JP2002267574A - カラー表示装置の測色装置、測色方法、画質調整・検査装置、画質調整・検査方法 - Google Patents

カラー表示装置の測色装置、測色方法、画質調整・検査装置、画質調整・検査方法

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JP2002267574A
JP2002267574A JP2001071385A JP2001071385A JP2002267574A JP 2002267574 A JP2002267574 A JP 2002267574A JP 2001071385 A JP2001071385 A JP 2001071385A JP 2001071385 A JP2001071385 A JP 2001071385A JP 2002267574 A JP2002267574 A JP 2002267574A
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Shinji Tanaka
真司 田中
Hideto Kato
秀人 加藤
Tatsuo Horiuchi
立夫 堀内
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種カラー表示装置の持つ色情報値を、複数任
意点について高精度で測定する測色方法とその装置。 【解決手段】計測用撮像手段としてカラーＣＣＤカメラ
を使用し、計測対象とするカラー表示装置毎に、及び、
撮像計測の前に、計測パターン内任意点によりカラーＣ
ＣＤカメラの特性補正値の算出を行い、この算出結果を
もとに撮像による計測パターン内複数任意点の色情報値
を高精度に得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー表示装置の
測色方法および装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】色情報を定量的に表す値としては、ＣＩ
Ｅ（国際照明委員会）が１９３１年に定義したＸＹＺ表
色系の三刺激値（Ｘ，Ｙ，Ｚ）が一般的に使用されてい
る。この三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚは、同表色系の等色関数と
試料の分光感度特性との積分値から求められる。
【０００３】この三刺激値をカラー表示装置について測
定する方法の１つとしては、ＸＹＺ表色系の等色関数に
相当した分光透過特性を持つＸ，Ｙ，Ｚの光学フィルタ
とそのそれぞれに対応した３つのフォトダイオード等の
受光素子との組合せで構成し、測色を行なうものがあ
る。この方法は、予め三刺激値が既知である校正用光源
を用いて、上記Ｘ，Ｙ，Ｚの光学フィルタと受光素子の
組合せで受光させ、得られた出力信号と校正用光源の三
刺激値から校正係数を算出し記憶させておく。そして計
測時には、光学フィルタと受光素子の組合わせで得られ
た出力値Ｘ，Ｙ，Ｚに、予め記憶させておいた校正係数
を掛け合わせるることでＸＹＺ表色系の三刺激値Ｘ，
Ｙ，Ｚに変換し、求めるというものである。
【０００４】また同様な方法として、光学フィルタを使
用し、受光素子に２次元センサーを用いたものとして、
特開平６−３２３９１０号公報に示される方法がある。
【０００５】測色は、分光感度特性がＸＹＺ表色系の等
色関数に完全に一致した受光部を用いれば、得られる出
力値は正確な結果となるが、実際には光学フィルタの分
光透過特性をＸＹＺ表色系の等色関数に厳密に一致させ
るのは技術的に非常に困難である。また、更にこの光学
フィルタを通した後の受光素子自体にも受光における分
光感度特性を持っている為、仮に等色関数と一致する光
学フィルタを使用し、得られた受光素子の出力値をその
まま三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚとした場合、非常に大きな誤差
成分を含んだ計測結果となってしまう。
【０００６】その為、上記方法では、予め校正用光源を
用いて求めておいた校正係数を使用し、得られた出力値
をＸＹＺ表色系の三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚに変換すること
