JP2002275991A - 人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置 - Google Patents

人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置

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JP2002275991A
JP2002275991A JP2001079292A JP2001079292A JP2002275991A JP 2002275991 A JP2002275991 A JP 2002275991A JP 2001079292 A JP2001079292 A JP 2001079292A JP 2001079292 A JP2001079292 A JP 2001079292A JP 2002275991 A JP2002275991 A JP 2002275991A
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cleaning
washing
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Atsushi Sawaki
篤 澤木
Masahiro Torii
正裕 鳥居
Takashi Niwa
高師 丹羽
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的ノイズの影響による誤動作や作動不良
ならびに流量制御不良などの故障を防止して、ローコス
トおよび省スペースを実現するとともに、水漏れを防止
すること。 【解決手段】 人体の局部に洗浄水を噴射して洗浄する
洗浄用ノズル12、13と、前記洗浄用ノズル12、1
3と給水源1とを連絡する通路31、10と、使用者が
手動操作する操作部材60としての回転式手動ダイアル
63と、前記通路31、10に配設され、該操作部材6
0の操作によって前記通路31、10を開閉制御して前
記洗浄用ノズル12、13と給水源1との連絡関係を制
御する開閉弁8と、前記洗浄用ノズル12、13への洗
浄水の流量を調整する流量調整弁7とから成り、前記手
動ダイアル63に機械的に連動した弁部材59を備えた
制御弁6とから成る人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制
御弁装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体局部洗浄装置
の手動式洗浄水制御弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人体局部洗浄装置(実用新案登録
第2503578号)は、図10に示されるように洗浄
ノズルNによる人体洗浄に供給する洗浄水の開閉および
洗浄流量を制御する制御駆動信号を出力する制御回路C
によって制御弁Vが電磁弁やモータ駆動位置制御などに
よる電気駆動式制御装置を用いており、操作の利便性や
容易さを特長とするものである。
【0003】またこれらの電気駆動式の洗浄水制御弁装
置においては、制御精度の向上や制御の多様性を追求し
ようとしてそのほとんどが前記制御回路CとしてIC回
路やマイコン制御回路によるものを採用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マイコン制御方式など
の電気駆動式の洗浄水制御弁装置においては、市場での
実使用において電源電線より侵入する高電圧や空中の電
磁波によって生じる電気的ノイズの影響を受けて誤動作
や作動不良などの故障が起きやすいという欠点を持って
いることがよく知られている。
【0005】これらのノイズの発生源としては、雷、工
場などで使う大型設備や高圧電線および強力な無線通話
装置などが例として挙げられる。従って実際の製品にお
いては、これらの弱点をカバーするために制御回路の中
に各種のノイズ吸収回路などの安全装置や片方が破損し
ても更にもう片方が作用するなどの冗長回路が組み込ま
れているのが常であるが、このために回路部品を多く必
要とし部品コストが高くなったり回路スペースが大きく
なったりして製品の原価アップや大型化になりやすいと
いう傾向があった。
【0006】しかもこのような安全装置によっては、誤
動作や作動不良になる場合もあることも知られている。
要するに実際の商品製造レベルでは商品コストや実用面
からの制約によって、完全にノイズによる影響を防ぐと
いうことは事実上難しいという問題があった。
【0007】またこれらマイコン制御方式などの場合に
おける洗浄装置の誤動作や作動不良の現象は、その製品
の構造によって種々に考えられるが、もっとも使用者に
とって支障の大きいもののひとつに洗浄水開閉弁の誤動
作による水漏れがある。この洗浄水開閉弁は、正常時は
