JP2002264039A - 衝撃動工具のための圧力調整装置 - Google Patents

衝撃動工具のための圧力調整装置

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JP2002264039A
JP2002264039A JP2001064537A JP2001064537A JP2002264039A JP 2002264039 A JP2002264039 A JP 2002264039A JP 2001064537 A JP2001064537 A JP 2001064537A JP 2001064537 A JP2001064537 A JP 2001064537A JP 2002264039 A JP2002264039 A JP 2002264039A
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gas
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spool
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Tomoyuki Oyama
知之 大山
Yoshiyo Murahashi
佳代 村橋
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Nippon Pneumatic Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧作動のガス方式衝撃動工具における封入
ガスの圧力を自動的に調整する。 【解決手段】 油圧ブレーカ1のガス室9の窒素ガスを
排出するための排気流路上に設けられた圧力調整装置に
おいて、弁室102と弁座104とスプール110とバ
ネ106とにより、ガス圧が許容上限値以下のときには
閉じ許容上限値を超えると開く開閉手段を構成する。さ
らに、弁室102の下方端部(弁座104側と反対側の
端部)を給油口33と連通させ、油圧ブレーカ1の作動
時には、スプール110の下端面(弁座104側と反対
側の端面)が油圧を受けるようにする。これにより、上
記開閉手段は、油圧ブレーカ1の停止時にはガス圧に応
じて開閉動作を行うが、油圧ブレーカ1の作動時には開
閉動作を停止し閉じた状態に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木作業等で使用
されるガス直接駆動タイプの油圧ブレーカ等の衝撃動工
具に関し、更に詳しくは、このような方式の衝撃動工具
におけるガスの圧力を調整する圧力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特公昭54−32192号公報や
特公平7−63939号公報に開示されている油圧作動
のガス方式衝撃動工具において、エネルギー源としてピ
ストン上方のガス室に封入されるガスの圧力の調整は、
従来、使用者が封入具を使用して圧力計を見ながら手動
で行っていた。すなわち、衝撃動工具の使用者は、ガス
室に封入されたガスの圧力を封入具を使用して定期的に
点検し、ガスの圧力が不足している場合には適正圧力と
なるまでガスを補充していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような衝撃動工
具では、封入されるガスの温度が上昇すると、それに伴
ってガスの圧力も上昇し、その圧力が所定値を越える
と、衝撃動工具としての出力エネルギーが過剰となる。
このため、封入ガスの温度上昇によって圧力が高くなり
過ぎると、衝撃動工具としての耐久性が低下し、その結
果、ピストンやピストンによって打撃されるチゼルの破
損を招いたり、油圧ショベルの油圧機器の損傷を招いた
りすることがある。また、使用者が衝撃動工具にガスを
封入する際に、誤って許容値を越える過剰な圧力となる
までガスを注入してしまう場合もある。更にまた、衝撃
動工具の内部における何らかの要因によって封入ガスの
圧力が異常に上昇することも考えられる。
【0004】本発明は、このような問題を解決すべくな
されたものであって、衝撃動工具におけるガス室内の封
入ガスの圧力が過大となった場合、その圧力を自動的に
調整するための圧力調整装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、外部から圧油が供給されると、摺動自在にシリ
ンダ内に嵌装されたピストンを当該圧油によって上昇さ
せて当該ピストンの上端面に圧力を与えるガス室におけ
るガスを圧縮する動作と圧縮された当該ガスの膨張によ
って当該ピストンを下降させる動作とを交互に繰り返す
衝撃動工具において使用され、前記ガス室内のガスを排
気口から適宜に排出することによって前記ガス室内のガ
ス圧を調整する圧力調整装置であって、前記ガス室と前
記排気口をつなぐ流路上に配置された開閉機構を備え、
当該開閉機構は、前記ガス圧が予め決められた上限値以
下のときには流路を閉じ、前記ガス圧が当該上限値を越
えると流路を開くという開閉動作により、前記ガス圧を
調整し、前記衝撃動工具の停止時に前記開閉動作を行
い、衝撃動工具の作動時に流路を閉じた状態に保持する
ことを特徴とする。
【0006】衝撃動工具の作動時にガス圧が変動する
と、打撃エネルギーも変動し、作業に支障を来すので、
衝撃動工具が作動していない時にガス圧を調整する必要
がある。上記第1の発明によれば、衝撃動工具の停止時
には、圧力調整装置においてガス圧に応じて排気流路が
開閉されることにより、ガス圧が上限値を超えないよう
に調整される。これにより、過剰なガス圧による衝撃動
工具の耐久性の低下などの問題を解消することができ
る。また、衝撃動工具の作動時、すなわちピストンの上
下往復動作によってガス圧が変動しているときには、圧
力調整装置における開閉動作は停止して排気流路は閉じ
たままとなる。したがって、圧力調整装置は、ガス圧が
変動しているときにはガス圧を調整せず、ガス圧が低い
一定値のときにのみガス圧を許容範囲に調整することに
なる。このため、圧力調整装置の小型化が可能となる等
の利点もある。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、前記
開閉機構は、前記ガス圧が上限値以下のときに前記流路
を閉じ、前記ガス圧が上限値を越えると流路を開く第1
の開閉手段と、前記衝撃動工具の停止時に第1の開閉手
段に開閉動作を許容し、衝撃動工具の作動時に第1の開
閉手段に開閉動作を停止させて第1の開閉手段を閉じた
状態に保持する開閉動作停止手段とを備えることを特徴
とする。
【0008】上記第2の発明によれば、衝撃動工具の停
止時には、第1の開閉手段がガス圧に応じて排気流路を
開閉することにより、ガス圧が上限値を超えないように
調整され、衝撃動工具の作動時には、開閉動作停止手段
によって第1の開閉手段が閉じた状態に保持されるの
で、第1の発明と同様の効果を奏する。
【0009】第3の発明は、第2の発明において、前記
第1の開閉手段は、前記流路上に設けられた弁室と、前
記弁室内に摺動自在に配置され、弁開方向に前記ガス圧
を受ける弁体と、弁閉方向に前記弁体を付勢する弾性体
とを含み、前記開閉動作停止手段は、衝撃動工具に供給
される圧油による圧力を弁閉方向に前記弁体に与える油
圧付与手段を含むことを特徴とする。
【0010】このような第3の発明によれば、衝撃動工
具への圧油供給の有無に応じて弁体の開閉動作を停止ま
たは許容することで、衝撃動工具の停止時にのみガス圧
が調整される。
【0011】第4の発明は、第3の発明において、前記
