JP2002257917A - 高高度傾斜軌道衛星通信測位システム - Google Patents

高高度傾斜軌道衛星通信測位システム

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JP2002257917A JP2001056812A JP2001056812A JP2002257917A JP 2002257917 A JP2002257917 A JP 2002257917A JP 2001056812 A JP2001056812 A JP 2001056812A JP 2001056812 A JP2001056812 A JP 2001056812A JP 2002257917 A JP2002257917 A JP 2002257917A
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勇 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高信頼性の通信と測位の両方をシステム独自
に行える衛星通信測位システムを提供すること。 【解決手段】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が
等しくなる離心率と傾斜角を有する3つの傾斜楕円軌道
上に、それぞれ位相が120度異なる衛星を1機ずつ、
合計3機を備える傾斜楕円軌道衛星システムと、軌道上
のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周期で、
上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕
円軌道よりも大きな傾斜角を有する6つの傾斜円軌道上
に、それぞれ位相が60度異なる衛星を1機ずつ、合計
6機を備える傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕
円軌道と傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を一致させて
用いる高高度傾斜軌道衛星通信測位システムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、傾斜楕円軌道と
傾斜円軌道上の衛星を組み合わせた高高度傾斜軌道衛星
通信測位システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば、”準天頂衛星システムを
利用した衛星測位の誤差検討”(信学技報SAT2000-55、
pp.1-5)に示された従来の傾斜軌道衛星通信測位シス
テムにおける衛星の軌跡図であり、5は傾斜円軌道衛星
の地上軌跡である。
【0003】次に動作について、日本付近をサービスす
る例を用いて説明する。まず3機の衛星5a、5b、5
cが時間にして等間隔に図7の地上軌跡5上を移動する
ように衛星の配置が調整される。日本付近の最北端を中
心とした通信領域には3機のうち少なくとも1機の衛星
が常にある一定の仰角以上の視野角で現れる。地球の自
転周期が約24時間であるため、上記3機の衛星の時間
間隔は約8時間となり、約8時間毎に視野角に入ってく
る衛星が変わる。常に視野角内にある衛星をアクティブ
にし、視野角外にある残りの2機の衛星をノンアクティ
ブな待ち状態にすることで常時衛星との通信を行う。
【0004】また図8は衛星を利用して任意の地上地点
の測位を行う場合に利用する衛星と地上地点の位置関係
を示す図である。GPS(Global Positioning System)に
代表される衛星測位システムでは通常、最低4機の衛星
を用いて地上地点の3次元位置および測位に関係する時
間を算出している。この衛星測位を行う際に生じる様々
な誤差要因のうち幾何学的な誤差要因はこの4機の衛星
(71〜74)と地球6の地上地点(ユーザ位置)の位
置関係によって決まる。図9は幾何学的誤差量を判定す
る四面体の構成を示す説明図である。ユーザ位置8から
各衛星の方向に向けた単位ベクトル(91〜94)の終
点を結ぶと四面体10となり、この四面体10の体積の
逆数が誤差係数に比例する値となる。従って上記四面体
10の体積が大きいほど誤差が小さくなり、最も体積が
大きくなるときは四面体10が正四面体となる場合であ
るため、誤差を小さくするには衛星の位置関係を上記ベ
クトルの終点が正四面体を構成するのが最適な構成であ
る。
【0005】従来例に示される第1の例では上記四面体
の底面の3頂点を構成する単位ベクトルに対応する3つ
の衛星にGPS衛星を採用し、上記四面体の底面に含ま
れない頂点を構成する単位ベクトルに対応する衛星に傾
斜円軌道衛星を採用している。高仰角特性を有する傾斜
円軌道衛星をGPS衛星に組合わせることで、GPSの
低仰角特性が原因となる都市部におけるブロッキングの
影響による測位不能状況を改善している。さらに、従来
例に示される第2の例では傾斜円軌道衛星と静止衛星を
組み合わせて衛星測位を行っている。つまり、国内の既
存システムに組み合わせることで測位システムを構成し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の衛星通信測位シ
ステムは、例えばGPS等の既存の測位システムと組み合
わせる場合では他システムを利用する必要があり、シス
テム独自の測位を行うことができないという問題があっ
た。
【0007】また、例えば既存の静止衛星と組み合わせ
る場合では、高緯度地域から見た静止衛星の仰角が低い
ために、傾斜軌道衛星の特徴である高緯度地域における
高仰角特性を生かすことができないという問題点があっ
た。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、高信頼性の通信と測位の両方を
システム独自に行える衛星通信測位システムを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる発明の
高高度傾斜軌道衛星通信測位システムは、軌道上のそれ
ぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周期で、上記そ
れぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を
有する3つの傾斜楕円軌道上に、それぞれ位相が120
度異なる衛星を1機ずつ、合計3機を備える傾斜楕円軌
道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周期が地球
の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地上軌
跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を
有する6つの傾斜円軌道上に、それぞれ位相が60度異
なる衛星を1機ずつ、合計6機を備える傾斜円軌道衛星
システムとを、上記傾斜楕円軌道と傾斜円軌道の地上軌
跡の中心経度を一致させて用い、上記傾斜楕円軌道衛星
の最南端あるいは最北端のいずれか衛星高度が高い方を
通過する時間を中心とする前後4時間の計8時間を動作
時間とし、上記3機の衛星を順次利用することで少なく
とも1機の衛星が常に動作している状態にあり、上記傾
斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のうち、上
記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する方にあ
る場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記6機の衛
星のうち少なくとも3機が常に動作している状態にあ
り、上記動作している傾斜楕円軌道および傾斜円軌道上
の合計4機の衛星を用いて地上測位を行い、上記動作し
ている傾斜楕円軌道上の衛星を用いて通信を行うもので
ある。
【0010】請求項2に係わる発明の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムは、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地
上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも
3つ以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差
で配置された衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾
斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周
期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星
の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな
傾斜角を有する少なくとも2N(N≧4の自然数)の傾
