JP2002270657A - 半導体デバイス用基板内の有害金属分布状態評価方法 - Google Patents

半導体デバイス用基板内の有害金属分布状態評価方法

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JP2002270657A
JP2002270657A JP2001070886A JP2001070886A JP2002270657A JP 2002270657 A JP2002270657 A JP 2002270657A JP 2001070886 A JP2001070886 A JP 2001070886A JP 2001070886 A JP2001070886 A JP 2001070886A JP 2002270657 A JP2002270657 A JP 2002270657A
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Shigeki Morizaki
重喜 森崎
Tadashi Nozaki
正 野崎
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PYUAREKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】半導体デバイス用基板の内部に熱処理で侵入す
る有害金属が、基板面の任意の形状の所望領域で、深さ
方向にどのような分布で捕獲されるかの評価が出来る測
定手法を提供する。 【解決手段】該有害金属元素を放射性同位元素で標識し
て基板1内に侵入させ、表面からまた裏面から、該面に
平行な所定厚さの削り取りを繰り返して、削り取り前後
の面で露光したイメージングプレートから放射線画像を
読み出し、基板面の所望評価領域に対応する各画像の計
数区域11の放射線計数値から、削り取りに相当する各
層並びに削り残りの層を表面側裏面側に2分した層に捕
獲された金属量を算出して、該評価領域の深さ方向の濃
度分布を求める評価法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造に際し、製品の特性不良に係る半導体デバイス用基
板や半導体製造プロセスの金属汚染の問題を検討する為
の評価手段に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造にあたって、シリ
コンウェーハのような半導体基板のデバイスを形成する
活性領域がFe,Ni,Cuのような金属汚染を受ける
と、デバイスはpn接合リーク電流増加・少数担体寿命
の劣化・酸化膜耐圧不良のような極めて有害な影響を受
ける。シリコンウェーハ中ではこのような金属は拡散係
数が大きく、加熱されるプロセスでシリコン内を動き、
冷却過程で結晶欠陥やひずみ層あるいは応力場等に捕獲
される。デバイスを構成するドーパント高濃度領域や界
面の近傍はこのような金属の捕獲サイトとなり得るの
で、上記のような害が起るのである。
【0003】そこで、予めあるいは初期の製造プロセス
を利用して強い金属捕獲能力のある結晶欠陥やひずみ層
あるいは応力場をデバイス形成領域の外に作り、基板を
汚染した金属をデバイス領域から除くゲッタリングとい
う方法が使われている。しかしこのような機構は強すぎ
るとウェーハ形状その他に影響を与えて逆に悪い結果を
生じるので精密な制御が必要である。
【0004】ゲッタリングは、捕獲サイトを基板の外部
通常裏面に形成するエクストリンシックゲッタリングと
基板内部に形成するイントリンシックゲッタリングに分
類される。上記のような捕獲サイトはデバイス領域に近
いことが望ましので、後者の効果が大きい。LSIを始
めとしてシリコンデバイスの大部分は酸素が内存するC
Zウェーハを使用するので、熱処理でデバイス形成領域
以外に、即ちウェーハ内部のみに酸素析出欠陥を形成さ
せる後者は通常極めて有効である。しかし、その効果は
出発材料であるSi単結晶中の酸素の濃度や分布に左右
される。同様の強力なゲッタリング効果はp/p+エピ
タクシャルウェーハでFeに対してみられる。
【0005】ゲッタリングの効果は出発材料ウェーハの
性質やデバイス製造工程の熱履歴によって異なり、また
汚染金属の種類でも差を生じる。そこで予め金属元素ご
とに使用する基板について、デバイス製造工程をシミュ
レートした熱処理により侵入した該金属がどのように基
板の中で捕獲されるか、即ち該金属の挙動を評価してお
くことが望ましい。
【0006】この評価に関する従来の方法は、挙動評価
対象の金属を所定量ウェーハ表面に故意汚染させ、所定
の温度と時間のスケジュールに従って熱処理を行って該
金属をウェーハ内に侵入させた後、デバイス形成面側お
よび裏面側から所定の深さまでエッチングを行い、この
エッチング液中の該金属を分析して、対応する表面に平
行な層に捕獲された該金属の平均濃度を定量し、これを
繰り返して該金属のウェーハ内の深さ方向の濃度プロフ
ァイルを求めるものである。このような繰返しのエッチ
ングはステップエッチングと呼ばれているが、具体的な
