JP2002257977A - サプレッションチェンバ再塗装方法 - Google Patents

サプレッションチェンバ再塗装方法

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JP2002257977A
JP2002257977A JP2001062063A JP2001062063A JP2002257977A JP 2002257977 A JP2002257977 A JP 2002257977A JP 2001062063 A JP2001062063 A JP 2001062063A JP 2001062063 A JP2001062063 A JP 2001062063A JP 2002257977 A JP2002257977 A JP 2002257977A
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仁 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サプレッションチェンバ内部の既存塗膜を剥
離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を抑止
できるようにする。 【解決手段】 複数のベイ7が無端状に連なったサプレ
ッションチェンバ6内にその周方向に離隔した8つの仮
設壁19を設けて、チェンバ6内面及び隣接する仮設壁
19で囲まれる区画A,B,C,D,E,F,G,Hを
形成し、チェンバ6周方向に連続する区画D,E,F,
Gのうちの両端の区画D,Gへチェンバ6外部から乾燥
空気を除湿ホース20,21により送給して、ベイ7内
面と仮設壁19縁部の間の空隙を介して中間の区画E,
Fへ乾燥空気を流入させ、区画E,F内を低湿度に保ち
ながら、既存の塗膜を剥離し且つ新たに塗料を塗布す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサプレッションチェ
ンバ再塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12は原子炉設備の一例を
示すものであり、この原子炉設備は、蒸気発生源である
原子炉圧力容器1と、上端が開口した格納容器本体2及
びその開口を閉止する上蓋3で構成され且つ前記の原子
炉圧力容器1を格納する原子炉格納容器4と、該原子炉
格納容器4の下部を周方向に取り囲み且つ内部に水5を
貯留するトーラス形状のサプレッションチェンバ6とを
備えている。
【0003】サプレッションチェンバ6は、両端部が開
口した複数のベイ7を無端状に接続したものであり、所
定のベイ7の頂部には、着脱可能な閉止蓋8を有し且つ
定期検査などを実施する際にサプレッションチェンバ6
に作業者が出入りするためのマンホール9や、サプレッ
ションチェンバ6への給排気系の配管(図示せず)が接
続される管台10が設けられている。
【0004】このサプレッションチェンバ6内には、周
方向に延びるベントヘッダ11と、下端部が水5に没す
るようにベントヘッダ11に接続した多数のダウンカマ
12とが設けられている。
【0005】また、ベントヘッダ11の所定箇所には、
圧力差に応じてベントヘッダ11の外部から内部への空
気の流通を許容し得るバルブ13が取り付けられてい
る。
【0006】更に、ベントヘッダ11の内部空間は、サ
プレッションチェンバ6を貫通するベント管14を介し
て原子炉格納容器4の内部空間(ドライウエル)に連通
している。
【0007】サプレッションチェンバ6内面、ベントヘ
ッダ11内面及び外面、ダウンカマ12内面及び外面、
ベント管14内面、ベント管14のサプレッションチェ
ンバ6内部に位置している部分の外面は、防錆効果が高
い無機ジンクリッチ系塗料、及び耐水性に優れたエポキ
シ樹脂系塗料により塗装されているが、塗膜の劣化に起
因した腐蝕を防止するために、サプレッションチェンバ
6内面、ベントヘッダ11外面、ダウンカマ12外面な
どの塗膜を更新する再塗装工事を、原子炉設備の定期検
査時に実施している。
【0008】再塗装工事は、サプレッションチェンバ6
内部の水5を外部へ移送する水抜き作業、マンホール9
からサプレッションチェンバ6内に足場用資材を搬入し
且つ作業足場を架設する足場組立作業、サプレッション
チェンバ6などに形成されている既存の塗膜をグリッド
ブラストにより剥離させたうえ塗料を吹き付けて新しい
塗膜を形成する研掃塗装作業、作業足場を解体し且つ足
場用資材をマンホール9から搬出する足場取外作業を順
に施工する。
【0009】更に、新たに形成した塗膜が硬化するま
で、充分な養生期間をとった後、外部へ移送しておいた
水5をサプレッションチェンバ6内部へ戻す。
【0010】既存の塗膜を剥離した後、研掃面へ塗料を
吹き付けるにあたっては、図12に示すように、原子炉