で、ずれの補正を行い精度を高めた計測を可能としてい
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの光学
フィルタと受光素子の組合せで得られる値は、光学フィ
ルタと受光素子のそれぞれの特性を重ね合わせた組合せ
分光感度特性により、既に積分された後のものであり、
この値に対する校正用光源を使用した補正は、校正用光
源の分光分布特性に依存したものとなってしまう。その
為、計測対象物の分光分布特性が校正用光源と等しい場
合には正確な計測値を得ることが出来るが、異なる場合
は大きな誤差となって結果に現れてしまう。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、測定対象とするカラー表示装置からの映像をスクリ
ーン上に投影して前記カラー表示装置の測色を行う測色
装置において、少なくとも３つ以上の色度座標の異なる
パターンを発生させる信号発生手段と、前記信号発生手
段からの入力を受けて前記カラー表示装置により前記ス
クリーン上の計測対象領域に表示された前記パターン内
任意点の色情報を測定する色情報測定手段と、前記任意
点を含む計測対象領域を撮像する撮像手段と、前記撮像
手段による撮像された画像情報に所定のデータ処理を行
なう画像処理部と、前記色情報測定手段により得られた
少なくとも３つ以上の色度座標の異なるパターンの色情
報値と前記撮像手段による同パターンの撮像結果との関
係から、前記撮像手段の特性補正を行なう特性補正値算
出手段と、前記特性補正値算出手段により算出された結
果を用いて、前記撮像手段による計測パターン内複数任
意点の撮像画像の色情報値を算出する色情報値算出手段
と、前記算出された色情報値を出力する出力手段を有す
る構成とした。
【０００９】また、前記特性補正値算出手段による特性
補正値の算出を、計測の対象とするカラー表示装置毎
に、及び、前記撮像手段による計測パターン内複数任意
点の撮像画像の色情報値を前記色情報値算出手段により
算出する前に行なうこととする。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【００１１】図１は、カラー表示装置である液晶プロジ
ェクタを対象とした本発明の１実施形態の構成図であ
り、図２は本構成における色情報値算出フロー図であ
る。
【００１２】図１において、１は計測対象とするカラー
表示装置である液晶プロジェクタ、２は液晶プロジェク
タ１に表示用映像信号を出力する信号発生器、３はスク
リーン、４は液晶プロジェクタ１からスクリーンへの投
影像である。５は撮像部であるカラーＣＣＤカメラ、６
はスクリーン３上の液晶プロジェクタ投影像４全体を十
分カバーするカラーＣＣＤカメラ５の撮像エリアであ
り、７は色情報測定器、８はスクリーン３上の液晶プロ
ジェクタ投影像４内の色情報測定器７による測定エリア
で、カラーＣＣＤカメラ５と色情報測定器７は、液晶プ
ロジェクタ１の後方もしくは近傍に配置されている。ま
た色情報測定器７は、測定エリア８の三刺激値Ｘ，Ｙ，
Ｚもしくは色度座標値ｘ、ｙ及び輝度値Ｙの測定を行な
うものであり、色彩輝度計、分光放射輝度計、分光器等
を使用する。また９は本システム全体の制御を行なう制
御部で、その内部にはカラーＣＣＤカメラ５により撮像
された画像を処理する画像処理部１０、色情報測定器７
の測定値と画像処理部１０の出力値とからカラーＣＣＤ
カメラ５の特性補正値を算出する特性補正値算出部１
１、特性補正値算出部１１から算出された補正値と画像
処理部１０の出力から液晶プロジェクタ投影像４内の任
意複数点の三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚを算出する色情報値算出
部１２を備えている。また１３は色情報値算出部１２よ
り算出された三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚを表示するモニタ部で
ある。
【００１３】図３は特性補正値の算出時にカラーＣＣＤ
カメラ５によって撮像され画像処理部１０に格納された
画像イメージ図で、１４はイメージ全体像、１５はイメ
ージ中の液晶プロジェクタ投影像４、１６はイメージ中
