JP2002263985A - 工作装置及び工作装置設計方法 - Google Patents

工作装置及び工作装置設計方法

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JP2002263985A
JP2002263985A JP2001059450A JP2001059450A JP2002263985A JP 2002263985 A JP2002263985 A JP 2002263985A JP 2001059450 A JP2001059450 A JP 2001059450A JP 2001059450 A JP2001059450 A JP 2001059450A JP 2002263985 A JP2002263985 A JP 2002263985A
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Japan
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scattering
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cover
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JP2001059450A
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English (en)
Inventor
Takeshi Abe
健 阿部
Makoto Hattori
誠 服部
Kunitoshi Miyazaki
国利 宮崎
Hideo Honda
秀生 本多
Yukihiko Tsuboi
幸彦 坪井
Akihiko Ishida
明彦 石田
Naoki Izaki
直城 井崎
Susumu Sao
進 佐尾
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Toyota Motor Corp
Kashifuji Works Ltd
MTA Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Kashifuji Works Ltd
MTA Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作装置において、切屑などの飛散を防止す
るカバーを設ける。 【解決手段】 ワーク10を回転させ、ホブカッタ14
を切り上げて歯溝を形成する。加工に伴って飛散する切
屑の飛散範囲を円錐形状のモデル100、102、10
4を用いて3次元データ化する。CAD装置を用いてこ
れらの飛散範囲に基づき最適の飛散防止カバーを設計す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作装置及び工作装
置設計方法、特に加工に伴う飛散物の飛散防止に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、工作装置を用いてワークを加
工する際に、切屑などが外部に飛散しないように飛散防
止カバーが設けられている。
【0003】例えば、特開平11−48078号公報に
は、ホブ盤の中に切屑を捕捉しホブ盤の下部に集めるた
めの遮蔽壁を設ける構成が記載されている。この遮蔽壁
は、ホブがワークに切り込まれる切削部を覆って切屑が
遮蔽壁の外部に飛び出さないような形状となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらワークの
切削部を全周的に覆うような飛散防止カバーを設ける構
成では、飛散防止カバーの大型化を招き、効率的とは言
い難い問題があった。
【0005】もちろん、加工現場において実際にワーク
を加工し、実際の飛散軌跡に基づいて飛散防止カバーの
形状を徐々に最適化していくことも考えられるが、最終
的な形状を得るまでに時間を要するとともに、他の工作
装置に応用できる汎用性に欠ける問題もあった。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、効率的に飛散防止
カバーを得ることができる方法及び工作装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワークの加工に伴う飛散物の飛散範囲を
3次元データ化するステップと、前記3次元データに基
づき、前記飛散範囲に適合した飛散防止カバーの3次元
形状を作成するステップとを有することを特徴とする。
【0008】ここで、前記飛散範囲は、加工位置からの
直接飛散範囲及び間接飛散範囲を含むことを特徴とす
る。間接飛散範囲とは、加工位置から直接飛散するので
はなく、他の部位に衝突などして2次的に飛散する範囲
をいう。
【0009】本方法において、前記3次元データは、円
錐形状データとすることが好適である。
【0010】また、前記加工は、カッタによる前記ワー
クの切削であり、前記飛散物は、前記ワークの切屑を含
むことが好適である。
【0011】このように、本発明に係る設計方法では、
飛散物の飛散範囲を3次元データ化し、3次元データ化
された飛散範囲に適合するように飛散防止カバーの形状
