって上記
各プラント構成機器の不具合を検出する。特に、該プラ
ントが製紙プラントの場合には、該製紙プラントの運転
条件のうち抄速,ロール諸元値,フェルト諸元値等の特
定の振動発生条件に基づき上記各プラント構成機器の推
奨、規準或いは基準振動範囲を算出し、上記推奨、規準
或いは基準振動範囲と該監視手段から受信した上記各プ
ラント構成機器の振動状態とを比較することによって上
記各プラント構成機器の不具合を検出する。これによ
り、該製紙プラントにおいて特に課題となる、振動に関
する不具合への対応の即応性や汎用性がより向上する。
なお、該プラントの運転条件(振動発生条件も含む)に
ついても、好ましくは該監視手段から該情報通信ネット
ワークを介して受信するようにする。
【0013】該プラントが製紙プラントの場合、より好
ましくは、該クライアント側に配置された、または配置
される紙のバーコードピッチ,坪量変動,厚み変動,光
沢ムラ,表面粗さ等の紙品質を管理する品質管理手段か
ら該情報通信ネットワークを介して受信した上記紙品質
に関する情報を該プラントの運転条件や該監視手段から
受信した上記各プラント構成機器の稼動状態に関する情
報に加味することによって不具合のあるプラント構成機
器を特定するようにする。該プラント構成機器に不具合
(特に振動による不具合)が発生している場合には最終
製品である紙の品質に影響が及ぶので、このように製品
品質も不具合検出の判断材料に加えることでより正確に
不具合のあるプラント構成機器を特定することが可能に
なり、不具合への対応の即応性や汎用性がさらに向上
し、同時に製品である紙の品質も向上する。
【0014】また、本発明は、上記した第1,第2のプ
ラント操業管理システムを実現するためのサーバ(プラ
ント操業管理サーバ)もそれぞれ提供している。まず、
第1のプラント操業管理サーバは、遠隔地に配置された
プラントのクライアント端末に情報通信ネットワークを
介して接続されうるサーバであって、不具合検出手段,
データベース,対策案選択手段及び表示制御手段を備
え、該クライアント端末から該情報通信ネットワークを
介して受信した該プラントの運転条件と該プラントを構
成する一又は複数のプラント構成機器の稼動状態に関す
る情報とに基づき上記各プラント構成機器の不具合を検
出し、不具合が検出されたプラント構成機器の不具合内
容に応じた対策案を該データベースから選択し、選択し
た対策案を表示するための情報を該情報通信ネットワー
クを介して該クライアント端末に送信するようにしてい
る。
【0015】一方、第2のプラント操業管理サーバは、
遠隔地に配置されたプラントのクライアント端末に情報
通信ネットワークを介して接続されうるサーバであっ
て、不具合検出手段,データベース,対策案選択手段及
び操作制御手段を備え、該クライアント端末から該情報
通信ネットワークを介して受信した該プラントの運転条
件と該プラントを構成する一又は複数のプラント構成機
器の稼動状態に関する情報とに基づき上記各プラント構
成機器の不具合を検出し、不具合が検出されたプラント
構成機器の不具合内容に応じた対策案を該データベース
から選択して、選択した対策案に応じた該プラント構成
機器を操作するための操作信号を該情報通信ネットワー
クを介して該クライアント端末に送信するようにしてい
る。
【0016】上記の第1,第2のプラント操業管理サー
バにおいて、好ましくは、該プラントの運転条件に基づ
き上記各プラント構成機器の基準稼動状態を算出し、上
記基準稼動状態と該監視手段から受信した上記各プラン
ト構成機器の稼動状態とを比較することによって上記各
プラント構成機器の不具合を検出する。特に、該プラン
トが製紙プラントの場合には、該製紙プラントの運転条
件のうち抄速,ロール諸元値,フェルト諸元値等の特定
の振動発生条件に基づき上記各プラント構成機器の推
奨、規準或いは基準振動範囲を算出し、上記推奨、規準
或いは基準振動範囲と上記各プラント構成機器の振動状
態とを比較することによって上記各プラント構成機器の
不具合を検出する。より好ましくは、該クライアント端
末から該情報通信ネットワークを介して受信した紙のバ
ーコードピッチ,坪量変動,厚み変動,光沢ムラ,表面
粗さ等の紙品質に関する情報も加えて不具合のあるプラ
ント構成機器を特定するようにする。
【0017】さらに、本発明は、上記プラント操業管理
システム(第1,第2のプラント操業管理成システム)
を実現するための記録媒体も提供している。この記録媒
体は、HDD,FD,MD,CD−ROM或いはDVD
−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
り、コンピュータを上記したプラント操業管理サーバ
(第1,第2のプラント操業管理サーバ)として機能さ
せるためのプログラムを記録したことを特徴としてい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態
にかかるプラント操業管理システムの概要を示す図であ
