JP2002273621A - スローアウェイリーマ - Google Patents

スローアウェイリーマ

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JP2002273621A JP2001075213A JP2001075213A JP2002273621A JP 2002273621 A JP2002273621 A JP 2002273621A JP 2001075213 A JP2001075213 A JP 2001075213A JP 2001075213 A JP2001075213 A JP 2001075213A JP 2002273621 A JP2002273621 A JP 2002273621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スローアウェイリーマにおいて加工径を簡単
な構成で調節可能とする。 【解決手段】 ボデー14の先端部にチップ40を保持
するチップ保持部42を形成し、リテーナ60を介して
チップ40を取り付ける。リテーナ60に切欠80を形
成し、チップ40がチップ保持部42の座面114に着
座するとともに、リテーナ60の受面86に受けられる
ようにする。リテーナ60の軸方向側面96に傾斜面1
00を形成し、本体12に調節ねじ146を設けて、調
節ねじ146の先端部148のテーパ外周面が傾斜面1
00と接触するようにする。調節ねじ146を回転させ
ることにより、リテーナ60およびチップ40の半径方
向位置を調節し、加工径を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、スローアウェイチ
ップがリーマ本体に着脱可能に取り付けられて成るスロ
ーアウェイリーマに関するものである。
【0001】
【従来の技術】スローアウェイリーマ(以下、特に必要
がない限りリーマと略称する)は、例えば、特開昭59
−166419号公報,特公平1−23251号公報等
によって知られている。この種のリーマにおいては、多
角形の平板状をなすスローアウェイチップが、互いに隣
接する2辺の一方が主切刃、他方が副切刃として機能す
る状態で使用される。リーマの加工径は、リーマの中心
軸線(リーマ軸線と称する)から副切刃までの距離によ
って決まるが、副切刃はリーマの先端側から基端側に向
かうに従って微小量だけリーマ軸線に接近する向きに傾
斜させられることが多い。いわゆるバックテーパが付け
られるのであり、その場合には、リーマの加工径は副切
刃の最も主切刃側の端の部分のリーマ軸線からの距離に
よって決まる。
【0002】スローアウェイリーマにおいては、加工径
が調節可能とされることが多く、バックテーパも調節可
能とされることが望ましい。一方、スローアウェイリー
マにおいては、スローアウェイチップをリーマ本体にい
かに強固に固定するかが重要な問題であり、この要求を
満たしつつ、加工径を調節可能とすることは容易ではな
く、加工径とバックテーパとの両方を調節可能にするこ
とは一層容易ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、構造が簡単であ
りながらスローアウェイチップをリーマ本体に強固に固
定することができ、かつ、スローアウェイチップのリー
マ本体に対する位置を調節できるスローアウェイリーマ
を得ることを課題としてなされたものであり、本発明に
よって、下記各態様のスローアウェイリーマが得られ
る。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号
を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記
載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にする
ためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれら
の組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解
釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が
記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採
用しなければならないわけではない。一部の事項のみを
選択して採用することも可能なのである。
【0004】(1)平面状の座面を有する取付座を備え
たリーマ本体と、そのリーマ本体の取付座にスローアウ
ェイチップを、そのスローアウェイチップの底面が前記
座面に密着した状態で、かつ、取り外し可能に固定する
クランプ装置とを含むスローアウェイリーマであって、
前記スローアウェイチップの前記底面が前記取付座の前
記座面に密着することを許容しつつスローアウェイチッ
プを収容する切欠と、その切欠に収容されたスローアウ