を設計する。これにより、加工部全体を覆うカバーを設
ける必要がなく、必要最小限のカバーで飛散防止を図る
ことができる。
【0012】本方法により作成された前記飛散防止カバ
ーは任意の工作装置に設けることができ、ホブ盤などに
も適用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について、工作装置としてホブ盤(歯切り盤)を例
にとり説明する。
【0014】図1には、本実施形態に係る設計方法の処
理フローチャートが示されている。まず、CAD装置等
を用いて切屑の飛散する範囲あるいは軌跡を決定する
(S101)。この処理は、回転するホブカッタとワー
クとの位置関係に基づいて切屑の飛散方向を算出する切
削理論を基本とし、実際の切削をビデオカメラなどで撮
影して得られる画像解析を補足的に用いることで行うこ
とができる。具体的には、切削理論から切削点を中心と
してホブカッタの回転方向に切屑が飛散すること、及び
ホブカッタが切り上がって行くため切り始めと切り終わ
りとで切屑の飛散方向が変化することがわかる。
【0015】図2には本実施形態におけるホブ盤の一例
が示されており、図3には切削理論で定まる飛散範囲が
示されている。ワーク10はクランパ12によりクラン
プされ、中心軸の回りに回転駆動される。一方、ワーク
10の近傍にホブカッタ14を有するホブヘッダが配置
され、ホブカッタ14を回転駆動することでワーク10
に歯溝を形成する。ホブカッタ14は図中上方向に駆動
され、切り上がって行く。このようなホブ盤において、
図3に示されるように、切屑の飛散範囲は、基本的には
ホブカッタ14の回転方向であり図中下方向である。
【0016】一方、本願出願人がビデオ画像を解析した
ところ、ワークに歯溝が形成されてくると歯溝方向に規
制され約9割程度が歯溝方向に飛散すること、及びホブ
カッタに巻きついた切屑がワークに衝突し、ワークの回
転方向に飛散することが判明した。さらに、歯溝方向に
飛散した歯屑がさらにワーク治具16に衝突して飛散す
ることも判明した。すなわち、切屑の飛散する範囲とし
ては、切削点からの直接的な飛散と、切削点からホブカ
ッタに巻きつきワークに衝突して飛散する間接的な飛散
と、切削点から飛散しワーク治具に衝突して飛散する間
接的な飛散がある。以上の事実より、S101では、直
接的飛散範囲として切削点からホブカッタの回転方向及
び歯溝方向に飛散する範囲を設定し、間接的飛散範囲と
してワークの回転方向に飛散する範囲及びホブカッタと
ワーク治具との相対的位置関係及びワーク治具の形状か
ら定まる範囲を設定する。
【0017】次に、CAD装置を用いて、S101で決
定した飛散範囲を3次元データで表現する(S10
2)。具体的には、直接飛散範囲については切削点を中
心として歯溝方向に広がる円錐形状とし、間接飛散範囲
については切削点を中心としてワークの回転方向に広が
る円錐形状及びワーク治具との衝突点を中心とする円錐
形状とする。
【0018】飛散範囲を円錐形状を用いてモデル化する
ことで3次元データとした後、CAD装置内に予め記憶
されている工作装置本体の3次元データと飛散範囲の3
次元データとを合成し、工作装置本体との干渉がなく、
かつ飛散範囲を規定する円錐形状に適合するような飛散
防止カバーを作成する(S103)。例えば、工作装置
本体を仮想的な直方体あるいは円柱あるいは球(仮想立
体と称する)で囲み、S102で決定された円錐形状と
仮想立体面との交差面の集合体として飛散防止カバーを
作成するなどである。
【0019】このように、飛散範囲を3次元データ化
し、この飛散範囲に適合するように飛散防止カバーを作
成することで、飛散防止カバーを必要最小なサイズとす
ることができ、ひいては工作装置全体の小型化を図るこ
とができる。
【0020】図4には本実施形態における飛散範囲の3
次元データが模式的に示されている。図において、飛散
範囲は全て円錐形状にモデリングされており、円錐形状
100は切削部位からの歯溝方向に沿った直接飛散範
囲、円錐形状102はホブカッタ14に巻きついた切屑
がワーク10に衝突してワーク10の回転方向に飛散す
る間接飛散範囲、円錐形状104は円錐形状100で飛
散した切屑がさらにワーク治具16に衝突して飛散する
間接飛散範囲を示す。円錐形状100の中心線は歯溝方
向と一致し、円錐形状102の中心線はワークの接線方
向に一致する。円錐形状104の中心線は、切削の進行
に伴って変化する飛散範囲100の移動により決定され
る。それぞれの円錐形状の中心角は、例えば所定値(1
5度)とすることができる。
【0021】図5には、図4に示された飛散範囲に適合
して設計された飛散防止カバーの一例が示されている。
飛散防止カバーは2つの部分から構成される。すなわ
ち、間接飛散範囲102による飛散を防止するためのカ
バー部20及び直接飛散範囲100と間接飛散範囲10
4による飛散を防止するためのカバー部22から構成さ
れる。カバー部20は、間接飛散範囲102で飛散する
切屑を遮蔽する面を有していればよく、この遮蔽面の面
積を最小化することができる。なお、遮蔽面で反射した
切屑をさらに反射させてホブ盤下部に配置したコンベア
24に導くための付加的な面を有してもよい。図では、
カバー部20によりワーク周囲を4面で覆っている。ま
