JP2002263871A - レーザ溶接方法および装置 - Google Patents

レーザ溶接方法および装置

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JP2002263871A
JP2002263871A JP2001132854A JP2001132854A JP2002263871A JP 2002263871 A JP2002263871 A JP 2002263871A JP 2001132854 A JP2001132854 A JP 2001132854A JP 2001132854 A JP2001132854 A JP 2001132854A JP 2002263871 A JP2002263871 A JP 2002263871A
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Japan
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laser
laser beam
welding
plate
holding mechanism
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JP2001132854A
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English (en)
Inventor
Koji Oda
幸治 小田
Naoki Fukai
直樹 深井
Keiji Otsuka
啓示 大塚
Jun Kitagawa
純 北川
Junya Tanabe
順也 田辺
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ溶接作業を簡単かつ迅速に遂行すること
ができ、生産性を有効に向上させることを可能にする。 【解決手段】レーザ溶接装置10は、鋼板W1、W2の
位置決め保持を行う保持機構12と、前記鋼板W1に対
し第1のレーザビームL1を照射するとともに、前記第
1のレーザビームL1から所定の間隔だけ離間した部位
に第2のレーザビームL2を照射するレーザ照射機構1
4と、前記第1および第2のレーザビームL1、L2を
互いに同期して移動させるロボットアーム16と、前記
第1および第2のレーザビームL1、L2の入熱量を制
御する制御機構18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母材より融点の低
い金属が表面に施された板材を互いに重ね合わせ、その
重ね合わせた部位に対してレーザビームを照射すること
により、前記板材同士を溶接するレーザ溶接方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、母材より融点の低い金属が表
面に施された板材を互いに重ね合わせた状態で、前記板
材同士を溶接する方法として、例えば、特許第3115
456号公報に開示されているレーザ溶接方法が知られ
ている。
【0003】このレーザ溶接方法では、融点が母材であ
る鋼板より低い金属、例えば、亜鉛メッキされた鋼板
(亜鉛メッキ鋼板)の端部は拘束せずに前記亜鉛メッキ
鋼板を支持し、レーザ照射側の前記亜鉛メッキ鋼板のみ
を重ね溶接部の中心位置より拘束側へ1mm乃至15m
m離れた位置において、予めレーザを用いて溶融させて
端部を変形させることにより前記亜鉛メッキ鋼板の間に
隙間を形成し、その後、前記亜鉛メッキ鋼板を重ね溶接
することを特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係るレーザ溶接方法においては、亜鉛メッキ
鋼板に対して端部を変形させるための第1のレーザ照射
と、その後、前記亜鉛メッキ鋼板を重ね溶接するための
第2のレーザ照射とを、個別に独立して行わなければな
らない。このため、レーザ溶接作業全体が相当に煩雑化
してしまい、生産性が低下するという問題が指摘されて
いる。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、レーザ溶接作業を簡単かつ迅速に遂行することが
でき、生産性を向上させることが可能なレーザ溶接方法
および装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザ溶接
方法および装置では、保持機構を介して板材の溶接部位
が位置決め保持された状態で、前記保持機構の近傍の前
記板材に対し第1のレーザビームが照射されながら、前
記第1のレーザビームが溶接方向に移動することによ