ェイチップの2つ以上の互いに交差する方向に延びる側
面を受ける2つ以上の受け面とを有するチップリテーナ
と、そのチップリテーナの底面が前記取付座の座面に密
着した状態で、そのチップリテーナの座面に平行な方向
の位置を調節する調節装置と、その調節装置により位置
を調節されたチップリテーナと、そのチップリテーナの
前記切欠に収容された前記スローアウェイチップとを、
スローアウェイチップの前記2つ以上の側面を前記2つ
以上の受け面に密着させるとともに、それらスローアウ
ェイチップおよびチップリテーナの底面を前記取付座の
座面に密着させた状態で固定するクランプ装置とを含む
ことを特徴とするスローアウェイリーマ(請求項1)。
本スローアウェイリーマにおいては、スローアウェイチ
ップの底面とチップリテーナの底面とが共に取付座の座
面に密着させられた状態で、スローアウェイチップがチ
ップリテーナの切欠内に収容されるとともに、スローア
ウェイチップの2つ以上の側面が、切欠を画定している
2つ以上の受け面に受けられることにより、スローアウ
ェイチップがチップリテーナに対して位置決めされる。
そして、そのチップリテーナの、取付座の座面に平行な
方向の位置が調節装置により調節されることによって、
スローアウェイチップのリーマ本体に対する位置が調節
される。しかも、スローアウェイチップはそれの底面に
おいてリーマ本体の取付座の座面に密着した状態でリー
マ本体に固定されるため、スローアウェイチップはリー
マ本体に高い保持剛性で固定される。 (2)前記2つ以上の受け面が互いに交差する方向に延
びる2つの受け面であって、前記切欠が概してV字形を
なす (1)項に記載のスローアウェイリーマ(請求項
2)。チップリテーナの切欠が概してV字形をなすもの
である場合には、そのV字形を画定する2つの受け面
に、スローアウェイチップの2つの側面を密着させるこ
とにより、チップリテーナに対してスローアウェイチッ
プを精度良く位置決めすることができる。2つの受け面
に密着する2つの側面は互に隣接するものとすることも
可能であるが、後に実施形態の項において説明するよう
に、互に離れた2つの側面とすることも可能である。 (3)前記2つ以上の受け面が、前記切欠の横断面積が
前記座面に近い側ほど小さくなる向きに傾斜させられた
傾斜面である (1)項または (2)項に記載のスローアウェ
イリーマ。スローアウェイチップは、側面に逃げ角を付
けるために、底面に平行な切断平面により切断した場合
の横断面積が底面側ほど小さくなるように、側面が傾斜
させられることが多く、その場合、チップリテーナの受
け面を、そのスローアウェイチップの傾斜した側面と密
着可能な傾斜面とすることにより、チップリテーナによ
るスローアウェイチップの受け剛性を高くすることがで
き、結局、スローアウェイチップをリーマ本体に高い剛
性で取り付けることができる。 (4)前記リーマ本体の前記取付座が、ほぼリーマ本体
の半径方向に延び、前記チップリテーナの対応する側面
を受ける受け面を有する(1) 項ないし(3) 項に記載のス
ローアウェイリーマ。取付座の半径方向に延びる受け面
に、チップリテーナの一側面を受けさせれば、チップリ
テーナのリーマ軸方向の位置が決まる。 (5)前記取付座の前記受け面が、前記チップリテーナ
の対応する側面に密着することにより、前記取付座の前
記座面に平行な方向の回転姿勢を規定する(4) 項に記載
のスローアウェイリーマ。チップリテーナの一側面を、
リーマ本体の取付座の、ほぼリーマ本体の半径方向に延
びる受け面に密着状態で受けさせれば、チップリテーナ
のリーマ軸方向の位置と共に、チップリテーナの取付座
の座面上における回転姿勢を一義的に決めることができ
る。したがって、そのチップリテーナに対して位置決め
されているスローアウェイチップの取付座の座面上にお
ける回転姿勢も一義的に決まることとなり、スローアウ
ェイチップの切刃の一つにより構成される副切刃のバッ
クテーパが一義的に決まることとなる。 (6)前記調節装置が、前記リーマ本体の半径方向にお
ける前記チップリテーナの位置を調節することにより、
そのチップリテーナに保持された前記スローアウェイチ
ップの副切刃の、前記リーマ本体の中心軸線からの距離
である加工径を調節する加工径調節装置を含む(1) 項な
いし(5) 項のいずれか一つに記載のスローアウェイリー
マ(請求項3)。チップリテーナの半径方向の位置を調
節すれば、そのチップリテーナにより位置決めされてい
るスローアウェイチップの半径方向位置も調節される。 (7)加工径調節装置が、前記チップリテーナの、前記
リーマ本体の軸方向にほぼ平行な側面の、前記底面から
遠い側の部分に、底面から遠ざかるに従って側面から遠
ざかる向きに傾斜して設けられた傾斜面と、前記リーマ
本体に、前記座面に覆い被さる状態で設けられたオーバ
ハング部に、座面にほぼ直角に形成された雌ねじ穴と、
その雌ねじ穴に螺合された調節ねじと、前記チップリテ
ーナの傾斜面に対応した傾斜面を備え、その傾斜面が、
