JP2002271694A - 画像処理方法、画像処理装置、スタジオ装置、記憶媒体及びプログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、スタジオ装置、記憶媒体及びプログラム

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JP2002271694A
JP2002271694A JP2001071124A JP2001071124A JP2002271694A JP 2002271694 A JP2002271694 A JP 2002271694A JP 2001071124 A JP2001071124 A JP 2001071124A JP 2001071124 A JP2001071124 A JP 2001071124A JP 2002271694 A JP2002271694 A JP 2002271694A
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Yoshio Iizuka
義夫 飯塚
Hiroaki Sato
宏明 佐藤
Eita Ono
英太 小野
Taichi Matsui
太一 松井
Tomoaki Kawai
智明 河合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現実世界と仮想世界との境界を取り払うこと
が可能な画像処理方法、画像処理装置、記憶媒体及びプ
ログラムを提供する。 【解決手段】 撮影パラメータを制御可能な撮影装置1
01と、前記撮影パラメータを取得する位置・姿勢セン
サー102と、CG(コンピュータグラフィックス)デ
ータを管理するCGデータ管理部108と、前記CGデ
ータを実世界に仮想的に配置するときのCG幾何情報を
計算するCG幾何情報計算部110と、撮影装置101
の視点からCG画像を作成するCG映像作成部109
と、実写画像とCG画像とを合成する映像合成装置11
3と、前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を利用
して前記撮影パラメータを変更するデータ処理装置10
7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実写画像(映像)
とCG(コンピュータグラフィックス)画像(映像)と
を処理する画像処理方法、画像処理装置、スタジオ装
置、記憶媒体及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】実写映像とCG映像とを合成するための
従来技術には、以下のようなものがある。
【0003】まず、実写映像の一部を切り出してCG映
像に重ねる(または、実写映像を切り抜いた個所にCG
映像を重ねる)方法があり、実写映像の切り出し方によ
って、クロマキー法、ロートスコーピング法、ディファ
レンスマッチング法等がある。
【0004】クロマキー法は、ブルーバック撮影(均一
な青色或いは緑一色の壁から成る背景の前で対象物を撮
影)した後、背景色以外の領域を自動的に切り出す方法
で、これを図19に示す。
【0005】図19において、1901はスタジオ、1
902は被写体、1903はカメラ、1904はカメラ
1903で撮影した映像、1905は別途作成されたC
G映像、1906は別の場所で撮影された映像、190
7は画像合成手段であるクロマキー、1908はクロマ
キー1907で合成された合成映像である。
【0006】そして、スタジオ1901でのカメラ19
03による被写体1902の撮影は、ブルーバック19
09と呼ばれる青或いは緑一色の壁を背景として行わ
れ、このブルーバック1909の部分に別の映像190
5若しくは1906をクロマキー1907により合成
し、その合成画像1908をビデオとして録画或いは放
送するものである。
【0007】また、ロートスコーピング法は、対象物が
映っている領域を手作業によって切り出す方法である。
【0008】また、ディファレンスマッチング法は、最
初に撮影条件を記録しながら対象物を含む映像を撮影
し、次に記録した撮影条件を再現しながら(つまり、最
初と同じ撮影条件で)対象物を含まない映像を撮影した
後、2つの映像に差がある領域を自動的に切り出す方法
である。
【0009】これらの従来技術の問題点を解決するため
の技術としては、特開2000−23037号が提案さ
れている。この特開2000−23037号では、撮影
中の対象物の3次元情報を測定し、測定された3次元情
報に基づいてCG映像を合成し、その合成映像を表示す
ることにより、撮影現場において合成映像を見ながら役
者が演技したり、CGキャラクターを動かすことができ
る。
【0010】また、上述した従来技術の問題点を解決す
るための技術としては、モーションコントロールカメラ
を用いる方法が提案されている。この方法では、予め作
成されたシナリオに従って撮影時刻毎の撮影パラメータ
(撮影手段であるカメラの位置、向き、ズーム率、フォ
ーカス値等)が決定され、この時刻毎の撮影パラメータ
に従ってカメラが移動しながら撮影を行う。その一方
で、CG映像も前述のシナリオに従って作成されるの
で、実写映像の動きとCG映像の動きとを正確に一致さ
せることができる。
【0011】仮想現実を作成するという観点から前述の
モーションコントロールカメラを用いる方法を含むいく
つかの従来技術の問題点を解決するための技術として、
特開平10−208073号が提案されている。この特
開平10−208073号では、移動ロボットにカメラ
を取り付け、前記移動ロボットの動きに合わせて実写映
像にCG映像を重ねることにより、実写映像の動きとC
G映像の動きとを同期させることが容易になる。例え
ば、他の移動ロボットの実写映像を隠蔽するようにCG
キャラクターを描画する場合、出演者と移動ロボットと
がインタラクティブに行動すれば、合成映像中では、出
演者とCGキャラクターとがインタラクティブに行動し
ているように見える。
【0012】また、実写映像とCG映像とを合成する応
用システムとしては、例えば、特開平11−30926
9号や特開平11−88913号が提案されている。こ
れらにおいては、実写映像を背景として用い、その上に
CG映像等を重畳することにより、実写映像とCG映像
とを合成処理していた。
【0013】更に、このように撮影される映像の利用形
態としては、インターネットを用いた双方向テレビの実
験が行われるようになってきている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開2000−23037号においては、以下のよう
な問題点があった。 ・撮影手段(カメラ)の移動手段を持たないため、自由
なカメラワークを行えない。 ・合成映像が出演者の視点で作成されていないため、前
記出演者は、自分とCGキャラクターとの正確な距離が
分かり難い。従って、前記出演者と前記CGキャラクタ
ーとの動作を合わせるのが困難である。 ・合成映像が出演者の目の前に表示される構成になって
いないため、前記出演者が常に前記合成映像を見ながら
演技することは困難である。従って、前記出演者とCG
キャラクターとの動作を合わせるのが困難である。
【0015】また、上述した特開平10−208073
号においては、以下のような問題点があった。 ・出演者は、移動ロボット等の目印を通して間接的にC
Gキャラクターの存在を知ることになるので、前記目印
が存在しない場所に前記CGキャラクターを配置しても
前記出演者に気づいてもらえない。また、前記目印が表
現できない動きを前記CGキャラクターに表現させて
も、前記出演者に気づいてもらえない。 ・撮影中の対象物の3次元情報を測定していないため、
また、CGキャラクターが実世界のどこにどれくらいの
大きさや形状で仮想的に配置されるかを計算していない
ため、前記対象物と前記CGキャラクターの一部が合成
映像中で衝突しても、そのことを検知できない(対象物
と移動ロボットとの衝突は検知できるが、前記移動ロボ
ットと前記CGキャラクターの大きさや形状が一致して
いるとは限らない。)。従って、前記合成映像中で前記
対象物が前記CGキャラクターより手前に表示されなけ
ればならない場合でも、前記CGキャラクターが手前に
描画されてしまう等の問題が生じる。
【0016】また、上述した図19に示すようなブルー
バック1909を用いる方法では、合成される映像が演
技者に見えないため、演技が不自然になったり、演技の
自由度が少ない等の問題点があった。
【0017】また、上述した特開平11−309269
号や特開平11−88913号の方法では、実写映像部
分とこれに合成される映像との関係が固定的な場合には
問題ないが、演技者・カメラ・仮想物体等が大幅且つ複
雑に動く場合に、正しい合成映像を得ることは困難であ
った。
【0018】一方、近年、頭部装着型のディスプレイ装
置やWearableコンピュータ等の発達により、合
成映像を実時間で見ながら演技を行うようになってきた
が、このような頭部装着型のディスプレイ装置等を用い
た場合のユーザサービスについては、まだ、具体的な提
案がなされていないのが現状である。
【0019】また、これまでの双方向テレビ実験には、
カメラワークやシナリオの展開といった面で視聴者の参
加が考えられてきたが、演技者に直接的に視聴者の代行
となる仮想キャラクターが見えるような状況は想定され
ておらず、このため、視聴者とスタジオの演技者との間
の相互作用が非常に限られたものとなっていた。
【0020】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、その第1の目的は、現実世界と仮想世界
との境界を取り払うことが可能な画像処理方法、画像処
理装置、記憶媒体及びプログラムを提供することであ
る。
【0021】また、本発明の第2の目的は、演技に不自
然さがなくなると共に、演技の自由度を増すことがで
き、しかも、例えば家庭にいる視聴者がインターネット
経由で参加した状況を演技者が同時体験し、家庭とスタ
ジオの共同作業や相互作用が可能になる画像処理方法、
画像処理装置及びスタジオ装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の請求項1に記載の画像処理方法は、
撮影パラメータを制御可能な撮影手段により撮影する撮
影工程と、前記撮影パラメータを取得する撮影パラメー
タ取得工程と、CG(コンピュータグラフィックス)デ
ータを管理するCGデータ管理工程と、前記CGデータ
を実世界に仮想的に配置するときのCG幾何情報を計算
するCG幾何情報計算工程と、前記撮影手段の視点から
CG画像を作成するCG画像作成工程と、実写画像とC
G画像とを合成する画像合成工程と、前記撮影パラメー
タ及び前記CG幾何情報を利用して前記撮影パラメータ
を変更する撮影パラメータ制御工程とを有することを特
徴とする。
【0023】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項2に記載の画像処理方法は、請求項1に
記載の画像処理方法において、操作者からの指示を入力
する指示入力工程を有し、前記撮影パラメータ制御工程
は、前記指示入力工程からの指示も利用して前記撮影パ
ラメータを変更することを特徴とする。
【0024】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項3に記載の画像処理方法は、請求項1に
記載の画像処理方法において、操作者からの指示を入力
する指示入力工程を有し、前記CG幾何情報計算工程
は、前記指示入力工程からの指示も利用して前記CG幾
何情報を計算することを特徴とする。
【0025】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項4に記載の画像処理方法は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の画像処理方法において、前記撮
影手段は複数有し、前記複数の撮影手段のいずれか一つ
を選択する視点選択工程を有することを特徴とする。
【0026】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項5に記載の画像処理方法は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の画像処理方法において、前記表
示手段の表示パラメータを測定する表示幾何情報測定工
程と、前記表示手段の視点から第二のCG画像を作成す
る第二のCG画像作成工程と、前記第二のCG画像を前
記表示手段に表示する表示工程とを有することを特徴と
する。
【0027】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項6に記載の画像処理方法は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の画像処理方法において、前記撮
影パラメータは、前記撮影手段の撮影位置であることを
特徴とする。
【0028】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項7に記載の画像処理方法は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の画像処理方法において、前記撮
影パラメータは、前記撮影手段の撮影方向であることを
特徴とする。
【0029】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項8に記載の画像処理方法は、請求項5に
記載の画像処理方法において、前記表示パラメータは、
前記表示手段の表示位置であることを特徴とする。
【0030】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項9に記載の画像処理方法は、請求項5に
記載の画像処理方法において、前記表示パラメータは、
前記表示手段の表示方向であることを特徴とする。
【0031】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項10に記載の画像処理方法は、請求項1
乃至9のいずれかに記載の画像処理方法において、前記
表示手段は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)で
あることを特徴とする。
【0032】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項11に記載の画像処理方法は、請求項1
0に記載の画像処理方法において、前記HMDは、画像
が表示されない領域では前方の光が透過するタイプのシ
ースルー型HMDであることを特徴とする。
【0033】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項12に記載の画像処理装置は、撮影パラ
メータを制御可能な撮影手段と、前記撮影パラメータを
取得する撮影パラメータ取得手段と、CG(コンピュー
タグラフィックス)データを管理するCGデータ管理手
段と、前記CGデータを実世界に仮想的に配置するとき
のCG幾何情報を計算するCG幾何情報計算手段と、前
記撮影手段の視点からCG画像を作成するCG画像作成
手段と、実写画像とCG画像とを合成する画像合成手段
と、前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を利用し
て前記撮影パラメータを変更する撮影パラメータ制御手
段とを有することを特徴とする。
【0034】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項13に記載の画像処理装置は、請求項1
2に記載の画像処理装置において、操作者からの指示を
入力する指示入力手段を有し、前記撮影パラメータ制御
手段は、前記指示入力手段からの指示も利用して前記撮
影パラメータを変更することを特徴とする。
【0035】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項14に記載の画像処理装置は、請求項1
2に記載の画像処理装置において、操作者からの指示を
入力する指示入力手段を有し、前記CG幾何情報計算手
段は、前記指示入力手段からの指示も利用して前記CG
幾何情報を計算することを特徴とする。
【0036】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項15に記載の画像処理装置は、請求項1
2乃至14のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記撮影手段は複数有し、前記複数の撮影手段のいずれ
か一つを選択する視点選択手段を有することを特徴とす
る。
【0037】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項16に記載の画像処理装置は、請求項1
2乃至15のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記表示手段の表示パラメータを測定する表示幾何情報
測定手段と、前記表示手段の視点から第二のCG画像を
作成する第二のCG画像作成手段と、前記第二のCG画
像を前記表示手段に表示するように制御する表示制御手
段とを有することを特徴とする。
【0038】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項17に記載の画像処理装置は、請求項1
2乃至16のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記撮影パラメータは、撮影位置であることを特徴とす
る。
【0039】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項18に記載の画像処理装置は、請求項1
