JP2002260076A - 自販機の商品構成調整支援システム、その方法、及び記録媒体 - Google Patents

自販機の商品構成調整支援システム、その方法、及び記録媒体

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JP2002260076A JP2001328277A JP2001328277A JP2002260076A JP 2002260076 A JP2002260076 A JP 2002260076A JP 2001328277 A JP2001328277 A JP 2001328277A JP 2001328277 A JP2001328277 A JP 2001328277A JP 2002260076 A JP2002260076 A JP 2002260076A
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純一 平松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整対象の自販機の選定及び当該自販機の商
品構成を適切に調整することで、売上(利益)の増加を
図る。 【解決手段】 調整対象ロケ抽出処理部10−1は、例
えばロケの属性特徴分析部1等(その他、2、3−1、
3−2)による因子分析/クラスター分析により分類さ
れたグループ毎に、調整対象ロケを決定する。また、特
異ロケ分析部10−2により求められた特異ロケを調整
対象ロケとする。調整商品系決定処理部11は、調整対
象ロケ抽出処理部10−1により決定された各調整対象
ロケ別に、商品(商品系)構成バランス分析部4のバラン
ス分析結果等に基づいて、アンバランスロケを調整対象
商品系に決定すると共にその調整方法を決定する。調整
商品決定処理部12は、この調整対象ロケ別、調整対象
商品系毎に、例えばロケ/商品売筋を分析するロケ/商
品売上クロスABC分析部8の分析結果等を用いて、調
整商品を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調整を必要とする
自販機を選定し、その中のどの自販機にどの商品を追加
・撤去等すべきかの決定を支援するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】現
在、飲料、食品、衣料等を含む様々な商品が自販機で販
売されている。自販機の場合、通常の店舗における販売
形態とは異なり、無人かつ非対話型の販売形態である
為、販売者(自販機業者)が利用者(消費者)の構成や
利用パターンを動的に把握しながら、商品を販売するこ
とはできない。自販機が、利用者に対して商品情報(見
本等)を一方的に提示するのみであり、利用者からの情
報を販売者が取得して、それを自販機の商品構成に反映
させるような仕組みは、必ずしも確立されていない。
【0003】また、店舗とは異なり、自販機には在庫を
保管する倉庫がなく、保持できる商品の種類や数量が著
しく限定されているため、できるだけ販売効率が良い
(総売上(又は総利益)を上げることができる)商品構成
が求められる。
【0004】このような問題に対して、本発明の出願人
は、既に、特許2000-287436 号の発明を提案している。
しかしながら、より適切な調整対象自販機の選定、より
適切な商品構成の調整が行なえる手法/システムは、常
に求められている。
【0005】本発明の課題は、自販機販売商品のマーケ
ティング分析をし、調整を必要とする自販機を選定し、
その中のどの商品系をどのように調整すべきかを明示
し、そして具体的にどの自販機にどの商品を追加・撤去
すべきかの調整方法を適切に決定することができ、以て
自販機で販売する商品の総売上(又は総利益)を上げるこ
とができる自販機の商品構成調整支援システムを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による自販機の商
品構成調整支援システムは、各ロケの属性により因子分
析を行い因子スコアを求める属性特徴分析手段と、該属
性特徴分析手段で得られた因子スコアを用いてクラスタ
ー分析をし、ロケを属性において共通な特徴を有するグ
ループに分類する属性特徴からのロケ分類処理手段と、
該属性特徴からのロケ分類処理手段により分類された各
グループ毎に、該グループに属するロケの売上パターン
を求め、該売上パターンに基づき各グループ毎に調整対
象のロケを求める調整対象ロケ抽出処理手段とを有する
ように構成する。
【0007】または、本発明による自販機の商品構成調
整支援システムは、各ロケの売上特徴により因子分析を
行い因子スコアを求める売上特徴分析手段と、該売上特
徴分析手段で得られた因子スコアを用いてクラスター分
析をし、ロケを売上特徴において共通な特徴を有するグ
ループに分類する売上特徴でのロケ分類処理手段と、該
売上特徴でのロケ分類処理手段により分類された各グル
ープ毎に、該グループに属するロケの売上パターンを求
め、該売上パターンに基づき各グループ毎に調整対象の
ロケを求める調整対象ロケ抽出処理手段とを有するよう
に構成する。
【0008】適切な商品構成調整の為には、まず、調整
対象となるロケの決定を適切に行なわなければならな
い。上記自販機の商品構成調整支援システムによれば、
調査等によって得られた各ロケ(自販機設置場所)の属
性、または売上特徴により、因子分析、クラスター分析
により、共通の特徴を持つロケを同じグループに入れ
る、ロケのグループ分けを行う。そして、各グループ毎
に、調整対象ロケを決定することにより、適切な決定が
行なえる。
【0009】あるいは、本発明による自販機の商品構成
調整支援システムは、各ロケの属性により因子分析を行
い因子スコアを求める属性特徴分析手段と、該属性特徴
分析手段で得られた因子スコアを用いてクラスター分析
をし、ロケを属性において共通な特徴を有するグループ
に分類する属性特徴からのロケ分類処理手段と、各ロケ
の売上特徴により因子分析を行い因子スコアを求める売
上特徴分析手段と、該売上特徴分析手段で得られた因子
スコアを用いてクラスター分析をし、ロケを売上特徴に
おいて共通な特徴を有するグループに分類する売上特徴
でのロケ分類処理手段と、前記属性特徴からのロケ分類
処理手段により分類されたグループと、売上特徴でのロ
ケ分類処理手段により分類されたグループとを対応付
け、対応付けられたグループ同士において何れか一方の
グループのみに属するロケを特異ロケとし、該特異ロケ
以外のロケを非特異ロケとする特異ロケ分析手段と、前
記属性特徴からのロケ分類処理手段により分類された各
グループ毎または及び前記売上特徴でのロケ分類処理手
段により分類された各グループ毎に、該グループに属す
るロケの中で非特異ロケであるロケの売上パターンを求
め、該売上パターンに基づき各グループ毎に非特異ロケ
または/及び特異ロケの中から調整対象のロケを求める
調整対象ロケ抽出処理手段とを有するように構成する。
【0010】上記自販機の商品構成調整支援システムで
は、ロケをグループ分けした各グループ毎に、そのグル
ープの特徴を反映しない異質なロケ(特異ロケ)を抽出
し、この特異ロケの中から調整対象ロケを決定する。あ
るいは、非特異ロケの中から、売上パターンにより(例
えば売上が低いものから順に)調整対象ロケを決定する
ようにしてもよい。これにより、適切な調整対象ロケの
選定が行なえる。
【0011】更に、調整対象ロケとしては、上述したよ
うに決定したものに加えて、以下に説明するものを追加
してもよい。例えば、前記各ロケ毎に、そのロケで扱っ
ている商品/商品系の売上占有率/見本占有率/品種占
有率間のバランスを分析し、バランスがとれていないロ
ケを、前記調整対象ロケの追加候補とする商品/商品系
構成バランス分析手段を更に備え、前記調整対象ロケ抽
出処理手段は、必要に応じて、該商品/商品系構成バラ
ンス分析手段により求められた追加候補の中から、前記
調整対象のロケとして追加するロケを選択/決定する。
【0012】また、例えば、前記各ロケ別の粗利率と、
全ロケの総粗利率を算出し、該各粗利率と総粗利率との
比に基づいてアンバランスロケを求め、該アンバランス
ロケを前記調整対象ロケの追加候補とするロケのコスト
/利益バランス分析手段を更に備え、前記調整対象ロケ
抽出処理手段は、必要に応じて、該ロケのコスト/利益
バランス分析手段により求められた追加候補の中から、
前記調整対象のロケとして追加するロケを選択/決定す
る。
【0013】あるいは、例えば、前記各ロケ別の粗利率
と、各ロケ毎の各商品系別の粗利率を算出し、各ロケ別
に該粗利率と商品系別の粗利率との比に基づいてアンバ
ランス商品系を有するロケを前記調整対象ロケの追加候
補とする商品系のコスト/利益バランス分析手段を更に
備え、前記調整対象ロケ抽出処理手段は、必要に応じ
て、該商品系のコスト/利益バランス分析手段により求
められた追加候補の中から、前記調整対象のロケとして
追加するロケを選択/決定する。
【0014】また、上述したように決定した調整対象ロ
ケの中に不適切なものがある場合には除外するようにし
てもよい。例えば、前記各ロケの競合の有無、及び競合
度を求めるロケ競合分析手段を更に備え、前記調整対象
ロケ抽出処理手段は、必要に応じて、該ロケ競合分析手
段において求められた競合度が高いロケを、前記調整対
象のロケから除外する。
【0015】上述した事により、更に適切な調整対象ロ
ケの選定が行なえるようになる。また、調整対象ロケの
決定手法は、上述したような複数のロケをグループ分け
等して求めるものに限らず、例えば以下に述べるよう
に、各ロケ毎に個別に分析して求めるようにしてもよ
い。
【0016】本発明による自販機の商品構成調整支援シ
ステムは、各ロケ毎に、その各ロケで扱っている商品/
商品系の売上占有率/見本占有率/品種占有率間のバラ
ンスを分析し、バランスがとれていないロケを抽出する
商品/商品系構成バランス分析手段と、該商品/商品系
構成バランス分析手段により抽出されたバランスがとれ
ていないロケを、調整対象のロケとする調整対象ロケ抽
出処理手段とを有するように構成する。
【0017】本発明による自販機の商品構成調整支援シ
ステムは、各ロケ別の粗利率と、全ロケの総粗利率を算
出し、該各粗利率と総粗利率との比に基づいてアンバラ
ンスロケを求めるロケのコスト/利益バランス分析手段
と、該ロケのコスト/利益バランス分析手段により求め
られたアンバランスロケを、調整対象のロケとする調整
対象ロケ抽出処理手段とを有するように構成する。
【0018】本発明による自販機の商品構成調整支援シ
ステムは、各ロケ別の粗利率と、各ロケ毎の各商品系別
の粗利率を算出し、各ロケ別に該粗利率と商品系別の粗
利率との比に基づいてアンバランス商品系を有するロケ
を求める商品系のコスト/利益バランス分析手段と、該
商品系のコスト/利益バランス分析手段により求められ
た、アンバランス商品系を有するロケを、調整対象のロ
ケとする調整対象ロケ抽出処理手段とを有するように構
成する。
【0019】そして、調整対象ロケ毎に、具体的にどの
商品をどのように調整するか(追加、撤去、入替え、見
本数分割等の調整方法)を決定するが、本発明では、ま
ず、調整対象商品系とその調整方法を決定する。すなわ
ち、本発明による自販機の商品構成調整支援システム
は、調整対象の各ロケ毎に、そのロケで扱っている商品
系の売上占有率/見本占有率/品種占有率間のバランス
を分析し、予め設定されているアンバランス条件の何れ
かに該当する商品系を、調整対象商品系とすると共に、
予め各アンバランス条件毎に決められている調整方法に
より、各調整対象商品系の調整方法を決定する調整商品
系決定処理手段を有するように構成する。
【0020】または、本発明による自販機の商品構成調
整支援システムは、調整対象の各ロケ毎に、そのロケの
粗利率と、そのロケにおける各商品系の粗利率を算出
し、該ロケの粗利率と商品系別の粗利率との比に基づい
てアンバランス商品系を求め、該アンバランス商品系の
調整方法を決定する調整商品系決定処理手段を有するよ
うに構成する。
【0021】更に、現在そのロケで取り扱っていない商
品系がある場合には、この商品系については上記バラン
ス分析を行なえないが、売れる可能性が高い商品系であ
ればそのロケで取り扱うべきである。
【0022】よって、例えば、前記各ロケを属性または
売上特徴により分類した各グループ毎に、該グループ内
での各商品系間の相関関係を分析する相関関係分析手段
を更に備え、前記調整商品系決定処理手段は、前記調整
対象のロケにおいて、取り扱っていない商品系が存在す
る場合、前記相関関係分析手段による分析結果に基づい
て、該取り扱っていない商品系と正の相関関係を有する
商品系の中に売筋商品系があるか否かを判別し、売筋商
品系がある場合には該取り扱っていない商品系を、該調
整対象のロケで取り扱うものとする。
【0023】売筋商品系と正の相関関係を有する商品系
は、売れる可能性が高いので、このロケで取り扱うよう
にすれば、そのロケで販売する商品の総売上(又は総利
益)を上げることができる。
【0024】上述したようにして、各ロケ別に、調整対
象商品系とその調整方法が決定したら、これに基づいて
以下の通り、調整商品を決定することで、各ロケ毎に適
切な商品構成調整が行なえるようになる。すなわち、例
えば、前記ロケ/商品別の売上実績情報に基づいて、売
筋商品を求める売筋商品分析手段と、前記調整対象商品
系の調整方法が追加または入替えである場合、該調整対
象商品系と同一商品系の売筋商品の中から、追加または
入替えすべき商品を決定する調整商品決定処理手段とを
更に有するように構成する。
【0025】また、例えば、商品原価/売価情報に基づ
いて、収益筋商品を求める収益筋商品分析手段と、前記
調整対象商品系の調整方法が追加または入替えである場
合、該調整対象商品系と同一商品系の収益筋商品の中か
ら、追加または入替えすべき商品を決定する調整商品決
定処理手段とを更に有するように構成する。
【0026】あるいは、例えば、前記調整対象のロケの
自販機が、特定メーカーの商品のみを取り扱う自販機で
ある場合、前記調整商品決定処理手段は、該特定メーカ
ーの商品の中から、前記追加または入替えすべき商品を
決定する。
【0027】更に、例えば、前記調整商品決定処理手段
は、衰退期にある商品は、前記追加または入替えすべき
商品にはしないようにしてもよい。また、本発明による
自販機の商品構成調整支援システムは、調整対象のロケ
を求める調整対象ロケ抽出処理手段と、該調整対象のロ
ケ毎に、既存商品のコラム数減少により空けることがで
きるコラムを、各既存商品の補充効率に基づいて求める
空きコラム抽出手段と、新たに追加する商品を決定する
追加商品決定手段と、前記空きコラム抽出手段により求
められた空きコラムに、前記追加商品決定手段により決
定された追加商品を割付ける割付け手段とを有するよう
に構成してもよい。
【0028】上記構成の商品構成調整支援システムで
は、各ロケ毎に、まず、空けることができるコラム数の
最大値を求め、追加商品の種類/数は、この最大値まで
は自由に定められるようにしている。また、補充効率に
基づいて空きコラムを決定することで、例えばコラム数
が多い割には売上が大きくない商品のコラム数を減らし
て、そこに新たな商品を置くことができる。
【0029】例えば、前記空きコラム抽出手段は、更
に、既存商品の削除により空けることができるコラムを
求めるようにしてもよい。また、例えば、前記追加商品
決定手段は、売上または粗利あるいは粗利率の平均が、
上位で且つ前記調整対象ロケでの売上または粗利あるい
は粗利率より大きい商品系の中から、追加する商品を決
定する。
【0030】これにより、新たに対象ロケに置けば売れ
ると期待できる商品を決定できる。また、前記空きコラ
ム抽出手段/追加商品決定手段は、前記コラム/商品
を、ホットとコールドとで区別して扱う。
【0031】現実に、同一商品であっても、ホットとコ
ールドとでは売上や粗利等の傾向は異なるので、両者は
別の商品として扱うことで、より現実に対応した処理結
果が得られるようになる。
【0032】また、例えば、前記割付け手段は、同一商
品が、ホット、コールドの両方で追加されることがない
ように割付けを行うようにしてもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。尚、以下の説明における
“ロケ”という言葉は、各自動販売機設置場所、または
各設置場所に設けられた自動販売機自体(複数台ある場
合、まとめて扱うようにしてもよい)を意味する。ここ
で、“複数台ある場合、まとめて扱うようにしてもよ
い”とは、例えば顧客とっては、ある設置場所において
欲しい商品があるか否かが問題であり、複数台ある中の
特定の自動販売機に欲しい商品が無ければ購入しない、
等と考える顧客はいないと考えられるので、ある設置場
所に複数台の自動販売機がある場合、各自動販売機個別
に扱うようにしてもよいが、まとめて扱うようにしても
よい、ということである。
【0034】図1は、本例による自販機の商品構成調整
支援システム全体の概略的な機能構成と処理の流れを示
す図である。図示のシステムは、機能構成として、自販
機設置場所(ロケ)の属性特徴分析部1、ロケでの商品/
商品系の売上特徴分析部2、属性特徴からのロケ分類処
理部3−1、売上特徴でのロケ分類処理部3−2、ロケ
(自販機)内の商品(商品系)構成バランス分析部4、ロ
ケ競合分析部5、ロケ制約分析部6、商品系間の相関関
係分析部7、ロケ販売力、商品売筋を分析するロケ/商