濃度プロファイルの求め方は、1994年「ぶんせき」
誌p.173に示されている。意匠登録第956684号の
容器を使い、適当な比率の硝酸フッ酸混酸でステップエ
ッチングを行って、エッチング液中の該金属をICP質
量分析する方法が最も有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LSIデバイスの超微
細化とウェーハ直径の300mm化は熱処理プロセスの
低温化を必要としている。しかしこの場合、上述のゲッ
タリング機能が低下するだけでなく、ゲッタされた有害
金属が逆に放出されデバイス形成領域を汚染することも
起り得る。このような挙動はウェーハ面の局部的な領域
例えばプロセス誘起欠陥を生じやすい領域等に起こる可
能性が高い。従って、局部的な領域における侵入金属の
深さ方向濃度分布を求める方法が必要である。
【0008】さて、高度化した超LSIではデバイス形
成領域の有害金属の濃度は1012原子/cc以下でなけ
ればならない。この領域が表面から1μmまでの深さに
あると仮定すると、200mm径のウェーハでこの層内
の該金属の量は3pg以下となる。ICP質量分析であ
ればこの定量は可能な範囲に入るが、かかる高感度分析
の為の化学処理では、使用するクリーンルームや分析器
具、使用薬品等からの汚染に対して特別の管理が必要で
ある。従ってこの場合のステップエッチの操作は高度な
熟練を要する。局部的領域が対象の場合、その部分だけ
をエッチングする特別の容器が必要になるが、たとえそ
れにより所望領域のエッチング液が得られたとしても、
分析感度の点から清浄度管理が極めて難しくなる。
【0009】この種の管理上の難点を解決する手法とし
て、侵入有害金属を放射性同位元素で標識し、同様のス
テップエッチ法を施し、エッチング液の放射能をシンチ
レータ計測する手法がある。しかし、局部的をステップ
エッチを試みようとすると測定上の感度の点で難しくな
る。
【0010】いずれの場合も、特に局部的な領域におい
て、エッチング残りの深部の厚い部分の金属量を測定す
ることは容易でない。
【0011】本発明は、半導体デバイス用基板内に侵入
する有害金属の挙動をステップエッチを利用して評価す
る方法において、特別の清浄環境や熟練を必要とせず、
かつ所望の任意の局部的領域に関し、深さ方向の該金属
濃度分布を深部を含めて求める手段を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、半導体デバイス用基板内の有害金属分布
状態を評価するにあたり、(A)対象である有害金属元
素を放射性同位元素で標識したものを、評価対象基板の
内部に熱処理によって侵入させる、(B)こうして前記
有害金属元素を侵入させた該基板の両面の夫々を、該元
素の既知量を付着させた標準量片と共に、該基板の面の
測定区域よりも広い輝尽性蛍光体層を表面に有するイメ
ージングプレートの蛍光体面に対面させ、その後該基板
面の測定区域に到達した放射線と標準量片の放射線とを
該蛍光体層に記憶させるのに必要な時間露光させる、
(C)次いで、該基板の表側基板面及び裏側基板面の
各々から所望の深さまで基板面に平行な削り取りを施
し;該削り取り後の新たな面を前記有害金属元素の既
知量を付着させた標準量片と共に、前記と同様のイメー
ジングプレートの蛍光体面に対面させ、その後該基板面
の測定区域に到達した放射線と標準量片の放射線とを該
蛍光体層に記憶させるのに必要な時間露光させ;さら
に、及びの操作を少なくとも1回、好ましくは2〜
6回繰り返して各回の削り取りにより得られた複数の面
に対応する複数の露光イメージングプレートを得る、
(D)こうして得られた複数の露光イメージングプレー
トの蛍光体層が記憶した放射線量を画像として読み出
し、画像上の所望の計数区域に対する計数値を標準と決
めた計数条件の値に換算して、該放射線が該基板物質の
厚さにより特定関数で減衰するとして求めた減衰率と標
準量片の計数値を用い,基板深さ方向の所定範囲の層は
該金属が均一濃度で捕捉されていると仮定して上記換算
計数値に代数的処理を施し、所望の計数区域における深
さ方向の所定範囲の該金属量を算出する、の処理手順を
有してなる、半導体デバイス用基板内の有害金属分布状
態評価方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】評価対象の半導体デバイス用基板として
は、シリコンウエーハが代表的で、SOI(Silicon on
insulator)基板も含まれる。ガリウムヒ素のような化
合物半導体ウェーハも勿論対象となる。
【0015】本発明が有効な評価対象シリコンウエーハ
としては、まずゲッタリング機能の能力を調べることを
目的として出発材料、例えばエクストリンシックゲッタ
リング用の裏面ポリシリコン膜ウェーハ(PBS)、イ
ントリンシックゲッタリング用の高温水素アニールウェ
ーハ(HI)、エピタキシャルウェ−ハ(EP)等があ
る。次にプロセス誘起欠陥、即ちリアクティブイオンエ
ッチング(RIE)或いはイオン注入等で生じた欠陥に