油圧付与手段は、前記弁室内に摺動自在に嵌装され、一
方の端面に圧力を受けると当該圧力に応じて他方の端面
で前記弁体を弁閉方向に押圧するスプールと、前記スプ
ールの外周面と前記弁室の内壁との間を圧油に対してシ
ールするためのシール部材とを有し、前記弁室には、衝
撃動工具に供給される圧油を前記スプールの一方の端面
に与えるための開口部が形成されていることを特徴とす
る。
【0012】このような第4の発明によれば、衝撃動工
具に圧油が供給されると、スプールは、その外周面にお
いてシール部材で衝撃動工具からの圧油をシールしつ
つ、その圧油による圧力によって弁体を弁閉方向に押圧
して、第1の開閉手段を閉じた状態に保持する。このよ
うに、弁体とは別個に設けられたスプールを用いて油圧
付与手段が実現されるため、圧力調整装置における弁閉
動作は、シール部材による摩擦力の影響を受けない。こ
のため、圧油のシールに伴う摩擦力に起因する弁閉動作
の遅延が解消される。その結果、ガス圧が許容上限値よ
りも不当に低い値にまで低下するという事態が回避され
る。
【0013】第5の発明は、第2の発明において、前記
流路上において前記第1の開閉手段よりも上流側に配置
され、第1の開閉手段の開閉と相反的に流路を開閉する
第2の開閉手段を更に備えることを特徴とする。
【0014】このような第5の発明によれば、衝撃動工
具のガス室が排気口には直接的には連通せず、第1の開
閉手段と第2の開閉手段とに挟まれた排気流路の区間を
中間室とし、ガス圧が上限値を超えている場合には、こ
の中間室を介してガスが排気される。すなわち、衝撃動
工具の停止と作動とが交互に繰り返されるにしたがっ
て、第1の開閉手段と第2の開閉手段とが弁開動作を交
互に繰り返し、これにより衝撃動工具のガス室のガスが
中間室を介し一定量ずつ間欠的に排気される。このよう
にしてガス圧が徐々に上限値以下に調整されるため、ガ
ス圧が上限値に近い値に調整され、圧力調整の際にガス
圧が不当に低い値にまで低下するという事態をより確実
に防止できる。
【0015】第6の発明は、第2の発明において、前記
流路上において前記第1の開閉手段よりも下流側に配置
され、衝撃動工具の停止時に流路を閉じ衝撃動工具の作
動時に流路を開く第2の開閉手段を更に備えることを特
徴とする。
【0016】このような第6の発明によれば、上記第5
の発明と同様、衝撃動工具のガス室が排気口に直接的に
は連通せず、ガス圧が上限値を超えている場合には、中
間室を介してガスが排気されることにより、ガス圧が上
限値以下に調整される。このため、ガス圧が上限値に近
い値に調整され、圧力調整の際にガス圧が不当に低い値
にまで低下するという事態をより確実に防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき添
付図面を参照して説明する。 <1.第1の実施形態> <1.1 油圧ブレーカ>図1は、本発明の第1の実施
形態に係る圧力調整装置を内蔵した油圧ブレーカの構成
を示す縦断面図である。この油圧ブレーカ1では、シリ
ンダ2内にピストン3が摺動自在に嵌装され、そのピス
トン3の上端面にガス圧を加えるようにガス室9が形成
されていて、外部の油圧源から給油口33および油路切
換バルブ15を経てシリンダ2に圧油が供給されると、
公知の機構によりピストン3が上下に往復運動するよう
に構成されている。すなわち、圧油が供給される前には
ピストン3は下方の所定位置にあり、油路切換バルブ1
5における給油口33に圧油が供給されると、油圧によ
ってピストン3が上昇し、ピストン3上方のガス室9に
封入された窒素ガスが圧縮される。ピストン3が上方の
所定位置まで上昇すると、ピストン3に上昇方向に油圧
が加わらないように油路切換バルブ15によって油路が
切り換えられる。これにより、ガス室9内の窒素ガスの
膨張によってピストン3が迅速に下降し、シリンダ2の
下端に一定範囲で摺動可能に嵌装されたチゼル10の上
端を打撃する。その後、ピストン3に上昇方向に油圧が
加わるように油路切換バルブ15によって油路が切り換
えられ、ピストン3は再び上昇する。このようにして、
ピストン3は、圧油が供給されている間、上昇と下降と
を交互に繰り返し、一定時間間隔でチゼル10を打撃す
る。
【0018】上記油圧ブレーカ1には、本実施形態に係
る圧力調整装置100が内蔵され、ガス室9に封入され
た窒素ガスの圧力を調整するための排気口101が設け
られており、この圧力調整装置100には、第1調整用
ガス路Aと第2調整用ガス路Bと調整用油路Cとが接続
されている。第1調整用ガス路Aはガス室9に連通し、
第2調整用ガス路Bは排気口101に連通し、調整用油
路Cは給油口33に連通している。なお、図1におい
て、圧力調整装置100については内部構成は示されて
おらず、外観のみが示されている。
【0019】<1.2 圧力調整装置の構成>図2は、
本実施形態に係る圧力調整装置100の内部構成を示す
縦断面図である。図2における右側は上方に、左側は下
方に、それぞれ相当する。
【0020】この圧力調整装置100では、その内部
に、径の異なる2つの円柱を連結した形状の弁室102
が形成され、弁室102の上端には、第1調整ガス路に
連通する円柱状の案内穴111が形成されている。そし
て弁室102には、弁体としてのスプール110が摺動
自在に嵌装されている。スプール110は大径部110
aと小径部110bとが一体的に形成されてなり、その
上端面すなわち大径部110aの端面には環状溝が形成
され、その環状溝に環状のパッキン110cが嵌装され
固定されている。また、その環状パッキン110cの内
側には、案内穴111よりも小さい径の案内棒110d
が大径部110aと一体的に形成されていて、案内穴1
11に摺動自在に挿入される。
【0021】弁室102の上方端部における案内穴11
1外周の壁面には案内穴111と同心状に環状の凸部が
弁座104として形成され、スプール110に嵌装され
たパッキン110cが、この弁座104にスプール11
0の摺動によって離着するように構成されている。弁室
102の上方端部の空間のうちスプール110のパッキ
ン110c内側の部分は、案内穴111、ガス路112
および第1調整用ガス路Aを介してガス室9に常時連通
し、パッキン110c外側の部分は、圧力調整装置の外
周部100bおよび第2調整用ガス路Bを介して排気口
101に常時連通している。したがって、弁体としての
スプール110が弁座104に着座すると、すなわちパ
ッキン110cが弁座104に押し付けられると、ガス
室9から第1調整用ガス路A、圧力調整装置100およ
び第2調整用ガス路Bを介して排気口101へと至る流
路(以下「排気流路」という)が閉じられ、ガス室9に
封入された窒素ガスの圧力(以下、単に「ガス圧」とい
う)がそのまま保持される。一方、スプール110(パ
ッキン110c)が弁座104から離れると、排気流路
が開いてガス室9内の窒素ガスが排出され、ガス室9に
おけるガス圧が低下する。
【0022】また、弁室102内には、スプール110
が弁座104に着座する方向すなわち弁閉方向にスプー
ル110を付勢する弾性体としてのバネ106が配設さ
れている。一方、スプール110は、その上端面(案内
棒110dの上端面を含む)でガス圧を受け、弁座10
4から離れる方向にすなわち弁開方向に押圧される。こ
のようにしてスプール110は、バネ106によって弁
閉方向に付勢されるとともに、ガス圧によって弁開方向
に押圧される。ここで、バネ106の弾性率は、ガス圧
が予め決められた許容値の上限(以下「許容上限値」と
いう)となったときにスプール110へのガス圧による
押圧力とバネ106による付勢力とが釣り合うように、
