JP2002263874A - レーザ加工機 - Google Patents

レーザ加工機

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JP2002263874A
JP2002263874A JP2001062320A JP2001062320A JP2002263874A JP 2002263874 A JP2002263874 A JP 2002263874A JP 2001062320 A JP2001062320 A JP 2001062320A JP 2001062320 A JP2001062320 A JP 2001062320A JP 2002263874 A JP2002263874 A JP 2002263874A
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JP
Japan
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work
pin
hole
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laser beam
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JP2001062320A
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Isato Mikami
勇人 三上
Kunio Arai
邦男 荒井
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Via Mechanics Ltd
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Hitachi Via Mechanics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを貫通したレーザ光によるテーブルや
ワークの損傷が小さく、また、機械的剛性の小さいワー
クであっても品質に優れる加工を行うことができ、さら
に作業能率およびワーク支持台の管理性を向上させるこ
とができるレーザ加工機を提供すること。 【解決手段】 ワーク16を、凹部8を備える升形の支
持部材9の表面9aと、先端を球面10aに形成したピ
ン10により支持する。ワーク16を貫通したレーザ光
は球面10aにより散乱されるので、加工したスルーホ
ールの壁面やワーク16の裏面が損傷することはほとん
どない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークとレーザ光
とをXY方向に相対的に移動させてワークを加工するレ
ーザ加工機に係り、特に貫通穴を加工するのに好適なレ
ーザ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーザ光によりプリント基板
(以下、「ワーク」という。)に貫通穴(スルーホー
ル)を加工する場合、通常、集光レンズの焦点位置がワ
ーク表面あるいはワーク表面の僅かに上方になるように
位置決めする。そして、集光レンズとワーク表面との距
離を±0.05mmの範囲で管理することにより、直径
0.05〜0.3mmのスルーホールの品質を均一なも
のとすることができる。
【0003】スルーホールを加工する場合、ワークを直
接テーブルの表面に載置すると、ワークを貫通したレー
ザ光によりテーブルの表面が損傷する。また、テーブル
の表面で反射したレーザ光によりスルーホールの内面
(壁面)が損傷する。さらに、テーブルの表面で反射し
たレーザ光がレーザ発振器に到達して、レーザ発振器を
損傷させる場合がある。そこで、スルーホールを加工す
る場合には、ワーク支持台を介してワークをテーブルに
固定する。
【0004】図5、図6はこのような従来のワーク支持
台の斜視図である。
【0005】図5に示すワーク支持台1では、表面に加
工するスルーホールの位置に合わせて、加工位置毎に加
工する穴の径よりも大径の円形の座繰り穴2が形成され
ている。また、図6に示すワーク支持台1では、複数の
スルーホールが存在する領域よりも大きい方形の座繰り
穴3(通常、1辺が5〜30mmの正方形)が形成され
ている。座繰り穴2、3の底面は、通常、粗面に形成さ
れる。このようにすると、テーブル表面の損傷を防止で
きる。また、ワークを貫通したレーザ光は座繰り穴2、
3の底面で散乱するので、ワークの裏面やスルーホール
の壁面の損傷、あるいはレーザ発振器の損傷を防止する
ことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、プリン
ト基板の高密度化が進み、スルーホールの直径が細径化
されると共に、加工するスルーホール間の距離(加工ピ
ッチ)が小さくなり、かつ1枚のワークに加工するスル
ーホール穴の数が増加している。
【0007】例えば、加工する穴の配置(以下、「加工
パターン」という。)が直径0.1mmの穴を加工ピッ
チ0.3mmで格子状に加工するものである場合、加工
パターンに合わせて座繰り穴2を設けることは困難であ
る。
【0008】一方、座繰り穴の形状を方形にする場合、