の色情報測定器７による測定エリア８である。
【００１４】図４は液晶プロジェクタ投影像４内の任意
複数点について三刺激値を算出する際の、カラーＣＣＤ
カメラ５によって撮像され、画像処理部１０に格納され
たイメージ図であり、１７はイメージ中の計測点で、こ
の図では５列×５行の計測を表している。
【００１５】以下図２に沿って、図１、図３、図４を使
用し本発明の動作について説明する。
【００１６】まずステップ１（以下ステップをＳＴと略
す）として、制御部９により制御された信号発生器２に
より校正用の第１の信号が選択され液晶プロジェクタ１
に出力される。第１の信号は、液晶プロジェクタ１によ
りスクリーン３に投影像４として表示される。
【００１７】次にＳＴ２として、色情報測定器７により
校正点である測定エリア８の三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚを測定
し、取得する。
【００１８】次にＳＴ３として、この投影像４をカラー
ＣＣＤカメラ５により撮像し、画像として画像処理部１
０に取込む。
【００１９】次にＳＴ４として、画像処理部１０では、
取込まれた画像イメージに対して、カラーＣＣＤカメラ
５が固有に持つノイズ成分の除去、カメラレンズに起因
するシェーディングの補正、ＣＣＤ素子毎の出力感度の
補正等、所定の処理が施される。
【００２０】画像処理部１０は、次にＳＴ５として、予
めイメージ全体像１４内の固定位置情報として画像処理
部１０のメモリ（図示せず）に設定されている測定エリ
アイメージ１６（スクリーン３上の投影像４の校正点で
ある測定エリア８に対応）のＲ，Ｇ，Ｂ値を取得する。
このイメージ全体像１４と測定エリアイメージ１６の位
置合わせは、撮像エリア６と測定エリア８の位置関係が
固定の場合は、上記固定位置情報により位置合わせが可
能であるが、投影像４と測定エリア８の位置関係が固定
で、且つ投影像４と撮像エリア６の位置関係が変化する
場合は、画像処理部１０によりイメージ全体像１４から
スクリーン３上の投影像４に対応する投影像イメージ１
５を切出し、それにより得た位置情報と予め比率等で設
定しておいた投影像イメージ１５に対する測定エリアイ
メージ１６（スクリーン３上の投影像４の校正点である
測定エリア８に対応）の位置関係から、位置合わせを行
なう。
【００２１】このＳＴ２とＳＴ３からＳＴ５までの処理
順序は、逆もしくは同時に行っても良い。
【００２２】またＳＴ２で取得する値は三刺激値Ｘ，
Ｙ，Ｚであるが、色情報測定器７によって得られる測定
値がｘ，ｙ，Ｙの場合でも、式（１）によりＸ，Ｙ，Ｚ
へ変換可能である為、特性補正値算出部１１で変換する
ようにすれば問題ない。
【００２３】このＳＴ１からＳＴ５までの処理を、３つ
の色度座標の異なるパターンを使用する場合は、校正用
の第２、第３の信号、４つの色度座標の異なるパターン
を使用する場合は、校正用の第２、第３、第４の信号に
ついて繰返し行なう。
【００２４】
【数１】
【００２５】次にＳＴ６として、特性補正値算出部１１
で、色情報測定器７により取得した少なくとも３つ以上
の色度座標の異なるパターンについての三刺激値Ｘ，
Ｙ，Ｚ及びカラーＣＣＤカメラ５での撮像により取得し
たＲ，Ｇ，Ｂ値を使用して、カラーＣＣＤカメラ５の特
性補正値を算出する。
【００２６】以上のＳＴ１からＳＴ６までが、カラーＣ
ＣＤカメラ５の校正を行う校正ステップである。
【００２７】この三刺激値と撮像により取得したＲ，
Ｇ，Ｂ値との関係は、数（２）で表すことができ、ａ11
〜ａ33が特性補正値である。また４つ以上の色度座標の
異なるパターンでの三刺激値と撮像により取得したＲ，
Ｇ，Ｂ値との関係は、数（３）で表すことができ、特性
補正値は、ａ11〜ａ33と重み付け成分としての定数項ｂ
1〜ｂ3となる。
【００２８】
【数２】
【００２９】
【数３】
【００３０】ここでは３つ以上の色度座標の異なるパタ
ーンとして、Ｒ，Ｇ，Ｂ，Ｗの４つを使用した場合につ
いて説明する。
【００３１】使用するパターンをＲ，Ｇ，Ｂ，Ｗとした
場合、カラーＣＣＤカメラ５により取得したＲ時の測定
エリアイメージ１６のＲＧＢ値をＲｒ，Ｇｒ，Ｂｒ、Ｇ
時のＲＧＢ値をＲｇ，Ｇｇ，Ｂｇ、Ｂ時のＲＧＢ値をＲ
