JP2002266998A - Cvt制御用油圧回路 - Google Patents

Cvt制御用油圧回路

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JP2002266998A
JP2002266998A JP2001066053A JP2001066053A JP2002266998A JP 2002266998 A JP2002266998 A JP 2002266998A JP 2001066053 A JP2001066053 A JP 2001066053A JP 2001066053 A JP2001066053 A JP 2001066053A JP 2002266998 A JP2002266998 A JP 2002266998A
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pressure
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pulley cylinder
hydraulic circuit
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JP2001066053A
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Akira Inaba
晃 稲葉
Tomoyoshi Kawaguchi
知良 川口
Kanki Matsuzawa
寛基 松沢
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Bosch Corp
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Bosch Automotive Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でありながら外乱や油圧変動に対
して強く、しかもシフトダウン時の変速を迅速に行うこ
とができるCVT制御用油圧回路を提供すること。 【解決手段】 主プーリシリンダ1とこれを制御する制
御弁6との間に従プーリシリンダ2内の圧力かこれに追
従する圧力をパイロット圧として利用する第2の制御弁
を設け、この第2の制御弁により、主プーリシリンダ1
から排出される作動油の流量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はCVT(Continuou
sly Variable Transmission)を制御するための油圧回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のCVT制御用油圧回路の回
路図、図6は従来の他のCVT制御用油圧回路の回路図
である。
【0003】図5に示すCVT制御用油圧回路は、主プ
ーリシリンダ501及び従プーリシリンダ(図示せず)
に作動油を供給する油圧源505と、主プーリシリンダ
501に対する作動油の供給・排出を制御する制御弁5
06とを備えている。
【0004】油圧源505と制御弁506とを接続する
ポンプ吐出ライン517aには第1の絞り541が設け
られている。また、制御弁506と主プーリシリンダ5
01とを接続するライン517bには第2の絞り542
が設けられている。
【0005】CVTでは、シフトアップするときは、急
速な変速を要求されず、スムーズな変速を行うために主
プーリシリンダ501への作動油の供給流量を制限す
る。このために、第1の絞り541がポンプ吐出ライン
517aに設けられている。
【0006】一方、シフトダウンするとき、急ブレーキ
やキックダウンに対応するために急速な変速を要求され
ることがある。このためには主プーリシリンダ501か
ら排出される作動油の流れを絞らないようにするのが望
ましい。
【0007】しかし、外乱や油圧回路内の油圧変動など
によって主プーリが動かないようにするためには、主プ
ーリシリンダ501の近くに油圧変動を抑える部材を設
ける必要がある。ライン517bに設けられた第2の絞
り542はそのためのものである。このため、シフトダ
ウン時、主プーリシリンダ501から排出された作動油
は絞り542で絞られてタンク518に戻される。
【0008】このような構成では、外乱や油圧変動に対
して強くするために、絞り542による流量の制限を多
くすると、シフトダウン時の変速スピードが遅くなり、
シフトダウン時の変速スピードを速くするために、絞り
542による流量の制限を少なくすると、外乱や油圧変
動に対して弱くなる、という二律背反がおき、最良の絞
り加減を得ることが不可能であった。
【0009】この不都合を解消するために、図6に示す
CVT制御用油圧回路が発明された。このCVT制御用
油圧回路は、主プーリシリンダ601及び従プーリシリ
