JP2002267440A - 回転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置 - Google Patents

回転角度検出装置、トルク検出装置及び舵取装置

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JP2002267440A
JP2002267440A JP2001065689A JP2001065689A JP2002267440A JP 2002267440 A JP2002267440 A JP 2002267440A JP 2001065689 A JP2001065689 A JP 2001065689A JP 2001065689 A JP2001065689 A JP 2001065689A JP 2002267440 A JP2002267440 A JP 2002267440A
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steering
torque
detection
input shaft
rotation angle
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JP2001065689A
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Yoshitomo Tokumoto
欣智 徳本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出部を包囲する防水部に、前記検出部を操
作するための操作用孔を備えることにより、前記検出部
の操作を可能とし、前記操作用孔に封止栓を備え、前記
検出部の周辺に固着することにより、検出部を防水し、
載置場所の制約が少ない回転角度検出装置の提供。 【解決手段】 検出部は、操作される部分を有してお
り、防水部82は前記検出部を包囲し、該検出部を操作
するための操作用孔83と、該操作用孔83を封じるた
めの封止栓84とを備え、前記検出部の周辺に固着して
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体の回転軸回
りの回転角度を検出する回転角度検出装置、該回転角度
検出装置を使用して回転軸に加わるトルクを検出するト
ルク検出装置、及び該トルク検出装置を備える自動車用
の舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】舵取りのために舵輪(ステアリングホイ
ール)に加えられる操舵トルクの検出結果に基づいて操
舵補助用のモータを駆動し、モータの回転力を舵取装置
に伝えて舵取りを補助する構成とした電動パワーステア
リング装置は、舵取補助力の発生源として油圧アクチュ
エータを用いる油圧パワーステアリング装置と比較し
て、車速の高低、舵取の頻度等、走行状態に応じた補助
力特性の制御が容易に行えるという利点を有することか
ら、近年、その適用範囲が拡大する傾向にある。
【0003】電動パワーステアリング装置においては、
操舵トルクの検出のためのトルク検出装置が必要であ
り、舵輪と舵取機構を連絡する操舵軸を舵輪側の入力軸
と舵取機構側の出力軸とを細径のトーションバーを介し
て連結し、操舵トルクの作用によるトーションバーの捩
れを伴って、前記両軸の連結部に生じる相対角変位を算
出し、算出結果に基づいて前記操舵トルク(回転トル
ク)を検出するトルク検出装置が用いられており、これ
により検出された操舵トルクに基づき操舵を補助し、舵
取のための運転者の労力負担を軽減するように構成され
ている。
【0004】図7は本願出願人が特願2000−294
731号等において提案している、自動車の舵取装置の
要部構成を示す断面図である。図中1は舵取装置を示
し、舵取装置1は、上端部に舵輪30(ステアリングホ
イール)が取り付けられる上部軸64を備え、上部軸6
4の下端部には筒状の入力軸31を備えており、該入力
軸31には、第1ダウエルピン65を介してトーション
バー34の上端部が連結されている。トーションバー3
4の下端部には、第2ダウエルピン60を介して筒状の
出力軸32が連結されており、上部軸64、入力軸31
及び出力軸32が軸受63,62,61を介してハウジ
ング54内にそれぞれ回転が可能に支持されている。ハ
ウジング54は取付金具55により、車体の動揺しない
部分に固定されている。
【0005】ハウジング54には貫通孔56が設けてあ
り、該貫通孔56には、前記トーションバー34を介し
て連結される入力軸31及び出力軸32の回転角度を検
