JP2002266316A - 橋梁付設の自転車道 - Google Patents

橋梁付設の自転車道

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JP2002266316A JP2001065065A JP2001065065A JP2002266316A JP 2002266316 A JP2002266316 A JP 2002266316A JP 2001065065 A JP2001065065 A JP 2001065065A JP 2001065065 A JP2001065065 A JP 2001065065A JP 2002266316 A JP2002266316 A JP 2002266316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通量の多い街中にあっても他の交通機関と
競合することなく簡便快適に自転車走行を行うことが可
能で、多くの自転車利用者が広範に使用することのでき
る橋梁付設の自転車道を提供する。 【解決手段】 自転車道18を、橋梁10の延長方向に
沿って当該橋梁10の橋脚13または桁材14に取付
け、内部に自転車走行路面18aを備える外殻体19と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁に付設する自
転車道に関し、特に予めネットワーク化された高速道路
網などにおける高架橋梁など既設の橋梁に付設する自転
車道に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車を操って肌に心地よい風を感じつ
つ走行することは人にとって快いものである。また燃料
補充や整備に手間をとられることもあまりなく、そのう
え軽量で、子供からお年寄りまで誰でも手軽に利用しや
すい点では自転車は非常に優れている。このような自転
車は、近所への買い物の足として、また、本格的に遠距
離を走破するツーリング用として、あるいはアミューズ
メント施設や景勝地内を巡るレジャー用として広く用い
られている。係る自転車利用が、燃料が不要で排気ガス
も排出されない点で環境に対し低負荷である面や、サイ
クリングをすることで個々人の適度な運動を促進すると
いった健康増進の面から改めて見直されつつある。その
ため、自転車向けの走行レーンを既設一般道の路側帯に
設けたり、自転車専用路を新たに敷設する動きが見られ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自転車向けの
走行レーンや自転車専用路が設けられるのは、いずれも
自動車交通量の少ない郊外や河川堤上、山間の湖水周辺
であったりする。確かにこのような場所であれば自動車
などを気にせずに気持ちよく走行できるが、その実際の
利用者は、例えば家族で行楽地に出かけたついでにサイ
クリングを楽しもうとする者や、自転車による本格的な
ツーリングを趣味にする一部の者に限られるであろう。
とても日常的な用途に誰もが簡便に利用しているとは言
い難い状況であった。つまり従来の自転車走行レーンや
専用路は、最も多くの利用者層である街中の一般の自転
車利用者を想定したものではなかった。
【0004】その一方で、自転車用の走行レーンなどほ
とんど整備されていない街中での自転車は、歩道上や車
道路側帯などを不規則に通行するしかないため、どちら
かというと交通の邪魔者として扱われがちであった。歩
道上を走行するとすれば、商店が並べた店頭商品や歩道
上の歩行者との接触が懸念されるし、車道路側帯を走行
するとすれば自動車との接触が懸念されるのである。加
えて、歩道と車道との境目には段差が設けられているこ
とがほとんどで、自転車がそこを走行する際には速度が
低下し、再走行を開始するのにかなりの労力を要した
り、また、速度低下による車体姿勢の不安定化を招いた
りと自転車を操る側にも面倒な問題点は多い。
【0005】このような問題を解決すべく前述の自転車
走行レーンを車道脇に設けるにも、もともと車道幅に余
裕がないため用地確保が困難でその整備の目途がたてに
くい。また自動車のすぐ脇を自転車が走行するという点
では、自動車との接触懸念を解消する答えとはなりえな
いであろう。してみれば、地表面に敷設されている道路
上に他の交通機関と共用する形で自転車道を設けたとし
ても、従来の問題は根本的な解決を見ることはないので
ある。
【0006】そこで、本発明はこのような従来の課題に
着目してなされたもので、交通量の多い街中にあっても
他の交通機関と競合することなく簡便快適に自転車走行
