JP2002265331A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2002265331A
JP2002265331A JP2001066498A JP2001066498A JP2002265331A JP 2002265331 A JP2002265331 A JP 2002265331A JP 2001066498 A JP2001066498 A JP 2001066498A JP 2001066498 A JP2001066498 A JP 2001066498A JP 2002265331 A JP2002265331 A JP 2002265331A
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Hirohisa Suzuki
博久 鈴木
Yuko Kikuta
祐子 菊田
Noboru Hase
昇 長谷
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の成分(A)及び(B): (A)中空構造の金属酸化物板状粉体、(B)合成樹脂
及び酸化ケイ素の群から選ばれる球状粉体の内部に二酸
化チタン又は酸化亜鉛の微粉体が分散され、表面に酸化
ジルコニウム又は酸化アルミニウムを担持した複合粉体
を含有する化粧料。 【効果】 本発明の化粧料は、化粧した肌に透明感を持
たせつつ、毛穴やニキビ跡等を自然にカバーできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明感を持たせつ
つ、毛穴やニキビ跡等を目立たなくし、自然な仕上がり
とすることができる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メークアップ化粧料は、これを塗
布して肌の質感を変化させるため、拡散反射の強い粉体
を配合してマットな仕上がりを得たり、マイカ等の鏡面
反射の強い粉体を配合してつやのある仕上がりを得たり
している。また、血行不良や加齢等による肌のくすみ
(肌が暗く、黄色くなる状態)をカバーするため、二酸
化チタンや酸化鉄等の隠蔽力の高い顔料を配合したり、
ベンガラ、レーキ顔料や有機顔料等の赤みを加えて肌の
色相感覚を変化させることが行われている。一方、赤ら
顔やニキビ跡の色味を隠すために、赤の補色である緑色
の顔料を使用したり、透明感を与えるために青色や紫色
の顔料を使用して、肌の色相感覚を変化させることが行
われている。
【0003】しかしながら、隠蔽力の高い顔料を用いた
場合には、自然な感じがなくなってしまうという問題が
ある。また、補色の原理を利用した場合には、色相の調
整はできるものの彩度が低下し、反対に肌色がくすんで
しまうという問題がある。これらの問題は、その方法が
減法混色に基づく色相コントロールであるために生じる
ものであり、色を重ねれば重ねるだけ、彩度が低下して
灰色に近づいてしまうことが原因である。
【0004】一方、近年これらの問題を解決するため、
雲母チタンを主流とする干渉パールを用いて肌の色相感
覚を変化させることが行われ始めているが、従来の干渉
パールを用いた場合、正反射方向で若干色味の変化を感
じる程度でその色の彩度も低く、全体的十分に色相感覚
を変化させることはできなかった。また、色相感覚の変
化を大きくするために配合量を増加すると不自然なぎら
つきがでてしまうという問題があった。
【0005】また、皮膚上の毛穴、ニキビ跡等の形態に
関するトラブルをカバーする方法として、隠蔽力の高い
顔料、すなわち屈折率の大きな顔料や着色力が高い顔
料、例えば二酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、有機色
素等を配合してカバー力を高め、これによって肌に存在
する毛穴、ニキビ跡等を隠すことが行われていた。しか
しながら、このような隠蔽力の高い顔料を多く含有する
化粧料はシミ、ソバカス等の色調トラブルに対しては効
果があるものの、毛穴、ニキビ跡等の形態に関するトラ
ブルに対してあまり効果がなく、逆に形態を目立たせて
しまう。また、仕上がった感じも厚化粧感を呈し、不透
