JP2002268687A - 情報量変換装置及び情報量変換方法 - Google Patents

情報量変換装置及び情報量変換方法

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JP2002268687A
JP2002268687A JP2001064144A JP2001064144A JP2002268687A JP 2002268687 A JP2002268687 A JP 2002268687A JP 2001064144 A JP2001064144 A JP 2001064144A JP 2001064144 A JP2001064144 A JP 2001064144A JP 2002268687 A JP2002268687 A JP 2002268687A
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Akira Usami
陽 宇佐見
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、記録媒体の容量を越える情報量を
有するデジタルオーディオ符号化信号の情報量を最小の
品質劣化で及び短い処理時間で変換して記録媒体に記録
する情報量変換装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の情報量変換装置においては、入
力したy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号から連続するy(y<y)個の符号化フ
レームを抽出する。抽出したy個の符号化フレームの
うちのy(y <y)個の符号化フレームを復号化
して、復号化したデジタルオーディオ信号の信号レベル
を時間軸上で徐々に減衰する信号レベルに変換する。そ
の後再び当該徐々に減衰する信号レベルのデジタルオー
ディオ信号を符号化する。y個の符号化フレームの徐
々に減衰する信号レベルのデジタルオーディオ符号化信
号を含むy個の符号化信号を出力する。これにより、
情報量Bsumの第1の符号化信号が情報量Csum
第2の符号化信号に変換される。第2の符号化信号を記
録可能容量Ctotal(Csum≦Ctotal<B
sum)の第2の記録媒体に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルオーディ
オ符号化信号の情報量を同一の符号化方式で変換する情
報量変換装置、情報量変換システム及び情報量変換方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオのデジタル化は急速に
進展している。ミニディスクに採用されているオーディ
オ信号符号化方式のATRAC(Adaptive Transform A
coustic Coding)方式や、デジタル衛星放送で採用され
ているオーディオ信号符号化方式のMPEG(Moving P
icture Experts Group)の各種方式などは、復号化して
再生する際の再生信号の音質を保ちながら原信号を効率
的に圧縮符号化するためのデジタルオーディオ信号処理
技術である。
【0003】これらのデジタルオーディオ信号を圧縮符
号化するオーディオ信号符号化技術の一つとして、デジ
タルオーディオ信号にQMF(Quadrature Mirror Filt
er)などの帯域分割フィルタ処理を施して複数の周波数
成分毎の時系列サブバンドデータに分割し、各々のサブ
バンドデータに人間の聴覚特性を活用して量子化ビット
数を割り当てて量子化した後に符号化を行うサブバンド
符号化(Subband Coding)方式がある。
【0004】また、これとは別にデジタルオーディオ信
号に高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transfo
rm)や離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Tr
ansform)、或いは変形離散コサイン変換(MDCT:M
odified Discrete Cosine Transform)などの時間−周
波数変換処理を施して複数の周波数スペクトルデータに
変換し、各々の周波数スペクトルデータに人間の聴覚特
性を活用して量子化ビット数を割り当てて量子化した後
に符号化を行う変換符号化(Transform Coding)方式が
ある。MPEGのAAC方式(Advanced Audio Codin
g)は時系列のデジタルオーディオ信号から周波数スペ
クトルデータへの変換にMDCTを用いており、この変
換符号化方式の一つである。
【0005】さらに、サブバンド符号化方式と変換符号
化方式を組み合わせた符号化方式があり、ATRACは
この符号化方式の一つである。上記の符号化方式で圧縮
し符号化された符号化信号は、磁気ディスク、光磁気デ
ィスク、磁気テープ又は半導体の記憶素子で構成される
メモリなどの記録媒体に記憶保持される。記録媒体に記
憶保持された符号化信号は、記録媒体から読み出し、復
号化して再生信号を出力することにより聴取される。又
は、記録媒体に記憶保持されている符号化信号を別の記
録媒体に記録した後に、読み出し、復号化して再生信号
を出力することにより聴取される。
【0006】上述の様に種々のオーディオ信号の圧縮符
号化方式があるが、1個の圧縮符号化方式が主流になる
と、同一の圧縮符号化方式を採用した種々の媒体又は装
置等が登場する。すると、同一の圧縮符号化方式を採用
した例えば2個の記録媒体間でデジタルオーディオ符号
化信号(本明細書においては、圧縮符号化されたデジタ
ルオーディオ信号を意味する。)を転送する場合が発生
する。
【0007】図15は、従来の2つの記録媒体の間にお
けるデジタルオーディオ符号化信号の複製又は移動装置
の構成を示す図である。図15において、1はそれぞれ
の情報量がB(x) (1≦x≦P)であるP個(1≦
P)のデジタルオーディオ符号化信号(総情報量B
sumは、Bsum=SUM(B(x),1≦x≦P)
で表される。)を記憶保持している第1の記録媒体で
ある。2は、記憶容量がCtotalの第2の記録媒体
である。SUM(B(x),1≦x≦P)は、P個の要
素B(x)の総和(B(1)+B(2)+・・+B
(P))を導く関数である。
【0008】3は、第1の記録媒体1に記憶保持されて
いるそれぞれの情報量がB(x)のデジタルオーディオ
符号化信号を読み出す符号化信号読み出し部である。B
(x)は、符号化信号読み出し部3が1度の処理で読み
出すデジタルオーディオ符号化信号の情報量を示す。連
続的に読み出されるデジタルオーディオ符号化信号の全
体を仮想的にP個のまとまりに分け、B(x)はそれぞ
れのまとまりの情報量であっても良い。4は、符号化信
号読み出し部3により第1の記録媒体1から読み出され
たそれぞれの情報量がB(x)のデジタルオーディオ符
号化信号を第2の記録媒体2に書き込む符号化信号書き
込み部である。
【0009】図16の左側の図は、第1の記録媒体1に
記憶保持されているそれぞれの情報量がB(x)のP個
(Pの値は任意であるが、図16ではP=5である。)
のデジタルオーディオ符号化信号の情報量を示してお
り、図16の右側の図は、符号化信号書き込み部4によ
って第2の記録媒体2に書き込まれたそれぞれの情報量
がB(x)のデジタルオーディオ符号化信号の情報量を
示す。図16の縦軸は情報量(容量)の大きさを示す。
【0010】図15に示される従来の符号化信号の複製
又は移動装置において、まず符号化信号読み出し部3は
情報量がB(1)である第1番目のデジタルオーディオ
符号化信号を第1の記録媒体1から読み出す。続いて、
符号化信号書き込み部4は、読み出された第1番目のデ
ジタルオーディオ符号化信号を第2の記録媒体2に書き
込む。以下同様に、符号化信号読み出し部3が情報量が
B(x)の第x番目のデジタルオーディオ符号化信号を
第1の記録媒体1から読み出し、符号化信号書き込み部
4が読み出された第x番目のデジタルオーディオ符号化
信号を第2の記録媒体2に書き込むことを繰り返す(x
=2、3、4)。
【0011】しかし、符号化信号読み出し部3が読み出
した符号化信号の情報量B(x)が第2の記録媒体2の
残留記録容量よりも大きい場合には、符号化信号書き込
み部4は第2の記録媒体2にデジタルオーディオ符号化
信号を書き込めない。図16の右側の図に示す例では、
第1番目から第4番目のそれぞれの情報量がB(x)
(1≦x≦4)のデジタルオーディオ符号化信号は、第
1の記録媒体1から読み出され、第2の記録媒体2に書
き込まれる。ところが、第4番目のデジタルオーディオ
符号化信号が書き込まれた後の第2の記録媒体2の記録
可能な残量Cremが第5番目のデジタルオーディオ符
号化信号の情報量B(5)よりも小さい故に、第5番目
のデジタルオーディオ符号化信号は第2の記録媒体2に
は複製又は移動されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】第1の記録媒体に記録
されているデジタルオーディオ符号化信号を読み出し
て、同一の符号化方式のまま第2の記録媒体に書き込む
従来のデジタルオーディオ符号化信号の複製又は移動装
置は、第1の記録媒体から読み出される符号化信号の情
報量が第2の記録媒体の記録可能な容量よりも大きい場
合に、第2の記録媒体に記録可能な限り第1の記録媒体
から再生したデジタルオーディオ符号化信号を第2の記
録媒体に記録し、第2の記録媒体にそれ以上記録できな
くなればその時点で機械的にデジタルオーディオ符号化
信号の複製又は移動を打ち切っていた。
【0013】上記のような場合に、第1の記録媒体から
再生したデジタルオーディオ符号化信号の中で第2の記
録媒体に複製若しくは移動できるデジタルオーディオ符
号化信号が、第2の記録媒体の記録可能な容量により制
限されるという問題があった。
【0014】例えば使用者(ユーザ)が従来の装置を用
いてDVDに記録されたデジタルオーディオ符号化信号
(コンテンツは例えば音楽である。)を同一の符号化方
式の半導体レコーダに転送して記録しようとすれば、半
導体レコーダの記録容量が一杯になった時点で音楽が途
中で突然終わってしまう場合があるという問題があっ
た。使用者が当該半導体レコーダを再生して音楽を視聴
する時に、使用者は音楽が途中で突然終わることに強い
不満を感じる場合が多い。又、広い伝送帯域の回線(高
い伝送レートの情報伝送経路)を介して入力したデジタ
ルオーディオ符号化信号を、狭い伝送帯域の回線(低い
伝送レートの情報伝送経路)を介して他の機器に伝送す
る場合に、従来は伝送しきれないデジタルオーディ符号
化信号がドロップされるという問題があった。
【0015】本発明は、デジタルオーディオ符号化信号
を同一の符号化方式で転送するが全てのデジタルオーデ
ィ符号化信号を転送できない場合に、信号の品質劣化が
少ない(使用者が耳で聞いて不快感の少ない)方法でデ
ジタルオーディオ符号化信号の情報量を削減することに
より、デジタルオーディオ符号化信号の全体をその主要
な情報が失われることなく転送可能な情報量変換装置、
情報量変換システム、及び情報量変換方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は下記の構成を有する。本発明の請求項1に
記載の発明は、1符号化フレームを単位として圧縮符号
化された、連続するy個(yは正整数)の符号化フ
レームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の符
号化信号を、入力する入力部と、情報量指定信号を入力
し又は生成し、前記情報量指定信号に従って、y個の
符号化フレームの中から連続するy個(yは任意の
正整数であって、y<y)の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号を選択し、且つ前記y 個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号の中か
らy個(yは任意の正整数であって、y<y
の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を選
択する制御信号を出力する制御部と、前記制御信号に従
って選択された前記y個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を復号化する復号化部と、復号化
されたデジタルオーディオ信号を時間軸上で順方向又は
逆方向に徐々に減衰させる減衰部と、徐々に減衰させた
前記デジタルオーディオ信号を前記第1の符号化信号と
同一の符号化方式で符号化する符号化部と、を有する減
衰信号生成部と、前記制御信号に従って選択された徐々
に減衰させたy個の符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号を含むy個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号である第2の符号化信号を出力
する出力部と、を有することを特徴とする情報量変換装
置である。
【0017】本発明の請求項10に記載の発明は、1符
号化フレームを単位として圧縮符号化された、連続する
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号である第1の符号化信号を、入力す
る入力ステップと、情報量指定信号を入力し又は生成
し、前記情報量指定信号に従って、y個の符号化フレ
ームの中から連続するy個(yは任意の正整数であ
って、y<y)の符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号を選択し、且つ前記y 個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号の中からy
(yは任意の正整数であって、y<y)の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を選択する制
御信号を出力する制御ステップと、前記制御信号に従っ
て選択された前記y個の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号を復号化する復号化ステップと、復
号化されたデジタルオーディオ信号を時間軸上で順方向
又は逆方向に徐々に減衰させる減衰ステップと、徐々に
減衰させた前記デジタルオーディオ信号を前記第1の符
号化信号と同一の符号化方式で符号化する符号化ステッ
プと、を有する減衰信号生成ステップと、前記制御信号
に従って選択された徐々に減衰させたy個の符号化フ
レームのデジタルオーディオ符号化信号を含むy個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号である
第2の符号化信号を出力する出力ステップと、を有する
ことを特徴とする情報量変換方法である。
【0018】本発明の情報量変換装置及び情報量変換方
法においては、入力したy個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号の中からy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を選択し、且つそ
の中のy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号を復号化し、時間軸上で順方向又は逆方向に徐
々に減衰させ、符号化する。一般にオーディオ信号は突
然に音が途切れると又は突然に音が鳴り出すと、視聴者
に強い不快感を与える。特に突然に音が途切れると符号
化信号の波形が急激に変化してノイズを発生する故に、
視聴者に強い不快感を与える。
【0019】本発明の情報量変換装置等においては、y
個の符号化フレームという信号のまとまりごとにデジ
タルオーディオ符号化信号をチェックして、その中から
個の符号化フレームを選択する。デジタルオーディ
オ符号化信号の性質(又は内容)に基づいて転送すべき
主要な符号化フレームを適切に選択することが出来る。
又、例えば音が途切れる前に徐々に減衰し(時間軸上で
順方向に徐々に減衰)、又は音が徐々に立ち上がって
(時間軸上で逆方向に徐々に減衰)始まる。これによ
り、視聴者の不快感が緩和される。特に突然に音が途切
れることに起因するノイズの発生を防止できる。
【0020】又、全てのデジタルオーディオ符号化信号
を復号化せず、必要最小限のデジタルオーディオ符号化
信号を復号化し、符号化する故に、符号化等による信号
の品質劣化及び処理時間等を最小限に抑えることが出来
る。本発明は、デジタルオーディオ符号化信号を同一の
符号化方式で圧縮した状態で転送するが全てのデジタル
オーディ符号化信号を転送できない場合に、信号の品質
劣化が少ない(信号の主要部が欠落せず、且つ使用者が
耳で聞いて不快感の少ない)方法でデジタルオーディオ
符号化信号の情報量を削減する情報量変換装置又は情報
量変換方法を実現出来るという作用を有する。
【0021】デジタルオーディオ符号化信号の中の時間
軸上で順方向又は逆方向に徐々に減衰させる部分は任意
である。例えば、y個の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号の中に例えば複数の音楽の曲と会話
の部分とがあれば、曲の部分のデジタルオーディオ符号
化信号のみを選択し(y個の符号化フレーム)、且つ
各曲の終わり(例えば後奏部分)を徐々に音が小さくな
るようにすることにより(y個の符号化フレーム)、
会話の部分を重要でないと判断した使用者の嗜好の観点
から信号の品質劣化が少ない方法でデジタルオーディオ
符号化信号の情報量を削減出来る。好ましくは、削除す
る符号化フレームの直前の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号を時間軸上で順方向に徐々に減衰さ
せ、符号化信号の波形の急激な変化に起因するノイズの
発生を防止する。
【0022】本明細書(特許請求の範囲を含む。)にお
いて、「第1の符号化信号」とは、連続するy個(y
は正整数)の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号であって、情報量変換装置の入力信号である。
本明細書(特許請求の範囲を含む。)において、「第2
の符号化信号」とは、第1の符号化信号よりも少ない情
報量を有する情報量変換装置の出力信号を意味する。例
えば、情報量変換装置が入力した第1の符号化信号をそ
のまま出力する場合は、情報量変換装置が第1の符号化
信号を出力すると記載する。第1の符号化信号の一部に
おいてのみ(例えば特定の符号化フレームのみ)情報量
を削減した場合にも、当該信号は第2の符号化信号に含
まれる。
【0023】「情報量指定信号」とは、情報量変換装置
による情報量変換で使用する任意のパラメータを指定す
る信号である。例えば、入力信号(第1の符号化信号)
の情報量に対する出力信号(第2の符号化信号)の情報
量の比率、入力信号の中の情報量を削減する部分(又は
入力信号の中で、そのまま出力する部分(情報量を削減
しない部分))を指定する信号、第1の記録媒体から再
生したデジタルオーディオ符号化信号(第1の符号化信
号)の全体をその主要部が欠落することなく第2の記録
媒体に記録出来るように情報量変換をすること若しくは
第1の符号化信号をそのまま(情報量変換をすることな
く)出力することの指定、又は具体的な比率G=(第2
の符号化信号の情報量/第1の符号化信号の情報量)
の値の指定等である。制御信号は、例えば比率Gの値の
信号等である。
【0024】「制御信号」は、一般的には情報量指定信
号を更に具体化した信号であるが、情報量指定信号と同
一であっても良い。制御部は情報量指定信号を外部(例
えば情報量変換装置のキーボード等の操作入力部)から
入力しても良く、制御部が内部で生成(例えば実施例4
等のように、制御部が入力した情報に基づいて自動的に
生成する。)しても良い。
【0025】yは任意の正整数である。例えばy
一定の値である。又、例えば情報量変換装置が情報量T
(Tは一定の値)を単位として情報量変換をする場合に
は、情報量Tを略有する連続するデジタルオーディオ符
号化信号の符号化フレームの数であるy個は変化する
場合がある。例えばP個の第1の符号化信号(それぞれ
の第1の符号化信号の情報量をB(x)(1≦x≦P)
とする。)の最後の(P番目の)第1の符号化信号(そ
の情報量はB(P))は他の第1の符号化信号よりも少
ない個数の符号化フレームを含む場合がある(他の第1
の符号化信号と比べて最後の第1の符号化信号のy
値が小さい。)。
【0026】「デジタルオーディオ信号」とは圧縮され
ていないデジタルオーディオ信号を意味し、「デジタル
オーディオ符号化信号」とは圧縮されたデジタルオーデ
ィオ信号を意味する。本明細書において「符号化」と
は、デジタルオーディオ信号のビット数を削減する任意
の符号化を意味し、「圧縮符号化」と同じ意味である。
例えばAC−3、MPEG、RealAudio等であ
る。同様に、本明細書において「復号化」とは、デジタ
ルオーディオ信号のビット数を削減する任意の符号化方
式で符号化した信号を復号化することを意味する。「1
符号化フレームを単位として圧縮符号化された」とは、
1符号化フレームが圧縮符号化するオーディオ信号の最
小単位のまとまりであることを意味する。1符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号(符号化された信
号)を、1符号化フレームとも言う。
【0027】「時間軸上で順方向に徐々に減衰させ」と
は、オーディオ信号を元のレベルから特定の時定数(時
定数は任意である。)で徐々に減衰させること(典型的
には0レベルになるまで減衰させるフェイドアウトであ
る。)を意味する。「時間軸上で逆方向に徐々に減衰さ
せ」とは、特定の時定数(時定数は任意である。)で徐
々にレベルを増大させて元のレベルにすること(典型的
には0レベルから元のレベルになるまでレベルを増大さ
せるフェイドインである。)を意味する。「減衰信号生
成部」は、「時間軸上で順方向に徐々に減衰させ」るこ
とのみを実行する減衰信号生成部、及び「時間軸上で逆
方向に徐々に減衰させ」ることのみを実行する減衰信号
生成部を含む。減衰方法は任意である。例えば信号のエ
ンベロープをリニアに減衰させる方法、又はイクスポー
ネンシャルカーブe−kt(0<k、tは時間)で減衰
させる方法等である。
【0028】好ましくは、y個の符号化フレームのデ
ジタルオーディオ符号化信号の最後尾のy個の符号化
フレームのデジタルオーディオ信号を時間軸上で順方向
に減衰させて元のレベルから一定の時定数で0に減衰す
る様にする。又は好ましくは、y個の符号化フレーム
のデジタルオーディオ符号化信号の先頭のy個の符号
化フレームのデジタルオーディオ信号を時間軸上で逆方
向に減衰させて0から一定の時定数で元のレベルに立ち
上がる様にする。多くの第1の符号化信号の中の一部の
第1の符号化信号のみについて第2の符号化信号を生成
する情報量変換装置も、請求項に記載した要件を具備す
れば本発明の技術的範囲に含まれる。
【0029】本発明の請求項2に記載の発明は、1符号
化フレームを単位として圧縮符号化された、連続するy
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号である第1の符号化信号を、入力する
入力部と、情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情
報量指定信号に従って、y個の符号化フレームの前記
デジタルオーディオ符号化信号の中から連続するy
(yは任意の正整数であって、y<y)の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を選択し、且
つ前記y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号の中からy個(yは任意の正整数であっ
て、y<y)の符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号を選択する制御信号を出力する制御部と、
前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
レームのデジタルオーディオ符号化信号に含まれるレベ
ル情報を抽出するレベル情報抽出部と、抽出した前記y
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
の前記レベル情報を時間軸上で順方向又は逆方向に徐々
に減衰するレベル情報に補正するレベル情報補正部と、
前記制御信号に従って選択された前記徐々に減衰するレ
ベル情報に補正されたy個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号を含むy個の符号化フレーム
のデジタルオーディオ符号化信号である第2の符号化信
号を出力する出力部と、を有することを特徴とする情報
量変換装置である。
【0030】本発明の請求項11に記載の発明は、1符
号化フレームを単位として圧縮符号化された、連続する
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号である第1の符号化信号を、入力す
る入力ステップと、情報量指定信号を入力し又は生成
し、前記情報量指定信号に従って、y個の符号化フレ
ームの前記デジタルオーディオ符号化信号の中から連続
するy個(yは任意の正整数であって、y
)の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号を選択し、且つ前記y個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号の中からy個(yは任意の
正整数であって、y<y)の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号を選択する制御信号を出力す
る制御ステップと、前記制御信号に従って選択された前
記y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号に含まれるレベル情報を抽出するレベル情報抽出ス
テップと、抽出した前記y個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号の前記レベル情報を時間軸上
で順方向又は逆方向に徐々に減衰するレベル情報に補正
するレベル情報補正ステップと、前記制御信号に従って
選択された前記徐々に減衰するレベル情報に補正された
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号を含むy個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号である第2の符号化信号を出力する出力ステ
ップと、を有することを特徴とする情報量変換方法であ
る。
【0031】本発明の情報量変換装置及び情報量変換方
法においては、デジタルオーディオ符号化信号の復号化
及び符号化をすることなく(復号化等による信号の品質
劣化を生ずることなく)、信号が徐々に立ち上がるよう
にし又は信号が徐々に小さくなるようにする。本発明
は、特に信号のデジタルオーディオ符号化信号から直接
レベル情報を抽出することが出来且つレベルが徐々に減
衰する様に当該レベル情報を変更可能な符号化方式で符
号化されたデジタルオーディオ符号化信号の情報量変換
装置又は情報量変換方法に適用可能である。本発明は、
デジタルオーディオ符号化信号をそのまま転送するが全
てのデジタルオーディ符号化信号を転送できない場合
に、信号の品質劣化が少ない(使用者が耳で聞いて不快
感の少ない)方法でデジタルオーディオ符号化信号の情
報量を削減する情報量変換装置又は情報量変換方法を実
現出来るという作用を有する。復号化部等が不要である
故に、情報量変換装置の構成が簡単であり、情報量変換
方法の処理速度が速い。
【0032】本発明の請求項3に記載の発明は、1符号
化フレームを単位として圧縮符号化された、連続するy
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号である第1の符号化信号を入力する入
力部と、情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報
量指定信号に従って制御信号を出力する制御部と、前記
第1の符号化信号を復号化する復号化部と、前記制御信
号に従って前記第1の符号化信号と同一の符号化方式で
且つ前記第1の符号化信号の情報量よりも情報量が減る
様に、復号化された前記デジタルオーディオ信号を符号
化する符号化部と、前記符号化部によって符号化された
デジタルオーディオ符号化信号である第2の符号化信号
を出力する出力部と、を有することを特徴とする情報量
変換装置である。
【0033】本発明の請求項12に記載の発明は、1符
号化フレームを単位として圧縮符号化された、連続する
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号である第1の符号化信号を入力する
入力ステップと、情報量指定信号を入力し又は生成し、
前記情報量指定信号に従って制御信号を出力する制御ス
テップと、前記第1の符号化信号を復号化する復号化ス
テップと、前記制御信号に従って、前記第1の符号化信
号と同一の符号化方式で且つ前記第1の符号化信号の情
報量よりも情報量が減る様に、復号化された前記デジタ
ルオーディオ信号を符号化する符号化ステップと、前記
符号化ステップによって符号化されたデジタルオーディ
オ符号化信号である第2の符号化信号を出力する出力ス
テップと、を有することを特徴とする情報量変換方法で
ある。
【0034】本発明の情報量変換装置及び情報量変換方
法は、入力したデジタルオーディオ符号化方式を同一の
符号化方式で且つその情報量を減らして符号化し、出力
する。本発明は、デジタルオーディオ符号化信号を転送
するが全てのデジタルオーディ符号化信号を転送できな
い場合に、信号の品質劣化が少ない(使用者が耳で聞い
て不快感の少ない)方法でデジタルオーディオ符号化信
号の情報量を削減する情報量変換装置又は情報量変換方
法を実現出来るという作用を有する。例えば使用者が任
意の数の第1の符号化信号からなる音楽をその情報量よ
りも少ない記録可能容量を有する記録媒体に記録する場
合に、本発明の情報量変換装置又は情報量変換方法を使
用して、音質を多少犠牲にして曲の最初から最後までを
欠落無く記録することが出来る。
【0035】本発明の請求項4に記載の発明は、1符号
化フレームを単位として圧縮符号化された、連続するy
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号である第1の符号化信号を、入力する
入力部と、y個の符号化フレームの前記デジタルオー
ディオ符号化信号から、帯域幅の最大値若しくは平均値
が広い順若しくは狭い順又は信号レベルの最大値若しく
は平均値が大きい順若しくは小さい順のいずれかの順に
従ってy個の符号化フレーム(yは任意の正整数で
あって、y<y)のデジタルオーディオ符号化信号
を選択する制御信号を出力する制御部と、前記制御信号
に従って選択された前記y個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号を、その情報量が少なくなる
ように更に圧縮符号化する符号化部と、更に圧縮符号化
された前記y個の符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号と、前記y個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号以外の入力したデジタルオーデ
ィオ符号化信号と、を含む第2の符号化信号を出力する
出力部と、を有することを特徴とする情報量変換装置で
ある。
【0036】本発明の請求項13に記載の発明は、1符
号化フレームを単位として圧縮符号化された、連続する
個(yは正整数)の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号である第1の符号化信号を、入力す
る入力ステップと、y個の符号化フレームの前記デジ
タルオーディオ符号化信号から、帯域幅の最大値若しく
は平均値が広い順若しくは狭い順又は信号レベルの最大
値若しくは平均値が大きい順若しくは小さい順のいずれ
かの順に従ってy個の符号化フレーム(yは任意の
正整数であって、y<y)のデジタルオーディオ符
号化信号を選択する制御信号を出力する制御ステップ
と、前記制御信号に従って選択された前記y個の符号
化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を、その情
報量が少なくなるように更に圧縮符号化する符号化ステ
ップと、更に圧縮符号化された前記y個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号と、前記y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号以外の
入力したデジタルオーディオ符号化信号と、を含む第2
の符号化信号を出力する出力ステップと、を有すること
を特徴とする情報量変換方法である。
【0037】本発明の情報量変換装置及び記録媒体の情
報量変換方法は、y個の符号化フレームの中で、帯域
幅の最大値若しくは平均値が広い順若しくは狭い順又は
信号レベルの最大値若しくは平均値が大きい順若しくは
小さい順のいずれかの順に従ってy個の符号化フレー
ムを選択する。選択したy個の符号化フレームについ
ては情報量を圧縮して符号化し、出力する。残る(y
−y)個の符号化フレームをそのまま出力する。本発
明は、デジタルオーディオ符号化信号をそのまま転送す
るが全てのデジタルオーディ符号化信号を転送できない
場合に、信号の品質劣化が少ない(使用者が耳で聞いて
不快感の少ない)方法でデジタルオーディオ符号化信号
の情報量を削減する情報量変換装置又は情報量変換方法
を実現出来るという作用を有する。
【0038】本発明の情報量変換装置及び情報量変換方
法は、帯域幅の最大値若しくは平均値が広い順若しくは
狭い順又は信号レベルの最大値若しくは平均値が大きい
順若しくは小さい順のいずれかの1個の順のみ(例えば
帯域幅の平均値が広い順のみ)に従ってy個の符号化
フレームを選択する情報量変換装置等でも良く、複数の
順(例えば帯域幅の最大値が広い順及び狭い順)の中か
ら使用者が選択した順(例えば帯域幅の最大値が広い
順)に従ってy個の符号化フレームを選択する情報量
変換装置等でも良い。
【0039】例えば入力したデジタルオーディオ符号化
信号が会議の録音であって、使用者が帯域幅の最大値
(又は平均値)が広い順に従ってy個の符号化フレー
ムを選択した場合は、当該y個の符号化フレームを圧
縮符号化する(例えば高域のスペクトル信号を削除す
る。)。例えば、入力したデジタルオーディオ符号化信
号が楽器の演奏部分と会話の部分とを含み、使用者が帯
域幅の最大値(又は平均値)が狭い順に従ってy個の
符号化フレームを選択した場合は、帯域幅の最大値(又
は平均値)が狭いy個の符号化フレーム(主として会
話の部分を含むと考えられる。)を圧縮符号化する(例
えば量子化ビット数を減らす。)。
【0040】例えば、入力したデジタルオーディオ符号
