JP2002268001A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2002268001A
JP2002268001A JP2001071037A JP2001071037A JP2002268001A JP 2002268001 A JP2002268001 A JP 2002268001A JP 2001071037 A JP2001071037 A JP 2001071037A JP 2001071037 A JP2001071037 A JP 2001071037A JP 2002268001 A JP2002268001 A JP 2002268001A
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light sources
illumination
intensity distribution
lighting device
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Application number
JP2001071037A
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English (en)
Inventor
Ikuo Kato
幾雄 加藤
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Kenji Kameyama
健司 亀山
Kazuya Miyagaki
一也 宮垣
Keishin Aisaka
敬信 逢坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光源の配列またはその光源の面内光強
度分布不均一にともなう面形状被照明物体の光強度分布
の不均一を小型で簡単な手段で低減する。 【解決手段】 特定の間隔範囲で面形状に高密度に配列
された複数の光源(例えばLEDチップ2a〜2d)か
ら放出されてなる照明光を面形状被照明物体4に照明す
る照明装置において、複数の光源2a〜2dが配列され
た面を物面とするとき、面形状被照明物体4の付近でか
つ面形状被照明物体4とは異なる面を像面5として結像
する結像レンズ3等の光学手段を設ける。例えば像面5
よりも後方に被面上照射物体4が配置されていると、そ
れぞれの光源の像が、焦点ボケ、つまりは焦点ずれの波
面収差が生じ、光源の像がもとのLEDチップ2a〜2
dの大きさより非常に大きくなり、面形状被照明物体4
における光強度分布が均一化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明装置、より詳
細には、面形状に配列された同一種類の複数の光源から
放出されてなる照明光を、照明光学手段を用いて面形状
被照明物体に照明する照明装置に関し、さらにこの照明
装置を利用した室内照明装置、建築物照明装置、フォト
リソグラフィー装置や拡大観察装置、拡大投影装置等の
映像装置に適用可能な照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】面状に配列された同一種類の複数の光源
から放出されてなる照明光を、照明光学手段を用いて面
形状被照明物体に照明する従来の照明装置に関して、例
えば、特開平10−333599号公報では、複数の発
光素子アレイからの出力光を単一の空間光変調手段に照
明する照明光学手段を有する照明装置を利用した映像装
置が開示されている。図13は、上記公報に記載された
照明装置を示す図である。
【0003】図13において、発光素子アレイとなるL
EDアレイ120R、120Gまたは120Bは、サイ
ズ3mmΦのLED122を基板123上に配列ピッチ
4mmで2次元に配列してなり、マスク121は各LE
Dの出力光の周辺部分をカットし、微小レンズ(mic
ro−lens)アレイ130は複数の微小レンズ13
0aを2次元に配列してなり、この微小レンズを透過し
た照明光を凸レンズ131と凹レンズ132からなる縮
小光学器133によって縮小した後、この照明光を縮小
光学器133の右側に配置した図示しない空間光変調手
段となる2次元マイクロ偏向ミラーアレイへ照明してい
る。
【0004】また、特開平11−237601号公報に
は、複数の発光素子アレイからの出力光をマルチレンズ
アレイを用いて光書込用の空間光変調手段に照明する照
明光学系を有する照明装置を利用した映像装置が開示さ
れている。図14は、上記公報に記載された照明装置を
示す図である。図14において、発光素子アレイとなる
レーザ141−1,2,3,,,nに対して、2枚のマ
ルチレンズアレイ142を設け、このマルチレンズアレ
イ142の開口部となる小レンズの数に対応してレーザ
を設けている。このマルチレンズアレイ142の小レン
ズの開口部から出射された光束が光書込型の空間光変調
手段143において重なるように照明される。さらにこ
の空間光変調手段143を透過した光は投影レンズ14
4により光書込型空間光変調手段145に照明される。
【0005】しかしながら、上述の図13に示す照明装
置ではマスク121で各LEDの出力光の周辺部分をカ
ットし、マスクを通過したあとの出力光の光強度分布の
比較的平滑な部分を利用してはいるが、光利用効率の低
下を考慮するとマスク121の孔の面積を小さくして出
力光の出射角度を2〜3度以内に小さくすることは難し
く、実際には5〜60度程度の出射角度の光を利用して
いるため、かなり角度方向の光強度分布があり、これに