2乃至16のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記撮影パラメータは、撮影方向であることを特徴とす
る。
【0040】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項19に記載の画像処理装置は、請求項1
6に記載の画像処理装置において、前記表示パラメータ
は、前記表示手段の表示位置であることを特徴とする。
【0041】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項20に記載の画像処理装置は、請求項1
6に記載の画像処理装置において、前記表示パラメータ
は、前記表示手段の表示方向であることを特徴とする。
【0042】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項21に記載の画像処理装置は、請求項項
12乃至20のいずれかに記載の画像処理装置におい
て、前記表示手段は、HMD(ヘッドマウントディスプ
レイ)であることを特徴とする。
【0043】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項22に記載の画像処理装置は、請求項項
21に記載の画像処理装置において、前記HMDは、画
像が表示されない領域では前方の光が透過するタイプの
シースルー型HMDであることを特徴とする。
【0044】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項23に記載の画像処理方法は、撮影手段
により画像を撮影する撮影工程と、背景を構成するセッ
ト工程と、画像処理に係るスタッフに装着される表示手
段により画像を表示する表示工程と、前記撮影手段の撮
影パラメータを測定する第1の測定工程と、前記表示手
段の表示パラメータを測定する第2の測定工程と、CG
(コンピュータグラフィックス)データを管理するCG
データ管理工程と、前記撮影手段の視点からCG画像を
作成する第1のCG画像作成工程と、前記撮影手段によ
り撮影された画像と前記CG画像作成工程により作成さ
れたCG画像とを合成する画像合成工程と、前記表示手
段の視点からCG画像を作成する第2のCG画像作成工
程と、前記表示手段から見える現実空間に前記CG画像
を重畳して表示する画像重畳工程と、前記画像合成工程
により合成された画像を放送する画像放送工程と、視聴
者の情報を管理する視聴者情報管理工程と、視聴者の情
報をシーンの一部に組み込むシナリオ管理工程と、CG
オブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処理工程と
を有することを特徴とする。
【0045】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項24に記載の画像処理方法は、請求項2
3に記載の画像処理方法において、前記表示手段は、H
MD(ヘッドマウントディスプレイ)であることを特徴
とする。
【0046】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項25に記載の画像処理方法は、請求項2
3に記載の画像処理方法において、前記撮影パラメータ
は、前記撮影手段の撮影位置であることを特徴とする。
【0047】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項26に記載の画像処理方法は、請求項2
3に記載の画像処理方法において、前記撮影パラメータ
は、前記撮影手段の撮影方向であることを特徴とする。
【0048】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項27に記載の画像処理方法は、請求項2
3に記載の画像処理方法において、前記表示パラメータ
は、前記表示手段の表示位置であることを特徴とする。
【0049】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項28に記載の画像処理方法は、請求項2
3に記載の画像処理方法において、前記表示パラメータ
は、前記表示手段の表示方向であることを特徴とする。
【0050】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項29に記載の画像処理方法は、請求項2
3に記載の画像処理方法において、前記画像合成工程及
び前記シナリオ管理工程は、視聴者を仮想観客として表
示できることを特徴とする。
【0051】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項30に記載の画像処理方法は、請求項2
9に記載の画像処理方法において、観客として表示する
CGキャラクターの数を制限する制限工程を有すること
を特徴とする。
【0052】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項31に記載の画像処理方法は、請求項3
0に記載の画像処理方法において、前記視聴者の全体の
情報を集計した結果を仮想観客に表示するように制御す
る制御工程を有することを特徴とする。
【0053】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項32に記載の画像処理方法は、請求項3
0に記載の画像処理方法において、仮想観客として表示
される視聴者を抽選により選択する選択工程を有するこ
とを特徴とする。
【0054】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項33に記載の画像処理方法は、請求項3
1に記載の画像処理方法において、前記制御工程は、前
記表示手段の表示画面のみに前記視聴者の情報の集計結
果が表示されるように制御することを特徴とする。
【0055】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項34に記載の画像処理方法は、請求項2
9に記載の画像処理方法において、前記視聴者が前記仮
想観客を通して体験者を手助けできることを特徴とす
る。
【0056】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項35に記載の画像処理装置は、画像を撮
影する撮影手段と、背景を構成するセット手段と、画像
処理に係るスタッフが装着すると共に画像を表示する表
示手段と、前記撮影手段の撮影パラメータを測定する第
1の測定手段と、前記表示手段の表示パラメータを測定
する第2の測定手段と、CG(コンピュータグラフィッ
クス)データを管理するCGデータ管理手段と、前記撮
影手段の視点からCG画像を作成する第1のCG画像作
成手段と、前記撮影手段により撮影された画像と前記C
G画像作成手段により作成されたCG画像とを合成する
画像合成手段と、前記表示手段の視点からCG画像を作
成する第2のCG画像作成手段と、前記表示手段から見
える現実空間に前記CG画像を重畳して表示する画像重
畳手段と、前記画像合成手段により合成された画像を放
送する画像放送手段と、視聴者の情報を管理する視聴者
情報管理手段と、視聴者の情報をシーンの一部に組み込
むシナリオ管理手段と、CGオブジェクトの存在範囲を
制御する禁則領域処理手段とを有することを特徴とす
る。
【0057】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項36に記載の画像処理装置は、請求項3
5に記載の画像処理装置において、前記表示手段は、H
MD(ヘッドマウントディスプレイ)であることを特徴
とする。
【0058】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項37に記載の画像処理装置は、請求項3
5に記載の画像処理装置において、前記撮影パラメータ
は、前記撮影手段の撮影位置であることを特徴とする。
【0059】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項38に記載の画像処理装置は、請求項3
5に記載の画像処理装置において、前記撮影パラメータ
は、前記撮影手段の撮影方向であることを特徴とする。
【0060】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項39に記載の画像処理装置は、請求項3
5に記載の画像処理装置において、前記表示パラメータ
は、前記表示手段の表示位置であることを特徴とする。
【0061】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項40に記載の画像処理装置は、請求項3
5に記載の画像処理装置において、前記表示パラメータ
は、前記表示手段の表示方向であることを特徴とする。
【0062】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項41に記載の画像処理装置は、請求項3
5に記載の画像処理装置において、前記画像合成手段及
び前記シナリオ管理手段は、視聴者を仮想観客として表
示できることを特徴とする。
【0063】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項42に記載の画像処理装置は、請求項4
1に記載の画像処理装置において、観客として表示する
CGキャラクタの数を制限する制限手段を有することを
特徴とする。
【0064】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項43に記載の画像処理装置は、請求項4
2に記載の画像処理装置において、前記視聴者の全体の
情報を集計した結果を仮想観客に表示するように制御す
る制御手段を有することを特徴とする。
【0065】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項44に記載の画像処理装置は、請求項4
2に記載の画像処理装置において、仮想観客として表示
される視聴者を抽選により選択する選択手段を有するこ
とを特徴とする。
【0066】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項45に記載の画像処理装置は、請求項4
3に記載の画像処理装置において、前記制御手段は、前
記表示手段の表示画面のみに前記視聴者の情報の集計結
果が表示されるように制御することを特徴とする。
【0067】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項46に記載の画像処理装置は、請求項4
1に記載の画像処理装置において、前記視聴者が前記仮
想観客を通して体験者を手助けできることを特徴とす
る。
【0068】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項47に記載の画像処理装置は、請求項4
5に記載の画像処理装置の画像処理装置を装備したこと
を特徴とする。
【0069】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項48に記載の記憶媒体は、実写画像とC
G(コンピュータグラフィックス)画像とを処理する画
像処理装置を制御するためのコンピュータ読み取り可能
な制御プログラムを格納した記憶媒体であって、撮影パ
ラメータを制御可能な撮影手段により撮影する撮影工程
と、前記撮影パラメータを取得する撮影パラメータ取得
工程と、CG(コンピュータグラフィックス)データを
管理するCGデータ管理工程と、前記CGデータを実世
界に仮想的に配置するときのCG幾何情報を計算するC
G幾何情報計算工程と、前記撮影手段の視点からCG画
像を作成するCG画像作成工程と、実写画像とCG画像
とを合成する画像合成工程と、前記撮影パラメータ及び
前記CG幾何情報を利用して前記撮影パラメータを変更
する撮影パラメータ制御工程とをコンピュータに実行さ
せるためのプログラムコードを備えたことを特徴とす
る。
【0070】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項49に記載の記憶媒体は、請求項48に
記載の記憶媒体において、操作者からの指示を入力する
指示入力工程をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムコードを備え、前記撮影パラメータ制御工程は、前
記指示入力工程からの指示も利用して前記撮影パラメー
タを変更することを特徴とする。
【0071】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項50に記載の記憶媒体は、請求項48に
記載の記憶媒体において、操作者からの指示を入力する
指示入力工程をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムコードを備え、前記CG幾何情報計算工程は、前記
指示入力工程からの指示も利用して前記CG幾何情報を
計算することを特徴とする。
【0072】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項51に記載の記憶媒体は、請求項48乃
至50のいずれかに記載の記憶媒体において、前記撮影
手段は複数有し、前記複数の撮影手段のいずれか一つを
選択する視点選択工程をコンピュータに実行させるため
のプログラムコードを備えたことを特徴とする。
【0073】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項52に記載の記憶媒体は、請求項48乃
至51のいずれかに記載の記憶媒体において、前記表示
手段の位置と姿勢とを測定する表示幾何情報測定工程
と、前記表示手段の視点から第二のCG画像を作成する
第二のCG画像作成工程と、前記第二のCG画像を前記
表示手段に表示する表示工程とをコンピュータに実行さ
せるためのプログラムコードを備えたことを特徴とす
る。
【0074】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項53に記載の記憶媒体は、請求項48乃
至52のいずれかに記載の記憶媒体において、前記撮影
パラメータは、撮影位置であることを特徴とする。
【0075】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項54に記載の記憶媒体は、請求項48乃
至52のいずれかに記載の記憶媒体において、前記撮影
パラメータは、撮影方向であることを特徴とする。
【0076】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項55に記載の記憶媒体は、請求項48乃
至54のいずれかに記載の記憶媒体において、前記表示
手段は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)である
ことを特徴とする。
【0077】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項56に記載の記憶媒体は、請求項55に
記載の記憶媒体において、前記HMDは、画像が表示さ
れない領域では前方の光が透過するタイプのシースルー
型HMDであることを特徴とする。
【0078】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項57に記載の記憶媒体は、 実写画像と
CG(コンピュータグラフィックス)画像とを処理する
画像処理装置を制御するためのコンピュータ読み取り可
能な制御プログラムを格納した記憶媒体であって、撮影
手段により画像を撮影する撮影工程と、背景を構成する
セット工程と、画像処理に係るスタッフに装着される表
示手段により画像を表示する表示工程と、前記撮影手段
の撮影パラメータを測定する第1の測定工程と、前記表
示手段の表示パラメータを測定する第2の測定工程と、
CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
CGデータ管理工程と、前記撮影手段の視点からCG画
像を作成する第1のCG画像作成工程と、前記撮影手段
により撮影された画像と前記CG画像作成工程により作
成されたCG画像とを合成する画像合成工程と、前記表
示手段の視点からCG画像を作成する第2のCG画像作
成工程と、前記表示手段から見える現実空間に前記CG
画像を重畳して表示する画像重畳工程と、前記画像合成
工程により合成された画像を放送する画像放送工程と、
視聴者の情報を管理する視聴者情報管理工程と、視聴者
の情報をシーンの一部に組み込むシナリオ管理工程と、
CGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処理工
程とをコンピュータに実行させるためのプログラムコー
ドを備えたことを特徴とする。
【0079】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項58に記載の記憶媒体は、請求項57に
記載の記憶媒体において、 前記表示手段は、HMD
(ヘッドマウントディスプレイ)であることを特徴とす
る。
【0080】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項59に記載の記憶媒体は、請求項57に
記載の記憶媒体において、前記撮影パラメータは、前記
撮影手段の撮影位置であることを特徴とする。
【0081】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項60に記載の記憶媒体は、請求項57に
記載の記憶媒体において、前記撮影パラメータは、前記
撮影手段の撮影方向であることを特徴とする。
【0082】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項61に記載の記憶媒体は、請求項57に
記載の記憶媒体において、前記表示パラメータは、前記