斜円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛
星を1機ずつ、合計2N(N≧4の自然数)機を備える
傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道と傾斜
円軌道の地上軌跡の中心経度を一致させて用い、上記傾
斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか衛星
高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の所定の
時間を動作時間とし、上記3機以上の衛星を順次利用す
ることで少なくとも1機の衛星が常に動作している状態
にあり、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南
半球のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が
位置する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間と
し、上記2N(N≧4の自然数)機の衛星のうち少なく
ともN機が常に動作している状態にあり、上記動作して
いる傾斜楕円軌道および傾斜円軌道上の(N+1)機以
上の衛星から選択した4機の衛星を用いて地上測位を行
い、上記動作している傾斜楕円軌道上の衛星を用いて通
信を行うものである。
【0011】請求項3に係わる発明の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムは、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転周期の半分で、上記それぞれの衛星の地上軌
跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも3つ
以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配
置された衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾斜楕
円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地
上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜
角を有する少なくとも2N(N≧3の自然数)の傾斜円
軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛星を
1機ずつ、合計2N(N≧3の自然数)機を備える傾斜
円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道の地上軌跡
の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星高度が高いほ
うの地上軌跡点の一つと上記傾斜円軌道の地上軌跡の中
心経度を一致させて用い、上記傾斜楕円軌道衛星の最南
端あるいは最北端のいずれか衛星高度が高い方を通過す
る時間を中心とする前後の所定の時間を動作時間とし、
上記3機以上の衛星を順次利用することで上記中心経度
と一致する地上軌跡点の一つに対応する少なくとも1機
の衛星が常に動作している状態にあり、上記傾斜円軌道
衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のうち、上記傾斜楕
円軌道衛星の動作時間の中心が位置する方にある場合を
傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2N(N≧3の自
然数)機の衛星のうち少なくともN機が常に動作してい
る状態にあり、上記動作している傾斜楕円軌道および傾
斜円軌道上の(N+1)機以上の衛星から選択した4機
の衛星を用いて地上測位を行い、上記動作している傾斜
楕円軌道上の衛星を用いて通信を行うものである。
【0012】請求項4に係わる発明の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムは、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転周期の3分の2で、上記それぞれの衛星の地
上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも
6つ以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差
で配置された衛星を1機ずつ、合計6機以上を備える傾
斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周
期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星
の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな
傾斜角を有する少なくとも2N(N≧3の自然数)の傾
斜円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛
星を1機ずつ、合計2N(N≧3の自然数)機を備える
傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道の地上
軌跡の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星高度が高
いほうの地上軌跡点の一つと上記傾斜円軌道の地上軌跡
の中心経度を一致させて用い、上記傾斜楕円軌道衛星の
最南端あるいは最北端のいずれか衛星高度が高い方を通
過する時間を中心とする前後の所定の時間を動作時間と
し、上記6機以上の衛星を順次利用することで上記中心
経度と一致する地上軌跡点の一つに対応する少なくとも
1機の衛星が常に動作している状態にあり、上記傾斜円
軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のうち、上記傾
斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する方にある場
合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2N(N≧3
の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が常に動作し
ている状態にあり、上記動作している傾斜楕円軌道およ
び傾斜円軌道上の(N+1)機以上の衛星から選択した
4機の衛星を用いて地上測位を行い、上記動作している
傾斜楕円軌道上の衛星を用いて通信を行うものである。
【0013】請求項5に係わる発明の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムは、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転周期の半分で、上記それぞれの衛星の地上軌
跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも3つ
以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配
置された衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾斜楕
円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地
上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜
角を有する少なくとも2N(N≧3の自然数)の傾斜円
軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛星を
1機ずつ、合計2N(N≧3の自然数)機を備える2つ
の傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道の地
上軌跡の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星高度が
高いほうの地上軌跡点の2つと上記2つの傾斜円軌道の
地上軌跡の中心経度をそれぞれ一致させて用い、上記傾
斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか衛星
高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の所定の
時間を動作時間とし、上記3機以上の衛星を順次利用す
ることで上記中心経度と一致する地上軌跡点のそれぞれ
に対応する少なくとも1機の衛星が常に動作している状
態にあり、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは
南半球のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心