化信号が時々周囲の大きな騒音が含まれていれば当該騒
音は不要であるので、信号レベルの最大値(又は平均
値)が大きい順に従ってy個の符号化フレームを選択
し、当該y個の符号化フレームを圧縮符号化する(例
えばデジタルオーディオ符号化信号の量子化ビット数を
減らす。)。例えば、入力したデジタルオーディオ符号
化信号に小さな後背雑音(例えば周囲の騒音)が含まれ
ていれば、当該後背雑音は不要であるので、信号レベル
の最大値(又は平均値)が小さい順に従ってy個の符
号化フレームを選択し、当該y個の符号化フレーム
(後背雑音のみを含む可能性が高い。)を圧縮符号化す
る(例えばデジタルオーディオ符号化信号の量子化ビッ
ト数を減らす。)。
【0041】本発明の請求項5に記載の発明は、第1の
記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化信
号を再生する再生装置と、前記第1の記録媒体から再生
されたデジタルオーディオ符号化信号であって且つそれ
ぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1以上の
任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力し、前
記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少ない情報
量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の符号化
信号を含む信号を出力する請求項1から請求項4のいず
れかの請求項に記載の情報量変換装置と、前記第2の符
号化信号を含む信号を記録可能容量Ctotalである
第2の記録媒体に記録する記録装置と、を有する情報量
変換システムであって、前記制御部は、前記再生装置か
ら前記情報量B(x) (1≦x≦P)の総和Bsum
の情報を入力し且つ前記記録装置から前記記録可能容量
totalの情報を入力し、前記情報量指定信号が、
前記総和の情報量Bsum及び前記記録可能容量C
otalに基づいて、前記第2の符号化信号の情報量C
(x)を定めることを特徴とする情報量変換システムで
ある。
【0042】本発明の請求項14に記載の発明は、第1
の記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化
信号を再生する再生ステップと、前記第1の記録媒体か
ら再生されたデジタルオーディオ符号化信号であって且
つそれぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1
以上の任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力
し、前記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少な
い情報量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の
符号化信号を含む信号を出力する請求項10から請求項
13のいずれかの請求項に記載の情報量変換方法の実行
ステップと、前記第2の符号化信号を含む信号を記録可
能容量Ctotalである第2の記録媒体に記録する記
録ステップと、を有する情報量変換方法であって、前記
情報量指定信号が、前記情報量B(x) (1≦x≦
P)の総和であるB sum及びCtotalに基づい
て、前記第2の符号化信号の情報量C(x)を定めるこ
とを特徴とする情報量変換方法である。
【0043】従来の情報量変換システムにおいては、第
1の記録媒体から再生したデジタルオーディオ信号を書
き込める限り第2の記録媒体に記録し、第2の記録媒体
が一杯になればそこで情報の転送を終了した。本発明の
情報量変換システムにおいては、第1の記録媒体から第
2の記録媒体に情報を転送する前に、第1の記録媒体か
ら読み出すデジタルオーディオ符号化信号の情報量B
sumと、第2の記録媒体の記録可能容量Ctotal
とを調べ、これらの値に基づいて情報量変換装置で第1
の記録媒体から読み出したデジタルオーディ符号化信号
を圧縮符号化し、第2の記録媒体に転送する。これによ
り、本発明は、第1の記録媒体から第2の記録媒体に転
送するデジタルオーディオ符号化信号全体の実質的な信
号の品質劣化を最小にして、第1の記録媒体から読み出
したデジタルオーディオ符号化信号を記録容量の少ない
第2の記録媒体に書き込む情報量変換システム及び記録
媒体の情報量変換方法を実現出来るという作用を有す
る。
【0044】例えば第1の記録媒体から再生されるデジ
タルオーディオ符号化信号の全情報量Bsum=SUM
(B(x),1≦x≦P) が(y×P)個(Pは正
整数)の符号化フレームを含んでおり、第1の符号化信
号(y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号を含む。その情報量はB(x) (1≦x≦P)
である。)を単位とした情報量変換をP回繰り返すこと
により、情報量Bsu のデジタルオーディオ符号化信
号が情報量変換されて第2の記録媒体に記録される。好
ましくは、前記情報量指定信号が、Bsum>C
totalであれば前記第1の符号化信号の情報量に対
する前記第2の符号化信号の情報量の比率GをG≦C
total/Bsum を満たす比率に指定する。更に
好ましくは、比率GをG=Ctotal/Bsum
指定する。これにより、第1の記録媒体から再生した符
号化信号の全体を重要部分の欠落を生ずることなく第2
の記録媒体に記録することが出来る。
【0045】「前記第1の符号化信号の情報量B(x)
よりも少ない情報量C(x)を有する少なくとも1個の
前記第2の符号化信号を含む信号を出力する請求項1か
ら請求項4のいずれかの請求項に記載の情報量変換装
置」とは、例えば入力した情報量がB(1)、B(2)
である第1の符号化信号をそのまま出力し、且つC
(3)<B(3)である情報量C(3)を有する第2の
符号化信号を出力する情報量変換装置を含む。例えばx
=xとすると、情報量B(x)の第1の符号化信号
を更に圧縮して生成した第2の符号化信号の情報量をC
(x)で表す。
【0046】本明細書において「圧縮符号化」とは、任
意の方法によりデジタルオーディオ符号化信号のビット
数を減らすことを意味する。本発明の情報量変換装置
は、請求項1及び請求項2の情報量変換装置、及び符号
化データの有効ビット数を減らしたり(例えば量子化数
の変更)若しくは周波数スペクトルの数を減らしたりす
る(サブバンド数の変更)ことにより情報量を削減する
情報量変換装置を含む(情報量変換方法についても同様
である。)。又、本発明の情報量変換装置の符号化部
(又は情報量変換方法の符号化ステップ)は、デジタル
オーディオ符号化信号をいったん復号化した後更に圧縮
符号化しても良く、デジタルオーディオ符号化信号を符
号化信号のまま更に圧縮符号化しても良い。
【0047】例えば使用者が第1の記録媒体から再生す
るデジタルオーディオ符号化信号を特定しない場合に
は、デジタルオーディオ符号化信号の情報量の総和B
sumは、現在再生装置にロードされている第1の記録
媒体に記録されている全てのデジタルオーディオ符号化
信号の情報量の総和である。使用者が第1の記録媒体か
ら再生するデジタルオーディオ符号化信号を特定した場
合には、デジタルオーディオ符号化信号の情報量の総和
sumは、当該特定されたデジタルオーディオ符号化
信号の情報量の総和である。「記録可能容量C
total」は、新たに記録することが出来る第2の記
録媒体の容量を意味する。例えばブランクの(又は既に
記録している信号に重ね書きをすることが許される)第
2の記録媒体に記録できる総情報量、又は何らかの情報
が記録されている第2の記録媒体の未記録部分に記録で
きる情報量等である。
【0048】「再生装置」は、再生専用機又は記録再生
機のいずれでも良い。「記録装置」は、記録専用機又は
記録再生機のいずれでも良い。第1の記録媒体及び第2
の記録媒体は、再生機又は記録機から取り外し可能な記
録媒体(例えばCD、DVD等)でも良く、取り外しが
出来ない再生機又は記録機と一体構成の記録媒体(例え
ば一般のハードディスク等)でも良い。「情報量変換シ
ステム」は情報量変換装置と、再生装置と、記録装置と
がそれぞれ別個の装置である場合の他、情報量変換装置
と再生装置又は記録装置とが一体の構造を有する場合等
を含む。
【0049】例えば、第1の記録媒体がDVD(デジタ
ルオーディオ符号化信号が記録されている。)で、情報
量変換装置と第2の記録媒体とがハードディスク(第2
の記録媒体に相当する。)を内蔵するセットトップボッ
クス(STB)に含まれる。使用者が指定した1個の音
楽(DVDに記録されている。)をハードディスクに記
録する場合、情報量変換装置がDVDから再生されたデ
ジタルオーディオ符号化信号をハードディスクに収まる
様に更に圧縮して、更に圧縮されたデジタルオーディオ
符号化信号がハードディスクに記録される。
【0050】例えば、情報量変換装置と第1の記録媒体
とがハードディスク(第1の記録媒体に相当する。)を
内蔵するセットトップボックス(STB)に含まれ、第
2の記録媒体が半導体オーディオレコーダである。使用
者が指定した1個の音楽(ハードディスクに記録されて
いる。)を半導体オーディオレコーダに記録する場合、
情報量変換装置がハードディスクから再生されたデジタ
ルオーディオ符号化信号を半導体オーディオレコーダに
収まる様に更に圧縮して、更に圧縮されたデジタルオー
ディオ符号化信号が半導体オーディオレコーダに記録さ
れる。
【0051】本発明の請求項6に記載の発明は、ビット
レートV(Vは任意の正数)でデジタルオーディオ符号
化信号を伝送する第1の情報伝送経路と、前記第1の情
報伝送経路で伝送されたデジタルオーディオ符号化信号
である前記第1の符号化信号を入力し、前記第1の符号
化信号の情報量よりも少ない情報量を有する前記第2の
符号化信号を出力する請求項1から請求項4のいずれか
の請求項に記載の情報量変換装置と、前記第2の符号化
信号をビットレートW (W<V)で伝送する第2の情
報伝送経路と、を有する情報量変換システムであって、
前記情報量指定信号が、前記ビットレートV及び前記ビ
ットレートWに基づいて、前記第2の符号化信号の情報
量を定めることを特徴とする情報量変換システムであ
る。
【0052】本発明の請求項15に記載の発明は、前記
入力ステップにおいて、圧縮符号化されたビットレート
V(Vは任意の正数)のデジタルオーディオ符号化信号
である前記第1の符号化信号を入力し、前記出力ステッ
プにおいて、入力した前記第1の符号化信号の情報量よ
りも少ない情報量を有する前記第2の符号化信号をビッ
トレートW (W<V)で出力し、前記情報量指定信号
が、前記ビットレートV及び前記ビットレートWに基づ
いて、前記第2の符号化信号の情報量を定めることを特
徴とする請求項10から請求項13のいずれかの請求項
に記載の情報量変換方法である。
【0053】本発明は、実質的な信号の品質劣化を最小
にして且つデジタルオーディオ符号化信号の伝送が途切
れることなく、第1の情報伝送経路(入力経路)から入
力したビットレートVのデジタルオーディオ符号化信号
をビットレートが低い(W)第2の情報伝送経路(出力
経路)に出力する情報量変換装置及び情報量変換方法を
実現出来るという作用を有する。好ましくは、前記情報
量指定信号が、V>Wであれば前記第1の符号化信号の
情報量B(x)に対する前記第2の符号化信号の情報量
C(x)の比率GをG≦W/V を満たす比率に指定す
る。更に好ましくは、比率GをG=W/V に指定す
る。これにより、第1の情報伝送経路で伝送されたデジ
タルオーディオ符号化信号の全体を重要部分の欠落を生
ずることなく第2の情報伝送経路で伝送することが出来
る。
【0054】本発明の請求項7に記載の発明は、第1の
記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化信
号を再生する再生装置と、前記第1の記録媒体から再生
されたデジタルオーディオ符号化信号であって且つそれ
ぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1以上の
任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力し、前
記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少ない情報
量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の符号化
信号を含む信号を出力する請求項1から請求項4のいず
れかの請求項に記載の情報量変換装置と、前記第2の符
号化信号を含む信号を記録可能容量Ctotalである
第2の記録媒体に記録する記録装置と、を有する情報量
変換システムであって、前記制御部は、前記第1の記録
媒体から再生されるデジタルオーディオ符号化信号の中
の未入力の第1の符号化信号の情報量Bremの情報及
び前記第2の記録媒体の残存する記録可能容量Crem
の情報を入力し、前記情報量指定信号が、前記未入力の
第1の符号化信号の情報量Brem及び前記第2の記録
媒体の残存する記録可能容量Cremに基づいて、前記
第2の符号化信号の情報量C(x)を定める、ことを特
徴とする情報量変換システムである。
【0055】本発明の請求項16に記載の発明は、第1
の記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化
信号を再生する再生ステップと、前記第1の記録媒体か
ら再生されたデジタルオーディオ符号化信号であって且
つそれぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1
以上の任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力
し、前記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少な
い情報量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の
符号化信号を含む信号を出力する請求項10から請求項
13のいずれかの請求項に記載の情報量変換方法の実行
ステップと、前記第2の符号化信号を含む信号を記録可
能容量Ctotalである第2の記録媒体に記録する記
録ステップと、を有する情報量変換方法であって、前記
制御ステップにおいて、前記第1の記録媒体から再生さ
れるデジタルオーディオ符号化信号の中の未入力の第1
の符号化信号の情報量Bremの情報及び前記第2の記
録媒体の残存する記録可能容量Cremの情報を入力
し、前記情報量指定信号が、前記未入力の第1の符号化
信号の情報量Brem及び前記第2の記録媒体の残存す
る記録可能容量Cremに基づいて、前記第2の符号化
信号の情報量C(x)を定める、ことを特徴とする情報
量変換方法である。
【0056】本発明は、第1の記録媒体から再生される
デジタルオーディオ符号化信号の中の未入力の第1の符
号化信号の情報量Bremと、前記第2の記録媒体の残
存する記録可能容量Cremとを監視してそれらの値に
応じた圧縮符号化を実行することにより、第1の記録媒
体から第2の記録媒体に転送するデジタルオーディオ符
号化信号全体の実質的な信号の品質劣化を最小にして、
第1の記録媒体から読み出したデジタルオーディオ符号
化信号を記録容量の少ない第2の記録媒体に書き込む情
報量変換システム及び記録媒体の情報量変換方法を実現
出来るという作用を有する。
【0057】未入力の第1の符号化信号の情報量B
remの検出方法は任意である。例えば第2の記録媒体
に記録することなく(Bremの検出だけのために)、
一旦未入力の第1の符号化信号を全て再生して情報量変
換装置に入力する。情報量変換装置は未入力の第1の符
号化信号の情報量Bremを検出する。又は、例えば再
生装置と情報量変換装置の制御部とが通信して、再生装
置が検出した未入力の第1の符号化信号の情報量B
remを情報量変換装置に伝える。又は、例えば最初に
再生装置が第1の記録媒体から再生するデジタルオーデ
ィオ符号化信号の情報量の総和Bsumを検出する。次
に再生装置と情報量変換装置の制御部とが通信して、再
生装置から情報量の総和Bsumを情報量変換装置に伝
える。その後制御部が入力部から入力したデジタルオー
ディオ符号化信号の累計の情報量を取得して、情報量の
総和Bsumから入力した累計の情報量を差し引いて未
入力の第1の符号化信号の情報量Bremを検出する。
【0058】同様に記録可能容量Cremの検出方法は
任意である。記録装置と情報量変換装置の制御部とが常
に通信して、情報量変換装置が記録装置から伝送された
残存する記録可能容量Cremを入力する。又は、例え
ば記録装置と情報量変換装置の制御部とが最初に通信し
て、記録装置から情報量変換装置に第2の記録媒体の記
録可能容量Ctotalを伝える。その後制御部が出力
部から出力したデジタルオーディオ符号化信号の累計の
情報量を取得して、記録可能容量Ctotalから出力
した累計の情報量を差し引いて残存する記録可能容量C
remを検出する。
【0059】好ましくは、未入力の第1の符号化信号の
情報量Bremが第2の記録媒体の残存する記録可能容
量Cremよりも小さければ、情報量指定信号が第1の
符号化信号をそのまま出力するように指定する。未入力
の第1の符号化信号の情報量Bremが第2の記録媒体
の残存する記録可能容量Cremよりも大きければ、前
記情報量指定信号が、第1の符号化信号の情報量B
(x)に対する第2の符号化信号の情報量C(x)の比
率GをG≦C rem/Brem を満たす比率に指定
し、前記第2の符号化信号C(x)を出力するように指
定する。更に好ましくは、比率GをG=Crem/B
rem に指定する。これにより、第1の記録媒体から
再生した符号化信号の全体を重要部分の欠落を生ずるこ
となく第2の記録媒体に記録することが出来る。制御部
が監視部と一体であっても良い(他の発明についても同
様である。)。
【0060】本発明の請求項8に記載の発明は、第1の
記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化信
号を再生する再生装置と、前記第1の記録媒体から再生
されたデジタルオーディオ符号化信号であって且つそれ
ぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1以上の
任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力し、前
記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少ない情報
量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の符号化
信号を含む信号を出力する請求項1から請求項4のいず
れかの請求項に記載の情報量変換装置と、前記第2の符
号化信号を含む信号を記録可能容量Ctotalである
第2の記録媒体に記録する記録装置と、を有する情報量
変換システムであって、前記情報量変換装置は、前記情
報量B(x) (1≦x≦P)の総和であるB sum
び前記記録可能容量Ctotalを使用者に通知し、且
つそのまま出力するところの(P−Q)個の前記第1の
符号化信号、又は前記第1の符号化信号の情報量を圧縮
した前記第2の符号化信号を生成して出力するところの
Q個(Qは0<Q<Pの任意の正整数)の前記第1の符
号化信号を、使用者の指示に従って指定する前記情報量
指定信号を出力する操作入力部を更に有し、前記情報量
変換装置は、前記情報量指定信号に従って(P−Q)個
の前記第1の符号化信号を入力してそのまま出力し、及
びQ個の前記第1の符号化信号を入力して前記第2の符
号化信号に変換し前記第2の符号化信号を出力する、こ
とを特徴とする情報量変換システムである。
【0061】本発明の請求項17に記載の発明は、第1
の記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化
信号を再生する再生ステップと、前記第1の記録媒体か
ら再生されたデジタルオーディオ符号化信号であって且
つそれぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1
以上の任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力
し、前記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少な
い情報量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の
符号化信号を含む信号を出力する請求項10から請求項
13のいずれかの請求項に記載の情報量変換方法の実行
ステップと、前記第2の符号化信号を含む信号を記録可
能容量Ctotalである第2の記録媒体に記録する記
録ステップと、を有する情報量変換方法であって、前記
情報量変換方法の実行ステップは、前記情報量B(x)
(1≦x≦P)の総和であるBsum及び前記記録可
能容量Ctotalを使用者に通知し、且つそのまま出
力するところの(P−Q)個の前記第1の符号化信号、
又は前記第1の符号化信号の情報量を圧縮した前記第2
の符号化信号を生成して出力するところのQ個(Qは0
<Q<Pの任意の正整数)の前記第1の符号化信号を、
使用者の指示に従って指定する前記情報量指定信号を出
力する操作入力ステップを更に有し、前記情報量変換方
法の実行ステップにおいては、前記情報量指定信号に従
って(P−Q)個の前記第1の符号化信号を入力してそ
のまま出力し、及びQ個の前記第1の符号化信号を入力
して前記第2の符号化信号に変換し前記第2の符号化信
号を出力する、ことを特徴とする情報量変換方法であ
る。
【0062】本発明の情報量変換システム及び記録媒体
の情報量変換方法においては、使用者は、再生したP個
の第1の符号化信号の中で品質を劣化させることなくそ
のまま第2の記録媒体に記録する(P−Q)個の第1の
符号化信号を決定すること、又はそれらの符号化信号の
みについて品質を劣化させることを許容するQ個の第1
の符号化信号を決定すること等が出来る。情報量変換装
置(又は情報量変換方法の実行ステップ)は、使用者が
そのまま第2の記録媒体に記録することを指定した(P
−Q)個の第1の符号化信号以外の符号化信号であるQ
個の第1の符号化信号、又は使用者が信号の品質を劣化
させることを許容した符号化信号であるQ個の第1の符
号化信号を更に圧縮符号化して出力する。又、(P−
Q)個の第1の符号化信号はそのまま出力する。
【0063】使用者は、転送するデジタルオーディオ符
号化信号のコンテンツに基づいて品質劣化が許容出来る
部分についてのみ、又は品質劣化を許容できない部分を
除いた部分について、符号化信号を更に圧縮符号化する
ことを指示できる。本発明は、使用者の指示に従って圧
縮符号化を実行することにより、第1の記録媒体から第
2の記録媒体に転送するデジタルオーディオ符号化信号
全体の実質的な信号の品質劣化を最小にして、第1の記
録媒体から読み出したデジタルオーディオ符号化信号を
記録容量の少ない第2の記録媒体に書き込む情報量変換
システム及び記録媒体の情報量変換方法を実現出来ると
いう作用を有する。
【0064】(P−Q)個の第1の符号化信号又はQ個
の第1の符号化信号の全体が連続した一体の信号である
必要はなく、使用者はP個の第1の符号化信号から任意
に抽出することが出来る。好ましくは、前記情報量指定
信号が、前記第1の符号化信号の情報量B(x)に対す
る前記第2の符号化信号(Q個の第1の符号化信号から
変換して生成される。)の情報量C(x)の比率GをG
≦{P・Ctotal−(P−Q)・B um}/(Q
・Bsum) を満たす比率に指定し、当該比率Gで更
に圧縮した前記第2の符号化信号を出力するように指定
する。更に好ましくは、比率GをG={P・C
total−(P−Q)・Bsum}/(Q・
sum) に指定する。
【0065】又は、(P−Q)個の第1の符号化信号の
情報量を(Bsum−H)、Q個の第1の符号化信号の
情報量をHとすると、好ましくは、前記情報量指定信号
が、前記第1の符号化信号の情報量B(x)に対する前
記第2の符号化信号(Q個の第1の符号化信号から変換
して生成される。)の情報量C(x)の比率GをG≦
(Ctotal−Bsum+H)/H を満たす比率に
指定し、当該比率Gで更に圧縮した前記第2の符号化信
号を出力するように指定する。更に好ましくは、比率G
をG=(Ctotal−Bsum+H)/H に指定す
る。これにより、第1の記録媒体から再生した符号化信
号の全体を重要部分の欠落を生ずることなく第2の記録
媒体に記録することが出来る。
【0066】本発明の請求項9に記載の発明は、第1の
記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化信
号を再生する再生装置と、前記第1の記録媒体から再生
されたデジタルオーディオ符号化信号であって且つそれ
ぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1以上の
任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力し、前
記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少ない情報
量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の符号化
信号を含む信号を出力する請求項1から請求項4のいず
れかの請求項に記載の情報量変換装置と、前記第2の符
号化信号を含む信号を記録可能容量Ctotalである
第2の記録媒体に記録する記録装置と、を有する情報量
変換システムであって、前記情報量変換装置は、前記情
報量B(x) (1≦x≦P)の総和であるB sum
び前記記録可能容量Ctotalを使用者に通知し、且
つ入力する前記第1の符号化信号の中の使用者が指定す
る(P−Q)個の前記第1の符号化信号を使用者が指定
する比率Gで圧縮符号化して出力することを指定する
前記情報量指定信号を出力する操作入力部を更に有し、
前記情報量変換装置は、前記情報量指定信号に従って
(P−Q)個の前記第1の符号化信号及びQ個の前記第
2の符号化信号を出力する、ことを特徴とする情報量変
換システムである。
【0067】本発明の請求項18に記載の発明は、第1
の記録媒体に記録されているデジタルオーディオ符号化
信号を再生する再生ステップと、前記第1の記録媒体か
ら再生されたデジタルオーディオ符号化信号であって且
つそれぞれの情報量がB(x) (1≦x≦P(Pは1
以上の任意の正整数))の前記第1の符号化信号を入力
し、前記第1の符号化信号の情報量B(x)よりも少な
い情報量C(x)を有する少なくとも1個の前記第2の
符号化信号を含む信号を出力する請求項10から請求項
13のいずれかの請求項に記載の情報量変換方法の実行
ステップと、前記第2の符号化信号を含む信号を記録可
能容量Ctotalである第2の記録媒体に記録する記
録ステップと、を有する情報量変換方法であって、前記
情報量変換方法の実行ステップは、前記情報量B(x)
(1≦x≦P)の総和であるBsum及び前記記録可
能容量Ctotalを使用者に通知し、且つ前記第1の
符号化信号の情報量を使用者が指定した比率Gで圧縮
した前記第2の符号化信号を生成して出力するところの
(P−Q)個の前記第1の符号化信号を使用者の指示に
従って指定する前記情報量指定信号を出力する操作入力
ステップを更に有し、前記情報量変換方法の実行ステッ
プにおいては、前記情報量指定信号に従って(P−Q)
個の前記第1の符号化信号の情報量を比率Gで圧縮し
た前記第2の符号化信号を生成して出力し、及びQ個の
前記第1の符号化信号の情報量を前記情報量指定信号に
基づいて定められた比率Gで圧縮した前記第2の符号化
信号を生成して出力する、ことを特徴とする情報量変換
方法である。
【0068】本発明の情報量変換システム及び記録媒体
の情報量変換方法においては、使用者は、再生したP個
の第1の符号化信号の中で比率Gで圧縮する(P−
Q)個の第1の符号化信号を決定することが出来る。情
報量変換装置(又は情報量変換方法の実行ステップ)
は、(P−Q)個の第1の符号化信号を比率Gで圧縮
して出力し、それ以外のQ個の第1の符号化信号を情報
量指定信号に基づいて定められた比率Gで圧縮して出力
する。
【0069】使用者は、転送するデジタルオーディオ符
号化信号のコンテンツに基づいて、例えば一定の品質劣
化を許容出来る部分の情報量を小さな比率(0に近い比
率)Gで圧縮して出力し、それ以外の部分を比率G
(Gは情報量指定信号に基づいて定める。)で圧縮して
出力することを指示できる。又は、例えば一定の品質劣
化しか許容できない部分の情報量を大きな比率(1に近
い比率)G(=第2の符号化信号の情報量/第1の符
号化信号の情報量)で圧縮して出力し、それ以外の部分
を比率G(=(第2の符号化信号の情報量/第1の符号
化信号の情報量)である。Gは情報量指定信号に基づい
て定める。)で圧縮して出力することを指示できる。本
発明は、使用者の指示に従って圧縮符号化を実行するこ
とにより、第1の記録媒体から第2の記録媒体に転送す
るデジタルオーディオ符号化信号全体の実質的な信号の
品質劣化を使用者の主観から判断して最小にして、第1
の記録媒体から読み出したデジタルオーディオ符号化信
号を記録容量の少ない第2の記録媒体に書き込む情報量
変換システム及び記録媒体の情報量変換方法を実現出来
るという作用を有する。
【0070】(P−Q)個の第1の符号化信号又はQ個
の第1の符号化信号の全体が連続した一体の信号である
必要はなく、使用者はP個の第1の符号化信号から任意
に抽出することが出来る。好ましくは、前記情報量指定
信号が、前記第1の符号化信号の情報量B(x)に対す
る前記第2の符号化信号(Q個の第1の符号化信号から
変換して生成される。)の情報量C(x)の比率GをG
≦{P・Ctotal−G・(P−Q)・Bsum
/(Q・Bsum) を満たす比率に指定し、当該比率
Gで更に圧縮した前記第2の符号化信号を出力するよう
に指定する。更に好ましくは、比率GをG={P・C
total−G・(P−Q)・Bsum}/(Q・B
sum) に指定する。
【0071】又は、(P−Q)個の第1の符号化信号の
情報量を(Bsum−H)、Q個の第1の符号化信号の
情報量をHとすると、好ましくは、前記情報量指定信号
が、前記第1の符号化信号の情報量B(x)に対する前
記第2の符号化信号(Q個の第1の符号化信号から変換
して生成される。)の情報量C(x)の比率GをG≦
{Ctotal−G・(Bsum−H)}/H を満
たす比率に指定し、当該比率Gで更に圧縮した前記第2
の符号化信号を出力するように指定する。これにより、
第1の記録媒体から再生した符号化信号の全体を重要部
分の欠落を生ずることなく第2の記録媒体に記録するこ
とが出来る。更に好ましくは、比率GをG={C
total−G・(Bsum−H)}/Hに指定す
る。これにより、第1の記録媒体から再生した符号化信
号の全体を重要部分の欠落を生ずることなく第2の記録
媒体に記録することが出来る。
【0072】
【発明の実施の形態】以下の説明では、第1の記録媒体
に記録されているP個の第1の符号化信号を再生する。
第1の符号化信号は、それぞれy個の符号化フレーム
のデジタルオーディオ符号化信号を有し且つそれぞれ情
報量B(x) (1≦x≦P)を有する。デジタルオー
ディオ符号化信号は、1符号化フレームを単位として情
報量を圧縮されたデジタルオーディオ信号である。
【0073】デジタルオーディオ符号化信号は、以下の
方法により圧縮符号化されて生成される。アナログオー
ディオ信号を、標本化周波数Fs及び1サンプル当りの
データ長Lビットで、A/Dコンバータによりデジタル
オーディオ信号に変換する。Nサンプルの信号(L×N
ビット)を含む1フレームのデジタルオーディオ信号を
任意の圧縮符号化方式により圧縮符号化して、1符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を生成する。
【0074】本発明の情報量変換システム(又は情報量
変換方法)においては、y個の符号化フレームを単位
として(第1の符号化フレーム毎に)第1の記録媒体か
ら符号化信号を読み出し、同一の符号化方式で更に圧縮
符号化し、第2の記録媒体に記録する。実施例において
は一定の値である。他の実施例においては、情報量
変換装置は、例えば一定の情報量Tを略有するy
(この場合は、yは一定の値とは限らない。)の符号
化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を単位とし
て圧縮符号化を行う。例えばy個の符号化フレーム
は、そこに含まれる情報量が情報量Tに最も近い複数符
号化フレームを意味する。又は、例えばy個の符号化
フレームは、そこに含まれる情報量が情報量Tを越えな
い最大の複数符号化フレームを意味する。又は、例えば
個の符号化フレームは、そこに含まれる情報量が情
報量Tを越える最小の複数符号化フレームを意味する。
【0075】第1の符号化信号は、情報量A(x)
(A(x)=L×M、1≦x≦P)を有するMサンプル
(M=N×y)のデジタルオーディオ信号を1符号化
フレームを単位として圧縮符号化することにより生成さ
れた、情報量がB(x) (B(x)<A(x))のデ
ジタルオーディオ符号化信号を有する。L、M、N、
P、y等は任意の正整数であり、Fsは任意の正数で
ある。圧縮符号化の方式(デジタルオーディオ信号の情
報量を減らす符号化方式)は、MPEG、AAC、AT
RAC等の任意の方式である。
【0076】《実施例1》図1及び図2を用いて本発明
の実施例1の情報量変換システムを説明する。図1は、
本発明の実施例1の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図である。図1において、11は再生装置(例え
ばデジタルオーディオDVDの再生装置)、12は情報
量変換装置、13は記録装置(例えばデジタルオーディ
オ半導体メモリレコーダ)である。再生装置11は、第
1の記録媒体111(例えばデジタルオーディオDVD
ディスク)に記録されているP個(Pは任意の整数)の
第1の符号化信号(例えばAAC方式で圧縮符号化され
ている。)を読み出す。各第1の符号化信号はy個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を含
み、その情報量はB(x) (1≦x≦P)である。P
個の第1の符号化信号の情報量の総和はBsu =SU
M(B(x),1≦x≦P) である。再生装置11は
読み出したP個の第1の符号化信号(圧縮符号化されて
いる。)を出力する。
【0077】出力されたデジタルオーディオ符号化信号
は、情報量変換装置12に入力される。情報量変換装置
12は、P個の第1の符号化信号を入力し、同一の符号
化方式(例えばAAC方式)で圧縮符号化されたデジタ
ルオーディオ符号化信号を出力する。記録装置13は、
情報量変換装置12が出力するデジタルオーディオ符号
化信号を入力し、入力したデジタルオーディオ符号化信
号を第2の記録媒体131(例えば半導体メモリ)に記