使用者の操作によってのみ開閉状態を選択できるもので
あり、万が一使用者が閉操作を忘れたとしても別の安全
装置によって閉動作となるように設計されているものが
ほとんどである。
【0008】しかしながらこれらの洗浄水開閉弁の制御
回路にマイコン制御方式などが採用されていると、前述
の電気的ノイズによって回路が故障した場合に使用者が
いないのにもかかわらずひとりでに洗浄水開閉弁が開状
態となって洗浄ノズル等から洗浄水をトイレ等の室内に
噴出させる場合が起こりうることになる。このとき洗浄
に供する水源が水道に直結されている構造の場合にのみ
大量の水漏れとなり、逆に直結されていない場合は軽微
の水漏れとなってさしたる被害は発生しないことは自明
である。
【0009】しかし水道直結構造とし、その水圧を利用
してノズルなどから噴出させる方式を採用すれば、ポン
プや貯水タンクなどの加圧装置類が不要でコストやスペ
ースを低く抑えることが出来るために実用上で有利であ
る。従って水道直結構造が人体局部洗浄装置には圧倒的
に採用されているのが現状である。
【0010】こうした中で特にトイレ等が2階に設置さ
れている一戸建て住宅や、マンションおよび事務所等の
集合住宅形式において階上階で同様の水漏れが発生した
場合には、当該の家屋や家財が水浸しになる恐れがある
だけでなく、階下をも含めて水漏れに伴う損害が拡大す
ることになり、大きい被害が生じることにもなり得ると
いう問題があった。
【0011】また別の問題点として、前記開閉弁の制御
は正常に作動しても、洗浄水の流量制御回路に従来技術
のマイコン式などの制御方法を用いている場合に電気的
ノイズによる回路故障があると、使用者の意図に反して
洗浄強さが急激に強くなったり、逆に弱くなったり、あ
るいは強いままで変化が出来なかったりすることが考え
られ、使用者は時に痛みを感じて驚いたり、逆に弱すぎ
て洗浄効果が得られない等の不具合が生じる場合があ
り、いずれの場合においても使用者は甚だしく不快を感
じることになるという不具合があった。
【0012】そこで本発明者は、使用者による操作部材
の手動操作に基づき、人体の局部に洗浄水を噴射して洗
浄する洗浄用ノズルと給水源とを連絡する通路に配設さ
れた制御弁によって、前記洗浄用ノズルと給水源との連
絡関係を制御するとともに、洗浄水の流量を制御すると
いう本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ね
た結果、電気的ノイズの影響による誤動作や作動不良な
らびに流量制御不良などの故障を防止して、ローコスト
および省スペースを実現するとともに、水漏れを防止す
るという目的を達成する本発明に到達した。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁
装置は、人体の局部に洗浄水を噴射して洗浄する洗浄用
ノズルと、前記洗浄用ノズルと給水源とを連絡する通路
と、使用者が手動操作する操作部材と、前記通路に配設
され、該操作部材の操作によって前記洗浄用ノズルと給
水源との連絡関係を制御するとともに、洗浄水の流量を
制御する制御弁とから成るものである。
【0014】本発明(請求項2に記載の第2発明)の人
体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第1
発明において、前記制御弁が、前記通路を開閉制御する
開閉弁と、前記洗浄用ノズルへの洗浄水の流量を調整す
る流量調整弁とから成るものである。
【0015】本発明(請求項3に記載の第3発明)の人
体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第2
発明において、使用者によって手動操作された前記操作
部材の操作量と前記流量調整弁の弁部材の動きとが比例
関係であるものである。
【0016】本発明(請求項4に記載の第4発明)の人
体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第3
発明において、前記操作部材が、前記流量調整弁におけ
る弁部材に機械的に連動して配設され回転する手動ダイ
アルによって構成され、前記流量調整弁が、前記手動ダ
イアル部の回転角度の増減に応じてほぼリニアリティを
もって洗浄水の流量を増減させるように構成されている
ものである。
【0017】本発明(請求項5に記載の第5発明)の人
体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第4
発明において、前記手動ダイアルを最大流量に設定する
ときの回転角度が、全閉位置から360度以下になるよ
うに構成されているものである。
【0018】本発明(請求項6に記載の第6発明)の人
体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第5