選定されている。すなわち、ガス圧が低い値から上昇し
ていったときに弁体としてのスプール110が弁座10
4から離れはじめるガス圧であるリリーフ圧力が、ガス
圧の許容上限値に等しくなるように設定されている。た
だし、この許容上限値とは、油圧ブレーカ1の停止時に
おけるガス圧の上限値であり、油圧ブレーカ作動時のガ
ス圧は、通常、この許容上限値よりも高い。
【0023】弁室102の下方端部は、調整用油路Cを
介して給油口33に常時連通している。このため、スプ
ール110の下端面すなわち小径部110bの端面は、
外部から圧油が供給されているときには、その圧油によ
る圧力(油圧)を受ける。
【0024】スプール110の小径部110bの側面に
は外周溝が形成されていて、その外周溝にシール部材と
してのOリング108が嵌装され固定されている。
【0025】<1.3 圧力調整装置の動作>次に、上
記のように構成された圧力調整装置100の動作につい
て説明する。圧力調整装置100の弁室102における
上方端部の空間のうちパッキン110c内側の領域は、
案内穴111と案内棒110dとの間隙を介して油圧ブ
レーカ1のガス室9に常時連通している。これにより、
スプール110は、ガス室9のガス圧で弁開方向(下方
向)に押圧される。一方、外部から給油口33を経て圧
油が供給されて油圧ブレーカ1が作動している間は、そ
の圧油は調整用油路Cを経て弁室102の下方端部に導
入され、圧油の圧力によってスプール110が弁閉方向
(上方向)に押圧される。この油圧はガス圧よりも十分
に高い。したがって、圧油が供給されている間すなわち
油圧ブレーカ1が作動している間は、スプール110が
弁座104に着座した状態が維持される。すなわち、こ
の間、スプール110を弁体とする開閉手段は、油圧ブ
レーカ1におけるピストン3の上下動によってガス室9
のガス圧がリリーフ圧力(これは許容上限値に設定され
ている)を越えても開くことはなく、油圧ブレーカの作
動に影響を与えない。
【0026】油圧ブレーカ1の停止時には、外部からの
圧油の供給が停止する。このため、圧力調整装置100
は、ガス圧に応じて開閉動作を行う。すなわち、ガス圧
が許容上限値以下のときには、スプール110へのガス
圧による押圧力はバネ106による付勢力よりも小さい
ので、スプール110は弁座104に着座した状態(閉
じた状態)となる。これに対し、ガス圧が許容上限値を
越えると、スプール110へのガス圧による押圧力はバ
ネ106による付勢力よりも大きくなるので、スプール
110は弁座104から離れた状態(開いた状態)とな
り、ガス室9内の窒素ガスは、圧力調整装置100を含
む排気流路を経て排気口101から排出される。この排
出によってガス圧が低下して許容上限値以下になると、
バネ106による付勢力により、スプール110は弁座
104に着座し、排気流路が閉じられる。このようなガ
ス圧に応じた圧力調整装置100の開閉動作により、ガ
ス圧が許容範囲に調整され、過剰な値となることはな
い。
【0027】<1.4 効果>上記のように本実施形態
によれば、油圧ブレーカ1の停止時に、圧力調整装置1
00においてガス圧に応じて排気流路が開閉され、これ
により、ガス圧が許容範囲に調整される。このため、過
剰なガス圧による油圧ブレーカ1の耐久性の低下などの
問題を解消することができる。
【0028】また、上記実施形態によれば、油圧ブレー
カ1が作動しているときには、圧力調整装置100にお
ける弁開閉動作は停止して排気流路は閉じたままとな
る。このため、本実施形態は、ガス圧の許容上限値を決
定するバネ106の耐久性の点で有利である。また、油
圧ブレーカ1が作動を停止したときのみ、圧力調整装置
100が開閉動作を行うので、ガス圧が変動しない状態
で調整される。したがって、本実施形態は調整精度の点
でも有利である。さらに、圧力調整装置100の小型化
も可能となる。
【0029】<1.5 第1の実施形態の変形例>上記
第1の実施形態における開閉手段は、上端面に環状のパ
ッキン110cの嵌装されたスプール110を弁体と
し、弁室102の上部壁面に形成された環状の凸部を弁
座104とした構成となっているが、本発明は、このよ
うな構成に限定されるものではなく、種々の公知構成の
開閉手段が採用可能である。例えば図3に示すように、
上端面に環状の突起部110eが形成されたスプール1
10を弁体とし、弁室102の上部壁面に設けられた環
状のパッキン114を弁座とした構成であってもよい。
【0030】また、図4に示すように、上端面に形成さ
れた環状溝にOリング110fが嵌装されたスプール1
10を弁体とした構成であってもよい。この構成例で
は、スプール110と一体的に形成される案内棒110
gの径は案内穴111の径と略同一であって、案内棒1
10gの軸心には円柱状の空洞部111aが形成され、
案内棒110gの下部には、軸心に垂直な方向に延びる
貫通孔111bが形成されている。このようなOリング
110fや案内棒110gを含む開閉手段は、開いた状
態になると、第1調整用ガス路Aが、案内棒110g内
部の空洞部111aおよび貫通孔111bを経由して第
2調整用ガス路Bに連通する(後述の図5(c)参
照)。
【0031】なお、図3と図4にそれぞれ示した変形例
における弁体および弁座に相当する部分以外の構成は、
図2に示した構成と同様である。
【0032】<2.第2の実施形態>上記第1の実施形
態では、弁室102において圧油をシールするためにO
リング108が使用されているので、Oリング108の
外周面と弁室102の内壁との間に摩擦力が働く。い
ま、油圧ブレーカ1の停止時において、ガス圧が許容上
限値よりも高いものとすると、この場合、圧力調整装置
100におけるスプール110へのガス圧による押圧力
はバネ106による付勢力よりも大きいので、排気流路
が開いてガス室9内の窒素ガスが排出される。その後、
この排出によってガス圧が許容上限値以下になると、ス
プール110へのガス圧による押圧力がバネ106によ
る付勢力よりも小さくなる。しかし、Oリング108に
おける上記摩擦力のために、ガス圧が許容上限値以下と
なってもスプール110は瞬時には弁座104に着座せ
ず、やや遅れて弁座104に着座することがある。その
間、ガス室9の窒素ガスが排出され続ける結果、スプー
ル110が弁座104に着座した時点すなわち排気流路
が閉じた時点では、ガス圧が許容上限値よりも不当に低
い値にまで低下していることもありうる。本発明の第2
の実施形態に係る圧力調整装置では、このような摩擦力
に起因する弁閉動作の遅延をなくすために、以下のよう
に構成されている。
【0033】<2.1 圧力調整装置の構成>第2の実
施形態に係る圧力調整装置は、第1の実施形態と同様、
図1に示すように、油圧ブレーカ1に内蔵されていて、
この圧力調整装置には、ガス室9に連通する第1調整用
ガス路Aと、排気口101に連通する第2調整用ガス路
Bと、給油口33に連通する調整用油路Cとが接続され
ている。図5は、第2の実施形態に係る圧力調整装置の
構成および動作を示す縦断面図である。なお、図5にお
ける右側は上方に、左側は下方に、それぞれ相当する。
【0034】第2の実施形態に係る圧力調整装置200
では、その内部に、上部の第1領域202aと下部の第
2領域202bからなる弁室202が形成され、第1お
よび第2領域202a、202bは、共に、径の異なる
円柱を連結した形状となっている。そして、弁室の第1
領域202aの上端には、第1調整用ガス路Aに連通す
る案内穴211が形成されている。
【0035】弁室の第1領域202aには、第1スプー
ル210が摺動自在に嵌装され、この第1スプール21