品売上クロスABC分析部8、商品売上変動時系列分析
部9、調整対象ロケ抽出処理部10−1、特異ロケ分析
部10−2、調整商品系決定処理部11、調整商品決定
処理部12、調整方法提示(表示)処理部13を有す
る。また、競合、制約情報A1、ロケ属性情報A2、商
品分類情報A3、売上実績情報A4、商品構成、見本情
報A5が、予め(例えば調査結果や、分析/判断結果に
より作成されて)データベースに格納されている。
【0035】また、ロケ/商品の収益筋を分析するロケ
/商品粗利クロスABC分析部14、ロケのコスト/利
益バランス分析部15、商品系のコスト/利益バランス
分析部16を有し、また商品原価、売価、変動費率情報
A6が、予めデータベースに格納されている。
【0036】上記構成により、本例のシステムでは、自
販機販売商品のマーケティング分析をし、商品構成に存
在する問題点を発見し、調整を必要とする自販機を選定
し、その中のどの商品系をどのように調整(追加・撤去
等)すべきかを明示し、そして具体的にどの自販機にど
の商品を追加・撤去すべきかとの調整方法(施策案)を
与える。
【0037】まず、ロケ属性特徴分析部1は、指定範囲
内の自販機設置場所(以下設置場所、またはロケと略称)
に対し、ロケ属性情報A2を用いて、各設置場所での利
用者 の性別、年齢等の構成、職業層等幾つかの自販機
設置場所評価指標をカテゴリとして因子分析を行う。
【0038】因子分析結果より、設置場所上に幾つかの
共通な潜在的因子(共通因子)を見出す。これらの共通因
子を共通な尺度として各設置場所を評価する。また、因
子分析で得た因子スコア(因子得点)を用いて、各設置
場所の特徴を掴むことができる。
【0039】売上特徴分析部2は、予め取扱う商品を幾
つかの商品系(又は商品群、以下同様)に分類した商品
分類情報A3と、売上実績情報A4とを用いて、指定範
囲内の設置場所に対し、各設置場所での商品/商品系の
売上特徴を評価するための商品/商品系の売上占有率を
算出する。そして、商品/商品系の売上占有率をカテゴ
リとし、各設置場所をサンプルとして因子分析をし、商
品/商品系の売上実績による幾つかの共通な潜在的因子
(共通因子)を見出す。
【0040】それから、これらの共通因子を共通な尺度
として各設置場所を評価する。また、因子分析で得た因
子スコア(因子得点)を用いて、各設置場所の特徴を把
握する。こうすることによって各設置場所での商品/商
品系販売特徴を掴むことができる。
【0041】属性特徴からのロケ分類処理部3−1は、
ロケ属性特徴分析部1により処理結果(設置場所の属性
分析で得た因子スコア)を用いてクラスター分析をし、
自販機設置場所を属性により幾つかのグループ(以下Gr
Liと略記)に分類し、グループGrLiの特徴をつかむ。ま
た、この分類結果を、属性でのロケ分類情報B3とし
て、調整対象ロケ抽出処理部10−1、特異ロケ分析部
10−2、商品系間の相関関係分析部7等に出力する。
【0042】同様に、売上特徴でのロケ分類処理部3−
2は、売上特徴分析部2による、設置場所での商品/商
品系売上特徴分析で得た因子得点を用いて、クラスター
分析をし、自販機設置場所を商品/商品系売上特徴によ
り幾つかのグループ(以下GrSiと略記)に分類し、グル
ープGrSiの特徴をつかむ。また、この分類結果を、売上
でのロケ分類情報B4として、調整対象ロケ抽出処理部
10−1、特異ロケ分析部10−2、商品系間の相関関
係分析部7等に出力する。
【0043】尚、上記グループGrSiのグループ数は、Gr
Liのグループ数と同じ(または近い)数とする。そし
て、後の特異ロケ分析部10−2において、上記設置場
所属性等から分類したグループと売上実績から分類した
グループの構成、特徴を比較・分析し、それぞれのグル
ープの対応関係をつかむ。
【0044】特異ロケ分析部10−2は、上記ロケ分類
処理部3−1により分類されたグループ(GrLi)と、ロ
ケ分類処理部3−2により分類されたグループ(GrSi)
との対応付けを行ない、この対応関係から、グループGr
Liのメンバーである各ロケの中で、このグループGrLiに
対応するグループGrSiのメンバーにもなっているものを
非特異ロケとし、そうでないものを特異ロケとして分類
する。
【0045】調整対象ロケ抽出処理部10−1は、上記
属性特徴からのロケ分類処理部3−1により出力される
属性でのロケ分類情報B3または/及び売上特徴でのロ
ケ分類処理部3−2により出力される売上でのロケ分類
情報B4と(または特異ロケ分析部10−2による分類
結果)、データベースに格納されている売上実績情報A
4とを入力して、調整対象ロケ(問題があるロケ)を抽
出する。
【0046】これは、特異ロケ分析部10−2による分
類結果も用いる場合を例にすると、まず、非特異ロケで
の各商品系の平均売上占有率を算出し、グループGrLiま
たは/及びグループGrSiの商品系平均売上占有率パター
ンを明らかにする。(さらに、非特異ロケの中に総売上
の上位の幾つかのロケから各商品系の平均売上占有率を
算出し、グループGrLiまたは/及びグループGrSiの売上
上位ロケ(主力ロケ)の商品系平均売上占有率パターン
を明らかにすることができる)。そして、特異ロケの売
上占有率パターンを、そのロケが属するはずのグループ
GrLiまたは/及びグループGrSiの非特異ロケによる平均
売上占有率パターンと比較することによって、どのロケ
の売上実績に問題が存在するかを明らかにすることがで
きる。
【0047】あるいは、グループGrLiまたは/及びグル
ープGrSiの非特異ロケの中で、各グループ毎に売上下位
のロケを、調整対象ロケとすることもできる。また、調
整対象ロケ抽出処理部10−1は、更に、ロケ競合分析
部5、商品構成バランス分析部4、ロケのコスト/利益
バランス分析部15、商品系のコスト/利益バランス分
析部16のうちの少なくとも1以上の処理結果を入力し
て、更に、例えば、商品構成、見本配分、必要な商品系
が欠けるなどの問題がある自販機(ロケ)を、上記調整対
象ロケ(問題があるロケ)のリストに追加していくよう
にしてもよい。
【0048】以下、ロケ競合分析部5、商品構成バラン
ス分析部4について各々説明する。尚、ロケのコスト/
利益バランス分析部15及び商品系のコスト/利益バラ
ンス分析部16については、後に説明する。
【0049】商品(商品系)構成バランス分析部4は、自
販機設置場所内の自販機に設置されている商品(商品系)
から、各商品(商品系)の売上占有率・商品系の品種占有
率・商品系の見本数占有率を算出し、これらの占有率の
バランスを分析し、対象商品系に必要品種の不足、見本
の無駄使い、売れない商品系、必要商品系の欠け等が生
じている(バランスがとれていない)ロケを抽出し、こ
れを商品(商品系)構成バランス情報B6として出力す
る。この情報は、上記の通り、必要に応じて、調整対象
ロケ抽出処理部10−1で用いられる。
【0050】ロケ競合分析部5は、各ロケ毎に、他社自
販機または自社の他種類自販機(注:自社の同種類自販
機のある場合では同一設置場所で処理されることより競
合とならない)、または他の競合(同種の販売商品を取
扱う売店、コンビニ、飲食店等)の有無、競合の程度(例
えば強、中、弱)を分析する。そして、分析結果をロケ
競合情報B2(特に強競合のロケのリスト)として出力
する。
【0051】これにより、競合による売上への影響と商
品構成による売上への影響を区別・把握できるようにな
り、後の調整対象(自販機/設置場所)の決定に影響を
与える。
【0052】次に、上記調整対象ロケ抽出処理部10−
1の処理結果と、商品構成バランス分析部4またはロケ
のコスト/利益バランス分析部15あるいは商品系のコ
スト/利益バランス分析部16による処理結果と、更に
必要に応じて商品/商品系相関関係分析部7の処理結果
とを用いて、調整商品系決定処理部11の処理が行なわ
れる。ここで、まず、商品系相関関係分析部7について
説明する。
【0053】商品/商品系相関分析部7は、売上実績情
報A4(または売上特徴分析部2による分析結果)、ロ
ケ分類情報B3またはB4に基づいて、商品/商品系の
売上占有率実績を用いて相関分析をし、商品/商品系間
の相関性をつかむことにより、後の商品/商品系の調整
を支援する。つまり、グループ内、または指定範囲内の
ロケにおいて、売れるメイン商品系と正の相関関係を持
つ商品系も売れるはずであるから、該当商品系の品種が
足りなければ品種を増やす、設置していなければ追加す
る調整が行なえるようになる。
【0054】調整商品系決定処理部11は、上記商品
(商品系)構成バランス分析部4等によるバランス分析に
基づいて、対象自販機(ロケ)において品種不足の商品
系、見本の無駄使いの多い商品系、売れない商品系を発
見し、更に相関分析の結果から欠けている商品系を発見
することにより調整対象商品系及び調整方法(商品の追
加、除去、入替、見本再配分)を決定する。
【0055】あるいは、調整対象自販機(ロケ)の商品系
売上占有率とグループ平均売上パターンとを比較し、グ
ループ平均商品系売上占有率より低い商品系を見出すこ
とにより調整商品系を決定するようにしてもよい。
【0056】上記調整商品系決定処理部11の処理結果
と、ロケ制約分析部6、商品売上変動時系列分析部9、
及びロケ/商品売上クロスABC分析部8またはロケ/
商品粗利クロスABC分析部14の処理結果を用いて、
調整商品決定処理部12は、各ロケ(自動販売機)毎の
調整商品及び調整方法を決定する。
【0057】まず、以下、ロケ制約分析部6、商品売上
変動時系列分析部9、ロケ/商品売上クロスABC分析
部8、ロケ/商品粗利クロスABC分析部14の各々に
ついて説明する。
【0058】ロケ制約分析部6は、各設置場所に設置さ
れた自販機に、例えば特定の商品製造メーカー専用であ
る、というような制約が有るかどうかをチェックし、更
に制約は設置場所内の全自販機か、それとも1部の自販
機かをチェックする。そして、処理結果を、ロケ制約情
報B1として出力する。
【0059】このように、制約のある自販機がどれであ
り、更に制約のある自販機にはどのメーカーの制約かを
明確化することによって、後の調整商品決定処理部12
における「商品追加または入替え」処理に際して、追加
/入替え商品を検索する条件を与える。
【0060】商品売上変動時系列分析部9は、特定商品
(ユーザが指定する)に対し、商品の売上時系列分析を
し、商品の売上変化率を算出し、これを出力(商品売上
変動率情報B8)し、また表示する。
【0061】これにより、商品が成長期、成熟期(安定
期)、衰退期(特定場所に対して)等のどの段階にある
かを把握でき、調整商品の決定を支援できる。つまり、
後の調整商品決定処理部12の処理において、商品の追
加、または入替に際して、成長期、成熟期(安定期)に
ある商品を追加商品または入替商品とし、衰退期の商品
を追加商品または入替商品候補から除外することによ
り、より適切な調整商品の決定が行なえるようになる。
【0062】ロケ/商品売上クロスABC分析部8は、
クロスABC分析手法(公知の手法)を用いて、指定場
所範囲内に置かれている商品の総売上と設置場所での平
均売上及び各設置場所での売上を算出し、設置場所での
平均売上の上位順でソートしたテーブル(ロケ/売筋商
品マトリクスB7)を作成し、出力/表示する。これに
より、調整商品決定処理部12は、このマトリクスB7
を用いて調整商品の検索、追加・撤去商品の決定を行
う。
【0063】ロケ/商品粗利クロスABC分析部14
は、基本的な処理は上記ロケ/商品売上クロスABC分
析部8と同様であり、売上ではなく収益・利益を用いる
点が異なる。すなわち、指定場所範囲内に置かれている
商品の総収益・利益と設置場所での平均収益・利益及び
各設置場所での収益・利益を算出し、設置場所での平均
収益・利益の上位順でソートしたテーブル(ロケ/商品
粗利ABCマトリクスB12)を作成し、出力/表示す
る。
【0064】調整商品決定処理部12は、上記ロケ/商
品売上クロスABC分析部8またはロケ/商品粗利クロ
スABC分析部14で得たマトリクスB7またはB12
を用いて、調整商品系決定処理部11により決定された
調整方法が、商品追加の場合、商品除去の場合、商品入
替の場合、見本再配分の場合、の各々について、以下の
処理を行う。
【0065】商品追加の場合、その調整対象商品系の商
品であって、その調整対象ロケ(自動販売機)に置いて
いない(不足している)商品の中で、上記マトリクスB
7またはB12において上位の商品を、追加商品候補と
する。ただし、ここで、調整対象自販機に特定メーカー
専用と言う制約がある場合、この特定メーカーの商品の
中から追加商品候補を見出す。更に、商品売上変動時系
列分析部9の処理結果を用いて商品の時系列分析により
衰退期の商品であると判断されたものを、追加商品候補
から除外するようにしてもよい。
【0066】商品除去の場合、その調整対象ロケ(自動
販売機)におけるその調整対象商品系において下位順で
商品を検索し、除去する商品候補を見出す。商品入替の
場合は、上記商品除去の作業と商品追加の作業を順次に
行う。
【0067】以上、決定した調整商品の情報及び調整方
法(商品の追加、除去、入替)の情報は、調整方法提示
(表示)処理部13に通知する。見本再配分の場合、そ
の商品に対する見本再配分情報を、調整方法提示(表
示)処理部13に引き渡す。
【0068】調整方法提示(表示)処理部13は、通知
された調整商品の情報及び調整方法(商品の追加、除
去、入替、見本再配分)を、調整対象自販機に対する調
整方法(施策案)として、ディスプレイ画面等に出力す
る。
【0069】以上の分析、処理の中では、商品系売上占
有率の代りに、商品系売上利益占有率を用いることも可
能である。以上説明した図1の各機能構成について、以
下、更に詳細に説明していく。
【0070】まず、ロケ属性特徴分析部1について、図
2〜図8を参照して説明する。図2は、ロケ属性特徴分
析部1における処理手順を説明する為のフローチャート
図である。
【0071】まず、予め行なわれた調査等に基づいて作
成されデータベースに格納されているロケ属性情報A2
を取得する(ステップS11)。ロケ属性情報A2は、
指定範囲内の各自動販売機設置場所(ロケ)を、例えば
図3に示すような評価項目(利用者性別、年齢層、構
成、職業層、利用時間帯等;各々に変数V1〜V10が
割り当てられている)から評価し、その結果を図4に示
すような5段階(これに限らず、4段階、・・・2段階
(0/1)のどれでもよい)の数値で数量化した表を作
成する(例えばユーザが作成する)。尚、図示のよう
に、各ロケにはそれぞれ固有のロケIDが割り当てられ
ている。
【0072】次に、図4に示す表のデータを用い、因子
分析処理を行う(ステップS12)。尚、因子分析や、
後述する主成分分析、クラスター分析等の手法は、多変
量解析の一手法としてよく知られていることであり、ま
たこれら手法をコンピュータで実現させるプログラムも
存在するので、本明細書では特に説明しない(参考とし
ては、例えば、児玉正憲編;杉原敏夫・藤田渉著;「経
済の情報と数理13、多変量解析」等がある)。
【0073】上記ステップS12の処理は、図4におけ
るロケNo/ロケIDをサンプル項(標本)とし、上記
ロケ評価項目に対する評価数値(ロケ評価因子)をカテ
ゴリ項として、因子分析処理を実行する。
【0074】そして、上記因子分析により例えば図5に
示すような因子負荷量が得られると(更に、これより、
図6に示すような因子負荷量棒グラフを作成して、視覚
的に把握し易くしてもよい)、これよりユーザは各因子
を解釈する(C1)(ステップS13)。よく知られて
いるように、因子解釈には決まった解釈はないが、例え
ば、図5、図6に示す因子1を例にすると、評価項目V
8、V6、V7、V5より「シングル少、家族連多、カ
ップル多、70代以上多」であると判断できるので、こ
れより因子1は例えば「(ロケの設置場所が)公共サー
ビス施設、病院等」という解釈が考えられる(勿論、こ
の様な解釈に限るわけではなく、ユーザ(分析者)の考
え方にもよるが)。
【0075】同様に、因子2は、評価項目V9、V1よ
り、「頭脳労働系、女性多」と判断できるので、例えば
「女性の多い会社(事務系)、病院」等と解釈できる。
因子3は、評価項目V4、V2より、「10〜20代多
い、50〜60代少」と判断できるので、例えば「若年
層」等と解釈できる。
【0076】次に、上記因子1〜因子3により、上記サ
ンプル項(すなわち各ロケ)を捉らえなおしたもの(す
なわち、因子スコアC2)を作成し、この因子スコア
(例えば図7に示す)により各ロケの属性特徴(属性特
性)を掴む(ステップS14)。その際、この因子スコ
アを、棒グラフ化したもの(図8)を作成することで、
各ロケの属性特徴が視覚的に掴みやすくなる。尚、図8
(a)は因子1により各ロケを評価したもの、図8
(b)は因子2により各ロケを評価したもの、図8
(c)は因子3により各ロケを評価したものである。
【0077】尚、上記因子分析の代りに(または因子分
析に加えて)、主成分分析を用いるようにしてもよい。
次に、売上特徴分析部2について、図9〜図15を参照
して、詳細に説明する。
【0078】図9は、売上特徴分析部2における処理手
順を説明する為のフローチャート図である。本処理は、
基本的には、データベースに格納されている商品分類情
報A3、売上実績情報A4に基づいて、上記ロケ属性特
徴分析部1と同様に因子分析処理を行なって、各ロケを
売上特徴により評価する因子スコアを求めるが、本例で
