JP2002275500A - 洗剤組成物 - Google Patents

洗剤組成物

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JP2002275500A
JP2002275500A JP2001082299A JP2001082299A JP2002275500A JP 2002275500 A JP2002275500 A JP 2002275500A JP 2001082299 A JP2001082299 A JP 2001082299A JP 2001082299 A JP2001082299 A JP 2001082299A JP 2002275500 A JP2002275500 A JP 2002275500A
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JP2001082299A
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Shigeru Matsuo
松尾  茂
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルシウムイオンを含む硬水を洗浄水と
して用いた場合においても高い洗浄能力を発現すること
のできる洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a)界面活性剤成分1〜90質量%、
(b)ビルダー成分5〜50質量%および(c)添加剤
成分5〜49質量%からなる洗剤組成物であって、
(a)界面活性剤成分が、炭素数6〜20のアルキル基
を有するアクリル酸エステルとアクリル酸との共重合体
からなり、かつ分子末端に官能基を有する低重合体を含
有する界面活性剤成分である洗剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤組成物に関す
る。さらに詳しくは、洗浄水として硬水を使用しても高
い洗浄性能を発現することのできる洗剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維製品用の合成洗剤において
は、界面活性剤成分とビルダー成分を主たる構成成分と
し、これら主成分に、洗剤としての性能向上のための添
加剤成分として、再汚染防止剤、酵素、漂白剤、蛍光
剤、酸化防止剤、可溶化剤、着色剤、香料などから選ば
れる複数の添加剤成分を配合した洗剤組成物が用いられ
ている。
【0003】そして、この洗剤組成物には、その界面活
性剤成分として、例えば、脂肪酸石ケン、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩などの陰イオン性界面活性剤や、脂肪
族アミン塩などの陽イオン性界面活性剤、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、
アミノカルボン酸塩などの両性界面活性剤が用いられて
いる。
【0004】また、ビルダー成分は、洗浄水に含まれる
カルシウムイオンなどの金属イオンを捕捉して、界面活
性剤の性能が充分に発現されるようにするために界面活
性剤の補助成分として配合されている。このビルダー成
分としては、従来、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム、ほ
う酸ナトリウムなどが用いられていたが、これらは硬水
を洗浄水に使用した場合に、界面活性剤金属塩の不溶性
の沈殿を生成するので、このような沈殿物を生成するこ
とのないトリポリリン酸ナトリウムが使用されるように
なった。しかしながら、このトリポリリン酸ナトリウム
は、湖沼や河川の富栄養化の原因になるという問題があ
る。そこで、自然環境への悪影響の少ないA型ゼオライ
トが用いられているが、このA型ゼオライトは、ビルダ
ーとしての性能が充分ではないという問題がある。さら
に、液体洗剤組成物においては、このA型ゼオライトが
これら界面活性剤と相溶性が悪いことから、液体洗剤組
成物へのビルダー成分の配合量が制限されるという問題
がある。
【0005】このような状況から、界面活性剤として、
カルシウムイオンなどの金属イオンの存在下において
も、充分な洗浄性能を有し、ビルダー成分の配合量を減
少させることのできる洗剤組成物の開発が要望されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、洗浄水とし
て硬水を使用しても高い洗浄性能を発現することのでき
る洗剤組成物を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、界面活性剤成分
とビルダー成分および添加剤成分からなる洗剤組成物に
おける界面活性剤成分として、特定の繰返し単位からな
る化学構造を有する低重合体を用いることにより、洗浄
水として硬水を使用しても高い洗浄性能を維持すること
ができることを見出し、これら知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、下記のとおり
である。 〔1〕 (a)界面活性剤成分1〜90質量%、(b)
ビルダー成分5〜50質量%および(c)添加剤成分5
〜49質量%からなる洗剤組成物であって、(a)界面
活性剤成分が、下記一般式〔1〕〜〔3〕
【0009】
【化2】
【0010】〔式〔1〕、〔2〕中のR1 は、水素原子
またはメチル基を示し、式〔1〕中のR2 は炭素数6〜
20のアルキル基を示し、式〔3〕中のR3 は水素原子
または、アミノ基、ヒドロキシル基、チオール基および
