JP2002262130A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2002262130A
JP2002262130A JP2001231357A JP2001231357A JP2002262130A JP 2002262130 A JP2002262130 A JP 2002262130A JP 2001231357 A JP2001231357 A JP 2001231357A JP 2001231357 A JP2001231357 A JP 2001231357A JP 2002262130 A JP2002262130 A JP 2002262130A
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峰樹 曽我
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、明暗差を抑制する画像処理装
置を提供すること。 【解決手段】 輝度Yは、輝度レベル変換器11によ
り、次の関数 【数1】 によりY'に変換される。輝度レベル変換器11の出力
Y'はメモリ12に1フレーム毎に記憶され、低周波抑
制器13によりフィルタリング処理を行い、低周波数成
分を抑制する。こうして、1フレーム毎にメモリ12に
記憶されたY'から、低周波数成分を抑制されたY''に
変換し、Y''から、最大値Y''maxを検出する。次に予
め記憶されているLmaxとから係数Lmax/Y''maxを係
数算出器15により算出し、メモリ12からY''を順次
読み出してY'''=Y''Lmax/Y''ma xを求める。出力
Y'''は、明暗差の抑制された画像出力としてアナログ
処理装置3に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は明暗差の大きい画像
のダイナミックレンジを圧縮する画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】陰の領域、地面等に形成される影及び日
向の領域を含むような、明暗差の大きい画像は、その暗
部の中での画像の明暗差が小さいものとなり、これをダ
イナミックレンジの小さい表示装置に表示させたときに
暗部が一様に黒化し、暗部における物体等の把握の困難
な画像となってしまう。そこでHomomorphic Filtering
と呼ばれる画像のダイナミックレンジを圧縮する方法が
知られている。Homomorphic Filteringとは、陰日向や
照明ムラなどの照明強度の情報は輝度の低空間周波数成
分であることに着目し、物体の反射率と照明強度の積で
ある輝度を対数変換することにより反射率の対数と照明
強度の対数の和に変換し、低周波数成分である照明強度
の成分を除去したのち、逆対数変換するものである。
【0003】Homomorphic Filteringでは空間周波数成
分のうち高周波成分が強調される結果、エッジが不自然
に強調される問題がある。そこで例えば特開平5−16
7889号公報記載の発明のように、画像内の各位置で
エッジの大きさを表す特徴量を求め、その特徴量に基づ
いてフィルタの特性を可変とする方法が提案されてい
る。即ち、Homomorphic Filteringの改良として、空間
周波数成分のうち、低周波成分と、エッジの大きい部分
では高周波成分も抑制するものである。これらの概略を
図6に示す。
【0004】図6の(a)は、Homomorphic Filtering
の基本構成を示すブロック図である。1フレーム毎に各
画素の輝度Yが対数変換器911により対数変換された
輝度Y'となる。この対数変換された輝度Y'を1フレー
ム毎に、低周波抑制器912により低周波抑制処理が行
われる。低周波抑制器912の処理内容は、対数変換さ
れた輝度Y'をコンボルーションフィルタなどにより低
空間周波数成分が抑制された、対数変換された輝度Y''
とするものである。こうして、低周波成分が抑制された
対数変換された輝度Y''を逆対数変換器(指数変換器)
913により逆対数変換して、1フレーム毎に照明強度
による明暗差の抑制された画像出力を得る。
【0005】また、図6の(b)は特開平5−1678
89号公報記載の、輝度信号圧縮の基本原理を示すブロ
ック図である。1フレーム毎に各画素の輝度Yが対数変
換器921により対数変換された輝度Y'となる。この
対数変換された輝度Y'を1フレーム毎に、特徴抽出器
922と低周波抑制器923により低周波抑制処理が行
われる。特徴抽出器922においては画像内の各位置で
エッジの大きさを表す特徴量を求め、その特徴量に基づ
いて低周波抑制器923のフィルタの周波数特性を変化
させる。即ち、低周波抑制器923で、対数変換された
輝度Y'を低周波が抑制された対数変換された輝度とす
る際、エッジの大きい部分では高周波成分をも抑制す
る。こうして、低周波が抑制された対数変換された輝度
Yについて、輝度分布特性を輝度分布特性判定器924
により判定し、その情報からオフセット補正器925、
定数倍器926をとおして、出力輝度の平均レベル及び
ダイナミックレンジの調整を行ったのち、逆対数変換器
(指数変換器)927により逆対数変換して、1フレー
ム毎に明暗差の抑制された画像出力を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的なHomomorphic
Filteringも、また上記特開平5−167889号公報
記載の発明も、輝度を対数圧縮した段階でフィルタリン
グ処理を行った後、逆対数変換している。このような方
法は、対数変換と逆対数変換の2回の非線形輝度レベル
変換を行うために処理が複雑になるという問題がある。
輝度信号はその最小値が0の他は正の値を持つため、輝
度信号の対数変換はその値域が負の部分を含む。逆対数
変換を行わずに表示するためには、低周波数成分抑制の
のちに正の定数を加える必要が有り、この正の定数が大
きくなると高輝度のコントラストが低下するという問題
が生じる。また、対数関数を折れ線近似した関数により
変換を行う場合、変換された画像に不自然な輝度変化が
生じるという問題がある。また、低周波成分が抑制され
ると相対的に高周波成分が強調され、信号成分よりも高
周波成分を多く含むノイズ成分が強調される。したがっ
