JP2002272440A - 農作物処理装置 - Google Patents

農作物処理装置

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JP2002272440A
JP2002272440A JP2001082762A JP2001082762A JP2002272440A JP 2002272440 A JP2002272440 A JP 2002272440A JP 2001082762 A JP2001082762 A JP 2001082762A JP 2001082762 A JP2001082762 A JP 2001082762A JP 2002272440 A JP2002272440 A JP 2002272440A
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Hisanori Miyata
久典 宮田
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】農作物の商品価値を損なうことなく、不要部を
確実且つ綺麗に分離することができる農作物処理装置を
提供する。 【解決手段】搬送装置2の保持体3により保持されたネ
ギAの両側周面に、分離装置8を構成する両側部の吐出
ノズル10…から吐出されるエアーBを吹き付けて表皮
Adを引き剥がし、根部Ac下方に垂下する。除去装置
21を構成する一対の除去ロール23に周設した抵抗付
与部材24によりネギAの根部Ac下方に垂下された表
皮Adを挾持すると共に、その除去ロール23の回転力
と、抵抗付与部材24の接触抵抗との相乗作用により、
表皮Adを略垂直方向に対して強制的に引っ張って分離
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば長尺のネ
ギやニラ、アスパラガス等の農作物外面を包んでいる不
必要又は食用に供し得ない表皮(下葉)を分離する作業
に用いられる農作物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のネギを処理する装置とし
ては、例えば一対の挾持板により略垂下姿勢に挾持した
ネギの下端側根部を切揃えて、ネギの表皮を、搬送路両
側部のノズルから吐出されるエアーにより引き剥がした
後、根部下方に垂下された表皮を一対の筒状ロール(円
錐形状も含む)により挾持し、その表皮を、筒状ロール
の回転力により垂直に引っ張って分離する装置(特開平
2001−163号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置
は、一対の筒状ロールの外周面全長を軸方向に対接して
いるので、肉厚の異なる複数の表皮が略同時に挾持され
たとき、一対の筒状ローラ間が厚い方の表皮により押し
広げられ、薄い方の表皮に付与される接触抵抗が小さく
なるため、分離ミスが起きることがある。且つ、一対の
筒状ロールの対接周面部に対して挾持力が集中して付与
されるため、その対接周面部に挾持された表皮が挾持力
により押し切られると、根部下方に垂下された残りの表
皮に対して接触抵抗が連続して付与されず、表皮が残っ
てしまうという問題点を有している。
【0004】また、ネギの葉部を一対の挾持板により強
く挾持すると、一対の筒状ロールによる表皮を引っ張り
分離するときに、ネギの葉部が、一対の挾持板間から抜
け落ちるのを防止することができるが、その挾持力によ
り中空の葉部が押し潰されてしまうため、ネギの商品価
値が損なわれるという問題点も有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、特定の農作物
下部に垂下された不要部を、一対の回転体に周設した抵
抗付与部により挾持して引っ張り分離することにより、
農作物の商品価値を損なうことなく、不要部を確実且つ
綺麗に分離することができる農作物処理装置の提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
農作物を搬送する搬送路上に、該農作物下部に垂下され
る不要部両側面と対向して一対の回転体を設け、上記回
転体の外周面に、上記不要部を分離するのに必要な接触
抵抗と、該不要部と対応して変形する柔軟性とを有する
抵抗付与部を周設すると共に、上記一対の回転体を、上
記農作物の不要部が分離される方向に回転する回転体駆
動手段を設けた農作物処理装置であることを特徴とす
る。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記抵抗付与部を、上記特定の農作物
下部に垂下された不要部のみが挾持される大きさに形成