ンダ(図示せず)に作動油を供給する油圧源605と、
主プーリシリンダ601に対する作動油の供給・排出を
制御する制御弁606と、主プーリシリンダ601と制
御弁606とを接続するライン617bに設けられたス
ロットアンドチェックバルブ645とを備えている。
【0010】このCVT制御用油圧回路では、外乱や油
圧変動による影響を受けないようにするためにスロット
645aによる絞りを強くしても、主プーリシリンダ6
01から排出された作動油はチェックバルブ645bを
介してタンク618に戻されるので、シフトダウン時の
変速を素早く行うことができる。
【0011】しかし、このCVT制御用油圧回路では、
主プーリシリンダ601から排出された作動油の抜けが
良すぎるので、従プーリシリンダ内の圧力が上昇して従
プーリが動き始める前に主プーリが動き、ベルトスリッ
プが発生する虞がある。このためこのCVT制御用油圧
回路では、主プーリシリンダから作動油を排出するタイ
ミングをコントローラで制御している。このコントロー
ラでは、エンジン回転数、車速及び従プーリシリンダ圧
力などのデータから、従プーリシリンダの圧力が所定値
になるまでの予測時間を演算で求め、その時間だけ主プ
ーリシリンダ601から作動油を排出するタイミングを
遅らせている。しかし、CVTには個体差があり、従プ
ーリや従プーリシリンダの動作速度などが個体によって
異なるので、コントローラによる演算では、従プーリや
従プーリシリンダの動作速度が遅いCVTでもベルトス
リップが生じないようするために、安全マージンを多く
取ってある。したがって、このCVT制御用油圧回路
は、スロットアンドチェックバルブ645により主プー
リシリンダ601からの作動油の抜けを良くしているに
も拘わらず、シフトダウン時の変速を素早く行うことが
できなかった。
【0012】この不都合を解消するために、図示しない
が、主プーリシリンダに対する作動油の供給・排出を制
御する電磁比例制御弁と、この電磁比例制御弁と主プー
リシリンダとを接続するラインに設けられた電磁比例流
量制御弁とを備えたCVT制御用油圧回路が発明され
た。このCVT制御用油圧回路では主プーリシリンダか
らの作動油の排出を従プーリの動きの合わせて行うこと
ができるので、シフトダウン時の変速を素早く行うこと
ができた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このCVT制
御用油圧回路で用いられる2つの電磁比例弁は高価で大
きく、しかもこれらを制御するために2つの電子回路が
必要になる。
【0014】したがって、CVT制御用油圧回路の製造
コストアップが高くなるとともに大型化するという問題
が生じる。
【0015】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は簡単な構成でありながら外乱や油
圧変動に対して強く、しかもシフトダウン時の変速を迅
速に行うことができるCVT制御用油圧回路を提供する
ことである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1の発明のCVT制御用油圧回路は、主プーリ
シリンダ及び従プーリシリンダに作動油を供給する油圧
源と、前記主プーリシリンダを制御する制御弁とを備え
たCVT制御用油圧回路において、前記制御弁と前記主
プーリシリンダとを接続する油路に、前記従プーリシリ
ンダ内の圧力とこの圧力の変化に追従する圧力とのどち
らか一方の圧力をパイロット圧として利用して前記主プ
ーリシリンダから排出される作動油の流量を調整する第
2の制御弁を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項1の発明のCVT制御用油圧回路で
は、従プーリシリンダ内の圧力とこの圧力の変化に追従
する圧力とのどちらか一方の圧力をパイロット圧として
利用する第2の制御弁を設けてあるので、主プーリシリ
ンダから作動油を排出するタイミング及び主プーリシリ
ンダから作動油を抜くときの作動油の流量を従プーリシ
リンダの動きに合わせて適切に調整することができる。
【0018】請求項2の発明のCVT制御用油圧回路
は、請求項1の発明のCVT制御用油圧回路において、
前記第2の制御弁が、圧力補償付きの制御弁であること
を特徴とする。
【0019】請求項2の発明のCVT制御用油圧回路で
は、第2の制御弁として圧力補償付きの制御弁を用いて
いるので、外乱や油圧変動に対してより強く、また、よ
り適切な流量で主プーリシリンダから作動油を抜くこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0021】図1はこの発明の第1の実施形態に係るC
VT制御用油圧回路の回路図、図2は流量制御弁を示
し、同図(a)は僅かに絞っている状態の流量制御弁の