0を弁体とする開閉手段が、図4に示した開閉手段と実
質的に同一の構成により実現されている。すなわち、図
5に示すように、第1スプール210の上端面には環状
溝が形成されていて、その環状溝にOリング210fが
嵌装され、このOリング210fは第1スプール210
と共に移動する。そして、第1スプール210の摺動に
よって弁室の第1領域202aの上端部壁面における案
内穴211の外周部分(以下「案内穴外周部」という)
204に、Oリング210fが離着するように構成され
ている。また、第1スプール210上端面の中央には、
案内穴211と略同一の径を有し第1スプール210の
摺動方向に延びる案内棒210gが第1スプール210
と一体的に形成されている。この案内棒210gの軸心
には、第1調整用ガス路Aに連通する円柱状の空洞部2
11aが形成され、案内棒210gの下部には、空洞部
211aを通り軸心に垂直な方向に延びる貫通孔211
bが形成されている。弁室202の上方端部の案内穴2
11は、ガス路212、ガス圧力調整装置の外周溝20
0a、および第1調整用ガス路Aを介してガス室9に常
時連通し、弁室の第1領域202aは、圧力調整装置の
外周部200bおよび第2調整用ガス路Bを介して排気
口101に常時連通している。なお、第1スプール21
0のうち弁室の第1領域202aの側面内壁と接する大
径部210aは、横断面が例えば図9(a)または
(b)に示すような形状であって、外周に上下方向の切
欠き又は溝が複数形成されている。このため、この大径
部210aによってガスが遮断されることはない。この
点については、後述の第3の実施形態における第1スプ
ール310の大径部310a、並びに、第4の実施形態
における第1スプール410の大径部410aおよび第
2スプール420の大径部420aについても同様であ
る。また、第1の実施形態においても、この形状の大径
部を採用することができる。
【0036】上記のようなOリング210fや案内棒2
10gを含む第1スプール210を弁体とする開閉手段
では、図5(a)および(b)に示すように、第1スプ
ール210が弁座としての案内穴外周部204に着座す
ると、すなわち第1スプール210におけるOリング2
10fが案内穴外周部204に押し付けられると、油圧
ブレーカ1のガス室9から第1調整用ガス路A、圧力調
整装置200および第2調整用ガス路Bを介して排気口
101へと至る排気流路が閉じられる(遮断される)。
一方、図5(c)に示すように、第1スプール210
(Oリング210f)が案内穴外周部204から離れる
と、第1調整用ガス路Aが圧力調整装置の外周溝200
a、ガス路212、案内穴211、案内棒210g内部
の空洞部211a、および貫通孔211bを経由して弁
室の第1領域202aに連通するので、排気流路が開い
てガス室9内の窒素ガスが排出される。
【0037】また、弁室202の第1領域202aに
は、第1スプール210が案内穴外周部204に着座す
る方向すなわち弁閉方向に第1スプール210を付勢す
る弾性体としての第1バネ216が配設されている。一
方、案内穴211はガス室9に連通しているため、第1
スプール210は、案内穴211に挿入される案内棒2
10gの上端面でガス圧を受け、案内穴外周部204か
ら離れる方向すなわち弁開方向に押圧される。このよう
にして第1スプール210は、第1バネ216によって
弁閉方向に付勢されるとともに、ガス圧によって弁開方
向に押圧される。ここで、第1バネ216の弾性率は、
ガス圧が予め決められた許容上限値(許容値の上限)と
なったときにスプール110へのガス圧による押圧力と
第1バネ216による付勢力とが釣り合うように、選定
されている。
【0038】弁室202の第2領域202bには、第2
スプール220が摺動自在に嵌装され、第1スプール2
10が案内穴外周部204に着座しているときに第2ス
プール220の上端面が第1スプール210の下端面を
押圧する位置まで、第2スプール220が第1スプール
210の摺動方向と同方向にかつ同一軸に沿って摺動で
きるように構成されている。また、弁室の第2領域20
2b側の端部である下方端部には、第2スプール220
の下端面(円形)と中心が一致する円形の開口部202
cが設けられ、この開口部202cで弁室202が、給
油口33に連通する調整用油路Cに接続されている。こ
のため、第2スプール220の下端面は、外部から圧油
が供給されているときには、その圧油による圧力(油
圧)を受ける。
【0039】また、弁室202の第2領域202b内に
は、第2スプール220を開口部202cに向かう方向
に付勢する弾性体としての第2バネ226が配設されて
いる。したがって、給油口33から圧油が供給されてい
ないときには、第2スプール220は、第2バネ226
によって開口部202cまで移動し、第1スプール21
0と分離している。ところで、第2バネ226による付
勢力やガス圧による押圧力は、油圧ブレーカ1の作動時
に供給される圧油による押圧力よりも十分に小さい。し
たがって、給油口33に圧油が供給されると、第2スプ
ール220は、その下端面で油圧を受け、第1スプール
210の方向に摺動し、第1スプール210を押圧し
て、これを案内穴外周部204に着座させ弁閉状態に保
つ。
【0040】第2スプール220の側面と接する弁室2
02の壁面には内周溝が形成されていて、その内周溝に
はシール部材としてのOリング208が嵌装され固定さ
れている。このOリング208は、第2スプール220
の側面と環状に接することにより、調整用油路Cを介し
て導入される圧油と第1調整用ガス路Aを介して導入さ
れる窒素ガスとを弁室202において分離し、両者が混
合しないようにしている。
【0041】<2.2 圧力調整装置の動作>次に、上
記のように構成された圧力調整装置200の動作につい
て説明する。上述のように第1スプール210は、油圧
ブレーカ1のガス室9に封入されている窒素ガスの圧力
を案内棒210gの上端面で受けるため、そのガス圧で
弁開方向(下方向)に押圧される。一方、外部から圧油
が供給されて油圧ブレーカ1が作動している間は、その
圧油は調整用油路Cを経て弁室202の下方端部に導入
され、圧油の圧力によって第2スプール220が上方向
すなわち第1スプール210の方向に押圧される。これ
により、第2スプール220は、その上端面でその油圧
に応じて第1スプール210を弁閉方向に押圧する。こ
の油圧はガス圧よりも十分に高いので、圧油が供給され
ている間すなわち油圧ブレーカ1が作動している間は、
図5(a)に示すように、第1スプール210が案内穴
外周部204に着座した状態が維持される。すなわち、
この間、弁室202と案内穴外周部204と第1スプー
ル210と第1バネ216とによって構成される開閉手
段は閉じた状態に保持され、ガス室9から排気口101
へと至る排気流路は閉じられる(遮断される)。その結
果、ガス室9内の窒素ガスが排出されることはない。
【0042】油圧ブレーカ1の停止時には、外部からの
圧油の供給が停止する。このときには、第2スプール2
20は、油圧で押圧されないので、第2バネ226によ
って下方向に開口部202cまで摺動する。このため、
第1スプール210は第2スプール220によって押圧
されないので、弁室202と案内穴外周部204と第1
スプール210と第1バネ216とによって構成される
開閉手段は、ガス圧に応じて開閉動作を行う。すなわ
ち、ガス圧が許容上限値以下のときには、第1スプール
210へのガス圧による押圧力は第1バネ216による
付勢力よりも小さいので、図5(b)に示すように、第
1スプール210は案内穴外周部204に着座した状態