が位置する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間と
し、上記2N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なく
ともN機が常に動作している状態にあり、上記地上軌跡
点と中心経度とを一致させたそれぞれの傾斜楕円軌道お
よび傾斜円軌道上の動作している(N+1)機以上の衛
星から選択した4機の衛星を用いて地上測位を行い、上
記動作している傾斜楕円軌道上の衛星を用いて通信を行
うものである。
【0014】請求項6に係わる発明の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムは、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転周期の3分の2で、上記それぞれの衛星の地
上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも
6つ以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差
で配置された衛星を1機ずつ、合計6機以上を備える傾
斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周
期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星
の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな
傾斜角を有する少なくとも2N(N≧3の自然数)の傾
斜円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛
星を1機ずつ、合計2N(N≧3の自然数)機を備える
3つの傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道
の地上軌跡の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星高
度が高いほうの地上軌跡点の3つと上記3つの傾斜円軌
道の地上軌跡の中心経度をそれぞれ一致させて用い、上
記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか
衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の所
定の時間を動作時間とし、上記6機以上の衛星を順次利
用することで上記中心経度と一致する地上軌跡点のそれ
ぞれに対応する少なくとも1機の衛星が常に動作してい
る状態にあり、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球ある
いは南半球のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の
中心が位置する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時
間とし、上記2N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少
なくともN機が常に動作している状態にあり、上記地上
軌跡点と中心経度とを一致させたそれぞれの傾斜楕円軌
道および傾斜円軌道上の動作している(N+1)機以上
の衛星から選択した4機の衛星を用いて地上測位を行
い、上記動作している傾斜楕円軌道上の衛星を用いて通
信を行うものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の高高度傾斜軌道衛星通信測位システムに
用いる地球の自転と同期する傾斜楕円軌道衛星と傾斜円
軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図である。図におい
て、1は地球の自転と同期する傾斜円軌道衛星の地上軌
跡、1a〜1fは傾斜円軌道上にある衛星、2は地球の
自転と同期する傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡、2a〜2
cは傾斜楕円軌道上にある衛星である。ここでは、軌道
上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周期
で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる離心率
と傾斜角を有する3つの傾斜楕円軌道上に、それぞれ位
相が120度異なる衛星を1機ずつ、合計3機を備える
傾斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星
周期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛
星の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大き
な傾斜角を有する6つの傾斜円軌道上に、それぞれ位相
が60度異なる衛星を1機ずつ、合計6機を備える傾斜
円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道と傾斜円軌
道の地上軌跡の中心経度を一致させて用い、上記傾斜楕
円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか衛星高度
が高い方を通過する時間を中心とする前後4時間の計8
時間を動作時間とし、上記3機の衛星を順次利用するこ
とで少なくとも1機の衛星が常に動作している状態にあ
り、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球
のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置
する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上
記6機の衛星のうち少なくとも3機が常に動作している
状態にしている例である。
【0016】次に動作について、日本付近をサービスす
る例を用いて説明する。まず図1に示す傾斜楕円軌道軌
跡を描く衛星は3機配置され、この3機の衛星が時間に
して等間隔に地上軌跡2上を移動するように衛星の配置
が調整される。同様に図1に示す傾斜円軌道軌跡を描く
衛星は6機配置され、この6機の衛星が時間にして等間
隔に地上軌跡1上を移動するように衛星の配置が調整さ
れる。日本付近のサービスエリア内にある地上地点から
は各傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡2の最北端を中心とし
た通信領域には、3機のうち少なくとも1機の衛星が常
にある一定の仰角以上の視野角で現れる。地球の自転周
期が約24時間であるため、上記3機の衛星の時間間隔
は約8時間となり、8時間毎に視野角に入ってくる衛星
が変わる。常に視野角内にある衛星をアクティブにし、
視野角外にある残りの2機の衛星をノンアクティブな待
ち状態にすることで常時衛星との通信を行う。次に傾斜
円軌道衛星6機は常に3機ずつ北半球と南半球に位置す
るが、これらのうち北半球にある衛星を常にアクティブ
にする。このアクティブな3機の衛星を測位に用いる際
の上記図9により説明した幾何学的誤差量を判定する四
面体の底面を構成する衛星として選択する。上記通信を
行うアクティブな傾斜楕円軌道衛星を四面体の頂点を構
成する衛星として選択することで、計4機の衛星を測位
システム用に確保することができる。
【0017】以上のように、実施の形態1においては傾
斜軌道衛星システムのみで構成され、通信および測位の
2種類のサービスを行うことができ、これにより他のシ
ステムに左右されないシステム独自のサービスを行うこ
とができる。また、この実施の形態1の傾斜軌道衛星シ
ステムでは、高緯度地域で仰角の高い傾斜軌道衛星を用
いることにより、都市部のように低仰角にある衛星を観
測することができないような場合でも測位を可能にし、
信頼性のあるサービスを行うことができる。
【0018】実施の形態2.上記の実施の形態1では、
最小限の衛星数を用いて通信と測位を行うものである
が、次により高精度に測位を行う実施の形態を示す。図
2はこのようなこの発明の実施の形態2の高高度傾斜軌
道衛星通信測位システムに用いる地球の自転と同期する
傾斜楕円軌道衛星と傾斜円軌道衛星の地上軌跡の例を示
す説明図である。図において、1は地球と同期する傾斜
円軌道衛星の地上軌跡、1a’〜1h’は傾斜円軌道上
にある衛星、2は地球と同期する傾斜楕円軌道衛星の地
上軌跡、2a’〜2d’は傾斜楕円軌道上にある衛星で
ある。これらの衛星は、上記実施の形態1で説明したと
同様の地上軌跡を描く。ここでは、軌道上のそれぞれの
衛星周期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれ
の衛星の地上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する