出する回転角度検出装置の検出部に使用されるセンサボ
ックス8が、嵌合され固定支持されている。また、ハウ
ジング54内には、後述するトルク検出装置の検出結果
に基づいて駆動される操舵補助用の電動モータ57と、
該電動モータ57の回転を減速して、出力軸32に伝達
する減速機構58とを備え、舵輪30の回転に応じた舵
取機構の動作を電動モータ57の回転により補助し、舵
取のための運転者の労力負担を軽減するように構成され
ている。出力軸32の下端部は、ユニバーサルジョイン
トを介してラックピニオン式の舵取機構に連結されてい
る。
【0006】トルク検出装置は、図8に示すように、ト
ーションバー34を介して連結される入力軸31及び出
力軸32の連結部近傍に構成されている。入力軸31に
は出力軸32との連結側端部近傍に、出力軸32には入
力軸31との連結側端部近傍に、適宜の厚みを有した円
盤形をなすターゲット盤2,2が、同軸状にそれぞれ支
持されている。ターゲット盤2,2は、磁性体製の薄板
により製造されており、SPCC(JIS機械構造用炭
素鋼)等の安価な材料鋼とすることができる。該ターゲ
ット盤2,2の側面には、該側面に沿って複数(図8に
おいてはV状に5個)のターゲット20aが並設されて
いる。
【0007】ターゲット20aは、ターゲット盤2,2
の側面を展開した図9の展開図に示すように、該側面に
沿って一方向に傾斜して設けてある第1傾斜部20b
と、他方向に傾斜して設けてある第2傾斜部20cとか
らなる。該第1傾斜部20b及び第2傾斜部20cは、
磁性体製の突条をなしており、図8においてはそれぞれ
5個を交互にターゲット盤2,2の側面に等配されてい
る。また、前記第1傾斜部20b及び第2傾斜部20c
は、夫々の一端で連結し、両傾斜部の連結点を通るべき
ターゲット盤2,2の軸長方向の直線に関して略線対称
の位置に配置し、ターゲット20aを側面に沿ってター
ゲット盤2,2の回転方向にV状に連続して形成してい
る。
【0008】ターゲット盤2,2の外側には、ターゲッ
ト盤2,2の側面のターゲット20aを臨むようにセン
サボックス8が設けられている。センサボックス8は、
入力軸31及び出力軸32を支承するハウジング54等
の不動の部位に固定支持されている。センサボックス8
の内部には、入力軸31側のターゲット20aの回転方
向に異なる部位に対向する磁気センサ1A,1Bと、出
力軸32側のターゲット20aの回転方向に異なる部位
に対向する磁気センサ2A,2Bとがそれぞれ、ターゲ
ット盤2,2の回転方向に整合して収納されている。
【0009】磁気センサ1A,1B,2A,2Bは、磁
気抵抗効果素子(MR素子)等、磁界の作用により電気
的特性(抵抗)が変化する特性を有する素子及びバイア
ス用磁石からなり、該素子をターゲット20aに対向す
るように配置してある。また磁気センサ1A,1B,2
A,2Bは、対向するターゲット20aの近接する部位
に応じて検出信号が変わるように構成されており、該検
出信号V1A,V1B,V2A,V2Bは、センサボッ
クス8の外部に備えたマイクロプロセッサを用いてなる
演算処理部4に与えられる。
【0010】上述の構成のトルク検出装置では、入力軸
31及び出力軸32が軸回りに回転した場合、磁気セン
サ1A,1B,2A,2Bは、対向する各ターゲット2
0aが各磁気センサとの対向位置を通過する間、入力軸
31及び出力軸32の回転角度の変化に応じた検出信号
V1A,V1B,V2A,V2Bを演算処理部4へ出力
する。
【0011】磁気センサ1A,1Bの検出信号V1A,
V1Bは、磁気センサ1A,1Bに対向するターゲット
20aが備えられた入力軸31の軸回りの回転角度に対
応するものとなり、磁気センサ2A,2Bの検出信号V
2A,V2Bは、磁気センサ2A,2Bに対向するター
ゲット20aが備えられた出力軸32の軸回りの回転角
度に対応するものとなる。従って、演算処理部4は、磁
気センサ1A,1Bの検出信号V1A,V1Bから入力
軸31の回転角度を算出することができ、演算処理部4
及び磁気センサ1A,1Bは入力軸31の回転角度検出
装置として機能する。また、演算処理部4は、磁気セン
サ2A,2Bの検出信号V2A,V2Bから出力軸32
の回転角度を算出することができ、演算処理部4及び磁
気センサ2A,2Bは出力軸32の回転角度検出装置と
して機能する。
【0012】ここで、磁気センサ1Aの検出信号V1A
と磁気センサ2Aの検出信号V2Aとの差、又は磁気セ
ンサ1Bの検出信号V1Bと磁気センサ2Bの検出信号
V2Bとの差は、入力軸31と出力軸32との回転角度
の差(相対角変位)に対応するものとなり、該相対角変