設備に付帯している換気ファン15の吸気口に、仮設ダ
クト16の空気流通方向下流端を接続し、また、仮設ダ
クト16の空気流通方向上流端寄り部分をマンホール9
からサプレッションチェンバ6内部に挿通して塗料を吹
き付けるべき所定のベイ7まで引き込んで、換気ファン
15を作動させる。
【0011】これにより、塗料の吹き付けが行なわれる
ベイ7から空気を、仮設ダクト16を介してサプレッシ
ョンチェンバ6外部へ導き、気化した有機溶剤がベイ7
内に充満することを抑制している。
【0012】なお、実際には、換気量を確保するため
に、サプレッションチェンバ6内部に複数本の仮設ダク
ト16を配置している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような再塗装工事
は、外気湿度が低くなる時期を選んで実施していたが、
近年、原子炉設備の増加に伴って、高温多湿の夏期に再
塗装工事を行なわざるを得ない場合がある。
【0014】しかしながら、従来工法のままで夏期に再
塗装工事を実施すると、既存の塗膜を剥離した後、塗料
を吹き付けるまでの間にサプレッションチェンバの構成
部材が発錆することが懸念される。
【0015】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、サプレッションチェンバ内部の既存塗膜を剥離して
から新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できる
ようにすることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のサプレッションチェンバ
再塗装方法では、複数のベイが無端状に連なったサプレ
ッションチェンバ内にその周方向に離隔した4以上の仮
設壁を設けて、チェンバ内面及び隣接する仮設壁で囲ま
れる区画を複数形成し、チェンバ周方向に連続する3以
上の区画のうちの両端の区画へチェンバ外部から乾燥空
気を送給して、該乾燥空気をチェンバ内面と仮設壁との
間の空隙を介して連続する3以上の区画のうちの中間の
区画へ流入させながら、当該区画内の既存の塗膜を剥離
し且つ新たに塗料を塗布する。
【0017】本発明の請求項2に記載のサプレッション
チェンバ再塗装方法では、区画内の既存塗膜の剥離、及
び新規塗料の塗布を行なうときに、当該区画内の雰囲気
空気をチェンバ外部へ排出するとともに塵埃を捕捉す
る。
【0018】本発明の請求項1あるいは請求項2に記載
したサプレッションチェンバ再塗装方法のいずれにおい
ても、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画へ、そ
れに隣接する双方の区画から乾燥空気を供給して、塗膜
の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画への大気の流入を
抑止し、当該区画を低湿度に保つ。
【0019】また、本発明の請求項2に記載したサプレ
ッションチェンバ再塗装方法では、塗膜の剥離と塗料の
塗布を行なうべき区画内の雰囲気空気をチェンバ外部へ
排出させて、当該区画内を負圧に保ち、チェンバ外部へ
排出する空気より塵埃を捕捉して、大気中への塵埃の拡
散を防止する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。
【0021】図1乃至図3は、本発明のサプレッション
チェンバ再塗装方法の実施の形態の第1の例を示すもの
で、図中、図11及び図12と同一の符号を付した部分
は同一物を表わしている。
【0022】このサプレッションチェンバ再塗装方法で
は、先に述べた水抜き作業、並びに足場組立作業が完了
した後に、サプレッションチェンバ6内に8つの仮設壁
19をベイ7相互の継手部分に1ヶ所おきに設けて、2
つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区
画A,B,C,D,E,F,G,Hをサプレッションチ
ェンバ6内に形成させる。
【0023】上記の区画A,B,C,D,E,F,G,
H内には、ベント管14が1本ずつあり、区画C,Fを
形成しているベイ7の1つには、マンホール9がある。
【0024】区画F内のバルブ13を開放したうえ、除
湿ホース20の空気流通方向下流端寄り部分を、原子炉
格納容器4内方から区画F側へ向かうベント管14、ベ
ントヘッダ11、並びにバルブ13に挿通して、その下
流端を区画D内に位置させ、同様に、区画G内のバルブ
13を開放したうえ、除湿ホース21の空気流通方向下
流端寄り部分を、原子炉格納容器4内方から区画G側へ
向かうベント管14、ベントヘッダ11、並びにバルブ
13に挿通して、その下流端を区画G内に位置させる。
【0025】集塵ダクト22,23の空気流通方向上流
端寄り部分を、ベイ7外方から区画Cのマンホール9、
及び区画C内に挿通して、一方の集塵ダクト22の上流