前記調節ねじの前記座面側への移動に伴って、チップリ
テーナの傾斜面に押しつけられることにより、チップリ
テーナを前記リーマ本体の外周側へ押し出す調節部材と
を含む(6) 項に記載のスローアウェイリーマ(請求項
4)。上記「調節部材」は、例えば、調節ねじの先端部
に一体に形成されたテーパ軸部とすることができる。こ
の場合には、テーパ軸部の外周テーパ面が、チップリテ
ーナの傾斜面に対応した傾斜面として機能することとな
る。「調節部材」は、調節ねじとは別体に構成された調
節駒とすることもできる。この場合には、調節駒は、チ
ップリテーナの傾斜面に対応する傾斜面を備え、リーマ
本体に、座面にほぼ直角に形成された嵌合穴に摺動可能
に嵌合され、背後から調節ねじにより押されることによ
って、チップリテーナの傾斜面に押し付けられる。いず
れにしても、チップリテーナは傾斜面の斜面の効果によ
ってリーマ本体の外周側へ押し出され、スローアウェイ
チップの副切刃のリーマ軸線からの距離が増加し、加工
径が増大する。逆に、調節ねじが緩められれば、チップ
リテーナのリーマ軸線側への移動が許容され、加工径を
減少させることができる。調節駒によれば、調節ねじ先
端のテーパ軸部による場合より、広い面でチップリテー
ナの傾斜面に接触させることができるため、スローアウ
ェイチップに作用する切削抵抗力をチップリテーナおよ
び調節駒を介してリーマ本体に強固に受けさせることが
でき、スローアウェイチップのリーマ本体による保持剛
性を増すことができる。それに対し、調節ねじ先端のテ
ーパ軸部による場合には、構成が単純で済む利点があ
る。 (8)前記調節装置が、前記チップリテーナの前記切欠
に収容されたスローアウェイチップの副切刃のバックテ
ーパを調節するバックテーパ調節装置を含む(1)項ない
し(7) 項のいずれか一つに記載のスローアウェイリー
マ。バックテーパは、スローアウェイチップの副切刃
の、リーマ本体の先端側から基端側に向かうに従ってリ
ーマ本体の中心軸線に接近する向きの傾斜であり、例え
ば、被加工穴の内周面の面粗さに影響を及ぼすため、バ
ックテーパ調節装置を設けることが望ましい。 (9)前記バックテーパ調節装置が、前記チップリテー
ナの、前記リーマ本体の軸方向にほぼ平行な側面の、前
記底面から遠い側の部分に、底面から遠ざかるに従って
側面から遠ざかる向きに傾斜して設けられた傾斜面と、
前記リーマ本体に、前記座面に覆い被さる状態で設けら
れたオーバハング部に、座面にほぼ直角に形成された雌
ねじ穴と、その雌ねじ穴に螺合された調節ねじと、前記
チップリテーナの傾斜面に対応した傾斜面を備え、その
傾斜面が、前記調節ねじの前記座面側への移動に伴っ
て、チップリテーナの傾斜面に押しつけられることによ
り、チップリテーナを前記リーマ本体の外周側へ押し出
す調節部とを含む(8) 項に記載のスローアウェイリー
マ。本項のバックテーパ調節装置が、前記(7) 項に記載
の加工径調節装置と共に設けられる場合には、加工径調
節装置の調節ねじおよび調節部と、バックテーパ調節装
置の調節ねじおよび調節部とが、互にリーマ本体の軸方
向に隔たった位置に設けられることになる。それら両調
節部が接触するチップリテーナの傾斜面は加工径調節装
置とバックテーパ調節装置とに兼用とされてもよい。第
一調節ねじおよびそれに対応する調節部(第一調節部)
を、リーマ本体部の軸方向において、スローアウェイチ
ップの副切刃の主切刃側の端とほぼ同じ位置に設けれ
ば、第二調節ねじの操作によりバックテーパが調節され
る際に加工径が変化せず、バックテーパを加工径とは独
立に調節し得る利点がある。 (10)前記スローアウェイチップとして、中央部を厚
さ方向に貫通するとともに表面側ほど大径のテーパ内周
面を有するクランプ穴が形成されたものが使用され、前
記クランプ装置が、前記リーマ本体の前記座面の、前記
チップリテーナの前記切欠に対応する位置に形成された
雌ねじ穴と、先端部に雄ねじ部を、末端部に前記スロー
アウェイチップのテーパ内周面にほぼ対応するテーパ外
周面をそれぞれ備え、雄ねじ部がスローアウェイチップ
の前記貫通穴を経て前記雌ねじ穴に螺合され、テーパ外
周面がテーパ内周面に偏心状態で係合することにより、
スローアウェイチップにそのスローアウェイチップを前
記2つ以上の受け面に押し付ける向きのクランプ力を加
えるクランプねじとを含む(1) 項ないし(9) 項のいずれ
か一つに記載のスローアウェイリーマ。本項に記載のク
ランプ装置を採用すれば、簡単な構成でありながら、ス
ローアウェイチップとチップリテーナとの両方をリーマ
本体に一挙に固定することができる。 (11)前記スローアウェイチップが前記チップリテー
ナを介して前記リーマ本体の取付座に位置決めされた状
態で、前記座面の雌ねじ穴が前記スローアウェイチップ
の貫通穴に対して、前記2つ以上の受け面の全てに接近
する方向に偏心した状態となる位置に形成された(10)項
に記載のスローアウェイリーマ。上記のように偏心した