座繰り穴3の加工は容易である。しかし、ワークが機械
的剛性の小さいセラミック基板(グリーンシート)、ポ
リイミド樹脂基板あるいはアラミド樹脂基板である場
合、自重によりプリント基板が座繰り穴3の中央付近で
撓み、ワーク表面とレンズとの距離が上記した管理範囲
を越える場合がある。このような場合、ワーク表面にお
けるレーザ光の径が大径になると共にエネルギー密度が
低くなるから、加工したスルーホールの直径が設計寸法
よりも大径になったり、入り口部にバリが発生して、加
工穴の品質が低下した。
【0009】また、加工パターンに合わせてワーク支持
台を用意する場合、加工パターンが変わる度にワーク支
持台を交換しなければならず、作業能率が低下した。ま
た、ワーク支持台の数が多くなるため、ワーク支持台の
管理が面倒であった。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、ワークを貫通したレーザ光によるテーブル
やワークの損傷が小さく、また、機械的剛性の小さいワ
ークであっても品質に優れる加工を行うことができ、さ
らに作業能率およびワーク支持台の管理性を向上させる
ことができるレーザ加工機を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の第1の手段は、ワークとレーザ光とをX
Y方向に相対的に移動させて前記ワークを加工するレー
ザ加工機において、複数のピンと、前記ピンの支持部材
と、を設け、前記ピンを先端位置が略同一面になるよう
に高さ方向に位置決めすると共に、XY方向に位置決め
し、複数の前記ピンにより、前記ワークを前記ピンの高
さ方向に位置決めする。
【0012】また、本発明の第2の手段は、ワークとレ
ーザ光とをXY方向に相対的に移動させて前記ワークを
加工するレーザ加工機において、ピンと、表面側に凹部
を備える升形の支持部材と、を設け、前記ピンを前記支
持部材の前記凹部に配置すると共に、前記ピンの先端位
置を前記支持部材の表面に合わせて位置決めし、前記ワ
ークを前記ピンと前記支持部材により前記ピンの高さ方
向に位置決めする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明に係るレーザ加工機の側面
図、図2はワーク支持装置近傍の分解図、図3はピンの
拡大図である。
【0015】図1において、ベッド5にはXYテーブル
6がXY方向移動自在に支持されている。XYテーブル
6上にはワーク支持装置7が固定されている。ワーク支
持装置7は、図2に示すように、表面側に凹部8を備え
る升形の支持部材9と、ピン10とから構成されてい
る。ピン10の一方の端部は支持部材9の底面に格子状
に設けられた穴11に着脱自在に嵌合し、水平方向に位
置決めされている。図3に示すように、ピン10の他方
の端部はテーパ面10bが形成され、先端はテーパ面1
0bに接する球面10aに形成されている。ピン10
は、球面10aの頂点10tが支持部材9の表面9aに
一致するように位置決めされている。
【0016】支持部材9の中央部には貫通穴12が形成
されている。貫通穴12の一方の端部には圧縮空気を供
給するノズル13が配置されている。支持部材9の表面
側には、冷却水が流れる貫通穴14が形成されている。
支持部材9の表面にはワーク(プリント基板)16が載
置されている。
【0017】ワーク16を挾み、支持部材9の上側には
額縁状の押え板20が配置されている。押え板20には
冷却水が流れる貫通穴21が形成されている。また、押
え板20の一方の側には圧縮空気を供給するノズル22
が配置されている。
【0018】ベッド5に固定されたコラム30の上面に
はレーザ発振器31とミラー32が固定されている。コ
ラム30の側面にはガルバノスキャナ33、34とFθ
レンズ35が図示を省略するヘッドに支持されている。
【0019】コラム30の側面には、貫通穴12および
ノズル22と対向するようにしてダクト36が固定され
ている。ダクト36は図示を省略する集塵機に接続され
ている。
【0020】次に、この実施の形態の動作を説明する。
【0021】ワーク16を支持部材9に載置し、位置決
めをした後、押え板20によりワーク16を押える。こ
のとき、ワーク16の凹部8に対向する部分は、頂点1
0tに接して水平に支持される。次に、図示を省略する
ヘッドを上下させ、Fθレンズ35の焦点をワーク16
の表面に位置決めする。次に、貫通穴14と貫通穴21
に冷却水を供給すると共にノズル13、22から圧縮空
気を供給して、加工を開始する。
【0022】レーザ発振器31から発射されたレーザ光
は、ミラー32、ガルバノスキャナー33、34を介し
てFθレンズ35に入射し、Fθレンズ35により集光
されてワーク16にスルーホールを加工する。
【0023】ワーク16の凹部8に対向する部分はピン
10により支持されているため、撓みは無視できるほど
小さい。この結果、穴径、穴形状および断面形状の品質
に優れるスルーホールを加工することができる。
【0024】なお、本発明の場合、加工したスルーホー
ルの下面にピン10が存在する場合がある。そこで、ス
ルーホールの軸線とピン10の軸線が一致した場合のレ
ーザ光の反射ついて、図4を用いて説明する。