録する。第2の記録媒体131は記録可能容量Cto
talを有する。
【0078】第1の記録媒体から読み出されたデジタル
オーディオ符号化信号(P個の第1の符号化信号)の総
情報量Bsumが第2の記録媒体の記録可能容量C
tota よりも小さい場合は、使用者は入力したデジ
タルオーディオ符号化信号をそのまま出力する指令を情
報量変換装置12に入力する(情報量指定信号S1)。
情報量指定信号S1に従って情報量変換装置12は、入
力したデジタルオーディオ符号化信号をそのまま出力す
る。第1の記録媒体から読み出されたデジタルオーディ
オ符号化信号がそのまま第2の記録媒体に書き込まれ
る。
【0079】第1の記録媒体から読み出されたデジタル
オーディオ符号化信号の総ての情報量Bsumが第2の
記録媒体の記録可能容量Ctotalよりも大きい場合
は、使用者は入力したデジタルオーディオ符号化信号を
更に圧縮符号化して(同一の符号化方式で情報量を減ら
して)出力する指令を情報量変換装置12に入力する
(情報量指定信号S1)。情報量変換装置12は、情報
量指定信号S1に従って入力したデジタルオーディオ符
号化信号を更に圧縮符号化して(同一の符号化方式で情
報量を減らして)出力する。具体的には、情報量指定信
号S1に従って制御部122は後述する制御信号を生成
し、当該制御信号を減衰信号生成部124及び記憶部1
23等に送付する。減衰信号生成部124及び記憶部1
23等は、制御信号に従って入力した符号化信号の情報
量を圧縮し、出力する。この場合は、第1の記録媒体か
ら読み出されたデジタルオーディオ符号化信号(P個の
第1の符号化信号)の情報量Bsumよりも、第2の記
録媒体に書き込まれるデジタルオーディオ符号化信号
(P個の第2の符号化信号)の情報量は少ない。
【0080】[情報量変換装置の説明]情報量変換装置
12は、入力部121、制御部122、記憶部123、
減衰信号生成部124、及び出力部128を有する。減
衰信号生成部124は、復号化部125、減衰部12
6、及び符号化部127を有する。以下、情報量変換装
置12が、入力したデジタルオーディオ符号化信号を更
に圧縮符号化して(同一の符号化方式で情報量を減らし
て)出力する場合について説明する。
【0081】入力部121は、再生装置11が出力した
デジタルオーディオ符号化信号を入力し、記憶部123
に伝送する。記憶部は当該デジタルオーディオ符号化信
号を記憶する。情報量変換装置12は、記憶部123に
記憶された一定の値であるy個の符号化フレームのデ
ジタルオーディオ符号化信号(第1の符号化信号)を単
位として圧縮符号化を行う。実施例においては、記憶部
123は3組のy個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号を記憶している。圧縮符号化を完了し
た第1の組を順次出力すること、入力を完了した第2の
組を圧縮符号化処理すること、及び第3の組を順次入力
することを同時に実行する。3組が順次入れ替わること
により、入力、圧縮符号化及び出力の処理を切れ目なく
実行できる。
【0082】他の実施例においては、1組のy個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を記憶し
ている。再生装置が第1の符号化信号(y個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号)を再生して
情報変換装置に送出すること、情報変換装置が前記第1
の符号化信号を圧縮符号化すること、及び情報変換装置
が出力した圧縮符号化したデジタルオーディオ符号化信
号を記録装置が第2の記録媒体に記録することを順次実
行する。第2の記録媒体への記録が完了すると、再び再
生装置が第1の符号化信号を再生して情報変換装置に送
出する。以下、y個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号(第1の符号化信号)を単位として圧
縮符号化する処理について説明する。
【0083】使用者がキーボード等により入力して情報
量指定信号S1を生成する。情報量指定信号S1は、例
えば情報量変換装置12が入力したデジタルオーディオ
符号化信号の情報量に対する情報量変換装置が出力する
デジタルオーディオ符号化信号の情報量の比率Gを指定
する。制御部122は、使用者が入力する情報量指定信
号S1に基づいて、y個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号(第1の符号化信号)の中から連
続するy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号を選択し、更にy個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号の中からy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を選択する制御信
号を生成する。
【0084】y個の符号化フレームの選択の方法は任
意である。例えば比率Gを指定する情報量指定信号S1
に従って、yをy=INT(G・y) を満たす
値に決定する。INT(G・y)は、実数(G・
)を超えない最大の正整数を導く関数である。又
は、例えばy個の符号化フレームは、y個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号の情報量をB
(x)、y個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号の情報量をC(x)とすると、C(x)≦G
・B(x)を満たす符号化フレーム数とする(この場合
は、入力したデジタルオーディオ符号化信号又は選択し
たデジタルオーディオ符号化信号によって、yの数が
変動する可能性がある。)。
【0085】例えばy個の符号化フレームの先頭から
信号レベルの最大値をチェックしていき、信号レベルの
最大値が一定値以上になる最初の符号化フレームを起点
に連続するy個の符号化フレームを選択する。例え
ば、y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号の最後尾の一定数の符号化フレームをy個の符
号化フレームにする。情報量指定信号S1により徐々に
信号を減衰させる時定数及び時間軸上の減衰方向(時間
軸上で順方向に減衰させるか、逆方向に減衰させるか)
を指定することが出来る。当該時定数により、yの数
が確定する。
【0086】減衰信号生成部124は、y個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を入力し、時
間軸上で順方向又は逆方向に減衰させた符号化信号を生
成し、当該時間軸上で減衰させた符号化信号を再び記憶
部123に書き込む。以下、減衰信号生成部124を詳
細に説明する。復号化部125は、記憶部123から読
み出されたy個の符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号を入力し、復号化する。減衰部126は、
復号化したy個の符号化フレーム(例えばy個の符
号化フレームの最後尾の符号化フレーム)のデジタルオ
ーディオ信号を時間軸上で順方向に徐々に減衰させる
(フェイドアウトさせる)。減衰部126は、徐々に減
衰させたy個の符号化フレームのデジタルオーディオ
信号を出力する。
【0087】異なる情報量指定信号S1を与えることに
より、復号化したy個の符号化フレーム(例えばy
個の符号化フレームの先頭の符号化フレーム)のデジタ
ルオーディオ信号を時間軸上で逆方向に徐々に減衰させ
る(フェイドインさせる)ことも出来る。符号化部12
7は、前記徐々に減衰させたy個の符号化フレームの
デジタルオーディオ信号を入力し、復号化部125が入
力したデジタルオーディオ符号化信号と同一の符号化方
式で符号化する。符号化部127は、再び符号化された
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号(徐々に減衰している。)を出力し、記憶部123に
書き込む。
【0088】制御部122は、記憶部123から前記y
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
(徐々に減衰しているy個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号を含む。)を入力部121が入
力した順番と同じ順番で読み出し、出力部128に伝送
する。出力部128は、伝送された前記y個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号(第2の符号
化信号)を記録装置13に伝送する。第2の符号化信号
は、第1の符号化信号からその情報量が少なくなるよう
に情報量変換されて生成されたデジタルオーディオ符号
化信号である。
【0089】以上のようにして、第1の記録媒体111
から読み出されたy個の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号(第1の符号化信号)の中から、y
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
(第2の符号化信号)が抽出されて、第2の記録媒体1
31に記録される。比率GをG≦Ctotal/B
sum を満たす値に設定することにより(好ましくは
G=Ctotal/Bsum に設定することによ
り)、第1の記録媒体111から読み出されたP個の第
1の符号化信号(総情報量Bsum)は、信号全体の実
質的な品質劣化が最小になる様にその情報量が変換され
て、記録可能容量Ctotal(Ctotal<B
sum)の第2の記録媒体131に記録される。
【0090】図2は、第1の記録媒体111から読み出
されたデジタルオーディオ符号化信号21を、比率G=
0.6で圧縮符号化して第2の記録媒体131に記録す
る情報量変換装置12の1回の情報量変換の各信号波形
を示す。20は符号化フレーム番号(y)、21は入力
したy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号(入力部121の入力信号である第1の符号化信
号)の波形、22は入力部121の入力信号の各符号化
フレームの情報量B(x,y)、23は復号化されたy
個の符号化フレームのデジタルオーディオ信号(復号
化部125の出力信号)の波形、24は時間軸上で順方
向に徐々に減衰されたデジタルオーディオ信号(減衰部
126の出力信号)の波形、25は徐々に減衰されたy
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
を含むy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号(出力部128の出力信号である第2の符号化
信号)の各符号化フレーム毎の情報量B(x,y)、2
6は出力部128の出力信号の波形を示す。各波形は、
アナログ信号に変換して表示している。
【0091】図2では、1度に情報量変換を行う入力デ
ジタルオーディオ符号化信号の符号化フレーム数である
をy=5としている。各符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号の情報量をそれぞれB(x,
y)とし(1≦y≦5)、第1の符号化信号(y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号)の情
報量をB(x)とする(B(x)=B(x,1)+B
(x,2)+・・+B(x,5))。図2においては、
各符号化フレームの情報量B(x,y)は全て等しいと
している(符号化方式によっては、各情報量B(x,
y)は符号化フレーム毎にばらつく。)。また、第1の
符号化信号(y個の符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号)から抽出されるデジタルオーディオ符
号化信号の符号化フレーム数yをy=3とし、抽出
されたy(=3)個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号の中の信号レベルを減衰させる符号化
フレームの数yをy=1としている。
【0092】情報量変換装置12の入力部121は、2
1に示すy個の符号化フレーム(y=5)のデジタ
ルオーディオ符号化信号(第1の符号化信号)を入力す
る。情報量変換装置12は、第1の記録媒体から読み出
したデジタルオーディオ符号化信号を、その品質の劣化
を出来るだけ少なくしつつ第2の記録媒体に22に記録
出来る様に、その情報量B(x)(=B(x,1)+B
(x,2)+・・+B(x,5))を変換して出力す
る。
【0093】図2においては、入力した第1の符号化信
号の情報量B(x)を比率G=0.6でさらに圧縮す
る。具体的には、情報量変換装置12はy個の符号化
フレームの中から先頭の連続するy(=3)符号化フ
レームのみを選択し、残る2符号化フレーム(4番目及
び5番目の符号化フレーム)を出力しない。出力する符
号化フレームの中で最後の符号化フレームである3番目
の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号は、
減衰信号生成部124で時間軸上で徐々に減衰する波形
(図2の24)にされる。
【0094】出力部128は、徐々に減衰する波形を有
するy(=1)個の符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号を含むy(=3)個の符号化フレーム
のデジタルオーディオ符号化信号(第2の符号化信号)
を出力する(波形を図2の26に示す。)。実施例にお
いては、4番目及び5番目の符号化フレームは、出力さ
れない。出力部128が出力する第2の符号化信号の情
報量C(x)はC(x)=B(x,1)+B(x,2)
+B(x,3)で表され(図2の25)、入力部121
が入力した第1の符号化信号の情報量B(x)(=B
(x,1)+B(x,2)+・・+B(x,5))と比
べて、情報量が比率G=0.6で圧縮されている(各符
号化フレームの情報量B(x,y)は同一であるとす
る。)。
【0095】Ctotal/Bsum=0.6とする
と、使用者が第1の符号化信号の情報量に対する第2の
符号化信号の情報量の比率GをG=0.6(又は0.6
以下)に指定することにより(情報量指定信号S1)、
第1の記録媒体111から読み出されるデジタルオーデ
ィオ符号化信号21の全体を、その主要部が欠落するこ
となく記録可能容量Ctotalの第2の記録媒体13
1に記録することが出来る。
【0096】時間軸上で信号レベルを減衰させるデジタ
ルオーディオ符号化信号の符号化フレーム数yを情報
量変換装置12が出力するデジタルオーディオ符号化信
号の符号化フレーム数yより小さくし、y個の符号
化フレームのデジタルオーディオ符号化信号のみを復号
化することにより、y個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を全て復号化する場合に比べて情
報量変換の処理時間を削減することが出来る。又、不要
な復号化と符号化とを実行することによる音質の劣化を
防ぐことが出来る。
【0097】更に、y個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を復号化し、時間軸上でその信号
レベルを徐々に減衰させ、再び符号化することにより、
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号からy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号を抽出してそのまま出力する場合に比べて、抽
出した符号化信号の信号波形が急激に変化するのを防ぐ
ことが出来、再生時のノイズ(エンベロープ波形の急激
な変化に基づくノイズ)を抑えることが出来る。これに
より、視聴者に与える不快感を抑えることが出来る。
【0098】実施例1の情報量変換システムは第1の記
録媒体111から読み出されたデジタルオーディオ符号
化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒体
131に記録した。他の実施例においては、情報量変換
装置は、データレートVの第1の情報伝送経路(入力経
路)から入力したデジタルオーディオ符号化信号を、そ
の情報量を圧縮変換して、データレートW(W<V)の
第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。
【0099】一般に、使用者はG≦W/Vを満たす比率
Gを情報量変換装置に入力する(情報量指定信号S
1)。好ましくは、G=W/Vを満たす比率Gを入力す
る。情報量変換装置12は、入力したy個の符号化フ
レームのデジタルオーディオ符号化信号を、比率G(例
えばG=W/V)で圧縮変換して、第2の情報伝送経路
(出力経路)に出力する。これにより、伝送ミスを生じ
ることなく、情報量変換装置は、第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送する。そ
れ以外の点では、当該他の実施例は実施例1と同じであ
る。
【0100】《実施例2》図3を用いて本発明の実施例
2の情報量変換システムを説明する。図3は、本発明の
実施例2の情報量変換システムの構成を示すブロック図
である。図1と同一のブロックには同一の符号を付して
いる。図3において、11は再生装置、32は情報量変
換装置、13は記録装置である。再生装置11は、第1
の記録媒体111に記録されているP個の第1の符号化
信号(圧縮符号化されたデジタルオーディオ符号化信
号)を読み出す。各第1の符号化信号はy個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その
情報量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1
の符号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。再生装置11は読み出
したP個の第1の符号化信号を出力する。
【0101】出力されたデジタルオーディオ符号化信号
は、情報量変換装置32に入力される。情報量変換装置
32は、P個の第1の符号化信号を入力し、同一の符号
化方式で圧縮符号化されたデジタルオーディオ符号化信
号を出力する。記録装置13は、情報量変換装置32が
出力するデジタルオーディオ符号化信号(圧縮符号化さ
れている。)を入力し、入力したデジタルオーディオ符
号化信号を第2の記録媒体131に記録する。第2の記
録媒体131は記録可能容量C totalを有する。
【0102】第1の記録媒体から読み出されたデジタル
オーディオ符号化信号(P個の第1の符号化信号)の総
情報量Bsumが第2の記録媒体の記録可能容量C
tota よりも小さい場合は、使用者は入力したデジ
タルオーディオ符号化信号をそのまま出力する指令を情
報量変換装置32に入力する(情報量指定信号S1)。
情報量指定信号S1に従って情報量変換装置32は、入
力したデジタルオーディオ符号化信号をそのまま出力す
る。第1の記録媒体111から読み出されたデジタルオ
ーディオ符号化信号がそのまま第2の記録媒体131に
書き込まれる。
【0103】情報量変換装置32は、第1の記録媒体か
ら読み出されたデジタルオーディオ符号化信号の総ての
情報量Bsumが第2の記録媒体の記録可能容量C
tota よりも大きい場合は、使用者は入力したデジ
タルオーディオ符号化信号を更に圧縮符号化して(同一
の符号化方式で情報量を減らして)出力する指令を情報
量変換装置32に入力する(情報量指定信号S1)。情
報量変換装置32は、情報量指定信号S1に従って入力
したデジタルオーディオ符号化信号を更に圧縮符号化し
て(同一の符号化方式で情報量を減らして)出力する。
具体的には、情報量指定信号S1に従って制御部322
は後述する制御信号を生成し、当該制御信号をレベル補
正信号生成部324及び記憶部123等に送付する。レ
ベル補正信号生成部324及び記憶部123等は、制御
信号に従って入力した符号化信号の情報量を圧縮し、出
力する。この場合は、第1の記録媒体から読み出された
デジタルオーディオ符号化信号(P個の第1の符号化信
号)の情報量Bsumよりも、第2の記録媒体に書き込
まれるデジタルオーディオ符号化信号(P個の第2の符
号化信号)の情報量は少ない。
【0104】[情報量変換装置の説明]情報量変換装置
32は、入力部121、制御部322、記憶部123、
レベル補正信号生成部324、及び出力部128を有す
る。レベル補正信号生成部324は、レベル情報抽出部
325及びレベル情報補正部326を有する。以下、情
報量変換装置32が、入力したデジタルオーディオ符号
化信号を更に圧縮符号化して(同一の符号化方式で情報
量を減らして)出力する場合について説明する。
【0105】入力部121は、再生装置11が出力した
デジタルオーディオ符号化信号を入力し、記憶部123
に伝送する。記憶部123は当該デジタルオーディオ符
号化信号を記憶する。情報量変換装置32は、記憶部1
23に記憶された一定の値であるy個の符号化フレー
ムのデジタルオーディオ符号化信号(第1の符号化信
号)を単位として圧縮符号化を行う。以下、y個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号(第1の
符号化信号)を単位として圧縮符号化する処理について
説明する。
【0106】使用者がキーボード等により入力して情報
量指定信号S1を生成する。情報量指定信号S1は、例
えば情報量変換装置32が入力したデジタルオーディオ
符号化信号の情報量に対する情報量変換装置32が出力
するデジタルオーディオ符号化信号の情報量の比率Gを
指定する。制御部322は、使用者が入力する情報量指
定信号S1に基づいて、y個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号(第1の符号化信号)の中か
ら連続するy個の符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号を選択し、更にy個の符号化フレームの
デジタルオーディオ符号化信号の中からy個の符号化
フレーム(例えばy個の符号化フレームの最後尾の符
号化フレーム)のデジタルオーディオ符号化信号を選択
する制御信号を生成する。
【0107】レベル補正信号生成部324は、y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を入力
し、時間軸上で順方向又は逆方向に減衰させた符号化信
号を生成し、当該時間軸上で減衰させた符号化信号を再
び記憶部123に書き込む。以下、レベル補正信号生成
部324を詳細に説明する。レベル情報抽出部325
は、記憶部123から読み出された前記y個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を入力し、当
該デジタルオーディオ符号化信号に含まれるオーディオ
信号のレベルを表すレベル情報を抽出する。
【0108】レベル情報補正部326は、レベル情報抽
出部325が抽出したレベル情報を、オーディオ信号の
レベルが時間軸上で順方向に徐々に減衰する(フェイド
アウトする)様に補正する。その後、レベル情報補正部
326は、記憶部123から読み出された前記y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号のレベ
ル情報を当該徐々に減衰する様に補正したレベル情報に
置き換える。レベル情報補正部326は、レベル情報を
置き換えた前記y個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号を再び記憶部123に書き込む。従っ
て、実施例2の情報量変換装置32は、デジタルオーデ
ィオ符号化信号から直接(復号化することなく)レベル
情報を抽出し、且つオーディオ信号のレベルが時間軸上
で徐々に減衰する様に当該レベル情報を補正できる圧縮
符号化方式に適している。
【0109】制御部322は、記憶部123から前記y
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
(徐々に減衰しているy個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号を含む。)を読み出し、出力部
128に伝送する。出力部128は、伝送された前記y
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
(第2の符号化信号)を出力し、記録装置13に伝送す
る。以上のようにして、第1の記録媒体111から読み
出されたy個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号(第1の符号化信号)の中から、y個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号(第2の
符号化信号)が抽出されて、第2の記録媒体131に記
録される。これを繰り返す。
【0110】比率GをG≦Ctotal/Bsum
満たす値に設定することにより(好ましくはG=C
total/Bsum に設定することにより)、第1
の記録媒体111から読み出されたP個の第1の符号化
信号(総情報量Bsum)は、信号全体の実質的な品質
劣化が最小になる様にその情報量が変換されて、記録可
能容量Ctotal(Ctotal<Bsum)の第2
の記録媒体131に記録される。
【0111】実施例2の情報量変換装置32の各部波形
は、実施例1の情報量変換装置12の各部波形を示す図
2と類似する。符号化フレーム番号(y)(図2の2
0)、入力部121の入力信号の波形(図2の21)、
入力部121の入力信号の情報量(図2の22)、出力
部128の出力信号の情報量(図2の25)、出力部1
28の出力信号の波形(図2の26)は、実施例2にお
いても同一である。レベル情報抽出部325が抽出する
レベル情報の波形が図2の23で表され、レベル情報補
正部326が時間軸上で徐々に減衰する様に補正したレ
ベル情報の波形が図2の24で表せる。
【0112】上記の様に図2を実施例2の情報量変換装
置32の各部波形等に置き換えたとき、実施例2の情報
量変換システムは、使用者が比率G=0.6の情報量指
定信号S1を情報量変換装置32に入力することによ
り、第1の記録媒体111から読み出される情報量B
sumのデジタルオーディオ符号化信号21を、記録可
能容量Ctotal (Ctotal/Bsum=0.
6とする。)の第2の記録媒体131に記録することが
出来る。使用者は、情報量変換装置32でのデジタルオ
ーディオ符号化信号の情報量の圧縮比率GとしてC
total/Bsum=0.6以下の任意の値を選択出
来る。
【0113】実施例2の情報量変換装置32において
は、デジタルオーディオ符号化信号をまったく復号化せ
ず、y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号に含まれるレベル情報を補正するのみである故
に、y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号を全て復号化する場合に比べて処理時間を削減す
ることが出来る。又、不要な復号化と符号化とを実行す
ることによる音質の劣化を防ぐことが出来る。
【0114】更に、y個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を復号化し、時間軸上でその信号
レベルを徐々に減衰させ、再び符号化することにより、
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号からy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号を抽出してそのまま出力する場合に比べて、抽
出した符号化信号の信号波形が急激に変化するのを防ぐ
ことが出来、再生時のノイズ(エンベロープ波形の急激
な変化に基づくノイズ)を抑えることが出来る。これに
より、視聴者に与える不快感を抑えることが出来る。
【0115】実施例2の情報量変換システムは第1の記
録媒体111から読み出されたデジタルオーディオ符号
化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒体
131に記録した。他の実施例においては、情報量変換
装置は、データレートVの第1の情報伝送経路(入力経
路)から入力したデジタルオーディオ符号化信号を、そ
の情報量を圧縮変換して、データレートW(W<V)の
第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。
【0116】一般に、使用者はG≦W/Vを満たす比率
Gを情報量変換装置に入力する(情報量指定信号S
1)。好ましくは、G=W/Vを満たす比率Gを入力す
る。情報量変換装置32は、入力したy個の符号化フ
レームのデジタルオーディオ符号化信号を、比率G(例
えばG=W/V)で圧縮変換して、第2の情報伝送経路
(出力経路)に出力する。これにより、伝送ミスを生じ
ることなく、情報量変換装置は、第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送する。そ
れ以外の点では、当該他の実施例は実施例2と同じであ
る。
【0117】《実施例3》図4及び図5を用いて本発明
の実施例3の情報量変換システムを説明する。図4は、
本発明の実施例3の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図である。図1と同一のブロックには同一の符号
を付している。図4において、11は再生装置、42は
情報量変換装置、13は記録装置である。再生装置11
は、第1の記録媒体111に記録されているP個の第1
の符号化信号(圧縮符号化されたデジタルオーディオ符
号化信号)を読み出す。各第1の符号化信号はy個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を含
み、その情報量はB(x) (1≦x≦P)である。P
個の第1の符号化信号の情報量の総和はBsum=SU
M(B(x),1≦x≦P) である。再生装置11
は、読み出したデジタルオーディオ符号化信号を出力す
る。
【0118】出力されたデジタルオーディオ符号化信号
は、情報量変換装置42に入力される。情報量変換装置
42は、P個の第1の符号化信号を入力し、同一の符号
化方式で圧縮符号化されたデジタルオーディオ符号化信
号を出力する。記録装置13は、情報量変換装置42が
出力するデジタルオーディオ符号化信号(圧縮符号化さ
れている。)を入力し、入力したデジタルオーディオ符
号化信号を第2の記録媒体131に記録する。第2の記
録媒体131は記録可能容量C totalを有する。
【0119】第1の記録媒体から読み出されたデジタル
オーディオ符号化信号(P個の第1の符号化信号)の総
情報量Bsumが第2の記録媒体の記録可能容量C
tota よりも小さい場合は、使用者は入力したデジ
タルオーディオ符号化信号をそのまま出力する指令を情
報量変換装置42に入力する(情報量指定信号S1)。
情報量指定信号S1に従って情報量変換装置42は、入
力したデジタルオーディオ符号化信号をそのまま出力す
る。第1の記録媒体111から読み出されたデジタルオ
ーディオ符号化信号がそのまま第2の記録媒体131に
書き込まれる。
【0120】第1の記録媒体から読み出されたデジタル
オーディオ符号化信号の総ての情報量Bsumが第2の
記録媒体の記録可能容量Ctotalよりも大きい場合
は、使用者は入力したデジタルオーディオ符号化信号を
更に圧縮符号化して(同一の符号化方式で情報量を減ら
して)出力する指令を情報量変換装置42に入力する
(情報量指定信号S1)。情報量変換装置42は、情報
量指定信号S1に従って入力したデジタルオーディオ符
号化信号を更に圧縮符号化して(同一の符号化方式で情
報量を減らして)出力する。具体的には、情報量指定信
号S1に従って制御部422は後述する制御信号を生成
し、当該制御信号を情報量圧縮部424及び記憶部12
3等に送付する。情報量圧縮部424及び記憶部123
等は、制御信号に従って入力した符号化信号の情報量を
圧縮し、出力する。この場合は、第1の記録媒体から読
み出されたデジタルオーディオ符号化信号(P個の第1
の符号化信号)の情報量よりも、第2の記録媒体に書き
込まれるデジタルオーディオ符号化信号(P個の第2の
符号化信号)の情報量は少ない。
【0121】[情報量変換装置の説明]情報量変換装置
42は、入力部121、制御部422、記憶部123、
情報量圧縮部424、及び出力部128を有する。情報
量圧縮部424は、復号化部425及び符号化部426
を有する。以下、情報量変換装置42が、入力したデジ
タルオーディオ符号化信号を更に圧縮符号化して(同一
の符号化方式で情報量を減らして)出力する場合につい
て説明する。
【0122】使用者がキーボード等により入力して情報
量指定信号S1を生成する。情報量指定信号S1は、例
えば情報量変換装置42が入力したデジタルオーディオ
符号化信号(第1の符号化信号)の情報量に対する情報
量変換装置42が出力するデジタルオーディオ符号化信
号(第2の符号化信号)の情報量の比率Gを指定する。
使用者が入力する情報量指定信号S1に基づいて、制御
部422は情報量圧縮部424に制御信号を伝送し、情
報量圧縮部424はy個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号(第1の符号化信号)を圧縮符号
化する。
【0123】具体的には、例えば制御信号は、情報量指
定信号S1である比率Gで情報量を変換するために、例
えばデジタルオーディオ符号化信号の量子化ビット数を
どれだけ削減し、周波数スペクトル信号をどれだけ削減
し、及び/又は種々の閾値をどのように変更するかを定
める。制御部422が情報量指定信号S1である比率G
をそのまま制御信号として情報量圧縮部424に伝送
し、情報量圧縮部424が当該比率Gで情報量を変換す
るように適応的に圧縮符号化を実行しても良い。
【0124】入力部121は、再生装置11が出力した
デジタルオーディオ符号化信号を入力し、記憶部123
に伝送する。記憶部123は当該デジタルオーディオ符
号化信号を記憶する。情報量圧縮部424は、上記制御
信号に従って記憶部123に記憶された一定の値である
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号(第1の符号化信号)を比率Gで情報量変換して第2
の符号化信号を生成し、生成した第2の符号化信号を記
憶部123に再び書き込む。
【0125】以下、情報量圧縮部424を詳細に説明す
る。情報量圧縮部424の復号化部425は、記憶部1
23から読み出された前記y個の符号化フレームのデ
ジタルオーディオ符号化信号(第1の符号化信号)を入
力し、復号化する。符号化部426は、復号化されたデ
ジタルオーディオ信号(復号化部425の出力信号)を
入力し、元のデジタルオーディオ符号化信号よりも情報
量が比率Gで減少する様に当該デジタルオーディオ信号
(復号化部425の出力信号)を符号化する。符号化部
426は、符号化したデジタルオーディオ符号化信号