対応して微小レンズ面上でかなりの面方向の光強度分布
が生じる。このため、LEDの配列数に対応した出力光
の光強度分布が照明光に大きく残存し、このため空間光
変調手段に照明される照明光の光強度分布もLEDの配
列数に対応してピッチで不均一な分布が生じてしまう。
【0006】また、図14の照明装置では、レーザ14
1−1,2,3,,,nからの照明光が微小レンズアレ
イによって空間変調手段に重なるように照明されている
が、個々のレーザで出射光の面方向の光強度分布が似て
いる場合には、照明光を重ねても大きな改善は得られ
ず、もとの面方向の光強度分布が大きく残存し、このた
め空間光変調手段に照明される照明光の光強度分布もレ
ーザの角度方向の光強度分布に対応してその周辺と中心
部とで不均一な分布が生じてしまう。さらには、マルチ
レンズアレイ142が高価であり、この位置調整も難し
くコストが高くなってしまう。また、空間光変調手段に
入射する照明光のNAが増加してしまい、平行レーザ光
でありながらNAの大きい照明光となってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の第1の課
題は、面状に配列された複数の光源から放出されてなる
照明光を、照明光学手段を用いて面形状被照明物体に照
明する照明装置に関して、複数の光源の配列またはその
光源の面内光強度分布不均一にともなって複数の光源の
面の光強度分布に不均一がある場合において、この複数
の光源の配列またはその光源の面内光強度分布不均一に
ともなう面形状被照明物体の不均一を小型で簡単な手段
で低減する照明装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の課題は、複数の光源
の配列またはその光源の面内光強度分布不均一にともな
う面形状被照明物体の不均一をより低減する照明装置を
提供することにある。
【0009】また、本発明の第3の課題は、複数の光源
の発散光束角度分布にともなう光利用効率低下を低減
し、かつ面形状被照明物体への照明光のNAが面形状被
照明物内で均一で、かつ組み付け調整による光利用効率
低下を低減する照明装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の第4の課題は、複数の光源
の実装が容易であると同時に、照明系のNAを比較的小
さくすることにより光利用効率低下を低減した照明装置
を提供することにある。
【0011】また、本発明の第5の課題は、複数の光源
の発散光束角度分布ピーク部分に伴う面形状被照明物体
への照明光の光強度分布不均一の影響をより低減した照
明装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、面状に高密度に配列された複数の光源からの照
明光に対して、複数の光源が配列された面を面形状被照
明物体付近に結像する光学手段を設ることにより上記課
題を達成しうることを見い出した。
【0013】より詳細には、本発明の第1の課題は、特
定の間隔範囲で面形状に高密度に配列された複数の光源
から放出されてなる照明光を、光学手段を用いて面形状
被照明物体に照明する照明装置において、該光学手段
は、該複数の光源が配列された面を物面とするとき、前
記面形状被照明物体付近でかつ該面形状被照明物体とは
異なる面を像面として結像する手段であることを特徴と
する照明装置により達成される。
【0014】また、本発明の第2の課題は、前記光学手
段は、該光学手段により前記複数の光源の一点から放出
されて前記面形状被照明物体を照射する照明光の照度分
布により与えられる照度に関し、該照度がピーク値の1
/2以上の領域の特定の方向の長さが、該複数の光源が
配列された前記特定の間隔から決定される該特定の方向
の間隔の2/3よりも大きいことを特徴とする請求項1
に記載の照明装置により達成される。
【0015】また、本発明の第3の課題は、前記光学手
段は、テレセントリック型の光学手段であることを特徴
とする請求項1または2に記載の照明装置により達成さ
れる。
【0016】また、本発明の第4の課題は、該光学手段
の拡大率は、1/3以上であることを特徴とする請求項
1ないし3のいずれか1に記載の照明装置により達成さ
れる。
【0017】また、本発明の第5の課題は、前記光学手
段の実質的な絞り位置と前記面形状被照明物体との間
に、該面形状被照明物体が利用する照明光角度以下の光
拡散手段を設けることを特徴とする請求項1ないし4の
いずれか1に記載の照明装置により達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、詳細に本発明を説明す
る。図1は、本発明の第1の発明に係わる照明装置及び
この照明装置を用いた映像装置の構成例の1例としての
模式図である。図1において、1は基板、2a、2b、
2c、2dは赤色のLEDチップで、LEDチップ2a
〜2dにより面上の複数の光源2が構成される。また図
1において3は面状の複数の光源を結像する結像レン
ズ、5は複数の光源2の物面に対応した像面、4は面形
状被照射物体、6aはLEDチップ2bに対応した光
線、7aはLEDチップ2cに対応した光線で、上記基
板1,光源2,及び結像レンズ3より照明装置が構成さ
れる。
【0019】さらに図1において、8a,8bは焦点位
置、31は虚像形成レンズ、Eは観察者の目であり、面
形状被照射物体4が透過型ライトバルブである場合に、
虚像形成レンズ31を付加することにより基板1,光源
2,及び結像レンズ3からなる照明装置を用いて観察者
の目Eが観察できる映像装置が構成される。
