JP2002256437A - ダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置 - Google Patents

ダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置

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JP2002256437A
JP2002256437A JP2001051769A JP2001051769A JP2002256437A JP 2002256437 A JP2002256437 A JP 2002256437A JP 2001051769 A JP2001051769 A JP 2001051769A JP 2001051769 A JP2001051769 A JP 2001051769A JP 2002256437 A JP2002256437 A JP 2002256437A
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Japan
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valve
reaction chamber
gas
diamond
exhaust
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JP2001051769A
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Hajime Tomokage
肇 友景
Kumo Sai
雲 崔
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Japan Science and Technology Agency
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Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 排気バルブと反応室ガス導入バルブにより、
ガス切り替え時においても、反応室の直前まで安定した
混合ガスを供給することができるダイヤモンド様炭素多
層膜の製造装置を提供する。 【解決手段】 ダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置に
おいて、排気バルブ1と、反応室ガス導入バルブ2を反
応室3の直前に配置する。堆積層の切換時には、ガス供
給が安定するまでの間、反応室ガス導入バルブ2を閉
じ、排気バルブ1が接続される排気ライン8もしくは1
0を選択してゲートバルブ5により反応室3内の圧力を
調整する。その後反応室ガス導入バルブ2を開き、排気
バルブ1を閉じて、反応室内にガスを導入して次の層の
成膜を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DCL多層膜を成
膜するダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、DLC多層膜は、図2に示すよう
な排気制御バルブ20〜23と排気ライン32、反応ガ
ス導入ライン38で構成された製造装置によって成膜さ
れるように構成されている。
【0003】図2において、20は第1の排気バルブ、
21は第2の排気バルブ、22は第3の排気バルブ、2
3は第4の排気バルブ、24は第1の反応ガス制御バル
ブ、25は第2の反応ガス制御バルブ、26は第3の反
応ガス制御バルブ、27は第4の反応ガス制御バルブ、
28は第1のマス・フロー・コントローラ(MFC)、
29は第2のMFC、30は第3のMFC、31は第4
のMFC、32は排気ライン、33は第1の反応ガス導
入バルブ、34は第2の反応ガス導入バルブ、35は第
3の反応ガス導入バルブ、36は第4の反応ガス導入バ
ルブ、37はガスマニホールド、38は反応ガス導入ラ
イン、39は反応室である。
【0004】上記した従来の方法で本発明に係る後述す
る図2のような2層膜を成膜する場合の手順は、高周波
プラズマ化学気相成長法で成膜すると仮定すると、 (1)まず、第1〜第3の反応ガス制御バルブ24,2
5,26を開き、第4の反応ガス制御バルブ27を閉
じ、第1、第2及び第4排気バルブ20,21,23を
閉じて、第1〜第3MFC28〜30を所定の流量に調
整した後、プラズマを点火して規定時間成膜する。反応
ガスA,Bに対応した膜41を基板40上に堆積する。
【0005】(2)次に、プラズマを消し、同時に第2
の反応ガス導入バルブ34を閉じて、第2排気バルブ2
1を開き、反応ガスCを供給するために第3の排気バル
ブ22を閉じ、第3の反応ガス導入バルブ35を開く。
第1のMFC28と第3のMFC30の流量が安定した
後、プラズマを点火して反応ガスA,Cに対応した膜4
2を基板40上に堆積する。
【0006】以後、必要があれば、この操作を繰り返
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置では、第1層膜4
1を成膜後に、第2層膜42を成膜するときに混合ガス
の流量と構成比率を安定にすることができず、一時的に
反応室39内部に不正な流量と構成比率の混合ガスが流
入する。この不正な混合ガスの影響で品質の良い薄膜が
成膜できない。
【0008】本発明は、上記問題点を除去し、排気バル
ブと反応室ガス導入バルブにより、ガス切り替え時にお
いても、反応室の直前まで安定した混合ガスを供給する
ことができるダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために、 〔1〕ダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置において、
排気バルブと反応室ガス導入バルブを、反応室の直前に
配置することを特徴とする。
【0010】〔2〕上記〔1〕記載のダイヤモンド様炭
素多層膜の製造装置において、前記バルブを所定のプロ
トコルにより制御するコンピュータを具備することを特
徴とする。
【0011】〔3〕上記〔1〕記載のダイヤモンド様炭
素多層膜の製造装置において、前記反応室に接続される
反応室ゲートバルブ接続ダクトに前記排気バルブを接続
することを特徴とする。
【0012】〔4〕上記〔1〕記載のダイヤモンド様炭
素多層膜の製造装置において、排気ポンプに接続される
ゲートバルブ排気ポンプ接続ダクトに前記排気バルブを
接続することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に従って詳細
に説明する。
【0014】図1は本発明の実施例を示すダイヤモンド
