JP2002264380A - 感熱式プリント法 - Google Patents

感熱式プリント法

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JP2002264380A
JP2002264380A JP2002014097A JP2002014097A JP2002264380A JP 2002264380 A JP2002264380 A JP 2002264380A JP 2002014097 A JP2002014097 A JP 2002014097A JP 2002014097 A JP2002014097 A JP 2002014097A JP 2002264380 A JP2002264380 A JP 2002264380A
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    • H04N1/40031Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales for a plurality of reproducing elements simultaneously
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱式画像形成要素上に画像を記録する。 【解決手段】 複数の出力値Dnに対応する画像データ
Idを処理ユニットに供給する過程と、望ましい出力値
k用の第1エントリーと賦活パルスの時間スライスsi
のシーケンスSk用の第2エントリーを有する第1テー
ブルLUT1を読み出す過程と、画像データIdを賦活
パルスの時間スライスの対応するシーケンスSkに変換
する過程と、賦活パルスの時間スライスを感熱ヘッドT
Hの加熱用要素Hnに提供する過程と、そしてサーモグ
ラフイ用材料を感熱ヘッドを過ぎるようそしてそれに隣
接するよう輸送することとそして感熱ヘッドの加熱用要
素H nを賦活することとにより画像をプリントする過程
とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録用媒体に熱エネルギ
ーを印加するために動作可能な装置に関しており、該装
置は個別にアドレス可能で、エネルギー賦与可能な加熱
用要素(heating elements)を備える感熱ヘッド(ther
mal head)を具備している。特に、該記録用媒体はサー
モグラフイ用材料(thermographic material)であり、
該ヘッドは一般にサーモグラフイ(thermography)と呼
ばれる感熱式画像形成(thermal imaging)に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱式画像形成又はサーモグラフイは画
像式に変調された熱エネルギーの使用により画像が発生
される記録方法である。サーモグラフイは感光性でな
く、熱に感応する或いは感熱性である材料に関連してお
り、そこでは画像式に印加された熱が、光学的濃度(op
tical desity)を変える化学的又は物理的過程により、
感熱式画像形成材料内に可視的変化をもたらすのに充分
になっている。
【0003】大抵の直接型サーモグラフイ用記録材料は
化学型である。或る変換温度まで加熱すると、不可逆化
学反応が起こり、カラー化画像が作られる。
【0004】直接型感熱式プリント動作では、サーモグ
ラフイ用記録材料の加熱は画像信号から発せられ、該信
号は電気パルスに変換され、次いでドライバー回路を通
して選択的に感熱式プリントヘッド(thermal print he
ad)に伝達される。該感熱式プリントヘッドは微視的熱
抵抗素子(microscopic heat resister elements)から
成り、該素子が該電気エネルギーをジュール効果(Joul
e effect)を介して熱に変換する。かくして熱信号に変
換された該電気パルスは該サーモグラフイ用材料例えば
紙の表面に伝達された熱として現れるが、そこではカラ
ー現像に帰着する化学反応が起こる。この原理は”画像
形成材料ハンドブック(Handbook of Imaging Material
s)”に説明されている{カリフオルニア州、ベンチュ
ーラ市、ダイアモンドリサーチ社、アーサーエスダイア
モンドにより編集され、ニューヨーク市、マデイソンア
ベニュー270、マーセルデッカー社により印刷された
1991年版の、498ー499頁(edited by Arthur
S. Diamond - Diamond Research Corporation - Ventu
ra, California, printed by Marcel Dekker, Inc.270
Madison Avenue, New York, ed. 1991, p. 498- 49
9)}。
【0005】特に興味深い直接型感熱式画像形成要素は
還元剤と組み合わせて有機銀塩(organic silver sal
t)を使用する。画像がこの様な材料を用いて得られ得
るのは熱の影響下で該銀塩が金属銀に現像(develope
d)されるからである。
【0006】図1を参照すると、本発明に依り使用し得
る感熱式プリント用装置10の大域的原理スキームが示
されている{例えば、アグフアーゲバェールト名(the
nameof Agfa-Gevaert)の欧州特許第0724964号
で公知である}。この装置はサーモグラフイ用記録材料
m上に画素のラインをプリント出来るが、該材料は、文
字Ieでシンボル化されることが多い、感熱式画像形成
要素又は(短縮して)画像形成要素を有している。画像
形成要素Ieがサーモグラフイ用記録材料mの部分なの
で、両者は本明細書では共通の参照番号5により示され
る。該サーモグラフイ用記録材料mは、支持部上に感熱
層を有し、一般的にシートの形式である。該画像形成要
素5はドライブ機構(示されてない)によりドライブさ
れる回転可能なプラテン(platen)又はドラム6上に設
置されが、該機構は該ドラム6及び該画像形成要素5を
静止感熱式プリントヘッド20を過ぎるよう連続的に進
める(いわゆるスロースキャン方向を表す矢印Y参
照)。このヘッド20は該画像形成要素5を該ドラム6
に対して加圧し、該ドライバー回路(明確のため図1に
は示されてない)の出力を受ける。普通、該感熱式プリ
ントヘッド20はラインメモリー内にある画像データの
画素数と同じ数の複数の加熱用要素(heating elemen
t)を有する。該加熱用要素の該画像式の加熱はライン
上ではラインベースで行われ(一般にスロースキャン方
向Yに直角ないわゆるフアーストスキャン方向Xに沿っ
て)、該”ライン”は該プリンターの構成により水平で
も垂直でもよく、該加熱用抵抗器は各々がもう1つに沿
って幾何学的に並行しており、出力密度の緩やかな構造
を有している。これらの抵抗器に各々は加熱用パルスに
よりエネルギーを与えられ得て、該パルスのエネルギー
は対応する画素の要求濃度に依り制御される。該画像入
力データがより高い値を有すると、該出力エネルギーは
増加し、それで該画像形成要素5上のハードコピー画像
7の光学的濃度(optical density)も増加する。逆
に、より低い画像データは該加熱用エネルギーを減少さ
せ、より薄い絵(lighter picture)7をもたらす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、該加熱用
要素の賦活は好ましくはパルス式にそして好ましくはデ
ジタル電子機器により行われるのがよい。前記加熱用要
素の賦活までの幾つかの過程が図1及び4に図解されて
いる。最初に、入力画像データ16が処理ユニット18
に印加される。該デジタル画像信号の処理及び並直列変
換(示されていない)の後、ビットの直列データの流れ
はシフトレジスター25内にシフトされ(直列入力ライ
ン21を経由して)、かくしてプリントされるべきデー
タの次のラインを表す。その後、ラッチイネーブルライ
ン23の制御下で、これらのビットはラッチレジスター
26の付随入力に並列に供給される。一旦該シフトレジ
スター25からのデータのビットが該ラッチレジスター
26に記憶されると、ビットのもう1つのラインが前記
シフトレジスター25にシーケンシャルにクロックされ
る(参照番号22参照)。ストローブ(strobe)信号2
4がアンドゲート(AND-gates)27を制御し、ラッチ
用レジスター26からのデータをドライバー28へ供給
するが、該ドライバーは加熱用要素29に接続されてい
る。これらのドライバー28(例えばトランジスター)
は、それらの付随加熱要素29を通して電流を流れさせ
るために制御信号により選択的にオンに換わる。
【0008】該記録用ヘッド20は各画素で、該処理さ
れたデジタル画像信号値に対応する濃度値(density va
lue)を作るたよう制御される。この方法で電気的画像
データの感熱式ハードコピー7が記録される。各加熱用
要素により該キャリアに印加される熱を変えることによ
り、可変濃度画像画素が形成される。
【0009】制御アルゴリズムは放散されねばならない
エネルギーの量を全ての加熱用要素用に決定せねばなら
ない。実際は、該制御器アルゴリズムは種々の現実の世
界の問題を処理せねばならず、すなわち、 ・該フイルム媒体の変化する特性は同じニブ(nib)
(すなわち加熱用要素)エネルギーに対し異なる画素サ
イズを与え、例えば幾つかの例として下記がある。 −その感熱容量を異ならせるエマルジョン層内の異なる
湿度、 −画像形成成分の異なる化学的配合(chemical composi
tion)。 ・温度、湿度の様な環境特性が変化するかも知れない。 −環境の温度上昇は、画像形成温度が上昇しない時は、
考慮されねばならず、エマルジョン層の化学的配合によ
り与えられる。 −湿度は再び該エマルジョンの熱容量を変え、同じエネ
ルギー量を印加した時異なる温度上昇を生ずる。 ・該感熱式過程自身が過剰な量の熱を発生し該熱は該画
像形成媒体により吸収されない。この過剰な熱はヒート
シンク(heat sink)により吸収されるが、それにも拘
わらず、ヘッド内に内部的温度傾斜を引き起こし、ニブ
内及び幾つかのニブ間にオフセット温度をもたらす。例
えば、該画像形成過程が該画像形成媒体内に1°Cの精
度を持たねばならない時は、その要素に印加されるべき
電力の計算時、該熱発生用要素内の5°Cの増加したオ
フセット温度が考慮されねばならない。 ・該熱発生要素は理想的な場合は相互に充分に熱的に分
離される。実際には、これは決して行われず、幾つかの
ニブ間にクロストーク(cross-talk)がある。このクロ
ストークは幾つかのレベルで局所化され得る。 −該感熱ヘッド構造自身内の幾つかのニブ間の熱伝達、 −該エマルジョンとフイルム層自身内の熱伝達、 −画素は各々相互にはプリントされないが、該プリント
媒体上で部分的に重なり、1つの画素からの熱をもう一
方と機械的に混ぜる。 ・該ニブの電気的励起は大抵は分離されたベースでは行
われない。これは必ずしも全てのニブ抵抗器は、全ての
他のニブとは独立にドライブされ得るそれ自身の電圧源
を有しないことを意味する。一般に、該ニブをドライブ
する幾つかのドライブ信号は相互に共通で、これは配線
及びドライブ信号を減ずる目的に伴ったものである。一
般に、全てのニブは同じ時間フレーム(time-frame)内
でのみオン又はオフに切り換えられる。異なる重み付き
励起(weighted excitations)を作ることは励起インタ
ーバル(excitation interval)を幾つかのより短いイ
ンターバルに分けることによってのみ達成され得るがそ
こでは全てのインターバル用に個別ニブがオン又はオフ
にスイッチされねばならないかどうかが決定出来る。こ
の”スライス動作(slicing)”の過程はその影響を該
感熱式画像形成過程に及ぼす。例えば、重み(weight
s)(128,0,0,0,0,0,0,0)を有する
パターン励起は、重み(0,64,32,16,8,