【0020】図1において、複数の光源2の位置を物面
としたときの像面は、像面5に示す位置にあり、顕微鏡
対物レンズやマクロ型カメラレンズ等のように無収差レ
ンズに近い場合には、複数の光源2の発光強度面分布が
そのまま像面に対応する。説明の簡略化のため、等倍の
位置関係に配置しているものとし、複数の光源のピッチ
と像面での複数の光源像のピッチが同じであるものとす
る。このとき、図1のように、像面5よりも後方に面形
状被照射物体4が配置されていると、それぞれの光源の
像に、焦点ボケ、つまりは焦点ずれの波面収差が生じ、
光源の像がもとのLEDチップ2a〜2dの大きさより
非常に大きくなる。
【0021】LEDチップは、一般にその発光部の大き
さが200〜250ミクロンである対して、図1のよう
にF2以上の明るいレンズを用いた場合に、諸収差(こ
こでは主にザイデルの5収差)が良好に補正されている
場合においても、像面5と面形状被照射物体4との距離
が3mmあると、約1.5mmの大きさに広がった光源
像となる。このためLEDチップを1mm間隔で配置し
ているような高密度実装の場合には、隣接する光源、た
とえばLEDチップ2bと2cとの重なりが生じ、LE
Dチップが存在しない隙間にあたかも光源が存在する場
合と同様の照明状態となり、照明光の面形状被照射物体
上での不均一さが大きく減少する。
【0022】図2は、図1で隣接している複数の光源の
うちのLEDチップ2a、2bの像が面形状被照射物体
4上で重なっている状態を模式的に示す図である。図2
(A)は、LEDチップ2bからの光線6aによる面形
状被照射物体4上で広がった状態での垂直方向の光強度
分布6bを示し、図2(B)はLEDチップ2cからの
光線7cによる、面形状被照射物体4上で広がった状態
での垂直方向の光強度分布7bを示し、図2(C)は、
面形状被照射物体4上での6b、7bの和としての光強
度分布9を示すものである。図2(C)の光強度分布9
に示されるように、隙間を有して実装されるLEDチッ
プの照明光上の隙間がなくなり、なだらかな光強度分布
を有する状態となり、面形状被照射物体4上での非均一
さが大きく改善されている。
【0023】図3は、本発明との比較のため、本発明と
類似の従来の照明装置の概要を示す模式図である。図3
において、1は基板、2a、2b、2c、2dは赤色の
LEDチップで、LEDチップ2a〜2dにより面上の
複数の光源2が構成される。また図3において3は面状
の複数の光源を結像する結像レンズ、5は複数の光源2
の物面に対応した像面、4は面形状被照射物体、6aは
LEDチップ2bに対応した光線、7aはLEDチップ
2cに対応した光線で、基板1,光源2及び結像レンズ
3により照明装置が構成される。
【0024】図3において、複数の光源2を物面とした
ときの像面は、像面5に示す位置にあり、複数の光源2
の発光強度面分布がそのまま像面5に対応する。説明の
簡略化のため等倍の位置関係に配置しているものとし、
複数の光源のピッチと像面での複数の光源像のピッチが
同じであるものとする。このとき、図3に示すように、
像面5の位置に面形状被照射物体4が配置されている
と、複数の光源2と面形状被照射物体4は共役の関係と
なり、かつ等倍であるので、レンズの収差以外はまった
く同じ倒立像の状態となって、もとの複数の光源2その
ままの照明光の光強度分布となる。従ってLEDチップ
を1mm間隔で配置しているような高密度実装の場合に
おいても、LEDチップの発光部の大きさは約0.2m
m程度であるため、LEDチップの発光部間に相当する
0.8mm長の部分に、面形状被照射物体上に照明光が
何も照射されない状態となり、非常に大きな不均一性を
有する照明光となって実際には使用できない。
【0025】図4は、図3における複数の光源のうちの
隣接するLEDチップ2a、2bの像が面形状被照射物
体4上で重なっている状態を模式的に示す図である。図
4(A)は、LEDチップ2bからの光線6aによる面
形状被照射物体4上で広がった状態での垂直方向の光強
度分布6a′を示す図であり、図4(B)は、LEDチ
ップ2cからの光線7aによる面形状被照射物体4上で
広がった状態での垂直方向の光強度分布7a′を示す図
であり、図4(C)は、面形状被照射物体4上での6
a′、7a′の和としての光強度分布9′を示す図であ
る。光強度分布9′に示されるように、非常に大きな不
均一性を有する照明光となり、実際には使用できない。
【0026】図3に示すものは、光源面と面形状被照射
物体4とが共役の関係にあるクリティカル照明と呼ばれ
る古典的な照明構成である。このため、光源面の前面に
拡散板等を配置して、この拡散板に対して面形状被照射
物体4とを共役の関係にするクリティカル照明が通常用
いられる。しかしながら、本発明は、図1に示す構成と
し、高密度実装した複数の光源を用いることにより、隣
接する複数の光源像を重ねあわせることにより、光源の
面内光強度分布不均一にともなう面形状被照明物体の不
均一をより低減することができる。
【0027】複数の光源の高密度実装による実装ピッチ
は、複数の光源の数と基板の大きさ、面形状被照射物体
4の大きさ、及び照明系のNA等の多くの条件により左
右される。F2クラスの照明系で、基板の大きさ、面形
状被照射物体4の大きさを16×12mmとし、被照射
物体に液晶を用いた場合には、好ましい実装ピッチは2
mmピッチ以下であり、さらに好ましくは1.2mmピ
ッチ以下である。この範囲内であれば、照明系としての
効率、光強度の均一性が良好となり、かつ照明系として
の長さが100〜200mmと小型になる。このとき、