端を区画E内に位置させ且つ他方の集塵ダクト23の上
流端を区画F内に位置させることにより、当該区画E,
Fを研掃塗装作業を行なうべき範囲とする。
【0026】集塵ダクト22,23の空気流通方向下流
端には、フィルタ24とファン25で構成される集塵器
26が設けられ、除湿ホース20,21の空気流通方向
上流端には、コンプレッサ30、除湿器27、及びアフ
タークーラ31で構成される乾燥空気供給源32が設け
られている。
【0027】ファン25の吸引口には、フィルタ24を
介して集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端が接
続され、ファン25の吐出口は、プラント建屋の換気系
統を経て大気開放されている。
【0028】また、コンプレッサ30の吐出口には、ア
フタークーラ31、及び除湿器27を介して除湿ホース
20,21の空気流通方向上流端が接続されている。
【0029】先に述べた仮設壁19には、ポリエチレン
などのように軽量で且つ折りたたみや巻き取りが容易な
高分子化合物を素材とするシート材を用いることによっ
て、サプレッションチェンバ6内部への仮設壁19の搬
入及び搬出が容易にできるようにする。
【0030】この仮設壁19は、ベントヘッダ11など
の既設構造物や、除湿ホース20,21、集塵ダクト2
2,23などの仮設物を避けてベイ7内面に張設するこ
とになるが、既設構造物、仮設物、及びベイ7内面と仮
設壁19縁部との間に、気流が通過できる程度の空隙を
適宜形成させておく。
【0031】更に、全てのダウンカマ12の下端部に、
弾力性に富んだ合成ゴム形材料などで構成したバルーン
状の膨張プラグ17を挿入したうえ、その内部に空気を
充填することによって、ダウンカマ12を閉塞し、ま
た、ベント管14の原子炉格納容器4側の開口部分をカ
バー18により被覆して、原子炉格納容器4内方側から
高湿度の大気が、ベント管14、ベントヘッダ11、及
びダウンカマ12を経てサプレッションチェンバ6内部
へ流入しないようにする。
【0032】膨張プラグ17の挿入位置は、ダウンカマ
12のベント管14寄り上端部や、ダウンカマ12の上
下方向中間部分であってもよい。
【0033】このとき、区画F,G側へ向かうベント管
14の開口部分を閉塞するカバー18には、先に述べた
除湿ホース20,21が貫通可能なものを用いる。
【0034】これに加えて、区画Fのマンホール9を閉
止し、また、区画Cのマンホール9は、作業者用通路と
して開放しておく。
【0035】なお、区画Fのマンホール9にノズルが具
備された作業蓋を締結し、外部からベイ7内方へのグリ
ッドブラスト研掃材の送給、並びにベイ7内方から外部
へのグリッドブラスト研掃材の回収を行なうようにして
もよい。
【0036】区画E,Fの研掃塗装作業を行なうとき
に、集塵器26と乾燥空気供給源32を作動させると、
区画E,F内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の
吸引により集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ
流入し、塵埃を取り除いた空気が大気放出される。
【0037】コンプレッサ30から吐出される空気は、
アフタークーラ31で冷却され且つ除湿器27で水分が
取り除かれた後、この乾燥空気の約半分が、除湿ホース
20を経て区画Dに送給され、区画D,Eの境界に位置
する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通
過して区画Eへ流入する。
【0038】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿
ホース21を経て区画Gに送給され、区画G,Fの境界
に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空
隙を通過して区画Fへ流入する。
【0039】これにより、区画E,Fへ高湿度の大気が
直接流入することがなく、当該区画E,Fが低湿度に保
たれ、既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するま
での間の発錆を防止できる。
【0040】また、区画E,Fの雰囲気空気をファン2
5により外部へ排出させて、これら区画E,F内を負圧
に保ち、排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ
24で捕捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。
【0041】区画E,Fの研掃塗装作業が完了した後
に、たとえば、区画G,Hの研掃塗装作業を行なう場合
には、除湿ホース20,21の空気流通方向下流端を区
画A,Fに移動し、集塵ダクト22,23の空気流通方