る。本実施形態では、製紙プラントの操業管理システム
に本発明を適用している。また、ここでは、製紙機械メ
ーカ(サーバ)と製紙プラントを有する工場(クライア
ント)とを情報通信ネットワークを介して接続すること
によって、サーバ−クライアントシステムとしてプラン
ト操業管理システムを構成している。
【0019】まず、クライアントすなわち工場31内の
システム構成について説明すると、図1に示すように、
工場31内には製紙プラント1が配置されている。製紙
プラント1は、その上流側からフォーマ装置1A,プレ
ス装置1B,ドライヤ装置1C,1D,リール装置1E
等、複数の機器が連結されて構成され、複数の端末装置
3A〜3DをLAN7で接続した分散型の制御システム
3によって構成機器1A〜1E毎に制御されている。各
構成機器1A〜1Eには、稼動状態(例えば、振動,温
度,回転速度等)を検出するための1又は複数のセンサ
2A〜2E(図中では各1つのみ表示)が備えられてお
り、各センサ2A〜2Eの検出データは、対応する構成
機器1A〜1Eを制御している端末装置3A〜3Dに出
力される。
【0020】分散型制御システム3は、コンピュータ本
体4A,表示装置4B及び入力装置(キーボードやマウ
ス等)4Cから構成されたサーバコンピュータ4にLA
N7によって接続されている。そして、各センサ2A〜
2Eの検出データは分散型制御システム3を介してサー
バコンピュータ4に集められるようになっている。本実
施形態では、各センサ2A〜2E,分散型制御システム
3及びサーバコンピュータ4によって、本発明のプラン
ト操業管理システムにかかる監視手段が構成されてい
る。また、コンピュータ本体4Aと表示装置4Bとによ
り、本発明のプラント操業管理システムにかかる表示手
段が構成されている。
【0021】一方、サーバすなわち製紙機械メーカ30
側には、管理サーバ10が配置されている。管理サーバ
10は、簡単には一般的なコンピュータによって実現す
ることができ、判断論理ソフト(CD−ROM等)12
に記憶されたプログラムを読み込むことによって、本発
明にかかる操業管理手段として機能するようになってい
る。より詳しくは、この操業管理手段としての機能は、
判断論理ソフト12に記憶されたプログラムと、管理サ
ーバ10の構成部品であるCPU,RAM,ROM,ハ
ードディスク等の協働によって実現される。
【0022】サーバコンピュータ4,管理サーバ10に
は、それぞれ外部と交信するためのインタフェース5,
11が接続されている。そして、サーバコンピュータ4
と管理サーバ10とは、これらインタフェース5,11
を窓口として、情報通信ネットワーク8、具体的にはイ
ンターネットや衛星通信或いは公衆回線網等を介して製
紙プラント1の操業管理のための情報の送受信を行って
いる。
【0023】以上のシステム構成において、管理サーバ
10が本発明のプラント操業管理システムにかかる操業
管理手段として機能した場合の動作について、図2に示
すフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、
製紙プラント1において特に問題となり製品である紙の
品質にも影響を与える振動の不具合を検出し、その対策
案をクライアントに提示する場合の動作について説明す
る。
【0024】まず、ステップS10において、管理サー
バ10は、所定の周期ごとに或いはリアルタイムに、各
構成機器1A〜1Eの振動に関するデータをサーバコン
ピュータ4から情報通信ネットワーク8を介して受信す
る。振動に関するデータとは、例えば、振動の振幅,周
波数,位相,波形形状,レベル等の振動特性値である。
【0025】次に、ステップS20において、管理サー
バ10は、製紙プラント1の振動発生条件に関する諸元
値や、製品の品質に関するデータをサーバコンピュータ
4から情報通信ネットワーク8を介して受信する。振動
発生条件に関する諸元値とは、例えば抄速,ロール諸元
値,ロール温度,フレームの固有振動数,フェルト諸元
値,ロールの回転周波数等であり、製品の品質に関する
データとは、紙のバーコードピッチ,坪量変動,厚み変
動,光沢ムラ,表面粗さ等である。
【0026】振動発生条件に関する諸元値は、製紙プラ
ント1の仕様や運転条件が変更されない限り変わらない
固定値であるので、サーバコンピュータ4の記憶部(ハ
ードディスク等)に常に記憶されており、変更がある度
に更新されるようになっている。一方、製品品質に関す
るデータは、時々刻々と変動する変動値であり、図示し
ない品質管理装置からサーバコンピュータ4へ定期的に
或いは非定期的に送られてくるようになっている。な
お、このデータはオペレータが入力装置4Cを介して直
接サーバコンピュータ4に入力することも可能であり、
この場合はサーバコンピュータ4自体が本発明にかかる
品質管理手段に相当する。
【0027】ステップS30では、管理サーバ10は、
ステップS10及びステップS20で取得したデータの
分析を行い加振源の特定を行う。具体的には、ステップ