は、その前に、以下に説明する処理を行う。
【0079】まず、データベースに格納されている売上
実績情報A4を取得する(ステップS16)。そして、
各ロケ毎の総売上を求め、これに基づいてABC分析を
行う(ステップS17)。
【0080】ABC分析は、よく知られた分類手法であ
るが、ここで簡単に説明しておく。上記ステップS17
におけるABC分析では、まずロケを総売上の高い順に
ソートする。次に、上位のロケから順に累積総売上占有
率を計算する。そして、累積総売上占有率のα%までに
入っているロケをAランクとし、残りのロケのうち累積
総売上占有率のβ%までに入っているロケをBランクと
し、更に残りのロケのうち累積総売上占有率のγ%まで
に入っているロケをCランクとするというように、各ロ
ケを総売上に応じてランク付けする(尚、α<β<γで
あって、その値はユーザ(分析者等)が任意に設定して
よい)。
【0081】そして、例えば極端に売上が低いロケ(例
えば上記CランクまたはCランクより更に下のランクの
ロケ)のデータは、以下に説明するステップS19以降
の処理で用いないようにする(除外する)(ステップS
18)。
【0082】以下にステップS19以降の処理について
説明するが、まず、この処理で用いるデータについて説
明する。図10は、図1の商品分類情報A3の一例であ
る。図示のように、各商品は、予め、幾つかの商品系
(商品群、商品グループとも言える)に分類されてお
り、商品分類情報A3としてデータベースに格納されて
いる。例えば、炭酸飲料系、果実飲料系、コーヒー飲料
系というような幾つかの商品系に分類され、各々商品系
名(S、F、C、・・・X)が付けられている。
【0083】売上実績情報A4は、基本的には各ロケ毎
(または各自動販売機毎)の各商品毎の売上実績である
が、更に各商品系毎の売上を含む(商品分類情報A3を
参照して算出しておく)ものであってもよいし、本処理
において商品分類情報A3を参照して各商品系毎の売上
を算出するようにしてもよい。ステップS19の処理で
は、この各商品系毎の売上実績データに基づいて、各ロ
ケ毎に、そのロケでの各商品系の売上占有率を算出し、
例えば図11に示すようなロケ別の商品系の売上占有率
一覧表C3を作成する(よって、同図に示す数値の単位
は%(パーセント)である)。図示の例では、例えばロ
ケIDが1001のロケにおいては、商品系W(ミネラルウ
ォータ類)に属する商品の売上が、そのロケにおける売
上全体の半分近く(49.26 %)を占めることが分かる。
【0084】これらは、各ロケでの売り上げを評価する
指標(商品系の売上占有率実績評価因子)の値となる。
次に、図11に示す表を用いて因子分析を行う。これ
は、図11に示すロケ(ロケIDまたはロケNo)をサ
ンプル項とし、上記商品系の売上占有率実績評価因子
(S、F、C、・・・X)をカテゴリ項として、因子分
析を行う(ステップS20)。
【0085】そして、上記因子分析により例えば図12
に示すような因子負荷量が得られると(更に、これよ
り、図13に示すような因子負荷量棒グラフを作成し
て、視覚的に把握し易くしてもよい)、これよりユーザ
は各因子を解釈する(C4)(ステップS21)。図1
2、図13に示す例では、因子1は、評価因子F(果実
飲料系)、K(乳酸菌飲料)、S(炭酸飲料系)より、
例えば「ソフト的、女性的」と解釈できる。
【0086】因子2、因子3、因子4についても、同様
にして、図12、図13に記載のような解釈が一例とし
て行なえる。次に、上記因子1〜因子4により、上記サ
ンプル項(すなわち各ロケ)を捉らえなおしたもの(す
なわち、因子スコアC5)を作成し、この因子スコア
(例えば図14に示す)により各ロケでの売上特徴を掴
む(ステップS22)。その際、この因子スコアを、棒
グラフ化したもの(図15)を作成することで、各ロケ
での売上特徴が視覚的に掴みやすくなる。尚、図15
(a)は因子1により各ロケを評価したもの、図15
(b)は因子2により各ロケを評価したもの、図15
(c)は因子3により各ロケを評価したもの、図15
(d)は因子4により各ロケを評価したものである。
【0087】尚、上記因子分析の代りに(または因子分
析に加えて)、主成分分析を用いるようにしてもよい。
次に、上記属性特徴からのロケ分類処理部3−1、売上
特徴でのロケ分類処理部3−2について、図16〜図1
8を参照して説明する。
【0088】ロケ分類処理部3−1、3−2は、両方と
も、処理の基本的な流れは同じである(図16に示
す)。以下、図16を参照して、まず、属性特徴からの
ロケ分類処理部3−1について説明する。
【0089】属性特徴からのロケ分類処理部3−1は、
まず、上記ロケ属性特徴分析部1により得た因子スコア
(図7)を取得する(ステップS24)。そして、この
因子スコア(図7)における各因子(因子1〜因子3)
をカテゴリとし、各ロケ(ロケNo/ロケID)をサン
プル項とし、図7に示す各数値(各因子による各ロケの
評価結果)をサンプルデータとして用いて、ロケに対す
るクラスター分析処理を実行する(ステップS25)。
【0090】クラスター分析の結果として、クラスター
分析の過程と結果をメンバー間の分類距離に基づいた木
(ツリー)構造のグラフである樹系図(デンドログラ
ム)で表示する(図17)(ステップS26)。
【0091】ユーザ(分析者)、表示される樹系図(デ
ンドログラム)を参照して、分割したいグループ数を決
定し、これを指定/入力するが、この指定/入力方法
は、よく知られているように、例えば図17に示すよう
に、デンドログラムの分割する位置を指定する(縦の点
線;図示の例では3グループに分けられる)。
【0092】これより、システム側では、指定されたグ
ループ数でロケをグルーピングし、結果(各ロケにその
グループ番号(図示の例ではGrL1、GrL2、Gr
L3)を付して成る“グループ番号付ロケID表”)を
出力する(B3)(ステップS27)。例えば、一例と
して、図17のロケ4,15,28にはグループ番号GrL3
が対応付けられる。
【0093】尚、図示の「一致率」とは、後の特異ロケ
分析部10−2におけるグループ対応付け処理の際に、
図18のグループGrS1、GrS2、GrS3、Gr
S4と比較して判断するものであり、ここでの処理で用
いられるものではない。
【0094】売上特徴でのロケ分類処理部3−2につい
ても、基本的には図16に示す上述した処理を行うもの
であり、ステップS24で入力するデータが異なり、そ
れによって処理結果が違うだけである。
【0095】すなわち、売上特徴でのロケ分類処理部3
−2は、まず、上記売上特徴分析部2により得た因子ス
コア(図14)を取得する(ステップS24)。そし
て、この因子スコア(図14)における各因子(因子1
〜因子4)をカテゴリとし、各ロケ(ロケNo/ロケI
D)をサンプル項とし、図14に示す各数値(各因子に
よる各ロケの評価結果)をサンプルデータとして用い
て、ロケに対するクラスター分析処理を実行する(ステ
ップS25)。
【0096】クラスター分析の結果として、クラスター
分析の過程と結果をメンバー間の分類距離に基づいた木
(ツリー)構造のグラフである樹系図(デンドログラ
ム)で表示する(図18)(ステップS26)。
【0097】ユーザ(分析者)、表示される樹系図(デ
ンドログラム)を参照して、分割したいグループ数を決
定し、上記と同様の方法で指定/入力するが、その際、
図17で分けたグループ数と同じかそれに近いグループ
数にすることが望ましい。
【0098】これより、システム側では、指定されたグ
ループ数でロケをグルーピングし、結果(各ロケにその
グループ番号(図示の例ではGrS1、GrS2、Gr
S3、GrS4)を付して成る“グループ番号付ロケI
D表”)を出力する(B4)(ステップS27)。尚、
図示の「一致率」については、図17で説明した通りで
ある。
【0099】次に、特異ロケ分析部10−2について、
図19、図20を参照して説明する。図19は、特異ロ
ケ分析部10−2の処理を説明するためのフローチャー
トである。図20は、そのステップS29のグループ対
応付処理の詳細を説明する為のフローチャート図であ
る。
【0100】図19において、まず、上記属性特徴分析
部1、及び属性特徴からのロケ分類処理部3−1の処理
によって分類されたグループ(以下、GrLグループと
いう)の情報B3と、売上特徴分析部2、売上特徴での
ロケ分類処理部3−2の処理によって分類されたグルー
プ(以下、GrSグループという)の情報B4とを入力
する。そして、グループ対応付処理を行う(ステップS
29)。
【0101】このグループ対応付処理について、図20
を参照して説明する。ここでのグループ対応付けは、そ
れぞれの分類結果によるグループの構成、因子解釈によ
る特徴の分析に基づいて(すなわち、図17、図18に
示す内容に基づいて)分析者がGUIを通じて行う。あ
るいは、システムが自動的に行う。分析者は、まず、グ
ループ数を指定する(ステップS35)。次に、上記グ
ループの構成、因子解釈による特徴の分析を行う(ステ
ップS36)。そして、GrLグループとGrSグルー
プとを対応付けて、その結果を入力する。
【0102】上記処理は、上述してある図17、図18
に示す「一致率」を求め、これに応じて対応付けるグル
ープを決定する処理である。すなわち、例えば、グルー
プGrL1を指定すると、GrL1には図17に示すロ
ケNO=29〜27までの20箇所のロケが含まれる
が、このうち、GrS1にも含まれるロケを捜すと、全
部で16箇所ある。よって、GrL1のGrS1に対す
る「一致率」は16/20で80%となる。特に図示し
ていないが、GrL1と、他のグループGrS2、Gr
S3との「一致率」を求めてみても、80%よりはかな
り低い値となるのは明らかであり、結果、GrL1とG
rS1とが対応付けられることになる(その逆に、Gr
S1には19箇所のロケが含まれ、このうちGrL1に
も含まれるロケは上記と同様16箇所あることから、
「一致率」は16/19で84%となることから、Gr
L1とGrS1とが対応付けられてもよい)。尚、Gr
S4は、GrL1と対応付けられないから、特異ロケで
ある。
【0103】図17、図18に示す例では、同様にし
て、GrL2とGrS2とが対応付けられ(GrS2側
の一致率が3/4で75%と高い)、GrL3とGrS
3とが対応付けられる(GrL3側の一致率が3/3で
100%)。これは、グループの対応情報C8として記
憶される。
【0104】図19の説明に戻る。上記ステップS29
の対応付け結果に基づいて、対応グループのメンバー構
成を比較し、特異(対応グループに同時所属するメンバ
ーでないロケ)を見出す。例えば、図17、図18に示
す例において、上記のようにGrL1とGrS1とが対
応付けられていた場合、GrL1に属するロケの中で例
えばロケ29,30,12,13を例にすると、ロケ29,30はGrS
1にはないので、これらが特異ロケということになり
(ステップS30,NO)、これらロケID(=29,3
0)を特異ロケリストC9に追加する登録処理が行なわ
れる(ステップS31)。一方、ロケ12,13は、GrS
1のメンバーでもあるので(ステップS30,YE
S)、特異ロケではない(以下、非特異ロケという)。
【0105】以上のように、各グループ毎に、そのグル
ープに属するロケの中から特異ロケを抽出する処理を行
なっていき、全てのロケについて処理が完了したら(ス
テップS32、YES)、完成した特異ロケリストC9
と、データベースより入力する売上実績情報A4とを用
いて、特異ロケの売上パターンを示すリストC10を作
成し(これは、後に説明する図29における一部分であ
る(但し、現段階では、「調整」、「競合」の部分のデ
ータは入っていない)、これを表示する(ステップS3
3)。
【0106】図1で説明したように、調整対象ロケ抽出
処理部10−1は、基本的には、上述してきた処理結果
に基づいて、調整対象(商品構成の調整が必要である)
ロケを抽出するが、更に、ロケ競合分析部5、商品構成
バランス分析部4、ロケのコスト/利益バランス分析部
15、商品系のコスト/利益バランス分析部16の処理
結果も加えるようにしてもよいので、以下、まず、これ
らについて説明する。
【0107】まず、図21を参照して、ロケ競合分析部
5による処理手順について説明する。ロケ競合分析部5
は、各ロケ(自販機設置場所)における競合の有/無、
その度合いを分析する。
【0108】まず、予め、データベースには、調査等に
基づいたロケ設置情報A1(競合度定義情報含む)が格
納されている。取得した(ステップS39)ロケ設置情
報A1(競合度定義情報含む)からは、当自販機設置場
所に他社自販機または自社の他種類自販機(注:同一ロ
ケに自社の同種類自販機が複数ある場合では当ロケで一
台の自販機として処理することにより競合とならな
い)、または他の競合(同種商品を取扱う売店、コンビ
ニ、飲食店等)の有無、その競合の程度(例えば強、中、
弱)を分析できる(ステップS40)。
【0109】よって、これらに基づいて、ロケID表に
おいて、ロケ競合情報B2として、競合の有るロケに対
して競合の程度(例えば強、中、弱)を示す識別記号を
付ける(ステップS41)。
【0110】更に、強競合のあるロケを抽出し(ステッ
プS42)、強競合のあるロケリストを作成する(ステ
ップS43)。これは、後の調整対象ロケ抽出処理部1
0−1における調整ロケ選出の除外処理に情報を提供す
る為である。
【0111】上記処理は、全てのロケについて分析完了
するまで、繰り返し行なわれる(ステップS44)。こ
のようなロケ競合分析部5の処理結果は、後に、競合に
よる売上への影響と商品構成による売上への影響を区別
・把握し、適切な調整対象(自販機/設置場所)を決定
するのに役立つ。
【0112】次に、商品構成バランス分析部4につい
て、図22〜図24を参照して説明する。図22は、商
品構成バランス分析部4の処理手順を説明する為のフロ
ーチャート図である。
【0113】商品構成バランス分析部4は、まず、デー
タベースから、各ロケ内に設置されている各自販機で販
売している商品(商品系)の売上実績情報A4と、商品構
成、見本情報A5を取得する(ステップS51)。
【0114】そして、これらの情報から、各ロケ別に、
各商品(商品系)の売上占有率SR・商品系の品種占有率
VR・商品系の見本数占有率MRを算出し、SR/VR
/MRデータ表C14を作成する(ステップS52)。
あるいは、売上占有率SRについては、上記売上特徴分
析部2で求めたロケ別の商品系の売上占有率一覧表C3
を利用してもよい。
【0115】ここで、品種占有率VR、見本数占有率M
Rは、以下の式により算出する。 品種占有率VR=対象商品系の商品品種数/当ロケで扱
っている全商品品種数 見本数占有率MR=対象商品系の商品に用いる見本数の
合計数/当ロケで扱っている全商品見本数 例えば、あるロケにおいて、商品系C(コーヒー飲料
系)の商品品種は2種類(仮にミルクコーヒーとブラッ
クコーヒーとする)であり、これらを含めた全商品品種
数は10種類であるとする。また、ミルクコーヒーの見
本数が4つ、ブラックコーヒーの見本数が2つであり、
これらを含めた全商品見本数が20見本置かれているも
のとする(このような情報は、商品構成、見本情報A5
として予めデータベースに格納されている)。この場
合、品種占有率VR、見本数占有率MRは、 品種占有率VR=2/10=20(%) 見本数占有率MR=6/20=30(%) となる。
【0116】全てのロケについて上記ステップS51、
S52の処理を繰り返し行ない、全てのロケについての
処理が完了したら(ステップS53,YES)、これら
の占有率を比較することにより、商品構成のバランスを
分析する。
【0117】つまりステップS52で求めたSR、M
R、VRの値に基づいて、例えばあるロケのある商品系
においてSR>>MR>>VRであれば、その商品系の
品種が少なく、バランスがとれていないことが分る。こ
れ以外にも、MR>>SR>>VR、MR>>VR>>
SR、VR>>MR>>SR、VR>>SR>>MR、
SR>>VR>>MR等があり、これらについては、後
に図33〜図35を参照して説明する。尚、“>>”が
どの程度の大きさを意味するものであるかは、分析者等
が経験等に基づいて予め決定/設定しておく。
【0118】上記分析結果から、バランスがとれていな
い設置場所(ロケ)を抽出し、アンバランスロケリスト
(及びそれらのSR/VR/MRデータ表)C15を作
成する(ステップS54)。
【0119】次に、バランスビジュアル化を行うか否か
を判定する(ユーザが判断して指示する)(ステップS
55)。ステップS55がYESの場合には、上記S
R、MR、VRの値を用いてレーダーチャートを作成
し、構成のバランスを視覚的に見ることにより、より直
観的に分析したうえで、後述する「調整対象ロケリスト
への追加情報」C16を作成することができる(ステッ
プS56)。
【0120】尚、ステップS55がNOの場合には、上
記アンバランスロケリストC15をそのまま上記追加情
報C16としてもよい。図23は、上記ステップS56
のバランスビジュアル化処理の詳細フローチャート図で
あり、図24はビジュアル化の一例を示す図である。
【0121】まず、分析者等が、ビジュアル化対象のロ
ケの範囲(アンバランスロケだけであるか、全ロケであ
るか)を指定する(ステップS58)。これに応じて、
ビジュアル化対象がアンバランスロケだけである場合に
は(ステップS59,YES)上記データ表C15のデ