発明において、前記給水源からの水圧に応じて通路の断
面積を変化させる流量制御弁が配設され、前記開閉弁と
前記流量調整弁に連絡する水路を備えたものである。
【0019】本発明(請求項7に記載の第7発明)の人
体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第6
発明において、前記流量制御弁が、前記給水源からの水
圧に応じて弾性変形する弾性部材を備えているものであ
る。
【0020】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、使用者
による操作部材の手動操作に基づき、人体の局部に洗浄
水を噴射して洗浄する洗浄用ノズルと給水源とを連絡す
る通路に配設された制御弁によって、前記洗浄用ノズル
と給水源との連絡関係を制御するとともに、洗浄水の流
量を制御するので、電気的ノイズの影響による誤動作や
作動不良とくに流量制御不良などの故障を防止して、ロ
ーコストおよび省スペースを実現するとともに、水漏れ
を防止するという効果を奏する。
【0021】上記構成より成る第2発明の人体局部洗浄
装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第1発明におい
て、前記制御弁を構成する前記開閉弁が、前記通路を開
閉制御するとともに、前記制御弁を構成する前記流量調
整弁が前記洗浄用ノズルへの洗浄水の流量を調整するの
で、使用者による操作部材の手動操作により、前記通路
を開閉制御および洗浄水の流量調整をともに可能にする
という効果を奏する。
【0022】上記構成より成る第3発明の人体局部洗浄
装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第2発明におい
て、使用者によって手動操作された前記操作部材の操作
量と前記流量調整弁の弁部材の動きとが比例関係である
ので、使用者による前記操作部材の手動操作量に応じた
洗浄水の流量制御を可能にするという効果を奏する。
【0023】上記構成より成る第4発明の人体局部洗浄
装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第3発明におい
て、前記操作部材を構成する前記流量調整弁における弁
部材に機械的に連動して配設された前記手動ダイアルの
回転角度の増減に応じて、前記流量調整弁が、ほぼリニ
アリティをもって洗浄水の流量を増減させるので、使用
者による前記手動ダイアルの回転角操作量に比例した洗
浄水の流量制御を可能にするという効果を奏する。
【0024】上記構成より成る第5発明の人体局部洗浄
装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第4発明におい
て、前記手動ダイアルを最大流量に設定するときの回転
角度が、全閉位置から360度以下になるように構成さ
れているので、最大流量に設定する場合でも前記手動ダ
イアルの1回転以下の回転操作量によって可能になり、
何度も回さないで済むという効果を奏する。
【0025】上記構成より成る第6発明の人体局部洗浄
装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第5発明におい
て、前記給水源からの水圧に応じて通路の断面積を変化
させる流量制御弁が、前記開閉弁と前記流量調整弁に連
絡する水路に配設されているので、前記給水源からの水
圧が変化しても一定の洗浄水の流量制御を可能にすると
いう効果を奏する。
【0026】上記構成より成る第7発明の人体局部洗浄
装置の手動式洗浄水制御弁装置は、前記第6発明におい
て、前記流量制御弁が備えている前記弾性部材が、前記
給水源からの水圧に応じて弾性変形することにより、電
気的制御および駆動に依存しないで、前記給水源からの
水圧に応じた洗浄水の流量制御を可能にするという効果
を奏する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0028】(第1実施形態)本第1実施形態の人体局
部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、図1、図2な
いし図6に示されるように人体の局部に洗浄水を噴射し
て洗浄する洗浄用ノズル12、13と、前記洗浄用ノズ
ル12、13と給水源1とを連絡する通路31、10
と、使用者が手動操作する操作部材60としての回転式
手動ダイアル63と、前記通路31、10に配設され、
該操作部材60の操作によって前記通路31、10を開
閉制御して前記洗浄用ノズル12、13と給水源1との
連絡関係を制御する開閉弁8と、前記洗浄用ノズル1
2、13への洗浄水の流量を調整する流量調整弁7とか
ら成り、前記手動ダイアル63に機械的に連動した弁部
材59を備えた制御弁6とから成るものである。
【0029】本第1実施形態の人体局部洗浄装置におけ