雌ねじ穴にクランプねじの雄ねじ部が螺合されて締め付
けられれば、クランプねじのテーパ外周面がスローアウ
ェイチップの貫通穴のテーパ内周面に偏心状態で係合
し、スローアウェイチップを2つ以上の受け面および座
面に向かって押すこととなる。その結果、スローアウェ
イチップの底面がリーマ本体の座面に押し付けられると
ともにチップリテーナの2つ以上の受け面に押し付けら
れ、かつ、チップリテーナがリーマ本体のリテーナ受け
部に押し付けられることとなり、結局、スローアウェイ
チップがリーマ本体により強固に受けられることとな
る。上記「リーマ本体のリテーナ受け部」は、リーマ本
体の取付座に設けられた受け面,加工径調節装置やバッ
クテーパ調節装置のチップリテーナとの接触部等、チッ
プリテーナを取付座の座面に平行な方向において位置決
めする部分の総称である。 (12)前記リーマ本体の円柱状部分の外周面に、断面
形状が概して矩形をなす溝であって、第一側壁面がほぼ
リーマ本体の中心軸線を含む平面上に位置し、第二側壁
面がその第一側壁面に平行に延びる溝を形成するととも
に、前記第一側壁面を形成する第一側壁の、前記円柱状
部分の外周側の部分を、その円柱状部分の軸方向に平行
に延び、かつ、第一側壁面にほぼ直角な切除平面により
切除し、第一側壁の残った部分を前記オーバハング部と
する(7) 項または(9) 項に記載のスローアウェイリーマ
(請求項5)。本態様によれば、リーマ本体にオーバハ
ング部を容易に形成することができる。矩形溝は、例え
ば、放電加工等によって形成することができる。 (13)前記チップリテーナが、前記リーマ本体のほぼ
軸方向に延びる側面と、ほぼ半径方向に延びる側面とを
有する (1)項ないし(12)項のいずれか一つに記載のスロ
ーアウェイリーマ。 (14)前記チップリテーナの前記2つ以上の受け面
が、そのチップリテーナの上面に直角な方向から見た場
合に互に鋭角をなす2つの受け面である(1) 項ないし(1
2)項のいずれか一つに記載のスローアウェイリーマ。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態であるスロー
アウェイリーマ(以下、単にリーマと称する)を図に基
づいて説明する。図1に示すように、リーマ10の本体
12は段付円柱状をなし、ボデー14と、ボデー14と
一体に形成され、ボデー14より大径のシャンク16と
を有する。本リーマ10は図示しない工具主軸に取り付
けられるのであるがその工具主軸等の構成は、一般的な
ものであり、かつ、本発明とは直接関係がないため、説
明を省略する。シャンク16のボデー14とは反対側の
端面である基端面の中央から、軸方向に延びる雌ねじ穴
20が形成され、その雌ねじ穴20にアジャストねじ2
2が螺合されている。アジャストねじ22は工具主軸の
中心穴の肩面に当接することにより、リーマ10の工具
主軸に対する軸方向位置を規定する。雌ねじ穴20の底
面に連通してリーマ10の中心軸線上にクーラント穴2
4が形成されている。クーラント穴24はボデー14の
軸方向後半部まで到達する長さに形成されている。ま
た、アジャストねじ22には、それを軸方向に貫通する
連通路26が形成されている。クーラント穴24は、ア
ジャストねじ22が螺合された状態において連通路26
を経て、図示を省略するクーラント供給装置と連通させ
られる。
【0006】ボデー14のシャンク16と反対側の端面
である先端面30から軸方向に突出する先端側突部32
が形成されている。先端側突部32はボデー14より小
径に形成され、それの中央にセンタ穴34が形成されて
いる。
【0007】ボデー14の先端部にチップ40を保持す
るチップ保持部42が形成されている。また、ボデー1
4の外周面のチップ保持部42から周方向に隔たった複
数の位置には、ガイドパッド44が設けられている。ガ
イドパッド44は等角度間隔で配設することも可能であ
るが、本実施形態においては、不等角度間隔で配設され
ている。ガイドパッド44は、図2に示すように、ボデ
ー14の外周面に軸方向に平行に形成された複数の溝4
6に嵌合され、ろう付けによって固着されている。前述
のクーラント穴24のボデー側の端部である先端部近傍
から、複数の連通路48が延び出させられ、ガイドパッ
ド44と異なる位相位置において、ボデー14の外周面
に開口し、クーラント噴出口50を形成している。
【0008】チップ保持部42に、チップリテーナ(以
下、リテーナと略称する)60を介してチップ40が固
定されている。チップ40は図4に拡大して示すよう
に、概して、多角形(図示のものは不等辺六角形)の板
状に形成されており、それの外周に沿って切刃62が形
成されている。本実施形態においては、チップ保持部4
2に取り付けられた状態において、切刃62のうち、ほ
ぼ直角な2辺をつなぐ円弧部が主切刃62Aとして機能
し、その主切刃62Aの外周側の端部に連続して軸方向
に延びる1辺が副切刃62Bとして機能する。チップ4
0は、図5および図6に示すように、チップ保持部42