ータを取得し(ステップS60)、ビジュアル化対象が
全ロケである場合には(ステップS59,NO)上記デ
ータ表C14のデータを取得する(ステップS61)。
【0122】そして、上記ステップS60、S61の何
れかで取得したデータに基づいて、レーダーチャートの
作成処理が行なわれるが、その際、分析者は、ビジュア
ル化対象のロケを1つ指定して(ステップS62、YE
S)、この指定されたロケについてレーダーチャートが
作成され表示される(ステップS63)。
【0123】作成/表示されるレーダーチャートは、例
えば図24に示すようなものであり、同図を見れば明ら
かなように、商品構成のバランスを視覚的に把握し易く
なり、バランスのとれていないロケを判断し易くなる。
“商品構成のバランスがとれていない”とは、上記以外
に、例えば、必要商品系の欠け等であり、システムまた
は分析者は、このような判断を行なったうえで当該ロケ
を調整対象とすべきか否かを判断し(ステップS6
4)、調整対象とすべきと判断した場合には(ステップ
S64、YES)、それを指示することで、「調整対象
ロケリストへの追加情報」C16を作成処理が行なわれ
る(ステップS65)。
【0124】このようにすることで、後の処理において
“商品構成のバランスがとれていない”ロケも、調整対
象ロケリストに加えられる。次に、図25を参照して、
ロケのコスト/利益バランス分析部15の処理内容につ
いて説明する。
【0125】まず、売上実績情報A4、商品分類情報A
3、商品売価、原価情報A6をデータベースから取得す
る(ステップS67)。次に、これら取得したデータに
基づいて、ロケ別の粗利率Ra、全ロケの総粗利率Ra
llを算出し、更に各ロケ毎に粗利率Raと総粗利率Ra
llの比を算出する(ステップS68)。
【0126】ここで、ロケ別の粗利率Ra、総粗利率R
allは以下の式により求める。
【0127】
【数1】
【0128】全てのロケについて、上記処理を完了する
と(ステップS69,YES)、続いて、特に上記粗利
率Raと総粗利率Rallの比に基づいて、アンバランス
ロケを抽出し、これを出力(または表示)する(ステッ
プS70)。すなわち、全体と比較してコスト/利益の
バランスが極端にとれていないロケを調整対象候補とし
て抽出/出力する。
【0129】次に、図26を参照して、商品系のコスト
/利益バランス分析部16の処理内容について説明す
る。まず、売上実績情報A4、商品分類情報A3、商品
売価、原価情報A6をデータベースから取得する(ステ
ップS67)。
【0130】次に、これら取得したデータに基づいて、
各ロケ毎に、上記ロケ別の粗利率Raと、ロケ別、商品
系別の粗利率Rkを算出し、更にRaとRkの比を求め
る(ステップS73)。
【0131】ここで、各ロケ毎における商品系別の粗利
率Rkは、以下の式により求める。
【0132】
【数2】
【0133】全てのロケについて、上記処理を完了する
と(ステップS74,YES)、続いて、特に上記粗利
率RaとRkの比に基づいて、アンバランス商品系を抽
出し、これを出力(または表示)する(ステップS7
5)。すなわち、ステップS73までの処理結果により
(これを表示させて)、各ロケ毎に、そのロケ全体の粗
利率Raと比較してコスト/利益のバランスが極端に取
れていない商品系(アンバランス商品系)が存在するか
否かを分析者等が判断することができ、このようなアン
バランス商品系を抽出すると共に、このようなアンバラ
ンス商品系が存在するロケを、後の処理における調整対
象ロケの追加候補とすることができる。
【0134】尚、上記のようにコスト/利益のバランス
を分析するのは、自動販売機がオペレータ会社のもので
あっても、メーカー会社のものであっても有効な意味が
ある。オペレータ会社とは、自販機を購入(貸し)し
て、中身商品も商品メーカから仕入れて、自動販売機で
商品を販売する会社のことである。特徴は、同一自販機
内に複数の商品メーカーの商品が置かれていることと、
商品原価がメーカー/品種により差がある(大差がある
ものも存在する)点である。よって、オペレータ会社に
とっては、売価が同じ商品同士であれば、原価が安い商
品(商品1個当たりの粗利が高い)が多く売れるのが望
ましいが、原価の安い商品は通常不人気商品である場合
が多く、売上数が低い為、結局、「粗利×売上数」は低
い(儲けが薄い)。一方で、売上数が多い商品(人気商
品)は、通常、原価が高い(商品1個当たりの粗利が低
い)傾向にある。よって、多く売れても儲けが薄い場合
がある(但し、上記のことは、全般的な傾向を言ってい
るのであり、個々の商品毎に見れば、例えば原価が安い
商品であっても多く売れる商品があるかもしれない)。
【0135】上述した事情がある故に、特にオペレータ
会社にとっては、コスト/利益のバランスを取ること
は、重要なことであり、上記アンバランス商品系が存在
するロケを、調整対象ロケの追加候補とすることは、非
常に意味があることである。
【0136】一方で、メーカー会社の場合、自販機で扱
う商品は自社商品だけである。すなわち、1つの自販機
に、単一商品メーカーの商品しか置かれていない。しか
し、商品原価は品種により差があるので、やはり、コス
ト/利益のバランスを分析するのは有効な意味があるこ
とである。
【0137】調整対象ロケ抽出処理部10−1は、上述
してきた特異ロケ分析部10−2、ロケ競合分析部5、
商品構成バランス分析部4、ロケのコスト/利益バラン
ス分析部15、商品系のコスト/利益バランス分析部1
6の処理結果、及び属性でのロケ分類情報B3、売上で
のロケ分類情報B4、売上実績情報A4を用いて(但
し、これら全てを用いるとは限らない)、図27に示す
処理を実行し、調整対象とすべきロケの候補を選出す
る。
【0138】以下、図27〜図29を参照して、調整対
象ロケ抽出処理部10−1について説明する。図27
は、調整対象ロケ抽出処理部10−1における処理手順
を説明する為のフローチャート図である。
【0139】まず、上記属性特徴からのロケ分類処理部
3−1により作成された、属性によるロケ分類情報B3
と、データベースに格納されている売上実績情報A4と
を取得する(ステップS77)。但し、これは一例であ
り、売上でのロケ分類情報B4を用いるようにしてもよ
い。
【0140】次に、ステップS78、ステップS79の
処理により、各グループ(GrL)毎に、非特異ロケの
ロケ/商品系売上占有率リストC20(各グループの主
力ロケ/メイン商品系表)を作成する(図29はGrL
1の例を示すが、GrL2、GrL3についても同様に
して作成;また図29には特異ロケのリストC10も示
してある)。
【0141】ロケ分類情報B3(上記の例ではGrL
1、GrL2、GrL3)に従って、各グループ(Gr
L)毎に、そのグループに属する全てのロケについて、
ロケ別の商品系売上占有率ABC分析を行い(ステップ
S78)、更に特異ロケリストC9から逆に非特異ロケ
が分かるので、非特異ロケの各商品系の売上占有率の平
均を算出する。例えば図29の例では、非特異ロケ(ロ
ケNo=11、8、6、・・・22)の各商品系の売上
占有率の平均は、商品系Cが49.04、商品系Nが14.02等
となっており、図28はこれを視覚的に分かり易いよう
に棒グラフ化したものである。そして、各商品系を売上
占有率の平均の高い順にソーティングする(図29にお
いて、左から商品系C、N、W、D・・・の順になって
いるのは、ソーティングした結果である)(ステップS
79)。
【0142】このように、各グループ毎に、そのグルー
プの特徴を表わす上で特異な存在となっている特異ロケ
を除いたロケ(すなわち、非特異ロケ)の商品系売上占
有率の平均を算出し、商品系を売上占有率の平均値の大
―小順にソーティングすることにより、グループの売上
パターンを明かにし、グループのメイン商品系が何であ
るか等の売上特徴を掴み易くすることができる(図29
の例ではGrL1のメイン商品系は商品系C、N、W等
であることが分かる)。
【0143】更に、図29においては、非特異ロケにつ
いては総売上の上位から順にソーティングしてあり、図
示の例ではロケNo=11、8、6、・・・という順に
ソーティングされている。尚、特異ロケについても図示
のように総売上の上位から順にソーティングしてもよい
が、特異ロケの場合は単純に総売上の下位のロケを調整
対象候補とするとは限らないので、ソーティングしなく
てもよい。
【0144】尚、さらに、非特異ロケの中で総売上上位
のロケのみを対象として、各商品系の平均売上占有率を
算出し、グループGrLiの総売上上位ロケ(主力ロケ)の
売上パターン/売上特徴を明らかにすることもでき
る)。
【0145】上述した処理により、各グループ毎に、非
特異ロケのロケ/商品系売上占有率リストC20(各グ
ループの主力ロケ/メイン商品系表)を作成すると、こ
れに基づいて、調整対象とすべきロケの候補(一次候
補)を選定する。
【0146】この選定は、非特異ロケについては、各グ
ループ毎に総売上の下位から順に選定してもよいし(図
示の例では最下位のロケ(ロケNo=22)のみが調整
対象に選定されている(図において最も左側の「調整」
の項目に○が示してある))、または総売上によるAB
C分析によりCランクとなったロケを、一次候補に選定
する(ステップS81)。
【0147】また、特異ロケについては、例えば分析者
等が総合的に判断する。すなわち、図1においても説明
してあるように、特異ロケの売上占有率パターンを、そ
のロケが属するはずのグループGrLi(または/及びグル
ープGrSi)の非特異ロケによる商品系売上占有率の平均
(グループの売上パターン;上記ステップS78、S7
9の処理結果)と比較することによって、どのロケの売
上実績に問題が存在するかを分析者等が判断することが
できる。
【0148】これより、例えば、図示の例では、分析者
等によりロケNo=16及び19のロケを調整対象とす
べきと判断され、指示/入力(図において最も左側の
「調整」の項目に○)されている(ステップS80)。
【0149】尚、単純に、特異ロケの中で総売上の低い
ものを調整対象ロケとしてもよい。また、尚、上記ステ
ップS80、S81の処理は、両方行なってもよいし、
何れか一方を行なってもよい。
【0150】全てのグループについて上述した処理を行
なって、調整対象ロケの一次候補ロケリストを作成する
と、この一次候補リストに、上述したアンバランスロケ
等を追加していき、二次候補、三次候補、・・・等と候
補リストを作成していく。尚、以下に説明するステップ
S82〜S85の全ての処理を行うとは限らない。(分
析者が選択/指示する等して)何れか1つ以上の処理を
行なわせるようにしてもよいし、あるいは一次候補をそ
のまま最終候補リストとしてもよい。
【0151】ステップSS82〜S84の処理には、特
に処理順番はないが、ここでは図面に沿って説明する
と、商品構成バランス分析部4により作成された調整対
象ロケリストへの追加情報C16を用いて、一次候補ロ
ケリストに、“商品構成のバランスが(極端に)とれて
いない”ロケを追加して、二次候補ロケリストを作成す
る(ステップS82)。
【0152】ロケのコスト/利益バランス分析部15に
より求められた、全ロケの平均と比較してコスト/利益
のバランスが(極端に)とれていないロケを、調整対象
候補として二次候補ロケリストに追加し、三次候補ロケ
リストを作成する(ステップS83)。
【0153】商品系のコスト/利益バランス分析部16
により求められた、そのロケ全体の粗利率Raと比較し
てコスト/利益のバランスが(極端に)とれていない商
品系(アンバランス商品系)が存在するロケを、調整対
象候補として三次候補ロケリストに追加し、四次候補リ
ストを作成する(ステップS84)。
【0154】そして、四次候補リストの中から、ロケ競
合分析部5により求められた、強競合のあるロケを除外
して、五次候補リストを作成する(ステップS85)。
以上の処理で得たロケリストを最終候補ロケリストC2
1として調整ロケリストを出力し、調整商品系決定処理
部11に通知する(ステップS86)。
【0155】図27に示す処理は一例であり、これに限
るわけではない。例えば、特異ロケ/非特異ロケに分類
せずに、属性によるロケ分類情報B3または売上でのロ
ケ分類情報B4により分類されたグループ毎に、上記ス
テップS78、S79、S81と同様の処理を行うよう
にしてもよい。
【0156】あるいは、上記ロケ分類情報B3、B4の
ように複数のロケを分析して調整対象ロケを決定するも
のに限らず、各ロケ毎に単独で処理を行なって、そのロ
ケを調整対象ロケとすべきか否かを決定するようにして
もよい。すなわち、商品構成バランス分析部4またはロ
ケのコスト/利益バランス分析部15あるいは商品系の
コスト/利益バランス分析部16による分析結果のみを
用いて、アンバランスロケを調整対象ロケとするように
してもよい。
【0157】次に、調整商品系決定処理部11は、上記
調整対象ロケ抽出処理部10−1の処理結果と、商品構
成バランス分析部4、及び以下に説明する商品系間の相
関関係分析部7の処理結果を用いて、調整商品系を決定
する処理部を行う。
【0158】以下、図30〜図32を参照して、商品系
間の相関関係分析部7について説明する。図30は、商
品系間の相関関係分析部7における処理手順を説明する
為のフローチャート図である。
【0159】尚、この処理自体は、既存の分析ツールを
利用して例えば図32に示すような相関係数マトリクス
(相関係数と、有意確率に基づく有意水準)が得られる
ので、説明は簡単に行う。
【0160】まず、データベースに格納されている売上
実績情報A4(または、上記売上特徴分析部2の処理で
得られた「商品系別売上占有率評価表」C3)、及びロ
ケ分類情報B3またはB4を取得する(ステップS8
9)。
【0161】次に、各グループ毎に、グループ内の各商
品系間の相関係数計算、有意分析と、相関関係マトリク
スの作成処理を行う(ステップS90)。これは、各グ
ループに属するロケで扱う全ての商品系に対して、商品
系の売上占有率にて相関係数を求める。
【0162】図31(a)、(b)は商品系相関分析の
説明図である。同図(a)に示す式は、相関係数rの算
出式の一例であり、これは同図(b)に示す商品系Uと
商品系Tとの間の相関係数rutの算出式である。
【0163】尚、相関係数は必ず−1〜1の範囲内とな
る。つまり、正の相関が強ければ1に近い値となり、負
の相関が強ければ−1に近い値となり、相関関係が弱け
れば、0に近い値となる。
【0164】上述したステップS90の処理を、全ての
商品系の組み合わせについて実行し、これらをまとめて
ソーティング(ある商品系について他商品系との相関係
数の値でソートする)し、図32に示すような相関関係
マトリクスC17を作成し表示する(ステップS9
1)。また、有意性計算の処理で、有意の相関係数を持
つ商品系を抽出し、上記マトリクスに標識を表示する
(図32では、数値の右側に*、**を付して表示す
る。尚、*は有意確率5%水準で有意(両側)、**は
有意確率1%水準で有意(両側)を意味する)(ステッ
プS92)。
【0165】分析者は、図32のような相関関係マトリ
クスを参照することで、どの商品系とどの商品系とがど
の程度の相関関係があるか、また相関度合いの順を知る
ことができる。更に、商品系間の相関関係の有意性を把
握することができる。
【0166】ここで、有意性の把握について説明する。
有意確率(またはP値という)とは、「ある1回の調査
により得られたデータから統計量を計算し、その値以上
の統計量が得られる確率」のことである。
【0167】例えば、もし有意確率がある値より小さけ
れば“H0が正しい”ということが疑わしくなり(棄
却)、ひいてはH1の正当性が支持(採択)されること
になる。有意確率がどの程度に小さければH0を棄却
(H1を採択)したらよいかという基準が「有意水準」
と呼ばれるものであり、これをαで表わす。上記有意確
率5%水準とは、α=0.05を意味し、これは、同じ
状況下で検定を行うと20回に1回は決定を誤る危険性
があることを意味する。あるいは、1回の決定で、H0
が正しいにも係わらず誤ってH0を棄却する確率が5
(%)である、ということである。
【0168】このように、図32のような相関関係マト
リクスを参照することで、有意性を把握できる。上述し
た処理により、グループ内での相関分析が完了すると
(ステップS93,YES)、更に以上のグループ内の
相関分析と同じようにして、全ロケを対象とした商品系
間の相関分析を行う(ステップS94)。そして、この
分析結果を、全ロケでの各商品系間の相関関係情報C1
9として出力する。グループ内に設置されている商品系
の実態は実際の設置場所特徴を反映しない場合があるこ
とに対応して、人の判断により、全体で扱っている(全
範囲内の)商品系に対して相関分析を行うことにより上
述の不足を補う。
【0169】以上の処理によって商品/商品系間の相関
性をつかむことにより、後の調整商品系決定処理部11
における商品/商品系の調整を支援する。つまり、グル
ープ内、または全範囲内のロケにおいて、非常に売れて
いる商品系(メイン商品系)と正の相関関係を持つ商品
系が売れるはずであるから、該当商品系の品種が足りな
ければ品種を増やす、または該当商品系の商品をそのロ
ケで扱って(販売して)いなければ追加する等の調整を
行うことで、適切な商品構成とすることが可能となる。
【0170】以上の処理において、商品系の売上占有率
の代りに、商品の売上占有率を用いるようにしてもよ
い。以下、図33〜図35を参照して、調整商品系決定
