JP2002256533A - 下方運搬方法およびその装置 - Google Patents
下方運搬方法およびその装置Info
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- JP2002256533A JP2002256533A JP2001055006A JP2001055006A JP2002256533A JP 2002256533 A JP2002256533 A JP 2002256533A JP 2001055006 A JP2001055006 A JP 2001055006A JP 2001055006 A JP2001055006 A JP 2001055006A JP 2002256533 A JP2002256533 A JP 2002256533A
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Abstract
おいて、設備費が安価で、大量輸送を可能とすることで
ある。 【解決手段】 縦方向のチャンネル12間に取り付けた
プーリーに掛け回して垂直方向に配設された無端ベルト
14に、ベルト回転方向に間隔を開けて棚板15を複数
設け、ベルトの下降軌道上を棚板15の周囲に接触して
ガイドするカバー18で覆い、カバー18の上部位置に
開口部22を設ける。棚板15の上面および下面に、ベ
ルト表面と当接する支持板17、16を取り付け、棚板
の直角姿勢を補強する。フレッシュコンクリート30を
開口部22内に投入して棚板15上に載せ、カバー18
で棚板上からこぼれるのを防止しながら、ベルト14の
回転により下方に運搬し、ベルトの下端で棚板15の姿
勢変化により、コンクリート30を放出させる。
Description
の建設現場でコンクリートや骨材を下方に運搬するため
の下方運搬方法、およびその運搬に使用する装置に関す
る。
量のコンクリートを使用している。これらの工事では、
コンクリートを大量に下方の打設位置まで運搬すること
が多く、その運搬方法の良否が工事内容を大きく左右し
ている。これらの工事で現在採用されている運搬方法
は、(1)コンクリートポンプによる方法、(2)ベル
トコンベアによる方法、(3)コンクリートバケットに
よる方法、(4)鉛直管での落下、あるいは(5)ダン
プ直送である。
あった。 (1)のコンクリートポンプによる方法:骨材径が大き
くなれば運搬に使用できない。垂直下方配管が長い場合
に、コンクリートで配管が閉塞する。時間あたりの運搬
量が限定される。 (2)のベルトコンベアによる方法:コンクリート運搬
に使用する場合、ベルト勾配が±15%程度であり、標
高差のある場所に運搬する場合には、ベルトコンベア延
長が長くなり、設備が大がかりになる。 (3)のコンクリートバケットによる方法:コンクリー
トバケット運搬設備(ケーブルクレーン、タワークレー
ン、クローラクレーン)が必要になる。また運搬能力は
これらの設備能力、運搬サイクルに左右されることか
ら、設備規模により運搬能力が限定される。 (4)の鉛直管での落下による方法:鉛直管内での自由
落下によりコンクリートの骨材分離が生じるため、コン
クリートの品質が確保できない。 (5)のダンプ直送による方法:ダンプトラック(10
t)により、バッチャープラントから打設場所まで運搬
する工法であるが、堤体内乗り込み道路やリフトアップ
桟橋等の設備費がかかる。また採用するにあたっては地
形に左右される。
は、施工の合理化を目指したRCD工法や拡張レヤー工
法が開発・採用され、工事費の低減、工期の短縮など確
実な成果を上げている。しかし、上記したように、設備
費が安価で、輸送能力が大きいコンクリート下方運搬方
法がないことから、施工の合理化には未だ改良する余地
があった。本発明の課題は、コンクリートなどの搬送物
の下方運搬方法およびその装置において、設備費が安価
