JP2002272618A - 温熱飲料調製装置及び温熱飲料調製装置主体 - Google Patents

温熱飲料調製装置及び温熱飲料調製装置主体

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JP2002272618A
JP2002272618A JP2001077638A JP2001077638A JP2002272618A JP 2002272618 A JP2002272618 A JP 2002272618A JP 2001077638 A JP2001077638 A JP 2001077638A JP 2001077638 A JP2001077638 A JP 2001077638A JP 2002272618 A JP2002272618 A JP 2002272618A
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Japan
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aqueous liquid
liquid storage
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storage container
temperature
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JP2001077638A
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Takeshi Nakamura
健 中村
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KITAGAWA KOSAKU
NAKAMURA ISAKO
Original Assignee
KITAGAWA KOSAKU
NAKAMURA ISAKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーヒー豆の挽粉や、紅茶、緑茶、烏龍茶等
の茶葉と、水とから、コーヒーや各種の茶等の温熱飲料
を迅速に且つ効率良く得ることができ、而も比較的低価
格で製造し得る。 【解決手段】 加熱室12内に支持板16を弾性的に
支持する。支持板16により水性液体貯留容器14を支
持する。水性液体収容凹部14bの底部に流出口14c
が開口する。流出口14cを所定温度以上とならなけれ
ば水に溶解しない閉塞体32により閉塞する。水性液体
収容凹部14b内に網目フィルタ26をセットする。支
持板16と本体との間に、支持板16の下方変位が所定
重量に対応する下方変位未満である場合に開き、所定重
量に対応する下方変位以上である場合に閉じる近接スイ
ッチ30を設ける。近接スイッチ30が開の場合、マイ
クロ波発生装置10を不作動状態とし、近接スイッチ3
0が閉の場合、マイクロ波発生装置10を作動可能状態
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジを利用
してコーヒー豆の挽粉や、紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉
から温熱水により成分を抽出することにより迅速に温熱
飲料を得るための温熱飲料調製装置及び温熱飲料調製装
置主体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コーヒ
ー豆の挽粉や、紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉からコーヒ
ーや各種の茶等の温熱飲料を得るには、例えばコーヒー
の場合、コーヒーサイフォン、コーヒー豆又はその挽粉
と水をセットすることにより自動的にコーヒーが得られ
る各種コーヒーメーカー、熱湯を注いでコーヒーを抽出
するコーヒードリッパー等が用いられている。また各種
の茶の場合、急須やティーポットに装入した茶葉に湯を
注いで茶を得ている。
【0003】熱湯を注いでコーヒーや茶等の飲料を得る
場合、その都度湯を沸かすのは煩雑であり時間も要する
ので、魔法瓶や電気保温ポットの湯を用いるのことも多
い。
【0004】しかしながら、単なる魔法瓶では、予想さ
れる量又は多めの量の湯を沸かして注ぎ入れておく必要
があり、而も時間の経過により徐々に水温が低下する。