向上流端を区画G,Hに位置を移動したうえ、集塵器2
6及び除湿器27を作動させて、区画G,Hを低湿度に
且つ負圧に保つようにする。
【0042】図4及び図5は、図1乃至図3に示すサプ
レッションチェンバ再塗装方法での集塵と乾燥空気供給
の他の例であり、図中、図1乃至図3と同一の符号を付
した部分は同一物を表わしている。
【0043】この集塵と乾燥空気供給の例では、集塵ダ
クト22,23の空気流通方向下流端と除湿ホース2
0,21の空気流通方向上流端との間に、集塵器26、
除湿器27、及びクーラ33を介在させている。
【0044】集塵器26のファン25の吸引口には、フ
ィルタ24を介して集塵ダクト22,23の空気流通方
向下流端が接続され、ファン25の吐出口には、除湿器
27、及びクーラ33を介して除湿ホース20,21の
空気流通方向上流端が接続されている。
【0045】区画E,F(区画Eについては図1を参
照)の研掃塗装作業を行なうときに、集塵器26、除湿
器27、クーラ33を作動させると、区画E,F内の雰
囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引により集塵ダ
クト22,23を経てフィルタ24へ流入し、塵埃を取
り除いた空気が大気放出される。
【0046】ファン25から吐出される空気は、除湿器
27、クーラ33を通過し、この乾燥空気の約半分が、
除湿ホース20を経て区画D(区画Dについては図1を
参照)に送給され、区画D,Eの境界に位置する仮設壁
19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画
Eへ流入する。
【0047】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿
ホース21を経て区画Gに送給され、区画G,Fの境界
に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空
隙を通過して区画Fへ流入する。
【0048】これにより、区画E,Fへ高湿度の大気が
直接流入することがなく、当該区画E,Fが低湿度に保
たれ、既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するま
での間の発錆を防止できる。
【0049】また、区画E,Fの雰囲気空気をファン2
5により外部へ排出させて、これら区画E,F内を負圧
に保ち、排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ
24で捕捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。
【0050】図6乃至図8は、本発明のサプレッション
チェンバ再塗装方法の実施の形態の第2の例を示すもの
で、図中、図1乃至図5と同一の符号を付した部分は同
一物を表わしている。
【0051】このサプレッションチェンバ再塗装方法で
は、先に述べた水抜き作業、並びに足場組立作業が完了
した後に、サプレッションチェンバ6内に5つの仮設壁
19を所定のベイ7継手部分に設けて、1つのベイ7の
内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区画P,Q、4
つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区
画R、8つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲
まれる区画S、並びに2つのベイ7の内面と隣接する仮
設壁19とで囲まれる区画Tをサプレッションチェンバ
6内に形成させる。
【0052】上記の区画Pを除く区画Q,R,S,Tに
は、少なくとも1本のベント管14があり、区画P,S
を形成しているベイ7の1つには、マンホール9があ
る。
【0053】区画Q内のバルブ13を開放したうえ、除
湿ホース20の空気流通方向下流端寄り部分を、原子炉
格納容器4内方から区画Q側へ向かうベント管14、ベ
ントヘッダ11、並びにバルブ13に挿通して、その下
流端が区画T内に位置させ、同様に、区画R内のバルブ
13を開放したうえ、除湿ホース21の空気流通方向下
流端寄り部分を、原子炉格納容器4内方から区画R側へ
向かうベント管14、ベントヘッダ11、並びにバルブ
13に挿通して、その下流端を区画R内に位置させる。
【0054】区画Sのマンホール9に集塵ダクト22,
23の空気流通方向中間部分が貫通した作業蓋28を締
結し、両集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端を
区画S内に位置させ、当該区画Sを研掃塗装作業を行な
うべき範囲とする。
【0055】集塵ダクト22,23の空気流通方向下流
端には、フィルタ24とファン25で構成される集塵器
26が設けられ、除湿ホース20,21の空気流通方向
