JP2002268418A - 画像定着装置および画像形成装置 - Google Patents

画像定着装置および画像形成装置

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JP2002268418A
JP2002268418A JP2001063316A JP2001063316A JP2002268418A JP 2002268418 A JP2002268418 A JP 2002268418A JP 2001063316 A JP2001063316 A JP 2001063316A JP 2001063316 A JP2001063316 A JP 2001063316A JP 2002268418 A JP2002268418 A JP 2002268418A
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roller
fixing device
duct
heat generating
image
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JP2001063316A
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Masayasu Onodera
正泰 小野寺
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主は、非通紙領域に対応した発熱ローラ上の
熱蓄積を極力抑制するのに適した構成のダクトを含む冷
却装置を持った画像定着装置を提供すること。 【解決手段】 発熱ローラの長手方向に対して垂直方向
にダクトを設け、垂直方向の面におけるダクトの稜線
は、直線の第1稜線と、入り口開口側の端部から出口開
口に向かうに従って第1稜線に近づいて変曲点に達する
とともに、変曲点から出口開口端までは第1稜線と平行
な直線を含む第2稜線とからなり、かつ、入り口開口端
から出口開口端までの距離をL1、出口開口端から変曲
点までの距離をL2、発熱ローラの長手方向と平行な入
り口開口端の幅をD1、前記変曲点におけるダクトの幅
をD2としたとき、L1/5≦L2≦L1×3/5、お
よび、D1/4≦D2を満たす事を特徴とする画像定着
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像を用紙上
に定着するための発熱ローラを含む画像定着装置、およ
び、小サイズの用紙が定着処理される際に生じ易い発熱
ローラ上の温度ムラを軽減するように前記画像定着装置
を制御する複写機、プリンタ等の画像形成装置に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】転写されたトナー像を担持する用紙を、
加熱ローラ型定着装置として呼称される画像定着装置に
導き、加熱源を内蔵(内包)した可回転の発熱ローラ
と、当該発熱ローラに圧着しながら回転する対向ローラ
との間を通過せしめ、両ローラによる圧力及び加熱作用
で前記トナー像を前記用紙上に定着させるように構成し
た画像定着装置は知られている。
【0003】また、上記画像定着装置において、発熱ロ
ーラの長手方向(幅方向ともいう)ほぼ中央部に近接、
もしくは、接触して温度センサを設け、当該温度センサ
の出力情報に基づいて前記発熱ローラの表面温度を所定
の温度幅内に制御する温度制御技術もよく知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の画像定着装置
は、取扱性がよく、また、コンパクト化ができ、更に、
安全性が高い等、極めて有用なものであり、多くの画像
形成装置に組み込まれ、現在でも便利に使用されてい
る。
【0005】しかしながら、発熱ローラの基体(場合に
より、ローラ芯という)を、例えば、ガラス等の透光性
基体で構成し、当該基体上にシリコンゴムからなる透光
性弾性層および熱線吸収層または弾性層としての機能を
併せ持つ熱線吸収層等を設けて迅速なウォーミングアッ
プを可能とする構成とした場合、次のような問題があ
る。
【0006】例えば、定着処理能力を有する発熱ローラ
上の加熱幅寸法(例えば、A3用紙の短辺に相当する寸
法)に対して小さなサイズ(例えば、A4サイズの用紙
の短辺に相当する寸法)の用紙を連続的に処理しなけれ
ばならない場合、前記発熱ローラの軸方向における熱伝
導率が低いため、用紙との接触のない領域(非通紙領域
あるいは非定着領域)において熱が蓄積し、やがて、温
度が過剰に上昇してしまい、このために、発熱ローラの
寿命を短くしたり、この様な状態下で、例えば、大サイ
ズのA3用紙を定着処理すると、発熱ローラ表面の温度
境界部に対応した用紙上に光沢ムラができてしまうとい
う問題がそれである。
【0007】また、シリコンゴムからなる透光性弾性層
を有する発熱ローラにあっては、熱および酸化によりシ
リコンゴムが経時的に劣化して硬くなり、例えば、20
0℃近辺で温度制御され続けると短期間で硬さが限界に
達し、定着処理に支障を来すようになる。