て、明暗差の抑制により低輝度部分が相対的に明るくな
り、且つ低周波成分抑制によりノイズ成分が強調される
ため、SN比が小さい低輝度部分のノイズが目立つ画像
になるという問題がある。これはカラー画像の場合、特
に精度の低い色情報を持つ低輝度のエッジ部分が強調さ
れて不自然な色として表示される場合がある。また、対
象物までの距離が大きくなるほど撮像画像中での照明強
度による明暗差の情報が相対的に高周波成分になるのに
対して、対象物までの距離と無関係にフィルタリングを
行うので、遠方で明暗差の抑制が十分に行えないという
問題があった。
【0007】本発明は上記の課題を解決するため成され
たものであり、その目的は、輝度の逆対数変換処理を行
わないで済む、明暗差を抑制する簡便な画像のダイナミ
ックレンジ圧縮を行う画像処理装置を提供することであ
る。また、カラー画像において低輝度部分で不自然な色
の発生を抑えた画像処理装置を提供することも目的とす
る。更には、撮像画像中の対象物までの実際の距離を考
慮した、明暗差を抑制する画像のダイナミックレンジ圧
縮を行う画像処理装置を提供することをも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の手段によれば、モノクロ画像を処
理する画像処理装置において、輝度Yに対し、変換され
た輝度f(Y)を与える輝度レベル変換手段であって、Y
の最小値Ymin=0に対してf(Ymin)=0であり、且つ
関数Y'=f(Y)は上に凸で滑らかな単調増加関数であ
るような輝度レベル変換手段と、輝度レベル変換手段の
出力である変換された輝度信号に対して、空間周波数の
低い成分を抑制する低周波成分抑制手段と、低周波成分
抑制手段の出力輝度について、その出力輝度分布と表示
装置の入力レベルから決定される定数によって、出力輝
度を定数倍する線形輝度レベル変換手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の手段によれは、カ
ラー画像を処理する画像処理装置において、カラー入力
画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出する信号抽出
手段と、輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える
輝度レベル変換手段であって、Yの最小値Ymin=0に
対してf(Ymin)=0であり、且つ関数Y'=f(Y)は上
に凸で滑らかな単調増加関数であるような輝度レベル変
換手段と、輝度レベル変換手段の出力である変換された
輝度信号に対して、空間周波数の低い成分を抑制する低
周波成分抑制手段と、低周波成分抑制手段の出力輝度に
ついて、その出力輝度分布と表示装置の入力レベルから
決定される定数によって、出力輝度を定数倍する線形輝
度レベル変換手段と、線形輝度レベル変換手段の出力
と、同一画素にあたる信号抽出手段の出力する色信号と
から、カラー画像信号を生成する画像信号生成手段と、
を有することを特徴とする。ここで色信号とは、RGB
信号、YUV方式のUV信号、YIQ方式のIQ信号等
の色差信号、その他任意である。
【0010】請求項3又は請求項4に記載の手段によれ
ば、低周波成分抑制手段の周波数特性を画像中の各位置
における対象までの概算距離に応じて可変とする周波数
特性制御手段を有することを特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載の手段によれば、信
号抽出手段により抽出された輝度値が所定値以下の時
に、色信号を無彩色を示す信号に変換する入力画像の色
変換手段を有することを特徴とする。無彩色とは輝度情
報のみによる白色、灰色、黒色を意味する。
【0012】請求項6に記載の手段によれば、モノクロ
画像を処理する画像処理装置において、輝度Yに対し、
変換された輝度f(Y)を与える輝度レベル変換手段であ
って、Yの最小値Ymin=0に対してf(Ymin)=0であ
り、且つ関数Y'=f(Y)は上に凸で滑らかな単調増加
関数であるような輝度レベル変換手段と、輝度レベル変
換手段の出力である変換された輝度信号に対して、空間
周波数の低い成分を抑制する低周波成分抑制手段と、を
有することを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の手段によれは、カ
ラー画像を処理する画像処理装置において、カラー入力
画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出する信号抽出
手段と、輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える
輝度レベル変換手段であって、Yの最小値Ymin=0に
対してf(Ymin)=0であり、且つ関数Y'=f(Y)は上
に凸で滑らかな単調増加関数であるような輝度レベル変
換手段と、輝度レベル変換手段の出力である変換された
輝度信号に対して、空間周波数の低い成分を抑制する低
周波成分抑制手段と、低周波成分抑制手段の出力と、同
一画素にあたる信号抽出手段の出力する色信号とから、
カラー画像信号を生成する画像信号生成手段と、を有す
ることを特徴とする。ここで色信号とは、RGB信号、
YUV方式のUV信号、YIQ方式のIQ信号等の色差
信号、その他任意である。
【0014】請求項8又は請求項9に記載の手段によれ
ば、低周波成分抑制手段の周波数特性を画像中の各位置
における対象までの概算距離に応じて可変とする周波数
特性制御手段を有することを特徴とする。
【0015】また、請求項10又は請求項11に記載の
手段によれば、信号抽出手段により抽出された輝度値が
所定値以下の時に、色信号を無彩色を示す信号に変換す
る入力画像の色変換手段を有することを特徴とする。無
彩色とは輝度情報のみによる白色、灰色、黒色を意味す
る。
【0016】
【作用及び発明の効果】撮像画像の輝度信号は、物体の
反射率の成分と照明強度の成分の積として得られるの
で、照明強度の成分は物体の反射率の成分の振幅とオフ
セットの増幅率と考えることができる。即ち、照明強度
が大きい部分ほど物体の反射率の成分の平均輝度(オフ
セット)が大きく、且つ輝度差(振幅)が大きくなる。
輝度レベル変換手段における関数Y'=f(Y)は、上に
凸な単調増加関数であるので、輝度Yの小さい部分にお
