JP2002276680A - 転がり支持装置 - Google Patents

転がり支持装置

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JP2002276680A
JP2002276680A JP2001080384A JP2001080384A JP2002276680A JP 2002276680 A JP2002276680 A JP 2002276680A JP 2001080384 A JP2001080384 A JP 2001080384A JP 2001080384 A JP2001080384 A JP 2001080384A JP 2002276680 A JP2002276680 A JP 2002276680A
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JP
Japan
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shaft
housing
support device
rolling support
press
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JP2001080384A
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English (en)
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Susumu Tanaka
進 田中
Hiromitsu Muraki
宏光 村木
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転がり支持装置の情報機器への組付け及び当該
転がり支持装置自体の組み立て等の容易化を図ることが
可能な転がり支持装置を提供する。 【解決手段】軸4の外側面4aとハウジング3の内側面
3aとの間に1又は2以上の転がり軸受が介装されて、
相対的にハウジング3に対し軸4が回転自在に支持され
る転がり支持装置である。上記ハウジング3及び軸4の
少なくとも一方は、オーステナイト系快削ステンレス鋼
からなり、且つ、その表面層に、実質、炭化物を有しな
いHv400以上の硬度を有する浸炭硬化層が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
ドライブ装置等の情報機器で使用される転がり支持装置
に係り、特にトルク変動を抑制し、高精度の動作を確保
することが要求されるスイングアーム用として好適な転
がり支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスイングアーム用の転がり支持装
置は、例えば、ハウジングの内側面と軸の外側面との間
に2個の玉軸受が介挿されることで、相対的にハウジン
グに対し軸が回転自在に支持される。そして、転がり支
持装置は情報機器本体にネジで組み付けられ、かつ上記
軸又はハウジングに対しスイングアームが取り付けられ
る。
【0003】上記各玉軸受内には潤滑剤としてグリース
が封入されている。その各玉軸受は、上記ハウジングの
内側面と軸の外側面との間に軽圧入して予圧をかけた状
態で、接着剤で固定されているのが一般的である。ま
た、玉軸受の玉及び内外輪の材質には、静粛性、耐摩耗
性等の良好な、軸受鋼またはマルテンサイト系ステンレ
ス鋼が用いられる。
【0004】また、軸とハウジングの材質には、被削性
の良好なフェライト系またはオーステナイト系の快削ス
テンレス鋼が用いられる。ここで、近年、磁気ディスク
装置は、小型・軽量化し、ますます高密度化が要求され
てきている。このため、従来に比べ磁気ヘッドと磁気デ
ィスクとのスペーシングが小さくなり、ディスクに信号
を記録するトラックの幅がますます小さくなってきてい
る。そのような状況にあって、信号を記録再生するヘッ
ドを搭載したスイングアームには、今まで以上に目標ト
ラックヘのアクセスの高速度化と位置決め性能の高精度
化が要求されている。
【0005】すなわち、スイングアームを支持する転が
り支持装置に対して、低消費電力化の要求による低トル
ク化に加えて、トルクスパイク(急激なトルク変動)が