【0008】換言すれば、対向ローラとの圧接幅(ニッ
プ幅)が初期に比して小さくなり、トナー像の凹凸に対
する追随性が低下するため、特に、未定着トナーを重ね
合わせて形成したフルカラー画像を用紙上に定着する場
合、画質を損ね易くなる。
【0009】また、基体として3mm以下、特に、2m
m以下の肉厚からなる金属を用いるとともに、当該基体
の周面上にシリコンゴムからなる弾性層を設けて作製し
た発熱ローラ、または、前記肉厚の金属製ローラを発熱
ローラとした場合、ウォーミングアップ時間の短縮がで
き、かつ、金属使用ゆえに熱伝導率はよくなるが、上記
肉厚では運搬できる熱の絶対量が少ないので、非通紙領
域に対応したローラ上においては前述したと同様に温度
が過剰に上昇してしまう傾向がある。
【0010】本願発明は上記点に鑑みてなされたもの
で、主たる目的は、非通紙領域に対応した発熱ローラ上
の熱蓄積を極力抑制するのに適した構成のダクトを含む
冷却装置を持った画像定着装置を提供することにある。
【0011】また、他の目的は、画像形成に使用される
用紙のサイズを検出するためのサイズ検出手段からの出
力情報に基づいて、画像定着装置に設けた冷却装置を制
御するように構成した画像形成装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
構成によって達成することができる。
【0013】(1)発熱ローラの長手方向に対して垂直
方向にダクトを設け、当該ダクトの入り口開口側に設け
た冷却ファンからの冷却風を、前記ダクトの出口開口か
ら流出させて、非通紙領域に対応した前記発熱ローラ上
の部分を冷却しうるように構成した冷却装置を有する画
像定着装置であって、前記垂直方向の面における前記ダ
クトの稜線は、直線の第1稜線と、前記入り口開口側の
端部から前記出口開口に向かうに従って前記第1稜線に
近づいて変曲点に達するとともに、当該変曲点から出口
開口端までは前記第1稜線と平行な直線を含む第2稜線
とからなり、かつ、入り口開口端から出口開口端までの
距離をL1、出口開口端から変曲点までの距離をL2、
発熱ローラの長手方向と平行な入り口開口端の幅をD
1、前記変曲点におけるダクトの幅をD2としたとき、 L1/5≦L2≦L1×3/5、および、D1/4≦D
2 を満たす事を特徴とする画像定着装置。
【0014】(2)前記(1)に記載の画像定着装置を
有し、かつ、使用される用紙サイズを検出するサイズ検
出手段からの出力情報に応じて前記冷却装置を制御する
制御手段を有する事を特徴とする画像形成装置。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係わる実施の形態の一例
を、以下、図面に基づいて説明する。
【0016】図1は、カラープリンタからなる画像形成
装置の構成を示す概略図である。図において、10は像
形成体である感光体ドラム(以下、単にドラムとい
う)、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、1
3は各色毎の現像手段である現像器、14は転写ベルト
である。
【0017】前記ドラム10は、例えば、光学ガラスや
透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒
状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは
有機感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)
を形成したものであり、導電層を接地した状態で矢印で
示す時計方向に回転される。
【0018】前記スコロトロン帯電器11、露光光学系
12及び現像器13は、これらを1組として、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の各色の画像形成手段として4組設けられ、ドラ
ム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置
してある。
【0019】前記スコロトロン帯電器11は、それぞれ
所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯
状電極からなる放電電極11aとを有し、トナーと同極
性のコロナ放電(本実施形態においてはマイナス帯電)
により、ドラム10に対して一様な電位を与える。
【0020】前記露光光学系12は、前述したスコロト
ロン帯電器11に対してドラム10の回転方向下流側に
位置するようにドラム10の内部に配置される。
【0021】それぞれの露光光学系12は、ドラム軸と
平行に主走査方向に配列された像露光光の発光素子とし
てのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べ
た線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性
光伝送体12bと、不図示のレンズホルダとで構成され
る露光用ユニットであり、保持部材120に取付けてあ
る。
【0022】前記保持部材120には各色毎の露光光学