る洗浄水制御弁6を用いた水回路は図2に示されるよう
な基本的な構成のものであり、以下にその詳細を説明す
る。
【0030】水道圧によって形成される給水源としての
水圧源1は、配管で連結された止水栓2および分岐栓3
を通して人体局部洗浄装置5に配管連結されており、さ
らに配管32を通じて水洗トイレ4にも連結されてい
る。分岐栓3から配管31を通して圧送された供給水
は、人体局部洗浄装置5の手動式洗浄水制御弁6の洗浄
水開閉弁8の開動作によって流量制御弁56を通って流
量調整弁7を流れ始めて流量調整弁7の開度に応じた流
量が洗浄水開閉弁8を通って温水タンク9へと送られ
る。
【0031】次に温水タンク9から送り出された温水
は、温水タンク9から配管10を通って肛門ビデ切替弁
11で選択され、肛門ノズル12もしくはビデノズル1
3のどちらか片方のノズルから人体局部に洗浄水を噴出
する。制御回路15は、温水タンク9の適温加熱制御や
肛門ビデ切替弁11の駆動制御等を適宜に実施するため
の制御装置を示している。
【0032】本第1実施形態における洗浄水制御弁6に
ついて、図1および図3ないし図6を用いて以下詳細に
述べる。
【0033】図2に記載したように水圧源1から止水栓
2などを経た洗浄水は配管31を通って人体局部洗浄装
置5の内部の水路に連結されている。そして図1におい
ては、装置内部の給水部ボディ51の入口511を経由
して筒状の第1フィルタ部53の周囲からフィルタ53
2を通り、さらに弁体541と弁座533より形成され
る逆止弁54を経て円盤状の第2フィルタを通過して、
カップ561と弾性体562 からなる流量制御弁56を
通って更に2次側へ到達する。
【0034】次に流量制御弁56の上方の水路を経て給
水部ボディ51に水密に接続された調整弁ボディ57の
下方水路572に到達することになるが、非使用時は止
水パッキン58が弁座571に押し付けられているの
で、洗浄水の供給は、ここで停止されて流れは生じない
構造となっている。
【0035】この止水パッキン58は、スピンドル59
に水密に固定されており、下方からの水圧に抗するため
に軸61のネジ部611によって適宜下方へ押し付けら
れている。またネジ部611の下方にはスピンドル59
を保持するための受け部612があり、止水パッキン5
8を弁座571に対して適正な同軸度や平行度を保つよ
うにスピンドル59と軸61の下部の受け部612とは
適宜にスキマがあるように構成されている。
【0036】さらに図3を用いて詳細に説明すれば、止
水パッキン58の上方には金属ワッシャ616が設置さ
れスピンドル59への位置固定用Eリング614との直
接接触による摩耗や傷付きの防止を図るとともにパッキ
ン全体の変形防止のための剛性アップをも図っている。
【0037】また、軸61はその上方の先端に回転式手
動ダイアルとしての洗浄ダイアル63が固定してある。
さらに洗浄ダイアル63は、軸61の上方端部に設置さ
れた止輪62によってほぼ360度回転すると軸61の
上端面が止輪62の下端面に当接して、これ以上回転出
来ない構造になっている。また装置全体はカバー21で
覆われており、洗浄ダイアル63は穴212から、また
前述の給水部ボディ51は穴213から突出した構造で
ある。
【0038】またさらに給水の2次側水路574は、連
結管65で温水タンク9に連結しており、供給水は温水
タンク9内の仕切板92で形成される水路921、92
2につながっている。仕切板92の下部には小穴923
が適宜開口されている。さらに温水タンク9内には水加
熱のためのヒータ93が内蔵(臓)され、電源端子など
はタンクの上方に位置しておりリード線16が図1の制
御回路15に接続されている。また、温水タンク9の上
方にはタンク出口911が設置されており、図1の肛門
ビデ洗浄切替弁11に配管10で連結され、さらに図1
の肛門洗浄ノズル12とビデ洗浄ノズル13に連結され
ている。
【0039】次に本第1実施形態の人体局部洗浄装置の
手動式洗浄水制御弁装置の使用時の作動状態について説
明する。
【0040】使用者は、肛門洗浄またはビデ洗浄を行う
場合には図示しない便座に座して洗浄ダイアル63を全
閉状態から開方向に適宜回転させる。これにより軸61
はネジ611により上昇し、スピンドル59に固定され
た止水パッキン58は下方からの水圧によって、図3に
示す止水パッキン58を安定して弁座に当接させている
バネ615に抗して弁座571を離れるので、供給水は
それらのスキマを通って2次側の通路574に流入し始
める。
【0041】このように調整弁ボディ57の内部に流れ
が生じると給水部ボディ51内の逆止弁54の弁体54
1は上方に移動して弁座533との間にスキマが生じ、
洗浄水の供給が開始される。このときに流れる洗浄水の
流量は、軸61の全閉位置からの回転角度の変化に従っ
て発生するスピンドル59の先端部591の側面と弁座
571との間に生じるスキマの大きさによって決定され