Fが大きい照明系では、焦点ずれによる光源の広がりが
小さくなるので、照明系のFとしては4以下とすること
が好ましい。
【0028】結像面と被照射物体との距離を大きくする
と均一性は向上するが、マクロ的に均一な範囲に被照射
物体を配置すると、被照射物体自体に照射する光束が低
減するので光利用効率が低下する。このため、被照射物
体の位置は結像面付近で、かつ光源の像の広がりが、被
照射物体の周辺部分で被照射物体の長さに対して1/3
以下であることが好ましい。これらは、諸収差を積極的
に活用することにより容易に実現できる。たとえば、球
面収差を利用して、中央部では光源像を大きく広げ均一
性を重視し、周辺部では光源像を小さくして光利用効率
の低下を防止することができる。また、図1の構成で
は、焦点ずれを利用して被照射物体と結像面が異なるよ
うに構成しているが、光学手段で諸収差を増加する構成
にして、結像面自体を乱すことも効果的である。このと
きは、照明系のFを大きくすることも小さくすることも
できる。またNAと光利用効率のみに着目しながら、均
一な光強度分布を有する光学系を設計することも可能で
ある。
【0029】図1において、赤色LEDチップ2a〜2
dには厚みがあるが、その発光面は基板1とほぼ同じ面
にある。このとき、基板1に凹凸形状を設けたりするこ
とにより、LEDチップ2a〜2dで全体としては面形
状となっても、若干凹凸を有していてもよい。また、L
EDチップ2a〜2dが基板1や光学手段の光軸に対し
て傾いていても構わない。さらには、被照射物体が、光
学手段の光軸に対して傾いていても構わない。また、L
EDチップの前面にマイクロレンズ、マイクロプリズム
等の微小光学素子を設けても構わない。
【0030】図1において、像面5の後方に面形状被照
射物体4が配置されているが、像面5の前方に面形状被
照射物体4が配置されていてもよく、この方が、全体の
照明系の長さが小さくてすむ。また、図1における結像
レンズ3は、複数枚のレンズにより構成されていてもよ
い。結像関係をずらして、諸収差(ここでは主にザイデ
ルの5収差)を増大させた場合には、照明光の強度分布
の均一性が向上すると同時に、光利用効率が低下するの
で注意する必要がある。とくに周辺での点像関数の増大
は、マクロ的な均一性の低下と光利用効率の大幅な低下
を生じさせるので、利用領域の周辺のLEDチップの像
に関しては、面形状被照射物体4に対して長さで1/4
以下の大きさであることが好ましく、1/6以下の大き
さであることが特に好ましい。また、周辺と中央でLE
Dチップ2a〜2dの実装間隔を異ならせることによ
り、全体の均一性を向上させるようにしてもよい。
【0031】また、図1の照明系は、基板1,LEDチ
ップ2,及び結像レンズ3の3つから構成されている
が、カラー化する場合にはダイクロイック色合成プリズ
ムと三色の光源を用い、3色分解した照明をする場合に
はさらにダイクロイック色分解/合成プリズムを用い
る。また、必要に応じて、他の光強度分布の均一化の手
段と組み合わせて使用することも効果的である。
【0032】上述したごとくの複数の光源としてはLE
Dに限定されるものではなく、複数ドットから構成され
る発光素子や空間光変調器と他の光源の組み合わせを用
いてもよい。発光素子としては、電界発光素子である有
機EL素子や無機EL素子があり、また空間光変調素子
と他の光源の組み合わせとしては液晶LVとハロゲンラ
ンプとの組み合わせ等がある。
【0033】図5は、本発明に係わる照明装置の他の構
成例を示す模式図である。図5(A)は、結像レンズ3
により複数の光源であるLEDチップの一点から放出さ
れて面形状被照明物体4に形成する照明光の照度分布
(点像分布関数に類似、ただし焦点面とは限らず、また
光線追跡のスポットに相当するが拡張して用いる)によ
り与えられる照度がピーク値を示す領域11に対し、照
度が1/2である領域10の特定の方向の長さが、複数
の光源であるLEDチップが配列された特定の間隔に対
して、1/4の比とした場合を示すものである。同様
に、図5(B),(C),(D)は、上記1/4の比の
かわりに、それぞれ1/3、1/2、1の比場合を示す
ものである。これらの図においては説明の簡略化のた
め、3角形形状の点像関数を仮定している。
【0034】図5において、上記比1/4の図5(A)
の場合には、複数の光源の像は完全に孤立しており、非
常に大きな不均一性を有している。1/2比の場合に複
数の光源が接するようになるが、依然として大きな不均
一性を有している。図5(B)に示す1/3比で、LE
Dチップ間の光強度が合成光強度分布のピーク値のほぼ
2/3以上となり、不均一が大きく減少した光強度分布
になる。また、これより大きい比の場合には、図5
(C),図5(D)に示すように、不均一がさらに大き
く減少した光強度分布になる。
【0035】実際の光源のなかの1点の像である点像関
数は、焦点ずれや収差にもよるが三角波形状ではないた
め、上記の比が2/3以上であれば80%以上の良好な
均一性となる。しかし光源のピッチが規則的に配列され
た場合の特定の方向と異なる方向では、最悪では50%
程度の均一性となる場合も生じる。しかしながら、2/
3比以上であれば光源の像が孤立することはなく、かつ
光源間の隙間の光強度分布も特定の方向と異なる50%
以上となるので、少なくとも2/3比以上であることが
好ましく、1比以上となることがより好ましい。
【0036】ここで上記の特定の方向とは、着目した任
意の方向ということであり、すべての方向のなかから2