明になって肌の自然な感覚が失われるという問題もあっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のメ
ークアップ化粧料等では、透明感を持たせながら、毛穴
やニキビ跡等を自然にカバーする仕上がりは困難であっ
た。本発明の目的は、透明感を持たせつつ毛穴やニキビ
跡等を自然にカバーできる化粧料を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の金属
酸化物板状粉体と特定の球状の複合粉体とを併用するこ
とにより、透明感を持たせつつ毛穴やニキビ跡等を自然
にカバーできる化粧料が得られることを見い出した。
【0008】本発明は、次の成分(A)及び(B): (A)中空構造の金属酸化物板状粉体、(B)合成樹脂
及び酸化ケイ素の群から選ばれる球状粉体の内部に二酸
化チタン又は酸化亜鉛の微粉体が分散され、表面に酸化
ジルコニウム又は酸化アルミニウムを担持した複合粉体
を含有する化粧料を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用する中空構造の金属
酸化物板状粉体(成分(A))の「板状粉体」とは、ア
スペクト比(粉体の長軸の長さと厚さとの比)が5〜1
00の範囲である粉体をいい、特に摩擦係数を小さくし
て使用感を良好にする点、及び製造の容易さの点から、
アスペクト比は10〜70の範囲が好ましい。また、そ
の平均粒径(レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置に
より測定)は、使用感を良好にする点、及びギラツキ感
を低減する点から、12μm以下、特に5〜12μmの
範囲が好ましい。
【0010】板状粉体を構成する金属酸化物としては、
例えば二酸化チタン、酸化鉄、酸化ジルコニウム及び酸
化スズ等の屈折率の高いもの(例えば屈折率1.7〜
2.8)が好ましく、特に二酸化チタン(屈折率2.5
〜2.7)が好ましく、中でも結晶系がルチル型の二酸
化チタン(屈折率2.7)が好ましい。
【0011】成分(A)は、金属酸化物からなる粉体で
あって内部に空洞を有するものである。成分(A)は、
例えば雲母、硫酸カルシウム等の板状基体上に金属酸化
物を被覆し、その後、基体物質のみを酸又はアルカリに
より溶解除去して粉体内部を中空状とする方法により製
造することができる(特開昭55−60565号公報、
特開平9−194757号公報、特開昭49−4512
9号公報)。ここで板状基体としては、雲母、例えば白
雲母、黒雲母、金雲母等;硫酸カルシウム、例えば二水
石膏等が使用可能であるが、特に雲母が好ましい。また
基体物質の溶解に用いられる酸としては、フッ化水素
酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸が挙げられ、ア
ルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が
挙げられる。基体として用いた雲母、硫酸カルシウム等
の物質は生成板状粉体中に20重量%程度残存してもよ
いが、干渉色の強さの点で、その残存量は低ければ低い
ほど好ましい。この点で、金属酸化物被覆板状粉体を鉱
酸を含有する酸水溶液と接触させた後、アルカリ水溶液
と接触させる方法が、基体物質の含有率をより下げるこ
とができ好ましい(特開平9−194757号公報)。
かかる中空板状粉体の表面は、一部で金属酸化物層が欠
損していても良い。
【0012】また、基体物質を溶解する前の金属酸化物
被覆板状粉体の金属酸化物粒子の光学的厚み(被覆厚)
をコントロールすることにより、様々な色調をつくりだ
すことが可能である。そして例えば干渉光が青〜紫色系
を示す粉体は、くすんだ色にならず、肌に透明感を与
え、干渉色が緑色系を示す粉体は、同様にくすんだ色に
ならず、肌の赤みを抑え、干渉色がオレンジ〜赤色系を
示す粉体は、肌を健康的に見せ、肌のくすみを隠すこと
が可能となる。更に、2種類以上の成分(A)を組み合
わせて用いることにより、様々な色調をつくりだすこと
も可能である。
【0013】本発明で使用する球状の複合粉体(成分