4,2,1)を有するパターン励起と唯1ポイント(1
point)だけ数学的に異なるが、画素サイズは唯1ポイ
ントより遙かに多く異なることが多い。幾つかの感熱ヘ
ッドでは、例え、’ゼロ励起’又は’無励起’のインタ
ーバルも該ニブ内に幾らかの熱を生ずる。制御器はこの
効果を考慮せねばならない。
【0010】既述の問題を解くよう試みる実験的方法
は、全ての利用可能なスライスをプリントアウトして、
該画素出力上の濃度又は画素サイズを測定し、そして画
素出力と使用された該スライスとの間の関係を得る過程
を含む。簡単に変換表を利用することにより人は連続な
単調さを作りそして恐らくは自分のテーブルの指数と該
画素出力との間の線形の関係をも作ることが出来る。
【0011】しかしながら、この様な方法は幾つかの理
由で実行可能ではなく、その理由の中には下記のことが
ある。 ・単に長い励起時間(又はスライス)のみが画素出力を
与えるに過ぎない。 ・又より短い励起時間も重要であり、それはそれらが、
例え画素出力が該サーモグラフイ用材料上で検出され得
なくても、補償用になお使用されるからである。 ・濃度測定又は画素サイズ測定は必ずしも誤差がないわ
けでなく、結果の評価を難しくして、該結果の統計的評
価を更に求める。 ・プリントアウトを作る時、該プリント用装置内に温度
上昇が起こり、それは全測定を危うくし得る。
【0012】感熱式プリント用ヘッドの使用により黒白
式及びカラーハーフトーンの両者の画像を用意すること
は公知であるが、改良された記録方法のニーヅがなお存
在する。
【0013】
【本発明の目的】本発明の目的は、エネルギーを与え得
る加熱用要素を有する感熱ヘッドにより感熱式画像形成
要素(thermal imaging element)上に画像を記録する
改良された方法を提供することである。
【0014】本発明の他の目的と利点は詳述された説明
と図面から明らかになる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は独立請求項で
規定した特定の特徴を有するヒートモード画像形成要素
(heat mode imaging element)上で画像を発生する方
法により実現される。本発明の好ましい実施例用の特定
の特徴は従属請求項で開示される。
【0016】本発明の更に進んだ利点と実施例は下記説
明と図面から明らかになる。
【0017】
【実施例】この後提示する説明は主に7つの節を含む
が、すなわち(i)本出願で使用される用語と定義、
(ii)本発明の感熱式プリント用の方法の好ましい実
施例の一般的説明、(iii)ルックアップテーブルの
実験的作成を含む感熱式プリント動作用の方法の好まし
い実施例、(iv)本発明の感熱式プリント動作用の方
法の更に進んだ好ましい実施例、(v)実例を用いた本
発明の図解、(vi)本発明の更に進んだ好ましい実施
例、そして(vii)本発明の方法の更に進んだ応用の
可能性である。
【0018】この後本発明をその好ましい実施例と連携
して説明するが、本発明をそれらの実施例に限定するよ
うには意図されてないことは理解されよう。 (i)本説明で使用される用語の説明 明確化のために、本明細書及び請求項に適用する幾つか
の特定用語の意味を使用前に説明する。大抵のこれらの
用語はこの節で説明し、幾つかのより特定的用語[例 え
ば、ai k又はu(t,tstart,Δt)又は
【0019】
【数1】
【0020】は適当なパラグラフで説明される(例え
ば、式5を説明する時)。
【0021】”オリジナル(original)”は光学的濃度
(optical density)、透過率(transmission)、又は
不透明度(opacity)での変動形式での画像として情報
を含む何等かのハードコピー又はソフトコピーである。
各オリジナルは多数の画像要素、いわゆる”画素(pixe
ls)”で構成される。更に、本出願では、該用語画素と
ドット(dot)は等価であると見なされる。
【0022】更に、本発明に依れば、該用語画素及びド
ットは(オリジナルとして知られる)入力画像のみなら
ず出力画像(ソフトコピー又は、例えば、プリントとし
て知られるハードコピーで)にも関する。
【0023】用語”サーモグラフイ用材料(thermograp
hic material)”(サーモグラフイ用記録材料であり、
以下ではシンボルmで示される)は感熱性画像形成材料
(thermosensitive imaging material)及び光サーモグ
ラフイ用画像形成材料(photothermographic imaging m
aterial)(感光性で感熱式に現像可能な写真材料)の
両者を含む。
【0024】本明細書の目的で、”サーモグラフイ用画
像形成要素(thermographic imaging element)”Ie
はサーモグラフイ用材料mの部分である(両者は参照番
号3で示される)。
【0025】従って、シンボル的には m ∋ Ie であ
る。
【0026】類推により、サーモグラフイ用画像形成要
素Ieは、(直接的又は間接的)感熱式画像形成要素と
感光性サーモグラフイ用画像形成要素との両者を含む。
本出願では用語サーモグラフイ用画像形成要素Ieは大
抵は用語画像形成要素に短縮される。
【0027】用語”加熱用材料(heating material)”
(以下シンボルhmにより示される)により、それが電
源により賦活された時熱が発生されるように電気伝導性
である材料の層を意味する。
【0028】本明細書では、加熱用要素Hnは加熱用材
料hmの1部である。
【0029】従って、シンボル的には hm ∋ Hn であ
る。
【0030】該加熱用材料hmの1部である”加熱用要
素(heating element)Hn”(例えば、H1、H2
3...、の様であり、時には”ニブ(nib)”として
も示される)は慣例的に、適当な電極の形状により規定
される長方形又は正方形部分である。
【0031】”プラテン(platen)”はサーモグラフイ
用材料を加熱用材料に対し確実に押すための何等かの手
段を含む(例えば、ドラム又はローラー)。
【0032】本発明に依れば、加熱用要素は又”感熱式
プリント動作システム(thermal printing system)”
の部分であり、該システムは更に電源、データ取り込み
ユニット(data capture unit)、プロセサー、スイッ
チングマトリックス(switching matrix)、リード、他
を含む。
【0033】該指数(index)’n’は、Nnibsを該感
熱ヘッド上のニブの総数として、ニブ番号n=0,
1,...、Nnibs−1に関する上付き数字(superscr
ipt)として使用される。
【0034】感熱式プリント動作システムの用語”制御
性(controllability)”は画素の位置及び画素近傍(p
ixel neighbours)の存在から独立して、画素出力を精
密に制御する能力を示す。
【0035】”熱拡散過程(heat diffusion proces
s)”は固体材料での(拡散による)熱エネルギーの伝
達過程である。
【0036】”熱拡散偏微分方程式(heat diffusion p
artial differential equation)ピーデーイー(PD
E)”は固体材料内の熱拡散過程を記述する偏微分方程
式である。
【0037】”特定的熱発生(specific heata product
ion)qn”はサーモグラフイ用材料の限定された嵩の中
での容積的特定的電力熱発生(volmetric specific the
rmalpower generation)である[W/m3]。電力分布を
規定するシーケンスSkを参照する時、qk nが使用され
る。
【0038】”特定的質量ρ”は材料の物理的特性であ
り、単位容積当たり質量を意味する[kg/m3]。
【0039】比熱cは温度Tで固体材料内の単位温度当
たりで、単位質量当たりでの熱エネルギーを記述する係
数cを意味する[J/kg.K]。
【0040】”熱伝導率λ”はフーリエの法則
【0041】
【数2】
【0042】で規定される様に、固体材料の熱伝導能力
を記述する係数であり、λは例えば[W/(m.K)]で
表される。
【0043】”過渡温度履歴(transient temperature
history)”Thn=f(x、y、z、t)、又は短縮し
たThn、は画素nでそして時刻tの場合での全ての点
x、y、zでのサーモグラフイ用材料内の温度履歴を示
す(tは該加熱用要素賦活のスタート時刻に対してであ
る)。Thk n又はThkはシーケンスSk又は該加熱用要
素をドライブするためのテンプレートとして使用される
電力配分Pkを参照する。
【0044】Dhkは理論的背景から計算された量とし
て示され、画像形成材料内の与えられた温度履歴Thk
に対して考えられた画素出力Dkについて表している。
【0045】GSは各与えられた励起Sk又はPkについ
て画素出力を計算することにより見出されるDhk値の
集合であり、GS={(S1,Dh1)、(S2,D
2)、(S3,Dh3)、...}又はGS={(P1
Dh1)、(P2,Dh2)、(P3,Dh3)、...}
である。
【0046】GS’及びGS”は各々GSから順序付け
られた部分集合を示しそれは該Dh k値に数学的関係を
課する。
【0047】”賦活パルス(activation pulse)”は加
熱用要素に供給されたエネルギーパルスであり、規定さ
れた時間間隔ts中に与えられた或るエネルギーにより
記述される。
【0048】ストローブ(strobe)信号がアクチブにな
る要素的時間間隔(elementary time interval)ts
は”時間スライス(time slice)”と呼ばれることが多
い。
【0049】用語”賦活パルスの時間スライスsi
は、時間スライスの間、従って同じストローブ信号の
間、個別加熱用要素は対応する賦活パルスにより個別
的、独立に賦活されるか又は賦活されなくなる。
【0050】”指数i”はスライス番号、i=0,
1,...、N−1を示すために使用され、Nはスライ
スの総数である。
【0051】時間スライスtsは下記で書かれてもよ
い。 式1: ts=tScale*w ここでwは該スライスの重みであり、tScaleは尺
度合わせ係数(scalingfactor)でありそれは全スライ
スについて同じである。
【0052】用語”スライスの重み(weight)w”は使
用される時間スライスの間の相対関係を示す。最も小さ
いスライス重みは1として大抵取られる。
【0053】用語”2進重み(binary weights)”は重
みの集合を指すがそこでは大きさの増加は2のべき、シ
ンボル的にはwi=2jであり、ここでj∈{0,1,
2,...、N−1}そして各数は1度だけ取り上げら
れる。
【0054】”シーケンスSk”は特定の順序を有する
時間スライスの組合せを意味しそして各々は特定の重み
すなわち各時間スライス用に異なるパルス長さtsを有
する(例えば、図9及び10で図解される様な)。
【0055】”指数k”はスライスのシーケンス、k=
0,1,...、K−1を示す様に使われ、Kは起こり
得るシーケンスの総数又はスライスの起こり得る組合せ
の総数である。
【0056】シーケンスSkの”重みWk”はそのシーケ
ンスでアクチブなスライスの重みの合計である。
【0057】シーケンスSkによるニブn用総励起時間
k nはtk n=tScale*Wkである。
【0058】用語”(異なる)2進重みwiを有する時
間スライスsiのシーケンスSk”は2進重み付けスキー
ムを用いて時間スライスを集めることを含み、tsi
各スライスiについて異なりそしてtsi=tScal
e*2jで、jはスライス番号iに付随しているが必ず
しも番号順序で適用されないか又はj∈{0,1,
2,...、N−1}でありそして各番号は1度だけ取
り上げられる。
【0059】用語の電力配分Pk又はPk(t)はライン
時間中に加熱用要素に印加された時間従属的電力サイク
ルについて示されそしてスライスのシーケンスより一般