S20で取得した振動発生条件に関する諸元値から、各
構成機器1A〜1Eにおける適正な振動範囲(推奨、規
準或いは基準振動範囲)を算出し、ステップS10で取
得した各構成機器1A〜1Eの振動特性値と比較検討す
る。その際、例えば、ロール諸元値,フェルト諸元値か
らロールやフェルトの固有振動数を計算したり、各構成
機器1A〜1Eの振動周波数ごとのレベルを検討した
り、抄速変化時における振動振幅の変化を検討したり、
運転時間や表面ゴム温度と振動振幅との関係を検討した
りする。そして、これらの比較検討結果に基づき加振源
の絞り込み,推定,特定を行う。加振源の特定は、ま
ず、不具合振動状態にある構成機器1A〜1Eを特定
し、さらに必要な場合には、その構成機器における振動
発生個所の特定も行う。
【0028】図3は加振源の特定を行う際の判断基準を
示すマップの一例であるが、ここでは、ロール径と抄速
とをパラメータとして各ロールの運転状態が安定領域
(収束領域)にあるか不安定領域(発散領域)にあるか
をロールの表面ゴム(ここでは、ゴムA,B)の特性毎
に判定している。これにより複数のロールを備えた装置
の場合には、いずれのロール部分が加振源かを特定する
ことも可能になる。管理サーバ10は、このような判断
基準プログラムを必要に応じて加振源の特定に適用して
いる。
【0029】また、管理サーバ10は、ステップS20
で取得した製品品質に関するデータも必要に応じて加振
源の特定に適用する。上述したように構成機器1A〜1
Eの不具合振動は製品の品質に影響を与えるため、逆
に、出来上がった製品或いは抄紙ライン上の半製品の品
質から、どの構成機器1A〜1Eのどの部分で不具合の
原因となる振動が生じているか特定することができるか
らである。例えば、紙のバーコード(筋模様)や坪量の
変動は特定の構成機器における振動により発生すること
があり、さらにそのバーコードピッチや坪量変動の周波
数は振動の周波数に関連するので、そのような周波数で
振動している部分を特定することにより、加振源を特定
することができる。
【0030】バーコードや坪量変動から加振源を特定す
る方法について具体的に説明すると、まず、バーコード
や坪量変動のピッチP(mm)をデータとして得る。また、
このときの製紙機械抄速V(m/min)もデータとして得
る。これらのデータから変動周波数f(Hz)は下記の数式
(数1)で表される。
【0031】
【数1】f=(1000V/60)/P この変動周波数fを、各ロールの回転周波数や振動周波
数と比較することによって、加振源が定められる。この
ようにステップS30では、管理サーバ10の構成部品
であるCPU,RAM,ROM,ハードディスク等と判
断論理ソフト12に記憶されたプログラムとが協働し
て、本発明にかかる不具合検出手段として機能してい
る。
【0032】次に、ステップS40では、管理サーバ1
0は、ステップS30で特定した加振源の不具合内容に
応じた対策案をデータベースから選択する。対策案に関
するデータは予め判断論理ソフト12に記憶されてお
り、判断論理ソフト12を管理サーバ10へ読み込むこ
とによってハードディスク内の記憶領域にデータベース
が構築されるようになっている。また、対策案として
は、応急対策案と恒久対策案とが構成機器1A〜1E毎
に容易されている。応急対策案は臨時の応急処置的な対
策案であり、恒久対策案は応急対策後に製紙機械メーカ
30によって行われる補修や修理等のより大掛かりな対
策案である。管理サーバ10は、加振源の不具合内容に
応じて応急対策案と恒久対策案の何れか或いは双方を選
択する。このようにステップS40では、管理サーバ1
0の構成部品であるCPU,RAM,ROM,ハードデ
ィスク等と判断論理ソフト12に記憶されたプログラム
とが協働して、本発明にかかる対策案選択手段として機
能している。
【0033】そして、ステップS50では、管理サーバ
10は、ステップS40で選択した対策案を表示するた
めの情報(例えば対策案をHTML形式で表したデー
タ)を情報通信ネットワーク8を介してサーバコンピュ
ータ4に送信する。すなわち、ステップS50では、管
理サーバ10の構成部品であるCPU,RAM,RO
M,ハードディスク等と判断論理ソフト12に記憶され
たプログラムとが協働して、本発明にかかる表示制御手
段として機能している。
【0034】管理サーバ10から対策案を表示するため
の情報を受信したサーバコンピュータ4では、受信した
情報に基づいて表示装置4Bに対策案を表示する。ここ
で、管理サーバ10からサーバコンピュータ4に送信さ
れる情報としては、分析結果に関する情報,対策内容に
関する情報,及び対策手順に関する情報である。これら
の情報を表示装置4Bで表示した場合の例が図4〜図6
である。
【0035】まず、図4は、分析結果を表示したときの
表示装置4Bの表示画面20を示したものである。この
表示画面20中には、不具合検出の対象である振動現象
について、振動の傾向や対策適用規準と現状の対比を示
すグラフ20A,振動の性状や特徴を表すグラフ(ここ