縦断面図、同図(b)は強く絞っている状態の流量制御
弁の縦断面図、同図(c)は流量制御弁を記号で表した
図である。
【0022】このCVT制御用油圧回路は、CVTを制
御するための油圧回路である。CVTは、主プーリシリ
ンダ1を有する主プーリと、従プーリシリンダ2を有す
る従プーリとを備えている。
【0023】このCVT制御用油圧回路は、ポンプ(油
圧源)5、圧力制御弁(制御弁)6、流量制御弁(第2
の制御弁)11及びタンク18等で構成されている。
【0024】ポンプ5は、自動車のエンジン(図示せ
ず)により駆動され、主プーリシリンダ1及び従プーリ
シリンダ2に作動油を供給するものである。このポンプ
5の吐出ポート5aはポンプ吐出ライン17aに接続さ
れている。
【0025】圧力制御弁6は主プーリシリンダ1に対す
る作動油の供給・排出を制御する電磁比例圧力制御弁で
ある。この圧力制御弁6は、メインバルブである減圧弁
7と、パイロットバルブである直動型電磁比例リリーフ
バルブ8とからなる。減圧弁7は、3ポート、2位置の
減圧弁であり、ポンプポート(以下「Pポート」とい
う)7a、アクチュエータポート(以下「Aポート」と
いう)7b、タンクポート(以下「Tポート」という)
7c及びパイロットポート(以下「PAポート」とい
う)7dを有している。Pポート7aはライン17bを
介して圧力制御弁6のPポート6aへ通じる。Aポート
7bはライン17cを介して圧力制御弁6のAポート6
bへ通じる。Tポート7cはライン17dを介してタン
ク18に接続されている。PAポート7dはライン17
eを介してライン17bに接続されている。ライン17
eには絞り6cが設けられている。リリーフバルブ8は
Pポート8a及びTポート8bを有している。Pポート
8aはライン17fを介してライン17eに接続されて
いる。Tポート8bはライン17gを介してタンク18
に接続されている。圧力制御弁6のPポート6aはポン
プ吐出ライン17aに接続されている。圧力制御弁6の
Aポート6bはライン17hに接続されている。
【0026】流量制御弁11は、2ポートの流量制御弁
である。流量制御弁11は、図2に示すように、ボディ
12と、スプール13と、スプリング14とからなる。
【0027】ボディ12は、スプール13を収容する収
容空間12aを有する。この収容空間12aは、ドレイ
ン室12b、連通室12d及び外部パイロット室12f
を有している。これらの室12b,12d,12fは一
直線上に並んでいる。また、ボディ12は、第1のポー
ト12g、第2のポート12h、ドレインポート(以下
「Dポート」という)12i及びPAポート12jを有
している。第1のポート12gは、連通室12dの一端
側に設けられ、連通室12dに通じている。第2のポー
ト12hは、連通室12dの他端側に設けられ、連通室
12dを介して第1のポート12gに通じている。した
がって、第1のポート12gから流入した作動油は連通
室12dを通って第2のポート12hから流出し、反対
に、第2のポート12hから流入した作動油は連通室1
2dを通って第1のポート12gから流出する。Dポー
ト12iはドレイン室12bに通じている。したがっ
て、ドレイン室12d内に流れ込んだ作動油はDポート
12hを通じて排出される。PAポート12jは外部パ
イロット室12fに通じている。
【0028】スプール13はボディ12の収容空間12
a内に移動可能に収容されている。スプール13は、第
1のピストン部13a、軸部13c及び第2のピストン
部13eを有する。第1のピストン部13aは、ドレイ
ン室12b内に挿入され、第1のポート12gを横切る
ように第1のポート12g内に突出したり、ドレイン室
12b内に引き込んだりする。これにより、第1のポー
ト12gの開口面積が変化し、ここを通過する作動油の
流量が調節される。軸部13cは第1のピストン部13
aと第2のピストン部13eとを連結している。第2の
ピストン部13eは、外部パイロット室12f内に挿入
され、PAポート12jを通じて外部パイロット室12
f内に導入された外部パイロット圧を受ける。
【0029】スプリング14は、Dポート12iに配置
され、スプール13をPAポート12jの方へ付勢して
いる。
【0030】この流量制御弁11の第1のポート12g
はライン17hを介して圧力制御弁6のAポート6bに
接続されている。流量制御弁11の第2のポート12h
はライン17iを介して主プーリシリンダ1に接続され
ている。流量制御弁11のPAポート12jはパイロッ
トライン17jを介して従プーリシリンダ2に接続され
ている。これにより、外部パイロット圧として従プーリ
シリンダ2内の圧力が外部パイロット室12f内に導入
される。この圧力は第2のピストン部13eに外部パイ
ロット圧として掛かる。流量制御弁11のDポート12
iは図示しないラインを介してタンク18に接続されて
いる。これにより、第1のピストン部13aに背圧が掛