(第2の符号化信号)を再び記憶部123に書き込む。
従って、実施例3の情報量変換装置42は、同一の符号
化方式で情報量が少なくなるようにデジタルオーディオ
符号化信号を符号化することが出来る圧縮符号化方式に
適している。例えば、量子化ビット数を選択可能な符号
化方式、又は周波数スペクトルの数を選択可能な符号化
方式等である。
【0126】制御部422は、記憶部123から情報量
を減らされた前記y個の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号(第2の符号化信号)を読み出し、
出力部128に伝送する。出力部128は、伝送された
前記y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号を出力し、記録装置13に伝送する。以上のよう
にして、第1の記録媒体111から読み出されたy
の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号(第
1の符号化信号)の情報量が減らされて第2の符号化信
号が生成され、当該第2の符号化信号が第2の記録媒体
131に記録される。これを繰り返す。
【0127】比率GをG≦Ctotal/Bsum
満たす値に設定することにより(好ましくはG=C
total/Bsum に設定することにより)、第1
の記録媒体111から読み出されたP個の第1の符号化
信号(総情報量Bsum)は、信号全体の実質的な品質
劣化が最小になる様にその情報量が変換されて、記録可
能容量Ctotal(Ctotal<Bsum)の第2
の記録媒体131に記録される。
【0128】図5は、第1の記録媒体111から読み出
されたデジタルオーディオ符号化信号51を、比率G=
0.6で圧縮符号化して第2の記録媒体131に記録す
る情報量変換装置42の1回の情報量変換の各信号波形
を示す。50は符号化フレーム番号(y)、51は入力
したy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号(入力部121の入力信号である第1の符号化信
号)の波形、52は入力部121の入力信号の各符号化
フレームの情報量B(x,y)、53は復号化されたデ
ジタルオーディオ信号(復号化部425の出力信号)の
波形、54は再び符号化されたy個の符号化フレーム
のデジタルオーディオ符号化信号(出力部128の出力
信号)の各符号化フレーム毎の情報量C(x,y)、5
5は出力部128の出力信号の波形を示す。各波形は、
アナログ信号に変換して表示している。
【0129】図5では、1度に情報量変換を行う入力デ
ジタルオーディオ符号化信号の符号化フレーム数である
をy=5としている。各符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号の情報量をそれぞれB(x,
y)とし(1≦y≦5)、第1の符号化信号(y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号)の情
報量をB(x)とする(B(x)=B(x,1)+B
(x,2)+・・+B(x,5))。図5においては、
各符号化フレームの情報量B(x,y) (図5の5
2)は全て等しいとしている(符号化方式によっては、
各情報量B(x,y)は符号化フレーム毎にばらつ
く。)。
【0130】Ctotal/Bsum=0.6とする
と、使用者が第1の符号化信号の情報量に対する第2の
符号化信号の情報量の比率GをG=0.6(又は0.6
以下)に指定することにより(情報量指定信号S1)、
第1の記録媒体111から読み出されるデジタルオーデ
ィオ符号化信号51の全体を、その主要部が欠落するこ
となく記録可能容量Ctotal (とする。)の第2
の記録媒体131に記録することが出来る。符号化部4
26は、各符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号(各情報量をB(x,y)とする。)を、それぞれ
比率G=0.6倍の情報量C(x,y)で再符号化す
る。
【0131】符号化方式によっては情報量の圧縮比率が
符号化フレーム毎に多少ばらつくことがあるが、図5に
おいては、情報量変換装置42が出力する各符号化フレ
ームの情報量C(x,y)(図5の54)は同一であ
る。各符号化フレームの情報量は、情報量変換装置42
によりB(x,y)(図5の52)からそのG=0.6
倍であるC(x,y) (C(x,y)=G・B(x,
y), (1≦y≦5))に変換される。情報量の圧縮
は、当該符号化方式が許容する量子化ビット数の削減、
周波数スペクトルの数の削減等により達成する。従っ
て、図5に示す入力部121の入力信号の波形51と出
力部128の出力信号の波形55は類似している。
【0132】出力部128は、情報量が減らされたy
(=5)個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号(第2の符号化信号)を出力する(図5の54及
び55)。出力部128が出力する情報量C(x)
(C(x)=C(x,1)+C(x,2)+・・+C
(x,5))は、入力部121が入力した情報量B
(x) (B(x)=B(x,1)+B(x,2)+・
・+B(x,5))と比べて、比率G=0.6で圧縮さ
れている(C(x)=0.6×B(x) 図5の52及
び54)。
【0133】上記の様に、実施例3の情報量変換システ
ムは、使用者が比率G=0.6の情報量指定信号S1を
情報量変換装置42に入力することにより、第1の記録
媒体111から読み出される情報量Bsumのデジタル
オーディオ符号化信号51を、記録可能容量C
total (Ctotal/Bsum=0.6とす
る。)の第2の記録媒体131に記録することが出来
る。使用者は、情報量変換装置42でのデジタルオーデ
ィオ符号化信号の情報量の圧縮比率としてCtotal
/Bsum=0.6以下の任意の値を取ることが出来
る。
【0134】また、実施例3の発明と、実施例1又は実
施例2の発明とを併せて適用した情報量変換システムを
実現することも出来る。そのような情報量変換システム
においては、制御部は、使用者が入力する情報量指定信
号S1に基づいて、y個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号の中から連続するy個の符号化
フレームのデジタルオーディオ符号化信号を選択し、更
にy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号の中からy個の符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号を選択する制御信号を生成する。情報量
圧縮部424は、y個の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号を時間軸上で順方向に徐々に減衰す
るように補正し、且つy個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ信号を復号化し、ビット数を減らして再圧
縮する。これにより、上記実施例1又は実施例2の発明
の特徴と、実施例3の発明の特徴とを併せ持つ情報量変
換システムを実現できる。
【0135】実施例3の情報量変換システムは第1の記
録媒体111から読み出されたデジタルオーディオ符号
化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒体
131に記録した。他の実施例においては、情報量変換
装置は、データレートVの第1の情報伝送経路(入力経
路)から入力したデジタルオーディオ符号化信号を、そ
の情報量を圧縮変換して、データレートW(W<V)の
第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。
【0136】一般に、使用者はG≦W/Vを満たす比率
Gを情報量変換装置に入力する(情報量指定信号S
1)。好ましくは、G=W/Vを満たす比率Gを入力す
る。情報量変換装置42は、入力したy個の符号化フ
レームのデジタルオーディオ符号化信号を、比率G(例
えばG=W/V)で圧縮変換して、第2の情報伝送経路
(出力経路)に出力する。これにより、伝送ミスを生じ
ることなく、情報量変換装置は、第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送する。そ
れ以外の点では、当該他の実施例は実施例3と同じであ
る。
【0137】《実施例4》図6及び図7を用いて本発明
の実施例4の情報量変換システムを説明する。図6は、
本発明の実施例4の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図である。図1(実施例1)と同一のブロックに
は同一の符号を付している。図6において、11は再生
装置、62は情報量変換装置、13は記録装置である。
再生装置11は第1の記録媒体111を有する。記録装
置13は第2の記録媒体131を有する。情報量変換装
置62において、121は入力部、622は制御部、1
23は記憶部、124は減衰信号生成部、128は出力
部である。減衰信号生成部124は、復号化部125、
減衰部126、及び符号化部127を有する。
【0138】図6の情報量変換システムは図1の情報量
変換システムと基本的に同じである。実施例4の情報量
変換装置62の制御部622は、通信線623を通じて
再生装置11と接続されており且つ通信線624を通じ
て記録装置13と接続されている。この点において実施
例4の情報量変換システムは実施例1の情報量変換シス
テムと異なる。以下、実施例4が実施例1と異なる部分
を説明する。
【0139】実施例1の情報量変換装置12において
は、使用者は、図示しないキーボード等の操作入力部を
通じて、比率G=(第2の符号化信号の情報量/第1の
符号化信号の情報量) を情報量変換装置12に入力し
た(情報量指定信号S1)。実施例4の情報量変換装置
62においては、使用者は、入力した第1の符号化信号
をそのまま(情報量変換しないで)出力すること、一定
の比率Gで情報量変換すること、又は第1の記録媒体か
ら再生した第1の符号化信号の全体をその主要部が欠落
することなく第2の記録媒体に記録出来るように情報量
変換することを指定することが出来る(当該指定信号は
情報量指定信号S1に含まれる。)。使用者が第1の記
録媒体から再生した第1の符号化信号の全体をその主要
部が欠落することなく第2の記録媒体に記録出来るよう
に情報量変換することを指定すると、制御部622は、
比率G=(第2の符号化信号の情報量/第1の符号化信
号の情報量) を内部で自動的に決定する(比率Gも情
報量指定信号S1に含まれる。)。以下、この場合につ
いて説明する。
【0140】制御部622は、再生装置11と通信回線
623を介して通信を行い、再生装置が再生するデジタ
ルオーディオ符号化信号(P個の第1の符号化信号)の
情報量B(x)(1≦x≦P)の総和Bsumの情報を
入手する。又、制御部622は、記録装置13と通信回
線624を介して通信を行い、記録装置13が有する記
録可能容量Ctotalの情報を入手する。制御部62
2は、総和の情報量Bsum及び記録可能容量C
totalに基づいて、情報量指定信号S1である比率
G=(第2の符号化信号の情報量/第1の符号化信号の
情報量) を、G≦Ctotal/Bsumを満たす値
に自動的に且つ適応的に決定する。好ましくは、G=C
total/Bsumに自動的に決定する。C
total≧Bsumの場合は、G=1(入力したデジ
タルオーディオ符号化信号をそのまま出力する。)に自
動的に決定する。
【0141】制御部622は、各第1の符号化信号に含
まれるy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号の中から連続するy個の符号化フレームのデ
ジタルオーディオ符号化信号を選択し、更にy個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号の中から
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号を選択する制御信号を生成する。情報量変換装置62
は、制御信号に従って入力したP個の第1の符号化信号
の情報量を減らしてP個の第2の符号化信号を生成し、
出力する。制御部622は、第1の符号化信号毎にy
をC(x)≦G・B(x) を満たす最大の符号化フレ
ーム数に決定する(制御信号)。各符号化フレームのデ
ジタルオーディオ符号化信号の情報量B(x,y)が全
て同一であると仮定すれば、y=INT(G・y
が成立する。実施例4においては、y個の符号化フレ
ームの最後の1符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号を、y個の符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号としている。
【0142】第1の記録媒体111から読み出されたy
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
(第1の符号化信号)の中から、上記方法により選択さ
れたy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号が抽出されて、第2の記録媒体131に記録され
る。これを繰り返す。これにより、第1の記録媒体11
1から読み出されたデジタルオーディオ符号化信号(P
個の第1の符号化信号で、総和の情報量Bsum)全体
を、その主要部を欠落することなく記録可能容量C
totalの第2の記録媒体131に記録することが出
来る。
【0143】図7の縦軸は情報量(容量)を示し、図7
の左側の部分は第1の記録媒体111から読み出された
デジタルオーディオ符号化信号の情報量(総情報量B
sum)を示し、図7の右側の部分は第2の記録媒体1
31に記録したデジタルオーディオ符号化信号の情報量
(第2の記録媒体131の記録可能容量は
total)を示す。各B(x) (1≦x≦5)は
情報量変換装置62が入力する第1の符号化信号(y
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号)
の情報量である。各C(x)(1≦x≦5)は情報量変
換装置62が出力する第2の符号化信号(y個の符号
化フレームのデジタルオーディオ符号化信号)の情報量
である。
【0144】情報量変換装置62は、1回の情報量変換
により、y個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号(情報量B(x)の第1の符号化信号)を入
力し、y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号(情報量C(x)の第2の符号化信号)を出力
する。図7の実施例においてはこれを5回繰り返して、
第1の記録媒体111から読み出された全てのデジタル
オーディオ符号化信号(総情報量Bsum=SUM(B
(x),1≦x≦5))をその主要部を欠落することな
く記録可能容量Cto talの第2の記録媒体131に
記録している。
【0145】図7において、第2の記録媒体131に
は、情報量Csum=SUM(C(x),1≦x≦5)
のデジタルオーディオ符号化信号化が記録される。第2
の記録媒体131は最初に記録可能容量Ctotal
有していたが、情報量Csumの5個の第2の符号化信
号を記録した後に記録可能な残量Cremが残ってい
る。上記のように実施例4の情報変換システムは、第1
の記録媒体111から読み出した情報量Bsumのデジ
タルオーディオ符号化信号を、適応的且つ自動的に決定
した圧縮比率Gで圧縮し、当該符号化信号を記録可能容
量Ctotalの第2の記録媒体131に記録する。
【0146】実施例4の情報量変換システムは第1の記
録媒体111から読み出されたデジタルオーディオ符号
化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒体
131に記録した。他の実施例においては、情報量変換
装置は、データレートVの第1の情報伝送経路(入力経
路)から入力したデジタルオーディオ符号化信号を、そ
の情報量を圧縮変換して、データレートW(W<V)の
第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。情報量変
換装置の制御部は、データレートV及びWに基づいて比
率GをG≦W/Vに自動的且つ適応的に決定し、入力し
たy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号を、決定した比率Gで圧縮変換して、第2の情報伝
送経路(出力経路)に出力する。好ましくはGをG=W
/V に決定する。それ以外の点では、当該他の実施例
は実施例4と同じである。
【0147】実施例4の情報量変換システムは、実施例
1の情報量変換システムを発展させたものである。同様
に、上記の発明を実施例2等の情報量変換システムに適
用することが出来る。実施例2等情報量変換システムに
制御部と再生装置との間を結ぶ通信線、及び制御部と記
録装置との間を結ぶ通信線を追加することにより、制御
部は比率Gを自動的に決定することが出来る。これによ
り、第1の記録媒体111から読み出されたデジタルオ
ーディオ符号化信号全体(P個の第1の符号化信号)を
適切な比率で圧縮符号化し、その主要部を欠落すること
なく第2の記録媒体131に記録することが出来る。
【0148】《実施例5》図8及び図9を用いて本発明
の実施例5の情報量変換システムを説明する。図8は、
本発明の実施例5の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図である。図6(実施例4)と同一のブロックに
は同一の符号を付している。図8において、11は再生
装置、82は情報量変換装置、13は記録装置である。
再生装置11は第1の記録媒体111を有する。記録装
置13は第2の記録媒体131を有する。情報量変換装
置82において、121は入力部、822は制御部、1
23は記憶部、124は減衰信号生成部、128は出力
部である。減衰信号生成部124は、復号化部125、
減衰部126、及び符号化部127を有する。
【0149】図8の情報量変換システム(実施例5)は
図6の情報量変換システム(実施例4)と基本的に同じ
である。実施例4の情報量変換システムと同様に、実施
例5の情報量変換装置82の制御部822が通信線62
3を介して再生装置11と接続されており且つ通信線6
24を通じて記録装置13と接続されている。実施例5
の制御部822は、実施例4の制御部622と同様に、
再生装置11と通信回線623を介して通信を行い、記
録装置13と通信回線624を介して通信を行う。
【0150】以下、実施例5が実施例4と異なる部分を
説明する。実施例5の制御部822は、第(x−1)
番目の第1の符号化信号の処理を完了した時点で再生装
置11と通信回線623を介して通信し、再生装置11
から未出力の第1の符号化信号の情報量B(x)(x
≦x≦P)の総和Brem(第1の記録媒体から再生さ
れるデジタルオーディオ符号化信号の中の、情報量変換
装置が未入力である第1の符号化信号の情報量
rem)を入手する。同様に、実施例5の制御部82
2は、第(x−1)番目の第1の符号化信号の処理を
完了した時点で記録装置13と通信回線624を介して
通信し、記録装置13から第2の記録媒体131に残存
する記録可能容量Cremを入手する。
【0151】実施例5の情報量変換システムにおいて
は、情報量変換装置82は、第1の記録媒体111から
読み出した第1番目から第(x−1)番目までの(P
−Q)(=x−1)個の第1の符号化信号をそのまま
出力し、これを第2の記録媒体131に記録する。第
(x−1)番目の第1の符号化信号を第2の記録媒体
131に記録した時点で、情報量変換装置82は、未記
録のQ個の第1の符号化信号の情報量の総和B
remと、第2の記録媒体131に残存する記録可能容
量Cremとを監視し、未記録のQ個の第1の符号化信
号をそのまま第2の記録媒体131に記録することが出
来るか、又は未記録のQ個の第1の符号化信号を変換し
て第2の符号化信号を生成し、当該第2の符号化信号を
第2の記録媒体131に記録すべきかを判断する。x
の値は任意である。例えばP回の情報量変換の中間地点
(P/2回の情報量変換が完了した時点であって、x
=P/2)で未入力の情報量Brem等を検出する。
【0152】再生装置11が第(x−1)番目(2≦
≦P)の第1の符号化信号(情報量B(x))を
再生し、情報量変換装置82がそれを入力してそのまま
出力し(情報量B(x))、記録装置13がそれを記
録した時点について説明する。制御部822は、未記録
のQ個の第1の符号化信号の情報量の総和Brem及び
残存する記録可能容量Cremに基づいて、情報量指定
信号S1である比率G=(第2の符号化信号の情報量/
第1の符号化信号の情報量) を内部で自動的に決定す
る。
【0153】未入力の情報量Bremが第2の記録媒体
の残存する記録可能容量よりも小さければ、制御部82
2は比率GをG=1に自動的に決定する。次回の(第x
番目の)情報量変換においては、情報量変換装置82
は、入力した第1の符号化信号をそのまま出力する。未
入力の情報量Bremが第2の記録媒体の残存する記録
可能容量よりも大きければ、制御部822は比率GをG
≦Crem/Brem を満たす値に自動的に決定す
る。好ましくは、比率をG=Crem/Brem に決
定する。次回の(第x番目の)情報量変換において
は、情報量変換装置82は、当該比率Gで入力した第1
の符号化信号の情報量を圧縮する。以下、最後まで(第
P番目の第1の符号化信号まで)これを繰り返す。
【0154】図9の縦軸は情報量(容量)を示し、図9
の左側の部分は第1の記録媒体111から読み出された
デジタルオーディオ符号化信号の情報量(総情報量B
sum=SUM(B(x),1≦x≦5))を示し、図
9の右側の部分は第2の記録媒体131に記録したデジ
タルオーディオ符号化信号の情報量(第2の記録媒体1
31の記録可能容量はCtotal)を示す。各B
(x) (1≦x≦5)は情報量変換装置82が入力し
又は出力する第1の符号化信号(y個の符号化フレー
ムのデジタルオーディオ符号化信号)の情報量を示す。
各C(x)(1≦x≦5)は情報量変換装置82が出力
する第2の符号化信号(y個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号)の情報量である。
【0155】図9において、情報量変換装置82は、1
回の情報量変換により、情報量B(x)の第1の符号化
信号(y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号)を入力し、第1の符号化信号又は情報量C
(x)の第2の符号化信号(y 個の符号化フレームの
デジタルオーディオ符号化信号)を出力する。図9の実
施例においてはこれを5回繰り返す。図9に示す実施例
5の情報量変換装置は、第1の記録媒体から再生した第
1番目から第3番目までの(P−Q)(=3)個の第1
の符号化信号をそのまま出力し、記録装置13は当該
(P−Q)個の第1の符号化信号を第2の記録媒体13
1に記録する。
【0156】情報量変換装置82が3回の情報量交換を
完了した時点では、情報量変換装置82が入力したデジ
タルオーディオ符号化信号の累計の情報量EはE=B
(1)+B(2)+B(3)であり、情報量変換装置8
2が出力したデジタルオーディオ符号化信号の累計の情
報量FはF=B(1)+B(2)+B(3)である。こ
の時点で、未入力の情報量BremはBrem=B
(4)+B(5)であり、第2の記録媒体の残存する記
録可能容量CremはCrem=Ctotal−{B
(1)+B(2)+B(3)}である。制御部822
は、上記の方法により未入力の情報量Brem及び残存
する記録可能容量Cremを計算する。
【0157】情報量変換装置82が残る2回の情報量変
換において、過去3回の情報量変換と同様の比率G(図
9においてはG=1)で情報量変換を行うならば、未入
力の情報量Bremを第2の記録媒体の残存する記録可
能容量Cremに記録しきれない。そこで、情報量変換
装置82の制御部822は、情報量指定信号S1である
比率GをG=Crem/Bremに再設定する。情報量
変換装置82は、残る4回目と5回目の情報量変換(Q
=2)を再設定した比率Gで実行する。
【0158】これにより、情報量変換装置82は、第1
の記録媒体111から読み出された5個の第1の符号化
信号(総情報量Bsum=SUM(B(x),1≦x≦
5))全体を、自動的に決定した比率Gで且つ情報変換
の途中経過に応じて適応的に比率Gを変えることによ
り、その主要部を欠落することなく記録可能容量Cto
tal(Ctotal<Bsum)の第2の記録媒体1
31に記録することが出来る。図9において、第2の記
録媒体131は、上記のデジタルオーディオ符号化信号
を全て記録した後に記録可能な残量Crem(>0)を
有している。
【0159】実施例5の情報量変換システムは、実施例
1の情報量変換システムを発展させたものである。同様
に、上記の発明を実施例2等の情報量変換システムに適
用することにより、第1の記録媒体111から読み出し
た情報量Bsumのデジタルオーディオ符号化信号を、
自動的に決定した比率Gで且つ途中経過に応じて適応的
に比率Gを変えることにより、記録可能容量C
totalの第2の記録媒体131に記録することが出
来る。
【0160】未入力の情報量Brem及び第2の記録媒
体の残存する記録可能容量Cremを検出するには時間
がかかる場合が多い。xの値を大きくすることにより
(xをPに近い値にすることにより)上記の検出時間
を短くし、比率Gを再設定するのに要する時間を減らす
ことが出来る。xの値を小さくすることにより(x
を1に近い値にすることにより)、比率Gの値を相対的
に大きく出来る(1に近づけることが出来る)故に、記
録が完了した第2の記録媒体において、第(x−1)
番目まで第1の符号化信号と、第x番目以降の第2の
符号化信号との間の情報量の変動幅、符号化フレーム
数、又は音質等の差を小さくすることが出来る。
【0161】再生装置11から通信回線623を介して
総和の情報量Bsumを入手し、記録装置13から通信
回線624を介して記録可能容量Ctotalを入手
し、入力部121から第1の符号化信号の情報量B
(x)を入手し、出力部128から出力したデジタルオ
ーディオ符号化信号(第1の符号化信号又は第2の符号
化信号)の情報量B(x)又はC(x)を入手して、下
記の式により未入力の情報量Brem及び第2の記録媒
体の残存する記録可能容量Cremを検出することも出
来る。 Brem=Bsum−SUM(B(x),1≦x≦x
−1) Crem=Ctotal−SUM(B(x),1≦x≦
−1)
【0162】上記の実施例においては、情報量変換装置
82は第x番目の第1の符号化信号を出力した時点
で、検出していた。これに代えて、第1の符号化信号を
単位とする情報量変換を実行する毎に未入力の情報量B
rem及び第2の記録媒体の残存する記録可能容量C
remを検出し、適切な比率Gを算出することも出来
る。又、第x番目までの第1の符号化信号もその情報
量を比率Gで圧縮して第2の符号化信号を生成し、第
2の符号化信号を第2の記録媒体に記録する等の応用も
可能である。
【0163】入力したデジタルオーディオ符号化信号の
情報量を一定の比率Gで圧縮しようとしても、予定通
り情報量を圧縮できない場合がある。かかる場合、第1
の記録媒体111から読み出したデジタルオーディオ符
号化信号全体を、第2の記録媒体131に記録すること
が出来なくなる。本実施例の情報量変換システムを応用
して、第x番目以降の第1の符号化信号の情報量を異
なる比率Gで圧縮して第2の符号化信号を生成し、第2
の符号化信号を第2の記録媒体に記録する。これによ
り、第1の記録媒体111から読み出されたデジタルオ
ーディオ符号化信号(P個の第1の符号化信号で、総和
の情報量Bsum)全体を、その主要部を欠落すること
なく記録可能容量Ctota の第2の記録媒体131
に記録することが出来る。
【0164】《実施例6》図10及び図11を用いて本
発明の実施例6の情報量変換システムを説明する。図1
0は、本発明の実施例6の情報量変換システムの構成を
示すブロック図である。図6(実施例4)と同一のブロ
ックには同一の符号を付している。図10において、1
1は再生装置、102は情報量変換装置、13は記録装
置である。
【0165】再生装置11は第1の記録媒体111を有
する。記録装置13は第2の記録媒体131を有する。
情報量変換装置102において、121は入力部、10
22は制御部、1029は操作入力部、123は記憶
部、124は減衰信号生成部、128は出力部である。
減衰信号生成部124は、復号化部125、減衰部12
6、及び符号化部127を有する。上記の全ての実施例
の情報量変換装置は操作入力部を具備するが、操作入力
部1029は実施例6の情報量変換装置102において
特に重要な役割を果たす。
【0166】図10の情報量変換システムは図6の情報
量変換システム(実施例4)と基本的に同じである。実
施例4の情報量変換システムと同様に、実施例6の情報
量変換装置102の制御部1022が通信線623を通
じて再生装置11と接続されており且つ通信線624を
通じて記録装置13と接続されている。実施例6の制御
部1022は、実施例4の制御部622と同様に、再生
装置11と通信回線623を介して通信を行い、再生装
置が再生するデジタルオーディオ符号化信号(P個の第
1の符号化信号)の情報量B(x)(1≦x≦P)の総
和Bsumの情報を入手する。同様に、制御部1022
は、記録装置13と通信回線624を介して通信を行
い、記録装置13が有する記録可能容量Ctota
情報を入手する。以下、実施例6が実施例4と異なる部
分を説明する。
【0167】実施例4の情報量変換装置62の制御部6
22は、入力したデジタルオーディオ符号化信号の情報
量を更に圧縮する比率G=(第2の符号化信号の情報量
/第1の符号化信号の情報量) を自動的に決定し、一
定の圧縮比率Gで情報量を自動変換した。実施例6の情
報量変換装置102において、使用者は、操作入力部1
029を通じて第1の記録媒体111から読み出すP個
の第1の符号化信号の中から任意の(P−Q)個の第1
の符号化信号(その情報量を(Bsum−H)とす
る。)を指定して、且つ情報量変換装置102が当該指
定された(P−Q)個の第1の符号化信号をそのまま出
力する(第1の符号化信号を出力する)ように指定する
ことが出来る。操作入力部1029は、情報量の圧縮を
行うことなくそのまま出力する(P−Q)個の第1の符
号化信号を指定する情報量指定信号S1を生成し、制御
部1022に送付する。この場合は、操作入力部102
9は、指定された(P−Q)個の第1の符号化信号を圧
縮しないでそのまま出力し、指定された以外のQ個の第
1の符号化信号のみを圧縮符号化して出力する。
【0168】又は実施例6の情報量変換装置102にお
いて、使用者は、操作入力部1029を通じて、第1の
記録媒体111から読み出すP個の第1の符号化信号の
中から任意のQ個の第1の符号化信号(その情報量をH
とする。)を指定して、且つ情報量変換装置102が当
該指定されたQ個の第1の符号化信号のみを圧縮符号化
して出力する(第2の符号化信号を出力する)ように指
定することが出来る。操作入力部1029は、情報量を
圧縮して出力するQ個の第1の符号化信号を指定する情
報量指定信号S1を生成し、制御部1022に送付す
る。この場合は、操作入力部1029は、指定されたQ
個の第1の符号化信号のみを圧縮符号化して出力し、指
定された以外の(P−Q)個の第1の符号化信号を圧縮
しないでそのまま出力する。
【0169】更に、実施例6の情報量変換装置102に
おいて、使用者は、操作入力部1029を通じて、第1
の記録媒体111から読み出すP個の第1の符号化信号
の中から任意の(P−Q)個の第1の符号化信号を情報
量変換装置102が使用者が指定した比率Gで圧縮符
号化して出力する(第2の符号化信号を出力する)よう
に指定することが出来る(情報量指定信号S1)。この
場合は、操作入力部1029は、指定された(P−Q)
個の第1の符号化信号のみを使用者が指定した比率G
で圧縮符号化して出力し、指定された以外のQ個の第1
の符号化信号を自動的に算出した適切な比率Gで圧縮符
号化して出力する。適切な比率Gとは、第1の記録媒体
111から読み出した情報量Bsumのデジタルオーデ
ィオ符号化信号をその主要部を欠落することなく記録可
能容量C otalの第2の記録媒体131に記録する
ことが出来る圧縮比率である。
【0170】制御部1022は、例えば総和の情報量B
sum、記録可能容量Ctotal及び操作入力部10
29が出力する情報量指定信号S1(例えば情報量変換
装置102がそのまま出力する第1の符号化信号を指定
する。)に基づいて、情報量指定信号S1である比率G
を決定する。
【0171】例えば、第1の記録媒体から読み出すデジ
タルオーディオ符号化信号が音楽と会話とを含むとす
る。使用者は、会話の部分の音質を犠牲にしても良い
が、音楽の部分の音質を犠牲にしたくないと考える場合
がある。このような場合、使用者は操作入力部1029
に入力して、音楽の部分の(P−Q)個の第1の符号化
信号(その情報量を(Bsum−H)とする。)を情報
量変換装置102がそのまま出力するように指定するこ
とが出来る。情報量変換装置102は、使用者が指定し
た(P−Q)個の第1の符号化信号をそのまま出力し、
それ以外のQ個の第1の符号化信号(その情報量をHと
する。)を更に圧縮して出力する。
【0172】制御部1022は、そのまま出力した(P
−Q)個の第1の符号化信号(情報量は(Bsum
H))とそれ以外のQ個の第1の符号化信号を比率Gで
圧縮符号化して出力した第2の符号化信号(情報量はG
・H)との和(情報量は(B um−H)+G・H)が
第2の記録媒体131の記録可能容量Ctotal以内
に収まるように(式(Bsum−H)+G・H≦C
total が成立する。)、比率Gを自動的且つ適応
的に決定する。上式をGについて解くと、下記の式が得
られる。制御部1022は、下記の式が成立するよう
に、情報量指定信号S1である比率Gを決定する。 G≦(Ctotal−Bsum+H)/H 好ましくは、制御部1022は比率GをG=(C
total−Bsum+H)/H に決定する。情報量
変換装置102は、使用者が指定した以外の第1の符号
化信号を当該比率Gで圧縮符号化して出力する。
【0173】又は、制御部1022は、そのまま出力し
た(P−Q)個の第1の符号化信号(情報量は(P−
Q)・Bsum/P)とそれ以外のQ個の第1の符号化
信号を比率Gで圧縮符号化して出力した第2の符号化信
号(情報量はG・Q・Bsum/P)との和(情報量は
({(P−Q)+G・Q}・Bsum/P)が第2の記
録媒体131の記録可能容量Ctotal以内に収まる
ように、比率Gを自動的且つ適応的に決定する。そのた
めには下記の式を満たす必要がある。 {(P−Q)+G・Q}・Bsum/P≦Ctotal 上式をGについて解くと、下記の式が得られる。制御部
1022は、下記の式が成立するように、情報量指定信
号S1である比率Gを決定する。 G≦{P・Ctotal−(P−Q)・Bsum}/