ではキャンベル線図を示している)20B,及び問題点
を説明した説明欄20Cが一緒に表示されている。ま
た、問題点の説明欄20Cにおいては、振動性状が文字
で表示されるとともに、対策案も応急対策と恒久対策に
分類して表示されている。
【0036】図5は、対策内容を表示したときの表示装
置4Bの表示画面21を示したものである。この表示画
面21中には、不具合振動が発生した構成機器(ここで
は、ロール)を特定する画像(写真或いは絵)21A
に、対策内容を表すメッセージ文21B〜21Fが併せ
て表示されている。これらのメッセージ文21B〜21
Fは、「どこをどうする」を具体的且つ明確に表示して
おり、それぞれ画像21A中の対策個所に対応して配置
されている。
【0037】また、図6は、対策手順を表示したときの
表示装置4Bの表示画面22を示したものである。この
表示画面22は、表示画面21中の各メッセージ文21
B〜21Fに対応しており、表示画面21中でメッセー
ジ文21B〜21Fをクリックすることにより対応する
内容の表示画面22が現れるようになっている。ここで
は、加振源をより細かく特定した画像(写真或いは絵)
22A,22Bと作業手順を説明した説明欄22Cとが
同一表示画面22中に併せて表示されている。作業手順
の説明欄22Cには、作業手順に加えて作業前の安全手
順も表示されている。
【0038】以上のように、本実施形態のプラント操業
管理システムでは、管理サーバ10がサーバコンピュー
タ4から送信されるデータを分析して製紙プラント1の
各構成機器1A〜1Eの不具合を検出し、不具合が検出
されたときにはその不具合源を特定して、その原因や対
策案を表示装置4Bに表示する。つまり、本システムに
よれば、製紙プラント1に何らかの不具合が発生したと
きには、不具合原因やその対策案が、速やかに且つ判り
易く提示される。したがって、工場31側では提示され
た内容にしたがって対策を実施すればよく、不具合への
対応の即応性が向上するとともに汎用性も向上する。そ
して、このように不具合への対応の即応性や汎用性が向
上することで、不良製品の生産に伴う損失額を低減する
ことが可能になる。
【0039】また、本システムによれば、表示装置4B
には不具合内容に応じて応急対策案と恒久対策案の何れ
か或いは双方が提示されるので、工場31側では製紙プ
ラント1の運転状況や不具合の進行状況に応じた対策を
とることが可能になる。また、表示装置4Bの表示形式
は、不具合が検出された構成機器を特定するための画像
情報とその対策内容や手順を示す文字情報との併用であ
るので、誰もが不具合状態やその対策を視覚的に容易に
理解することができる。
【0040】そして、このように不具合の原因と対策内
容及び対策手順が判りやすく提示されることで、工場3
1側の機械担当者に操業条件や不具合に関する教育が施
され、機械担当者の問題把握と理解が促進されることに
なり、不具合の再発防止につながる。なお、この場合、
専用の判断論理ソフト12とは別に、専用の教育・解説
ソフトを用いて機械担当者への教育及び解説を行うこと
も可能である。
【0041】さらに、本システムによれば、製紙プラン
ト1に特有の現象である、紙のバーコードピッチ,坪量
変動,厚み変動,光沢ムラ,表面粗さ等の製品品質(紙
品質)やフェルトの振動等を不具合源の特定に用いてい
るので、製品品質に影響を与える不具合源(特に加振
源)を正確に特定して、その対策案を提示することによ
って、製品品質の向上を図ることができる。
【0042】また、本システムは、不具合とみなすレベ
ルの設定により、不具合を事前検知して提示することも
できる。このように本システムを不具合の事前検知にも
使用することで、安定操業時間の延長が可能になり、従
来発生していた、突発の不具合による利益損失を回避す
ることができるようになる。なお、本実施形態では、サ
ーバコンピュータ4の表示装置4Bを介して対策案等を
表示しているが、工場31内の適宜の場所に端末(ノー
トパソコン等)を設置しておき、この端末とサーバコン
ピュータ4とをLAN7で接続して端末の表示画面に対
策案等を表示することも可能である。この場合、端末は
複数設置してもよい。
【0043】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態も第1実施形態と同様に製紙プラント
の操業管理システムに本発明を適用したものであり、基
本的なシステム構成は第1実施形態と同様である。相違
点は、第1実施形態では、特定した不具合原因や不具合
内容に応じた対策案を画面に表示していたのに対して、
本実施形態では、選択した対策案に応じて製紙プラント
の構成機器を遠隔操作し、不具合を自動修正するように
したことにある。
【0044】ここで、図7は本発明の第2実施形態にか
かるプラント操業管理システムの概要を示す図である。
図7中、第1実施形態と同一の部位については同一の符
号を付して示している。図7に示すように、本実施形態
では、サーバコンピュータ4にLAN7を介してパソコ