有害金属がどのように捕獲されるか、これらに対してウ
ェーハのゲッタリング機構が有効に働き有害金属が十分
ゲッタリングされるかどうかを調べるような、プロセス
を経た基板が対象になる。
【0016】また基板内部に侵入する有害金属として
は、深い順位を作りかつ拡散係数の比較的大きいものが
主な対象で、シリコンではCu、Ni、Fe、Co、A
u等が、そしてガリウムヒ素ではFe、Cu等が挙げら
れる。このような元素はいずれも放射性同位元素(R
I)で標識が可能で、64Cu、57Ni、59Fe、57
o、 198Au等で標識できる。半導体プロセスではこれ
らが1012atoms/cm2程度の量で基板を汚染する機会
が多く、これは後続の加熱プロセスで基板内部に侵入す
るので、加熱プロセスと基板のゲッタリング機能(工程
中でも変化)に応じて挙動が異なるが、本発明はどのよ
うな熱履歴やゲッタリング機構にも対応出来る。
【0017】処理手順(A): −RI標識有害金属の評価対象基板への故意汚染− 本発明ではまずRIで標識した元素を準備する。例えば
64Cu(以下64Cuと記載した場合は64Cuを標識した
Cuを示すものとし、他のRIについても同様とする)
は日本アイソトープ協会から酢酸塩の水溶液として購入
可能で、59Fe、57Co、198Auも塩化物等の水溶液
として同様に購入可能である。57Niはサイクロトロン
による56Fe(3He,2n)57Niの核反応主成分を
化学分離し、これで標識した57Ni塩化物水溶液を作
る。
【0018】評価対象の基板に対してRI標識金属を侵
入させるには、上記のRI標識液を原液としてこれを適
当な処理液に加え、基板をこの処理液に浸し、あるいは
基板面を接触させてRI標識金属元素を基板の両面また
は片面に吸着(故意汚染)させる。例えば、64Cu、
198Auはバッファードフッ酸を、59Fe、57NiはS
C−1(アンモニア+過酸化水素+水)を処理液とする
と、デバイス形成面(以下表面という)側と裏側で若干
濃度は異なる場合が多いが、夫々おおむね均一な故意汚
染が出来上がる。原液の濃度と比放射能並びに原液の添
加量を調整して、所望の侵入量に必要な吸着量と評価の
為の測定に必要な放射能濃度が得られるようにする。原
液の比放射能は出来るだけ高い方が評価全体に要する時
間が短くなるので望ましい。
【0019】測定手順(B): −ラジオルミノグラフィによる故意汚染状態の確認− 基板面上のRIによる放射能強度分布は、既に核医学分
野等で確立されているラジオルミノグラフィを利用して
定量的に画像化出来る。これは片面に輝尽性蛍光体層が
設けられているイメージングプレート(IP)を利用す
るものである。該基板面に輝尽性蛍光体層を対面させ
る、即ちRIからの放射能に露光させると、該蛍光体は
輝尽性によって放射能エネルギーを蓄積し(潜像化)、
蓄積エネルギーは可視光で再励起されて、露光での放射
能量に比例した強度の輝尽発光を生じる。輝尽発光は寿
命が非常に短いので、可視光でIPの蛍光体面を走査す
れば、光電変換手段により蛍光体面の潜像が画像化出来
る。その為の読み出し装置が富士写真フィルム(株)か
ら市販されている。このような放射能強度分布評価法が
ラジオルミノグラフィ(RLG)である。画像での放射
能強度の単位はPSLが使われている。
【0020】上記故意汚染基板を、同じRI標識金属元
素の既知量が付着している標準量片と共にIPの蛍光体
面に対面させて露光する。両面汚染基板の場合は2枚の
IPの蛍光体面でサンドイッチ状に挟んで露光する。標
準量片は表面側定量用と裏面側定量用の2個を用いる。
これらは1つの試料ウェーハに専属させ、後続すべての
IP露光で同様に使うと評価に際しての計算が簡便にな
る。露光時間は試料基板の画像が数千PSL/cm2
上出来れば数万PSL/cm2程度になることを目標と
して決める。露光後にIPの画像を読出して(読出し画
像を以下RLG像と呼ぶ)故意汚染の吸着がおおむね均
一であることを確認し、また標準量片のPSL値を使っ
て汚染金属の吸着濃度が所望の値であることを確認す
る。
【0021】−RI標識有害金属の評価対象基板への侵
入処理− 故意汚染試料ウェーハは熱処理炉の石英ガラス炉芯管の
中で所望のプロセスに従って熱処理を行う。ウェーハの
ゲッタリング機能を評価する為のRI標識金属の挙動評
価では、アルゴン雰囲気中で900℃、30分程度の熱
処理を行えばよい。プロセス誘起欠陥評価の目的では、
所望の雰囲気中で評価対象の温度スケジュ−ル或いは後
続する熱処理条件に従って、炉の温度スケジュールをプ
ログラムする。熱処理が終った後ウェーハ内部に侵入し
なかった基板面上の残存金属を洗浄によって除去する。
熱処理雰囲気中に酸素が僅かでも含まれていると特に59
Feの侵入量は少なくなり、かなりの量が表面酸化膜に
捕獲される。従って、洗浄は濃いフッ酸を使って酸化膜
ごと溶解除去し、純水で十分リンスして乾燥する。
【0022】測定手順(C): −ステップエッチングとRLG画像作成− 本発明において基板内での侵入有害金属の挙動を評価を
することは、結局侵入した有害金属元素がどのように基
