JP2002273273A - エア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置 - Google Patents
エア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置Info
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Abstract
出させるエアの有効吹出領域を調整できるようにする。 【解決手段】 ノズルケーシング14の先端縁部のリッ
プ17とノズルケーシング14内の先端部に配した中子
フレーム19との間にウエブの幅方向に沿うスリット状
のエア吹出口18を形成し、エア吹出口18を通して吹
き出させたエア21をウエブの表面に吹き付けるように
してあるエア吹出ノズル10において、エア吹出口18
の長手方向両端部に、板状のデッケル22を長手方向へ
摺動可能に挿入する。デッケル22の挿入深さを変える
ことで、エア吹出口18の長手幅を調整し、エア21の
有効吹出領域をウエブの幅に合わせる。
Description
れた原紙や該原紙に塗工液を塗布してなる塗工紙等のウ
エブにエアを吹き付けるために用いるエア吹出ノズルの
エア吹出口長手幅調整装置に関するものである。
製紙工場にて製造された原紙は、そのままの形で直ちに
使用されることは少なく、更に加工して所要の目的に適
合する製品としての加工紙とする場合が多く、その一つ
に、原紙の表面に塗工液を塗布して塗工紙(塗被加工
紙)とするようにしたものがある。
あるが、たとえば、ロールコータの場合は、図3にその
一例の概略を示す如く、一対のアプリケータロール1の
外側にインナーゲートロール2とアウターゲートロール
3を順次配置して、インナーゲートロール2とアウター
ゲートロール3の間に形成した液溜め内の塗工液4をイ
ンナーゲートロール2からアプリケータロール1の表面
に移し、該アプリケータロール1の表面の塗工液4をウ
エブとしての原紙5の両面に塗布させるようにした構成
としてあり、該ロールコータ6で塗工液4が塗布された
後は、ロールコータ6の下流側にあるエアターン7で走
行方向を変えた後、エアドライヤ8で乾燥させるように
してある。
いるエアターン7は、原紙5の走行方向を非接触で変更
させるようにするために、ほぼ90°の範囲に亘って円
弧状に湾曲する案内面9と、該案内面9に沿って配置し
た複数のエア吹出ノズル10を有するエアヘッダ11と
を備え、原紙5を、エア吹出ノズル10から吹き出され
るエアにより案内面9との間に均一に規定されたギャッ
プを保ちつつ案内面9に沿わせて走行させるようにして
あり、上記エアドライヤ8は、本体ケーシング12の入
口12aと出口12bとの間に形成された原紙走行経路
を上下から挟むように、多数のエア吹出ノズル10を有
するエアヘッダ13を本体ケーシング12内に配置し
て、該上下のエアヘッダ13の各エア吹出ノズル10か
ら吹き出されるエア(熱風)により、原紙5の表面に塗
布されている塗工液4を乾燥させるようにしてある。
いられているエア吹出ノズル10としては、たとえば、
図4(イ)(ロ)に示す如く、原紙5の幅方向に延びる
ようにしたノズルケーシング14のエア導入口15があ
る基端部に、エアターン7のエアヘッダ11やエアドラ
イヤ8のエアヘッダ13に取り付けるためのフランジ1
6を全周に亘り設けると共に、上記ノズルケーシング1
4の先端縁部に、内向きに屈曲させたリップ17を長手
方向全長に亘り形成し、且つ上記ノズルケーシング14
内の先端部に、上記リップ17との間にスリット状のエ
ア吹出口18が形成されるように中子フレーム19を固
定配置し、更に、該中子フレーム19の背面側に、エア
分散板20を設けた構成として、エア導入口15より導
入されたエア21を、エア分散板20で紙幅方向となる
長手方向に分散してからスリット状のエア吹出口18を
通して吹き出させるようにしたものが採用されている。
ーン7やエアドライヤ8で用いられているエア吹出ノズ
ル10の場合、エア吹出口18の長さは原紙の最大幅に
対応させた寸法としてあるため、図4(イ)に示す如
く、幅の狭い原紙5が取り扱われるときは、原紙5の両
幅端よりはみ出すエア吹出口18から原紙5に当ること
なくエアが吹き出されることになる。このエア吹出口1
8の紙幅端からはみ出す部分より吹き出されたエア21
が原紙5をばたつかせる原因となっていると共に、エア
吹出口18の原紙に当らないで吹き出されたエア21は
余分なものであり、この余分な風を送ることに伴い、エ
ネルギーの無駄になるという問題がある。
調整できるようにして、エアの有効吹出領域をウエブの
幅に合わせることができるようなエア吹出ノズルのエア
吹出口長手幅調整装置を提供しようとするものである。
決するために、走行するウエブの幅方向に沿い配置する
ノズルケーシングの先端縁部のリップと該ノズルケーシ
ング内に配した中子フレームとの間に形成されたスリッ
ト状のエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエア
を吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルの上記エ
ア吹出口の長手方向両端部におけるリップと中子フレー
ムとの間に、該エア吹出口の幅寸法に対応する厚さとし
た細長い板状のデッケルを、エア吹出口の長手方向へ変
位可能に挿入した構成とする。
吹出口の長手幅を調整できるようになるので、ウエブの
幅に適したエアの有効吹出領域を選定することができ
る。
るノズルケーシングの先端部に形成したエア吹出口を通