り、前記板材が加熱されて該板材同士が所定の間隔だけ
離間する。その際、第1のレーザビームから所定の間隔
だけ離間した部位に第2のレーザビームが照射されると
ともに、前記第2のレーザビームが前記第1のレーザビ
ームと同期して前記溶接方向に移動し、該板材同士が溶
接される。
【0007】このように、第1および第2のレーザビー
ムは、互いに同期して溶接方向に移動するため、単一の
移動動作でレーザ溶接作業が遂行される。従って、2回
にわたって個別にレーザ照射を行う従来のレーザ溶接方
法に比べ、該レーザ溶接作業を簡単かつ迅速に遂行する
ことができ、生産性を向上させることが可能になる。
【0008】また、第2のレーザビームは、第1のレー
ザビームに対して少なくとも溶接方向下流側に0.5m
m乃至20mmの範囲内だけ離間している。これによ
り、板材の間を所定の間隔だけ正確に離間させた状態
で、前記板材の溶接が確実に遂行され、該板材のレーザ
溶接作業が精度よくかつ効率的に行われる。
【0009】さらに、保持機構の押圧作用下に、板材の
溶接部位が位置決め保持されるため、平板材の他、プレ
ス成形材等の各種の成形材にも容易に適応することがで
き、汎用性に優れる。その際、保持機構は、板材を押圧
して回転可能なローラを備えており、簡単な構成で、前
記板材の溶接部位を確実に位置決め保持することが可能
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係るレーザ溶接方法を実施するためのレーザ溶接装置
10の一部を破断させた状態を示す側面説明図である。
【0011】なお、このレーザ溶接装置10は、その用
途が限定されるものではなく、例えば、自動車のルーフ
部等の亜鉛メッキされた鋼板W1、W2を重ね合わせて
溶接する場合に用いると好ましい。
【0012】レーザ溶接装置10は、鋼板W1、W2の
溶接部位を位置決め保持する保持機構12と、前記保持
機構12の近傍の前記鋼板W1の加熱部位P1に対し第
1のレーザビームL1を照射して加熱するとともに、前
記第1のレーザビームL1から所定の間隔だけ離間した
溶接部位P2に第2のレーザビームL2を照射して前記
鋼板W1、W2同士を溶接するレーザ照射機構14と、
前記第1および第2のレーザビームL1、L2を互いに
同期して溶接方向に移動させるロボットアーム(移動機
構)16と、前記第1および第2のレーザビームL1、
L2の入熱量を制御する制御機構18とを備える。
【0013】ロボットアーム16には、原位置復帰およ
びワーク位置補正機構20を構成する支持ブラケット2
2が固着されており、この支持ブラケット22は上面板
24と、この上面板24に対して略直交する長手方向に
延在する側面板26とを備える。上面板24には、エア
シリンダ等の第1アクチュエータ28が取着され、側面
板26の内側面26aには、後述する移動部材32を摺
動自在に支持するガイド部材30が取着されている。
【0014】一側面がガイド部材30に摺動自在に支持
された移動部材32は、一側部が第1アクチュエータ2
8のロッド34にナット36を介して螺着され、他側部
にロボットアーム16側に指向して一体的に形成された
屈曲部38が設けられている。これにより、移動部材3
2は、ガイド部材30にガイドされて第1アクチュエー
タ28の駆動作用下に、長手方向(図1では上下方向)
に沿って往復動作可能に設けられている。
【0015】屈曲部38の上面にナット40を介して螺
着されたねじ部材42は、レーザ照射機構14のストロ
ーク量を調整する機能を有し、前記ねじ部材42のねじ
込み量を増減させることにより、前記レーザ照射機構1
4の変位ストロークが調整される。側面板26の下面に
は、弾性部材44が取着され、この弾性部材44は、ね
じ部材42が当接した際のストッパおよび衝撃緩衝の機
能を有する。
【0016】移動部材32の他側面には、ベースプレー
ト46が固着され、前記ベースプレート46には、第1
および第2のレーザビームL1、L2を照射するレーザ
照射機構14が取着されている。
【0017】レーザ照射機構14は、ベースプレート4
6に固定されるケーシング48を備え、このケーシング
48の端部には、レーザ発振器50から前記ケーシング
48内にレーザビームLを導入するための光ファイバ5
2が接続されている。光ファイバ52から導出されるレ
ーザビームLの光軸O上には、図1に示す矢印A方向に
向かってコリメータレンズ54および集光レンズ56が
配置されるとともに、前記コリメータレンズ54と前記
集光レンズ56との間には、プリズム58が進退手段6
0および回転手段62を介して配置される。