的であり、大抵は一定電圧を該加熱用要素に供給する。
kは加熱用要素励起のより一般的定式化で、該指数k
は該電力配分を識別する番号、k=0,1,...、K
−1を指す。
【0060】本出願では、”画素出力(pixel output)
D”又は短縮して”出力(output)D”は記録材料上に
プリントされる画素の定量化であり、前記定量化はこと
によると濃度、サイズ、他の様な特性に関係する。ニブ
nの画素出力はDnで表され、特定のシーケンスSk又は
電力配分Pk用の画素出力はDkで示される。
【0061】”連続な出力(continuous output)”は
該システムへの入力の連続する上昇(continuous risin
g)に対する連続な出力を示す出力を意味する。
【0062】用語”連続な(continuous)”は数学的意
味で解釈されねばならない。従って、関数f(x)につ
いて、全ての座標について下記式が成り立つ。
【0063】
【数3】
【0064】”単調な出力(monotone output)”は該
システムへの入力の単調な上昇に対して単調な出力を示
す出力を意味する。[この特許の文脈では、該入力は好
ましくはテーブルLUTの指数であるのがよく、事実
上、バーチャルなプリント用装置への入力を表し、該時
間スライスの詳細の抽象化を行う。] 該用語”単調な”は数学的に下記式で書かれ得る。
【0065】
【数4】
【0066】頭字語(acronym)”Dk”は特定の順序を
有しない又は該指数kに関する該要素間関係を有しない
出力の集合を表す。
【0067】頭字語”Dkcm”は要素間の数学的関係、
この場合は該指数kに関して連続性と単調性とを課す関
係により規定される順序で、順序付けられた画素出力の
集合を表す。
【0068】関数Fcm(k)は該入力kに関して連続で
単調な関数を示す。それは応用で規定されるカーブであ
り、それが連続で単調である限りどんな数学的形式も取
り得る。
【0069】頭字語”Dkcml”は要素間の数学的関係、
この場合は該指数kに関して連続性、単調性そして線形
性を課す関係により規定される順序で、順序付けられた
画素出力の集合を表し、すなわちDkcml=(r1*k)
+r2であり、ここでr1とr2は実数である。
【0070】関数Fcml(k)は指数kに関して連続
で、単調でそして線形の関数である。それは応用で規定
される、形式Fcml(k)=(r1*k)+r2のカーブ
であり、ここでr1とr2は実数である。
【0071】出力DkはシーケンスSkに関連している。
数学的には形式的表記Dk=F(Sk)が使用され得て、
賦活パルスのスライスのシーケンスSkと画素出力Dk
間に関係が存在することを意味する。
【0072】或る画素出力Dk又はDhkに、第1エント
リーで或る指数の数(index number)kを、そして第2
エントリーで使用されるべきシーケンスSk又は電力配
分Pkを、関係付けるルックアップテーブルLUT1が
規定され得る。LUT1に基づき、該LUTの該指数k
と画素出力Dk(又はDhk)の間の関係が確立出来て、
更に該プリント動作過程でシーケンスSk又は使用され
るべき電力配分Pkと関係付けられる。該テーブルの指
数kとDk又はDhkの数値の間に何等特定の数学的関係
は必要でない。それは集合GSの数値表現である。
【0073】
【表1】
【0074】求められる画素出力Dkcm又はDhkcmをシ
ーケンスSk又は使用すべき電力配分Pkに関係付けるル
ックアップテーブルLUT2が規定され得る。更に、該
テーブルの指数kに関して、該Dkcm又はDhkcmの値は
数の連続で単調な集合である。LUT2は該集合GS’
の数値表現である。
【0075】求められる画素出力Dkcm1又はDhkcml
シーケンスSk又は使用する予め規定された時間従属の
電力配分Pkに関係付けるルックアップテーブルLUT
3が規定され得る。更に、該テーブルの指数kに関し
て、該Dkcml又はDhkcmlの値は該指数kと連続で単調
でそして線形な関係を有する。LUT3はGS”の数値
表現である。
【0076】スライス重みのベクトルは{w0,w1,w
2,...、wN}で示されw0は第1スライス用重み、
1は第2スライス用重み他...である。
【0077】前記の様に、幾つかのより特定的な用語
[例えば、ai k又はu(t、tstart、Δt)又は
【0078】
【数5】
【0079】は適当なパラグラフで説明される。
【0080】感熱プリント動作ヘッドと、感熱式材料
{いわゆるワンシート感熱式プリント動作(one sheet
thermal printing)の場合}又は感熱性のドナー材料と
受付(receiving)(又はアクセプター)材料の組合せ
{いわゆるツーシート感熱式プリント動作(two-sheet
thermal printing)の場合}と、そして該受付材料又は
該ドナー−アクセプター組み合わせを該感熱式プリント
動作ヘッドに対し動かす輸送装置との使用により黒白
(black-and-white)及びカラー半階調画像(coloured
halftone image)を用意することは公知であり、そして
強く商業的使用{例えば、アグフアーゲバェールトのド
ライスター テーエム(Drystar TM, of Agfa-Gevaer
t)}に付されている。次のパラグラフで本発明の作動
方法が充分徹底して説明される。 (ii)本発明の感熱式プリント用の方法の好ましい実
施例の一般的説明 本発明に依れば、複数のエネルギー賦与可能な加熱用要
素を組み入れた感熱ヘッドTH(参照番号20)とサー
モグラフイ用材料m(5)とを有する感熱式プリンター
10を備えた感熱式プリント用システムを使用して画像
をプリントする方法に於いて、前記方法は、 −複数の出力値Dkに対応する画像データId(参照番
号16を参照)を前記感熱式プリンターの処理ユニット
18に供給する過程と、 −望ましい出力値Dk用の第1エントリーと賦活パルス
の時間スライスSiのシーケンスSk用の第2エントリー
とを有する第1テーブルLUT1を読む過程と、 −前記データIdの賦活パルスの時間スライスの対応す
るシーケンスSkへの変換と、 −賦活パルスの前記時間スライスを前記感熱式ヘッドT
Hの前記加熱用要素Hnへ提供する過程と、 −前記サーモグラフイ用材料を前記感熱ヘッドを過ぎて
それに隣接して輸送する(参照番号8と矢印Yとを参
照)ことと前記感熱ヘッドの前記加熱用要素Hnを賦活
する(参照番号30を参照)こととにより前記画像をプ
リントする過程とを具備しており、前記画像データId
の前記変換は連続で単調の双方である出力値Dkcmと賦
活パルスの時間スライスSiの対応するシーケンスSk
の間の関係を確立する過程を備えている。
【0081】下記パラグラフでは、これらの方法の過程
の各々が充分詳細に説明される。
【0082】前記感熱式プリンターの処理ユニットへ複
数の出力値Dkに対応する画像データIdを供給する過
程は、図1、特にw.r.t.入力データブロック16
の説明に関連して前に既に示した。ここでは本発明を良
く理解するために、図7,8,9,10そして11に関
連して幾らか更に進んだ情報を説明する。
【0083】最初に、並直列変換を図解するグラフであ
る図7を参照する。通常、感熱ヘッドは該ラインメモリ
ー内にあるデータ内の画素数と数が等しい複数の加熱用
要素を有すること、そして該加熱用要素の各々は、数が
該対応する画素の所要濃度に従って制御される加熱用パ
ルスによりエネルギー賦与され得ること、とを知ってい
るので、図7は、2ビットから成り、かくして最大4つ
の濃度[画像データ’00’はプリント動作シーケンス
{000}を与え、’01’は{100}を与え、’1
0’は{110}を与えそして’11’は{111}を
与える]を表すバイトの画像データに従う10ヘッド行
(ten-head-row)の変換を図解する。ここでは次の参照
番号が使用されるが、40は並直列変換用略図、42は
直列出力用略図そして44は並列入力用略図である。従
って記録用パルスを印加された感熱式ヘッドは電流を対
応する”それら(ones)”用の加熱用要素を通して流れ
させる(”黒の画像要素”を示す入力データ参照)。
【0084】図8は(ストローブライン24により)該
電子機器に印加されるストローブ信号50を説明するた
め使用される基本関数であり、t=tstartからスター
トする限定された時間Δtの間アクチブである。ライン
時間中、N個のストローブパルスが該システムに次々と
印加されるが、Δtは各ストローブパルスについて異な
り得る(例えば、図9及び10で図解される様に)。我
々は該ストローブパルスがアクチブな各シーケンスへの
ワードスライス(word slice)を示す。1つの時間スラ
イスの間、加熱用要素に印加された電力は好ましくは固
定されているのがよい。
【0085】図9は最大重みを有するシーケンスについ
て加熱用要素に印加される電力を示し、ライン時間中に
該加熱用要素に印加されるN個の連続するストローブパ
ルスのシーケンスを説明する。この場合、各スライス
中、該加熱用要素は電力Ponを得る。該加熱用要素に印
加された該電力シーケンスは、各スライス中に該加熱用
要素に印加された該電力状態を表す数のシーケンス{a
i}で表し得るが、’1’は該加熱用要素に印加された
onであり、’0’はPoffである。描かれた例につい
ては全てのai値は’1’でありすなわち{ai}=
{1,1,1,...、1}である。N個のスライスが与
えられてしまった時、該加熱用要素への電力はスイッチ
オフされる。明確化のために、参照番号52は重みw0
を有し”オン状態”にある時間スライスであり、54は
重みw1を有し”オン状態”にある時間スライスであ
り、そして56は重み
【0086】
【数6】
【0087】を有し”オン状態”にあることを示す。
【0088】図10はシーケンス{1,0,
1,...、0}について加熱用要素電力供給を示し、
従って第1及び第3スライスで印加されるPonのみを有
し全ての他のスライス中はPoffを有するN個のスライ
スのシーケンスを記述する。これは{ai}={1,
0,1,0,0,...、0}により表される。参照番
号58は重みw1を有し”オフ状態”にある時間スライ
スを表す。
【0089】図11は、従来技術から公知の様に、全て
の加熱用要素(ニブ番号nまでの)用に、例示的である
が固定されたデューテイサイクルを有しそして例示的ス
キップ動作を有するストローブパルスを図解する3次元
チャート60である。図11で、スキップされるパルス
は点線で示されそして下記の様に参照番号が使用される
が、すなわち61は全てのニブ用の第1の時間スライス
を表し、62は第2時間スライス、63は最後の時間ス
ライス、64は第1ニブ0用の第1賦活パルス、65は
最後のニブNnibs−1用の第1賦活パルス、66は第1
ニブ0用の最後の賦活パルス、67は最後のニブNnibs
−1用の最後の賦活パルス(そしてスキップされてい
る)、68は第3のスライス中に最後から2番目(the
last-but-one)のニブNnibs−2に印加されたアクチブ
な賦活パルス(’1’)、69は第3のスライス中に印
加されたスキップされた賦活パルス又は無電力賦活パル
ス(’0’)である。
【0090】望ましい出力値Dk用に第1エントリーを
そして賦活パルスの時間スライスsiのシーケンスSk
に第2エントリーを有する第1テーブルLUT1を読む
方法の過程を下記で開示する。 ・第1エントリー及び第2エントリーを有するテーブ
ル、例えばルックアップテーブルを読む技術は一般に当
業者には良く知られており従って、更に説明は要しな
い。この特定のテーブルLUT1では、第1エントリー
は望ましい出力値Dkに関し、第2エントリーは賦活パ
ルスの時間スライスsiのシーケンスSkに関する。用
語’賦活パルスの時間スライスsiのシーケンスSk
は”用語と定義”に関する前記(i)節で既に示した
が、なお次のパラグラフでより徹底的に説明する。 ・出来るだけはっきりするために、第1の注意は、図4
で示す略図に基づく個別加熱用要素の電気的ドライブ動