(閉じた状態)となる。このとき、第1スプール210
と第2スプール220との間には間隙が生じている。一
方、ガス圧が許容上限値を越えると、第1スプール21
0へのガス圧による押圧力は第1バネ216による付勢
力よりも大きくなるので、図5(c)に示すように第1
スプール210は案内穴外周部204から離れた状態
(開いた状態)となり、ガス室9内の窒素ガスは、圧力
調整装置200を含む排気流路を経て排気口101から
排出される。この排出によってガス圧が低下して許容上
限値以下になると、ガス圧による第1スプール210へ
の押圧力は第1バネ216による付勢力よりも小さくな
るので、図5(b)に示すように第1スプール210は
案内穴外周部204に再び着座し、排気流路が閉じられ
る。このようなガス圧に応じた圧力調整装置200の開
閉動作により、ガス圧が許容範囲に調整され、過剰な値
となることはない。
【0043】<2.3 効果>上記のようにして、本実
施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。これに加えて本実施形態では、圧力調整装置200
におけるスプールが、排気流路の開閉手段を構成する第
1スプール210と、油圧ブレーカ1の作動時に油圧を
受ける第2スプール220とに分離されており、外部か
ら供給される圧油は第2スプール220の外周部におい
てOリング208によってシールされる。これにより、
圧力調整装置200における弁閉動作は、Oリング20
8による摩擦力の影響を受けない。このため、圧油のシ
ールに伴う摩擦力に起因する弁閉動作の遅延が解消され
る。すなわち、油圧ブレーカ1の停止時において、ガス
圧が許容上限値よりも高いために排気流路が開かれて窒
素ガスが排出された場合には、ガス圧が許容上限値以下
になると、迅速に排気流路が閉じられる。その結果、ガ
ス圧が許容上限値よりも不当に低い値にまで低下すると
いう事態が回避される。
【0044】さらに本実施形態では、油圧ブレーカ1の
作動が停止すると、第2スプール220は第2バネ22
6の付勢力によって第1スプール210の方向とは逆の
方向すなわち下方向に移動し、ガス圧が許容上限値以下
のときには、図5(b)に示すように第1スプール21
0と第2スプール220との間に間隙が生じる。このた
め、排気流路を開くための弁開動作も圧油シールに伴う
摩擦力の影響を受けないので、ガス圧の調整精度が向上
する。
【0045】<3.第3の実施形態> <3.1 圧力調整装置の構成>図6は、第3実施形態
に係る圧力調整装置300の構成および動作を示す縦断
面図である。図6においても、図における右側は上方
に、左側は下方に、それぞれ相当する。
【0046】第3の実施形態に係る圧力調整装置300
においても、その内部に、上部の第1領域202aと下
部の第2領域202bからなる弁室202が形成され、
第1および第2領域202a、202bは、共に、径の
異なる円柱を連結した形状となっている。そして、弁室
の第1領域202aの上端には上方に延びる案内穴31
1が形成されている。この案内穴311は、絞り312
aを含むガス路312とそのガス路312よりも上方に
設けられたガス路313との2つのガス路により、圧力
調整装置の外周溝300aを介して第1調整用ガス路A
に連通している。
【0047】弁室の第1領域202aには、第1スプー
ル310が摺動自在に嵌装され、この第1スプール31
0を弁体とする開閉手段が、図3に示した開閉手段と実
質的に同一の構成により実現されている。すなわち、弁
室の第1領域202a側の端部である上方端部の内壁に
は環状のパッキンが弁座304として固設され、第1ス
プール310の上端面に形成された環状突起部310e
が、この弁座304に第1スプール310の摺動によっ
て離着するように構成されている。また、環状突起部3
10eの内側の第1スプール310上端面中央に、第1
スプール310の摺動方向に延びる案内棒315が第1
スプール310と一体的に形成されている。この案内棒
315下部の径は、案内穴311の径よりも小さく、案
内棒315上部の径は、案内穴311の径と略同一であ
る(以下、案内棒315の下部を「小径部」、上部を
「大径部」と呼び、それぞれ参照符号315a,315
bで示すものとする)。このような小径部315aと大
径部315bからなる案内棒315は、案内穴311に
摺動自在に挿入されている。これにより案内穴311内
には、案内棒の大径部315bにより、大径部315b
の下方の中間室311aと大径部315bの上方の上室
311bとが形成されている。
【0048】第1スプール310を弁体とする開閉手段
が閉じているとき(以下、このときの圧力調整装置の状
態を「弁閉状態」という)には、図6(a)(b)に示
すように、絞り312aを含むガス路312および圧力
調整装置の外周溝300aを介して、中間室311aが
第1調整用ガス路Aに連通し、その開閉手段が開いてい
るとき(以下、このときの圧力調整装置の状態を「弁開
状態」という)には、図6(c)に示すように、案内棒
の大径部315bによって中間室311aとガス路31
2との接続が遮断される。すなわち、案内穴311に摺
動する案内棒の大径部315bと絞り312aとによっ
て、第1スプール310を弁体とする開閉手段の開閉と
相反的に開閉する補助的な開閉手段が実現されている。
したがって、弁閉状態では、第1スプール310の環状
突起部310eの内側に位置する中間室311aは、絞
り付きガス路312、圧力調整装置の外周溝300aお
よび第1調整用ガス路Aを介してガス室9に連通してい
る。また、環状突起部310e外側の部分は、第1スプ
ールの大径部310aにおける切欠きまたは溝(図
9)、圧力調整装置の外周部300b、および第2調整
用ガス路Bを介して、排気口101に常時連通してい
る。しかし、このとき、環状突起部310eが弁座30
4に押し付けられることによって、中間室311aから
第2調整用ガス路Bへの流路が遮断されている。弁開状
態では、中間室311aは、第1スプール大径部310
aの切欠きまたは溝と圧力調整装置の外周部300bを
介して第2調整用ガス路Bに連通し、中間室311a内
のガスが排気されるが、第1調整用ガス路Aから中間室
311aへの流路は、上記のように案内棒の大径部31
5bによって遮断される。なお、案内穴311の上室3
11bは、ガス路313、圧力調整装置の外周溝300
aおよび第1調整用ガス路Aを介してガス室9に常時連
通し、これにより、第1スプール310は、案内棒31
5の上端面で常にガス圧を受ける。
【0049】第3の実施形態における上記以外の構成
は、第2の実施形態と同様であるので、同一部分には同
一の参照符号を付して詳しい説明を省略する。
【0050】<3.2 圧力調整装置の動作>次に、上
記のように構成された圧力調整装置300の動作につい
て説明する。上述のように、案内穴311に形成された
上室311bはガス室9に常時連通し、第1スプール3
10は、この案内穴311に摺動自在に挿入される案内
棒の大径部315bの上端面でガス圧を受ける。これに
より、第1スプール310は、ガス室9のガス圧で弁開
方向(下方向)に押圧される。一方、外部から圧油が供
給されて油圧ブレーカ1が作動している間は、その圧油
は調整用油路Cを経て弁室202の下方端部に導入さ
れ、圧油の圧力によって第2スプール220が上方向す
なわち第1スプール310の方向に押圧される。これに
より、第2スプール220は、その上端面でその油圧に
応じて第1スプール310を弁閉方向に押圧する。この
油圧はガス圧よりも十分に高い。したがって、圧油が供
給されている間すなわち油圧ブレーカ1が作動している