【0018】図1および図2に示すように、進退手段6
0は、回転部材64に固定される第2アクチュエータ6
6を備え、この第2アクチュエータ66から光軸O側に
突出するロッド68の先端には、プリズム58が固定さ
れている。回転部材64は、ケーシング48に対してベ
アリング69を介し回転可能に支持されている。プリズ
ム58は、レーザビームLを第1および第2のレーザビ
ームL1、L2に分割するとともに、進退手段60は、
前記第1および第2のレーザビームL1、L2の出力比
を調整する機能を有している。
【0019】回転手段62は、第3アクチュエータ70
を備えており、この第3アクチュエータ70の回転軸7
2に駆動歯車74が軸着される。回転部材64には、駆
動歯車74に噛合するリング状の従動歯車76が設けら
れており、回転手段62は、第1および第2のレーザビ
ームL1、L2の相対位置(回転位置)を調整する機能
を有している。
【0020】レーザ照射機構14は、出力の小さな第1
のレーザビームL1と、鋼板W1を貫通可能である出力
の大きな第2のレーザビームL2とを、前記鋼板W1に
照射する。第1のレーザビームL1は、鋼板W1の表面
を加熱させる機能を有しており、この鋼板W1の加熱さ
れた部位が塑性変形して上側に凸状に変形し、鋼板W
1、W2の間に隙間Hが形成される(図3参照)。
【0021】第2のレーザビームL2は、加熱された鋼
板W1の溶接部位P2に照射されることにより、該溶接
部位P2に形成された鋼板W1、W2の間の隙間Hを確
保し、かつ前記鋼板W1、W2を溶接する機能を有して
いる。この溶接時に鋼板W1、W2から気化する亜鉛メ
ッキガスは、前記鋼板W1、W2の隙間Hから大気に放
出される。
【0022】移動部材32の屈曲部38の底面82に
は、図1において下方に所定角度傾斜して延在する板状
の保持部84を一体的に形成したガイド部材86の一側
部が固着されている。ガイド部材86の他側部には、鋼
板W1、W2を保持する保持機構12が支持されてい
る。
【0023】保持機構12は、ガイド部材86の他側部
に取着される基板88に設けたブラケット90に、軸9
2aが支持されたローラ92を備える。なお、保持機構
12はローラ92に限定されず、例えば、押えジグ(図
示せず)により、鋼板W1、W2を溶接方向に沿って保
持することもできる。
【0024】制御機構18は、アクチュエータ制御部9
4とロボット制御部96とを備えている。アクチュエー
タ制御部94は、第1乃至第3アクチュエータ28、6
6および70を駆動制御するとともに、ロボット制御部
96は、ロボットアーム16を備える図示しないロボッ
トの駆動制御を行う。この制御機構18は、レーザ発振
器50を駆動制御する。
【0025】このように構成されるレーザ溶接装置10
の動作について、以下に説明する。
【0026】まず、図1に示すように、亜鉛メッキされ
た長尺状の鋼板W1、W2は、互いに一部分を重ね合わ
せた状態で、保持機構12により保持されて位置決めさ
れる。具体的には、第1アクチュエータ28の駆動作用
下に移動部材32が下降し、保持機構12が鋼板W1、
W2を押圧保持する。
【0027】ここで、レーザ溶接装置10は、ロボット
アーム16の駆動作用下に、図3に示されるように、保
持機構12を前方にして矢印X方向に変位する。その
際、制御機構18を介してレーザ発振器50が駆動さ
れ、このレーザ発振器50から導出されるレーザビーム
Lが、光ファイバ52を介してレーザ照射機構14に送
られる。
【0028】このレーザ照射機構14内では、レーザビ
ームLがコリメータレンズ54を介して集光レンズ56
に至る際、プリズム58によって第1および第2のレー
ザビームL1、L2に分割される。そして、まず、第1
のレーザビームL1が、保持機構12を構成するローラ
92に保持されている鋼板W1、W2に対して、上側の
鋼板W1の加熱部位P1に照射される。
【0029】このため、鋼板W1は、第1のレーザビー
ムL1が照射された部位(加熱部位P1)が加熱され、
この加熱部位P1が塑性変形して前記第1のレーザビー
ムL1の進行方向(矢印X方向)に沿って反り返る。従
って、鋼板W1、W2の間には、所定の隙間Hが形成さ
れることになる(図3参照)。
【0030】一方、第2のレーザビームL2は、第1の
レーザビームL1の照射位置である加熱部位P1に対し
て矢印A方向とは逆方向に距離S1だけ離間し、かつロ
ーラ92から離間する方向(矢印Y方向)に距離S2だ
け離間する位置(溶接部位P2)に照射される。具体的
には、距離S1、S2は、それぞれ0.5mm乃至20
mmの範囲内だけ離間して設定される。