ン等の制御端末装置(操作手段)15が接続されてい
る。この制御端末装置15は、製紙プラント1の構成機
器1A〜1E(図1参照)毎に1又は複数備えられてお
り、各構成機器1A〜1Eに備えられる操作要素(例え
ばアクチュエータ,バルブ,ロボット等)を独立して制
御できるようになっている。図7中には、プレス装置1
Bにおいて上下ロール16,16間のニップ圧を調整す
るアクチュエータ17を制御する場合について示してい
る。
【0045】以下、本実施形態のプラント操業管理シス
テムの動作について、図7を用いて説明する。なお、こ
こでは、プレス装置1Bにおける不具合を検出し、その
不具合対策としてアクチュエータ17を遠隔操作する場
合の動作について説明する。また、第1実施形態と同様
の動作についての説明は極力省略して、本実施形態特有
の動作について重点的に説明する。
【0046】プレス装置1Bにおいて不具合が生じた場
合、そのデータは、サーバコンピュータ4から情報通信
ネットワーク8を介して管理サーバ10に送信される。
また。管理サーバ10には、製紙プラント1の運転条件
に関する諸元値や、製品の品質に関するデータもサーバ
コンピュータ4から送信される。管理サーバ10は、受
信したこれらのデータの分析を行い不具合源の特定を行
う。ここでは、例えば、プレス装置1Bの上下ロール1
6,16間のニップ圧が正常範囲でないと判定されるこ
とにより、プレス装置1Bが不具合源と特定される。特
にこの場合、上下ロール16,16間のニップ圧に不具
合がある場合には紙の品質に影響がおよぶので、製品品
質に関するデータを参酌することによって、不具合源が
プレス装置1Bの上下ロール16,16間であることが
速やかに特定される。こうして不具合源が特定される
と、管理サーバ10は、不具合内容に応じた対策案をデ
ータベースから選択し、選択した対策案に応じた操作信
号、ここではアクチュエータ17を操作するための操作
信号をサーバコンピュータ4に送信する。このように、
本実施形態では、管理サーバ10の構成部品であるCP
U,RAM,ROM,ハードディスク等と判断論理ソフ
ト12に記憶されたプログラムとが協働して、本発明に
かかる操作制御手段として機能している。
【0047】管理サーバ10から操作信号を受信したサ
ーバコンピュータ4は、受信した操作信号を該当する制
御端末装置15にLAN7経由で送信する。制御端末装
置15は、受信した操作信号に応じてアクチュエータ1
7を操作する。これにより、上下ロール16,16間の
ニップ圧が増減し、紙の含有成分量が変化して、紙の剛
性や強度等の製品品質が変わり不具合の解消が図られ
る。
【0048】また、上下ロール16,16間のニップ圧
を検出する圧力センサ18が備えられている場合には、
制御端末装置15はそのセンサ出力をサーバコンピュー
タ4へ送信し、さらにサーバコンピュータ4は受信した
センサ出力を情報通信ネットワーク8を介して管理サー
バ11へ送信する。管理サーバ11では、受信したセン
サ出力に基づくフィードバック制御によってニップ圧が
目標範囲に入るまでアクチュエータ17の遠隔操作を行
う。なお、制御端末装置15は、図1で示した分散型制
御システム3の端末装置3A〜3Dと兼用してもよい。
【0049】以上のように、本実施形態のプラント操業
管理システムでは、管理サーバ10がサーバコンピュー
タ4から送信されるデータを分析して製紙プラント1の
各構成機器1A〜1Eの不具合を検出し、検出した不具
合に応じた対策案を選択して、選択した対策案に応じた
操作信号を制御端末装置15に入力する。したがって、
本システムによれば、製紙プラント1に何らかの不具合
が発生したときには、管理サーバ10による構成機器1
A〜1Eの遠隔操作によって不具合が自動修正されるの
で、不具合への対応の即応性が向上するとともに汎用性
も向上する。このように不具合への対応の即応性や汎用
性が向上することで、第1実施形態と同様に不良製品の
生産に伴う損失額を低減することが可能になる。また、
このように遠隔判断,遠隔操作によって不具合が解消さ
れることにより、設備の保守にかける人員数を削減する
ことも可能になる。
【0050】また、本システムは、不具合とみなすレベ
ルの設定により、不具合を事前検知して不具合が大きく
ならないうちに自動修正することもできる。このように
本システムを不具合の事前検知にも使用することで、安
定操業時間の延長が可能になり、従来発生していた、突
発の不具合による利益損失を回避することができるよう
になる。
【0051】以上、本発明について2つの実施形態を説
明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。例えば、第1実施形態のシステ
ムと第2実施形態のシステムとを融合したシステムを構
成することも可能である。すなわち、遠隔操作が可能で
あり且つ遠隔操作で十分な場合については、第2実施形
態の技術によって対策案に応じた遠隔操作を行い、遠隔
操作が不可能であったり或いは遠隔操作によって不十分