を行うことが可能で、多くの自転車利用者が広範に使用
することのできる橋梁付設の自転車道を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、第1の発明は所定間隔の
基礎から立ち上がる橋脚とこの橋脚間に渡される桁材と
から主に構成される橋梁に付設する自転車道であって、
前記橋梁の延長方向に沿って前記橋脚または桁材に取付
けられ、内部に自転車走行路面を備える外殻体であるこ
とを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0008】第2の発明は第1の発明において、前記橋
梁が予めネットワーク化された高速道路網であることを
特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0009】第3の発明は第1または第2の発明におい
て、前記橋梁上の走行路面や橋脚基礎周辺の一般道路面
などと前記外殻体内の自転車走行路面とを結んだ乗降経
路を備えることを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0010】第4の発明は第1〜第3の発明のいずれか
において、前記外殻体と前記橋脚または桁材との間の接
合箇所に振動吸収機構を設けたことを特徴とする橋梁付
設の自転車道。
【0011】第5の発明は第1〜第4の発明のいずれか
において、前記乗降経路が自転車進入可能なエレベータ
を含むことを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0012】第6の発明は第1〜第5の発明のいずれか
において、前記外殻体が、駐輪場所およびベンチを備え
て前記自転車走行路面とつながった休憩領域を有するこ
とを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0013】第7の発明は第1〜第6の発明のいずれか
において、前記外殻体が、緊急時向けの食料や燃料、各
種機材などを格納保存した備蓄庫を備えたことを特徴と
する橋梁付設の自転車道。
【0014】第8の発明は第1〜第7の発明のいずれか
において、前記自転車道が略環状に延伸された閉路であ
ることを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0015】第9の発明は第1〜第8の発明のいずれか
において、前記外殻体内の自転車走行路面を走行する自
転車もしくはその操作者に取り付けられた発信手段から
の発信波を受信する受信手段と、この受信手段で受けた
発信波を基に自転車道内における各自転車の位置情報を
検知し所定の表示手段に出力する位置検知手段とを備え
ることを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0016】第10の発明は第9の発明において、前記
自転車の位置情報を基にして当該自転車が選択しうる乗
降経路を前記表示手段に提示する経路提示手段を備える
ことを特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0017】第11の発明は第9または第10の発明に
おいて、前記受信手段を通じて得た前記自転車の位置情
報を基に当該自転車の走行区間または走行時間を認識す
ることで自転車道の利用料金を自動算定する料金算定手
段と、前記の利用料金を該当自転車操作者の所持するク
レジットカード、キャッシュカード、電子マネーカード
などの決済機能を有するカードから自動決済する料金決
済手段とを備えることを特徴とする橋梁付設の自転車
道。
【0018】第12の発明は第11の発明において、各
自転車の前記発信手段より送信される前記カードの決済
用情報を前記料金決済手段が受信し、当該料金決済手段
がこの決済用情報を基に料金の自動決済を実行すること
を特徴とする橋梁付設の自転車道。
【0019】
【発明の実施の形態】===基本となる実施例=== 以下、この発明の好ましい実施の形態について添付図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の橋梁付設
の自転車道を示す説明図であり、図2は橋脚基礎周辺の
一般道路面と自転車通行路面とを結んだ乗降経路を示す
説明図である。本実施例においては、本発明の自転車道
を付設する橋梁10として都市部に建設済みの高速道路
を想定する。この高速道路10はネットワーク化された
高速道路網30としてレイアウトされたものであり、例
えば図3に示すように都心エリア31を中心に環状線3
2が幾重かに設けられ、その環状線32と直交するかた