電熱により湯を沸かして保温するポットの場合、予想さ
れる量又は多めの量の水を予め加熱して沸かす必要があ
り、而もそれを保温しておかなければならないため、無
駄な電力を使用することともなる。また、何れにせよ、
最初に湯を沸かすのにかなり時間を要する。
【0005】一方、コーヒー豆又はその挽粉と水をセッ
トすることにより自動的にコーヒーが得られるコーヒー
メーカーの場合、水を加熱して飲料を抽出するまでの時
間が比較的長く、迅速性及び加熱効率の点で改善の余地
を有する。
【0006】その他に、電子レンジで水を加熱してコー
ヒーや茶等の飲料を得ることも考えられるが、水温や水
量等に応じ加熱時間を適切に設定するのが容易ではな
く、また、温度、赤外線、水蒸気等を検知するセンサを
用いるものは、製造コスト及び製品価格が比較的高くな
らざるを得ず、殊に、一人が一台用いるパーソナルユー
スに適するとは言い難い点がある。
【0007】本発明は、従来技術に存した上記のような
課題に鑑み行われたものであって、その目的とするとこ
ろは、コーヒー豆の挽粉や、紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶
葉と、水とから、コーヒーや各種の茶等の温熱飲料を迅
速に且つ効率良く得ることができ、而も比較的低価格で
製造し得る温熱飲料調製装置及び温熱飲料調製装置主体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の温熱飲料調製装置は、水性液体貯留容器と本体とを
備えてなる温熱飲料調製装置主体と、流出阻止手段とを
有してなる温熱飲料調製装置であって、前記水性液体貯
留容器は、水性液体収容凹部と、その水性液体収容凹部
の底部に開口する流出部と、水性液体収容凹部よりも上
方に開口する開口部を備え、前記水性液体収容凹部に収
容した水性液体が流出部を通じ流出し得るものであり、
前記本体は、マイクロ波発生装置と、被加熱物を内部に
収容して前記マイクロ波発生装置において発生したマイ
クロ波をその被加熱物に対し照射する加熱室と、その加
熱室内に前記水性液体貯留容器を支持する支持手段と、
その支持手段が支持する水性液体貯留容器及びその水性
液体貯留容器による支持物の総重量が所定重量以上であ
る場合に前記マイクロ波発生装置を作動可能状態とし、
前記総重量が所定重量未満である場合には前記マイクロ
波発生装置を不作動状態とする作動制御手段を備えてな
るものであり、前記流出阻止手段は、前記水性液体収容
凹部内の水性液体の流出部からの流出を、水性液体収容
凹部に収容した水性液体の温度が所定温度より低い温度
からその所定温度に至るまでは阻止し得、その水性液体
の温度が所定温度以上となることにより前記流出部から
の水性液体の流出阻止を解除し得るものであることを特
徴とする。
【0009】また本発明の温熱飲料調製装置主体は、水
性液体貯留容器と本体とを備えてなる温熱飲料調製装置
主体であって、前記水性液体貯留容器は、水性液体収容
凹部と、その水性液体収容凹部の底部に開口する流出部
と、水性液体収容凹部よりも上方に開口する開口部を備
え、前記水性液体収容凹部に収容した水性液体が流出部
を通じ流出し得るものであり、前記本体は、マイクロ波
発生装置と、被加熱物を内部に収容して前記マイクロ波
発生装置において発生したマイクロ波をその被加熱物に
対し照射する加熱室と、その加熱室内に前記水性液体貯
留容器を支持する支持手段と、その支持手段が支持する
水性液体貯留容器及びその水性液体貯留容器による支持
物の総重量が所定重量以上である場合に前記マイクロ波
発生装置を作動可能状態とし、前記総重量が所定重量未
満である場合には前記マイクロ波発生装置を不作動状態
とする作動制御手段を備えてなるものであることを特徴
とする。
【0010】水性液体収容凹部内の水性液体の流出部か
らの流出を、水性液体収容凹部に収容した水性液体の温
度が所定温度より低い温度からその所定温度に至るまで
は阻止し得、その水性液体の温度が所定温度以上となる
ことにより流出部からの水性液体の流出阻止を解除し得
る流出阻止手段によって、所定温度より低い温度の水が
流出部を通じ流出することを阻止する状態において、水
性液体貯留容器の水性液体収容凹部内に、開口部を通じ
て所要量のコーヒー豆の挽粉、又は紅茶、緑茶、烏龍茶
等の茶葉等の抽出又は溶解等対象物と、所要量の水を装
入し、その水性液体貯留容器を加熱室内の支持手段に支
持させる。支持手段が支持する水性液体貯留容器並びに