作に焦点を合わせる。加熱用要素29の全シリース用に
共通で、全加熱用要素の共通のオン又はオフのスイッチ
ングを可能にするストローブ(STROBE)信号24の存在
は重要である。 ・該加熱用要素29に異なる電気エネルギー(例えば、
補償の理由から)を与えるために、そして幾つかの電気
信号が全加熱用要素に共通であることを考慮して、いわ
ゆる”時間スライス動作(time slicing)”又は短縮し
て”スライス動作(slicing)”が行われる。前記スラ
イス動作は全励起周期(total excitationperiod)をよ
り短い個別時間期間(individual time period)すなわ
ち”スライス(slice)”に分けそして各時間スライス
中加熱用要素を選択的に賦活することを含む(アンドゲ
ート、参照番号27により)。 ・特に、該全励起時間は短い時間スライスに分けられ、
次いで加熱用要素の全賦活時間はそれらのスライスの時
間間隔の幾つかで該加熱用要素をオン又はオフに替える
ことにより作られる。純粋に算術的に、全励起時間は該
種々のスライスのオン時間の合計に等しく、最終的に該
加熱用要素用の望ましい励起時間に概略等しくなる。そ
れで、例えば、1,2,4,8,16,32,64,1
28の重みを有するスライスが0と255の間の何等か
のランダムな重みを作ることを可能にする。
【0091】前記画像データIdを賦活パルスの時間ス
ライスの対応するシーケンスSkに変換する過程が、次
により説明される。 ・前記の様に、加熱用要素の各々は、対応する画素の必
要な出力値(例えば、濃度、又は画素サイズ)に従うよ
うそのエネルギーが制御される賦活パルスによりエネル
ギーを賦与され得る。 ・画像データが比較的高い値を有する時、対応する出力
も又比較的高く、例えば、サーモグラフイ用材料5上の
ハードコピー画像7の光学的濃度も然りである。逆に、
より低い濃度画像データは該加熱用エネルギーを減少さ
せ、より薄い画像7を与える。 ・時間ton中スイッチオンされる加熱用要素で放散され
る出力エネルギーEnibは該サーモグラフイ用材料m内
で最終温度を表し抵抗性加熱用要素29用にその最も簡
単な形式では下記に等しい。
【0092】
【数7】
【0093】ここで用語Vpowはオン時間中に加熱用要
素に印加される電圧を表し、Rheaterelementは該加熱
用要素に供給するターミナル間で測定された等価巨視的
抵抗、tonは該加熱用要素がスイッチオンされる該時間
スライスの合計を表す。
【0094】前記感熱式ヘッドTHの前記加熱用要素H
nへ賦活パルスの前記時間スライスを提供する該過程
は、当業者には良く知られているので、更に説明する必
要はない。
【0095】同じ理由で、前記感熱ヘッドを過ぎてそし
てそれに隣接して前記サーモグラフイ用材料を輸送し、
前記感熱ヘッドの前記加熱用要素Hnを賦活することに
依って前記画像をプリントする該過程も又更に説明する
必要はない。
【0096】今、重要な特性、特に前記画像データId
の前記変換が、連続で単調の両者である出力値D
kcmと、賦活パルスの時間スライスsiの対応するシーケ
ンスSkと、の間の関係を確立する過程を含む該特性を
説明する。
【0097】本発明に依れば、我々は、該出力D、特に
kcmが、賦活の時間履歴から、特に賦活パルスの時間
スライスsiの履歴から、そしてより特別に賦活パルス
の時間スライスsiの該シーケンスSkから左右されるこ
とを見出した。
【0098】簡単に云えば、時間履歴は本発明では重要
なパラメーターであり、それは該履歴が該加熱用要素内
側から該サーモグラフイ用材料への熱エネルギーの伝達
を処理しているからであると言える。温度は時間の非線
形関数として振る舞う。例えば、もし1mJの熱が該加
熱用要素内で作られ、300μsの待ち時間間隔が続
き、次いで又1mJの熱が造られるならば、これは1つ
の2mJの単1熱パルスを与えることとは異なる熱的効
果を該サーモグラフイ用材料に有する。前者の場合、第
1の1mJのパルスの熱の大部分は第2熱パルスの影響
が感知され得る前に消えるであろう。計算された例は図
12に示される。該加熱用要素に等しいエネルギーが与
えられたが、このエネルギーを与えるシーケンスは異な
り、これは該温度の異なる履歴をもたらす。単1パルス
(参照番号72)で該エネルギーを与えると、遙かに高
い温度が到達され、実際には、該分割されたエネルギー
スキーム(参照番号74,76)より顕著な画素出力を
与える。
【0099】より数学的用語を用いれば、時間スライス
システムを使用して該加熱用要素に印加された時間従属
的な電力(time dependent power)の下記の一般的表現
が言える。
【0100】
【数8】
【0101】読み易くするために、上記命名は下記を含
む(i節参照)。
【0102】
【数9】
【0103】はシーケンスSk使用時に加熱用要素に印
加される時間従属的電力であり、Ponはそれがアクチブ
にドライブされた時加熱用要素内で放散される電力であ
り、Poffはそれがアクチブな書き込み期間、すなわち
アクチブなストローブパルス中にスイッチオフされた時
該加熱用要素内で放散される電力であり、u(t、t
start、Δt)は時刻tstartからスタートし時間Δt
中’1’である関数であり(図8参照)、ti startは第
i番のスライスのアクチブなスタートする時刻であり、
iはスライスsiの重みであり、Nはスライスの数であ
り、iは合計用の指数であり(全時間スライスに亘
り)、ai kは0又は1の値だけを取るシーケンス係数
で、スライスi中に該加熱用要素がオン(1)か、オフ
(0)かを規定しており、該指数kは該シーケンスSk
の指数を参照しており、該ai k値は、それらが表れる順
序と共に、シーケンスSkと呼ばれ、従って規定された
スライスに密接にリンクされており、Sk={a0 k、a1
k、...、aN -1 k}であり、スライスはtsi=wi
Scaleで規定される加熱用要素賦活時間を有する時間
間隔(time span)tsiである。
【0104】スライスする方法を使用する画像形成過程
用には、加熱用要素の全励起時間は長い時間間隔に亘り
配分されている。幾つかのスライス中は、加熱用要素は
0に等しいaiを有し、その期間中それをクールダウン
させる。幾つかの感熱式ヘッドについては、0のai
が、アクチブなスライス期間中に該加熱用要素自身内に
或る限定された電力の励起をなお与えることも又あり得
る。
【0105】今我々は、該出力Dk、特にDkcmは賦活エ
ネルギーから左右されるのみならず、特に、賦活パルス
の時間スライスsiから左右され、なお特に賦活パルス
の時間スライスsiの該シーケンスSkから一層左右され
ることを見出した。それで賦活パルスの時間スライスs
i1のシーケンスS1の特定の加熱用要素Hnへのエネルギ
ーE1の印加は賦活パルスの時間スライスsi2のもう1
つのシーケンスS2の同じ加熱用要素Hnへの等しいエネ
ルギーE2=E1の印加と比較して異なる出力に帰着する
かも知れない。
【0106】該加熱用要素が時間tsi=wi*tScale
中にそしてaiの値に依ってストローブアクチブ(strob
e active)であろう、各スライス期間i中に、該加熱用
要素はオン又はオフに置かれるであろう。この仕方で、
時間重みのスマートベクトル(smart vector)、スライス
Nの充分な数そして正しい時間尺度合わせ係数tScal e
を選ぶことによりtnのランダムな値が実現出来る。全
部でN!の組合せを与える、連続スライスの順序の変更
が常に可能なので、同じ励起時間tnが種々の方法で作
られ得ることを理解することが重要である。
【0107】もし我々がtnを加熱用要素nが電力で励
起されねばならない時間と呼ぶならば、我々はラインの
プリント用に該画像データを表す該幾つかの加熱用要素
用に異なるtn値を有する全ベクトル{tn}を持つ。ス
ライス重みの良く知られた方法は例えば、重み{1,
2,4,8,16,32,64,...}を有する2進
の級数である。tnの最大値と全ての重みの合計に依
り、正しい尺度係数tScaleが選ばれ得る。
【0108】スライスのシーケンスを使用する時、該画
素出力は、該シーケンスの全てのスライスに亘る集積電
力を表し、一定電圧励起の場合、該全オン時間tk n=W
k*tScaleと線形の、使用励起重みWkに依る連続で単
調な”画素出力”(例えば、可視濃度又は画素サイズ)
を示すと仮定されることが多い。実際は、該加熱用要素
に印加された電力配分の時間従属特性が作られる画素出
力に実質的影響を有する。合計励起時間(tk n)が連続
的に増加するスライスを有するシーケンスのシリースを
使用すると、屡々単調でない画素出現(例えば、画素サ
イズの濃度)となる。
【0109】実際に、本発明の方法は全ての利用可能な
シーケンス用の温度応答を計算する。次いで、計算画素
出力に基づき、利用可能シーケンスのプールからスライ
スシーケンスを決定し、該ヘッドに印加される時連続、
単調−−そして多分線形でもある−−画素出力を与える
シーケンスの集合を作る。このデータは、望ましい画素
サイズ又は濃度を入力として有し、該加熱用要素に印加
されるべきスライスベースの電力配分を記述するシーケ
ンスを出力として、有するテーブル内に置かれる。 (iii)ルックアップテーブルの実験的作成を含む感
熱式プリント動作の方法の好ましい実施例 第1に、基盤の頂部上の小さな加熱用要素がサーモグラ
フイ用材料と相互作用のための熱を作ることを知ること
が重要である。該熱のほんの小部分が該サーモグラフイ
用材料の方へ流れ、残りは、該基盤を通して、冷却技術
により低温度に保たれたヒートシンク構造へ流れる損出
となる。
【0110】第2に、簡潔化のためここでは説明されな
い幾つかの起こり得る理由により、同じ感熱ヘッド上の
異なる加熱用要素が同じプリントサイクル中に異なる量
のエネルギーを得るのが一般的であることを知ることも
重要である。実際の実験では、該加熱用要素nの上記の
全オン時間tnに依り該加熱用要素に送られる増加する
値のエネルギーを用いて周期的ラインパターンがサーモ
グラフイ用材料上にプリントされた。そこでは{1,
2,4,8,16,32,64}である重みが使用され
た。マクロ写真濃度計(macro densitometer)により、
該周期的ラインパターンの濃度が記録されたが、それは
これが該ラインの太さ(line thickness)を充分表すか
らである。
【0111】ここで、2進重み付き時間スライスについ
ての増加した電気励起時間の関数としてラインパターン
のマクロ濃度を示す図13を参照する。ここで、80は
シーケンス重みWkに関する濃度カーブを表し、82は
64のシーケンス重みでの濃度の非線形性を、参照番号
84は128のシーケンス重みでの濃度のジャンプを、
参照番号86は196のシーケンス重みでの濃度のジャ
ンプを、そして参照番号88は濃度の飽和を表す。
【0112】図13は幾つかの重み転移(シーケンスの
kを与えるx軸を参照)に対して画素出力内で重要な
変化があることを明らかに示す。時間上の該重み配分W
k内の重要なジャンプが128,196,64で起こ
る。
【0113】これらのジャンプはルックアップテーブル
を使用してそしてシーケンスSkの概念を使用すること
により除去され得る。この様なテーブルの入力はバーチ
ャルな励起(virtual excitation)であり、制御器から
の出力結果を表す。該テーブルの出力は該加熱用要素を
ドライブするため実際に使用されねばならないシーケン
スSkである。該テーブル内の値は、画素出力例を作
り、次いで連続で単調な結果が得られるようにそれらの
シーケンスSkを選ぶことにより実験ベースで取り上げ
得る。例として、図13を取ると、我々のテーブルの第
1の128の値が1から128までの値であり得るがそ
れはこれらの重みが受け入れ可能な連続で単調な出力を
与えるからである。エントリー番号129は重み129
を持つべきでないが、それはこれが我々の画素出力で大
きな低下を与えるからである(例えば、0.4から0.