からないようにしてある。
【0031】次に、この実施形態のCVT制御用油圧回
路の動作について説明する。
【0032】シフトアップ時、従プーリシリンダ2内か
らの作動油の排出が開始され、電磁比例リリーフバルブ
8に流す電流の値が下げられる。電流値が下がると、従
プーリシリンダ2はそれ自体の付勢力により作動油を排
出しながら縮まり、これに伴い従プーリの間隔が広が
る。従プーリの間隔が広がると、従プーリシリンダ2内
の圧力が下がるので、流量制御弁11に対する外部パイ
ロット圧が下がる。その結果、流量制御弁11のスプー
ル13はスプリング14の付勢力により図2の右側の方
へ移動し、図2(b)に示す状態になる。この状態で
は、第1のピストン部13aによって第1のポート12
gの開口量(開口面積)が狭められているので、作動油
の流量が大幅に制限される。
【0033】一方、圧力制御弁6では、ライン17fの
パイロット圧が上昇し、減圧弁7が(1)位置(図1に
示す位置)から(2)位置に切り換わる。その結果、ポ
ンプ吐出ライン17a、ライン17b,17c,17
h,17iを通じて作動油が主プーリシリンダ1に供給
され、主プーリシリンダ1は膨らみ、主プーリの間隔が
狭まる。このとき、作動油の流れは上述のように流量制
御弁11で大幅に絞られるので、主プーリシリンダ1へ
の作動油の供給は緩やかに行われ、したがって、主プー
リの間隔が狭まる動きも緩やかに行われる。以上のよう
にして主プーリの間隔は狭まり、従プーリの間隔は広く
なるので、CVTの減速比が小さくなり、シフトアップ
される。
【0034】シフトダウン時、従プーリシリンダ2内へ
の作動油の供給が開始され、電磁比例リリーフバルブ8
に流す電流の値が上げられる。電流値が上がると、従プ
ーリシリンダ2は膨らみ、従プーリの間隔が狭まる。従
プーリの間隔が狭まると、従プーリシリンダ2内の圧力
が上がるので、流量制御弁11に対する外部パイロット
圧が上がる。その結果、流量制御弁11のスプール13
が図2(b)の状態から左へ移動し、スプール13に作
用するパイロット圧とスプリング14の付勢力とがバラ
ンスしたとき、スプール13は図2(a)に示す状態に
なる。この状態では、第1のピストン部13aによって
第1のポート12gの開口面積が極僅かに絞られるが、
その絞り加減が従プーリシリンダ2内の圧力の変化に応
じて変化する。例えば、従プーリシリンダ2内の圧力が
下がれば、第1のポート12g内への第1のピストン部
13aの突出量が増え、絞り加減が強くなる。反対に、
従プーリシリンダ2内の圧力が上がれば、第1のポート
12g内への第1のピストン部13aの突出量が減り、
絞り加減が弱くなる。
【0035】一方、圧力制御弁6では、ライン17fの
パイロット圧が低下し、減圧弁7が(2)位置から
(1)位置(図1に示す位置)に戻る。その結果、主プ
ーリシリンダ1が、ライン17i,17h,17c,1
7dを通じてタンク18に接続される。これにより作動
油が主プーリシリンダ1からタンク18へ戻され、主プ
ーリシリンダ1は縮み、主プーリの間隔が広くなる。
【0036】このとき、作動油の流量は上述のように流
量制御弁11で僅かに絞られ、しかもその絞り加減が従
プーリシリンダ2の圧力の変化に対応し、主プーリシリ
ンダ1からの作動油の単位時間当たりの排出量は従プー
リシリンダ2の動きによって決まるので、主プーリは従
プーリの動きに遅れることなく動く。以上のようにして
主プーリの間隔は広くなり、従プーリの間隔は狭くなる
ので、CVTの減速比が大きくなり、シフトダウンされ
る。
【0037】次に、この実施形態のCVT制御用油圧回
路の効果について説明する。
【0038】このCVT制御用油圧回路では、従プーリ
シリンダ2内の圧力を外部パイロット圧として受けるパ
イロット作動型の流量制御弁11を用いたので、主プー
リシリンダ1から作動油を排出するタイミング及び主プ
ーリシリンダ1から作動油を排出するときの作動油の流
量を従プーリシリンダ2の動きに合わせて適切に調整す
ることができる。したがって、コストアップや大型化等
を招かず、外乱や油圧変動に対して強く、しかもシフト
ダウン時の変速を迅速に行うことができる。
【0039】図3はこの発明の第2の実施形態に係るC
VT制御用油圧回路の回路図、図4は流量制御弁を示
し、同図(a)は僅かに絞っている状態の流量制御弁の
縦断面図、同図(b)は強く絞っている状態の流量制御
弁の縦断面図、同図(c)は流量制御弁を記号で表した
図である。
【0040】このCVT制御用油圧回路は、図1に示す
第1の実施形態のCVT制御用油圧回路とほぼ同じ構成
であるので、第1の実施形態と同じ部分については第1
の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略し、第1
の実施形態と異なる部分についてだけ説明する。
