JP2002272155A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP2002272155A
JP2002272155A JP2001063630A JP2001063630A JP2002272155A JP 2002272155 A JP2002272155 A JP 2002272155A JP 2001063630 A JP2001063630 A JP 2001063630A JP 2001063630 A JP2001063630 A JP 2001063630A JP 2002272155 A JP2002272155 A JP 2002272155A
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thrust
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合型パワーアンプの動作形式の切換えを駆
動効率の観点から適切に行う。 【解決手段】 切換判断部22は、推力指令補正値と予
め設定された一定の動作方式切換閾値との比較に基づい
てパワーアンプ3の動作方式の切換えを判断する。例え
ば、推力指令補正値が予め設定された一定の動作方式切
換閾値より大きい場合は、制御対象5が加減速中である
と判断し、その判断結果がパワーアンプ3を構成する切
換部33に与えられ、この切換部33では判断結果に応
じてPWMアンプ32にパワーアンプを切換える。また、
推力指令補正値が予め設定された一定の動作方式切換閾
値より小さい場合は、制御対象5が位置決め整定中・一
定速中であると判断し、その判断結果がパワーアンプ3
を構成する切換部33に与えられ、この切換部33では
判断結果に応じてリニアアンプ31にパワーアンプを切
換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低ノイズ高分解能
リニア増幅方式と高効率スイッチング方式とが切換可能
なパワーアンプにより、制御対象に繋がれた電動機を駆
動する電動機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高効率・高分解能の電流制御が要求され
る用途は、システムでの位置決め時の精度、すなわち、
高精度な位置決め精度が要求されるもの、システムでの
一定速送り時の精度、すなわち、低速度リプル、低推力
リプルが要求されるもの、または、その両方を要求され
るものが一般的である。このような用途で用いられる、
動作方式が切換可能なパワーアンプとしては、例えば、
大出力発生時には高効率スイッチング方式(以下、PWM
制御という)が選択され、小出力発生時には低ノイズ高
分解能リニア増幅方式(以下、リニア制御という)が選
択される複合型パワーアンプが主として使用されてい
る。この複合型アンプでは、入力される推力指令値に応
じて動作方式を切換えることによって、システムのエネ
ルギー効率の向上、高精度化を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4は本出願人による
特開平9―238031の複合型パワーアンプを用いた
従来の電動機制御装置(以下、従来例1と称す)のブロ
ック図、図5はその課題を説明するための図である。こ
の電動機制御装置1Cは、制御対象5を駆動する電動機
4を制御するもので、電動機4に供給する駆動電流を生
成するパワーアンプ3と、パワーアンプ3を制御するCP
U2を備えている。
【0004】パワーアンプ3は、その動作方式がPWM制
御とリニア制御とに切換可能な複合型パワーアンプであ
り、リニア制御によるリニアアンプ30と、PWM制御に
よるPWMアンプ32と、リニアアンプ31とPWMアン
プ32を切換える、アナログスイッチ等で構成される切
換部33で構成され、入力される電流指令値を増幅して
電動機4に供給される駆動電流を発生する。
【0005】CPU2は上位からの推力指令値と、位置検
出器6からの制御対象5の位置情報に基づいて、電流指
令値を演算し、出力する電流指令演算部20と、推力指
令値に基づいてパワーアンプ3の動作方式の切換えを判
断する切換判断部22で構成されている。
【0006】この従来の電動機制御装置1Cは、パワー
アンプ3に入力される推力指令値が予め設定された一定
の閾値を超えたか否かによって動作方式を切換えるもの
である。
【0007】制御対象5を図5に示す速度パターンVbで
駆動するとし、その際の推力指令はFbになるとする。従
来例1は、推力指令Fbが予め設定された一定の閾値を
超えたか否かによってパワーアンプの動作方式を切換え
るため、制御対象5の加減速時はPWM制御、制御対象5
の一定速時はリニア制御で電動機を駆動することができ
る。
【0008】ここで、電動機が速度に比例する粘性損を
持つ場合を考える。このような電動機は、電動機巻線の