系12の他に、転写同時露光器12dおよび一様露光器
12eが取付けられ、一体となって前記ドラム10の基
体内部に収容される。
【0023】前記露光光学系12は、別体の画像読み取
り装置によって読み取られメモリに記憶された各色毎の
画像データに従って前記ドラム10の感光層を裏面から
像露光し、当該ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0024】前記露光素子の発光波長は、通常Y、M、
Cのトナーに対して透過性の高い780〜900nmの
範囲のものが用いられるが、本実施形態においては裏面
から像露光を行う方式であるため、カラートナーに対し
て透過性を十分に有しないこれより短い400〜780
nmの波長でもよい。
【0025】前記現像器13は、前記ドラム10の回転
方向と最近接点において順方向に回転する非磁性のステ
ンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ13
1と、現像ケーシング138とを有し、現像ケーシング
138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或いは
二成分現像剤を収容している。
【0026】それぞれの現像器13は前記ドラム10と
所定の間隙をあけて非接触に保たれており、現像スリー
ブ131に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バ
イアスを印加することにより、非接触の反転現像を行
い、ドラム10上に重ね合わせのトナー像を形成する。
【0027】14aおよび14bは前記転写ベルト14
を張架するローラであり、14aが図示しない駆動源か
ら動力を受け、前記転写ベルトを矢印方向に回転させる
ように構成してある。
【0028】15および16は、前記転写ベルト14を
挟んで前記ドラム10と対向配置させた第1及び第2の
転写手段である転写器および除電器、17は転写工程終
了後の前記ドラム10を除電するためのAC除電器、1
8は除電後の前記ドラム表面を清掃するクリーニング装
置で、クリーニングブレード180を有する。
【0029】20は、前記ドラム10上に形成されるト
ナー像が転写される用紙Pを収納してなるカセット、2
5は給紙ローラである。
【0030】用紙Pの移動路上には、搬送ローラ対R1
乃至R5、前記転写ベルト14および画像定着装置(以
下、単に定着装置という)30等が付設してある。
【0031】44は前記ローラ14aと前記転写ベルト
14を介して対向配置せしめた用紙分離用のAC除電
器、46は分離爪を示す。
【0032】前記定着装置30は、ハロゲンランプから
なる加熱源(照射源)300を内包し、当該加熱源の周
囲を回転しうる発熱ローラ305と、前記発熱ローラ3
05と圧接しながら回転しうる対向ローラ315とを有
する。Tはニップ部を示す。
【0033】前記発熱ローラ305のローラ芯は透光性
基体からなり、実施の形態においては、外径28mm、
肉厚1.5mmの耐熱性ガラスで構成した。
【0034】図2に発熱ローラと対向ローラの構成の一
例を側断面で示す。前記発熱ローラ305は、円筒状の
ガラスからなるローラ芯307と、当該ローラ芯307
の外側(外周面)に設けた透明シリコンゴム層(ハロゲ
ンランプの発光光を透過できる弾性層で、実施の形態に
おいては約1mmの厚さとした)308と、更に、その
外側に、カーボンブラックを混入させて光吸収率(熱線
吸収率と同義)を高くしたPFA(パーフルオロアルコ
キシ)からなる熱線吸収層(実施の形態においては、厚
さ50μmのチューブである)309を含んでいる。
【0035】また、前記対向ローラ315は、例えば、
ローラ芯がアルミニウムからなる金属パイプ316と、
当該金属パイプ316の外周面に、例えば、透明または
不透明のシリコンゴム層317を被覆して構成される。
【0036】前記発熱ローラ305を構成する透光性基
体307としては、結晶を析出することなく、熔融体が
冷却固化された無機物であると定義されるガラスの他
に、ハロゲンヒータ(ハロゲンランプ)300等の加熱
源(照射源)よりの熱線(光)を透過するパイレックス
(登録商標)ガラス、サファイヤ(Al23)、CaF
2等のセラミック材や、ポリイミド、ポリアミド等を使
用した透光性樹脂等が使用でき、当該ローラ芯の内側に
配設されるハロゲンランプやキセノンランプの如き熱線
を効率的に吸収するように、前記透明シリコンゴム層の
外側に、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒(Fe32)や
各種フェライト等の粉末を混入したフッ素樹脂(PF
A)チューブを設け、上述の熱線吸収層を形成してい
る。
【0037】また、発熱ローラの他の構成として、前記
の如きローラ芯の外側に、フィラーとしてシリカ、アル
ミナ、酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末を混入し
たシリコンゴムからなる熱線透過性のゴム層を形成する