カルボキシル基の群から選択される1種または2種以上
の基を有する化合物の残基を示し、式〔2〕中のMはア
ルカリ金属を示す。〕で表される繰返し単位および末端
基を有する低重合体を含有する界面活性剤成分である洗
剤組成物。 〔2〕 低重合体が、数平均分子量300〜5,000
の低重合体である、前記〔1〕に記載の洗剤組成物。 〔3〕 低重合体が、一般式〔1〕で表される繰返し単
位を、全繰返し単位に対して20〜80モル%含有する
低重合体である前記〔1〕または〔2〕に記載の洗剤組
成物。 〔4〕 (b)ビルダー成分が、A型ゼオライト、ポリ
アクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸−マレイン酸共
重合体ナトリウム、珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウムお
よび縮合リン酸塩の群から選択される1種または2種以
上のビルダーである前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記
載の洗剤組成物。 〔5〕 さらに、(d)水を含有する前記〔1〕〜
〔4〕のいずれかに記載の洗剤組成物。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、(a)界面活性剤成分
1〜90質量%、(b)ビルダー成分5〜50質量%お
よび(c)添加剤成分5〜49質量%からなる洗剤組成
物であって、(a)界面活性剤成分として、前記一般式
〔1〕〜〔3〕で表される繰返し単位および末端基を有
する低重合体を含有する界面活性剤成分を用いた洗剤組
成物である。
【0012】ここで、(a)成分の界面活性剤として用
いる前記一般式〔1〕〜〔3〕で表される繰返し単位お
よび末端基を有する低重合体において、この一般式
〔1〕におけるR2 が表わす炭素数6〜20のアルキル
基としては、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オ
クチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシ
ル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラ
デシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、
n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデ
シル基、n−エイコシル基が挙げられる。また、この一
般式〔3〕におけるR3 が表わすアミノ基、ヒドロキシ
ル基、チオール基およびカルボキシル基の群から選択さ
れる1種または2種以上の基を有する化合物の残基とし
ては、例えば、2−アミノエタンスルフィド、2−ヒド
ロキシエチルスルフィド、メチルスルフィド、エチルス
ルフィド、プロピルスルフィド、ブチルスルフィド、ペ
ンチルスルフィド、オクチルスルフィド、フェニルスル
フィド、フェニルエチルスルフィド、カルボキシメチル
スルフィドなどを有する官能基を、アクリル酸−アクリ
ル酸エステル低重合体あるいはメタクリル酸−メタクリ
ル酸エステル低重合体の末端に結合して形成される残基
を挙げることができる。
【0013】つぎに、この一般式〔1〕〜〔3〕で表さ
れる繰返し単位および末端基を有する低重合体の製造法
については、(メタ)アクリル酸と炭素数6〜20のア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを、連鎖
移動剤の存在下に、重合開始剤を用いて低重合させる方
法によることができる。ここで用いる連鎖移動剤として
は、アミノ基、ヒドロキシル基、チオール基およびカル
ボキシル基の群から選択される1種または2種以上の基
を有する化合物、例えば、2−アミノエタンチオールや
2−ヒドロキシエタンチオール、メチルメルカプタン、
エチルメルカプタン、ブチルメルカプタンなどが挙げら
れる。また、重合開始剤としては、アゾビスイソブチロ
ニトリルや過硫酸カリ、過硫酸カリとチオ硫酸ナトリウ
ムの混合物、過酸化ベンゾイルなどが好適なものとして
挙げられる。
【0014】そして、このようにして得られる低重合体
は、その数平均分子量300〜5,000、好ましくは
400〜2,000であるものが、(a)成分として用
いるのに好ましい。すなわち、この低重合体として、そ
の数平均分子量が300未満であると、それを(a)成
分とする洗剤組成物では、界面活性剤としての性能を充
分に有しないものになることがあり、また、その数平均
分子量が5,000を超えるものを(a)成分とする洗
剤組成物では、生分解性が不足して環境に悪影響を及ぼ
すおそれがある。
【0015】また、この低重合体を構成する繰返し単位
のうち、一般式〔1〕で表される繰返し単位の含有割合
が、全繰返し単位に対して20〜80モル%、より好ま
しくは30〜65モル%の低重合体であるものを(a)
成分として用いることが好ましい。この一般式〔1〕で
表される繰返し単位の含有割合が20モル%未満の低重
合体であるものを(a)成分として用いると、界面活性
剤としての機能が失われることがあり、また、この一般
式〔1〕で表される繰返し単位の含有割合が80モル%
を超える低重合体であるものを(a)成分として用いる
と、水への溶解性が低下することがある。
【0016】そして、この(a)成分の界面活性剤とし
ては、上記の一般式〔1〕〜〔3〕で表される繰返し単
位および末端基を有する低重合体のみを用いてもよい
し、この低重合体と一般に用いられている界面活性剤と