に保持された状態で回転方向前向きの面となる上面64
のほうが、反対側の面である底面66より面積が大きい
形状とされている。チップ40の複数の側面68がそれ
ぞれ、底面66に近づくほどチップ40の内側に位置す
る向きに傾斜させられて、逃げ角が付けられているので
ある。チップ40の中央に、チップ40を厚さ方向に貫
通するテーパ穴70が形成されている。テーパ穴70は
上面64側ほど大径となるテーパ内周面を有する。
【0009】リテーナ60も概して板状をなしている
が、厚さがチップ40よりやや薄くされている。リテー
ナ60には、チップ40を受けるためのV字形の切欠8
0が形成されており、その切欠80は、リテーナ60の
先端面82と外周側側面84とに向かって開口してい
る。切欠80の2つの内側面が、チップ40の側面68
のうちの2つにそれぞれ接触して、チップ40を受ける
受面86として機能する。本実施形態においては、チッ
プ40の不等辺六角形の6辺にそれぞれ対応する6つの
側面68のうち、1つの短辺を間に挟む2つの長辺に対
応する2つの側面68により受面に当接する。2つの受
面86は、チップ40の各側面68の傾斜に沿って傾斜
させられている。リテーナ60がチップ保持部42に取
り付けられた状態で、リーマ10の回転方向前向きの面
である上面88側から、反対側の面である底面90に近
づくにしたがって、受面86同士の幅が狭くなる向きに
傾斜されているのである。2つの受面86の境界に逃げ
部92が形成されている。切欠80はチップ40がリテ
ーナ60を介してチップ保持部42に取り付けられた状
態において、チップ40がリテーナ60より半径方向外
側へ、回転方向前方へ、かつ軸方向先端側へそれぞれわ
ずかに突出する大きさに形成されている。受面86には
機械加工が施されており、チップ40の側面68に良好
に密着することができる。しかも、焼入れされているた
め耐磨耗性に優れている。
【0010】リテーナ60は、ほぼ半径方向に延びる半
径方向側面94と、ほぼ軸方向に延びる軸方向側面96
と、それら半径方向側面94と軸方向側面96との間に
おいて両者と交差する向きに延びる傾斜側面98とを有
する。それら3つの側面94,96,98は上面88と
底面90とに直角に形成されている。さらにリテーナ6
0には、軸方向側面96に沿って延びる傾斜面100が
形成されている。傾斜面100は上面88に近い部分
に、上面88から遠ざかるにしたがって軸方向側面96
に近づく向きに傾斜して形成されている。傾斜面100
は軸方向側面96の先端から形成されており、軸方向側
面96より短く形成されている。上面88と底面90と
3つの側面94,96と傾斜面100とに研削加工が施
されている。
【0011】図7および図8に示すように、チップ保持
部42は横断面形状が矩形である矩形溝110として形
成されている。矩形溝110はボデー14の先端面30
と外周面とに開口する状態で形成されている。矩形溝1
10の回転方向前側の第一側壁面112が、ボデー14
の中心軸線を含む平面に平行に、かつその平面より回転
方向前方に形成されており、その第一側壁面112に平
行に、かつ前述の中心軸線を含む平面より回転方向後ろ
側に第二側壁面114が形成されている。そして、第二
側壁面114が、チップ40とリテーナ60との底面6
6,90が着座する座面として機能し、第一側壁面11
2がその座面に覆い被さるオーバハング面として機能す
る。以下、第一側壁面112をオーバハング面112,
第二側壁面114を座面114と称することとする。
【0012】チップ保持部42は、図7に示すように、
上記矩形溝110の底面116と端面118とそれらを
つなぐ傾斜底面120とによって画定されている。底面
116は、ボデー14の軸方向に平行に延びており、端
面118はボデー14の半径方向に平行に延びている。
傾斜底面120は、軸方向後方(基端側)ほど矩形溝1
10の深さが浅くなる向きに傾斜させられている。これ
らのうち端面118は、リテーナ60を受ける受面とし
て機能する。
【0013】以上の構成の矩形溝110は、例えば、放
電加工により形成することができ、座面114,端面1
18等は、ラッピング仕上げ等により面粗さが小さくさ
れることが望ましい。
【0014】矩形溝110の回転向前側の側壁に切欠1
30形成されている。具体的には、矩形溝110の深さ
方向の途中においてオーバハング面112と直交する平
面131と、その平面131に連なる曲面(図示の例で
は円筒面)132とから成る内側面により画定される切
欠130が形成されているのである。この切欠130を
ボデー14の軸方向に、矩形溝110より長く延ばし、
切屑排出用の溝と称すべきものにすることも可能であ
る。矩形溝110の回転向前側の側壁であって、切欠1
30の形成によって切除されずに残った部分をオーバハ
ング部134と称する。また、上記曲面132にも連通
路48の一つが開口させられている。
【0015】矩形溝110の座面114の中央に、座面