(Q・Bsum) 好ましくは、制御部1022は比率Gを下記の値に決定
する。 G={P・Ctotal−(P−Q)・Bsum}/
(Q・Bsum) 情報量変換装置102は、使用者が指定した以外の第1
の符号化信号を当該比率Gで圧縮符号化して出力する。
【0174】これにより、第1の記録媒体から読み出し
たデジタルオーディオ符号化信号の全体を、音質劣化を
最小にして第2の記録媒体に記録することが出来る。実
施例6の情報量変換システムは、使用者の意思を取り入
れ、且つ第1の記録媒体から再生されたP個の第1の符
号化信号の全体をその主要部が欠落することなく第2の
記録媒体に記録する。
【0175】例えば、第1の記録媒体から読み出すP個
の第1の符号化信号が音楽と会話とを含むとする。使用
者は、会話の部分の音質を犠牲にしても良いが、音楽の
部分の音質を犠牲にしたくないと考える場合がある。こ
のような場合、使用者は操作入力部1029に入力し
て、会話の部分の第1の符号化信号(その符号化フレー
ム数をQ、その情報量をHとする。)のみを情報量変換
装置102が圧縮符号化して出力するように指定するこ
とが出来る(情報量指定信号S1)。情報量変換装置1
02は、使用者が指定したQ個の第1の符号化信号のみ
を比率Gで圧縮符号化して出力し、それ以外の(P−
Q)個の第1の符号化信号(その情報量を(Bsum
H)とする。)をそのまま出力する。制御部1022が
比率Gを自動的に決定する方法は上記と同じである。
【0176】例えば、第1の記録媒体から読み出すP個
の第1の符号化信号が音楽と会話を含むとする。使用者
は、会話の部分の音質を犠牲にしても良いが、音楽の部
分の音質を一定以上犠牲にしたくないと考える場合があ
る。このような場合、使用者は操作入力部1029に入
力して、音楽の部分の第1の符号化信号(その符号化フ
レーム数を(P−Q)個、その情報量を(Bsum
H)とする。)と、当該音楽の部分の第1の符号化信号
を情報量変換装置102が圧縮符号化する比率Gとを
指定することが出来る(情報量指定信号S1)。情報量
変換装置102は、使用者が指定した音楽の部分の(P
−Q)個の第1の符号化信号を比率Gで圧縮符号化し
て出力し、それ以外のQ個の第1の符号化信号(その情
報量をHとする。)を比率Gで圧縮符号化して出力す
る。
【0177】制御部1022は、指定された(P−Q)
個の第1の符号化信号を一定の比率Gで圧縮符号化し
て出力した第2の符号化信号(その情報量はG・(B
su −H))と、それ以外のQ個の第1の符号化信号
を比率Gで圧縮符号化して出力した第2の符号化信号
(その情報量はG・H)との和(その情報量はG
(Bsum−H)+G・H)が記録可能容量C
totalである第2の記録媒体131に記録出来る様
に、比率Gを自動的且つ適応的に決定する。制御部10
22は、G・(Bsum−H)+G・H≦C
total の式が成立する様に情報量指定信号S1で
ある比率Gを自動的に決定する。Gは下記範囲の値にな
る。 G≦{Ctotal−G・(Bsum−H)}/H 好ましくは、比率GをG={Ctotal−G・(B
sum−H)}/Hにする。
【0178】又は、制御部1022は、指定された(P
−Q)個の第1の符号化信号を一定の比率Gで圧縮符
号化して出力した第2の符号化信号(その情報量はG
・(P−Q)・Bsum/P)と、それ以外のQ個の第
1の符号化信号を比率Gで圧縮符号化して出力した第2
の符号化信号(その情報量はG・Q・Bsum/P)と
の和(その情報量は{G・(P−Q)+G・Q}・B
sum/P)が記録可能容量Ctotalである第2の
記録媒体131に記録出来る様に、比率Gを自動的且つ
適応的に決定する。制御部1022は、下記の式が成立
する様に情報量指定信号S1である比率Gを自動的に決
定する。 {G・(P−Q)+G・Q}・Bsum/P≦C
total Gは下記範囲の値になる。 G≦{P・Ctotal−G・(P−Q)・
sum}/(Q・Bsum) 好ましくは、比率GをG={P・Ctotal−G
(P−Q)・Bsum}/(Q・Bsum) にする。
【0179】Gを大きな値にすれば(0≦G≦1
であるGが1に近く、情報量を少しだけ削減す
る。)、比率Gが小さくなる(0≦G≦1 であるGが
0に近く、情報量を大きく削減する。)故に、(B
sum−H)の部分の音質劣化は小さくなり、Hの部分
の音質劣化は大きくなる。例えば使用者は、第1の記録
媒体から読み出される音楽と会話を含むデジタルオーデ
ィオ符号化信号の中の、音楽の部分を大きな値であるG
で更に圧縮する様に指定することが出来る。
【0180】Gを小さな値にすれば(情報量を大きく
削減する。)、比率Gが大きくなる(情報量を少し削減
する。)故に、(Bsum−H)の部分の音質劣化は大
きくなり、Hの部分の音質劣化は小さくなる。例えば使
用者は、第1の記録媒体から読み出される音楽と会話を
含むデジタルオーディオ符号化信号の中の、会話の部分
を小さな値であるGで圧縮する様に指定することが出
来る。
【0181】図11の縦軸は情報量(容量)を示し、図
11の左側の部分は第1の記録媒体111から読み出さ
れたデジタルオーディオ符号化信号の情報量(総情報量
um)を示し、図11の右側の部分は第2の記録媒
体131に記録したデジタルオーディオ符号化信号の情
報量及び第2の記録媒体131の記録可能容量Cto
talを示す。実施例6の情報量変換装置102が情報
量を変換する方法は、例えば実施例1の情報量の変換方
法と同一である(実施例2等の他の情報量の変換方法で
も良い。)。各B(x) (1≦x≦5)は情報量変換
装置102が入力し又はそのまま出力する第1の符号化
信号(y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号)の情報量である。各C(x)(1≦x≦5)
は情報量変換装置102が出力する第2の符号化信号
(y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号)の情報量である。
【0182】図11において、情報量変換装置102
は、1回の情報量変換により、第1の符号化信号(情報
量B(x))を入力し、当該第1の符号化信号又は第2
の符号化信号(y個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号であって、情報量C(x))を出力す
る。図11において、使用者は、操作入力部1029を
通じて、第1の記録媒体111から読み出す5個の第1
の符号化信号(情報量B(x) (1≦x≦5))の中
の1番目、3番目及び5番目の第1の符号化信号(それ
ぞれの情報量はB(1)、B(3)、B(5))を、情
報量変換装置102が圧縮しないでそのまま出力するよ
うに指定した。
【0183】情報量変換装置102は、入力したデジタ
ルオーディオ符号化信号B(x)(1≦x≦5)の中の
使用者が指定した第1の符号化信号(情報量はB
(1)、B(3)、B(5))をそのまま出力し、それ
以外の第1の符号化信号(情報量はB(2)、B
(4))を自動的に決定した比率GでそれぞれC
(2)、C(4)に圧縮して出力する。比率Gの決定方
法は上記の通りである。その結果、図11の右側の部分
に示すように、入力したデジタルオーディオ符号化信号
(総和の情報量Bsum)の全体がその主要部が欠落す
ることなく第2の記録媒体に記録される。図11におい
ては、全ての信号を第2の記録媒体に記録した後に、記
録可能な残量Crem(≧0)が残った。理想的には、
rem=0になる。
【0184】実施例6の情報量変換システムは、実施例
1の情報量変換システムを発展させたものである。上記
の発明を実施例2等の情報量変換システムに適用するこ
とにより、同様の作用と効果が得られる。
【0185】《実施例7》図12及び図13を用いて本
発明の実施例7の情報量変換システムを説明する。図1
2は、本発明の実施例の情報量変換システムの構成を示
すブロック図である。図1(実施例1)と同一のブロッ
クには同一の符号を付している。図12において、11
は再生装置、1202は情報量変換装置、13は記録装
置である。再生装置11は、第1の記録媒体111に記
録されているP個の第1の符号化信号(圧縮符号化され
たデジタルオーディオ符号化信号)を読み出す。各第1
の符号化信号はy個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号を含み、その情報量はB(x) (1
≦x≦P)である。P個の第1の符号化信号の情報量の
総和はBsum=SUM(B(x),1≦x≦P) で
ある。再生装置11は、読み出したデジタルオーディオ
符号化信号を出力する。
【0186】出力されたデジタルオーディオ符号化信号
は、情報量変換装置1202に入力される。情報量変換
装置1202は、P個の第1の符号化信号を入力し、同
一の符号化方式で圧縮符号化されたデジタルオーディオ
符号化信号を出力する。記録装置13は、情報量変換装
置1202が出力するデジタルオーディオ符号化信号
(圧縮符号化されている。)を入力し、入力したデジタ
ルオーディオ符号化信号を第2の記録媒体131に記録
する。第2の記録媒体131は記録可能容量C
totalを有する。
【0187】[情報量変換装置の説明]情報量変換装置
1202は、入力部121、制御部1222、記憶部1
23、情報量圧縮部424及び出力部128を有する。
情報量圧縮部424は、復号化部425、符号化部42
6及び帯域幅情報生成部427を有する。情報量変換装
置1202の制御部1222は、通信線623を通じて
再生装置11と接続されており且つ通信線624を通じ
て記録装置13と接続されている。制御部1222は、
再生装置11と通信回線623を介して通信を行い、再
生装置11が再生するデジタルオーディオ符号化信号
(P個の第1の符号化信号)の情報量B(x)(1≦x
≦P)の総和Bsumの情報を入手する。同様に、制御
部1222は、記録装置13と通信回線624を介して
通信を行い、記録装置13が有する記録可能容量C
totalの情報を入手する。
【0188】使用者は、入力した第1の符号化信号をそ
のまま(情報量変換しないで)出力すること、一定の比
率Gで情報量変換すること、又は第1の記録媒体から再
生した第1の符号化信号の全体をその主要部が欠落する
ことなく第2の記録媒体に記録出来るように情報量変換
することを指定することが出来る(当該指定信号は情報
量指定信号S1に含まれる。)。使用者がキーボード等
により入力して情報量指定信号S1を生成する。使用者
が第1の記録媒体から再生した第1の符号化信号の全体
をその主要部が欠落することなく第2の記録媒体に記録
出来るように情報量変換することを指定すると、制御1
222は、比率G=(第2の符号化信号の情報量/第1
の符号化信号の情報量) を内部で自動的に決定する
(比率Gも情報量指定信号S1に含まれる。)。
【0189】Ctotal≧Bsumの場合は、G=1
(入力したデジタルオーディオ符号化信号をそのまま出
力する。)に自動的に決定する。第1の記録媒体111
から読み出されたデジタルオーディオ符号化信号がその
まま第2の記録媒体131に書き込まれる。第1の記録
媒体から読み出されたデジタルオーディオ符号化信号の
総ての情報量Bsumが第2の記録媒体の記録可能容量
totalよりも大きい場合は、情報量変換装置12
02は、情報量指定信号S1に従って(比率Gも情報量
指定信号S1に含まれる。)、入力したデジタルオーデ
ィオ符号化信号を更に圧縮符号化して(同一の符号化方
式で情報量を減らして)出力する。この場合、制御部1
222は、総和の情報量Bsum及び記録可能容量C
to talに基づいて、情報量指定信号S1である比率
G=(第2の符号化信号の情報量/第1の符号化信号の
情報量) を、G≦Ctotal/Bsumを満たす値
に自動的に且つ適応的に決定する。好ましくは、G=C
total/Bsumに自動的に決定する。
【0190】実施例7においては、ユーザはキーボード
等を通じて情報量を更に圧縮する比率G(符号化フレ
ーム単位での圧縮比率)を決定する。比率Gは既定値
であっても良い。比率G=(第2の符号化信号の情報量
/第1の符号化信号の情報量) は、y 符号化フレー
ム全体で見たときの圧縮前の情報量に対する圧縮後の情
報量の比率を意味し、比率G=(圧縮後の符号化フレ
ームの情報量/圧縮前の符号化フレームの情報量)
は、1符号化フレームで見たときの圧縮前の情報量に対
する圧縮後の情報量の比率を意味する。
【0191】情報量指定信号S1に従って制御部122
2は後述する制御信号を生成し、当該制御信号を情報量
圧縮部424及び記憶部123等に送付する。情報量圧
縮部424及び記憶部123等は、制御信号に従って入
力した符号化信号の情報量を圧縮し、出力する。この場
合は、第1の記録媒体から読み出されたデジタルオーデ
ィオ符号化信号(P個の第1の符号化信号)の情報量よ
りも、第2の記録媒体に書き込まれるデジタルオーディ
オ符号化信号(P個の第2の符号化信号)の情報量は少
ない。以下、情報量変換装置1202が、入力したデジ
タルオーディオ符号化信号を更に圧縮符号化して(同一
の符号化方式で情報量を減らして)出力する場合につい
て説明する。
【0192】入力部121は、再生装置11が出力した
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号を入力し、記憶部123に伝送する。記憶部123は
当該デジタルオーディオ符号化信号を記憶する(130
1:入力信号)。情報量変換装置1202は、記憶部1
23に記憶された一定の値であるy個の符号化フレー
ムのデジタルオーディオ符号化信号(第1の符号化信
号)を単位として圧縮符号化を行う。以下、y個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号(第1の
符号化信号)を単位として圧縮符号化する処理について
説明する。
【0193】情報量圧縮部424は、記憶部123に書
きこまれたy個の符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号を入力し、各符号化フレームの情報量B
(x,y)を比率Gで更に圧縮する。情報量を更に圧
縮したy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符
号化信号を記憶部123に書きこむ(1306:変換後
の信号)。情報量圧縮部424は、各符号化フレームの
デジタルオーディオ符号化信号の帯域幅を抽出し、y
個の帯域幅情報BW(y)(帯域幅の最大値を示す情
報)1307を生成する。y個の帯域幅情報BW
(y) 1307は記憶部123に書き込まれる。
【0194】情報量圧縮部424の動作を詳細に説明す
る。復号化部425は、y個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号(各符号化フレームの情報量
はB(x,y)である。)を入力し、復号化する。符号
化部426は、復号化されたデジタルオーディオ信号
(1302)を入力し、同一の符号化方式で再び符号化
する。符号化部426が出力するy個の符号化フレー
ムのデジタルオーディオ符号化信号は(各符号化フレー
ムの情報量はC(x,y)である。)、記憶部123に
書き込まれる(1306:変換後の信号)。符号化部4
26は、G=C(x,y)/B(x,y)の比率で情
報量を圧縮して符号化する。従って、実施例7の情報量
変換装置1202は、同一の符号化方式で情報量が少な
くなるようにデジタルオーディオ符号化信号を符号化す
ることが出来る圧縮符号化方式に適している。例えば、
量子化ビット数を選択可能な符号化方式、又は周波数ス
ペクトルの数を選択可能な符号化方式等である。
【0195】復号化部425は、y個の符号化フレー
ムのデジタルオーディオ符号化信号の帯域幅信号130
3(振幅が周波数の帯域幅を示す信号)を生成し、帯域
幅情報生成部427に伝送する。帯域幅情報生成部42
7は、各符号化フレームのデジタルオーディオ信号の帯
域幅信号1303に基づいて、各符号化フレームのデジ
タルオーディオ信号の帯域幅の最大値を示す帯域幅情報
BW(y) 1307を生成する。帯域幅情報生成部4
27が出力するy個の符号化フレームの帯域幅情報B
W(y) 1307は、記憶部123に書き込まれる。
【0196】制御部1222は、記憶部123から各符
号化フレームの帯域幅情報BW(y) 1307を読み
出し、帯域幅の最大値が狭い順にy個の符号化フレー
ムを抽出する。制御部1222は、各符号化フレームに
対応させて変換指定信号1304を生成し、記憶部12
3に書き込む。y個の符号化フレームに含まれる符号
化フレームに対応する変換指定信号1304は1であ
り、y個の符号化フレームに含まれない符号化フレー
ム((y−y)個)に対応する変換指定信号130
4は0である。y個の変換後の符号化フレームの情報
量の小計ΣC(x,y)と、(y−y)個の符号化
フレームの情報量(入力信号の情報量)の小計ΣB
(x,y)との合計C(x)が、G・B(x)よりも少
ないか又は等しくなるように、yの値を決定する。
【0197】入力した各符号化フレームの情報量B
(x,y)が全て等しく、符号化部426が出力した各
符号化フレームの情報量C(x,y)が全て等しいとし
た場合、上記の条件は下記の式で表せる。 C(x)=y・C(x,y)+(y−y)・B
(x,y)={G・y+(y−y)}・B
(x,y)≦G・B(x)=G・y・B(x,y) ゆえに、 G・y+(y−y)≦G・y≧(1−G)・y/(1−G) 好ましくは、上記の式を満たす最も小さな正整数をy
とする。記憶部123において、入力信号1301、変
換後の信号1306、帯域幅情報BW(y) 130
7、変換指定信号1304は各符号化フレーム毎に相互
に関連付けられて格納されている。
【0198】次に記憶部123は、変換指定信号130
4に従って各符号化フレーム毎に入力信号1301(入
力部121が入力した符号化フレーム)又は変換後の信
号1306(符号化部426が出力した符号化フレー
ム)を順番に読み出し、出力部128に伝送する。変換
指定信号1304が0である符号化フレームについて
は、入力した符号化フレーム1301をそのまま出力す
る。変換指定信号1304が1である符号化フレームに
ついては、符号化部426が符号化した符号化フレーム
(1306:変換後の信号)を出力する。
【0199】出力部128は、y個の変換後の符号化
フレーム(各符号化フレームの情報量はC(x,y))
と、(y−y)個の入力した符号化フレーム(各符
号化フレームの情報量はB(x,y))とを入力し、記
録装置13に伝送する。y個の変換後の符号化フレー
ムと(y−y)個の入力した符号化フレームとは、
第2の符号化信号を構成する。記録装置13は、入力し
たデジタルオーディオ符号化信号を第2の記録媒体13
1に記録する。これをP回繰り返す。第1の記録媒体1
11から読み出されたP個の第1の符号化信号(総情報
量B sum)は、信号全体の実質的な品質劣化が最小に
なる様にその情報量が変換されて、記録可能容量C
total(Ctotal<Bsum)の第2の記録媒
体131に記録される。
【0200】図13は、第1の記録媒体111から読み
出されたデジタルオーディオ符号化信号1301を、比
率Gで圧縮符号化して第2の記録媒体131に記録する
情報量変換装置1202の1回の情報量変換の各信号波
形を示す。1300は符号化フレーム番号(y)を示
す。1301は入力部121が入力する入力信号の各符
号化フレームの情報量B(x,y)を示す。1302は
復号化部425が入力信号を復号化し、出力した信号で
ある復号化したデジタルオーディオ信号の波形である。
1303は復号化部425が帯域幅情報生成部427に
伝送する帯域幅信号の波形を示す。帯域幅情報生成部4
27は、帯域幅信号に基づいて、帯域幅信号の最大値の
情報である帯域幅情報BW(y) 1307を生成す
る。1304は制御部1222が帯域幅情報BW(y)
1307に基づいて生成する変換指定信号の波形を示
す。Highレベルは情報量を圧縮した(符号化部426が
出力した)デジタルオーディオ符号化信号を出力する符
号化フレームを示し、Lowレベルは入力信号をそのまま
出力する符号化フレームを示す。1305は出力部12
8が出力する出力信号の各符号化フレームの情報量を示
す。各波形は、アナログ信号に変換して表示している。
【0201】図13では、1度に情報量変換を行う入力
デジタルオーディオ符号化信号の符号化フレーム数であ
るyをy=5としている。各符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号の情報量をそれぞれB(x,
y)とし(1≦y≦5)、第1の符号化信号(y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号)の情
報量をB(x)とする(B(x)=B(x,1)+B
(x,2)+・・+B(x,5))。図13において
は、各符号化フレームの情報量B(x,y) (図13
の1301)は全て等しいとしている(符号化方式によ
っては、各情報量B(x,y)は符号化フレーム毎にば
らつく。)。
【0202】符号化部426は、デジタルオーディオ信
号を情報量C(x,y)=G・B(x,y)になるよ
うに再符号化する。符号化方式によっては情報量の圧縮
比率が符号化フレーム毎に多少ばらつくことがあるが、
図13においては、符号化部426が出力する各符号化
フレームの情報量C(x,y)(図13の出力信号の情
報量1305の2番目と4番目の符号化フレーム)は同
一である。情報量の圧縮は、当該符号化方式が許容する
量子化ビット数の削減、周波数スペクトルの数の削減等
により達成する。従って、図13に示す入力部1301
の入力信号の波形1302と出力部128の出力信号の
波形(図示していない。)とは類似している。
【0203】帯域幅情報BW(y) 1307に基づい
て、帯域幅の最大値が狭い順に2個の符号化フレーム
(2番目と4番目の符号化フレーム)が選択される(変
換指定信号1304がHighレベルである符号化フレー
ム)。y=2である。情報量変換装置1202は、そ
れぞれの情報量がC(x,y)であるy(=2)個の
符号化フレーム(2番目と4番目の符号化フレーム)
と、それぞれの情報量がB(x,y)である(y−y
)(=3)個の符号化フレーム(1番目と3番目と5
番目の符号化フレーム)とを出力する(出力信号の情報
量1305)。出力部128が出力する情報量C(x)
(C(x)=B(x,1)+C(x,2)+B(x,
3)+C(x,4)+B(x,5))は、入力部121
が入力した情報量B(x) (B(x)=B(x,1)
+B(x,2)+・・+B(x,5))と比べて、比率
Gで圧縮されている。
【0204】情報量変換装置1202は、上記のように
して、第1の記録媒体111から読み出されるy個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号130
1の全体の情報量を圧縮する。これをP回繰り返すこと
により、第1の記録媒体から読み出される情報量B
umのデジタルオーディオ符号化信号を、その主要部が
欠落することなく記録可能容量Ctotal (C
total<Bsumとする。)の第2の記録媒体13
1に記録することが出来る。実施例7においては、復号
化部425は全ての符号化フレームを復号化した。デジ
タルオーディオ符号化信号を復号化することなく、その
帯域幅の最大値を検出できる符号化方式においては、全
ての符号化フレームを復号化しなくても良い。制御部1
222は記憶部123に記録されたデジタルオーディオ
符号化信号1301を検査して、帯域幅の最大値の狭い
順にy個の符号化フレームを選択する。情報量圧縮部
424は、y個の符号化フレームのみ復号化し、情報
量を圧縮して符号化する。
【0205】実施例7においては、比率G及び比率G
が一定の値であり、情報量変換装置1202は、それぞ
れ情報量B(x)を有する第1の符号化信号を入力して
情報量C(x)=G・B(x) を有する第2の符号化
信号を出力するように、符号化フレーム数yを決定し
た。他の実施例においては、比率G及び符号化フレーム
数yが一定の値であり、情報量変換装置1202は、
それぞれ情報量B(x)を有する第1の符号化信号を入
力して情報量C(x)=G・B(x) を有する第2の
符号化信号を出力するように、比率Gを決定する。そ
れ以外の点では、当該他の実施例は実施例7と同じであ
る。別の実施例においては、帯域幅の最大値が一定の閾
値以下の符号化フレームの情報量を全て圧縮して出力す
る。この場合は、比率G及び符号化フレーム数y
共に変化する。
【0206】実施例7の情報量変換装置においては、帯
域幅の最大値が狭い順にy個の符号化フレームを選択
し、一定の比率Gで情報量変換した(情報量を圧縮し
た)当該y個の符号化フレームと、情報量変換しない
(入力したそのままの)(y −y)個の符号化フレ
ームとを出力した。これに代えて、帯域幅の最大値が広
い順にy個の符号化フレームを選択し、一定の比率G
で情報量変換した当該y個の符号化フレームと、情
報量変換しない(入力したそのままの)(y−y
個の符号化フレームとを出力しても良い。帯域幅の平均
値が広い順又は帯域幅の平均値が狭い順にy個の符号
化フレームを選択し、一定の比率Gで情報量変換した
当該y個の符号化フレームと、情報量変換しない(入
力したそのままの)(y−y)個の符号化フレーム
とを出力しても良い。又、他の条件と組合せることも可
能である。
【0207】実施例7の情報量変換システムは第1の記
録媒体111から読み出されたデジタルオーディオ符号
化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒体
131に記録した。更に他の実施例においては、情報量
変換装置は、データレートVの第1の情報伝送経路(入
力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信号
を、その情報量を圧縮変換して、データレートW(W<
V)の第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。情
報量変換装置の制御部は、データレートV及びWに基づ
いて比率GをG≦W/Vに自動的且つ適応的に決定し、
入力したy個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号を、決定した比率Gで圧縮変換して、第2の
情報伝送経路(出力経路)に出力する。好ましくはGを
G=W/V に決定する。これにより、伝送ミスを生じ
ることなく、情報量変換装置は、第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送する。そ
れ以外の点では、当該更に他の実施例は実施例7と同じ
である。
【0208】《実施例8》図14を用いて本発明の実施
例8の情報量変換システムを説明する。本発明の実施例
8の情報量変換システムは、実施例7の情報量変換シス
テム(図12)と類似の構成を有する。実施例7の情報
量変換装置1202の情報量圧縮部424は帯域幅情報
生成部427を有する。帯域幅情報生成部427が出力
する帯域幅情報BW(y) 1307が記憶部123に
書き込まれる。記憶部123に記録された帯域幅情報B
W(y) 1307に基づいて帯域幅の狭い順にy
の符号化フレームを選択する。当該y個の符号化フレ
ームについては符号化部426が出力したデジタルオー
ディオ符号化信号(情報量はC(x,y))を出力し、
(y−y)個の符号化フレームについては入力信号
をそのまま出力する。
【0209】実施例8の情報量変換装置の情報量圧縮部
424は、帯域幅情報生成部427に代えて、信号レベ
ル情報生成部428を有する。信号レベル情報生成部4
28は、復号化部425が出力する信号レベル信号(信
号レベルの大きさを示す信号)1402を入力し、信号
レベルの最大値を示す信号レベル情報LV(y) 14
07を出力する。信号レベル情報LV(y) 1407
は記憶部123に書き込まれる。記憶部123に記録さ
れた信号レベル情報LV(y) 1407に基づいて信
号レベルの小さい順にy個の符号化フレームを選択す
る。当該y個の符号化フレームについては符号化部4
26が出力したデジタルオーディオ符号化信号(情報量
はC(x,y))を出力し、(y−y)個の符号化
フレームについては入力信号をそのまま出力する。それ
以外の点については、両者は同一である。
【0210】[情報量変換装置の各部の波形の説明(図
14)]図14は、第1の記録媒体111から読み出さ
れたデジタルオーディオ符号化信号1401を、比率G
で圧縮符号化して第2の記録媒体131に記録する実施
例8の情報量変換装置の1回の情報量変換の各信号波形
を示す。1400は符号化フレーム番号(y)を示す。
1401は入力部121の入力信号の各符号化フレーム
の情報量B(x,y)を示す。1402は復号化部42
5が入力信号を復号化し、出力した信号である復号化し
たデジタルオーディオ信号の波形である。1403は復
号化部425が信号レベル情報生成部428に伝送する
信号レベル信号の波形を示す。信号レベル情報生成部4
28は、信号レベル信号に基づいて、信号レベル信号の
最大値の情報である信号レベル情報LV(y) 140
7を生成する。1404は制御部1222が信号レベル
情報LV(y) 1407に基づいて生成する変換指定
信号の波形を示す。Highレベルは情報量を圧縮した(符
号化部426が出力した)デジタルオーディオ符号化信
号を出力する符号化フレームを示し、Lowレベルは入力
信号をそのまま出力する符号化フレームを示す。140
5は出力部128が出力する出力信号の各符号化フレー
ムの情報量を示す。各波形は、アナログ信号に変換して
表示している。
【0211】図14では、1度に情報量変換を行う入力
デジタルオーディオ符号化信号の符号化フレーム数であ
るyをy=5としている。各符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号の情報量をそれぞれB(x,
y)とし(1≦y≦5)、第1の符号化信号(y個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号)の情
報量をB(x)とする(B(x)=B(x,1)+B
(x,2)+・・+B(x,5))。図14において
は、各符号化フレームの情報量B(x,y) (図14
の1401)は全て等しいとしている(符号化方式によ
っては、各情報量B(x,y)は符号化フレーム毎にば
らつく。)。
【0212】符号化部426は、デジタルオーディオ信
号を情報量C(x,y)=G・B(x,y)になるよ
うに再符号化する。符号化方式によっては情報量の圧縮
比率が符号化フレーム毎に多少ばらつくことがあるが、
図14においては、符号化部426が出力する各符号化
フレームの情報量C(x,y)(図14の出力信号の情
報量1405の2番目と4番目の符号化フレーム)は同
一である。情報量の圧縮は、当該符号化方式が許容する
量子化ビット数の削減、周波数スペクトルの数の削減等
により達成する。従って、図14に示す入力部1401
の入力信号の波形1402と出力部128の出力信号の
波形(図示していない。)とは類似している。
【0213】信号レベル情報LV(y) 1407に基
づいて、信号レベルの最大値が小さい順に2個の符号化
フレーム(2番目と4番目の符号化フレーム)が選択さ
れる(変換指定信号1404がHighレベルである符号化
フレーム)。実施例においては、y=2である。情報
量変換装置1202は、それぞれの情報量がC(x,
y)であるy(=2)個の符号化フレーム(2番目と
4番目の符号化フレーム)と、それぞれの情報量がB
(x,y)である(y−y)(=3)個の符号化フ
レーム(1番目と3番目と5番目の符号化フレーム)と
を出力する(出力信号の情報量1405)。出力部12
8が出力する情報量C(x) (C(x)=B(x,
1)+C(x,2)+B(x,3)+C(x,4)+B
(x,5))は、入力部121が入力した情報量B
(x) (B(x)=B(x,1)+B(x,2)+・
・+B(x,5))と比べて、比率Gで圧縮されてい
る。
【0214】情報量変換装置1202は、上記のように
して、第1の記録媒体111から読み出されるy個の
符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号140
1の全体の情報量を圧縮する。これをP回繰り返すこと
により、第1の記録媒体から読み出される情報量B
umのデジタルオーディオ符号化信号を、その主要部が
欠落することなく記録可能容量Ctotal (C
total<Bsumとする。)の第2の記録媒体13
1に記録することが出来る。実施例8においては、復号
化部425は全ての符号化フレームを復号化した。デジ
タルオーディオ符号化信号を復号化することなく、その
信号レベルの最大値を検出できる符号化方式において
は、全ての符号化フレームを復号化しなくても良い。制
御部1222は記憶部123に記録されたデジタルオー
ディオ符号化信号1401を検査して、信号レベルの最
大値の小さい順にy個の符号化フレームを選択する。
情報量圧縮部424は、y個の符号化フレームのみ復
号化し、情報量を圧縮して符号化する。
【0215】実施例8においては、比率G及び比率G
が一定の値であり、情報量変換装置は、それぞれ情報量
B(x)を有する第1の符号化信号を入力して情報量C
(x)=G・B(x) を有する第2の符号化信号を出
力するように、符号化フレーム数yを決定した。他の
実施例においては、比率G及び符号化フレーム数y
一定の値であり、情報量変換装置は、それぞれ情報量B
(x)を有する第1の符号化信号を入力して情報量C
(x)=G・B(x) を有する第2の符号化信号を出
力するように、比率Gを決定する。それ以外の点で
は、当該他の実施例は実施例8と同じである。別の実施
例においては、信号レベルの最大値が一定の閾値以下の
符号化フレームの情報量を全て圧縮して出力する。この
場合は、比率G及び符号化フレーム数yが共に変化
する。
【0216】実施例8の情報量変換装置においては、信
号レベルの最大値が小さい順にy個の符号化フレーム
を選択し、比率Gで情報量変換した(情報量を圧縮し
た)当該y個の符号化フレームと、情報量変換しない
(入力したそのままの)(y −y)個の符号化フレ
ームとを出力した。これに代えて、信号レベルの最大値
が大きい順にy個の符号化フレームを選択し、比率G
で情報量変換した当該y個の符号化フレームと、情
報量変換しない(入力したそのままの)(y−y
個の符号化フレームとを出力しても良い。信号レベルの
平均値が大きい順又は信号レベルの平均値が小さい順に
個の符号化フレームを選択し、比率Gで情報量変
換した当該y個の符号化フレームと、情報量変換しな
い(入力したそのままの)(y−y)個の符号化フ
レームとを出力しても良い。又、他の条件と組合せるこ
とも可能である。
【0217】実施例8の情報量変換システムは第1の記
録媒体111から読み出されたデジタルオーディオ符号
化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒体
131に記録した。更に他の実施例においては、情報量
変換装置は、データレートVの第1の情報伝送経路(入
力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信号