様炭素多層膜の製造装置の構成図である。
【0015】この図において、1は排気バルブ、2は反
応室ガス導入バルブ、3は反応室、4は反応室ゲートバ
ルブ接続ダクト、5はゲートバルブ、6はゲートバルブ
排気ポンプ接続ダクト、7は排気ポンプ、8〜10は排
気ライン、11は第1のMFC、12は第2のMFC、
13は第3のMFC、14は第4のMFC、15は第1
のバルブ、16は第2のバルブ、17は第3のバルブ、
18は第4のバルブ、19はガスマニホールド、Eはコ
ンピュータである。
【0016】このように、本発明の成膜装置は、第1〜
第4のMFC11〜14と第1〜第4のバルブ15〜1
8と接続されたガスマニホールド19に接続された排気
ライン8もしくは9もしくは10に接続された排気バル
ブ1と反応室3に接続された反応室ガス導入バルブ2を
備える。
【0017】この実施例では、一例としてMFCとバル
ブは反応ガス4種類の対応として説明しているが、1反
応ガス単独で成膜することもあるため、2種類以上の反
応ガスを使うシステムにおいて実施できる。
【0018】また、本発明は、DLC多層膜の成膜を例
として説明しているが、同様な手法を用いる他の薄膜に
も適用できる。
【0019】以下、この成膜装置の動作の説明を行う。
【0020】ここでは、図2に示すように、DLC2層
膜の成膜について説明する。
【0021】反応室3内部の圧力調整には、通常、反応
室3とゲートバルブ5の間にスロットバルブを設置する
が、ここでは、ゲートバルブをスロットバルブとして説
明する。第1のMFC11にはガスAとしてのメタンガ
ス(CH4 )、第2のMFC12にはガスBとしての窒
素ガス(N2 )を供給する。他のMFCにはガスは供給
しない。第3及び第4バルブ17,18は常に閉じてい
る。
【0022】最初に第1のバルブ15と第2のバルブ1
6を開き、メタンガス(CH4 )と窒素ガス(N2 )を
反応室3に供給する。このとき排気バルブ1を閉じ、反
応室ガス導入バルブ2を開いておく。プラズマ点火前の
生ガスが基板40に影響を与える場合は、排気バルブ1
を開き、反応室ガス導入バルブ2を閉じておく。第1の
MFC11、第2のMFC12は予め所定のフローレー
トに設定しておく。次に、ゲートバルブ5を調整して反
応室3内の圧力を所定の圧力にする。
【0023】次に、プラズマを点火して基板40上に第
1層膜(薄膜)41を堆積する。堆積時間等の経過から
必要な厚さの第1層膜(薄膜)41が得られれば、次
に、反応室ガス導入バルブ2を閉じ、排気バルブ1を開
き、反応室3へのガス供給を停止する。
【0024】ガス供給の停止に先立ってプラズマを停止
しておく。次に、第2のパルブ16を閉じて第1のMF
C15を所定の流量に設定する。ゲートバルブ5を調整
して反応室3内の圧力を規定値に設定する。この手順を
踏襲するときは排気バルブ1が接続される排気ラインは
8もしくは10が選択される。次に、反応室ガス導入バ
ルブ2を開き、排気バルブ1を閉じて反応ガスを反応室
3に供給しプラズマを点火して第2層膜(薄膜)42を
成膜する。必要な厚さの第2層膜(薄膜)42が得られ
れば、プラズマを停止し、排気バルブ1を開き、反応室
ガス導入バルブ2を閉じる。ガスマニホールド19に残
った残留ガスを除去するため、必要時間が経過した後に
第1のバルブ15を閉じる。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、各堆積層の成膜切り替え時における不安定要因
を排除し、安定した薄膜を多層構造で成膜することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すダイヤモンド様炭素多層
膜の製造装置の構成図である。
【図2】本発明にかかるダイヤモンド様炭素多層膜の例
を示す図である。
【図3】従来のダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置の
構成図である。
【符号の説明】
1 排気バルブ 2 反応室ガス導入バルブ 3 反応室 4 反応室ゲートバルブ接続ダクト 5 ゲートバルブ 6 ゲートバルブ排気ポンプ接続ダクト 7 排気ポンプ 8〜10 排気ライン 11 第1のMFC 12 第2のMFC 13 第3のMFC 14 第4のMFC 15 第1のバルブ 16 第2のバルブ 17 第3のバルブ 18 第4のバルブ 19 ガスマニホールド E コンピュータ 40 基板 41 第1層膜(薄膜) 42 第2層膜(薄膜)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気バルブと反応室ガス導入バルブを、
    反応室の直前に配置することを特徴とするダイヤモンド
    様炭素多層膜の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイヤモンド様炭素多層
    膜の製造装置において、前記バルブを所定のプロトコル
    により制御するコンピュータを具備することを特徴とす
    るダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のダイヤモンド様炭素多層
    膜の製造装置において、前記反応室に接続される反応室
    ゲートバルブ接続ダクトに前記排気バルブを接続するこ
    とを特徴とするダイヤモンド様炭素多層膜の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のダイヤモンド様炭素多層
    膜の製造装置において、排気ポンプに接続されるゲート
    バルブ排気ポンプ接続ダクトに前記排気バルブを接続す
    ることを特徴とするダイヤモンド様炭素多層膜の製造装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523934A (ja) * 2003-04-16 2006-10-19 アプライド サイエンス アンド テクノロジー, インコーポレイテッド トロイダル低電場反応性気体および誘電真空槽を有するプラズマ源

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523934A (ja) * 2003-04-16 2006-10-19 アプライド サイエンス アンド テクノロジー, インコーポレイテッド トロイダル低電場反応性気体および誘電真空槽を有するプラズマ源
JP2011124227A (ja) * 2003-04-16 2011-06-23 Mks Instruments Inc トロイダル低電場反応性気体および誘電真空槽を有するプラズマ源

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