114に直交する向きに延びる雌ねじ穴140が形成さ
れている。雌ねじ穴140は、チップ40がリテーナ6
0を介してチップ保持部42に配設された状態におい
て、チップ40のテーパ穴70に対して若干偏心した状
態となる位置に形成されている。そして、クランプねじ
142は、頭部にテーパ穴70のテーパ内周面に対応す
るテーパ外周面を有し、チップ40をボデー14に締め
付けた状態において、テーパ外周面がテーパ内周面に偏
心状態で係合し、チップ40を、リテーナ60の両方の
受面86に押し付け、さらに、リテーナ60にチップ保
持部42の3つの面116,118,120に接近する
向きに付勢する(図2参照)。したがって、1本のクラ
ンプねじ142の締付操作により、チップ40のボデー
14に対する位置決めと固定とが同時に達成できる。ク
ランプねじ142は、チップ40をボデー14に締め付
けた状態においてチップ40の上面から突出しない形
状,寸法とされている。
【0016】さらに、オーバハング部134を貫通し
て、オーバハング面112と直交する向きに雌ねじ穴1
44が形成されている。雌ねじ穴144はオーバハング
部134の外周側からオーバハング面112を貫通して
底面116の一部に食い込むように形成されている。こ
の雌ねじ穴144に、調節ねじ146が螺合され、その
調節ねじ146の先端部148がリテーナ60の傾斜面
100に当接させられている(図2参照)。調節ねじ1
46は、先端部148に傾斜面100に沿って傾斜する
テーパ外周面を有し、それの一母線および近傍において
傾斜面100と接触する。したがって、調節ねじ146
を回転させて軸方向位置を調節することにより、リテー
ナ60を半径方向外側に押し出したり、半径方向内側へ
押し込まれることを許容したりすることができるのであ
る。本実施形態においては、調節ねじ146の中心が、
クランプねじ142の中心に対して軸方向にわずかに前
方に位置するように各雌ねじ穴140,144が形成さ
れている。
【0017】以上のように構成されたリーマ10におけ
る加工径の調節作業は以下のようにして行われる。図3
に示すように、チップ40がリテーナ60を介してリー
マ本体12に取り付けられる。なお、図3は、理解を容
易にするためにオーバハング部134を除いて示されて
いる。前述のようにチップ保持部42の座面に形成され
た雌ねじ穴140とチップ40のテーパ穴70とが偏心
するように形成されているので、クランプねじ142
(図3においては図示が省略されている)をチップ40
のテーパ穴70を経て雌ねじ穴140に螺合すると、チ
ップ40がリテーナ60の両方の受面86に押し付けら
れるとともに、リテーナ60がチップ保持部42の3つ
の面116,118,120に向かう向きの力を受けた
状態でクランプされる。雌ねじ穴140とテーパ穴70
との中心のずれの向きは、チップ40にかかる切削抵抗
力の向きに近い向きであることが望ましい。本実施形態
においては、図3に示すように、クランプねじ142が
締め付けられた状態において、リテーナ60の側面94
がリーマ本体12の端面118と当接するとともに、傾
斜面100が調節ねじ146の先端部148の外周テー
パ面に当接した状態で、チップ40とリテーナ60とが
リーマ本体12に固定される。
【0018】この状態においてチップ40の加工径が適
切な大きさではない場合には、クランプねじ142が緩
められ、調節ねじ146の回転操作による調節が行われ
る。加工径が過小である場合には、調節ねじ146が締
め込まれることにより、リテーナ60の側面96と底面
116との間の隙間が広げられ、加工径が過大である場
合には、調節ねじ146が緩められることにより、リテ
ーナ60の側面96と底面116との間の隙間の減少が
許容されるのである。この調節ねじ146の操作は、チ
ップ40に、それをリテーナ60の2つの受面86に押
し付けるとともに、結果としてリテーナ60の側面94
および傾斜面100を端面118および調節ねじ146
の先端部148の外周テーパ面に押し付ける向きの力を
加えつつ行われる。したがって、リテーナ60の側面9
4がリーマ本体12の端面118と当接した状態を保ち
つつ、リテーナ60が座面114上において微小角度回
転し、チップ40の副切刃62Bのリーマ軸線からの距
離が変わる。リーマ10の加工径が調節されるのであ
り、この加工径の調節に伴って副切刃62Bのバックテ
ーパも僅かに変化する。しかし、加工径の調節量が僅か
であるため、バックテーパの変化量も僅かであり、実用
上支障はない。
【0019】加工径が所望の値になれば、クランプねじ
142が締め込まれて、チップ40およびリテーナ60
がリーマ本体12に固定される。この際、リテーナ60
の側面94とリーマ本体12の端面118、および傾斜
面100と調節ねじ146の先端部148の外周テーパ
面がそれぞれ押し付けられる。リーマ本体12,リテー
ナ60および調節ねじ146が完全な剛体であれば、上
記各部は線接触することとなるが、実際には上記各部材