生じないことや高いラジアル剛性等が求められるように
なってきた。しかし、上述のような従来の転がり支持装
置おいては、軸受作動の初期の段階におけるグリースの
飛散や蒸発も多く、また、当該グリースは軸受の作動に
よって経時的に劣化し易いため、大きなトルク変動を生
じる場合がある。また、転がり軸受のハウジング及び軸
への固定が接着方式であるので、軸受の予圧管理が難し
い。適正な予圧が得られない場合には装置の剛性が低下
することになり、スイングアームの動作の高速化、目標
トラツクヘの位置決め性能の高精度化が図り難いという
問題がある。
【0006】また、上記転がり軸受に封入されているグ
リースや転がり軸受の固定の際に使用される接着剤によ
るアウトガスが、磁気ディスクの表面に付着するおそれ
もある。このような問題点に対処すべく、従来、特開平
11−190353号公報に記載される技術が提示され
ている。この技術は、転がり軸受の潤滑剤として、グリ
ースに比べて油膜の形成が容易で、かつ酸化安定性の良
い潤滑油を使用して、当該潤滑油を必要量だけ軸受内部
に注入すると共に、接着剤を使用することなく、圧入方
式により適正な与圧を与えつつ転がり軸受をハウジング
と軸との間に固定したものである。この圧入方式により
組み立てられた転がり支持装置の場合には、磁気ディス
クヘ与えるアウトガス(接着剤等から出るガス)の影響
を無視できる。さらに軸受に付与される与圧が接着方式
の場合に比べて精密に管理できるため、より剛性が高く
品質に優れた転がり支持装置とすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記圧入方式
の場合、圧入時のしめ代が小さすぎると、軸の一端部に
取り付けられたスイングアームが作動する際に、転がり
軸受が所定位置からずれる可能性がある。一方、しめ代
が大きすぎると、軸とハウジングの軸受を挟む力が強く
なって転がり軸受の外輪及び内輪が変形する結果、トル
ク変動により円滑に作動しなくなるおそれがある。
【0008】そのため、圧入時のしめ代(嵌合代)を、
適正な値となるように管理する必要があるが、上記従来
の転がり支持装置では、軸やハウジングとして軟質なオ
ーステナイト系ステンレス鋼またはフェライト系ステン
レス鋼を用いているため、圧入時にかじり等が発生しや
すいという課題があった。さらに、圧入方式に限らず接
着方式の場合であっても、転がり支持装置をハードディ
スクドライブ装置などの情報機器に組み付けるとき、軸
端のねじ部が高速でねじ込まれる際に、焼付きや変形が
生じる場合がある等、組立て上の課題もあった。
【0009】ここで、上記転がり支持装置で使用される
ハウジングや軸は、特に量産性が求められる部品である
が、高い被削性が求められるのに加え、耐食性も必要と
される。このため、上述のように、一般に、オーステナ
イト系ステンレス鋼であればSUS303系、フェライ
ト系ステンレス鋼であればSUS430F系の快削ステ
ンレス鋼が使用される。
【0010】しかし、これらのステンレス鋼は非常に軟
質なものであって、上述の課題を有している。一方、こ
れらの部品を、マルテンサイト系の快削ステンレス鋼、
例えば、SUS420F等にすれば、その表面硬さが大
きくなるため、焼付きやかじり等に対して有利である
が、焼入れ時の歪が大きく、その後に仕上げ加工が必要
となってコストアップは避けられない。また、耐食性の
観点からも、前述のオーステナイト系やフェライト系よ
りも耐食性が低下する。
【0011】本発明は、上述のような問題点に着目して
なされたもので、軸やハウジングの量産性などを確保し
つつ、転がり支持装置の情報機器への組付け及び当該転
がり支持装置自体の組み立て等の容易化を図ることが可
能な転がり支持装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、軸の外側
面とハウジングの内側面との間に1又は2以上の転がり
軸受が介装されて、相対的にハウジングに対し軸が回転
自在に支持される転がり支持装置において、上記ハウジ
ング及び軸の少なくとも一方は、オーステナイト系快削
ステンレス鋼からなり、且つ、その表面層に、実質、炭
化物を有しないHv400以上の硬度を有する浸炭硬化
層が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】ここで、上記「実質、炭化物を有しない」