【0031】これにより、鋼板W1、W2が溶接部位P
2に沿って溶接されるとともに、前記鋼板W1、W2に
メッキされた金属成分(亜鉛)が気化し、ガスとなって
隙間Hから大気に放出される。このため、鋼板W1、W
2を、確実かつ強固に溶着させることができる。
【0032】鋼板W1、W2の溶接作業が終了した後、
第1アクチュエータ28の駆動作用下に移動部材32が
上昇する。さらに、鋼板W1、W2は、保持機構12か
ら開放されて次なる工程に搬送され、最終的に所望の製
品が得られることになる。
【0033】この場合、第1の実施形態では、まず、出
力の小さな第1のレーザビームL1が上側の鋼板W1の
加熱部位P1に照射されながら、矢印X方向に移動する
ことにより、前記鋼板W1の加熱部位P1の塑性変形に
よって該鋼板W1と鋼板W2との間に隙間Hが形成され
る。その際、第1のレーザビームL1から所定の間隔だ
け離間した溶接部位P2に第2のレーザビームL2が照
射されるとともに、この第2のレーザビームL2が前記
第1のレーザビームL1と同期して矢印X方向に移動す
ることにより、加熱部位P2に沿って前記鋼板W1、W
2が溶接される。
【0034】このように、第1および第2のレーザビー
ムL1、L2は、レーザ照射機構14から導出されると
ともに、このレーザ照射機構14がロボットアーム16
を介して矢印X方向に移動することにより、前記第1お
よび第2のレーザビームL1、L2が、互いに同期して
矢印X方向に移動する。このため、レーザ照射機構14
を矢印X方向に一度だけ移動させる際に、鋼板W1、W
2の間に隙間Hが形成され、さらにこの隙間Hから亜鉛
メッキガスが放出されるとともに、前記鋼板W1、W2
を確実に溶接することが可能になる。
【0035】これにより、鋼板W1、W2に対して、ま
ず、第1のレーザビームL1によるレーザ照射を行った
後、第2のレーザビームL2によるレーザ照射を個別に
行う従来のレーザ溶接方法に比べ、単一の移動動作でレ
ーザ溶接作業が遂行される。従って、第1の実施形態で
は、鋼板W1、W2のレーザ溶接作業を、簡単かつ迅速
に遂行することができ、生産性を有効に向上させること
が可能になるという効果が得られる。
【0036】また、図3に示すように、第2のレーザビ
ームL2は、第1のレーザビームL1に対して溶接方向
下流側(矢印X方向とは逆方向)に距離S1だけ離間
し、かつ保持機構12から離間する矢印Y方向に距離S
2だけ離間している。その際、それぞれの距離S1、S
2は、0.5mm乃至20mmの範囲内だけ離間して設
定されている。このため、鋼板W1、W2の間に所定の
隙間Hを正確に維持した状態で、前記鋼板W1、W2の
溶接が行われ、亜鉛メッキガスが確実に放出されて前記
鋼板W1、W2を良好かつ強固に溶接することができる
という利点がある。
【0037】さらに、保持機構12は、鋼板W1を鋼板
W2側に押圧保持するためのローラ92を備えている。
従って、鋼板W1、W2としては、平板材の他に、プレ
ス成形材等の各種の成形材であっても容易に対応するこ
とが可能になり、汎用性に優れるという効果がある。
【0038】ここで、保持機構12を構成するローラ9
2は、鋼板W1上を押圧しながら回転しており、簡単な
構成で、前記鋼板W1と鋼板W2とを確実に位置決め保
持することができる。なお、鋼板W1、W2を溶接する
際に、保持機構12を構成するローラ92が溶接熱を帯
びるため、このローラ92は、常時、図示しない冷却機
構によって冷却されることが好ましい。
【0039】さらにまた、第1の実施形態では、第1お
よび第2のレーザビームL1、L2の出力比、すなわ
ち、入熱量を制御機構18を介して制御することができ
るとともに、前記第1および第2のレーザビームL1、
L2の相対位置が容易に変更可能となる。具体的には、
進退手段60を構成する第2アクチュエータ66が駆動
され、プリズム58が、図1中、矢印B方向に位置調整
される。これにより、レーザビームLから分割される第
1および第2のレーザビームL1、L2の出力比が変更
され、前記第1および第2のレーザビームL1、L2の
入熱量が容易に調整されることになる。
【0040】一方、回転手段62を構成する第3アクチ
ュエータ70が駆動されて駆動歯車74が回転される
と、この駆動歯車74に噛合している従動歯車76が回
転し、前記従動歯車76が設けられている回転部材64
を介してプリズム58の角度位置が調整される(図2参
照)。このため、第1レーザビームL1の回転位置が変
更され、所望の照射位置に対応して前記第1および第2
のレーザビームL1、L2を設定することができる。
【0041】図4は、本発明の第2の実施形態に係るレ