で、大量輸送が可能で、かつ搬送物の品質を悪化させる
ことなく搬送可能とすることである。
め、請求項1記載の発明は、下方運搬方法において、た
とえば図2に示すように、垂直方向に沿って配設された
無端ベルト14の下降軌道上を覆うカバー18に設けた
開口部22内にフレッシュコンクリート30を投入し
て、ベルト14の回転方向に間隔を開けて複数設けた棚
板15上にコンクリート30を載せ、棚板15の周囲を
カバー18と接触してガイドさせながら、棚板15上の
コンクリート30をベルト14の回転により垂直方向下
方に運搬し、ベルト14が下降軌道から上昇軌道へ変化
する際の棚板15の姿勢変化により、棚板15上のコン
クリート30を放出させることを特徴とする。
いて、たとえば図2に示すように、垂直方向に沿って配
設された無端ベルト14と、ベルト14の回転方向に間
隔を開けて複数設けたフレッシュコンクリートを載せる
ための棚板15と、ベルト14の下降軌道上を覆う棚板
15の周囲に接触してガイドするためのカバー18と、
カバー18に設けた、棚板15にフレッシュコンクリー
トを投入するための開口部22とを有することを特徴と
する。
ば、以下の作用効果を有する。 (1)垂直方向に配設された無端ベルトの回転方向に間
隔を開けて複数設けた棚板上にコンクリートを載せて連
続的に垂直方向下方に運搬するので、大量のコンクリー
トを垂直方向下方に運搬することができる。 (2)棚板の周囲をベルトの下降軌道上を覆うカバーと
接触してガイドさせるので、棚板上のコンクリートが棚
板外にこぼれ落ちるのを防ぐことができ、コンクリート
の運搬効率がよい。 (3)棚板上にコンクリートを載せて垂直方向下方へ運
搬するので、コンクリートを自由落下させたときのよう
な骨材分離や、着地時の大きな衝撃による骨材の割れが
無く、コンクリート品質が悪化しない。 (4)ベルトコンベアを基本とし、そのベルトに棚板を
設け、棚板と接触するカバーを設けただけの簡易な構造
なので、コンクリート下方運搬装置の設備費が安価であ
る。 (5)カバーにフレッシュコンクリートを投入するため
の開口部をベルト回転方向に間隔を開けて複数設けるこ
とにより、投入に使用する開口部を変更するだけで、容
易にコンクリートを運搬する高低差を変えることができ
る。
方運搬装置において、例えば図4に示すように、棚板1
5の上面および下面とベルト14との間に支持板(支持
部材)17、16を設け、棚板15の上面と支持板17
との間、棚板15の下面と支持板16との間のみを固定
し、支持板16、17とベルト14との間を固定せず当
接のままとしたことを特徴とする。
効果を有する。 (1)支持板により棚板を下から支持して直角姿勢を補
強しているので、これに載せたコンクリートの重量に耐
えて棚板の姿勢を維持し、コンクリートをこぼさずに保
持して運搬することができる。 (2)ベルトが上昇軌道に至って棚板の上下が反転して
も、支持板により棚板を下から支持できるので、棚板の
垂れ下がりによるベルトとの固定部の損傷を防止して、
棚板のベルトからの脱落を防ぐことができる。 (3)棚板に固定した支持板とベルトとの間を固定せ
ず、当接のままとしたので、ベルトが下のプーリーを通
過するときに、ベルトの曲がりが拘束されずスムーズに
通過することができる。
記載の下方運搬装置において、無端ベルトの駆動手段を
備えず、棚板に載せたコンクリートの重量によりベルト
を回転させることを特徴とする。
たコンクリートの重量によりベルトを回転させるので、
駆動手段の装備および動力費が省略できる。
は4記載の下方運搬装置において、フレッシュコンクリ
ートの供給手段を備え、供給手段は、例えば図2に示す
ように、インバーターバイブレーター23を取り付けた
ホッパー(コンクリート収容容器)24の下部に、下向
きに傾斜してカバー18の開口部22と接続されるフィ
ーダー管25を設けたことを特徴とする。
下部に設けた下向きに傾斜したフィーダー管をカバーの
