JP2002260443A - 導電ペースト - Google Patents

導電ペースト

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JP2002260443A
JP2002260443A JP2001053439A JP2001053439A JP2002260443A JP 2002260443 A JP2002260443 A JP 2002260443A JP 2001053439 A JP2001053439 A JP 2001053439A JP 2001053439 A JP2001053439 A JP 2001053439A JP 2002260443 A JP2002260443 A JP 2002260443A
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conductive
conductive paste
copper
silver
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JP2001053439A
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Junichi Kikuchi
純一 菊池
秀次 ▲桑▼島
Hideji Kuwajima
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】はんだ付け性に優れる導電ペーストを提供す
る。 【解決手段】バインダ及び導電粉を含み、かつ導電粉の
形状が略球状で、そのタップ密度が4.5〜6.2g/
mm3及び相対密度が50〜68%である導電ペース
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品、回路配
線材料、電極材料、導電接合材料として使用され、直接
はんだ付けをすることが可能な導電ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の導電ペーストは、電子材料、19
94年10月号の42〜46項に記載されているよう
に、金、銀、銅、カーボン等の導電性粉末を用い、それ
にバインダ、有機溶剤及び必要に応じて添加剤を加えて
ペースト状に混合して作製していた。特に高導電性が要
求される分野では、金粉又は銀粉が一般的に用いられて
いた。
【0003】銀粉を含有する導電ペーストは、導電性が
良好なことから印刷配線板、電子部品等の電気回路や電
極の形成に使用されているが、これらは高温多湿の雰囲
気下で電解が印可されると、電気回路や電極にマイグレ
ーションと称する銀の電析が生じ電極間又は配線間が短
絡するという欠点が生じる。このマイグレーションを防
止するための方策はいくつか行われており、導体の表面
に防湿塗料を塗布するか又は導電ペーストに含窒素化合
物などの腐食抑制剤を添加するなどの方策が検討されて
いるが十分な効果の得られるものではなかった。
【0004】また、導通抵抗の良好な導体を得るには銀
粉の配合量を増加しなければならず、銀粉が高価である
ことから導電ペーストも高価になるという欠点があっ
た。銀被覆銅粉を使用すればマイグレーションを改善で
き、これを用いれば安価な導電ペーストが得られること
になる。しかし銀被覆を均一にかつ厚く被覆するとマイ
グレーションの改善効果はない。しかも得られる導電ペ
ーストの塗膜に、直接はんだ付けを適用することができ
ないという欠点があった。また銀粉を使用した導電ペー
ストにはんだ付けを行う場合、銀喰われが起こり、接合
が十分に行えないという欠点もあった。
【0005】一方、銅粉を使用した導電ペーストは、加
熱硬化後の銅の被酸化性が大きいため、空気中及びバイ
ンダ中に含まれる酸素と銅粉が反応し、その表面に酸化
膜を形成し、導電性を著しく低下させる。そのため、各
種添加剤を加えて、銅粉の酸化を防止し、導電性が安定
した銅ペーストが開示されているが、その導電性は銀ペ
ーストには及ばず、また保存安定性にも欠点があった。
しかも、得られた銅ペーストの塗膜に、従来の銅ペース
トでは、直接はんだ付けを適用することができないとい
う欠点もあった。
【0006】従来、公知の導電ペーストは、前記のよう
にはんだ付けが直接適用することができないため、導電
ペーストの塗膜に活性化処理を施して無電解めっきする
か又は塗膜を陰極として電気銅めっきを施した後、銅面
上にはんだ付けをしていた。しかし、塗膜と銅めっきと
の層間の結合が確実でないと実用的ではない。従って、
無電解めっき又は電気めっきを施す必要のないはんだ付
け可能な導電ペーストが開発されれば、回路形成工程が
大幅に短縮されるので、そのメリットは大きい。
【0007】一般的に、はんだ付けは銅箔に行われてい
るように、金属にもすることはできるが、通常の導電ペ