少なくとも3つ以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等
割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計3機以上
を備える傾斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞ
れの衛星周期が地球の自転と同期する周期で、上記それ
ぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よ
りも大きな傾斜角を有する少なくとも2N(N≧4の自
然数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配
置された衛星を1機ずつ、合計2N(N≧4の自然数)
機を備える傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円
軌道と傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を一致させて用
い、上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のい
ずれか衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前
後の所定の時間を動作時間とし、上記3機以上の衛星を
順次利用することで少なくとも1機の衛星が常に動作し
ている状態にあり、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球
あるいは南半球のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時
間の中心が位置する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動
作時間とし、上記2N(N≧4の自然数)機の衛星のう
ち少なくともN機が常に動作している状態にしている例
である。
【0019】次に動作について説明する。地球の自転と
同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡1を描く衛星の数を
8機以上(図2では8機の例を示す)とすることで、常
に北半球に4機以上の衛星が現れることとなる。従っ
て、図9により説明した幾何学的誤差量を判定する四面
体を構成する衛星を選択する際に、4機以上の衛星のう
ち最適な3機を選択することができる。また、地球の自
転と同期する傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡2を描く衛星
の数を4機以上とする。衛星の数が多いほど地上から見
た衛星の仰角は高く、また緯度および経度方向の衛星の
変動も少なくすることができる。さらに、地上地点の天
頂に存在する衛星の確率が上昇する。また、上記地球の
自転と同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡1を描く衛星
が構成する上記四面体の底面に対応して最適な四面体の
頂点を構成する衛星を選択することが可能となる。
【0020】以上のように、実施の形態2においては、
2種類の地上軌跡を描く衛星の数を増やすことで、測位
に用いる四面体を構成する最適な衛星を選択することが
でき、実施の形態1で示した以上のより高精度な測位を
行うことができる。
【0021】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3の高高度傾斜軌道衛星通信測位システムに用いる地
球の自転と同期する傾斜円軌道衛星と周期が地球の自転
周期の半分である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の例を示
す説明図である。図において、1は地球の自転と同期す
る傾斜円軌道衛星の地上軌跡、1a〜1fは傾斜円軌道
上にある衛星、3は周期が地球の自転周期の半分である
傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡、3a〜3cは傾斜楕円軌
道上にある衛星である。ここでは、軌道上のそれぞれの
衛星周期が地球の自転周期の半分で、上記それぞれの衛
星の地上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少な
くとも3つ以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の
位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計3機以上を備
える傾斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの
衛星周期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれ
の衛星の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも
大きな傾斜角を有する少なくとも2N(N≧3の自然
数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置
された衛星を1機ずつ、合計2N(N≧3の自然数)機
を備える傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌
道の地上軌跡の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星
高度が高いほうの地上軌跡点の一つと上記傾斜円軌道の
地上軌跡の中心経度を一致させて用い、上記傾斜楕円軌
道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか衛星高度が高
い方を通過する時間を中心とする前後の所定の時間を動
作時間とし、上記3機以上の衛星を順次利用することで
上記中心経度と一致する地上軌跡点の一つに対応する少
なくとも1機の衛星が常に動作している状態にあり、上
記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2
N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が
常に動作している状態にしている例である。
【0022】次に動作について、図3で例示した日本付
近および大西洋上をサービスする場合を用いて説明す
る。まず図3に示す傾斜楕円軌道軌跡を描く衛星は3機
配置され、この3機の衛星が時間にして等間隔に地上軌
跡3上を移動するように衛星の配置が調整される。同様
に図3に示す傾斜円軌道軌跡を描く衛星は6機配置さ
れ、この6機の衛星が時間にして等間隔に地上軌跡1上
を移動するように衛星の配置が調整される。ここで、図
3の場合、東経140度に遠地点(最も衛星高度が高い
位置)が生じる場合、そこから180度離れた西経40
度の位置でも同じく遠地点が生じる。この2つの遠地点
は衛星そのものは周期12時間後に同じ位置に戻ってい
るのだが、地球の自転周期が24時間であるため、地上
軌跡には経度180度ずれたところに遠地点が生じてい
る。即ち、傾斜楕円軌道上の3機の衛星はそれぞれ同じ
軌跡を描き、地球を2周した時点で地上には同じ最北端
でかつ経度180度離れた位置に最も衛星高度が高い位
置にくる。また、衛星高度は、衛星と地球の重力の関係
等から導かれるが、周期が短くなるほど衛星高度が低く
なるため、実施の形態1の場合と比較して低くなること
で交信の際の遅延時間が減少する。なお、上記経度18
0度離れた2つの最北端位置のうち一方を日本付近にと
ると、もう一方は大西洋上に位置することとなる。日本
付近のサービスエリア内にある地上地点では、各傾斜楕
円軌道衛星の地上軌跡の最北端を中心とした通信領域に
は、3機のうち少なくとも1機の衛星が常にある一定の
仰角以上の視野角で現れる。上記3機の衛星の時間間隔
は約8時間となり、8時間毎(3機で常時サービスを行
う場合は1機あたり8時間となる)に視野角に入ってく
る衛星が変わる。常に視野角内にある衛星をアクティブ
にし、視野角外にある残りの2機の衛星をノンアクティ
ブな待ち状態にすることで常時衛星との通信を行う。傾
斜円軌道衛星6機は実施の形態1と同様の方法で測位に
利用する。さらに、傾斜楕円軌道上の衛星について、も
う一方の大西洋上にある地上軌跡最北端付近にあるもの
については、この領域に対して通信サービスを行うこと
が可能となる。
【0023】以上のように、この実施の形態3において
も、通信および測位の2種類のサービスを行うことがで
き、これにより他のシステムに左右されないシステム独
自のサービスを行うことができる。また、この実施の形
態においては、周期が地球の自転周期の半分である傾斜
楕円軌道を用いることで、通信については交信の際の遅
延時間が少なく、また経度180度離れた2つの地域に
効率的なサービスを行うことができる。
【0024】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4の高高度傾斜軌道衛星通信測位システムに用いる地