33までの濃度低下)。0.4より少し高い濃度を有す
る第1の重みは約重み155である。それで、これがエ
ントリー番号129でのルックアップテーブル内の値に
なる。この例用に、255の異なる”グレイバリュー
(greyvalues)”を有するテーブルを作ることは出来な
いが、幾分それより少ないものは可能である。
【0114】それにも拘わらず、実際の感熱ヘッド用の
上記方法を或るサーモグラフイ用材料に適用する時、幾
つかの問題が起こり、該ルックアップテーブルの作成を
困難にする。一般に、ルックアップテーブルを作る実験
的方法は可能であるが、良く制御された条件下で行われ
ねばならない多くの実験のために高価である。 (iv)本発明の感熱式プリント用の方法の更に好まし
い実施例の詳細説明 良く理解するために、この好ましい実施例に対し最初に
或る一般的紹介を行う。
【0115】画像形成過程に関し、例えば、サーモグラ
フイ用材料の点の温度履歴と、例えば濃度変動又は対応
する画素サイズで表現されたその対応する画素出力と、
の間の関係を与えるモデル又は計算スキームは公知であ
ると仮定する。このモデルは該サーモグラフイ用材料に
印加された熱の時間従属性を含む。
【0116】この定式化の正しい詳細が精確には知られ
ていない場合、例えば、画素サイズが該サーモグラフイ
用材料内のピーク温度と線形関係で変化する様な、簡単
な線形関係が取られてもよい。この関係の精確な値は重
要でなく、唯相対的挙動が重要であり、それは最も重要
なことは励起重みと画素出力の間の連続で単調な関係を
得ることであるからである。
【0117】特に、本発明は、一定温度にあるヒートシ
ンクと、分離層、加熱用要素、保護層、サーモグラフイ
用材料そして感熱式ニブラインに対し該フイルムを押し
付ける材料(大抵はゴム)を含む、該ヘッド用に有限要
素モデルエフイーエム(FEM)又は有限差分モデルエフ
デー(FD)計算スキームを作ることにある。該加熱用要
素がスライスの与えられたシーケンスの間励起される既
知の方法を使用して、過渡シミュレーションが該熱的シ
ステムを支配する熱的偏微分方程式ピーデーイー(PD
E)で作られる。このシミュレーションは出力として該
サーモグラフイ用材料内の温度履歴を与える。一旦該温
度が分かると、該画素出力の応答はスライスのシーケン
スSkにより規定される、該加熱用要素に印加され与え
られた電力配分について該画素出力の応答が見出され得
る。
【0118】本発明の感熱式プリント動作の方法の更に
進んだ実施例では、連続で単調の両者である出力値D
kcmと、賦活パルスの時間スライスsiから成る対応する
シーケンスSkと、の間の関係を確立する前記過程は次
の様な、すなわち −前記感熱式プリント用システムを表す計算スキームを
作る部分過程を具備しており、前記モデルは前記感熱ヘ
ッドTHの熱的特性と、前記サーモグラフイ用材料mの
熱的特性と、プラテンの熱的特性とそして種々の2進重
みwiを有する前記時間スライスsiのシーケンスSk
より課された特定の熱発生qkとを考慮しており、前記
過程な又、 −種々の重みwi(例えば2進重み)を有する時間スラ
イスsiの前記シーケンスSkに対するニブnに於ける前
記サーモグラフイ用材料m内の過渡温度履歴Thkを計
算する部分過程と、 −前記過渡温度履歴Thkと前記出力値Dhkとの間の関
係を確立する部分過程と、 −連続で単調な出力値Dhkcm用の第1エントリーと対
応するシーケンスSk用の第2エントリーとを第2テー
ブルLUT2内に記憶する部分過程とを具備している。
【0119】次のパラグラフでは、これらの方法−過程
の各々を充分詳細に説明する。
【0120】’前記感熱式プリント用システムを表す計
算スキームを作り、前記モデルは前記感熱式ヘッドTH
の熱的特性と、前記サーモグラフイ用材料mの熱的特性
と、プラテンの熱的特性とそして種々の2進重みwi
有する前記時間スライスsiのシーケンスSkにより課さ
れた時の特定の熱発生qk nとを考慮している’と書いて
ある該過程を直ぐ今説明する。
【0121】熱的計算スキームは該加熱用要素から該感
熱性材料内の点まで如何に熱が伝達されるかをシミュレ
ートする。これは該加熱用要素内部で発生され、該使用
シーケンスSkにより完全に規定される、時間従属的熱
の精密な画像を使用する、過渡シミュレーションであ
る。大抵の感熱ヘッド(例えば、厚膜又は薄膜ヘッド)
用には、1次元モデル1Dが該計算を行うのに充分に精
確である。過渡シミュレーションは全ての異なるシーケ
ンス用に行われる必要があるので、該モデルは小さい
(例えば、1Dシミュレーション)程、該計算時間に関
しては有利である。
【0122】全ての材料は、熱伝導率λ[W/mK]、比
熱c[J/m3]、そして比重ρ[kg/m3]であるそれら
の正しいパラメーターにより規定される必要がある。
【0123】該1D定式化については、該境界条件は、
該シミュレーション中固定温度にある、該ヒートシンク
内への1つの側で終わるディリクレの条件(dirichlet
conditions)となり(かくして固定境界温度を有す
る)、もう一方の側では、それは、普通はこれ又固定温
度である該ニブ構造に対し該サーモグラフイ用材料を加
圧する構造内で終わる。
【0124】これは例を用いて図解されている。ガラス
の薄膜層上に横たわる抵抗器を有する厚膜ヘッドを考
え、この構成の断面は図5−6に示されている。このガ
ラス32はセラミック基盤34上に蒸着され、ヒートシ
ンク(示されてない)に固定されている。例えば、ゴム
ローラー6を使用して、該サーモグラフイ用材料は該加
熱用要素に対し加圧される。
【0125】この構造から、この構造の有限要素モデル
エフイーエム又は有限差分モデルエフデーに基づき熱的
計算スキームが作られ得る。1Dモデルは実際真の3次
元構造の強い近似である。しかし該熱拡散過程の性質は
該1次元的1D、2次元的2D又は3次元的3D問題に
ついて同じである。我々の興味は、該加熱用要素内の熱
発生の与えられたシーケンスSkに関する該サーモグラ
フイ用材料内で到達した温度の相対的挙動に向かってい
る。勿論3D計算を使用することは有利であり、勿論最
も正しい結果を与えるが、それは余りに高価で余りに時
間浪費的となり得る。
【0126】直接的サーモグラフイに適用される熱的過
程は下記の一般的熱方程式ピーデーイー(PDE)により
特徴付けられる。
【0127】
【数10】
【0128】ここで、該関数q(x、y、z、t)は考
える空間の全ての点内の特定の熱発生を与え、全ての加
熱用要素に印加されるシーケンスSkに依り精確に規定
される。
【0129】1D計算スキームは該ヒートシンクに直角
な該ニブを通る線切断を取ることにより、作られる。該
モデルでは、該断面は1m2に正規化され、該ニブ内の
熱発生はこの正規化断面に対して再計算される。該1D
方向での全ての寸法は図5,6そして14内で図解され
る真の構造から正しく取られねばならない。
【0130】我々の計算スキームの境界は簡単なディリ
クレ境界(dirichret boundaries)であり、これらの境
界上で例えば0°Cを仮定している。物理的にはこれは
ヒートシンク又は該加圧ローラーの内側構造であり、両
者は該シミュレーション中これらの材料内の一定温度を
可能にする、大きな時定数を有する。
【0131】該1D断面で見出される各材料用には、該
計算スキーム90内に正しい材料特性が挿入されねばな
らない(”本発明で使用する用語の説明”の節で上記規
定されたρ、λそしてc参照)。図14の例では、我々
は、基盤34(例えば、セラミック基盤)用の指数s、
接合層(bonding layer)32用指数b、加熱用要素又
はニブ29用指数n、該加熱用要素上の保護層38(例
えば、ガラス層)用指数p、サーモグラフイ用材料5用
指数mそして該プラテン6(例えば、ゴムローラー又は
ドラム)用指数rを有する。
【0132】今度は種々の2進重みwiを有する時間ス
ライスsiの前記シーケンスSkについて前記サーモグラ
フイ用材料内の’過渡温度履歴を計算する’と書いてあ
る過程を詳細に論ずる。
【0133】該サーモグラフイ用材料内で温度履歴を与
える種々の時間スライス組合せについて熱拡散方程式の
過渡シミュレーション内で唯一の時間従属的量は該ニブ
材料内の特定の熱発生q(t)[J/m3で表される]で
ある。
【0134】我々は図8でグラフ的に描かれた関数u
(t、tstart,Δt)を下記の様に規定する。 式7:u(t、tstart,Δt)=1 もしtstart≦t<(tstart+Δt) 0 もしt<tstart又はt≧(tstart+Δt) スライスSkについて該加熱用要素容積内の該熱発生は
その時下記で表される。
【0135】
【数11】
【0136】[W/m3で表される] ここでPon[W]はaiが1に等しい時ニブに印加される
全電力、Poff[W]はアクチブに操作されてはいない
(ai=0)が幾らかの寄生的熱発生をなお有すかも知
れない該加熱用要素に印加される電力であり、そしてV
nib[m3]はそれへ印加される電力を放散する等価加熱用
要素材料容積である。
【0137】該印加電力Pon及びPoffの大きさは該感
熱ヘッドの電気的構成から既知である。
【0138】この方法で、該加熱用要素内の熱発生は該
スライス動作過程により充分に説明される。全体で、或
る固定スライス順序について2Nの利用可能組合せがあ
る。
【0139】これで我々は、我々のモデル(ρ、λ、
c)内の全ての層についての既知の材料特性と、既知の
境界条件とそして2Nの異なる組み合わせについてのニ
ブ層q(t)内の既知の熱発生とを伴った精確に説明さ
れた数学的計算スキーム(エフイーエム又はエフデー)
を得た(図14参照)。該1次元熱拡散方程式(ピーデ
ーイー)はこの問題用に解き得る。
【0140】
【数12】
【0141】これらの計算の実際の数値的詳細に関する
詳細事項は、これが一般的に数学的項目なので、この書
類には載せない。多くの教科書は過渡問題用に使用出来
る該エフイーエム又はエフデーの方法の理論を説明して
いる。又、もし必要なら、他の数値的技術が使用出来
る。
【0142】解は該モデルの全てのノード(nodes)で
該計算中に利用可能である。実際は、該サーモグラフイ
用材料の感熱層内の解のみが後刻の後処理用に保存され
ねばならない。これは少なくとも1つのノード、例えば
画像形成エマルジョンの中間内のどこかを含むべきであ
る。後で使用される評価機能に依り、より多くのノード
が取られることが可能である。
【0143】今度は、’前記過渡温度履歴Thkと前記
出力値Dkcmの間の関係の確立’と書いてある過程を徹
底して開示する。
【0144】該サーモグラフイ用材料内の画像形成挙動
をモデル化する中で、どの該画素出力が与えられた過渡
温度履歴用の画像形成過程のものであるかの質問に特に
注意の焦点を合わせる。該画素出力を表す理論的関数は
Dhk=f(Thk)で示される。ここで、少なくとも2
つの場合が区別され、 ・該ニブが画素値をプリントするため使用される場合
で、その場合該画素出力内の微視的濃度がDhkを表す
目標関数となるが、或いは ・該微視的濃度が、重要であり(ラスター画像形成を参
照)かつDhkなる寸法値を与える該ニブにより形成さ
れる画素のサイズのみを作る飽和値までドライブされる
場合である。唯1次元、例えば該ニブ幅に対する該画素
の幅、が考えられることが多い。
【0145】Dhkの計算での入力は該サーモグラフイ
用材料内の1つ又は幾つかの点での該温度履歴Thk
知識である。この関係は実際は明らかでないがそれはそ
れが該サーモグラフイ用材料内の化学反応及び拡散過程
に基づくからである。化学的成分の反応速度論及び光学
特性から、該画素出力Dhkとの温度及び時間従属的関
係が確立され得る。
【0146】我々は、該画素出力Dhkを表す非常に良
い関数が該サーモグラフイ用材料内で到達された最高温
度に比例することを見出した。該サーモグラフイ用材料
の外部で発生された熱を有するサーモグラフイ用システ
ムでは、或る点に存在する熱の時定数が該画像形成を支
配する拡散過程の時定数より一般に長い。温度Tが到達
される時、該温度は、温度Tが如何に形成されたかから
独立している(与えられた拘束内で)画素出力を作るの
に充分に長くT付近にある。
【0147】他の場合では、該サーモグラフイ用材料が
如何に長く或る温度にさらされたかのヒストグラムを作