であったりするような場合には、第1実施形態の技術に
よって対策案を表示装置に表示する。このように対策案
の提示と遠隔操作による自動修正とを併用することによ
って、不具合への対応の即応性や汎用性がさらに向上す
る。
【0052】また、本発明は、製紙プラントのみならず
他のプラントにも適用できることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のプラント
操業管理システム(第1のプラント操業管理システム)
およびプラント操業管理サーバ(第1のプラント操業管
理サーバ)によれば、クライアント側では、プラントに
不具合が生じた場合でもそれに対する対策案が速やかに
提示されるので、プラントの不具合への対応の即応性や
汎用性が向上するという効果がある。また、不具合とみ
なすレベルの設定により不具合の事前検知も可能になる
という効果がある。
【0054】特に、不具合内容に応じて応急的対策案と
恒久的対策案の何れか或いは双方を選択して表示手段に
表示することにより、プラントの運転状況や不具合の進
行状況に応じた対策をとることが可能になり、不具合へ
の対応の即応性や汎用性がさらに向上するという効果が
ある。また、不具合が検出されたプラント構成機器を特
定するための画像情報とその対策内容や手順を示す文字
情報とを対策案の表示情報に含むことにより、誰もが不
具合状態やその対策を視覚的に容易に理解することがで
きるようになり、不具合への対応の即応性や汎用性がさ
らに向上するという効果がある。
【0055】また、本発明の別のプラント操業管理シス
テム(第2のプラント操業管理システム)およびプラン
ト操業管理サーバ(第2のプラント操業管理サーバ)に
よれば、クライアント側では、サーバ側による操作手段
の遠隔操作によって不具合状態が自動的に修正されるの
で、プラントの不具合への対応の即応性や汎用性が向上
するという効果がある。また、不具合とみなすレベルの
設定により不具合の事前検知も可能になるという効果が
ある。
【0056】さらに、本発明の第1,第2のプラント操
業管理システム及び第1,第2のプラント操業管理サー
バにおいて、プラントの運転条件に基づき各プラント構
成機器の基準稼動状態を算出し、算出した基準稼動状態
と各プラント構成機器の稼動状態とを比較することによ
って各プラント構成機器の不具合を検出することによ
り、不具合のある構成機器を正確に検出することができ
るという効果がある。
【0057】特にプラントが製紙プラントの場合、上記
の基準稼動状態として製紙プラントの運転条件のうち抄
速,ロール諸元値,フェルト諸元値等の特定の振動発生
条件に基づき各プラント構成機器の推奨、規準或いは基
準振動範囲と稼働時の振動状況比較を行うことにより、
製紙プラントにおいて課題となる、振動に関する不具合
への対応の即応性や汎用性がより向上するという効果が
ある。
【0058】また、プラントが製紙プラントの場合、プ
ラントの運転条件や各プラント構成機器の稼動状態に関
する情報に加えて、紙のバーコードピッチ,坪量変動,
厚み変動,光沢ムラ,表面粗さ等の紙品質に関する情報
を不具合の検出に用いることにより、より正確に不具合
のあるプラント構成機器を特定することが可能になり、
不具合への対応の即応性や汎用性がさらに向上し、同時
に製品である紙の品質も向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるプラント操業管
理システムの概要を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる管理サーバの動
作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる加振源の特定を
行う際の判断基準を示すマップの一例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる表示装置の表示
画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる表示装置の表示
画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる表示装置の表示
画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるプラント操業管
理システムの概要を示す図である。
【図8】製紙プラントにおける従来の不具合対応方法を
示す概念図である。
【符号の説明】