の組合せからなる混合物を用いてもよい。この混合物を
用いる場合には、この低重合体の含有割合が少なくとも
5質量%とするのが好ましく、このような混合物を用い
ることによって高い洗浄性能を維持することができる。
この低重合体と組合わせて使用する界面活性剤として
は、例えば、脂肪酸石ケンやアルキルエーテルカルボン
酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル
硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、
アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エ
ステル塩などの陰イオン性界面活性剤:脂肪族アミン
塩、脂肪族四級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、
塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウ
ム塩などの陽イオン性界面活性剤:ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂
肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アル
キルアミンオキシドなどの非イオン性界面活性剤:カル
ボキシベタイン型化合物、アミノカルボン酸塩、イミダ
ゾリニウムベタインなどの両性界面活性剤が好適なもの
として挙げられる。
【0017】つぎに、本発明の洗剤組成物の(b)成分
であるビルダーとしては、A型ゼオライト、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリアクリル酸−マレイン酸共重合体
ナトリウム、珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナ
トリウム、ホウ酸ナトリウムおよび縮合リン酸塩の群か
ら選択される1種または2種以上のものが好適なものと
して挙げられる。これら物質は、それぞれ単独で(b)
成分として用いてもよいし、複数のものを組み合わせて
(b)成分に用いてもよい。これら各物質は、ビルダー
としての性能に差異があり、また、洗浄廃水と共に自然
界に排出された際の環境への影響にも差異があることか
ら、ビルダーとして高い性能を維持し、かつ自然環境へ
の影響の最も少ない複数種の物質の組合せからなるもの
を(b)成分とするのが望ましい。
【0018】また、本発明の洗剤組成物の(c)成分で
ある添加剤については、繊維製品の素材の特質や汚染成
分の種類によって要求される性能を付与することのでき
る添加剤を使用すればよく、従来から用いられている再
汚染防止剤や、酵素、漂白剤、蛍光剤、酸化防止剤、可
溶化剤、着色剤、香料などから適宜選択して使用すれば
よい。
【0019】つぎに、本発明の洗剤組成物における各成
分の配合割合については、(a)成分の一般式〔1〕〜
〔3〕で表される繰返し単位および末端基を有する低重
合体からなる界面活性剤の配合割合を1〜90質量%と
することができるが、より好ましいのは20〜60質量
%である。これは、この(a)成分の配合割合が1質量
%未満の洗剤組成物では、その洗浄能力が低下するよう
になり、また、この(a)成分の配合割合が90質量%
を超える洗剤組成物では、(b)ビルダー成分や(c)
添加剤成分の配合量が減少してその取扱いに支障をきた
すようになるからである。また、(b)成分のビルダー
成分の配合割合は、5〜50質量%、好ましくは10〜
40質量%である。これは、この(b)成分の配合割合
が5質量%未満の洗剤組成物では、その洗浄能力の低下
を招くことがあり、また、この(b)成分の配合割合が
50質量%を超える洗剤組成物では、界面活性剤の配合
割合が低くなりすぎて洗剤組成物の洗浄能力の低下を招
くようになるからである。さらに、(c)成分の添加剤
成分については、被洗浄物の素材や汚染成分の特性によ
ってその配合割合が大きく左右されるが、5〜49質量
%の範囲内において適宜増減することができる。
【0020】さらに、液体洗剤の調製に際しては、上記
の(a)成分と(b)成分および(c)成分の配合物に
水を加えて、これを使用する際に取扱い易い粘度の水溶
液とすればよい。通常、この液体洗剤の調製する場合の
水の含有割合は、30〜60質量%とすればよい。
【0021】
【実施例】つぎに、実施例および比較例により、本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。 〔実施例1〕 (1)低重合体の製造 攪拌装置、熱電対を備えた容量300ミリリットルのセ
パラブルフラスコに、原料のn−ヘキシルアクリレート
31.2gとアクリル酸14.4g、および連鎖移動剤
として2−アミノエタンチオール6.2g、さらに、重
合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル500mg
を溶媒のアセトン60ミリリットルと共に入れた後、6
0℃において、攪拌下に5時間反応させた。反応終了
後、反応液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを
8.5とすることにより、生成した低重合体を中和し
た。ついで、反応液にアセトンを加えて、低重合体を析
出させ回収した。低重合体の収率は、39%であった。
得られた低重合体のゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー法により測定した数平均分子量は、770であっ