板内部に捕獲されたか、即ち基板内の侵入金属の分布を
定量的に明らかにすることである。本発明は基板深さ方
向のこの分布を基板の全面或いは特定の一部の領域につ
いて求める手法を提供するものである。この手段として
基板面に平行なエッチ面が得られるステップエッチング
法とRLGが使われる。
【0023】シリコンウエーハの場合、処理手順(C)
における削り取りを化学薬品によるエッチングで行うの
が望ましい。硝酸にフッ酸を添加したエッチング液の組
成を調整することによって削り取りの厚さを容易にコン
トロールすることができる。
【0024】洗浄処理の終った試料ウェーハは精密天秤
で秤量した後、その表面と表面側用標準量片とにIPの
蛍光体面を対面させて露光を行う。この際、ウェーハと
IP外形との位置関係が一定となるよう、ウェーハのノ
ッチ或いはオリフラを利用した枠のような補助具を使っ
て露光する。露光が終った後のIPはRLG画像を読出
し(以下F-Et-0画像と呼ぶ)て、後記の解析に供する。
【0025】露光を終えたウェーハは、ステップエッチ
ングの操作に入る。通常は表面側のエッチングから始め
る。この操作は引用した「ぶんせき」誌記載の手法に従
っており、一定量の硝酸とフッ酸の混合液が水平のウェ
ーハ上に保持される時、エッチング反応でHF濃度が低
下し、混合比で決まるエッチング深さになるとエッチン
グが緩慢化する効果を利用する。本発明では、エッチン
グステップの繰り返しにあたって、エッチングが終わる
度にウェーハを容器から取り出してIPで露光を行うの
で、「ぶんせき」に示された容器は適せず、図1のよう
な容器を工夫して使った。
【0026】このステップエッチ容器はフッ素樹脂製
で、試料ウェーハ1は皿2に収容され、弗素樹脂製Oリ
ング3とネジ締めできる外枠4と側壁環5を用いて、ウ
ェーハ上にエッチング液6を注ぎ入れた時Oリングと側
壁環から洩れないようにネジ締めが出来、かつウェーハ
を繰り返し出入れしてもこの液洩れが起こり難い構造に
してある。200mmウェーハ用容器ではエッチング面
は直径180mmで、エッチング液は30mL使用す
る。フッ酸(50重量%)と硝酸(70重量%)の容量
比が1:40の時は5分間で1μm、1:20の時は2
μm、1:7で5μmのエッチングが可能である。エッ
チングを終えたウェーハは純水リンス・乾燥の後秤量し
てエッチング前との重量差とSiの比重からエッチング
厚みを計算、所望の厚みが得られたことを必要に応じて
確認することが出来る。市販の精密天秤による重量差法
で0.1μmのエッチング厚みも確認出来、これに必要
な容量比は1:400である。
【0027】通常デバイスが形成される表層部の評価に
対しては、厚みは0.1μmから1μmの間で選べばよ
い。この表層部にプロセス誘起欠陥欠陥がある場合は局
所的にRIが高濃度になるので、その領域での深さ方向
濃度分布の評価は本発明の独壇場である。デバイスを形
成するこの表層部は本来は金属の捕獲が少ない筈で、本
発明の方法では検出限界以下になりがちである。この場
合の測定には実施例3に示す従来行ってきた手法との併
用が効果的なので、使用したエッチング液は一応正確に
例えば15mLを分取しておく。必要があればそのγ線
量を計測して標準量片のγ線計測値を用いてRI量を求
める。
【0028】エッチング後の面に対して、上記ウェーハ
位置決め用補助具を使い表面側用標準量片と共にIP露
光を行う。露光が終った後のIPはRLG画像を読出し
(以下F-Et-1画像と呼ぶ)、後記の解析に供する。
【0029】続いて表面から2層目、3層目と順に所望
の厚さのステップエッチを行う。手順は1層目と同じ
で、得られたRLG画像は順にF-Et-2画像、F-Et-3画像
とする。
【0030】表面側のエッチングが終ると、裏面側で一
連のステップエッチを同様の手順で行う。裏面エッチン
グの前、及び各エッチングの後に、上記位置決め用補助
具を使って、ウェーハ裏面と裏面側用標準量片とに対し
IP露光を行い、得られたRLG画像は順にB-Et-0画
像、B-Et-1画像、B-Et-2画像としてゆく。
【0031】最後の裏面エッチングの後のウェーハは、
例えば、上記位置決め用補助具を使って、2枚のIPに
よるサンドイッチ露光を行ってもよいが、この場合夫々
に対し表面側用及び裏面側用標準量片が同時に露光され
ることになる。RLG画像は表面側をF-Et-E画像、裏面
側をB-Et-E画像と呼ぶことにする。
【0032】総てのIP露光で位置決め用補助具を使っ
ているので、局部的領域のRI深さ方向分布を求めるに
際し、どのRLG画像でもその所望領域に対応する同一
場所同一形状の計数区域を設定することが出来る。通
常、表面側で1μm又は0.1μmと5μmのエッチン
グ、裏面側で1μmと5μmのエッチングを行うと、所
望の領域の深さ方向有害元素挙動に関し、必要な評価が
出来る場合が多い。
【0033】処理手順(D): −RLG画像の解析データからのRI分布の算出− 評価対象ウェーハのすべてのIPのRLG画像を比較観
察し、まずRIの深さ方向濃度分布を求めたい領域、即