球の自転と同期する傾斜円軌道衛星と周期が地球の自転
周期の3分の2である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の例
を示す説明図である。図において、4は周期が地球の自
転周期の3分の2である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡、
4a〜4fは傾斜楕円軌道上にある衛星である。ここで
は、軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転周期の3
分の2で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる
離心率と傾斜角を有する少なくとも6つ以上の傾斜楕円
軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛星を
1機ずつ、合計6機以上を備える傾斜楕円軌道衛星シス
テムと、軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同
期する周期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しく
なる上記傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する少な
くとも2N(N≧3の自然数)の傾斜円軌道上に、それ
ぞれ均等割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計
2N(N≧3の自然数)機を備える傾斜円軌道衛星シス
テムとを、上記傾斜楕円軌道の地上軌跡の最南端あるい
は最北端の位置のうち衛星高度が高いほうの地上軌跡点
の一つと上記傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を一致さ
せて用い、上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北
端のいずれか衛星高度が高い方を通過する時間を中心と
する前後の所定の時間を動作時間とし、上記6機以上の
衛星を順次利用することで上記中心経度と一致する地上
軌跡点の一つに対応する少なくとも1機の衛星が常に動
作している状態にあり、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北
半球あるいは南半球のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動
作時間の中心が位置する方にある場合を傾斜円軌道衛星
の動作時間とし、上記2N(N≧3の自然数)機の衛星
のうち少なくともN機が常に動作している状態にしてい
る例である。
【0025】次に動作について、図4で例示した日本付
近、北アメリカおよび地中海付近をサービスする場合を
用いて説明する。まず図4に示す周期が地球の自転周期
の3分の2である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡4を描く
衛星は6機配置され、この6機の衛星が時間にして等間
隔に傾斜楕円軌道軌跡上を移動するように衛星の配置が
調整される。また、図4に示す地球の自転と同期する傾
斜円軌道衛星の地上軌跡1を描く衛星は6機配置され、
この6機の衛星が時間にして等間隔に傾斜円軌道軌跡上
を移動するように衛星の配置が調整される。傾斜楕円軌
道上の6機の衛星4a〜4fはそれぞれ同じ軌跡上を描
き、地球を3周した時点で地上には同じ最北端でかつ経
度120度離れた位置に最も衛星高度が高い位置にく
る。また、衛星高度は実施の形態1の場合と比較して低
くなることで交信の際の遅延時間が減少する。なお、上
記経度120度離れた3つの最北端位置のうちの1つを
日本付近にとると、他の2つは北アメリカと地中海付近
に位置することとなる。日本付近のサービスエリア内に
ある地上地点では、各傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の最
北端を中心とした通信領域には、6機のうち少なくとも
1機の衛星が常にある一定の仰角以上の視野角で現れ
る。上記6機の衛星の時間間隔は約8時間となり、8時
間毎に視野角に入ってくる衛星が変わる。常に視野角内
にある衛星をアクティブにし、視野角外にある残りの2
機の衛星をノンアクティブな待ち状態にすることで常時
衛星との通信を行う。傾斜円軌道衛星6機は実施の形態
1と同様の方法で測位に利用する。さらに、傾斜楕円軌
道上の衛星について、日本付近以外の北アメリカおよび
地中海付近にある地上軌跡最北端付近にあるものについ
ては、この領域に対して通信サービスを行うことが可能
となる。
【0026】以上のように、この実施の形態4において
も、通信および測位の2種類のサービスを行うことがで
き、これにより他のシステムに左右されないシステム独
自のサービスを行うことができる。また、この実施の形
態においては、周期が地球の自転周期の3分の2である
傾斜楕円軌道を用いることで、通信については交信の際
の遅延時間が少なく、また経度120度離れた3つの地
域に効率的なサービスを行うことができる。
【0027】なお、上記実施の形態3および実施の形態
4において、傾斜楕円軌道衛星の周期を適切なものに替
えて、その地上軌跡の1つの最北端位置と中心経度を一
致させた傾斜円軌道衛星の地上軌跡を配置することによ
り、上記同様にして複数の地域に効率的なサービスを行
うことができる。
【0028】実施の形態5.図5と図6はこの発明の実
施の形態5の高高度傾斜軌道衛星通信測位システムに用
いる傾斜円軌道衛星と傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の例
を示す説明図である。図5は地球の自転と同期する傾斜
円軌道衛星と周期が地球の自転周期の半分である傾斜楕
円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図である。図にお
いて、1と11は地球の自転と同期する傾斜円軌道衛星
の地上軌跡、1a〜1fは傾斜円軌道上にある衛星、3
は周期が地球の自転周期の半分である傾斜楕円軌道衛星
の地上軌跡、3a〜3cは傾斜楕円軌道上にある衛星で
ある。ここでは、軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の
自転周期の半分で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等
しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも3つ以上の
傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置され
た衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾斜楕円軌道
衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の
自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡
が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有
する少なくとも2N(N≧3の自然数)の傾斜円軌道上
に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛星を1機ず
つ、合計2N(N≧3の自然数)機を備える2つの傾斜
円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道の地上軌跡
の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星高度が高いほ
うの地上軌跡点の2つと上記2つの傾斜円軌道の地上軌
跡の中心経度をそれぞれ一致させて用い、上記傾斜楕円
軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか衛星高度が
高い方を通過する時間を中心とする前後の所定の時間を
動作時間とし、上記3機以上の衛星を順次利用すること
で上記中心経度と一致する地上軌跡点のそれぞれに対応
する少なくとも1機の衛星が常に動作している状態にあ
り、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球
のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置
する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上
記2N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なくともN
機が常に動作している状態にしている例である。図6は
地球の自転と同期する傾斜円軌道衛星と周期が地球の自