ってもよい。それが温度Tに長くさらされる程、Tの貢
献は大きい。或る重み付けされた積分が該画素出力Dh
kの代表関数として使用出来る。
【0148】上記は例を用いて図解された。与えられた
感熱ヘッド構成について、2進重み{1,2,4,8,
16,32,64,128}を有する8つの重み付きス
ライスについて過渡シミュレーションが行われた。25
5のレベルについて、該サーモグラフイ用材料内で起こ
る最高温度Tmaxが計算され、図15を参照されたい
がそこでは、100はシーケンス重みWkに対する最高
温度を示し、102は64のシーケンス重みで温度に非
単調性を示し、104は128のシーケンス重みで温度
の非単調性を示し、そして参照番号106は196のシ
ーケンス重みで温度の非単調性を示す。この最高温度は
大抵の場合該サーモグラフイ用材料上の画素出力Dhk
を表す。大きな重みジャンプ、例えば63から64、1
27から128、195から196そして15から16
の転移(いわゆる”最低ニブルの01111から111
11への転移)に関する多数のより小さなジャンプ、の
付近での不連続性が直接的に気付かれる。
【0149】今度は’連続で単調な出力値Dhcm用の第
1エントリーと対応するシーケンスSk用第2エントリ
ーとを第2テーブルLUT2内に記憶する’過程を説明
する。
【0150】前記の様に、該画素出力Dkはプリント用
シーケンスSkにより下記の様に充分に説明される。 式10: Dk=F(Sk) ソフトウエア的観点から、シーケンスSkは或るスライ
ス順序とスライス期間中のアクチブな加熱を規定する数
の集合とを規定する。シーケンスSkの集合を選択しそ
れらをテーブルLUT内に順序付けることにより、この
テーブルの指数kはソフトウエアプログラム内で容易に
使用出来る簡単な数値ユニットになる。制御性の目的
で、該ルックアップテーブルの指数kと該テーブル指数
kで見出される該シーケンスSkにより該加熱用要素を
賦活することにより得られる対応画素出力と、の間に少
なくとも連続で単調な関係を作ることが重要である。
【0151】これは、下記の様に、該指数kの関数とし
て連続で単調である、バーチャルな関数Fcmにより表
し得る。 式11:もしDk=Fcm(k)そしてDl=Fcm(l)そ
してk<lならばDk<Dl 指数k内で連続であるFcmの規定は、kが実数でなく自
然数なので、より特定的に定式化されてよい。該出力D
kの連続性は次いで、増加するk値について、人の眼に
は連続的感触を与えるとして定式化され、kの1の増加
に対して出力Dkの最大増加又は減少が存在する、すな
わち下記を意味する。 式12: |Dk−Dk+1|<ΔDmax又は|Fcm(k)
−Fcm(k+1)|<ΔDmax ここでΔDmaxは出力値の最大の1ステップである。
【0152】関数Fcmは関数的見地からスタートして規
定されねばならず、それがkにより式11と12を充た
す範囲でどんな形状を含んでもよく、例えば、線形形
状、又は放物線型又は双曲線型、他であってもよい。
【0153】FcmとLUT2は下記の様に相互に関係付
けられる。 式13:Fcm(k)=F(LUT2[k]) 理論的に、該テーブルLUT2の内容はDkの目標値の
集合を選択しそして第2エントリー用に、Dkが発生す
るシーケンスSkを選択することにより見出される。し
かし本発明の背景で前に述べた様に、使用されるエネル
ギーが該画像形成材料m上に画素出力を作るのに充分で
ないのでDkは利用出来ないことが多い。該基盤又はヒ
ートシンク内でのクロストーク又は温度オフセット(te
mperature offsets)の目的で、LUT2エントリーは
これらの低エネルギーの場合用としても規定されねばな
らない。該エネルギーが画素出力を測定するのに充分大
きい時は何時も、Dk値は大抵、測定誤差、相互クロス
トークそして未知の局部的基盤温度のために正しくな
い。従って、我々は該Dhk値を使うことがより良いと
分かった。Dhk値の第1エントリーを記憶する過程
は、利用可能で計算されたDhk値の集合GSからDh
kcm値の連続で単調な集合GS’を選択することから成
る。DhkとThk及びThkとSkの間の関係から、該テ
ーブルの第2エントリーは、理論的画素出力Dhkcm
与えるSkであるとして見出され得る。
【0154】本発明の更に好ましい実施例では、第2テ
ーブルLUT2内へ記憶する前記過程は連続で、単調で
そして線形の出力値Dhkcml用に第1エントリーをそし
て対応するシーケンスSk用に第2エントリーを第3の
テーブルLUT3内に記憶する過程により置き換えら
れ、次の様に説明される。
【0155】補償(近傍又はクロストーク補償、ヒート
シンク温度補償)の数学的過程は加熱用要素n用の選択
されたシーケンスSkが画素出力Dkを作ることそして更
に線形性の原理が充たされるか又は少なくともそれに非
常に良く近似していることを仮定する。制御性の目的
で、もし該ルックアップテーブルの指数kとそのテーブ
ル内の第2エントリーの対応するシーケンスSkにより
作られる対応する画素出力Dkとの間に線形の関係が存
在するならば、ニブnの画素出力に貢献する幾つかの源
の相互作用を記述する時線形重ね合わせの原理が適用可
能である。例として、クロストークにより、該画素n+
1はプリントされる時画素n内の寄生的熱へ貢献する。
線形システムでは、もし画素n+1が該テーブルのエン
トリーkを使用してプリントされるならば、kの数値的
値の部分f*kはニブnの画素出力内に見出される。こ
れは補償され得るか、又は出力を要求することにより画
素nをプリントする時、該テーブル指数k−(f*k)
で見出される。画素n用画素出力は画素n+1がプリン
トされない時エントリーk用に見出される出力と同じで
あろう。この線形関係を実現するために、テーブルLU
T3が作られる。画像形成過程を表し、テーブルLUT
3により連続で、単調でそして線形であるバーチャルな
関数Fcmlは下記に適合する。
【0156】
【数13】
【0157】そして下記を伴う。 式15: Fcml(k)=F(LUT3[k]) 該関数Fcmlは連続性(式11)と単調性の拘束(式1
2)を充たさねばならずそして次の様に作られ得る。
【0158】
【数14】
【0159】ここでMはLUT3内のエントリー数、D
max及びDhoffsetは実数定数である。
【0160】該ルックアップテーブルLUT3の第1エ
ントリーは下記関係によるDhkcml値を含む代表画素出
力集合GS”を該集合GSから選択することにより選択
される。 式17: Dhkcml=Fcml(k) 与えられた第1エントリーDhkcmlについて、該代表画
素出力Dhkcmlと該温度履歴Thkの間、及びThkとS
kの間に既知の関係が存在するので、該対応するシーケ
ンスSkは容易に入れられ得る。
【0161】シーケンスの線形化されたシステムを作る
ためには利用可能な2つの方策がある。
【0162】先ず第1に、スライス重みの冗長なシステ
ムを使うことが出来る。これは時間スライスtsを次の
様に書く過程
【0163】
【数15】
【0164】がユニークでないことを意味し、tを書く
ために{ai}の1つより多い集合が存在することを意
味する。この状況を、例えば、該スライスベクトル内に
iの同じ値を2つ以上有する時に、得る。該重みの時
間上の分布が異なるので、時刻tの画素出力はこれらの
場合異なる。或る画素出力Dkは異なる仕方で実現され
得る。次いでサイズMのDhkの線形の尺度を選択する
時、この画素サイズを表現出来る正しいt値を見出すこ
とは問題でない。MはNより小さい。
【0165】もう1つの方策は、全ての重みwiを異な
って保つことと、単調で、恐らくは線形でもある画素出
力Dhkが該指数kに関し見出されるまで単に該重み値
を替えることにより今やNに等しい、全部でM個の重み
の集合を探すことから成る。このためには2進の重み−
−例えば{1,2,4,8,16,32,6
4,...}−−からスタートしそしてより小さい重み
の集合から1つのより高い重みへの全ての転移につい
て、該転移がスムーズにそして単調に起こるようこのよ
り高い重みを受け入れるよう試みる。例:実験は最も小
さい重みでプリントすることでスタートし、最大重み付
きで終了することがより良いことを示している。{1,
2,4,8,0,0,0,...}から{0,0,0,
0,16,0,0,...}までの転移を考える。後者
の場合のスライスの集合は、受け入れ可能でない感知可
能のジャンプを伴う、前者の場合より大きい画素を有す
る画素出力を作る。該サイズの受け入れ可能な増加が見
出されるまで重み16の値を低下させることに解が存在
する。この過程はより高いスライス重み用にも繰り返さ
れ得る。
【0166】この過程を充たした後、シーケンスSk
選択された集合用の連続で単調な出力カーブが提供され
るよう率直に該ルックアップテーブルLUT2又はLU
T3が作られる。
【0167】本発明の感熱式プリント動作用の方法の更
に好ましい実施例では、前記加熱用要素Hnに適用可能
な時間従属的電力配分Pk=f(t)を創る過程が更に
進んで確立されるが、そこでは前記電力配分Pkは時間
tの既知の関数により規定され、パラメータkにより決
定される全エネルギーレベルを有しており、すなわちP
k=f(t、k)である。
【0168】当該技術の図4の加熱用要素励起用レイア
ウトを使う、感熱式プリント動作では、該加熱用要素に
印加される電力は式5で与えられる時間従属性を有す
る。しかし技術が進歩すると、よりエギゾチック(exot
ic)な制御電子機器が近い将来利用可能となり、ことに
よるとスライス動作の必要性を旧式にさせるであろう。
例えば、各加熱用要素用個別ドライブ段階は、プログラ
ム可能な時間だけ該加熱用要素にPonを供給可能にする
プログラマブルタイマーを有し得る。又該加熱用要素技
術も進化するであろう。それで、強いレーザービームの
使用が加熱用要素を置き換えることが出来る。その場
合、該画像形成材料mに印加される時間従属的電力は、
それ上をスイープするレーザービームについて、ガウス
型の時間従属的プロフアイルを示してもよく、そしても
し必要なら、多数回繰り替えされてもよく、該画像形成
材料mの特定画素に印加され、式5に於ける様な加熱用
要素に供給される一定電圧とは異なる、時間従属的電力
を与えてもよい。従って、該画素容積を表す該画像形成
材料の限られた容積に供給される電力は一般的時間従属
関数Pk=f(t)[W]により示され、この関数Pkの数
学的定式化には何等の拘束も有しない。補償の問題は常
にそれ自身を表すので(増加する周囲温度又は湿度、励
起画素間のクロストーク他...)、該画像形成材料に
供給される電力は選択可能にされ、値0からKを有す
る、サイズの限定された整数である、パラメーターkで
数学的に表される。kの異なる値について、Pkは異な
る時間従属的電力を該画像形成材料に印加し、結果とし
て該画素出力Dkの異なる値をもたらす。説明され、時
間スライスsiのシーケンスSkに適用される、本発明の
対象はPkに容易に適用され得る。与えられた材料と形
状的セットアップ用に、計算スキームを使用して、温度
履歴Thkがkの全ての値用に該画像形成材料m内で計
算出来る。これらの温度履歴Thkから、代表的画素出
力Dhkは計算され、それらの対応する電力励起スキー
ムPkと共にDhk値の集合GSを与える。予め規定され
た関数Fkcmに依る連続で単調な、或いは線形の関係F
kcmlに依る連続で単調でそして線形の、Dhk値を与え
るように部分集合GS’或いはGS”がGSから選択さ
れ得る。 (v)実例を用いた本発明の図解 最初に、本発明のコアの構想が、 ・該感熱ヘッドの代表的エフイーエム又はエフデーモデ
ルを作り、 ・種々のスライス組合せ用に熱拡散方程式の過渡シミュ
レーションを作り、 ・見出された解の評価関数を作動させ、該画像形成過程
用の代表的出力を与え、 ・連続で単調な出力カーブを得るように適切なルックア
ップテーブルを自動的に作る、ことを含むことを要点と
して繰り返す。
【0169】この節の例では、結果は、勿論、使用され
る感熱ヘッドの種類、従って該感熱ヘッドをモデル化す
るため使われる該計算スキームに非常に強く依存する。
しかし、この文脈では、それは適当なルックアップテー
ブルを作る過程の図解だけとする。
【0170】1D計算スキーム用に有限差分エフデーの
取り組みが使用された。スライスは{1,2,4,8,