とは、明らかに浸炭処理で生成したと考えられる炭化物
が光学顕微鏡で観察できない程度の状態をいう。なお、
溶体化処理がなされている場合であっても、微量の炭化
物がもともと含まれていることがある。このような浸炭
処理前に微量に残存している炭化物を除いて、上述のよ
うに、明らかに浸炭処理で生成したと考えられる炭化物
が光学顕微鏡で観察できない程度のものであれば、本発
明でいう「実質、炭化物を有しない」状態である。
【0014】次に、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載した構成に対し、上記浸炭硬化層は、表面層に
対し、フッ化膜を形成した後に、400℃以上600℃
以下で浸炭処理を施すことで形成されたものであること
を特徴とするものである。本願発明者らは、被削性、耐
食性に優れる上述のステンレス鋼を比較的歪を伴わない
表面硬化処理を施すことにより、上述の課題を解決でき
ないか鋭意検討した。
【0015】表面硬化処理方法であって、比較的歪が小
さいものとして、400〜600℃程度で実施される窒
化処理や軟窒化処理等があり、これらの表面硬化処理は
自動車や機械構造部品の歯車等に好適に使用されてい
る。前述のステンレス鋼の表面に窒化処理した場合に
は、その表面硬さはHv1000以上となって焼付きや
かじり等において格段の効果を発揮できるものと考えら
れる。
【0016】しかし、情報機器用の転がり支持装置用部
品において求められる精度は、極めて高いものである。
窒化処理の場合には、焼入れの場合と異なり変形は極め
て小さいが、窒化層形成に見合った膨張を起こすため、
例えば上述のしめ代を適正値に設定することが非常に困
難となることが分かった。その理由としては、窒化処理
の場合、母材とは結晶構造の異なる窒素化合物が表面に
生成するためと考えられるが、しめ代を管理するために
は、窒化処理後に再度仕上げ加工を行なう必要が生じ、
大幅なコストアップは避けられない。
【0017】そこで、本願発明者らは、上述の窒化処理
と同様、400〜600℃程度の低温で浸炭処理を行な
うことを試みた。その結果、オーステナイト系ステンレ
ス鋼を母材とした場合にあっては、実質、炭化物の存在
しない浸炭硬化層が形成されるため、その寸法変化は無
視できるほど小さく、さらにその表面硬度がHv400
以上に高められることにより、焼き付きやかじり等に対
して格段の効果のあることがわかった。
【0018】本発明は、上述のような検討に基づいてな
されたものである。「作用」すなわち、低温の浸炭処理
で形成される浸炭硬化層は、炭素がオーステナイトの面
心立方構造の空隙に侵入して格子歪により硬化するもの
であるため、結晶構造の変化は伴わず、実質、寸法変化
がほぼ無視できる程度に抑えられる。したがって、その
後の追加工の必要性もなくコスト面でも有利である。
【0019】また、硬度をHv400以上と規定してい
るのは、後述のように、Hv400以上の場合に、軸及
びハウジングへの軸受を圧入する際の圧入力が安定し、
且つ、当該転がり支持装置を情報機器にねじで固定する
際の締付けトルクの上昇が小さく抑えらることから、H
v400以上と規定している(図7,図8参照)。ま
た、上限は特に限定されないが、Hv900を越える硬
さは浸炭処理で得にくいため、加工上の観点からは、H
v900が上限と考えられる。
【0020】また、本願発明にあっては、浸炭処理の際
にCr炭化物の析出を伴わない、つまり、実質、炭化物
を合有しない浸炭硬化層であるので、耐食性が低下しな
い。また、オーステナイト系ステンレス鋼は表面にCr
酸化被膜(不動態被膜)を有しているため、難浸炭性で
あり、その表面層を浸炭あるいは窒化することは容易で
はないが、請求項2に記載の発明にあっては、浸炭処理
の前処理としてフッ化処理を行なうことで、その表面層
にいったん活性なフッ化物膜が生成され、その表面層に
低温による浸炭処理によって、硬質な浸炭層を形成させ
ることが容易となる。
【0021】ここで、加熱温度が600℃を越えると、
浸炭処理の際にCr炭化物の析出が起こるため、浸炭処
理の際の温度の上限を600℃としている。好ましく
は、540℃以下、より好ましくは520℃以下であ
る。この540℃以下にすることで、より安定してCr
炭化物の析出が抑制される。また、浸炭処理の際の温度