して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるように
してあるエア吹出ノズルにおける上記ノズルケーシング
の長手方向両端部に、該ノズルケーシングの基端側のエ
ア導入口の端部領域とノズルケーシングの幅断面を遮蔽
するようにしたL字形状のデッケルを、エア吹出口の長
手方向へ変位可能に挿入した構成としても、デッケルの
位置調整により、ウエブの幅に合わせてエアの有効吹出
領域を選定することができる。
を参照して説明する。
を示すもので、図4(イ)(ロ)に示したと同様に、走
行するウエブとしての原紙5の幅方向に沿い配置される
ノズルケーシング14の先端縁部のリップ17と該ノズ
ルケーシング14内の先端部に配した中子フレーム19
との間に形成されたスリット状のエア吹出口18より上
記原紙5の表面へ向けエア21を吹き出させるようにし
てあるエア吹出ノズル10において、上記エア吹出口1
8の長手方向両端部に、該エア吹出口18の幅寸法に対
応する厚さとした細長い板状のデッケル22を、ノズル
ケーシング14の端板部14aを通し長手方向へ摺動可
能に挿入して位置決めできるようにする。
孔23を設け、一方、上記ノズルケーシング14のリッ
プ17と中子フレーム19の両端部には、長手方向へ所
要のピッチ間隔でボルト孔24を設けておき、これらボ
ルト孔24と長孔23にアジャストボルト25を通して
締め込むことでデッケル22の位置を固定できるように
してある。
さよりも狭い幅W1の原紙5にエア21を吹き付けるよ
うにする場合は、図1(イ)において実線で示す如く、
該原紙5の幅端の位置にデッケル22の先端を合わせる
ようにしてデッケル22の位置を固定する。この場合、
アジャストボルト25を取り外しておいた状態におい
て、デッケル22をエア吹出口18へ差し込んでその差
し込み量を調整し、リップ17のボルト孔24からデッ
ケル22の長孔23を通し中子フレーム19のボルト孔
24にアジャストボルト25を螺着させて締め込むよう
にする。
吹出口18の両サイド部分はデッケル22により塞がれ
た状態となるので、エア吹出口18の長手幅を狭くでき
て、エア21の有効吹出領域を原紙5の幅に合わせるこ
とができる。そのため、原紙5をばたつかせることなく
安定して走行させることができ、又、余分にエア21を
吹き出させることがないことから、効率を向上させるこ
とができると共に、エネルギーの無駄をなくすことがで
きる。
狭いW2であるような原紙5を取り扱う場合は、アジャ
ストボルト25を一旦弛めて、図1(イ)において二点
鎖線で示す如く、デッケル22の差し込み量を更に深く
させるようにした後、アジャストボルト25を再度締め
付けるようにすればよい。この際、デッケル22は長孔
23の範囲で任意に変位させることができるので、取り
扱う原紙5の幅に正確に合わせることができる。なお、
エア吹出口18のエア吹き出し幅と一致する幅の原紙5
を取り扱う場合は、デッケル22を抜き取り、ノズルケ
ーシング14の端板部14aに形成されているデッケル
挿入孔及びリップ17のボルト孔24を適当な塞ぎ部材
で塞ぐようにすればよい。
のエア吹出ノズル10に採用することにより、原紙5を
安定走行させることができ、エアドライヤ8のエア吹出
ノズル10に採用することにより、原紙5の安定した乾
燥が可能となる。
他の形態を示すもので、ノズルケーシング14の基端側
のエア導入口15より導入したエア21を先端部のエア
吹出口18から吹き出させるようにしてあるエア吹出ノ
ズル10Aにおいて、上記ノズルケーシング14の長手
方向両端部に、ノズルケーシング14を仕切るように該
ノズルケーシング14の幅断面の形状を有し且つエア吹
出口18内に入り得る突部26aを有する遮蔽板部26
とエア導入口15の端部領域を遮蔽する遮蔽板部27と
からなるL字形状のデッケル28を、上記遮蔽板部26
がノズルケーシング14内の仕切板となるようにノズル
ケーシング14内に挿入して長手方向へ摺動できるよう
にし、且つ上記遮蔽板部26に回転支持部材30を介し
て回転自在に係止させたアジャストボルト31の頭部側
を、ノズルケーシング14の端板部14aに設けた貫通
孔32を通してノズルケーシング14外へ突出させ、該
アジャストボルト31の突出部を上記端面板14aに固
定したナット29に螺合させ、アジャストボルト31を
回転させてナット29に対する締め込み位置を調整する
ことによりデッケル28を図2(イ)において実線や二
点鎖線で示す任意の位置へ変位させて位置決めできるよ
うにしたものである。なお、図1(イ)(ロ)と同一部
分には同一符号が付してある。
の位置を変化させることでエア吹出口18の長手幅を調
整できるので、エア21の有効吹出領域を、原紙5の幅
に合わせることができる。
されるものではなく、デッケル22や28の位置を調整
する手段は図示し説明した以外の方式であってもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
ルのエア吹出口長手幅調整装置によれば、走行するウエ
ブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端縁部
のリップと該ノズルケーシング内に配した中子フレーム
との間に形成されたスリット状のエア吹出口を通して上
記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあ
るエア吹出ノズルの上記エア吹出口の長手方向両端部に
おけるリップと中子フレームとの間に、該エア吹出口の
幅寸法に対応する厚さとした細長い板状のデッケルを、
エア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成とした