(B))の合成樹脂及び酸化ケイ素(母材粒子と言うこ
とがある)のうち、合成樹脂としては、ナイロン6樹
脂、ナイロン12樹脂、ナイロン6とナイロン12との
共重合樹脂等のナイロン樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリ
メチルメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の粉
末が挙げられ、なかでも、ナイロン樹脂やシリコーン樹
脂の粉末が好ましい。
【0014】母材粒子の形状は、球状、柱状、棒状、板
状等のいずれをも用いることができ、特に球状が好まし
い。平均粒径は、形状が球状の場合は0.5〜50μm
が好ましく、特に好ましくは1〜12μmの範囲であ
り、柱状、棒状、板状の場合は、球状換算で1〜50μ
mが好ましく、特に好ましくは2〜12μmの範囲であ
る。母材粒子の平均粒径が上記範囲内であれば、球状の
複合粉体を化粧料に含有させたとき、使用者に違和感を
与えることが少なくなり好ましい。
【0015】球状の複合粉体に用いる母材粒子の内部に
分散する二酸化チタン又は酸化亜鉛の微粉末は、単独で
使用しても、混合して使用してもよい。平均粒径は、母
材粒子の内部での分散性をよくするため0.005〜2
μmが好ましく、特に0.01〜0.5μmが好まし
い。二酸化チタンや酸化亜鉛の粉末の形状は、球状、柱
状、棒状、板状、不定形等のいずれでもよい。また、複
合粉体中の含有量は、母材粒子1重量部に対して0.0
5〜0.6重量部、特に0.08〜0.5重量部が好ま
しく、この範囲内であると、十分な紫外線吸収効果が得
られ、しかも母材粒子内部での分散性も良好である。
【0016】母材粒子の内部に二酸化チタンや酸化亜鉛
を分散させる方法は、例えば、母材粒子がナイロン樹脂
の場合には、パラフィン等に環状ラクタムを加熱、溶解
し、これに所望量の二酸化チタンや酸化亜鉛の微粉末を
添加し、かき混ぜながら、重合促進剤、例えば三塩化リ
ンを添加してアルカリ重合を行わせ、得られた粒子をろ
別し、有機溶剤、例えばベンゼンやイソプロピルアルコ
ールで洗浄し、乾燥する方法;母材粒子がシリコーン樹
脂の場合には、アンモニアやアミン等の水溶液に二酸化
チタンや酸化亜鉛の微粉末を添加、混合し、更に、加水
分解性シラン、例えばクロロシラン、ハイドロジェンシ
ラン、アルコキシシラン、アセトキシシランを加えて加
水分解、縮合反応を行わせ、得られた粒子をろ別し、水
洗し、乾燥する方法;母材粒子が酸化ケイ素の場合に
は、まず、ケイ酸ナトリウムに二酸化チタンや酸化亜鉛
の微粉末を添加して懸濁液を調製し、更に界面活性剤と
ベンゼン等の油性分散剤との混合液を調製し、この混合
液に上述した懸濁液を加え、乳化させて油中水分散型エ
マルジョンを得た後、それを硫酸アンモニウムや塩化ア
ンモニウム等の塩を添加してケイ酸ナトリウムと反応さ
せ、得られた粒子をろ別、水洗し、メタノール等の有機
溶剤で洗浄し、乾燥する方法などが挙げられる。
【0017】また、母材粒子の表面に担持される酸化ジ
ルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末の平均粒径は、
例えば0.005〜2μmが好ましく、特に0.01〜
0.5μmが母材粒子への担持性及び球状の複合粉体の
すべり性が向上するため好ましい。酸化ジルコニウム又
は酸化アルミニウムの粉末の形状は、球状が好ましく、
母材粒子の表面に半没状態で担持され、その表面を一重
に覆っていることが好ましい。含有量は、二酸化チタン
や酸化亜鉛を含む母材粒子1重量部に対し、好ましくは
0.1〜0.6重量部、特に好ましくは0.2〜0.4
重量部とするのが母材粒子表面を均一に被覆し、従って
すべり性が良くなることから好ましい。また、酸化ジル
コニウム又は酸化アルミニウムの粉末は、単独でも、混
合して使用してもよい。
【0018】内部に二酸化チタンや酸化亜鉛の微粉末を
分散した母材粒子の表面に酸化ジルコニウム又は酸化ア
ルミニウムの粉末を担持させる方法は、例えば、母材粒
子がナイロン樹脂やシリコーン樹脂の場合には、それら
の樹脂の荷電性を利用して表面に酸化ジルコニウム又は