とともに、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒や各種フェラ
イト及びその化合物、酸化銅、酸化コバルト、ベンガラ
等の粉末を混入した熱線吸収層と、バインダと離型剤と
を兼ねたフッ素樹脂塗料を混入配合した離型層とを一体
とした形の一体型熱線吸収層を形成してもよい等、その
構成に係わる設計の自由度は広い。
【0038】なお、前記透明シリコンゴム層を設けず、
直接、ローラ芯上に熱線吸収層あるいは離型性をも併せ
持つ熱線吸収層を形成してもよい。
【0039】前記発熱ローラ305の表面温度を定着処
理可能温度範囲に保つための温度センサ(図示せず)
は、当該発熱ローラの幅方向中央部の表面に対して、接
触もしくは非接触状態に設けられ、公知の方法により、
前記加熱源300に対する給電制御がなされる。
【0040】図1に戻って、50は冷却装置で、用紙の
搬送方向において前記発熱ローラ305および対向ロー
ラ315よりも下流側であって、両ローラに近接した位
置に冷却風流出口を有している。
【0041】詳細は後述するが、使用される用紙のサイ
ズがサイズ検出手段(不図示)を介してコンピュータか
らなる制御手段Sに取り込まれると、サイズの大小判断
に応じて冷却装置を作動させるか否かが判断され、用紙
が小サイズであると判断された場合は、前記制御手段S
を介して、発熱ローラ305および対向ローラ315の
長手方向における非定着処理領域(非通紙領域)に対し
て冷却風を作用させるように、後述する冷却ファンを駆
動させるモータへの給電が行われる。
【0042】以上のような構成を有する画像形成装置を
用いた画像形成プロセスは次の通りである。
【0043】画像形成のスタートにより不図示のドラム
駆動モータが始動し、ドラム10が図1の矢印で示す時
計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のスコロトロ
ン帯電器11が作動して前記ドラム10に所定の電位を
付与する。
【0044】引き続き、Yの露光光学系12を介して第
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原
稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0045】前記静電潜像はYの現像器13により非接
触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0046】次いで、前記ドラム10に対して、Yのト
ナー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系1
2によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応
する電気信号による画像書込により、Mの画像に対応す
る静電潜像が形成され、Mの現像器13による非接触の
反転現像によって前記イエロー(Y)のトナー像の上に
マゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0047】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によって、第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上
に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光学
系12およびKの現像器13によって第4の色信号に対
応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0048】上記の画像形成プロセスによってドラム1
0上に形成された重ね合わせカラートナー像は、前記転
写器15によって、用紙P上に一括して転写される。
【0049】この際、良好な転写がなされるように、前
記ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dを付
勢させ一様露光を行う。
【0050】転写工程終了後の前記ドラム10の周面上
に残ったトナーは前記AC除電器17により除電作用を
受けた後、クリーニング装置18によりクリーニングさ
れ、これにより、前記ドラム表面は、次の画像形成に備
えられる。
【0051】本実施の形態においては、クリーニング後
であって、次の帯電前に、例えば発光ダイオードを用い
た一様露光器12eを作用させ、前記ドラム表面の先の
画像形成における履歴を解消させる。
【0052】カラートナー像が形成(転写)された用紙
Pは、AC除電器44による除電作用と、分離爪46と
により、転写ベルト14から分離され、定着装置30へ
と搬送され、当該定着装置において、前記トナー像は前
記用紙P上に定着される。
【0053】この際、発熱ローラ305の定着処理可能
な加熱幅に対して、使用されている用紙Pのサイズが大
サイズでない場合、通紙領域の外側に形成される非通紙
領域に対応する発熱ローラ305の周面は前記冷却装置
50からの冷却風に晒されるので、過剰な温度上昇は抑
制される。
【0054】本実施の形態においては、前述のように、