【0041】このCVT制御用油圧回路では、電磁比例
圧力制御弁6と主プーリシリンダ1とを接続するライン
17h,17iに、圧力補償付きの流量制御弁(第2の
制御弁)21が設けられている。
【0042】この流量制御弁21は、2ポートの流量制
御弁である。流量制御弁21は、図4に示すように、ボ
ディ22と、スプール23と、スプリング24とからな
る。
【0043】ボディ22は、スプール23を収容する収
容空間22aを有する。この収容空間22aは、ドレイ
ン室22b、第1の内部パイロット室22c、連通室2
2d、第2の内部パイロット室22e及び外部パイロッ
ト室22fを有している。これらの室22b,22c,
22d,22e,22fは一直線上に並んでいる。ま
た、ボディ22は、第1のポート22g、第2のポート
22h、Dポート22i、PAポート22j、第1の内
部パイロットライン22k及び第2の内部パイロットラ
イン22mを有している。第1のポート22gは、連通
室22dの一端側に設けられ、連通室22dに通じてい
る。第2のポート22hは、連通室22dの他端側に設
けられ、連通室22dを介して第1のポート22gに通
じている。したがって、第1のポート22gから流入し
た作動油は連通室22dを通って第2のポート22hか
ら流出し、反対に、第2のポート22hから流入した作
動油は連通室22dを通って第1のポート22gから流
出する。Dポート22iはドレイン室22bに通じてい
る。したがって、ドレイン室22b内に流れ込んだ作動
油は、Dポート22iを通じて排出される。PAポート
22jは外部パイロット室22fに通じている。第1の
内部パイロットライン22kは第1のポート22gと第
1の内部パイロット室22cとを連通している。第2の
内部パイロットライン22mは第2のポート22hと第
2の内部パイロット室22eとを連通している。
【0044】スプール23はボディ22の収容空間22
a内に移動可能に収容されている。スプール23は、第
1の小径ピストン部23a、第1の大径ピストン部23
b、軸部23c、第2の大径ピストン部23d及び第2
の小径ピストン部23eを有する。第1の小径ピストン
部23aはドレイン室22b内に挿入されている。第1
の大径ピストン部23bは第1の小径ピストン部23a
の一端に連結されている。第1の大径ピストン部23b
は第1の内部パイロット室22c内に挿入され、第1の
ポート22gを横切るように第1のポート22g内に突
出したり、第1の内部パイロット室22c内に引き込ん
だりする。これにより、第1のポート22gの開口面積
が変化し、ここを通過する作動油の流量が調整される。
また、第1の大径ピストン部23bは第1の内部パイロ
ットライン22kを通じて第1の内部パイロット室22
c内に導入された第1のポート22g内の圧力を内部パ
イロット圧として受ける。軸部23cは第1の大径ピス
トン部23bと第2の大径ピストン部23dとを連結し
ている。第2の大径部23dは第2の内部パイロット室
22e内に挿入されている。また、第2の大径ピストン
部23dは第2の内部パイロットライン22mを通じて
第2の内部パイロット室22e内に導入された第2のポ
ート22h内の圧力を内部パイロット圧として受ける。
第2の小径ピストン部23eは第2の大径ピストン部2
3dの一端に連結されている。第2の小径ピストン部2
3eは外部パイロット室22f内に挿入され、PAポー
ト22jを通じて外部パイロット室22f内に導入され
た外部パイロット圧を受ける。
【0045】スプリング24は、Dポート22iに配置
され、スプール23をPAポート22jの方へ付勢して
いる。
【0046】この流量制御弁21の第1のポート22g
はライン17hを介して圧力制御弁6のAポート6bに
接続されている。この流量制御弁21の第2のポート2
2hはライン17iを介して主プーリシリンダ1に接続
されている。流量制御弁21のDポート22iは図示し
ないラインを介してタンク18に接続されている。これ
により、第1の小径ピストン部23aに背圧が掛からな
いようにしてある。流量制御弁21のPAポート22j
はパイロットライン17jを介して従プーリシリンダ2
に接続されている。これにより、外部パイロット圧とし
て従プーリシリンダ2内の圧力が外部パイロット室22
f内に導入される。この圧力は第2の小径ピストン部2
3eに外部パイロット圧として掛かる。
【0047】次に、この実施形態のCVT制御用油圧回
路の動作について説明する。
【0048】このCVT制御用油圧回路に設けられた圧
力補償付き流量制御弁21では、外乱や油圧変動により
ライン17hとライン17iとの間の圧力差が変化する
と、その圧力差の変化が第1及び第2の内部パイロット
室22c,22e内の内部パイロット圧の変化となる。
このように第1の内部パイロット室22c内の内部パイ
ロット圧と第2の内部パイロット室22e内の内部パイ