表示手段の表示位置であることを特徴とする。
【0083】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項62に記載の記憶媒体は、請求項57に
記載の記憶媒体において、前記表示パラメータは、前記
表示手段の表示方向であることを特徴とする。
【0084】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項63に記載の記憶媒体は、請求項57に
記載の記憶媒体において、前記画像合成工程及び前記シ
ナリオ管理工程は、視聴者を仮想観客として表示できる
ことを特徴とする。
【0085】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項64に記載の記憶媒体は、請求項63に
記載の記憶媒体において、観客として表示するCGキャ
ラクターの数を制限する制限工程を有することを特徴と
する。
【0086】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項65に記載の記憶媒体は、請求項64に
記載の記憶媒体において、前記視聴者の全体の情報を集
計した結果を仮想観客に表示するように制御する制御工
程を有することを特徴とする。
【0087】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項66に記載の記憶媒体は、請求項64に
記載の記憶媒体において、仮想観客として表示される視
聴者を抽選により選択する選択工程を有することを特徴
とする。
【0088】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項67に記載の記憶媒体は、請求項65に
記載の記憶媒体において、前記制御工程は、前記表示手
段の表示画面のみに前記視聴者の情報の集計結果が表示
されるように制御することを特徴とする。
【0089】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項68に記載の記憶媒体は、請求項63に
記載の記憶媒体において、前記視聴者が前記仮想観客を
通して体験者を手助けできることを特徴とする。
【0090】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項69に記載のプログラムは、実写画像と
CG(コンピュータグラフィックス)画像とを処理する
画像処理装置を制御するためのコンピュータ読み取り可
能なプログラムであって、撮影パラメータを制御可能な
撮影手段により撮影する撮影工程と、前記撮影パラメー
タを取得する撮影パラメータ取得工程と、CG(コンピ
ュータグラフィックス)データを管理するCGデータ管
理工程と、前記CGデータを実世界に仮想的に配置する
ときのCG幾何情報を計算するCG幾何情報計算工程
と、前記撮影手段の視点からCG画像を作成するCG画
像作成工程と、実写画像とCG画像とを合成する画像合
成工程と、前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を
利用して前記撮影パラメータを変更する撮影パラメータ
制御工程とをコンピュータに実行させるためのプログラ
ムコードから成ることを特徴とする。
【0091】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項70に記載のプログラムは、請求項69
に記載のプログラムにおいて、操作者からの指示を入力
する指示入力工程をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムコードから成り、前記撮影パラメータ制御工程
は、前記指示入力工程からの指示も利用して前記撮影パ
ラメータを変更することを特徴とする。
【0092】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項71に記載のプログラムは、請求項69
に記載のプログラムにおいて、操作者からの指示を入力
する指示入力工程をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムコードから成り、前記CG幾何情報計算工程
は、前記指示入力工程からの指示も利用して前記CG幾
何情報を計算することを特徴とする。
【0093】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項72に記載のプログラムは、請求項69
乃至71のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記
撮影手段は複数有し、前記複数の撮影手段のいずれか一
つを選択する視点選択工程をコンピュータに実行させる
ためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
【0094】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項73に記載のプログラムは、請求項69
乃至72のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記
表示手段の位置と姿勢とを測定する表示幾何情報測定工
程と、前記表示手段の視点から第二のCG画像を作成す
る第二のCG画像作成工程と、前記第二のCG画像を前
記表示手段に表示する表示工程とをコンピュータに実行
させるためのプログラムコードから成ることを特徴とす
る。
【0095】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項74に記載のプログラムは、請求項69
乃至73のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記
撮影パラメータは、撮影位置であることを特徴とする。
【0096】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項75に記載のプログラムは、請求項69
乃至73のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記
撮影パラメータは、撮影方向であることを特徴とする。
【0097】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項76に記載のプログラムは、請求項69
乃至75のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記
表示手段は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)で
あることを特徴とする。
【0098】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項77に記載のプログラムは、請求項76
に記載のプログラムにおいて、前記HMDは、画像が表
示されない領域では前方の光が透過するタイプのシース
ルー型HMDであることを特徴とする。
【0099】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項78に記載のプログラムは、実写画像と
CG(コンピュータグラフィックス)画像とを処理する
画像処理装置を制御するためのコンピュータ読み取り可
能なプログラムであって、撮影手段により画像を撮影す
る撮影工程と、背景を構成するセット工程と、画像処理
に係るスタッフに装着される表示手段により画像を表示
する表示工程と、前記撮影手段の撮影パラメータを測定
する第1の測定工程と、前記表示手段の表示パラメータ
を測定する第2の測定工程と、CG(コンピュータグラ
フィックス)データを管理するCGデータ管理工程と、
前記撮影手段の視点からCG画像を作成する第1のCG
画像作成工程と、前記撮影手段により撮影された画像と
前記CG画像作成工程により作成されたCG画像とを合
成する画像合成工程と、前記表示手段の視点からCG画
像を作成する第2のCG画像作成工程と、前記表示手段
から見える現実空間に前記CG画像を重畳して表示する
画像重畳工程と、前記画像合成工程により合成された画
像を放送する画像放送工程と、視聴者の情報を管理する
視聴者情報管理工程と、視聴者の情報をシーンの一部に
組み込むシナリオ管理工程と、CGオブジェクトの存在
範囲を制御する禁則領域処理工程とをコンピュータに実
行させるためのプログラムコードから成ることを特徴と
する。
【0100】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項79に記載のプログラムは、請求項78
に記載のプログラムにおいて、前記表示手段は、HMD
(ヘッドマウントディスプレイ)であることを特徴とす
る。
【0101】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項80に記載のプログラムは、請求項78
に記載のプログラムにおいて、前記撮影パラメータは、
前記撮影手段の撮影位置であることを特徴とする。
【0102】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項81に記載のプログラムは、請求項78
に記載のプログラムにおいて、前記撮影パラメータは、
前記撮影手段の撮影方向であることを特徴とする。
【0103】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項82に記載のプログラムは、請求項78
に記載のプログラムにおいて、前記表示パラメータは、
前記表示手段の表示位置であることを特徴とする。
【0104】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項83に記載のプログラムは、請求項78
に記載のプログラムにおいて、前記表示パラメータは、
前記表示手段の表示方向であることを特徴とする。
【0105】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項84に記載のプログラムは、請求項78
に記載のプログラムにおいて、前記画像合成工程及び前
記シナリオ管理工程は、視聴者を仮想観客として表示で
きることを特徴とする。
【0106】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項85に記載のプログラムは、請求項84
に記載のプログラムにおいて、観客として表示するCG
キャラクターの数を制限する制限工程を有することを特
徴とする。
【0107】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項86に記載のプログラムは、請求項85
に記載のプログラムにおいて、前記視聴者の全体の情報
を集計した結果を仮想観客に表示するように制御する制
御工程を有することを特徴とする。
【0108】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項87に記載のプログラムは、請求項85
に記載のプログラムにおいて、仮想観客として表示され
る視聴者を抽選により選択する選択工程を有することを
特徴とする。
【0109】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項88に記載のプログラムは、請求項86
に記載のプログラムにおいて、前記制御工程は、前記表
示手段の表示画面のみに前記視聴者の情報の集計結果が
表示されるように制御することを特徴とする。
【0110】更に、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項89に記載のプログラムは、請求項84
に記載のプログラムにおいて、前記視聴者が前記仮想観
客を通して体験者を手助けできることを特徴とする。
【0111】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を、
図1乃至図18に基づき説明する。
【0112】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1及び図2に基づき説明する。
【0113】図1は、本実施の形態に係る画像処理装置
のシステム構成を示すブロック図である。図1におい
て、ほとんどの装置の内部構成が記述されていないが、
いずれの装置も、それ自身の内部に制御部と通信部とを
備え、他の装置と通信しながら協調動作している。ま
た、いずれの装置の通信部も、モジュール交換によって
通信機能の変更ができる。従って、各通信部間の接続形
態は、有線接続であっても無線接続であってもよい。ま
た、図1中、矢印付きの実線は、制御データの流れを示
しており、矢印付きの点線は、CG(コンピュータグラ
フィックス)データまたはCG映像の流れを示してお
り、矢印付きの破線は、実写映像または合成映像の流れ
を示している。
【0114】図1において、101は撮影装置(撮影手
段)、102は位置・姿勢センサー(撮影パラメータ取
得手段)、103は移動装置、104は距離センサー、
105は表示手段であるHMD(ヘッドマウントディス
プレイ)、106は位置・姿勢センサー(表示パラメー
タ取得手段)、107はデータ処理装置、108はCG
データ管理部、109はCG映像作成部(CG映像作成
手段)、110はCG幾何学情報計算部(CG幾何学情
報計算手段)、111は移動装置制御部、112は制御
命令入力装置、113は映像合成装置(映像合成手
段)、114は映像表示装置である。
【0115】移動装置103には、撮影装置101及び
距離センサー104が取り付けられている。また、撮影
装置101には、位置・姿勢センサー102が取り付け
られている。これらの取り付け関係の意味については、
図2を用いて後述する。
【0116】移動装置103は、移動装置制御部111
から受信した制御情報に従って移動及び姿勢の制御を行
う。これにより、撮影装置101は、任意の位置からあ
らゆる方向の映像を撮影することができる。撮影装置1
01は、撮影した実写映像を映像合成装置113に送信
する。
【0117】位置・姿勢センサー102は、撮影装置1
01の実世界での予め決められた座標系における位置及
び姿勢を測定し、その測定データ(撮影位置・姿勢情
報)を移動装置制御部111に送信する。撮影位置・姿
勢情報は、移動装置制御部111を通してCG映像作成
部109にも送信される。
【0118】距離センサー104は、移動装置103上
の所定の位置から所定の方向及び所定の距離内に存在す
る物体までの距離を測定し、その測定データを撮影装置
101の視点からの距離データ(障害物情報)に変換し
た後、移動装置制御部111に送信する。障害物情報
は、移動装置制御部111を通してCG映像作成部10
9にも送信される。
【0119】HMD105には、位置・姿勢センサー1
06が取り付けられている。位置・姿勢センサー106
は、HMD105の実世界での予め決められた座標系に
おける位置及び姿勢を測定し、その測定データ(HMD
105の位置・姿勢情報)を移動装置制御部111に送
信する。HMD105の位置・姿勢情報は、移動装置制
御部111を通してCG映像作成部109にも送信され
る。なお、移動装置制御部111は、HMD105の位
置・姿勢情報を必ずしも必要としないので、位置・姿勢
センサー106からHMD105の位置・姿勢情報を
(移動装置制御部111を通さずに)直接CG映像作成
部109に送信してもよい。
【0120】制御命令入力装置112は、CG映像中に
現れる仮想物体やCGキャラクターの行動或いは撮影装
置101の位置・姿勢を制御するための命令(制御命
令)を入力するための装置である。制御命令の入力方法
としては、キー押下、マウス操作、ジョイスティック操
作、タッチパネル押下、音声認識技術を利用した音声入
力、画像認識技術を利用したジェスチャー入力等、様々
な方法があり、いずれの方法でも利用することができ
る。
【0121】データ処理装置107は、CGデータ管理
部108、CG映像作成部109、CG幾何情報計算部
110及び移動装置制御部111を有する。図1中、デ
ータ処理装置107は、1台の装置の如く描かれている
が、これは複数台の装置から成る装置郡として構成して
もよい。例えば、CGデータ管理部108が1台目の装
置に存在し、後述するように撮影装置101の視点から
のCGデータを作成するCG映像作成部109及びCG
幾何学情報計算部110が2台目の装置に存在し、HM
D105の視点からのCGデータを作成するCG映像作
成部109及びCG幾何学情報計算部110が3台目の
装置に存在し、移動装置制御部111が4台目の装置に
存在する構成としてもよい。また、ここで述べたデータ
処理装置107としては、パーソナルコンピュータ、ワ
ークステーション、汎用コンピュータ、専用コンピュー
タ或いは専用ハードウェア等の任意のデータ処理装置を
利用することができる。
【0122】本実施の形態では、CG映像作成の過程で
CG幾何情報の計算が行われるものとしており、それゆ
えCG映像作成部109の内部にCG幾何情報計算部1
10が存在するが、必ずしもCG映像作成部109の内
部にCG幾何情報計算部110が存在する必要はない。
CG映像作成部109とCG幾何情報計算部110との
間で適切なデータ交換が行われれば、これらは互いに独
立したモジュールとすることもできる。
【0123】CGデータ管理部108は、CG映像作成
のために必要な様々なデータの記憶や更新等の管理を行
う。CG幾何情報計算部110は、CG映像作成部10
9を通してCGデータ管理部108から読み出したCG
データによって表現される仮想物体やCGキャラクター
を、実世界での予め決められた座標系に仮想的に配置す
る場合の幾何情報(位置、形状、大きさ等の情報)を計
算する。
【0124】CG映像作成部109は、必要に応じてC
Gデータ管理部108からCGデータの一部を読み書き
する。まず、CG映像作成部109は、制御命令に従っ