いて出力輝度の差が大きくなるよう、輝度Yの大きい部
分において出力輝度の差が小さくなるよう変換する関数
である。したがって、照明強度が不均一な撮像画像の輝
度信号をこのように変換することにより、物体の反射率
の成分の振幅の増幅率を照明強度によらずに一様に近づ
けることができる。更に、低周波成分を抑制することに
より、物体の反射率の成分のオフセットの増加率を一様
に近づけることができる。以上の、輝度レベル変換と、
低周波数成分抑制手段とにより、照明強度によらずに物
体の反射率の成分の振幅とオフセットの増幅率をともに
一様に近づけることができるため、照明強度による明暗
差の情報が抑制されたダイナミックレンジの圧縮された
画像を得ることが可能である。また、請求項1、請求項
2、請求項6、請求項7の輝度レベル変換手段における
関数Y'=f(Y)は滑らかな関数であるので、輝度変換
に起因して画像中に不自然な輝度変化が生じることはな
い。表示装置の入力は、一般に0から正の有限値までの
正のレンジである。また、ダイナミックレンジの狭い表
示装置に表示する画像は、低輝度部分での黒つぶれ防止
のために、低輝度部分がより明るくなるよう変換された
画像が適している。請求項1、2の輝度レベル変換手段
における関数Y'=f(Y)はYの最小値Ymin=0に対し
てf(Ymin)=0である単調増加関数であるので、変換
後の輝度は最小値が0、その他の場合は正の値となる。
また、低周波成分の抑制後に得られる画像は低輝度部分
がより明るくあるよう変換された画像である。このた
め、低周波成分を抑制された画像の輝度信号を表示装置
の入力レンジに合わせて定数倍するだけで、ダイナミッ
クレンジの狭い表示装置に表示することが可能である。
したがって、逆対数変換やオフセットの加算が不要とな
り、装置の簡略化が可能である。
【0017】また、低周波成分抑制手段の周波数特性を
画像中の各位置における対象までの概算距離に応じて可
変とすれば、遠くの対象の明暗差を適切に抑制すること
ができ、また画像上密集する遠くの対象のエッジが不自
然に強調されることを抑制することができる(請求項
3、請求項4、請求項8、請求項9)。更に、輝度レベ
ルが所定値以下の場合に、無彩色に変換することで、カ
ラー画像中の低輝度のエッジ部分で、低周波成分抑制に
より不自然な色が強調されて表示することを防止できる
(請求項5、請求項10、請求項11)。このようにし
て、本願のいずれの請求項に係る画像処理装置も、明暗
差を抑制しつつダイナミックレンジを圧縮することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例に
ついて図とともに説明する。尚、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。
【0019】〔第1実施例〕図1は、本発明の具体的な
第1の実施例に係る画像処理装置10を用いた撮像、処
理、表示の一連の構成を示すブロック図である。モノク
ロ撮像装置1により得られた画像データがディジタル処
理装置2により1フレーム毎の各画素の輝度Yとして画
像処理装置10に送られる。画像処理装置10は次に述
べる処理を行いアナログ処理装置3に1フレーム毎の輝
度Y'''を出力する。アナログ処理装置3は1フレーム
毎の各画素の輝度Y'''からアナログ信号を形成してア
ナログ表示装置4に出力する。
【0020】画像処理装置10の処理内容は次のとおり
である。ディジタル処理装置2の出力Yは、輝度レベル
変換器11により次に示すY'=f(Y)により変換され
た輝度Y'に変換される。
【数1】
【0021】上記変換関数は、低輝度部分では輝度に比
例し、高輝度部分では輝度の対数に比例するような特性
であり、Yの最小値Ymin=0に対してf(Ymin)=0で
あり、且つ関数Y'=f(Y)は上に凸で滑らかな単調増
加関数の一例である。ここで、定数aは変換後の輝度の
スケールを決定する正のパラメータであり、フィルタリ
ング処理を行う階調数に応じて決定する。また、定数b
は低輝度部分と高輝度部分の境界を定義する正のパラメ
ータである。輝度の対数に比例した変換となる高輝度部
分(b<Y<Ymax)では、物体の反射率の成分の振幅
の増幅率を一様に近づけることができるが、輝度に比例
した変換となる低輝度部分(0<Y<b)では、物体の
反射率の成分の振幅の増幅率が小さくなりコントラスト
が低下する。したがって、定数bを小さくすると、物体
の反射率の成分を一様に近づけることができる輝度Yの
範囲が大きくなる。しかし、定数bを小さくすると変換
関数の高輝度部分の傾きが低輝度部分に比べて小さくな
るため、高輝度部分のコントラストがより低下する。以
上の特性を考慮し、実験により良好な結果が得られた定
数bは、輝度信号Yのノイズレベルの数倍程度であっ
た。輝度レベル変換器11の出力Y'はメモリ12に1
フレーム毎に記憶される。
【0022】次に、1フレーム毎にメモリ12に記憶さ
れたY'を、低周波抑制器13によりフィルタリング処
理を行い、低周波数成分を抑制する。低周波数成分を抑
制するフィルタは例えば図1の(b)に示すようなバタ
ワース特性のハイパスフィルタを用いる。こうして、1
フレーム毎にメモリ12に記憶されたY'から、低周波
数成分を抑制されたY''に変換し、再度メモリ12に1
フレーム毎に記憶する。
【0023】次に、1フレーム毎にメモリ12に記憶さ
れた低周波数成分を抑制されたY''から、最大値検出器
14により最大値Y''maxを検出する。次に予め記憶さ
れている表示装置の入力レベルの最大値Lmaxとから係
数Lmax/Y''maxを係数算出器15により算出し、メモ
リ12からY''を順次読み出して乗算器16により係数
算出器15の有する係数Lmax/Y''maxと乗じて出力
Y'''=Y''Lmax/Y'' maxを求める。出力Y'''は、照
明強度による明暗差の抑制された画像出力としてアナロ
グ処理装置3に出力される。このようにして、画像処理
装置10は、明暗差を圧縮することができる。
【0024】モノクロ撮像装置1、表示装置4が各々デ
ィジタルデータを出力及び入力できる装置であるとき、
ディジタル処理装置2、アナログ処理装置4は不要とな
る。また、ディジタル処理装置2、アナログ処理装置4
を画像処理装置10と一体化させたものも本願発明に包
含される。
