JP2002275036A - 頭髪用化粧料 - Google Patents

頭髪用化粧料

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JP2002275036A
JP2002275036A JP2001076532A JP2001076532A JP2002275036A JP 2002275036 A JP2002275036 A JP 2002275036A JP 2001076532 A JP2001076532 A JP 2001076532A JP 2001076532 A JP2001076532 A JP 2001076532A JP 2002275036 A JP2002275036 A JP 2002275036A
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hair
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acid ester
acyl group
acyl
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JP2001076532A
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English (en)
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Tatsufumi Ishizuka
達史 石塚
Kotaro Matsumoto
幸太郎 松本
Akira Inoue
昭 井上
Daizaburo Yokoyama
大三郎 横山
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Lion Corp
Kashima Oil Co Ltd
Original Assignee
Lion Corp
Kashima Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた育毛促進効果、保湿作用、皮下血流量
増進作用等を有し、加えて頭髪に適用したとき櫛通りが
良く、頭髪の仕上がりがサラサラとした感触を与えるな
ど使用感の面でも優れる育毛用、養毛用などに好適な頭
髪用化粧料を提供する。 【解決手段】 (A)アシル基の炭素数が13、15ま
はは17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシ
ルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルのアミ
ノ酸部分が、アラニン、メチオニン、イソロイシン及び
チロシンの中から選ばれる少なくとも一種であることを
特徴とする、(A)アシル基の炭素数が13、15また
は17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシル
アミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルを配合し
た頭髪用化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は育毛用、養毛用など
の頭髪用化粧料に関し、特に、優れた育毛促進効果、保
湿作用、皮下血流量増進作用等を有し、かつ頭髪へ使用
したときの使用感に優れる育毛用、養毛用などに好適な
頭髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種の薬効成分を配合した頭
髪用化粧料が知られている。例えば育毛用途において
は、このような薬効成分として、ビタミンEなどのビタ
ミン類、セリンなどのアミノ酸類、アセチルコリン誘導
体などの血管拡張剤、紫根エキス等の抗炎症剤、エスト
ラジオールなどの女性ホルモン剤、セファランチンなど
の皮膚機能亢進剤、パントテン酸銅などのメラニン合成
触媒剤、サリチル酸などの角質溶解剤などが配合され、
脱毛症の予防及び治療に用いられている。また、脂肪酸
またはその誘導体が育毛用等の頭髪用化粧料に配合され
た例として、オリーブ油、ヒマシ油等の天然植物油ある
いはステアリン酸を製品の物性改善の目的で配合した例
が知られている。このような植物油や動物油等の天然に
存在する各種脂質の構成脂肪酸はステアリン酸、パルミ
チン酸等の飽和脂肪酸であれ、オレイン酸、リノール酸
等の不飽和脂肪酸であれ、その殆ど全てが偶数の炭素鎖
を有する脂肪酸であることは知られている。また、奇数
炭素鎖を有する脂肪酸またはその誘導体を育毛剤に用い
た例(特開昭59−27809号公報)も知られてい
る。
【0003】しかしながら、上記従来の育毛剤等の頭髪
用化粧料は、例えばフケ、カユミ、抜毛などの予防及び
改善に有効で、発毛や育毛を促すとされているものの、
いまだ満足すべき効果を発揮するものは得られていない
のが実状である。かかる状況のもと、育毛効果に優れた
新たな有効成分として、例えば特定の奇数炭素数を持つ
脂肪酸残基(アシル基)を有するN−アシルアミノ酸を
有効成分とする育毛用、養毛用の化粧料が提案されてい
る(特開平8−337515号公報)。また、N−アシ
ルアミノ酸エステルを有効成分とする育毛用、養毛用の
化粧料も提案されている(特開平10−130128号
公報)。
【0004】ところで、近年の社会生活の変化や消費者
の嗜好の変化により、頭髪用化粧料として使用感や仕上
がりの風合いが軽いもの、あたかも頭髪用化粧料を使用
していないかごときの仕上がり感のあるもの等が求めら
れる傾向が強くなってきている。即ち、頭髪用化粧料と