ｂ，Ｇｂ，Ｂｂ、Ｗ時のＲＧＢ値をＲｗ，Ｇｗ，Ｂｗ、
色情報測定器７によるＲ時の測定値をＸｒ，Ｙｒ，Ｚ
ｒ、Ｇ時の測定値をＸｇ，Ｙｇ，Ｚｇ、Ｂ時の測定値を
Ｘｂ，Ｙｂ，Ｚｂ、Ｗ時の測定値をＸｗ，Ｙｗ，Ｚｗと
すると、数（４）の様に数（３）の関係式が４つ成り立
つ。
【００３２】
【数４】
【００３３】この数（４）を展開し、算出されたａ11〜
ａ33及びｂ1〜ｂ3を、計測中の液晶プロジェクタ１に対
するカラーＣＣＤカメラ５の特性補正値とし、以後のカ
ラーＣＣＤカメラ５での撮像による計測パターン内の複
数任意点（図４では、５列×５行の計測点１７）の三刺
激値Ｘ，Ｙ，Ｚ値算出時に使用する。
【００３４】ＳＴ１からＳＴ６のステップでカラーＣＣ
Ｄカメラ５の校正が終わり特性補正値が算出できるの
で、以下のステップで測定動作の説明を行う。
【００３５】次にＳＴ７として、制御部９により制御さ
れた信号発生器２により、複数任意点について三刺激値
Ｘ，Ｙ，Ｚの計測を行うパターンが選択され、液晶プロ
ジェクタ１に出力される。信号は、液晶プロジェクタ１
によりスクリーン３に投影像４として表示される。
【００３６】次にＳＴ８として、この投影像４をカラー
ＣＣＤカメラ５により撮像し、画像として画像処理部１
０に取込む。
【００３７】次にＳＴ９として、画像処理部１０では、
ＳＴ４同様取込まれた画像イメージに対して、カラーＣ
ＣＤカメラ５が固有に持つノイズ成分の除去、カメラレ
ンズに起因するシェーディングの補正、ＣＣＤ素子毎の
出力感度の補正等、所定の処理が施される。
【００３８】画像処理部１０は、次にＳＴ１０として、
予めイメージ全体像１４内の固定位置情報として画像処
理部１０のメモリ（図示せず）に設定されている計測点
イメージ１７のＲ，Ｇ，Ｂ値を取得する。このイメージ
全体像１４に対する計測点イメージ１７の位置設定は、
撮像エリア６と投影像４の位置関係が固定の場合は、上
記固定位置情報により位置設定が可能であるが、撮像エ
リア６と投影像４との位置関係が変化する場合は、画像
処理部１０によりイメージ全体像１４からスクリーン３
上の投影像４に対応する投影像イメージ１５を切出し、
それにより得た位置情報と予め設定しておいた投影像イ
メージ１５に対する計測点イメージ１７の位置関係か
ら、比率等を用いて計測点イメージ１７の位置設定を行
う。
【００３９】次にＳＴ１１として、色情報値算出部１２
により、前記ＳＴ１０で取得した計測点イメージ１７の
各計測点のＲＧＢ値と、ＳＴ６により算出した特性補正
値から式（３）を用いて、各計測点の三刺激値Ｘ，Ｙ，
Ｚを算出する。
【００４０】最後にＳＴ１２として、前記ＳＴ１１で算
出された各計側点の三刺激値がモニタ部１３へ出力され
る。
【００４１】本実施例でのカラーＣＣＤカメラ５による
撮像エリア６は、液晶プロジェクタ投影像４全体を十分
カバーしている為、計測点イメージ１７の位置設定のみ
で、投影像４内全域の色情報値を同時に算出することが
可能である。
【００４２】また、カラーＣＣＤカメラ５による撮像エ
リア６は、色情報測定器７による測定点８を含んでさえ
いれば撮像エリア６内の任意複数点について色情報値を
算出することが可能であり、部分エリアの撮像でも問題
ない。
【００４３】色情報測定器７については、スクリーン３
の光学反射特性が測定結果に影響し、精度が問題になる
場合には、図５に示すようにスクリーン３に穴をあけ、
色情報測定器７を液晶プロジェクタ１に正対する位置に
配置する方法もある。この場合カラーＣＣＤカメラ５に
よる同点のＲＧＢ値の取得は、色情報測定器７の受光部
を除く近傍エリア１８の平均値を同点のＲＧＢ値として
置換えることで一連の計測を可能とする。
【００４４】次に本１実施例の構成をベースとした、液
晶プロジェクタのＷＢ及び色むらの検査装置・調整支援
装置について説明する。
【００４５】図６は上記１実施例の構成をベースとした
ＷＢ及び色むらの検査装置・調整支援装置の構成図であ
る。
【００４６】図６において、１９は検査及び調整の対象
とする液晶プロジェクタ１の、ＷＢ及び色むらとしての
基準の三刺激値と、基準の三刺激値に対しての検査及び
調整を行う許容範囲を予め記憶しておく記憶部としての
メモリ、２０は計測により得られた各計測点の現在の三