を400℃以上とすることで、浸炭硬化層の硬度がHv
400以上となるので、下限値を400℃と規定してい
る。浸炭の加熱保持時間などを考慮すると、好ましく
は、460℃である。
【0022】ここで、Cr酸化被膜(不動態被膜)を有
するオーステナイト系ステンレス鋼の表面に対する表面
改質方法としては、例えば、イオン窒化あるいはプラズ
マ浸炭処理などが考えられる。しかし、放電現象を利用
するこれらの処理の場合、量産性に欠けるのに加え、複
雑な形状をもつ製品に対して均一な処理層を形成させる
ことが難しいといった問題がある。また、ガス反応によ
る表面改質方法の場合には、上述の酸化皮膜がガス反応
を阻害するために、つまり、安定かつ緻密な酸化膜が存
在するから、従来のガス窒化やガス浸炭方法では均一な
処理層を形成することができない。
【0023】一方、浸炭処理の前処理としてフッ化処理
を行なった後であれば、上述のように、その表面層にい
ったん活性なフッ化物膜が生成され、その表面層に窒化
処理あるいは浸炭処理により硬質な窒化層あるいは浸炭
層を形成させることが可能となる。また、フェライト系
ステンレス鋼またはオーステナイト系ステンレス鋼を窒
化した場合には、その表面層には、Hv1000以上の
窒素化合物層が形成されるが、窒素化合物の厚さに見合
った膨張を起こし、安定した厚さとなるように窒化処理
を行うと、膨張量が部品の精度面で許容できなくなって
しまい、後加工の必要性が生じて著しいコストアップと
なる。
【0024】これに対して、本発明のように、炭素がオ
ーステナイトの面心立方構造の空隙に侵入して格子歪に
より硬化した浸炭硬化層の場合には、実質、寸法変化が
ほぼ無視できる程度に抑えられる。したがって、その後
の追加工の必要性もなくコスト面でも有利である。ま
た、その耐食性について考察すると、窒化処理の場合に
は、Crが窒化物となって析出するため耐食性の低下は
免れない。一方、本発明のように、浸炭処理の際にCr
炭化物の析出を伴わないと、実質、炭化物を含有しない
浸炭硬化層が形成され耐食性はまったく低下しない。
【0025】また、転がり支持装置のハウジング及び軸
の材料として、前述のとおり、高い量産性、高い被削
性、及び耐食性の観点から、オーステナイト系またはフ
ェライト系の快削ステンレス鋼が使用されるのが一般的
であるが、フェライト系の場合には、溶解度が低いため
に炭素をほとんど固溶させることができない。したがっ
て、事実上、本発明の浸炭処理で表面硬化させることは
困難であり、仮に、浸炭処理が可能であっても、炭素は
Cr等と結合して炭化物となって析出してくることが予
想されるために、寸法変化、耐食性の低下を伴うことに
なって本願発明の目的を達成することができない。この
観点から、本発明では、表面層に浸炭硬化層を形成する
素材としてオーステナイト系の快削ステンレス鋼と規定
している。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、スイング
アーム用の転がり支持装置を例にして説明する。図1
は、本実施形態の転がり支持装置を、ハードディスクド
ライブ装置に組み付けた状態での断面図を示したもので
ある。
【0027】まず構成について説明すると、ハウジング
3の内側面3aと軸4の外側面4aとの間に、2個の玉
軸受1、2が、接着または圧入によりに装着されて転が
り支持装置が構成されている。上記玉軸受1,2には、
内外輪1a、1b、2a、2bの軌道面に潤滑油が塗布
されている。なお、潤滑剤は、グリースであっても良
い。
【0028】上記ハウジング3及び軸4は、オーステナ
イト系快削ステンレス鋼からなり、その表面層には、実
質、炭化物を有しないHv400以上の硬度を有する浸
炭硬化層が形成されている。その転がり支持装置は、ハ
ードディスクドライブ装置のベースプレート6及びカバ
ー7にねじ8で固定される。場合によっては、転がり支
持装置の軸4の先端部に雄ねじが形成されて、直接、ハ
ードディスクドライブ装置に装着される場合もある。ま
た、ハウジング3の外側面には、スイングアーム(Eブ
ロック)9が取り付けられている。符号、10はボイス
コイルモータを表す。
【0029】上記構成の転がり支持装置では、軸4及び
ハウジング3は、高い被削性及び耐食性を有すると共
に、耐かじり性も備える。この結果、軸4及びハウジン