/3比以上となる方向が存在すればよい。また、被照射
物体前面に対してではなく、その一部分を2/3比以上
とすることにより、その一部分の光強度分布の不均一さ
をより低減することができる。さらには、ここでの点像
関数は、焦点ずれの収差に限定されるものではなく、諸
収差(ここでは主にザイデルの5収差)についても同様
に成立することにより、焦点ずれの場合と同様に強度分
布の不均一さをより低減することができる。
【0037】また複数の光源の配列が部分的に変化する
場合には、比較的均一な部分、または隣接した光源どう
しの間隔を基準とした比となる。
【0038】図6は、本発明の照明装置の他の構成例を
説明するための図である。図6において、30は基板上
に設けた複数の赤色LEDチップからなる光源、32は
ダイクロプリズム(DP)、33、34、35は球面レ
ンズ、36は偏光ビームスプリッタ(PBS)、37は
反射型の液晶ライトバルブである。DP32は、RGB
3色対応のX型ダイクロイックプリズムであり、紙面に
垂直にX型が形成されており、また図示はしていないが
上面および下面に青色および緑色LEDチップが赤色L
EDチップと同様に配置されている。
【0039】また図6において、38a、38b、38
cは、LED光源30の特定の上中下3個所から放出さ
れた15度以内の発散角の光束である。LEDを設けた
基板の大きさ、及び反射型液晶ライトバルブの大きさは
16×12mmで、LEDのチップ数は192個であ
り、1mmピッチで実装している。また、すべてのLE
Dチップに対してマイクロレンズにより発散角狭角処理
を行っている。また、ガラスの硝材はすべてBK7であ
る。LEDの照明系光束の取り込み角度は15度であ
り、F2に相当する。また、図示はしていないが、PB
S36には、コントラスト増加のために偏光板を取り付
けてある。
【0040】図6において、赤色LED30の面を物面
としたときの像面は、反射型の液晶ライトバルブ37の
後方にあり、焦点が大きくずれていて、点像分布関数が
大きく広がっている。また、球面収差を過剰にすること
により、中央部分の点像分布関数を大きく広げて均一性
を良好にし、周辺部の点像分布関数を小さくして光束の
広がりによる光利用効率の低下を低減している。
【0041】図6において、物面付近のDP32、及び
像面付近のPBS36付近の光線38a、38bからわ
かるように、図6の照明系は両側テレセントリック型で
ある。LEDは一般に基板に垂直方向の光強度角度分布
が強く、さらにマイクロレンズにより発散角を小さくし
ているため、基板に対して斜めの光が弱くなる。このた
め通常の結像レンズでは、光源の位置による光利用効率
が通常より大きく変化するが、物側にテレセントリック
型な光学素子とすることで、光源に対する面内の光利用
効率を均一にし、かつ光利用効率の低下を低減できるよ
うになる。また、液晶ライトバルブ37やPBS36は
光線の角度による反射率及び透過率が大きく変化するの
で、通常の結像レンズでは液晶ライトバルブ面内で、光
利用効率、コントラスト、及び色相が大きく変化する。
しかし本発明では物側にテレセントリックなレンズ型を
用いることにより、光利用効率低下を低減し、色再現性
の劣化を低減し、コントラストの低下を低減できるよう
になる。
【0042】図6における構成では、完全なテレセント
リックにする必要はなく、LEDの発散角特性、DP及
びPBSの角度依存性、液晶ライトバルブの反射率/透
過率角度依存性等によって構成を決定する。15度の角
度のLEDからの光束を取り込んだ場合には、すでに大
きな角度がついているので、照明光のNAを増加させな
い観点からも8度以内にすることが好ましく、4度以内
であることがより好ましい。また、DMDのような、照
明光に余裕のない比照射物体の場合には、6度以内であ
ることが好ましく、4度以内であることがより好まし
い。
【0043】図7は、本発明に係わる照明装置の更に他
の構成例を示す模式図である。図7において、30は基
板上に設けた複数の赤色LEDチップからなる光源、3
2はダイクロプリズム(DP)、34a〜34eは球面
レンズ、36は偏光ビームスプリッタ(PBS)、37
は反射型の液晶ライトバルブである。DP32は、RG
B3色対応のX型ダイクロイックプリズムであり、紙面
に垂直にX型が形成されており、また図示はしていない
が上面および下面に青色および緑色LEDチップが赤色
LEDチップと同様に配置されている。
【0044】また図7において38a、38b、38c
は、LED光源30の特定の上中下3個所から放出され
た15度以内の発散角の光束である。LEDを設けた基
板の大きさ、及び反射型液晶ライトバルブの大きさは1
6×12mmで、LEDのチップ数は192個であり、
1mmピッチで実装している。また、すべてのLEDチ
ップに対してマイクロレンズにより発散角狭角処理を行
っている。また、ガラスの硝材はすべてBK7である。
LEDの照明系光束の取り込み角度は15度であり、F
2に相当する。また、図示はしていないが、PBS36
には、コントラスト増加のために偏光板を取り付けてあ
る。
【0045】図7において、物面付近のDP32付近の
光線38aからわかるように、図7の照明系は片側(物
側)テレセントリック型である。このため、図6と同様
に、光源に対して面内の光利用効率を均一にし、かつ光
利用効率の低下を低減できるようになる。図7とは逆
に、片側(像側)テレセントリック型とした構成におい
ても、図6と同様に光利用効率低下、色再現性の劣化、
コントラストの低下を低減できるようになる。
【0046】図8は、本発明に係わる照明装置およびこ