ーザ溶接装置100の一部を破断させた状態を示す側面
説明図である。なお、第1の実施形態に係るレーザ溶接
装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0042】このレーザ溶接装置100は、第1および
第2のレーザビームL1、L2をそれぞれ個別に照射す
るための第1および第2のレーザビームヘッド(レーザ
照射機構)102、104を備え、前記第1および第2
のレーザビームヘッド102、104がベースプレート
46に一体的に固着されている。
【0043】第1および第2のレーザビームヘッド10
2、104は、図示しないが、内部にそれぞれコリメー
タレンズおよび集光レンズが保持されており、光ファイ
バ106、108を介して送られる第1および第2のレ
ーザビームL1、L2を所定の焦点距離で集光させて鋼
板W1、W2に照射するように構成されている。そこ
で、溶接方向に沿って第1のレーザビームヘッド102
の斜め後方位置に第2のレーザビームヘッド104が設
けられ、前記第1および第2のレーザビームヘッド10
2、104がツインビームに形成されている。
【0044】このように構成される第2の実施形態で
は、鋼板W1、W2が保持機構12により保持された状
態で、まず、第1のレーザビームヘッド102から前記
鋼板W1の加熱部位P1に対して第1のレーザビームL
1が照射され、前記鋼板W1が加熱されて塑性変形し鋼
板W2との間に隙間Hが形成される。
【0045】一方、第1のレーザビームヘッド102に
併設されている第2のレーザビームヘッド104から第
2のレーザビームL2が導出され、この第2のレーザビ
ームL2が鋼板W1、W2の溶接部位P2に照射される
とともに、ロボットアーム16を介して前記第1および
第2のレーザビームヘッド102、104が一体的に溶
接方向に移動する。このため、鋼板W1、W2間の隙間
Hから気化された亜鉛メッキガスが流出するとともに、
前記鋼板W1、W2の溶接部位P2が溶接処理され、該
鋼板W1、W2が確実に溶着される。
【0046】これにより、第2の実施形態では、レーザ
溶接作業を簡単かつ迅速に遂行することができ、生産性
を有効に向上させることが可能になる等、第1の実施形
態と同様の効果が得られる。
【0047】図5は、本発明の第3の実施形態に係るレ
ーザ溶接装置120a、120bの一部を破断させた状
態を示す側面説明図である。なお、第2の実施形態に係
るレーザ溶接装置100と同一の構成要素には同一の参
照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0048】レーザ溶接装置120aは、第1のロボッ
トアーム16aに装着される第1のレーザビームヘッド
102を備える一方、レーザ溶接装置120bは、第2
のロボットアーム16bに装着される第2のレーザビー
ムヘッド104を備えている。
【0049】レーザ溶接装置120aは、鋼板W1側に
配置されてこの鋼板W1の加熱部位P1に第1のレーザ
ビームL1を照射するとともに、レーザ溶接装置120
bは、鋼板W2側に配置されてこの鋼板W2側から溶接
部位P2に第2のレーザビームL2を照射するように構
成されている。
【0050】このため、第3の実施形態では、第1およ
び第2のロボットアーム16a、16bが駆動制御され
ることにより、鋼板W1、W2にフォーミング用の第1
のレーザビームL1と、溶接用の第2のレーザビームL
2とを同期して照射しながら、溶接方向に同期して移動
させることができ、第1および第2の実施形態と同様の
効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るレーザ溶接方法および装置
では、板材同士を所定の間隔だけ離間させるための第1
のレーザビームと、前記板材同士を溶接するための第2
のレーザビームとが、互いに同期して溶接方向に移動す
るため、単一の移動動作でレーザ溶接作業が遂行され
る。従って、2回にわたって個別にレーザ照射を行う従
来の方法に比べ、レーザ溶接作業を簡単かつ迅速に遂行
することができ、生産性を有効に向上させることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレーザ溶接方法
を実施するためのレーザ溶接装置の一部を破断させた状
態を示す側面説明図である。
【図2】前記レーザ溶接装置を構成する進退手段および
回転手段の斜視説明図である。
【図3】前記レーザ溶接装置の動作を説明する一部斜視
図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るレーザ溶接装置