処理部11における処理について説明する。
【0171】図33〜図35は、調整商品系決定処理部
11における処理手順を説明する為のフローチャート図
(その1)(その2)(その3)である。まず、調整対
象ロケ抽出処理部10−1により得られた、調整候補ロ
ケリストC21(最終候補ロケリスト)を表示する等し
て、分析者等が、調整対象ロケを指定する(ステップS
96)。
【0172】そして、指定されたロケについて、ステッ
プS97〜ステップS118の処理を実行し、そのロケ
の対象商品系/調整方法リストC22(調整すべき商品
系とその調整方法一覧)を作成したら、次の調整対象ロ
ケがある場合には指定して、同様の処理を繰り返し行
う。尚、分析者等が指定するのではなく、調整候補ロケ
リストの上から順番に処理を行うようにしてもよい。
【0173】まず、調整対象ロケ抽出処理部10−1に
より得られたロケ/商品系売上占有率リストC10、C
20(調整対象ロケが属するグループのリスト;例えば
調整対象ロケがグループGrL1に属するとしたら、図
29に示すリスト)の情報を取得する(ステップS9
7)。
【0174】更に、商品構成バランス分析部4により得
られたバランス情報B6を取得する(ステップS9
8)。まず、上記ロケ/商品系売上占有率リスト(例え
ば図29)に基づいて、各商品系毎に、調整対象ロケの
商品系売上占有率(SR)と、この調整対象ロケが属す
るグループの平均商品系売上占有率(Gr平均)とを比
較して、SRがGr平均より高いか低いかによって、各
商品系を2つに分類する(ステップS100)。
【0175】但し、その前に、SR=0である商品系が
ある場合には(ステップS99,YES)、この商品系
については後述するステップS113〜S115の処理
を行う。
【0176】次に、上記ステップS98で取得したバラ
ンス情報に基づいて、バランスがとれていない商品系を
調整対象商品系と決定すると共に、その調整方法を決定
する(ステップS101〜S112)。
【0177】図示の通り、ステップS101に示す条件
(アンバランス商品系とする条件;SR>>MR>>V
R、MR>>SR>>VR)とステップS107に示す
条件とは同じであるが、ステップS100の判定結果に
よって、その調整方法が異なる。ステップS103とス
テップS109についても同様である。ステップS10
5とステップS111についても一部は同様である。
【0178】まず、SR<Gr平均であって(ステップ
S100、YES)、ステップS101に示す条件(S
R>>MR>>VRまたはMR>>SR>>VR)を満
たす商品系が存在した場合には(ステップS101,Y
ES)、その商品系を調整対象商品系と決定すると共
に、その調整方法を決定する。ステップS101に示す
条件を満たす場合は「その商品系において、既存(現在
そのロケで販売している)商品種類が足りない」と考え
られるので、「見本数分割で、同系他品を追加」という
調整方法に決定する(ステップS102)。
【0179】ここで、“見本数分割で”とは、例えば、
その商品系がコーヒー飲料系Cであるとし、既存商品種
が“ブラックコーヒー”であったとし、その見本数が
‘5’であったとした場合、この見本数‘5’を分割
(例えば、3と2)に分割することを意味する。そし
て、例えば、同系他品として“ミルクコーヒー”を追加
するとした場合(但し、これは後の商品決定処理で決め
るのであり、ここでは“仮の”話とする)、例えばこの
“ミルクコーヒー”に見本数‘2’を割り当てたとする
と、“ブラックコーヒー”の見本数は‘3’となる。通
常、1つの見本に対しては、1つのコラムが割り当てら
れるので、“ブラックコーヒー”の在庫最大数が減るこ
とになる。このように、当該調整方法は、例えば現在販
売中の“ブラックコーヒー”は、他の商品と完全に入れ
替える必要はないものの、取扱い数量を減らして、その
分を他の商品に置き換えたほうが良い場合の調整方法で
ある。
【0180】尚、見本数を何対何に分割すべきかは、予
め設定されていてもよいし、その都度分析者等が指定す
るようにしてもよい。一方、SR≧Gr平均であって
(ステップS100、NO)、ステップS107に示す
条件(ステップS101と同じ)を満たす商品系が存在
した場合には(ステップS107,YES)、その商品
系を調整対象商品系と決定すると共に、その調整方法を
決定する。この場合、「その商品系は、売上占有率は高
いが、商品の種類が少ない」と考えられるので、その調
整方法は「同系他品を追加」となる(ステップS10
8)。
【0181】また、SR<Gr平均であって(ステップ
S100、YES)、ステップS103に示す条件(M
R>>VR>>SR)を満たす商品系が存在した場合に
は(ステップS103,YES)、その商品系を調整対
象商品系と決定すると共に、その調整方法を決定する。
この場合、「その商品系に不人気商品が多いか、あるい
はその商品系の商品は、そのロケのユーザ層の好みに合
わない」と考えられるので、その調整方法は「見本数分
割で、同系他品を追加」か「同系他品で入替」となる
(ステップS104)。
【0182】同様にして、SR<Gr平均であって(ス
テップS100、YES)、ステップS105に示す条
件を満たす商品系が存在した場合には(ステップS10
5,YES)、「同系他品で入替」を調整方法とする
(ステップS106)。SR≧Gr平均であって(ステ
ップS100、NO)、ステップS109に示す条件を
満たす商品系が存在した場合には(ステップS109,
YES)、「見本数分割で、他の商品系の商品を追加」
を調整方法とする(ステップS110)。SR≧Gr平
均であって(ステップS100、NO)、ステップS1
11に示す条件を満たす商品系が存在した場合には(ス
テップS111,YES)、「他の商品系の商品を追加
するものとし、その為に商品種を減らす」を調整方法と
する(ステップS112)。
【0183】更に、SR<Gr平均である場合において
(ステップS100、YES)、更にSRがGr平均よ
りある程度以上小さい商品系が存在した場合には(ステ
ップS201,YES)(図示のステップS201の例
では「SR<1/2Gr平均」を条件しているが、この
ようなGr平均に乗ずる係数は1/2に限るものではな
く、任意の値(但し、当然、1未満)を用いればよ
い)、その商品系を調整対象商品系と決定すると共に、
その調整方法を決定する。この場合は、「同系他品を追
加」となる(ステップS202)。
【0184】尚、図34では特に示していないが、上記
ステップS101、S103、S105、S107、S
109、S111の判定において“NO”の判定であっ
た場合には、他の条件について判定していき、全ての条
件で(例えばSR<Gr平均(ステップS100、YE
S)と判定された商品系については、ステップS10
1、S103、S105の条件全てで)“NO”となっ
た場合には、その商品系は調整対象商品系ではないもの
と判断する。
【0185】上述したように、バランスがとれていない
商品系を調整対象商品系と決定すると共に、アンバラン
スとなっている理由(品種不足の商品系、見本の無駄使
い多い商品系、売れない商品系等)を判断して、これに
応じて調整方法を決定することができ、各ロケ毎に適切
な調整対象商品系及び調整方法の決定が行なえる。
【0186】一方、上記ステップS99の判定でYES
(SR=0)であった商品系については、以下の処理を
行う。ここで、どのような商品系であれ、全く売れない
(SR=0)商品系というものは殆ど考えられないの
で、SR=0ということは、そのロケではその商品系の
商品を全く扱っていない(販売していない)ということ
になるが、単にそのロケでは不人気だから販売していな
いのか、それとも販売すれば売れる可能性が高いにも係
わらず扱っていないのかによって、対応が全く異なるこ
とになる。
【0187】よって、商品系間の相関関係分析部7によ
って得られた相関関係マトリクス(グループ内C17、
または/及び、全範囲C19)の情報を取得して(ステ
ップS113)、その商品系が、グループ内または全ロ
ケ中で売筋商品系となっている商品系のどれか1つ以上
との間で、(強い)正の相関関係があるか否かを判別す
る(ステップS114)。上述してある通り、売れてい
る商品系(メイン商品系)と正の相関関係を持つ商品系
は売れるはずであるから、正の相関関係があると判別さ
れた場合には(ステップS114、YES)、この商品
系は売れるはず(売れる可能性が高い)であるにも係わ
らずそのロケでは販売していなかった(必要な商品が置
かれていなかった)と判断されるので、当該商品系を追
加することを調整方法とする(ステップS115)。そ
うではない場合には(ステップS114、NO)、単に
そのロケでは不人気である等が原因であると判断し、そ
のままとする。
【0188】更に、上述した処理により決定した各調整
対象商品系及びその調整方法に対して、その調整数を決
定する(ステップS116)。例えば、「同系他品を追
加する」と決めた場合、その商品種数、または各商品種
の取扱い数量(例えば1コラム、2コラムといったコラ
ム単位で)を決定する。
【0189】以上の処理により、ある商品系について、
調整対象商品系とすると決定した場合には、最終的には
全ての調整対象ロケ毎の全ての調整対象商品系及びその
調整方法(商品の追加、除去、入替、見本再配分)をま
とめたリストとなる対象商品系/調整方法リストに、当
該商品系名及びその調整方法を追加する処理を行う(ス
テップS117)。
【0190】上述した処理は、ある調整対象ロケについ
て、全ての商品系についての処理が完了するまで行ない
(ステップS118,YES)、続いて、未処理の調整
対象ロケがある場合には(ステップS119,NO)次
の調整対象ロケについて同様の処理を行なっていく。
【0191】そして、全ての調整対象ロケについての処
理が完了したら(ステップS119、YES)、完成し
た商品系/調整方法リスト(調整対象ロケ別の調整対象
商品系、その調整方法、及び調整数のリスト)を出力す
る(調整商品決定処理部12に通知する)(ステップS
120)。
【0192】調整商品決定処理部12は、上記ステップ
S120の出力と、ロケ制約分析部6、ロケ/商品売筋
を分析するロケ/商品売上クロスABC分析部8または
/及びロケ/商品収益筋を分析するロケ/商品粗利クロ
スABC分析部14、及び商品売上変動時系列分析部9
による処理結果に基づいて、調整商品を決定する。
【0193】まず、図36を参照して、ロケ制約分析部
6による処理について説明する。まず、上記データベー
スに格納されているロケ設置情報の中には、各ロケ毎
(更にそのロケに属する各自動販売機毎)にそれが特定
メーカーの商品のみを専用に扱う自動販売機であるか否
かを示す情報(本例では、これを一種の“制約”と捉ら
え、制約有無情報と呼ぶ)が含まれてるものとする。
【0194】ロケ制約分析部6は、このロケ設置情報A
1に含まれる制約有無情報を取得して(ステップS12
2)、全ロケについて処理を行うまで(ステップS12
5)、各ロケ毎に、それぞれ、そのロケには上記“制
約”があるか否かを判定し(ステップS123)、制約
あるロケの一覧情報C11を作成する。すなわち、“制
約”があるロケについては(ステップS123、YE
S)、そのロケのロケID及び制約情報(どの特定メー
カーの商品専用の自動販売機であるのかを示す情報)を
一覧表B1に順次追加していき(ステップS124)、
全てのロケについての上記処理が完了した時点(ステッ
プS125,YES)、一覧表B1が完成する。
【0195】更に制約は設置場所内の全自販機か、それ
とも1部の自販機かをチェックするようにしてもよい。
次に、図37を参照して、ロケ/商品売筋を分析するロ
ケ/商品売上クロスABC分析部8、ロケ/商品収益筋
を分析するロケ/商品粗利クロスABC分析部14の処
理手順について説明する。尚、上記各クロスABC分析
部8、14は、基本的な処理の流れは同じであるので、
いずれも図37を参照して説明する。
【0196】概略的には、いずれも、クロスABC分析
手法(公知の手法)を利用して処理を行う。ここで、簡
単に説明しておくならば、クロスABC分析手法は、既
に説明してあるABC分析手法と、クロス分析手法とを
組み合わせた手法である。クロス分析手法とは、データ
を集計、表にあらわすとき、結果を単純集計するのでは
なく、要因別に結果の内訳をクロス(交差)させて、作
表や分析を行う手法(勿論、公知の手法)である。例え
ば、集計したデータを要因別に縦軸方向/横軸方向に並
べた表(クロス集計表)を作成し、全体の傾向や問題の
特質を捉らえることができる。そして、この縦軸方向/
横軸方向にABC分析(各要因別のA、B、Cランク)
を適用したものが、クロスABC分析である。
【0197】本例では、上記“要因別”として、ロケ
と、商品とを用い、例えばロケを横軸方向、商品(商品
名)を縦軸方向とし、売上(または粗利)により分析を
行う。まず、ロケ/商品売上クロスABC分析部8につ
いて説明する。
【0198】まず、処理対象となる商品の商品ID、分
析範囲(全範囲、グループGrL1のみ等といった範
囲)、分析期間データを取得する(ステップS12
7)。これは、その都度、分析者等が指定するようにし
てもよい。
【0199】次に、売上実績情報A4を取得して、上記
処理対象となる商品について、分析範囲内における各ロ
ケ別の売上、その累計(総売上)を算出する。更に総売
上を取扱ロケ数(その商品を販売しているロケの数)で
割った値を算出し、これをその商品の平均売上とする
(すなわち、総売上が大きくても、それは取扱ロケ数が
多い為かもしれない(当然、その逆も有り得る)ので、
その商品が売筋商品であるか否かを判断するには、上記
平均売上を指標とする必要がある)。
【0200】上述した処理を全ての処理対象商品につい
て行う。そして、平均売上の上位順で商品をソートす
る。更に、各ロケ毎に、そのロケで扱っている全商品の
売上の合計を求め、この売上合計の上位順でロケをソー
トする。
【0201】更に、上述してあるABC分析手法を用い
て、平均売上の上位順に累計占有率を求め、ABCラン
ク付けを行なう。同様に、売上合計の上位順に累計占有
率を求め、ABCランク付けを行なう。
【0202】これより、例えば、図38に示すようなロ
ケ/商品マトリクス表が作成される(ステップS12
8)。そして、ロケ/商品マトリクス表、ABC分析結
果(ロケ/商品売上クロスABCマトリクスB7)を出
力/表示する(ステップS129)。
【0203】これにより、指定範囲内の主力ロケ/メイ
ン商品(売上筋から判断したもの)を明らかにし、後の
調整商品決定処理部12における調整商品の検索、追加
・撤去商品の決定処理に用いられる。
【0204】次に、ロケ/商品粗利クロスABC分析部
14について説明する。まず、処理対象となる商品の商
品ID、分析範囲(全範囲、グループGrL1のみ等と
いった範囲)、分析期間データを取得する(ステップS
127)。これは、その都度、分析者等が指定するよう
にしてもよい。
【0205】次に、商品原価、売価情報A6を取得し
て、上記処理対象となる商品について、分析範囲内にお
ける各ロケ別の粗利(収益・利益)、その累計(総粗利
(収益・利益))を算出する。更に総粗利(収益・利
益)を取扱ロケ数(その商品を販売しているロケの数)
で割った値を算出し、これをその商品の平均粗利(収益
・利益)とする。
【0206】上述した処理を全ての処理対象商品につい
て行う。そして、平均粗利(収益・利益)の上位順で商
品をソートする。更に、各ロケ毎に、そのロケで扱って
いる全商品の粗利(収益・利益)の合計を求め、この粗
利(収益・利益)合計の上位順でロケをソートする。
【0207】更に、上述してあるABC分析手法を用い
て、平均粗利(収益・利益)の上位順に累計占有率を求
め、ABCランク付けを行なう。同様に、粗利(収益・
利益)合計の上位順に累計占有率を求め、ABCランク
付けを行なう。
【0208】これより、例えば、図38に示すようなロ
ケ/商品マトリクス表が作成される(ステップS12
8)。そして、ロケ/商品マトリクス表、ABC分析結
果(ロケ/商品粗利ABCマトリクス)を出力/表示す
る(ステップS129)。これらは、具体的には図示し
ないが、図38のロケ、商品ごとにABC分析結果を表
示すれば得られる。
【0209】これにより、指定範囲内のロケ/商品(収
益筋から判断したもの)を明らかにし、後の調整商品決
定処理部12における調整商品の検索、追加・撤去商品
の決定処理に用いられる。
【0210】図39は、商品売上変動時系列分析部9に
おける処理手順を説明する為の図である。まず、処理対
象となる商品の商品ID、分析範囲(全範囲、グループ
GrL1のみ等といった範囲)、分析期間データを取得
する(ステップS131)。これは、分析者等が指定す
るようにしてもよい。
【0211】これより、処理対象商品の分析範囲、分析
期間中の売上集計を行ない、これに基づいて変化率(変
動率)の計算処理を行う(ステップS132)。売上集
計の単位は、何でもよいが、例えば図40に示すよう
に、“月”単位で集計して、各月の売上を、その前月の
売上と比較した変化率を算出する。
【0212】そして、ステップS132の処理で得た商
品売上、変化率の結果(商品売上/変化率表C23)
を、例えば図40に示すように表示する。また、必要に
応じて、図41に示すような棒グラフ(あるいは、折線
グラフなど)表示する(ステップS133)。
【0213】以上の処理を、例えば分析範囲内のロケで