の照明装置を用いた映像装置の更に他の構成例を示す模
式図である。図8において、1は基板、2a、2b、2
c、2d、2e,2fは赤色のLEDチップで、赤色L
EDチップ2a〜2fによって面状の複数の光源2が構
成される。また図8において、3は面状の複数の光源を
結像する結像レンズ、5は複数の光源2の物面に対応し
た像面、4は面形状照射物体である。
【0047】図8において、複数の光源2を物面とした
ときの像面は5であり、面形状被照射物体4は物面5よ
りも少し結像レンズ3側にずれた位置にある。また、結
像レンズ3と光源2との距離と、結像レンズ3と面形状
被照射物体4との間の距離との比は3:1であり、光源
2に位置する物面の物体の大きさは、像面5の位置では
1/3の大きさになる。ここで面形状被照射物体4と像
面5は同じ位置にあるので、光源2に位置する物面の物
体の大きさは、面形状被照射物体4の位置ではほぼ1/
3の大きさとなる。このとき、光源2の中心に対する結
像レンズ3のNAと、被面上物体4の中心に対する結像
レンズ3のNAとの比は、ほぼ結像レンズからの距離の
逆比1:3であり、面形状被照射物体4の照明光のNA
がもとの光源の約3倍と非常に大きなものとなる。
【0048】ところが、面形状被照射物体4に反射型液
晶パネルを用いた場合に、反射型液晶パネルが照明光の
反射光に対して色ずれが少ない範囲で反射できる範囲は
約24度以内、好ましくは約15度以内、さらに好まし
くは9度以内である。一方、モジュールLEDを用いた
複数の光源で、指向性を大きくしてLEDから出射する
光束を50%以上利用できる角度範囲は、LEDモジュ
ールの大きさにもよるが、通常は好ましくは30度以内
であり、15度以内であることがより好ましい。つま
り、結像レンズ3が等倍結像のときには、24度のLE
D発散角に対して、24度のLVパネル入射角を実現で
きるのに対して、結像レンズ3による結像倍率が、2
倍,3倍,4倍,5倍のとき、24度のLVパネル入射
角を実現するのに対応するLED発散角は、それぞれ、
12度、8度、6度、4.8度である。しかしながら、
6度の発散角のなかに、モジュールLEDを用いた複数
の光源で指向性を大きくしてLEDから出射する光束を
50%以上利用できるようにすることは、通常の最も大
きい直径10mmのモジュールを用いた場合においても
困難である。発散角が8度であれば、半値角を8度以内
にすることが可能であり、さらにはLEDから出射する
光束を50%以上利用できるようすることが可能となる
ため、エネルギーの低下を1/2以下にした高効率の照
明装置を実現することができるようになる。
【0049】図9は、本発明の照明装置及びこの照明装
置を用いた映像装置の更に他の構成例を示す模式図であ
る。図9において、1は基板、2a、2b、2c、2d
は赤色のLEDチップで、これらLEDチップ2a〜2
dにより面上の複数の光源2が構成される。また図9に
おいて3は面状の複数の光源を結像する結像レンズ、5
は複数の光源2の物面に対応した像面、4は面形状被照
射物体、20は前方拡散板である。前方拡散板20に
は、ナバ社の表面ホログラム型で、拡散半値角が10度
以内で、透過率が90%以上のもの(型番:LSD1
0)を用いた。
【0050】図9において、複数の光源2を物面とした
ときの像面は像面5の位置にあり、面形状被照射物体4
は物面5よりも少し結像レンズ3と反対側にずれた位置
にある。また、前方拡散板20は物面5よりも少し結像
レンズ3と反対側にずれた位置にある。このとき、結像
レンズ3の収差やけられを前方拡散板20によって抑制
することができ、かつ像面5におけるLED光源の像を
前方拡散板20により広げることができ、面形状被照射
物体4での照明光の均一性をより向上させることができ
る。
【0051】前方拡散板20の位置は、前方拡散板半値
角θ、LED光源ピッチdとするとき、前方拡散板20
と面形状被照射物体4との距離lに対して、d/2<l
×tanθとすることが好ましく、さらにはd<l×t
anθとすることが好ましい。これにより、照明光の均
一性を向上させる効果が増加する。また、照明系の最大
NAから決定されるNA=sinφなるφに対して、θ
<φであることが好ましく、さらにはθ<φ/2である
ことが好ましい。これにより、前方拡散板20の使用に
よる照明光の利用効率の低下を低減できる。
【0052】(実施例1)本発明を具体化した第1の実
施例を以下に説明する。光源としてLEDチップを基板
上にマイクロレンズを設けながら実装した。基板の大き
さは、16×12mm2であり、LEDチップは1.5m
m間隔で配列した。また、マイクロレンズは、角度で1
5度以内の光束の割合が51%、10度以内の光束の割
合が32%となるように設計した。LV(ライトバル
ブ)は、シリコン基板上に10ミクロンピッチで画素を
設けたLCOSを作成し、画素サイズを12×16mm
2として、光源と同じ大きさとした。LEDチップの発
光部の大きさはボンディング部分を無視すると約200
ミクロン角である。このとき、照明系の光学系の構成を
図6に示す構成とし、各要素を以下の数値となるように
設計した。第0面、光源面:d=3(mm単位、この値
の後方に次の面を設けた)。 第1面ダイクロイックプリズム開始面:BK7、d=2
4。 第2面ダイクロイックプリズム終了面:d=3。 第3面球面レンズ開始面:r=35(mm単位、この値
が正のときはこの値を半径とする左に凸の球面レン