グ3に軸受を圧入する際のかじり等の発生が防止出来る
と共に、転がり支持装置をハードディスクドライブ装置
に組み付ける際のかじり等の発生が防止される。このた
め、転がり支持装置の組立や当該転がり支持装置のハー
ドディスク装置への組付けが容易となる。
【0030】しかも、被削性に優れると共に、表面層の
硬化層を設けても寸法安定性が良く圧入代を一定にする
ことができることから、量産性に優れると共に、上記の
ような効果を持ってもコストの上昇が抑えられる。ここ
で、本実施形態のスイングアーム用転がり支持装置の組
立方法は、特に限定されるものではない。ただし、前述
の通り、軸4及びハウジング3への玉軸受1,2の装着
は、圧入による方法が好ましい。但し、本発明は、圧入
方式に限定されるものではない。
【0031】以下に、転がり軸受の装着として圧入方式
を採用した場合の組立てについて、図2を参照しつつ、
より具体的に説明する。なお、図2は、上側の軸受1の
圧入時の状態を示している。はじめに、軸4及びハウジ
ング3を所定の位置に配置して位置を規制する。次に、
下側の玉軸受2を、下方から軸4とハウジング3との間
に圧入する。これにより、ハウジング3の内側面3aに
玉軸受2の外輪2aが固定され、軸4の外側面4aに玉
軸受2の内輪2bが固定される。このとき、玉軸受2の
外輪2aの上端面がハウジング3の肩部3bに当接する
ことで、下側の玉軸受2が位置決めされる。
【0032】続いて、上側の玉軸受1を上方から輪4と
ハウジング3の間に圧入する。これにより、ハウジング
3の内側面3aに玉軸受1の外輪1aが固定され、軸4
の外側面4aに玉輪受1の内輪1bが固定される。この
とき、玉軸受1の外輪1aの下端面はハウジング3の肩
部3cに当接することで上側の玉軸受1が位置決めされ
る。
【0033】そして、上記各肩部3b、3cの位置を規
定することで、確実に玉軸受1、2はハウジング3と軸
4の端面近傍に位置決めされ、結果的に、図2に示すよ
うに、ハウジング3と軸4の間に対し、軸4方向に対向
した状態で2個の玉軸受1、2が圧入固定される。ここ
で、玉軸受1、2の圧入時のしめ代としては、内径5m
m、外径9mm、幅3.0mmの転がり軸受を想定した場合
に、直径で1μm以上12μm以下が望ましい。しめ代
が1μmより小さいと、スイングアーム9の作動時に玉
軸受1、2が圧入された軸4の外側面4aとハウジング
3の内側面3aの所定位置からずれる可能性がある。ま
た、しめ代が12μmを超えると、軸4とハウジング3
の軸受1、2を挟む力が強くなり内輪1b、2bの内径
面及び外輪1a、2aの外径面に大きな力が加わる。そ
れにより、輪受1、2の外輪1a、2a、内輪1b、2
bの変形が大きくなり、トルク変動が発生しスイングア
ームが円滑に作動しなくなる。
【0034】本実施形態の軸4やハウジング3は、その
表面層に浸炭硬化層が形成されるので、上記圧入の際の
かじり等の発生が防止できる。しかも、浸炭硬化層を形
成しても、寸法変化がほぼ無視される程度であるので、
寸法安定性が良く、後加工をすることなく圧入代を一定
とすることができる。つまり、軸4やハウジング3の量
産性に優れる。
【0035】予圧付与の方式として、玉軸受1、2の内
輪1b、2bを加振しながら圧入し、外輪1a、2a側
でトルクを測定しながら予圧制御する、いわゆるトルク
圧入方式(トルク管理)か、または、内輪1b、2bを
加振しながら圧入し、外輪1a、2a側で共振周波数を
測定しながら予圧制御する、いわゆる共振圧入方式(共
振管理)のいずれかを採用することができる。
【0036】それぞれの特徴として、トルク圧入方式
は、トルクを一定にすることができる一方、共振周波数
(剛性)はばらつきやすい。これに対して、共振圧入方
式は、共振周波数を一定にする、すなわち剛性を一定に
することができる一方、トルクがばらつきやすい。これ
らの圧入方式の選択にあたってはそれぞれの特徴を考慮
するのが妥当である。なお、共振圧入方式は、予圧が同
じ方向に増減するので、予め予圧に対する共振周波数を
決めておくことで、軸受の圧入による予圧力を定めるこ
とができる。
【0037】ここで、図2は、共振圧入方式を示してお
り、符号11は圧入治具を構成する圧電素子であり、符
号12は、圧入力を測定するロードセルである。ここ
で、上記実施形態では、軸4及びハウジング3を共にオ