ち各画像に共通する計数区域を決め、それらの区域のP
SL値を読み出す。これらPSL値のIPによる僅かな
感度差、露光開始時刻、露光時間等の測定条件の差を解
消して、標準として決めたRLG画像の測定条件に合わ
せる為、各RLG画像ごとにPSL値に係数を乗じて夫
々の標準量片のPSL値が標準としたRLG画像の標準
量片のPSL値と一致するようにする。これらの換算P
SL値を使って以下のようにRI分布の算出を行う。従
って、すべてのRLG画像で、標準量片の1PSL当た
りのRI標識金属量は同じであり、以下この算出値をs
と記載する。
【0034】輝尽性蛍光体を感光させる放射線は主にβ
線であって、半導体基板中では急速に減衰する。β線は
連続スペクトルなので減衰曲線は厳密には指数関数で表
せないが、エネルギーの強い64Cuや57Niでは、深さ
xの位置にあるRIが放出するβ線が基板面に到達する
率(減衰率:以下r(x)と記載する)は、式(1):
【0035】
【数1】y=exp(−ηx) (1) で表せる。Siウェーハで厚さが725μmの場合、裏
面に付着させた64Cu, 57Niは表面への減衰率r(7
25)が実験で0.015,0.045であった。これ
らから各RIの減衰係数ηの値を求めて以下の計算に使
用する。図2に示すウェーハの断面モデル図において、
深さt1の面7と深さt2の面8の間の×印の点を付した
層に含まれたRIが均一に分布していると仮定すると、
この層のすべてのRIからの基板面9に到達したβ線
(矢印で示す)の平均減衰率は数1の式のx=t1から
x=t2までの定積分を(t2−t1)で除した値とな
る。以下これをr(t1,t2)と記載する。尚、本発明
での計算においては、すべての層について層内のRIが
均一に分布しているとの仮定を適用する。
【0036】最初tμmのステップエッチが行われたウ
ェーハの断面モデル図を図3に示す。エッチング前のF-
Et-0画像とエッチング後の面10に対するF-Et-1画像と
の解析データから、エッチングされたtμm層の所望の
計数区域11のRI標識金属量Qf1が算出出来る。即
ち、式(2):
【0037】
【数2】 A0=(Qf1/s)×r(0,t)+A1×r(t) (2) となり、この方程式を解いてQf1を求めることが出来
る。uμmのステップエッチを続けて、F-Et-2画像の計
数区域11の計数値がA2PSLとすると、この領域の
uμm層のRI標識金属量Qf2は、同様に、式(3):
【0038】
【数3】 A1=(Qf2/s)×r(0,u)+A2×r(u) (3) の方程式を解いて求めることが出来る。同様の処理で以
降のステップエッチ層のRI標識金属量を求めることが
出来る。
【0039】裏面からのステップエッチに対してもB-Et
-0画像、B-Et-1画像、B-Et-2画像を使い、各層における
所望の計数区域11のRI標識金属量Qb1,Qb2を裏面
から順に同様の方程式でもって求めることが出来る。但
し、裏面側最終のエッチングでは、エッチング後のRL
G画像としてサンドイッチ露光したB-Et-E画像を使うこ
とになる。
【0040】最終エッチング後のウェーハの断面モデル
図を図4に示す。サンドイッチ露光によるF-Et-E画像、
B-Et-E画像はそれぞれ面12と面13にエッチング残り
基板の内部から到達したβ線によるものである。この基
板の領域11の中間で、両面から等距離の位置に仮想面
14を設け、表面側半分の層と裏面側半分の層のRI標
識金属が夫々均一に分布していると仮定し、その量が夫
々QF、QBであったとし、F-Et-E画像の計数区域11の
計数値がAFPSL、B-Et-E画像の計数区域11の計数
値がABPSL、計数区域11の厚みをTμmとする
と、式(4)及び式(5):
【0041】
【数4】 AF=(QF/s)×r(0,T/2)+(QB/s)×r(T/2,T) (4)
【0042】
【数5】 AB=(QB/s)×r(0,T/2)+(QF/s)×r(T/2,T) (5) となる。この2元1次方程式を解いてQF、QBが得られ
る。
【0043】有害金属が半導体デバイス用基板内に侵入
する場合、本発明ではこのような手順で、基板の局部的
領域の深さ方向の該金属の濃度分布を基板深部を含めて
求めることが出来る。即ち、該金属の挙動を評価するこ
とが出来る。計数区域を全面にすることにより、エッチ
ング面全域での深さ方向の該金属の平均的濃度分布を求
めることが出来る。エッチングした層に関する限り、従
来行っていたエッチング液の放射能をシンチレータ計測
する方法で得られる濃度分布とよく一致する。 64Cuや
57Niのようにβ線エネルギーの強いものでは、減衰曲
線を指数関数とした本発明の計算で使われた仮定は有意
義であり、直接の放射能測定による評価法と同等の評価
を可能とした。
【0044】β線のエネルギーの弱い59Fe等では、S
iウェーハ中のβ線の減衰曲線が指数関数で表せない。
この場合は曲線をグラフ化して、必要な深さの減衰率を
求め、またある層の中のRIからの平均減衰率は層内の
RIが均一であるとの仮定のもとに、定積分を図形から