その水性液体貯留容器による支持物である抽出又は溶解
等対象物及び水等の総重量が所定重量以上であれば、作
動制御手段はマイクロ波発生装置を作動可能状態とす
る。
【0011】マイクロ波発生装置が作動すると、加熱室
内の支持手段に支持された水性液体貯留容器の水性液体
収容凹部内に装入された水並びに抽出又は溶解等対象物
が、マイクロ波発生装置において発生したマイクロ波の
照射により加熱され、抽出対象物からの成分抽出又は溶
解対象物の溶解等が進行して、それらの成分を含有する
水性液体となる。マイクロ波加熱により水性液体収容凹
部内の水性液体の温度が所定温度以上に上昇すると、流
出阻止手段は、流出部からの水性液体の流出阻止を解除
する。これにより、抽出対象物からの抽出成分又は溶解
対象物の可溶成分等を含有する水性液体収容凹部内の水
性液体が、所定温度以上に加熱された状態で流出部を通
じて流出する。流出部に達する前に、又は流出部におい
て、又は流出部から流出した後に、必要に応じ、所定大
きさ以上の固形分が上記水性液体収容凹部から流出部を
経て排出されることを妨げるフィルタ手段を介在させた
上で、流出部を通じて流出した水性液体を適宜の容器に
受容することにより、所望の温熱飲料が得られる。ま
た、水性液体の流出に伴い、支持手段が支持する水性液
体貯留容器並びにその水性液体貯留容器による支持物の
総重量が所定重量未満となることにより、作動制御手段
はマイクロ波発生装置を不作動状態とし、加熱を停止す
る。
【0012】水性液体貯留容器は、例えばセラミックス
等の、内容物のマイクロ波加熱に適し、マイクロ波加熱
に十分な耐久性を有する耐水性材料からなるものとする
ことができ、底板等を有することにより自立し得るもの
とすることもできる。
【0013】水性液体収容凹部の形状は、水性液体を収
容し得ると共に、収容した水性液体が底部に開口する流
出部から円滑に流出し得る形状とすることができる。例
えば、ペーパードリッパーの凹部の通常の形状(三角柱
の一つの稜が下端に位置し、他の二つの稜が上部両側に
位置するようなほぼ断面逆三角形状の凹部を形成した形
状)や、漏斗形状等とすることができる。
【0014】水性液体収容凹部の底部に開口する流出部
は、例えば、流出口又は管状流出路等とすることができ
る。
【0015】マイクロ波発生装置には、マグネトロンを
利用することができる。マイクロ波発生装置において発
生したマイクロ波は、例えば導波管を介して、マイクロ
波加熱用の加熱室に収容された被加熱物に照射されるも
のとすることができる。
【0016】加熱室内には、水性液体貯留容器を支持す
る支持手段が設けられている。また加熱室内には、この
支持手段に支持された水性液体貯留容器の下方に、流出
部を通じて流出した水性液体を受容する適宜の容器を載
置するものとすることができる。
【0017】作動制御手段は、支持手段が支持する水性
液体貯留容器及びその水性液体貯留容器による支持物の
総重量が所定重量以上である場合にマイクロ波発生装置
を作動可能状態とし、総重量が所定重量未満である場合
にはマイクロ波発生装置を不作動状態とする。
【0018】このような作動制御手段としては、例え
ば、前記総重量を、水性液体貯留容器を支持する支持手
段の変位の度合いに対応させ、その変位の度合いを近接
スイッチ等の開閉手段の開閉や位置センサの出力等で検
知し、それをマイクロ波発生装置の作動可能状態と不作
動状態に対応させるものや、支持手段に作用する前記総
重量を歪ゲージ等のセンサを用いて検知し、それをマイ
クロ波発生装置の作動可能状態と不作動状態に対応させ
るもの等を採用することができる。
【0019】前者は、例えば、水性液体貯留容器を支持
する支持手段を、本体に対し圧縮ばね又は引張ばね等を
用いて弾性的に支持し、前記総重量に対応する支持手段
の変位が所定重量に対応する変位未満である場合に開き
(又は閉じ)、所定重量に対応する変位以上である場合
に閉じる(又は開く)近接スイッチ等の開閉手段の開
閉、或いは所定重量に対応する変位未満である場合に出
力が低(又は高)レベルであり、所定重量に対応する変
位以上である場合に高(又は低)レベルとなる位置セン
サの出力により、マイクロ波発生装置を作動可能又は不
作動状態とするものとすることができる。また、変位量
をパルスのカウント等により測定するセンサを利用し、
所定重量に対応する変位以上であるか未満であるかに応
じマイクロ波発生装置を作動可能又は不作動状態とする
ものとすることもできる。