ーストの塗膜にはんだ付けすることはできない。これ
は、導電粉をバインダが覆ってしまい、導電粉が塗膜表
面に露出する割合が低いためであり、この状態でははん
だ付け性が悪い。はんだが付くような導電ペーストにす
るためには、限りなく銅箔に近い組成にする必要があ
る。即ち、導電粉をあるスペースに入れた場合、導電粉
の充填性が高く、導電粉同士の間にできた隙間の体積分
だけバインダが占めるような組成にすることである。理
想的には導電粉のみの塗膜を形成し、それにはんだ付け
を行えばよいが、導電粉のみでは信頼性及び塗膜形成の
作業性の点で問題点が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、はんだ付け性に優れる導電ペーストを提供するもの
である。請求項2、3及び4記載の発明は、はんだ付け
性の向上効果に優れる導電ペーストを提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、バインダ及び
導電粉を含み、かつ導電粉の形状が略球状で、そのタッ
プ密度が4.5〜6.2g/mm3及び相対密度が50
〜68%である導電ペーストに関する。また、本発明
は、導電粉が、銅粉又は銅合金粉の一部を露出して表面
が大略銀で被覆され、かつ形状が略球状である導電ペー
ストに関する。
【0010】また、本発明は、導電粉が、アスペクト比
が1〜1.5及び長径の平均粒径が1〜20μmの銅粉
又は銅合金粉であり、かつ銅粉又は銅合金粉の露出面積
が10〜60%の略球状導電粉である導電ペーストに関
する。さらに、本発明は、導電粉とバインダの配合割合
が、導電ペーストの固形分に対して重量比で、導電粉:
バインダが88:12〜96.5:3.5である導電ペ
ーストに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、導電ペーストを
銅箔に近い組成にするには、導電ペーストに使用する導
電粉は、充填性の高い導電粉を用いることが好ましい。
具体的には形状が略球状で、そのタップ密度が4.5〜
6.2g/mm3及び相対密度が50〜68%の範囲、
好ましくはタップ密度が4.9〜6.2g/mm3及び
相対密度が55〜68%の範囲とされ、上記の範囲を下
回ると充填性が悪く、バインダの比率が高くなるため好
ましくない。また上記の範囲を上回ると導電粉を安価に
作製するのが極めて困難である。
【0012】なお、上記に示すタップ密度は、メスシリ
ンダーに適当量の導電粉を投入し、1000回タッピン
グを行い、投入した重量と1000回タッピング後のメ
スシリンダーが示す体積から換算して求めた。また、相
対密度は、次式から求めた。
【0013】
【数1】 相対密度(%)=(タップ密度/真密度)×f×100 ただしfは実測値による補正係数である。
【0014】導電粉は、銅粉又は銅合金粉の一部を露出
して表面が大略銀で被覆された銀被覆銅粉又は銀被覆銅
合金粉を用いることが好ましく、特に銀被覆銅合金粉を
用いれば酸化防止の点で好ましい。もし、銅粉又は銅合
金粉の一部を露出させないで全面に銀を被覆したものを
用いるとはんだ付け性が悪くなり、本発明の目的を達成
することができなくなる傾向があると共にマイグレーシ
ョン性が悪くなる傾向がある。
【0015】銅合金粉の露出面積は、はんだ付け性、露
出部の酸化、導電性等の点から10〜60%の範囲が好
ましく、10〜50%の範囲がより好ましく、10〜3
0%の範囲がさらに好ましい。
【0016】銅粉又は銅合金粉は、アトマイズ法で作製
された粉体を用いることが好ましく、その粒径は小さい
ほど好ましく、例えば平均粒径が1〜20μm、好まし
くは1〜10μmの粉体が好ましい。
【0017】銅粉又は銅合金粉の表面に銀を被覆するに
は、置換めっき、電気めっき、無電解めっき等の方法が
あり、銅粉又は銅合金粉と銀の付着力が高いこと及びラ
ンニングコストが安価であることから、置換めっきで被
覆することが好ましい。
【0018】銅粉又は銅合金粉の表面への銀の被覆量
は、耐マイグレーション性、コスト、導電性向上等の点
から銅粉又は銅合金粉に対して5〜25重量%の範囲が
好ましく、10〜23重量%の範囲がさらに好ましい。
【0019】導電粉は接触点が少ないと抵抗が高くなり
易い。導電粒子同士の接触面積を大きくして高導電性を
得るため、導電粉に衝撃を与えて粒子の形状を扁平状に
変形することが好ましいが、扁平状導電粉を使用した導
電ペーストは略球状導電粉を使用した導電ペーストより
粘度が高くなる。粘度を下げるためには多量の溶剤を含
ませればよいが、多量の溶剤を含ませると硬化後の塗膜
の膜厚が溶剤の体積分だけ減少してしまう。また塗膜表
面を平面にかつ凹凸がないようするためには研磨すれば
よいが、研磨すると膜厚が薄くなるので好ましくない。
上記の理由により本発明で用いる導電粉は、形状が略球
状導電粉とされる。