間は、図6(a)に示すように、第1スプール310が
弁座304に着座した状態が維持される。すなわち、こ
の間、弁室202と弁座304と第1スプール310と
第1バネ216とによって構成される開閉手段は、開閉
動作を停止して閉じた状態に保持される。これにより、
ガス室9から排気口101へと至る排気流路は閉じられ
(遮断され)、ガス室9内および中間室311a内の窒
素ガスが排出されることはない。なお、このとき中間室
311aは絞り312aを含むガス路312によってガ
ス室9に連通しているため、中間室311aにはガス室
9内の窒素ガスが流入する。
【0051】油圧ブレーカ1の停止時には、外部からの
圧油の供給が停止する。このときには、圧力調整装置3
00における第2スプール220は、その下端面が開口
部202cに達するまで、第2バネ226によって下方
向に摺動する。これにより、第1スプール310に対す
る第2スプール220の押圧が解除される。このため、
弁室202と弁座304と第1スプール310と第1バ
ネ216とによって構成される開閉手段は、ガス圧に応
じて開閉動作を行う。すなわち、ガス圧が許容上限値以
下のときには、第1スプール310へのガス圧による押
圧力は第1バネ216による付勢力よりも小さいので、
図6(b)に示すように、第1スプール310は弁座3
04に着座した状態(閉じた状態)となる。このとき、
第1スプール310と第2スプール220との間には間
隙が生じている。一方、ガス圧が許容上限値を越える
と、第1スプール310へのガス圧による押圧力は第1
バネ216による付勢力よりも大きくなるので、図6
(c)に示すように第1スプール310は弁座304か
ら離れた状態(開いた状態)となる。これにより、弁閉
状態のときにガス室9から中間室311aに導入された
窒素ガスが、第1スプール大径部310aの切欠きまた
は溝(図9)、圧力調整装置の外周部300b、および
第2調整用ガス路Bを経て、排気口101から排出され
る。このとき、案内棒の大径部315bによって中間室
311aとガス路312との接続が遮断されるため、ガ
ス室9からの窒素ガスの直接的な排気が防止される。
【0052】その後、外部から圧油が供給されて油圧ブ
レーカ1が作動を開始すると、その圧油は調整用油路C
を経て圧力調整装置300における弁室202の下方端
部に導入され、油圧によって第2スプール220が上方
向すなわち第1スプール310の方向に押圧される。こ
れと第1バネ216の付勢力により、図6(a)に示す
ように、第1スプール310が強制的に弁座304に着
座した状態となる。この状態では、中間室311aは、
ガス路312に接続されるのでガス室9に連通し、中間
室311aには再びガス室9内の窒素ガスが流入し、中
間室311aのガス圧が上昇する。
【0053】その後、再び、圧油の供給が停止されて油
圧ブレーカ1が停止した時点で、ガス室9のガス圧がな
お許容上限値よりも高ければ、第1スプール310が弁
座304から離れて中間室311a内の窒素ガスが排気
される。
【0054】通常、油圧ブレーカの1回の連続稼働時間
は数分程度迄であり、間欠的に油圧が供給されることに
なるので、ガス室9内のガス圧が過剰である間は上記の
ような開閉動作が繰り返される。ガス室9内の窒素ガス
が中間室311aを介して排気されてガス室9内のガス
圧が許容上限値以下になると、その開閉動作が停止す
る。
【0055】<3.3 効果>本実施形態によれば、第
1および第2の実施形態と同様の効果に加えて、油圧ブ
レーカのガス圧の調整の際にガス圧が許容上限値よりも
不当に低い値にまで低下するという事態をより確実に防
止することができる。すなわち、油圧ブレーカ1のガス
室9内のガス圧が過剰である場合には、圧力調整装置3
00において開閉動作が繰り返されることにより、ガス
室9内のガス圧が許容上限値以下に徐々に調整される。
この調整動作において、ガス室9は排気口101に直接
的には連通せず、ガス室9内の窒素ガスが中間室311
aを介してその中間室311aの容量分ずつ多段階的に
排気される。このため、ガス室9内のガス圧は許容上限
値に近い値に調整され、ガス圧が許容上限値よりも不当
に低い値にまで低下するのがより確実に防止される。
【0056】<4.第4の実施形態> <4.1 圧力調整装置の構成>図7は、第4実施形態
に係る圧力調整装置400の構成および動作を示す縦断
面図である。
【0057】第4の実施形態に係る圧力調整装置400
では、その内部に、上方から順に同一軸上に配置された
上室401、中間室402、連絡路423、下室403
からなる弁室が形成されている。上室401は、後述の
案内棒415に対する案内穴として機能し、ガス路41
2およびガス圧力調整装置400の外周溝400aを介
して第1調整用ガス路Aに連通している。中間室402
は、円柱状であって、上端部中央で上室401に接続さ
れている。下室403は、径の異なる2つの円柱を連結
した形状となっており、その上端部中央が円柱状の連絡
路423によって中間室402の下端部中央と接続され
ている。
【0058】中間室402には、第1スプール410と
第2スプール420が摺動自在に嵌装されるとともに、
これら第1および第2スプール410,420を互いに
離隔する方向に付勢する第1バネ416が配設されてい
る。そして、第1スプール410を弁体とする第1開閉
手段と第2スプール420を弁体とする第2開閉手段と
が、図3に示した開閉手段と実質的に同一の構成により
実現されている。
【0059】すなわち、中間室402の上方端部の内壁
における上室401の円形横断面の外周部分に、環状の
パッキンが弁座404として固設され、第1スプール4
10の上端面に形成された環状突起部410eが、この
弁座404に第1スプール310の摺動によって離着す
るように構成されている。また、中間室402の下方端
部の内壁における連絡路423の円形横断面の外周部分
に、環状のパッキンが弁座406として固設され、第2
スプール420の下端面に形成された環状突起部420
eが、この弁座406に第2スプール420の摺動によ
って離着するように構成されている。
【0060】環状突起部410eの内側の第1スプール
410上端面中央には、上室401の円形横断面よりも
小さい径を有し第1スプール410の摺動方向(上方)
に延びる案内棒415が、第1スプール410と一体的
に形成されている。この案内棒415は、摺動自在に案
内穴としての上室401に挿入される。上室401は、
第1調整用ガス路Aおよび圧力調整装置の外周溝400
aを介して油圧ブレーカ1のガス室9に連通しているた
め、第1スプール410は、上室411に挿入される案
内棒415の上端面でガス圧を受け、弁座404から離
れる方向すなわち弁開方向に押圧される。また、この第
1スプール410は、第1バネ416によって弁閉方向
に付勢されている。この第1バネ416の弾性率は、ガ
ス圧が予め決められた許容上限値(許容値の上限)とな
ったときに第1スプール410へのガス圧による押圧力
と第1バネ416による付勢力とが釣り合うように、選
定されている。また、第2スプール420も、第1バネ
416により弁閉方向に付勢されている。
【0061】環状突起部420eの内側の第2スプール
420上端面中央には、連絡路423の円形横断面より
も小さい径を有し第2スプール420の摺動方向(下
方)に延びる連絡棒425が、第2スプール420と一
体的に形成されている。この連絡棒425は、連絡路4
23に挿入されて第2スプール420の弁閉状態におい
て後述の第3スプール430の上端面に当接されるよう
になっている。
【0062】下室403には、第3スプール430が摺