16,32,32,32}である8つの重み付きで使用
される。実際の時間スライスは尺度係数tScaleでの掛
け算により見出され、これは全スライスをオンにして画
素をプリントする時最大の濃度と画素サイズを得るため
である。該感熱ヘッドがこの様な構成を有するので、画
素がオンスライス(on-slice)中ドライブされた時それ
は電力Pを放散し、そして時間スライス中ドライブされ
ない時P/9のみしか放散されなかった(式5,Pon
びPoff参照)。
【0171】同じ重み(ここでは32)付きで取られる
幾つかのスライス。これは同じ合計重みを得るために幾
つかの可能性があることを意味しており、例として、重
み64は{0,0,0,0,0,0,32,32}又は
{0,0,0,0,0,32,0,32}又は{0,
0,0,0,0,32,32,0}により作られ得る。
しかし画素出力はことによると異なり、それは該ニブが
熱を放散している時間の配分が異なるからである。これ
らの重みのセットの選出は、該関数Fcmを表すテーブル
LUT2の構成時に”選出(choice)”をするよう慎重
に行われた。同じ画素を作るために異なる重みが利用可
能であり、該ルックアップテーブルの製作に大きな自由
度を与える。・1実験では、125{1,0,4,8,
16,32,32,0}から255{1,2,4,8,
16,32,32,32}までの2進重みを用いて真の
プリント用装置上でプリントアウトが行われた(図16
参照)。ここで参照番号110はシーケンス重みに対す
る画素サイズであり、112は128のシーケンス重み
での画素サイズでの不連続性であり、114は画素サイ
ズでの不連続性でありそして特に見えない画素出力帯域
(invisible pixel output zone)であり、116は連
続で単調な帯域であり、118は196のシーケンス重
みでの画素サイズの不連続性であり、そして参照番号1
19はより高いシーケンス重みでの画素サイズの飽和で
ある。該画素サイズは巨視的濃度測定から間接的に得ら
れる。高い励起重みについては、該画素出力に飽和が起
こる。これはフイルムの燃焼(burning)のためで、フ
イルムの濃度を再び減ずる。小さなニブにとってはそれ
が創り得る絶対最大画素の限度がある。 ・第2実験では、数値的1Dモデルが応用されそして該
画素出力を表す関数として感熱層内に起こるピーク温度
(Tmax)が選択された。計算結果は重みベクトル
{1,2,4,8,16,32,32,32}を有する
スライス用の計算されたTmax関数を示す図17にグラ
フ的に表された。ここでは次の参照番号が使用され、す
なわち、120はシーケンス重みWkに対するサーモグ
ラフイ用材料m内の最高温度の部分的カーブであり、1
22は128のシーケンス重みでの最高温度の不連続性
であり、124は小さな不連続性の幾つかの点を示す単
調な帯域、126は196のシーケンス重みでの温度の
不連続性でありそして128はもう1つの単調で部分的
に連続な帯域である。
【0172】もし125から255までの範囲内を見る
ならばこの図(図17)を測定された画素サイズ(図1
6)と比較した時強い類似性を見出す。勿論、高い重み
値について画素出力110の飽和効果119は該Tmax
計算120では見えない。
【0173】該Tmaxの値に基づき、我々は値の線形で
単調なベクトルを形成するTmax値の集合を選択出来
る。255の要素を有するベクトルを形成するよう試み
ることは意味がない。我々の場合、最初の選択ではこれ
は128の値に限定され、2,3の修正の後N=120
に限定される。該選択は該計算されたTmax値の連続的
増加を与えるシーケンスを漸進的に選択する原理に基づ
く。線形の範囲が入手出来ない時は何時も、近似的に同
じTmax値を与える幾らかより高い重み用の範囲を取る
ことが出来る。図18を参照するが、該図はTmaxをシ
ーケンス重みに関係付け、該LUT2テーブル用に選択
された重みを示す、マーク付き帯域をカーブ132上に
示している。ここで130は該LUT2テーブル用に選
択された帯域を有する重みシステム{1,2,4,8,
16,32,32,32}用の計算されたTmaxを表
し、136はTmaxカーブの第1の選択された帯域で
あり、137はTmaxカーブの第2の選択された帯域
であり、138はTmaxカーブの第3の選択された帯
域であり、そして139はTmaxカーブの第4の選択
された帯域である。 ・最終結果としての第3実験では、該選択されたテーブ
ルLUT2を用いて、プリントアウトが行われ、対応す
る画素サイズが測定された(図20)。又使用された重
みについて該Tmaxカーブが線図(図19)内に示さ
れた。ここで参照番号142はLUT2エントリーに対
するTmaxカーブであり、そして144はLUT2エ
ントリーに対する画素サイズカーブである。
【0174】該画素サイズは図20の該LUT2指数に
関して充分には線形的に振る舞わないと言えるかも知れ
ない。又この同じ図で該画素サイズは図16のそれらよ
り小さい。これらの結果は、上昇したヒートシンク温度
により引き起こされており、該温度はこの問題の唯一の
実験的アタック(experimental attack)を実際に不適
切にするがそれは全ての該実験を等温条件で運営するこ
とを極端に難しくするからである。ヒートシンク温度の
この変化を補償するためにはヒートシンク補償アルゴリ
ズムをインストールする必要がある。 (vi)本発明の更に好ましい実施例 上記から、本発明の方法の好ましい実施例では、前記出
力値Dk、Dkcm、そしてDkcmlが前記サーモグラフイ用
材料m上に複製される光学的濃度の値及び/又は画素サ
イズの値に関係することは明らかである。
【0175】更に進んだ好ましい実施例では、前記モデ
ルは前記感熱式プリント用システム内の熱拡散過程を記
述する。
【0176】更に進んだ好ましい実施例では、前記モデ
ルは前記熱拡散過程に貢献する全ての材料又は層の寸法
と熱的特性を含む、熱拡散偏微分方程式ピーデーイーに
より実行される。
【0177】更に進んだ好ましい実施例では、前記熱的
特性は比重ρ、熱伝導率λそして比熱cを含む。
【0178】更に進んだ好ましい実施例では、前記サー
モグラフイ用材料m内の前記過渡温度履歴Thkをシミ
ュレートする前記過程は、種々の2進重みwiを有する
時間スライスsiの全てのシーケンスSkについて前記熱
拡散偏微分方程式を解くことにより実行される。
【0179】更に進んだ好ましい実施例では、前記第2
テーブルLUT2内に記憶する前記過程は −種々のシーケンスSkと計算された出力値Dhkの表明
されたテーブル化を行う部分過程と、 −連続で単調な関係を示す出力値Dhkcmの順序付けら
れた部分集合を選択する部分過程と、 −第2テーブルLUT2内に、連続で単調な出力値Dh
kcm用の第1エントリーと対応するシーケンスSk用の第
2エントリーとを記憶する部分過程とを具備している。
【0180】本発明のなおもう1つの好ましい実施例で
は、加熱用要素Hnを組み入れる感熱式ヘッドTHとサ
ーモグラフイ用材料mとを有する感熱式プリンターを備
える感熱式プリント用システムの制御性を改善する方法
であるが、前記方法は、 −前記加熱用要素Hnに印加可能な時間従属的電力配分
k=f(t)を創る過程を具備しており、前記電力配
分Pkは時間tの既知関数であり、該パラメーターkに
より決定される全エネルギーレベルを有し、すなわちP
k=f(t、k)であり、該方法は又、 −全ての電力配分Pk用に、前記感熱層内の対応する過
渡温度履歴Thk=f(x、y、z、t)を決定する過
程と、 −各前記過渡温度履歴Thk用に、対応する電力配分Pk
を伴う出力値Dhkの集合GSを与える、対応する出力
値Dhkを計算する過程と、 −出力値Dhkの前記集合GSから、連続で単調な予め
規定された出力Dhkcm=Fcm(k)を実現する出力値
Dhkcmlの順序付けられた部分集合GS’を選択する過
程と、 −テーブルLUT2内に出力値Dhkcmの前記順序付け
られた部分集合GS’用の第1エントリーと対応する電
力配分Pk用の第2エントリーとを記憶する過程とを具
備する。
【0181】更に進んだ好ましい実施例では、第2テー
ブルLUT2内に記憶する前記過程は連続で、単調でそ
して線形の出力値Dhkcml=Fcml(k)用の第1エン
トリーと対応する電力配分Pk用の第2エントリーとを
第3のテーブルLUT3内に記憶する過程により置き換
えられる。
【0182】なお更に進んだ好ましい実施例では、前記
出力値Dhk、DhkcmそしてDhkc mlは前記サーモグラ
フイ用材料m上に複製される光学的濃度の値及び/又は
画素サイズの値に関係する。 (vii)本発明の方法の更に進んだ応用可能性 本発明の方法は広い種類のプリント用技術に応用可能で
ある。 ・直接感熱式プリント動作では、該方法は医療用画像形
成中得られた身体の画像を表すことそして医療用画像形
成装置、例えば医療用画像カメラから受信された医療用
画像映像データのプリント動作に向けられてもよい。 ・本発明のもう1つの応用は、例えば放射線写真に又は
超音波システムに基づく、いわゆる非破壊検査{エヌデ
ーテー(NDT)}用のハードコピープリント動作を含
む。エヌデーテーの例示的目的は材料、溶接された接合
部又は組立体の検査又は品質管理、製造過程の開発、研
究での実験、他を含む。 ・本発明のもう1つの好ましい実施例では、該画像デー
タは例えばコンピユータ化された出版システムから受信
されたグラフの画像映像データであってもよい。更に、
本発明の方法は又グラフ式プロッター内で、チャート記
録器で、コンピユータプリンター他で応用されてもよ
い。 ・本発明の方法は又サーモグラフイに依るラベルプリン
ト法に応用されてもよい。サーモグラフイ式ラベルプリ
ント法は例えば世界出願第WO00/32403号{出
願人アグフアーゲバェールト及びエッセルト(Agfa-Gev
aert and Esselte)}に説明されている。ラベルプリン
ト動作の分野内の特別の応用はキャッシュレジスターク
ーポン(cash register coupons)、重量計ラベル(wei
ght scalelabels)他を含む。 ・本発明のなおもう1つの応用はバーコードのサーモグ
ラフイ式プリント法を含む。バーコード技術は、食料雑
貨店での応用から医療実験室、自動車産業、血液銀行、
電子機器及び図書館、他に亘る全ての種類の品物の識別
と検索用に益々普及している。 ・本発明のなおもう1つの応用は祝賀カードのサーモグ
ラフイ式プリント法及び保安書類のサーモグラフイ式プ
リンと法を含む。保安書類はそれらの真正さについて検
証可能でなければならず、例えば、旅券、ビザ、身分証
明書、運転免許証、銀行カード、クレデイトカード、保
安入室カードの様な全ての種類の識別書類、及び更に、
紙幣、債券、株券、証書(certificates)、小切手、ゲ
ーム及び抽選券の様な有価書状(value-documents)そ
して航空券、列車切符の様な全ての種類の入場及び通過
券(entrance and transit tickets)を含む。 ・本発明の感熱式画像形成はトランスパレンシー(tran
sparency)及び反射型プリントの両者の製作に使用出来
る。ハードコピーの分野では、不透明(例えば白)基部
に基づくサーモグラフイ式記録材料が使用されるが、医
療診断分野では透明な基部上の単色(例えば、黒)の画
像が広い応用を見出しており、それはこの様なプリント
がライトボックスにより便利に見られるからである。 ・本発明の更に進んだ応用は盲人及び視力障害を有する
人を助ける手段を提供する。”研究開示(Research Dis
closure)”第32478号{デーデー(dd.)1991
年4月、268頁、匿名で開示されたもの}では、感熱
式プリンターで特殊ペーパー(例えば、熱的に膨張する
プラスチック、例えば、スチレンコンパウンドの層でコ
ートされた)を使用して隆起したブライユ点字の様な
(embossed Braille-like)出力を得る方法が記述され
ている。ブライユ点字のコーデイングでは、全ての文字
(characteristics)(文字、数字、句読点、象徴、
他)は6つの手に触れる点又はドットの特定の組合せで
表現される。感熱式プリンターのプリントヘッドにより
供給される熱は、該局所化された熱が該プラスチック層
が隆起ドットを創る反応を生ずるので、感知可能な出力
を作る。