開口部に接続するので、ホッパー内に投入され、バイブ
レーターの振動によりホッパー内を落下するフレッシュ
コンクリートを、ホッパー外にこぼすことなく確実に開
口部内に供給して、棚板上に積載することができる。
いて、上位位置から下位位置へ配設された無端ベルトの
下降軌道上を覆うカバーに設けた開口部内に搬送物を投
入して、ベルトの回転方向に間隔を開けて複数設けた棚
板上に前記搬送物を載せ、棚板の周囲をカバーと接触し
てガイドさせながら、棚板上の搬送物をベルトの回転に
より下方に運搬し、ベルトが下降軌道から上昇軌道へ変
化する際の棚板の姿勢変化により、棚板上の搬送物を放
出させることを特徴とする。
いて、上位位置から下位位置へ配設された無端ベルト
と、ベルトの回転方向に間隔を開けて複数設けた搬送物
を載せるための棚板と、ベルトの下降軌道上を覆う棚板
の周囲に接触してガイドするカバーと、カバーに設けた
棚板に搬送物を放出するための開口部とを有することを
特徴とする。
ば、以下の作用効果を有する。 (1)上位位置から下位位置へ配設された無端ベルトの
回転方向に間隔を開けて複数設けた棚板上に搬送物を載
せて連続的に下方に運搬するので、たとえばフレッシュ
コンクリートや骨材などの大量の搬送物を上位置から下
位位置へと下方に運搬することができる。 (2)棚板の周囲をベルトの下降軌道上を覆うカバーと
接触してガイドさせるので、棚板上の搬送物が棚板外に
こぼれ落ちるのを防ぐことができ、搬送物の運搬効率が
よい。 (3)棚板上に搬送物を載せて上位置から下方位置へ運
搬するので、自由落下させたときのような着地時の衝撃
による搬送物の品質悪化が発生しない。 (4)ベルトコンベアを基本とし、そのベルトに棚板を
設け、棚板と接触するカバーを設けただけの簡易な構造
なので、下方運搬装置の設備費が安価である。 (5)カバーに搬送物を投入するための開口部をベルト
回転方向に間隔を開けて複数設けることにより、投入に
使用する開口部を変更するだけで、容易に搬送物を運搬
する高低差を変えることができる。
の形態を詳細に説明する。
方運搬方法が使用されるダムの建設現場を示す説明図で
ある。ダムサイトに構築した構台1上には、グランドホ
ッパー2やトランスファー3、ポスト4に据え付けられ
たクレーン5などが設置されている。設備ヤード上には
バッチャプラント6が装備され、そこで混練、製造され
たフレッシュコンクリートが、水平運搬コンベア7によ
って構台1上まで搬送され、グランドホッパー2内に投
入される。
は、コンクリート運搬手段として本発明の下方運搬装置
10が設置されており、グランドホッパ2から供給され
たフレッシュコンクリートを構台1の内壁に沿って垂直
方向下方に運搬して、コンクリート打設フロア面までの
中継として設置した中継コンベア8a上に積載する。
ートは、スプレッダーコンベア8b、中継コンベア8
c、中継コンベア8d、スプレッダーコンベア8eとい
うように、いくつかの水平コンベアに次々に受け渡され
ながら構台1内の水平打設面まで運ばれ、そこでコンベ
アから処理済の打設面50に落とされ、周知の方法によ
って打設面50上に打設される。これらの水平運搬コン
ベア8c等は、運搬終了後、構台1上のクレーン5によ
り吊り上げて構台1内に運び込まれる。図1において、
符号51は仮排水トンネル、52はこれから建設するダ
ムの堤体を示す。
コンクリートの垂直方向大量輸送を可能とするために、
コンクリート下方運搬装置10にベルトコンベア方式を
採用し、これに基づいて構築した。
ート下方運搬装置10は、図2および図3に示すよう
に、1対のプーリー13に無端ベルト14を掛け回し、
それぞれのプーリー13の軸13aを1対の縦方向のチ
ャンネル12の上下位置の内側に固定した縦方向のベル
トコンベアを備え、チャンネル12を図示しない支持部
材で構台1に固定することによって、構台1の内壁に沿
って垂直方向に配置されている。一方のプーリー、好ま