【0020】本発明における略球状導電粉としては、ア
スペクト比が1〜1.5及び長径の平均粒径が1〜20
μmの範囲の導電粉を用いることが好ましく、アスペク
ト比が1〜1.3及び長径の平均粒径が1〜10μmの
導電粉を用いることがさらに好ましい。なお、上記でい
う平均粒径は、レーザー散乱型粒度分布測定装置により
測定することができる。本発明においては、前記装置と
してマスターサイザー(マルバン社製)を用いて測定し
た。
【0021】本発明におけるアスペクト比とは、導電粉
の粒子の長径と短径の比率(長径/短径)をいう。本発
明においては、粘度の低い硬化性樹脂中に導電粉の粒子
をよく混合し、静置して粒子を沈降させると共にそのま
ま樹脂を硬化させ、得られた硬化物を垂直方向に切断
し、その切断面に現れる粒子の形状を電子顕微鏡で拡大
して観察し、少なくとも100の粒子について一つ一つ
の粒子の長径/短径を求め、それらの平均値をもってア
スペクト比とする。
【0022】ここで、短径とは、前記切断面に現れる粒
子について、その粒子の外側に接する二つの平行線の組
み合わせ粒子を挟むように選択し、それらの組み合わせ
のうち最短間隔になる二つの平行線の距離である。一
方、長径とは、前記短径を決する平行線に直角方向の二
つの平行線であって、粒子の外側に接する二つの平行線
の組み合わせのうち、最長間隔になる二つの平行線の距
離である。これらの四つの線で形成される長方形は、粒
子がちょうどその中に納まる大きさとなる。なお、本発
明において行った具体的方法については後述する。
【0023】本発明において、導電粉とバインダの配合
割合は、導電ペーストの固形分に対して重量比で、導電
粉:バインダが88:12〜96.5:3.5の範囲で
あることが好ましく、90:10〜95:5の範囲であ
ることがさらに好ましい。導電粉が上記の範囲を下回る
とバインダ比率が高くなるため、はんだ付け性が低下す
る傾向があり、上記の範囲を上回ると導電ペーストの粘
度が極端に高くなるため、導電ペーストの作製が困難に
なると共に導電ペーストを塗布する作業性が悪くなる傾
向がある。
【0024】本発明に用いられるバインダは、エポキシ
樹脂組成物、必要に応じて可撓性付与剤及びその硬化剤
が好ましく、エポキシ樹脂は常温で液状のものが好まし
い。常温で結晶化するものは液状物と混合することで結
晶化を回避できる。本発明における常温で液状のエポキ
シ樹脂とは、例えば常温で固形のものでも常温で液状の
エポキシ樹脂と混合することで常温で安定して液状とな
るものも含む。なお本発明において常温とは温度が約2
5℃を示すものを意味する。
【0025】本発明に用いられるエポキシ樹脂は公知の
ものが用いられ、分子量中にエポキシ基を2個以上含有
する化合物、例えばビスフェノールA、ビスフェノール
AD、ビスフェノールF、ノボラック、クレゾールノボ
ラック類とエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ポリグリシジルエーテル、ジヒドロキシナフタレンジグ
リシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等の
脂肪族エポキシ樹脂やジグリシジルヒダントイン等の複
素環式エポキシ、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、
ジシクロペンタンジエンジオキサイド、アリサイクリッ
クジエポキシアジペイトのような脂環式エポキシ樹脂が
挙げられる。
【0026】可撓性付与剤も公知のものが用いられ、分
子量中にエポキシ基を1個だけ有する化合物、例えばn
ーブチルグリシジルエーテル、バーサティック酸グリシ
ジルエステル、スチレンオキサイド、エチルヘキシルグ
リシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、クレ
ジルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエ
ーテル等のような通常のエポキシ樹脂が挙げられる。こ
れらのエポキシ樹脂及び可撓性付与剤は、単独または2
種以上を混合して用いることができる。
【0027】バインダに添加される硬化剤としては、例
えばメンセンジアミン、イソフオロンジアミン、メタフ
ェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、メチレンジアニリン等のアミン
類、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリッ
ト酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸等の酸
無水物、イミダゾール、ジシアンジアミド等の化合物系
硬化剤、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂等の