ズ)、BK7、d=15。 第4面球面レンズ終了面:r=−100、d=3mm 第5面球面レンズ開始面:r=50、d=10mm 第6面球面レンズ終了面:r=−100、d=40mm 第7面球面レンズ開始面:r=50、d=15mm 第8面球面レンズ終了面:r=−25、d=3mm 第9面偏光分離プリズム開始面:BK7、d=24 第10面面偏光分離プリズム開始面終了面:d=3 第11面:LV面 として光源およびLVは、縦に長い長方形として配置
し、ダイクロイックプリズムは図面に垂直方向にX形状
に色合成される構成とした。また、光線追跡する光源の
光束は15度以内とし、効率計算は90度以内の全光束
に対して求めた。
【0053】このときの、基板中央の光源によって形成
された赤のLEDチップによる照明光の計算例を図10
に示す(強度単位は任意)。強度分布は、約4mm程度
の円形状に大きく広がっており、中央付近のLEDチッ
プによる照明光は良好に均一化され、かつLVよりも小
さいため、光束を損失することがない。また、周辺付近
として基板横方向中央部で縦方向最上部の光源によって
形成された赤のLEDチップによる照明光の計算例を図
11に示す(強度単位は任意)。強度分布は、約1×
0.5mm2程度の楕円形状と小さく広がっており、周辺
付近の赤のLEDチップによる照明光は、光束が広がる
ことにより均一化され、かつ光束の広がりが中央部より
も小さいため、光束の損失を低減することができる。こ
のようなLEDチップ一つ一つの光束の和として与えら
れるLVにおける照明光の分布の計算例を図12に示す
(強度単位は任意)。図12において、広い幅の線が縦
方向の照度分布を与え、幅の狭い線が横方向の照度分布
を与える。図12からわかるように、LEDチップ間隔
の発光のない部分にも光束が到達し、照度分布の不均一
さが大きく低減されているのがわかる。以上は計算結果
であるが、実際の光学系における観察結果も、この計算
結果と同様であった。
【0054】また、この第1の実施例の光学系におい
て、LVの位置、レンズ構成による球面収差量を変更す
ることにより、LEDチップ内の一点から放出されてL
Vに形成する照明光の照度分布により与えられる照度が
ピーク値の1/2以上の領域の特定の方向の長さがLE
Dチップが配列された間隔の2/3よりも大きいときに
照明光がより均一となることが確認できた。また、この
第1の実施例の光学系において、LVの位置を変更する
ことにより、光量変化が+−5mm以内では5%以内で
あることが確認できた。また、レンズ構成を変更するこ
とにより、特に第1、2面または第7、8面の曲率を小
さくすることにより、物側または像側テレセントリック
型を解消し、これにより照明光のNAの面内分布が不均
一となると同時に、効率(とくに周辺の効率)が大きく
低減することが確認できた。
【0055】(実施例2)上記第1の実施例の光学系に
おいて、図6に示すようにLVの位置、レンズ構成、ダ
イクロイックプリズムおよび偏光ビームスプリッタ構成
を変更することにより、光源の拡大倍率を1/2、1/
3、1/4、1/5とした。またLV位置にはLVの代
わりに同形状の開口のガラス板を配置し、このガラス板
の後方にテレセントリック型のF1.7の投射レンズを
配置し、投射レンズによるガラス板の像の中央部の照度
を測定した。また、ガラス板の位置でその中央部の照度
も測定した。このとき、上記拡大倍率が1/4までは、
ガラス板上での光利用効率を50%以上とすることもで
きた。しかし、この値は実際には投射レンズで利用でき
る角度以上に照明光が広がっており、1/3では50%
以上の光利用効率を実現できたのに対して、拡大率1/
4のときには、50%以上の光利用効率を実現できなか
った。ただし、このときの光利用効率は、投射レンズに
よる多重反射分を85%として一律に除外して考慮し
た。
【0056】(実施例3)第1の実施例の光学系におい
て、図9に示すように、前方散乱板20を用いた。これ
により、図11で示される微小ピッチの凹凸が大きく低
減した。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的説明から明らかな
ように、請求項1の発明においては、面形状に配列され
た複数の光源から放出されてなる照明光を、照明光学手
段を用いて面形状被照明物体に照明する照明装置におい
て、該複数の光源が配列された面を面形状被照明物体付
近でかつ面形状被照明物体とは異なる面に結像する光学
手段を設けているので、複数の光源の配列またはその光
源の面内光強度分布の不均一にともなって複数の光源の
面の光強度分布に不均一がある場合において、この複数
の光源の配列またはその光源の面内光強度分布不均一に
ともなう面形状被照明物体の不均一を小型で簡単な手段
で低減することができる。
【0058】また、請求項2の発明においては、光学手
段により複数の光源の一点から放出されて面形状被照明
物体に形成する照明光の照度分布により与えられる照度
に関し、該照度がピーク値の1/2以上の領域の特定の
方向の長さが、複数の光源が配列された特定の間隔から
決定される特定の方向の間隔よりも大きくなる光学手段
であるので、複数の光源の配列またはその光源の面内光
強度分布不均一にともなう面形状被照明物体の不均一を
より低減させることができる。
【0059】また、請求項3の発明においては、光学手
段が、テレセントリック型の光学手段であるので、複数
の光源の発散光束角度分布にともなう光利用効率低下を
低減し、かつ面形状被照明物体への照明光のNAが面形
状被照明物内で均一で、かつ組み付け調整による光利用
効率低下を低減させることができる。
【0060】また、請求項4の発明においては、光学手
段の拡大率が1/3以上であるので、複数の光源の実装