【0020】後者は、前記総重量に対応するセンサ出力
が所定重量以上であることを示す場合にマイクロ波発生
装置を作動可能とし、センサ出力が所定重量未満である
ことを示す場合にマイクロ波発生装置を不作動状態とす
るものとすることができる。
【0021】前記所定重量としては、例えば、水性液体
貯留容器等の重量(器具重量)に規定杯数(例えば1
杯)分の温熱飲料に対応する水及びコーヒー豆の挽粉、
又は紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉等の抽出又は溶解等対
象物の重量(温熱飲料相当重量)を加えた総重量から、
前記温熱飲料相当重量の所定割合(例えば2割乃至5割
程度)を差し引いた重量とすることができる。この所定
重量は、一定の値(例えば温熱飲料1杯分又は2杯分に
対応する一定の値)とすることができるほか、数段階を
使用者が設定することや、マイクロ波照射開始時の温熱
飲料相当重量をセンサを利用して測定し、その重量から
所定割合(例えば2割乃至5割程度)を差し引いた重量
を(例えばデジタル回路、アナログ回路、又はマイクロ
コンピュータ等により)自動算出するものとすることも
できる。
【0022】流出阻止手段は、前記水性液体収容凹部内
の水性液体の流出部からの流出を、水性液体収容凹部に
収容した水性液体の温度が所定温度より低い温度からそ
の所定温度に至るまでは阻止し得、その水性液体の温度
が所定温度以上となることにより前記流出部からの水性
液体の流出阻止を解除し得るものであり、その所定温度
は、温熱飲料の性質に応じ適切な温度、例えば40℃以
上100℃以下の何れかの温度(100℃、80℃、6
0℃等)とすることができる。
【0023】このような流出阻止手段は、水性液体貯留
容器の流出部を閉塞することにより、その流出部からの
水性液体の流出を阻止し、前記閉塞の解除により前記流
出部からの水性液体の流出阻止を解除するものとするこ
とができる。また、水及びコーヒー豆の挽粉、又は紅
茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉等の抽出又は溶解等対象物を
収容するフィルタ手段を水性液体収容凹部内にセットし
て使用するものとし、そのフィルタ手段における水性液
体の透過が可能な目が、所定温度より低い温度から所定
温度以上とならなければ開かないように所定温度にて溶
解する無害物質により閉塞されたものとすることもでき
る。
【0024】前者の場合の流出阻止手段としては、例え
ば、水性液体収容凹部に収容した水性液体の温度が所定
温度より低い温度からその所定温度に至るまでは水性液
体に溶解せずに上記流出部を閉塞し得、その水性液体の
温度が所定温度以上となることにより、前記水性液体に
溶解して前記流出部の閉塞を解除し得る物質からなる閉
塞体を用いることができる。このような閉塞体として
は、例えば、所定温度以上となることにより水に溶解可
能となる寒天含有閉塞体又はその他の材料からなる飲食
に無害な閉塞体を、流出部の閉塞に適する形態(例え
ば、球状体等の流出部に対し栓状をなす形態のもの、板
状体、シート状体等)で用いるものを挙げることができ
る。このような閉塞体は、水よりも比重が大きいもので
あることが望ましい。またこのような閉塞体は、流出部
に嵌合させて用いるものや、流出部(水性液体収容凹部
に臨む部分を格子状又は網目状に構成することもでき
る)を覆蓋して用いるものとすることができる。前者の
場合、流出部に対する閉塞体の嵌合保持を確実にするた
めの保持部を設けることもできる。後者の場合、閉塞体
を重しや他の押圧手段[水性液体収容凹部内にセットし
て使用するフィルタ手段を利用することもできる。]に
より押圧して(例えば閉塞体が板状体やシート状体であ
る場合にそれらの外周部を環状の押圧部等により漏れな
く押圧して)流出部の閉塞を確実化することもできる。
更に、このような閉塞体に、温熱飲料に混入すべき物質
(例えば固形状、ゼリー状又は液体状のミルク、甘味
料、レモン果汁等)を含有又は包含させ、溶解により温
熱飲料中に添加されるものとすることもできる。
【0025】水性液体貯留容器の流出部を閉塞すること
により、その流出部からの水性液体の流出を阻止し、前
記閉塞の解除により前記流出部からの水性液体の流出阻
止を解除する他の解除手段として、所定温度未満では流
出部を閉塞し、所定温度以上で閉塞を解除するよう変形
し、変形後は、外力が加わらることにより(又は所定温
度より十分に低い温度に低下することにより)形状が復