酸化アルミニウムの粉末を付着させ、更に自動乳鉢やハ
イブリダイザー等を用いて物理的な力を加え、このと
き、摩擦熱が発生して母材粒子の表層部においてナイロ
ン樹脂やシリコーン樹脂が軟化し、同時に物理力で表面
に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末がめり
込み、担持する方法;母材粒子が酸化ケイ素の場合に
は、酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末の懸
濁液や、酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムのゾル
に、内部に酸化ケイ素や酸化亜鉛を分散させた母材粒子
を添加、混合後、70〜100℃で加熱し、上記粒子の
表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムを付着さ
せ、これをろ別し、水洗した後、400〜500℃で焼
成する方法などが挙げられる。
【0019】成分(B)の平均粒径は、好適な隠蔽効果
を有し、ざらつき等の違和感がない点で12μm以下、
特に1〜12μmの範囲が好ましい。
【0020】成分(A)及び(B)は、その表面を疎水
化処理して用いてもよい。尚、疎水化処理剤としては、
シリコーン油、脂肪酸金属塩、アルキルリン酸、アルキ
ルリン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、N−モノ長鎖
(炭素数8〜22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸、パー
フルオロアルキル基を有するフッ素化合物等が挙げられ
る。シリコーン油としては、例えば各種鎖状シリコー
ン、環状シリコーン、変性シリコーン等が;脂肪酸金属
塩としては、特に炭素数12〜18の脂肪酸のカルシウ
ム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等の塩が;アル
キルリン酸及びその塩としては、炭素数8〜45のアル
キル又はアルケニル基を有するモノ又はジ−リン酸エス
テル及びそのアルカリ金属塩若しくはアミン塩が;N−
モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸としては、2−エ
チルヘキサノイル、カプリロイル、ラウロイル、ミリス
トイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイ
ル、オレオイル、ベヘノイル、ココイル、牛脂脂肪酸ア
シル、硬化牛脂脂肪酸アシル等の炭素数8〜22のアシ
ル基が塩基性アミノ酸のα位又はω位のアミノ基に結合
したものが;パーフルオロアルキル基を有するフッ素化
合物としては、米国特許第3632744号明細書、特
開昭62−250074号公報、特開昭55−1672
09号公報、特開平2−218603号公報等に記載の
ものが挙げられる。疎水化処理剤の処理量は、十分な疎
水性、良好な感触の点から、成分(A)又は(B)1重
量部に対し、0.0005〜0.2重量部、特に0.0
2〜0.1重量部が好ましい。
【0021】透明感と毛穴、ニキビ跡を目立たなくする
仕上がりの点から成分(A)は0.1〜30重量%、成
分(B)は0.1〜25重量%含有するのが好ましい。
また、成分(A)と成分(B)の含有重量比率は(A)
/(B)=0.01〜10.0が好ましい。特に0.0
5〜7.0が好ましい。
【0022】本発明の化粧料は、適宜使用される成分と
共に、例えば化粧水、乳液、クリーム等の基礎化粧料;
粉白粉、固形白粉、フェイスパウダー、パウダーファン
デーション、油性ファンデーション、クリーム状ファン
デーション、リキッドファンデーション、コンシーラ
ー、口紅、リップクリーム、頬紅、アイライナー、アイ
シャドウ、アイブロウ等のメークアップ化粧料等とする
ことができる。
【0023】
【実施例】成分(A)の製造 製造例1 緑色の干渉光を呈するアナターゼ型二酸化チタン被覆雲
母1.0gを250mL容のポリプロピレンビーカーに秤
量し、更に蒸留水50mLを加えた。プラスチックで被覆