冷却風は発熱ローラ305のみならず対向ローラ315
にも作用するので、例えば、連続定着処理などの場合、
発熱ローラ上の非定着処理領域と圧接する対向ローラ3
15の非定着処理領域における温度上昇も抑制でき、効
率がよい。
【0055】また、冷却風の流出口は前記発熱ローラ3
05を含む両ローラの下流に位置するのでトナー像を乱
すことはない。
【0056】なお、使用される用紙Pが大サイズである
ことをサイズ検出手段が検出した場合、前記冷却装置5
0を非作動状態を保つように制御手段Sを介して制御が
なされる。
【0057】定着処理後の用紙Pは搬送ローラR3、R
4を介して送られ、搬送ローラR5により、機外に排出
される。
【0058】図3は冷却装置と発熱ローラとの関係並び
に冷却装置を構成するダクトの形状を説明するための模
式的な正面図である。
【0059】なお、前述した部材(手段)と同一の部材
(手段)については同じ参照符号を付してある。
【0060】図3においては、発熱ローラ305の幅方
向中心に対して、搬送される用紙の幅方向中心がほぼ一
致する、所謂、中央基準で装置が構成されている場合を
例としているが、片側基準の場合でも本発明は適用でき
る。
【0061】図中、500はダクトで、上部に入り口開
口501を、また、下部に出口開口503を有する。
【0062】前記ダクト500は前記発熱ローラ305
の長手方向に対して垂直方向に設けてあり、また、前記
出口開口503は入り口開口501の中央部から仕切壁
504により対象的に左右二股に分かれ、前記発熱ロー
ラの両端部における所定領域(小サイズの用紙P1の定
着処理領域の外側にできる非定着処理領域または非通紙
領域)に対峙している。
【0063】換言すれば、出口開口を形成する左右の仕
切壁504の間隔は、小サイズの用紙の発熱ローラ上に
おける寸法と略同じであり、後述する第1稜線505を
形成する外側の壁同士の間隔は、大サイズの用紙の発熱
ローラ上における寸法と略同じである。
【0064】ダクトの形状(構成)をより具体的に述べ
ると、前記発熱ローラ305に対する垂直方向の面内に
おいて、外側の壁からなる直線の第1稜線505と、前
記入り口開口501側のダクト幅中心を端部とし、出口
開口503に向かうに従って前記第1稜線505に近づ
いて変曲点506に達し、当該変曲点506から前記出
口開口503の端部までは前記第1稜線505と平行な
直線を含む第2稜線とからなり、紙面の表裏方向の2面
に設けた壁とともに風路を形成している。
【0065】また、上記構成において、入り口開口50
1の端から出口開口503の端までの直線距離をL1、
前記出口開口の端から前記変曲点506までの直線距離
をL2、また、入り口開口501側のダクトの水平方向
(発熱ローラ305の長手方向と平行である)における
寸法をD1、変曲点506を通る水平方向における寸法
をD2としたとき、L1/5≦L2≦L1×3/5、お
よび、D1/4≦D2を満たす構成としてある。
【0066】更に好ましい範囲は、L1/4≦L2≦L
1/2、および、D1/4≦D2を満たす構成である。
【0067】L2がL1/5未満であると、風速分布が
不均一となる問題が生じ、また、L1×3/5を越える
と、風速の低下が著しいので好ましくない。
【0068】更に、D2がD1/4未満であると、風速
の低下が著しい。図中、520はクロスフローファンか
らなる冷却ファンで、前記ダクトの入り口開口に連通し
て設けた収納室510に収納してあり、定格24VのD
Cモータ530のモータ軸を介して駆動されるようにな
っている。
【0069】なお、図において、P2は大サイズの用
紙、実質的には、大サイズの用紙の発熱ローラ305上
に占める領域を示し、前記発熱ローラ305の長さの方
が若干長くなっている。
【0070】なお、図2に記載の発熱ローラ305およ
び対向ローラ315を用い、下記の条件及びこれからL
1、L1、D1、D2を適宜に振って小サイズの用紙
(A4;横送り)P1を連続定着処理(500枚)する
とともに前記冷却装置50を作動させ、非通紙領域に対
応する発熱ローラ上の温度変化を観察した結果、制御温
度範囲の上限を若干越える程度に温度上昇を抑制でき、
また、この連続定着処理の後に大サイズの用紙(A3;
横送り)の定着処理状態を観察したが、視認できる定着
ムラの発生はなく、良好な定着結果が得られた。
【0071】(条件) ダクトの容積:236cm3 L1=200mm L2=50mm D1=135mm D2=45mm 冷却ファン:クロスフローファン(松下電器社製、型式
FCB−34AF24SA) 風速:7m/sec ダクトの出口開口と発熱ローラとの間隔 :15mm 発熱ローラ表面の制御温度 :185℃±3℃ 発熱ローラ上の非通紙領域における連続定着処理直後の
温度:190℃ なお、図3において前記第1稜線505は発熱ローラに
対する垂直方向の面内において真に垂直な直線で示して
あるが、市販のクロスフローファンではA3サイズの短
辺に匹敵する大きさのものがなく、その場合には、第1
稜線の入り口開口側を内側に狭めた形の稜線、即ち、発
熱ローラ305に対する垂直線に対してして所定角度傾