【0025】ここでは、ワークの板厚をT、球面10a
およびスルーホールの半径をR、レーザ光はピン10に
対して垂直に入射するとする。
【0026】レーザ光が球面10aで反射してスルーホ
ールの上端に到達する場合の入射角をα、スルーホール
の下端に到達する場合の入射角をβとすると、入射角
α、βは球面10aの中心Oにおける中心角に等しいこ
とを利用して、式1、2により求められる。
【0027】 Rsinα+(T+R−Rcosα)×tan2α=R・・・式1 Rcosβ+(R−Rsinβ)×tan2β=R ・・・式2 したがって、例えば、Rが0.04mm、Tが0.12
mmである場合、中心角αは8度、中心角βは34度に
なり、中心角(β−α)に対応する球面10aの円弧の
長さは0.006mm(板厚Tの5%以下)である。し
たがって、スルーホールの内壁に反射するエネルギ量は
無視できるほど小さい。
【0028】また、レーザ光が球面10aで反射してワ
ークの下面に到達する場合の入射角は45度−β度(こ
こでは11度)であり、ワークの下面に反射するエネル
ギ量も無視できるほど小さい。
【0029】この結果、スルーホールの壁面およびワー
クの底面はほとんど損傷せず、品質に優れる加工をする
ことができる。
【0030】また、ピン10に反射されて直接レーザ発
振器31に戻るレーザ光はほとんどないから、レーザ発
振器31が損傷することもない。
【0031】この実施の形態では、支持部材9と押え板
20を冷却水で冷却するので、加工時、加工による熱が
ワークに蓄積されず、穴径、穴形状および断面形状の品
質に優れるスルーホールを加工することができる。な
お、支持部材9と押え板20の材質としては熱伝導率が
高い材質、例えば銅、を用いると効果的である。
【0032】また、ノズル13、22とダクト36とを
設け、圧縮空気を供給すると共にダクトで加工部付近の
空気を吸引するようにしたので、加工により発生する燃
焼ガス等が加工部以外に飛び散ることを防止することが
できる。
【0033】また、ピン10にテーパ面を設けたので、
ピン10の剛性を大きくできると共に、球面10aの半
径を小さくすることができる。
【0034】また、ピン10を支持部材9に対して着脱
自在に支持させたので、ワークの剛性に合わせてピン1
0の数を増減することができる。
【0035】さらに、先端形状を球面としたので、スル
ーホールを貫通したレーザ光を確実に散乱させることが
できる。
【0036】なお、ワークをピン10と支持部材9で支
持するようにしたが、ワークの剛性が大きい場合には、
支持部材9を平板にして、ピン10だけで支えるように
してもよい。
【0037】また、凹部8の底面を粗面にするとさらに
効果的である。
【0038】また、球面10aの中心角は90度以上に
すると効果的である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワークをピンで支持するようにしたから、総ての加工パ
ターンに対応することができる。また、ピンの先端を球
面に形成することにより、スルーホールを貫通したレー
ザ光を、加工部あるいはレーザ発振器に影響を及ぼさな
い方向に散乱させるので、精度に優れる加工を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ加工機の側面図である。
【図2】本発明に係るワーク支持装置近傍の分解図であ
る。
【図3】本発明に係るピンの拡大図である。
【図4】本発明の効果を説明するである。
【図5】従来のワーク支持装置の斜視図である。
【図6】従来のワーク支持装置の斜視図である。
【符号の説明】
8 凹部 9 支持部材 9a 10 ピン 10a 球面 16 ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークとレーザ光とをXY方向に相対的
    に移動させて前記ワークを加工するレーザ加工機におい
    て、複数のピンと、前記ピンの支持部材と、を設け、前
    記ピンを先端位置が略同一面になるように高さ方向に位
    置決めすると共に、XY方向に位置決めし、複数の前記
    ピンにより、前記ワークを前記ピンの高さ方向に位置決
    めすることを特徴とするレーザ加工機。
  2. 【請求項2】 ワークとレーザ光とをXY方向に相対的
    に移動させて前記ワークを加工するレーザ加工機におい
    て、ピンと、表面側に凹部を備える升形の支持部材と、
    を設け、前記ピンを前記支持部材の前記凹部に配置する
    と共に、前記ピンの先端位置を前記支持部材の表面に合
    わせて位置決めし、前記ワークを前記ピンと前記支持部
    材により前記ピンの高さ方向に位置決めすることを特徴
    とするレーザ加工機。
  3. 【請求項3】 前記ピンの先端部を球面に形成すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工機。
  4. 【請求項4】 前記球面の中心角を90度以上にするこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のレーザ加工機。
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