ちで放射状に直線道路33が適宜伸びている。いずれも
都心部に設けられるものであるから、そのほとんどの区
間が高架橋梁である。
【0020】その主たる構造は図1において示すよう
に、一般道路11の中央分離帯などに所定間隔で設けら
れた基礎工12と、この基礎工12から立ち上がる橋脚
13と、係る橋脚間に渡される箱桁などの桁材14とか
らなる。この他に前記桁材14を下支えする横梁15
や、実際に車両Mが走行する高速道路面16およびその
両側に設けられるフェンス16aも含まれる。この高速
道路としての既存の橋梁10に自転車道18の外構造た
る外殻体19を付設することになる。外殻体19は、前
記橋梁10の延長方向に沿って前記橋脚13または桁材
14に取付けられ、その内部に自転車Bが走行する自転
車走行路面18aを備えている。前記外殻体19は、橋
梁10の上下線にそれぞれ取付けることとすれば、自転
車走行においても上下線分離を図ることができる。
【0021】外殻体19の橋脚13または桁材14への
取付け手法としては種々の工法を採用することができ
る。例えば図のように受桁17を橋脚13の端部にホー
ルインアンカーなどで取り付けて、この受桁17上に外
殻体19を載置固定する。あわせて外殻体19の屋根部
を箱桁14のリブ14aに固定するとよい。なおここ
で、外殻体19は、一体成形物など工場等で予め製作済
みのものでもよいし、柱梁構造を現場製作するといった
ものでもよい。また、その形状・構造も、その内部に自
転車走行路面18aと所定の走行空間、必要な装置・機
器類等の設置領域などを確保可能で必要強度を発現でき
ればいずれのものを採用してもよい。例えば、所定板厚
の円筒構造を外殻体として採用し、その内部に自転車走
行路面を敷設するなどといった具合である。勿論、外殻
体19の断面形状も、円形、楕円形、矩形、多角形など
様々であってよい。
【0022】外殻体19の橋脚13または桁材14への
他の取付け手法としては、前記桁材14のリブ14aの
下面に外殻体19の上面を接合し、互いの端部をボルト
締結するなどして外殻体19を吊下する形式としてもよ
い。また、桁材14表面から外殻体19下面および側面
を包み覆うように伸びて前記リブ14aに至る袋状の受
材を桁材14の下面にボルト固定し、前記受桁17に代
えてもよい。
【0023】加えるに、前記外殻体19と前記橋脚13
または桁材14との間の接合箇所に振動吸収機構を設け
るとより好適である。都市部に伸びる高速道路(高架橋
梁)は一般に交通量が多く、しかもトラックやトレーラ
ーなど大型車両の通行割合も比較的高いため、これら車
両由来の振動が大きい。したがって、この橋梁10に生
じた振動と外殻体19とが共振を起こすと互いの接合が
弛んだり、構造強度に変化を生じる原因ともなる。そこ
で前記接合箇所に、ゴム材やバネ機構などの振動吸収機
構を設けて、橋梁10および自転車道18、双方の振動
を抑制する。
【0024】上述のような自転車道18に関し、実際に
自転車走行路面18aを走行する際のイメージは図4に
示す。例えばその車線40の幅は1m程度とし、2車線
(1m×2)+路肩41(0.25m×2)で幅員は2.5mとす
る。車線40の一方は走行車線、他方は追い越し車線と
規定すれば交通の円滑化が図りやすいであろう。そし
て、自転車走行路面18aから天井部位42までの高さ
は自転車走行時における操作者の圧迫感に考慮し、2.5m
以上とすれば好ましい。その他、サイクリングとしての
快適性を考慮すれば、眺望や通風、採光を確保する開口
部43を設けたり、あるいは外殻体19の部材を半透明
や透明なものとしてもよい。
【0025】橋梁10に自転車道18が付設されるとし
ても、かかる自転車道18への進入路がなければ利用す
ることは出来ない。そこで、進入路のアレンジとして図
2に示すように、橋脚13の基礎工12周辺の一般道路
11と外殻体19内の自転車走行路面18aとを結んだ
乗降経路20を設けるとよい。乗降経路20は、一般道
路11から立ち上がる自転車進入可能なエレベータ21
と、このエレベータ21のエレベータシャフトと連結さ
れ自転車走行路面18aへと自転車Bを導くアクセス通
路22とから構成される。図5に示すように、自転車B
は開閉扉21aよりエレベータ21に乗り込んで上下行
し、一般道路11またはアクセス経路22の間を行き来
する。そしてアクセス経路22を通って自転車走行路面
18aに合流し所定の目的地方向に向かいペダルをこぎ
だすのである。
【0026】なお、前記エレベータ21の開閉扉21a
は、乗降時のエレベータ21内で自転車Bの方向転換を