して、フケ、カユミ、抜け毛などの予防及び改善などの
効果が優れているのみならず、加えて上記のような使用
感に優れた製品が強く望まれている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
従来の育毛用、養毛用の頭髪用化粧料は、フケ、カユ
ミ、抜け毛などの予防及び改善に有効で、発毛や育毛を
促すとされているものの、その効果においては必ずしも
満足しうるものではなく、ましてや優れた養毛作用や育
毛作用に加え、その使用感においても満足しうるものは
得られていないのが実状である。本発明は、かかる事情
下でなされたものであり、優れた育毛促進効果、保湿作
用、皮下血流量増進作用等を有し、加えて頭髪に適用し
たとき櫛通りが良く、頭髪の仕上がりがサラサラとした
感触を与えるなど使用感の面でも優れる育毛用、養毛用
などに好適な頭髪用化粧料を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の奇数炭
素数を有するアシル基と特定のアミノ酸からなる特定の
(A)N−奇数炭素数アシルアミノ酸エステル及び
(B)アミノ酸エステルを配合することにより優れた育
毛促進効果、保湿作用、皮下血流量増進作用等を奏する
と共に、頭髪に適用した時に櫛通りが良くサラサラした
軽い仕上がりとなるなど使用感の面でも優れていること
を見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成した
ものであり、特定の奇数炭素数を有するアシル基及び特
定のアミノ酸からなる(A)N−アシルアミノ酸エステ
ル及び(B)アミノ酸エステルを含有する頭髪用化粧料
を提供するものである。
【0007】即ち本発明は、 (1)(A)アシル基の炭素数が13、15または17
個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸エステル及び(B)アミノ酸エステルのアミノ酸部分
が、アラニン、メチオニン、イソロイシン及びチロシン
の中から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とす
る、(A)アシル基の炭素数が13、15または17個
である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸
エステル及び(B)アミノ酸エステルを配合した頭髪用
化粧料。 (2)(A)アシル基の炭素数が13、15または17
個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸エステル及び(B)アミノ酸エステルが、炭素数1〜
4の一価もしくは二価以上の脂肪族アルコールを用いて
得られるものである前記(1)記載の頭髪用化粧料。 (3)(A)アシル基の炭素数が13、15または17
個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸エステル及び(B)アミノ酸エステルが、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール及びグリセリンからなる群から選ば
れる少なくとも一種のアルコール類のエステルである前
記(1)または(2)に記載の頭髪用化粧料。 (4)(A)アシル基の炭素数が13、15または17
個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸エステルの配合量が、頭髪用化粧料の組成物全体に対
し0.01〜20重量%である前記(1)〜(3)のい
ずれかに記載の頭髪用化粧料。 (5)(A)アシル基の炭素数が13、15または17
個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸エステルと(B)アミノ酸エステルの配合比が、10
0:0.01〜100:10である前記(1)〜(4)
のいずれかに記載の頭髪用化粧料に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に詳細に説明
する。本発明は、(A)アシル基の炭素数が13、15
または17個である奇数炭素数アシル基を有するN−ア
シルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルを配
合した頭髪用化粧料に関するものであるが、ここで配合
される奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸
エステルとは、アミノ酸中のアミノ基の少なくとも一つ
が奇数炭素数を有するアシル基によりアシル化されたN
−アシルアミノ酸とアルコール類とのエステル化合物で
ある。
【0009】本発明の(A)アシル基の炭素数が13、
15または17個である奇数炭素数アシル基を有するN
−アシルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステル
の製造に使用されるアミノ酸としては、アラニン、イソ
ロイシン、メチオニン、チロシンのうち少なくとも一種
を使用する。より好ましくはイソロイシン、メチオニ
ン、チロシンが使用される。これらアミノ酸の混合物を
使用しても良い。これらアミノ酸は、天然由来のアミノ
酸、化学合成により製造されたアミノ酸、L−型アミノ
酸、D−型アミノ酸、L−型アミノ酸とD−型アミノ酸
の混合物のいずれも使用できる。上記特定のアミノ酸の
いずれか一種または二種以上を使用することにより得ら
れる(A)アシル基の炭素数が13、15または17個
である奇数炭素数を有するN−アシルアミノ酸エステル
及び(B)アミノ酸エステルの配合により、優れた育毛
効果に加え優れた使用感を同時に示す頭髪用化粧料を得