樹脂系硬化剤が用いられるが、必要に応じて、潜在性ア
ミン硬化剤等の硬化剤と併用して用いてもよく、また3
級アミン、イミダゾール類、トリフェニルホスフィン、
テトラフェニルホスフェニルボレート等といった一般に
エポキシ樹脂とフェノール系硬化剤との硬化促進剤とし
て知られている化合物を添加してもよい。
【0028】これらの硬化剤の含有量は、導電ペースト
硬化物のガラス転移点(Tg)の点でエポキシ樹脂10
0重量部に対して0.1〜25重量部の範囲であること
が好ましく、1〜20重量部の範囲であることがさらに
好ましい。
【0029】本発明に用いられるバインダには、上記の
材料以外に必要に応じてチキソ剤、カップリング剤、消
泡剤、粉末表面処理剤、沈降防止剤等及び溶剤を添加し
て均一に混合して得られる。必要に応じて添加されるチ
キソ剤、カップリング剤、消泡剤、粉末表面処理剤、沈
降防止剤等は、公知のものでよく、その含有量は、導電
ペーストに対して0.01〜1重量%の範囲であること
が好ましく、0.03〜0.5重量%の範囲であること
がさらに好ましい。
【0030】必要に応じて添加される溶剤は、公知のも
のでよく、その含有量は、導電ペーストに対して0.0
1〜15重量%の範囲であることが好ましく、1〜10
重量%の範囲であることがさらに好ましい。
【0031】本発明の導電ペーストは、上記のバイン
ダ、導電粉及び必要に応じて添加されるチキソ剤、カッ
プリング剤、消泡剤、粉末表面処理剤、沈降防止剤等と
共に、らいかい機、ニーダー、三本ロール等で均一に混
合、分散して得ることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 実施例1 エポキシ樹脂(三井化学(株)製、商品名140C エ
ポキシ当量195〜215g/eq)60重量部、脂肪
族ジグリシジルエーテル(旭電化工業(株)製、商品名
ED−503)40重量部、2−フェニル−4−メチル
−イミダゾール(四国化成(株)製、商品名キュアゾー
ル2P4MHZ)3重量部及びジシアンジアミド3重量
部を加えて均一に混合してバインダとした。
【0033】次に、アトマイズ法で作製した平均粒径が
5.1μmの球状銅粉(日本アトマイズ加工(株)製、
商品名SFR−Cu)を希塩酸及び純水で洗浄した後、
水1リットルあたりAgCN 80g及びNaCN75g
を含むめっき溶液で球状銅粉に対して銀の量が18重量
%になるように置換めっきを行い、水洗,乾燥して銀めっ
き銅粉を得た。
【0034】この後、2リットルのボールミル容器内に
上記で得た銀めっき銅粉750g及び直径が5mmのジ
ルコニアボール3kgを投入し、40分間回転させて、1
000回のタッピングによるタップ密度が5.93g/
mm3、相対密度が64.5%、アスペクト比が平均
1.3及び長径の平均粒径が5.5μmの略球状銀めっ
き銅粉を得た。得られた略球状銀めっき銅粉の粒子を5
個取り出し、走査型オージェ電子分光分析装置で定量分
析して銅の露出面積について調べたところ10〜50%
の範囲で平均が20%であった。
【0035】上記で得たバインダ35g、略球状銀めっ
き銅粉465gに溶剤としてエチルカルビトール11g
を加えて、撹拌らいかい機及び三本ロールで均一に混
合、分散して導電ペーストを得た。 なお、導電粉とバインダの割合は、導電ペーストの固形
分に対して重量比で導電粉:バインダが93:7であっ
た。
【0036】次に、上記で得た導電ペーストを、厚さが
1.0mmの紙フェノール銅張積層板(日立化成工業
(株)製、商品名MCL−437F)の銅箔をエッチン
グにより除去した面に、図1に示すような形状に塗布
し、170℃で90分間加熱処理して導電体2を得た。
なお図1において1は紙フェノール銅張積層板である。
【0037】得られた導電体2の表面を#3000の耐
水研磨紙で研磨して導電体2の表面を平滑及び鏡面仕上
げし、次いでこの平滑及び鏡面とした面にはんだフラッ
クスを塗布した後、はんだ槽に浸積した。この後はんだ
槽から引き上げ、室温に放置して冷却した後、導電体2
の表面のはんだ付けされた部分についてテープ試験(粘
着テープを貼り付けた後引き剥がす試験)を行った。そ
の結果、テープにはんだが付着しておらず、導電体2の
表面にはんだ付けされていることが確認できた。
【0038】なお、本実施例におけるアスペクト比の具
体的測定法を以下に示す。低粘度のエポキシ樹脂(ビュ
ーラー社製)の主剤(No.10−8130)8gと硬
化剤(No.10−8132)2gを混合し、ここへ導
電粉2gを混合してよく分散させ、そのまま30℃で真
空脱泡した後、10時間30℃の条件で静置して粒子を
沈降させ硬化させた。その後、得られた硬化物を垂直方向
に切断し、切断面を電子顕微鏡で1000倍に拡大して
切断面に現れた150個の粒子について長径/短径を求