は僅かながら弾性変形可能であるため、弾性変形に伴っ
て面接触する。特に、リテーナ60の側面94とリーマ
本体12の端面118とのなす角度は、十分小さくする
ことが可能であるため、側面94と端面118とは十分
に広い面積で面接触する。しかも、チップ40およびリ
テーナ60は、それらの底面が共にリーマ本体12の座
面114に直接密着するため、チップ40はリーマ本体
12に高い保持剛性で保持されることとなる。
【0020】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、リテーナ60の傾斜面100と雌ねじ穴
144および調節ねじ146とが共同して「加工径調節
装置」を構成し、テーパ穴70と雌ねじ穴140とクラ
ンプねじ142とが共同して「クランプ装置」を構成し
ている。
【0021】別の実施形態について図9に基づいて説明
する。本リーマ300は、チップ40とリテーナ60と
の形状は上記実施形態におけるものと同じであるが、調
節装置が加工径とバックテーパとの両方を調節可能なも
のとされている点において異なっている。ボデー14の
チップ保持部42において、底面302と傾斜底面30
4とがリテーナ60と接触しないように形成されてい
る。また、半径方向においてリテーナを受ける受面とし
ての端面306がボデー14の外周側に形成され、端面
306の内周側であって傾斜底面304に連続する部分
にも逃げ部308が形成されている。逃げ部308もリ
テーナ60とは接触しない。
【0022】本実施形態においては、オーバハング部1
34に2つの雌ねじ穴310が形成されている。2つの
雌ねじ穴310はオーバハング面132と直交する向き
に、軸方向に並んで形成されている。それら2つの雌ね
じ穴310の一方は、ボデー14の軸方向に関して、チ
ップ40の主切刃62Aと実質的に同じ位置に形成され
ている。図10に示すように、雌ねじ穴310はオーバ
ハング部134を貫通しない長さにされており、その雌
ねじ穴310から同軸の小径穴312が延び出させられ
ている。小径穴312はチップ保持部42の座面114
に到達する程度の長さとされている。その小径穴312
に調節駒314が摺動可能に嵌合されている。調節駒3
14は、棒状の部材であって内側の端部に、リテーナ6
0の傾斜面100に対応する傾斜面316が形成されて
いる。調節駒314の端面318と当接するように調節
ねじ320が雌ねじ穴310に螺合されている。このこ
とにより、調節ねじ320の位置を調節することによ
り、調節駒314の軸方向位置を調節することができ
る。なお、調節駒314の端面318と調節ねじ320
の先端面とのいずれか一方は、雌ねじ穴310の軸線上
に球心を有する凸球面とされることが望ましい。また、
調節駒314の小径穴312内における回転可能角度
を、比較的小さい許容範囲に規制する手段を設けること
が望ましい。
【0023】本リーマ300においては、リテーナ60
の傾斜面100の2箇所がそれぞれ調節駒314に当接
させられるので、軸方向先端側の調節駒314を移動さ
せることにより加工径を調節し、軸方向後方の調節駒3
14を移動させることによりバックテーパを調節するこ
とができる。また、前述のように、加工径調節用の調節
ねじ320および調節駒314が、ボデー14の軸方向
に関して、チップ40の主切刃62Aと実質的に同じ位
置に形成されているため、加工径の調節後にバックテー
パが調節されても、加工径が変化しない。したがって、
本リーマ300においては、加工径がバックテーパより
先に調節されることが望ましい。さらに、本リーマ30
0においては、傾斜面100と傾斜面316とが面で接
触するため、前記実施形態において調節ねじ146の端
部148と傾斜面100とが接触する場合に比較して保
持剛性が向上する。
【0024】本実施形態においては、調節ねじ320が
調節駒314を介して傾斜面100に作用させられる
が、前記実施形態におけるように、調節ねじのテーパ軸
部を直接傾斜面100に接触させるようにしても良い。
【0025】さらに、別の実施形態を図11に示す。本
リーマ400においては、バックテーパが一定に保たれ
て加工径のみが調節される。リテーナ402がほぼ矩形
の板状に形成されており、傾斜側面を有しておらず、チ
ップ保持部42に対向する側面が半径方向側面94と軸
方向側面96のみとされている。軸方向側面96には傾
斜面100が形成されている。リテーナ402のチップ
40を受ける部分の形状は前述の実施形態と同じである
ので説明を省略する。チップ保持部42の受面も傾斜底
面が形成されずに半径方向受面404と軸方向受面40
6とされている。なお、軸方向受面406はリテーナ4
02に接触しないように半径方向内側に形成されている
が、便宜上受面と称する。
【0026】本リーマ400においては、リテーナ40
2が半径方向側面94において、チップ保持部42の半
径方向受面404に密着させられ、リテーナ402のク