位は、入力軸31に加わる操舵トルクの作用下におい
て、入力軸31と出力軸32とを連結するトーションバ
ー34に生じる捩れ角度に対応する。従って、前記相対
角変位に基づいて入力軸31に加わる操舵トルクを算出
することができる。
【0013】上述のトルク検出装置を使用した舵取装置
では、舵輪30に操舵トルクが加えられた場合、トーシ
ョンバー34が捩れて入力軸31及び出力軸32がそれ
ぞれ回転する。このとき磁気センサ1A,1B,2A,
2Bは、対向する各ターゲット20aの回転角度に応じ
た検出信号V1A,V1B,V2A,V2Bを演算処理
部4に出力する。演算処理部4は、取得した検出信号V
1A,V2Aにより、磁気センサ1A,2Aが対向する
各ターゲット20aの回転角度を求め、操舵トルクに応
じた信号を出力することができる。また、演算処理部4
は、検出信号V1A,V2Aにより、舵輪30の回転角
度を演算し出力することができる。前記操舵トルクに応
じた信号及び舵輪30の回転角度を示す信号は、制御部
(図示せず)に与えられ、制御部は取得した各信号に基
づき電動モータ57の回転制御を行い、操舵を補助す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したトルク検出装
置が使用する回転角度検出装置では、磁気センサ1A,
1B,2A,2Bの検出信号V1A,V1B,V2A,
V2Bの信号レベルを、ハウジング54の組立後にハウ
ジング54の外部から操作できるように、操作部が、ハ
ウジング54の外に設けられてある。また磁気センサ1
A,1B,2A,2Bが検出信号V1A,V1B,V2
A,V2Bを演算処理部4に出力するための各出力用端
子、また電源用及び接地用端子も、ハウジング54の外
部の装置と接続するためハウジング54の外に設けてあ
る。自動車を構成する装置の載置場所には、自動車の構
造上、入水のおそれがある場所がある。そこで上述の操
作部、出力用端子、電源用端子及び接地用端子は、水が
掛からないように、入水のおそれがないキャビン内に載
置せざるを得ず、それらの端子を備えた回転角度検出装
置及びトルク検出装置は、載置場所に制約があるという
問題があった。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、検出部を防水部により被覆することにより、前
記検出部を防水し、載置場所の制約が少ない回転角度検
出装置を提供することを目的とする。本発明の他の目的
は、検出部を包囲する防水部の一端に、前記検出部を操
作するための操作用孔を備えることにより、前記検出部
の操作が可能となり、前記操作用孔に封止栓を備え、他
端を前記検出部の周辺に固着することにより、検出部を
防水できる回転角度検出装置を提供することにある。更
に本発明の他の目的は、前記回転角度検出装置を使用す
ることにより、検出部を防水し、載置場所の制約が少な
いトルク検出装置を提供することにある。更に本発明の
他の目的は、前記検出部を防水し、前記トルク検出装置
により検出した操舵トルクにより操舵を補助できる舵取
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る回転角度
検出装置は、回転体と、該回転体が回転するに従って検
出される部位が連続的に変化すべく、前記回転体に設け
られたターゲットと、該ターゲットの近接する部位を検
出する1又は複数の検出部とを備え、該検出部が検出し
た部位に基づき、前記回転体の回転方向の前記検出部か
らの変位角度を検出する回転角度検出装置であって、前
記検出部が、防水部により被覆されていることを特徴と
する。
【0017】第1発明による場合、ターゲットは、回転
体が回転するに従って、検出される部位が連続的に変化
すべく回転体に設けられ、1又は複数の検出部が、前記
ターゲットの近接する部位を検出し、検出部が検出した
部位に基づき、回転体の回転方向の検出部からの変位角
度を検出する。前記検出部を防水部により被覆すること
により、検出部を防水し、載置場所の制約が少ない回転
角度検出装置を実現することができる。
【0018】第2発明に係る回転角度検出装置は、第1
発明に係る回転角度検出装置において、検出部は、操作
される部分を有しており、防水部は前記検出部を包囲
し、前記検出部を操作するための操作用孔と、該操作用
孔を封じるための封止栓とを備え、前記検出部の周辺に
固着してあることを特徴とする。
【0019】第2発明による場合、検出部を包囲する防
水部に、該検出部を操作するための操作用孔を備えるこ
とにより、前記検出部の操作が可能となり、該操作用孔
に封止栓を備え、前記検出部の周辺に固着することによ