た、カバー部22も、直接飛散範囲100及び間接飛散
範囲104で飛散する切屑を遮蔽する面を有していれば
よい。図では、カバー部22についても反射した切屑を
さらに反射させてコンベア24に導くための面を付加的
に設けている。従来では飛散防止カバーを一体的に構成
してワークの全周を覆うように配置していたが、図に示
されるように飛散範囲毎にカバー部を設けることで、不
要部分での被覆を抑制し、カバー全体のサイズを縮小す
ることができる。
【0022】このように、本実施形態では、CAD装置
を用いて飛散範囲を3次元データ化し、この飛散範囲に
応じて飛散防止カバーを設計できるので、効率的に飛散
防止を図ることができるとともに、工作装置本体の形状
が変化しても容易に対応することができる。
【0023】なお、本実施形態では、ホブ盤を例にとり
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
他の工作装置にも適用することができる。
【0024】また、本実施形態では、飛散物として切屑
を例にとり説明したが、加工に伴って飛散する加工液に
も同様に適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば効
率的に飛散防止カバーを得ることができる。また、本発
明によれば、工作装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の処理フローチャートである。
【図2】 ホブ盤の構成図である。
【図3】 切削理論に基づく飛散範囲説明図である。
【図4】 飛散範囲の3次元データ説明図である。
【図5】 飛散防止カバーの構成図である。
【符号の説明】
10 ワーク、12 クランパ、14 ホブカッタ、1
6 ワーク治具、100〜104 飛散範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 健 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 服部 誠 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 宮崎 国利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 本多 秀生 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 坪井 幸彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石田 明彦 愛知県名古屋市中区錦一丁目2番1号 株 式会社エムティエィ内 (72)発明者 井崎 直城 京都府京都市南区上鳥羽鴨田28番地 株式 会社カシフジ内 (72)発明者 佐尾 進 京都府京都市南区上鳥羽鴨田28番地 株式 会社カシフジ内 Fターム(参考) 3C011 DD03 5B046 AA05 BA01 DA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの加工に伴う飛散物の飛散範囲を
    3次元データ化するステップと、 前記3次元データに基づき、前記飛散範囲に適合した飛
    散防止カバーの3次元形状を作成するステップと、 を有することを特徴とする工作装置設計方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記飛散範囲は、加工位置からの直接飛散範囲及び間接
    飛散範囲を含むことを特徴とする工作装置設計方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の方法に
    おいて、 前記3次元データは、円錐形状データであることを特徴
    とする工作装置設計方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の方法に
    おいて、 前記加工は、カッタによる前記ワークの切削であり、 前記飛散物は、前記ワークの切屑を含むことを特徴とす
    る工作装置設計方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法に
    より作成された前記飛散防止カバーを有する工作装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020146814A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 Dmg森精機株式会社 工作機械の切り屑処理装置及び切り屑処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020146814A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 Dmg森精機株式会社 工作機械の切り屑処理装置及び切り屑処理方法
WO2020189547A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 Dmg森精機株式会社 工作機械の切り屑処理装置及び切り屑処理方法

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