ランプねじ142の軸線回りの回転が阻止される。この
ことにより、バックテーパが一義的に決まる。調節ねじ
146が回転操作されれば、リテーナ402は上記姿勢
を保って半径方向に平行移動させられ、加工径が調節さ
れる。
【0027】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるスローアウェイリー
マを示す正面図である。
【図2】上記リーマの側面図である。
【図3】上記リーマの要部を拡大して示す正面図(一部
断面)である。
【図4】上記リーマのうちリテーナを抜き出して示す正
面図である。
【図5】図4におけるA矢視図である。
【図6】図4におけるB矢視図である。
【図7】上記リーマの本体を抜き出して示す正面図(一
部断面)である。
【図8】図7の本体の側面図である。
【図9】本発明の別の実施形態であるスローアウェイリ
ーマの図3に対応する正面図(一部断面)である。
【図10】図9におけるリーマのX−X断面図である。
【図11】本発明のさらに別の実施形態であるスローア
ウェイリーマの図3に対応する正面図(一部断面)であ
る。
【符号の説明】
10,300,400:リーマ 40:チップ 60:リテーナ 80:切欠 94:半径方向側面 96:軸方向側面 98:傾斜側面 100:傾斜面 134:オーバハング部 144,310,408:雌ねじ穴 146:調節ねじ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面状の座面を有する取付座を備えたリー
    マ本体と、 そのリーマ本体の取付座にスローアウェイチップを、そ
    のスローアウェイチップの底面が前記座面に密着した状
    態で、かつ、取り外し可能に固定するクランプ装置とを
    含むスローアウェイリーマであって、 前記スローアウェイチップの前記底面が前記取付座の前
    記座面に密着することを許容しつつスローアウェイチッ
    プを収容する切欠と、その切欠に収容されたスローアウ
    ェイチップの2つ以上の互いに交差する方向に延びる側
    面を受ける2つ以上の受け面とを有するチップリテーナ
    と、 そのチップリテーナの底面が前記取付座の座面に密着し
    た状態で、そのチップリテーナの座面に平行な方向の位
    置を調節する調節装置と、 その調節装置により位置を調節されたチップリテーナ
    と、そのチップリテーナの前記切欠に収容された前記ス
    ローアウェイチップとを、スローアウェイチップの前記
    2つ以上の側面を前記2つ以上の受け面に密着させると
    ともに、それらスローアウェイチップおよびチップリテ
    ーナの底面を前記取付座の座面に密着させた状態で固定
    するクランプ装置とを含むことを特徴とするスローアウ
    ェイリーマ。
  2. 【請求項2】前記2つ以上の受け面が、互いに交差する
    方向に延びる2つの受け面であって、前記切欠が概して
    V字形をなす請求項1に記載のスローアウェイリーマ。
  3. 【請求項3】前記調節装置が、前記リーマ本体の半径方
    向における前記チップリテーナの位置を調節することに
    より、そのチップリテーナに保持された前記スローアウ
    ェイチップの副切刃の、前記リーマ本体の中心軸線から
    の距離である加工径を調節する加工径調節装置を含む請
    求項1または2に記載のスローアウェイリーマ。
  4. 【請求項4】加工径調節装置が、 前記チップリテーナの、前記リーマ本体の軸方向にほぼ
    平行な側面の、前記底面から遠い側の部分に、底面から
    遠ざかるに従って側面から遠ざかる向きに傾斜して設け
    られた傾斜面と、 前記リーマ本体に、前記座面に覆い被さる状態で設けら
    れたオーバハング部に、座面にほぼ直角に形成された雌
    ねじ穴と、 その雌ねじ穴に螺合された調節ねじと、 前記チップリテーナの傾斜面に対応した傾斜面を備え、
    その傾斜面が、前記調節ねじの前記座面側への移動に伴
    って、チップリテーナの傾斜面に押しつけられることに
    より、チップリテーナを前記リーマ本体の外周側へ押し
    出す調節部材とを含む請求項3に記載のスローアウェイ
    リーマ。
  5. 【請求項5】前記リーマ本体の円柱状部分の外周面に、
    断面形状が概して矩形をなす溝であって、第一側壁面が
    ほぼリーマ本体の中心軸線を含む平面上に位置し、第二
    側壁面がその第一側壁面に平行に延びる溝を形成すると
    ともに、前記第一側壁面を形成する第一側壁の、前記円
    柱状部分の外周側の部分を、その円柱状部分の軸方向に
    平行に延び、かつ、第一側壁面にほぼ直角な切除平面に
    より切除し、第一側壁の残った部分を前記オーバハング
    部とする請求項4に記載のスローアウェイリーマ。
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