扱っている商品全てについて、あるいはユーザが指定す
る任意の(複数の)商品について、繰り返し実行する。
以上の処理により、例えば分析者が、上記表示内容を参
照して、各商品が成長期、成熟期(安定期)、衰退期
(特定場所に対して)等のどの段階にあるかを把握する
ことができ、これは後の調整商品決定処理部12の処理
において活用される。すなわち、商品の追加、または入
替に際して、成長期、成熟期(安定期)にある商品を追
加商品または入替商品とし、衰退期の商品を追加商品ま
たは入替商品候補から除外することにより、適切な商品
追加/入替が行なえるようになる。
【0214】図42は、調整商品決定処理部12におけ
る処理手順を説明する為のフローチャート図である。ま
ず、上記調整商品系決定処理部11の処理で得られた、
商品系/調整方法リストC22(調整対象ロケ別の調整
対象商品系、その調整方法、及び調整数のリスト)のデ
ータを取得する。また、上記ロケ/商品売上クロスAB
C分析部8またはロケ/商品粗利クロスABC分析部1
4により得られた、ロケ/商品ABCマトリクス表(売
筋または収益筋によるもの)を取得する(ステップS1
36)。
【0215】そして、(図には示されていないが)例え
ば上記商品系/調整方法リストの上から順番に、ある調
整対象ロケ、その調整対象商品系を処理対象として、ス
テップS137〜S155の処理を実行する。
【0216】まず、処理対象となったある調整対象ロケ
のある調整対象商品系に関して、この調整対象商品系の
調整方法が何であるかをステップS137、ステップS
150の処理で判別する(調整方法は商品系/調整方法
リストに載っている)。尚、調整方法が、商品入替であ
る場合には、商品除去の処理と商品追加の処理を順次に
行う。
【0217】まず、調整方法が、商品追加であった場合
(ステップS137、YES)の処理について説明す
る。この場合、まず、ロケ制約分析部6により得られた
一覧表B1のデータを取得して(ステップS138)、
現在処理対象となっている調整対象ロケに“制約”があ
るか否かを判別する(ステップS139)。
【0218】“制約”有りの場合(ある特定メーカーの
商品のみを扱っている場合)には(ステップS139,
YES)、ロケ/商品ABCマトリクス表の上位から、
処理の対象となっている商品系に属する商品であって、
特定メーカーの商品で且つ調整対象ロケに置いていない
商品を検索し、必要な追加商品候補(例えば、調整数が
‘2’であった場合は、最上位と2番目の商品)を抽出
する(ステップS141)。
【0219】次に、商品売上変動時系列分析部9により
得られた商品売上/変化率表C23を用いて、上記抽出
した追加商品候補が、衰退期の商品(除外すべき商品)
であるか否かを判定する(ステップS142)。これ
は、例えば「売上変化率が負、且つ、その絶対値が大」
である場合は、衰退期の商品であるとし、追加商品候補
から除外する。また、これと共に、追加商品候補の数が
上記調整数(例えば‘2’)を満たさなくなるので、ス
テップS140の処理に戻り(ステップS142、YE
S)、次の追加商品候補を検索する。
【0220】ステップS142の判定がNOの場合、
「調整商品の情報」(上記追加商品候補)を作成し(ス
テップS143)、再度、上記調整数を満たしているか
否かを確認した後(ステップS144)、上記「調整商
品(追加)の情報」を、まとめてリストにし、これを調
整方法提示(表示)処理部13に通知する。また、この
段階でリストを表示して、分析者等に確認させ、必要で
あれば修正させるようにしてもよい(ステップS15
5)。
【0221】一方、“制約”なしの場合には(ステップ
S139,NO)、ロケ/商品ABCマトリクス表の上
位から、処理の対象となっている商品系に属する商品で
あって、調整対象ロケに置いていない商品を検索し、必
要な追加商品候補を抽出する(ステップS145)。
【0222】次に、商品売上変動時系列分析部9により
得られた商品売上/変化率表C23を用いて、上記抽出
した追加商品候補が、衰退期の商品(除外すべき商品)
であるか否かを判定する(ステップS146)。これ
は、例えば「売上変化率が負、且つ、その絶対値が大」
である場合は、衰退期の商品であるとし、追加商品候補
から除外する。また、これと共に、追加商品候補の数が
上記調整数を満たさなくなるので、ステップS145の
処理に戻り(ステップS147、YES)、次の追加商
品候補を検索する。
【0223】ステップS147の判定がNOの場合、
「調整商品の情報」(上記追加商品候補)を作成し(ス
テップS148)、再度、上記調整数を満たしているか
否かを確認した後(ステップS149)、上記「調整商
品(追加)の情報」を、まとめてリストにし、これを調
整方法提示(表示)処理部13に通知する。また、この
段階でリストを表示して、分析者等に確認させ、必要で
あれば修正させるようにしてもよい(ステップS15
5)。
【0224】一方、上記ステップS137の判定がNO
であった場合、次に、「商品の撤去」であるか否かを判
定する(ステップS150)。「商品の撤去」ではない
場合には(ステップS150,NO)、「商品の見本缶
数の再分割」であるものとし、商品の見本缶数の再分割
の情報を、上記商品系/調整方法リストから得て(ステ
ップS154)、分析者等が当系の個々の商品の見本数
情報を参照し、再分割する商品(通常、見本数の多い商
品)を決定し、これを調整方法提示(表示)処理部13
に通知する。また、この段階で表示して、分析者等に確
認させ、必要であれば修正させるようにしてもよい(ス
テップS155)。
【0225】「商品の撤去」である場合には(ステップ
S150,YES)、ロケ/商品ABCマトリクス表に
おける対象自販機(ロケ)列に置いてある商品の下位から
対象商品系の商品を検索し、除去する商品候補を見出す
(ステップS151)。
【0226】そして、必要な数だけ、除去する商品候補
を抽出したら(ステップS152,YES)、調整商品
(撤去)の情報を作成し(ステップS153)、これを
ステップS155で調整方法提示(表示)処理部13に
通知し、また、表示する。
【0227】調整方法提示(表示)処理部13は、上記
のように通知された商品の追加・撤去リスト(調整対象
ロケ別の、調整商品及び調整方法(商品の追加、除去、
入替、見本再配分)の情報)を、調整対象自販機に対す
る調整方法施策案として、ディスプレイ画面、プリンタ
等に出力する。
【0228】尚、商品売上変動時系列分析部9により得
られた商品売上/変化率表を用いて、上記のように衰退
期の商品を除外するだけでなく、成長期、成熟期(安定
期)にある商品を追加商品または入替商品候補とするよ
うにもできる。
【0229】この調整方法施策案の出力形式は、例え
ば、図43に示すように、ロケ/商品マトリクス表にお
ける対象ロケ−対象商品に対応するフィールドに調整方
法のマーク(商品の追加、除去、入替、見本再配分)を
付けて提示するものである(勿論、調整ロケ、調整商品
及び調整方法(商品の追加、除去、入替、見本再配分)
の情報を載せる他の単独のテーブル等でもよい)。
【0230】図43には、ロケ/商品ABCマトリクス
表において、対象ロケ−対象商品に対応するフィールド
に、調整方法のマークとして、商品の追加の場合には
1)、入替えの場合であって追加する商品には2)/削除す
る商品にはバツ(×)、見本減の場合には下向き矢印
(↓)、削除の場合にはバツ(×)を示している。
【0231】例えば、ロケNo.=nのロケを例にする
と、「商品38」が調整対象商品系Cにおける追加商品
であり、「商品34」が調整対象商品系Wにおける追加
商品であることが分かる。また、「商品20」と「商品
5」とが入替えであって、商品5を撤去して、「商品2
0」を追加することが分かる。また「商品17」は撤去
である。
【0232】次に、以下、上記調整商品系/調整商品決
定処理に係わる他の実施例について説明する。この他の
実施例による処理は、基本的には、図1における調整商
品系決定処理部11及び調整商品決定処理部12による
処理に代えて、行なわれるものである。
【0233】この他の実施例では、調整対象ロケ抽出処
理部10−1により求められた各調整対象ロケ毎に、出
来るだけ商品種を増やせるようにすることを目的とし、
まず、既存の商品のコラムを減らして空けることのでき
るコラムの最大値を求めてから、この最大値まで新規商
品を追加(入替)する、という手法をとっている。ま
た、当該他の実施例では、各商品(またはコラム)をH
OT(温)とCOLD(冷)とで区別して扱っている。
つまり、自動販売機で販売される商品は、HOT(温)
で販売するものとCOLD(冷)で販売するものがあ
り、1台の自動販売機で両者を混在させて販売する場合
もある(商品を加熱するコラムと冷却するコラムがあ
る)。そして、同一商品であってもHOT(温)かCO
LD(冷)かで販売状況は異なることから、両者を別物
として扱うようにすることで、より現実の状況に沿った
商品の入替え等が行なえるようになる。
【0234】図44は、他の実施例による調整商品決定
処理全体の流れを概略的に示す図である。本例によるロ
ケ毎の調整商品決定処理(商品種変更内容の決定処理)
(ステップS160)は、上記の通り、調整対象ロケ抽
出処理部10−1により求められた各調整対象ロケ毎
に、それぞれ実行するものであり、大別して、「現在そ
のロケに置かれている商品(既存商品)のなかでコラム
数を減らせる商品の選定処理」(ステップS161)
と、「現在そのロケに置かれていなくて新規に置くべき
商品の選定と割付け処理」(ステップS164)とから
成る。
【0235】ステップS161の処理は、「既存商品の
中で商品削除せずにコラム数を減らせる商品種を、HO
T/COLD別に抽出する処理(C1、H1抽出)」
(ステップS162)と、「既存商品から削除する商品
種を、HOT/COLD別に抽出する処理(C2、H2
抽出)」(ステップS163)とから成る。
【0236】ステップS164の処理は、「商品種(バ
ラエティ)を増やすべき商品系を抽出する処理」(ステ
ップS165)、「抽出された商品系で、増やす商品種
候補を抽出する処理(C3、H3抽出)」(ステップS
166)、「“増やす商品種(新しく追加したい商
品)”を“減らすコラム”に割付ける処理」(ステップ
S167)とから成る。
【0237】以下、ステップS162、S163、S1
65、S166、S167の各処理について、詳細に説
明していく。但し、その前に、これら各処理で用いるデ
ータについて説明しておく。
【0238】本例の処理に用いるデータは、基本的に
は、図1における商品構成バランス情報B6とロケ/商
品売上ABCマトリクスB7(例えば図38に示すロケ
/商品マトリクス表)等であるが、上記の通り、HOT
/COLDを区別しているので、これらデータは、HO
T/COLDを区別して作成されているものとする。本
例で用いるロケ/商品マトリクス表の一例を図45に示
す。
【0239】図45に示すロケ/商品マトリクス表30
は商品種をHOT/COLDで区別して扱っていること
以外は、基本的には、図38に示すロケ/商品マトリク
ス表と同様のフォーマットである(メーカー、原価等
は、本処理では必要ないので、示していないだけであ
る)。商品名31は、各商品種の商品名であるが、HO
TとCOLDとで別物として扱っている(例えば、“コ
ーヒー4(H)”と“コーヒー4(C)”)。そして、
各商品名31毎に、その商品が属する商品系32、HO
T/COLDの区別(H/C33)、各ロケでの売上3
4、各グループでの売上集計35、各グループでの設置
ロケでの平均36、全体での売上集計37、全体での設
置ロケでの平均38の各データが格納される。
【0240】各グループでの設置ロケでの平均36は、
商品別に各ロケでの売上34を集計したもの(各グルー
プでの売上集計35)を、その商品を現在販売している
ロケの数で割ったものである。全体での設置ロケでの平
均38についても、グループ別ではなく全てを対象とし
ている点を除いて、同様である。
【0241】尚、図38に示すロケ/商品マトリクス表
における「商品別の総売上」は、上記各グループでの売
上集計35または全体での売上集計37に相当し(どち
らであってもよい)、「商品別の平均売上」は、上記各
グループでの設置ロケでの平均36または全体での設置
ロケでの平均38に相当する(どちらであってもよ
い)。以上、図45は売上についてのロケ/商品マトリ
クス表30を一例として示しているが、このような例に
限らず、例えば粗利や粗利率についてのロケ/商品マト
リクス表も同様に考えられる。以下の説明では、各グル
ープでの設置ロケでの平均36または全体での設置ロケ
での平均38のことを、“設置ロケでの平均売上(また
は平均粗利あるいは平均粗利率”と呼ぶものとする。
【0242】以下、まず、ステップS162の「既存商
品の中で商品削除せずにコラム数を減らせる商品種を、
HOT/COLD別に抽出する処理」について、図46
を参照して説明する。
【0243】このステップS161の処理では、基本的
には、売上(または粗利や粗利率)の割にはコラム数を
多くとっている商品のコラム数を、減らすようにする。
【0244】図46において、まず、処理対象の調整対
象ロケの既存商品毎に、補充指標効率F1(商品)、F
2(商品)を算出する。F1(商品)はその商品の現在
のコラム数での補充指標効率であり、F2(商品)はそ
の商品のコラム数を1減らした場合の補充指標効率であ
り、算出式は以下に示す通りである。
【0245】
【数3】
【0246】尚、F1(商品)、F2(商品)は、ある
“商品”について計算された補充指標効率F1、F2の
値を意味する。例えば、“コーヒー1”という商品があ
った場合、この“コーヒー1”について計算された補充
指標効率F1、F2の値を、F1(コーヒー1)、F2
(コーヒー1)という形で表す。
【0247】そして、上記既存商品毎に算出した各F1
(商品)中で、最大値をとるF1(商品)を求め、これ
を補充効率基準F0とする(F0= max(F1(商
品)))。尚、 max(F1(商品))となる商品は、売
上(または粗利や粗利率)の割にはコラム数が少ない商
品ということになる。
【0248】(以上、ステップS171)次に、上記既
存商品毎に算出した各F2(商品)中で、最小値をとる
F2(商品)を求め( minF2(商品)と表す)、これ
と補充効率基準F0とを比較して、 minF2(商品)<
F0の条件が満たされる場合には、この minF2(商
品)の商品のコラム数を1減らす(ステップS17
2)。つまり、現在のコラム数から1減らしても、な
お、補充指標効率がF0より小さい場合には、その商品
は、現在、販売数の割にはコラム数が多すぎる状況にあ
ると考えられるので、コラム数を1減らしても構わない
と判定する。
【0249】そして、ステップS172で minF2(商
品)<F0の条件が満たされた場合には、コラム数を減
らした商品について、F2(商品)を算出し直して(ス
テップS173)(つまり、現在の状況(まだコラム数
を減らしていない)を基準に考えると、実質、「F2
(商品)=(その商品の販売数)÷(その商品のコラム
数−2)」を算出することになる)、再び、ステップS
172の処理に戻る(ステップS174,NO)。尚、
再び行なったステップS172の処理において、上記コ
ラム数を減らした商品のF2(商品)が、再び minF2
(商品)となる場合も有り得る。つまり、ある商品につ
いて、2コラム以上減らすことになる可能性もある。
【0250】一方、ステップS172でF2(商品)<
F0の条件が満たされなくなったら、コラム数を減らせ
る商品は無くなったと判定し(ステップS174,YE
S)、ステップS175の処理に進み、減らすコラム数
を、HOT/COLD別に集計して、当該処理を終了す
る。尚、上記処理により得られた“商品を削除せずに減
らせるコラム”は、図ではHOTについては“H1”、
COLDについては“C1”で示している。
【0251】次に、ステップS163の「既存商品から
削除する商品種を、HOT/COLD別に抽出する処
理」について、図47を参照して説明する。ここでは、
上記ステップS162の処理により減らされたコラム数
に基づいて、以下のステップS181の処理により、H
OT/COLD別に、削除すべき商品の候補を求める。
つまり、上記ステップS162の処理によりコラム数を
減らされた結果、1コラムとなった商品についても、以
下のステップS181における“コラム数が1コラムで
ある商品”として扱うようにする。これにより、例えば
元々3コラムあった商品が、1コラムに減らされ、更に
商品が削除されるような事も起こり得る。
【0252】ステップS181の処理では、各ロケ毎
に、売上(または粗利や粗利率)が少なく(例えば、下
位数%〜数十%程度)且つコラム数が1コラムである商
品の中で、その商品を削除してもその商品が属する商品
系の商品は無くならない(他に同じ商品系の商品があ
る)ものを、削除すべき商品の候補とする(これらは、
図ではHOTは“H2”、COLDは“C2”で示して
いる)。このように「商品を削除せずに減らせるコラ
ム」C1、H1を計算した後に、「商品削除によって減
らすコラム」C2、H2を計算するようにしたのは、ま
ず商品削除はできるだけ行なわずに空きコラムC1とH
1を作り、その上で更に空きコラムが必要であれば商品
削除を行なって空きコラムC2とH2を使うためであ
る。こうすることにより、商品削除をできるだけ行なわ
ずに新しい商品を設置し、商品種(バラエティ)を増や