て仮想物体やCGキャラクターの移動・変形等を行う。
この際、CGデータの一部が書き換えられるので、CG
映像作成部109は、変更後のCGデータをCG幾何情
報計算部110に渡して、CG幾何情報を計算させる。
【0125】次に、CG映像作成部109は、CG幾何
情報と障害物情報を利用して仮想物体やCGキャラクタ
ーの一部が障害物(実物)に仮想的に衝突したか否かを
計算し、衝突を検知した場合は、衝突の程度に応じて仮
想物体やCGキャラクターの一部の形状や色彩等を変更
する。この際、再びCGデータの一部が書き換えられる
ので、CG映像作成部109は、変更後のCGデータを
CG幾何情報計算部110に渡して、CG幾何情報を再
計算させる。この後、更新後のCG幾何情報は、CG幾
何情報計算部110から移動装置制御部111に送信さ
れる。
【0126】次に、CG映像作成部109は、更新後の
CGデータ、更新後のCG幾何情報及び撮影位置・姿勢
情報を利用して、撮影装置101の視点からのCG映像
(仮想物体やCGキャラクターの映像)を作成する。ま
た、CG映像作成部109は、更新後のCGデータ、更
新後のCG幾何情報及びHMD105の位置・姿勢情報
を利用して、HMD105の視点からのCG映像を作成
する。そして、撮影装置101の視点からのCG映像
は、映像合成装置113に送信され、HMD105の視
点からのCG映像は、該HMD105に送信される。
【0127】移動装置制御部111は、制御命令、障害
物情報、更新後のCG幾何情報及び撮影位置・姿勢情報
を利用して、移動装置103が障害物(実物)及び仮想
物体やCGキャラクターに衝突しないように、また、安
定して移動及び姿勢変更できるように制御情報を計算
し、移動装置103に送信する。
【0128】HMD105は、シースルー型HMD(映
像が表示されない領域では前方の光が透過するタイプの
HMD)である。HMD105は、CG映像作成部10
9から受信したCG映像を表示するが、CG映像が表示
されない領域では、前方の光が透過するため、HMD1
05の装着者には、CG映像と目の前の風景とが合成さ
れて見える。従って、HMD105の装着者は、CG映
像とインタラクティブに行動することができる。
【0129】映像合成装置113は、撮影装置101か
ら受信した実写映像とCG映像作成部109から受信し
たCG映像とを合成し、その合成映像を映像表示装置1
14に送信する。映像表示装置114は、合成映像を表
示する。映像表示装置114としては、各種ディスプレ
イ(CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ等)、各種プロジェクタ(前面投影型プロ
ジェクタ、背面投影型プロジェクタ等)或いは非透過型
HMD(前方の光が透過しないタイプのHMD)等の任
意の表示装置を利用できる。
【0130】制御命令入力装置112に制御命令を入力
する人(操作者)は、通常、映像表示装置114を近く
に置いておき、合成映像を見ながら制御命令を入力す
る。これにより、操作者は、実写映像とCG映像とがイ
ンタラクティブに行動する様な制御命令を出すことがで
きる。つまり、CGキャラクターが実写映像中の障害物
を触ったり、避けたり、CG映像中の仮想物体を攻撃し
たり、避けたり、実写映像中の出演者(HMD装着者)
と一緒に踊ったりすることが自在にできる。
【0131】なお、制御命令入力装置112の操作者
は、専門のオペレータであっても、一般ユーザであって
もよい。また、操作者が複数存在してもよく、更に、操
作者が撮影場所とは異なる場所に存在しても構わない。
例えば、操作者が互いに離れた場所に住んでいる複数の
一般ユーザである場合、各ユーザの家庭にそれぞれ制御
命令入力装置112及び映像表示装置114を設置すれ
ばよい。
【0132】但し、この際、複数の制御命令入力装置1
12から受信した制御命令を1つにまとめる装置及び映
像合成装置113から送信された合成映像を複数の映像
表示装置114に分配する映像分配器を追加する必要が
ある。
【0133】図2は、本実施の形態に係る画像処理装置
を用いて合成映像を作成する際の撮影風景の概要を示す
図である。
【0134】図2において、201は撮影装置、202
は位置・姿勢センサー、203は移動装置、204は距
離センサー、205は撮影装置、206は位置・姿勢セ
ンサー、207は移動装置、208は距離センサー、2
09はHMD、210は位置・姿勢センサー、211は
出演者(HMD装着者)、212はCGキャラクター、
213,214は仮想物体である。
【0135】移動装置203には、撮影装置201及び
距離センサー204が取り付けられている。また、撮影
装置201には、位置・姿勢センサー202が取り付け
られている。移動装置203は、バッテリーを搭載した
自走式ロボットであり、無線通信によって遠隔制御され
ているため、撮影場所を任意の方向に移動することがで
きる。また、移動装置203は、水平方向及び垂直方向
に回転可能な撮影装置201の支持台を有しているた
め、撮影装置201の姿勢を自由に変更することができ
る。
【0136】距離センサー204としては、小型の赤外
線センサーや超音波センサー等を利用することが可能で
あり、これらを利用した場合、前方の一定範囲内に存在
する物体迄の距離を測定することができる。
【0137】図2では、移動装置203が上下方向に長
いので、距離の測定範囲を上下方向に広げるため、移動
装置203の前方に距離センサー204が2個(前方上
部及び前方下部にそれぞれ1個ずつ)取り付けられてい
る。これによって、移動装置203及び撮影装置201
の前方に存在する物体迄の距離を測定することができる
ので、図1で説明したように、障害物や人を避けて移動
したり、すぐ近くまで接近したりすることができる。
【0138】撮影装置205、位置・姿勢センサー20
6、移動装置207及び距離センサー208は、それぞ
れ前述の撮影装置201、位置・姿勢センサー202、
移動装置203及び距離センサー204と同様の機能を
持っている。
【0139】但し、移動装置207は、建物の天井また
はクレーン等の支持物に取り付けられており、予め決め
られた範囲内で自由に撮影装置205の位置及び姿勢を
変更することができる。
【0140】なお、移動装置203,207は、図示の
例に限られるものではなく、他にも遠隔操縦可能な飛行
物体(飛行機、ヘリコプター、気球等)、水上移動物体
(船、ホバークラフト、水陸両用車等)、水中移動物体
(潜水艦、水中ロボット等)等の様々な機能や形態を持
った移動装置を利用可能である。
【0141】HMD209には、位置・姿勢センサー2
10が取り付けられており、出演者(HMD装着者)2
11の視点位置及び視線方向を測定することができる。
また、出演者211の手にも位置・姿勢センサー210
が取り付けられており、出演者211の手の位置及び向
きを測定することができる。
【0142】CGキャラクター209は、撮影装置20
1、位置・姿勢センサー202、移動装置203及び距
離センサー204(以下、これらをまとめて撮影装置郡
Aと呼ぶ)を覆い隠す位置及び大きさで実世界に仮想的
に配置されており、撮影装置201及び撮影装置205
の視点からの合成映像中では撮影装置郡Aは見えず、C
Gキャラクター212だけが見えるようになっている。
また、HMD209の視点からのCG映像においても、
CGキャラクター212は、撮影装置郡Aを覆い隠す位
置に表示される。
【0143】仮想物体213は、撮影装置205、位置
・姿勢センサー206、移動装置207及び距離センサ
ー208(以下、これらをまとめて撮影装置郡Bと呼
ぶ)を覆い隠す位置及び大きさで実世界に仮想的に配置
されており、撮影装置201及び撮影装置205の視点
からの合成映像中では撮影装置郡Bは見えず、仮想物体
213だけが見えるようになっている。また、HMD2
09の視点からのCG映像においても、仮想物体213
は、撮影装置郡Bを覆い隠す位置に表示される。
【0144】仮想物体214は、出演者211の手に握
られているような位置に表示される。例えば、出演者2
11が予め決められた手の動きをすると、仮想物体21
4の表示位置がCGキャラクター212の手に握られる
ような位置に移動するようにCG映像を作成することが
できる。この場合、仮想物体214が出演者211の手
に握られているような位置に表示されるためには、出演
者211の手に取り付けられた位置・姿勢センサー21
0から得られる測定データを利用すればよい。
【0145】一方、仮想物体214がCGキャラクター
212の手に握られるような位置に表示されるために
は、図1で述べたCG幾何情報を利用すればよい。
【0146】図2においては撮影装置が2台存在するの
で、視聴者は、撮影装置201の視点からの合成映像と
撮影装置205の視点からの合成映像のいずれか一方を
選択して見ることができる。或いは、図1で述べた映像
表示装置114に2分割画面表示機能がある場合は、前
述した2つの視点からの合成画像を両方同時に表示して
見ることができる。
【0147】本発明は、実写映像とCG映像とを違和感
なく合成するために、撮影手段とCG映像作成手段の両
方を備えた画像処理方法及び装置に関するもので、映画
やテレビ番組の撮影やリハーサル、演劇、ゲーム、カラ
オケ、その他の映像利用分野において、撮影場所及び遠
隔地を含むあらゆる視聴場所に新規サービスを提供する
ために利用可能である。
【0148】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図3乃至図15に基づき説明する。
【0149】図3は、本実施の形態に係る画像処理装置
を装備したスタジオ装置のシステム構成を示すブロック
図である。
【0150】図3において、301は撮影場所となるス
タジオ(MRスタジオ)、302はスタジオ301に置
かれたセット、303は演技者、304は撮影用のカメ
ラ(撮影手段)、305は演技者303の装着する頭部
装着型ディスプレイ装置(Head−Maunted
Display、以下、HMDと記述する)、306は
HMD305に組み込まれた位置センサー(表示パラメ
ータ取得手段)、307は演技者303の見る映像及び
カメラ304の撮影映像に重畳される仮想物体(307
aは撮影の中心となる仮想物体、307bは視聴者を意
味する仮想物体)、308は演技者303の見る映像を
生成する映像生成装置、309はカメラ304の撮影映
像に仮想物体307の映像を重畳する映像重畳装置、3
10は仮想物体307の状態を管理・操作するオペレー
タ装置、311は映像生成装置308、映像重畳装置3
09及びオペレータ装置310を接続するネットワー
ク、312は視聴者からの通信を受け付けて視聴者の情
報を管理する視聴者情報管理装置、313は映像重畳装
置309の出力を発信或いは放映し、且つ視聴者からの
情報(反応)も通信する双方向放送装置(伝達装置)で
ある。
【0151】位置センサー306としては、例えば磁気
方式の位置・方位センサー、米国ポヒマス社のFast
rak等の装置が利用可能である。また、映像生成装置
308若しくは映像重畳装置309は、PC(パーソナ
ルコンピュータ)とビデオキャプチャカード及びCG描
画機能を有するビデオカードで構成することができる。
更に、オペレータ装置310は、一般のPCで構成する
ことができる。
【0152】HMD305及び映像生成装置308等
は、演技者或いは同時観察するスタッフの人数に応じて
増やすことができ、カメラ304及び映像重畳装置30
9等は、撮影用のカメラの数に応じて増やすことが可能
である。
【0153】図4は、HMD305の内部構成を示す図
である。このHMD305は、表示装置であると共に撮
像装置の機能をも持つもので、外部から入ってくる光線
を画像センサーに導く第1のプリズム光学素子401、
光線を受けて撮像する撮像素子402、映像を提示する
表示素子403及び表示映像を目に導く第2のプリズム
光学素子404等から構成される。
【0154】図3に示すように、スタジオ301にはセ
ット302が置かれ、その中で演技者303が演技をす
る。演技者303はHMD305を装着し、このHMD
305には位置センサー306が組み込まれ、その位置
センサー306は位置情報を出力する。オペレータ装置
310は、オペレータの操作や進行シナリオ、視聴者情
報管理装置312からの情報に応じて、仮想物体307
を表示したり、動かしたりする指示を受け、これをネッ
トワーク311を介して、映像生成装置308及び映像
重畳装置309に伝達する。
【0155】映像生成装置308は、指示された仮想物
体307の状態と位置センサー306等から得られる頭
部の位置情報に対応してCG映像を生成し、これをHM
D305から得られる撮像データと合成し、その合成映
像をHMD305へ出力する。演技者303はHMD3
05に映る映像を見ることにより、恰も仮想物体307
がセット302内にあるように観察することができる。
カメラ304は、演技者303やセット302を含むス
タジオ301の様子を撮像し、その撮影データを出力す
る。映像重畳装置309は、オペレータ装置310から
の指示による仮想物体307の状態とカメラ304の位
置・姿勢に対応したCG映像を生成し、これをカメラ3
04から得られる映像データと合成することにより、出
力映像を作成する。
【0156】映像生成装置308及び映像重畳装置30
9で生成された映像は、スタジオ301にいる体験者が
見るだけではなく、同時に双方向放送装置313によ
り、一般視聴者に放送される。
【0157】双方向放送装置313は、インターネット
やBSデジタル放送であり、当該分野の技術者に良く知
られた構成要素である。更に説明するならば、前記BS
デジタル放送については、下り(スタジオから家庭へ)
の映像配信は衛星経由で、上り(家庭からスタジオへ)
はケーブルや電話回線、専用線を用いたインターネット
を用いる。また、インターネット自体がブロードバンド
である場合には、下りの映像配信もインターネットで行
うことができる。これらの上り下りの通信により、スタ
ジオと家庭とが双方向に結ばれる。
【0158】このとき、視聴者(家庭)から送られてく
る放送に対する情報は、視聴者情報管理装置312で受
信・管理される。
【0159】図5は、図1に示す本実施の形態に係る画
像処理装置の動作の詳細を示すブロック図である。
【0160】図5において、501は所謂シースルー機
能を持つHMDで、撮像部と画像表示部とを有する。5
02は第1の画像合成手段、503はHMD501の視
点からのCG映像を描画する第1のCG描画手段、50
4はCGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処
理手段、505はシナリオ管理手段、506は位置セン
サー等を含む位置合わせ手段、507はCGデータ管理
手段、508はカメラ等の撮影手段、509は第2の画
像合成手段、510は撮影手段508の視点からのCG
映像を描画する第2のCG描画手段、511は画像表示
手段、512は視聴者情報管理手段である。
【0161】そして、HMD501で撮像された画像
は、第1の画像合成手段502で、第1のCG描画手段
503の生成したCG画像と合成され、得られた合成画
像はHMD501に表示される。また、HMD501で
撮像された画像は位置合わせ手段506に送られ、この
位置合わせ手段506は、その情報と位置センサー等か
ら得られるトラッキング情報を元にHMD(即ち頭部)
の位置・方向を計算し、第1のCG描画手段503に伝
達する。
【0162】第1のCG描画手段503は、位置合わせ
手段506より得られる頭部の位置・方向情報とCGデ
ータ管理手段507より得られるCGデータを元に、H
MD501の視点でのCG画像を描画する。シナリオ管
理手段505は、禁則領域処理手段504から得られる
情報と視聴者情報管理手段512より得られる情報とリ
ハーサルや演技の進行状況或いはオペレータの指示等に
従い、シーン構成に必要な情報をCGデータ管理手段5
07に伝達する。
【0163】CGデータ管理手段507は、これに応じ
たCGデータを第1のCG描画手段503若しくは第2
のCG描画手段510に指示する。撮影手段508から
得られる画像に対する処理も同様であり、撮影手段50
8で撮像された画像は、第2の画像合成手段509で第
2のCG描画手段510の生成したCG画像と合成さ
れ、得られた合成画像は画像表示手段511に表示され
る。また、撮影手段508で撮像された画像は位置合わ
せ手段506に送られ、この位置合わせ手段506は、
その情報と位置センサー等から得られるトラッキング情
報を元に撮影手段(即ち、カメラ)の位置・方向を計算
し、第2のCG描画手段510に伝達する。
【0164】第2のCG描画手段510は、位置合わせ
手段506から得られる撮影手段508の位置・方向情
報とCGデータ管理手段507から得られるCGデータ
を元に、撮影手段508の視点でのCG画像を描画す
る。また、位置合わせ手段506は、得られたHMD
(即ち、頭部)の位置・方向データと撮影手段(即ち、
カメラ)508の位置・方向データを禁則領域処理手段
504に伝達する。この禁則領域処理手段504は、こ
れらのデータからCGオブジェクトの存在すべき範囲に
応じてCGオブジェクトの位置を修正する。
【0165】シナリオ管理手段505の管理するCG画
像に必要な情報とは、シーンやシナリオの進行に合わせ
て、体験者を取り巻く仮想の世界がどのような状態にあ
るかを管理できる情報である。具体的には、表示される
キャラクター毎に、表示するCGモデルの番号、基準と
なる位置、姿勢のデータ、動作の種類を示す番号、動作
に付随するパラメータ等である。
【0166】シナリオはシーン単位で管理されており、
各シーンではキャラクターの持つ特性、状態等のステー
タス値と演技者の動き等に応じて上述のデータの組が選
択される。更に、体験者を取り巻くCG環境の一部とし
て、観客(視聴者を意味する)のキャラクター情報
(数、位置、状態)も管理している。観客のキャラクタ