【0025】本実施例では、低周波成分を抑制された輝
度Y''のフレーム内での最大値Y'' maxが乗算器16に
より定数倍され表示装置の入力の最大値Lmaxに変換さ
れる例を示した。即ち、フレーム内での輝度の最大値
Y''maxが表示される輝度の最大値である。表示される
輝度の最大値は、フレーム内の所定の画素数の輝度が飽
和するように決定したり、フレーム内の輝度の平均や分
散などの統計量を用いて決定することも可能である。ま
た、本実施例では、表示装置の入力レンジの最大値が一
般にゼロであるため、変換関数f(Y)の最小値をゼロと
したが、表示装置の入力レンジの最小値がゼロでない場
合や表示装置の特性により一定のオフセット値の加算が
必要な場合などにf(Y)の最小値がゼロに近い正の値と
する変換関数を用いるものも本願発明に包含される。本
実施例の画像処理装置10は請求項1に係る発明の具体
的な実施例に当たり、その構成要素のうち輝度レベル変
換器11、メモリ12、低周波抑制器13から成る部分
は請求項6に係る発明の具体的な実施例に当たる。
【0026】〔第1実施例の変形例〕図1の(a)の輝
度レベル変換器11の輝度Yの変換関数f(Y)として、
次の変換関数を用いても良い。
【数2】
【0027】式(2)による変換は、Yがbよりも十分
小さい(Y≪b)とき、次の式(3)で近似できる。
【数3】
【0028】逆に 式(2)による変換は、Yがbより
も十分大きい(Y≫b)とき、次の式(4)で近似でき
る。
【数4】
【0029】即ち、本変形例の式(2)による輝度レベ
ル変換は、輝度Yが境界値bより十分小さいときは輝度
Yに比例した変換となり、輝度Yが境界値bより十分大
きいときは輝度Yの対数に比例した変換となり、輝度Y
が境界値b付近ではそれらの中間(式(2)と式(3)
の中間)の特性の変換となる。式(2)の変換関数によ
る変換は、変換前の輝度に定数を加えたのちに対数変換
することと等価であり、本願発明はこのように定数値加
算後に対数変換するものも含む。又その他の変形例とし
て、図1の(a)の輝度レベル変換器11の輝度Yの変
換関数f(Y)として、次のような輝度Yのγ乗(γ<
1)に比例した関数を用いても良い。
【数5】
【0030】尚、本願発明の輝度レベル変換手段は、広
義の意味で上に凸、且つ広義の意味で単調増加であれば
良い。尚「広義の意味」とは、本願ではディジタル処理
を行うため、丸め誤差のために実際の変換に際し部分的
に上に凸でなかったり単調増加でない場合が起こり得る
ことを意味する。例えば254、254、255、25
5というような場合でも、それが丸め誤差によるもの
(本来は253.5、254.2、254.7、255
となるべき場合等)は広義の意味で上に凸であり単調増
加である。
【0031】〔第2実施例〕図2は、本発明の具体的な
第2の実施例に係る画像処理装置20を用いた撮像、処
理、表示の一連の構成を示すブロック図である。カラー
撮像装置1cにより得られた画像データが画像処理装置
20で処理された後、アナログカラー表示装置4cに出
力される。
【0032】画像処理装置20においての処理は次のと
おりである。アナログカラー画像信号がビデオデコーダ
21により、輝度Yと、いわゆるRGB信号を輝度Yで
除したr、g、bの信号に分解され、ディジタル値で出
力される。即ち、r=R/Y、g=G/Y、b=B/Y
である。輝度Yは輝度レベル変換器22に、r、g、b
信号はrgbメモリ23に出力される。輝度レベル変換
器22では、第1実施例と同じ関数Y'=f(Y)により
変換された輝度Y'に変換され、変換された輝度Y'はメ
モリ24に出力される。こうして、rgbメモリ23、
メモリ24に1フレーム毎のrgb信号と変換された輝
度信号Y'が記憶された後、以下の処理が行われる。
【0033】1フレーム毎にメモリ24に記憶された
Y'を、低周波抑制器25によりフィルタリング処理を
行い、低周波数成分を抑制する。低周波数成分を抑制す
るフィルタは例えば図1の(b)に示すようなバタワー
ス特性のハイパスフィルタを用いる。こうして、1フレ
ーム毎にメモリ24に記憶されたY'から、低周波数成
分を抑制されたY''に変換し、再度メモリ24に1フレ
ーム毎に記憶する。
【0034】次に、1フレーム毎にメモリ24に記憶さ
れた低周波数成分を抑制されたY''から、最大値検出器
26により最大値Y''maxを検出する。次に予め記憶さ
れているLmaxを用い、乗算器27により、Lmax及び各
画素のY''とY''maxとから明暗差の抑制された輝度
Y''Lmax/Y''maxを求める。この明暗差の抑制された
輝度Y''Lmax/Y''maxに対応するr、g、b信号をメ
モリ23から読出し、各々乗算器28r、28g、28
bにおいてR'=rY''Lmax/Y''max、G'=gY''L
max/Y''max、B'=bY''Lmax/Y''maxを各々求め
る。こうして得られたR'、G'、B'は、照明強度によ
る明暗差の抑制されたRGB信号であるので、これを基
にビデオエンコーダ29によりアナログカラー表示装置
4cに入力できるアナログカラー信号を生成する。この
ようにして、画像処理装置20は、色情報に変化を来す
ことなく明暗差を圧縮することができる。本実施例の画
像処理装置20は請求項2に係る発明の具体的な実施例
に当たり、その構成要素のうち最大値検出器26、乗算
器27を除いた部分は請求項7に係る発明の具体的な実
施例に当たる。
【0035】〔第2実施例の変形例〕上記第2実施例で
はRGB方式の変形を用いたが、ビデオデコーダが輝度
Yと、通常のRGBを出力するものでも良い。その際
は、R'=RY''Lmax/YY'' max、G'=GY''Lmax
/YY''max、B'=BY''Lmax/YY''maxとなるよう
装置を構成する必要が有り、rgbメモリ23に対応す
るRGBメモリ、メモリ24の他に輝度Yを1フレーム
毎に記憶するメモリが更に必要となる。また、いわゆる
YUV、YIQ方式にカラー信号を分解する方式では、
Y信号のみを処理するように第2実施例を変形すること
で構成できる。また、カラー撮像装置1c、アナログカ
ラー表示装置4cが各々ディジタルデータ出力及び入力
できる装置である場合、ビデオデコーダ及びビデオエン
コーダを各々ディジタルカラー信号を所望の形式に変換
する演算器に置き替えるのみで構成できる。