た。また、 1H−NMRによる測定により、この低重合
体中のn−ヘキシルアクリレートに由来する構造単位の
含有割合は、55モル%であった。
【0022】(2)洗剤組成物の調製 (a)成分として上記(1)で得られた低重合体35質
量%、(b)成分としてA型ゼオライト20質量%と、
アクリル酸ナトリウム5質量%、珪酸ナトリウム10質
量%、炭酸ナトリウム20質量%および硫酸ナトリウム
8質量%、(c)成分としてポリエチレングリコール2
質量%の配合組成となるように、これら各成分を均一に
混合することにより洗剤組成物を調製した。 (3)洗剤組成物の洗浄力評価 つぎに、上記(2)で調製した洗剤組成物の洗浄力の評
価試験を行った。ここで用いた人工汚垢としては、下記
組成のものを調製した。
【0023】
【表1】
【0024】また、この有機汚垢成分としては、下記に
示す各物質を所定の割合で含有するものを用いた。
【0025】
【表2】
【0026】ついで、この人工汚垢を用い、水溶媒系湿
式法にて清浄布から汚染布を作成し、これを5cm×5
cmに裁断して、反射率が38〜43%のものを作製
し、洗浄前の表面反射率を測定後、下記条件において洗
浄試験を行った。
【0027】
【表3】
【0028】つぎに、洗浄後の布(洗浄布)の表面反射
率を測定し、次式から洗浄力を求めた。
【0029】
【数1】
【0030】〔この式において、K/S=(1−R)2
/2R (Kubelka-Munk の式)であり、Rは、布の表面
反射率を示す。〕 このようにして洗剤組成物の洗浄力の評価を行った結
果、上記(2)で得られた洗剤組成物の洗浄力は、64
%であった。これら洗剤組成物の組成と洗浄力評価の結
果を第4表に示す。
【0031】〔実施例2〕 (1)低重合体の製造 原料のアルキルアクリレートとして、n−オクチルアク
リレートを36.8g用いた他は、実施例1の(1)と
同様にして低重合体を得た。この低重合体の収率は27
%であり、数平均分子量は、850であった。また、こ
の低重合体中のn−オクチルアクリレートに由来する構
造単位の含有割合は、51モル%であった。 (2)洗剤組成物の調製 (a)成分として上記(1)で得られた低重合体を用い
た他は、実施例1の(2)と同様にして洗剤組成物を調
製した。 (3)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(2)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第4表に示す。
【0032】〔実施例3〕 (1)低重合体の製造 原料のアルキルアクリレートとして、n−ドデシルアク
リレートを42.0g用いた他は、実施例1の(1)と
同様にして低重合体を得た。この低重合体の収率は22
%であり、数平均分子量は、919であった。また、こ
の低重合体中のn−ドデシルアクリレートに由来する構
造単位の含有割合は、49モル%であった。 (2)洗剤組成物の調製 (a)成分として上記(1)で得られた低重合体を用い
た他は、実施例1の(2)と同様にして洗剤組成物を調
製した。 (3)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(2)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第4表に示す。
【0033】〔実施例4〕 (1)低重合体の製造 原料のアルキルアクリレートとして、n−ヘキサデシル
アクリレートを59.2g用いた他は、実施例1の
(1)と同様にして低重合体を得た。この低重合体の収
率は23%であり、数平均分子量は、934であった。
また、この低重合体中のn−ヘキサデシルアクリレート
に由来する構造単位の含有割合は、49モル%であっ
た。 (2)洗剤組成物の調製 (a)成分として上記(1)で得られた低重合体を用い
た他は、実施例1の(2)と同様にして洗剤組成物を調
製した。 (3)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(2)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第4表に示す。
【0034】〔実施例5〕 (1)洗剤組成物の調製 (a)成分として実施例4の(1)で得られた低重合体
およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、それ
ぞれ洗剤組成物の全量に対して、前者を20質量%、後
者を15質量%用いた他は、実施例1の(2)と同様に
して洗剤組成物を調製した。 (2)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(1)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第4表に示す。
【0035】〔実施例6〕 (1)洗剤組成物の調製 (a)成分として実施例4の(1)で得られた低重合体
およびパルミチン酸ナトリウムを、それぞれ洗剤組成物
の全量に対して、前者を20質量%、後者を15質量%
用いた他は、実施例1の(2)と同様にして洗剤組成物
を調製した。 (2)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(1)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第4表に示す。
【0036】〔比較例1〕 (1)洗剤組成物の調製 (a)成分として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを用いた他は、実施例1の(2)と同様にして洗剤