ーは、シナリオの進行とは別に、視聴者情報管理手段5
12から送られてくる情報に依存している。
【0167】なお、HMD501が外界を透過的に見ら
れるように構成することにより、シースルー機能を実現
すること(光学シースルー方式)も可能であり、この場
合には、上述の第1の画像合成手段502は不要とな
る。
【0168】また、位置合わせ手段506は、例えば、
機械式のエンコーダ等、三次元での位置・姿勢を検出す
る手段から構成することや、前述した磁気方式の位置セ
ンサー或いは光学式或いは画像認識等による位置合わせ
手段から構成することができる。また、撮影手段508
に対する位置合わせ手段とHMD501に対する位置合
わせ手段としては、別々のものを用いることも可能であ
る。
【0169】図6は、機械式エンコーダを用いたカメラ
装置の一例を示す図である。同図において、601はカ
メラ、602はカメラ601を載置した台車、603は
ロータリーエンコーダ等の計測装置で、各ジョイントに
設けられている。そして、計測装置603により、台車
602の位置からカメラ601の位置及び方位を計測し
て出力することができる。
【0170】なお、図5における第2の画像合成手段5
09からの出力をカメラ601のファインダ部に出すこ
とも可能であり、これによりカメラマンにも仮想の世界
を合わせたカメラワークが可能となる。
【0171】図7は、磁気式の位置・方位センサーを用
いた手持ちのカメラ装置の一例を示す図である。
【0172】同図において、701はカメラで、このカ
メラ701には磁気の受信機(計測器)702が固定的
に装着されている。そして、受信器702により計測さ
れた磁気状態から、カメラ701の三次元的な位置及び
方位を計算するようになっている。前述したように、こ
のように用いることができる機器として、例えば、米国
ポヒマス社のFastrakといった装置がある。
【0173】703はHMDで、このHMD703につ
いてもカメラ701と同様の方法で位置・方位を計算す
るようになっている。このような手持ちのカメラ装置の
場合には、カメラマンはHMD703(或いはその片目
版)を装着し、このHMD703に画像合成手段の出力
を表示することで、仮想の世界に合わせたカメラワーク
が可能となる。
【0174】なお、ズーム可能なカメラ装置の場合に
は、ズームレンズのズーム情報も外部の処理装置に伝達
する。更に、視聴者情報をカメラ装置に重畳表示するか
否かを、カメラ撮影者自身が好みに応じて選択すること
ができる。
【0175】図5におけるCGデータ管理手段507に
は、CGの三次元モデルやアニメーションデータ、実写
画像等の画像データが記録されており、例えば、CGキ
ャラクターの三次元アニメーションデータ等が記録され
ている。そして、シナリオ管理手段505から受け取っ
たキャラクター毎の表示するCGモデルの番号、基準と
なる位置・姿勢のデータ、動作の種類を示す番号、動作
に付随するパラメータ等に従って、表示すべきCGモデ
ルやアニメーションを選択し、位置・姿勢、その他のパ
ラメータを設定することで、CG画像に用いるシーング
ラフを変更する。
【0176】シナリオ管理手段505は、演技の補助に
必要な台本・台詞・説明等の情報を蓄え、また、視聴者
情報管理手段512より得られる各視聴者の状態に応じ
た視聴者キャラクターを観客席に配置する。そのように
して、シーンに応じて必要な情報をCGデータ管理手段
507に送る。CGデータ管理手段507は、これらの
情報をCG描画手段503,510に指示する。
【0177】シーンの進行は、任意のユーザインターフ
ェース(マウス、キーボード、音声入力等)を用いて行
われる。
【0178】次に、図3における、演技者303の装着
したHMD305に表示される映像が作成される動作に
ついて、図3及び図8を用いて説明する。
【0179】図8は、図3における、演技者303の装
着したHMD305に表示される映像が作成される動作
の流れを示すフローチャートであり、同図において、ス
テップS810〜ステップS812は、近年当該分野で
一般化した並列処理プログラムの技法を用いて、別々に
並行動作するスレッドとして実装されるものである。
【0180】また、図8に示す処理は、動き出すと、割
り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが入
ると他の処理に移行する。
【0181】映像生成装置308内での処理プロセス
は、まず、オペレータ装置310から得られた指示に応
じて、CGを描画するための状態フラグ(表示物体の種
類、位置、状態)を更新する処理である内部状態更新処
理を行う(ステップS801)。次いで、頭部位置の決
定処理から得られる頭部位置情報を内部に取り込む(ス
テップS802)。次いで、ビデオキャプチャカードか
ら得られた最新の画像を背景画像として取り込む(ステ
ップS803)。次いで、背景画像の上に前記ステップ
S801において設定された内部状態に応じてCGデー
タを更新し、前記ステップS802において設定された
頭部位置をCG生成の仮想カメラとしてCGを描画する
(ステップS804)。最後に、描画結果の合成画像を
表示するCGコマンドをビデオカードに与えることで、
HMD305に合成画像が表示される(ステップS80
5)。その後、前記ステップS801へ戻る。
【0182】ここで、ステップS810はオペレータ装
置310からの指示データがネットワーク311を介し
て送信されてくるのを受け取るスレッドである。また、
ステップS811は位置センサー306からの情報を受
け取り、ビデオキャプチャカードから得られる画像デー
タと合わせて頭部の位置を決定するスレッドである。更
に、ステップS812は定期的にビデオキャプチャカー
ドから画像データを読み出す画像キャプチャスレッドで
ある。
【0183】次に、頭部位置決定動作について、図3及
び図9を用いて説明する。
【0184】図9は、頭部位置決定動作の流れを示すフ
ローチャートであり、同図において、ステップS910
は位置センサー306からのデータ読み込みのスレッ
ド、ステップS911はマーカー位置の通知を受け取る
スレッドである。
【0185】ここで、位置センサー306からのデータ
は、通常のRS232Cのポートへのデータ通信であ
り、ステップS910では、このポートのデータを定期
的に読み出している。また、ステップS911の通知
は、一般的なネットワーク通信プロトコル(TCP−I
P)で通信される。
【0186】また、図9に示す処理は、動き出すと、割
り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが入
ると他の処理に移行する。
【0187】映像生成装置308は、まず、位置センサ
ー306から得られる最新の位置情報に頭部位置を更新
する(ステップS901)。次いで、HMD305のカ
メラから得られた画像データから特定のマーカ画像を認
識することで、頭部位置の補正情報を得、これに応じて
頭部の方向データを更新する(ステップS902)。最
後に、得られた頭部の位置(方向を含む)データを頭部
位置決定スレッドであるステップS911に受け渡す
(ステップS903)。その後、前記ステップS901
へ戻る。
【0188】ここで、頭部の方向の補正は、まず、位置
センサー306から得られたワールド座標系での頭(視
点)の三次元位置及び方位とマーカーの三次元位置か
ら、マーカーが画像中のどこに見えるかの予測値(x
0,y0)を計算する。次いで、この予測値(x0,y
0)から画像中の実際のマーカー位置(x1,y1)に
向かう移動ベクトルを計算する。最後に、この移動ベク
トルを見込む角度を補正値として、これに相当する分だ
け頭部の方位を回転させた値をHMD305の方向とし
て出力する。
【0189】図10は、位置計測に用いるために、スタ
ジオ内に貼り込むマーカーの一例を示す図である。マー
カーには単色のものを用いることも可能であるが、本実
施の形態においては、3つの色票1001,1002,
1003からなり、それぞれ特定の大きさを持つ矩形の
色票を特定の位置関係に配置したものである。それぞれ
の色票1001,1002,1003には、任意の色を
選ぶことができる。このように構成することにより、よ
り多種類のマーカーを安定的に検出することが可能とな
る。
【0190】次に、マーカー位置決定動作について、図
3及び図11を用いて説明する。
【0191】図11は、マーカー位置決定動作の流れを
示すフローチャートであり、同図において、ステップS
1110は画像認識の対象となる画像データを得るステ
ップであり、画像キャプチャカードから画像を定期的に
読み出すスレッドとなっている。
【0192】また、図11に示す処理は、動き出すと、
割り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが
入ると他の処理に移行する。
【0193】映像生成装置308或いは映像重畳装置3
09は、まず、最新の画像データを更新する(ステップ
S1101)。次いで、登録されたマーカーを判別する
ための幾つかの色情報によって画像を閾値処理する(ス
テップS1102)。次いで、得られた2値画像を連結
化してラベリング処理する(ステップS1103)。次
いで、各ラベルの領域の面積を計数し(ステップS11
04)、重心位置を計算する(ステップS1105)。
次いで、各ラベルの面積とラベル間の重心位置との関係
から、登録されたマーカーのパターンと一致するか否か
を判定する(ステップS1106)。最後に、前記ステ
ップS1106において判定された中心のラベルの重心
をもってマーカー位置として出力する(ステップS11
07)。その後、前記ステップS1101へ戻る。
【0194】ここで、前記ステップS1107において
出力されたマーカー位置の情報は、HMD305或いは
カメラ304の方位の補正に利用され、HMD305・
カメラ304の位置及び方位の情報をCGレンダリング
の際の仮想カメラの位置・方位とすることで、現実世界
と位置合わせされたCG画像が生成される。
【0195】次に、映像重畳装置309の映像処理動作
について、図3及び図12を用いて説明する。
【0196】図12は、映像重畳装置309の映像処理
動作の流れを示すフローチャートであり、同図におい
て、ステップS1210〜ステップS1212は近年当
該分野で一般化した並列処理プログラムの技法を用い
て、別々に並行動作するスレッドとして実装されるもの
である。
【0197】また、図12に示す処理は、動き出すと、
割り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが
入ると他の処理に移行する。
【0198】映像重畳装置309内での処理プロセス
は、まず、オペレータ装置310から得られた指示に応
じて、CGを描画するための状態フラグ(表示物体の種
類、位置、状態)を更新する処理である内部状態更新処
理を行う(ステップS1201)。次いで、カメラ位置
の決定処理から得られるカメラ位置情報を内部に取り込
む(ステップS1202)。次いで、ビデオキャプチャ
カードから得られた最新の画像を背景画像として取り込
む(ステップS1203)。次いで、背景画像の上に前
記ステップS1201において設定された内部状態に応
じてCGデータを更新し、前記ステップS1202にお
いて設定されたカメラ位置をCG生成の仮想カメラとし
てCGを描画する(ステップS1204)。最後に、描
画結果のである合成画像を表示するCGコマンドをビデ
オカードに与えることで、HMD305に合成画像が表
示される(ステップS1205)。その後、前記ステッ
プS1201へ戻る。
【0199】ここで、ステップS1210はオペレータ
装置310からの指示データがネットワーク311を介
して送信されてくるのを受け取るスレッドである。ま
た、ステップS1211は図6或いは図7のカメラ装置
からの情報を受け取り、ビデオキャプチャカードから得
られる画像データと合わせてカメラの位置を決定するス
レッドである。更に、ステップS1212は定期的にビ
デオキャプチャカードから画像データを読み出す画像キ
ャプチャスレッドである。
【0200】なお、本実施の形態では、映像生成装置3
08或いは映像重畳装置309の出力であるリアルタイ
ムの合成画像を装置全体の出力としている。
【0201】また、映像生成装置308或いは映像重畳
装置309を構成するハードウェアは、一般的なコンピ
ュータと周辺機器との組み合わせにより実現できる。
【0202】図13は、映像生成装置308のハードウ
ェア構成の一例を示すブロック図である。同図におい
て、1301は入力手段であるマウス、1302は同じ
く入力手段であるキーボード、1303は画像を表示す
るディスプレイ装置、1304は画像を表示すると共に
画像を撮像するHMD、1305は周辺コントローラ、
1306は位置センサーとの間の情報授受のためのシリ
アル・インターフェース(I/F)、1307はプログ
ラムによる各種の処理を実行するCPU(中央演算処理
装置)、1308はメモリ、1309はネットワーク・
インターフェース(I/F)、1310はプログラムを
記憶媒体からロードするためのハードディスク(HD)
装置、1311はプログラムを記憶媒体からロードする
ためのフロッピー(登録商標)ディスク(FD)装置、
1312は画像キャプチャカード、1313はビデオグ
ラフィックカードである。
【0203】なお、映像重畳装置309の場合には、H
MD1304の代わりに撮影装置(カメラ)からの入力
を受け、画像表示装置であるディスプレイ装置1303
へ映像信号を出力する。また、オペレータ装置310の
場合には、HMD1304及び画像キャプチャカード1
312は不要となる。
【0204】本発明を実現するためのプログラムは、F
D装置やネットワーク等を介してプログラム記憶媒体か
らロードすることができる。
【0205】双方向放送313における一般視聴者の家
庭では、インターネットと接続可能なインターネット端
末或いはBSデジタル放送端末或いは、デジタルテレビ
(TV)端末を用いてこれを受信する。同時に、これら
の端末は、インターネットと接続することにより、視聴
者情報管理装置312との間で通信が可能である。視聴
者は、放送されてきた映像を見ると共にマウス或いはリ
モコン(リモートコントローラ)等を用いた一般的な対
話手段で、画面上の特定の位置をクリックする等の操作
が可能である。
【0206】視聴者の操作は、インターネット端末等か
らデータとして視聴者情報管理装置312に伝達され、
この視聴者情報管理装置312は、これを記録若しくは
計数して視聴者からの反応を纏める。これは、例えば、
放送内容(ゲームならば試合内容)に対する応援やブー
イングを視聴者からのキー入力やクリックで集計するこ
とになる。計数された情報はオペレータ装置310へ伝
達され、このオペレータ装置310は前記情報に従って
進行中のシナリオに観客の情報を付加し、それに応じた
CGの動きやゲーム進行上のパラメータ或いはCGの表
示形式等を操作する。例えば、観客からのブーイングが
多い場合には、仮想の観客からのブーイングが映像とし
て伝わり、プレイヤーを奮起させることができる。ま
た、カメラマンにしてみれば、カメラアングルに対する
ブーイングと考えることができ、より視聴者が望むアン
グルを探しやすくなる。
【0207】視聴者情報管理装置312は、一般にWe
bサーバとして知られるサーバ装置と同様の機構で構成
されるものであり、具体的には、CGI或いはJava
等を用いたサーバサイドスクリプトとして、クライアン
トである端末からの入力を受付処理する。そして、その
処理結果はデータベースのようにID(識別子)と情報
を管理する。
【0208】次に、視聴者情報管理装置312の処理動
作について、図14を用いて説明する。
【0209】図14は、視聴者情報管理装置312の処
理動作の流れを示すフローチャートであり、同図におい
て、ネットワークを介した接続を保持するコネクション
チェック処理であるステップS1410及び新規なコネ
クションの受付処理であるステップS1411は、メイ
ンの処理とは別のスレッドとして並行動作するようにプ
ログラミングされるものである。
【0210】また、図14に示す処理は、動き出すと、
割り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが
入ると他の処理に移行する。
【0211】視聴者情報管理装置312は、まず、現在
接続中のコネクションの状況をコネクションチェック処
理であるステップS1410から受け取り、コネクショ
ンが切断していれば内部の状態をクリーンアップする接
続終了処理を行う(ステップS1401)。次いで、新
規なコネクションの要求をコネクション受付処理である
ステップS1411から受け取り、これがあれば、新規
接続を行う(ステップS1402)。次いで、全てのコ
ネクションからのコマンドの受信を行う(ステップS1
403)。コマンドには、多様なものが有り得るが、こ
こでは、[StatusN]というコマンド形式であ
り、Nは視聴者が選択した状態を表わす番号である。こ
の番号は、視聴者が押したキーパッドの番号や、画面の
区分領域の番号等、設定次第で様々な形態が考えられ
る。次いで、この接続しているユーザのIDとコマンド
Nとを記録する(ステップS1404)。次いで、全ユ
ーザの状態情報を受け渡し(ステップS1404)、そ
の後、前記ステップS1401へ戻る。
【0212】次に、視聴者情報管理装置312に対応す
るオペレータ装置310の処理動作について、図15を
用いて説明する。
【0213】図15は、視聴者情報管理装置312に対
応するオペレータ装置310の処理動作の流れを示すフ
ローチャートであり、該図15に示す処理は、動き出す
と、割り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込
みが入ると他の処理に移行する。
【0214】オペレータ装置310では、まず、ユーザ
からの入力操作をユーザ入力処理であるステップS15