しくは上のプーリー13の軸13aには、図示しないモ
ータが取り付けらており、モータによるプーリー13の
回転によって、垂直方向に配設されたベルト14が矢印
A方向に回転駆動されるようになっている。ベルト14
は、ゴムと繊維とを複数層に重ねた耐摩耗性を有するゴ
ム材から形成されている。
は、フレッシュコンクリートを載せるための棚板15が
ベルト回転方向に等間隔で複数設置されている。各棚板
15は、図4に示すように、ベルト14の幅よりやや小
さい幅を有するゴム材の平板からなり、ベルト14表面
に溶着することによってベルト表面に直角に取り付ける
ことにより、ベルト14に対し水平に設けられている。
棚板15の角は、後述するカバー18との摩擦を小さく
するために丸みが付けてある。
は、ベルト14の表面と当接した直角三角形の小さめの
ゴム材製の支持板16が溶着によって固定され、同様
に、棚板15の上面幅方向中央位置には、ベルト14の
表面と当接した直角三角形のやや大きいゴム材製の支持
板17が溶着によって固定されている。支持板16、1
7とベルト14との間は、プーリー13を通過するとき
のベルト14の曲がりを拘束しないように、固定せずに
単に当接したままとしてある。支持板16、17には、
ベルトと同様な耐摩耗性を有するゴム材が使用される。
面に対して直角に取り付けた棚板15が、これに載せた
コンクリートの重量に耐えて直角姿勢を維持し、コンク
リートをこぼさずに保持できるように、棚板15を下か
ら支持して直角姿勢を補強するためである。上側の支持
板17はこれがないと、ベルト14が上昇軌道に至った
ときに棚板15が垂れ下がって、棚板15とベルト14
との溶着部に損傷が生じる怖れがあるので、棚板15を
下から支持して垂れ下がりを防止するためのものであ
る。
コ字状の鋼製カバー18が設けられている。このカバー
18は、棚板15上に載せられたフレッシュコンクリー
トが、棚板15外にこぼれ落ちるの防ぐためのもので、
図3(a)に示すように、棚板15の周囲の3つの側面
に接触しており、棚板15がカバー18によりガイドさ
れながらベルト14が下降するようになっている。カバ
ー18の端部にはボルト止めされたゴム製のスカート
(帯板)21が取り付けられ、このスカート21の自由
端部がベルト14に接触して、カバー18端部とベルト
14との間の隙間を塞いでいる。カバー18は、鋼材を
組み付けた枠体20に支持金具19で支持されている。
支持金具19は、図3(b)に示すように、カバー18
に取り付けた支持部19aと、枠体20に取り付けた支
持部19bとを有し、これら支持部19a、19b間を
長穴に嵌合したボルトで結合したブラケット構造によ
り、枠体20に対するカバー18の水平方向の位置を調
整可能として、カバー18を棚板15に接触した位置に
支持させている。
らフレッシュコンクリートを受け入れるための四角い開
口部が、長手方向(ベルト14の回転方向)に沿って複
数設けられている。これは、コンクリートを運搬する高
低差を運搬装置10の長さを変えずに簡単に調節可能に
するためである。本例では、一番上の開口部22からコ
ンクリートを受け入れて運搬するので、図2では、煩雑
を避けるために、一番上の開口部22のみを図示し、そ
の下の開口部は省略してある。使用しない開口部は蓋板
をボルト止めして塞いでおく。
装置10は、さらにコンクリート供給手段を備えてい
る。コンクリート供給手段は、縦断面が逆直角三角状の
ホッパー24にインバーターバイブレーター23を備え
てなっている。本例では、ホッパー24を前記の枠体2
0に支持させることによって、運搬装置10の上端部付
近に取り付けてある。このホッパー24は、コンクリー
トの投入に使用するカバー18の開口部の変更に対応で
きるように、運搬装置10の上下方向の任意の位置に取
り付け可能である。
の開口部22に向けて下向きに傾斜した断面四角形のフ
ィダー管25が設けられている。このフィダー管25は