ーステナイト系ステンレス鋼で構成する場合で説明して
いるが、一方をフェライト系ステンレス鋼で構成しても
良い。なお、玉軸受1、2の予圧変化を防止するため
に、軸4とハウジング3との熱膨張係数はなるべく等し
くするか、あるいは温度変化によるすきま変化が小さく
なるような構成とすることが望ましい。
【0038】また、軸4の外径面及びハウジング3の内
径面を研削加工して、面粗度を良くし、摩擦係数を小さ
くすることが望ましい。次に、オーステナイト系ステン
レス鋼で構成される軸4及びハウジング3の少なくとも
一方の被処理物に対し、その表面層に、実質、炭化物を
有しないHv400以上の硬度を有する浸炭硬化層を形
成する浸炭浸炭プロセスについて説明する。
【0039】まず、被処理物に対し前洗浄を行って、そ
の表面の油分、異物等を除去した後に、当該被処理物
を、フッ素系ガスを導入した雰囲気において、200〜
400℃の温度で加熱保持し、表面にフッ化物膜の形成
を行なう。上記保持時間は、10分〜1時間程度とす
る。ここで生成するフッ化物膜は、ナノメータオーダー
の極薄い膜で良く、この程度では、寸法変化等は伴わな
い。
【0040】上記フッ素系ガスとしては、NF3 、BF
3 、CF4 、HF、SF6 、C2 6 、WF6 、CHF
3 、SiF4 、ClF3 等からなるフッ素化合物ガスを
例示することができ、単独もしくは2種以上併せて使用
される。また、これらのフッ素系ガスを熱分解装置で熱
分解させて生成させたF2 ガスや、あらかじめ作られた
2 ガスも上記フッ素系ガスとして用いることができ
る。このようなフッ素系ガスは、それのみで用いること
もできるが、通常はN2 ガス等の不活性ガスで1〜10
%程度に希釈されて使用される。なお、上記フッ素系ガ
スとして最も実用性を備えているのはNF3 である。N
3 は、常温でガス状であり、化学的安定性が高く、取
扱いが容易であるためである。
【0041】次に、フッ化処理された被処理物について
浸炭処理を行う。ここで、一般に、鋼材への浸炭処理は
800℃以上の高温で行われるのが一般的であるが、本
実施形態においては、例えば、500℃程度の低温で浸
炭処理を行う。浸炭処理温度が600℃を越えると、炭
素が鋼中のCrと結合してCr炭化物となって耐食性が
低下するばかりか、熱処理後の寸法変化が極めて大きく
なるため、例えば圧入の際のしめ代や取り付け寸法にお
いて許容できなくなる。好ましくは、540℃以下とす
るのが良い。この温度より低い場合には、浸炭により浸
透する炭素は、Crと結合しにくくて、オーステナイト
の面心立方格子のすきまに単に固溶浸透して硬化するた
め、実質、 炭化物の存在しない靭性の高い表面硬化層が
得られ、寸法変化も極めて小さくほとんど無視できる。
【0042】なお、浸炭処理が不適切で、十分な表面硬
さが得られない場合には、軸受をハウジング3と軸4と
の間に圧入する際のかじりや、転がり支持装置を例えば
ハードディスクドライブ装置に固定する際のねじの焼付
き等に対して、十分な効果が得られない。また、一般
に、浸炭性ガスには、CO、CO2 、H2 等の混合ガス
が使用されるが、本処理を行なった後は、最表面層はC
2 ガスによるFeの酸化が起こり、Fe3 4 からな
る黒色の酸化層を形成し、耐食性が低下する。したがっ
て、浸炭処理後には、酸洗処理もしくはソフトブラス
ト、バレル仕上げ等を行ない、これを除去することが好
ましい。酸洗処理に用いる処理液としては、特に限定さ
れるものではなく、フッ酸、硝酸、塩酸、硫酸あるいは
これらの混合液などを用いることができる。
【0043】一方、浸炭性ガスに、アセチレンあるいは
エチレン等の不飽和炭化水素ガスを用いて、1.33×
102 Pa以下の真空あるいは減圧下で浸炭処理を行な
うと、上記耐食性に有害な黒色酸化層の形成が抑制でき
て、且つ、浸炭時に特に問題となるスーティングによる
浸炭むら等も防止でき、同一処理時間に対して浸炭層厚
さも安定して得られやすい等のメリットがあるため、よ
り好ましい。
【0044】また、上記オーステナイト系快削ステンレ
ス鋼としては、SUS303等が例示できる。なお、S
US303には、快削元素として硫黄を含んでいるが、
硫黄は幾分浸炭性を阻害し、SUS304またはSUS
316等の非快削性ステンレス鋼がHv500〜900
程度の硬さが安定して得られるのに対して、SUS30