り、検出部を防水できる回転角度検出装置を実現するこ
とができる。
【0020】第3発明に係るトルク検出装置は、入力軸
に加わるトルクを、入力軸と出力軸とを同軸的に連結す
るトーションバーに生じる捩れ角度によって検出するト
ルク検出装置において、前記入力軸及び出力軸にそれぞ
れ取り付けられた第1又は第2発明に係る回転角度検出
装置と、該回転角度検出装置がそれぞれ検出した変位角
度の差を算出する手段とを備え、該手段が算出した差を
前記捩れ角度とすべくなしてあることを特徴とする。
【0021】第3発明による場合、入力軸に加わるトル
クを、入力軸と出力軸とを同軸的に連結するトーション
バーに生じる捩れ角度によって検出する。第1又は第2
発明に係る回転角度検出装置が、入力軸及び出力軸にそ
れぞれ取り付けられ、算出する手段が、回転角度検出装
置がそれぞれ検出した変位角度の差を算出し、算出され
た差を、トーションバーに生じる捩れ角度とする。これ
により、検出部を防水し、載置場所の制約が少ないトル
ク検出装置を実現することができる。
【0022】第4発明に係る舵取装置は、舵輪に連結さ
れた入力軸と、舵取機構に連結された出力軸と、前記入
力軸及び該出力軸を連結するトーションバーと、前記入
力軸に加わる操舵トルクを、前記トーションバーに生じ
る捩れ角度によって検出する第3発明に係るトルク検出
装置とを備え、該トルク検出装置により検出した操舵ト
ルクにより操舵を補助すべくなしてあることを特徴とす
る。
【0023】第4発明によれば、入力軸が舵輪に連結さ
れ、出力軸が舵取機構に連結され、トーションバーが入
力軸及び出力軸を連結する。第3発明に係るトルク検出
装置が、入力軸に加わる操舵トルクを、トーションバー
に生じる捩れ角度によって検出する。これにより、検出
部を防水し、前記トルク検出装置により検出した操舵ト
ルクにより操舵を補助できる舵取装置を実現することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る舵
取装置の要部構成を示す断面図である。図中1は舵取装
置を示し、舵取装置1は上端部に舵輪30(ステアリン
グホイール)が取り付けられる上部軸64を備え、上部
軸64の下端部には筒状の入力軸31を備えており、該
入力軸31には、第1ダウエルピン65を介してトーシ
ョンバー34の上端部が連結されている。トーションバ
ー34の下端部には、第2ダウエルピン60を介して筒
状の出力軸32が連結されており、上部軸64、入力軸
31及び出力軸32が軸受63,62,61を介してハ
ウジング54内にそれぞれ回転が可能に支持されてい
る。ハウジング54は取付金具55により、車体の動揺
しない部分に固定されている。
【0025】ハウジング54には貫通孔56が設けてあ
り、該貫通孔56には、前記トーションバー34を介し
て連結される入力軸31及び出力軸32の回転角度を検
出する回転角度検出装置の検出部たるセンサボックス8
が、嵌合され固定支持されている。またハウジング54
内には、後述するトルク検出装置の検出結果に基づいて
駆動される舵取補助用の電動モータ57と、該電動モー
タ57の回転を減速して、出力軸32に伝達する減速機
構58とを備え、舵輪30の回転に応じた舵取機構の動
作を電動モータ57の回転により補助し、舵取のための
運転者の労力負担を軽減するように構成されている。出
力軸32の下端部は、ユニバーサルジョイントを介して
ラックピニオン式の舵取機構に連結されている。
【0026】トルク検出装置は、図8に示すように、ト
ーションバー34を介して連結される入力軸31及び出
力軸32の連結部近傍に構成されている。入力軸31に
は出力軸32との連結側端部近傍に、出力軸32には入
力軸31との連結側端部近傍に、適宜の厚みを有した円
盤形をなすターゲット盤2,2が、同軸状にそれぞれ支
持されている。ターゲット盤2,2は、磁性体製の薄板
により製造されており、SPCC(JIS機械構造用炭
素鋼)等の安価な材料製とすることができる。該ターゲ
ット盤2,2の側面には、該側面に沿って複数(図8に
おいてはV状に5個)のターゲット20aが並設されて
いる。
【0027】ターゲット20aは、ターゲット盤2,2
の側面を展開した図9の展開図に示すように、該側面に
沿って一方向に傾斜して設けてある第1傾斜部20b
と、他方向に傾斜して設けてある第2傾斜部20cとか
らなる。該第1傾斜部20b及び第2傾斜部20cは、
磁性体製の突条をなしてあり、図8においてはそれぞれ
5個を交互にターゲット盤2,2の側面に等配されてい
る。また、第1傾斜部20b及び第2傾斜部20cは、
夫々の一端で連結し、両傾斜部の連結点を通るべきター
ゲット盤2,2の軸長方向の直線に関して略線対称の位