【0036】〔第3実施例〕上記第2実施例の構成で
は、低周波成分を抑制するフィルタリング処理によれ、
SN比の小さい低輝度のエッジ部分が強調されることに
より、不自然な色が表示される可能性がある。そこで下
記のような構成を付加した実施例を図3示す。
【0037】本実施例は、第2実施例において、ビデオ
デコーダ21とrgbメモリ23の間に色変換器21A
を加えた構成である。色変換器21Aの処理は、輝度Y
が決められた値Y0より大きいときはビデオデコーダ2
1の出力r=R/Y、g=G/Y、b=B/Yをそのま
まr'=r=R/Y、g'=g=G/Y、b'=b=B/
Yとしてrgbメモリ23にr'、g'、b'を出力す
る。一方、輝度Yが決められた値Y0より小さいとき
は、輝度Yであって無彩色を示す信号r'=1、g'=
1、b'=1をrgbメモリ23に出力する。この構成
により、低輝度Yを有する画素は常に無彩色(灰色又は
黒色)として最終的にビデオエンコーダ29から出力さ
れることになるので、低輝度部分に不自然な着色が成さ
れることが無くなる。本実施例の画像処理装置30は、
請求項2の従属請求項たる請求項5に係る発明の具体的
な実施例に当たり、その構成部分のうち最大値検出器2
6、乗算器27を除いた部分は、請求項7の従属請求項
たる請求項10に係る発明の具体的な実施例に当たる。
更に、本実施例の画像処理手段30は、その構成部分の
うち、輝度レベル変換器22、最大値検出器26、乗算
器27を除いた部分は請求項11にかかる発明の具体的
な実施例に当たる。
【0038】〔第4実施例〕本実施例は、対象物までの
距離に応じて低周波抑制を補正する構成を有するもので
ある。図4は本願の第4の実施例に係る画像処理装置4
0を用いた撮像、処理及び表示の一連の構成を示すブロ
ック図である。モノクロ撮像装置1によりえられた画像
データがディジタル処理装置2により1フレーム毎の各
画素の輝度Yとして画像処理装置40に送られる。画像
処理装置40は、次に述べる処理を行い、アナログ処理
装置3に1フレーム毎の輝度Y'''を出力する。アナロ
グ処理装置3は1フレーム毎の各画素の輝度Y'''から
アナログ信号を形成してアナログ表示装置4に出力す
る。
【0039】画像処理装置40の処理内容は次のとおり
である。ディジタル処理装置2の出力Yは、対数変換器
41によりY'=log(Y)に変換される。次に1フレーム
毎にメモリ12に記憶されたY'を、次に述べる低周波
抑制器13によりフィルタリング処理を行い、低周波成
分を抑制する。フィルタ記憶部13Aでは、画像中の各
位置での対象物までの距離に応じた周波数特性のフィル
タのカーネルを記憶しておき、低周波抑制器13は、画
像中の各位置においてフィルタ記憶部13Aに記憶され
た対応する位置のフィルタを用いてフィルタリングを行
う。走行中の車両から路面を撮像した場合、例えば図5
の(a)のような撮像画像がえられる。図5の(a)の
縦軸をyとすると、図5の(a)はyが大きいほど地平
線に近づく画像である。したがって、yの大きい位置ほ
ど対象までの距離が大きくなるので、撮像画像中で小さ
くなり、即ち高周波成分となる。対象物までの距離と無
関係な周波数特性のフィルタによりフィルタリングを行
うと、yの大きい位置での対象物の輪郭等のエッジが、
高周波成分として強調され過ぎてしまうのは明らかであ
る。対象までの距離に応じた周波数特性のフィルタを用
いることにより、遠くのエッジが強調され過ぎることな
くフィルタリングを行うことができる。
【0040】画像中の各位置におけるフィルタの周波数
特性は、次のように定める。図5の(b)に示すよう
に、高度hに設置されたカメラから俯角θで路面を撮像
しており、カメラ光学系はピンホールカメラで近似でき
るものとする。カメラ光学系の光学中心をOとし、画像
面の横方向と縦方向及び光軸方向を、それぞれx軸、y
軸、z軸とする。レンズの焦点距離をFとすると、画像
面上での位置(x,y)に対応する路面までの距離dは、
次のとおりとなる。
【数6】
【0041】フィルタのカットオフ周波数をdに比例さ
せることにより、対象までの距離に応じた周波数特性と
なる。画像中の全ての位置におけるフィルタを記憶する
必要はなく、距離dの所定範囲を1つのフィルタで近似
して用いても良い。また、距離dとフィルタのカットオ
フ周波数を完全に比例させずに、距離dの変化に対する
カットオフ周波数の変化の度合いを緩和させても良い。
例えば、図1(b)で空間周波数fの小さい領域で、|
H(f)|をd大で大きく、d小で小さくしても良い。
【0042】こうして、1フレーム毎にメモリ12に記
憶されたY'から、低周波成分を抑制されたY''に変換
し、再度メモリ12に1フレーム毎に記憶する。次に、
1フレーム毎にメモリ12に記憶された低周波成分を抑
制されたY''から、演算器42により最大値Y''
maxと、平均値Y''aveを検出する。次に予め記憶されて
いる表示装置の入力レベルの最大値Lmaxとから、乗算
係数M及び加算係数Pを係数算出器43により算出し、
乗算器16で係数Mを乗じて、加算器44で係数Pを加
え、出力Y'''=MY''+Pを求める。乗算係数Mと加
算係数Pは次の式により求める。
【数7】
【0043】加算器44の出力Y'''は、逆対数変換器
45によりY''''=exp(Y''')に変換される。逆対数変
換器45の出力Y''''は、照明強度の抑制された画像出
力としてアナログ処理装置3に出力される。
【0044】さて、メモリ12に記憶された低周波成分
を抑制された輝度Y''の最大値Y'' maxと、平均値Y''
aveは、係数Mを乗ぜられたのち係数Pを加算されるの
でそれぞれlogLmaxと、log(Lmax/2)に変換され、更
に逆対数変換により、それぞれLmaxとLmax/2に変換
される。即ち、輝度Y''の最大値と平均値は、表示装置
の入力レベルのそれぞれ最大値と中央値に変換されて表
示装置に表示されるので、表示装置の明るさレンジを有
効に使い、適切な明るさで表示することができる。この
ようにして画像処理装置40は、遠くの対象のエッジが
強調され過ぎることなく、明暗差を抑制しつつ画像のダ
イナミックレンジを圧縮することができる。本実施例の
画像処理装置40の主たる特徴である低周波抑制器13
とフィルタ記憶部13Aは、請求項8に係る発明の具体
的な実施例を構成する。