ることができる。上記以外のアミノ酸を使用した場合
は、育毛効果及び/又は使用感の面において優れる効果
は得られない。なお、(A)アシル基の炭素数が13、
15または17個である奇数炭素数を有するN−アシル
アミノ酸エステルと(B)アミノ酸エステルを構成する
アミノ酸は、互いに同一種であっても、異種であっても
よい。
【0010】本発明で使用するN−アシルアミノ酸エス
テルにおける奇数炭素数を有するアシル基は、炭素数1
3、15または17の奇数炭素数アシル基の少なくとも
一種を使用する。これら奇数炭素数を有するアシル基
は、直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アシル基のいずれも使
用でき、なかでも直鎖状の脂肪族アシル基が好ましい。
奇数炭素数を有するアシル基の炭素数が、11以下の場
合は育毛効果が必ずしも十分ではない。また奇数炭素数
を有するアシル基の炭素数が、19以上の場合は、得ら
れる奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸エ
ステルの溶媒に対する溶解性が悪くなり、また育毛効果
も不十分となる。
【0011】本発明における(A)アシル基の炭素数が
13、15または17個である奇数炭素数アシル基を有
するN−アシルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エ
ステルを形成するアルコール類は、N−アシルアミノ酸
エステルの用途あるいは剤型などにより適宜選択しうる
が、炭素数1から4の一価もしくは二価以上の脂肪族ア
ルコールであることが好ましい。例えば、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、tert−ブタノール等の一価の脂肪族アルコール;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オールなどの二価の脂肪族アルコール;グリセリンなど
の多価の脂肪族アルコールなどが好適なものとして使用
できる。炭素数5以上のアルコールを使用した場合は、
育毛効果の点ではそれほど差がないものの、使用感の点
で本発明の効果が得られず好ましくない。なお、(A)
アシル基の炭素数が13、15または17個である奇数
炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸エステルと
(B)アミノ酸エステルの原料アルコールは、互いに同
一種であっても、異種であってもよい。
【0012】以上に示したように本発明に従い、特定の
炭素数の奇数炭素数を有するアシル基、特定のアミノ
酸、特定のアルコールからなる(A)N−アシルアミノ
酸エステル及び(B)アミノ酸エステルを使用すること
により、育毛作用、養毛作用などに優れ、加えて頭髪に
適用した時に優れた使用感を示す、育毛用、養毛用等に
好適な頭髪用化粧料を得ることができる。この理由とし
ては、必ずしも明らかではないが、従来から奇数炭素数
を持つ中鎖ないしは高級脂肪酸等は細胞活性化作用を持
つとの報告がなされていることから、アシル基の炭素数
が13、15または17個である奇数炭素数アシル基が
細胞活性化効果を奏することに加え、特定のアミノ酸が
細胞レベルで何らかの栄養補給またはエネルギー補給作
用を示し、これらが相まって優れた育毛作用、養毛作用
を呈すると共に、結晶性などの物理的性質、水分との親
和性などが、サラサラした仕上がりなどの優れた使用感
をもたらすものと考えられる。
【0013】本発明の奇数炭素数アシル基を有するN−
アシルアミノ酸エステルの製造方法としては、その一つ
として、アシル基の炭素数が13、15または17個で
ある奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸を
あらかじめ合成し、更に前記の特定のアルコール類を用
いて公知のエステル化反応により合成することができ
る。当該奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸の製造は、例えば、炭素数13、15または17の高
級脂肪酸クロリドとアミノ酸との縮合反応により合成す
ることができる。具体的には、いわゆるショッテン・バ
ウマン(Schotten・Baumann)反応、あるいは、「生化
学」、第35巻、第2号、第67〜74頁(1963
年)「リポアミノ酸の研究(I)」に記載の方法に準じ
て合成することができる。また別の製造方法の例として
は、予め本発明で特定しているアミノ酸とアルコール類
から公知の方法によりアミノ酸エステルを合成し、この
アミノ酸エステルと炭素数13、15または17の高級
脂肪酸クロリドとを公知の方法により反応させて製造す
ることができる。
【0014】本発明で使用するアシル基の炭素数が1
3、15または17個である奇数炭素数アシル基を有す
るN−アシルアミノ酸エステルは、炭素数が13、15
または17個であるアシル基のうちの一種とアラニン、
メチオニン、イソロイシン及びチロシンの中から選ばれ
るアミノ酸のうちの一種の組み合わせのもの一種で使用
することができるが、製剤の使用目的、処方形態などま
たは製造上の必要性などにより、二種以上の異なる炭素
数の上記奇数炭素数アシル基を組み合わせてもよく、二
種類以上の上記アミノ酸を組み合わせても良く、またこ
れらの異なる2種以上のN−アシルアミノ酸エステルを
組み合わせて使用することもできる。本発明で使用する
アミノ酸エステルの製造方法は、アラニン、メチオニ
ン、イソロイシン及びチロシンの中から選ばれるアミノ
酸のうち一種とアルコール類の組合せのもの一種を使用