元する形状記憶性の閉塞体を用いることもできる。
【0026】上記温熱飲料調製装置及び温熱飲料調製装
置主体は、所定大きさ以上の固形分(例えばコーヒー豆
の挽粉、又は紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉等の抽出対象
物)が水性液体収容凹部から流出部を経て排出されるこ
とを妨げるフィルタ手段を備えるものとすることができ
る。このようなフィルタ手段の例としては、水性液体収
容凹部内に全部又は一部が位置するようにセットして使
用されるセラミックス等の耐熱・耐水・耐マイクロ波性
を有する材料からなるかご形状又はざる形状の網目フィ
ルタや一部が網目のフィルタ等を挙げることができる。
また、紙フィルタや布フィルタ等を、それらを支持する
支持体と共に用いることもできる。これらのフィルタ手
段は、水性液体貯留容器に支持されるものとすることが
できるほか、例えば本体に支持されるものとすることも
可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0028】図1は本発明の実施の形態の一例としての
温熱飲料調製装置の正面概略図である。
【0029】本体Aは、その上部にマイクロ波発生装置
10を有し、本体内のマイクロ波発生装置10の下方
に、正面開閉扉(図示せず)により開閉し得る加熱室1
2が設けられている。
【0030】マイクロ波発生装置10のマグネトロン
(図示せず)において発生したマイクロ波は、マイクロ
波加熱用の加熱室12に収容された被加熱物に照射され
る。
【0031】加熱室12内の上下中央部付近には、水性
液体貯留容器14を支持するための耐熱ガラス製の環状
円板状の支持板16が、圧縮ばね18を介して弾性的に
支持されている。また加熱室12内の底部は、温熱飲料
を受容するための受容容器20を載置するための載置台
22に構成されている。
【0032】水性液体貯留容器14は、セラミックス製
であり、底板14aを有することにより自立し得る。水
性液体貯留容器14は、加熱室12内においては、その
上端外周部において支持板16の内周部に支持されてい
る。底板14aの上方に形成された水性液体収容凹部1
4bは、上方に開口し、横断面積が下方に向かって漸次
縮小する略カップ形状をなし、底部に流出口14cが開
口する。流出口14cにはセラミックス製の閉塞体保持
器24の環状下部24aが嵌合している。閉塞体保持器
24は、図2にその拡大斜視図が示されるように、環状
下部24aから上向きに等中心角おきに3本の保持爪2
4bが突設されている。なお、閉塞体保持器24は必ず
しも使用することを要しない。
【0033】水性液体貯留容器14の水性液体収容凹部
14b内には、セラミックス製のかご形状の網目フィル
タ26が着脱可能にセットされ、その網目フィルタ26
の上端外周部が水性液体貯留容器14の上端外周部によ
って支持されている。この網目フィルタ26の中央部に
は、耐熱ガラス棒28が底部から立設されている。
【0034】支持板16と本体との間には、支持板16
が支持する水性液体貯留容器14及び網目フィルタ26
の重量(器具重量)、並びに水及びコーヒー豆の挽粉、
又は紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉等の抽出又は溶解等対
象物の重量(温熱飲料相当重量)の総重量に対応する支
持板16の下方変位が、所定重量(器具重量及び温熱飲
料相当重量から温熱飲料相当重量の一部を差し引いた重
量)に対応する下方変位未満である場合に開き、所定重
量に対応する下方変位以上である場合に閉じる近接スイ
ッチ30が設けられている。近接スイッチ30が開いて
いる場合、マイクロ波発生装置10を不作動状態とし、
近接スイッチ30が閉じている場合、マイクロ波発生装
置10を作動可能状態とする。
【0035】この温熱飲料調製装置を使用する場合、閉
塞体保持器24の保持爪24bに、所定温度(温熱飲料
の性質に適合した温度)以上とならなければ水に溶解し
ない閉塞体32としての寒天含有球を保持させて流出口
14cを閉塞した状態で、網目フィルタ26内にコーヒ
ー豆の挽粉、又は紅茶、緑茶、烏龍茶等の茶葉等の抽出
対象物をセットすると共に、水性液体貯留容器14内
に、網目フィルタ26内にも水が行き渡る所定量の水を
上方開口から装入した状態で水性液体貯留容器14を支
持板16に支持させ、流出口14cの下方に受容容器2