した農作物処理装置であることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の構成と併せて、上記抵抗付与部を、上記回転体の周面
全長に対して所定間隔に隔てて複数設けた農作物処理装
置であることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の構成と併せて、上記抵抗付与部の外周面
に、複数の突起を形成した農作物処理装置であることを
特徴とする。
【0010】
【作用及び効果】この発明によれば、特定の農作物下部
に垂下された不要部を、一対の回転体に周設した抵抗付
与部により挾持して、その回転体の回転力と、抵抗付与
部の接触抵抗とにより強制的に引っ張って分離するの
で、農作物の商品価値を損なうことなく、不必要又は食
用に供し得ない不要部のみを確実に分離することができ
る。
【0011】しかも、柔軟性を有する抵抗付与部を、不
要部の厚みや形状に略対応して変形させるので、厚みの
異なる不要部に対して接触抵抗が略均等に付与され、不
要部を分離するのに必要な接触抵抗が安定して得られ、
不要部を残すことなく、綺麗に分離することができる。
【0012】さらに、複数の抵抗付与部の接触抵抗を、
農作物下部に垂下された不要部に対して数回に分けて付
与するので、一度に大きな接触抵抗を付与する必要がな
く、農作物が保持手段から抜け落ちるのを防止すること
ができ、不要部を分離する作業が安定して行える。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は農作物の一例であるネギの表皮を分離す
る作業に用いられる農作物処理装置を示し、図1に於い
て、この農作物処理装置1は、例えば土や砂等の異物が
残着するネギA又は除去済みのネギAを、搬送路上に架
設した搬送装置2により略垂下姿勢に保持して、搬送路
上に設定した供給区間aと、切揃え区間bと、分離区間
cと、除去区間dと、回収区間eとに周回搬送して、長
尺のネギAを所定寸法に切揃えたり、表皮Ad(又は下
葉)を分離する等の処理を実行する。
【0014】上述の搬送装置2は、ネギAの葉部Aaを
押し潰さないように保持するハンガー式又はクランプ式
の保持体3を、ループ状の周回搬送路に沿って張架した
無端帯4全長(例えばチェーンやベルト等)に対して所
定間隔に隔てて取付けると共に、その無端帯4を、減速
機付きモータ(図示省略)の駆動力により搬送方向に回
転して、保持体3で保持したネギAを一定速度で搬送方
向に周回移動する。
【0015】且つ、保持体3は、ネギAの葉部Aaを押
し潰さず、脱落を防止するのに必要な保持力又は保持構
造を有しており、回収区間eから供給区間aに回帰移動
するとき、ネギAの保持が許容される状態に開動作さ
れ、切揃え区間bに移動したとき、ネギAを保持する状
態に閉動作され、切揃え済みのネギAを1本ずつ保持す
る。切揃え区間bから回収区間eに移動するとき、ネギ
Aを保持する状態に閉動作して周回移動され、回収区間
eに移動したとき、ネギAの保持が解除される状態に開
動作され、処理済みのネギAを後述する回収コンベア2
5に載置して、次工程(選別工程)に供給又は放出す
る。
【0016】前述の供給区間a側部に配設した荷受けコ
ンベア5は、生産者別に荷受けされるネギAを整列して
搬送する。その荷受けコンベア5により搬送されるネギ
Aを、人為的手段(作業者の手)又は機械的手段(コン
ベア)により略同一方向に向きを揃えて、切揃え装置6
の供給コンベア7に対して1本ずつ移載(ネギAの葉部
Aaを搬送路側に向けた状態)する。なお、コンベア
5,7,35は、例えばバケットコンベアやベルトコン
ベア、チェーンコンベア等の搬送装置で構成され、ネギ
Aを一定速度で搬送する。また、ネギAを、荷受けコン
ベア5に載置せず、切揃え装置6の供給コンベア7に対
して直接載置してもよい。
【0017】前述の切揃え区間bに配設した切揃え装置
6は、例えば特願平11−332693号や特願200
1−41914号等で構成され、供給コンベア7の載置
部(例えばバケット)に載置されたネギAの根部Acと
葉部Aaとを搬送しながら所定寸法に切揃え処理(例え
ば表皮Adの一部が根部Acに接続された状態)する。
また、後述する分離装置8及び除去装置21を切揃え装
置4前段に配設して、切揃え処理する前に表皮Adを分
離処理してもよい。
【0018】前述の分離区間cに配設した分離装置8
は、図2に示すように、分離区間cを囲繞する処理室9
内の搬送路両側部に、複数の吐出ノズル10を上述の保
持体3により保持されたネギAの両側周面(葉部Aa
と、茎部Abと、根部Acとに対応する範囲)と対向し
て上下方向及び搬送方向に対して所定間隔に隔てて複数
配列すると共に、その吐出ノズル10…を、搬送路の上
流側から下流側に向けて傾斜状に配列し、斜め下方に向