した撹拌棒と加熱マントルを設置し、温度制御ができる
ようにした。次いで撹拌下ガラスピペットから濃硫酸
5.0mLを添加し、次いで合成樹脂ピペットから濃フッ
化水素酸(50%)2.0mLを加えた。次いでこの懸濁
液を70℃で1時間加熱した。蒸留水200mLを加え、
次いでスラリーをブフナーロートでろ過し、蒸留水50
0mLで洗浄して残留した酸を除いた。該顔料を120℃
で30分間、オーブン中で乾燥し、目的の平均粒径8μ
mの金属酸化物板状粉体を得た。得られた金属酸化物板
状粉体はその内部が空洞になっていた。
【0024】製造例2 青色の干渉光を呈するルチル型二酸化チタン被覆雲母9
0g、硫酸124g、リン酸60g及び蒸留水300mL
を混合することによって懸濁液を調製した。この懸濁液
を120℃で6時間還流させ、次いで冷却及びろ過し
た。この圧搾ケーキを、溶出液のpHが2になるまで蒸留
水で洗浄し、次いで乾燥することなく蒸留水800mLで
スラリー化した。水酸化ナトリウム83gを加えて9%
の水酸化ナトリウム溶液とし、60℃に加温した。1時
間撹拌後ろ過し、この圧搾ケーキを溶出液のpHが10に
なるまで洗浄した。この生成物を100℃で14時間乾
燥して目的の平均粒径8μmの金属酸化物板状粉体を得
た。得られた金属酸化物板状粉体はその内部が空洞であ
ることを、電子顕微鏡像で確認した。
【0025】成分(B)の製造 製造例3 50gの平均粒径が0.4μmの二酸化チタン微粉末
と、24重量%のケイ酸ナトリウム水溶液200mLを混
合し、懸濁液を得た。次に、上記懸濁液に、ソルビタン
エステル系非イオン界面活性剤を2重量%含むベンゼン
300mLを加え、乳化させて油中水分散型エマルジョン
を得た後、このエマルジョンに20重量%の硫酸アンモ
ニウム水溶液を添加し、ケイ酸ナトリウムと反応させ
た。得られた粒子をろ別、水洗し、メタノールで洗浄
後、100℃で1時間乾燥して、平均粒径が6μmの内
部に二酸化チタンの微粉末が分散した酸化ケイ素を得
た。次に、100gの上記二酸化チタンを含む母材粒子
に、酸化ジルコニウムゾル(単分散“トレセラム”ゾル
ZS−OA;東レ(株)社製)を酸化ジルコニウムが2
0gになるように加え、更に水を加えて400mLとし、
90℃で2時間撹拌、加熱し、ろ過、水洗して、100
℃で1時間乾燥した。次に、空気中にて400℃で5時
間焼成し、内部に酸化ケイ素からなる母材粒子の表面に
酸化ジルコニアを担持した平均粒径7μmの球状の複合
粉体を得た。
【0026】実施例1[クリームファンデーション] 表1に示す組成のクリームファンデーションを、下記製
法に従ってそれぞれ製造し、これらのファンデーション
について、仕上がりを下記評価方法により評価した。
【0027】
【表1】
【0028】(製法)成分(10)〜(20)を混合し
粉砕機を通して粉砕する。別に水相成分(8)〜(9)
を混合した溶液を調製し、粉砕した顔料を加えて分散し
た後、75℃に加熱する。油相成分(1)〜(7)を8
0℃に加熱溶解したものを、先に調製した水相に撹拌し
ながら加え、乳化する。これを撹拌しながら冷却し、製
品を得る。
【0029】(評価方法)クリーム状ファンデーション
について、これを肌に塗布したときの明るさ、透明感、
毛穴の目立ちにくさ及び自然さを評価した。評価は、専
門パネラー15名により、各項目について、良いを5
点、やや良いを4点、普通を3点、やや悪いを2点、悪
いを1点として行い、15名の平均値を小数点以下1桁
まで算出した。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】本発明の化粧料を塗布した場合は、透明感
が高く、毛穴が目立ちにくく、不自然さのない仕上がり
が良好なものであった。
【0032】 実施例2(液状ファンデーション) (組成) 重量% ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体 1.5 ジメチルポリシロキサン シリコーンKF-96A(6cs) 19 ジメチルポリシロキサン シリコーンKF-96A(1cs) 12 エタノール 10 精製水 バランス 製造例2の粉体(シリコーン処理) 4 製造例3の粉体(シリコーン処理) 5 シリコーン処理酸化チタン 4 シリコーン処理ベンガラ七宝 1.5 シリコーン処理黄酸化鉄 3 シリコーン処理黒酸化鉄 0.5 シリコーン処理セリサイト 1 合計 100