置に配置し、前記ターゲット20aを側面に沿ってター
ゲット盤2,2の回転方向にV状に連続して形成してい
る。
【0028】ターゲット盤2,2の外側には、ターゲッ
ト盤2,2の側面のターゲット20aを臨むようにセン
サボックス8が設けられている。センサボックス8は、
入力軸31及び出力軸32を支承するハウジング54等
の不動の部位に固定支持されている。センサボックス8
の内部には、入力軸31側のターゲット20aの回転方
向に異なる部位に対向する磁気センサ1A,1Bと、出
力軸32側のターゲット20aの回転方向に異なる部位
に対向する磁気センサ2A,2Bとがそれぞれ、ターゲ
ット盤2,2の回転方向に整合され収納されている。
【0029】磁気センサ1A,1B,2A,2Bは、磁
気抵抗効果素子(MR素子)等、磁界の作用により電気
的特性(抵抗)が変化する特性を有する素子及びバイア
ス用磁石からなり、該素子をターゲット20aに対向す
るように配置してある。また磁気センサ1A,1B,2
A,2Bは、対向するターゲット20aの近接する部位
に応じて検出信号が変わるように構成されており、該検
出信号V1A,V1B,V2A,V2Bは、センサボッ
クス8の外部に備えたマイクロプロセッサを用いてなる
演算処理部4に与えられる。
【0030】以下に本発明に係る回転角度検出装置の検
出部たるセンサボックス8の構成を詳述する。図2はセ
ンサボックス8の拡大図であり、センサボックス8は、
ハウジング54の貫通孔56に嵌合される円筒形の嵌合
部80と、円筒形の防水部82とからなる。嵌合部80
の一端には、センサボックス8をハウジング54に取り
付けるために、嵌合部80の中心軸に対し対称の位置の
2箇所に取付片81,81が備えられており、該取付片
81,81には、ボルト孔66,66(図5参照)が各
1個設けられている。
【0031】図3は図2のIII −III 線による矢視図で
あり、嵌合部80内には上述の回転角度検出装置の検出
部たる磁気センサ1A及び1B,2A及び2Bが、対向
する各ターゲット20aを備えたターゲット盤2,2の
回転方向に整合され収納されている。図4は図2のIV−
IV線による矢視図であり、嵌合部80の取付片81,8
1を備える一端には、中央に磁気センサ1A,1B,2
A,2Bの検出信号を外部へ出力する出力端子、電源用
端子及び接地用端子を一列に備えたコネクタ67を設け
ている。また、磁気センサ1Aのゲイン調整ネジ68及
びオフセット調整ネジ69、磁気センサ2Aのゲイン調
整ネジ70及びオフセット調整ネジ71、磁気センサ1
Bのゲイン調整ネジ73及びオフセット調整ネジ72、
磁気センサ2Bのゲイン調整ネジ75及びオフセット調
整ネジ74が、前記コネクタ67に沿って両側の各々2
箇所に、それぞれ二つづつ備えられており、前記磁気セ
ンサ1Aのゲイン調整ネジ68及びオフセット調整ネジ
69、磁気センサ2Aのゲイン調整ネジ70及びオフセ
ット調整ネジ71、磁気センサ1Bのゲイン調整ネジ7
3及びオフセット調整ネジ72、磁気センサ2Bのゲイ
ン調整ネジ75及びオフセット調整ネジ74からなる操
作部76は、磁気センサ1A,1B,2A,2Bに対応
した位置に設けられている。上述の操作部76及び前記
コネクタ67を包囲するように、円状に凸部89が設け
られている。
【0032】図5は図2のV −V 線による矢視図、図6
は図5のVI−VI線による断面図である。防水部82は、
合成樹脂からなり、一端に底面を有した円筒形をなして
いる。防水部82の開口部は、内周縁に沿って接合溝を
備え、開口部の外周縁には、開口部中心に関する点対称
の位置の2箇所に、貫通孔を設けた突設片87,87を
備えている。前記凸部89の外周縁に沿って合成樹脂か
らなるOリング88を配置し、前記接合溝を該Oリング
88に接合させ、前記突設片87をネジ86により嵌合
部80に備えた取付部81に締結している。また、防水
部82を締結された嵌合部80は、ボルトによりハウジ
ング54に固着されている。
【0033】防水部82の底面には、その略中央に操作
用孔83を設けており、該操作用孔83は、ハウジング
54等の組み立て後、磁気センサ1A,1B,2A,2
Bの出力信号の信号レベルを調整するための操作時に利
用され、操作部76による操作後、該操作用孔83は合
成樹脂からなる封止栓84により封じられている。
【0034】防水部82は側面に通し孔85を備えてお
り、該通し孔85は、コネクタ67に備えられた磁気セ
ンサ1A,1B,2A,2Bの検出信号を出力する出力
端子、電源用端子及び接地用端子から外部装置へ接続す
るための各リード線の通し孔として用いられており、各