ホッパー24の底面24aと同様な急傾斜を有し、底面
24aの延長上に突出して、カバー18の開口部22に
ゴム材の帯板を介してボルト止めされている。フィダー
管25は、バイブレーター23による振動がカバー18
に伝わるのを防止するために防振ゴムで作製する。バイ
ブレーター23はホッパー24の底部に取り付けられて
いる。
よって、フレッシュコンクリートを構台1上から構台1
の内壁に沿って垂直方向下方に運搬するには、まず、駆
動モータによりベルト14を矢印A方向に回転して、ベ
ルト14をカバー18内を降下させ、ベルト14の回転
方向に並設された棚板15をカバー18でガイドさせな
がら、次々と棚板15を開口部22を通過させる。一
方、図1のグランドホッパー2からホッパー24にフレ
ッシュコンクリートを投入し、バイブレーター23でホ
ッパー24に振動を与える。図5に示すように、投入さ
れたコンクリート30は、振動によりホッパー24の底
面24aに沿って崩れながら落下し、フィダー管25を
通ってカバー18の開口部22からカバー18内に投入
され、開口部22を次々に通過した直後の棚板15上に
落下して、棚板15にコンクリート30が小体積の積層
塊状をなして載る。
枚の支持板17、下面に取り付けた2枚の支持板16に
より、ベルト14に対して直角姿勢を維持するように補
強されているので、コンクリート30はこぼさずに棚板
15上に保持される。
た棚板15上に積載された小体積のフレッシュコンクリ
ート30は、棚板15と接触するカバー18により棚板
15外にこぼれ落ちるのを防がれながら、ベルト14の
降下に伴って構台1の内壁に沿って垂直方向下方に搬送
される。そしてベルト14が下端で下のプーリー13に
さしかかって下向きに湾曲することにより、ベルト14
表面および棚板15が下向きになるので、ベルト下端に
次々に至った棚板15上からコンクリート30が放出さ
れる。このとき、棚板15の姿勢を補強している支持板
16、17は、ベルト14に対しては固定せずに単に当
接したままになっているので、ベルト14は曲がりを拘
束されずにプーリー13を通過する。次々に棚板15か
ら放出されたコンクリート30は、下に配設された中継
コンベア8a上に落下して順次積載され、前述したよう
に、次のスプレッダーコンベア8b以降のコンベアに受
け渡され、水平打設面へ運ばれて打設に使用される。
リート運搬の高低差が上記より少ない場所で使用する場
合には、運搬する高低差に対応したカバー18の開口部
の蓋板を外し、またホッパー24の枠体20への取り付
け位置をこれに合わせて移動し、その開口部にホッパー
24のフィダー管25を接続すればよい。
動にモータを使用したが、本発明によれば、棚板15に
積載したコンクリート30の重量を利用して、重力でベ
ルト14を降下し回転できる。従って、必ずしもベルト
の駆動源を必要とせず、省略することができる。
およびその装置は、以上のように構成され、つぎのよう
な作用効果を有する。 (1)垂直方向の無端ベルト14表面に垂直に設けられ
た幅方向の多数の棚板15上にフレッシュコンクリート
30を載せて垂直方向下方に運搬するので、大量のコン
クリート30を垂直方向下方に運搬することができ、コ
ンクリートの運搬能力が大きい。 (2)棚板15の周囲をベルト14の下降軌道上を覆う
カバー18と接触してガイドさせるので、棚板上15の
コンクリート30が棚板15外にこぼれ落ちるのを防ぐ
ことができ、コンクリートの運搬効率がよい。 (3)棚板15上にコンクリートを載せて垂直方向下方
へ運搬するので、コンクリートを自由落下させたときの
ような骨材分離や、着地時の衝撃による骨材の割れが無
く、コンクリート品質が悪化しない。 (4)ベルトコンベアを基本とし、そのベルト14に棚
板15を設け、棚板15と接触するカバー18を設けた
だけの簡易な構造なので、コンクリート下方運搬装置の
設備費が安価である。 (5)フレッシュコンクリートを投入するための開口部