3の場合にはHv400〜Hv800程度と幾分表面硬
さが低下する傾向にある。このような観点からは、オー
ステナイト系快削ステンレス鋼としては、SUS303
系に限定されるものではなく、硫黄の代替として、また
は硫黄とともに、Se、Te、Pb等の快削元素を合む
ものとすることができる。
【0045】
【実施例】上記実施形態で説明した転がり軸受につい
て、軸4とハウジング3の材質として耐食性と切削性が
良いオーステナイト系快削ステンレス鋼SUS303を
選定して評価した。また、玉軸受1,2には、13Cr
マルテンサイト系ステンレス鋼製の内径φ5mm、外径
φ9mm、幅3mmのものを使用した。なお、軸4の外
径面及びハウジング3の内径面には研削加工を施してあ
る。
【0046】ハウジング3、軸4の表面処理において
は、所望の形状に加工した後、以下の条件で種々の熱処
理を施した。 本実施例1(熱処理条件A:) 260〜350℃の温度で20〜30分、窒素に10%
の三フッ化窒素を混合させたガス中に加熱保持した後、
460〜520℃の温度で3〜30時間、浸炭ガス中
(RX+CO2 混合ガス雰囲気)で加熱保持して、本願
発明の浸炭硬化層を形成する。
【0047】本実施例2(熱処理条件B:) 260〜350℃の温度で20〜30分、窒素に10%
の三フッ化窒素を混合させたガス中に加熱保持した後、
460〜520℃の温度で3〜30時間、真空減圧下
(40Paとした)でアセチレンガスを導入しつつ加熱
保持して、本願発明の浸炭硬化層を形成する。
【0048】比較例1(熱処理条件C:) 260〜350℃の温度で20〜30分、窒素に10%
の三フッ化窒素を混合させたガス中に加熱保持した後、
650〜710℃の温度で3〜30時間、真空減圧下
(40Paとした)でアセチレンガスを導入しつつ加熱
保持して、浸炭硬化層を形成する。
【0049】比較例2(熱処理条件D:) 300〜380℃の温度で20〜30分、窒素に10%
の三フッ化窒素を混合させたガス中に加熱保持した後、
400〜450℃の温度で3〜30時間、アンモニア+
窒素の混合ガス中に加熱保持して窒化層を形成する。な
お、上記熱処理条件A及びB、Cについて、予め表面層
の酸化皮膜を除去あるいは表面を清浄にするために、フ
ッ酸と硝酸の混合溶液に10〜20分浸漬した後洗浄
し、ソフトブラスト処理を施した。なお、熱処理条件D
の場合には、著しい母材の溶出が起こるため、ソフトブ
ラスト処理のみ行なった。
【0050】そして、上記各熱処理条件で、種々の浸炭
層厚さまたは窒化層厚さのものを形成し、そのときの各
軸4の膨張量を測定した。なお、被処理物は軸4であ
る。図3に、その結果である、浸炭層厚さまたは窒化層
厚さと、軸4の膨張量の測定結果との関係を示す。ここ
で、浸炭層厚さ、窒化層厚さは、軸4の断面を鏡面仕上
げしたものをマーブル試薬でエッチングし、光学顕微鏡
観察により明確に観察される表面処理層の厚さと定義し
た。また、膨張量は、軸4の直径をマイクロメータで測
定し、種々の熱処理後の軸4の直径を再測定し、その差
(膨張量)をとったものである。
【0051】図3から、本発明に基づく実施例では、ほ
ぼ寸法変化を無視できるものであることが分かる。これ
に対して、比較例1(熱処理条件C)は、本実施例より
も処理温度が高く、炭素がCr等と結合して炭化物とな
って積極的に析出するため、浸炭層形成に伴う膨張量が
本願発明例よりも大きい。したがって、均一かつ安定し
た浸炭層を形成させると、寸法変化が大きくなって、部
品自体の精度が要求品質を満足できなかったり、あるい
は圧入時のしめ代等が正確に設定できず、不具合を生じ
る。
【0052】また、比較例2(熱処理条件D)は、窒化
処理した場合の例であるが、表面層には、窒素化合物層
が形成されるため、寸法変化が大きくなって比較例1と
同様の問題が生じる。これらの場合、熱処理後に後加工
を行なえば、許容できるのは勿論であるが、寸法を揃え
るために後加工が要求されてコストアップが免れないこ
ととなる。
【0053】これに対して、本実施例は、炭素がオース
テナイトの格子のすきまに単に固溶されるのであるか
ら、著しい寸法変化を伴わない。また、本実施例の場
合、耐食性の点でも大きなメリットがある。つまり耐食
性に寄与するCrが窒化物または炭化物となって析出し
ないため、比較例1、2のような耐食性の低下がない。