10から受け取る(ステップS1501)。次いで、ネ
ットワークを介して通信により視聴者情報管理装置31
2から各視聴者の状態情報をネットワーク入力処理であ
るステップS1511から受け取る(ステップS150
2)。次いで、前記各視聴者の状態情報に応じて内部状
態(シナリオの進行ポインタ、表示モード等)を更新す
る(ステップS1503)。ここで、接続中の視聴者の
数に応じてシナリオ管理手段505(図5参照)で管理
している仮想物体で表示される観客の数、状態(応援し
ている・喜んでいる・ブーイング等)が更新されること
になる。次いで、カメラ304及び演技者303の位置
情報から禁則領域を決定し、CGによる仮想オブジェク
トがこの禁則領域内に入らないように位置データを更新
する(ステップS1504)。次いで、前記ステップS
1504において更新された状態の情報を映像生成装置
308や映像重畳装置309に伝達する(ステップS1
505)。その後、前記ステップS1501へ戻る。
【0215】前述したように、ユーザからの入力操作
は、図13に示すマウス1301やキーボード1302
等の入力装置若しくは音声入力やジェスチャーコマンド
等を介して行うことができる。
【0216】ここで、禁則処理は仮想のCGオブジェク
トと実在のオブジェクトの隠れ関係等が不自然にならな
いように、CGオブジェクトの存在可能領域を制限する
処理である。前記隠れ関係については、固定の実在オブ
ジェクトの場合には前もって実在オブジェクトと同じ形
状及び位置・方向にCGオブジェクトを設定し、実在オ
ブジェクトに対するCGオブジェクトの領域には実写映
像を用い、仮想オブジェクトのレンダリングの際には設
定した実在オブジェクトに対応するCGオブジェクトと
の隠面処理を行うことにより、仮想CGオブジェクトの
隠れは正しく処理される。
【0217】以上説明したように、本実施の形態に係る
画像処理装置によれば、撮影映像とCG等との実時間で
の合成映像を体験することができ、且つ双方向放送でき
るスタジオ装置(スタジオシステム)において、遠隔地
にいる視聴者の反応を仮想観客(キャラクター)として
合成されることにより、スタジオ内の体験者やカメラマ
ンがより視聴者を実感でき、視聴者も参加できる新しい
映像体験が実現できる。
【0218】即ち、HMDと、位置及び方向を計測する
計測手段と、画像を合成する画像合成手段とをスタジオ
に配置して、画像合成手段により合成される画像を見な
がら演技者が演技できるようにすると共に、インターネ
ットを介して一般の視聴者が直接合成されるCG画像と
なる仮想キャラクターを操作できるようにすることで、
遠隔地のユーザとスタジオのユーザの両方にこれまでに
無い画像体験を与えることが可能である。
【0219】具体的には、これまで演技者には見えなか
った合成される画像が、演技の間にも演技者に見えるよ
うになったことで、演技に不自然さが無くなる、或いは
これまで以上に演技の自由度を増すことができる。
【0220】また、演技者に直接的に仮想キャラクター
が見えることで、家庭にいる視聴者がインターネット経
由で参加した状況を演技者が同時体験し、家庭とスタジ
オの協同作業の相互作用が可能になる。
【0221】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図16及び図17に基づき説明する。
【0222】なお、本実施の形態に係る画像処理装置及
び該画像処理装置を装備したスタジオ装置のシステム構
成は、上述した第2の実施の形態と同一であるから、必
要に応じて上述した第2の実施の形態における図面を流
用して説明する。
【0223】本実施の形態は、上述した第2の実施の形
態と同様に視聴者の反応をスタジオ内の体験者や放映し
ている映像に仮想観客キャラクターとして表示するシス
テムにおいて、視聴者数が多い場合の対処方法に関する
ものである。
【0224】上述した第2の実施の形態においては、各
視聴者の反応が観客のキャラクターとして合成表示され
る。そのため、視聴者数が多い場合には、観客のCGキ
ャラクターのモデル及び状態管理や、どこに観客のCG
キャラクターを配置するか、また、観客のCGキャラク
ターが増えすぎることにより、シーン全体の雰囲気が損
なわれてしまう可能性がある。そこで、観客のCGキャ
ラクターを表示するエリア(仮想観客席)を設定し、更
に、観客席のサイズに合わせて視聴者の情報を集計して
表示する。
【0225】以下、本実施の形態に係る画像処理装置に
おける視聴者情報管理装置312の処理動作を図16に
基づき説明する。
【0226】図16は、本実施の形態に係る画像処理装
置における視聴者情報管理装置312の処理動作の流れ
を示すフローチャートであり、同図において、ネットワ
ークを介した接続を保持するコネクションチェック処理
であるステップS1610及び新規なコネクションの受
付処理であるステップS1611は、メインの処理とは
別のスレッドとして並行動作するようにプログラミング
されるものである。
【0227】また、図16に示す処理は、動き出すと、
割り込みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが
入ると他の処理に移行する。
【0228】視聴者情報管理装置312では、まず、現
在接続中のコネクションの状況をコネクションチェック
処理であるステップS1610から受け取り、コネクシ
ョンが切断していれば内部の状態をクリーンアップする
接続終了処理を行う(ステップS1601)。次いで、
新規なコネクションの要求をコネクション受付処理であ
るステップS1611から受け取り、これがあれば、新
規接続を行う(ステップS1602)。次いで、全ての
コネクションからのコマンドの受信を行う(ステップS
1603)。コマンドには、多様なものが有り得るが、
ここでは、[StatusN]というコマンド形式であ
り、Nは視聴者が選択した状態を表わす番号である。こ
の番号は、視聴者が押したキーパッドの番号や、画面の
区分領域の番号等、設定次第で様々な形態が考えられ
る。次いで、このコマンドをN毎に計数する(ステップ
S1604)。次いで、各Nの計数値を状態情報として
受け渡す(ステップS1605)。その後、前記ステッ
プS1601へ戻る。
【0229】ここで、シーンやゲーム内容に対する視聴
者の感想(応援・ブーウイング・普通)であれば、3段
階の視聴者の状態があり、図16のステップS1605
では、そのそれぞれの状態が全体の視聴者数に対する割
合として、状態情報が受け渡される。
【0230】また、本実施の形態に係る画像処理装置に
おけるオペレータ装置310の処理動作の流れは、上述
した第2の実施の形態における図15と同一であり、ス
テップS1511においてネット入力される値が、前記
図16のステップS1604において計数された数値に
なる。次に、ステップS1503で内部状態の更新処理
が行われる。このとき、更新情報としては、状態(応援
・ブーイング・普通)と全視聴者に対する割合となるた
め、表示する観客CGキャラクターの数や位置が決まっ
ていないので、ステップS1503で決定する。詳しく
は、図5のシナリオ管理手段505にて行う。
【0231】シナリオ管理手段505では、観客席数の
割合がステップS1502において入力された値となる
ように、それぞれの状態(応援・ブーイング・普通)の
観客CGキャラクターを配置する。このようにして、仮
想(CG)の観客席として設定した範囲に収まるように
視聴者の状態を表わす観客キャラクターの情報を更新す
ることができる。この後、位置データを更新する(ステ
ップS1504)や、更新された状態の情報を映像生成
装置308や映像重畳装置309に伝達する(ステップ
S1505)。
【0232】また、本実施の形態における視聴者情報か
ら観客CGキャラクターを設定する処理の詳細は、図5
におけるシナリオ管理手段505において行われる。こ
こでは、CG合成すべき全ての世界(状況)を管理して
おり、視聴者の情報が感想情報でなく、感想の全体人数
に対する割合であっても、そこから観客CGキャラクタ
ーの設定を行う。
【0233】次に、本実施の形態に係る画像処理装置に
おけるシナリオ管理手段505内で行われる観客CGキ
ャラクターの設定処理動作について、図17に基づき説
明する。
【0234】図17は、本実施の形態に係る画像処理装
置におけるシナリオ管理手段505内で行われる観客C
Gキャラクターの設定処理動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【0235】図17に示す処理は、動き出すと、割り込
みが入るまでは無限ループで動作し、割り込みが入ると
他の処理に移行する。
【0236】最初に、ステップS1710から視聴者情
報が入力されたか否かを判定し、入力があった場合は、
次に処理を進める(ステップS1701)。ここで、視
聴者情報としては、図16のステップS1605におい
て受け渡される現在のシーンに対する視聴者の感想の割
合と総視聴者数である。次に、総視聴者数が用意してあ
るCG観客エリアに収まる人数かをチェックする(ステ
ップS1702)。ここでは、CG観客エリアとして設
定してある最大収容人数と前記ステップS1701にお
いて入力された総視聴者数とを比較する。そして、総視
聴者数が最大収容人数より多い場合は、総視聴者数を最
大収容人数とする。
【0237】次に、シーンに対する各感想(例えば、応
援・ブーイング・普通)に応じたキャラクター数を計数
する(ステップS1703)。この計算は、総視聴者数
×感想の割合により行う。次に、前記ステップS170
3において求めたキャラクター数だけ、観客席エリアに
観客CGキャラクターが配置されるように管理している
内部情報を更新する(ステップS1704)。
【0238】ここで、観客の配置方法は、種々のバリエ
ーションがあり、例えば、シーンに対する同じ感想を持
つキャラクターが一部に集まるようにしたり、逆にラン
ダムに分散させることも可能である。この後、シナリオ
管理手段505内での他の内部情報更新が終了したとこ
ろで、情報の受け渡しが行われる(ステップS170
5)。その後、前記ステップS1701へ戻る。
【0239】以上説明したように、本実施の形態の係る
画像処理装置によれば、視聴者数が膨大な場合でも、視
聴者全体の意見の総和として観客CGキャラクターの映
像が合成される。また、管理するCGキャラクター数も
最大で観客席エリアの最大収容人数に依存するので、シ
ステム全体の負荷的にも有効である。
【0240】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を図18に基づき説明する。
【0241】なお、本実施の形態に係る画像処理装置及
び該画像処理装置を装備したスタジオ装置のシステム構
成は、上述した第2の実施の形態と同一であるから、必
要に応じて上述した第2の実施の形態における図面を流
用して説明する。
【0242】本実施の形態は、上述した第3の実施の形
態において視聴者の情報を観客CGキャラクターを通し
てシステム全体やカメラマン、監督等に表示されるよう
にしたものである。逆に、上述した第2及び第3の実施
の形態とは異なり、視聴者自体には他の視聴者がどのよ
うに感じているかは、映像としては見ることができな
い。
【0243】本実施の形態における全体の構成は、上述
した第2の実施の形態における図3と同一である。但
し、仮想観客307bは表示されない。
【0244】図18は、図1に示す本実施の形態に係る
画像処理装置の動作の詳細を示すブロック図である。
【0245】図18において、1801は所謂シースル
ー機能を持つHMDで、撮像部と画像表示部とを有す
る。1802は第1の画像合成手段、1803はHMD
1801の視点からのCG映像を描画する第1のCG描
画手段、1804はCGオブジェクトの存在範囲を制御
する禁則領域処理手段、1805はシナリオ管理手段、
1806は位置センサー等を含む位置合わせ手段、18
07はCGデータ管理手段、1808はカメラ等の撮影
手段、1809は第2の画像合成手段、1810は撮影
手段1808の視点からのCG映像を描画する第2のC
G描画手段、1811は画像表示手段、1812は視聴
者情報管理手段である。
【0246】上述した第2及び第3の実施の形態では、
HMD501及び画像表示手段511には、それぞれの
画像合成手段502,509で合成した実写映像とCG
映像とを重畳した映像が映し出されていた。
【0247】これに対して本実施の形態では、画像合成
手段1802,1809は、それぞれの実写映像とCG
映像とを重畳した映像の上(若しくは、画面の端)に視
聴者情報管理手段1812から送られてくる視聴者の感
想を計数したデータ(第3の実施の形態における図16
のステップS1605において受け渡されるデータ)が
オーバーレイ表示されるように画像を合成する。
【0248】これまでは視聴者の情報は、観客CGキャ
ラクターを通して体験者やカメラマンが情報表示部分を
見ないと視聴者の情報が見られなかったが、本実施の形
態によれば、カメラのアングルに関係なく常に視聴者の
情報が画面に表示されることになる。
【0249】但し、この視聴者の情報は、体験者やカメ
ラマンにとっては有効であるが、一般視聴者にとっては
映像の邪魔になる可能性があるので、画像合成手段18
02,1809においては放送用の映像の方には、視聴
者情報を合成しないようにする。
【0250】なお、本実施の形態に係るその他の構成及
び動作は、上述した第2乃至第3の実施の形態と同一で
あるから、その説明は省略する。
【0251】以上説明したように、本実施の形態に係る
画像処理装置によれば、双方向放送を介した画像合成シ
ステムにおいて観客CGキャラクターを登場させなくて
も、視聴者からの情報の集計結果を体験者及びカメラマ
ンにリアルタイムに表示することが可能である。
【0252】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態を説明する。
【0253】本実施の形態は、上述した第2の実施の形
態において、各視聴者からの情報をシーンや内容に対す
る感想にとどめるのではなく、観客席に現れるCGキャ
ラクターが様々なジェスチャーを体現できるようにコマ
ンドを増やすことにより、体験者のプレイをサポートで
きるようにしたものである。
【0254】上述した第2の実施の形態における図14
のステップS1403において視聴者から送られてくる
情報はコマンド番号のみであった。このコマンド番号が
シーンに対する感想を示す番号であったが、より豊富な
コマンドを用意することで、観客CGキャラクターの表
現できる内容が広がる。例えば、特定の方向(右、左、
上、下、後ろ)を指し示すジェスチャーや、危険を表わ
すジェスチャー等、その他にも観客CGキャラクターの
表現力を高めるコマンドを入力できるようにする。そう
することにより、特に、ゲーム進行中には、敵の位置を
システム体験者が見失っている時等は、遠隔地にいる視
聴者が恰も側にいるかのようにサポートすることが可能
になる。
【0255】以上説明したように、本実施の形態に係る
画像処理装置によれば、視聴者から送られる情報の種類
と観客CGキャラクターの表現パターンを増やすことに
より、体験者に臨場感のある感想を伝えるだけではな
く、遠隔地にいながらにして体験者のプレイをサポート
することができるという新しい体験を実現することがで
きる。
【0256】なお、上述した第3の実施の形態において
説明したように、視聴者数が多くなった場合には、観客
席エリアを設け(限定し)、その中にいる観客CGキャ
ラクターの数を特定数に限定することが有効である。
【0257】また、本実施の形態においては、上述した
第3の実施の形態のように全体の情報を集計して代表し
て表示することはできないが、その場合には、観客CG
キャラクターに情報を送れる視聴者を抽選する等により
限定することも考えられる。
【0258】なお、本発明の目的は、上記各実施の形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、その
システム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読
み出して実行することによっても達成されることは言う
までもない。
【0259】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現
することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶
媒体は本発明を構成することになる。
【0260】また、プログラムコードを供給するための
記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハー
ドディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−
R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、D
VD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメ
モリカード、ROM等を用いることができる。
【0261】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0262】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0263】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影手段の撮影パラメータ(撮影位置や撮影方向等)の自
由な変更を可能とすると共に、出演者及び視聴者の両方
に実写映像(現実世界)とCG映像(仮想世界)とがイ
ンタラクティブに変化する合成映像を表示可能とした、
即ち、現実世界と仮想世界の境界を取り払うことが可能
であるという効果を奏する。
【0264】また、本発明によれば、表示手段と表示パ
ラメータ(表示位置や表示方向等)を計測する計測手段
と画像を合成する画像合成手段とをスタジオに配置し