しないでもすむよう、前後両開きの扉であればなおよ
い。また、前記自転車走行路面18aが、一般道路11
だけでなく橋梁10上の高速道路面16とアクセス可能
なようにしてもよい。他の実施例として、エレベータ2
1に代えて自転車載置可能なエスカレータや自走路、ま
た路面等の駆動が施されていない普通の蛇腹式斜路や螺
旋路なども採用できる。
【0027】===その他の実施例および運用例=== 上記のような自転車道は利用状況に応じて形態を変化さ
せることも勿論可能である。例えば前記自転車道18が
略環状に延伸された閉路であるとし、この環状の自転車
道18において走行可能なのは、もともと自転車道備え
付けのレンタルサイクルか、或いは登録した自家用自転
車のみであると規定することも出来る。このような形態
に自転車道を設定し運用管理すれば、自転車道内の任意
場所での自転車乗り捨てとその回収、不良行為の取り締
まりなど道路管理面と利用者利便性の両面で奏する効果
は大きい。
【0028】また、近年盛り上がりを見せつつある、高
度道路交通システム(IntelligentTransport Systems:
以下ITSと呼ぶ)を本発明の自転車道にも適用すれば、
自転車道に関する利便性と効率性をより高めることがで
きよう。ITSはインターネットや衛星回線などの情報通
信技術を用いて人と道路と車両とを一体のシステムとし
て構築することにより、ナビゲーションシステムの高度
化、有料道路等の自動料金収受システム(以下、ETC)
の確立、安全運転の支援、交通管理の最適化、道路管理
の効率化等を図るものである。
【0029】そこで前記自転車走行路面18aを走行す
る自転車Bもしくはその操作者に発信手段を取付ける。
この発信手段は前記操作者が所持する携帯電話機であっ
てもよいし、ミリ波などの電波や光信号や赤外線等を発
する発信デバイスであってもよい。また、これら発信器
からの発信波を受信する各種センサーやアンテナ類を組
み合わせた受信手段60が、自転車走行路面18aの周
囲に所定間隔で取り付けられている。ここでは、外殻体
19内部の天井部位に発信器の信号強度や受信手段60
の受信感度などに応じて所定間隔で取付けられている。
【0030】これにより、この受信手段60で自転車B
の移動に伴い時々刻々受けた発信波を基に自転車道18
内における各自転車Bの位置情報を検知することができ
る。勿論この場合、自転車道18を管理するコンピュー
タシステムが構築されている。このコンピュータシステ
ムが受信手段60とネットワークでつながっており、リ
アルタイムに発信波受信データを受取る。受け取ったこ
のデータは、コンピュータシステムにより自転車道18
の経路情報および受信手段60の配置情報と対照され、
自転車Bの走行位置として処理される。
【0031】外殻体19内の天井部位には所定の表示手
段61が取り付けられている。この表示手段61は、例
えば自転車道18から所定地区の乗降経路20(図中の
例では栄地区への出口)への残距離や分岐方向を指し示
す。その他にも、この表示手段61が前記コンピュータ
システムとつながった液晶パネルや電光掲示パネルとな
っており、表示内容を自在に変更可能とすることも出来
る。この場合、前述した自転車Bの位置情報を基にし
て、当該自転車Bが今後選択しうる乗降経路20をコン
ピュータシステムが抽出し表示手段61に一括提示する
ことなども可能である。加えて、自転車Bの目的地が決
まっている場合、対応する最適な乗降経路20をコンピ
ュータシステムが認識して、この自転車Bの位置情報と
合わせて勘案することにより、選択された乗降経路20
が接近すると最寄りの表示手段61にその旨を表示する
自転車Bごとのナビゲーションサービスを提供するとよ
り好適である。
【0032】自転車道の利用が有料であるとすれば、い
ずれかの場所で自転車を止めて料金徴収を行う必要があ
る。しかしながら、信号や自動車交通等に妨げられずに
比較的高速で連続走行が可能である本発明の自転車道と
しては、前述のETCを採用するとノンストップで料金徴
収が完了することで利便性が高まり発明本来の効果がよ
り促進される。そこで、前記受信手段60を通じて得た
自転車Bの位置情報を基に当該自転車Bの走行区間また
は走行時間を前記コンピュータシステムが認識すること
で自転車道18の利用料金を自動算定するとし、そし
て、前記の利用料金を該当自転車Bの操作者の所持する
クレジットカード、キャッシュカード、電子マネーカー
ドなどの決済機能を有するカードから自動決済するとよ
い。この自動決済に際しては、予め自転車道18の利用
者たる前記操作者が自転車道18の運営者側にカード番