リード線を束ねたコード90を通し孔85に通した後、
合成樹脂材料からなり、コード90が貫通できる孔を備
えた封止部材91により封じられている。
【0035】以下に上述の構成の回転角度検出装置及び
トルク検出装置の動作を説明する。入力軸31及び出力
軸32が軸回りに回転した場合、磁気センサ1A,1
B,2A,2Bは、対向するターゲット20aが各磁気
センサとの対向位置を通過する間、入力軸31及び出力
軸32の回転角度の変化に応じた検出信号V1A,V1
B,V2A,V2Bを演算処理部4へ出力する。
【0036】磁気センサ1A,1Bの検出信号V1A,
V1Bは、磁気センサ1A,1Bに対向するターゲット
20aが設けられた入力軸31の軸回りの回転角度に対
応するものとなり、磁気センサ2A,2Bの検出信号V
2A,V2Bは、磁気センサ2A,2Bが対向するター
ゲット20aが設けられた出力軸32の軸回りの回転角
度に対応するものとなる。従って、演算処理部4は、磁
気センサ1A,1Bの検出信号V1A,V1Bから入力
軸31の回転角度を算出することができ、演算処理部4
及び磁気センサ1A,1Bは入力軸31の回転角度検出
装置として機能する。また、演算処理部4は、磁気セン
サ2A,2Bの検出信号V2A,V2Bから出力軸32
の回転角度を算出することができ、演算処理部4及び磁
気センサ2A,2Bは出力軸32の回転角度検出装置と
して機能する。
【0037】ここで、磁気センサ1Aの検出信号V1A
と磁気センサ2Aの検出信号V2Aとの差、又は磁気セ
ンサ1Bの検出信号V1Bと磁気センサ2Bの検出信号
V2Bとの差は、入力軸31と出力軸32との回転角度
の差(相対角変位)に対応するものとなり、該相対角変
位は、入力軸31に加わる操舵トルクの作用下におい
て、入力軸31と出力軸32とを連結するトーションバ
ー34に生じる捩れ角度に対応する。従って、前記相対
角変位に基づいて入力軸31に加わる操舵トルクを算出
することができる。
【0038】上述のトルク検出装置を使用した舵取装置
では、舵輪30に操舵トルクが加えられた場合、トーシ
ョンバー34が捩れて入力軸31及び出力軸32がそれ
ぞれ回転する。このとき磁気センサ1A,1B,2A,
2Bは対向する各ターゲット20aの回転角度に応じた
検出信号V1A,V1B,V2A,V2Bを演算処理部
4に出力する。演算処理部4は、取得した検出信号V1
A,V2Aにより磁気センサ1A,2Aが対向する各タ
ーゲット20aの回転角度を求め、操舵トルクに応じた
信号を出力することができる。また、演算処理部4は、
各検出信号V1A,V2Aにより、舵輪30の回転角度
を演算し出力することができる。前記操舵トルクに応じ
た信号及び舵輪30の回転角度を示す信号は、制御部
(図示せず)に与えられ、制御部は取得した各信号に基
づき電動モータ57の回転制御を行い、操舵を補助す
る。
【0039】以上説明した実施の形態では、円筒形の防
水部を用いたが、何ら円筒形に限るものではない。ま
た、防水部の側面に設けた通し孔及び底面に設けた操作
用孔は合成樹脂材料により封じているが、合成樹脂材料
に限らず、防水できるものを適宜用いればよい。更に、
防水部はOリングを介して嵌合部に締結されているが、
パッキン等を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】第1発明に係る回転角度検出装置によれ
ば、検出部を防水部により被覆することにより、検出部
を防水し、載置場所の制約が少ない回転角度検出装置を
実現することができる。第2発明に係る回転角度検出装
置によれば、検出部を包囲する防水部に、該検出部を操
作するための操作用孔を備えることにより、ハウジング
外から前記検出部の操作が可能となり、前記操作用孔に
封止栓を備え、前記検出部の周辺に固着することによ
り、検出部を防水できる回転角度検出装置を実現するこ
とができる。第3発明に係るトルク検出装置によれば、
前記回転角度検出装置を使用することにより、検出部を
防水し、載置場所の制約が少ないトルク検出装置を実現
することができる。第4発明に係る舵取装置によれば、
検出部を防水し、前記トルク検出装置により検出した操
舵トルクにより操舵を補助できる舵取装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舵取装置の要部構成を示す断面図
である。
【図2】センサボックスの拡大図である。
【図3】図2のIII −III 線による矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線による矢視図である。
【図5】図2のV −V 線による矢視図である。