動自在に嵌装され、図7(d)に示すように、第1スプ
ール410が弁座404に着座しているときに第3スプ
ール430の上端面が連絡棒425および第2スプール
420を介して第1スプール410の下端面を押圧する
位置まで、第3スプール430を第1および第2スプー
ル410,420の摺動方向と同方向かつ同一軸に沿っ
て摺動できるように構成されている。また、下室403
の下方端部には、第3スプール430の下端面(円形)
と中心が一致する円形の開口部402c部が設けられ、
この開口部402cで下室403が調整用油路Cに接続
されている。したがって、この開口部402cは給油口
33に常時連通している。このため、第3スプール43
0の下端面は、外部から圧油が供給されているときに
は、その圧油による圧力を受ける。なお、第3スプール
430と前記第2スプール420とは別の部材として実
現されているが、これらを一体的に形成してもよい。こ
の場合、下記の第2バネ426は省略することができ
る。
【0063】また、下室403には、第3スプール43
0を開口部402cに向かう方向に付勢する弾性体とし
ての第2バネ426が配設されている。したがって、給
油口33から圧油が供給されていないときには、第3ス
プール430は、第2バネ226によって開口部402
cまで移動する。ところで、第1および第2バネ41
6,426による付勢力やガス圧による押圧力は、圧油
による押圧力よりも十分に小さい。したがって、給油口
33に圧油が供給されると、第3スプール430は、そ
の下端面で油圧を受けて上方向に摺動し、連絡棒425
および第2スプール420を介して第1スプール410
を押圧して弁座404に着座させる。
【0064】第3スプール430下部の側面と接する下
室403の壁面には、内周溝が形成されていて、その内
周溝にはシール部材としてのOリング408が嵌装され
固定されている。このOリング408は、第3スプール
430の側面と環状に接することにより、調整用油路C
を介して導入される圧油と第1調整用ガス路Aを介して
導入される窒素ガスとを下室403において分離し、両
者が混合しないようにしている。
【0065】<4.2 圧力調整装置の動作>次に、上
記のように構成された圧力調整装置400の動作につい
て説明する。上述のように、第1スプール410は、ガ
ス室9のガス圧を案内棒415の上端面で受け、そのガ
ス圧で弁開方向(下方向)に押圧される。一方、外部か
ら圧油が供給されて油圧ブレーカ1が作動している間
は、その圧油は調整用油路Cを経て圧力調整装置400
における下室403の下方端部に導入され、圧油の圧力
によって第3スプール430が上方向に押圧される。こ
れにより、第3スプール430は、連絡棒425および
第2スプール420を介して第1スプール410を押圧
し、ガス室9のガス圧に拘わらず強制的に弁座404に
着座させる。したがって、圧油が供給されている間すな
わち油圧ブレーカ1が作動している間は、図7(d)に
示すように、第1スプール410を弁体とする第1開閉
手段は開閉動作を停止して閉じた状態に保持され、ガス
室9から排気口101へと至る排気流路は閉じられる
(遮断される)。その結果、ガス室9内の窒素ガスが排
出されることはない。
【0066】油圧ブレーカ1の停止時には、外部からの
圧油の供給が停止する。このとき、第3スプール430
の下端面への油圧は解除されるので、第3スプール43
0は、第2バネ426により下方に付勢され、その下端
面が開口部402cを閉じるまで摺動する。このときに
は、第2スプール420は第1バネ416によって下方
向に摺動し弁座406に着座する。すなわち、第2スプ
ール420を弁体とする第2開閉手段が閉じる。そし
て、第1スプール410を弁体とする第1開閉手段は、
ガス室9のガス圧に応じて開閉動作を行う。すなわち、
そのガス圧が許容上限値以下のときには、第1スプール
410へのガス圧による押圧力は第1バネ416による
付勢力よりも小さいので、図7(a)に示すように、第
1スプール410は弁座404に着座した状態(弁閉状
態)となる。一方、ガス圧が許容上限値を越えると、第
1スプール410へのガス圧による押圧力は第1バネ4
16による付勢力よりも大きくなるので、図7(b)に
示すように第1スプール410は弁座404から離れた
状態(弁開状態)となり、ガス室9内の窒素ガスは中間
室402に流入する。このとき、第2スプール420を
弁体する第2開閉手段は閉じているので、中間室402
から窒素ガスが排出されことはない。したがって、ガス
室9から中間室402への窒素ガスの流入によって中間
室402内のガス圧が上昇し、それに応じてガス室9内
のガス圧が下がる。中間室402のガス圧がガス室9の
ガス圧に近づくと、第1スプール410に対するガス圧
による押圧力よりも第1バネ416による付勢力が大き
くなって、図7(c)に示すように第1スプール410
は弁座404に着座し、第1スプール410を弁体とす
る第1開閉手段が閉じる。これにより、ガス室9からの
中間室402への窒素ガスの流入が停止する。
【0067】その後、外部から圧油が供給されて油圧ブ
レーカ1が作動を開始すると、その圧油は調整用油路C
を経て圧力調整装置400における下室403の下方端
部に導入され、油圧によって第3スプール430が上方
向に押圧される。これにより、図7(d)に示すよう
に、第1スプール410が強制的に弁座304に着座し
た状態となる。その結果、ガス室9と中間室402との
間の流路は遮断され、油圧ブレーカ1におけるピストン
3の上下動によってガス室9のガス圧がリリーフ圧力
(これは許容上限値に設定されている)を越えても、ガ
ス室9内の窒素ガスが中間室402に流入することはな
い。このとき、第3スプール430が連絡棒425を上
方に押圧することにより、第2スプール420を弁体と
する第2開閉手段が開くため、中間室402内の窒素ガ
スは、第2調整用ガス路Bを介して排気口101から排
出される。
【0068】その後、再び、圧油の供給が停止されて油
圧ブレーカ1が停止した時点で、ガス室9のガス圧がな
お許容上限値よりも高ければ、第1スプール410が弁
座404から離れて、ガス室9内の窒素ガスが中間室4
02に流入する。これによって中間室402内のガス圧
が上昇し、それに応じてガス室9内のガス圧が下がる。
【0069】通常、油圧ブレーカの連続稼働時間は数分
程度迄であり、間欠的に油圧が供給されることになるの
で、ガス室9内のガス圧が過剰である場合には上記のよ
うにして、第1開閉手段と第2開閉手段とが開閉動作を
交互に繰り返し、それにより、ガス室9内の窒素ガスが
中間室402を介して排気される。その結果、ガス室9
内のガス圧が許容上限値以下になると、第1開閉手段の
開閉動作が停止する。
【0070】<4.3 効果>本実施形態によれば、第
1および第2の実施形態と同様の効果に加えて、油圧ブ
レーカ1のガス圧の調整の際にガス圧が許容上限値より
も不当に低い値にまで低下するという事態をより確実に
防止することができる。すなわち、油圧ブレーカ1のガ
ス室9内のガス圧が過剰である場合には、圧力調整装置
400において、第1スプール410を弁体とする第1
開閉手段の開閉と第2スプール420を弁体とする第2
開閉手段の開閉とが交互に繰り返されることにより、ガ
ス室9内のガス圧が許容上限値以下に調整される。この
調整動作において、ガス室9は排気口101に直接的に
は連通せず、ガス室9内の窒素ガスが中間室402を介
してその中間室402の容量ずつ間欠的に排気される。
このようにガス室9内のガス圧は中間室402の容量ず
つ徐々に許容上限値に近い値に調整されるので、ガス圧
が許容上限値よりも不当に低い値にまで低下するのがよ