す操作を行う上で便利である。
【0253】次に、以下、ステップS165の「商品種
(バラエティ)を増やすべき商品系を抽出する処理」、
ステップS166の「抽出された商品系で、増やす商品
種候補を抽出する処理」について、図48(a)、
(b)を参照して説明する。この図48(a)及び
(b)の処理は、基本的には、そのロケに置けば売れる
(または利益が上がる)と期待できる商品を抽出するも
のである。
【0254】図48(a)は、ステップS165の「商
品種(バラエティ)を増やすべき商品系を抽出する処
理」の詳細フローチャート図である。同図において、各
ロケ毎に、全ての商品系についてチェックが終了するま
で(ステップS194)、以下の処理を繰り返し行う。
【0255】まず、その商品系が、Gr平均が上位3位
以内の商品系であるか否かを判定し(ステップS19
1)、そうである場合には(ステップS191,YE
S)、続いて、その商品系のそのロケでの売上占有率S
Rと、Gr平均とを比較して、「SR<Gr平均」の条
件を満たす場合には(ステップS192,YES)、そ
の商品系をリストに登録する(ステップS193)。つ
まり、Gr平均が上位3位以内の商品系であっても、そ
のロケでの売上占有率がGr平均以上(SR≧Gr平
均」である場合には、これ以上商品種を増やしても売上
が伸びる可能性が高いとは言えないので、リストに登録
しない。尚、ステップS192の判定方法は、一例であ
り、これに限るものではなく、別の方法であってもよ
い。または「Gr平均の上位3商品系」を選ぶ代わりに
「Gr平均の上位の数%〜数十%を占める商品系」を用
いてもよい。これはGr平均の多いほうから積算してい
って全体の数%〜数十%を占める商品系ということで、
商品系についてのABC分析をしたときのAランクの商
品系である。
【0256】尚、例えば、図28の例では、商品系C、
N、Wが、Gr平均が上位3位内の商品系である。但
し、以下の説明では、特に具体的な商品系名は示さず
に、Gr平均が上位3位内の商品系は、仮に1位が商品
系X、2位が商品系Y、3位が商品系Zであったものと
して説明する(上記処理により、図48に示すリスト4
0における商品系X、Y、Zが登録されたものとす
る)。
【0257】また、尚、リスト40に示す例は、上位3
位内の商品系全てが上記ステップS192の「SR<G
r平均」の条件を満たした場合を示すが、例えば商品系
Yは条件を満たさなかった場合には、商品系X、Zのみ
が登録される。
【0258】図48(b)は、ステップS166の「抽
出された商品系で、増やす商品種候補を抽出する処理」
の詳細フローチャート図である。図48(b)に示す処
理は各ロケ毎に行うものであり、各ロケ毎に、上記リス
トに登録された各商品系毎に、例えばロケ/商品マトリ
クス表30を用いて、以下に説明する処理を行う。
【0259】まず、上記リストに登録された中のある商
品系(以下、処理対象商品系という)について、そのロ
ケ(以下、処理対象ロケという)に置いていない商品が
あるか否かを判定し(ステップS195)、ある場合に
は(ステップS195,YES)、その商品系の商品の
中で、“設置ロケでの平均売上(または平均粗利や平均
粗利率)”が高い商品を、HOT/COLDで各々選択
する(ステップS196)。そして、選択した商品種
を、リスト40に登録する(ステップS197)。
【0260】以上の処理は、例えば、ロケ/商品マトリ
クス表30に示す例において、仮に、処理対象ロケが N
o.1(ロケID=1015)のロケであり、処理対象商品系
が商品系Cであったものとすると、ロケ/商品マトリク
ス表30では空欄で示す商品が、処理対象ロケに置いて
いない商品ということである。この例では、商品名31
が“コーヒー4(C)”、“コーヒー6(C)”、“コ
ーヒー2(H)”等が空欄であるので、ステップS19
5の判定はYESとなる。続いて、これら商品の中で
“設置ロケでの平均売上(または平均粗利や平均粗利
率)”が高い商品を選択するが、これはロケ/商品マト
リクス表30は既に“設置ロケでの平均売上(または平
均粗利や平均粗利率)”が高い順にソートされているの
で、上から順に検索すると、COLDについては“コー
ヒー4(C)”、HOTについては“コーヒー2
(H)”が選択され、リスト40に登録される。
【0261】尚、更に、「“設置ロケでの平均売上(ま
たは平均粗利や平均粗利率)”が上位数%〜数10%以
内(例えば図38におけるランクA)」であることを条
件に加えてもよい。この場合、例えば、COLDについ
ては“コーヒー4(C)”が選択されるが、HOTにつ
いては何も選択されない場合も起こり得る。このような
場合には、リスト40において対応する箇所は、空欄と
する。
【0262】以上の処理を、リスト40に登録した全て
の商品系について行なったら(ステップS198,YE
S)、当該処理は終了となり、“コラムを増やすべき商
品のリスト”(すなわちリスト40)が完成することに
なる(ステップS199)。
【0263】図示の例では、仮に、商品系Xに関して選
択/登録された商品が、COLDが“XC”、HOTが
“XH”であったものとする。同様に、商品系Y、Zに
関しても、各々、“YC”、“YH”、“ZC”、“Z
H”が選択/登録されたものとする。尚、リスト40
は、図44等ではHOTは“H3”、COLDは“C
3”で示している。
【0264】そして、最後に、このようにしてリスト4
0に登録された商品(C3、H3)を、C1、H1、C
2、H2に割付ける処理を行う(上記ステップS167
の処理)。但し、(C1、H1、C2、H2)は、その
ロケで空けることができるコラム数の最大値を意味する
のであり、この最大値までは自由に新たな商品を追加で
きるようにしているのであり、必ず最大値まで新たな商
品を追加しなければならないわけではなく、例えば以下
にも述べるようにC1、H1の空きコラムだけを使用し
て商品を追加してもよい(結果的に新たな商品を追加し
なかったコラムは、元のままとする)。
【0265】この処理に関しては、2つの方法を提案す
る。まず、図49を参照して、第1の方法について説明
する。図49(a)は、リスト40に登録された商品、
すなわち新しく追加したい商品を、C1/H1(コラム
減による空きコラム)、C2/H2(商品削減による空
きコラム)に割付ける様子を、概略的に示す図である。
【0266】図49(b)は、リスト40に登録された
商品を、HOT/COLD別に、“設置ロケでの平均売
上”が高い順にソートし直してから、C1/H1、C2
/H2に割付ける様子を、概略的に示す図である。つま
り、リスト40では、商品系として平均売上占有率が高
い順(X、Y、Zの順)に並べてあるが、各商品毎に見
た場合、必ずしも商品系Xの商品(XC、XH)が最も
“設置ロケでの平均売上”が高いとは限らないからであ
る(図では、結局、商品系の順番通りとなっているが、
これに限らないということである)。
【0267】図49(a)、(b)は、どちらも、処理
内容は同じである。すなわち、C1、C2合わせて、空
きコラム数が3つ以上であれば、XC、YC、ZCは全
て、各コラムに割付ける(どのコラムに割付けるかは自
由である)。同様に、H1、H2合わせて、空きコラム
数が3つ以上であれば、XH、YH、ZHは全て、各コ
ラムに割付ける。尚、リスト40において、上記の通
り、必ずしも商品系X、Y、Z全てに対して商品種が登
録されるとは限らないので、例えば2つの商品種しか登
録されなかった場合には、上記「空きコラム数が3つ以
上であれば」は、「空きコラム数が2つ以上であれば」
に変わる。
【0268】一方、空きコラム数が3つ以上ない場合に
は、上記ソートした順番に従って、最上位の商品種から
順番に、空きコラムに割付ける。割付けられなかった商
品種は、追加されないことになる。
【0269】ここで、C1、H1への割付けは、既存の
商品のコラム数が減るだけであり、既存の商品を削除す
るわけではないが、C2、H2への割付けは、既存の商
品を削除するのであるから、新しく追加する商品の“設
置ロケでの平均売上”が、削除する商品より少ないよう
では意味がない(わざわざ、売上が少ない商品を入れる
ことになってしまう)。よって、このような場合には、
C2、H2への割付けは行なわないようにしてもよい
(その商品種は、追加されないことになる)。
【0270】あるいは、そもそも、当該他の実施例の目
的は、商品種のバラエティを増やすことであり、C2、
H2への割付けは、商品種を変更するだけであり、商品
種が増えるわけではないので、C2、H2の抽出は(当
然、割付けも)、行なわないようにしてもよい(C1、
H1への割付けのみ行う)。
【0271】次に、以下、図50を参照して、第2の方
法について説明する。まず、第1の方法では、図49
(b)に示すように、HOT/COLD別に“設置ロケ
での平均売上”が高い順にソートしていたが、第2の方
法では、図50(a)に示すように、HOT/COLD
を区別することなく、“設置ロケでの平均売上”が高い
順にソートした商品リスト50を作成する。図50
(a)の例では、“設置ロケでの平均売上”が高い順
に、XC、YC、XH、YH、ZH、ZCの順番にソー
ティングされたものとする。
【0272】この商品リスト50を用いて、図50
(b)に示す処理により、空きコラムへの割付けを行
う。図50(b)に示す処理は、順位が高い商品から順
次処理対象にして行う。まず、処理対象商品がC1また
はH1に割付け可能か否か、更に割付けできない場合に
はC2またはH2に割付け可能か否かを判定する(ステ
ップS201)。最初は、最も順位が高い商品が対象に
なるので、この例では、商品XCが、C1に割付け可能
か否か判定し、C1に割付けできない場合には更にC2
に割付け可能か否かを判定する。C1、C2の何れにも
割付け可能な空きコラムがない場合には(ステップS2
01,NO)、次に順位が高い商品を対象としてステッ
プS201の処理を行う。
【0273】C1/C2どちらかに割付け可能である場
合には(ステップS201,YES)、この割付け可能
と判断された空きコラムに、当該処理対象商品を割付け
(ステップS202)、更にこの処理対象商品と同じ商
品系で冷/温が反対の商品を、商品リスト50から削除
する(ステップS203)。例えば、商品XCがC1/
C2どちらかに割付け可能であった場合、商品XHを商
品リスト50から削除する。これより、商品XHは、順
位は3番目であるが、当該処理対象から外れるので、そ
のロケに追加されることはなくなる。以上の処理を、商
品リスト50の全ての商品について行なったら(ステッ
プS204,YES)(但し、削除された商品について
は行なわない)、処理を終了する。
【0274】このようにすることで、例えばC1、C
2、H1、H2全て合わせても空きコラムが3つしかな
かった場合でも、商品系X、Y、Z全てに1つずつ新し
い商品を追加することが可能となる。
【0275】尚、第2の方法においても、上記のよう
に、C2/H2への割付けが可能な場合であっても、新
しく追加する商品の“設置ロケでの平均売上”が、削除
する商品より少ない場合には、その商品は追加しないよ
うにしてもよい。同様に、そもそもC2、H2の抽出自
体を行なわないようにしてもよい。
【0276】尚、HOT、COLDで区別して扱うよう
にすることは、当該他の実施例に限らず、上述した図1
〜図43の実施例においても行うようにしてもよい。図
51は、上記自販機の商品構成調整支援システムを実現
する情報処理装置のハードウェア構成の一例、及び上述
した各種処理/機能を実現させるプログラムを記憶した
記憶媒体の一例を示す図である。
【0277】図51において、情報処理装置20は、C
PU21、記憶部22(可搬記憶媒体22aを含む)、
メモリ23、表示部24、操作部25、入出力インタフ
ェース部26、通信部27等より構成される。
【0278】CPU21は、情報処理装置20全体を制
御する中央処理装置である。記憶部22は、少なくと
も、上述した自販機の商品構成調整支援システムの各種
処理機能を実現するためのプログラムが記憶されている
HDD等の記憶装置である。または記憶部22は可搬記
憶媒体22aとその駆動読み取り装置の組合せ(例え
ば、フロッピディスク(FD)とフレキシブルディスク
ドライブ(FDD))であってもよい。可搬記憶媒体2
2aには上記FDの他にCD−ROM、メモリカード、
DVD、MO等がある。
【0279】メモリ23は、記憶部22に格納されてい
るプログラムを一時的に記憶し当該プログラムをCPU
21に実行させる為のRAM等である。表示部24は、
ディスプレイ等であり、例えば上述した自販機の商品構
成調整支援システムの各種処理機能により得られたデー
タ(表等)等を表示する。
【0280】操作部25は、キーボード、マウス等であ
り、これを用いてユーザ等は表示部24に表示させる内
容を選択/指定したり、あるいは表示される内容の一部
分を変更する等の所望の操作/入力を行う。
【0281】入出力インタフェース部26は、例えば何
等かの通信線を介してデータベース等と接続して、上述
した各種情報を入力する為のインタフェースである。通
信部27は、例えば、公衆回線網、専用の通信網等のネ
ットワーク等を介して、外部の他の情報処理装置と通信
する機能を提供する構成であり、一般的に良く知られて
いるものである。
【0282】ここで、本発明は、自販機の商品構成調整
支援システムといった装置それ自体に限らず、コンピュ
ータにより使用されたときに、本発明に係わる各種機能
を実現させる為のプログラムが格納されたコンピュータ
読出し可能な記録媒体(記憶媒体)自体として構成する
こともできる。
【0283】この場合、「記録媒体」には、例えば図5
1で可搬記憶媒体22aの一例として示しているCD−
ROM28、フロッピィーディスク29等の可搬記憶媒
体や(勿論、これら一例に限らず、MO、DVD、リム
ーバブルハードディスク等、「可搬記憶媒体」の範疇に
入るものであれば何であってもよい)だけでなく、ネッ
トワークを介して通信可能な外部の任意の情報処理装置
(不図示)の「記録媒体」も含まれる。また、当然、上
記情報処理装置20内の記憶装置(RAM/ROM又は
ハードディスク等)も含まれる。
【0284】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
自販機の商品構成調整支援システムによれば、より適切
な調整対象自販機の選定、より適切な商品構成の調整が
行なえるようになり、以て自販機で販売する商品の総売
上(又は総利益)を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自販機の商品構成調整支援システム全体の概略
的な機能構成と処理の流れを示す図である。
【図2】ロケ属性特徴分析部における処理手順を説明す
る為のフローチャート図である。
【図3】属性からの分類(評価項目;カテゴリ名)の一
例を示す図である。
【図4】評価結果の一例(5段階評価)を示す図であ
る。
【図5】因子分析により得られた因子負荷量の一例を示
す図である。
【図6】図5を棒グラフ化した因子負荷量棒グラフであ
る。
【図7】因子スコアの一例である。
【図8】(a)〜(c)は、図7の因子スコアを棒グラ
フ化したものである。
【図9】売上特徴分析部における処理手順を説明する為
のフローチャート図である。
【図10】図1の商品分類情報の一例である。
【図11】ロケ別の商品系の売上占有率一覧表の一例で
ある。
【図12】因子分析により得られた因子負荷量の一例を
示す図である。
【図13】図12を棒グラフ化した因子負荷量棒グラフ
である。
【図14】因子スコアの一例である。
【図15】(a)〜(c)は、図14の因子スコアを棒
グラフ化したものである。
【図16】属性特徴からのロケ分類処理部/売上特徴で
のロケ分類処理部における処理手順を説明する為のフロ
ーチャート図である。
【図17】属性特徴からのロケ分類処理部による分類結
果の一例を示す図である。
【図18】売上特徴でのロケ分類処理部による分類結果
の一例を示す図である。
【図19】特異ロケ分析部の処理手順を説明するための
フローチャートである。
【図20】図19のステップS29のグループ対応付処
理の詳細を説明する為のフローチャート図である。
【図21】ロケ競合分析部による処理手順について説明
する為のフローチャート図である。
【図22】商品構成バランス分析部の処理手順を説明す
る為のフローチャート図である。
【図23】図22のステップS56のバランスビジュア
ル化処理の詳細フローチャート図である。
【図24】バランスビジュアル化の一例を示す図であ
る。
【図25】ロケのコスト/利益バランス分析部の処理手
順を説明する為のフローチャート図である。
【図26】商品系のコスト/利益バランス分析部の処理
手順を説明する為のフローチャート図である。
【図27】調整対象ロケ抽出処理部における処理手順を
説明する為のフローチャート図である。
【図28】グループの商品系平均売上占有率(売上パタ
ーン)の一例を棒グラフ化した一例を示す図である。
【図29】ロケ/商品系売上占有率リスト(各グループ
の主力ロケ/メイン商品系表)の一例を示す図である。
【図30】商品系間の相関関係分析部における処理手順
を説明する為のフローチャート図である。
【図31】(a)、(b)は商品系相関分析の説明図で
ある。
【図32】相関関係マトリクスの一例を示す図である。
【図33】調整商品系決定処理部における処理手順を説
明する為のフローチャート図(その1)である。
【図34】調整商品系決定処理部における処理手順を説