【0045】〔第4実施例の変形例〕第4実施例では、
対象までの距離のみを考慮したフィルタリングを行う方
法を示したが、対象を観察する方向による対象の形状の
変形も考慮したフィルタリングを行うことも可能であ
る。図5(a)のように、例えば路面の円形のマンホー
ルは撮像により楕円として入力される。即ち、対象の縦
横比が変化し、縦方向と横方向とで異なった周波数特性
となるため、縦方向のエッジが強調され過ぎることがあ
る。図5の(b)に示したように、路面を撮像する場
合、画像面上の位置(x,y)において、路面上の構造物
の縦横比は次式のRとなる。
【数8】
【0046】縦方向のカットオフ周波数が横方向のカッ
トオフ周波数のR倍であるような周波数特性のコンボル
ーションフィルタのカーネルをフィルタ記憶部13Aに
記憶し、これを用いてフィルタリングを行うことによ
り、縦方向のエッジが強調され過ぎることなく低周波成
分の抑制を行うことが可能となる。
【0047】また、実際の大きさと縦横比が等しい対象
物は、その画像中での位置によらず画像中での大きさと
縦横比もほぼ等しくなるように、入力画像に幾何学的変
換を行った後に、同一のコンボルーションカーネルで画
像全体にフィルタリングを行い、逆の幾何学的変化を行
うことにより、実際の対象の大きさと縦横比に応じた周
波数特性でのフィルタリングを実現することができる。
この場合、装置の構成は、低周波抑制器13の前段と後
段に幾何学的変換器と対応する逆幾何学的変換器とを設
け、フィルタ記憶部13Aは不要となる。このような幾
何学的変換の例として、図5(a)の入力画像において
対象が全て路面であると仮定して、路面を真上から観察
した画像に変換する方法がある。図5の(b)にしめし
たように路面を撮像する場合、画像面を路面に投影して
画像面上の座標(x,y)を路面上の座標(x',y')に変化す
ることにより、路面を真上から観察した画像に変換する
ことができる。画像面上の座標(x,y)は次の式で路面上
の座標(x',y')に変換できる。
【数9】
【0048】路面を真上から観察した画像では、画像中
の位置によらず対象までの距離がほぼ等しいので、実際
の大きさと縦横比が等しい対象物の画像中での大きさと
縦横比は画像中での位置によらずほぼ等しくなる。この
ように、入力画像に幾何学的変換を行ったのちに、同一
の周波数特性のフィルタを用いて画像全体にフィルタリ
ングを行い、対応する逆幾何学的変換を行うことによ
り、遠くの対象のエッジや縦方向のエッジが強調され過
ぎることなく低周波成分を抑制することができる。
【0049】〔第5実施例〕図7は、本発明の具体的な
第5の実施例に係る画像処理装置50を用いた撮像、表
示の一連の構成を示すブロック図である。本実施例の画
像処理装置50は、第4実施例の画像処理装置40の内
部構成の一部と、第1実施例の画像処理装置10の内部
構成の一部とを組合せ、両者の利点を共に有するもので
ある。
【0050】即ち、本実施例の画像処理装置50の構成
は、第1実施例の画像処理装置10の構成要素である低
周波抑制器13に、第4実施例の画像処理装置40の構
成要素であるフィルタ記憶部13Aに当たるフィルタ記
憶部5Aを追加したものである。よって、本実施例の画
像処理装置50は、第1実施例の画像処理装置10の効
果である、非線形変換を1度だけ用いて明暗差を圧縮す
ることができることと、第4実施例の画像処理装置40
の効果である、遠くの対象のエッジが強調され過ぎるこ
とがないことの、2つの効果を併せ持つ。本実施例の画
像処理装置50は、請求項3に係る発明の具体的な実施
例に当たる。
【0051】〔第6実施例〕図8は、本発明の具体的な
第6の実施例に係る画像処理装置60を用いた撮像、表
示の一連の構成を示すブロック図である。本実施例の画
像処理装置60は、第4実施例の画像処理装置40の内
部構成の一部を、第2実施例の画像処理装置20の内部
構成に盛り込み、両者の利点を共に有するものである。
【0052】即ち、本実施例の画像処理装置60の構成
は、第2実施例の画像処理装置20の構成要素である低
周波抑制器25に、第4実施例の画像処理装置40の構
成要素であるフィルタ記憶部13Aに当たるフィルタ記
憶部6Aを追加したものである。よって、本実施例の画
像処理装置60は、第2実施例の画像処理装置20の効
果である、非線形変換を1度だけ用いて色情報に変化を
来すことなく明暗差を圧縮することができることと、第
4実施例の画像処理装置40の効果である、遠くの対象
のエッジが強調され過ぎることがないことの、2つの効
果を併せ持つ。本実施例の画像処理装置60は、請求項
4に係る発明の具体的な実施例に当たる。
【0053】〔第7実施例〕図9は、本発明の具体的な
第7の実施例に係る画像処理装置70を用いた撮像、表
示の一連の構成を示すブロック図である。本実施例の画
像処理装置70は、第4実施例の画像処理装置40の構
成と、第2実施例の画像処理装置20の内部構成の一部
とを組合せたものであり、第4実施例の利点をカラー画
像処理において有するものである。
【0054】即ち、本実施例の画像処理装置70の構成
は、第2実施例の画像処理装置20の構成要素であるビ
デオデコーダ21、rgbメモリ23、乗算器28r、
28g、28b、ビデオエンコーダ29と、第4実施例
の画像処理装置40の構成要素の全てである対数変換器
41、メモリ12、低周波抑制器13、フィルタ記憶部
13A、演算器42、係数算出器43、乗算器16、加
算器44、逆対数変換器45を有するものである。ま
た、第2実施例の画像処理装置20においてビデオデコ
ーダ21の出力が輝度レベル変換器22乃至乗算器27
によってr、g、bに乗ぜられる係数を算出するのに対
応して、本実施例の画像処理装置70は、第4実施例の
画像処理装置40同様、対数変換器41乃至逆対数変換
器45によりr、g、bに乗ぜられる係数を算出するも
のである。よって、本実施例の画像処理装置70は、第
2実施例の画像処理装置20の効果である、色情報に変
化を来すことなく明暗差を圧縮することができること
と、第4実施例の画像処理装置40の効果である、遠く
の対象のエッジが強調され過ぎることがないことの、2
つの効果を併せ持つ。本実施例の画像処理装置70の主
たる特徴であるビデオデコーダ21、低周波抑制器1
3、フィルタ記憶部13A、乗算器28r、28g、2
8bは、請求項9に係る発明の具体的な実施例に当た