22をカバー18に複数設けることにより、投入に使用
する開口部の変更で、容易にコンクリートを運搬する高
低差を変えることができる。 (6)支持板16により棚板15を下から支持して直角
姿勢を補強しているので、これに載せたコンクリート3
0の重量に耐えて棚板15の直角姿勢を維持し、コンク
リート30をこぼさずに保持して効率よく運搬すること
ができる。 (7)ベルト14の上昇軌道でも、支持板17により棚
板15を下からして棚板15の垂れ下がりを防ぐので、
棚板15とベルト14との固定部の損傷を防止して、棚
板15のベルト14からの脱落をなくすことができる。 (8)棚板15に固定した支持板16、17とベルト1
4との間を固定せず、当接のままとしたので、ベルト1
4が下のプーリー13を通過するときに、ベルト14の
曲がりが拘束されずスムーズに通過することができる。 (9)コンクリート供給手段であるホッパー24の下部
に設けた下向きに傾斜したフィーダー管25をカバー1
8の開口部22に接続するので、ホッパー24内に投入
され、バイブレーター23の振動によりホッパー24内
を落下するフレッシュコンクリート30を、ホッパー2
4外にこぼすことなく確実に開口部22内に供給して、
棚板15上に積載することができる。 (10)無端ベルト14の駆動手段を設けず、棚板15
に載せたコンクリート30の重量によりベルト14を回
転させるようにした場合には、ベルト駆動手段の装備費
および動力費が省略できる。
運搬装置10を垂直に設置して、コンクリートを垂直方
向下方に運搬したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、下方運搬装置10を傾斜して設置し、その傾斜
したベルト14の棚板15上にフレッシュコンクリート
30を載せて、上位位置から下位位置へ斜め下方に運搬
するようにしてもよい。また傾斜したベルト14に対し
棚板15を水平に設置してもよい。またフレッシュコン
クリートを下方に運搬したが、骨材等の搬送物を運搬し
てもよい。棚板15上に載せて下方に運搬するので、自
由落下させたときのような着地時の大きな衝撃による搬
送物の割れ等の問題が無く、搬送物の品質悪化が発生し
ない。ベルト14、棚板15および支持板16、17は
ゴム製としたが、ある程度の剛性および耐摩耗性のある
材料ならばいずれも使用可能である。
の形状も任意であり、その他、具体的な細部構造等につ
いても適宜に変更可能であることは勿論である。
れば、次のような効果を得ることができる。 (1)大量のコンクリートを垂直方向下方に運搬するこ
とができ、コンクリートの運搬能力が大きい。 (2)棚板上のコンクリートが棚板外にこぼれ落ちるの
を防ぐことができ、コンクリートの運搬効率がよい。 (3)コンクリートを自由落下させたときのような骨材
分離や、着地時の大きな衝撃による骨材の割れが無く、
コンクリート品質が悪化しない。 (4)コンクリート垂直下方運搬装置の設備費が安価で
ある。 (5)カバーにフレッシュコンクリートを投入するため
の開口部をベルト回転方向に間隔を開けて複数設けるこ
とにより、投入に使用する開口部を変更するだけで、容
易にコンクリートを運搬する高低差を変えることができ
る。
効果を有する。 (1)棚板に載せたコンクリートの重量に耐えて棚板の
姿勢を維持し、棚板に載せたコンクリートをこぼさずに
保持して運搬することができる。 (2)ベルトが上昇軌道に至って棚板の上下が反転して
も、棚板の垂れ下がりによるベルトとの固定部の損傷を
防止して、棚板のベルトからの脱落を防ぐことができ
る。 (3)ベルトが下のプーリーを通過するときに、ベルト
の曲がりが拘束されずスムーズに通過することができ
る。
の駆動手段の装備費および動力費が省略できる。
に投入され、バイブレーターの振動によりホッパー内を
落下するフレッシュコンクリートを、ホッパー外にこぼ