を、その情報量を圧縮変換して、データレートW(W<
V)の第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。情
報量変換装置の制御部は、データレートV及びWに基づ
いて比率GをG≦W/Vに自動的且つ適応的に決定し、
入力したy個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号を、決定した比率Gで圧縮変換して、第2の
情報伝送経路(出力経路)に出力する。好ましくはGを
G=W/V に決定する。これにより、伝送ミスを生じ
ることなく、情報量変換装置は、第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送する。そ
れ以外の点では、当該更に他の実施例は実施例8と同じ
である。
【0218】《実施例9》図17を用いて本発明の実施
例9の情報量変換方法を説明する。実施例9において
は、第1の記録媒体に記録されている第1の符号化信号
を再生装置で読み出し、情報量変換して第2の符号化信
号を生成し、第2の符号化信号を記録装置により第2の
記録媒体に記録する。上記のステップをP回繰り返すこ
とにより、第1の記録媒体から読み出したP個(Pは任
意の整数)の第1の符号化信号を全て第2の符号化信号
に変換し、記録可能容量Ctotal の第2の記録媒
体に記録する。
【0219】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第1の符号化信
号の各符号化フレームの情報量はB(x,y) (1≦
x≦P,1≦y≦y)である。従って、B(x)=S
UM(B(x,y),1≦y≦y)が成立する。
【0220】第1の符号化信号は、実施例9の情報量変
換方法(図17)によりそれぞれ第2の符号化信号に変
換される。第2の符号化信号は、第1の符号化信号に含
まれるy個の符号化フレームの中からy個(y
0<y≦y を満たす整数)の符号化フレームのデ
ジタルオーディオ符号化信号を抽出した信号である。実
施例9の情報量変換方法においては、第2の符号化信号
は第1番目の符号化フレームから第y番目の符号化フ
レームまでを含む。各第2の符号化信号の情報量はC
(x) (1≦x≦P)である。第2の符号化信号の各
符号化フレームの情報量はB(x,y) (1≦x≦
P,1≦y≦y)であるから、C(x)=SUM(B
(x,y),1≦y≦y)が成立する。
【0221】図17は、本発明の実施例9の情報量変換
方法を示すフロー図である。実施例9の情報量変換方法
においては、第2の符号化信号の情報量C(x)をC
(x)≦Ctotal/P が成立するように定める。
これにより、第1の記録媒体から読み出したP個の第1
の符号化信号の全体をその主要部を欠落することなく第
2の記録媒体に記録することができる。最初にステップ
1701でy個の符号化フレームを含む第1の符号化
信号のうち、第2の記録媒体に記録する符号化フレーム
の数y(第2の符号化信号を構成する符号化フレーム
の数)を求める。実施例9の情報量変換方法において
は、第1番目の符号化フレームから順に符号化フレーム
毎の情報量B(x,y)を加算し、その累計C(x)=
SUM(B(x,y),1≦y≦y)を求める。C
(x)がCtotal/Pを超えない最大の符号化フレ
ームの数をyとする。
【0222】ステップ1701の説明をする。ステップ
1701はステップ1702から1705を含む。最初
に、初期値y=1、C(x)=0を設定する(ステップ
1702)。次にステップ1703において、C(x)
=C(x)+B(x,y)、及びy=y+1の演算をす
る。次にステップ1704において、C(x)>(C
total/P) 又はy>y のいずれかが成立す
るか否かをチェックする。いずれかが成立すればy
値を決定できるのでステップ1705に進み、どちらも
成立しなければステップ1703に戻ってステップ17
03以下の処理を繰り返す。
【0223】ステップ1705において、y=y−1
に設定する。これによりyの値が確定する。もしス
テップ1704においてC(x)>(Ctotal
P) が成立したのであれば、y=y−1 に設定す
ることにより(ステップ1705)、yはC(x)≦
(Ctotal/P) が成立する最大の正整数にな
る。もしステップ1704においてy>y が成立し
たのであれば(このときy=y+1である。)、y
=y−1 に設定することにより(ステップ170
5)、y=yが成立する。即ち、この場合は、第1
の符号化信号(y個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号を含む。)をそのまま第2の記録媒体
に記録する。
【0224】次にステップ1706からステップ171
5を実行する。これらのステップにおいては、下記の処
理を実行する。第1の記録媒体からy個の符号化フレ
ームを読み出す。当該y個の符号化フレームの最後の
個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号を時間軸上で順方向に徐々に減衰させる処理を行う。
当該徐々に減衰するy個の符号化フレームを含むy
個の符号化フレーム(第2の符号化信号)を第2の記録
媒体に書き込む。以下、詳細にその説明をする。
【0225】最初に、初期値y=1を設定する(ステッ
プ1706)。次にステップ1707において、y≦y
が成立するか否かをチェックする。ステップ170
7は、第1の符号化信号の情報量を変換するためにy
個の符号化フレームを含む第1の符号化信号から、y
個の符号化フレームを抽出して情報量を変換した第2の
符号化信号を生成するために、符号化フレームの数をカ
ウントするステップである。もしy≦y が成立しな
ければ、生成された第2の符号化信号を第2の記録媒体
に書き込むことが完了したので、処理を終了する。もし
y≦y が成立すれば、ステップ1708に進む。
【0226】ステップ1708において、第y番目の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を第1の
記録媒体から読み出す。次にステップ1709におい
て、y≦y−y が成立するか否かをチェックする
(yは、(0≦y≦y)の任意の値である。)。
もしy≦y−y が成立しなければ当該yはy
の符号化フレームの最後尾のy符号化フレームに含ま
れる故に(y−y<y≦y)、1712の減衰信
号生成ステップに進む。もしy≦y−y が成立す
れば当該yはy個の符号化フレームに含まれ且つ最後
尾のy符号化フレームに含まない故に(y≦y−y
)、ステップ1710に進む。
【0227】減衰信号生成ステップ1712は、復号化
ステップ1713、減衰ステップ1714及び符号化ス
テップ1715を含む。復号化ステップ1713におい
て第y番目の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号を復号化する。次に減衰ステップ1714におい
て、復号化されたデジタルオーディオ信号を時間軸上で
順方向に徐々に減衰させる。次に符号化ステップ171
5において、時間軸上で順方向に徐々に減衰させたデジ
タルオーディオ信号を元の符号化方式と同一の符号化方
式で符号化する。次にステップ1710に進む。ステッ
プ1710において、第y番目の符号化フレームを第2
の記録媒体に書き込む。次にステップ1711において
y=y+1 の演算をする。次にステップ1707に戻
り、上記の処理を繰り返す。
【0228】上記の処理を1回行う毎に、第1の記録媒
体から読み出された第1の符号化信号が第2の符号化信
号に変換されて、第2の記録媒体2に記録される。これ
をP回繰り返すことにより、第1の記録媒体から読み出
されたP個の第1の符号化信号(その情報量の総和はB
sum)がP個の第2の符号化信号(その情報量の総和
sumはCsum≦Ctotal)に変換されて、記
憶可能容量がCtotal (Ctotal
sum)である第2の記録媒体2に記録することが出
来る。時系列で信号レベルが減衰する符号化フレームの
数yを第1の符号化信号から抽出する符号化フレーム
の数yより小さくし、y個の符号化フレームのみを
復号化することにより、抽出するy個の符号化フレー
ムを全て復号化する場合に比べて処理にかかるステップ
を削減することが出来る。更に、y個の符号化フレー
ムを時系列の再生信号に復号化し、信号レベルを徐々に
減衰することにより、単に第1の符号化信号からy
の符号化フレームを抽出する場合に比べて抽出した符号
化信号の信号波形が急激に変化するのを防ぐことが出
来、再生時のノイズを抑えることが出来る。
【0229】《実施例10》図18を用いて本発明の実
施例10の情報量変換方法を説明する。図18は、実施
例10の情報量変換方法の処理を示すフローチャートで
ある。実施例10においては、第1の記録媒体に記録さ
れている第1の符号化信号を再生装置で読み出し、情報
量変換して第2の符号化信号を生成し、第2の符号化信
号を記録装置により第2の記録媒体に記録する。上記の
ステップをP回繰り返すことにより、第1の記録媒体か
ら読み出したP個(Pは任意の整数)の第1の符号化信
号を全て第2の符号化信号に変換し、記録可能容量C
total の第2の記録媒体に記録する。
【0230】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第1の符号化信
号の各符号化フレームの情報量はB(x,y) (1≦
x≦P,1≦y≦y)である。従って、B(x)=S
UM(B(x,y),1≦y≦y)が成立する。実施
例10の情報量変換方法においては、第2の符号化信号
の情報量C(x)をC(x)≦Ctotal/P が成
立するように定める。これにより、第1の記録媒体から
読み出したP個の第1の符号化信号の全体をその主要部
を欠落することなく第2の記録媒体に記録することがで
きる。
【0231】図18において、ステップ1701からス
テップ1711は実施例9の情報量変換方法(図17)
の各ステップと同じである。実施例10の情報量変換方
法は、実施例9の情報量変換方法の減衰信号生成ステッ
プ1712に代えて、レベル補正信号生成ステップ18
01を有する。以下、図18の情報量変換方法で実行さ
れる情報量の変換処理を説明する。実施例9の情報量変
換方法と同じステップは簡単に説明し、実施例10の情
報量変換方法の特有のステップであるレベル補正信号生
成ステップ1801を詳しく説明する。
【0232】まず、ステップ1701でy個の符号化
フレームを含む第1の符号化信号のうち、第2の記録媒
体に記録する符号化フレームの数yを求める。実施例
10の情報量変換方法においては、第1番目の符号化フ
レームから順に符号化フレーム毎の情報量B(x,y)
を加算し、その累計C(x)=SUM(B(x,y),
1≦y≦y)を求める。C(x)がCtotal/P
を超えない最大の符号化フレームの数をyとする。次
にステップ1706からステップ1711及びレベル補
正信号生成ステップ1801を実行する。これらのステ
ップにおいては、下記の処理を実行する。第1の記録媒
体からy個の符号化フレームを読み出す。当該y
の符号化フレームの最後のy個(yは、0≦y
の任意の値である。)の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を時間軸上で順方向に徐々に減衰
させる処理を行う(レベル補正信号生成ステップ180
1)。当該徐々に減衰するy個の符号化フレームを含
むy個の符号化フレーム(第2の符号化信号)を第2
の記録媒体に書き込む。以下、詳細にその説明をする。
【0233】最初に、初期値y=1を設定する(ステッ
プ1706)。次にステップ1707において、y≦y
が成立するか否かをチェックする。もしy≦y
が成立しなければ、生成された第2の符号化信号を第2
の記録媒体に書き込むことが完了したので、処理を終了
する。もしy≦y が成立すれば、ステップ1708
に進む。
【0234】ステップ1708において、第y番目の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を第1の
記録媒体から読み出す。次にステップ1709におい
て、y≦y−y が成立するか否かをチェックする
(yは、(0≦y≦y)の任意の値である。)。
もしy≦y−y が成立しなければ当該yはy
の符号化フレームの最後尾のy符号化フレームに含ま
れる故に(y−y<y≦y)、レベル補正信号生
成ステップ1801に進む。もしy≦y−y が成
立すれば当該yはy個の符号化フレームに含まれ且つ
最後尾のy符号化フレームに含まない故に(y≦y
−y)、ステップ1710に進む。
【0235】レベル補正信号生成ステップ1801は、
個の符号化フレームの信号レベルを、復号化するこ
となく時間軸上で順方向に徐々に減衰させる補正を行
う。レベル補正信号生成ステップ1801は、レベル情
報抽出ステップ1802及びレベル情報補正ステップ1
803を有する。最初に、デジタルオーディオ信号(復
号化した信号)の信号レベルを定めるレベル情報を、第
y番目の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信
号(符号化信号である。)から抽出する(レベル情報抽
出ステップ1802)。実施例10の情報量変換方法は
デジタルオーディオ符号化信号から直接(復号化するこ
となく)レベル情報を抽出可能な圧縮符号化方式で符号
化されたデジタルオーディオ符号化信号の情報量変換方
法に適している。次に、デジタルオーディオ信号(復号
化した信号)の信号レベルを時間軸上で順方向に徐々に
減衰させるように、抽出した第y番目の符号化フレーム
のレベル情報を補正する(レベル情報補正ステップ18
03)。次にステップ1710に進む。
【0236】ステップ1710において、第y番目の符
号化フレームを第2の記録媒体に書き込む。次にステッ
プ1711においてy=y+1 の演算をする。次にス
テップ1707に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0237】上記の処理を1回行う毎に、第1の記録媒
体から読み出された第1の符号化信号が第2の符号化信
号に変換されて、第2の記録媒体2に記録される。これ
をP回繰り返すことにより、第1の記録媒体から読み出
されたP個の第1の符号化信号(その情報量の総和はB
sum)がP個の第2の符号化信号(その情報量の総和
sumはCsum≦Ctotal)に変換されて、記
憶可能容量がCtotal (Ctotal
sum)である第2の記録媒体2に記録することが出
来る。時系列で信号レベルが減衰する符号化フレームの
数yを第1の符号化信号から抽出する符号化フレーム
の数yより小さくし、y個の符号化フレームのレベ
ル情報のみを補正することにより、抽出するy個の符
号化フレームを全て復号化する場合に比べて処理にかか
るステップを削減することが出来る。
【0238】また、y個の符号化フレームを復号化す
る代わりに、当該y個の符号化フレームのレベル情報
を抽出して補正することにより、処理にかかるステップ
を削減することが出来る。更に、y個の符号化フレー
ムのレベル情報を抽出し、符号化信号を復号化した時の
信号レベルが徐々に減衰するようにレベル情報を補正す
ることにより、単に第1の符号化信号からy個の符号
化フレームを抽出する場合に比べて抽出した符号化信号
の信号波形が急激に変化するのを防ぐことが出来、再生
時のノイズを抑えることが出来る。
【0239】《実施例11》図19を用いて本発明の実
施例11の情報量変換方法を説明する。実施例11にお
いては、第1の記録媒体に記録されている第1の符号化
信号を再生装置で読み出し、情報量変換して第2の符号
化信号を生成し、第2の符号化信号を記録装置により第
2の記録媒体に記録する。上記のステップをP回繰り返
すことにより、第1の記録媒体から読み出したP個(P
は任意の整数)の第1の符号化信号を全て第2の符号化
信号に変換し、記録可能容量Ctotal の第2の記
録媒体に記録する。
【0240】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第1の符号化信
号の各符号化フレームの情報量はB(x,y) (1≦
x≦P,1≦y≦y)である。従って、B(x)=S
UM(B(x,y),1≦y≦y)が成立する。
【0241】第1の符号化信号は、実施例11の情報量
変換方法(図19)によりそれぞれ第2の符号化信号に
変換される。第2の符号化信号は、第1の符号化信号に
含まれるy個の符号化フレームのデジタルオーディオ
符号化信号の情報量を削減した信号である。各第2の符
号化信号の情報量はC(x) (1≦x≦P)である。
第2の符号化信号の各符号化フレームの情報量をC
(x,y) (1≦x≦P,1≦y≦y)とすると、
C(x)=SUM(C(x,y),1≦y≦y)が成
立する。実施例11の情報量変換方法においては、第2
の符号化信号の情報量C(x)をC(x)≦C
total/P が成立するように定める。これによ
り、第1の記録媒体から読み出したP個の第1の符号化
信号の全体をその主要部を欠落することなく第2の記録
媒体に記録することができる。
【0242】図19は、本発明の実施例11の情報量変
換方法を示すフロー図である。最初に、初期値y=1を
設定する(ステップ1901)。次にステップ1902
において、y≦y が成立するか否かをチェックす
る。ステップ1902は、符号化フレームの総和がy
の第1の符号化信号を符号化フレーム毎に情報量を変換
し、第2の符号化信号を生成し第2の記録媒体に記録す
るために符号化フレームの数をカウントするステップで
ある。もしy≦y が成立しなければ、生成された第
2の符号化信号を第2の記録媒体に書き込むことが完了
したので、処理を終了する。もしy≦y が成立すれ
ば、ステップ1903に進む。
【0243】ステップ1903において、第y番目の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を第1の
記録媒体から読み出す。次にステップ1904におい
て、符号化フレーム毎のデジタルオーディオ符号化信号
の情報量B(x,y)と、P個の第1の符号化信号の情
報量の総和Bsu と第2の記録媒体の記録可能容量C
totalに基づいて、変換した後の符号化フレーム毎
の情報量C(x,y)を算出する。図19の例では、C
(x,y)をC(x,y)=INT(B(x,y)・C
total/Bsum)としている。次にステップ19
05において、第y番目の符号化フレームのデジタルオ
ーディオ符号化信号を復号化する。
【0244】次に符号化ステップ1906において、当
該デジタルオーディオ信号を符号化し、デジタルオーデ
ィオ符号化信号を生成する。このとき、第y番目の符号
化フレームの情報量がC(x,y)になるように符号化
する。次にステップ1907において、情報量がC
(x,y)である第y番目の符号化フレームを第2の記
録媒体に書き込む。次にステップ1908においてy=
y+1 の演算をする。次にステップ1902に戻り、
上記の処理を繰り返す。
【0245】上記の処理を1回行う毎に、第1の記録媒
体から読み出された第1の符号化信号(情報量はB
(x))が第2の符号化信号(情報量はC(x))に変
換されて、第2の記録媒体2に記録される。第2の符号
化信号の情報量C(x)は、下記の式で表される。 C(x)=SUM(C(x,y),1≦y≦y) これをP回繰り返すことにより、第1の記録媒体から読
み出されたP個の第1の符号化信号(その情報量の総和
はBsum)がP個の第2の符号化信号(その情報量の
総和CsumはCsum≦Ctotal)に変換され
て、記憶可能容量がCtotal (Ctotal<B
sum)である第2の記録媒体2に記録することが出来
る。P個の第2の符号化信号の情報量の総和はCsum
=SUM(C(x),1≦x≦P) である。
【0246】これにより、第1の記録媒体に記憶保持さ
れている情報量の総和がBsumであるP個の第1の符
号化信号が、情報量の総和がCsumであるP個の第2
の符号化信号に変換されて、記録可能容量Ctotal
がCsum≦Ctotal<Bsum である第2の記
録媒体に記録することが出来る。
【0247】実施例9、10及び11の情報量変換方法
においては、第1の記録媒体から読み出されたデジタル
オーディオ符号化信号を、その情報量を圧縮変換して、
第2の記録媒体に記録した。他の実施例の情報量変換方
法においては、データレートVの第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、その情報量を圧縮変換して、データレートW(W
<V)の第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。
【0248】第1の情報伝送経路から入力した第1の符
号化信号の情報量をG≦W/Vを満たす比率Gで圧縮し
て第2の符号化信号を生成し、第2の符号化信号を第2
の情報伝送経路に出力する。好ましくは、G=W/Vを
満たす比率Gで圧縮する。これにより、伝送ミスを生じ
ることなく、情報量変換装置は、第1の情報伝送経路
(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化信
号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送する。そ
れ以外の点では、当該他の実施例は実施例9、10及び
11と同じである。
【0249】《実施例12》図20を用いて本発明の実
施例12の情報量変換方法を説明する。実施例12にお
いては、第1の記録媒体に記録されている第1の符号化
信号を再生装置で読み出し、情報量変換して第2の符号
化信号を生成し、第2の符号化信号を記録装置により第
2の記録媒体に記録する。上記のステップをP回繰り返
すことにより、第1の記録媒体から読み出したP個(P
は任意の整数)の第1の符号化信号を全て第2の符号化
信号に変換し、記録可能容量Ctotal の第2の記
録媒体に記録する。
【0250】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第1の符号化信
号は、実施例12の情報量変換方法(図20)によりそ
れぞれ第2の符号化信号に変換される。第2の符号化信
号は、第1の符号化信号をその情報量が減るように且つ
同一の符号化方式で変換して生成した信号である。各第
2の符号化信号の情報量はC(x) (1≦x≦P)で
ある。実施例12の情報量変換方法においては、第2の
符号化信号の情報量C(x)をC(x)≦Ctotal
/P が成立するように定める。これにより、第1の記
録媒体から読み出したP個の第1の符号化信号の全体を
その主要部を欠落することなく第2の記録媒体に記録す
ることができる。
【0251】図20は、本発明の実施例12の情報量変
換方法の処理を示すフロー図である。まず、ステップ2
001で情報量B(x) (1≦x≦P)のP個の第1
の符号化信号の情報量の総和Bsumを求める。ステッ
プ2001は、ステップ2002〜2004を含む。最
初に初期値x=1,Bsum=0を設定する(ステップ
2002)。次にBsum=Bsum+B(x) 及び
x=x+1の演算を実行する(ステップ2003)。次
にステップ2004において、x>Pか否かをチェック
する。もしx>PでなければBsumの演算が完了して
いないので、ステップ2003に戻り上記のステップを
繰り返す。もしx>PであればBsumの演算が完了し
たので、ステップ2005に進む。
【0252】ステップ2005において、初期値x=1
を設定する。次にステップ2006において、x≦Pか
否かをチェックする。ステップ2006においては、P
個の第1の符号化信号の情報量を変換して第2の符号化
信号を生成し第2の記録媒体に記録するために、第1の
符号化信号の数をカウントする。もしx≦Pであれば、
P個の第1の符号化信号の情報量の変換が完了していな
いので、ステップ2007に進む。もしx≦Pでなけれ
ば、P個の第1の符号化信号の情報量の変換が完了した
ので、処理を終える。ステップ2007においては、第
x番目の第2の符号化信号の最適の情報量を算出する。
P個の第1の符号化信号の情報量の総和Bsumと、第
x番目の第1の符号化信号の情報量B(x)と、第2の
記録媒体の記録可能容量Ctotalとに基づいて、変
換後の第2の符号化信号の情報量C(x)を算出する。
具体的には,下記の式により求める。 C(x)=INT(B(x)・Ctotal
sum
【0253】次にステップ2008において、第1の記
録媒体から第x番目の第1の符号化信号を再生し、実施
例9の情報量変換方法を用いて情報量B(x)の第1の
符号化信号を情報量C(x) (ステップ2007で求
めた値又はこれに近似する値である。)の第2の符号化
信号に情報量を変換し、第2の符号化信号を第2の記録
媒体に記録する。次にステップ2009において、x=
x+1 の演算を行い、ステップ2006に戻る。以下
上記の処理を全部でP回繰り返す。
【0254】これにより、情報量がC(x)に変換され
たP個の第2の符号化信号の情報量の総和Csum=S
UM(C(x),1≦x≦P) をCtotalと同
じ、又はCtotalより小さくすることが出来、第2
の記録媒体2にP個の第2の符号化信号を記録すること
が出来る。尚、図20の実施例ではステップ2008の
情報量変換処理を実施例9の情報量変換方法を用いてい
るが、代わりに実施例10又は11の情報量変換方法を
用いてもよい。
【0255】実施例12の情報量変換方法においては、
第1の記録媒体から読み出されたデジタルオーディオ符
号化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記録媒
体に記録した。他の実施例においては、情報量変換装置
は、データレートVの第1の情報伝送経路(入力経路)
から入力したデジタルオーディオ符号化信号を、その情
報量を圧縮変換して、データレートW(W<V)の第2
の情報伝送経路(出力経路)に出力する。他の情報量変
換方法においては、データレートV及びWに基づいて比
率GをG≦W/Vに自動的且つ適応的に決定し、入力し
た第1の符号化信号(y個の符号化フレームのデジタ
ルオーディオ符号化信号)の情報量を決定した比率Gで
圧縮変換して第2の符号化信号を生成し、第2の符号化
信号を第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。好
ましくはGをG=W/V に決定する。それ以外の点で
は、当該他の実施例は実施例12と同じである。
【0256】《実施例13》図21を用いて本発明の実
施例13の情報量変換方法を説明する。実施例13にお
いては、第1の記録媒体に記録されている第1の符号化
信号を再生装置で読み出し、当該第1の符号化信号を記
録装置により第2の記録媒体に記録し、又は情報量変換
して第2の符号化信号を生成し、当該第2の符号化信号
を記録装置により第2の記録媒体に記録する。上記のス
テップをP回繰り返すことにより、第1の記録媒体から
読み出したP個(Pは任意の整数)の第1の符号化信号
をそのまま記録可能容量Ctotal の第2の記録媒体
に記録し、又は第2の符号化信号に変換して第2の記録
媒体に記録する。
【0257】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第2の符号化信
号は、第1の符号化信号をその情報量が減るように且つ
同一の符号化方式で変換して生成した信号である。各第
2の符号化信号の情報量はC(x) (xは、1≦x≦
Pを満たす値)である。実施例13の情報量変換方法に
おいては、第1の記録媒体から再生した第1番目から第
(x−1)番目までの第1の符号化信号を、そのまま
第2の記録媒体に記録する。第x番目から第P番目ま
での第1の符号化信号を、そのまま第2の記録媒体に記
録し、又は当該第1の符号化信号の情報量を変換して第
2の符号化信号を生成し、第2の符号化信号を第2の記
録媒体に記録する。
【0258】図21は、本発明の実施例13の情報量変
換方法の処理を示すフロー図である。図21において、
ステップ2101は、情報量B(x) (1≦x≦P)
のP個の第1の符号化信号のうち、第1番目から第(x
−1)番目までの第1の符号化信号を第1の記録媒体
から読み出し、第2の記録媒体に書き込むステップであ
る。ステップ2111は、第x番目以降の(P−x
+1)個の第1の符号化信号(未記録の第1の符号化信
号)の情報量B(x)の総和Brem=SUM(B
(x),x≦x≦P)を求めるステップである。
【0259】ステップ2121は、Bremと、第1番
目から第(x−1)番目までの第1の符号化信号を第
2の記録媒体に記録した後の残存する記録可能な容量C
re =Ctotal−SUM(B(x),1≦x<x
−1)とを監視し、第x番目以降の第1の符号化信
号の情報量を変換するか否かの判定を行うステップであ
る。ステップ2131は、第x番目以降の第1の符号
化信号を第1の記録媒体から読み出し、そのまま第2の
記録媒体に書き込むステップである。ステップ2141
は、第x番目以降の第1の符号化信号の情報量を変換
し第2の符号化信号を生成し第2の記録媒体に記録する
ステップである。
【0260】以下、各ステップの処理を詳細に説明す
る。ステップ2101においては、第1番目から第(x
−1)番目までの第1の符号化信号を第1の記録媒体
から読み出し、第2の記録媒体に書き込む。ステップ2
101は、ステップ2102〜2106を含む。まず、
ステップ2102で初期値x=1を設定する。次にx≧
が成立するか否かをチェックする(ステップ21
03)。もしx≧x が成立しなければ、第(x
1)番目までの第1の符号化信号を第2の記録媒体に記
録し終えていない故に、ステップ2104に進む。もし
x≧x が成立すれば、第1番目から第(x−1)
番目までの第1の符号化信号を第2の記録媒体に記録し
終えた故に、ステップ2111に進む。ステップ210
4において、第1の記録媒体から第x番目の第1の符号
化信号を読み出す。次にステップ2105において、第
x番目の第1の符号化信号をそのまま第2の記録媒体に
記録する。次にステップ2106において、x=x+1
の演算を実行する。次に再びステップ2103に戻
り、上記の処理を繰り返す。
【0261】ステップ2111においては、第x番目
以降の未記録の第1の符号化信号のの総和Brem=S
UM(B(x),x≦x≦P)を求める。ステップ2
111は、ステップ2112〜2114を含む。まず、
ステップ2112で初期値i=x、Brem=0を設
定する。次にステップ2113において、Brem=B
rem+B(i) 及びi=i+1 の演算を実行す
る。次にステップ2114において、i>P が成立す
るか否かをチェックする。もしi>P が成立すれば、
remの演算が完了したのでステップ2121に進
む。もしi>P が成立しなければ、Bremの演算が
完了していないので、ステップ2113に戻り、上記の
処理を繰り返す。
【0262】ステップ2121においては、第x番目
以降の第1の符号化信号の情報量を変換するか否かの判
定を行う。ステップ2121において、Brem>C
rem が成立するか否かをチェックする。もしB
rem>Crem が成立すれば、第x番目以降の
(未記録の)第1の符号化信号の情報量を圧縮変換しな
ければ第2の記録媒体に記録できないので、ステップ2
141に進む。もしBrem>Crem が成立しなけ
れば、第x番目以降の(未記録の)第1の符号化信号
をそのまま第2の記録媒体に記録できるので、ステップ
2131に進む。例えば、B(i)の情報は通信回線6
23を通じて第1の記録媒体の再生装置から入手し、C
remの情報は通信回線624を通じて第2の記録媒体
の記録装置から入手する。
【0263】ステップ2131においては、第x番目
以降の第1の符号化信号を第1の記録媒体から読み出
し、そのまま第2の記録媒体に書き込む。ステップ21
31は、ステップ2132〜2135を含む。ステップ
2103からステップ2111に進んだときx≧x
(実際にはx=x)が成立する故に、ステップ213
1を実行時のxの初期値はx=xである。最初にステ
ップ2132において、x>P が成立するか否かをチ
ェックする。もしx>P が成立すれば、第x番目以
降の第1の符号化信号を第1の記録媒体から読み出し、
そのまま第2の記録媒体に書き込む処理が完了した故
に、処理を終了する。もしx>P が成立しなければ、
上記の処理が未完了である故に、ステップ2133に進
む。ステップ2133において、第1の記録媒体から第
x番目の第1の符号化信号を読み出す。次にステップ2
134において、第x番目の第1の符号化信号をそのま
ま第2の記録媒体に記録する。次にステップ2135に
おいて、x=x+1 の演算を実行する。次に再びステ
ップ2132に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0264】ステップ2141においては、未記録の第
1の符号化信号の情報量を圧縮変換して第2の符号化信
号を生成し、第2の符号化信号を第2の記録媒体に記録
する。ステップ2141は、ステップ2142〜214
5を含む。ステップ2103からステップ2111に進
んだときx≧x (実際にはx=x)が成立する故
に、ステップ2141を実行時のxの初期値はx=x
である。最初にステップ2142において、x>P が
成立するか否かをチェックする。もしx>P が成立す
れば、第x番目以降の第1の符号化信号を第1の記録
媒体から読み出し、情報量変換して第2の符号化信号を
生成し、第2の符号化信号を第2の記録媒体に書き込む
処理が完了した故に、処理を終了する。もしx>P が
成立しなければ、上記の処理が未完了である故に、ステ
ップ2143に進む。
【0265】ステップ2143において、未記録の情報
量の総和Bremと、第x番目の第1の符号化信号の情
報量B(x)と、第2の記録媒体の残存する記録可能な
容量Cremとに基づいて、変換した後の第2の符号化
信号の情報量C(x)を算出する。実施例13におい
て、C(x)をC(x)=INT(B(x)×Crem
/B rem) の式により求める。次にステップ214
4において、第1の記録媒体から第x番目の第1の符号
化信号を読み出し、実施例9の情報量変換方法を用い
て、情報量B(x)の第1の符号化信号を情報量C
(x) (ステップ2143で求めた値又はこれに近似
する値である。)の第2の符号化信号に情報量を変換
し、第2の符号化信号を第2の記録媒体に記録する。次
にステップ2145において、x=x+1 の演算を実
行する。次に再びステップ2142に戻り、上記の処理
を繰り返す。
【0266】これにより、(x−1)個の情報量B
(x)の第1の符号化信号と、(P−x−1)個の情
報量C(x)の第2の符号化信号の情報量の総和をC
tota と同じ、又はCtotalより小さくするこ
とが出来、第2の記録媒体2に記録することが出来る。
尚、図21の例ではステップ2144の情報量変換処理
を実施例9の情報量変換方法を用いているが、代わりに
実施例10又は実施例11の情報量変換方法を用いても
よい。
【0267】また、xは(1≦x<P)の範囲で任
意の値で、xを大きくすることによりステップ211
1で第x番目以降の第1の符号化信号の情報量の総和
emを求める処理にかかるステップ数及び処理時間
を削減することが出来る。xを小さくすることにより
又は複数の異なるxの値を設定することにより(ステ