【0183】代わりに、チャート又はマップの様な、グ
ラフ形式でデータを表す1連の隆起ドットを作るために
コンピユータが使用されてもよい。
【0184】高分解能の触覚のグラフイックス用に連続
で単調な物理的出力を得るために、本発明の方法が有利
に使用されてもよい。
【0185】本発明は、画素出力とルックアップテーブ
ルLUTの指数値との間の連続で単調な関係を確立する
テーブルを作る技術を述べている。好ましい実施例で
は、該テーブルは多少でも線形の関係を与えるよう作ら
れ、線形特性を有する出力システムを事実上もたらす。
線形であるこの特性は該画素出力の制御に使用されるど
んな制御アルゴリズム及び補償技術用にも有利である。
例として、幾つかの加熱用要素(又はニブ)間のクロス
トークは幾つかの商業的厚膜プリントヘッドで真の問題
を提示している。クロストークはプリントされる画像上
に解析技術(deconvolution technique)を行うことに
より除去される。同じライン上で相互に隣接する2つの
画素をプリントすることは異なるライン上で別々にプリ
ントされる画素に比して等サイズの又は等濃度の画素を
もたらす。
【0186】商業的感熱式プリンター用では、高速のプ
リント速度を持つことが重要なことが多い。技術的見地
からは、これにはサーモグラフイ用材料上に画素出力を
作るために、ニブが短時間で加熱出来ることが要求され
る。他方、残熱は、プリントされる次のラインでスモッ
グを与えない程充分に低い温度に該ニブを冷却するため
に、ヒートシンクの方へ速く空にされねばならない。従
って、該ヒートシンクは望まれない温度上昇を示し、次
のライン上に新しい画素をプリントする時加熱用要素の
スタート温度に直接影響する。このオフセット温度を補
償することが出来るように、該画素出力と該ヒートシン
ク内にあるオフセット温度との間の関係を精確に与える
モデルを持つことが重要である。
【0187】更に、当業者には、いわゆる加熱用要素は
例えば、抵抗性加熱用要素、誘導性加熱用要素、火工品
の加熱用要素(pyrotechnic heating element)又は高
周波加熱用要素を含んでもよいこと示すことは重要であ
る。
【0188】本発明好ましい実施例を詳細に説明した
が、付属する請求項に規定された本発明の範囲から離れ
ることなく多くの変型がその中で作られ得ることは今や
当業者には明らかである。
【0189】本発明は付属する図面(必ずしも尺度合わ
せされてない)を参照して上記で説明されるが、それら
は本発明の範囲を限定するよう意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】直接型感熱式プリンターの幾つかの基本的機能
を示す。
【図2】全ての点で連続であるが点aで連続でない関数
f1(x)を示す。
【図3】全領域に亘り連続であるが領域b−c内で単調
ではない関数f2(x)を示す。
【図4】抵抗型加熱用要素を有する感熱プリントヘッド
内の制御回路を示す。
【図5】サーモグラフイ用材料と接触する厚膜ヘッドの
側面図を示す。
【図6】厚膜ヘッドと種々の材料層との拡大断面図を示
す。
【図7】並直列変換を図解するグラフ図である。
【図8】関数u(t、tstart、Δt)のグラフ的表現
を示す。
【図9】最大重み付きシーケンス用の加熱用要素に印加
される電力を示す。
【図10】シーケンス{1,0,1,...、0}用の
加熱用要素電力供給を示す。
【図11】従来技術で公知の例示的デューティサイクル
と例示的スキップ動作での賦活加熱パルスを、全ての加
熱用要素について図解するチャートである。
【図12】2つの等しいエネルギー励起について加熱用
要素内の異なる温度上昇を示す。
【図13】本発明の方法に好適な2進の重み付き時間ス
ライスについて増加した電気的励起の関数としてライン
パターンの巨視的濃度を示す。
【図14】本発明に好適な、ヒートシンクから、ニブ及
びサーモグラフイ用材料を通りプラテンまで走るライン
内の、感熱ヘッド構造用1次元モデルを示す。
【図15】本発明の方法に好適な、増加した電気的励起
重みの関数としてのサーモグラフイ用材料内最高温度を
示す。
【図16】本発明の方法に好適な、125から255ま
での範囲の重み付き2進スライサー(binary slicer)
について巨視的濃度測定からの測定画素サイズを示す。
【図17】本発明の方法に好適な、125から255の
範囲の重み付き2進スライスについて計算されたTmax
関数を示す。
【図18】本発明の方法を適用可能な、重みベクトル
{1,2,4,8,16,32,32、32}とLUT
2表への包含用にマーク付けされた幾つかの点とを有す
るスライサー(slicer)について計算されたTmax値を
示す。
【図19】本発明のシーケンスの連続で単調な集合につ
いてサーモグラフイ用材料m内の理論的計算最高温度T
maxを示す。
【図20】本発明のシーケンスの連続で単調な集合につ
いてサーモグラフイ用材料上の測定画素サイズを示す。
【符号の説明】
1 不連続カーブ 2 不連続性 3 連続だが、単調でないカーブ 4 単調でないこと 5 サーモグラフイ用材料m/サーモグラフイ式画像形
成要素Ie 6 プラテン 7 ハードコピー画像 8 スロースキャン方向 10 感熱式プリンター 16 入力データ 18 処理ユニット 20 感熱式プリントヘッドTH 21 直列入力ライン 22 クロックライン 23 ラッチイネーブル用ライン 24 ストローブライン 25 シフトレジスター 26 ラッチレジスター 27 アンドゲート 28 ドライバー 29 加熱用要素 30 制御回路 32 ボンデイング層 34 基盤 36 加熱用材料 38 保護層 40 並直列変換用略図 42 直列出力用略図 44 並列入力用略図 50 関数uの表現 52 重みw0を有し”オン状態”にある時間スライス 54 重みw1を有し”オン状態”にある時間スライス 56 重みwNnibs-1を有しオン状態にある時間スライ
ス 58 重みw1を有しオフ状態にある時間スライス 60 例示的賦活パルスの3次元的表現 61 第1時間スライス中の加熱用要素の賦活 62 加熱用要素の第2時間スライス賦活 63 加熱用要素の最後の時間スライス賦活 64 第1スライス内の最初の加熱用要素用第1賦活パ
ルス 65 第1スライス内の最後の加熱用要素用第1賦活パ
ルス 66 最初の加熱用要素用の最後の賦活パルス 67 最後の加熱用要素用の最後の賦活パルス 68 第3スライス中のニブNnibs−2用賦活パル
ス(’1’) 69 第3スライス中のニブ2用無電力賦活パルス(’
0’) 72 2mJの単一熱パルスについての温度 74 1mJの第1熱パルスについての温度 76 1mJの第2熱パルスについての温度 80 シーケンス重みに対するマクロ濃度 82 64のシーケンス重みでの濃度ジャンプ 84 128のシーケンス重みでの濃度ジャンプ 86 196のシーケンス重みでの濃度ジャンプ 88 濃度の飽和 90 材料と特性を示す計算スキーム 100 シーケンス重み{1,2,4,8,16,3
2,64,128}に対する最高温度 102 64のシーケンス重みでの温度の非単調性 104 128のシーケンス重みでの温度の非単調性 102 196のシーケンス重みでの温度の非単調性 110 シーケンス重みに対する画素サイズ 112 128のシーケンス重みでの画素サイズの不連
続性 114 見えない画素出力帯域 116 連続で単調な帯域 118 196のシーケンス重みでの画素サイズの不連
続性 119 より高いシーケンス重みでの画素サイズの飽和 120 シーケンス重み{1,2,4,8,16,3
2,32,32}に対する温度Tmaxの部分的カーブ 122 128のシーケンス重みでの最高温度の不連続
性 124 不連続の幾つかの点を有する単調な帯域 126 196のシーケンス重みでの温度Tmaxの不連
続性 128 もう1つの連続で単調な帯域 130 LUT2テーブル用に選択された帯域を有する
重みシステム{1,2,4,8,16,32,32,3
2}について計算されたTmax 132 シーケンス重みに対するTmaxカーブ 136 Tmaxカーブの第1の選択された帯域 137 Tmaxカーブの第2の選択された帯域 138 Tmaxカーブの第3の選択された帯域 139 Tmaxカーブの第4の選択された帯域 142 LUT2エントリーに対するTmaxカーブ 144 LUT2エントリーに対する測定された画素サ
イズのカーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエネルギー賦与可能な加熱用要素
    n(29)を組み入れた感熱ヘッドTH(20)とサ
    ーモグラフイ用材料m(5)とを有する感熱式プリンタ
    ー(10)を備える感熱式プリント用システムを使用し
    て画像をプリントするための方法に於いて、前記方法が −複数の出力値Dkに対応する画像データId(16)
    を前記感熱式プリンターの処理ユニット(18)に供給
    する過程と、 −望ましい出力値Dk用の第1エントリーと賦活パルス
    の時間スライスsiのシーケンスSk用の第2エントリー
    とを含む第1テーブルLUT1を読み出す過程と、 −前記画像データIdの賦活パルスの時間スライスの対
    応するシーケンスSkへの変換の過程と、 −賦活パルスの前記時間スライスを前記感熱ヘッドTH
    の前記加熱用要素Hnへ提供する過程と、 −前記サーモグラフイ用材料を前記感熱ヘッドを過ぎる
    ようそしてそれに隣接するよう輸送すること(8)と前
    記感熱ヘッドの前記加熱用要素Hnを賦活すること(3
    0)とにより前記画像をプリントする過程とを具備して
    おり、前記画像データIdの前記変換は連続でかつ単調
    な出力値Dkcmと賦活パルスの時間スライスsiの対応す
    るシーケンスSkとの間の関係を確立する過程を備える
    ことを特徴とする複数のエネルギー賦与可能な加熱用要
    素Hn(29)を組み入れた感熱ヘッドTH(20)と
    サーモグラフイ用材料m(5)とを有する感熱式プリン
    ター(10)を備える感熱式プリント用システムを使用
    して画像をプリントするための方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の該方法に於いて、連続でかつ
    単調な出力値Dkcmと賦活パルスの時間スライスsiの対
    応するシーケンスSkとの間の関係を確立する前記過程
    が、 −前記感熱式プリント用システムを表す計算スキーム
    (90)を作る部分過程を有しており、前記計算スキー
    ムは前記感熱ヘッドTH(20)の熱的特性と、前記サ
    ーモグラフイ用材料m(5)の熱的特性と、プラテン
    (6)の熱的特性とそして種々の2進重みwiを有する
    前記時間スライスsiのシーケンスSkにより課される特
    定的熱発生qkとを考慮しており、該前記過程は又、 −種々の2進重みwiを有する時間スライスsiの前記シ
    ーケンスSkについて前記サーモグラフイ用材料m内の
    過渡温度履歴Thkを計算する部分過程と、 −前記過渡温度履歴Thkと計算された出力値Dhkとの
    間の関係を確立する部分過程と、 −連続で単調な出力値Dhkcm用の第1エントリーと対
    応するシーケンスSk用の第2エントリーとを第2テー
    ブルLUT2内に記憶する部分過程とを有することを特
    徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の該方法に於いて、第2テーブ
    ルLUT2内へ記憶する前記部分過程が、連続で、単調
    でそして線形の出力値Dhkcml用の第1エントリーと対
    応するシーケンスSk用の第2エントリーとを第3のテ
    ーブルLUT3内に記憶する部分過程により置き換えら
    れることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の該方法に於いて、前記出力値
    kとDkcmとが前記サーモグラフイ用材料m上に複製さ
    れる光学的濃度の値及び/又は画素サイズの値に関係す
    ることを特徴とする方法。
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