転周期の3分の2である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の
例を示す説明図である。図において、1と12a、12
bは地球の自転と同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡、
4は周期が地球の自転周期の3分の2である傾斜楕円軌
道衛星の地上軌跡、4a〜4fは傾斜楕円軌道上にある
衛星である。なお、それぞれの図において、地球の自転
と同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡1は実施の形態1
などでの説明と同様の日本付近と中心経度を一致させた
傾斜円軌道の軌跡であり、11と12a、12bは傾斜
楕円軌道衛星の軌跡の複数ある最北端位置のうち日本付
近以外のものと中心経度を一致させた傾斜円軌道衛星の
軌跡である。ここでは、軌道上のそれぞれの衛星周期が
地球の自転周期の3分の2で、上記それぞれの衛星の地
上軌跡が等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも
6つ以上の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差
で配置された衛星を1機ずつ、合計6機以上を備える傾
斜楕円軌道衛星システムと、軌道上のそれぞれの衛星周
期が地球の自転と同期する周期で、上記それぞれの衛星
の地上軌跡が等しくなる上記傾斜楕円軌道よりも大きな
傾斜角を有する少なくとも2N(N≧3の自然数)の傾
斜円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された衛
星を1機ずつ、合計2N(N≧3の自然数)機を備える
3つの傾斜円軌道衛星システムとを、上記傾斜楕円軌道
の地上軌跡の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星高
度が高いほうの地上軌跡点の3つと上記3つの傾斜円軌
道の地上軌跡の中心経度をそれぞれ一致させて用い、上
記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれか
衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の所
定の時間を動作時間とし、上記6機以上の衛星を順次利
用することで上記中心経度と一致する地上軌跡点のそれ
ぞれに対応する少なくとも1機の衛星が常に動作してい
る状態にあり、上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球ある
いは南半球のうち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の
中心が位置する方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時
間とし、上記2N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少
なくともN機が常に動作している状態にしている例であ
る。
【0029】ここで、図5は日本付近と大西洋上、図6
は日本付近と北アメリカおよび地中海付近をサービスす
る例を示す。図5、図6のそれぞれの場合について、大
西洋上あるいは北アメリカおよび地中海付近のように、
傾斜円軌道衛星を日本付近以外の地域でも構成すること
で、通信を行うと共に、それぞれの地域における他のシ
ステムに左右されない独自の測位システムを構成するこ
とができる。
【0030】以上のように、周期が地球の自転周期の半
分、あるいは3分の2である傾斜楕円軌道衛星を用いる
場合に、この地上軌跡が最北端となる位置全てに対して
それぞれの位置に中心経度を一致させた傾斜円軌道衛星
を配置することで、それぞれの位置を中心とする地域に
対して通信および測位の2種類のサービスを行うことが
できる。
【0031】なお、上記実施の形態5において、傾斜楕
円軌道衛星の周期を適切なものに替えて、その地上軌跡
の所望の複数の最北端位置のそれぞれと中心経度を一致
させた複数の傾斜円軌道衛星の地上軌跡を配置すること
により、上記同様にして複数の地域に対して通信および
測位の2種類のサービスを行うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高高
度傾斜軌道衛星システムのみで構成され、通信および測
位の2種類のサービスを行うことができ、これにより他
のシステムに左右されないシステム独自のサービスを行
うことができる。また、北半球あるいは南半球の高緯度
地域で仰角の高い傾斜軌道衛星を用いることにより、都
市部のように低仰角にある衛星を観測することができな
いような場合でも測位を可能にし、信頼性のあるサービ
スを行うことができる。
【0033】さらに、また、請求項2の発明によれば、
高高度傾斜軌道衛星システムの2種類の地上軌跡を描く
衛星の数を増やすことで、測位に用いる四面体を構成す
る最適な衛星を選択することができ、より高精度な測位
を行うことができる。
【0034】また、請求項3の発明によれば、周期が地
球の自転周期の半分である傾斜楕円軌道を用いること
で、通信については交信の際の遅延時間が少なく、また
経度180度離れた2つの地域に効率的なサービスを行
うことができる。
【0035】また、請求項4の発明によれば、周期が地
球の自転周期の3分の2である傾斜楕円軌道を用いるこ
とで、通信については交信の際の遅延時間が少なく、ま
た経度120度離れた3つの地域に効率的なサービスを
行うことができる。
【0036】また、請求項5あるいは請求項6の発明に
よれば、周期が地球の自転周期の半分、あるいは3分の
2である傾斜楕円軌道衛星を用いる場合に、傾斜楕円軌
道の地上軌跡の最南端あるいは最北端の位置のうち衛星
高度が高いほうの位置全てに対してそれぞれの位置に中
心経度を一致させた傾斜円軌道衛星を配置することで、
それぞれの位置を中心とする地域に対して通信および測
位の2種類のサービスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムに用いる地球の自転と同期する傾斜
楕円軌道衛星と傾斜円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説
明図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムに用いる地球の自転と同期する傾斜
楕円軌道衛星と傾斜円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説
明図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムに用いる地球の自転と同期する傾斜
円軌道衛星と周期が地球の自転周期の半分である傾斜楕
円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態4の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムに用いる地球の自転と同期する傾斜
円軌道衛星と周期が地球の自転周期の3分の2である傾
斜楕円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態5の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムに用いる傾斜円軌道衛星と傾斜楕円
軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図で、地球の自転と
同期する傾斜円軌道衛星と周期が地球の自転周期の半分
である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態5の高高度傾斜軌道衛
星通信測位システムに用いる傾斜円軌道衛星と傾斜楕円
軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明図で、地球の自転と
同期する傾斜円軌道衛星と周期が地球の自転周期の3分
の2である傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡の例を示す説明
図である。
【図7】 従来の傾斜軌道衛星通信測位システムにおけ
る衛星の地上軌跡の例を示す説明図である。
【図8】 衛星を利用して任意の地上地点の測位を行う
場合に利用する衛星と地上地点の位置関係を示す説明図
である。
【図9】 幾何学的誤差量を判定する四面体の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 地球の自転と同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡、
1a〜1f 傾斜円軌道上にある衛星、1a’〜1h’
傾斜円軌道上にある衛星、2 地球の自転と同期する
傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡、2a〜2cは傾斜楕円軌