ップ2111を複数回実行すること(例えば第1の記録
媒体から第1の符号化信号を読み出し、そのまま又は情
報量を変換して第2の記録媒体に記録する毎に実行する
こと)を意味する。)、第x番目以降の第1の符号化
信号の情報量の総和Bremが第2の記録媒体の残存す
る記憶可能容量Cremを超える場合において、第1の
符号化信号とこれを変換して生成した第2の符号化信号
との差分を小さくすることが出来る。従って、第1の符
号化信号と第2の符号化信号の記録時間又は音質の差を
小さくすることが出来る。
【0268】《実施例14》図22を用いて本発明の実
施例14の情報量変換方法を説明する。実施例14にお
いては、第1の記録媒体に記録されている第1の符号化
信号を再生装置で読み出し、当該第1の符号化信号を記
録装置により第2の記録媒体に記録し、又は情報量変換
して第2の符号化信号を生成し、当該第2の符号化信号
を記録装置により第2の記録媒体に記録する。上記のス
テップをP回繰り返すことにより、第1の記録媒体から
読み出したP個(Pは任意の整数)の第1の符号化信号
をそのまま記録可能容量Ctotal の第2の記録媒体
に記録し、又は第2の符号化信号に変換して第2の記録
媒体に記録する。
【0269】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第2の符号化信
号は、第1の符号化信号をその情報量が減るように且つ
同一の符号化方式で変換して生成した信号である。各第
2の符号化信号の情報量はC(x) (xは、1≦x≦
Pを満たす値)である。実施例14の情報量変換方法に
おいては、使用者は、第1の記録媒体から読み出すP個
の第1の符号化信号の中から任意のQ個の第1の符号化
信号(その情報量をHとする。)を指定して、且つ当該
指定されたQ個の第1の符号化信号のみをその情報量が
減るように圧縮符号化して出力する(第2の符号化信号
を出力する)ように指定することが出来る。実施例14
の情報量変換方法においては、指定されたQ個の第1の
符号化信号のみをその情報量が減るように圧縮符号化し
て出力し、指定された以外の(P−Q)個の第1の符号
化信号を圧縮しないでそのまま出力する。
【0270】実施例6の情報処理変換システムにおいて
詳しく説明したように、他の実施例において、使用者
は、例えば第1の記録媒体から読み出すP個の第1の符
号化信号の中から任意の(P−Q)個の第1の符号化信
号を指定して、且つ当該指定された(P−Q)個の第1
の符号化信号をそのまま出力するように指定することが
出来る。他の実施例の情報量変換方法においては、指定
された(P−Q)個の第1の符号化信号をそのまま出力
し、指定された以外のQ個の第1の符号化信号をその情
報量が減るように圧縮符号化して出力する。その他、実
施例6の情報処理変換システムにおいて詳しく説明した
ような種々の仕様が可能である。以下、実施例14の情
報量変換方法を説明するが、当該変換方法をモディファ
イすることにより他の実施例等を実現することが可能で
ある。
【0271】図22は、本発明の実施例14の情報量変
換方法の処理を示すフロー図である。図22において、
ステップ2201〜2206は、使用者が第2の符号化
信号(その情報量が減るように圧縮符号化されてい
る。)を生成するQ個の第1の符号化信号を指定する処
理を実行する。ステップ2207は、使用者の指定に従
って第1の記録媒体から再生したP個の第1の符号化信
号をそのまま第2の記録媒体に記録し、又は第2の符号
化信号に変換して第2の符号化信号を第2の記録媒体に
記録する。
【0272】以下、図22の各ステップの処理を詳細に
説明する。ステップ2201においては、使用者が、第
1の記録媒体から読み出すP個の第1の符号化信号の中
から任意のQ個の第1の符号化信号(その情報量をHと
する。)を指定して、且つ当該指定されたQ個の第1の
符号化信号のみをその情報量が減るように圧縮符号化し
て出力する(第2の符号化信号を出力する)ように指定
するステップである。指定された第1の符号化信号の番
号をxselと呼ぶ。xselは、1≦xsel≦P
の任意の値であり、全部でQ個ある。ステップ2202
は、第1の記録媒体から再生してそのまま第2の記録媒
体に記録する(P−Q)個の第1の符号化信号の情報量
B(x)の総和J=SUM(B(x),x≠xsel
を演算するステップである。ステップ2202は、ステ
ップ2211〜2215を含む。
【0273】まず、ステップ2211で初期値x=1、
J=0を設定する。次にステップ2212において、x
=xsel が成立するか否かをチェックする。もしx
=xsel が成立すれば、ステップ2214に進む。
もしx=x sel が成立しなければ、ステップ221
3に進む。ステップ2213において、J=J+B
(x) の演算を行う。次にステップ2214におい
て、x=x+1 の演算を行う。次にステップ2215
において、x>P が成立するか否かをチェックする。
もしx>P が成立しなければ、そのまま第2の記録媒
体に記録する(P−Q)個の第1の符号化信号の情報量
B(x)の総和Jの計算が完了していない故に、ステッ
プ2212に戻ってステップ2212以下の処理を繰り
返す。もしx>Pが成立すれば総和Jの計算が完了した
故に、ステップ2202を完了してステップ2203に
進む。
【0274】ステップ2203において、情報量変換装
置のディスプレイ画面等を用いて、使用者にP個の第1
の符号化信号の各情報量B(x)、その総和Bsum
第2の記録媒体の記録可能容量Ctotal、及び第1
の記録媒体から再生してそのまま第2の記録媒体に記録
する(P−Q)個の第1の符号化信号の情報量B(x)
の総和Jを使用者に通知する。更に、Q個の第1の符号
化信号を変換するときの比率G(=第2の符号化信号の
情報量/第1の符号化信号の情報量)を計算して(計算
方法は後述する。)表示しても良い。
【0275】次にステップ2204において、使用者は
ステップ2203の表示画面等を見ながら、使用者によ
る選択内容(ステップ2201)を変更するか、又は選
択内容を承認しそれに従って第1の記録媒体から第2の
記録媒体へのデジタルオーディオ符号化信号の転送を開
始するかを指示する。次にステップ2205において、
ステップ2204での指示がOKであるか(使用者によ
る選択内容(ステップ2201)を承認する指示であ
る。)否かをチェックする。もしステップ2204での
指示がOKであればステップ2206に進む。もしステ
ップ2204での指示がOKでなければ(使用者が、使
用者による選択内容(ステップ2201)を変更したい
と判断したことを意味する。)、ステップ2201に戻
って、ステップ2201以下の処理を繰り返す。例え
ば、最初のステップ2201での選択により(P−Q)
個の第1の符号化信号の情報量の総和JがCtotal
より大きければ、再度のステップ2201において、使
用者は総和JがCtotalより小さくなるように任意
のQ個の第1の符号化信号を選択し直す。
【0276】ステップ2206において、(P−Q)個
の第1の符号化信号をそのまま第2の記録媒体に記録し
たときに残る記録可能容量Crem(Q個の第2の符号
化信号を記録するために残された容量である。)をC
rem=Ctotal−J の式により求め、及び第2
の符号化信号に変換して第2の記録媒体に記録するQ個
の第1の符号化信号の情報量B(x)の総和HをH=B
sum−J の式により求める。ステップ2202にお
いてそのまま第2の記録媒体に記録するQ個の第1の記
録媒体の情報量B(x)の総和Jを求めたように、Q個
の第1の符号化信号の情報量B(x)の総和Hを、H=
SUM(B(x),x=xsel) の式により求める
ことも出来る。例えば、ステップ2202のステップ2
211をx=1,H=0 に変更し、ステップ2212
をx≠xsel、に変更し、ステップ2213をH=H
+B(x)に変更した処理を実行することにより総和H
を求めることが出来る。
【0277】次にステップ2207において、上記の使
用者の指示に従って第1の記録媒体から読み出した(P
−Q)個の第1の符号化信号をそのまま第2の記録媒体
に記録し、第1の記録媒体から読み出したQ個の第1の
符号化信号を第2の符号化信号に変換し、当該Q個の第
2の符号化信号を第2の記録媒体に記録する。ステップ
2207は、ステップ2221〜2228を含む。最初
に初期値x=1を設定する(ステップ2221)。次に
ステップ2222において、x=xsel が成立する
か否かをチェックする。もしx=xsel が成立すれ
ば第x番目の第1の符号化信号は第2の符号化信号に変
換して第2の記録媒体に記録する故に、ステップ222
3に進む。もしx=xsel が成立しなければ第x番
目の第1の符号化信号はそのまま第2の記録媒体に記録
する故に、ステップ2227に進む。
【0278】ステップ2223において、第x番目の第
1の符号化信号の情報量B(x)と、Q個の第2の符号
化信号を記録するために残された容量Crem(=C
tot al−J)と、Q個の第1の符号化信号の情報量
の総和Hとに基づいて、第2の符号化信号の情報量C
(x)を算出する。図22の実施例では、C(x)=I
NT(B(x)×Crem/H) の式によりC(x)
を求める。次にステップ2224において、第x番目の
第1の符号化信号を第1の記録媒体から再生し、第1の
符号化信号を変換して上記の情報量C(x)を有する第
2の符号化信号を生成し、生成した第2の符号化信号を
第2の記録媒体に記録する。実施例14においては、実
施例9(図17)の情報量変換方法を用いて、情報量B
(x)の第1の符号化信号を情報量C(x)の第2の符
号化信号に情報量を変換する。次にステップ2225に
進む。
【0279】ステップ2227において、第x番目の第
1の符号化信号を第1の記録媒体から再生する。次にス
テップ2228において、第x番目の第1の符号化信号
をそのまま第2の記録媒体に記録する。次にステップ2
225において、x=x+1 の演算を実行する。次に
ステップ2226において、x>P が成立するか否か
をチェックする。もしx>P が成立すれば、第1の記
録媒体から読み出したP個の第1の符号化信号を全て、
そのまま又は第2の符号化信号に変換して第2の記録媒
体に記録した故に、処理を終了する。もしx>P が成
立しなければ、上記の処理が未完了である故に、ステッ
プ2222に戻り、ステップ2222以下の処理を繰り
返す。
【0280】これにより、(P−Q)個の情報量B
(x)の第1の符号化信号と、Q個の情報量C(x)の
第2の符号化信号の情報量の総和がCtotalと同
じ、又はC totalより小さくすることが出来、第2
の記録媒体2に記録することが出来る。尚、図22の例
ではステップ2224の情報量変換処理を実施例9の情
報量変換方法を用いているが、代わりに実施例10又は
実施例11の情報量変換方法を用いてもよい。
【0281】《実施例15》図23を用いて本発明の実
施例15の情報量変換方法を説明する。実施例15にお
いては、第1の記録媒体に記録されている第1の符号化
信号を再生装置で読み出し、情報量変換して第2の符号
化信号を生成し、第2の符号化信号を記録装置により第
2の記録媒体に記録する。上記のステップをP回繰り返
すことにより、第1の記録媒体から読み出したP個(P
は任意の整数)の第1の符号化信号を第2の符号化信号
に変換して記録可能容量Ctotal の第2の記録媒
体に記録する。
【0282】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第1の符号化信
号の各符号化フレームの情報量はB(x,y) (1≦
x≦P,1≦y≦y)である。従って、B(x)=S
UM(B(x,y),1≦y≦y)が成立する。
【0283】第1の符号化信号は、実施例15の情報量
変換方法(図23)によりそれぞれ第2の符号化信号に
変換される。これをP回繰り返す。第2の符号化信号
は、第1の符号化信号をその情報量が減るように且つ同
一の符号化方式で変換して生成した信号である。各第2
の符号化信号の情報量はC(x) (xは、1≦x≦P
を満たす値)である。第1の符号化信号の情報量B
(x)に対する第2の符号化信号の情報量C(x)の比
率G=C(x)/B(x)を、G≦Ctotal/B
sumを満たす値に決定する。実施例15においては、
G=Ctotal/Bsumに決定する。
【0284】実施例15の情報量変換方法においては、
最初にy個の符号化フレーム(第1の符号化信号)を
記憶部に格納する。次に各符号化フレームの情報量、及
び帯域幅の最大値を表す帯域幅情報BW(y)(1≦y
≦y)を求める。帯域幅情報BW(y)に従って、y
個の符号化フレームから帯域幅の最大値が狭い順にy
個(yは0<y≦y を満たす整数)の符号化
フレームを選択する。選択されたy個の符号化フレー
ムについては、その情報量を変換した(情報量を圧縮し
た)デジタルオーディオ符号化信号を生成し、当該情報
量が圧縮されたデジタルオーディオ符号化信号を第2の
記録媒体に記録する。残る(y−y)個の符号化フ
レームについては、入力信号をそのまま第2の記録媒体
に記録する。第2の符号化信号は、情報量が圧縮された
当該y個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
化信号と、それ以外の(y−y)個の符号化フレー
ムのデジタルオーディオ符号化信号(入力信号そのまま
である。)とで構成される。
【0285】図23は、本発明の実施例15における情
報量変換方法の処理を示すフロー図である。まず、ステ
ップ2301において、y個の符号化フレーム(第1
の符号化信号)を記憶部に格納する。次に、ステップ2
302において、各符号化フレームの情報量及び帯域幅
の最大値を表す帯域幅情報BW(y)(1≦y≦y
と、y個の符号化フレーム(第1の符号化信号)の情
報量B(x)=B(x,0)+B(x,1)+・・+B
(x,y)を求める。実施例15においては、デジタ
ルオーディオ符号化信号の符号化方式は、各符号化フレ
ームの帯域幅情報BW(y)がデジタルオーディオ符号
化信号から直接(復号化することなく)求めることが出
来る符号化方式であるとする。他の符号化方式の情報量
の変換方法においては、デジタルオーディオ符号化信号
を復号化した後、各符号化フレームの帯域幅情報BW
(y)を求める。
【0286】ステップ2302は、ステップ2311〜
2313を含む。ステップ2311において、初期値y
=1、B(x)=0を設定する。次にステップ2312
において、y番目の符号化フレームの情報量B(x,
y)及び帯域幅情報BW(y)を検出して記憶部に格納
し、且つB(x)にy番目の符号化フレームの情報量B
(x,y)を加算する(B(x)=B(x)+B(x,
y))。yを1つインクリメントする(y=y+1)。
次にステップ2313において、y>yが成立するか
否かをチェックする。もしy>yが成立しなければ、
ステップ2312に戻って上記の処理を繰り返す。もし
y>yが成立すれば、各符号化フレームの情報量B
(x,y)及び帯域幅情報BW(y)(1≦y≦y
と、y個の符号化フレーム(第1の符号化信号)の情
報量B(x)を求め終わったので、次のステップ230
3に進む。
【0287】ステップ2303において、現在処理中の
第1の符号化信号から生成する第2の符号化信号の情報
量C(x)を求める。C(x)=G・B(x)の式によ
る。G=Ctotal/Bsumである。次にステップ
2304において、情報量を圧縮する符号化フレームの
数yを決定する。符号化フレーム単位で見た時の情報
量の比率G(=圧縮後の符号化フレームの情報量/圧
縮前の符号化フレームの情報量)の概略値を決め、符号
化フレームを当該比率Gで圧縮した時に、第1の符号
化信号の情報量B(x)を情報量C(x)に変換するた
めの最小の符号化フレーム数yを求める。比率G
概略値の決め方は任意である。例えば任意の既定値であ
る。比率G の正確な値は、後述するステップ2306
で求める。符号化フレーム数yは下記の式により求め
る。
【0288】各符号化フレームの情報量B(x,y)を
全て同じであると仮定する。第1の符号化信号の情報量
B(x)は下記の式で表せる。 B(x)=y・B(x,y) 情報量変換装置は、比率Gで情報量を圧縮したy
の符号化フレームと、入力信号をそのまま出力する(y
−y)個の符号化フレームからなる第2の符号化信
号を出力する。従って、第2の符号化信号の情報量C
(x)は、下記の式で表せる。 C(x)=y・G・B(x,y)+(y−y
・B(x,y) C(x)=G・B(x)=G・y・B(x,y)よ
り、yは下記の値になる。 y=INT((1−G)・y/(1−G))+1
【0289】次に、ステップ2305において、帯域幅
情報BW(y)(0<y≦y)に基づいて、y個の
符号化フレームから、帯域幅の最大値が狭い順にy
の符号化フレームを選択する。y個の符号化フレーム
の番号をyselとする(y 個の異なる値を含
む。)。ステップ2305において、ysel=FUN
C1(BW(y)) の式を実行するが、関数FUNC
1は、y個の帯域幅情報BW(y)の中から帯域幅の
最大値が狭い順にy個の符号化フレームを選択する関
数である。
【0290】次にステップ2306において、y個の
符号化フレームの情報量を圧縮する比率Gの正確な値
を算出する。ステップ2306は、ステップ2321〜
2327を含む。最初に、初期値y=1、J1=0、J
2=0を設定する(ステップ2321)。J1は情報量
を圧縮するy個の符号化フレームの情報量(圧縮前の
情報量)の小計であり、J2は情報量を圧縮しない(y
−y)個の符号化フレームの情報量の小計である。
次に、ステップ2322において、y番目の符号化フレ
ームがyselであるか(y個の符号化フレームに含
まれるか)否かをチェックする。もしy番目の符号化フ
レームがyselであればステップ2323に進む。も
しy番目の符号化フレームがyselでなければステッ
プ2324に進む。
【0291】ステップ2323において、y番目の符号
化フレームの情報量B(x,y)をJ1に加算する(J
1=J1+B(x,y))。ステップ2325に進む。
ステップ2324において、y番目の符号化フレームの
情報量B(x,y)をJ2に加算する(J2=J2+B
(x,y))。ステップ2325に進む。ステップ23
25において、yを1つインクリメントする(y=y+
1)。次にステップ2326において、y>yが成立
するか否かをチェックする。もしy>yが成立しなけ
ればステップ2322に戻って、上記の処理を繰り返
す。もしy>yが成立すれば、ステップ2327に進
む。ステップ2327において、下記の式により正確な
の値を決定する。 G={C(x)−J2}/J1
【0292】正確な比率Gが決定した後に、ステップ
2307において、情報量の変換処理及び出力を実行す
る。ステップ2307は、ステップ2331〜2336
を含む。最初に初期値y=1を設定する(ステップ23
31)。次にステップ2332において、y=ysel
が成立するか(y個の符号化フレームに含まれるか)
否かをチェックする。y=yselが成立すればステッ
プ2333に進む。y=yselが成立しなければステ
ップ2334に進む(当該符号化フレームの情報量を変
換しない。)。ステップ2333において、比率G
C(x,y)/B(x,y)で当該符号化フレームの情
報量を更に圧縮して符号化する(情報量を変換す
る。)。一般には当該符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号を復号化し、量子化ビット数又は周波数
スペクトル数を削減等して再び符号化する。
【0293】次にステップ2334において、情報量を
変換された符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号(y個の符号化フレームに含まれる。)又は記憶
部に記憶されている符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号((y−y)個の符号化フレームに含
まれ、入力信号そのままである。)を出力する。次にス
テップ2335において、yを1つインクリメントする
(y=y+1)。次にステップ2336において、y>
が成立するか否かをチェックする。y>yが成立
しなければ、ステップ2332に戻って、上記の処理を
繰り返す。y>yが成立すれば、処理を終了する。
【0294】上記の実施例15の情報量変換方法によ
り、第1の記録媒体111から読み出されるy個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号の全体の
情報量を圧縮する。これをP回繰り返すことにより、第
1の記録媒体から読み出される情報量B umのデジタ
ルオーディオ符号化信号を、その主要部が欠落すること
なく記録可能容量Ctotal (Ctotal<B
sumとする。)の第2の記録媒体131に記録するこ
とが出来る。
【0295】実施例15の情報量変換方法においては、
比率Gの概略値を一定の値とし、符号化フレーム数y
が可変値であった。これに代えて、符号化フレーム数
を一定の値とし、比率Gを一定の値としても良
い。別の実施例においては、帯域幅の最大値が一定の閾
値以下の符号化フレームの情報量を全て圧縮して出力す
る。この場合は、比率G及び符号化フレーム数y
共に変化する。
【0296】実施例15の情報量変換方法においては、
帯域幅の最大値が狭い順にy個の符号化フレームを選
択し、比率Gで情報量変換した(情報量を圧縮した)
当該y個の符号化フレームと、情報量変換しない(入
力したそのままの)(y−y)個の符号化フレーム
とを出力した。これに代えて、帯域幅の最大値が広い順
にy個の符号化フレームを選択し、比率Gで情報量
変換した当該y個の符号化フレームと、情報量変換し
ない(入力したそのままの)(y−y)個の符号化
フレームとを出力しても良い。帯域幅の平均値が広い順
又は帯域幅の平均値が狭い順にy個の符号化フレーム
を選択し、比率Gで情報量変換した当該y個の符号
化フレームと、情報量変換しない(入力したそのまま
の)(y−y)個の符号化フレームとを出力しても
良い。又、他の条件と組合せることも可能である。
【0297】実施例15の情報量変換方法においては第
1の記録媒体111から読み出されたデジタルオーディ
オ符号化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記
録媒体131に記録した。更に他の実施例においては、
情報量変換装置は、データレートVの第1の情報伝送経
路(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化
信号を、その情報量を圧縮変換して、データレートW
(W<V)の第2の情報伝送経路(出力経路)に出力す
る。この情報量変換方法においては、データレートV及
びWに基づいて比率GをG≦W/Vに自動的且つ適応的
に決定し、入力したy個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を、決定した比率Gで圧縮変換し
て、第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。好ま
しくはGをG=W/V に決定する。これにより、伝送
ミスを生じることなく、情報量変換装置は、第1の情報
伝送経路(入力経路)から入力したデジタルオーディオ
符号化信号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送
する。それ以外の点では、当該更に他の実施例は実施例
15と同じである。
【0298】《実施例16》図24を用いて本発明の実
施例16の情報量変換方法を説明する。実施例15の情
報量変換方法においては符号化フレームの帯域幅情報B
W(y)に基づいて情報量を変換する符号化フレームを
選択した。実施例16の情報量変換方法においては符号
化フレームの信号レベル情報LV(y)に基づいて情報
量を変換する符号化フレームを選択する。実施例16に
おいては、第1の記録媒体に記録されている第1の符号
化信号を再生装置で読み出し、情報量変換して第2の符
号化信号を生成し、第2の符号化信号を記録装置により
第2の記録媒体に記録する。上記のステップをP回繰り
返すことにより、第1の記録媒体から読み出したP個
(Pは任意の整数)の第1の符号化信号を第2の符号化
信号に変換して記録可能容量Ctotal の第2の記
録媒体に記録する。
【0299】各第1の符号化信号はy個の符号化フレ
ームのデジタルオーディオ符号化信号を含み、その情報
量はB(x) (1≦x≦P)である。P個の第1の符
号化信号の情報量の総和はBsum=SUM(B
(x),1≦x≦P) である。実施例においてはC
total<Bsum であるとする。第1の符号化信
号の各符号化フレームの情報量はB(x,y) (1≦
x≦P,1≦y≦y)である。従って、B(x)=S
UM(B(x,y),1≦y≦y)が成立する。
【0300】第1の符号化信号は、実施例16の情報量
変換方法(図24)によりそれぞれ第2の符号化信号に
変換される。これをP回繰り返す。第2の符号化信号
は、第1の符号化信号をその情報量が減るように且つ同
一の符号化方式で変換して生成した信号である。各第2
の符号化信号の情報量はC(x) (xは、1≦x≦P
を満たす値)である。第1の符号化信号の情報量B
(x)に対する第2の符号化信号の情報量C(x)の比
率G=C(x)/B(x)を、G≦Ctotal/B
sumを満たす値に決定する。実施例16においては、
G=Ctotal/Bsumに決定する。
【0301】実施例16の情報量変換方法においては、
最初にy個の符号化フレーム(第1の符号化信号)を
記憶部に格納する。次に各符号化フレームの情報量、及
び信号レベルの最大値を表す信号レベル情報LV(y)
(1≦y≦y)を求める。信号レベル情報LV(y)
に従って、y個の符号化フレームから信号レベルの最
大値が小さい順にy個(yは0<y≦y を満
たす整数)の符号化フレームを選択する。選択されたy
個の符号化フレームについては、その情報量を変換し
た(情報量を圧縮した)デジタルオーディオ符号化信号
を生成し、当該情報量が圧縮されたデジタルオーディオ
符号化信号を第2の記録媒体に記録する。残る(y
)個の符号化フレームについては、入力信号をその
まま第2の記録媒体に記録する。第2の符号化信号は、
情報量が圧縮された当該y個の符号化フレームのデジ
タルオーディオ符号化信号と、それ以外の(y
)個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号(入力信号そのままである。)とで構成される。
【0302】図24は、本発明の実施例16における情
報量変換方法の処理を示すフロー図である。まず、ステ
ップ2401において、y個の符号化フレーム(第1
の符号化信号)を記憶部に格納する。次に、ステップ2
402において、各符号化フレームの情報量及び信号レ
ベルの最大値を表す信号レベル情報LV(y)(1≦y
≦y)と、y個の符号化フレーム(第1の符号化信
号)の情報量B(x)=B(x,0)+B(x,1)+
・・+B(x,y)を求める。実施例16において
は、デジタルオーディオ符号化信号の符号化方式は、各
符号化フレームの信号レベル情報LV(y)がデジタル
オーディオ符号化信号から直接(復号化することなく)
求めることが出来る符号化方式であるとする。他の符号
化方式の情報量の変換方法においては、デジタルオーデ
ィオ符号化信号を復号化した後、各符号化フレームの信
号レベル情報LV(y)を求める。
【0303】ステップ2402は、ステップ2411〜
2413を含む。ステップ2411において、初期値y
=1、B(x)=0を設定する。次にステップ2412
において、y番目の符号化フレームの情報量B(x,
y)及びレベル情報LV(y)を検出して記憶部に格納
し、且つB(x)にy番目の符号化フレームの情報量B
(x,y)を加算する(B(x)=B(x)+B(x,
y))。yを1つインクリメントする(y=y+1)。
次にステップ2413において、y>yが成立するか
否かをチェックする。もしy>yが成立しなければ、
ステップ2412に戻って上記の処理を繰り返す。もし
y>yが成立すれば、各符号化フレームの情報量B
(x,y)及び信号レベル情報LV(y)(1≦y≦y
)と、y個の符号化フレーム(第1の符号化信号)
の情報量B(x)を求め終わったので、次のステップ2
403に進む。
【0304】ステップ2403において、現在処理中の
第1の符号化信号から生成する第2の符号化信号の情報
量C(x)を求める。C(x)=G・B(x)の式によ
る。G=Ctotal/Bsumである。次にステップ
2404において、情報量を圧縮する符号化フレームの
数yを決定する。符号化フレーム単位で見た時の情報
量の比率G(=圧縮後の符号化フレームの情報量/圧
縮前の符号化フレームの情報量)の概略値を決め、符号
化フレームを当該比率Gで圧縮した時に、第1の符号
化信号の情報量B(x)を情報量C(x)に変換するた
めの最小の符号化フレーム数yを求める。比率G
概略値の決め方は任意である。例えば任意の既定値であ
る。比率G の正確な値は、後述するステップ2406
で求める。符号化フレーム数yは下記の式により求め
る。
【0305】各符号化フレームの情報量B(x,y)を
全て同じであると仮定する。第1の符号化信号の情報量
B(x)は下記の式で表せる。 B(x)=y・B(x,y) 情報量変換装置は、比率Gで情報量を圧縮したy
の符号化フレームと、入力信号をそのまま出力する(y
−y)個の符号化フレームからなる第2の符号化信
号を出力する。従って、第2の符号化信号の情報量C
(x)は、下記の式で表せる。 C(x)=y・G・B(x,y)+(y−y
・B(x,y) C(x)=G・B(x)=G・y・B(x,y)よ
り、yは下記の値になる。 y=INT((1−G)・y/(1−G))+1
【0306】次に、ステップ2405において、信号レ
ベル情報LV(y)(0<y≦y)に基づいて、y
個の符号化フレームから、信号レベルの最大値が小さい
順にy個の符号化フレームを選択する。y個の符号
化フレームの番号をyselとする(y個の異なる値
を含む。)。ステップ2405において、ysel=F
UNC2(LV(y)) の式を実行するが、関数FU
NC2は、y個の信号レベル情報LV(y)の中から
信号レベルの最大値が小さい順にy個の符号化フレー
ムを選択する関数である。
【0307】次にステップ2406において、y個の
符号化フレームの情報量を圧縮する比率Gの正確な値
を算出する。ステップ2406は、ステップ2421〜
2427を含む。最初に、初期値y=1、J1=0、J
2=0を設定する(ステップ2421)。J1は情報量
を圧縮するy個の符号化フレームの情報量(圧縮前の
情報量)の小計であり、J2は情報量を圧縮しない(y
−y)個の符号化フレームの情報量の小計である。
次に、ステップ2422において、y番目の符号化フレ
ームがyselであるか(y個の符号化フレームに含
まれるか)否かをチェックする。もしy番目の符号化フ
レームがyselであればステップ2423に進む。も
しy番目の符号化フレームがyselでなければステッ
プ2424に進む。
【0308】ステップ2423において、y番目の符号
化フレームの情報量B(x,y)をJ1に加算する(J
1=J1+B(x,y))。ステップ2425に進む。
ステップ2424において、y番目の符号化フレームの
情報量B(x,y)をJ2に加算する(J2=J2+B
(x,y))。ステップ2425に進む。ステップ24
25において、yを1つインクリメントする(y=y+
1)。次にステップ2426において、y>yが成立
するか否かをチェックする。もしy>yが成立しなけ
ればステップ2422に戻って、上記の処理を繰り返
す。もしy>yが成立すれば、ステップ2427に進
む。ステップ2427において、下記の式により正確な
の値を決定する。 G={C(x)−J2}/J1
【0309】正確な比率Gが決定した後に、ステップ
2407において、情報量の変換処理及び出力を実行す
る。ステップ2407は、ステップ2431〜2436
を含む。最初に初期値y=1を設定する(ステップ24
31)。次にステップ2432において、y=ysel
が成立するか(y個の符号化フレームに含まれるか)
否かをチェックする。y=yselが成立すればステッ
プ2433に進む。y=yselが成立しなければステ
ップ2434に進む(当該符号化フレームの情報量を変
換しない。)。ステップ2433において、比率G
C(x,y)/B(x,y)で当該符号化フレームの情
報量を更に圧縮して符号化する(情報量を変換す
る。)。一般には当該符号化フレームのデジタルオーデ
ィオ符号化信号を復号化し、量子化ビット数又は周波数
スペクトル数を削減等して再び符号化する。
【0310】次にステップ2434において、情報量を
変換された符号化フレームのデジタルオーディオ符号化
信号(y個の符号化フレームに含まれる。)又は記憶
部に記憶されている符号化フレームのデジタルオーディ
オ符号化信号((y−y)個の符号化フレームに含
まれ、入力信号そのままである。)を出力する。次にス
テップ2435において、yを1つインクリメントする
(y=y+1)。次にステップ2436において、y>
が成立するか否かをチェックする。y>yが成立
しなければ、ステップ2432に戻って、上記の処理を
繰り返す。y>yが成立すれば、処理を終了する。
【0311】上記の実施例16の情報量変換方法によ
り、第1の記録媒体111から読み出されるy個の符
号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号の全体の
情報量を圧縮する。これをP回繰り返すことにより、第
1の記録媒体から読み出される情報量B umのデジタ
ルオーディオ符号化信号を、その主要部が欠落すること
なく記録可能容量Ctotal (Ctotal<B
sumとする。)の第2の記録媒体131に記録するこ
とが出来る。
【0312】実施例16の情報量変換方法においては、
比率Gの概略値を一定の値とし、符号化フレーム数y
が可変値であった。これに代えて、符号化フレーム数
を一定の値とし、比率Gを一定の値としても良
い。別の実施例においては、信号レベルの最大値が一定
の閾値以下の符号化フレームの情報量を全て圧縮して出
力する。この場合は、比率G及び符号化フレーム数y
が共に変化する。
【0313】実施例16の情報量変換方法においては、
信号レベルの最大値が小さい順にy 個の符号化フレー
ムを選択し、比率Gで情報量変換した(情報量を圧縮
した)当該y個の符号化フレームと、情報量変換しな
い(入力したそのままの)(y−y)個の符号化フ
レームとを出力した。これに代えて、信号レベルの最大
値が大きい順にy個の符号化フレームを選択し、比率
で情報量変換した当該y個の符号化フレームと、
情報量変換しない(入力したそのままの)(y
)個の符号化フレームとを出力しても良い。信号レ
ベルの平均値が大きい順又は信号レベルの平均値が小さ
い順にy個の符号化フレームを選択し、比率Gで情
報量変換した当該y個の符号化フレームと、情報量変
換しない(入力したそのままの)(y−y)個の符
号化フレームとを出力しても良い。又、他の条件と組合
せることも可能である。
【0314】実施例16の情報量変換方法においては第
1の記録媒体111から読み出されたデジタルオーディ
オ符号化信号を、その情報量を圧縮変換して、第2の記
録媒体131に記録した。更に他の実施例においては、