刺激値と、メモリ１９に予め記憶しておかれた前記基準
値及び前記許容範囲とを比較判定する判定部であり、判
定部２０による判定結果はモニタ部１３に出力され表示
される。また本実施例では、メモリ１９に予め記憶され
た前記基準値及び前記許容範囲と、計測により得られた
各計測点の現在の三刺激値を、判定部２０で数（５）を
用いて色度座標値ｘ，ｙ及び輝度値Ｙに変換し使用する
ものとする。
【００４７】
【数５】
【００４８】図７はモニタ部１３に表示される判定部２
０による判定結果の１表示例であり、各計測点位置に対
応する配置で、前記基準値及び前記許容範囲と、計測に
より得られた現在の色度座標値と輝度値、及び前記判定
結果をグラフィック表示したものである。
【００４９】図７において、２１は色度座標軸（ｘ軸及
びｙ軸）、２２は色度座標軸２１上の前記基準色度座標
値、２３は基準色度座標値２２に対しての検査及び調整
を行うｘ及びｙの前記許容範囲であり、それぞれの下限
値及び上限値を結んだものである。２４は計測により得
られた現在の色度座標値ｘ及びｙを色度座標軸２１上に
表したマーカーである。また２５は計測により得られた
現在の輝度値Ｙを棒グラフ化して表したものであり、２
６は棒グラフ上の前記基準輝度値、２７は基準輝度値２
６に対しての検査及び調整を行うＹの前記許容範囲であ
り、下限値及び上限値を表したものである。またマーカ
ー２４及び輝度グラフ２５は、判定部２０による判定結
果から、計測により得られた現在の色度座標値ｘ，ｙ及
び輝度値Ｙそれぞれで、前記基準値に対する前記許容範
囲内であれば例えば緑色、一つでも許容範囲外のものが
あれば例えば赤色で表示される。
【００５０】本実施例の検査装置及び調整支援装置にお
いて、液晶プロジェクタのＷＢ及び色むらの検査方法
は、全ての計測点において、色度座標値ｘ，ｙ及び輝度
値Ｙ全てについて、前記基準値に対する前記許容範囲内
であること、すなわち図７において、全ての計測点に対
応するマーカー２４及び輝度グラフ２５が緑色であれば
合格、一つでも赤色表示された計測点があれば不合格と
なる。またＷＢ及び色むらの調整では、図７において全
ての計測点に対応するマーカー２４及び輝度グラフ２５
が緑色となるように液晶プロジェクタの調整を行うもの
である。
【００５１】本実施例の検査装置及び調整支援装置を用
いたＷＢ及び色むらの検査及び調整では、モニタ部１３
上に表示された判定部２０による判定結果を見ることに
より、作業を行うことが可能となる。
【００５２】
【発明の効果】本発明によれば、色情報の計測対象とす
るカラー表示装置おいて、撮像手段であるカラーＣＣＤ
カメラの特性補正値の算出を行う為、計測の対象とする
カラー表示装置個々間で、その分光分布特性に差を生じ
るような場合でも、正確な色情報値の計測が可能であ
る。
【００５３】またカラーＣＣＤカメラの撮像視野内全域
において色情報値を算出することが可能であることか
ら、測定時間の大幅な短縮、簡単な構成による設備の低
コスト化及びメンテナンスの容易化を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】液晶プロジェクタを対象とした本発明の１実施
形態の構成図。
【図２】本１実施例構成における色情報値算出フロー
図。
【図３】本１実施例における特性補正値算出時の、カラ
ーＣＣＤカメラによって撮像され、画像処理部に格納さ
れた画像イメージ図。
【図４】本１実施例における色情報値算出時の同画像イ
メージ図。
【図５】本１実施例における色情報測定器のプロジェク
タに正対する位置への配置図。
【図６】本１実施例構成をベースとした液晶プロジェク
タのＷＢ及び色むらの検査・調整支援装置の構成図。
【図７】本１実施例におけるモニタ部１３に表示される
判定部２０の判定結果表示例図。
【符号の説明】
１…液晶プロジェクタ、２…信号発生器、３…スクリー
ン、４…液晶プロジェクタのスクリーン上投影像、５…
カラーＣＣＤカメラ、６…カラーＣＣＤカメラによる撮
像エリア、７…色情報測定器、８…色情報測定器による
色情報測定エリア、９…制御部、１０…画像処理部、１
１…特性補正値算出部、１２…色情報値算出部、１３…
モニタ部、１４…画像イメージ内のイメージ全体像、１
５…画像イメージ内の液晶プロジェクタ投影像、１６…