号等を登録しておいて、このカード番号等をもとにカー
ド会社や銀行に前記コンピュータシステムが決済処理を
自動依頼するとしてもよい。また、各自転車Bに備わる
前記発信手段より前記受信手段60に向けて前記カード
の決済用情報を発信する設定を施し、この決済用情報を
受信手段60を通じて受け取ったコンピュータシステム
が、料金の自動決済を実行するとしてもよい。
【0033】また、本発明の自転車道は、サイクリング
用途だけでなく、通勤通学など日常の移動目的で比較的
長距離を手軽に走行可能とするものであるから、走行途
中に休憩が必要になることも充分考えられる。そこで、
図7に示すように、外殻体19内部の適宜箇所に適宜間
隔をおいて、駐輪場所71およびベンチ72を備えて前
記自転車走行路面18aとつながった休憩領域70を配
置するとよい。またこのほかに、緊急時向けの食料や燃
料、各種機材などを格納保存した備蓄庫を備えてもよ
い。さらに、前記休憩領域70など自転車道18の利用
者が小休止するような場所にディスプレイを備え付け、
このディスプレイに前記コンピュータシステムが認識し
ている自転車道18内を走行中の各自転車Bの走行位置
を、記号や映像などで表示すれば、家族や友達連れのグ
ループ等が同伴者の位置を確認し、場合によってはその
様子を映像で確認するなど、自転車道利用の利便性と楽
しみが倍加する。
【0034】なお、上記実施例において橋梁10は既設
高速道路における高架橋梁を示したが、これに限定され
るものではない。そのほかにも既設・新設を問わず、橋
梁構造をとるものであれば、いずれの橋梁にも本発明の
自転車道を付設適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の橋
梁付設の自転車道によれば、自動車交通量の少ない郊外
や河川堤上、山間の湖水周辺であっても、重交通量の都
心部であっても、とにかく橋梁が設置される場所であれ
ば自動車など他の交通機関や歩行者などを気にせずに円
滑・快適な自転車走行ができる。しかもその利用者は、
気楽にサイクリングを楽しもうとする者から、自転車に
よる本格的なツーリングを趣味にする者、また通勤通学
など日常的な用途に繰り返し自転車を利用する者まで極
めて広範にわたることとなる。
【0036】また、本発明の自転車道は元来が自転車向
けの専用路であるから他の道路と錯綜・競合することも
なく、また、自動車高速道などに適用される緩やかな線
形および傾斜と同様の特性を備えるため自転車は一定の
走行速度で走り続けることが可能となる。したがって、
街中において歩道上や車道路側帯などを不規則に通行す
ることで生じていた、例えば歩道上の歩行者との接触が
懸念される問題や、車道における自動車との接触が懸念
される問題を完全に解消することが出来る。加えて、他
道路との境目に生じる段差で自転車の走行速度が低下し
再走行を開始するのにかなりの労力を要したり、速度低
下による車体姿勢の不安定化を招いたりする従来の問題
はほとんど起こり得ない。さらに、従来のように車道脇
に用地を確保して走行路を確保する必要もなく、建設コ
ストの圧縮も実現できる。
【0037】上述の優れた効果は、本発明の自転車道が
予めネットワーク化された既設の高速道路網に付設され
るものであれば、目的地の乗降ポイントや走行経路を誰
でもイメージしやすく最適経路を選択しやすいし、また
全く新たに自転車道のみを建設するよりも建設コストを
大幅に低減できるなど、なお一層倍加するであろう。勿
論、自動料金システムや経路検索・表示システムなどを
備えることとすれば、自転車走行の流れはより円滑化さ
れ、高い利用効率と利便性とを両立することも可能であ
る。
【0038】しかして、交通量の多い街中にあっても他
の交通機関と競合することなく簡便快適に自転車走行を
行うことが可能で、多くの自転車利用者が広範に使用す
ることのできる橋梁付設の自転車道を提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の橋梁付設の自転車道を示す説明図であ
る。
【図2】橋脚基礎周辺の一般道路面と自転車通行路面と
を結んだ乗降経路を示す説明図である。
【図3】本発明の自転車道が付設される橋梁としての高
速道路網を示す説明図である。
【図4】自転車道内の一例を示す説明図である。
【図5】乗降経路と自転車走行路面との連結状況を示す
説明図である。
【図6】自転車の位置情報その他の表示を担う表示装置
の取付け状況を示す説明図である。
【図7】駐輪場所およびベンチを備えて自転車走行路面
とつながった休憩領域を示す説明図である。
【符号の説明】