情報量変換装置は、データレートVの第1の情報伝送経
路(入力経路)から入力したデジタルオーディオ符号化
信号を、その情報量を圧縮変換して、データレートW
(W<V)の第2の情報伝送経路(出力経路)に出力す
る。この情報量変換方法においては、データレートV及
びWに基づいて比率GをG≦W/Vに自動的且つ適応的
に決定し、入力したy個の符号化フレームのデジタル
オーディオ符号化信号を、決定した比率Gで圧縮変換し
て、第2の情報伝送経路(出力経路)に出力する。好ま
しくはGをG=W/V に決定する。これにより、伝送
ミスを生じることなく、情報量変換装置は、第1の情報
伝送経路(入力経路)から入力したデジタルオーディオ
符号化信号を、第2の情報伝送経路(出力経路)に転送
する。それ以外の点では、当該更に他の実施例は実施例
16と同じである。
【0315】上記の実施例はデジタルオーディオ符号化
信号の情報量変換システム及び情報量変換方法に関する
ものであるが、デジタルオーディオ符号化信号をデジタ
ル映像符号化信号に置き換えることにより、上記の発明
をデジタル映像符号化信号の情報量変換システム及び情
報量変換方法に適用することが出来る。上記の実施例の
各要素を組み合わせた実施例又は構成の細部を変更した
実施例は当該発明の技術分野に属する者が容易に考え得
るものであり、各要素の組合せや順序の変化は請求され
た発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得る。
【0316】
【発明の効果】本発明によれば、デジタルオーディオ符
号化信号を同一の符号化方式で圧縮した状態で転送する
が全てのデジタルオーディ符号化信号を転送できない場
合に、信号の品質劣化が少ない(信号の主要部が欠落せ
ず、且つ使用者が耳で聞いて不快感の少ない)方法でデ
ジタルオーディオ符号化信号の情報量を削減する情報量
変換装置及び情報量変換方法を実現出来るという有利な
効果が得られる。
【0317】本発明によれば、第1の記録媒体に記憶保
持されている情報量の総和がBsu の第1の符号化信
号を読み出して、その実質的な品質劣化を最小にして情
報量をCsumに削減した第2の符号化信号に変換し
て、当該第2の符号化信号を記録可能容量がC
total(Ctotal<Bsum)である第2の記
録媒体に記録する情報量変換装置及び情報量変換方法を
実現出来るという有利な効果が得られる。
【0318】本発明によれば、時系列の信号レベルを減
衰する符号化フレームの数yを第1の符号化信号から
抽出する符号化フレームの数yより小さくし、y
の符号化フレームのみを復号化することにより、抽出す
るy個の符号化フレームを全て復号化する場合に比べ
て処理にかかるステップ数及び処理時間を削減した情報
量変換装置及び情報量変換方法を実現出来るという有利
な効果が得られる。本発明によれば、y個の符号化フ
レームを時系列の再生信号に復号化し、信号レベルを徐
々に減衰することにより、単に第1の符号化信号からy
個の符号化フレームを抽出する場合に比べて抽出した
符号化信号の信号波形が急激に変化するのを防ぐことが
出来、再生時のノイズを抑えることが出来るという有利
な効果が得られる。
【0319】本発明によれば、レベル情報を補正する符
号化フレームの数yを第1の符号化信号から抽出する
符号化フレームの数yより小さくし、y個の符号化
フレームのみのレベル情報を補正することにより、抽出
するy個の符号化フレームを全て復号化する場合に比
べて処理にかかるステップ数及び処理時間を削減した情
報量変換装置及び情報量変換方法を実現出来るという有
利な効果が得られる。本発明によれば、y個の符号化
フレームを復号化する代わりに、レベル情報を抽出して
補正することにより、処理にかかるステップを削減する
ことが出来るという有利な効果が得られる。更に、y
個の符号化データ1のレベル情報を抽出し、符号化信号
を復号化し再生した時の信号レベルが徐々に減衰するよ
うにレベル情報を補正することにより、単に第1の符号
化信号からy個の符号化フレームを抽出する場合に比
べて抽出した符号化信号の信号波形が急激に変化するの
を防ぐことが出来、再生時のノイズを抑えることが出来
るという有利な効果が得られる。
【0320】本発明によれば、実質的な信号の品質劣化
を最小にして且つデジタルオーディオ符号化信号の伝送
が途切れることなく、第1の情報伝送経路(入力経路)
から入力したビットレートVのデジタルオーディオ符号
化信号をビットレートが低い(W)第2の情報伝送経路
(出力経路)に出力する情報量変換装置及び情報量変換
方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0321】本発明によれば、任意の時点(例えば第x
番目(1≦x<P)の第1の符号化信号を読み出
し、第2の記録媒体に記録する時点)において、第x
番目以降のQ=(P−x+1)個の第1の符号化信号
の情報量B(x)の総和Bre と、第1番目から第
(x−1)番目までの第1の符号化信号を第2の記録
媒体に記録した後の第2の記録媒体の記録可能容量C
remとを監視し、BremがCremより大きくなる
場合に第x番目以降の第1の符号化信号の情報量をC
(x)に変換することにより、(P−Q)個(=x
1)の情報量B(x)の第1の符号化信号と、Q個の情
報量C(x)の第2の符号化信号の情報量の総和がC
totalと同じ、又はCtotalより小さくするこ
とが出来、これを第2の記録媒体2に記録することが出
来る情報量変換システム及び情報量変換方法を実現出来
るという有利な効果が得られる。
【0322】本発明によれば、使用者の指定に基づい
て、P個の第1の符号化信号のうちのQ個の第1の符号
化信号を第2の符号化信号に変換し、当該第2の符号化
信号と残る(P−Q)個の第1の符号化信号を第2の記
録媒体に記録することにより、(P−Q)個の情報量B
(x)の第1の符号化信号とQ個の情報量C(x)の第
2の符号化信号の情報量の総和がCtotalと同じ、
又はCtotalより小さくなり、これを第2の記録媒
体2に記録する情報量変換システム及び情報量変換方法
を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0323】本発明の情報量変換装置及び情報量変換方
法においては、y個の符号化フレームのデジタルオー
ディオ符号化信号(第1の符号化信号)の中の各符号化
フレームの信号レベルの最大値若しくは平均値を表す信
号レベル情報、又は各符号化フレームの帯域幅の最大値
若しくは平均値を表すレベル情報に基づいて、y個の
符号化フレームのうちのy個の符号化フレームを選択
する。選択されたy個の符号化フレームの情報量を圧
縮し、当該圧縮された符号化フレームと残る(y−y
)個の符号化フレームとを第2の記録媒体に記録す
る。本発明によれば、信号の品質劣化が少ない(信号の
主要部が欠落せず、且つ使用者が耳で聞いて不快感の少
ない)方法でデジタルオーディオ符号化信号の情報量を
削減する情報量変換装置及び情報量変換方法を実現出来
るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図
【図2】実施例1及び実施例2の情報量変換装置の各部
における情報量と信号波形とを示す図
【図3】実施例2の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図
【図4】実施例3の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図
【図5】実施例3の情報量変換装置の各部における情報
量と信号波形とを示す図
【図6】実施例4の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図
【図7】実施例4の情報量変換システムにおける第1の
記録媒体から読み出されたデジタルオーディオ符号化信
号の情報量、並びに第2の記録媒体の記憶可能容量及び
実施例4の情報量変換装置によって情報量変換されて第
2の記録媒体に記録されたデジタルオーディオ符号化信
号の情報量を示す図
【図8】実施例5の情報量変換システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図9】実施例5の情報量変換システムにおける第1の
記録媒体から読み出されたデジタルオーディオ符号化信
号の情報量、並びに第2の記録媒体の記憶可能容量及び
実施例5の情報量変換装置によって情報量変換されて第
2の記録媒体に記録されたデジタルオーディオ符号化信
号の情報量を示す図
【図10】実施例6の情報量変換システムの構成を示す
ブロック図
【図11】実施例6の情報量変換システムにおける第1
の記録媒体から読み出されたデジタルオーディオ符号化
信号の情報量、並びに第2の記録媒体の記憶可能容量及
び実施例6の情報量変換装置によって情報量変換されて
第2の記録媒体に記録されたデジタルオーディオ符号化
信号の情報量を示す図
【図12】実施例7の情報量変換システムの構成を示す
ブロック図
【図13】実施例7の情報量変換装置の各部における情
報量と信号波形とを示す図
【図14】実施例8の情報量変換装置の各部における情
報量と信号波形とを示す図
【図15】従来例の情報量変換システム構成を示す図
【図16】従来例の情報量変換システムにおける第1の
記録媒体から読み出されたデジタルオーディオ符号化信
号の情報量、並びに第2の記録媒体の記憶可能容量及び
従来例の情報量変換装置によって情報量変換されて第2
の記録媒体に記録されたデジタルオーディオ符号化信号
の情報量を示す図
【図17】実施例9の情報量変換方法の処理を示すフロ
ー図
【図18】実施例10の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【図19】実施例11の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【図20】実施例12の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【図21】実施例13の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【図22】実施例14の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【図23】実施例15の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【図24】実施例16の情報量変換方法の処理を示すフ
ロー図
【符号化の説明】
11 再生装置 1、111 第1の記録媒体 12、32、42、62、82、102、1202
情報量変換装置 121 入力部 122、322、422、622、822、1022、
1222 制御部 123 記憶部 124 減衰信号生成部 125 復号化部 126 減衰部 127 符号化部 128 出力部 13 記録装置 2、131 第2の記録媒体 S1 情報量指定信号 324 レベル補正信号生成部 325 レベル情報抽出部 326 レベル情報補正部 424 情報量圧縮部 425 復号化部 426 符号化部 623、624 通信回線 1029 操作入力部 3 符号化信号読み出し部 4 符号化信号書き込み部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1符号化フレームを単位として圧縮符号
    化された、連続するy個(yは正整数)の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の符
    号化信号を、入力する入力部と、 情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報量指定信
    号に従って、y個の符号化フレームの中から連続する
    個(yは任意の正整数であって、y<y)の
    符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を選択
    し、且つ前記y 個の符号化フレームのデジタルオーデ
    ィオ符号化信号の中からy個(yは任意の正整数で
    あって、y<y)の符号化フレームのデジタルオー
    ディオ符号化信号を選択する制御信号を出力する制御部
    と、 前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号を復号化する復
    号化部と、復号化されたデジタルオーディオ信号を時間
    軸上で順方向又は逆方向に徐々に減衰させる減衰部と、
    徐々に減衰させた前記デジタルオーディオ信号を前記第
    1の符号化信号と同一の符号化方式で符号化する符号化
    部と、を有する減衰信号生成部と、 前記制御信号に従って選択された徐々に減衰させたy
    個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を
    含むy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
    化信号である第2の符号化信号を出力する出力部と、 を有することを特徴とする情報量変換装置。
  2. 【請求項2】 1符号化フレームを単位として圧縮符号
    化された、連続するy個(yは正整数)の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の符
    号化信号を、入力する入力部と、 情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報量指定信
    号に従って、y個の符号化フレームの前記デジタルオ
    ーディオ符号化信号の中から連続するy個(yは任
    意の正整数であって、y<y)の符号化フレームの
    デジタルオーディオ符号化信号を選択し、且つ前記y
    個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号の
    中からy個(yは任意の正整数であって、y<y
    )の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
    を選択する制御信号を出力する制御部と、 前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号に含まれるレベ
    ル情報を抽出するレベル情報抽出部と、 抽出した前記y個の符号化フレームのデジタルオーデ
    ィオ符号化信号の前記レベル情報を時間軸上で順方向又
    は逆方向に徐々に減衰するレベル情報に補正するレベル
    情報補正部と、 前記制御信号に従って選択された前記徐々に減衰するレ
    ベル情報に補正されたy個の符号化フレームのデジタ
    ルオーディオ符号化信号を含むy個の符号化フレーム
    のデジタルオーディオ符号化信号である第2の符号化信
    号を出力する出力部と、 を有することを特徴とする情報量変換装置。
  3. 【請求項3】 1符号化フレームを単位として圧縮符号
    化された、連続するy個(yは正整数)の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の符
    号化信号を入力する入力部と、 情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報量指定信
    号に従って制御信号を出力する制御部と、 前記第1の符号化信号を復号化する復号化部と、 前記制御信号に従って前記第1の符号化信号と同一の符
    号化方式で且つ前記第1の符号化信号の情報量よりも情
    報量が減る様に、復号化された前記デジタルオーディオ
    信号を符号化する符号化部と、 前記符号化部によって符号化されたデジタルオーディオ
    符号化信号である第2の符号化信号を出力する出力部
    と、 を有することを特徴とする情報量変換装置。
  4. 【請求項4】 1符号化フレームを単位として圧縮符号
    化された、連続するy個(yは正整数)の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の符
    号化信号を、入力する入力部と、 y個の符号化フレームの前記デジタルオーディオ符号
    化信号から、帯域幅の最大値若しくは平均値が広い順若
    しくは狭い順又は信号レベルの最大値若しくは平均値が
    大きい順若しくは小さい順のいずれかの順に従ってy
    個の符号化フレーム(yは任意の正整数であって、y
    <y)のデジタルオーディオ符号化信号を選択する
    制御信号を出力する制御部と、 前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号を、その情報量
    が少なくなるように更に圧縮符号化する符号化部と、 更に圧縮符号化された前記y個の符号化フレームのデ
    ジタルオーディオ符号化信号と、前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号以外の入力した
    デジタルオーディオ符号化信号と、を含む第2の符号化
    信号を出力する出力部と、 を有することを特徴とする情報量変換装置。
  5. 【請求項5】 第1の記録媒体に記録されているデジタ
    ルオーディオ符号化信号を再生する再生装置と、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の情報
    量変換装置と、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録装置
    と、 を有する情報量変換システムであって、 前記制御部は、前記再生装置から前記情報量B(x)
    (1≦x≦P)の総和Bsumの情報を入力し且つ前記
    記録装置から前記記録可能容量Ctotalの情報を入
    力し、 前記情報量指定信号が、前記総和の情報量Bsum及び
    前記記録可能容量C otalに基づいて、前記第2の
    符号化信号の情報量C(x)を定めることを特徴とする
    情報量変換システム。
  6. 【請求項6】 ビットレートV(Vは任意の正数)でデ
    ジタルオーディオ符号化信号を伝送する第1の情報伝送
    経路と、 前記第1の情報伝送経路で伝送されたデジタルオーディ
    オ符号化信号である前記第1の符号化信号を入力し、前
    記第1の符号化信号の情報量よりも少ない情報量を有す
    る前記第2の符号化信号を出力する請求項1から請求項
    4のいずれかの請求項に記載の情報量変換装置と、 前記第2の符号化信号をビットレートW (W<V)で
    伝送する第2の情報伝送経路と、 を有する情報量変換システムであって、 前記情報量指定信号が、前記ビットレートV及び前記ビ
    ットレートWに基づいて、前記第2の符号化信号の情報
    量を定めることを特徴とする情報量変換システム。
  7. 【請求項7】 第1の記録媒体に記録されているデジタ
    ルオーディオ符号化信号を再生する再生装置と、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の情報
    量変換装置と、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録装置
    と、 を有する情報量変換システムであって、 前記制御部は、前記第1の記録媒体から再生されるデジ
    タルオーディオ符号化信号の中の未入力の第1の符号化
    信号の情報量Bremの情報及び前記第2の記録媒体の
    残存する記録可能容量Cremの情報を入力し、 前記情報量指定信号が、前記未入力の第1の符号化信号
    の情報量Brem及び前記第2の記録媒体の残存する記
    録可能容量Cremに基づいて、前記第2の符号化信号
    の情報量C(x)を定める、 ことを特徴とする情報量変換システム。
  8. 【請求項8】 第1の記録媒体に記録されているデジタ
    ルオーディオ符号化信号を再生する再生装置と、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の情報
    量変換装置と、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録装置
    と、 を有する情報量変換システムであって、 前記情報量変換装置は、前記情報量B(x) (1≦x
    ≦P)の総和であるB sum及び前記記録可能容量C
    totalを使用者に通知し、且つそのまま出力すると
    ころの(P−Q)個の前記第1の符号化信号、又は前記
    第1の符号化信号の情報量を圧縮した前記第2の符号化
    信号を生成して出力するところのQ個(Qは0<Q<P
    の任意の正整数)の前記第1の符号化信号を、使用者の
    指示に従って指定する前記情報量指定信号を出力する操
    作入力部を更に有し、 前記情報量変換装置は、前記情報量指定信号に従って
    (P−Q)個の前記第1の符号化信号を入力してそのま
    ま出力し、及びQ個の前記第1の符号化信号を入力して
    前記第2の符号化信号に変換し前記第2の符号化信号を
    出力する、 ことを特徴とする情報量変換システム。
  9. 【請求項9】 第1の記録媒体に記録されているデジタ
    ルオーディオ符号化信号を再生する再生装置と、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の情報
    量変換装置と、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録装置
    と、 を有する情報量変換システムであって、 前記情報量変換装置は、前記情報量B(x) (1≦x
    ≦P)の総和であるB sum及び前記記録可能容量C
    totalを使用者に通知し、且つ前記第1の符号化信
    号の情報量を使用者が指定した比率Gで圧縮した前記
    第2の符号化信号を生成して出力するところの(P−
    Q)個の前記第1の符号化信号を使用者の指示に従って
    指定する前記情報量指定信号を出力する操作入力部を更
    に有し、 前記情報量変換装置は、前記情報量指定信号に従って
    (P−Q)個の前記第1の符号化信号の情報量を比率G
    で圧縮した前記第2の符号化信号を生成して出力し、
    及びQ個の前記第1の符号化信号の情報量を前記情報量
    指定信号に基づいて定められた比率Gで圧縮した前記第
    2の符号化信号を生成して出力する、 ことを特徴とする情報量変換システム。
  10. 【請求項10】 1符号化フレームを単位として圧縮符
    号化された、連続するy個(yは正整数)の符号化
    フレームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の
    符号化信号を、入力する入力ステップと、 情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報量指定信
    号に従って、y個の符号化フレームの中から連続する
    個(yは任意の正整数であって、y<y)の
    符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を選択
    し、且つ前記y 個の符号化フレームのデジタルオーデ
    ィオ符号化信号の中からy個(yは任意の正整数で
    あって、y<y)の符号化フレームのデジタルオー
    ディオ符号化信号を選択する制御信号を出力する制御ス
    テップと、 前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号を復号化する復
    号化ステップと、復号化されたデジタルオーディオ信号
    を時間軸上で順方向又は逆方向に徐々に減衰させる減衰
    ステップと、徐々に減衰させた前記デジタルオーディオ
    信号を前記第1の符号化信号と同一の符号化方式で符号
    化する符号化ステップと、を有する減衰信号生成ステッ
    プと、 前記制御信号に従って選択された徐々に減衰させたy
    個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号を
    含むy個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号
    化信号である第2の符号化信号を出力する出力ステップ
    と、 を有することを特徴とする情報量変換方法。
  11. 【請求項11】 1符号化フレームを単位として圧縮符
    号化された、連続するy個(yは正整数)の符号化
    フレームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の
    符号化信号を、入力する入力ステップと、 情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報量指定信
    号に従って、y個の符号化フレームの前記デジタルオ
    ーディオ符号化信号の中から連続するy個(yは任
    意の正整数であって、y<y)の符号化フレームの
    デジタルオーディオ符号化信号を選択し、且つ前記y
    個の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号の
    中からy個(yは任意の正整数であって、y<y
    )の符号化フレームのデジタルオーディオ符号化信号
    を選択する制御信号を出力する制御ステップと、 前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号に含まれるレベ
    ル情報を抽出するレベル情報抽出ステップと、 抽出した前記y個の符号化フレームのデジタルオーデ
    ィオ符号化信号の前記レベル情報を時間軸上で順方向又
    は逆方向に徐々に減衰するレベル情報に補正するレベル
    情報補正ステップと、 前記制御信号に従って選択された前記徐々に減衰するレ
    ベル情報に補正されたy個の符号化フレームのデジタ
    ルオーディオ符号化信号を含むy個の符号化フレーム
    のデジタルオーディオ符号化信号である第2の符号化信
    号を出力する出力ステップと、 を有することを特徴とする情報量変換方法。
  12. 【請求項12】 1符号化フレームを単位として圧縮符
    号化された、連続するy個(yは正整数)の符号化
    フレームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の
    符号化信号を入力する入力ステップと、 情報量指定信号を入力し又は生成し、前記情報量指定信
    号に従って制御信号を出力する制御ステップと、 前記第1の符号化信号を復号化する復号化ステップと、 前記制御信号に従って、前記第1の符号化信号と同一の
    符号化方式で且つ前記第1の符号化信号の情報量よりも
    情報量が減る様に、復号化された前記デジタルオーディ
    オ信号を符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップによって符号化されたデジタルオー
    ディオ符号化信号である第2の符号化信号を出力する出
    力ステップと、 を有することを特徴とする情報量変換方法。
  13. 【請求項13】 1符号化フレームを単位として圧縮符
    号化された、連続するy個(yは正整数)の符号化
    フレームのデジタルオーディオ符号化信号である第1の
    符号化信号を、入力する入力ステップと、 y個の符号化フレームの前記デジタルオーディオ符号
    化信号から、帯域幅の最大値若しくは平均値が広い順若
    しくは狭い順又は信号レベルの最大値若しくは平均値が
    大きい順若しくは小さい順のいずれかの順に従ってy
    個の符号化フレーム(yは任意の正整数であって、y
    <y)のデジタルオーディオ符号化信号を選択する
    制御信号を出力する制御ステップと、 前記制御信号に従って選択された前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号を、その情報量
    が少なくなるように更に圧縮符号化する符号化ステップ
    と、 更に圧縮符号化された前記y個の符号化フレームのデ
    ジタルオーディオ符号化信号と、前記y個の符号化フ
    レームのデジタルオーディオ符号化信号以外の入力した
    デジタルオーディオ符号化信号と、を含む第2の符号化
    信号を出力する出力ステップと、 を有することを特徴とする情報量変換方法。
  14. 【請求項14】 第1の記録媒体に記録されているデジ
    タルオーディオ符号化信号を再生する再生ステップと、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項10から請求項13のいずれかの請求項に記載の
    情報量変換方法の実行ステップと、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録ステッ
    プと、 を有する情報量変換方法であって、 前記情報量指定信号が、前記情報量B(x) (1≦x
    ≦P)の総和であるB sum及びCtotalに基づい
    て、前記第2の符号化信号の情報量C(x)を定めるこ
    とを特徴とする情報量変換方法。
  15. 【請求項15】 前記入力ステップにおいて、圧縮符号
    化されたビットレートV(Vは任意の正数)のデジタル
    オーディオ符号化信号である前記第1の符号化信号を入
    力し、 前記出力ステップにおいて、入力した前記第1の符号化
    信号の情報量よりも少ない情報量を有する前記第2の符
    号化信号をビットレートW (W<V)で出力し、 前記情報量指定信号が、前記ビットレートV及び前記ビ
    ットレートWに基づいて、前記第2の符号化信号の情報
    量を定めることを特徴とする請求項10から請求項13
    のいずれかの請求項に記載の情報量変換方法。
  16. 【請求項16】 第1の記録媒体に記録されているデジ
    タルオーディオ符号化信号を再生する再生ステップと、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項10から請求項13のいずれかの請求項に記載の
    情報量変換方法の実行ステップと、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録ステッ
    プと、 を有する情報量変換方法であって、 前記制御ステップにおいて、前記第1の記録媒体から再
    生されるデジタルオーディオ符号化信号の中の未入力の
    第1の符号化信号の情報量Bremの情報及び前記第2
    の記録媒体の残存する記録可能容量Cremの情報を入
    力し、 前記情報量指定信号が、前記未入力の第1の符号化信号
    の情報量Brem及び前記第2の記録媒体の残存する記
    録可能容量Cremに基づいて、前記第2の符号化信号
    の情報量C(x)を定める、 ことを特徴とする情報量変換方法。
  17. 【請求項17】 第1の記録媒体に記録されているデジ
    タルオーディオ符号化信号を再生する再生ステップと、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項10から請求項13のいずれかの請求項に記載の
    情報量変換方法の実行ステップと、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録ステッ
    プと、 を有する情報量変換方法であって、 前記情報量変換方法の実行ステップは、前記情報量B
    (x) (1≦x≦P)の総和であるBsum及び前記
    記録可能容量Ctotalを使用者に通知し、且つその
    まま出力するところの(P−Q)個の前記第1の符号化
    信号、又は前記第1の符号化信号の情報量を圧縮した前
    記第2の符号化信号を生成して出力するところのQ個
    (Qは0<Q<Pの任意の正整数)の前記第1の符号化
    信号を、使用者の指示に従って指定する前記情報量指定
    信号を出力する操作入力ステップを更に有し、 前記情報量変換方法の実行ステップにおいては、前記情
    報量指定信号に従って(P−Q)個の前記第1の符号化
    信号を入力してそのまま出力し、及びQ個の前記第1の
    符号化信号を入力して前記第2の符号化信号に変換し前
    記第2の符号化信号を出力する、 ことを特徴とする情報量変換方法。
  18. 【請求項18】 第1の記録媒体に記録されているデジ
    タルオーディオ符号化信号を再生する再生ステップと、 前記第1の記録媒体から再生されたデジタルオーディオ
    符号化信号であって且つそれぞれの情報量がB(x)
    (1≦x≦P(Pは1以上の任意の正整数))の前記第
    1の符号化信号を入力し、前記第1の符号化信号の情報
    量B(x)よりも少ない情報量C(x)を有する少なく
    とも1個の前記第2の符号化信号を含む信号を出力する
    請求項10から請求項13のいずれかの請求項に記載の
    情報量変換方法の実行ステップと、 前記第2の符号化信号を含む信号を記録可能容量C
    totalである第2の記録媒体に記録する記録ステッ
    プと、 を有する情報量変換方法であって、 前記情報量変換方法の実行ステップは、前記情報量B
    (x) (1≦x≦P)の総和であるBsum及び前記
    記録可能容量Ctotalを使用者に通知し、且つ前記
    第1の符号化信号の情報量を使用者が指定した比率G
    で圧縮した前記第2の符号化信号を生成して出力すると
    ころの(P−Q)個の前記第1の符号化信号を使用者の
    指示に従って指定する前記情報量指定信号を出力する操
    作入力ステップを更に有し、 前記情報量変換方法の実行ステップにおいては、前記情
    報量指定信号に従って(P−Q)個の前記第1の符号化
    信号の情報量を比率Gで圧縮した前記第2の符号化信
    号を生成して出力し、及びQ個の前記第1の符号化信号
    の情報量を前記情報量指定信号に基づいて定められた比
    率Gで圧縮した前記第2の符号化信号を生成して出力す
    る、 ことを特徴とする情報量変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008026662A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Sony Corp データ記録装置、データ記録方法及びデータ記録プログラム
JP2008536192A (ja) * 2005-04-13 2008-09-04 ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション コード化されたオーディオの経済的な音量計測

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