【図6】図5のVI−VIにおける断面図である。
【図7】従来の舵取装置の要部構成を示す断面図であ
る。
【図8】回転角度検出装置及びトルク検出装置の構成例
を示す模式図である。
【図9】ターゲット盤の側面の展開図である。
【符号の説明】
1A,1B,2A,2B 磁気センサ 1 舵取装置 2 ターゲット盤 4 演算処理部 8 センサボックス 20a ターゲット 30 舵輪(ステアリングホイール) 31 入力軸 32 出力軸 34 トーションバー 54 ハウジング 56 貫通孔 82 防水部 83 操作用孔 84 封止栓 86 ネジ 87 突設片 88 Oリング 89 凸部 90 コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01D 5/18 G01D 5/18 L G01L 3/10 G01L 3/10 B 5/22 5/22 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB05 BA03 2F063 AA34 AA36 AA50 BA08 BA30 BB03 BC04 BC05 BD05 BD16 CA31 CA40 DA01 DB01 DB07 DD05 EA03 GA52 GA68 GA69 GA70 KA01 KA05 LA02 PA10 ZA01 2F069 AA86 AA88 AA99 BB40 DD01 DD13 DD30 GG04 GG06 HH09 HH30 JJ17 KK05 MM04 2F077 AA41 AA42 JJ01 JJ09 JJ22 VV03 3D033 CA16 CA17 CA21 CA28 DB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体と、該回転体が回転するに従って
    検出される部位が連続的に変化すべく、前記回転体に設
    けられたターゲットと、該ターゲットの近接する部位を
    検出する1又は複数の検出部とを備え、該検出部が検出
    した部位に基づき、前記回転体の回転方向の前記検出部
    からの変位角度を検出する回転角度検出装置であって、
    前記検出部が、防水部により被覆されていることを特徴
    とする回転角度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部は、操作される部分を有して
    おり、前記防水部は前記検出部を包囲し、前記検出部を
    操作するための操作用孔と、該操作用孔を封じるための
    封止栓とを備え、前記検出部の周辺に固着してあること
    を特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. 【請求項3】 入力軸に加わるトルクを、入力軸と出力
    軸とを同軸的に連結するトーションバーに生じる捩れ角
    度によって検出するトルク検出装置において、前記入力
    軸及び出力軸にそれぞれ取り付けられた請求項1又は2
    に記載された回転角度検出装置と、該回転角度検出装置
    がそれぞれ検出した変位角度の差を算出する手段とを備
    え、該手段が算出した差を前記捩れ角度とすべくなして
    あることを特徴とするトルク検出装置。
  4. 【請求項4】 舵輪に連結された入力軸と、舵取機構に
    連結された出力軸と、前記入力軸及び該出力軸を連結す
    るトーションバーと、前記入力軸に加わる操舵トルク
    を、前記トーションバーに生じる捩れ角度によって検出
    する請求項3に記載されたトルク検出装置とを備え、該
    トルク検出装置により検出した操舵トルクにより操舵を
    補助すべくなしてあることを特徴とする舵取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019718A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Kayaba Ind Co Ltd トルクセンサ
JP2011088587A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

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JP2010019718A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Kayaba Ind Co Ltd トルクセンサ
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