て、合成される画像を見ながら演技者が演技できるよう
にすると共に、双方向放送手段を介して一般の視聴者の
反応や入力がスタジオ内の仮想の観客キャラクター等と
して表示されることにより、遠隔地の視聴者とスタジオ
の体験者の両方に、これまでに無い画像体験を与えるこ
とが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
を用いて合成映像を作成する際の撮影風景の概要を示す
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
のシステム構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
におけるHMDの内部構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
の動作の詳細を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
におけるカメラ装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
における磁気式の位置・方位センサーを用いた手持ちカ
メラ装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
におけるHMDに表示される映像を作成する処理動作の
流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
における頭部位置を決定する処理動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置におけるマーカの一例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置におけるマーカ位置を決定する処理動作の流れを示す
フローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置における映像重畳装置の処理動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置における映像生成装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置における視聴者情報管理手段の処理動作の流れを示す
フローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置におけるオペレータ装置の処理動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装
置における視聴者情報管理手段の処理動作の流れを示す
フローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装
置におけるシナリオ管理手段の処理動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装
置における動作の詳細を示すブロック図である。
【図19】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
101 撮影装置(撮影手段) 102 位置・姿勢センサー(撮影パラメータ取得
手段) 103 移動装置 104 距離センサー 105 HMD(ヘッドマウントディスプレイ:表
示手段) 106 位置・姿勢センサー(表示パラメータ取得
手段) 107 データ処理装置 108 CGデータ管理部 109 CG映像作成部(CG映像作成手段) 110 CG幾何学情報計算部(CG幾何学情報計
算手段) 111 移動装置制御部 112 制御命令入力装置 113 映像合成装置(映像合成手段) 114 映像表示装置 201 撮影装置 202 位置・姿勢センサー 203 移動装置 204 距離センサー 205 撮影装置 206 位置・姿勢センサー 207 移動装置 208 距離センサー 209 HMD 210 位置・姿勢センサー 211 出演者(HMD装着者) 212 CGキャラクター 213 仮想物体 214 仮想物体 301 スタジオ(MRスタジオ) 302 セット 303 演技者 304 撮影用のカメラ(撮影手段) 305 頭部装着型ディスプレイ装置(Head−
Maunted Display:HMD) 306 位置センサー(表示パラメータ取得手段) 307 仮想物体 307a 撮影の中心となる仮想物体 307b 視聴者を意味する仮想物体 308 映像生成装置 309 映像重畳装置 310 オペレータ装置 311 ネットワーク 312 視聴者情報管理装置 313 双方向放送装置 401 第1のプリズム光学素子 402 撮像素子 403 表示素子 404 第2のプリズム光学素子 501 HMD 502 第1の画像合成手段 503 第1のCG描画手段 504 禁則領域処理手段 505 シナリオ管理手段 506 位置合わせ手段 507 CGデータ管理手段 508 撮影手段 509 第2の画像合成手段 510 第2のCG描画手段 511 画像表示手段 512 視聴者情報管理手段 601 カメラ 602 台車 603 計測装置 701 カメラ 702 受信機(計測器) 703 HMD 1001 色票 1002 色票 1003 色票 1301 マウス(入力手段) 1302 キーボード(入力手段) 1304 HMD 1305 周辺コントローラ 1306 シリアル・インターフェース(I/F) 1307 CPU(中央演算処理装置) 1308 メモリ 1309 ネットワーク・インターフェース(I/
F) 1310 ハードディスク(HD)装置 1311 フロッピーディスク(FD)装置 1312 画像キャプチャカード 1313 ビデオグラフィックカード 1801 HMD 1802 第1の画像合成手段 1803 第1のCG描画手段 1804 禁則領域処理手段 1805 シナリオ管理手段 1806 位置合わせ手段 1807 CGデータ管理手段 1808 撮影手段 1809 第2の画像合成手段 1810 第2のCG描画手段 1811 画像表示手段 1812 視聴者情報管理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 英太 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松井 太一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 河合 智明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B050 AA08 BA06 BA09 BA11 EA19 FA02 5C023 AA16 AA27 AA37 AA38 BA11 CA03 CA08 DA04 DA08 EA04

Claims (89)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影パラメータを制御可能な撮影手段に
    より撮影する撮影工程と、 前記撮影パラメータを取得する撮影パラメータ取得工程
    と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理工程と、 前記CGデータを実世界に仮想的に配置するときのCG
    幾何情報を計算するCG幾何情報計算工程と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成するCG画像作
    成工程と、 実写画像とCG画像とを合成する画像合成工程と、 前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を利用して前
    記撮影パラメータを変更する撮影パラメータ制御工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 操作者からの指示を入力する指示入力工
    程を有し、前記撮影パラメータ制御工程は、前記指示入
    力工程からの指示も利用して前記撮影パラメータを変更
    することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 操作者からの指示を入力する指示入力工
    程を有し、前記CG幾何情報計算工程は、前記指示入力
    工程からの指示も利用して前記CG幾何情報を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記撮影手段は複数有し、前記複数の撮
    影手段のいずれか一つを選択する視点選択工程を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画
    像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記表示手段の表示パラメータを測定す
    る表示幾何情報測定工程と、前記表示手段の視点から第
    二のCG画像を作成する第二のCG画像作成工程と、前
    記第二のCG画像を前記表示手段に表示する表示工程と
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段の
    撮影位置であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段の
    撮影方向であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記表示パラメータは、前記表示手段の
    表示位置であることを特徴とする請求項5に記載の画像
    処理方法。
  9. 【請求項9】 前記表示パラメータは、前記表示手段の
    表示方向であることを特徴とする請求項5に記載の画像
    処理方法。
  10. 【請求項10】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれかに記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記HMDは、画像が表示されない領
    域では前方の光が透過するタイプのシースルー型HMD
    であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方
    法。
  12. 【請求項12】 撮影パラメータを制御可能な撮影手段
    と、 前記撮影パラメータを取得する撮影パラメータ取得手段
    と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理手段と、 前記CGデータを実世界に仮想的に配置するときのCG
    幾何情報を計算するCG幾何情報計算手段と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成するCG画像作
    成手段と、 実写画像とCG画像とを合成する画像合成手段と、 前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を利用して前
    記撮影パラメータを変更する撮影パラメータ制御手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 操作者からの指示を入力する指示入力
    手段を有し、前記撮影パラメータ制御手段は、前記指示
    入力手段からの指示も利用して前記撮影パラメータを変
    更することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装
    置。
  14. 【請求項14】 操作者からの指示を入力する指示入力
    手段を有し、前記CG幾何情報計算手段は、前記指示入
    力手段からの指示も利用して前記CG幾何情報を計算す
    ることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記撮影手段は複数有し、前記複数の
    撮影手段のいずれか一つを選択する視点選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記表示手段の表示パラメータを測定
    する表示幾何情報測定手段と、 前記表示手段の視点から第二のCG画像を作成する第二
    のCG画像作成手段と、 前記第二のCG画像を前記表示手段に表示するように制
    御する表示制御手段とを有することを特徴とする請求項
    12乃至15のいずれかに記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記撮影パラメータは、撮影位置であ
    ることを特徴とする請求項12乃至16のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記撮影パラメータは、撮影方向であ
    ることを特徴とする請求項12乃至16のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示位置であることを特徴とする請求項16に記載の
    画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示方向であることを特徴とする請求項16に記載の
    画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項12
    乃至20のいずれかに記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記HMDは、画像が表示されない領
    域では前方の光が透過するタイプのシースルー型HMD
    であることを特徴とする請求項21に記載の画像処理装
    置。
  23. 【請求項23】 撮影手段により画像を撮影する撮影工
    程と、 背景を構成するセット工程と、 画像処理に係るスタッフに装着される表示手段により画
    像を表示する表示工程と、 前記撮影手段の撮影パラメータを測定する第1の測定工
    程と、 前記表示手段の表示パラメータを測定する第2の測定工
    程と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理工程と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成する第1のCG
    画像作成工程と、 前記撮影手段により撮影された画像と前記CG画像作成
    工程により作成されたCG画像とを合成する画像合成工
    程と、 前記表示手段の視点からCG画像を作成する第2のCG
    画像作成工程と、 前記表示手段から見える現実空間に前記CG画像を重畳
    して表示する画像重畳工程と、 前記画像合成工程により合成された画像を放送する画像
    放送工程と、 視聴者の情報を管理する視聴者情報管理工程と、 視聴者の情報をシーンの一部に組み込むシナリオ管理工
    程と、 CGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処理工
    程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項23
    に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影位置であることを特徴とする請求項23に記載の
    画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影方向であることを特徴とする請求項23に記載の
    画像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示位置であることを特徴とする請求項23に記載の
    画像処理方法。
  28. 【請求項28】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示方向であることを特徴とする請求項23に記載の
    画像処理方法。
  29. 【請求項29】 前記画像合成工程及び前記シナリオ管
    理工程は、視聴者を仮想観客として表示できることを特
    徴とする請求項23に記載の画像処理方法。
  30. 【請求項30】 観客として表示するCGキャラクター
    の数を制限する制限工程を有することを特徴とする請求
    項29に記載の画像処理方法。
  31. 【請求項31】 前記視聴者の全体の情報を集計した結
    果を仮想観客に表示するように制御する制御工程を有す
    ることを特徴とする請求項30に記載の画像処理方法。
  32. 【請求項32】 仮想観客として表示される視聴者を抽
    選により選択する選択工程を有することを特徴とする請
    求項30に記載の画像処理方法。
  33. 【請求項33】 前記制御工程は、前記表示手段の表示
    画面のみに前記視聴者の情報の集計結果が表示されるよ
    うに制御することを特徴とする請求項31に記載の画像
    処理方法。
  34. 【請求項34】 前記視聴者が前記仮想観客を通して体
    験者を手助けできることを特徴とする請求項29に記載
    の画像処理方法。
  35. 【請求項35】 画像を撮影する撮影手段と、 背景を構成するセット手段と、 画像処理に係るスタッフが装着すると共に画像を表示す
    る表示手段と、 前記撮影手段の撮影パラメータを測定する第1の測定手
    段と、 前記表示手段の表示パラメータを測定する第2の測定手
    段と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理手段と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成する第1のCG
    画像作成手段と、 前記撮影手段により撮影された画像と前記CG画像作成