いた直線からなる稜線になる。
【0072】図4に、発熱ローラに対する垂直線に対し
て角度αだけ傾いた第1稜線を持つダクトの一部を示
す。
【0073】前記L1、L2、D1、D2等のパラメー
タは適宜決定できるものであるが、出口開口503から
流出する冷却風の風速の分布とベクトルができるだけ均
一、あるいは、安定した状態となる条件を設定する事が
肝要であり、本実施の形態においては、前記した両式を
満足する事により当該条件を達成でき、所期の効果を奏
することができた。
【0074】また、前記発熱ローラに代えて、3mm以
下、1mm以上の肉厚のアルミニウムからなる金属製ロ
ーラ、および、前記金属製ローラを基体とし、その外周
に、シリコンゴム等からなる弾性層を設けた構成の発熱
ローラを組み込み、小サイズ用紙の連続定着処理時にお
ける非通紙領域の温度変化を観察したが、前記と同様の
良好な結果を得ることができた。
【0075】なお、前記ダクトの形状の説明における、
直線、平行等の語は完全なる直線、完全なる平行だけを
意味するものではなく、実質的に、直線、平行とみなし
得るものを含む。
【0076】また、例えば、入り口開口端から変曲点ま
での稜線は直線でなく適宜の曲線からなる稜線であって
もよい。
【0077】
【発明の効果】小サイズの用紙を連続的に定着処理して
も、発熱ローラ上における非通紙領域の温度上昇を容易
に軽減でき、引き続き大きなサイズの用紙が使用されて
も、定着ムラのない安定した定着処理を行うことができ
る。
【0078】また、発熱ローラがシリコンゴムからなる
弾性層を有するものでも、熱劣化を抑制できるので、複
数色の重ね合わせトナーの凹凸に対しても追随性がよ
く、フルカラー画像の品質を十分に維持できる。
【0079】更に、発熱ローラの長寿命化が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラープリンタからなる画像形成装置の構成を
示す概略図である。
【図2】発熱ローラと対向ローラの構成の一例を示す側
断面図である。
【図3】冷却装置と発熱ローラとの関係並びに冷却装置
を構成するダクトの形状を説明するための模式的な正面
図である。
【図4】発熱ローラに対する垂直線に対して角度αだけ
傾いた第1稜線を持つダクトの一部を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
30 画像定着装置 300 加熱源 305 発熱ローラ 315 対向ローラ 50 冷却装置 500 ダクト 501 入り口開口 503 出口開口 504 仕切壁 505 第1稜線 520 冷却ファン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱ローラの長手方向に対して垂直方向
    にダクトを設け、当該ダクトの入り口開口側に設けた冷
    却ファンからの冷却風を、前記ダクトの出口開口から流
    出させて、非通紙領域に対応した前記発熱ローラ上の部
    分を冷却しうるように構成した冷却装置を有する画像定
    着装置であって、 前記垂直方向の面における前記ダクトの稜線は、直線の
    第1稜線と、前記入り口開口側の端部から前記出口開口
    に向かうに従って前記第1稜線に近づいて変曲点に達す
    るとともに、当該変曲点から出口開口端までは前記第1
    稜線と平行な直線を含む第2稜線とからなり、かつ、入
    り口開口端から出口開口端までの距離をL1、出口開口
    端から変曲点までの距離をL2、発熱ローラの長手方向
    と平行な入り口開口端の幅をD1、前記変曲点における
    ダクトの幅をD2としたとき、 L1/5≦L2≦L1×3/5、および、D1/4≦D
    2 を満たす事を特徴とする画像定着装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱ローラは、透光性基体と透光性
    弾性層と熱線吸収層とを有する事を特徴とする請求項1
    に記載の画像定着装置。
  3. 【請求項3】 前記透光性基体は耐熱性のガラスである
    事を特徴とする請求項2に記載の画像定着装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱ローラは、肉厚が3mm以下の
    金属製ローラである事を特徴とする請求項1に記載の画
    像定着装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱ローラは金属製の基体と、当該
    基体上に設けた弾性層とを有する事を特徴とする請求項
    1に記載の画像定着装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像定着装置を有し、
    かつ、使用される用紙サイズを検出するサイズ検出手段
    からの出力情報に応じて前記冷却装置を制御する制御手
    段を有する事を特徴とする画像形成装置。
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