1 製紙プラント 1A〜1E 構成機器 2A〜2E センサ 3 分散型制御システム 3A〜3D 端末装置 4 サーバコンピュータ 4A コンピュータ本体 4B 表示装置 4C 入力装置 5,11 インタフェース 7 LAN 8 情報通信ネットワーク 10 管理サーバ 12 判断論理ソフト 15 制御端末装置 16 ロール 17 アクチュエータ 18 圧力センサ 20〜22 表示画面 30 工場 31 製紙機械メーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣岡 秀樹 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 岩田 弘 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 奥原 秀雄 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 4L055 DA03 DA09 DA13 DA25 DA29 FA23 FA30 5H223 AA01 BB01 CC01 DD05 DD07 DD09 EE06 EE08 EE11 EE30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報通信ネットワークを介して接続され
    るサーバとクライアントとからなるサーバ−クライアン
    トシステムとして構成され、遠隔地に配置されたプラン
    トの操業を管理するプラント操業管理システムであっ
    て、 該クライアント側に配置され該プラントを構成する一又
    は複数のプラント構成機器の稼動状態を監視する監視手
    段と、 該サーバ側に配置され該監視手段から該情報通信ネット
    ワークを介して受信した監視情報に基づき該プラントの
    操業を管理する操業管理手段と、 該クライアント側に配置され該操業管理手段から該情報
    通信ネットワークを介して受信した情報を表示する表示
    手段とを備え、 該操業管理手段は、該プラントの運転条件と該監視手段
    から受信した上記各プラント構成機器の稼動状態に関す
    る情報とに基づき上記各プラント構成機器の不具合を検
    出する不具合検出手段と、上記各プラント構成機器の各
    不具合内容に対応する対策案を記憶したデータベース
    と、該不具合検出手段により不具合が検出されたプラン
    ト構成機器の不具合内容に応じた対策案を該データベー
    スから選択する対策案選択手段と、該対策案選択手段で
    選択された対策案を表示するための情報を該情報通信ネ
    ットワークを介して該表示手段に送信する表示制御手段
    とを備えたことを特徴とする、プラント操業管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記対策案として応急的な対策案と恒久
    的な対策案とが該データベースに記憶され、該対策案選
    択手段は、不具合内容に応じて上記応急的対策案と上記
    恒久的対策案の何れか或いは双方を選択することを特徴
    とする、請求項1記載のプラント操業管理システム。
  3. 【請求項3】 該表示制御手段は、少なくとも不具合が
    検出されたプラント構成機器を特定するための画像情報
    とその対策内容や手順を示す文字情報とを上記対策案を
    表示するための情報として該表示手段へ送信することを
    特徴とする、請求項1記載のプラント操業管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 情報通信ネットワークを介して接続され
    るサーバとクライアントとからなるサーバ−クライアン
    トシステムとして構成され、遠隔地に配置されたプラン
    トの操業を管理するシステムであって、 該クライアント側に配置され該プラントを構成する一又
    は複数のプラント構成機器の稼動状態を監視する監視手
    段と、 該サーバ側に配置され該監視手段から該情報通信ネット
    ワークを介して受信した監視情報に基づき該プラントの
    操業を管理する操業管理手段と、 該クライアント側に配置され該操業管理手段から該情報
    通信ネットワークを介して受信した操作信号に基づき該
    プラント構成機器を操作する操作手段とを備え、 該操業管理手段は、該プラントの運転条件と該監視手段
    から受信した上記各プラント構成機器の稼動状態に関す
    る情報とに基づき上記各プラント構成機器の不具合を検
    出する不具合検出手段と、上記各プラント構成機器の各
    不具合内容に対応する対策案を記憶したデータベース
    と、該不具合検出手段により不具合が検出されたプラン
    ト構成機器の不具合内容に応じた対策案を該データベー
    スから選択する対策案選択手段と、該対策案選択手段で
    選択された対策案に応じた操作信号を該情報通信ネット
    ワークを介して該操作手段に送信する操作制御手段とを
    備えたことを特徴とする、プラント操業管理システム。
  5. 【請求項5】 該不具合検出手段は、該プラントの運転
    条件に基づき上記各プラント構成機器の基準稼動状態を
    算出し、上記基準稼動状態と該監視手段から受信した上
    記各プラント構成機器の稼動状態とを比較することによ
    って上記各プラント構成機器の不具合を検出することを