上流端には、コンプレッサ30、アフタークーラ31、
及び除湿器27で構成される乾燥空気供給源32が設け
られている。
【0056】更に、区画Pのマンホール9を作業者用通
路として開放し、ベントヘッダ11内に間仕切29を、
区画T,Pの境界、及び区画Q,Rの境界に対応するよ
うに設け、また、ベント管14の原子炉格納容器4側の
開口部分をカバー18により被覆して、原子炉格納容器
4内方側から高湿度の大気が、ベント管14、ベントヘ
ッダ11、及びダウンカマ12を経てサプレッションチ
ェンバ6内部へ流入しないように、あるいは、開放状態
の区画Pから高湿度の大気が、ダウンカマ12、ベント
ヘッダ11を経て区画Sへ流入しないようにする。
【0057】このとき、区画Q,R側へ向かうベント管
14の開口部分を閉塞するカバー18には、先に述べた
除湿ホース20,21が貫通可能なものを用いる。
【0058】区画Sの研掃塗装作業を行なうときに、集
塵器26と乾燥空気供給源32を作動させると、区画S
内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引により
集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ流入し、塵
埃を取り除いた空気が大気放出される。
【0059】コンプレッサ30から吐出される空気は、
アフタークーラ31で冷却され且つ除湿器27で水分が
取り除かれた後、この乾燥空気の約半分が、除湿ホース
20を経て区画Tに送給され、区画T,Sの境界に位置
する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通
過して区画Sへ流入する。
【0060】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿
ホース21を経て区画Rに送給され、区画R,Sの境界
に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空
隙を通過して区画Sへ流入する。
【0061】これにより、区画Sへ高湿度の大気が直接
流入することがなく、当該区画Sが低湿度に保たれ、既
存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の
発錆を防止できる。
【0062】また、区画Sの雰囲気空気をファン25に
より外部へ排出させて、この区画S内を負圧に保ち、排
出される空気に含まれている塵埃をフィルタ24で捕捉
するので、大気中へ塵埃が拡散しない。
【0063】図9及び図10は、図6乃至図8に示すサ
プレッションチェンバ再塗装方法での集塵と乾燥空気供
給の他の例であり、図中、図1乃至図8と同一の符号を
付した部分は同一物を表わしている。
【0064】この集塵と乾燥空気供給の例では、集塵ダ
クト22,23の空気流通方向下流端と除湿ホース2
0,21の空気流通方向上流端との間に、集塵器26、
除湿器27、及びクーラ33を介在させている。
【0065】集塵器26のファン25の吸引口には、フ
ィルタ24を介して集塵ダクト22,23の空気流通方
向下流端が接続され、ファン25の吐出口には、除湿器
27、及びクーラ33を介して除湿ホース20,21の
空気流通方向上流端が接続されている。
【0066】区画Sの研掃塗装作業を行なうときに、集
塵器26、除湿器27、クーラ33を作動させると、区
画S内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引に
より集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ流入
し、塵埃を取り除いた空気が大気放出される。
【0067】ファン25から吐出される空気は、除湿器
27、アフタークーラ31を通過し、この乾燥空気の約
半分が、除湿ホース20を経て区画T(区画Tについて
は図6を参照)に送給され、区画T,Sの境界に位置す
る仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過
して区画Sへ流入する。
【0068】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿
ホース21を経て区画Rに送給され、区画R,Sの境界
に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空
隙を通過して区画Sへ流入する。
【0069】これにより、区画Sへ高湿度の大気が直接
流入することがなく、当該区画Sが低湿度に保たれ、既
存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の
発錆を防止できる。
【0070】また、区画Sの雰囲気空気をファン25に
より外部へ排出させて、これら区画S内を負圧に保ち、