画像イメージ内の色情報測定器による色情報測定エリ
ア、１７…画像イメージ内の複数色情報値計測点、１８
…画像イメージ内で置換えた色情報測定器による色情報
測定エリア、１９…メモリ、２０…判定部、２１…モニ
タ部１３表示画面上の色度座標軸（ｘ軸及びｙ軸）、２
２…モニタ部１３表示画面上の基準色度座標値、２３…
モニタ部１３表示画面上の色度値許容範囲、２４…モニ
タ部１３表示画面上の現在の色度座標値表示用マーカ
ー、２５…モニタ部１３表示画面上の現在の輝度値表示
用棒グラフ、２６…モニタ部１３表示画面上の基準輝度
値、２７…モニタ部１３表示画面上の輝度値許容範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｇ 3/20 ６４２ Ｇ０９Ｇ 3/20 ６４２Ｌ ５Ｃ０６１ ６７０ ６７０Ｑ ５Ｃ０８０ ６８０ ６８０Ｃ ５Ｇ４３５ 3/36 3/36 Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｃ 17/02 17/02 Ａ (72)発明者 堀内 立夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Ｆターム(参考） 2G020 AA08 CD59 CD60 DA13 DA23 DA32 DA34 DA65 2G086 EE10 2H088 EA12 FA11 FA30 MA20 5C006 AA01 AA22 AF13 AF46 BB01 BF14 EB01 EC11 FA18 FA21 FA56 5C054 AA01 AA05 CC05 EA01 EA05 EE08 EJ00 FB03 HA05 5C061 BB03 BB11 5C080 AA10 BB05 CC03 DD03 DD15 EE30 JJ02 JJ07 5G435 AA17 AA19 BB12 BB17 CC12 GG12 KK10 LL15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 測定対象とするカラー表示装置からの映
    像をスクリーン上に投影して前記カラー表示装置の測色
    を行う測色装置において、少なくとも３つ以上の色度座
    標の異なるパターンを発生させる信号発生手段と、前記
    信号発生手段からの入力を受けて前記カラー表示装置に
    より前記スクリーン上の計測対象領域に表示された前記
    パターン内任意点の色情報を測定する色情報測定手段
    と、前記任意点を含む計測対象領域を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段による撮像された画像情報に所定のデ
    ータ処理を行なう画像処理部と、前記色情報測定手段に
    より得られた少なくとも３つ以上の色度座標の異なるパ
    ターンの色情報値と前記撮像手段による同パターンの撮
    像結果との関係から、前記撮像手段の特性補正を行なう
    特性補正値算出手段と、前記特性補正値算出手段により
    算出された結果を用いて、前記撮像手段による計測パタ
    ーン内複数任意点の撮像画像の色情報値を算出する色情
    報値算出手段と、前記算出された色情報値を出力する出
    力手段を有することを特徴とするカラー表示装置の測色
    装置。
  2. 【請求項２】 測定対象とするカラー表示装置からの映
    像をスクリーン上に投影して前記カラー表示装置の測色
    を行う測色方法において、 少なくとも３つ以上の色度座標の異なる校正用パターン
    を発生させる信号発生のステップと、前記信号の入力を
    受けて前記カラー表示装置により前記スクリーン上の計
    測対象領域に表示された前記パターン内任意校正点の色
    情報を測定する色情報測定ステップと、前記任意校正点
    を含む計測対象領域を撮像する撮像ステップと、前記撮
    像された画像情報に所定のデータ処理を行なう画像処理
    ステップと、前記色情報測定ステップにより得られた少
    なくとも３つ以上の色度座標の異なる校正用パターンの
    色情報値と同パターンの前記撮像された画像の画像処理