る。
【0055】〔第5乃至第7実施例の変形例〕第5乃至
第7実施例は、第1、第2、第4実施例を組み合わせた
ものであると言えるので、第1、第2、第4実施例の変
形例を第5乃至第7実施例に適用できることは当然であ
る。即ち、第5実施例には第1実施例の変形例及び/又
は第4実施例の変形例に当たる変形例を容易に作ること
ができ、第6又は第7実施例には第2実施例の変形例及
び/又は第4実施例の変形例に当たる変形例を容易に作
ることができる。また、第3実施例で、第2実施例に色
調変換器21Aを加えた構成を挙げたように、第6、第
7実施例に色調変換器21Aを加えてもよい。それら
は、請求項4の従属請求項たる請求項5に係る発明、請
求項9の従属請求項たる請求項10に係る発明、及び請
求項11に係る発明の具体的な実施例に当たる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の具体的な第1の実施例に係る
画像処理装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブ
ロック図、(b)は低周波抑制器のフィルタの一例を示
したグラフ図。
【図2】本発明の具体的な第2の実施例に係る画像処理
装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブロック
図。
【図3】本発明の具体的な第3の実施例に係る画像処理
装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブロック
図。
【図4】本発明の具体的な第4の実施例に係る画像処理
装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブロック
図。
【図5】第4実施例の機能を説明するための図。
【図6】従来の2つのダイナミックレンジ圧縮方法の概
略を示すブロック図。
【図7】本発明の具体的な第5の実施例に係る画像処理
装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブロック
図。
【図8】本発明の具体的な第6の実施例に係る画像処理
装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブロック
図。
【図9】本発明の具体的な第7の実施例に係る画像処理
装置の構成を撮像、表示装置とともに示したブロック
図。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70 画像処理
装置 11、22 輝度レベル変換器 12、24 メモリ 13、25 低周波抑制器 13A、5A、6A フィルタ記憶部 14、26 最大値検出器 15、43 係数算出器 16、27、28r、28g、28b 乗算器 21 ビデオデコーダ 21A 色調変換器 23 rgbメモリ 41 対数変換器 42 演算器 44 加算器 45 逆対数変換器
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB12 CB16 CC01 CE03 CE06 CE11 5C021 PA17 PA33 PA38 PA79 XA03 XA14 XA35 XB16 5C066 AA01 AA11 CA07 EA11 EE02 GA01 GA02 GA04 GA05 GB02 JA01 KC07 KE07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノクロ画像を処理する画像処理装置に
    おいて、 輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える輝度レベ
    ル変換手段であって、Yの最小値Ymin=0に対してf
    (Ymin)=0であり、且つ関数Y'=f(Y)は上に凸で滑
    らかな単調増加関数であるような輝度レベル変換手段
    と、 前記輝度レベル変換手段の出力である変換された輝度信
    号に対して、空間周波数の低い成分を抑制する低周波成
    分抑制手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力輝度について、その出力
    輝度分布と表示装置の入力レベルから決定される定数に
    よって、前記出力輝度を定数倍する線形輝度レベル変換
    手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 カラー画像を処理する画像処理装置にお
    いて、 カラー入力画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出す
    る信号抽出手段と、 輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える輝度レベ
    ル変換手段であって、Yの最小値Ymin=0に対してf
    (Ymin)=0であり、且つ関数Y'=f(Y)は上に凸で滑
    らかな単調増加関数であるような輝度レベル変換手段
    と、 前記輝度レベル変換手段の出力である変換された輝度信
    号に対して、空間周波数の低い成分を抑制する低周波成
    分抑制手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力輝度について、その出力
    輝度分布と表示装置の入力レベルから決定される定数に
    よって、前記出力輝度を定数倍する線形輝度レベル変換
    手段と、 前記線形輝度レベル変換手段の出力と、同一画素にあた
    る前記信号抽出手段の抽出する色信号とから、カラー画
    像信号を生成する画像信号生成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 モノクロ画像を処理する画像処理装置に
    おいて、 輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える輝度レベ
    ル変換手段であって、 f(Y)は上に凸で滑らかな単調増加関数であるような輝
    度レベル変換手段と、 前記輝度レベル変換手段の出力である変換された輝度信
    号に対して、空間周波数の低い成分を抑制し、且つ周波