損失による温度上昇を抑制するために電動機巻線の外周
を覆うようにキャンを設け、その中に冷媒を流して電動
機巻線を冷却するものである。また、粘性損は、キャン
と磁石により生じる渦電流損等をいう。この場合、制御
対象5を一定速度がVbよりもさらに大きい速度パターン
Vaで駆動すると、一定速度上昇に伴い粘性損も上昇す
る。これは、制御対象5に対して粘性損という外乱力が
働いていることになるので、制御対象5の一定速時は、
この外乱力に打ち勝つだけの、推力指令Fbよりも大きい
推力指令Faが必要となる。従来例1は、このような外乱
力に対する手段を備えていないため、推力指令Faが制御
対象の加減速・一定速時に関わらず、予め設定された一
定の閾値を超えているので、常にPWM制御で電動機を駆
動することになり、システムでの一定速送り時の精度、
すなわち、低速度リプル、低推力リプルを要求される用
途に対して、精度の悪化・スイッチングノイズ影響が増
加するという問題点がある。
【0009】図6は特開平10―177949に開示さ
れた、複合型パワーアンプを用いてステージに繋がれた
電動機を駆動するステージ駆動装置1D(以下、従来例
2と称す)のブロック図、図7はその課題を説明するた
めの図である。
【0010】このステージ制御装置1Dは、ステージ5
1を駆動する電動機4を制御するもので、電動機4に供
給する駆動電流を生成するパワーアンプ3と、電動機4
に流れる電流を検出する電流検出器8と、検出された電
流を推力に変換する電流/推力変換部29と、推力を、
位置検出器6で検出された、ステージ51の位置情報に
基づいて補正する推力補正演算部28と、目標位置と、
位置検出器6からの位置情報の偏差を算出する位置偏差
演算部25と、位置偏差を推力に変換する位置偏差/推
力変換部26と、位置偏差より電動機4の動作状態を判
断する動作状態判断部27で構成されている。パワーア
ンプ3は、その動作方式がPWM制御とリニア制御とに切
換可能な複合型パワーアンプであり、リニア制御による
リニアアンプ31と、PWM制御によるPWMアンプ32と、
動作状態判断部27からの信号によりリニアアンプ31
とPWMアンプ32とを切換える、アナログスイッチ等
で構成される切換部33とで構成され、入力される電流
指令値を増幅して電動機4に供給される駆動電流を発生
する。
【0011】このステージ装置1Dは、位置偏差に基づ
いてステージ51の動作状態を判断し、その動作状態に
応じて、または、ステージ位置と電動機4の駆動推力に
応じて、パワーアンプ3に供給する推力指令値を補正、
または、推力閾値を変更してパワーアンプ3の動作方式
を切換えるものである。
【0012】制御対象であるステージ51を図7に示す
位置指令・速度パターンで駆動すると、一般的な制御装
置の1型サーボ系では、図7に示すような検出位置・推
力となり、位置指令と検出位置との差である位置偏差
は、速度に依存した形となる。
【0013】従来例2は、位置偏差に基づいてステージ
51の動作状態を判断し、その動作状態に応じて、パワ
ーアンプ3に供給する推力指令値を補正するため、何ら
かの外乱により推力指令値に変化がある場合でも、ステ
ージ51が位置決め整定中と判断されると、予め設定さ
れた一定の閾値に対して推力指令値を補正して、パワー
アンプ3の動作方式を切換えることができ、所望のステ
ージ駆動ができる。しかし、従来例2は、ステージ51
の動作状態が加速中・位置決め整定中(減速中)である
ことのみ判断可能であり、一定速中であるかどうか確実
に判断できないため、システムでの位置決め時の精度、
すなわち、高精度な位置決め精度を要求される用途には
有効であるが、システムでの一定速送り時の精度、すな
わち、低速度リプル・低推力リプルを要求される用途に
対しては、適用できないという問題点がある。
【0014】さらに、従来例2は、位置偏差に基づいて
ステージの動作状態を判断するため、上位位置指令入力
の場合のみ適用可能であり、位置/速度/推力の各上位
指令を入力可能とする電動機制御装置に対しては、上位
速度/推力指令入力の場合にステージの動作状態を判断
できないため、適用できないという問題点がある。
【0015】また、従来例2は、ステージ位置と電動機
の駆動推力に応じて、予め設定された一定の閾値に対し
て推力指令値を補正、または推力閾値を変更するため、
何らかの外乱により推力指令値に変化がある場合でも、
パワーアンプの動作方式を切換えることができ、所望の
ステージ駆動ができる。しかし、従来例2は、実際の推
力である駆動推力を電流検出器8で検出された電流値よ
り算出し外乱力を推定するため、駆動推力の推定が電流
検出器8のオフセットや温度ドリフト等の特性の影響を
受けやすいという問題点がある。
【0016】本発明の目的は、システムでの位置決め時
の精度を要求する用途、システムでの一定速送り時の精
度を要求する用途、または、その両方を要求する用途に