求め、同様に計算処理すれば所望の金属量が得られる。
【0045】所望の層の厚さの削り取りは、上記説明で
はステップエッチが使われたが、精密研磨によってもよ
い。シリコンウェーハでは標準的な鏡面研磨と同様の手
法で所望の削り取りが可能であるが、一旦研磨液に移っ
たRIが再び面内に擦込まれる危険があるので、研磨後
は毎回10nm程度のエッチングを伴う洗浄を行ってか
らIP露光する。
【0046】
【実施例】半導体デバイス用基板としては、シリコンウ
ェーハを使用した。評価対象の有害金属としてはCu,
Niを選び、標識するRIは夫々64Cu,57Niを選ん
だ。IP露光に際しては、ウェーハ面上の付着物及び標
準量片の付着物がIPを放射能汚染しないように夫々を
極薄のポリエチレンフィルムの袋に入れ、このフィルム
を介してIPの蛍光体面に密着させた。エッチング量が
50μm程度と深くなってこの密着が不完全となって
も、評価結果を左右する程の空気層での減衰は無いの
で、この場合の隙間は無視してよい。以下本発明を実施
例によって説明する。
【0047】[実施例1]本実施例は、デバイス製造工
程でイオン注入・アニール処理の後、特定領域にプロセ
ス誘起欠陥が生じている150mmウェーハを用いた。
64Cuを700℃,30分の熱処理で侵入させ、その領
域の深さ方向でどのように分布するかの評価を行った。
【0048】64Cu故意汚染は、ステップエッチ容器と
同形状でかつ吸着専用の150mmウェーハ用容器を使
い、バッファードフッ酸に64Cuを添加した液により、
ウェーハの裏面だけに吸着させた。IP露光でのRLG
画像で全面に均一にほぼ10 12原子/cm2の濃度で吸
着していることを確認した。
【0049】上記の条件で熱処理した後、表面を(フッ
酸/過酸化水素)洗浄液で洗浄して、専用の150mm
ウェーハ用ステップエッチ容器により液量20mLで測
定手順(C)のとおりのステップエッチと秤量とIP露
光を繰り返した。尚この測定ではすべてのエッチング液
から10mLを回収し、ウェル型のNaIシンチレータ
でγ線強度も測定した。IP露光は図5に示すように、
露光するウェーハ1が丁度はめ込める穴15を中央部に
持ち、IP16と同形状(20cm×40cm)のウェ
ーハと同じ厚さの枠板17を補助具として、IPをこの
板に正確に重ねて行う。穴15にはウェーハのノッチ1
8に嵌まる突起19があり、IP露光に際して常にウェ
ーハをこの穴にはめ込んで行えば、ウェーハとIPは同
じ位置関係でRLG画像が得られる。尚、枠板面には標
準量片(ここでは薄い濾紙を用いた)20の表面がウェ
ーハ面と一致して固定される浅底の陥没部21が設けら
れている。
【0050】64Cuは半減期が12.8時間であるが、
10TBq/g以上の高比放射能のものが入手出来るの
で、当初の1012原子/cm2の吸着は30分以内の露
光時間で数千PSL/cm2が得られる。表面側のステ
ップエッチは、0.1μm、5μmの順で、裏面側は1
μm、5μmの順で行った。最終エッチング後のサンド
イッチ露光に際しても、試料ウェーハを上記の枠板に入
れて行った。尚、この枠板の裏面には21と同様の陥没
部が設けてあり、露光にあたって裏面側用標準量片もセ
ットする。IP露光で得られた各RLG画像の対応する
計数区域のPSL値から、各層の捕獲量を求め、これか
ら分布の百分率を計算した。計数区域は、F-Et-0画像で
高濃度部分が欠陥発生部と考え、この部分を囲んで形成
した10.6cm2の周辺部鎌状の不定形領域と、濃度
の低い径6cmの円形部及び全面とした。各計数区域の
PSL値を表1に、測定手順(D)の式(2)〜(5)に従っ
て算出した各層の捕獲量を表2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】 表2から全面に侵入した64Cuが1.3×1014原子
(9.8×1011原子/cm2)であることが分かり、
故意汚染した64Cuのほとんどがウェーハ内に侵入した
ことになる。この表から該ウェーハはイントリンシック
ゲッタリングを施したものであることが分かり、この機
構は表面層に近い部分が若干強めに作用している。しか
し、欠陥のある領域では侵入量の約10%がデバイス形
成部に捕獲され、表面層に近いゲッタリング機構が十分
に働いていないことが分かる。
【0053】欠陥のない計数区域でもデバイス形成領域
で若干の64Cu捕獲が見られるが、恐らくドーパント高
濃度領域に捕獲されたものと推測され、デバイス特性に
影響はないと推定される。
【0054】本発明の評価法の精度を検討する為、従来
のエッチング液の放射線計測による方法、即ちγ線をウ
ェル型NaIシンチレータで計測する方法での結果を表
3に示す。エッチング残り部は粉砕して同じシンチレー
タで測定したものである。本発明による全面での分布と
ほぼ一致し、本発明は通常のこの種の評価に必要な計測
精度を有している。かつ局部的な領域の評価でも、ある
程度の計数区域面積があれば、一応満足出来る分布精度
が得られる。
【0055】液のγ線計測による結果
【表3】
【0056】[実施例2]本実施例では、イントリンシ