排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ24で捕
捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。
【0071】なお、本発明のサプレッションチェンバ再
塗装方法は上述した実施の形態のみに限定されるもので
はなく、施工条件に応じて、除湿ホールの代わりにダク
トや管などを研掃塗装区画への乾燥空気の送給手段に用
いること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて変更を加え得ることは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のサプレッシ
ョンチェンバ再塗装方法によれば、下記のような種々の
優れた効果を奏し得る。
【0073】(1)本発明の請求項1あるいは請求項2
に記載したサプレッションチェンバ再塗装方法のいずれ
においても、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画
へ、それに隣接する双方の区画から乾燥空気を供給し
て、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画への大気
の流入を抑止し、当該区画を低湿度に保つので、既存の
塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発
錆を防止できる。
【0074】(2)本発明の請求項2に記載したサプレ
ッションチェンバ再塗装方法では、塗膜の剥離と塗料の
塗布を行なうべき区画内の雰囲気空気をチェンバ外部へ
排出させて、当該区画内を負圧に保ち、チェンバ外部へ
排出する空気に含まれる塵埃を捕捉するので、大気中へ
の塵埃が拡散しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサプレッションチェンバ再塗装方法の
第1の例を示す概略水平断面図である。
【図2】図1における区画F,Gの概略垂直断面図であ
る。
【図3】図1における区画Cの概略垂直断面図である。
【図4】図1の本発明のサプレッションチェンバ再塗装
方法に適用する集塵と乾燥空気供給の他の例における区
画F,Gの概略断面図である。
【図5】図1の本発明のサプレッションチェンバ再塗装
方法に適用する集塵と乾燥空気供給の他の例における区
画Cの概略断面図である。
【図6】本発明のサプレッションチェンバ再塗装方法の
第2の例を示す概略水平断面図である。
【図7】図6における区画Q,Rの概略垂直断面図であ
る。
【図8】図6における区画Sの概略垂直断面図である。
【図9】図6の本発明のサプレッションチェンバ再塗装
方法に適用する集塵と乾燥空気供給の他の例における区
画Q,Rの概略断面図である。
【図10】図6の本発明のサプレッションチェンバ再塗
装方法に適用する集塵と乾燥空気供給の他の例における
区画Sの概略断面図である。
【図11】原子炉設備の一例を示す概念図である。
【図12】従来のサプレッションチェンバ再塗装方法の
一例を示す概略水平断面図である。
【符号の説明】
6 サプレッションチェンバ 7 ベイ 19 仮設壁 A〜H 区画 P〜T 区画
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/06 G21C 13/00 E (72)発明者 西岡 仁 東京都江東区東陽6丁目3番2号 石川島 プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 3L058 BE08 4D075 BB20X CA33 CA47 DA23 DB02 DC05 EA07 EA23 EB01 EB33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベイが無端状に連なったサプレッ
    ションチェンバ内にその周方向に離隔した4以上の仮設
    壁を設けて、チェンバ内面及び隣接する仮設壁で囲まれ
    る区画を複数形成し、チェンバ周方向に連続する3以上
    の区画のうちの両端の区画へチェンバ外部から乾燥空気
    を送給して、該乾燥空気をチェンバ内面と仮設壁との間
    の空隙を介して連続する3以上の区画のうちの中間の区
    画へ流入させながら、当該区画内の既存の塗膜を剥離し
    且つ新たに塗料を塗布することを特徴とするサプレッシ
    ョンチェンバ再塗装方法。
  2. 【請求項2】 区画内の既存塗膜の剥離、及び新規塗料
    の塗布を行なうときに、当該区画内の雰囲気空気をチェ
    ンバ外部へ排出するとともに塵埃を捕捉する請求項1に
    記載のサプレッションチェンバ再塗装方法。
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