対して、また、各上位位置/速度/推力指令入力の用途
に対して、複合型パワーアンプの動作方式の切換えを駆
動効率の観点から適切に行うことができる電動機制御装
置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、電動機制御装置は、電動機を駆動する低ノイズ高
分解能リニア増幅方式の第1のパワーアンプと、電動機
を駆動する高効率スイッチング方式の第2のパワーアン
プと、電動機の制御対象の位置に基づいて電動機の制御
対象の速度である検出速度値を演算する検出速度演算手
段と、検出速度値と上位からの推力指令値に基づいて制
御対象に対する外乱を演算する推定外乱演算手段と、推
力指令値と推定外乱値との差である推力指令補正値を算
出する推力指令補正手段と、推力指令補正値と予め設定
された動作方式切換閾値との比較に基づいてパワーアン
プの切換えを判断する切換判断手段と、切換判断手段で
の判断に基づいて前記パワーアンプを切換える切換手段
とを有する。
【0018】検出速度演算手段により制御対象の速度、
推定外乱演算手段により制御対象に対する外乱が演算さ
れると、推力指令補正手段により上位からの推力指令値
と推定外乱との差である推力指令補正値が算出され、切
換判断手段により推力指令補正値と予め設定された一定
の動作方式切換閾値との比較に基いてパワーアンプの動
作方式の切換えが判断され、切換手段により切換判断手
段での判断に応じたパワーアンプのリニア制御とPWM制
御との切換えが行われる。
【0019】このため、電動機が速度に比例する粘性損
を持ち、制御対象に対して粘性損という外乱が働いてい
る場合において、制御対象の駆動力に外乱力が重畳され
上位からの推力指令値が変動しても、パワーアンプの切
換えがこの上位からの推力指定値に基づいて行われない
ため、外乱力の影響を受けることがなくなり、また、外
乱力の推定に電流検出器を用いないため、オフセットや
温度ドリフト等の特性の影響を受けることがなくなり、
システムでの位置決め時の精度を要求する用途、システ
ムでの一定速送り時の精度を要求する用途、または、そ
の両方を要求する用途に対して、複合型パワーアンプの
動作方式の切換えを駆動効率の観点から適切に行うこと
ができる。また、外乱力の推定に制御対象の速度、上位
からの推力指令値を用いるため、各上位位置/速度/推
力指令入力の用途に対して、複合型パワーアンプの動作
方式の切換えを駆動効率の観点から適切に行うことがで
きる。
【0020】一般的な制御装置の1型サーボ系では、位
置決め整定中・一定速中の場合、制御対象に対する外乱
力の影響を除去すれば、電動機制御装置に入力される上
位からの推力指令値は、小さい。そこで、予め設定する
一定の動作方式切換閾値をこの小さい推力指令値より若
干大きめの値に設定すれば、位置決め整定中・一定速中
でのパワーアンプはリニア制御となり、高分解能・高精
度な電動機制御が可能となる。逆に、加減速中の推力指
令値は、位置決め整定中・一定速中の推力指令値よりは
るかに大きいのでパワーアンプはPWM制御となり、高効
率な電動機制御が可能となる。
【0021】本発明の第2の態様によれば、電動機制御
装置は、電動機を駆動する低ノイズ高分解能リニア増幅
方式の第1のパワーアンプと、電動機を駆動する高効率
スイッチング方式の第2のパワーアンプと、電動機の制
御対象の位置に基づいて電動機の制御対象の速度である
検出速度値を演算する検出速度演算手段と、検出速度値
と上位からの推力指令値に基づいて制御対象に対する外
乱を演算する推定外乱演算手段と、推力指令値と予め設
定された動作方式切換閾値との比較に基づいて前記パワ
ーアンプの切換えを判断する切換判断手段と、切換判断
手段での判断に基づいてパワーアンプを切換える切換手
段とを有する。
【0022】検出速度演算手段により制御対象の速度、
推定外乱演算手段により制御対象に対する外乱が演算さ
れると、切換判断手段により推定外乱値がパワーアンプ
の動作方式の切換えに影響を与えるものであれば、予め
設定された一定の動作方式切換閾値と推定外乱値の和を
新たな動作方式切換閾値として変更し、上位からの推力
指令値と変更された動作方式切換閾値との比較に基づい
てパワーアンプの動作方式の切換えが判断され、切換手
段により切換判断手段の判断に応じたパワーアンプのリ
ニア制御とPWM制御との切換えが行われる。
【0023】このため、電動機が速度に比例する粘性損
を持ち、制御対象に対して粘性損という外乱力が働いて
いる場合において、制御対象の駆動力に外乱力が重畳さ
れ上位からの推力指令値が変動しても、パワーアンプの
切換えが外乱力を考慮した新たな動作方式切換閾値と上
位からの推力指令値に基いて行われるため、外乱力の影
響を受けることがなくなり、また、外力の推定に電流検
出器を用いないため、オフセットや温度ドリフト等の特
性の影響を受けることがなくなり、システムでの位置決