【0054】耐食性の評価は、JIS Z 2371に
準拠して、24時間塩水噴霧試験を行なった。なお、そ
れぞれの評価に用いたものは、19〜30μm程度の硬
化層を形成したものであり、比較として、何も処理され
ていないSUS303材も使用した。試験結果を表1に
示す。
【0055】
【表1】
【0056】また、実施例2と比較例1、2の表面層の
顕微鏡組織の図を図4〜図6に示す。図4に示されるよ
うに、本実施例2の浸炭硬化層には、浸炭処理による炭
化物は一切認められない。表1から分かるように、実施
例2は、耐食性が良好であることが分かる。次に、圧入
試験を行なった。
【0057】圧入試験は、実施例2及び未処理のSUS
303材(比較例3)について行なった。圧入試験は、
図2に例示したように圧入治具11により内輪1bを加
振させてロードセル12により圧入力を測定することで
行なった。なお、しめ代は5〜8μmとした。また、各
試験品としてそれぞれ20個ずつ用意して試験を行った
ものである。また、試験軸受は上側の軸受1とした。そ
の試験結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】表2に示すとおり、実施例の圧入力は、未
処理の比較例の圧入力と比較して、ばらつきが少なく、
格段に組立て性が向上することが確認できた。浸炭処理
時間を変えて、表面硬さを変化させた場合の圧入力の違
いを測定した結果、図7に示す結果を得た。この図7か
ら分かるように、その表面硬さがHv400を超える場
合に効果の大きいことが分かった。
【0060】また、転がり支持装置をハードディスクド
ライブに取り付ける際のねじ部の焼付きについても、軸
力50MPa、無潤滑で10回繰り返し締め付けを行
い、トルクを測定を行なうことで評価した。図8に、そ
の試験結果を示す。なお、図8中には、未処理の比較例
3の初期トルクを1とし、10回繰り返し締め付けを行
なった後のトルク測定値の比と表面硬さの関係で示し
た。この図8からも明らかなように、表面硬さがHv4
00以上の本実施例においては締め付けによるトルク上
昇が小さく抑えられるのに対して、未処理の比較例3で
は、初期トルクの2倍程度まで増加した。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の転がり支持装置
を採用すると、軸及びハウジングの量産性や被削性を良
好に保持しつつ、転がり軸受を軸及びハウジングに圧入
する際のかじりや当該装置のハードディスクドライブ装
置への取り付けの際のねじの焼付き、変形等を防止でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態に係る転がり軸受を説
明するための断面図である。
【図2】本発明に基づく実施形態に係る転がり軸受の圧
入を示す模式図である。
【図3】処理層の厚さと膨張量との関係を示す図であ
る。
【図4】実施例2の断面図である。
【図5】比較例1の断面図である。
【図6】比較例2の断面図である。
【図7】表面硬さと平均圧入力との関係を示す図であ
る。
【図8】表面硬さと締付けトルクとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 玉軸受(転がり軸受) 2 玉軸受(転がり軸受) 3 ハウジング 4 軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の外側面とハウジングの内側面との間
    に1又は2以上の転がり軸受が介装されて、相対的にハ
    ウジングに対し軸が回転自在に支持される転がり支持装
    置において、 上記ハウジング及び軸の少なくとも一方は、オーステナ
    イト系快削ステンレス鋼からなり、且つ、その表面層
    に、実質、炭化物を有しないHv400以上の硬度を有
    する浸炭硬化層が形成されていることを特徴とする転が
    り支持装置。
  2. 【請求項2】 上記浸炭硬化層は、表面層に対し、フッ
    化膜を形成した後に、400℃以上600℃以下で浸炭
    処理を施すことで形成されたものであることを特徴とす
    る請求項1に記載した転がり支持装置。
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