けて順に低くなるように一列配列(又は複数列)してい
る。また、吐出ノズル10を斜め下方に対して千鳥状に
配列してもよい。
【0019】且つ、搬送路の両側上部に配設した略下向
き状態の吐出ノズル10(図中仮想線で示す)は、エア
ーBを、斜め下向きの吐出ノズル10から吐出されるエ
アーBにより引き剥がされるネギAの不要な表皮Acに
向けて略垂直に吹き付ける。また、その吐出ノズル10
を、斜め下向きに配列した吐出ノズル10…の間に配列
してもよい。実施例では、単一の吐出ノズル10を配列
しているが、例えば複数の吐出ノズル10を一つのユニ
ットとして複数組合わせて斜め下方に配列したり、単一
の吐出ノズル10と組合わせて配列してもよい。
【0020】上述の吐出ノズル10…には、エアー供給
路11の一端側(複数本に分岐した分岐路)がバルブ1
2を介して接続され、そのエアー供給路11の他端側は
バルブ13及びフィルター14を介して、例えば送気用
ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給装置15(エ
アー供給源)に接続され、吐出ノズル10から吐出され
るエアーBの吐出量をバルブ12,13により可変調節
し、ネギAの種類や生育状況に応じて表皮Adのみを引
き剥がすのに適した吐出量に設定する。なお、実施例で
はエアーB(大気)を使用するが、例えば不活性ガス、
ブタンガス等の単一気体又は複合気体を用いてもよい。
【0021】且つ、吐出ノズル10は、エアーBがネギ
A周面に対して斜め下方に向けて吹き付けられ、上位側
吐出ノズル10から吐出されるエアーBにより引き剥が
されたネギAの表皮Adに向けて、下位側吐出ノズル1
0から吐出されるエアーBが引き続いて吹き付けられる
高さ及び角度に設定している。
【0022】且つ、搬送路の下部両側に架設した2本の
支持部材20は、保持体3により保持されたネギAの根
部Ac側面と対向する高さに架設され、ネギAの根部A
c側が略垂下した状態に支持される間隔に隔てて平行し
て架設している。つまり、吐出ノズル10から吐出され
るエアーBの風圧により、ネギAの根部Ac側が幅方向
に揺動するのを積極的に防止し、略垂下した状態にガイ
ドする。また、1本の支持部材20を、搬送路の下部一
側に架設してもよい。
【0023】前述の除去区間dに配設した除去装置21
は、図3、図4、図5に示すように、除去区間dを囲繞
する処理室22内の搬送路下部に、中空又は中実に形成
した略断面円形を有する一対の除去ロール23を、上述
の保持体3により保持されたネギAの根部Ac下端に近
接して軸架すると共に、その根部Ac下方に垂下される
不要な表皮Ad両側面と対向して搬送方向に平行して軸
架している。また、除去ロール23を、例えば六角形や
四角形等の多角形に形成してもよい。
【0024】上述の除去ロール23,23は、搬送方向
の始端側から終端側に向けて徐々に高くなる傾斜状(傾
斜角度)に平行して斜設され、リング状又はローラ状の
抵抗付与部材24を、根部Ac下端に垂下される表皮A
dと対向して除去ロール23の中央部外周面に固定(例
えば焼付け固定、接着固定)すると共に、その抵抗付与
部材24が互いに対接される方向(表皮Adが挾持され
る方向)に対して相対的に付勢又は対接している。ま
た、抵抗付与部材24を、除去ロール23の外周面に対
して円周方向に所定間隔に隔てて部分的に設けてもよ
い。
【0025】且つ、板状又は棒状に形成した除去部材2
5を、抵抗付与部材24の下部周面と対向して軸方向に
配設すると共に、除去部材25の両端部を、前後に架設
した受け部材26により上下動可能に保持して、除去部
材25の両端部と、受け部材26,26との間に装填し
たコイルスプリング27(又は板バネやゴム等の弾性
体)の弾性により、除去部材25の略全長を、抵抗付与
部材24の下部周面に対して対接される方向に付勢して
いる。
【0026】上述の抵抗付与部材24は、例えばスポン
ジゴムやウレタンゴム等の柔軟性を有する部材により形
成され、ネギAの表皮Adを引っ張り分離するのに必要
な接触抵抗を付与する。且つ、除去部材25は、例えば
プラスチックや金属、木、セラミックス等により形成さ
れ、抵抗付与部材24の外周面に付着した表皮Adやそ
の他の異物を除去するのに必要な強度又は形状を有して
いる。また、ローラ状の除去部材25を抵抗付与部材2
4に対接し、その除去部材25を、抵抗付与部材24の
外周面と相対向する方向に回転して除去処理してもよ
い。
【0027】一方、終端側下部に配設した減速機付きモ
ータ28は、モータ軸に固定したプーリ29と、除去ロ
ール23の端部に固定したプーリ30と、プーリ29,
30の間に張架したベルト31とを介して、一対の除去
ロール23を、ネギAの表皮Adが略垂直方向に対して