め時の精度を要求する用途、システムでの一定速送り時
の精度を要求する用途、または、その両方を要求する用
途に対して、複合型パワーアンプの動作方式の切換えを
駆動効率の観点から適切に行うことができる。また、外
乱力の推定に制御対象の速度、上位からの推力指令値を
用いるため、各上位位置/速度/推力指令入力の用途に
対して、複合型パワーアンプの動作方式の切換えを駆動
効率の観点から適切に行うことができる。
【0024】ここで、外乱力に電動機の速度に比例する
粘性損を例に擧げたが、電動機への電力供給等の配線や
冷却等の配管の張力等の制御対象に対する外乱であって
もよい。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施形態の電動機
制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0027】この電動機制御装置1Aは、一般的に速度
ループ・位置ループのサーボ系が構成される上位システ
ムに含まれるものであり、電動機4を介して制御対象5
の位置/速度/推力制御を行うものである。また、この
電動機制御装置1Aに加えて、速度ループ・位置ループ
のサーボ系を構成し、新たに電動機制御装置ということ
もできる。
【0028】この電動機制御装置1Aは、電動機4に供
給する駆動電流を生成するパワーアンプ3と、後述する
各種演算を行うCPU2を備えている。
【0029】パワーアンプ3は、その動作方式がPWM制
御とリニア制御とに切換え可能な複合型パワーアンプで
あり、リニア制御によるリニアアンプ31と、PWM制
御によるPWMアンプ32と、リニアアンプ31とPW
Mアンプ32とを切換える、アナログスイッチ等で構成
される切換部33とを含んで構成され、入力される電流
指令値を増幅して電動機4に供給される駆動電流を発生
する。
【0030】CPU2は、推力指令補正値を電流指令値に
変換する推力/電流変換部21と、推力指令補正値と予
め設定された一定の動作方式切換閾値との比較に基づい
てパワーアンプ3の動作方式の切換えを判断する切換判
断部22と、制御対象5の速度、上位からの推力指令値
に基づいて制御対象5に対する外乱を演算する推定外乱
演算部23と、制御対象5の位置に基づいて制御対象5
の速度である検出速度を演算する検出速度演算部24
と、上位からの推力指令値と推定外乱値との差である推
力指令補正値を算出する推力指令補正器7で構成され、
後述する各演算を行う。
【0031】推力/電流変換部21は、電動機4を駆動
するために必要なベクトル制御演算を行い、後述する推
力指令補正値に応じた電流指令値、例えば、電動機4が
3相同期電動機である場合、位置検出器6からの制御対
象5の現在位置から予めCPU2のメモリ内に記憶されて
いるSinテーブルを参照して得られる電動機4の電気角
相当の位相と電動機4の推力定数と上位からの推力指令
値との演算により各相の電流指令値に変換する。
【0032】切換判断部22は、推力指令補正値と予め
設定された一定の動作方式切換閾値との比較に基づいて
パワーアンプ3の動作方式の切換えを判断する。例え
ば、推力指令補正値が予め設定された一定の動作方式切
換閾値より大きい場合は、制御対象5が加減速中である
と判断し、その判断結果がパワーアンプ3を構成する切
換部33に与えられ、この切換部33では判断結果に応
じてPWMアンプ32に動作方式を切換える。また、推力
指令補正値が予め設定された一定の動作方式切換閾値よ
り小さい場合は、制御対象5が位置決め整定中・一定速
中であると判断し、その判断結果がパワーアンプ3を構
成する切換部33に与えられ、この切換部33では判断
結果に応じてリニアアンプ31に動作方式を切換える。
【0033】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0034】検出速度演算部24により制御対象5の速
度、推定外乱演算部23により制御対象5に対する外乱
が演算されると、推力指令補正器7により上位からの推
力指令値と推定外乱との差である推力指令補正値が算出
される。切換判断部22はこの推力指令補正値と予め設
定された一定の動作方式切換閾値との比較に基いてパワ
ーアンプの動作方式の切換えを判断し、切換部33によ
り切換判断部22での判断に応じたパワーアンプのリニ
ア制御とPWM制御との前記切換えが行なわれる。
【0035】図3に推定外乱演算部23の代表的な構成
のブロック図を示す。
【0036】推定外乱演算部23は、例えば、速度推定
値と速度検出値との誤差が零になるように式(1)で漸
近的に外乱成分を推定する。すなわち、外乱オブザーバ
である。
【0037】
【数1】 フィードフォワード的に外乱成分を推定できるため、オ
ブザーバゲインを大きくすることなく良好な外乱推定特
性を得ることができる。
【0038】検出速度演算部24は、位置検出器6から