ックゲッタリングを施した200mmウェーハに対し、
反応性イオンエッチングでトレンチ構造を形成した試料
を用いた。エッチングプロセスでNiが汚染した場合後
続のアニール処理の際にどのようにゲッタリングされる
かを検討するため、57Niを700℃,60分の熱処理
で侵入させ、ウェーハ面内の諸領域における深さ方向の
分布の評価を行った。
【0057】故意汚染は、吸着専用の200mmウェー
ハ用容器を使い、70℃のSC−1液(アンモニアと過
酸化水素の水溶液)に57Niを添加した液により、まず
ウェーハの表面に、続いて裏面に吸着させた。2枚のI
Pでサンドイッチ露光をした後、RLG画像で両方の面
がほぼ均一に吸着していることを確認した。表面側は
1.2×1012原子/cm2の濃度で、裏面側は3.4
×1011原子/cm2の濃度であった。
【0058】上記の条件で熱処理した後、表面を(フッ
酸/過酸化水素)洗浄液で洗浄して、専用の200mm
ウェーハ用ステップエッチ容器により液量30mLで実
施例1と同様にステップエッチと秤量とIP露光を繰り
返した。IP露光は(20cm×40cm)が丁度嵌ま
り込む窪みをもつ矩形のケースを準備し、IPをこのケ
ースに嵌め、図5のような枠板を補助具としてその中に
ウェーハを隙間なく嵌め込み、図5と同様にセットして
露光を行う。枠板の外形をIPケースの外形に一致させ
ておけば、すべての露光に関してウェーハとIPの位置
関係が同一のRLG画像が得られる。尚、枠板面には標
準量片用の陥没部を図5と同様に設けておく。サンドイ
ッチ露光をする場合は同形状のIPケースを利用すれば
満足な位置関係の両面のRLG画像が得られる。
【0059】57Niは小型のサイクロトロンでは高比放
射能のものは作り難いが、β線のエネルギーが大きいの
で、当初の1012原子/cm2の吸着で1時間程度の露光
時間により数千PSL/cm2を得ることはさほど難し
くはない。半減期が36時間であるから必要に応じ露光
時間を長くすることもできる。トレンチの深さが5μm
なので表面側のステップエッチは、5μm、20μmの
順で、裏面側も5μm、20μmの順で行った。最終エ
ッチングはサンドイッチ露光である。IP露光で得られ
た各RLG画像を比較したところ、熱処理後の表面の画
像即ちF-Et-0において、周辺幅約1cmの外輪部と中心
から約3乃至6cmの輪状部が濃度が高く、最初のステ
ップエッチ後のRLG画像F-Et-1の淡部パターンとよく
対応している。そこで計数区域は全面と外輪部と中央直
径3cmの円形部分と輪状濃領域内の任意の個所(直径
1cmの円形部分)とした。各RLG画像の対応する計
数区域のPSL値から、各層の捕獲量を求め、これから
分布の百分率を計算した。
【0060】各計数区域のPSL値を表4,5に、測定
手順(D)の式(2)〜(5)に従って算出した各層の捕獲量
を表6、7に示す。
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】表6,7からは全面に吸着した57Niの大
部分がウェーハ内に侵入したことが分る。局部的に高濃
度に57Niが集ったトレンチ領域はインタリンシックゲ
ッタリング効果が輪状で利いていないことで説明出来
る。この領域では裏面側も濃度が高いことから、面方向
ではスワール状に内部の微小欠陥が分布し、その濃度の
低い部分がゲッタリングを弱めていることが分る。しか
もこのウェーハの微小欠陥のある層を表面側と裏面側に
2分すると表面側でゲッタリング作用が弱い。
【0066】
【発明の効果】LSIデバイスプロセスが低温化するに
つれて、従来有効であったゲッタリング機能が十分に働
かなくなる恐れがあり、その為の対策を行うには侵入し
た有害金属が基板内でどのような分布で捕獲されるかの
評価が必要になっている。基板面全体に対して均一にゲ
ッタリング作用が及ぶとは限らず、特にプロセスの途中
ではデバイス形成領域にプロセス誘起欠陥やひずみ層あ
るいは応力場を局在的に生じるので、基板面内の任意の
形状の領域で深さ方向の捕獲された金属の分布が得られ
ることが望ましい。従来のステップエッチを利用する深
さ方向の金属分布を求める方法ではエッチングされた各
層での全面に亙る捕獲量が求まるだけであったが、本発
明では任意の形状の局部的領域で深さ方向の捕獲量分布
を求めることが出来る。
【0067】また、従来のステップエッチ法では、エッ
チング残りの深部の厚い層に捕獲されている量を定量す
ることはかなり厄介であったが、本発明の方法では、任
意の形状の領域においてこの層を表面側と裏面側に2分
し、それらの層に捕獲されたRIが均一分布していると
の仮定のもとに各捕獲量を簡単に算出出来る利点があ
る。
【0068】有害金属の熱処理による基板内部への拡散
挙動は共存する同程度の量の物質に著しく影響されるこ
とが多いので、基板内への侵入処理まではクリーンルー
ム内での特別に注意された清浄作業が必要であるが、本
発明ではステップエッチ以降通常の化学実験程度の清浄
度感覚で十分に目的が達せられ、この点がRIトレーサ
法の利点であり、高度の清浄処理技術が必要な微量分析