することができるが、製剤の使用目的、処方形態などま
たは製造上の必要により、二種以上の異なる上記アミノ
酸を組み合わせてもよく、二種以上のアルコール類を組
み合わせてもよく、またこれらの異なる2種以上のアミ
ノ酸エステルを組み合わせて使用することもできる。
【0015】アシル基の炭素数が13、15または17
個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ
酸エステルの本発明の頭髪用化粧料中における配合量は
使用目的、処方形態等に応じて適宜決定することができ
るが、通常は頭髪用化粧料の組成物全体に対し0.01
〜20重量%の範囲で使用することができる。配合量が
0.01重量%未満であれば本発明の育毛効果が十分得
られず好ましくない。また、20重量%を超える場合は
育毛効果、使用感はそれほど変わらないものの、経済性
の面から好ましくない。また、(A)アシル基の炭素数
が13、15または17個である基数炭素数アシル基を
有するN−アシルアミノ酸エステルと(B)アミノ酸エ
ステルの配合比は、100:0.01〜100:10で
あることが好ましい。つまり(B)アミノ酸エステルは
(A)アシル基の炭素数が13、15または17個であ
る奇数炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸エス
テル100重量部に対して、0.01〜10重量部配合
することが好ましく、より好ましくは0.1〜5重量部
配合する。0.1重量部より少ないと頭髪に使用したと
きの櫛通りが良くない。また、10重量部より多すぎて
も櫛通りの向上は頭打ちとなり、それ以上配合しても意
味はない。
【0016】本発明の頭髪用化粧料は、本発明の(A)
アシル基の炭素数が13、15または17個である奇数
炭素数アシル基を有するN−アシルアミノ酸エステル及
び(B)アミノ酸エステルを必要に応じ溶媒に溶解し頭
髪用化粧料として調製することもできる。このような溶
媒としては、本発明の上記成分(A)及び(B)が溶解
可能な溶媒であればよく、通常頭髪用化粧料に使用され
る溶媒のいずれも使用しうるが、特に皮膚との親和性な
どの点からアルコール類もしくは水とアルコール類との
混合溶媒が好ましく使用できる。具体的には、エタノー
ル、プロピルアルコール、イソプロパノール、もしくは
これらアルコールと水との混合溶媒が好適に使用され
る。
【0017】本発明の頭髪用化粧料には、(A)アシル
基の炭素数が13、15または17個である奇数炭素数
アシル基を有するN−アシルアミノ酸エステル及び
(B)アミノ酸エステルに加えて、必要に応じてその他
の成分を本発明の目的を阻害しない範囲で配合すること
ができる。このような成分は、その用途、種類、剤型等
に応じて適宜選択されるが、例えば、アルコール類、多
価アルコール類、界面活性剤、油脂類、多糖類などの基
材や、着色料、香料、ビタミン類、アミノ酸類、ホルモ
ン類、血管拡張剤、抗炎症剤、角質溶解剤、殺菌剤、防
腐剤などが適宜配合される。また奇数炭素数を有するN
−アシルアミノ酸エステル製造時の未反応物であるN−
アシルアミノ酸、脂肪酸が混入していても頭髪製品中
0.1重量%以下であれば支障ない。
【0018】本発明に用いられるアシル基の炭素数が1
3、15または17個である奇数炭素数アシル基を有す
るN−アシルアミノ酸エステルは、頭髪用化粧料として
適宜、液状、クリーム状、ペースト状またはエアゾル状
など様々な処方形態で調製することができ、また、育毛
剤、養毛剤、ヘアローション、ヘアトニックなど様々に
製品化することができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1〜9及び比較例1〜4 (育毛効果)次に示す方法により育毛効果を評価した。
8週令のC3H系雄性マウス(体重18〜24g)を1
0匹1群として、背部約2cm×3.5cmを除毛し、
除毛した背部に、第1表に示すN−アシルアミノ酸エス
テルの1重量%エタノール溶液を被験サンプルとし、1
日1回、0.1ミリリットルを3週間にわたり塗布し、
発毛の状態を観察した。育毛効果の評価は、被験区域に
おける発毛促進の状態を、目視にてエタノールのみを塗
布した場合と比べ下記の評価基準で行った。結果を第1
表に示す。 ◎:発毛促進が強度 ○:発毛促進が中度 △:発毛促進が軽度 ×:発毛促進が認められず
【0020】(官能評価)また、使用感は次の方法によ
り評価した。男性専門パネラー10名に、上記と同様に
調製した各サンプル2ミリリットルを洗髪タオルドライ
後、頭髪に塗布し、乾燥途中のべたつき感及び乾燥後の
ごわつき感を以下の5段階で官能評価した。10名の評
価の平均値を第1表に示す。 べたつき感 ごわつき感 5点:全くべたつかない 5点:全くごわつかない 4点:ほとんどべたつかない 4点:ほとんどごわつかない 3点:ややべたつく 3点:ややごわつく 2点:かなりべたつく 2点:かなりごわつく 1点:非常にべたつく 1点:非常にごわつく
【0021】
【表1】
【0022】更に、本発明の実施例として、本発明の頭
髪用化粧料の種々の形態をその組成とともに以下に示
す。これらはいずれも育毛効果があり、良好な使用感を
与えるものであった。 実施例10 養毛料 重量% N−ペンタデカノイルイソロイシンエチルエステル 3.0 イソロイシンエチルエステル 0.05 α−トコフェロール 0.5 l−メントール 0.1 エタノール 85.0精製水 残量 100.0
【0023】 実施例11 養毛料 重量% N−ペンタデカノイルイソロイシンメチルエステル 3.0 イソロイシンメチルエステル 0.01 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 エタノール 80.0 香料 適量 精製水 残量 100.0