るものである。
【0042】すなわち図4に示されるように流量の少な
い場合はスピンドル59の先端部591は「イ」の位置
にあり、蛇口様の止水部573が構成されている状態で
ある。これに対し軸61がほぼ360度の回転角に近づ
くと、スピンドル59はさらに上方へ移動し先端部59
1は「イ′」の位置になり止水部573は充分な大きさ
の開口部を持つにいたることになる。
【0043】このようにして洗浄水の流量は、使用者が
手動で回転させる洗浄ダイアル63のほぼ360度の回
転角度の中で最小から最大までを変化し、また全閉とす
ることも出来る構成となっている。一般に使用者が便座
に座してダイアルの回転操作を行う場合に、360度以
内の回転動作であればほとんど無理な姿勢をすることな
く操作をすることができるので、容易に使用に供するこ
とが出来る。
【0044】またこのときの使用中に何らかの理由で図
1中の水圧源1が急激に大きな水圧になると、それに応
じて急激に大流量が発生して洗浄装置5に流れ込もうと
するが、流量制御弁56が作用して急激な流量増大を防
止することになる。
【0045】これらの詳細を説明すると図5は通常の水
圧状態を示しており、供給水はカップ561の下方から
流入し、中央の小穴(孔)561−1および周囲側面溝
561−3と上面溝561−2を通過して弾性体562
の中央孔562−1より上方へ流出しているが、このと
きは弾性体562には水圧による変形は生じておらず流
量は絞られていない状態である。
【0046】次に図6は水圧源に高い水圧が生じてカッ
プ561の下方からの高い水圧でカップ561が弾性体
562と当接し、カップ561の上側の溝561−2が
弾性体の下面にめり込んでカップ561の上面溝561
−2が殆ど詰まっている状態を示している。この通路断
面積の水圧上昇に比例した面積の縮小により、水圧源の
上昇変動がそのまま流量の増大変動となることがないた
め、どの様な水圧でも使用者は設定した使用流量状態で
の洗浄を得ることができる。
【0047】次に連結管65の通路651を通過した供
給水は、温水タンク9の給水仕切板92で仕切られた冷
水流入室921へ導入され、温水タンク9の底部にある
多数の小孔923から適温に加熱されている貯湯室94
にと流入する。このときの流入速度は、冷水が温水タン
ク9の出口911に直接に短絡的に到達しないように6
51等の他の水路と比較して低速になるような構造とな
っており、さらに温水ヒータ93が固定用のフランジ9
31、水密用Oリング932で固定されている。
【0048】また配管10を介して温水タンク9の出口
911から図2に示される肛門ビデ切替弁11に連結さ
れ最終的に洗浄ノズル12または13から人体局部に噴
出するようになっている。他方では電源電線16を介し
て、図示しない信号線などと連携して温水温度・便座温
度などを制御する回路に接続されている。
【0049】人体局部の肛門洗浄またはビデ洗浄を行う
場合は、使用者がまず手動ダイアル63の回転操作によ
り洗浄水開閉弁8を手動で開操作し、さらにこれにつな
がっている流量調整弁7を手動で適宜開状態とする。こ
れにより水圧源(水道圧)1からの水道水は、家屋の水
道配管の開かれた止水栓2を通り洗浄装置の分岐栓3と
給水管31とを通って洗浄装置の洗浄流量制御弁56を
通り、次に洗浄水開閉弁6を通過しさらに流量調整弁7
を通って連結された温水タンク9へ供給される。
【0050】このとき水圧源1からの水圧が大きい場合
は大きな流量が給水管内を通過しようとするが、洗浄流
量制御弁56は水圧によって弾性体562の弾性変形を
生じてその流通断面積を小さくすることで流量を絞り水
圧が大きいときでも所定以上の流量が流れないように作
用するものである。これにより必要以上の大流量が人体
局部洗浄に供されないようになっている。
【0051】次に温水タンク9内には予め適正温度に加
熱処理された温水が貯えられており、新たに水道水が供
給されることによって貯えられていた温水がタンク出口
から押し出されて、このタンク出口と連通している洗浄
ノズル切替弁11と肛門およびビデの各洗浄ノズル1
2、13へ温水が供給されることになる。
【0052】このとき洗浄ノズル切替弁11は、肛門用
とビデ用に適宜電気的駆動または手動により切り替えら
れて、おのおのの目的にあった洗浄ノズル12、13か
ら洗浄水を人体局部に噴出させる。
【0053】前述のように使用者が操作する洗浄水開閉
弁8は手動操作のみによって駆動するものであるので、
周囲の自然環境に生じる電気的ノイズがどのような影響
を与える場合であっても異常な動作や故障によって非人
為的に(ひとりでに)洗浄ノズルから洗浄水を噴出する
ことがない。
【0054】また流量調整弁7も使用者の手動操作によ
ってのみ駆動するので電気的ノイズによって使用者の意
思に反して不用意に異常な流量調整状態となることがな
い。また電気的ノイズ以外の水圧源の急激な上昇によっ