    特徴とする、請求項1〜4の何れかの項に記載のプラン
    ト操業管理システム。
  6. 【請求項6】 該プラントが製紙プラントであり、 該不具合検出手段は、該製紙プラントの運転条件のうち
    の特定の振動発生条件に基づき上記各プラント構成機器
    の推奨、規準或いは基準振動範囲を算出し、上記推奨、
    規準或いは基準振動範囲と該監視手段から受信した上記
    各プラント構成機器の振動状態とを比較することによっ
    て上記各プラント構成機器の不具合を検出することを特
    徴とする、請求項5記載のプラント操業管理システム。
  7. 【請求項7】 該プラントが製紙プラントであり、 該クライアント側に配置され該製紙プラントで製造され
    る紙の品質を管理する品質管理手段を備え、 該不具合検出手段は、該品質管理手段から該情報通信ネ
    ットワークを介して受信した上記紙品質に関する情報も
    用いて不具合のあるプラント構成機器を特定することを
    特徴とする、請求項5又は6記載のプラント操業管理シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 遠隔地に配置されたプラントのクライア
    ント端末に情報通信ネットワークを介して接続されうる
    サーバであって、 該クライアント端末から該情報通信ネットワークを介し
    て受信した該プラントの運転条件と該プラントを構成す
    る一又は複数のプラント構成機器の稼動状態に関する情
    報とに基づき上記各プラント構成機器の不具合を検出す
    る不具合検出手段と、 上記各プラント構成機器の各不具合内容に対応する対策
    案を記憶したデータベースと、 該不具合検出手段により不具合が検出されたプラント構
    成機器の不具合内容に応じた対策案を該データベースか
    ら選択する対策案選択手段と、 選択された対策案を表示するための情報を該情報通信ネ
    ットワークを介して該クライアント端末に送信する表示
    制御手段とを備えたことを特徴とする、プラント操業管
    理サーバ。
  9. 【請求項9】 遠隔地に配置されたプラントのクライア
    ント端末に情報通信ネットワークを介して接続されうる
    サーバであって、 該クライアント端末から該情報通信ネットワークを介し
    て受信した該プラントの運転条件と該プラントを構成す
    る一又は複数のプラント構成機器の稼動状態に関する情
    報とに基づき上記各プラント構成機器の不具合を検出す
    る不具合検出手段と、 上記各プラント構成機器の各不具合内容に対応する対策
    案を記憶したデータベースと、 該不具合検出手段により不具合が検出されたプラント構
    成機器の不具合内容に応じた対策案を該データベースか
    ら選択する対策案選択手段と、 選択された対策案に応じた該プラント構成機器を操作す
    るための操作信号を該情報通信ネットワークを介して該
    クライアント端末に送信する操作制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする、プラント操業管理サーバ。
  10. 【請求項10】 該不具合検出手段は、該プラントの運
    転条件に基づき上記各プラント構成機器の基準稼動状態
    を算出し、上記基準稼動状態と該クライアント端末から
    受信した上記各プラント構成機器の稼動状態とを比較す
    ることによって上記各プラント構成機器の不具合を検出
    することを特徴とする、請求項8又は9記載のプラント
    操業管理サーバ。
  11. 【請求項11】 該プラントが製紙プラントであり、 該不具合検出手段は、該製紙プラントの運転条件のうち
    の特定の振動発生条件に基づき上記各プラント構成機器
    の推奨、規準或いは基準振動範囲を算出し、上記推奨、
    規準或いは基準振動範囲と該クライアント端末から受信
    した上記各プラント構成機器の振動状態とを比較するこ
    とによって上記各プラント構成機器の不具合を検出する
    ことを特徴とする、請求項10記載のプラント操業管理
    サーバ。
  12. 【請求項12】 該プラントが製紙プラントであり、 該不具合検出手段は、該クライアント端末から該情報通
    信ネットワークを介して受信した紙品質に関する情報も
    用いて不具合のあるプラント構成機器を特定することを
    特徴とする、請求項10又は11記載のプラント操業管
    理サーバ。
  13. 【請求項13】 コンピュータを請求項8〜12の何れ
    かの項に記載のプラント操業管理サーバとして機能させ
    るためのプログラムを記録したことを特徴とする、コン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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