引っ張られる方向(矢印方向)に略同期回転(内回り)
して、ネギAの表皮Adを強制的に引っ張って分離す
る。その除去ロール23,23の下部には、分離された
表皮Adを投入する箱状又は袋状の回収部32を配設し
ている。
【0028】上述の実施例では、一対の除去ロール23
を、一つのモータ28で連動して回転するが、例えば個
々に設けたモータで独立して回転したり、内蔵型のモー
タで回転したり、減速機構により連動又は独立して回転
する等してもよい。
【0029】且つ、除去区間dの搬送路側部に配設した
チャック式又はクランプ式の保持体33は、前述の保持
体3により保持したネギAの茎部Ab側面(根部Acに
近い部分)と対向して、搬送路側部に張架したループ状
の無端帯34全長(例えばチェーンやベルト等)に対し
て所定間隔に隔てて取付けられ、その無端帯34を、減
速機付きモータ(図示省略)の駆動力により無端帯4と
略同期して搬送方向に回転させ、茎部Abの下端側を保
持体33で保持して搬送方向に移動する。
【0030】上述の保持体33は、ネギAを除去区間d
に搬入するとき、そのネギAの茎部Abを保持する方向
に閉動作される。ネギAを除去区間dから搬出すると
き、ネギAの保持が解除される方向に開動作される。ま
た、保持体33に代わる他の保持手段として、前述のよ
うな支持部材20により支持してもよい。
【0031】前述の回収区間e側部に配設した回収コン
ベア35は、保持体3で保持したネギAの根部Ac側を
支持し、ネギA全体を幅方向に対してゆっくりと横転さ
せて、保持体3による保持が解除された処理済みのネギ
Aを、回収コンベア35の載置部(例えばバケット)に
対して1本ずつ略水平又は略斜めに載置すると共に、略
同一方向に向きを揃えたまま整列して次工程(例えば選
別工程)に搬送する。
【0032】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、農作物処理装置1によるネギAの表皮Acを
分離する動作を説明する。先ず、図1に示すように、荷
受けコンベア5により搬送されるネギA…を、供給区間
a側部に待機する作業者の手で保持して供給コンベア7
に1本ずつ載置し、切揃え区間bの切揃え装置6に供給
する。ネギAの葉部Aa及び根部Acを切揃え装置6に
より所定寸法に切揃えた後、ネギAを、搬送装置2の保
持体3で保持して搬送する。
【0033】次に、保持体3で保持したネギAを分離区
間cの分離装置8に供給し、図2に示すように、吐出ノ
ズル10…から吐出されるエアーBによりネギAの表皮
Adを引き剥がし、根部Ac下方に垂下又は表皮Adを
一挙に分離した後、表皮Adが引き剥がされたネギA
を、除去区間dの除去装置21に供給し、図3、図4、
図6、図7に示すように、ネギAの根部Ac下方に垂下
している表皮Adを、一対の除去ロール23に周設した
抵抗付与部材24により略均等に挾持する。
【0034】つまり、その除去ロール23の回転力と、
抵抗付与部材24の接触抵抗との相乗作用により、表皮
Adを略垂直方向に対して強制的に引っ張って分離し、
回収部32に落下投入する。表皮Adの一部が根部Ac
に接続されているので、容易に分離することができる。
同時に、抵抗付与部材24に付着又は絡み付こうとする
表皮Adと、その他の異物(例えば皮片や分泌液等)と
を除去部材25により払拭除去して、回収部32に落下
投入する。なお、回収部32に投入した表皮Adや異物
は定期的に回収する。
【0035】次に、表皮分離済みのネギAを回収区間e
に移動したとき、保持体3による保持を解除して、ネギ
Aを略同一方向に向きを揃えたまま回収コンベア35に
載置して、次工程に搬送する。以下、上述と同様にし
て、ネギAの葉部Aa及び根部Acを切揃える処理と、
表皮Adを分離する作業とを処理して行う。
【0036】以上のように、特定のネギAの根部Ac下
方に垂下された表皮Adを、一対の除去ロール23に周
設した抵抗付与部材24により挾持して、その除去ロー
ル23の回転力と、抵抗付与部材24の接触抵抗との相
乗作用により、表皮Adを略垂直方向に対して強制的に
引っ張って分離するので、ネギAの表皮Adを分離する
作業が確実且つスムースに行えると共に、ネギAの商品
価値を損なうことなく、不必要又は食用に供し得ない表
皮Adのみを確実に分離することができる。
【0037】しかも、柔軟性を有する抵抗付与部材24
を表皮Adの厚みや形状に略対応して変形するので、厚
みの異なる表皮Adに対して接触抵抗が略均等に付与さ
れ、表皮Adを分離するのに必要な接触抵抗が安定して
得られる。且つ、表皮Adの根部Acに近接した部分を
除去ロール23の抵抗付与部材24により挾持して引っ
張り分離するので、表皮Adを残すことなく、綺麗に分
離することができる。