め、それらの平均値をもって、アスペクト比とした。
【0039】実施例2 実施例1で得た銀めっき銅粉750g及び直径が5mm
のジルコニアボール3kgを2リットルのボールミル容
器内に投入し、50分間回転させて、1000回のタッ
ピングによるタップ密度が5.22g/mm3、相対密
度が58.2%、アスペクト比が平均1.4及び長径の
平均粒径が5.6μmの略球状銀めっき銅粉を得た。得
られた略球状銀めっき銅粉の粒子を5個取り出し、走査
型オージェ電子分光分析装置で定量分析して銅の露出面
積について調べたところ10〜50%の範囲で平均が2
7%であった。
【0040】実施例1で得たバインダ45g、上記で得
た略球状銀めっき銅粉455gに溶剤としてエチルカル
ビトール11gを加えて撹拌らいかい機及び三本ロール
で均一に混合、分散して導電ペーストを得た。 なお、導電粉とバインダの割合は、導電ペーストの固形
分に対して重量比で導電粉:バインダが91:9であっ
た。
【0041】次に、実施例1と同様の工程を経て導電体
を作製し、実施例1と同様のテープ試験を行った結果、テ
ープにはんだが付着しておらず、導電体にはんだ付けさ
れていることが確認できた。
【0042】比較例1 2リットルのボールミル容器内に実施例1で得た銀めっ
き銅粉750g及び直径が10mmのジルコニアボール
3kgを投入し、8時間回転させて、タップ密度が3.7
9g/mm3、相対密度が48%、アスペクト比が平均
5.2及び長径の平均粒径が7.7μmの扁平状銀めっ
き銅粉を得た。得られた扁平状銀めっき銅粉の粒子を5
個取り出し、走査型オージェ電子分光分析装置で定量分
析して銅の露出面積について調べたところ10〜60%
の範囲で平均が45%であった。
【0043】実施例1で得たバインダ65g、上記で得
た略球状銀めっき銅粉435gに溶剤としてエチルカル
ビトール15gを加えて撹拌らいかい機及び三本ロール
で均一に混合、分散して導電ペーストを得た。 なお、導電粉とバインダの割合は、導電ペーストの固形
分に対して重量比で導電粉:バインダが87:13であ
った。
【0044】次に、実施例1と同様の工程を経て導電体
を作製し、実施例1と同様のテープ試験を行った結果、
テープにはんだが付着して、導電体にはんだ付けができ
なかった。
【0045】比較例2 実施例1で得た銀めっき銅粉750g及び直径が1mm
のジルコニアボール2kgを2リットルのボールミル容
器内に投入し、20分間回転させて、略球状銀めっき銅粉
を得ようとしたが、銀めっき銅粉の凝集を解きほぐすこ
とができないため、充填性が悪く高導電性の導電粉が得
られなかった。従ってこの段階で作業を打ち切った。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明の導電ペーストは、
はんだ付け性に優れる。請求項2、3及び4記載の発明
の導電ペーストは、はんだ付け性の向上効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙フェノール銅張積層板上に形成した導電体の
平面図である。
【符号の説明】
1 紙フェノール銅張積層板 2 導電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/09 H05K 1/09 A Fターム(参考) 4E351 AA01 BB01 BB24 BB31 CC11 DD04 DD21 DD52 EE02 EE03 EE11 GG15 4J040 EC001 EC031 EC061 EC071 EC081 EC251 EC261 HA066 HA076 KA32 LA09 NA19 5G301 DA03 DA06 DA57 DD01 DE10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダ及び導電粉を含み、かつ導電粉の
    形状が略球状で、そのタップ密度が4.5〜6.2g/
    mm3及び相対密度が50〜68%である導電ペース
    ト。
  2. 【請求項2】導電粉が、銅粉又は銅合金粉の一部を露出
    して表面が大略銀で被覆され、かつ形状が略球状である
    請求項1記載の導電ペースト。
  3. 【請求項3】導電粉が、アスペクト比が1〜1.5及び
    長径の平均粒径が1〜20μmの銅粉又は銅合金粉であ
    り、かつ銅粉又は銅合金粉の露出面積が平均10〜60
    %の略球状導電粉である請求項1又は2記載の導電ペー
    スト。
  4. 【請求項4】導電粉とバインダの配合割合が、導電ペー
    ストの固形分に対して重量比で、導電粉:バインダが8
    8:12〜96.5:3.5である請求項1、2又は3
    記載の導電ペースト。
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