が容易であると同時に、照明系のNAを比較的小さくす
ることにより光利用効率低下を低減することができる。
【0061】また、請求項5の発明においては、光学手
段の実質的な絞り位置と該面形状被照明物体との間に、
該面形状被照明物体が利用する照明光角度以下の拡散作
用手段を設けているので、複数の光源の発散光束角度分
布ピーク部分に伴う面形状被照明物体への照明光の光強
度分布不均一の影響をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の発明に係わる照明装置及びこ
の照明装置を用いた映像装置の構成例の1例としての模
式図である。
【図2】 図1で隣接している複数の光源のうちのLE
Dチップの像が面形状被照射物体上で重なっている状態
を模式的に示す図である。
【図3】 本発明との比較のため、本発明と類似の従来
の照明装置の概要を示す模式図である。
【図4】 図3における複数の光源のうちの隣接するL
EDチップの像が面形状被照射物体上で重なっている状
態を模式的に示す図である。
【図5】 本発明に係わる照明装置の他の構成例を示す
模式図である。
【図6】 本発明の照明装置の他の構成例を説明するた
めの図である。
【図7】 本発明に係わる照明装置の更に他の構成例を
示す模式図である。
【図8】 本発明に係わる照明装置およびこの照明装置
を用いた映像装置の更に他の構成例を示す模式図であ
る。
【図9】 本発明の照明装置及びこの照明装置を用いた
映像装置の更に他の構成例を示す模式図である。
【図10】 基板中央の光源によって形成された赤のL
EDチップによる照明光の計算例を示す図である。
【図11】 基板横方向中央部で縦方向最上部の光源に
よって形成された赤のLEDチップによる照明光の計算
例を示す図である。
【図12】 LEDチップ一つ一つの光束の和として与
えられるLVにおける照明光の分布の計算例を示す図で
ある。
【図13】 上記公報に記載された照明装置を示す図で
ある。
【図14】 上記公報に記載された照明装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…基板、2…光源、2a〜2d…LEDチップ、3…
結像レンズ、4…面形状被照射物体、5…像面、6a,
7a…光線、6b,6a′7b,7a′,9,9′…光
強度分布、7c…光線、8a,8b…焦点位置、10…
照度が1/2である領域、11…照度がピーク値を示す
領域、20…前方拡散板、30…光源、31…虚像形成
レンズ、32…ダイクロプリズム(DP)、33,3
4,35…球面レンズ、36…偏光ビームスプリッタ
(PBS)、37…液晶ライトバルブ、38a,38
b,38c…光束、E…観察者の目。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:02 F21S 1/02 G (72)発明者 亀山 健司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮垣 一也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 逢坂 敬信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H087 LA24 NA02 PA03 PA17 PB03 QA02 QA07 QA14 QA21 QA25 QA34 QA41 QA45 RA41 RA45

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の間隔範囲で面形状に高密度に配列
    された複数の光源から放出されてなる照明光を、光学手
    段を用いて面形状被照明物体に照明する照明装置におい
    て、該光学手段は、該複数の光源が配列された面を物面
    とするとき、前記面形状被照明物体付近でかつ該面形状
    被照明物体とは異なる面を像面として結像する手段であ
    ることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記光学手段は、該光学手段により前記
    複数の光源の一点から放出されて前記面形状被照明物体
    を照射する照明光の照度分布により与えられる照度に関
    し、該照度がピーク値の1/2以上の領域の特定の方向
    の長さが、該複数の光源が配列された前記特定の間隔か
    ら決定される該特定の方向の間隔の2/3よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記光学手段は、テレセントリック型の
    光学手段であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の照明装置。
  4. 【請求項4】 該光学手段の拡大率は、1/3以上であ
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記
    載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記光学手段の実質的な絞り位置と前記
    面形状被照明物体との間に、該面形状被照明物体が利用
    する照明光角度以下の光拡散手段を設けることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1に記載の照明装置。
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