すことなく確実に開口部内に供給して、棚板上に積載す
ることができる。
ば、以下の作用効果を有する。 (1)たとえばフレッシュコンクリートや骨材などの大
量の搬送物を上位置から下位位置へと斜め下方に運搬す
ることができる。 (2)棚板上の搬送物が棚板外にこぼれ落ちるのを防ぐ
ことができ、搬送物の運搬効率がよい。 (3)自由落下させたときのような着地時の大きな衝撃
による搬送物の品質悪化が発生しない。 (4)下方運搬装置の設備費が安価である。 (5)カバーに搬送物を投入するための開口部をベルト
回転方向に間隔を開けて複数設けることにより、投入に
使用する開口部を変更するだけで、容易に搬送物を運搬
する高低差を変えることができる。
現場を示す説明図である。
置の一実施の形態の構成を示す側面図である。
持板による支持法を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 垂直方向に沿って配設された無端ベルト
の下降軌道上を覆うカバーに設けた開口部内にフレッシ
ュコンクリートを投入して、前記ベルトの回転方向に間
隔を開けて複数設けた棚板上に前記コンクリートを載
せ、前記棚板の周囲を前記カバーと接触してガイドさせ
ながら、前記棚板上のコンクリートを前記ベルトの回転
により下方に運搬し、前記ベルトが下降軌道から上昇軌
道へ変化する際の前記棚板の姿勢変化により、前記棚板
上のコンクリートを放出させることを特徴とする下方運
搬方法。 - 【請求項2】 垂直方向に沿って配設された無端ベルト
と、前記ベルトの回転方向に間隔を開けて複数設けたフ
レッシュコンクリートを載せるための棚板と、前記ベル
トの下降軌道上を覆う前記棚板の周囲に接触してガイド
するカバーと、前記カバーに設けた前記棚板にフレッシ
ュコンクリートを投入するための開口部とを有すること
を特徴とする下方運搬装置。 - 【請求項3】 前記棚板の上面および下面と前記ベルト
表面との間に支持部材を設け、前記支持部材と前記棚板
の上面および下面との間のみを固定し、前記支持部材と
前記ベルト表面との間を当接のままとしたことを特徴と
する請求項2の下方運搬装置。 - 【請求項4】 前記ベルトの駆動手段を備えず、前記棚
板に載せたフレッシュコンクリートの重量により前記ベ
ルトを回転させることを特徴とする請求項2または3記
載の下方運搬装置。 - 【請求項5】 フレッシュコンクリートの供給手段を備
え、前記供給手段は、振動手段を取り付けたコンクリー
ト収容容器の下部に、下向きに傾斜して前記開口部と接
続されるフィーダー管を設けたことを特徴とする請求項
2、3または4記載の下方運搬装置。 - 【請求項6】 上位位置から下位位置へ配設された無端
ベルトの下降軌道上を覆うカバーに設けた開口部内に搬
送物を投入して、前記ベルトの回転方向に間隔を開けて
複数設けた棚板上に前記搬送物を載せ、前記棚板の周囲
を前記カバーと接触してガイドさせながら、前記棚板上
の搬送物を前記ベルトの回転により下方に運搬し、前記
ベルトが下降軌道から上昇軌道へ変化する際の前記棚板
の姿勢変化により、前記棚板上の搬送物を放出させるこ
とを特徴とする下方運搬方法。 - 【請求項7】 上位位置から下位位置へ配設された無端
ベルトと、前記ベルトの回転方向に間隔を開けて複数設
けた搬送物を載せるための棚板と、前記ベルトの下降軌
道上を覆う前記棚板の周囲に接触してガイドするカバー
と、前記カバーに設けた前記棚板に搬送物を投入するた
めの開口部とを有することを特徴とする下方運搬装置。
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CN107186877A (zh) * | 2017-08-01 | 2017-09-22 | 青岛德山机械有限公司 | 一种预制混凝土构件自动化成型装置及其使用方法 |
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