【0038】図8は、除去ロール23の他の例を示し、
抵抗付与部材24を、除去ロール23の周面全長に対し
て所定間隔に隔てて複数固定し、ネギAの表皮Acを前
側の抵抗付与部材24により完全に引っ張り分離するこ
とができなくても、その残った表皮Acを後側の抵抗付
与部材24により続いて引っ張り分離するので、表皮A
c全体を確実に分離除去することができ、上述の実施例
と略同等の作用効果を奏することができる。且つ、抵抗
付与部材24による引っ張り力を表皮Acに対して数回
に分けて付与するので、一度に大きな接触抵抗を付与す
る必要がなく、分離時に於て、ネギAが保持体3から抜
け落ちるのを防止することができ、表皮Acを引き剥が
す作業が安定して行える。
【0039】図9は、除去ロール23のその他の例を示
し、正面から見て略台形状又は略三角形状の突起24a
を、抵抗付与部材24の外周面に対して軸方向に連続し
て形成又は所定間隔に隔てて形成すると共に、その突起
24aを、円周方向に対して所定間隔に隔てて複数形成
している。つまり、一対の除去ロール23に周設した抵
抗付与部材24の突起24a…を互いに噛み合わせて、
ネギAの根部Ac下方に垂下された表皮Adを挾持する
ので、前述のような周面が滑らかな抵抗付与部材24で
挾持するよりも、表皮Adに付与される接触抵抗が大き
く、表皮Adを分離するのに必要な引っ張り力を確実に
得ることができ、前述の実施例と略同等又は同等以上の
作用効果を奏することができる。
【0040】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の農作物は、実施例のネギAやニ
ラ、アスパラガス等の長尺農作物に対応し、以下同様
に、農作物の不要部は、ネギAの表皮Adに対応し、回
転体は、除去ロール23に対応し、抵抗付与部は、抵抗
付与部材24に対応し、回転体駆動手段は、モータ28
と、プーリ29,30と、ベルト31とに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【0041】上述の農作物処理装置1は、例えばニラ、
アスパラガス等の農作物外面を包んでいる表皮を分離す
る作業にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 農作物処理装置の搬送経路を示す平面図。
【図2】 分離装置による表皮の分離動作を正面図。
【図3】 除去装置による表皮の除去動作を示す斜視
図。
【図4】 除去装置による表皮の除去動作を示す側面
図。
【図5】 除去ロールの駆動系を搬送方向に目視した状
態を示す断面図。
【図6】 除去ロールによる表皮の挾持状態を示す正面
図。
【図7】 除去ロールによる表皮の分離状態を示す正面
図。
【図8】 除去ロールの他の例を示す側面図。
【図9】 除去ロールのその他の例を示す正面図。
【符号の説明】
A…ネギ Ac…根部 Ad…表皮 B…エアー 1…農作物処理装置 2…搬送装置 6…切揃え装置 8…分離装置 10…吐出ノズル 21…除去装置 23…除去ロール 24…抵抗付与部材 24a…突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農作物を搬送する搬送路上に、該農作物下
    部に垂下される不要部両側面と対向して一対の回転体を
    設け、上記回転体の外周面に、上記不要部を分離するの
    に必要な接触抵抗と、該不要部と対応して変形する柔軟
    性とを有する抵抗付与部を周設すると共に、上記一対の
    回転体を、上記農作物の不要部が分離される方向に回転
    する回転体駆動手段を設けた農作物処理装置。
  2. 【請求項2】上記抵抗付与部を、上記特定の農作物下部
    に垂下された不要部のみが挾持される大きさに形成した
    請求項1記載の農作物処理装置。
  3. 【請求項3】上記抵抗付与部を、上記回転体の周面全長
    に対して所定間隔に隔てて複数設けた請求項2記載の農
    作物処理装置。
  4. 【請求項4】上記抵抗付与部の外周面に、複数の突起を
    形成した請求項1,2又は3記載の農作物処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2435608A (en) * 2006-03-03 2007-09-05 Koppert Machines Bv A method and and a device for peeling an elongated vegetable
JP7320306B1 (ja) 2022-04-26 2023-08-03 株式会社マツモト 野菜類の皮剥ぎ処理機

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