による手法よりもむしろ信頼性が高くなる。
【0069】尚、IPによる放射線計測はダイナミック
レンジが4桁以上あるので、侵入させたRIの放射能が
数万PSL/cm2となるように高濃度で故意汚染して
おくと、各層におけるこれらRIの捕獲率が1%以下の
場合でも一応満足出来る精度で深さ方向分布を知ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステップエッチングを行うための容器の概念的
な縦断面図。
【図2】β線平均減衰率を求める為のウェーハの縦断面
図。
【図3】最初のステップエッチ後のウェーハ縦断面の説
明図。
【図4】最終のステップエッチ後のウェーハ縦断面の説
明図。
【図5】IP露光に際し、使用する枠板補助具の平面
図。
【符号の説明】
1 試料ウェーハ 2 ステップエッチ容器のウェーハ皿 3 Oリング 4 ステップエッチ容器の外枠 5 ステップエッチ容器の側壁環 6 エッチング液 7 β線平均減衰率を求める為の深さt1面の位置 8 β線平均減衰率を求める為の深さt2面の位置 9 基板面 10 最初のステップエッチ後の面 11 基板面内の計数区域 12 表面側最終エッチング後の面 13 裏面側最終エッチング後の面 14 最終エッチング面から等距離の仮想面 15 ウェーハ位置決め用枠板のウェーハ用の穴 16 イメージングプレート 17 ウェーハ位置決め用枠板 18 ウェーハのノッチ 19 ノッチ用突起 20 標準量片 21 標準量片用陥没部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G088 EE27 EE30 FF05 GG09 GG25 HH06 KK32 LL08 LL28 4M106 AA01 BA12 CB30 DH11 DH55 DH56 DJ18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体デバイス用基板内の有害金属分布
    状態を評価するにあたり、(A)対象である有害金属元
    素を放射性同位元素で標識したものを、評価対象基板の
    内部に熱処理によって侵入させる、(B)こうして前記
    有害金属元素を侵入させた該基板の両面の夫々を、該元
    素の既知量を付着させた標準量片と共に、該基板の面の
    測定区域よりも広い輝尽性蛍光体層を表面に有するイメ
    ージングプレートの蛍光体面に対面させ、その後該基板
    面の測定区域に到達した放射線と標準量片の放射線とを
    該蛍光体層に記憶させるのに必要な時間露光させる、
    (C)次いで、該基板の表側基板面及び裏側基板面の
    各々から所望の深さまで基板面に平行な削り取りを施
    し;該削り取り後の新たな面を前記有害金属元素の既
    知量を付着させた標準量片と共に、前記と同様のイメー
    ジングプレートの蛍光体面に対面させ、その後該基板面
    の測定区域に到達した放射線と標準量片の放射線とを該
    蛍光体層に記憶させるのに必要な時間露光させ;さら
    に、及びの操作を少なくとも1回繰り返して各回の
    削り取りにより得られた複数の面に対応する複数の露光
    イメージングプレートを得る、(D)こうして得られた
    複数の露光イメージングプレートの蛍光体層が記憶した
    放射線量を画像として読み出し、画像上の所望の計数区
    域に対する計数値を標準と決めた計数条件の値に換算し
    て、該放射線が該基板物質の厚さにより特定関数で減衰
    するとして求めた減衰率と標準量片の計数値を用い,基
    板深さ方向の所定範囲の層は該金属が均一濃度で捕捉さ
    れていると仮定して上記換算計数値に代数的処理を施
    し、所望の計数区域における深さ方向の所定範囲の該金
    属量を算出する、の処理手順を有してなる、半導体デバ
    イス用基板内の有害金属分布状態評価方法。
  2. 【請求項2】 評価対象基板のイメージングプレートに
    対する位置関係がどのプレートの場合も一定になるよう
    に補助具を用いて露光を行うことを特徴とする請求項1
    に記載の評価方法。
  3. 【請求項3】 所望の深さまで基板面に平行な削り取り
    を施すにあたり、削り取りが化学薬品によるエッチング
    で行われることを特徴とする請求項1に記載の評価方
    法。
JP2001070886A 2001-03-13 2001-03-13 半導体デバイス用基板内の有害金属分布状態評価方法 Pending JP2002270657A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006029986A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Fuji Electric Systems Co Ltd 放射線測定装置

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