0を載置して正面開閉扉を閉じ、メインスイッチ(図示
せず)をONにする。するとメインパイロットランプ3
4が点灯し、支持板16の下方変位量が所定以上となっ
て近接スイッチ30が閉じているので、自動電源用パイ
ロットランプ36が点灯し、マイクロ波発生装置10が
作動して水性液体収容凹部14b内の水がマイクロ波加
熱され、水温が上昇する。その際、網目フィルタ26内
にも水が行き渡っているので、抽出対象物からの成分抽
出が進行する。なお、耐熱ガラス棒28は、マイクロ波
加熱時の水温上昇の均一化に資するものである。
【0036】水性液体収容凹部14b内の水温が上昇し
て所定温度以上になると、閉塞体32が漸次溶解して流
出口14cの閉塞が解除され、抽出対象物から抽出され
た成分及び閉塞体32の成分が溶解した温熱水が流出口
14cから排出されて受容容器20に温熱飲料が受容さ
れる。
【0037】水性液体収容凹部14bからの水性液体の
排出が進んで支持板16が支持する総重量が所定重量未
満になると、支持板16の下方変位量が所定未満とな
り、近接スイッチ30が開いて自動電源用パイロットラ
ンプ36が消灯し、マイクロ波発生装置10の作動が停
止する。水性液体が流出口14cを通じて十分に受容容
器20に流下することにより、所望の温熱飲料が得られ
る。
【0038】なお、また閉塞体32の形状は、溶解性を
よくする上で、例えばシート状等としてもよい。また、
水性液体貯留容器14及び網目フィルタ26を用いず、
手動電源スイッチ38をオン・オフすることにより、或
いは、電源切断タイマ40を併用することにより、通常
のマイクロ波加熱を種々の加熱対象物に対し行うことが
できるものとすることもできる。
【0039】以上の実施の形態についての記述における
構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置など
は、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、こ
の発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではな
く、単なる説明例に過ぎない。
【0040】
【発明の効果】本発明の温熱飲料調製装置及び温熱飲料
調製装置主体においては、マイクロ波による加熱を利用
するため、必要な時に迅速に且つ効率良く水を加熱して
所望の温熱飲料を得ることができ、コーヒーメーカーの
ように別に水タンクを要するものではなく、而も、水性
液体の所定温度以上への上昇を、支持手段による支持重
量の減少により捉えてマイクロ波による加熱を自動停止
するので、温度、赤外線、水蒸気等を検知するセンサを
用いてマイクロ波による加熱時間の制御を行うものに比
し比較的低価格で製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】温熱飲料装置の正面概略図である。
【図2】閉塞体保持器の拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 マイクロ波発生装置 12 加熱室 14 水性液体貯留容器 14a 底板 14b 水性液体収容凹部 14c 流出口 16 支持板 18 圧縮ばね 20 受容容器 22 載置台 24 閉塞体保持器 24a 環状下部 24b 保持爪 26 網目フィルタ 28 耐熱ガラス棒 30 近接スイッチ 32 閉塞体 34 メインパイロットランプ 36 自動電源用パイロットランプ 38 手動電源スイッチ 40 電源切断タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501108636 北川 淳子 大阪府交野市倉治6丁目17−10 (72)発明者 中村 健 大阪府交野市倉治6丁目17−19 Fターム(参考) 3L086 BB11 BF09 CA16 4B004 AA02 BA29 BA32 BA35 CA08 CA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性液体貯留容器と本体とを備えてなる温
    熱飲料調製装置主体と、流出阻止手段とを有してなる温
    熱飲料調製装置であって、前記水性液体貯留容器は、水
    性液体収容凹部と、その水性液体収容凹部の底部に開口
    する流出部と、水性液体収容凹部よりも上方に開口する
    開口部を備え、前記水性液体収容凹部に収容した水性液
    体が流出部を通じ流出し得るものであり、前記本体は、