り、あるいは、走行するウエブの幅方向に沿い配置する
ノズルケーシングの先端部に形成したエア吹出口を通し
て上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにし
てあるエア吹出ノズルにおける上記ノズルケーシングの
長手方向両端部に、該ノズルケーシングの基端側のエア
導入口の端部領域とノズルケーシングの幅断面を遮蔽す
るようにしたL字形状のデッケルを、エア吹出口の長手
方向へ変位可能に挿入した構成とすることにより、デッ
ケルの位置を変化させることでエア吹出口の長手幅を調
整できて、エアの有効吹出領域をウエブの幅に合わせる
ことができるので、ウエブのばたつきを防止することが
できると共に、余分なエアの吹き出しをなくすことがで
きることからエネルギーの無駄をなくすことができ、エ
アターンやエアドライヤに採用して極めて有利となる、
という優れた効果を発揮する。
整装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は一部を切
断して示す概略正面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢
視図である。
は一部を切断して示す概略正面図、(ロ)は(イ)のB
−B方向矢視図である。
の一例を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)
のC−C方向矢視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 走行するウエブの幅方向に沿い配置する
ノズルケーシングの先端縁部のリップと該ノズルケーシ
ング内に配した中子フレームとの間に形成されたスリッ
ト状のエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエア
を吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルの上記エ
ア吹出口の長手方向両端部におけるリップと中子フレー
ムとの間に、該エア吹出口の幅寸法に対応する厚さとし
た細長い板状のデッケルを、エア吹出口の長手方向へ変
位可能に挿入した構成を有することを特徴とするエア吹
出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置。 - 【請求項2】 走行するウエブの幅方向に沿い配置する
ノズルケーシングの先端部に形成したエア吹出口を通し
て上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにし
てあるエア吹出ノズルにおける上記ノズルケーシングの
長手方向両端部に、該ノズルケーシングの基端側のエア
導入口の端部領域とノズルケーシングの幅断面を遮蔽す
るようにしたL字形状のデッケルを、エア吹出口の長手
方向へ変位可能に挿入した構成を有することを特徴とす
るエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001074827A JP4569021B2 (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | エア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002273273A true JP2002273273A (ja) | 2002-09-24 |
JP4569021B2 JP4569021B2 (ja) | 2010-10-27 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4569021B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106076720A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-11-09 | 昆山丰巧机械有限公司 | 一种滚轮式真空喷头装置 |
KR101831591B1 (ko) * | 2017-09-18 | 2018-02-23 | 고재능 | 케이싱의 절곡부 꺽임 안정성과 지지 내구성 증대 및 송풍 균등 분산 구조를 갖는 인쇄기용 플로팅 드라이어 노즐 |
CN116324084A (zh) * | 2020-10-14 | 2023-06-23 | 维美德公司 | 具有可调节稳纸框的穿透式热风设备 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5878495U (ja) * | 1981-11-20 | 1983-05-27 | 石川島播磨重工業株式会社 | 熱風乾燥機 |
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JPH018945Y2 (ja) * | 1984-12-17 | 1989-03-10 | ||
JP3076657B2 (ja) * | 1992-02-20 | 2000-08-14 | 新日本製鐵株式会社 | 薄鋼板の水平流体保持幅可変パッド |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001074827A patent/JP4569021B2/ja not_active Expired - Fee Related
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