道上にある衛星、2a’〜2d’ 傾斜楕円軌道上にあ
る衛星、3 周期が地球の自転周期の半分である傾斜楕
円軌道衛星の地上軌跡、3a〜3c 傾斜楕円軌道上に
ある衛星、4 周期が地球の自転周期の3分の2である
傾斜楕円軌道衛星の地上軌跡、4a〜4f 傾斜楕円軌
道上にある衛星、5 傾斜円軌道衛星の地上軌跡、5a
〜5c 衛星、6 地球、71〜74 衛星、8 ユー
ザ位置、91〜94 ユーザ位置から各衛星の方向に向
けた単位ベクトル、10 四面体、11 地球の自転と
同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡、12a、12b
地球の自転と同期する傾斜円軌道衛星の地上軌跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤石 明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J062 CC13 DD22 DD24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
    転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が
    等しくなる離心率と傾斜角を有する3つの傾斜楕円軌道
    上に、それぞれ位相が120度異なる衛星を1機ずつ、
    合計3機を備える傾斜楕円軌道衛星システムと、 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周
    期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記
    傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する6つの傾斜円
    軌道上に、それぞれ位相が60度異なる衛星を1機ず
    つ、合計6機を備える傾斜円軌道衛星システムとを、 上記傾斜楕円軌道と傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を
    一致させて用い、 上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれ
    か衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後4
    時間の計8時間を動作時間とし、上記3機の衛星を順次
    利用することで少なくとも1機の衛星が常に動作してい
    る状態にあり、 上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
    ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
    方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記6
    機の衛星のうち少なくとも3機が常に動作している状態
    にあり、 上記動作している傾斜楕円軌道および傾斜円軌道上の合
    計4機の衛星を用いて地上測位を行い、上記動作してい
    る傾斜楕円軌道上の衛星を用いて通信を行うことを特徴
    とする高高度傾斜軌道衛星通信測位システム。
  2. 【請求項2】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
    転と同期する周期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が
    等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも3つ以上
    の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置さ
    れた衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾斜楕円軌
    道衛星システムと、 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周
    期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記
    傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する少なくとも2
    N(N≧4の自然数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等
    割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計2N(N
    ≧4の自然数)機を備える傾斜円軌道衛星システムと
    を、 上記傾斜楕円軌道と傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を
    一致させて用い、 上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれ
    か衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の
    所定の時間を動作時間とし、上記3機以上の衛星を順次
    利用することで少なくとも1機の衛星が常に動作してい
    る状態にあり、 上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
    ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
    方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2
    N(N≧4の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が
    常に動作している状態にあり、 上記動作している傾斜楕円軌道および傾斜円軌道上の
    (N+1)機以上の衛星から選択した4機の衛星を用い
    て地上測位を行い、上記動作している傾斜楕円軌道上の
    衛星を用いて通信を行うことを特徴とする高高度傾斜軌
    道衛星通信測位システム。
  3. 【請求項3】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
    転周期の半分で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等し
    くなる離心率と傾斜角を有する少なくとも3つ以上の傾
    斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された
    衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾斜楕円軌道衛
    星システムと、 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周
    期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記
    傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する少なくとも2
    N(N≧3の自然数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等
    割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計2N(N
    ≧3の自然数)機を備える傾斜円軌道衛星システムと
    を、 上記傾斜楕円軌道の地上軌跡の最南端あるいは最北端の
    位置のうち衛星高度が高いほうの地上軌跡点の一つと上
    記傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を一致させて用い、 上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれ
    か衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の
    所定の時間を動作時間とし、上記3機以上の衛星を順次
    利用することで上記中心経度と一致する地上軌跡点の一
    つに対応する少なくとも1機の衛星が常に動作している
    状態にあり、 上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
    ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
    方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2