り確実に防止される。
【0071】<5.その他>本発明は上記の各実施形態
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない
限りにおいて種々の変形を施すことができる。例えば、
上記の各実施形態では、圧力調整装置は図1に示すよう
に油圧ブレーカ1に内蔵される構成となっているが、こ
のような構成に限定されるものではない。例えば圧力調
整装置を油圧ブレーカ1のヘッドキャップに装着する構
成としてもよい。また、排気流路を開閉する手段も上記
の各実施形態で示された構成に限定されるものではな
い。例えば、第4の実施形態では第1開閉手段の弁座4
04および第2開閉手段の弁座406としてパッキンが
使用されているが、これに代えて、図8に示すように、
パッキン410cの嵌装された第1スプール410を第
1開閉手段の弁体とし、パッキン420cの嵌装された
第2スプール420を第2開閉手段の弁体としてもよ
い。また、環状突起部104,110e,310e,4
10e,420eは、シールを確実にするために設けた
ものであり、必ずしも必要とはしない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る圧力調整装置を
内蔵した油圧ブレーカの構成を示す縦断面。
【図2】第1の実施形態に係る圧力調整装置の構成およ
び動作を示す縦断面図。
【図3】第1の実施形態の変形例である圧力調整装置の
構成を示す縦断面図。
【図4】第1の実施形態の他の変形例である圧力調整装
置の構成を示す縦断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る圧力調整装置の
構成および動作を示す縦断面図。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る圧力調整装置の
構成および動作を示す縦断面図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る圧力調整装置の
構成および動作を示す縦断面図。
【図8】第4の実施形態の変形例である圧力調整装置の
構成を示す縦断面図。
【図9】第2の実施形態に係る圧力調整装置における第
1スプールの大径部の形状を示す横断面図。
【符号の説明】
1 …油圧ブレーカ 2 …シリンダ 3 …ピストン 9 …ガス室 15 …油路切換バルブ 33 …給油口 100 …圧力調整装置(第1の実施形態) 101 …排気口 102 …弁室 104 …弁座 106 …バネ 108 …Oリング 110 …スプール(弁体) 200 …圧力調整装置(第2の実施形態) 202 …弁室 202c…開口部 204 …案内穴外周部(弁座) 208 …Oリング 210 …第1スプール(弁体) 216 …第1バネ 220 …第2スプール 226 …第2バネ 300 …圧力調整装置(第3の実施形態) 304 …弁座 310 …第1スプール(弁体) 310e…環状突起部 311 …案内穴 311a…中間室 312 …ガス路 315 …案内棒 400 …圧力調整装置(第4の実施形態) 401 …上室 402 …中間室 403 …下室 404,406 …弁座 408 …Oリング 410 …第1スプール(弁体) 416 …第1バネ 420 …第2スプール(弁体) 423 …連絡路 425 …連絡棒 426 …第2バネ 430 …第3スプール 410e,420e …環状突起部 A …第1調整用ガス路 B …第2調整用ガス路 C …調整用油路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から圧油が供給されると、摺動自在
    にシリンダ内に嵌装されたピストンを当該圧油によって
    上昇させて当該ピストンの上端面に圧力を与えるガス室
    におけるガスを圧縮する動作と圧縮された当該ガスの膨
    張によって当該ピストンを下降させる動作とを交互に繰
    り返す衝撃動工具において使用され、前記ガス室内のガ
    スを排気口から適宜に排出することによって前記ガス室
    内のガス圧を調整する圧力調整装置であって、 前記ガス室と前記排気口をつなぐ流路上に配置された開
    閉機構を備え、 当該開閉機構は、 前記ガス圧が予め決められた上限値以下のときには流路
    を閉じ、前記ガス圧が当該上限値を越えると流路を開く
    という開閉動作により、前記ガス圧を調整し、 前記衝撃動工具の停止時に前記開閉動作を行い、衝撃動
    工具の作動時に流路を閉じた状態に保持することを特徴
    とする圧力調整装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉機構は、 前記ガス圧が上限値以下のときに前記流路を閉じ、前記
    ガス圧が上限値を越えると流路を開く第1の開閉手段
    と、 前記衝撃動工具の停止時に第1の開閉手段に開閉動作を
    許容し、衝撃動工具の作動時に第1の開閉手段に開閉動
    作を停止させて第1の開閉手段を閉じた状態に保持する
    開閉動作停止手段とを備えることを特徴とする、請求項
    1に記載の圧力調整装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の開閉手段は、 前記流路上に設けられた弁室と、 前記弁室内に摺動自在に配置され、弁開方向に前記ガス
    圧を受ける弁体と、 弁閉方向に前記弁体を付勢する弾性体とを含み、 前記開閉動作停止手段は、衝撃動工具に供給される圧油
    による圧力を弁閉方向に前記弁体に与える油圧付与手段
    を含むことを特徴とする、請求項2に記載の圧力調整装
    置。
  4. 【請求項4】 前記油圧付与手段は、 前記弁室内に摺動自在に嵌装され、一方の端面に圧力を
    受けると当該圧力に応じて他方の端面で前記弁体を弁閉
    方向に押圧するスプールと、 前記スプールの外周面と前記弁室の内壁との間を圧油に
    対してシールするためのシール部材とを有し、 前記弁室には、衝撃動工具に供給される圧油を前記スプ
    ールの一方の端面に与えるための開口部が形成されてい
    ることを特徴とする、請求項3に記載の圧力調整装置。
  5. 【請求項5】 前記流路上において前記第1の開閉手段
    よりも上流側に配置され、第1の開閉手段の開閉と相反
    的に流路を開閉する第2の開閉手段を更に備えることを
    特徴とする、請求項2に記載の圧力調整装置。
  6. 【請求項6】 前記流路上において前記第1の開閉手段
    よりも下流側に配置され、衝撃動工具の停止時に流路を
    閉じ衝撃動工具の作動時に流路を開く第2の開閉手段を
    更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の圧力調
    整装置。
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JP2008114296A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Furukawa Rock Drill Co Ltd ガス検圧機構
CN100457398C (zh) * 2006-05-25 2009-02-04 马鞍山市惊天液压机械制造有限公司 分体式智能型液压锤
KR101176084B1 (ko) 2012-04-18 2012-08-22 주식회사 지원중공업 유압식 브레이커
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