    後の色情報値との関係から、撮像画像の校正値である特
    性補正値を算出する特性補正値算出ステップと、 前記特性補正値算出ステップにより算出された特性補正
    値を用いて、撮像による計測パターン内複数任意点の色
    情報値を補正して算出する色情報値算出ステップと、前
    記算出された色情報値を出力するステップとを有するこ
    とを特徴とするカラー表示装置の測色方法。
  3. 【請求項３】 請求項１において、前記色情報測定手段
    は、前記信号発生手段から出力された少なくとも３つ以
    上の色度座標の異なるパターンのパターン内任意点での
    ＣＩＥ１９３１表色系三刺激値(X,Y,Z)，または色度座
    標値及び輝度値(x,y,Y)を算出することを特徴とするカ
    ラー表示装置の測色装置。
  4. 【請求項４】 請求項２において、前記色情報測定ステ
    ップは、前記信号発生のステップにより出力された少な
    くとも３つ以上の色度座標の異なる校正用パターンのパ
    ターン内任意点でのＣＩＥ１９３１表色系三刺激値(X,
    Y,Z)，または色度座標値及び輝度値(x,y,Y)を算出する
    ことを特徴とするカラー表示装置の測色方法。
  5. 【請求項５】 請求項１において、前記色情報測定手段
    は、前記信号発生手段から出力された少なくとも３つ以
    上の色度座標の異なるパターンのパターン内１点又は複
    数点の測定を行なうことを特徴とするカラー表示装置の
    測色装置。
  6. 【請求項６】 請求項２において、前記色情報測定ステ
    ップは、前記信号発生のステップにより出力された少な
    くとも３つ以上の色度座標の異なる校正用パターンのパ
    ターン内１点又は複数点の測定を行なうことを特徴とす
    るカラー表示装置の測色方法。
  7. 【請求項７】 請求項１において、前記色情報測定手段
    による測定点は、前記色情報値算出手段による計測パタ
    ーン内複数計測点と必ずしも同一点でないことを特徴と
    するカラー表示装置の測色装置。
  8. 【請求項８】 請求項２において、前記色情報測定ステ
    ップによる測定点は、前記色情報値算出ステップによる
    計測パターン内複数計測点と必ずしも同一点でないこと
    を特徴とするカラー表示装置の測色方法。
  9. 【請求項９】 請求項１において、前記特性補正値算出
    手段による特性補正値の算出を、計測の対象とするカラ
    ー表示装置毎に、及び、前記撮像手段による計測パター
    ン内複数任意点の撮像画像の色情報値を前記色情報値算
    出手段により算出する前に行なうことを特徴とするカラ
    ー表示装置の測色装置。
  10. 【請求項１０】 請求項２において、前記特性補正算出
    ステップによる特性補正値の算出は、計測の対象とする
    カラー表示装置毎に及び撮像による計測パターン内複数
    任意点の前記色情報値算出ステップでの算出の前に行な
    うことを特徴とするカラー表示装置の測色方法。
  11. 【請求項１１】 請求項１において、前記撮像手段によ
    る計測パターン内複数任意点の撮像画像の前記色情報値
    算出手段による色情報値算出は、前記信号発生手段から
    出力される少なくとも3つ以上の色度座標の異なるパタ
    ーン、又は前記信号発生手段から出力されるこれら以外
    の色度座標を持つパターンを対象とすることを特徴とす
    るカラー表示装置の測色装置。
  12. 【請求項１２】 請求項２において、撮像による計測パ
    ターン内複数任意点の色情報値を補正して算出する色情
    報値算出ステップは、前記校正用パターンを発生させる
    信号発生のステップで出力される少なくとも３つ以上の
    色度座標の異なるパターン、又は前記信号発生のステッ
    プで出力されるこれら以外の色度座標を持つパターンを
    対象とすることを特徴とするカラー表示装置の測色方
    法。
  13. 【請求項１３】 請求項１において、前記撮像手段はカ
    ラーＣＣＤカメラであることを特徴とするカラー表示装
    置の測色装置。
  14. 【請求項１４】 請求項２において、前記スクリーン上