組成物を調製した。 (2)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(1)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第5表に示す。
【0037】〔比較例2〕 (1)洗剤組成物の調製 (a)成分として、パルミチン酸ナトリウムを用いた他
は、実施例1の(2)と同様にして洗剤組成物を調製し
た。 (2)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(1)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第5表に示す。
【0038】〔比較例3〕 (1)洗剤組成物の調製 (a)成分として、ラウリル硫酸ナトリウムを用いた他
は、実施例1の(2)と同様にして洗剤組成物を調製し
た。 (2)洗剤組成物の洗浄力評価 上記(1)で調製した洗剤組成物を用いた他は、実施例
1の(3)と同様にして、洗剤組成物の洗浄力の評価試
験を行った。結果を第5表に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】〔実施例7〕 (1)低重合体の製造 実施例3の(1)と同様にして低重合体を得た。 (2)液体洗剤組成物の調製 (a)成分として上記(1)で得られた低重合体25質
量%およびドデシルポリオキシエチレンエーテル25質
量%を用い、(b)成分としてヤシ脂肪酸トリエタノー
ルアミン2質量%、(c)成分としてエチルアルコール
5質量%、および水43質量%の配合組成となるよう
に、これら各成分を均一に混合することにより液体洗剤
組成物を調製した。 (3)液体洗剤組成物の洗浄力評価 上記(2)で調製した液体洗剤組成物を用いた他は、実
施例1の(3)と同様にして、液体洗剤組成物の洗浄力
の評価試験を行った。結果を第6表に示す。
【0042】〔実施例8〕 (1)低重合体の製造 実施例4の(1)と同様にして低重合体を得た。 (2)液体洗剤組成物の調製 (a)成分として上記(1)で得られた低重合体を用い
た他は、実施例7の(2)と同様にして液体洗剤組成物
を調製した。 (3)液体洗剤組成物の洗浄力評価 上記(2)で調製した液体洗剤組成物を用いた他は、実
施例1の(3)と同様にして、液体洗剤組成物の洗浄力
の評価試験を行った。結果を第6表に示す。
【0043】〔比較例4〕 (1)液体洗剤組成物の調製 (a)成分として、ドデシルポリオキシエチレンエーテ
ル50質量%を用いた他は、実施例7の(2)と同様に
して液体洗剤組成物を調製した。 (2)液体洗剤組成物の洗浄力評価 上記(1)で調製した液体洗剤組成物を用いた他は、実
施例1の(3)と同様にして、液体洗剤組成物の洗浄力
の評価試験を行った。結果を第6表に示す。
【0044】
【表6】
【0045】
【発明の効果】本発明の洗剤組成物は、カルシウムイオ
ンなどの金属イオンの存在下においても充分に高い洗浄
性能を有する界面活性剤成分を含有するので、ビルダー
成分の配合量が同じであっても高い洗浄性能を発現させ
ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)界面活性剤成分1〜90質量%、
    (b)ビルダー成分5〜50質量%および(c)添加剤
    成分5〜49質量%からなる洗剤組成物であって、
    (a)界面活性剤成分が、下記一般式〔1〕〜〔3〕 【化1】 〔式〔1〕、〔2〕中のR1 は、水素原子またはメチル
    基を示し、式〔1〕中のR2 は炭素数6〜20のアルキ
    ル基を示し、式〔3〕中のR3 は水素原子または、アミ
    ノ基、ヒドロキシル基、チオール基およびカルボキシル
    基の群から選択される1種または2種以上の基を有する
    化合物の残基を示し、式〔2〕中のMはアルカリ金属を
    示す。〕で表される繰返し単位および末端基を有する低
    重合体を含有する界面活性剤成分である洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 低重合体が、数平均分子量300〜5,
    000の低重合体である、請求項1に記載の洗剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 低重合体が、一般式〔1〕で表される繰
    返し単位を、全繰返し単位に対して20〜80モル%含
    有する低重合体である請求項1または2に記載の洗剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 (b)ビルダー成分が、A型ゼオライ
    ト、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸−マレ
    イン酸共重合体ナトリウム、珪酸ナトリウム、炭酸ナト
    リウム、硫酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムおよび縮合
    リン酸塩の群から選択される1種または2種以上のビル
    ダーである請求項1〜3のいずれかに記載の洗剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 さらに、(d)水を含有する請求項1〜
    4のいずれかに記載の洗剤組成物。
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