の一部を破断させた状態を示す側面説明図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るレーザ溶接装置
の一部を破断させた状態を示す側面説明図である。
【符号の説明】
10、100、120a、120b…レーザ溶接装置 12…保持機構 14…レーザ照射
機構 16、16a、16b…ロボットアーム 18…制御機構 20…原位置復帰およびワーク位置補正機構 28、66、70…アクチュエータ 32…移動部材 50…レーザ発振器 52…光ファイバ 54…コリメータレンズ 56…集光レンズ 58…プリズム 60…進退手段 62…回転手段 86…ガイド部材 92…ローラ 94…アクチュエ
ータ制御部 96…ロボット制御部 102、104…
レーザビームヘッド 106、108…光ファイバ L、L1、L2…
レーザビーム W1、W2…鋼板
フロントページの続き (72)発明者 大塚 啓示 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 北川 純 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田辺 順也 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AJ03 BF00 CA08 CA14 DA14 DB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母材より融点の低い金属が表面に施された
    板材を互いに重ね合わせ、その重ね合わせた部位に対し
    てレーザビームを照射することにより、前記板材同士を
    溶接するレーザ溶接方法であって、 保持機構を介して前記板材の溶接部位を位置決め保持し
    た状態で、前記保持機構の近傍の前記板材に対し第1の
    レーザビームを照射して加熱しながら、前記第1のレー
    ザビームを溶接方向に移動させることにより、該板材同
    士を所定の間隔だけ離間させるとともに、 前記第1のレーザビームから所定の間隔だけ離間した部
    位に第2のレーザビームを照射しながら、前記第2のレ
    ーザビームを該第1のレーザビームと同期して前記溶接
    方向に移動させることにより、該板材同士を溶接するこ
    とを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレーザ溶接方法において、
    前記第2のレーザビームを、前記第1のレーザビームに
    対して少なくとも前記溶接方向下流側に0.5mm乃至
    20mmの範囲内だけ離間させることを特徴とするレー
    ザ溶接方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のレーザ溶接方法に
    おいて、前記保持機構は、前記板材の溶接部位近傍を押
    圧して位置決め保持することを特徴とするレーザ溶接方
    法。
  4. 【請求項4】母材より融点の低い金属が表面に施された
    板材を互いに重ね合わせ、その重ね合わせた部位に対し
    てレーザビームを照射することにより、前記板材同士を
    溶接するレーザ溶接装置であって、 前記板材の溶接部位を位置決め保持する保持機構と、 前記保持機構の近傍の前記板材に対し第1のレーザビー
    ムを照射して加熱するとともに、前記第1のレーザビー
    ムから所定の間隔だけ離間した部位に第2のレーザビー
    ムを照射して前記板材同士を溶接するレーザ照射機構
    と、 前記第1および第2のレーザビームを互いに同期して溶
    接方向に移動させる移動機構と、 前記第1および第2のレーザビームの入熱量を制御する
    制御機構と、 を備えることを特徴とするレーザ溶接装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のレーザ溶接装置において、
    前記第2のレーザビームを、前記第1のレーザビームに
    対して少なくとも前記溶接方向下流側に0.5mm乃至
    20mmの範囲内だけ離間させることを特徴とするレー
    ザ溶接装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のレーザ溶接装置に
    おいて、前記保持機構は、前記板材の溶接部位近傍を押
    圧して回転可能なローラを備えることを特徴とするレー
    ザ溶接装置。
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