    の計測対象領域を撮像する場合、カラーＣＣＤカメラを
    用いて撮像することを特徴とするカラー表示装置の測色
    方法。
  15. 【請求項１５】 測定対象とするカラー表示装置からの
    映像をスクリーン上に投影して前記カラー表示装置の測
    色を行う測色装置において、少なくとも３つ以上の色度
    座標の異なるパターンを発生させる信号発生手段と、前
    記信号発生手段からの入力を受けて前記カラー表示装置
    により前記スクリーン上の計測対象領域に表示された前
    記パターン内任意点の色情報を測定する色情報測定手段
    と、前記任意点を含む計測対象領域を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段による撮像された画像情報に所定のデ
    ータ処理を行なう画像処理部と、前記色情報測定手段に
    より得られた少なくとも３つ以上の色度座標の異なるパ
    ターンの色情報値と前記撮像手段による同パターンの撮
    像結果との関係から、前記撮像手段の特性補正を行なう
    特性補正値算出手段と、前記特性補正値算出手段により
    算出された結果を用いて、前記撮像手段による計測パタ
    ーン内複数任意点の撮像画像の色情報値を算出する色情
    報値算出手段と、前記算出された色情報値を出力する出
    力手段を有し、前記算出された色情報値によりカラー表
    示装置のホワイトバランス（以下ＷＢ）及び色むらの検
    査や調整の支援を行なうことを特徴とするカラー表示装
    置の画質調整・検査装置。
  16. 【請求項１６】 測定対象とするカラー表示装置からの
    映像をスクリーン上に投影して前記カラー表示装置の測
    色を行う測色方法において、 少なくとも３つ以上の色度座標の異なる校正用パターン
    を発生させる信号発生のステップと、前記信号の入力を
    受けて前記カラー表示装置により前記スクリーン上の計
    測対象領域に表示された前記パターン内任意校正点の色
    情報を測定する色情報測定ステップと、前記任意校正点
    を含む計測対象領域を撮像する撮像ステップと、前記撮
    像された画像情報に所定のデータ処理を行なう画像処理
    ステップと、前記色情報測定ステップにより得られた少
    なくとも３つ以上の色度座標の異なる校正用パターンの
    色情報値と同パターンの前記撮像された画像の画像処理
    後の色情報値との関係から、撮像画像の校正値である特
    性補正値を算出する特性補正値算出ステップと、 前記特性補正値算出ステップにより算出された特性補正
    値を用いて、撮像による計測パターン内複数任意点の色
    情報値を補正して算出する色情報値算出ステップと、前
    記算出された色情報値を出力するステップとを有し、 前記算出された色情報値によりカラー表示装置のＷＢ及
    び色むらの検査や調整の支援を行なうことを特徴とする
    カラー表示装置の画質調整・検査方法。
  17. 【請求項１７】 請求項１５において、 前記カラー表示装置のＷＢ及び色むらとしての基準の色
    情報値を予め記憶させておく記憶手段と、計測により得
    られた現在の色情報値と前記予め記憶された基準色情報
    値とを比較判定する判定手段を備え、前記判定手段によ
    る比較判定結果に基づいて前記カラー表示装置のＷＢ及
    び色むらの検査や調整の支援を行なうことを特徴とする
    カラー表示装置の画質調整・検査装置。
  18. 【請求項１８】 請求項１６において、 前記カラー表示装置のＷＢ及び色むらとしての基準の色
    情報値を予め記憶させておく記憶ステップと、計測によ
    り得られた現在の色情報値と前記予め記憶された基準色
    情報値とを比較判定する判定ステップを備え、前記判定
    ステップによる比較判定結果に基づいて前記カラー表示
    装置のＷＢ及び色むらの検査や調整の支援を行なうこと
    を特徴とするカラー表示装置の画質調整・検査方法。
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