10 橋梁 13 橋脚 14 桁材 18 自転車道 18a 自転車走行路面 19 外殻体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07B 15/02 G07B 15/02 (72)発明者 後藤 嘉夫 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D051 AB03 BB02 2D059 BB00 BB37 GG12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔の基礎から立ち上がる橋脚とこ
    の橋脚間に渡される桁材とから主に構成される橋梁に付
    設する自転車道であって、前記橋梁の延長方向に沿って
    前記橋脚または桁材に取付けられ、内部に自転車走行路
    面を備える外殻体であることを特徴とする橋梁付設の自
    転車道。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記橋梁が予めネッ
    トワーク化された高速道路網であることを特徴とする橋
    梁付設の自転車道。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記橋梁上
    の走行路面や橋脚基礎周辺の一般道路面などと前記外殻
    体内の自転車走行路面とを結んだ乗降経路を備えること
    を特徴とする橋梁付設の自転車道。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    外殻体と前記橋脚または桁材との間の接合箇所に振動吸
    収機構を設けたことを特徴とする橋梁付設の自転車道。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記
    乗降経路が自転車進入可能なエレベータを含むことを特
    徴とする橋梁付設の自転車道。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記
    外殻体が、駐輪場所およびベンチを備えて前記自転車走
    行路面とつながった休憩領域を有することを特徴とする
    橋梁付設の自転車道。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    外殻体が、緊急時向けの食料や燃料、各種機材などを格
    納保存した備蓄庫を備えたことを特徴とする橋梁付設の
    自転車道。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記
    自転車道が略環状に延伸された閉路であることを特徴と
    する橋梁付設の自転車道。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかにおいて、前記
    外殻体内の自転車走行路面を走行する自転車もしくはそ
    の操作者に取り付けられた発信手段からの発信波を受信
    する受信手段と、この受信手段で受けた発信波を基に自
    転車道内における各自転車の位置情報を検知し所定の表
    示手段に出力する位置検知手段とを備えることを特徴と
    する橋梁付設の自転車道。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記自転車の位置
    情報を基にして当該自転車が選択しうる乗降経路を前記
    表示手段に提示する経路提示手段を備えることを特徴と
    する橋梁付設の自転車道。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、前記受
    信手段を通じて得た前記自転車の位置情報を基に当該自
    転車の走行区間または走行時間を認識することで自転車
    道の利用料金を自動算定する料金算定手段と、前記の利
    用料金を該当自転車操作者の所持するクレジットカー
    ド、キャッシュカード、電子マネーカードなどの決済機
    能を有するカードから自動決済する料金決済手段とを備
    えることを特徴とする橋梁付設の自転車道。
  12. 【請求項12】 請求項11において、各自転車の前記
    発信手段より送信される前記カードの決済用情報を前記
    料金決済手段が受信し、当該料金決済手段がこの決済用
    情報を基に料金の自動決済を実行することを特徴とする
    橋梁付設の自転車道。
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