【0024】 実施例12 養毛ヘアトニック 重量% N−ペンタデカノイルチロシンエチルエステル 1.0 チロシンエチルエステル 0.01 酢酸トコフェロール 0.5 グリセリン 3.0 L−メントール 0.1 エタノール 75.0 香料 適量 精製水 残量 100.0
【0025】 実施例13 養毛ヘアリキッド 重量% N−トリデカノイルイソロイシンイソプロ ピルエステル 1.0 イソロイシンイソプロピルエステル 0.01 グリセリン 1.0 ポリオキシエチレングリコールモノエーテル 10.0 エタノール 70.0 香料 0.1 精製水 残量 100.0
【0026】 実施例14 養毛ヘアクリーム 重量% N−ペンタデカノイルイソロイシンメチルエステル 2.0 チロシンエチルエステル 0.01 流動パラフィン 30.0 ソルビタンモノオレート 2.0 香料 0.5 防腐剤 適量 精製水 残量 100.0
【0027】 実施例15 養毛ヘアスプレー (原液処方) 重量% N−ペンタデカノイルイソロイシンエチルエステル 1.5 イソロイシンエチルエステル 0.02 酢酸ビニル重合体 7.0 セチルアルコール 0.1 シリコーン油 0.3 エタノール 91.1 (充填処方) 原液 50.0 ジエチルエーテル 50.0 100.0
【0028】
【発明の効果】本発明の頭髪用化粧料は、優れた育毛促
進効果、保湿作用、皮下血流量増進作用等を有するので
育毛用、養毛用に好適で、頭髪へ使用したときの使用感
に優れるという効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 幸太郎 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 鹿島石 油株式会社内 (72)発明者 井上 昭 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 横山 大三郎 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC022 AC072 AC102 AC122 AC172 AC182 AC352 AC442 AC582 AC661 AC662 AD092 AD152 AD532 AD662 CC37 DD08 DD23 DD27 DD31 EE06 EE22 4C206 AA01 AA02 FA53 GA37 MA02 MA83 ZA92

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アシル基の炭素数が13、15ま
    たは17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシ
    ルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルのアミ
    ノ酸部分が、アラニン、メチオニン、イソロイシン及び
    チロシンの中から選ばれる少なくとも一種であることを
    特徴とする、(A)アシル基の炭素数が13、15また
    は17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシル
    アミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルを配合し
    た頭髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 (A)アシル基の炭素数が13、15ま
    たは17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシ
    ルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルが、炭
    素数1〜4の一価もしくは二価以上の脂肪族アルコール
    を用いて得られるものである請求項1記載の頭髪用化粧
    料。
  3. 【請求項3】 (A)アシル基の炭素数が13、15ま
    たは17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシ
    ルアミノ酸エステル及び(B)アミノ酸エステルが、メ
    タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
    ル、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリ
    コール、ブタンジオール及びグリセリンからなる群から
    選ばれる少なくとも一種のアルコール類のエステルであ
    る請求項1または2に記載の頭髪用化粧料。
  4. 【請求項4】 (A)アシル基の炭素数が13、15ま
    たは17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシ
    ルアミノ酸エステルの配合量が、頭髪用化粧料の組成物
    全体に対し0.01〜20重量%である請求項1〜3の
    いずれかに記載の頭髪用化粧料。
  5. 【請求項5】 (A)アシル基の炭素数が13、15ま
    たは17個である奇数炭素数アシル基を有するN−アシ
    ルアミノ酸エステルと(B)アミノ酸エステルの配合比
    が、100:0.01〜100:10である請求項1〜
    4のいずれかに記載の頭髪用化粧料。
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