【0033】 実施例3(パウダーファンデーション) (組成) 重量% マイカ 20 タルク 20 セリサイト バランス ナイロンパウダー 10 製造例2の粉体 4 製造例3の粉体 5 酸化チタン 10 ベンガラ 0.5 黄酸化鉄 2.9 黒酸化鉄 0.3 ジメチルポリシロキサン シリコーンKF-96A(6cs) 5 ミツロウ 2 防腐剤 微量 香料 微量
【0034】 実施例4(白粉) (組成) 重量% フッ素処理マイカ バランス フッ素処理セリサイト 60 製造例2の粉体(フッ素処理) 1 製造例3の粉体(フッ素処理) 1 フッ素処理ベンガラ 0.2 フッ素処理黄酸化鉄 0.5 フッ素処理黒酸化鉄 0.1
【0035】 実施例5(化粧下地O/W乳化化粧料) (組成) 重量% ポリオキシエチレン(10)モノオレイン酸エステル 2.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5 流動パラフィン 15 還元ラノリン 10 プロピレングリコール 5 精製水 バランス 防腐剤 適量 シリコーン処理微粒子酸化チタン(テイカ社製 MT-600SA) 1 シリコーン処理微細亜鉛華 1 製造例1の粉体(シリコーン処理) 0.5 製造例3の粉体(シリコーン処理) 0.5 シリコーン処理ナイロンパウダー 0.6
【0036】 実施例6(コンシーラー) (組成) 重量% キャンデリラワックス 15 セレシン 7 マイクロクリスタリンワックス 8 メトキシケイ皮酸オクチル 1 スクワラン バランス リンゴ酸ジイソステアリル 15 トリオクタン酸グリセリン 10 酸化防止剤 0.1 微粒子二酸化チタン(テイカ社製 MT-600SA) 4 製造例1の粉体 2 製造例3の粉体 2 酸化チタン 7 ベンガラ七宝 2 黄酸化鉄 4 黒酸化鉄 0.5 ナイロンパウダー 0.5
【0037】実施例2〜6の本発明の化粧料で化粧した
肌は、いずれも肌の透明感が高く、毛穴、ニキビ跡が自
然にカバーされた。
【0038】
【発明の効果】本発明の化粧料は、化粧した肌に透明感
を持たせつつ、毛穴やニキビ跡等を自然にカバーでき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 昇 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB171 AB172 AB211 AB212 AB232 AB241 AB242 AB432 AC022 AC102 AC122 AC172 AC342 AC372 AC402 AC422 AC442 AD072 AD152 AD162 AD512 BB25 BB26 CC03 CC11 CC12 DD17 DD23 DD33 EE06 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)中空構造の金属酸化物板状粉体、(B)合成樹脂
    及び酸化ケイ素の群から選ばれる球状粉体の内部に二酸
    化チタン又は酸化亜鉛の微粉体が分散され、表面に酸化
    ジルコニウム又は酸化アルミニウムを担持した複合粉体
    を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)の金属酸化物が二酸化チタン
    である請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(A)及び(B)の平均粒径がそれ
    ぞれ、12μm以下である請求項1又は2記載の化粧
    料。
  4. 【請求項4】 成分(A)と成分(B)との重量比率が
    成分(A)/成分(B)=0.01〜10.0である請
    求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
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