ても異常な流量調整状態となる場合が考えられるが、前
述の弾性変形による洗浄流量制御弁56によって、これ
を防ぐことができて使用者の実使用上で好都合とするも
のである。
【0055】本第1実施形態の人体局部洗浄装置の手動
式洗浄水制御弁装置は、給水源1と、該給水源1に連結
された洗浄用ノズル12、13と、前記給水源1と前記
洗浄ノズル12、13とを連通する通路10、31と、
該通路10、31上に配設された前記洗浄用ノズル1
2、13への給水を開閉する開閉弁8と、該通路10、
31上に配設され前記洗浄用ノズル12、13への洗浄
水の流量を調節する流量調節弁7と、前記給水源1の水
圧が通常より大きくなるとその水圧による弾性体562
の弾性変形によって通路の断面積を水圧の大きさに比例
して小さくする流量制御弁56からなり、前記開閉弁8
と前記流量調整弁7は使用者の手動操作の力によっての
み作用するように構成してあるので、人体の洗浄に供す
る洗浄水の制御弁は従来のマイコン制御式等による場合
のように電気的ノイズの影響を全く受けないので制御回
路の故障による洗浄水制御弁の誤動作などによる使用者
の不在のときの洗浄水の噴出によってトイレ室内を水浸
しにするなどの被害を防ぐことが出来るという効果を奏
するものである。
【0056】また手動による開閉および流量調整弁装置
であるので、使用者の操作性を良くする観点より、弁部
に構成された手動ダイアル部の回転角度の増減に応じて
ほぼリニアリティをもって洗浄流量を増減させるととも
に、さらに最大流量に設定したときの弁部材としてのス
ピンドル59に連動するように構成された手動ダイアル
63の回転角度は、全閉位置からほぼ360度以下であ
るので、操作性に優れている。
【0057】さらに本第1実施形態においては、使用者
が操作する洗浄水開閉弁装置5は手動操作のみによって
駆動するものであるので、周囲の自然環境に生じる電気
的ノイズがどのような影響を与える場合であっても、本
第1実施形態によれば異常な動作や故障によってひとり
でに洗浄ノズル12、13から洗浄水を噴出する恐れが
なくトイレ室が水漏れ状態になるなどの不具合の恐れが
ない。
【0058】上述した従来の装置においては、開閉弁制
御は正常であっても、洗浄水の流量制御回路が故障した
場合には、使用者の意思に反して(ひとりでに)洗浄強
さが急激に強くなったり、逆に弱くなったりあるいは強
いままで変化が出来なかったりすることにより、使用者
は時には痛みを感じて驚いたり、逆に弱すぎて洗浄効果
が得られない等の不具合が考えられるが、本第1実施形
態によれば電気的ノイズの影響を受けないので、このよ
うな理由による不具合現象は発生することがない。
【0059】流量調整弁7や洗浄水開閉弁8の上流側の
水圧上昇に応じて通路断面積が小さくなる流量制御弁5
6を備えているので、水圧が急上昇したとしても、流量
がそのまま影響を受けて急増することが防止できるの
で、快適な安定した洗浄強さが得られるものである。
【0060】(第2実施形態)本第2実施形態の人体局
部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置は、図7および図
8に示されるように軸61の下部の壁に略V字状のスリ
ット614を形成するとともに弁座571に矩形のスリ
ット5711を形成して、使用者の操作による手動ダイ
アル63の回転角度に応じて、図8に示されるようにV
字状のスリット591と矩形のスリット5711との対
向関係によって開口面積を制御する点が、前記第1実施
形態との相違点である。
【0061】本第2実施形態の人体局部洗浄装置の手動
式洗浄水制御弁装置は、使用者の操作による手動ダイア
ル63の回転角度に応じて、図8に示されるようにスピ
ンドル59の外周壁に形成されたV字状のスリット61
4と弁座571に形成された矩形のスリット5711と
の対向関係によって開口面積を制御することにより、開
閉制御して前記洗浄用ノズル12、13と給水源1との
連絡関係を制御するとともに、前記洗浄用ノズル12、
13への洗浄水の供給流量を調整するので、従来装置に
おける電気的ノイズの影響による誤動作や作動不良とく
に流量制御不良などの故障を防止して、ローコストおよ
び省スペースを実現するとともに、水漏れを防止すると
いう効果を奏する。
【0062】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0063】上述の第1実施形態においては、一例とし
てタンク9にヒータ93を配設して温水を前記洗浄用ノ
ズル12、13に供給する例について説明したが、本発
明としてはそれらに限定されるものでは無く、図9に示
されるようにタンク9内のヒータ93およびヒータの温
度制御システムを省略することで一切電気を使用しな
い、シンプルで温暖な地方に最適な、ローコストの装置
に前記第1実施形態を変形して活用する道を開くことが