    手段により作成されたCG画像とを合成する画像合成手
    段と、 前記表示手段の視点からCG画像を作成する第2のCG
    画像作成手段と、 前記表示手段から見える現実空間に前記CG画像を重畳
    して表示する画像重畳手段と、 前記画像合成手段により合成された画像を放送する画像
    放送手段と、 視聴者の情報を管理する視聴者情報管理手段と、 視聴者の情報をシーンの一部に組み込むシナリオ管理手
    段と、 CGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処理手
    段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  36. 【請求項36】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項35
    に記載の画像処理装置。
  37. 【請求項37】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影位置であることを特徴とする請求項35に記載の
    画像処理装置。
  38. 【請求項38】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影方向であることを特徴とする請求項35に記載の
    画像処理装置。
  39. 【請求項39】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示位置であることを特徴とする請求項35に記載の
    画像処理装置。
  40. 【請求項40】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示方向であることを特徴とする請求項35に記載の
    画像処理装置。
  41. 【請求項41】 前記画像合成手段及び前記シナリオ管
    理手段は、視聴者を仮想観客として表示できることを特
    徴とする請求項35に記載の画像処理装置。
  42. 【請求項42】 観客として表示するCGキャラクター
    の数を制限する制限手段を有することを特徴とする請求
    項41に記載の画像処理装置。
  43. 【請求項43】 前記視聴者の全体の情報を集計した結
    果を仮想観客に表示するように制御する制御手段を有す
    ることを特徴とする請求項42に記載の画像処理装置。
  44. 【請求項44】 仮想観客として表示される視聴者を抽
    選により選択する選択手段を有することを特徴とする請
    求項42に記載の画像処理装置。
  45. 【請求項45】 前記制御手段は、前記表示手段の表示
    画面のみに前記視聴者の情報の集計結果が表示されるよ
    うに制御することを特徴とする請求項43に記載の画像
    処理装置。
  46. 【請求項46】 前記視聴者が前記仮想観客を通して体
    験者を手助けできることを特徴とする請求項41に記載
    の画像処理装置。
  47. 【請求項47】 前記請求項35に記載の画像処理装置
    を装備したことを特徴とするスタジオ装置。
  48. 【請求項48】 実写画像とCG(コンピュータグラフ
    ィックス)画像とを処理する画像処理装置を制御するた
    めのコンピュータ読み取り可能な制御プログラムを格納
    した記憶媒体であって、 撮影パラメータを制御可能な撮影手段により撮影する撮
    影工程と、 前記撮影パラメータを取得する撮影パラメータ取得工程
    と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理工程と、 前記CGデータを実世界に仮想的に配置するときのCG
    幾何情報を計算するCG幾何情報計算工程と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成するCG画像作
    成工程と、 実写画像とCG画像とを合成する画像合成工程と、 前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を利用して前
    記撮影パラメータを変更する撮影パラメータ制御工程と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムコードを
    備えたことを特徴とする記憶媒体。
  49. 【請求項49】 操作者からの指示を入力する指示入力
    工程をコンピュータに実行させるためのプログラムコー
    ドを備え、前記撮影パラメータ制御工程は、前記指示入
    力工程からの指示も利用して前記撮影パラメータを変更
    することを特徴とする請求項48に記載の記憶媒体。
  50. 【請求項50】 操作者からの指示を入力する指示入力
    工程をコンピュータに実行させるためのプログラムコー
    ドを備え、前記CG幾何情報計算工程は、前記指示入力
    工程からの指示も利用して前記CG幾何情報を計算する
    ことを特徴とする請求項48に記載の記憶媒体。
  51. 【請求項51】 前記撮影手段は複数有し、前記複数の
    撮影手段のいずれか一つを選択する視点選択工程をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムコードを備えた
    ことを特徴とする請求項48乃至50のいずれかに記載
    の記憶媒体。
  52. 【請求項52】 前記表示手段の位置と姿勢とを測定す
    る表示幾何情報測定工程と、前記表示手段の視点から第
    二のCG画像を作成する第二のCG画像作成工程と、前
    記第二のCG画像を前記表示手段に表示する表示工程と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムコードを
    備えたことを特徴とする請求項48乃至51のいずれか
    に記載の記憶媒体。
  53. 【請求項53】 前記撮影パラメータは、撮影位置であ
    ることを特徴とする請求項48乃至52のいずれかに記
    載の記憶媒体。
  54. 【請求項54】 前記撮影パラメータは、撮影方向であ
    ることを特徴とする請求項48乃至52のいずれかに記
    載の記憶媒体。
  55. 【請求項55】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項48
    乃至54のいずれかに記載の記憶媒体。
  56. 【請求項56】 前記HMDは、画像が表示されない領
    域では前方の光が透過するタイプのシースルー型HMD
    であることを特徴とする請求項55に記載の記憶媒体。
  57. 【請求項57】 実写画像とCG(コンピュータグラフ
    ィックス)画像とを処理する画像処理装置を制御するた
    めのコンピュータ読み取り可能な制御プログラムを格納
    した記憶媒体であって、 撮影手段により画像を撮影する撮影工程と、 背景を構成するセット工程と、 画像処理に係るスタッフに装着される表示手段により画
    像を表示する表示工程と、 前記撮影手段の撮影パラメータを測定する第1の測定工
    程と、 前記表示手段の表示パラメータを測定する第2の測定工
    程と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理工程と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成する第1のCG
    画像作成工程と、 前記撮影手段により撮影された画像と前記CG画像作成
    工程により作成されたCG画像とを合成する画像合成工
    程と、 前記表示手段の視点からCG画像を作成する第2のCG
    画像作成工程と、 前記表示手段から見える現実空間に前記CG画像を重畳
    して表示する画像重畳工程と、 前記画像合成工程により合成された画像を放送する画像
    放送工程と、 視聴者の情報を管理する視聴者情報管理工程と、 視聴者の情報をシーンの一部に組み込むシナリオ管理工
    程と、 CGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処理工
    程とをコンピュータに実行させるためのプログラムコー
    ドを備えたことを特徴とする記憶媒体。
  58. 【請求項58】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項57
    に記載の記憶媒体。
  59. 【請求項59】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影位置であることを特徴とする請求項57に記載の
    記憶媒体。
  60. 【請求項60】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影方向であることを特徴とする請求項57に記載の
    記憶媒体。
  61. 【請求項61】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示位置であることを特徴とする請求項57に記載の
    記憶媒体。
  62. 【請求項62】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示方向であることを特徴とする請求項57に記載の
    記憶媒体。
  63. 【請求項63】 前記画像合成工程及び前記シナリオ管
    理工程は、視聴者を仮想観客として表示できることを特
    徴とする請求項57に記載の記憶媒体。
  64. 【請求項64】 観客として表示するCGキャラクター
    の数を制限する制限工程を有することを特徴とする請求
    項63に記載の記憶媒体。
  65. 【請求項65】 前記視聴者の全体の情報を集計した結
    果を仮想観客に表示するように制御する制御工程を有す
    ることを特徴とする請求項64に記載の記憶媒体。
  66. 【請求項66】 仮想観客として表示される視聴者を抽
    選により選択する選択工程を有することを特徴とする請
    求項64に記載の記憶媒体。
  67. 【請求項67】 前記制御工程は、前記表示手段の表示
    画面のみに前記視聴者の情報の集計結果が表示されるよ
    うに制御することを特徴とする請求項65に記載の記憶
    媒体。
  68. 【請求項68】 前記視聴者が前記仮想観客を通して体
    験者を手助けできることを特徴とする請求項63に記載
    の記憶媒体。
  69. 【請求項69】 実写画像とCG(コンピュータグラフ
    ィックス)画像とを処理する画像処理装置を制御するた
    めのコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、 撮影パラメータを制御可能な撮影手段により撮影する撮
    影工程と、 前記撮影パラメータを取得する撮影パラメータ取得工程
    と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理工程と、 前記CGデータを実世界に仮想的に配置するときのCG
    幾何情報を計算するCG幾何情報計算工程と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成するCG画像作
    成工程と、 実写画像とCG画像とを合成する画像合成工程と、 前記撮影パラメータ及び前記CG幾何情報を利用して前
    記撮影パラメータを変更する撮影パラメータ制御工程と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムコードか
    ら成ることを特徴とするプログラム。
  70. 【請求項70】 操作者からの指示を入力する指示入力
    工程をコンピュータに実行させるためのプログラムコー
    ドから成り、前記撮影パラメータ制御工程は、前記指示
    入力工程からの指示も利用して前記撮影パラメータを変
    更することを特徴とする請求項69に記載のプログラ
    ム。
  71. 【請求項71】 操作者からの指示を入力する指示入力
    工程をコンピュータに実行させるためのプログラムコー
    ドから成り、前記CG幾何情報計算工程は、前記指示入
    力工程からの指示も利用して前記CG幾何情報を計算す
    ることを特徴とする請求項69に記載のプログラム。
  72. 【請求項72】 前記撮影手段は複数有し、前記複数の
    撮影手段のいずれか一つを選択する視点選択工程をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムコードから成る
    ことを特徴とする請求項69乃至71のいずれかに記載
    のプログラム。
  73. 【請求項73】 前記表示手段の位置と姿勢とを測定す
    る表示幾何情報測定工程と、前記表示手段の視点から第
    二のCG画像を作成する第二のCG画像作成工程と、前
    記第二のCG画像を前記表示手段に表示する表示工程と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムコードか
    ら成ることを特徴とする請求項69乃至72のいずれか
    に記載のプログラム。
  74. 【請求項74】 前記撮影パラメータは、撮影位置であ
    ることを特徴とする請求項69乃至73のいずれかに記
    載のプログラム。
  75. 【請求項75】 前記撮影パラメータは、撮影方向であ
    ることを特徴とする請求項69乃至73のいずれかに記
    載のプログラム。
  76. 【請求項76】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項69
    乃至75のいずれかに記載のプログラム。
  77. 【請求項77】 前記HMDは、画像が表示されない領
    域では前方の光が透過するタイプのシースルー型HMD
    であることを特徴とする請求項76に記載のプログラ
    ム。
  78. 【請求項78】 実写画像とCG(コンピュータグラフ
    ィックス)画像とを処理する画像処理装置を制御するた
    めのコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、 撮影手段により画像を撮影する撮影工程と、 背景を構成するセット工程と、 画像処理に係るスタッフに装着される表示手段により画
    像を表示する表示工程と、 前記撮影手段の撮影パラメータを測定する第1の測定工
    程と、 前記表示手段の表示パラメータを測定する第2の測定工
    程と、 CG(コンピュータグラフィックス)データを管理する
    CGデータ管理工程と、 前記撮影手段の視点からCG画像を作成する第1のCG
    画像作成工程と、 前記撮影手段により撮影された画像と前記CG画像作成
    工程により作成されたCG画像とを合成する画像合成工
    程と、 前記表示手段の視点からCG画像を作成する第2のCG
    画像作成工程と、 前記表示手段から見える現実空間に前記CG画像を重畳
    して表示する画像重畳工程と、 前記画像合成工程により合成された画像を放送する画像
    放送工程と、 視聴者の情報を管理する視聴者情報管理工程と、 視聴者の情報をシーンの一部に組み込むシナリオ管理工
    程と、 CGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領域処理工
    程とをコンピュータに実行させるためのプログラムコー
    ドから成ることを特徴とするプログラム。
  79. 【請求項79】 前記表示手段は、HMD(ヘッドマウ
    ントディスプレイ)であることを特徴とする請求項78
    に記載のプログラム。
  80. 【請求項80】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影位置であることを特徴とする請求項78に記載の
    プログラム。
  81. 【請求項81】 前記撮影パラメータは、前記撮影手段
    の撮影方向であることを特徴とする請求項78に記載の
    プログラム。
  82. 【請求項82】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示位置であることを特徴とする請求項78に記載の
    プログラム。
  83. 【請求項83】 前記表示パラメータは、前記表示手段
    の表示方向であることを特徴とする請求項78に記載の
    プログラム。
  84. 【請求項84】 前記画像合成工程及び前記シナリオ管
    理工程は、視聴者を仮想観客として表示できることを特
    徴とする請求項78に記載のプログラム。
  85. 【請求項85】 観客として表示するCGキャラクター
    の数を制限する制限工程を有することを特徴とする請求
    項84に記載のプログラム。
  86. 【請求項86】 前記視聴者の全体の情報を集計した結
    果を仮想観客に表示するように制御する制御工程を有す
    ることを特徴とする請求項85に記載のプログラム。
  87. 【請求項87】 仮想観客として表示される視聴者を抽
    選により選択する選択工程を有することを特徴とする請
    求項85に記載のプログラム。
  88. 【請求項88】 前記制御工程は、前記表示手段の表示
    画面のみに前記視聴者の情報の集計結果が表示されるよ
    うに制御することを特徴とする請求項86に記載のプロ
    グラム。
  89. 【請求項89】 前記視聴者が前記仮想観客を通して体
    験者を手助けできることを特徴とする請求項84に記載
    のプログラム。
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