の制御対象5の現在位置を、例えば、差分演算で制御対
象5の速度である検出速度値を演算する。
【0039】推力指令補正器7は、上位からの推力指令
値と前述した推定外乱値の差から制御対象5に対する外
乱を除去した推力指令補正値を算出する。
【0040】図2は本発明の第2の実施形態の電動機制
御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0041】ここで、前述した第1の実施形態と同一も
しくは同等の構成部分については、同一の符号を付し、
その説明を簡略しもしくは省略するものとする。
【0042】この電動機制御装置1Bは、前述した第1
の実施形態(図1)の装置から推力指令補正器7が省略
されており、切換判断部22の入力が、上位からの推力
指令値と推定外乱演算部23からの推定外乱値であるこ
と、この切換判断部22は、従来例1と同様に、上位か
らの推力指令値と予め設定された一定の動作方式切換閾
値との比較に基づいてパワーアンプ3の動作方式を切換
えを判断するものであるが、ここでは動作方式切換閾値
が変更可能となっていることを特徴とする。ここで、電
動機4が速度に比例する粘性損を持ち、制御対象5に対
して粘性損という外乱力が働いている場合において、制
御対象5の駆動力に外乱力が重畳され上位からの推力指
令値が変動するため、上位からの推力指令値と予め設定
された一定の動作方式切換閾値との比較に基づいてパワ
ーアンプ3の動作方式の切換えを判断する場合は、この
外乱力の影響によりパワーアンプ3の動作方式の切換え
が正常に行われなくなることは、前述したとおりであ
る。
【0043】そこで、第2の実施形態の電動機制御装置
1Bは、推定外乱演算部23により制御対象5の速度、
上位からの推力指令値に基づいて演算された制御対象5
に対する推定外乱値と予め設定された一定の動作方式切
換閾値から新たな動作方式切換閾値を算出し、上位から
の推力指令値とこの変更された動作方式切換閾値との比
較に基づいてパワーアンプ3の動作方式の切換えを判断
する。例えば、推定外乱値がパワーアンプ3の動作方式
の切換えに影響を与えるものであれば、予め設定された
一定の動作方式切換閾値と推定外乱値の和を変更後の動
作方式切換閾値とする。上位からの推力指令値が変更さ
れた動作方式切換閾値より大きい場合は、制御対象5が
加減速中であると判断し、その判断結果がパワーアンプ
3を構成する切換部33に与えられ、この切換部33で
判断結果に応じてPWMアンプ32に動作方式を切換え
る。また、上位からの推力指令値が変更された動作方式
切換閾値より小さい場合は、制御対象5が位置決め整定
中・一定速中であると判断し、その判断結果がパワーア
ンプ3を構成する切換部33に与えられ、この切換部3
3では判断結果に応じてリニアアンプ31に動作方式を
切換える。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
効果がある。
【0045】1)請求項1および請求項3記載の発明
は、制御対象の速度、上位からの推力指令値に基づいて
制御対象に対する外乱を演算する推定外乱演算手段を有
することにより、各上位位置/速度/推力指令入力の用
途に対して対応可能であり、制御対象に対して外乱力が
働いている場合において、外乱力の影響を受けることが
ない複合型パワーアンプの動作方式の切換えができる。
また、外乱力の推定に電流検出器を用いないため、オフ
セットや温度ドリフト等の特性の影響を受けることがな
い複合型パワーアンプの動作方式の切換えができる。
【0046】2)請求項1記載の発明は、上位からの推
力指令値と推定外乱値との差である推力指令補正値を算
出する推力指令補正手段を有することにより、制御対象
に対して外乱力が働いている場合において、外乱力によ
り変動する上位からの推力指令値を補正することができ
る。
【0047】3)請求項2記載の発明は、切換判断部に
おいて、上位からの推力指令値から推定外乱値を除去し
た推力指令補正値と予め設定された一定の動作方式切換
閾値との比較に基づいて複合型パワーアンプの動作方式
の切換えを行うことにより、請求項4記載の発明は、切
換判断部において、予め設定された一定の動作方式切換
閾値と推定外乱値の和を新たな動作方式切換閾値として
変更し、上位からの推力指令値と変更された動作方式切
換閾値との比較に基づいて複合型パワーアンプの動作方
式の切換えを行うことにより、制御対象に対して外乱力
が働いている場合において、制御対象の駆動力に外乱力
が重畳され上位からの推力指令値が変動しても、外乱力
の影響を受けることがない適切な複合型パワーアンプの
動作方式の切換えができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電動機制御装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の電動機制御装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図3】推定外乱演算部の代表的な構成のブロック図で