    マイクロ波発生装置と、被加熱物を内部に収容して前記
    マイクロ波発生装置において発生したマイクロ波をその
    被加熱物に対し照射する加熱室と、その加熱室内に前記
    水性液体貯留容器を支持する支持手段と、その支持手段
    が支持する水性液体貯留容器及びその水性液体貯留容器
    による支持物の総重量が所定重量以上である場合に前記
    マイクロ波発生装置を作動可能状態とし、前記総重量が
    所定重量未満である場合には前記マイクロ波発生装置を
    不作動状態とする作動制御手段を備えてなるものであ
    り、前記流出阻止手段は、前記水性液体収容凹部内の水
    性液体の流出部からの流出を、水性液体収容凹部に収容
    した水性液体の温度が所定温度より低い温度からその所
    定温度に至るまでは阻止し得、その水性液体の温度が所
    定温度以上となることにより前記流出部からの水性液体
    の流出阻止を解除し得るものであることを特徴とする温
    熱飲料調製装置。
  2. 【請求項2】所定大きさ以上の固形分が上記水性液体収
    容凹部から流出部を経て排出されることを妨げるフィル
    タ手段を備える請求項1記載の温熱飲料調製装置。
  3. 【請求項3】上記所定温度が40℃以上100℃以下の
    何れかの温度である請求項1又は2記載の温熱飲料調製
    装置。
  4. 【請求項4】上記流出阻止手段が、前記流出部を閉塞す
    ることにより、その流出部からの水性液体の流出を阻止
    し、前記閉塞の解除により前記流出部からの水性液体の
    流出阻止を解除するものである請求項1、2又は3記載
    の温熱飲料調製装置。
  5. 【請求項5】上記流出阻止手段が、水性液体収容凹部に
    収容した水性液体の温度が所定温度より低い温度からそ
    の所定温度に至るまでは水性液体に溶解せずに上記流出
    部を閉塞し得、その水性液体の温度が所定温度以上とな
    ることにより、前記水性液体に溶解して前記流出部の閉
    塞を解除し得る物質からなる閉塞体である請求項4記載
    の温熱飲料調製装置。
  6. 【請求項6】水性液体貯留容器と本体とを備えてなる温
    熱飲料調製装置主体であって、前記水性液体貯留容器
    は、水性液体収容凹部と、その水性液体収容凹部の底部
    に開口する流出部と、水性液体収容凹部よりも上方に開
    口する開口部を備え、前記水性液体収容凹部に収容した
    水性液体が流出部を通じ流出し得るものであり、前記本
    体は、マイクロ波発生装置と、被加熱物を内部に収容し
    て前記マイクロ波発生装置において発生したマイクロ波
    をその被加熱物に対し照射する加熱室と、その加熱室内
    に前記水性液体貯留容器を支持する支持手段と、その支
    持手段が支持する水性液体貯留容器及びその水性液体貯
    留容器による支持物の総重量が所定重量以上である場合
    に前記マイクロ波発生装置を作動可能状態とし、前記総
    重量が所定重量未満である場合には前記マイクロ波発生
    装置を不作動状態とする作動制御手段を備えてなるもの
    であることを特徴とする温熱飲料調製装置主体。
  7. 【請求項7】所定大きさ以上の固形分が上記水性液体収
    容凹部から流出部を経て排出されることを妨げるフィル
    タ手段を備える請求項6記載の温熱飲料調製装置主体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100344906C (zh) * 2003-03-21 2007-10-24 Lg电子株式会社 具有咖啡机的微波炉
JP2010501206A (ja) * 2006-08-18 2010-01-21 シュタム,フランセス 水での浸出によりホットドリンクまたはコールドドリンクを製造するための方法、および、前記方法を実施する装置

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JP2010501206A (ja) * 2006-08-18 2010-01-21 シュタム,フランセス 水での浸出によりホットドリンクまたはコールドドリンクを製造するための方法、および、前記方法を実施する装置

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