ロット圧が変化すると、その変化に応じてスプール23
の位置が変化する。この結果、第1の大径ピストン部2
3bによる第1のポート22gの絞り加減が変化し、ラ
イン17hとライン17iとの間の圧力差が変化して
も、流量制御弁21を通過する作動油の流量は一定にな
る。
【0049】次に、この第2の実施形態のCVT制御用
油圧回路の効果について説明する。
【0050】このCVT制御用油圧回路では、流量制御
弁として圧力補償付きの流量制御弁21を用いたので、
外乱や油圧変動に対してより強く、また、より適切な流
量で主プーリシリンダ1から作動油を抜くことができる
ので、シフトダウン時の変速をより迅速に行うことがで
きる。
【0051】なお、第1及び第2の実施形態では、流量
制御弁11,21の外部パイロット圧として、従プーリ
シリンダ2内の圧力をそのまま用いているが、流量制御
弁の外部パイロット圧としてはこれに限られない。例え
ば従プーリシリンダに接続されているラインの圧力を外
部パイロット圧としてもよいし、従プーリシリンダ内の
圧力変化に追従する圧力、例えば従プーリシリンダの圧
力を制御するパイロット作動型圧力制御弁のパイロット
圧を流量制御弁の外部パイロット圧としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明のC
VT制御用油圧回路によれば、第2の制御弁を設けるだ
けで、主プーリシリンダから作動油を排出するタイミン
グ及び主プーリシリンダから作動油を排出するときの作
動油の流量を従プーリシリンダの動きに合わせて適切に
調整することができるので、コストアップや大型化等を
招かず、外乱や油圧変動に対して強く、しかもシフトダ
ウン時の変速を迅速に行うことができる。
【0053】請求項2の発明のCVT制御用油圧回路に
よれば、第2の制御弁として圧力補償付きの制御弁を用
いているので、外乱や油圧変動に対してより強く、ま
た、より適切な流量で主プーリシリンダから作動油を抜
くことができる。このためシフトダウン時の変速をより
迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係るCVT
制御用油圧回路の回路図である。
【図2】図2は流量制御弁を示し、同図(a)は僅かに
絞っている状態の流量制御弁の縦断面図、同図(b)は
強く絞っている状態の流量制御弁の縦断面図、同図
(c)は流量制御弁を記号で表した図である。
【図3】図3はこの発明の第2の実施形態に係るCVT
制御用油圧回路の回路図である。
【図4】図4は流量制御弁を示し、同図(a)は僅かに
絞っている状態の流量制御弁の縦断面図、同図(b)は
強く絞っている状態の流量制御弁の縦断面図、同図
(c)は流量制御弁を記号で表した図である。
【図5】図5は従来のCVT制御用油圧回路の回路図で
ある。
【図6】図6は従来の他のCVT制御用油圧回路の回路
図である。
【符号の説明】
1 主プーリシリンダ 2 従プーリシリンダ 6 圧力制御弁(制御弁) 11 流量制御弁(第2の制御弁) 17h ライン(油路) 17i ライン(油路) 21 圧力補償付き流量制御弁(圧力補償付き第2の制
御弁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松沢 寛基 群馬県富岡市田篠1−1 株式会社ボッシ ュオートモーティブシステム富岡工場内 Fターム(参考) 3J552 MA07 NA01 NB01 PA12 PA20 PA54 PA64 QA03C QA13A QA30A RA06 SA32 SA36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主プーリシリンダ及び従プーリシリンダ
    に作動油を供給する油圧源と、 前記主プーリシリンダを制御する制御弁と を備えたCVT制御用油圧回路において、 前記制御弁と前記主プーリシリンダとを接続する油路
    に、前記従プーリシリンダ内の圧力とこの圧力の変化に
    追従する圧力とのどちらか一方の圧力をパイロット圧と
    して利用して前記主プーリシリンダから排出される作動
    油の流量を調整する第2の制御弁を設けたことを特徴と
    するCVT制御用油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の制御弁が、圧力補償付きの制
    御弁であることを特徴とする請求項1記載のCVT制御
    用油圧回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127459A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Toyota Motor Corp 車両用無段変速機の制御装置

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