ある。
【図4】従来例1の電動機制御装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図5】従来例1での課題を説明する概略図である。
【図6】従来例2の電動機制御装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図7】従来例2での課題を説明する概略図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C 電動機制御装置 1D ステージ制御装置 2 CPU 20 電流指令演算部 21 推力/電流変換部 22 切換判断部 23 推定外乱演算部 24 検出速度演算部 25 位置偏差演算部 26 位置偏差/推力変換部 27 動作状態判断部 28 推力補正演算部 29 電流/推力変換部 3 パワーアンプ 31 リニアアンプ 32 PWMアンプ 33 切換部 4 電動機 5 制御対象 51 ステージ 6 位置検出器 7 推力指令補正器 8 電流検出器 9 加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機を駆動する低ノイズ高分解能リニ
    ア増幅方式の第1のパワーアンプと、 前記電動機を駆動する高効率スイッチング方式の第2の
    パワーアンプと、 前記電動機の制御対象の位置に基づいて前記の制御対象
    の速度である検出速度値を演算する検出速度演算手段
    と、 前記検出速度値と上位からの推力指令値に基づいて前記
    制御対象に対する外乱を演算する推定外乱演算手段と、 前記推力指令値と推定外乱値との差である推力指令補正
    値を算出する推力指令補正手段と、 前記推力指令補正値を電流指令値に変換して前記第1お
    よび第2のパワーアンプに出力する推力/電力変換手段
    と、 前記推力指令補正値と予め設定された一定の動作方式切
    換閾値との比較に基づいて前記第1または前記第2のパ
    ワーアンプへの切換えを判断する切換判断手段と、 前記切換判断手段での判断に基づいて前記第1または第
    2のパワーアンプに切換える切換手段とを有する電動機
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記切換判断手段は、前記推力指令補正
    値が前記閾値以下のときには第1のパワーアンプに、前
    記閾値より大きいときには第2のパワーアンプに切換え
    ると判断する、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 電動機を駆動する低ノイズ高分解能リニ
    ア増幅方式の第1のパワーアンプと、 前記電動機を駆動する高効率スイッチング方式の第2の
    パワーアンプと、 前記電動機の制御対象の位置に基づいて前記制御対象の
    速度である検出速度値を演算する検出速度演算手段と、 前記検出速度値と上位からの推力指令値に基づいて前記
    制御対象に対する外乱を演算する推定外乱演算手段と、 前記推力指令値を電流指令値に変換して前記第1および
    第2のパワーアンプに出力する推力電力変換手段と、 前記推力指令値と予め設定された一定の動作方式切換閾
    値との比較に基づいて前記第1または前記第2のパワー
    アンプへの切換えを判断する切換判断手段と、 前記切換判断手段での判断に基づいて前記第1または第
    2のパワーアンプに切換える切換手段とを有する電動機
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記切換判断手段は、前記推力指令値が
    前記閾値以下のときには第1のパワーアンプに、前記閾
    値より大きいときには第2のパワーアンプに切換えると
    判断し、前記推定外乱値がパワーアンプの切換に影響を
    与えるものであれば、予め設定された一定の動作方式切
    換閾値と前記推定外乱値の和を新たな動作方式切換閾値
    として変更し、前記推力指令値と変更された動作方式切
    換閾値とを比較し、前記推力指令値が変更された動作方
    式切換閾値以下の時には第1のパワーアンプへの切換
    え、前記推力指令値が変更された動作方式切換閾値より
    大きい時には第2のパワーアンプに切換えると判断す
    る、請求項3記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114340973A (zh) * 2019-07-16 2022-04-12 赛贝克斯有限公司 童车

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