    N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が
    常に動作している状態にあり、 上記動作している傾斜楕円軌道および傾斜円軌道上の
    (N+1)機以上の衛星から選択した4機の衛星を用い
    て地上測位を行い、上記動作している傾斜楕円軌道上の
    衛星を用いて通信を行うことを特徴とする高高度傾斜軌
    道衛星通信測位システム。
  4. 【請求項4】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
    転周期の3分の2で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が
    等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも6つ以上
    の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置さ
    れた衛星を1機ずつ、合計6機以上を備える傾斜楕円軌
    道衛星システムと、 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周
    期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記
    傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する少なくとも2
    N(N≧3の自然数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等
    割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計2N(N
    ≧3の自然数)機を備える傾斜円軌道衛星システムと
    を、 上記傾斜楕円軌道の地上軌跡の最南端あるいは最北端の
    位置のうち衛星高度が高いほうの地上軌跡点の一つと上
    記傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度を一致させて用い、 上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれ
    か衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の
    所定の時間を動作時間とし、上記6機以上の衛星を順次
    利用することで上記中心経度と一致する地上軌跡点の一
    つに対応する少なくとも1機の衛星が常に動作している
    状態にあり、 上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
    ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
    方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2
    N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が
    常に動作している状態にあり、 上記動作している傾斜楕円軌道および傾斜円軌道上の
    (N+1)機以上の衛星から選択した4機の衛星を用い
    て地上測位を行い、上記動作している傾斜楕円軌道上の
    衛星を用いて通信を行うことを特徴とする高高度傾斜軌
    道衛星通信測位システム。
  5. 【請求項5】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
    転周期の半分で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等し
    くなる離心率と傾斜角を有する少なくとも3つ以上の傾
    斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置された
    衛星を1機ずつ、合計3機以上を備える傾斜楕円軌道衛
    星システムと、 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周
    期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記
    傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する少なくとも2
    N(N≧3の自然数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等
    割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計2N(N
    ≧3の自然数)機を備える2つの傾斜円軌道衛星システ
    ムとを、 上記傾斜楕円軌道の地上軌跡の最南端あるいは最北端の
    位置のうち衛星高度が高いほうの地上軌跡点の2つと上
    記2つの傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度をそれぞれ一
    致させて用い、 上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれ
    か衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の
    所定の時間を動作時間とし、上記3機以上の衛星を順次
    利用することで上記中心経度と一致する地上軌跡点のそ
    れぞれに対応する少なくとも1機の衛星が常に動作して
    いる状態にあり、 上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
    ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
    方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2
    N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が
    常に動作している状態にあり、 上記地上軌跡点と中心経度とを一致させたそれぞれの傾
    斜楕円軌道および傾斜円軌道上の動作している(N+
    1)機以上の衛星から選択した4機の衛星を用いて地上
    測位を行い、上記動作している傾斜楕円軌道上の衛星を
    用いて通信を行うことを特徴とする高高度傾斜軌道衛星
    通信測位システム。
  6. 【請求項6】 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自
    転周期の3分の2で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が
    等しくなる離心率と傾斜角を有する少なくとも6つ以上
    の傾斜楕円軌道上に、それぞれ均等割の位相差で配置さ
    れた衛星を1機ずつ、合計6機以上を備える傾斜楕円軌
    道衛星システムと、 軌道上のそれぞれの衛星周期が地球の自転と同期する周
    期で、上記それぞれの衛星の地上軌跡が等しくなる上記
    傾斜楕円軌道よりも大きな傾斜角を有する少なくとも2
    N(N≧3の自然数)の傾斜円軌道上に、それぞれ均等
    割の位相差で配置された衛星を1機ずつ、合計2N(N
    ≧3の自然数)機を備える3つの傾斜円軌道衛星システ
    ムとを、 上記傾斜楕円軌道の地上軌跡の最南端あるいは最北端の
    位置のうち衛星高度が高いほうの地上軌跡点の3つと上
    記3つの傾斜円軌道の地上軌跡の中心経度をそれぞれ一
    致させて用い、 上記傾斜楕円軌道衛星の最南端あるいは最北端のいずれ
    か衛星高度が高い方を通過する時間を中心とする前後の
    所定の時間を動作時間とし、上記6機以上の衛星を順次
    利用することで上記中心経度と一致する地上軌跡点のそ
    れぞれに対応する少なくとも1機の衛星が常に動作して
    いる状態にあり、 上記傾斜円軌道衛星の軌跡が北半球あるいは南半球のう
    ち、上記傾斜楕円軌道衛星の動作時間の中心が位置する
    方にある場合を傾斜円軌道衛星の動作時間とし、上記2
    N(N≧3の自然数)機の衛星のうち少なくともN機が
    常に動作している状態にあり、 上記地上軌跡点と中心経度とを一致させたそれぞれの傾
    斜楕円軌道および傾斜円軌道上の動作している(N+
    1)機以上の衛星から選択した4機の衛星を用いて地上
    測位を行い、上記動作している傾斜楕円軌道上の衛星を
    用いて通信を行うことを特徴とする高高度傾斜軌道衛星
    通信測位システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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