明する為のフローチャート図(その2)である。
【図35】調整商品系決定処理部における処理手順を説
明する為のフローチャート図(その3)である。
【図36】ロケ制約分析部による処理手順を説明する為
のフローチャート図である。
【図37】商品売筋を分析するロケ/商品売上クロスA
BC分析部、商品収益筋を分析するロケ/商品粗利クロ
スABC分析部の処理手順を説明する為のフローチャー
ト図である。
【図38】ロケ/商品マトリクス表の一例を示す図であ
る。
【図39】商品売上変動時系列分析部における処理手順
を説明する為の図である。
【図40】商品売上変動時系列分析の設定入力/表示画
面の一例である。
【図41】商品売上/変動を、棒グラフにより表示する
一例を示す図である。
【図42】調整商品決定処理部における処理手順を説明
する為のフローチャート図である。
【図43】調整方法施策案の出力形式の一例(ロケ/商
品マトリクス表に調整方法のマークを付けたもの)を示
す図である。
【図44】他の実施例による調整商品決定処理全体の流
れを概略的に示す図である。
【図45】他の実施例において用いるロケ/商品マトリ
クス表の一例を示す図である。
【図46】図44のステップS162の詳細フローチャ
ート図である。
【図47】図44のステップS163の詳細フローチャ
ート図である。
【図48】(a)は図44のステップS165、(b)
はステップS166の詳細フローチャート図である。
【図49】(a)、(b)は、新しく追加したい商品を
空きコラムに割付ける処理についての第1の方法を説明
する為の図である。
【図50】(a)、(b)は、新しく追加したい商品を
空きコラムに割付ける処理についての第2の方法を説明
する為の図である。
【図51】自販機の商品構成調整支援システムを実現す
る情報処理装置のハードウェア構成の一例、及び記憶
(記録)媒体の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 自販機設置場所(ロケ)の属性特徴分析部 2 ロケでの商品/商品系の売上特徴分析部 3−1 属性特徴からのロケ分類処理部 3−2 売上特徴でのロケ分類処理部 4 自販機内の商品(商品系)構成バランス分析部 5 ロケ競合分析部 6 ロケ制約分析部 7 商品系間の相関関係分析部 8 ロケ/商品売上クロスABC分析部 9 商品売上変動時系列分析部 10−1 調整対象ロケ抽出処理部 10−2 特異ロケ分析部 11 調整商品系決定処理部 12 調整商品決定処理部 13 調整方法提示(表示)処理部 14 ロケ/商品粗利クロスABC分析部 15 ロケのコスト/利益バランス分析部 16 商品系のコスト/利益バランス分析部 20 情報処理装置 21 CPU 22 記憶部 22a 可搬記憶媒体 23 メモリ 24 表示部 25 操作部 26 入出力インタフェース部 27 通信部 28 CD−ROM 29 フロッピィーディスク 30 ロケ/商品マトリクス表 31 商品名 32 商品系32 33 H/C 34 各ロケでの売上34 35 各グループでの売上集計 36 各グループでの設置ロケでの平均 37 全体での売上集計 38 全体での設置ロケでの平均 40 リスト 50 商品リスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 王 喜宏 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 黒谷 憲一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 DC01 DC02 DE02

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ロケの属性により因子分析を行い因子
    スコアを求める属性特徴分析手段と、 該属性特徴分析手段で得られた因子スコアを用いてクラ
    スター分析をし、ロケを属性において共通な特徴を有す
    るグループに分類する属性特徴からのロケ分類処理手段
    と、 該属性特徴からのロケ分類処理手段により分類された各
    グループ毎に、該グループに属するロケの売上パターン
    を求め、該売上パターンに基づき各グループ毎に調整対
    象のロケを求める調整対象ロケ抽出処理手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 各ロケの売上特徴により因子分析を行い
    因子スコアを求める売上特徴分析手段と、 該売上特徴分析手段で得られた因子スコアを用いてクラ
    スター分析をし、ロケを売上特徴において共通な特徴を
    有するグループに分類する売上特徴でのロケ分類処理手
    段と、 該売上特徴でのロケ分類処理手段により分類された各グ
    ループ毎に、該グループに属するロケの売上パターンを
    求め、該売上パターンに基づき各グループ毎に調整対象
    のロケを求める調整対象ロケ抽出処理手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 各ロケの属性により因子分析を行い因子
    スコアを求める属性特徴分析手段と、 該属性特徴分析手段で得られた因子スコアを用いてクラ
    スター分析をし、ロケを属性において共通な特徴を有す
    るグループに分類する属性特徴からのロケ分類処理手段
    と、各ロケの売上特徴により因子分析を行い因子スコア
    を求める売上特徴分析手段と、 該売上特徴分析手段で得られた因子スコアを用いてクラ
    スター分析をし、ロケを売上特徴において共通な特徴を
    有するグループに分類する売上特徴でのロケ分類処理手
    段と、 前記属性特徴からのロケ分類処理手段により分類された
    グループと、売上特徴でのロケ分類処理手段により分類
    されたグループとを対応付け、対応付けられたグループ
    同士において何れか一方のグループのみに属するロケを
    特異ロケとし、該特異ロケ以外のロケを非特異ロケとす
    る特異ロケ分析手段と、 前記属性特徴からのロケ分類処理手段により分類された
    各グループ毎または及び前記売上特徴でのロケ分類処理
    手段により分類された各グループ毎に、該グループに属
    するロケの中で非特異ロケであるロケの売上パターンを
    求め、該売上パターンに基づき各グループ毎に非特異ロ
    ケまたは/及び特異ロケの中から調整対象のロケを求め
    る調整対象ロケ抽出処理手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記各ロケ毎に、そのロケで扱っている
    商品/商品系の売上占有率/見本占有率/品種占有率間
    のバランスを分析し、バランスがとれていないロケを、
    前記調整対象ロケの追加候補とする商品/商品系構成バ
    ランス分析手段を更に備え、 前記調整対象ロケ抽出処理手段は、必要に応じて、該商
    品/商品系構成バランス分析手段により求められた追加
    候補の中から、前記調整対象のロケとして追加するロケ
    を選択/決定することを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  5. 【請求項5】 前記各ロケ別の粗利率と、全ロケの総粗
    利率を算出し、該各粗利率と総粗利率との比に基づいて
    アンバランスロケを求め、該アンバランスロケを前記調
    整対象ロケの追加候補とするロケのコスト/利益バラン
    ス分析手段を更に備え、 前記調整対象ロケ抽出処理手段は、必要に応じて、該ロ
    ケのコスト/利益バランス分析手段により求められた追
    加候補の中から、前記調整対象のロケとして追加するロ
    ケを選択/決定することを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  6. 【請求項6】 前記各ロケ別の粗利率と、各ロケ毎の各
    商品系別の粗利率を算出し、各ロケ別に該粗利率と商品
    系別の粗利率との比に基づいてアンバランス商品系を有
    するロケを前記調整対象ロケの追加候補とする商品系の
    コスト/利益バランス分析手段を更に備え、 前記調整対象ロケ抽出処理手段は、必要に応じて、該商
    品系のコスト/利益バランス分析手段により求められた
    追加候補の中から、前記調整対象のロケとして追加する
    ロケを選択/決定することを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  7. 【請求項7】 前記各ロケの競合の有無、及び競合度を
    求めるロケ競合分析手段を更に備え、 前記調整対象ロケ抽出処理手段は、必要に応じて、該ロ
    ケ競合分析手段において求められた競合度が高いロケ
    を、前記調整対象のロケから除外することを特徴とする
    請求項1〜6の何れかに記載の自販機の商品構成調整支
    援システム。
  8. 【請求項8】 各ロケ毎に、その各ロケで扱っている商
    品/商品系の売上占有率/見本占有率/品種占有率間の
    バランスを分析し、バランスがとれていないロケを抽出
    する商品/商品系構成バランス分析手段と、 該商品/商品系構成バランス分析手段により抽出された
    バランスがとれていないロケを、調整対象のロケとする
    調整対象ロケ抽出処理手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 各ロケ別の粗利率と、全ロケの総粗利率
    を算出し、該各粗利率と総粗利率との比に基づいてアン
    バランスロケを求めるロケのコスト/利益バランス分析
    手段と、 該ロケのコスト/利益バランス分析手段により求められ
    たアンバランスロケを、調整対象のロケとする調整対象
    ロケ抽出処理手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 各ロケ別の粗利率と、各ロケ毎の各商
    品系別の粗利率を算出し、各ロケ別に該粗利率と商品系
    別の粗利率との比に基づいてアンバランス商品系を有す
    るロケを求める商品系のコスト/利益バランス分析手段
    と、 該商品系のコスト/利益バランス分析手段により求めら
    れた、アンバランス商品系を有するロケを、調整対象の
    ロケとする調整対象ロケ抽出処理手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 調整対象の各ロケ毎に、そのロケで扱
    っている商品系の売上占有率/見本占有率/品種占有率
    間のバランスを分析し、予め設定されているアンバラン
    ス条件の何れかに該当する商品系を、調整対象商品系と
    すると共に、予め各アンバランス条件毎に決められてい
    る調整方法により、各調整対象商品系の調整方法を決定
    する調整商品系決定処理手段を有することを特徴とする
    自販機の商品構成調整支援システム。
  12. 【請求項12】 調整対象の各ロケ毎に、そのロケの粗
    利率と、そのロケにおける各商品系の粗利率を算出し、
    該ロケの粗利率と商品系別の粗利率との比に基づいてア
    ンバランス商品系を求め、該アンバランス商品系の調整
    方法を決定する調整商品系決定処理手段を有することを
    特徴とする自販機の商品構成調整支援システム。
  13. 【請求項13】 前記各ロケを属性または売上特徴によ
    り分類した各グループ毎に、該グループ内での各商品系
    間の相関関係を分析する相関関係分析手段を更に備え、 前記調整商品系決定処理手段は、前記調整対象のロケに
    おいて、取り扱っていない商品系が存在する場合、前記
    相関関係分析手段による分析結果に基づいて、該取り扱
    っていない商品系と正の相関関係を有する商品系の中に
    売筋商品系があるか否かを判別し、売筋商品系がある場
    合には該取り扱っていない商品系を、該調整対象のロケ
    で取り扱うものとすることを特徴とする請求項11また
    は12記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  14. 【請求項14】 前記調整対象のロケは、請求項1〜1
    0の何れかにより決定されていることを特徴とする請求
    項11〜13の何れかに記載の自販機の商品構成調整支
    援システム。
  15. 【請求項15】 前記ロケ/商品別の売上実績情報に基
    づいて、売筋商品を求める売筋商品分析手段と、 前記調整対象商品系の調整方法が追加または入替えであ
    る場合、該調整対象商品系と同一商品系の売筋商品の中
    から、追加または入替えすべき商品を決定する調整商品
    決定処理手段と、 を更に有することを特徴とする請求項11〜14の何れ
    かに記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  16. 【請求項16】 商品原価/売価情報に基づいて、収益
    筋商品を求める収益筋商品分析手段と、 前記調整対象商品系の調整方法が追加または入替えであ
    る場合、該調整対象商品系と同一商品系の収益筋商品の
    中から、追加または入替えすべき商品を決定する調整商
    品決定処理手段と、 を更に有することを特徴とする請求項11〜14の何れ
    かに記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  17. 【請求項17】 前記調整対象のロケの自販機が、特定
    メーカーの商品のみを取り扱う自販機である場合、前記
    調整商品決定処理手段は、該特定メーカーの商品の中か
    ら、前記追加または入替えすべき商品を決定することを
    特徴とする請求項15または16記載の自販機の商品構
    成調整支援システム。
  18. 【請求項18】 前記調整商品決定処理手段は、衰退期
    にある商品は、前記追加または入替えすべき商品にはし
    ないことを特徴とする請求項15〜17の何れかに記載
    の自販機の商品構成調整支援システム。
  19. 【請求項19】 調整対象のロケを求める調整対象ロケ
    抽出処理手段と、 該調整対象のロケ毎に、 既存商品のコラム数減少により空けることができるコラ
    ムを、各既存商品の補充効率に基づいて求める空きコラ
    ム抽出手段と、 新たに追加する商品を決定する追加商品決定手段と、 前記空きコラム抽出手段により求められた空きコラム
    に、前記追加商品決定手段により決定された追加商品を
    割付ける割付け手段と、 を有することを特徴とする自販機の商品構成調整支援シ
    ステム。
  20. 【請求項20】 前記空きコラム抽出手段は、更に、既
    存商品の削除により空けることができるコラムを求める
    ことを特徴とする請求項19記載の自販機の商品構成調
    整支援システム。
  21. 【請求項21】 前記追加商品決定手段は、売上または
    粗利あるいは粗利率の平均が、上位で且つ前記調整対象
    ロケでの売上または粗利あるいは粗利率より大きい商品
    系の中から、追加する商品を決定することを特徴とする
    請求項19または20記載の自販機の商品構成調整支援
    システム。
  22. 【請求項22】 前記空きコラム抽出手段/追加商品決
    定手段は、前記コラム/商品を、ホットとコールドとで
    区別して扱うことを特徴とする請求項19〜21の何れ
    かに記載の自販機の商品構成調整支援システム。
  23. 【請求項23】 前記割付け手段は、同一商品が、ホッ
    ト、コールドの両方で追加されることがないように割付
    けを行うことを特徴とする請求項22記載の自販機の商
    品構成調整支援システム。
  24. 【請求項24】 ロケを複数のグループに分割し、 該各グループ内で、調整対象ロケを選定し、 該各調整対象ロケ毎に、商品系構成またはコスト/利益
    のバランス分析を行ない、アンバランスとなっている商
    品系を、その調整対象ロケにおける調整対象商品系と共
    に該アンバランスの種類に応じて調整方法を決定し、 該各調整対象商品系に属する商品の中で追加または入替
    え調整商品とする商品を、その調整対象ロケが属する前
    記グループ内の売筋または収益筋商品の中から決定する
    ことを特徴とする自販機の商品構成調整方法。
  25. 【請求項25】 コンピュータにおいて用いられたと
    き、 ロケを複数のグループに分割する機能と、 該各グループ内で、調整対象ロケを選定する機能と、 該各調整対象ロケ毎に、商品系構成またはコスト/利益
    のバランス分析を行ない、アンバランスとなっている商
    品系を、その調整対象ロケにおける調整対象商品系と共
    に該アンバランスの種類に応じて調整方法を決定する機
    能と、 該各調整対象商品系に属する商品の中で追加または入替
    え調整商品とする商品を、その調整対象ロケが属する前
    記グループ内の売筋または収益筋商品の中から決定する
    機能と、 を実現させるプログラムを記憶した前記コンピュータ読
    取り可能な記録媒体。
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