可能にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の人体局部洗浄装置の手
動式洗浄水制御弁装置を示す断面図である。
【図2】本第1実施形態の人体局部洗浄装置における水
回路の全体を示すブロック図である。
【図3】本第1実施形態の人体局部洗浄装置における閉
状態の制御弁の詳細を示す要部断面図である。
【図4】本第1実施形態の人体局部洗浄装置における開
状態の制御弁の詳細を示す要部断面図である。
【図5】本第1実施形態の人体局部洗浄装置における通
常状態の流量制御弁の詳細を示す要部断面図である。
【図6】本第1実施形態の人体局部洗浄装置における高
圧状態の流量制御弁の詳細を示す要部断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態の人体局部洗浄装置の手
動式洗浄水制御弁装置を示す断面図である。
【図8】本第2実施形態の手動式洗浄水制御弁装置の制
御弁のスリットの形状および対向関係を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の第1実施形態の手動式洗浄水制御弁装
置の変形例を示す断面図である。
【図10】従来の人体局部洗浄装置を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 給水源 12、13 洗浄用ノズル 31、10 通路 59 弁部材 6 制御弁 60 操作部材 63 回転式手動ダイアル 8 開閉弁 7 流量調整弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 高師 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JB03 JB08 JF03 JH12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の局部に洗浄水を噴射して洗浄する
    洗浄用ノズルと、 前記洗浄用ノズルと給水源とを連絡する通路と、 使用者が手動操作する操作部材と、 前記通路に配設され、該操作部材の操作によって前記洗
    浄用ノズルと給水源との連絡関係を制御するとともに、
    洗浄水の流量を制御する制御弁とから成ることを特徴と
    する人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御弁が、前記通路を開閉制御する開閉弁と、前記
    洗浄用ノズルへの洗浄水の流量を調整する流量調整弁と
    から成ることを特徴とする人体局部洗浄装置の手動式洗
    浄水制御弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 使用者によって手動操作された前記操作部材の操作量と
    前記流量調整弁の弁部材の動きとが比例関係であること
    を特徴とする人体局部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記操作部材が、前記流量調整弁における弁部材に機械
    的に連動して配設され回転する手動ダイアルによって構
    成され、 前記流量調整弁が、前記手動ダイアル部の回転角度の増
    減に応じてほぼリニアリティをもって洗浄水の流量を増
    減させるように構成されていることを特徴とする人体局
    部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記手動ダイアルを最大流量に設定するときの回転角度
    が、全閉位置から360度以下になるように構成されて
    いることを特徴とする人体局部洗浄装置の手動式洗浄水
    制御弁装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記給水源からの水圧に応じて通路の断面積を変化させ
    る流量制御弁が配設され、前記開閉弁と前記流量調整弁
    に連絡する水路を備えたことを特徴とする人体局部洗浄
    装置の手動式洗浄水制御弁装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記流量制御弁が、前記給水源からの水圧に応じて弾性
    変形する弾性部材を備えていることを特徴とする人体局
    部洗浄装置の手動式洗浄水制御弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200465082Y1 (ko) 2010-11-03 2013-02-07 이수인 (주) 양변기 보충수 조절장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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