    数特性を画像中の各位置における対象までの概算距離に
    応じて可変とする低周波成分抑制手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力輝度について、その出力
    輝度分布と表示装置の入力レベルから決定される2つの
    定数によって、前記出力輝度に一方の定数を乗じたのち
    他方の定数を加える線形輝度レベル変換手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 カラー画像を処理する画像処理装置にお
    いて、 カラー入力画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出す
    る信号抽出手段と、 輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える輝度レベ
    ル変換手段であって、f(Y)は上に凸で滑らかな単調増
    加関数であるような輝度レベル変換手段と、 前記輝度レベル変換手段の出力である変換された輝度信
    号に対して、空間周波数の低い成分を抑制し、且つ周波
    数特性を画像中の各位置における対象までの概算距離に
    応じて可変とする低周波成分抑制手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力輝度について、その出力
    輝度分布と表示装置の入力レベルから決定される2つの
    定数によって、前記出力輝度に一方の定数を乗じたのち
    他方の定数を加える線形輝度レベル変換手段と、 前記線形輝度レベル変換手段の出力と、同一画素にあた
    る前記信号抽出手段の抽出する色信号とから、カラー画
    像信号を生成する画像信号生成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記信号抽出手段により抽出された輝度
    値が所定値以下の時に、前記色信号を無彩色を示す信号
    に変換する入力画像の色変換手段を有することを特徴と
    する請求項2又は請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 モノクロ画像を処理する画像処理装置に
    おいて、 輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える輝度レベ
    ル変換手段であって、 Yの最小値Ymin=0に対してf(Ymin)=0であり、且
    つ関数Y'=f(Y)は上に凸で滑らかな単調増加関数で
    あるような輝度レベル変換手段と、 前記輝度レベル変換手段の出力である変換された輝度信
    号に対して、空間周波数の低い成分を抑制する低周波成
    分抑制手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 カラー画像を処理する画像処理装置にお
    いて、 カラー入力画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出す
    る信号抽出手段と、 輝度Yに対し、変換された輝度f(Y)を与える輝度レベ
    ル変換手段であって、Yの最小値Ymin=0に対してf
    (Ymin)=0であり、且つ関数Y'=f(Y)は上に凸で滑
    らかな単調増加関数であるような輝度レベル変換手段
    と、 前記輝度レベル変換手段の出力である変換された輝度信
    号に対して、空間周波数の低い成分を抑制する低周波成
    分抑制手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力と、同一画素にあたる前
    記信号抽出手段の抽出する色信号とから、カラー画像信
    号を生成する画像信号生成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 モノクロ画像を処理する画像処理装置に
    おいて、 輝度信号に対して、空間周波数の低い成分を抑制し、且
    つ周波数特性を画像中の各位置における対象までの概算
    距離に応じて可変とする低周波成分抑制手段を有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 カラー画像を処理する画像処理装置にお
    いて、 カラー入力画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出す
    る信号抽出手段と、 前記輝度信号に対して、空間周波数の低い成分を抑制
    し、且つ周波数特性を画像中の各位置における対象まで
    の概算距離に応じて可変とする低周波成分抑制手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力と、同一画素にあたる前
    記信号抽出手段の抽出する色信号とから、カラー画像信
    号を生成する画像信号生成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記信号抽出手段により抽出された輝
    度値が所定値以下の時に、前記色信号を無彩色を示す信
    号に変換する入力画像の色変換手段を有することを特徴
    とする請求項7又は請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 カラー画像を処理する画像処理装置に
    おいて、 カラー入力画像の画像信号から輝度と、色信号を抽出す
    る信号抽出手段と、 前記輝度信号に対して、空間周波数の低い成分を抑制す
    る低周波成分抑制手段と、 前記信号抽出手段により抽出された輝度値が所定値以下
    の時に、前記色信号を無彩色を示す信号に変換する入力
    画像の色変換手段と、 前記低周波成分抑制手段の出力と、同一画素にあたる前
    記色変換手段の出力する色信号とから、カラー画像信号
    を生成する画像信号生成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
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